説明

三輪管理機

【課題】 本発明は、転舵時における運転者の負担が小さく、且つコストが嵩まない三輪管理機を提供することを課題とする。
【解決手段】 エンジン21で左右に備える2個の後輪18L、18Rを流体変速機22L、22Rを用いて駆動すると共に発電機52を回し、この発電機52で発電した電気を電動モータ14に供給し、この電動モータ14を用いて操舵輪である1個の前輪13を駆動する三輪管理機10において、この三輪管理機10は、前輪13の転舵角が大きくなるほど、外側後輪18R(又は18L)の回転速度に対して内側後輪18L(又は18R)の回転速度を減少させるごとくに、前輪13の転舵角に基づいて内側後輪18L(又は18R)及び前輪13の回転速度を制御する制御部51を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輪が独立して駆動可能であり、これらの車輪の各々に駆動手段を備えることで全輪を独立して駆動可能にした三輪管理機に関する。
【背景技術】
【0002】
農作物を管理する管理機は、四輪型管理機が主流である(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−310024公報(図2)
【0003】
特許文献1の図2には、四輪操舵型管理機が示されている。農業機械は、畑の中で前進、後進、左右微旋回、左右急旋回などの操作を頻繁に行う。このため、四輪操舵型管理機が必要となる。しかし、特許文献1の管理機は、四輪駆動車であるため、駆動系が複雑となり、管理機は大型で且つ高価なものとなる。
そこで、この四輪操舵型管理機よりはるかに小型で且つ安価な三輪管理機を説明する。
【0004】
【特許文献2】特開2001−299011公報(図1)
【0005】
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図8は従来の技術の基本構成を説明する図であり、三輪管理機100は、機体101と、この機体101の前部に1個の前輪102を備え、この前輪102をフロントフォーク103に取付け、このフロントフォーク103を機体101のヘッドパイプ104に回転可能に取付け、前輪102を転舵可能にすると共に、フロントフォーク103を斜め前に立ち下げることで、前輪102にキャスタ角δをもたせ、直進安定性を高めつつ、走行安定性を高めるというものである。
【0006】
しかし、この三輪管理機100の前輪102は自由輪であり、駆動力がかからないため、前輪102を転舵させたり、あるいは、畝を斜めに乗り越える場合などにおいて、前輪102がスリップし易い。そのため、三輪管理機は、転舵前に十分に減速する必要があり、運転操作が煩雑であり、運転者の負担が大きかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、転舵時における運転者の負担が小さく、且つコストが嵩まない三輪管理機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る発明では、3つの車輪が独立して駆動可能であり、これらの車輪の各々に駆動手段を備えることで全輪が独立して駆動可能である三輪管理機において、この三輪管理機は、前輪の転舵角が大きくなるほど、外側後輪の回転速度に対して内側後輪の回転速度を減少させるごとくに、前輪の転舵角に基づいて内側後輪及び前輪の回転速度を制御する制御部を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明では、三輪管理機は、エンジンで左右に備える2個の後輪を流体変速機を用いて駆動すると共に発電機を回し、この発電機で発電した電気を電動モータに供給し、この電動モータを用いて操舵輪である1個の前輪を駆動することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明では、三輪管理機は、前輪の転舵角が大きくなるほど、外側後輪の回転速度に対して内側後輪の回転速度及び前輪の回転速度を制御する制御部を備えるので、前輪の転舵角が大きくなるほど、内側後輪の回転速度を減少させるごとくに、前輪の転舵角に基づいて前輪及び内側後輪の回転速度を制御することができる。各車輪を前輪の転舵角に応じた最適な回転速度で回転させるため、転舵前に十分に減速するなどの必要がなくなり、運転操作が煩雑とはならない。
