説明

三角波・台形波生成回路

【課題】 三角波または台形波と基準クロック信号が位相同期状態にあるか否かを表示する。
【解決手段】 充放電回路に充放電切替信号を入力して容量負荷の充電・放電を切り替えることにより、2つの異なる電位間で傾きを有する三角波・台形波を発生させるとともに、三角波・台形波の周期と基準クロック信号の周期の違いである位相差を検出し、三角波・台形波の周期と基準クロック信号の周期が同期するように制御する波形制御回路を含む三角波・台形波生成回路において、波形制御回路から三角波・台形波と基準クロック信号の位相差に対応する位相差パルス信号を入力し、三角波・台形波を生成する充放電切替信号の周期で所定のパルス幅以上の位相差パルス信号をラッチし、所定の位相差内で位相同期状態にあるか否かを示すステータス信号として出力する試験回路を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基準クロック信号に同期した三角波または台形波を発生させ、かつ三角波または台形波と基準クロック信号が位相同期状態にあるか否かを表示する試験回路を含む三角波・台形波生成回路に関する。
【背景技術】
【0002】
三角波・台形波生成回路は、方形波を積分する方法や、容量負荷の充電・放電を方形波で切り替える方法により三角波または台形波を発生させている。
【0003】
図8は、従来の三角波生成回路の構成例を示す(特許文献1)。本構成は、容量負荷の充電・放電を方形波で切り替えることにより三角波を発生させるとともに、PLL(位相同期)技術を用いて三角波の周期を基準クロック信号に同期させる波形制御回路を付加したものである。
【0004】
図8において、三角波生成回路は、充放電回路50A、負荷容量60、バッファ70および波形制御回路80Aを備え、充放電回路50Aの出力により負荷容量60を充放電し、バッファ70から三角波の出力信号を出力する構成である。
【0005】
波形制御回路80Aは、2つの比較回路81,82、SRラッチ83、位相比較器84、ループフィルタ85により構成される。2つの比較回路81,82は、バッファ70の出力信号(三角波)と高電位Vref-H および低電位Vref-L をそれぞれ比較する。三角波がVref-H またはVref-L になったときに、比較回路81,82の出力をSRラッチ83でラッチすることにより、三角波の位相が図9に示すように検出される。このSRラッチ83の出力信号は、負荷容量60の充電/放電の切替タイミングとなる充放電切替信号として充放電回路50Aに入力する。また、位相比較器84は、SRラッチ83の出力信号(三角波の位相)と基準クロック信号の位相を比較し、位相の進みや遅れに対応したパルス信号をループフィルタ85へ出力する。ループフィルタ85は、位相比較器84が出力するパルス信号を積分し、充放電回路50Aのバイアス電圧を調整する充放電電流調整信号(アナログ電圧)を生成して充放電回路50Aへ出力する。
【0006】
図10は、充放電回路50Aの構成例を示す。
図10において、波形制御回路80Aから出力される充放電電流調整信号は基準電流発生回路51に入力され、発生する基準電流を変化させる。この基準電流が変化すると、それに応じて定電流回路52,53の電流が変化し、充放電切替信号によって開閉するスイッチ54,55を介して、負荷容量60に対する充放電電流を増減させる。これにより、出力される三角波のスルーレート(波形の傾き)が変化し、最終的に基準クロック信号と三角波の周期が同じになるように制御される。また、電源電圧変動等のノイズにより位相がずれた場合も、基準クロック信号との位相差がゼロに復帰するように調整される。
【特許文献1】特開2004−7324号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来の三角波生成回路では、三角波の位相をPLL構成の波形制御回路80Aによってフィードバック制御する構成であり、基準クロック信号と三角波が位相同期状態にあるか否かを確認する手段がなかった。すなわち、製造時や実使用時に三角波生成回路の同期ロック/アンロック状態をモニタし、基準クロック信号に対する位相同期が早い遅いなどの良品検査や動作マージンをチェックすることができなかった。従来の台形波生成回路においても同様であった。
【0008】
