説明

主装置、通信システム、プログラムおよび通信方法

【課題】端末装置と主装置との間の通信において、端末装置を主装置に簡易、迅速かつ安全に登録する技術を提供する。
【解決手段】主装置としての情報収集装置2に、任意の端末装置から一方的に送信される要求情報270を受信する受信制御部250と、受信制御部250が受信した要求情報270によって、当該要求情報270を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証部252と、認証部252により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う無線通信部22および電力線通信部23とを設ける。認証部252は、受信した要求情報270における誤り率、信号強度、ノイズおよび通信速度を検出し、それぞれ閾値と比較することによって、当該要求情報270を送信した端末装置が近距離(登録を許可するエリア内)に存在するか否かを判定して、近距離に存在する場合にのみ当該端末装置を正規端末装置として認証する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末装置と主装置との間の通信を可能とするために、端末装置を主装置に簡易かつ安全に登録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、情報収集装置と複数のセンサーとを通信が可能な状態で接続し、各センサーによる測定で得られた情報を情報収集装置によって効率よく収集するシステムのように、主装置と複数の端末装置とを通信が可能な状態に接続する技術が知られている。また、電話の子機(端末装置)が親機(主装置)と通信することにより当該子機が公衆網に接続できるようにした通話システムや、無線基地局(主装置)を介してコンピュータ(端末装置)をインターネットに接続する無線LANシステムのように、主装置を広域ネットワークへの中継器として用いて端末装置を外部の装置と接続させるといったシステムも、様々な形態で提案されている。
【0003】
このようなシステムでは、主装置と端末装置との間の通信を防御して、情報が不正に傍受されたり、改変されたりすることを防止しなければならないため、互いの情報を暗号化して通信することが一般的となっている。すなわち、主装置は、正規の通信先として登録(認証)されている端末装置との間で、互いに取り決めた暗号ルールに従って通信を行うことにより、非正規の端末装置の不正アクセスを防止する。特に、自由接続が可能なネットワーク(無線や電力線通信等)を通信手段に用いるシステムでは、このようなセキュリティ対策が重要となる。
【0004】
一方、これらのシステムでは、必要に応じて端末装置を追加増設することが求められる場合がある。このような場合の主装置は、必要に応じて新たな端末装置を新たな正規の通信先として登録できるように構成されているが、一方で、主装置が非正規の端末装置を誤って登録するという問題がある。すなわち、暗号通信が開始される前の段階で、主装置に対して接続を要求する端末装置について、主装置は当該端末装置が正規の端末装置であることを正確に識別しなければならないという問題がある。
【0005】
そこで、従来より、主装置における端末装置の誤登録を防止する技術が提案されおり、例えば、このような技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている技術では、端末装置との間の通信の応答時間によって当該端末装置と主装置との物理的距離を判別し、当該端末装置が近距離にある場合には当該端末装置が正規の端末装置であると判定する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−215232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところが、上記技術では、端末装置との間の通信の応答時間により、当該端末装置が正規の端末装置であるか否かを判定するため、登録を許可するか否かの判定が複雑かつ時間を要する(少なくとも正規の応答時間が必要)という問題があった。
【0008】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、端末装置と主装置との間の通信において、端末装置を主装置に簡易、迅速かつ安全に登録する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う主装置であって、任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証手段と、前記認証手段により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う通信手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る主装置であって、前記認証手段は、前記受信手段が受信した要求情報の誤り率を求める誤り検出手段を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3の発明は、請求項1または2の発明に係る主装置であって、前記認証手段は、前記受信手段が要求情報を受信した際の信号強度を求める強度検出手段を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る主装置であって、前記認証手段は、前記受信手段が要求情報を受