説明

乗り物と地上通信システム間における改善された無線通信方法及び装置

本発明は、搭乗中の航空機、その他の飛行する乗り物、船舶、又は汽車などの乗り物の内部の無線ネットワークセルを使用すると共に、乗り物の内部のセルと地上通信システム間の衛星通信を使用したモバイル通信システムに関するものである。本発明によれば、衛星通信リンクの両端にエミュレータ機能が提供されている。このエミュレータは、基地局と基地局コントローラ間の接続を伴うことなしに、必要な状態シグナリングを提供する能力を有しており、従って、通話やその他の情報転送のために不要な場合には、衛星通信チャネルをオフ状態に切り換えることができる。又、本発明は、乗り物のロケーションに応じて別の衛星接続を使用する機能をも提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セルラー無線ネットワークのモバイル無線通信システムの分野に関するものである。更に詳しくは、本発明は、航空機、その他の飛行する乗り物、船舶、或いは汽車などの搭乗中の乗り物の内部における無線ネットワークセルを使用すると共に乗り物の内部のセルと地上通信システム間の衛星通信を使用したモバイル通信システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機の送信によって干渉問題が発生する可能性があるため、航空会社の旅客機の内部においては、携帯電話機の使用は禁じられている。航空機内において携帯電話機を使用すると、航空機内の航行機器及びその他のアビオニクス機器や通信装置が妨害されることを事例が示している。更なる問題点は、地上の無線ネットワークが高周波信号の横方向の送受信と相対的に低速で移動する乗り物及び歩行者用に設計されているため、空中の航空機の高度に起因し、空中の航空機内の携帯電話機が無線ネットワークの対象範囲によってカバーされないという点である。
【0003】
航空機からの携帯電話機の使用は、ある程度の高度においては可能であろうが、隣接する地上のセル間における通話ハンドオーバーに関する設計及び構造上の要件に応じて動作しない。空中での航空機の速度が大きいため、地上の複数の基地局が携帯電話機からの等しい強度のRF信号をピックアップすることになり、ネットワークが正常な通話ハンドオーバー手順を処理できないのである。この結果、誤動作が発生すると共に、頻繁に通話が切断されることになり、実際に基地局のシャットダウンが発生する可能性がある。又、この結果、同一の地上の基地局によってカバーされているその他のユーザーの通話も妨害されることになる。
【0004】
現在、乗客用の無線通信サービスは、それぞれの座席に設置されている航空機内の中央送信機/受信機に有線接続された専用の電話機によって提供されている。この電話機のネットワークは、アビオニクス機器に使用されているその他の周波数帯域とは異なる独自の周波数帯域において動作している。このサービスを稼働させるには、サービスプロバイダは、RF信号を垂直の方向に転送する(即ち、空に向けた送受信のための)地上基地局を提供しなければならない。空中における滑らかなハンドオーバーを実現するには、これらの基地局は、地上無線ネットワークの基地局よりも格段に大きなテリトリーをカバーすると共に、アンテナを空に向かって合焦させなければならない。サービスユーザーは、サービスプロバイダによって提供される専用の電話機を使用しなければならず、且つ、航空機内において個人の携帯電話機を具備しているユーザーは、自分の装置の電源を切断状態に維持しなければならない。
【0005】
この問題に対する1つのソリューションは、標準的な携帯電話機によって通信するべく、基地局、即ち、内部セルを航空機内に提供し、航空機のセルと地上のネットワーク間において衛星通信を使用する方法である。例えば、特許文献(WO 99/12227)には、この種のソリューションについて記述されている。しかしながら、このような従来技術によるシステムによれば、その他の問題が生じることになる。
【0006】
第1に、衛星通信を継続的に提供することによって多大なコストが発生する。通話がほとんど行われない場合には、継続的な衛星接続のコストを電話ユーザーによってカバーすることは、事実上不可能である。しかしながら、シグナリングの目的には、継続的な衛星リンクが必要である。航空機内の基地局と地上ネットワーク間に新しいシグナリング接続を設定する手順には長時間を要し、従って、基地局と基地局コントローラ間の衛星接続は、通話の転送に使用されない場合にも、切断するべきではない。
【0007】
第2に、衛星が有する動作範囲は限られている。一方、飛行機は、地球の周りを移動しており、従って、乗客に対して良好な品質のサービスを提供するには、1つの衛星との通信リンクだけでは十分ではない。又、例えば、GSMシステムには、BTSのロケーションを変更するための手順が存在しないため、衛星リンクを別の衛星に変更することも不可能である。BTS−BSCパラメータは、固定されており、これらは相互に関係している。航空機アプリケーションにおいては、どの衛星及びどのBSCが、BTSの更新を要する新しいターゲットBSCであるかに関する情報が提供されない。
【0008】
更なる問題点は、IP(Internet Protocol)データの転送に関するものである。航空機の乗客に対して、彼らのラップトップとインターネット間においてIPを転送するための機能を提供するというニーズが存在している。現時点においては、航空機内において、このような通信を提供する方法及び航空機とインターネット間においてIPデータの通信を提供する方法に関するソリューションは存在していない。
【発明の開示】
【0009】
本発明の目的は、従来技術に伴うこれらの問題点を解決することにあり、従って、過剰な運転コストを伴うことなしに、乗客に対して高品質の通信サービスを提供する方法及びシステムを提供することにある。
【0010】
本発明の目的は、航空機内の基地局と地上ネットワークの基地局コントローラ間に衛星通信リンクを提供することによって実現される。本発明によれば、衛星通信リンクの両端に、エミュレータ機能が提供される。このエミュレータは、基地局と基地局コントローラ間の接続を伴うことなしに、必要な状態シグナリングを提供する能力を有しており、従って、通話やその他の情報を転送する必要がない場合に、衛星通信リンクをオフ状態に切り換えることができる。
【0011】
この機能を提供するための好ましい方法は、BTS−BSC間に2つのエミュレータを含む方法である。GSM/GPRSシステムにおけるこれらの機能は、アクティブな通話やその他のトラフィックが存在しない場合に、BTSとBSC間のLAPDリンクをエミュレートすることである。RACH/チャネル予約又はページング信号の際には(例えば、端末から発信される通話又は端末に着信する通話或いはSMS/MMS)、エミュレータは、BTSとBSC間にLAPDリンク/Abisを接続し、BTS−BSC間の正常なチャネル予約/時間スロット割り当てを実行する。エミュレータは、好ましくは、BTS側に、BSC接続機能を具備すると共に、逆に、BSC側には、BTS特性を具備している。即ち、衛星通信を通じた実際のリンクがオフ状態である場合にも、BTS側のエミュレータは、BTSの観点からは、BSCとして見えることになり、BSCは、エミュレータをBTSと見なすことになる。従って、「BTSが正常に動作している」とモバイルネットワークシステムが検出するように(即ち、BSCのクロス接続においてAbis消失アラームが通知されないように)、エミュレータは、TRxシグナリング/O&Mシグナリングの観点において、LAPDリンク/Abis接続をエミュレートする。両方のエミュレータは、好ましくは、シグナリングの観点において、BSC−BTS機能を具備している(即ち、BSCのLAPD特性が飛行機の内部に部分的に実装されると共に、逆に、BTSのLAPD特性が地上に実装されることになる)。好ましくは、エミュレータは、BTS−BSC間のLAPDリンクチャネルをオープンするべく、チャネル/通話予約/解放メッセージに応答する機能を具備している。又は、エミュレータは、好ましくは、衛星の処理能力予約の制御も実行する。好ましくは、エミュレータは、処理能力を動的に割り当てるべく、LAPDリンクを制御する。これは、64kbit/128kbit/s又はこれを上回るチャネルの全体を一度に割り当てるのではなく、エミュレータが、使用の毎に、LAPDの時間スロットを予約することを意味している。この例としては、例えば、TS0の場合には、16kbit/sの割り当て、そして、フルレート/EFR符号化通話の場合には、各通話当たり16kbit/sを挙げることができよう。ハーフレート符号化化通話の場合には、その時点で8kbit/sを予約するか、又は、16kbit/sを予約し、次いで、同一の時間スロット割り当てに第2のハーフレート符号化通話を充填することになろう。