本発明は、三角波または台形波と基準クロック信号が位相同期状態にあるか否かを表示することができる試験回路を含む三角波・台形波生成回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、充放電回路に充放電切替信号を入力して容量負荷の充電・放電を切り替えることにより、2つの異なる電位間で傾きを有する三角波または台形波を発生させるとともに、三角波または台形波の周期と基準クロック信号の周期の違いである位相差を検出し、三角波または台形波の周期と基準クロック信号の周期が同期するように制御する波形制御回路を含む三角波・台形波生成回路において、波形制御回路から三角波または台形波と基準クロック信号の位相差に対応する位相差パルス信号を入力し、三角波または台形波を生成する充放電切替信号の周期で所定のパルス幅以上の位相差パルス信号をラッチし、所定の位相差内で位相同期状態にあるか否かを示すステータス信号として出力する試験回路を備える。
【0010】
試験回路は、位相差パルス信号のパルス幅を拡大するパルス幅拡大回路と、充放電切替信号を遅延させる遅延回路と、パルス幅拡大回路でパルス幅を拡大した位相差パルス信号を遅延回路で遅延させた充放電切替信号でラッチし、ステータス信号として出力するラッチ回路とを備える。
【0011】
また、波形制御回路が基準クロック信号の半周期ごとに位相差パルス信号を出力する構成としたときに、試験回路は、位相差パルス信号のパルス幅を拡大するパルス幅拡大回路と、充放電切替信号を遅延させる遅延回路と、パルス幅拡大回路でパルス幅を拡大した位相差パルス信号を、遅延回路で遅延させた充放電切替信号およびその反転信号でそれぞれラッチする2つのラッチ回路と、2つのラッチ回路の出力を、遅延回路で遅延させた充放電切替信号で論理に応じて切り替え、ステータス信号として出力するセレクタとを備える。
【0012】
試験回路のパルス幅拡大回路は、位相差パルス信号のパルス幅を可変させるパルス幅可変回路に置換し、三角波または台形波と基準クロック信号が位相同期状態であるか否かの基準となる位相差の範囲を調整する構成である。パルス幅可変回路は、遅延量の異なる複数の遅延回路を内蔵し、遅延回路を選択して位相差パルス信号のパルス幅を設定する構成である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の三角波・台形波生成回路は、基準クロック信号に対する三角波または台形波の位相同期状態を確認する試験が可能である。これにより、オンチップ状態で三角波・台形波生成回路の良品テストや動作マージンの評価が可能になり、量産時の良品検査などに絶大な効果を発揮させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(本発明の三角波生成回路の第1の実施形態)
図1は、本発明の三角波生成回路の第1の実施形態を示す。図2は、本発明の三角波生成回路の第1の実施形態の動作例を示す。ここでは、図8に示す従来の三角波生成回路に試験回路を付加した例を示す。
【0015】
図1において、三角波生成回路を構成する充放電回路50A、負荷容量60、バッファ70および波形制御回路80A、さらに波形制御回路80Aを構成する比較回路81,82、SRラッチ83、位相比較器84、ループフィルタ85は図8に示す従来構成と同じである。
【0016】
本実施形態の試験回路10Aは、OR回路11、パルス幅拡大回路12、遅延回路13およびDラッチ14により構成される。OR回路11は、図2 (1)〜(4) に示すように、位相比較器84が出力する基準クロック信号に対する三角波の位相の進みまたは遅れに対応するパルス信号を入力し、その論理和をとって位相差パルス信号として出力する。パルス幅拡大回路12は、図2(5) に示すように、位相差パルス信号のパルス幅を拡大して出力する。遅延回路13は、図2(3),(6) に示すように、SRラッチ83から充放電回路50Aに出力され、充電/放電の切替タイミングとなる充放電切替信号を分岐して入力し、所定の遅延を与えて出力する。Dラッチ14は、図2 (5)〜(7) に示すように、パルス幅拡大回路12から出力されるパルス幅が拡大された位相差パルス信号を、遅延回路13から出力される遅延させた充放電切替信号でラッチし、基準クロック信号の周期と三角波の周期の違いが所定の範囲にあるか否かの判定に用いるステータス信号を出力する。
【0017】
図2(7) に示すステータス信号の例では、基準クロック信号の位相と三角波の位相にずれがあって位相差パルス信号が発生していれば、ステータス信号がハイレベルになるので位相同期中(調整中)であることがわかる。また、基準クロック信号と三角波の位相差が所定の範囲に入って位相差パルス信号の発生がなくなれば、ステータス信号がローレベルになるので位相同期完了であることがわかる。