信した際のノイズ比を求めるノイズ比検出手段を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る主装置であって、前記認証手段は、前記受信手段が受信した要求情報に基づいて前記要求情報を受信した際の通信速度を求める速度検出手段を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6の発明は、主装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信システムであって、前記主装置は、任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証手段と、前記認証手段により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う通信手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7の発明は、請求項6の発明に係る通信システムであって、前記主装置と前記少なくとも1つの端末装置との間で無線による通信を行うことを特徴とする。
【0016】
また、請求項8の発明は、請求項7に記載の通信システムであって、前記主装置と前記少なくとも1つの端末装置との間で電力線による通信を行い、前記認証手段は、前記受信手段が前記無線による通信により受信した要求情報および前記受信手段が前記電力線による通信により受信した要求情報の両方が所定の条件を満たした場合にのみ当該端末装置を正規端末装置と認証することを特徴とする。
【0017】
また、請求項9の発明は、請求項6または7の発明に係る通信システムであって、前記主装置と前記少なくとも1つの端末装置との間で電力線による通信を行うことを特徴とする。
【0018】
また、請求項10の発明は、請求項6ないし9のいずれかの発明に係る通信システムであって、ネットワークを介して前記主装置との間で通信が可能な通信装置をさらに備え、前記主装置は、前記少なくとも1つの端末装置と前記通信装置との間で通信を中継する中継器であることを特徴とする。
【0019】
また、請求項11の発明は、コンピュータによる実行が可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータを、任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証手段と、前記認証手段により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う通信手段とを備えた主装置として機能させることを特徴とする。
【0020】
また、請求項12の発明は、主装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信方法であって、(a)任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する工程と、(b)受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する工程と、(c)正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う工程とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
請求項1ないし12に記載の発明は、任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信し、受信した要求情報によって、当該要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証して、正規端末装置と認証された端末装置と通信を行うことにより、要求情報を受信するだけで正規端末装置であるか否かの認証ができるので、通信の安全性を確保しつつ、端末装置を簡易かつ迅速に登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る通信システムの構成を示す図である。
【図2】情報収集装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態における情報収集装置の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。
【図4】アダプタの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明に係る通信方法におけるアダプタの動作を示す流れ図である。
【図6】本発明に係る通信方法における情報収集装置の動作を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0024】
<1. 実施の形態>
図1は、本発明に係る通信システム1の構成を示す図である。通信システム1は、主装置としての情報収集装置2と、それぞれが端末装置として機能するアダプタ3,4と、サーバ装置5とから構成されている。なお、図1に示すアダプタ9は、通信システム1において非正規の端末装置と認識される装置として例示するものであって、通信システム1を構成するものではない。また、図1では、2つのアダプタ3,4のみを図示しているが、通信システム1が備える端末装置の数はこれに限定されるものではない。
【0025】
