説明

ワイヤレス送受信子機

【課題】ワイヤレスインカム子機及びワイヤレスマイクの両機器を所持して使用することは、操作が煩雑で、且つ所望しない音声が拡声されるおそれがあった。
【解決手段】ワイヤレス送受信子機101の初期状態として、切換部206を、インカム制御部204及びマイク制御部205のいずれにも接続させないc側に設定して、インカム受信部204bで電波を受信させると共に、インカムスイッチ203aによりインカムモードが選択された場合には、切換部206をa側に切換えてインカム送信部204aから電波を送信するように制御する一方、インカムスイッチ203aによりインカムモードが選択されず、且つマイクスイッチ203bによりマイクモードが選択された場合には、切換部206をb側に切換えてマイク送信部205aから電波を送信するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス送受信子機に係り、特に、ワイヤレスインカム及びワイヤレスマイクを一体化させてなるワイヤレス送受信子機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数のワイヤレスインカム子機と親機とにより構成されたワイヤレスインカムシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このワイヤレスインカムシステムにおいては、ワイヤレスインカム子機同士が、親機を介して特定小電力無線回線により通信接続され、子機の所有者同士が通話することが可能である。
【0003】
また、従来より、ワイヤレスマイクを用いたワイヤレスマイクシステムも知られている(例えば、特許文献2参照)。このワイヤレスマイクシステムは、マイク所持者が発声した音声をワイヤレスマイクが集音して電波送信し、これを電波到達範囲内に設置されたアンテナ装置で受信して受信装置で受け、アンプ及びスピーカ等の出力装置から拡声するといったことに用いられている。
【0004】
これらワイヤレス送受信装置は、システム同士の混信を避けるため、利用可能な周波数帯域が制限されている。例えば、電波利用のワイヤレス送受信装置の場合、ワイヤレスインカムシステムが400MHz帯や1.9GHz帯の電波を利用し、ワイヤレスマイクが800MHz帯の電波を利用する。
【0005】
このようなワイヤレスインカムシステムやワイヤレスマイクシステムは、量販店や大型店舗等の展示販売フロアや、パチンコ店、ゲームセンタ等の遊技フロア等において、店舗従業員に利用されることが多い。例えば、大型店舗においては、広い展示販売フロアに複数の販売員がいて販売業務を行うが、各販売員はワイヤレスマイクを所持し来店客に対して販売促進や店舗案内のアナウンスを行っている。それと共に、各販売員は、ワイヤレスインカム子機をも所持し、販売員同士の業務連絡を無線通信により行うこともある。大型店舗のように展示販売フロアが広い場所においては、このようにワイヤレス無線を用いて拡声したり子機同士で連絡し合ったりすることが多用される。
【特許文献1】特開2005−94419号公報
【特許文献2】実用新案登録第3072445号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述したように、ワイヤレスインカム子機及びワイヤレスマイクの両方を所持することは、ワイヤレスゆえ行動範囲が比較的自在にはなるものの、邪魔を感ずることもあり、また2つの独立した機器の操作は煩雑さを感ずることが多い。また、ワイヤレスインカム子機で他の従業員と会話している最中に、操作を間違えワイヤレスマイクをONにしてしまうと、来店客には必要のない会話が拡声されて来店客に聞こえてしまうという不具合も発生し得るという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ワイヤレスインカム子機及びワイヤレスマイクを一体的に構成して各機能を選択的に操作可能にすることにより所持者の煩雑さを解消し、音声を所望しい経路に伝達され難くすることができる高品位なワイヤレス送受信子機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の手段を提供するものである。
イヤホン部(203c)及びマイク部(203)を備え、他ワイヤレス送受信子機(101)とのワイヤレスインカム通信機能を有すると共にワイヤレスマイク機能をも有するよう構成されたワイヤレス送受信子機(101)であって、
インカム無線を受信してインカム音声信号に変換し前記イヤホン部(203c)に供給するインカム受信手段(204c,204b)と、