従って、運転操作を煩雑にすることなく運転者の負担を軽減することができると共に安定した走行が可能となる。
【0011】
請求項2に係る発明では、三輪管理機は、左右に備える2個の後輪を流体変速機を介するものの直接的にエンジンで駆動する。これに対して、1個の前輪は電動モータで駆動する。
【0012】
いわゆる全輪駆動車両では、伝動軸を介してエンジンの動力を全輪に伝達する。そのために、伝動軸は車輪の数だけ必要となり、駆動系統が複雑となる。
この点、本発明では1個の前輪は電動モータで駆動するため、伝動軸は不要となり、駆動系統を単純化できる。従って、コストが嵩むことは無い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。以下の説明において、前後左右上下は、乗員シートに座った乗員を基準に決める。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る三輪管理機の側面図であり、三輪管理機10は、鋼製フレーム及び鋼板により構成した機体11の前部に、左右操舵可能に前輪フレーム12を備え、この前輪フレーム12の下方に前輪13を備え、前輪フレーム12の略中心に前輪13を駆動する電動モータ14を備え、前輪フレーム12の後方に種蒔き、中耕、除草など各種の作業を行う作業機15を昇降機構16を介して昇降可能に備え、この作業機15の後方に乗員が座る運転席17を備え、この運転席17の左右下方に駆動輪となる後輪18L、18R(左側の後輪18Lのみ示す。)を備え、後輪18L、18R(左側の後輪18Lのみ示す。)の上部左右にエンジン21の回転数を変速する流体変速機22L、22R(左側の流体変速機22Lのみ示す。)を備え、機体11の後部にエンジン21を備える前1輪後2輪の農業機械である。
【0014】
23は前輪13の操舵用ハンドル、24、24はハンドル23と前輪フレーム12の間に介在させる操舵ロッド、25は前輪13の操舵軸、26は消音器、27は昇降用シリンダである。
【0015】
機体11の下部に作業機軸31を前後に配置し、この作業機軸31の前部に中継軸32を連結し、この中継軸32に作業機15の入力軸33を取付ける。エンジン21の後部出力軸34と作業機軸31の間の動力伝達は、各軸34、31に取付けた一対のプーリ35、36と、これらのプーリ35、36に巻き掛けたベルト37とにより行うものである。 中継軸32の前後には自在継手38、39を備える。
後輪18L、18R(左側の後輪18Lのみ示す。)の駆動系については次図で説明する。
【0016】
図2は発明に係る三輪管理機の平面図であり、機体11から左右に腕部材41L、41L、41R、41Rを延ばし、これらの腕部材41L、41L、41R、41Rに流体変速機22L、22Rを取付け、この流体変速機22L、22Rに後輪フレーム42L、42Rを取付け、これらの後輪フレーム42L、42Rに後輪18L、18Rを回動自在に取付ける。
【0017】
後輪18L、18Rの駆動系は、エンジン21の前部出力軸43に取付ける出力プーリ44、44と、流体変速機22L、22Rの入力軸45L、45Rに取付ける入力プーリ46L、46Rと、出力プーリ44、44と入力プーリ46L、46Rの間に掛け回す歯付きタイプのベルトであるコグベルト47L、47Rとを備える。そして、エンジン21の駆動力を流体変速機22L、22Rに伝達する。
【0018】
さらに、流体変速機22L、22Rと後輪18L、18Rに図示せぬスプロケット及びこれらのスプロケットに巻き掛けるチェーンを設け、流体変速機22L、22Rの駆動力を後輪18L、18Rに伝達する。
【0019】