【0018】
(本発明の三角波生成回路の第2の実施形態)
図3は、本発明の三角波生成回路の第2の実施形態を示す。第1の実施形態の波形制御回路80Aの位相比較器84は、基準クロック信号の1周期ごとにSRラッチ出力と位相比較する構成であるが、第2の実施形態の波形制御回路80Bの位相比較器84は基準クロック信号の半周期ごとにSRラッチ出力と位相比較する構成とする。三角波生成回路の構成は位相比較器84を除いて第1の実施形態と同じであり、試験回路の構成が第1の実施形態と異なる。図4は、本発明の三角波生成回路の第2の実施形態の動作例を示す。
【0019】
図3において、本実施形態の試験回路10Bは、OR回路11、パルス幅拡大回路12、遅延回路13、Dラッチ14−1,14−2およびセレクタ15により構成される。OR回路11は、図4 (1)〜(4) に示すように、位相比較器84が出力する基準クロック信号に対する三角波の位相の進みまたは遅れに対応するパルス信号を入力し、その論理和をとって位相差パルス信号として出力する。パルス幅拡大回路12は、図4(5) に示すように、位相差パルス信号のパルス幅を拡大して出力する。遅延回路13は、図4(3),(6) に示すように、SRラッチ83から出力される充放電切替信号を入力し、所定の遅延を与えて出力する。Dラッチ14−1は、図4 (5)〜(7) に示すように、パルス幅が拡大された位相差パルス信号を、遅延させた充放電切替信号の立ち上がりでラッチする。Dラッチ14−2は、遅延させた充放電切替信号を反転クロック入力とし、図4 (5),(6), (8)に示すように、パルス幅が拡大された位相差パルス信号を、遅延させた充放電切替信号の立ち下がりでラッチする。セレクタ15は、遅延回路13から出力される遅延させた充放電切替信号が「1」のときはDラッチ14−1の出力を選択し、充放電切替信号が「0」のときはDラッチ14−2の出力を選択し、基準クロック信号の周期と三角波の周期の違いが所定の範囲にあるか否かの判定に用いるステータス信号として出力する。
【0020】
本実施形態の場合は、基準クロック信号の半周期ごとに三角波と位相比較する構成であるので、図4(9) に示すように、基準クロック信号の半周期単位で三角波の位相調整が行われているか否かをステータス信号の状態により判定することができる。
【0021】
(本発明の三角波生成回路の第3の実施形態)
図5は、本発明の三角波生成回路の第3の実施形態を示す。ここでは、第1の実施形態の試験回路10Aの変形例として示すが、第2の実施形態の試験回路10Bにも同様に適用可能である。
【0022】
本実施形態の試験回路10Cの特徴は、パルス幅拡大回路12に代えて、位相差パルス信号のパルス幅の拡大範囲を調整可能なパルス幅可変回路16を用いたところにある。パルス幅可変回路16は、遅延時間の異なる複数の遅延回路を用意し、外部から入力する調整信号により遅延回路を選択し、位相差パルス信号のパルス幅を可変とする。これにより、基準クロック信号と三角波の位相差について検出可能な範囲の設定が可能となり、製造時の状況や使用時の条件等に応じて試験基準を任意に調整することができる。
【0023】
(本発明の台形波生成回路の実施形態)
図6は、本発明の台形波生成回路の実施形態を示す。図7は、本発明の台形波生成回路の実施形態の動作例を示す。
【0024】
図6において、台形波生成回路を構成する充放電停止機能付き充放電回路50B、負荷容量60、バッファ70および波形制御回路80C、さらに波形制御回路80Cを構成する比較回路81,82、SRラッチ83、位相比較器84、ループフィルタ85は図8に示す従来の三角波生成回路の各部と基本的な機能は同じである。
【0025】
波形制御回路80Cの2つの比較回路81,82は、バッファ70の出力信号(台形波)と高電位Vref-H および低電位Vref-L をそれぞれ比較する。台形波がVref-H またはVref-L になったときに、比較回路81,82の出力をSRラッチ83でラッチすることにより、台形波の位相が図7(3) に示すように検出される。このSRラッチ83の出力信号は、負荷容量60の充電/放電の切替タイミングとなる充放電切替信号として充放電停止機能付き充放電回路50Bに入力する。また、充放電切替信号は、EX−NOR回路86に入力して基準クロック信号と排他的否定論理和がとられ、充放電許可信号として充放電停止機能付き充放電回路50Bに入力する。充放電停止機能付き充放電回路50Bは、充放電許可信号がオフ(図7では信号レベルがロー)になると負荷容量60に対する充電および放電を停止し、図7(2) に示すように波形が保持された状態になって台形波が生成される。