【0012】
このエミュレータは、衛星接続を通じた基地局とインターネット間のIPデータ転送のリソース割り当ても処理可能である。これらのリソースは、航空機内において提供可能なWLANネットワークに対してサービス可能である。好ましくは、IPデータ転送用のリソースは、Abis/通話接続用のリソースの割り当てがIPデータ用のリソースの割り当てよりも常に優先するように、割り当てられる。
【0013】
本発明は、既存の通信システムに対して容易に実装可能である。BTS及びBSCは、システム情報メッセージなど、標準的なGSMのシグナリング特性及びメッセージを具備可能である。衛星通信も、衛星チャネルを予約/解放するための独自のシグナリング法を具備可能である。衛星通信リンクがオープンしている際には、標準的なGSMシグナリングが衛星通信を通じて実行され、標準的な予約/解放が実行される。衛星及び地上局は変更可能であり(衛星ハンドオーバー)、好ましくは、衛星システムは、シグナリングのルーティング更新を処理する。
【0014】
本発明によれば、いくつかの重要な利点を実現可能である。本発明は、衛星通信の休止を可能にすることにより、基地局(Base Transceiver Station:BTS)とその基地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)間の通信を減少させる(この場合に、通常のGSMシステムによる基地局コントローラとその様々な基地局(BTS)間のリンクは、通常、常にオンライン状態にある)。本発明によれば、数百のモバイル加入者が1つのリンクを共有可能であり、更には、このリンクは、必要な場合にのみ、アクティブになる。前述のように、本発明は、エミュレータを利用し、主に標準的なGSMネットワークユニット又はリソースの使用を可能にすることによって必要な機能を実現しており、従って、本発明の機能は、わずかな投資によって実現する。
【0015】
本発明の更なる利点は、その時点で地上ネットワークに対する接続が提供されていない場合にも、航空機の基地局に接続された状態に航空機内の移動局を維持可能であるという点にある。この結果、移動局による地上の基地局への接続の試みと、従って、潜在的な干渉の発生を回避することができる。
【0016】
又、本発明によれは、BTSの移動の期間中にBTSがその下に配置される局地的なBSS(Base Station System)を設置することも可能である。衛星ハンドオーバーが実行された後に、Abisエミュレータがルーティング再設定を起動し、衛星及び地上局が変更され、衛星リンクが再度アクティブになる。
【0017】
本発明によれば、乗り物の内部の第1ネットワークユニットと地上モバイル通信システムの第2ネットワークユニット間の通信用の通信方法も提供され、この通信は、衛星を介して実行され、この方法は、第1ネットワークユニットと第2ネットワークユニット間の情報転送が必要な場合に、衛星接続を確立する段階と;第1ネットワークユニットと第2ネットワークユニット間の情報転送が不要な場合に、衛星接続を解放する段階と;衛星接続の解放状態において、第1ネットワークユニットのために第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする段階と;衛星接続の解放状態において、第2ネットワークユニットのために第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする段階と;を有することを特徴としている。
【0018】
本発明によれば、乗り物の内部の移動局との無線通信用の第1ネットワークユニットと、地上モバイル通信システムの固定された第2ネットワークユニットと、を有する通信装置も提供され、このシステムは、衛星を介して第1ネットワークユニットと第2ネットワークユニット間において通信するための手段を有しており、この構成は、第1ネットワークユニットと第2ネットワークユニット間の情報転送が必要な場合に、衛星接続を確立する手段と;第1ネットワークユニットと第2ネットワークユニット間の情報転送が不要な場合に、衛星接続を解放する手段と;衛星接続の解放状態において、第1ネットワークユニットのために第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段と;衛星接続の解放状態において、第2ネットワークユニットのために第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段と;更に有することを特徴としている。
【0019】
本発明は、更に、第1ネットワークユニットの構成にも関係しており、この第1ネットワークユニットは、第2ネットワークユニットと情報を通信するための手段を有しており、この構成は、第1ネットワークユニットと第2ネットワークユニット間に通信が存在していない期間中に、第1ネットワークユニットのために第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段を有していることを特徴としている。
【0020】
本発明のいくつかの好適な実施例は、従属請求項に記述されている。
【0021】
以下、一例として、添付の図面を参照し、本発明のいくつかの実施例について詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1aは、本発明による無線セルラー通信システムの一実施例の概略ブロック図を示している。航空機内の屋内セル又はネットワーク100内のモバイル端末102と第1ネットワーク装置104間において情報が転送される。モバイル端末102は、第1ネットワーク装置104を介して、航空機外の地上ネットワークの第2ネットワーク装置120に接続され、第2ネットワーク装置は、外部ネットワーク150と通信する能力を有している。屋内セル又は屋内ネットワークの第1ネットワーク装置104から第2ネットワーク装置への(及び、この逆の)伝送は、アンテナ112及び122を使用して衛星リンク140を介してルーティングされる。
【0023】
航空機内には、1つ又は複数の第1ネットワーク装置104を配置可能であり、これらのそれぞれは、独自の屋内セルを形成すると共に、第2ネットワーク装置120への独自の接続を形成する。航空機内に1つの第1ネットワーク装置104のみが配置されている場合には、1つの屋内セル100が確立されることになるが、航空機内に複数の第1ネットワーク装置が配置されている場合には、複数のセルから構成されたネットワーク100が確立されることになる。
【0024】
本発明によれば、屋内ネットワーク100及び外部ネットワーク150は、互いに互換性を有している。好ましくは、いずれのネットワークも、GSM(Global System for Mobile communication)、PCN(Personal Communication Network)、PCS(Personal Communication System)、HSCSD(High Speed Circuit Switched Data)、GPRS(General Packet Radio Service)、EDGE(Enhanced Data rates for GSM Evolution)、CDMA(Code Division Multiple Access)、WCDMA(Wide band CDMA)、Bluetooth(登録商標)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、Teldesic、Iridium、Inmarsat、及びWLAN(Wireless Local Area Network)からなる通信規格の中の少なくとも1つに準拠している。
【0025】
好適な実施例においては、モバイル端末102は、航空機内のセルラーネットワークの移動局であり、第1ネットワーク装置104は、航空機内のセルラーネットワークの基地局(BTS)であり、第2ネットワーク装置120は、航空機外の地上セルラーネットワークの基地局コントローラ(BSC)である。
【0026】