以下の説明では、通信システム1は、アダプタ3,4が測定した情報(建物内に設置された個々の電化製品の電力消費量に関する情報)を情報収集装置2が蓄積しつつ収集して、当該建物において消費された総電力量として、ネットワーク11を介して外部のサーバ装置5(例えば電力会社等に設置されたサーバ装置)に送信するシステムを例に説明する。
【0026】
なお、詳細は後述するが、登録エリア90は通信システム1(情報収集装置2)への登録が可能なエリアを概念的に示すものであり、通信エリア91はアダプタ3,4,9が情報収集装置2と物理的に通信可能なエリアを概念的に示すものである。また、電力線10は、使用される電化製品に電力を供給するために敷設された商用の電力供給ケーブルを示しており、詳細は後述するが、通信システム1は電力線10をデータ通信に用いる。さらに、ネットワーク11は公衆電話網やWAN等の広域のネットワークである。
【0027】
図2は、情報収集装置2の構成を示すブロック図である。情報収集装置2は、入力部20、表示部21、無線通信部22、電力線通信部23および広域網通信部24を備えている。
【0028】
情報収集装置2の入力部20は、主にボタンやキーによって構成されている。情報収集装置2の操作者は、入力部20を操作することによって、情報収集装置2に所望の情報を入力することができる。なお、入力部20は、ボタンやキーに限定されるものではなく、例えば、キーボードやマウス等を含んでいてもよいし、画面の表面に接触することによって情報を入力するタッチパネルのように表示部21の機能を備えた装置であってもよい。
【0029】
表示部21は、例えば、ディスプレイや液晶パネル、ランプ、LED等から構成されており、情報収集装置2の操作者に視覚的な情報を提供する装置である。表示部21に表示される情報によって、操作者は情報収集装置2の状態等を確認しながら入力部20を操作することができる。
【0030】
無線通信部22は、アダプタ3,4,9との間で無線によるデータ通信を可能とする機能を有している。すなわち、無線通信部22は、アダプタ3,4,9から無線電波によって送信された情報を受信するとともに、無線電波を送出することによってアダプタ3,4,9に情報を送信することも可能とされている。これにより、通信システム1では、情報収集装置2と正規の端末装置であるアダプタ3,4との間で、LANケーブル等の専用のケーブルを敷設する必要がなく、アダプタ3,4の増設や移動が容易にできるように構成されている。
【0031】
電力線通信部23は、接続されている商用の電力線10を介して情報収集装置2とアダプタ3,4,9との間でデータ通信を行う機能を有している。すなわち、電力線通信部23は、アダプタ3,4,9から電力線10を通じて送信された情報を受信するとともに、電力線10に信号を送出することによってアダプタ3,4,9に情報を送信することも可能とされている。一般に商用の電力線10は、建物内の各部屋に既に引き回されているため、電力線10を通信に用いることにより、情報収集装置2と正規の端末装置であるアダプタ3,4との間で、専用のケーブルを敷設する必要がない。
【0032】
なお、上記のとおり、無線通信部22および電力線通信部23は非正規の端末装置であるアダプタ9に対しても情報を送信する機能を有しているが、後述するように、本実施の形態における情報収集装置2はアダプタ9には情報を送信することはない。
【0033】
広域網通信部24は、情報収集装置2をネットワーク11(WANや公衆電話網、あるいはインターネット等)に接続する機能を提供するインタフェースである。広域網通信部24を備えていることにより、情報収集装置2は、アダプタ3,4とサーバ装置5との間の通信を中継する中継器としての機能を有している。
【0034】
なお、本実施の形態における情報収集装置2は、各アダプタ3,4において測定が行われる度に各アダプタ3,4からの情報を、一旦、蓄積する。その後、所定のタイミング(例えば、1ヶ月ごと等)でサーバ装置5と通信を行い、蓄積した情報をサーバ装置5に送信する。
【0035】
さらに、情報収集装置2は、図2に示すように、各種データの演算を行うCPU25と、各種データを記憶するROM26およびRAM27とを備えている。ROM26は読み取り専用、かつ、不揮発性の記憶装置であって主にプログラム28を格納するために用いられる。また、RAM27は、CPU25の一時的なワーキングエリアとして使用される記憶装置である。このような構成により、情報収集装置2は、ROM26に格納されているプログラム28を実行するコンピュータとしての機能を有している。
【0036】
図3は、本実施の形態における情報収集装置2の機能ブロックをデータの流れとともに示す図である。図3に示す受信制御部250、送信制御部251および認証部252は、主にCPU25がROM26に記憶されているプログラム28を実行することにより実現される機能ブロックである。
【0037】
なお、図3に示す要求情報270とは、情報収集装置2との通信を望むアダプタ3,4,9(任意の端末装置)から送信される所定のフォーマットの情報(トレーニング情報)である。本実施の形態における通信システム1では、情報収集装置2は、アダプタ3,4,9から一方的に送信される要求情報270を、無線通信部22および電力線通信部23の両方によって受信する。
【0038】