【0026】
また、SRラッチ83から出力される充放電切替信号は、遅延回路87を介して位相比較器84および試験回路の遅延回路13に入力される。位相比較器84は、遅延回路87で遅延させた充放電切替信号(台形波の位相)と基準クロック信号の位相を比較し、位相の進みや遅れに対応したパルス信号をループフィルタ85へ出力する。ループフィルタ85は、位相比較器84が出力するパルス信号を積分し、充放電停止機能付き充放電回路50Bのバイアス電圧を調整する充放電電流調整信号(アナログ電圧)を生成して充放電停止機能付き充放電回路50Bへ出力する。
【0027】
図11は、充放電停止機能付き充放電回路50Bの構成例を示す。
図11において、波形制御回路80Cから出力される充放電電流調整信号は基準電流発生回路51に入力され、発生する基準電流を変化させる。この基準電流が変化すると、それに応じて定電流回路52,53の電流が変化し、充放電切替信号によって開閉するスイッチ54,55を介して、負荷容量60に対する充放電電流を増減させる。また、この充放電電流は、充放電許可信号によって開閉するスイッチ56で出力がオンオフされる。これにより、出力される台形波のスルーレート(波形の傾き)および波形保持期間が変化し、最終的に基準クロック信号と台形波の周期が同じになるように制御される。
【0028】
本実施形態の試験回路10Dを構成するOR回路11、パルス幅拡大回路12、遅延回路13およびDラッチ14は、図1に示す本発明の三角波生成回路の試験回路10Aと同じ構成である。すなわち、三角波生成回路の試験回路10Aと同様に、OR回路11が位相差パルス信号を出力し、パルス幅拡大回路12が図7(7) に示すように、位相差パルス信号のパルス幅を拡大して出力する。遅延回路13は、図7(5),(8) に示すように、遅延回路87で遅延させた充放電切替信号を入力し、所定の遅延を与えて出力する。Dラッチ14は、図7 (7)〜(9) に示すように、パルス幅拡大回路12から出力されるパルス幅が拡大された位相差パルス信号を、遅延回路13から出力される遅延させた充放電切替信号でラッチし、基準クロック信号の周期と台形波の周期の違いが所定の範囲にあるか否かの判定に用いるステータス信号を出力する。
【0029】
図7(9) に示すステータス信号の例では、基準クロック信号の位相と台形波の位相にずれがあって位相差パルス信号が発生していれば、ステータス信号がハイレベルになるので位相同期中(調整中)であることがわかる。また、基準クロック信号と台形波の位相差が所定の範囲に入って位相差パルス信号の発生がなくなれば、ステータス信号がローレベルになるので位相同期完了であることがわかる。
【0030】
このように、本実施形態の台形波生成回路の試験回路10Dは、三角波生成回路の試験回路10Aとまったく同様の構成で同様に動作させることができる。また、図3に示す基準クロック信号の半周期比較に対応する試験回路10Bも対応可能であり、さらに図5の位相差パルス信号のパルス幅を調整する試験回路10Cも対応可能であり、基準クロック信号と台形波の位相差について検出可能な範囲を設定可能とすることができる。
【0031】
以上説明したように、本発明による試験回路は、基準クロック信号と三角波または台形波の位相差に対応する位相差パルス信号を、三角波または台形波の周期に対応する充放電切替信号でラッチしてステータス信号として出力することにより、位相同期状態にあるか位相同期過程にあるかを判定することができる。また、基準クロック信号に位相同期する三角波または台形波を生成する三角波・台形波生成回路であれば、位相差パルス信号や充放電切替信号が得られるので、図1,図3,図5,図6に示すような三角波・台形波生成回路に限定されることなく、三角波または台形波の位相同期状態を判定する本発明の試験回路を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の三角波生成回路の第1の実施形態を示す図。
【図2】本発明の三角波生成回路の第1の実施形態の動作例を示すタイムチャート。
【図3】本発明の三角波生成回路の第2の実施形態を示す図。