本発明による無線通信システム内において使用する無線ネットワークの一例がGSMネットワークである。本発明による屋内ネットワーク100は、屋内ネットワーク装置104以外に、移動交換局(Mobile Switching Center:MSC)130、基地局コントローラ(BSC)120、及びネットワーク管理システム160などの外部ネットワーク装置を有するシステムを装備すると共にSS7(Signalling System 7)ネットワーク150に対してアクセス可能な任意の通信事業者によって運営可能である。又、この通信事業者は、地上GSM事業者とのローミング契約に加え、衛星通信(satcom)事業者又はサービスプロバイダとの伝送契約をも有していなければならない。
【0027】
シグナリング情報は、BTS104からBSC120に(及び、この逆に)伝達される。BTSとBSC間の無線接続をルーティングするべく、衛星リンク接続が使用されており、この通信は、例えば、地上GSMネットワークなどの外部ネットワークに準拠している。衛星リンクは、通常、トラフィックが存在していない場合にはオフであるが、モバイル通信は、無瞬断接続を前提としている。本発明によれば、BTSとBSC間の衛星リンク接続は、トラフィックが発生していない場合にリンクがオフになるように、割り当てに応じてシグナリングチャネル及び間隔を切り換えるべく、例えば、スイッチングモジュール110、124を有している。図1bに示されているように、BTSのスイッチングモジュール110は、BTSとBSC間に伝送が存在していない場合にBTSがBSCに無線接続されているかのようにBTSに対してLAPDリンクをエミュレートするエミュレータ114を含んでいる。同様に、図1cに示されているように、BSCのスイッチングモジュール124は、BTSとBSC間に伝送が存在していない場合にBSCがBTSに無線接続されているかのようにBSCに対してLAPDリンクをエミュレートするエミュレータ123を含んでいる。エミュレータ114、123は、GSMネットワークの規格に応じて常時BTSとBSCが無線接続されているかのように、BTS及びBSCに対する振舞うが、実際には、トラフィックが存在していない場合には、衛星通信リンクはオフ状態にある。
【0028】
図2は、衛星通信を制御する本発明による模範的な方法のフローチャートを示している。本システムの設定が完了すると(232)、段階234において、呼がアクティブであるか又は呼が要求されているかどうかをチェックする。Yesの場合には、衛星通信がオン状態となり、通常のAbis通信が衛星リンクを通じて転送される。通話がアクティブでないか又は要求されていない場合には、段階236において、TRx/O&Mシグナリングが必要であるかどうかをチェックする。Yesの場合には、衛星通信がオン状態となり(238)、通常のAbisシグナリングが衛星リンクを通じて転送される(240)。O&Mシグナリングも不要である場合には、衛星通信はオフ状態となり(242)、基地局と基地局コントローラのLAPDリンクがエミュレータによってエミュレートされる(244)。
【0029】
図3は、アイドル状態、呼の確立、及び呼の解放に関係する本発明による模範的な構成におけるシグナリングを示している。図3の構成は、航空機内に、BTS302、衛星トランシーバ306、及びBTSと衛星トランシーバ間のAbisエミュレータ304を有している。地上側においては、この構成は、GSMネットワークのBSC312、衛星トランシーバ308、及びBSCとトランシーバ間のAbisエミュレータ310を有している。状態は、衛星通信接続がオフである(即ち、BTSとBSC間においてデータが転送されていない)ことを示している(320)。この状態においては、Abisエミュレータ304は、BSCの代わりに、BTSのためにAbisシグナリングを提供している。BTSは、BTSがオン状態にあることを、BSCではなくて、エミュレータに対して通知し(322)、エミュレータは、(BSCの代わりに)BTSに対して、BSCがオン状態にあることを通知する(324)。地上側においては、Abisエミュレータ310が相応して機能しており、Abisエミュレータ310は、BTSの代わりに、BSCのためのAbisシグナリングを提供する。エミュレータは、(BTSの代わりに)BSCに対して、BTSがオン状態にあることを通知し(326)、BSCは、BTSではなく、エミュレータに対して、BSCがオン状態にあることを通知する(328)。
【0030】
BTS側において呼を開始する場合には、移動局が、チャネル予約要求を送信し、BTSが、このメッセージを更にAbisエミュレータに送信する(330)。次いで、Abisエミュレータが、衛星通信システムをトリガして1つ又は複数のチャネルを割り当て、エミュレータ間の衛星通信接続をオープンする(332、334)。衛星通信がオープンされ、LAPDリンクが接続された後に、エミュレータ間にAbisシグナリング(即ち、OMUsig/TRXsigシグナリング)接続が割り当てられる(336)。呼確立のための要求が、BSCに対するチャネル予約要求メッセージを起動し(338)、BSCが、更に、チャネル認可メッセージを与える(340)。シグナリングは、BSCとBTS間において、通常のAbisシグナリングとして継続する(342、344)。
【0031】
呼が終了すると、BTSは、終話/チャネル解放メッセージを与え(350)、これが、Abisエミュレータ310に転送され(352)、Abisエミュレータが、BSCに対して解放要求メッセージを付与する(355)。BSCは、通常の方式により、チャネル解放完了メッセージによって応答する(356〜358)。チャネルが解放された後に、Abisエミュレータ304は、衛星通信を切断した後に(360)、オフ状態に戻る(362)。
【0032】
呼がネットワークから到来する呼である場合には、同様の方式により、BSCのエミュレータが衛星通信接続の確立/制御を処理する。
【0033】
図4は、構成/ポーリング/アラーム状態などの動作及び保守(O&M)に関係する本発明による模範的な構成におけるシグナリングを示している。この種のシグナリング特性の場合には、エミュレータは、BTSを作動させるべく、BTS−BSC−NMS間の接続用に衛星通話リンクをオープンする機能を具備している。これは、BTSからNMSに自動送信されるアラームにも関係している。図4の構成は、図3の構成と同様であり、航空機内に、BTS402、衛星トランシーバ406、及びBTSと衛星トランシーバ間のAbisエミュレータ404を有している。地上側においては、この構成は、GSMネットワークのBSC412、衛星トランシーバ408、及びBSCとトランシーバの間のAbisエミュレータ410を有している。状態は、衛星通信接続がオフである(即ち、BTSとBSC間においてデータが転送されていない)ことを示している(420)。BTSとBSC間の状態シグナリングは、図3の説明において前述したように、Abisエミュレータ422、424によってエミュレートされる。
【0034】
BTSアラームメッセージをBTSから受信したら(430)、Abisエミュレータは、エミュレータ間の衛星通信接続をオープンする(432、434)。衛星通信がオープンされ、LAPDリンクが接続されたら、エミュレータ間に、Abis(OMUSIG/TRXsig)シグナリング接続が割り当てられ(436)、NMSが接続される(438)。NMSとBTS間において、衛星通信リンクを使用してBTS制御シグナリングが転送される(442)。この制御手順の後に、Abisエミュレータ404又は410は、衛星通信接続を切断し(444)、接続がオフ状態に変化する(447)。次いで、BTSとBSC間の状態シグナリングが、エミュレータによってエミュレートされる(446、448)。
【0035】
NMSが制御メッセージ要件を通知すると(450)、BSC側のAbisエミュレータが衛星通信接続をオープンする(452、454)。BSCとBTSの間においてシグナリング接続が確立され(455〜458)、シグナリングメッセージが転送される。NMSが起動した制御手順が完了した後に、Abisエミュレータ410が衛星通信を切断する(460)。この結果、衛星接続がオフ状態に戻り、BTS及びBSCの状態がエミュレータによってエミュレートされることになる(464、466)。
【0036】