また、暗号情報271は、情報収集装置2において正規の端末装置と認証されたアダプタ3,4に向けて送信される情報であって、以後、情報収集装置2と正規の端末装置と認証された装置との通信を暗号通信として実行するために必要な暗号ルールに関する情報である。すなわち、通信システム1では、情報収集装置2によって正規の端末装置として認証され、情報収集装置2から暗号情報271の送信を受けたアダプタ3,4のみが、情報収集装置2との通信を継続することができる。暗号情報271の例としては、WEPキーに関する情報や暗号鍵情報があるが、これに限定されるものではなく、採用される暗号化手法に応じて適宜決定される情報である。ただし、各アダプタ3,4ごとに異なる情報であることが好ましい。
【0039】
さらに、測定情報272とは、アダプタ3,4が測定により作成し、情報収集装置2に送信した情報であって、広域網通信部24によってサーバ装置5に送信される情報である。
【0040】
受信制御部250は、任意の端末装置(アダプタ3,4,9)から一方的に送信される要求情報270を受信する。また、受信制御部250は、認証部252により正規の端末装置と認証された端末装置(アダプタ3,4)から送信された情報(例えば、測定情報272)を受信する。このように、受信制御部250は、正規の端末装置であるアダプタ3,4と情報収集装置2との間の通信のうち、情報を受信する機能を担っている。
【0041】
送信制御部251は、無線通信部22および電力線通信部23を制御して、認証部252により正規の端末装置と認証された端末装置(アダプタ3,4)に、情報収集装置2からの情報(例えば、暗号情報271)を送信する。すなわち、送信制御部251は、正規の端末装置であるアダプタ3,4と情報収集装置2との間の通信のうち、情報を送信する機能を担っている。
【0042】
認証部252は、受信制御部250が受信した要求情報270によって、要求情報270を送信した端末装置を正規の端末装置と認証する機能を有している。図3に示すように、認証部252は、受信制御部250が受信した要求情報270の誤り率を求める誤り検出部253、受信制御部250が要求情報270を受信した際の信号強度を求める強度検出部254、受信制御部250が要求情報270を受信した際のノイズ比を求めるノイズ検出部255、および、受信制御部250が受信した要求情報270に基づいて当該要求情報270を受信した際の通信速度を求める速度検出部256を有している。
【0043】
以上が情報収集装置2の構成および機能の説明である。次に、アダプタ3,4,9について説明する。
【0044】
本実施の形態におけるアダプタ3,4,9は、いずれも同等の構成および機能を有している。したがって、以下では、アダプタ3について説明し、アダプタ4,9については説明を省略する。ただし、アダプタ3,4,9は、互いに同一の装置に限定されるものではない。
【0045】
図4は、アダプタ3の構成を示すブロック図である。図4に示すように、通信システム1における端末装置として機能するアダプタ3は、初期化ボタン30、表示部31、無線通信部32、電力線通信部33および測定部34を備えている。
【0046】
通信システム1におけるアダプタ3は、外部に接続される電化製品の消費電力量を測定し、その測定結果を情報収集装置2に送信する装置として構成されている。図1および図4において図示を省略しているが、アダプタ3にはテレビや冷蔵庫といった電化製品が外部接続される。言い換えれば、屋内の電源供給用コンセント(電力線10に接続するコンセント)にアダプタ3の電源プラグ(図示せず)が接続された状態で、電化製品の電源プラグがアダプタ3に接続される。
【0047】
初期化ボタン30は、アダプタ3を初期化するためのボタンであり、操作者によって操作される。初期化ボタン30が押下されると、アダプタ3は、情報収集装置2に登録されている状態を解消し、要求情報270を新たに送信する状態(初期状態)となる。具体的には、現在登録されている情報収集装置2から取得した暗号情報271を削除する。本実施の形態における通信システム1では、アダプタ3が初期状態(暗号情報271が存在しない状態)において、アダプタ3の電源プラグが電源供給用コンセントに接続されると、アダプタ3は、要求情報270を情報収集装置2に向けて送信するように構成されている。
【0048】
表示部31は、ランプ若しくはLEDであり、その点滅状態によって操作者にアダプタ3の状態を表示する。特に、操作者は表示部31を確認することによって、アダプタ3が初期状態か否かを確認することができる。ただし、表示部31として、さらに複雑な情報を表示できる液晶パネルのような装置を備えていてもよい。
【0049】
無線通信部32は、情報収集装置2との間で無線によるデータ通信を可能とする機能を有している。すなわち、無線通信部32は、情報収集装置2から無線電波によって送信された情報(例えば暗号情報271)を受信するとともに、無線電波を送出することによって情報収集装置2に情報(例えば、要求情報270や測定情報272)を送信することも可能とされている。
【0050】
電力線通信部33は、接続されている商用の電力線10を介して情報収集装置2との間でデータ通信を行う機能を有している。すなわち、電力線通信部33は、情報収集装置2から電力線10を通じて送信された情報(例えば暗号情報271)を受信するとともに、電力線10に信号を送出することによって情報収集装置2に情報(例えば、要求情報270や測定情報272)を送信することも可能とされている。
【0051】
なお、ここでは詳細な説明を省略するが、アダプタ3の通信相手は情報収集装置2に限定されるものではなく、例えば、アダプタ3とアダプタ4との間の通信が許容されていてもよい。すなわち、アダプタ4は、アダプタ3を介して情報収集装置2との通信を行うように構成されていてもよい。