前記マイク部(203)から供給されたマイク音声信号を3つの出力のうちいずれかの出力側に切換可能な切換手段(206)と、
前記切換手段(206)の第1の出力側(a側)から出力されるマイク音声信号をインカム無線に変換して送信するインカム送信手段(204a,204c)と、
前記切換手段(206)の第2の出力側(b側)から出力されるマイク音声信号をマイク無線に変換して送信するマイク送信手段(205a,205b)と、
前記ワイヤレスインカム通信機能を選択させるためのインカムスイッチ手段(203a)と、
前記ワイヤレスマイク機能を選択させるためのマイクスイッチ手段(203b)と、
当該ワイヤレス送受信子機(101)の初期状態として、前記切換手段(206)を、前記インカム送信手段(204a,204c)及び前記マイク送信手段(205a,205b)のいずれにも接続させない停止側である第3の出力側(c側)に設定して、前記インカム受信手段(204c,204b)でインカム無線を受信させると共に、
前記インカムスイッチ手段(203a)により前記ワイヤレスインカム通信機能が選択された場合には、前記切換手段(206)を前記第1の出力側(a側)に切換えて前記インカム送信手段(204a,204c)からインカム無線を送信するように制御する一方、
前記インカムスイッチ手段(203a)により前記ワイヤレスインカム通信機能が選択されず、且つ前記マイクスイッチ手段(203b)により前記ワイヤレスマイク機能が選択された場合には、前記切換手段(206)を前記第2の出力側(b側)に切換えて前記マイク送信手段(205a,205b)からマイク無線を送信するように制御する制御手段(207)と、
を備えた構成のワイヤレス送受信子機(101)。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ワイヤレスインカム通信機能及びワイヤレスマイク機能を兼ね備えて構成し、各機能を選択的に操作可能にしたことにより、所持者の操作の煩雑さが解消されると共に、マイク部からのマイク音声信号が所望しない経路に伝達されることを確実に防ぐことができる。
【0010】
さらに、本発明によれば、初期状態として、切換手段を一旦停止側にしてからいずれかのモードに切換えるようにしたため、初期状態における音声ノイズの送信をも防止することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明の実施形態が適用されたワイヤレス送受信システムは、特に、ワイヤレス送受信子機及びその動作に特徴があり、ワイヤレスインカムシステム及びワイヤレスマイクシステムの一般的構成については従来技術と同様である。よって、本実施形態においては、特徴的なワイヤレス送受信子機の構成及び動作について主に説明する。
【0012】
図1に、ワイヤレスインカムシステム及びワイヤレスマイクシステムの各機能を併せ備えた、本発明の実施形態が適用されたワイヤレス送受信システムの概略構成図を示す。同図において、ワイヤレス送受信システム1は、ワイヤレス送受信子機101−1〜101−3(以下、ワイヤレス送受信子機101と記す。)と、アンテナ装置102−1,102−2(以下、アンテナ装置102と記す。)と、ワイヤレス送受信親機103と、アンプ104と、スピーカ105とを備えている。
【0013】
なお、同図に示したワイヤレス送受信システム1を構成する各装置の台数は一例であり、システムの構築規模により適宜増減されて構成されるものである。また、ワイヤレス送受信親機103とアンプ104との間にミキサやセレクタ等の音声信号処理装置が組み込まれていてもよい。
【0014】
同図において、ワイヤレス送受信子機101は、ワイヤレスインカム子機及びワイヤレスマイクの各機能を併せ備えたものであり、所持者による操作に従い、ワイヤレスインカムモード(以下、インカムモードという。)とワイヤレスマイクモード(以下、マイクモードという。)とが選択的に切換えられて動作するものである。
【0015】
アンテナ装置102は、ワイヤレス送受信子機101との間で無線による送受信を行うものである。そして、アンテナ装置102は、到来した無線を受信し復調してワイヤレス送受信親機103に送信したり、ワイヤレス送受信親機103から送信された通信情報を受信し変調して無線により送信したりする。本実施形態においては、インカムモードでは1.9GHz帯での電波の送受信を行う一方、マイクモードでは800MHz帯での電波の受信を行う。このように、両モードでの混信を避けるために異なる周波数帯域が採用される。
【0016】
なお、アンテナ装置102は、無線による送受信エリアが限られるため、所望のエリアを送受信可能にカバーするために、1台又は必要に応じて複数台がなるべく送受信エリアの重複が少なくなるように設置されるのが好ましい。