【図4】本発明の三角波生成回路の第2の実施形態の動作例を示すタイムチャート。
【図5】本発明の三角波生成回路の第3の実施形態を示す図。
【図6】本発明の台形波生成回路の実施形態を示す図。
【図7】本発明の台形波生成回路の実施形態の動作例を示すタイムチャート。
【図8】従来の三角波生成回路の構成例を示す図。
【図9】従来の三角波生成回路の動作例を示すタイムチャート。
【図10】充放電回路50Aの構成例を示す図。
【図11】充放電停止機能付き充放電回路50Bの構成例を示す図。
【符号の説明】
【0033】
10A,10B,10C,10D 試験回路
11 OR回路
12 パルス幅拡大回路
13 遅延回路
14 Dラッチ
15 セレクタ
16 パルス幅可変回路
50A 充放電回路
50B 充放電停止機能付き充放電回路
51 基準電流発生回路
52,53 定電流回路
54,55,56 スイッチ
60 負荷容量
70 バッファ
80A,80B,80C 波形制御回路
81,82 比較回路
83 SRラッチ
84 位相比較器
85 ループフィルタ
86 EX−NOR回路
87 遅延回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充放電回路に充放電切替信号を入力して容量負荷の充電・放電を切り替えることにより、2つの異なる電位間で傾きを有する三角波または台形波を発生させるとともに、三角波または台形波の周期と基準クロック信号の周期の違いである位相差を検出し、三角波または台形波の周期と基準クロック信号の周期が同期するように制御する波形制御回路を含む三角波・台形波生成回路において、
前記波形制御回路から前記三角波または前記台形波と前記基準クロック信号の位相差に対応する位相差パルス信号を入力し、前記三角波または前記台形波を生成する前記充放電切替信号の周期で所定のパルス幅以上の位相差パルス信号をラッチし、所定の位相差内で位相同期状態にあるか否かを示すステータス信号として出力する試験回路を備えた
ことを特徴とする三角波・台形波生成回路。
【請求項2】
請求項1に記載の三角波・台形波生成回路において、
前記試験回路は、
前記位相差パルス信号のパルス幅を拡大するパルス幅拡大回路と、
前記充放電切替信号を遅延させる遅延回路と、
前記パルス幅拡大回路でパルス幅を拡大した前記位相差パルス信号を前記遅延回路で遅延させた前記充放電切替信号でラッチし、前記ステータス信号として出力するラッチ回路と
を備えたことを特徴とする三角波・台形波生成回路。
【請求項3】
請求項1に記載の三角波・台形波生成回路において、
前記波形制御回路は、前記基準クロック信号の半周期ごとに前記位相差パルス信号を出力する構成であり、
前記試験回路は、
前記位相差パルス信号のパルス幅を拡大するパルス幅拡大回路と、
前記充放電切替信号を遅延させる遅延回路と、
前記パルス幅拡大回路でパルス幅を拡大した前記位相差パルス信号を、前記遅延回路で遅延させた前記充放電切替信号およびその反転信号でそれぞれラッチする2つのラッチ回路と、
前記2つのラッチ回路の出力を、前記遅延回路で遅延させた前記充放電切替信号で論理に応じて切り替え、前記ステータス信号として出力するセレクタと
を備えたことを特徴とする三角波・台形波生成回路。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の三角波・台形波生成回路において、
前記試験回路のパルス幅拡大回路は、前記位相差パルス信号のパルス幅を可変させるパルス幅可変回路に置換し、前記三角波または前記台形波と前記基準クロック信号が位相同期状態であるか否かの基準となる前記位相差の範囲を調整する構成である
ことを特徴とする三角波・台形波生成回路。
【請求項5】
請求項4に記載の三角波・台形波生成回路において、
前記パルス幅可変回路は、遅延量の異なる複数の遅延回路を内蔵し、遅延回路を選択して前記位相差パルス信号のパルス幅を設定する構成である
ことを特徴とする三角波・台形波生成回路。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公開番号】特開2009−246595(P2009−246595A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−89295(P2008−89295)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】