【0052】
測定部34は、アダプタ3に外部接続された電化製品の消費電力量を測定して、測定情報272を作成するセンサーとしての機能を有している。測定部34によって作成された測定情報272は、RAM37に格納された後、情報収集装置2に向けて送信される。なお、このようなセンサーとしては、電力消費量を検出するセンサーに限定されるものではなく、水道消費量を測定する水道メーター(流量センサー)や、人の出入りを監視する人体検出センサー等であってもよい。すなわち、システムの利用目的に応じて適宜採用すればよい。
【0053】
さらに、アダプタ3は、図4に示すように、各種データの演算を行うCPU35と、各種データを記憶するROM36およびRAM37とを備えている。ROM36は読み取り専用、かつ、不揮発性の記憶装置であって、主にプログラム38および要求情報270を格納するために用いられる。また、RAM37は、CPU35の一時的なワーキングエリアとして使用される記憶装置である。このような構成により、アダプタ3は、ROM36に格納されているプログラム38を実行するコンピュータとしての機能を有している。
【0054】
サーバ装置5は、一般的なコンピュータとしての構成および機能を有する装置であって、ネットワーク11を介して情報収集装置2との間で通信が可能な通信装置として構成されている。本実施の形態におけるサーバ装置5は、先述のように電力会社等に設置されており、情報収集装置2から送信される測定情報272に基づいて、使用電力に応じた電気料金を演算する。
【0055】
以上が、通信システム1の構成および機能の説明である。次に、通信システム1において、端末装置であるアダプタ3が情報収集装置2に登録される処理について説明する。
【0056】
図5は、本発明に係る通信方法におけるアダプタ3,4の動作を示す流れ図である。なお、以下では、主にアダプタ3について説明する。
【0057】
商用の電力線10に接続される前の状態におけるアダプタ3は、初期化ボタン30が操作されたか否か(ステップS11)、および、電源供給用コンセントに接続されているか否か(ステップS13)を監視しながら待機している。
【0058】
この状態で、操作者によって初期化ボタン30が押下されると、アダプタ3のCPU35は、ステップS11においてYesと判定し、RAM37に記憶されている暗号情報271を削除する(ステップS12)。これにより、アダプタ3を新たに設置しようとする操作者は、例え当該アダプタ3が以前に他の場所等で使用されていた場合であっても、容易に初期化できる。なお、ステップS11においてYesと判定された場合でも、その時点で暗号情報271が記憶されていない場合は、ステップS12において暗号情報271を削除することはない。
【0059】
アダプタ3が電源供給用コンセントに接続されると、CPU35はステップS13においてYesと判定し、暗号情報271がRAM37に記憶されているか否かに応じて、現在のアダプタ3の状態が初期状態か否かを判定する(ステップS14)。
【0060】
アダプタ3の状態が初期状態の場合(ステップS14においてYes)、無線通信部32および電力線通信部33がROM36に記憶されている要求情報270を送信する(ステップS15)。このように本実施の形態では、無線および電力線10の両方を用いて要求情報270を送信するが、もちろんいずれか一方であってもよい。
【0061】
ここで、ステップS15は、情報収集装置2の状態に関わらずアダプタ3が一方的に要求情報270を送信する工程であり、詳細は後述するが情報収集装置2において何らの操作も必要としない。したがって、通信システム1において、新たなアダプタ3を設置しようとする操作者は、情報収集装置2を操作することなく、当該アダプタ3が初期状態であることを表示部31により確認した上で、当該アダプタ3の電源プラグを電源供給用コンセントに挿入するだけでよい。新たにアダプタ3を設置する際に、初期状態であるか否かの確認が面倒であれば、状態に関わらず初期化ボタン30を操作してもよい。また、アダプタ3は工場出荷時には必ず初期状態であるから、最初に設置する際には、表示部31による確認も初期化ボタン30の操作も不要である。
【0062】
ステップS15を実行し要求情報270を送信すると、アダプタ3は情報収集装置2から暗号情報271を受信するまで待機する(ステップS16)。
【0063】
情報収集装置2から暗号情報271を受信すると、CPU35はステップS16においてYesと判定し、受信した暗号情報271をRAM37に記憶させる(ステップS17)。これにより、アダプタ3は、以後、再び初期化ボタン30が操作されるまで初期状態ではなくなる。すなわち、暗号情報271を送信した情報収集装置2に正規の通信相手(端末装置)として登録された状態となる。
【0064】
アダプタ3,4は、一旦、暗号情報271を受信し、RAM37に記憶させた後は、電源供給用コンセントから電源プラグが抜かれたとしても、暗号情報271を記憶しておくことが可能である。したがって、操作者は、アダプタ3,4を情報収集装置2に登録したままの状態で、アダプタ3,4の電源プラグを電源供給用コンセントから抜いて、容易に移動させることができる。
【0065】
なお、詳細は省略するが、暗号情報271を所定の時間内に受信できなかった場合、アダプタ3は、情報収集装置2に正規の端末装置として認証されなかったと判定し、その旨を表示部21に表示してエラー状態となる。
【0066】