すなわち、三輪管理機10は、3つの車輪13、18L、18Rが独立して駆動可能であり、これらの車輪13、18L、18Rの各々に駆動手段を備えることで全輪が独立して駆動可能であり、腕部材41L、41Rの前端に流体変速機22L、22Rを配置し、この流体変速機22L、22Rを介して機体11に搭載するエンジン21の出力の一部を後輪18L、18Rに供給するものである。
【0020】
三輪管理機10は、エンジン21で左右に備える2個の後輪18L、18Rを流体変速機22L、22Rを介するものの直接的にエンジン21で駆動する。これに対して、1個の前輪13は電動モータ14で駆動する。
【0021】
いわゆる全輪駆動車両では、伝動軸を介してエンジンの動力を全輪に伝達する。そのために、伝動軸は車輪の数だけ必要となり、駆動系統が複雑となる。
この点、本発明では1個の前輪13は電動モータ14で駆動するため、伝動軸は不要となり、駆動系統を単純化できる。
従って、コストが嵩むことのない三輪管理機10とすることができる。
【0022】
図3は本発明に係る三輪管理機の駆動系統の原理図であり、三輪管理機10は、エンジン21で左右に備える2個の後輪18L、18Rを流体変速機22L、22Rを用いて駆動すると共に発電機52を回し、この発電機52で発電した電気を電動モータ14に供給し、電動モータ14を用いて操舵輪である1個の前輪13を駆動するように構成する。
【0023】
加えて、この三輪管理機10に、前輪13の転舵角が大きくなるほど、外側後輪の回転速度に対して内側後輪の回転速度を減少させるごとくに、前輪13の転舵角に基づいて内側後輪及び前輪13の回転を制御する制御部51を備える。この制御部51については、後で詳しく説明する。
【0024】
エンジン21の出力は、後輪18L、18Rの駆動力と、前輪駆動に係る電動モータ14への入力と、作業機15を駆動する駆動力と、発電機52への入力の総和となる。但し、電磁クラッチ53、54を断状態にすれば、エンジン21の力は、全てが発電機52の駆動に回すことができる。発電機52の発電は、全てバッテリ55に蓄える。
【0025】
流体変速機22L、22Rは、HST(hydrostatic transmission)と通常呼ばれ、可変容量形の斜板式油圧ポンプと油圧モータとを内蔵し、入力軸45L、45Rで油圧ポンプを駆動して油圧を発生させ、この油圧をもつオイルを油圧モータに供給して油圧モータを回転させ、図示せぬ流体変速機22L、22Rの出力軸に出力するものであり、外部から斜板の傾斜角を変更することで、入力軸45L、45Rを一定回転数で回転させつつ、出力軸を増速、減速、正転、停止、及び逆転することができる。
本実施例において、制御用電動モータ48L、48Rで斜板の傾斜角の制御を間接的に行うようにした。
【0026】
左右の流体変速機22L、22Rを前輪13の転舵角度により制御することで、ブレーキを使うことなく旋回半径を小さくすることができる。
加えて、エンジン21の回転数の変化を読み取り、流体変速機22L、22Rを制御しエンジン21のエンストを抑制することができる。
さらに、管理機10の幅方向に傾斜をもつ傾斜地の直進走行において、傾斜角度に応じて左右の後輪18L、18Rの回転速度を調整することで、直進性を高めることができる。
【0027】
図4は前輪の転舵角を説明する図であり、ハンドル23(図2参照)を左にきり、前輪13を反時計回りに転舵角θ1だけ操舵することを示す。
前輪13を三輪管理機10(図2参照)の長手方向中心線61から反時計回りに転舵角θ1で操舵すると、前輪13の軸方向中心線62は角度θ2だけ向きを変える。三輪管理機10の長手方向中心線61と前輪13の軸方向中心線62のなす角は90°であり、転舵角θ1がゼロのとき、角度θ2はゼロである。
従って、転舵角θ1と角度θ2とは等しい値であり、以下、θ2についても転舵角と云うこととする。
【0028】
図5は三輪管理機の各車輪の回転半径を説明する図である。
(a)において、機体長手方向における前輪13と後輪18L、18Rとの間の距離(以下、ホイールベースと云う。)をB、左右の後輪18L、18Rの間の距離(以下、トレッドと云う。)をWとし、前輪13の転舵角をθとするときの前輪13の回転半径をRfとし、内側後輪18Lの回転半径をRriとするとき、外側後輪18Rの回転半径は(Rri+W)である。
