人間工学的画像機能を持つ携帯端末
人間工学的画像機能を持つ携帯端末である。本発明は例示的な実施の形態により、人間工学的画像すなわちカメラ機能を持つ携帯端末(100,300,400)を提供する。単一のディスプレイ(104,302,404)を、例えば、端末機能を用いるときは縦長のモードで用い、画像機能を用いるときは横長のモードで用いることができる。2つの方向の間の切替えは自動的に行うことができる(206,210,214)。或る実施の形態では、端末機能で用いるのが少なくとも部分的に不適当な少なくとも1つの表示属性を画像が有するとき、端末機能に割り当てるために画像を処理する機能(508,518)も提供する。この処理により、例えば、横長の画像を縦長の方向でうまく見えるようにすることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(背景技術)
電話などの無線携帯機器はデータ・レートの高速化と処理能力の増大に向かって絶えず発展している。かかる能力により、無限とも言える種類の機能および特徴を実現することができる。最近の携帯電話は基本的なディジタル・カメラ機能を含むものが普及し始めた。しかし、かかる携帯電話の人間工学的特徴は、一般に通信機器としての主機能の実行に関して最適化されている。ソフト・キーやディスプレイやメニューは縦方向のスクロールが最適になるように設計されている。通常、携帯電話ディスプレイは、電話帳の内容などの項目のリストをスクロールしやすくするように「縦長の」方向に用いられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
しかし、現在の映画やテレビのカメラは「横長の」方向に画像を捕らえるように設計されている。ディスプレイの長い方の寸法が垂直軸に沿っている「縦長の」方向とは異なり、横長の方向ではディスプレイの長い方の寸法は水平軸に沿っている。現在の映画やテレビのカメラは一般に画像を4:3の縦横比で捕らえるよう設計されている。しかし、例えば、いわゆる「アナモルフィック」フィルムや、いわゆる「パノラマ」写真印刷で用いられている画像では別の縦横比が多い。最近のディジタル・カメラを含めて、カメラにおける消費者の経験には長い歴史があるので、少なくとも或る種の画像は「横長の」方向に捕らえて表示すべきであるという強い希望が消費者の間にある。かかる希望は、電話やその他の携帯通信機器などの携帯機器の設計とは相容れない。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、例示的な実施の形態により、人間工学的な画像すなわちカメラ機能を持つ携帯端末を提供する。かかる携帯端末は、端末機能を用いるときは縦長モードで用い、画像機能を用いるときは横長モードで用いるというように1つのディスプレイを用いて、伝統的なカメラに近い感覚をユーザに与えることができる。例えば、ユーザ・インターフェースは電話操作と画像機能の両方に便利にスムーズに適応することができる。
【0004】
例示的な実施の形態では、携帯機器は少なくとも端末モードと画像モードの両方で動作する。ユーザ・インターフェース・ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)などの視覚ディスプレイ機器を介してユーザに示される。ユーザ・インターフェース・ディスプレイはソフト・キーを含んでよい。携帯機器の動作モードが判定されると、ユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向は動作モードに従ってセットされる。表示方向は、少なくとも機器の端末モードに通常関連する第1の方向と、機器の画像モードに通常関連する第2の方向から選択することができる。機器の動作モードが変わると、表示方向は2つの方向の他方に自動的にリセットすることができる。或る実施の形態では、ユーザは、例えばソフト・キーを押して指示を与えることによりデフォルトの表示方向を無効にすることができる。或る実施の形態では、1つの方向は縦長の方向でよく、他の方向は横長の方向でよい。ユーザ・インターフェース・ディスプレイ全体を回転や他の方法により調整してよく、または個別の表示要素を操作してよい。携帯機器の動作モードは、ユーザ入力により、統合されたまたは取り付けられた画像機器に関連するレンズ・カバーの位置により、方向付けセンサにより、または別々の画像機器の取付けおよび/または接続の検出を含めた他の任意の方法により、判定してよい。
【0005】
或る実施の形態では、携帯機器は携帯電話または無線データ機器として一般に用いられるタイプの携帯端末である。かかる機器は一般に無線通信網にインターフェースを与える無線ブロックを含む。また、かかる機器は一般に、携帯端末または機器内に記憶されているプログラム・コードに従って機器の機能を制御するプロセッサを含む。
【0006】