一方、アダプタ3の状態が初期状態でない場合(ステップS14においてNo)、アダプタ3は、電力消費量を測定すべき電化製品が外部に接続されているか否かを確認する(ステップS18)。そして、電化製品がアダプタ3に接続されている場合は情報収集装置2との間で通常の通信処理を行い(ステップS19)、それ以外の場合はステップS19をスキップする。
【0067】
ステップS19における処理については従来の手法を適宜採用できるため詳細に説明しないが、既に記憶されている暗号情報271に基づいて暗号化しつつ、情報収集装置2に測定情報272を送信する処理である。言い換えれば、暗号情報271を受信できなかった端末装置(例えばアダプタ9)は、ステップS19を実行することができず、情報収集装置2との通信を行うことができない。なお、本実施の形態では、測定情報272を送信する場合も、無線および電力線10の両方を用いて送信するが、もちろんいずれか一方であってもよい。
【0068】
図6は、本発明に係る通信方法における情報収集装置2の動作を示す流れ図である。情報収集装置2は、既に登録された端末装置との間で通常の通信処理を実行しつつ(ステップS21)、要求情報270を受信したか否かを監視する(ステップS22)。
【0069】
ステップS21における処理については従来の手法を適宜採用できるため詳細に説明しないが、暗号情報271に基づいて暗号化された測定情報272を受信し、復号化して、RAM27に蓄積する処理と、蓄積した測定情報272をスケジュールに従ってサーバ装置5に送信する処理とである。
【0070】
また、ステップS21において情報収集装置2は、アダプタ3,4,9から受信した情報であって、かつ、暗号情報271により暗号化されていない情報(例えばアダプタ9により送信された情報)については、要求情報270でない限り破棄する。アダプタ3,4,9から受信した情報が要求情報270であるか否かは、例えば、予め送信されてくる要求情報270と同じ情報を情報収集装置2に記憶させておき、これと照合することによって判定することができる。あるいは、要求情報270であることを示す識別子を予め設定しておき、これが含まれている情報のみを要求情報270であると判定してもよい。
【0071】
要求情報270を受信すると、認証部252の誤り検出部253が、受信した要求情報270の誤り率を求め、予め設定してある誤り率の閾値と比較し、正常レベルか否かを判定する(ステップS23)。
【0072】
このときの誤り率の閾値とは、登録エリア90内からの通信であれば実現できる誤り率であるが、通信エリア91内では実現できない誤り率として決定される値である。すなわち、情報収集装置2は、誤り率の閾値に応じて、要求情報270を送信したアダプタ3,4,9が登録エリア90(近距離)内に存在しているか否かを判定できる。
【0073】
誤り率が正常レベルである場合は、認証部252の強度検出部254が、要求情報270を受信した際の信号強度を求め、予め設定してある信号強度閾値と比較し、正常レベルか否かを判定する(ステップS24)。
【0074】
このときの信号強度閾値とは、登録エリア90内からの通信であれば達成できる信号強度であるが、通信エリア91内では達成できない信号強度として決定される値である。すなわち、情報収集装置2は、信号強度閾値に応じて、要求情報270を送信したアダプタ3,4,9が登録エリア90(近距離)内に存在しているか否かを判定できる。
【0075】
信号強度が正常レベルである場合は、認証部252のノイズ検出部255が、要求情報270を受信した際の信号の信号電力対雑音電力比(S/N)を求め、予め設定してあるノイズ閾値と比較し、正常レベルか否かを判定する(ステップS25)。
【0076】
このときのノイズ閾値とは、登録エリア90内からの通信であれば達成できるノイズレベルであるが、通信エリア91内では達成できないノイズレベルとして決定される値である。すなわち、情報収集装置2は、ノイズ閾値に応じて、要求情報270を送信したアダプタ3,4,9が登録エリア90(近距離)内に存在しているか否かを判定できる。
【0077】
ノイズが正常レベルである場合は、認証部252の速度検出部256が、要求情報270を受信した際の通信速度を求め、予め設定してある通信速度閾値と比較し、正常レベルか否かを判定する(ステップS26)。
【0078】
このときの通信速度閾値とは、登録エリア90内からの通信であれば達成できる通信速度であるが、通信エリア91内では達成できない通信速度として決定される値である。すなわち、情報収集装置2は、通信速度閾値に応じて、要求情報270を送信したアダプタ3,4,9が登録エリア90(近距離)内に存在しているか否かを判定できる。
【0079】
なお、本実施の形態では、アダプタ3,4,9のうちの同一のものから受信した要求情報270について、無線により受信した要求情報270と電力線10により受信した要求情報270のいずれもが正常レベルであった場合に、ステップS23,S24,S25,S26においてYesと判定する。ただし、要求されるセキュリティレベルに応じて、いずれか一方が正常レベルであればYesと判定するようにしてもよい。
【0080】
また、便宜上、誤り率の閾値、信号強度閾値、ノイズ閾値および通信速度閾値のいずれもが共通の登録エリア90によって決定されると説明したが、一般には、登録エリア90を1つに一致させることは困難であり、それぞれの閾値(条件)ごとに登録エリア90が存在する。
【0081】