本発明の一実施例によれば、Abisエミュレータは、航空機のアビオニクス機器から飛行状態情報を受信する。航空機が着陸を開始すると、エミュレータは、この情報を受信可能であり、基地局に対するシグナリングメッセージを処理する。このシグナリングメッセージは、「Cell Barred」情報を含むことが可能であり、この結果、情報転送時間スロットが使用不可となる(即ち、もはや通話が不可能となる)。但し、基地局は、好ましくは、移動局がその他のネットワークを走査することを防止するべく、オン状態に留まり、自身の圏内にある状態に航空機内の移動局を維持する。そして、航空機の着陸が完了した後に、移動局が別のネットワークを走査し圏内に入ることができるように、基地局をオフ状態に切り換えることができる。航空機が離陸を開始する場合にも、同様に、「Cell Barred」状態において、航空機内の移動局を基地局の圏内にすることが可能である。基地局を制御するためのメッセージを、エミュレータ以外のその他の別の手段によって提供することも可能である。Abisエミュレータ及びBTSの制御に使用可能なアビオニクスシステム情報には、例えば、相応してBTSの動作を起動/停止するためのエミュレータ用の飛行高度などに関する情報が含まれる。ドアの開閉や車輪への重量の印加/非印加などのその他の信号からBTSの動作をトリガすることも可能である。要件に応じて、いくつかの異なるトリガ信号を制御のために使用可能である。
【0037】
又、衛星リンクは、例えば、モバイルネットワークのGSM、SMS、及びGPRSプロトコルによるデータ伝送以外に、例えば、インターネットなどのIP(Internet Protocol)データの転送のためにも使用可能である。IPデータは、図1aに示されている衛星接続及びモバイルネットワークを通じた同一のルートを介してルーティング可能である。この場合にも、Abisエミュレータは、標準的なチャネル予約やページングなどのシグナリングメッセージをアクノリッジし、IPデータを転送するべく衛星通信を通じて接続する。但し、好ましくは、Abisエミュレータは、呼の十分な品質を確保するべく、衛星接続を通じたIPデータの転送よりも呼接続のほうを優先する。
【0038】
図5aは、IPデータを転送するための別の例を示している。この実施例においては、IPデータは、衛星地上局594とインターネット595の間において直接ルーティングされている。このような構成においては、好ましくは、モバイルネットワークに対する接続のための十分な品質を確保するべく、Abis接続がIPデータユーザーよりも常に高い優先順位を有するように、Abisエミュレータ506はQoS(Quality of Service)を制御する。即ち、エミュレータは、使用の毎に必要なAbis接続を常に割り当てる必要がある。
【0039】
図5bは、Abis接続及びIPのデータを転送する別の実施例を示している。この実施例においても、IPデータは、衛星地上局594とインターネット595の間において直接ルーティングされているが、この場合には、Abis接続のデータも、衛星地上局594とAbisエミュレータ510間のIPタイプのバックボーン596を通じてルーティングされている。この場合には、AbisデータがIPリンク上においてエンドツーエンドで伝送されており、エミュレータが、必要なデータのカプセル化を実行している。又、この構成においては、好ましくは、モバイルネットワークに対する接続ための十分な品質を確保するべく、Abis接続がその他のIP処理能力/データユーザーよりも高い優先順位を常に具備するように、Abisエミュレータ506がQoS(Quality of Service)を制御している。
【0040】
尚、エミュレータの品質制御とは、呼数が増大した場合に(又は、Abis呼接続の品質が不十分な場合に)、IPデータ転送に割り当てる処理能力を低減することを意味している。
【0041】
図6は、本発明による模範的な構成を示しており、この場合には、基地局は、航空機の位置に応じて、いくつかの衛星を使用可能である。図6は、4つの衛星接続608a、608b、608c、及び608dを示しており、これらは、移動する基地局604及びエミュレータ606の異なる場所において使用可能である。4つの異なる衛星接続は、それぞれ、4つの基地局コントローラ620a、620b、620c、及び620dに接続する。この例においては、それぞれの衛星カバレージエリア内に1つのBSCが配置されており、これは、好ましくは、衛星地上局に隣接設置されている。Abisエミュレータ610a、610b、610c、及び610dが衛星接続を制御し、BTS状態シグナリングをエミュレートする。基地局コントローラは、TCSM622a、622b、622c、及び622dを介して、モバイルネットワークの移動交換局630及びNMS636に接続されている。基地局が異なる衛星の動作範囲内を移動すると、モバイルネットワークに対する接続を処理するべく、対応する基地局システムA、B、C、及びDが形成される。このケースにおいては、例えば、GSMシステムは、グローバルに確立された4つのBSSを具備している(BSSの数は、制限されていない)。BSCは、MSCに対する接続が生成される異なる場所に地理的に配置されている。それぞれのBSCの下に、いくつかのBTSが、例えば、飛行又は航行しており、衛星通信システムは、衛星カバレージの境界に応じて衛星通信ハンドオーバーを実行することになる(即ち、BTSが、新しいBSCの下に同時に変化する)。BSSは、システム更新を実行しなければならない(即ち、BTSが、新しいBSCの下において伝送再構成を開始し、次いで、NMSが、新しいBTS−BSC関係のデータベースを更新しなければならない)。衛星領域の変更に起因したBSCロケーションエリアの変更の後に、BTSパラメータ更新が不要となるように、好ましくは、それぞれのBTSは、それぞれのBSCクロス接続、MSC、及びNMS内にまったく同一のパラメータを有して構成される。BTSがBSCロケーションエリアと衛星エリアを変更すると、BSC側のエミュレータは、BTSがそのBSC内に次回アクティブな状態で出現するまで、BSCに対して、そのBTS(LAPD+Abis)をエミュレートすることになる。この結果、本システムは、BTSが別のBSC/MSCエリアに属している間にも、BTSがアクティブな状態にあると見なす。完全に分離されたMSC/BSC領域を使用することにより、本システムをそのまま冗長化することが可能であり、BTS側におけるパラメータの更新は不要である。
【0042】
次に、図6を参照し、衛星ハンドオーバーの観点から、エミュレーションの機能について更に詳しく説明する。
【0043】
BTSとBSC間のGSMシグナリングに基づいて、エミュレータを使用して衛星接続をオン/オフスイッチングする。エミュレータは、呼が開始及び切断され、ページング要求が受信MSに送信された際に、GSMシグナリングメッセージに基づいて起動シグナリングを通知する。MSC−BSC−BTS接続が切断可能である場合には、エミュレータは、GSMシグナリングに従って、BTS及びBSCに対するエミュレータモードを起動する。そして、衛星ハンドオーバーが行われる際には、エミュレータは、接続イニシエータとして機能する。衛星ハンドオーバーの後に、航空機エミュレータは、地上のエミュレータへの接続を起動し、BTSとBSCノード間において、衛星Abis接続が検証される。エミュレータは、それぞれの衛星ハンドオーバーの後に、BTSを正しいBSCに接続するためのルーティングメカニズムを提供する。本発明は、Abisエミュレータ及びBTSの制御に使用可能な様々なアビオニクスシステム情報の追加的な使用を含むことも可能である。例えば、Abisエミュレータは、例えば、相応してBTSの動作を起動/停止するための飛行高度などの情報を受信可能である。ドアの開閉や車輪への重量の印加/非印加などのその他の信号からBTSの動作をトリガすることも可能である。要件に応じて、いくつかの異なるトリガ信号を制御のために使用可能である。又、トリガ信号は、ロケーションや機首方位データに依存したものであってもよい。
【0044】
NSS/BSSシステムが局地的である場合には、NSS/BSSシステムは、それぞれの衛星領域(例えば、米国、ヨーロッパ、及びアジアパシフィック)において冗長化される。GSMのBTSは、通常、固定されており、MSのモビリティ及びハンドオーバーは、ネットワーク内において発生するという事実に起因し、航空機のネットワークのBTSは、BSCエリア間を移動することになる。この結果、GSMシステム内に特殊な実装が必要になる。それぞれの局地的なNSS/BSSを同様に構成することが必要である(即ち、冗長構成)。固定したシステムに起因し、クロス接続のBSC−BTS接続には、制限が存在している。この事実に基づいて、BTSは、常に同様にBSCに対して接続する必要がある。この要件により、BSC側のシステムに対する規則が設定される。それぞれのNSS/BSS領域が独自のルーティングアドレッシングを具備することになる。衛星ハンドオーバーが発生した後に、航空機側のエミュレータは、局地的なBSC及びエミュレータに対するリンクの確立を起動する。航空機側のエミュレータは、Abisリンクの起動を要する局地的なBSCに関する情報を必要とする。この情報は、衛星領域情報として航空機アビオニクスシステムから受信可能である。この情報に基づいて、航空機側のエミュレータは、対応する局地的BSCに対する正しいルーティングを確立する。BSC側のエミュレータは、LAPDリンクを終了し、これをBSCクロス接続に対してルーティングすることになる。