【0017】
ワイヤレス送受信親機103は、インカムモードにおいては、ワイヤレス送受信子機101同士が通信接続されるようアンテナ装置102の送受信動作を制御する。また、ワイヤレス送受信親機103は、マイクモードにおいては、アンテナ装置102から供給された復調後の信号を音声信号に変換してアンプ104に供給する。
【0018】
アンプ104は、供給された音声信号を増幅して出力し、後段のスピーカ105から拡声させる。
【0019】
次に、図2に、ワイヤレス送受信子機101の外観構成例を模式的に示し、図3にワイヤレス送受信子機101の概略の機能ブロック図を示す。まず、図2において、ワイヤレス送受信子機101は、本体部201と、コントロールマイク部202とで構成されている。そして、コントロールマイク部202は、インカムスイッチ203a及びマイクスイッチ203bをそれぞれ具備したマイク部203に、イヤホン部203cが接続されて構成されている。
【0020】
ワイヤレス送受信子機101は、携帯容易なように小型に形成されており、本体部201が所持者の胸ポケットや腰ポケット等に収納可能になっていると共に、マイク部203には、服の襟やネクタイ等に止められるような機構(不図示であるが、例えばピン。)が設けられている。イヤホン部203cは、周知のイヤホンタイプであってもよいし、ヘッドホンタイプであっても勿論よい。
【0021】
図3において、本体部201は、インカム制御部204と、マイク制御部205と、切換部206と、制御部207とを備えている。そして、インカム制御部204は、インカム送信部204aと、インカム受信部204bと、インカムアンテナ部204cとを備えている。また、マイク制御部205は、マイク送信部205aと、マイクアンテナ部205bとを備えている。
【0022】
同図において、制御部207は、例えばマイコンによって構成されており、制御プログラムを実行することにより、インカムスイッチ203a及びマイクスイッチ203bの状態を検出したり、インカム制御部204、マイク制御部205、及び切換部206を制御したりする。
【0023】
インカム制御部204は、インカムアンテナ部204cを介してインカム受信部204bで受信した電波を復調してインカム音声信号に変換し、イヤホン部203cに供給する。これにより、所持者はイヤホン部203cよりインカム音声を聴くことができる。
【0024】
インカムスイッチ203a及びマイクスイッチ203bは、それぞれインカムモード及びマイクモードの選択スイッチであり、ワイヤレス送受信子機101の所持者により択一的に操作され、この操作に従い制御部207によって選択された方のモードになる。例えば、インカムスイッチ203aが押されている間中はインカムモードになり、インカムスイッチ203aから指を離してマイクスイッチ203bが押されると、この押されている間中マイクモードになる。インカムモードにされたとき、制御部207は切換部206をa側(インカム制御部側)に切換ると共に、インカム制御部204からの電波送信をON制御することにより、マイク部203で集音された音声信号がインカム送信部204aによって変調されてインカムアンテナ部204cから電波として送信される。
【0025】
また、マイクモードにされたときは、制御部207は切換部206をb側(マイク制御部側)に切換ると共に、マイク制御部205からの電波送信をON制御することにより、マイク部203で集音された音声信号がマイク送信部205aによって変調されてマイクアンテナ部205bから電波として送信される。
【0026】
また、切換部206にはc側(停止側)への切換があるが、これについては後述の動作説明において説明する。
【0027】
次に、本発明の実施形態が適用されたワイヤレス送受信システムの動作について、特に、ワイヤレス送受信子機101の動作を中心に説明する。図4に、ワイヤレス送受信子機101の動作を説明するためのフローチャートを示す。まず、初期状態として、ワイヤレス送受信システム1におけるワイヤレス送受信子機101以外の各装置が稼動状態となっている状態において、ワイヤレス送受信子機101の電源が投入又はリセットされると、制御部207は、制御プログラムの実行により切換部206をc側に切換える(ステップS401)。これにより、マイク部203cからの音声信号の経路はインカム送信部204a及びマイク送信部205aのいずれにも接続されずニュートラル状態となり、インカムアンテナ部204c及びマイクアンテナ部205bのいずれからもマイク音声信号が変調された電波が送信されることはない。