ステップS26においてYesと判定すると、認証部252は、当該要求情報270を送信した端末装置(アダプタ3,4)を正規の端末装置と認証し(ステップS27)、暗号情報271を発行する。このように、認証部252によって、誤り率、信号強度、ノイズおよび通信速度のいずれもが正常レベル(登録エリア90内に存在しているレベル)と判定された場合に、アダプタ3,4は情報収集装置2に登録される。
【0082】
図1に示す状態で、各アダプタ3,4,9が要求情報270を送信すると、登録エリア90内に存在しているアダプタ3のみが正規の端末装置と認証され登録される。アダプタ4は、登録エリア90内に一度持ち込まれ、そこで正常に登録された後、操作者が電源プラグを電源供給用コンセントから外して、通信エリア91内の当該設置場所に移動させたものである。
【0083】
一方、アダプタ9は、本来正規の端末装置ではないので、登録エリア90内に入ることができず、登録を受けることができないので、正規の端末装置として認証されることはなく、通信エリア91内に存在していても、情報収集装置2との間で通信を行うことができない。このように、通信システム1では、登録エリア90を比較的狭い範囲に絞って設定するとともに登録エリア90内への端末装置の持ち込みを制限することにより、通信エリア91を比較的広い範囲に設定したとしても、主装置と端末装置との間の通信の安全を確保できる。なお、図示を省略しているが、通信エリア91内に存在していない装置からは要求情報270を受信することはない(通信エリア91外であるため要求情報270すら受信できない)ので、これらの端末装置が誤って登録されることはない。
【0084】
暗号情報271が作成されると、送信制御部251が正規の端末装置と認証されたアダプタ3,4に向けて暗号情報271を送信する(ステップS28)。
【0085】
図6に示す流れ図において明らかなように、通信システム1では、アダプタ3,4を登録するにあたって、アダプタ3,4から送信される要求情報270を受信するために、情報収集装置2において予め何らかの操作をしておく必要はない。より詳しくは、通常の運用状態にしておくだけでよい。
【0086】
また、情報収集装置2が要求情報270を受信するだけで、情報収集装置2における認証が可能となっている。なお、「要求情報270を受信するだけ」とは、「要求情報270を受信することのみによって」という意味であり、例えば、要求情報270を受信したことにより開始されるような通信を必要としない意味である。したがって、通信システム1は、従来の技術のように応答時間を測定するための端末装置と主装置との間のやり取りは必要ない。これにより、登録における情報収集装置2と端末装置との間のやり取りが簡素化される。また、情報収集装置2が要求情報270に対して不用意な応答をしないことにより、非正規の端末装置に対しては、情報収集装置2の存在を感知されるおそれも低下する。
【0087】
また、情報収集装置2において、登録モード(メンテナンスモード)のような動作状態を設ける必要がなく、既に登録されている端末装置との間の通信が、新たな端末装置の登録処理のために、阻害されることがない。
【0088】
ステップS28を終了すると、情報収集装置2は、ステップS21に戻り、処理を繰り返す。
【0089】
以上のように、情報収集装置2と少なくとも1つの端末装置であるアダプタ3,4との間で通信を行う通信システム1は、任意の端末装置から一方的に送信される要求情報270を受信する受信制御部250と、受信制御部250が受信した要求情報270によって、当該要求情報270を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証部252と、認証部252により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う無線通信部22および電力線通信部23とを備えることにより、要求情報270を受信するだけで正規端末装置であるか否かの認証ができるので、通信の安全性を確保しつつ、端末装置を簡易かつ迅速に登録することができる。
【0090】
なお、主装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信システムとしては、上記の例のように複数のセンサーで測定した情報を収集するシステムに限定されるものでない。例えば、親機(主装置)と子機(端末装置)との間で通信を行いつつ外部の電話機と接続する通話システムや、アクセスポイント(主装置)とコンピュータ(端末装置)との間で通信を行いつつ外部のコンピュータに接続するLANシステム等であってもよい。
【0091】
<2. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0092】
例えば、上記に示した各工程は、あくまでも例示であって、同様の効果が得られるならば、その内容や順序が適宜変更されてもよい。例えば、図6のステップS23,S24,S25,S26の各工程は、順序が前後してもよい。
【0093】
また、CPU25やCPU35がプログラム28やプログラム38に従って動作することにより実現されると説明した機能の一部または全部を専用の論理回路によって実現してもよいし、ハードウェアによって実現されると説明した機能の一部または全部をソフトウェア処理で実現するように構成してもよい。
【0094】
また、上記実施の形態では、誤り率、信号強度、ノイズおよび通信速度のいずれもが正常レベル(近距離に存在するレベル)でないと、情報収集装置2に正規の端末装置として認証されない。しかし、要求されるセキュリティレベルに応じて、これらの条件のうちのいずれか1つ、または、一部のみ正常レベルであれば、認証されるように構成してもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 通信システム