【0029】
(b)において、前輪13の転舵角がθb(θ<θb)であるときの前輪13の回転半径をRfbとし、内側後輪18Lの回転半径をRribとするとき、外側後輪18Rの回転半径は(Rrib+W)である。
【0030】
転舵角がθ→θbのごとく大きくなると、前輪13の回転半径はRf→Rfbと小さくなり、内側後輪18Lの回転半径はRri→Rribと小さくなり、外側後輪18Rの回転半径はRro→Rrobと小さくなる。
【0031】
以上の傾向から、転舵角θに応じた前輪13の回転半径Rf、内側後輪18Lの回転半径Rri、及び外側後輪18Rの回転半径Rroを、ホイールベースBとトレッドWを用いて幾何学的に求めることができる。
【0032】
【数1】

【0033】
ここで、半径Rfの円を前輪13がT秒で1周し、半径Rriの円を内側後輪18LがT秒で1周し、半径Rroの円を外側後輪18RがT秒で1周すると仮定する。このときの前輪13の回転速度(周速度)をVf、内側後輪18Lの回転速度(周速度)をVri、外側後輪の回転速度(周速度)をVroは次の式で表すことができる。
【0034】
【数2】

【0035】
転舵角θに応じた各車輪の回転速度制御をする手段として、外側後輪18Rの回転速度Vroを基準として、外側後輪18Rの回転速度Vroに対する前輪13の回転速度Vfの割合、及び外側後輪18Rの回転速度Vroに対する内側後輪18Lの回転速度Vriの割合を求める。
外側後輪18Rの回転速度Vroに対する前輪13の回転速度Vfの割合をGf、外側後輪18Rの回転速度Vroに対する内側後輪18Lの回転速度Vriの割合をGriとすると、GfとGriは次の式で表すことができる。
【0036】
【数3】

【0037】
以上の知見を基に導き出した走行回転速度制御は次の通りである。
【0038】
図6は本発明で採用した外側後輪の回転速度を基準にした前輪及び内側後輪の回転速度管理グラフであり、横軸は前輪13の転舵角θ、縦軸は外側後輪18R(又は18L)の回転速度Vroに対する前輪13の回転速度の割合Gf、及び外側後輪18R(又は18L)の回転速度Vroに対する内側後輪18L(又は18R)の回転速度の割合Griを示す。
本実施例において、Bは2000mm、Wは1500mmである。
前輪13を左転舵するとき、内側後輪は18L、外側後輪は18Rとなるが、前輪13を右転舵するとき、内側後輪は18R、外側後輪は18Lとなることは云うまでもない。
【0039】
図6のグラフ相当のロジックを、図3の制御部51に記憶させる。転舵角センサ64(図3参照)で検出した転舵角θに応じて、制御部51は、外側後輪18Rの回転速度Vroに対する前輪13の回転速度Vfの割合Gfで前輪13を回転させると共に、外側後輪18Rの回転速度Vroに対する内側後輪18Lの回転速度Vriの割合Griで内側後輪18Lを回転させる。
この結果、乗員が例えば高速直進中に、操舵用ハンドル23を急に操作しても、転舵角θに応じて外側後輪18Rを基準に、前輪13及び内側後輪18Lは所定の回転速度の割合をもちながら回転するため、運転操作を煩雑にすることなく、安定した走行が可能となる。
【0040】
なお、本実施例において、ホイールベースBは2000mm、トレッドWは1500mmとしたが、例えば、トレッドWの値を1200mmに変更した場合の回転速度管理グラフを制御部51に記憶させ、この回転速度管理グラフを利用することで、トレッド調整可能な三輪管理機においても各車輪の最適な回転速度制御が可能となる。
【0041】
さらに、変更可能なトレッドWの数だけ、制御部51に回転速度管理グラフを準備し、トレッドWに合った回転速度管理グラフを選択することで、トレッドWに応じて各車輪の最適な回転速度制御を行うことができる。
【0042】
以上の構成からなる三輪管理機の作用を以下に説明する。
図7は本発明に係る三輪管理機の作用図である。
(a)は、三輪管理機10を反時計回りに転舵角θaだけ操舵させたことを示す。θaが30°のとき、外側後輪18Rの回転速度Vroに対するその他の車輪の回転速度の割合は、前輪13が0.949、内側後輪18Lが0.644となる。