【0045】
本システムにおける冗長化されたNSS/BSSは、GSMシステムセットアップ規則に従って、それぞれのBTSをそれぞれのBSCに対して構成する必要があることを意味している。BTSが移動し、衛星ハンドオーバーが行われている際に、BTSは、BSCを相応して変更することになる。それぞれのBSCは、このBTSのLAPDリンク特性の情報(BTSのID、セルのID、BCFのIDなど)を具備する必要がある。これらのパラメータは、それぞれのBSCエリア間において、正確な複写であってよい。衛星ハンドオーバーの後に、隣接するBSC領域内へのLAPDリンクがエミュレータによって確立される。
【0046】
BTS−BSC間において伝送リンクが確立された後に、BSCは、その識別パラメータに基づいてBTSを識別し、相応して、BTSに対するパラメータダウンロードを実行する。本発明においては、パラメータの更新を行うのではなく、システムの正確な複写を具備することを狙っている。これは、通常のGSM規則によっても可能であろう。この動作は、標準的な方式におけるAbis接続の消失/Abis接続の起動として、GSMシステム内において識別可能であろう。しかしながら、相違点は、Abisが「消失」した場合に(即ち、衛星領域が変化した場合に)、BTSがBSC(即ち、ロケーションエリア)を変更することにある。従って、BTSが新しいBSCロケーションエリア内に到来すると、BSCは、相応して、BTSパラメータの組を更新することになる。それぞれのBSC内においてそれぞれのBTSが検出されるように、すべてのBTSを相応してMNS内に構成する必要がある。BTSがBSCを変更すると、BTSは、以前のBSC−NMSにおいて停止され、隣接するBSC−MNSにおいて起動されることになる。NMS−BSCの観点からは、BTSを、衛星通信ハンドオーバープロセスのBSS切り換えの際に自動的に再設定可能なトランスペアレントな要素と見なすことができる。
【0047】
本発明は、前述の実施例に限定されるものではない。本明細書においては、説明を目的として、本発明の好適な実施例について開示したが、いまや、当業者には、その全体的な又は一部における多数の変化、変更、変形、置換、及び等価物について明らかであろう。従って、本発明は、添付の独立請求項の特徴と範囲によってのみ限定されることを意図するものである。
【0048】
又、以上においては、主に航空機アプリケーションの環境において、本発明について説明しているが、本発明は、航空機に伴う使用法に決して限定されるものではなく、この概念は、弾丸列車や船舶などのその他の乗り物にも使用可能である。従って、航空機プロファイルは、任意の移動する乗り物用の「乗り物プロファイル」であってよい。従って、保護の範囲には、これらのアプリケーションも含まれる。
【0049】
又、以上においては、GSM/GPRS通信システムの用語を使用して本発明について説明しているが、本発明は、その他のシステムにも同様に適用可能であり、その場合には、システムコンポーネントや信号は、別の名称を具備することになる。
【0050】
又、本発明のエミュレータ機能は、既存のユニットに対する追加ユニットとして、又はソフトウェア実装として実装可能であることにも留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1a】本発明による無線通信システムの実施例を示している。
【図1b】本発明によるエミュレータを含む基地局の実施例を示している。
【図1c】本発明によるエミュレータを含む基地局コントローラの実施例を示している。
【図2】衛星通信を制御し、状態シグナリングを提供する本発明による模範的な方法のフローチャートを示している。
【図3】本発明による模範的な構成における通話関連シグナリングの提供方法を示している。
【図4】本発明による模範的な構成における動作及び保守関連シグナリングの提供方法を示している。
【図5a】通話及びパケットデータの伝送を提供する第2の模範的な構成を示しており、この場合には、パケットデータは、衛星地上局とインターネットを介して直接転送されている。
【図5b】通話及びパケットデータの伝送を提供する第3の模範的な構成を示しており、この場合には、通話データ及びパケットデータの両方がIPプロトコルを使用して転送されている。
【図6】いくつかの衛星及び関連地上ネットワーク間においてハンドオーバーを提供する本発明による模範的な構成を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物の内部の第1ネットワークユニットと地上モバイル通信システムの第2ネットワークユニット間における通信用の通信方法であって、前記通信は、衛星を介して実行される、通信方法であって、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が必要な場合に、前記衛星接続を確立する段階と、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が不要な場合に、前記衛星接続を解放する段階と、
前記衛星接続の解放状態において、前記第1ネットワークユニットのために前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする段階と、
前記衛星接続の前記解放状態において、前記第2ネットワークユニットのために前記第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする段階と、
を有することを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記シグナリングは、LAPDリンク及びAbisシグナリングであることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項3】
前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする前記段階は、前記第1ネットワークユニットとの間で状態メッセージを転送する段階を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする前記段階は、前記第2ネットワークユニットとの間で状態メッセージを転送する段階を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項5】
前記衛星接続のオン状態において、データ転送要件に基づいて、前記Abisリンクに対して処理能力が動的に予約されることを特徴とする請求項2記載の通信方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークユニットとインターネット間において、前記衛星を介して、IP(Internet Protocol)による追加データが転送され、前記衛星通信において、前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信は、前記第1ネットワークユニットと前記インターネット間において転送される前記IPデータよりも優先されることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項7】
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間において転送される前記データは、IP(Internet Protocol)によるパケットデータとして転送されることを特徴とする請求項5記載の通信方法。
【請求項8】
前記乗り物は、航空機であり、前記方法は、前記第1ネットワークユニットを制御するべく、前記航空機のアビオニクス機器から飛行状態情報を受信する段階を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項9】
前記受信した飛行状態情報に基づいて、前記航空機内の前記第1ネットワークユニットと移動局間の通信は、前記第1ネットワークユニットの圏内にある状態に移動局を維持しつつ、禁止されることを特徴とする請求項8記載の通信方法。