10 電力線
2 情報収集装置
20 入力部
21,31 表示部
22,32 無線通信部
23,33 電力線通信部
24 広域網通信部
25,35 CPU
250 受信制御部
251 送信制御部
252 認証部
253 誤り検出部
254 強度検出部
255 ノイズ検出部
256 速度検出部
270 要求情報
271 暗号情報
272 測定情報
28,38 プログラム
3,4 アダプタ
30 初期化ボタン
31 表示部
32 無線通信部
33 電力線通信部
34 測定部
38 プログラム
5 サーバ装置
90 登録エリア
91 通信エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う主装置であって、
任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証手段と、
前記認証手段により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う通信手段と、
を備えることを特徴とする主装置。
【請求項2】
請求項1に記載の主装置であって、
前記認証手段は、前記受信手段が受信した要求情報の誤り率を求める誤り検出手段を備えることを特徴とする主装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の主装置であって、
前記認証手段は、前記受信手段が要求情報を受信した際の信号強度を求める強度検出手段を備えることを特徴とする主装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の主装置であって、
前記認証手段は、前記受信手段が要求情報を受信した際のノイズ比を求めるノイズ比検出手段を備えることを特徴とする主装置。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれかに記載の主装置であって、
前記認証手段は、前記受信手段が受信した要求情報に基づいて前記要求情報を受信した際の通信速度を求める速度検出手段を備えることを特徴とする主装置。
【請求項6】
主装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信システムであって、
前記主装置は、
任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証手段と、
前記認証手段により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う通信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項7】
請求項6に記載の通信システムであって、
前記主装置と前記少なくとも1つの端末装置との間で無線による通信を行うことを特徴とする通信システム。
【請求項8】
請求項7に記載の通信システムであって、
前記主装置と前記少なくとも1つの端末装置との間で電力線による通信を行い、
前記認証手段は、前記受信手段が前記無線による通信により受信した要求情報および前記受信手段が前記電力線による通信により受信した要求情報の両方が所定の条件を満たした場合にのみ当該端末装置を正規端末装置と認証することを特徴とする通信システム。
【請求項9】
請求項6または7に記載の通信システムであって、
前記主装置と前記少なくとも1つの端末装置との間で電力線による通信を行うことを特徴とする通信システム。
【請求項10】
請求項6ないし9のいずれかに記載の通信システムであって、
ネットワークを介して前記主装置との間で通信が可能な通信装置をさらに備え、
前記主装置は、前記少なくとも1つの端末装置と前記通信装置との間で通信を中継する中継器であることを特徴とする通信システム。
【請求項11】
コンピュータによる実行が可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータを、
任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する認証手段と、
前記認証手段により正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う通信手段と、
を備えた主装置として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
主装置と少なくとも1つの端末装置との間で通信を行う通信方法であって、
(a) 任意の端末装置から一方的に送信される要求情報を受信する工程と、
(b) 受信した要求情報によって、前記要求情報を送信した端末装置を正規端末装置と認証する工程と、
(c) 正規端末装置と認証された端末装置と通信を行う工程と、
を有することを特徴とする通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−212949(P2010−212949A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−56268(P2009−56268)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】