【0028】
次に、制御部207は、インカム制御部204に対して受信開始を指示する(ステップS402)。これにより、インカムアンテナ部204cを介してインカム受信部204bが到来電波を受信し、復調して得られたインカム音声信号をイヤホン部203cに供給して所持者に聴かせることができる。
【0029】
次に、制御部207は、インカムスイッチ203aが選択されたか否かを判定する(ステップS403)。そして、ステップS403の処理においてインカムスイッチ203aが選択されたと判定された場合は、ステップS404に処理を移行する一方、インカムスイッチ203aが選択されていないと判定された場合は、ステップS409の処理に移行する。
【0030】
<インカムモードの動作説明>
ステップS403の処理においてインカムスイッチ203aが選択されたと判定された場合は、制御部207は、切換部206をc側からa側に切換えて、マイク部203から切換部206を介したインカム制御部204への送信経路を確立させる(ステップS404)。
【0031】
次に、制御部207は、インカム制御部204に対し、マイク部203から切換部206を介してインカム制御部204に供給されたマイク音声信号をインカム送信部204aで変調して送信を開始するように制御する(ステップS405)。
【0032】
次に、制御部207は、インカムスイッチ203aが選択解除されたか否かを判定する(ステップS406)。そして、ステップS406の処理においてインカムスイッチ203aが選択解除されたと判定された場合は、ステップS407に処理を移行する一方、インカムスイッチ203aが選択解除されていないと判定された場合は、そのまま選択解除されるまで処理を待機させる。
【0033】
ステップS406の処理においてインカムスイッチ203aが選択解除されたと判定された場合は、制御部207は、切換部206をa側からc側に切換えて、マイク部203からの送信経路をニュートラルな状態に独立させる(ステップS407)。
【0034】
次に、制御部207は、インカム制御部204に対してインカム送信部204aからの送信を停止するよう制御し、ステップS403の処理に移行する(ステップS408)。
【0035】
<マイクモードの動作説明>
ステップS403の処理においてインカムスイッチ203aが選択されていないと判定された場合は、制御部207は、マイクスイッチ203bが選択されたか否かを判定する(ステップS409)。そして、ステップS409の処理においてマイクスイッチ203bが選択されたと判定された場合は、ステップS410に処理を移行する一方、マイクスイッチ203bが選択されていないと判定された場合は、ステップS403の処理に移行する。
【0036】
ステップS409の処理においてマイクスイッチ203bが選択されたと判定された場合は、制御部207は、切換部206をc側からb側に切換えて、マイク部203から切換部206を介したマイク制御部205への送信経路を確立させる(ステップS410)。
【0037】
次に、制御部207は、マイク制御部205に対し、マイク部203から切換部206を介してマイク制御部205に供給されたマイク音声信号をマイク送信部205aで変調して送信を開始するように制御する(ステップS411)。この場合においても、インカムアンテナ部204cを介してインカム受信部204bで受信された到来電波は復調され、得られたインカム音声信号がイヤホン部203cに供給されている。
【0038】
次に、制御部207は、マイクスイッチ203bが選択解除されたか否かを判定する(ステップS412)。そして、ステップS412の処理においてマイクスイッチ203bが選択解除されたと判定された場合は、ステップS413に処理を移行する一方、マイクスイッチ203bが選択解除されていないと判定された場合は、そのまま選択解除されるまで処理を待機させる。
【0039】
ステップS412の処理においてマイクスイッチ203bが選択解除されたと判定された場合は、制御部207は、切換部206をb側からc側に切換えて、マイク部203からの送信経路をニュートラルな状態に独立させる(ステップS413)。
【0040】
次に、制御部207は、マイク制御部205に対してマイク送信部205aからの送信を停止するよう制御し、ステップS403の処理に移行する(ステップS414)。
【0041】
以上のように構成することにより、ワイヤレス送受信子機101の所持者は、マイクモードでマイク音声信号を送信中であってもイヤホン部203cからは常にインカム音声を聴くことができる。
【0042】