【請求項10】
前記飛行状態情報は、飛行高度、位置及び機首方位、ドアの開閉、及びモバイル通信の起動/停止からなる情報の中の少なくとも1つを有していることを特徴とする請求項8記載の通信方法。
【請求項11】
別の衛星と別の第2ネットワークユニットに関する通信情報を受信する段階と、
前記受信した通信情報に基づいて、前記別の衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記別の第2ネットワークユニット間において通信を確立する段階と、
前記衛星を介した前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信を解放する段階と、
を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項12】
前記情報転送は、GSM、PCN、PCS、HSCSD、GPRS、EDGE、CDMA、WCDMA、Bluetooth(登録商標)、UMTS、Teldesic、Iridium、Inmarsat、及びWLANからなる通信規格の中の少なくとも1つに準拠していることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項13】
前記モバイル端末と前記第1ネットワーク装置間の無線接続が、前記乗り物の内部の無線ネットワークによって確立されることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項14】
乗り物の内部の移動局との無線通信用の第1ネットワークユニットと、地上モバイル通信システムの固定された第2ネットワークユニットと、を有し、前記システムは、衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間において通信する手段を有している、通信装置であって、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が必要な場合に、前記衛星接続を確立する手段と、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が不要な場合に、前記衛星接続を解放する手段と、
前記衛星接続の解放状態において、前記第1ネットワークユニットのために前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段と、
前記衛星接続の前記解放状態において、前記第2ネットワークユニットのために前記第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段と、
を更に有することを特徴とする通信装置。
【請求項15】
前記シグナリングは、LAPDリンク及びAbisシグナリングであることを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項16】
前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする前記手段は、前記第1ネットワークユニットとの間で状態メッセージを転送する手段を有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項17】
前記基地局のシグナリングをエミュレートする前記手段は、前記基地局コントローラとの間で状態メッセージを転送する手段を有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項18】
前記エミュレートする手段は、前記衛星接続のオン状態において、データ転送要件に基づいて、前記Abisリンクに対して処理能力を動的に予約するようになっていることを特徴とする請求項15記載の通信装置。
【請求項19】
前記衛星を介して、前記第1ネットワークユニットとインターネットの間においてIP(Internet Protocol)による追加データを転送する手段を有しており、前記衛星通信において、前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信は、前記第1ネットワークユニットと前記インターネット間において転送される前記IPデータよりも優先することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項20】
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間において、IP(Internet Protocol)によるパケットデータとして、データを転送する手段を有することを特徴とする請求項19記載の通信装置。
【請求項21】
前記乗り物は、航空機であることを特徴とする請求項12記載の通信装置。
【請求項22】
前記第1ネットワークユニットを制御するべく、前記航空機から飛行状態情報を受信する手段を有することを特徴とする請求項21記載の通信装置。
【請求項23】
前記受信した飛行状態情報に基づいて、前記航空機内の前記第1ネットワークユニットと移動局間の通信を禁止する手段と、前記禁止された状態において、前記第1ネットワークユニットの圏内にある状態に前記移動局を維持する手段と、を有することを特徴とする請求項22記載の通信装置。
【請求項24】
前記飛行状態情報は、飛行高度、位置及び機首方位、ドアの開閉、及びモバイル通信の起動/停止からなる情報の中の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項22記載の通信装置。
【請求項25】
別の衛星及び別の第2ネットワークユニットに関する通信情報を受信する手段と、
前記受信した通信情報に基づいて、前記別の衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記別の第2ネットワークユニット間において通信を確立する手段と、
前記衛星を介した前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信を解放する手段と、
を有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項26】
前記情報転送は、GSM、PCN、PCS、HSCSD、GPRS、EDGE、CDMA、WCDMA、Bluetooth(登録商標)、UMTS、Teldesic、Iridium、Inmarsat、及びWLANからなる通信規格の中の少なくとも1つに準拠していることを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項27】
前記第1ネットワークユニットは、基地局であり、前記第2ネットワークユニットは、基地局コントローラであることを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項28】
モバイル端末と前記第1ネットワーク装置間の無線接続用に前記乗り物の内部の無線ネットワークを有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項29】
第2ネットワークユニットと情報を通信するための手段を有している、第1ネットワークユニットの構成であって、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間に通信が存在していない期間には、前記第1ネットワークユニットのために前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段を有することを特徴とする第1ネットワークユニット構成。
【請求項30】
前記シグナリングは、LAPDリンク及びAbisシグナリングであることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項31】
衛星リンクを介して前記第2ネットワークユニットと通信する手段を有することを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項32】
前記第1ネットワークユニットは、基地局であり、前記第2ネットワークユニットは、基地局コントローラであることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項33】
前記エミュレートする手段は、前記衛星接続のオン状態において、データ転送要件に基づいて、Abisリンクに対して処理能力を動的に予約するようになっていることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワーク構成。