【0043】
(b)は、三輪管理機10を反時計回りに転舵角θbだけ操舵させたことを示す。θbが45°のとき、外側後輪18Rの回転速度Vroに対するその他の車輪の回転速度の割合は、前輪13が1.028、内側後輪18Lが0.455となる。
【0044】
(c)は、三輪管理機10を反時計回りに転舵角θcだけ操舵させたことを示す。θcが90°のとき、外側後輪18Rの回転速度Vroに対するその他の車輪の回転速度の割合は、前輪13が2.667、内側後輪18Lが−1となる。
【0045】
三輪管理機10は、前輪13の転舵角θが大きくなるほど、外側後輪18R(又は18L)の回転速度Vroに対して内側後輪18L(又は18R)の回転速度Vri及び外側後輪18R(又は18L)の回転速度Vroに対して前輪13の回転速度Vfを制御する制御部51(図3参照)を備えるので、前輪13の転舵角θが大きくなるほど、内側後輪18L(又は18R)の回転速度Vriを減少させるごとくに、前輪13の転舵角θに基づいて前輪13及び内側後輪18L(又は18R)の回転速度Vf、Vriを制御する。各車輪を前輪13の転舵角θに応じた最適な回転速度で回転させるため、転舵前に十分に減速するなどの必要がなくなり、運転操作が煩雑とはならない。
従って、運転操作を煩雑にすることなく運転者の負担を軽減することができると共に安定した走行が可能となる。
【0046】
尚、本発明に係る三輪管理機は、実施の形態では三輪車に適用したが、四輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、三輪管理機に好適である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る三輪管理機の側面図である。
【図2】本発明に係る三輪管理機の平面図である。
【図3】本発明に係る三輪管理機の駆動系統の原理図である。
【図4】前輪の転舵角を説明する図である。
【図5】三輪管理機の各車輪の回転半径を説明する図である。
【図6】本発明で採用した外側後輪の回転速度を基準にした前輪及び内側後輪の回転速度管理グラフである。
【図7】本発明に係る三輪管理機の作用図である。
【図8】従来の技術の基本構成を説明する図である。
【符号の説明】
【0049】
10…三輪管理機、13…前輪、θ…前輪の転舵角、14…電動モータ、18L、18R…後輪、21…エンジン、22L、22R…流体変速機、前輪の回転速度…Vf、内側後輪の回転速度…Vri、外側後輪の回転速度…Vro、制御部…51。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
3つの車輪が独立して駆動可能であり、これらの車輪の各々に駆動手段を備えることで全輪が独立して駆動可能である三輪管理機において、
この三輪管理機は、前輪の転舵角が大きくなるほど、外側後輪の回転速度に対して内側後輪の回転速度を減少させるごとくに、前記前輪の転舵角に基づいて内側後輪及び前記前輪の回転速度を制御する制御部を備えることを特徴とする三輪管理機。
【請求項2】
前記三輪管理機は、エンジンで左右に備える2個の後輪を流体変速機を用いて駆動すると共に発電機を回し、この発電機で発電した電気を電動モータに供給し、この電動モータを用いて操舵輪である1個の前輪を駆動することを特徴とする請求項1記載の三輪管理機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−15456(P2007−15456A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−196716(P2005−196716)
【出願日】平成17年7月5日(2005.7.5)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【出願人】(592226729)和同産業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】