以上、詳述したように、本実施形態が適用されたワイヤレス送受信システム1におけるワイヤレス送受信子機101は、ワイヤレスインカム子機及びワイヤレスマイクを一体的に構成し、インカムモード及びマイクモードを選択的に操作可能にしたことにより、所持者の操作の煩雑さが解消されると共に、マイク部203に発声した音声信号が、所望しない経路に伝達されることを防ぐことができる。
【0043】
また、このワイヤレス送受信子機101では、電源投入後及びリセット後、並びに各モードの動作終了後において、切換部206を一旦ニュートラル状態(c側)にしてからいずれかのモードに切換えるようにしたため、初期状態やモード切換時における音声ノイズの送信を防止することができる。
【0044】
なお、本実施形態におけるワイヤレス送受信システム1では、ワイヤレス送受信親機103が、インカムモードにおいては、ワイヤレス送受信子機101同士が通信接続されるようアンテナ装置102の送受信動作を制御する一方、マイクモードにおいては、アンテナ装置102から供給された復調後の信号を音声信号に変換してアンプ104に供給するというように、両モードの機能を有する構成としたが、ワイヤレス送受信システムの他の構成例として、ワイヤレスインカムシステムとワイヤレスマイクシステムとの親機側を図5に示すように互いに独立させた構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の実施形態が適用されたワイヤレス送受信システムの概略構成図である。
【図2】ワイヤレス送受信子機の外観構成例を模式的に示した図である。
【図3】ワイヤレス送受信子機の概略の機能ブロック図である。
【図4】ワイヤレス送受信子機の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態が適用された他のワイヤレス送受信システムの概略構成図である。
【符号の説明】
【0046】
1 ワイヤレス送受信システム
101−1〜101−3 ワイヤレス送受信子機
102−1,102−2 アンテナ装置
103 ワイヤレス送受信親機
104 アンプ
105 スピーカ
201 本体部
202 コントロールマイク部
203 マイク部
203a インカムスイッチ
203b マイクスイッチ
203c イヤホン部
204 インカム制御部
204a インカム送信部
204b インカム受信部
204c インカムアンテナ部
205 マイク制御部
205a マイク送信部
205b マイクアンテナ部
206 切換部
207 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤホン部及びマイク部を備え、他ワイヤレス送受信子機とのワイヤレスインカム通信機能を有すると共にワイヤレスマイク機能をも有するよう構成されたワイヤレス送受信子機であって、
インカム無線を受信してインカム音声信号に変換し前記イヤホン部に供給するインカム受信手段と、
前記マイク部から供給されたマイク音声信号を3つの出力のうちいずれかの出力側に切換可能な切換手段と、
前記切換手段の第1の出力側から出力されるマイク音声信号をインカム無線に変換して送信するインカム送信手段と、
前記切換手段の第2の出力側から出力されるマイク音声信号をマイク無線に変換して送信するマイク送信手段と、
前記ワイヤレスインカム通信機能を選択させるためのインカムスイッチ手段と、
前記ワイヤレスマイク機能を選択させるためのマイクスイッチ手段と、
当該ワイヤレス送受信子機の初期状態として、前記切換手段を、前記インカム送信手段及び前記マイク送信手段のいずれにも接続させない停止側である第3の出力側に設定して、前記インカム受信手段でインカム無線を受信させると共に、
前記インカムスイッチ手段により前記ワイヤレスインカム通信機能が選択された場合には、前記切換手段を前記第1の出力側に切換えて前記インカム送信手段からインカム無線を送信するように制御する一方、
前記インカムスイッチ手段により前記ワイヤレスインカム通信機能が選択されず、且つ前記マイクスイッチ手段により前記ワイヤレスマイク機能が選択された場合には、前記切換手段を前記第2の出力側に切換えて前記マイク送信手段からマイク無線を送信するように制御する制御手段と、
を備えた構成のワイヤレス送受信子機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−4856(P2009−4856A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161315(P2007−161315)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】