【請求項34】
航空機などの移動する乗り物の内部に配置されていることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項35】
別の衛星及び別の第2ネットワークユニットに関する通信情報を受信する手段と、
前記受信した通信情報に基づいて、前記別の衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記別の第2ネットワークユニット間に通信を確立する手段と、
前記衛星を介した前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信を解放する手段と、
を有することを特徴とする請求項34記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項36】
前記乗り物は、航空機であり、前記第1ネットワークユニット構成は、前記第1ネットワークユニットを制御するべく、前記航空機から飛行状態情報を受信する手段を有することを特徴とする請求項34記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項37】
前記受信した飛行状態情報に基づいて、前記航空機内の前記第1ネットワークユニットと移動局間の通信を禁止する手段と、前記禁止された状態において、前記第1ネットワークユニットの圏内にある状態で前記移動局を維持する手段と、を有することを特徴とする請求項36記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項38】
前記飛行状態情報は、飛行高度、位置及び機首方位、ドアの開閉、及びモバイル通信の起動/停止からなる情報の中の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項36記載の通信構成。
【請求項39】
前記第1ネットワークユニットは、基地局コントローラであり、前記第2ネットワークユニットは、基地局であることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り物の内部の第1ネットワークユニットと地上モバイル通信システムの第2ネットワークユニット間における通信用の通信方法であって、前記通信は、衛星を介して実行される、通信方法であって、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が必要な場合に、前記衛星接続を確立する段階と、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が不要な場合に、前記衛星接続を解放する段階と、
前記衛星接続の解放状態において、前記第1ネットワークユニットのために前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする段階と、
前記衛星接続の前記解放状態において、前記第2ネットワークユニットのために前記第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする段階と、
を有することを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記シグナリングは、LAPDリンク及びAbisシグナリングであることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項3】
前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする前記段階は、前記第1ネットワークユニットとの間で状態メッセージを転送する段階を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項4】
前記第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする前記段階は、前記第2ネットワークユニットとの間で状態メッセージを転送する段階を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項5】
前記衛星接続のオン状態において、データ転送要件に基づいて、前記Abisリンクに対して処理能力が動的に予約されることを特徴とする請求項2記載の通信方法。
【請求項6】
前記第1ネットワークユニットとインターネット間において、前記衛星を介して、IP(Internet Protocol)による追加データが転送され、前記衛星通信において、前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信は、前記第1ネットワークユニットと前記インターネット間において転送される前記IPデータよりも優先されることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項7】
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間において転送される前記データは、IP(Internet Protocol)によるパケットデータとして転送されることを特徴とする請求項5記載の通信方法。
【請求項8】
前記乗り物は、航空機であり、前記方法は、前記第1ネットワークユニットを制御するべく、前記航空機のアビオニクス機器から飛行状態情報を受信する段階を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項9】
前記受信した飛行状態情報に基づいて、前記航空機内の前記第1ネットワークユニットと移動局間の通信は、前記第1ネットワークユニットの圏内にある状態に移動局を維持しつつ、禁止されることを特徴とする請求項8記載の通信方法。
【請求項10】
前記飛行状態情報は、飛行高度、位置及び機首方位、ドアの開閉、及びモバイル通信の起動/停止からなる情報の中の少なくとも1つを有していることを特徴とする請求項8記載の通信方法。
【請求項11】
別の衛星と別の第2ネットワークユニットに関する通信情報を受信する段階と、
前記受信した通信情報に基づいて、前記別の衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記別の第2ネットワークユニット間において通信を確立する段階と、
前記衛星を介した前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信を解放する段階と、
を有することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項12】
前記情報転送は、GSM、PCN、PCS、HSCSD、GPRS、EDGE、CDMA、WCDMA、Bluetooth(登録商標)、UMTS、Teldesic、Iridium、Inmarsat、及びWLANからなる通信規格の中の少なくとも1つに準拠していることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項13】
前記モバイル端末と前記第1ネットワーク装置間の無線接続が、前記乗り物の内部の無線ネットワークによって確立されることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項14】
乗り物の内部の移動局との無線通信用の第1ネットワークユニットと、地上モバイル通信システムの固定された第2ネットワークユニットと、を有し、前記システムは、衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間において通信する手段を有している、通信装置であって、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が必要な場合に、前記衛星接続を確立する手段と、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の情報転送が不要な場合に、前記衛星接続を解放する手段と、
前記衛星接続の解放状態において、前記第1ネットワークユニットのために前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段と、
前記衛星接続の前記解放状態において、前記第2ネットワークユニットのために前記第1ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段と、
を更に有することを特徴とする通信装置。
【請求項15】
前記シグナリングは、LAPDリンク及びAbisシグナリングであることを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項16】
前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする前記手段は、前記第1ネットワークユニットとの間で状態メッセージを転送する手段を有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項17】
前記基地局のシグナリングをエミュレートする前記手段は、前記基地局コントローラとの間で状態メッセージを転送する手段を有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項18】
前記エミュレートする手段は、前記衛星接続のオン状態において、データ転送要件に基づいて、前記Abisリンクに対して処理能力を動的に予約するようになっていることを特徴とする請求項15記載の通信装置。
【請求項19】
前記衛星を介して、前記第1ネットワークユニットとインターネットの間においてIP(Internet Protocol)による追加データを転送する手段を有しており、前記衛星通信において、前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信は、前記第1ネットワークユニットと前記インターネット間において転送される前記IPデータよりも優先することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項20】
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間において、IP(Internet Protocol)によるパケットデータとして、データを転送する手段を有することを特徴とする請求項19記載の通信装置。
【請求項21】
前記乗り物は、航空機であることを特徴とする請求項12記載の通信装置。
【請求項22】
前記第1ネットワークユニットを制御するべく、前記航空機から飛行状態情報を受信する手段を有することを特徴とする請求項21記載の通信装置。
【請求項23】
前記受信した飛行状態情報に基づいて、前記航空機内の前記第1ネットワークユニットと移動局間の通信を禁止する手段と、前記禁止された状態において、前記第1ネットワークユニットの圏内にある状態に前記移動局を維持する手段と、を有することを特徴とする請求項22記載の通信装置。
【請求項24】
前記飛行状態情報は、飛行高度、位置及び機首方位、ドアの開閉、及びモバイル通信の起動/停止からなる情報の中の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項22記載の通信装置。
【請求項25】
別の衛星及び別の第2ネットワークユニットに関する通信情報を受信する手段と、
前記受信した通信情報に基づいて、前記別の衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記別の第2ネットワークユニット間において通信を確立する手段と、
前記衛星を介した前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信を解放する手段と、
を有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項26】
前記情報転送は、GSM、PCN、PCS、HSCSD、GPRS、EDGE、CDMA、WCDMA、Bluetooth(登録商標)、UMTS、Teldesic、Iridium、Inmarsat、及びWLANからなる通信規格の中の少なくとも1つに準拠していることを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項27】
前記第1ネットワークユニットは、基地局であり、前記第2ネットワークユニットは、基地局コントローラであることを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項28】
モバイル端末と前記第1ネットワーク装置間の無線接続用に前記乗り物の内部の無線ネットワークを有することを特徴とする請求項14記載の通信装置。
【請求項29】
衛星を介して第2ネットワークユニットと情報を通信するための手段を有している、乗り物内部の移動局と地上移動通話システムの固定された第2ネットワークユニットの無線通話のための第1ネットワークユニットの構成であって、
前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間に衛星を介する通信が存在していない期間には、前記第1ネットワークユニットのために前記第2ネットワークユニットのシグナリングをエミュレートする手段を有することを特徴とする第1ネットワークユニット構成。
【請求項30】
前記シグナリングは、LAPDリンク及びAbisシグナリングであることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項31】
前記第1ネットワークユニットは、基地局であり、前記第2ネットワークユニットは、基地局コントローラであることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項32】
前記エミュレートする手段は、前記衛星接続のオン状態において、データ転送要件に基づいて、Abisリンクに対して処理能力を動的に予約するようになっていることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワーク構成。
【請求項33】
航空機などの移動する乗り物の内部に配置されていることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項34】
別の衛星及び別の第2ネットワークユニットに関する通信情報を受信する手段と、
前記受信した通信情報に基づいて、前記別の衛星を介して、前記第1ネットワークユニットと前記別の第2ネットワークユニット間に通信を確立する手段と、
前記衛星を介した前記第1ネットワークユニットと前記第2ネットワークユニット間の前記通信を解放する手段と、
を有することを特徴とする請求項33記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項35】
前記乗り物は、航空機であり、前記第1ネットワークユニット構成は、前記第1ネットワークユニットを制御するべく、前記航空機から飛行状態情報を受信する手段を有することを特徴とする請求項33記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項36】
前記受信した飛行状態情報に基づいて、前記航空機内の前記第1ネットワークユニットと移動局間の通信を禁止する手段と、前記禁止された状態において、前記第1ネットワークユニットの圏内にある状態で前記移動局を維持する手段と、を有することを特徴とする請求項35記載の第1ネットワークユニット構成。
【請求項37】
前記飛行状態情報は、飛行高度、位置及び機首方位、ドアの開閉、及びモバイル通信の起動/停止からなる情報の中の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項35記載の通信構成。
【請求項38】
前記第1ネットワークユニットは、基地局コントローラであり、前記第2ネットワークユニットは、基地局であることを特徴とする請求項29記載の第1ネットワークユニット構成。

【図1a】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【公表番号】特表2006−527926(P2006−527926A)
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500704(P2005−500704)
【出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【国際出願番号】PCT/FI2003/000573
【国際公開番号】WO2004/112280
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【出願人】(398012616)ノキア コーポレイション (1,359)
【Fターム(参考)】