或る実施の形態では、画像機能と端末機能の両方を行う携帯機器は端末機能に割り当てるために画像を処理する能力を有する。ただし、画像は端末機能と共に用いるには少なくとも部分的に適さない少なくとも1つの表示属性を有する。割当てを行うことを要求するユーザの指示を受けると、表示属性を変えて、画像を端末機能で用いるのに一層適するようにすることができる。この変更は比較的簡単な対話でユーザが行うことができる。例示の実施の形態では、ユーザはディスプレイ・スクリーン上の画像の特定の領域を単に指せば、機器は例えばどこが画像の上側かを確認することができる。次に画像を端末機能(例えば、電話帳機能などの通信機能や、発呼者ID機能や、スクリーン・フィラ機能)に割り当てることができる。
【0007】
表示属性の変更は、画像のサイズ変更や、トリミングや、回転を含んでよい。この処理を行うと、横長の画像を縦長の方向から見ることができる。この処理により画像を、例えば、電話帳の中の個人に関連する写真として用いるのに一層適するようにすることができる。この場合も、携帯機器内に記憶されているプログラム・コードは内部プロセッサを用いて機器を制御して画像の必要な処理を行うことができる。このように、ユーザは、端末機能を行うときに一般に用いられるのとは異なる方向に携帯端末が捕らえた画像を用いることに余り気を使わなくてよい。
【実施例】
【0008】
本発明について、特定の例示的な実施の形態に関して以下に説明する。理解されるように、本発明は開示された例示的な実施の形態に限定されるものではない。また理解すべきであるが、1つのステップが最初に行われた別のステップに依存することが文脈から明らかな場合を除き、プロセスまたは方法を図示して説明するこの開示を通して、方法のステップは任意の順序にまたは同時に行ってよい。また、本発明の概念を示す図面および実施の形態は互いに排他的ではなく、各例は説明される特定の概念を示すように工夫されている。或る場合には、或る図面に示される要素は別の図面に示される他の要素と共存するが、分かりやすくするために或る要素またはステップだけを示す。また、この開示を通して図面や説明に上、下、左、右、垂直、水平などの用語を用いて参照するが、これは単に便宜上用いるものであって、読者の観点から見た機能の相対的な位置を指すに過ぎないことを指摘すべきである。
【0009】
この開示で用いられている用語の中には、この技術における通常の慣用的な意味を有するものがある。そうでない用語は、記述の中に出てくるときに説明する。しかし、ここで特に用いられるいくつかの用語を理解することは有用であろう。携帯機器または端末が「動作モード」を有すると述べたときは、その場合に応じて、この機器がカメラまたは端末として用いられるモードにあることを意味する。しかし、本発明に係る機器の端末モードおよび端末機能は通信モードおよび通信機能に限定されるものではない。携帯機器は、ボイス・レコーダや、ミュージック・プレヤや、ゲーム・コンソールや、その他の機器などとして動作することに関する機能を含む追加の端末機能と、基本的に、計算端末や、携帯電話や、プロセッサを有する任意の他の同様のタイプの機器に歴史的に関連する任意の機能とを有してよい。
【0010】
「方向」という語は2つの関係で用いられる。「表示方向」は、機器または端末上に表示される視覚情報が表示機器の物理的寸法にどのように関係するかを指す。表示機器は、本発明を実現する端末または機器内にある液晶ディスプレイまたはプラズマ・ディスプレイなどの機器である。表示方向は、加速度計またはその他のタイプの方向センサにより検知される携帯端末または機器の物理的方向とは関係ない。「ユーザ・インターフェース・ディスプレイ」または「ユーザ・インターフェース」は表示機器のスクリーン上の表示要素および恐らく入力要素の配置を指す用語である。この用語と表示機器自体を指す用語と区別することが大切である。「ユーザ指示」または「ユーザ入力」はユーザが機器に行動を開始させる任意の方法を指す。かかるユーザ入力またはユーザ指示は、ユーザがメッセージを送るよう指示するのに「送信」キーを押す場合のように直接的でよい。しかし、例えば、携帯端末を異なる物理的方向に回すというように、何か他の処置をユーザがとることによりユーザの意思を示すという形で、入力または指示は間接的でもよい。
【0011】
本発明の実施の形態について、ここでは、画像機能や通信機能を含む特定のタイプの携帯機器や携帯電話タイプの携帯端末という文脈で開示する。通信機能および通信動作モードは端末動作モードに関連する端末機能の単なる例である。本発明の概念はここに記述する特定の実施の形態に限定されるものではない。特に、この概念は用いるディスプレイ技術やキーパッド技術やハウジングのタイプに関係なく適用することができる。関係する特定の携帯機器または端末は、データ処理や、ファクシミリや、データ通信機能を含むパーソナル通信システム(PCS)端末でよい。前に述べたように、本発明を実現する携帯機器は、パーソナル・ディジタル・アシスタント、インターネット・アクセス機器、オーガナイザ、コンピュータを含んでよい。
【0012】
図1は、本発明の或る実施の形態を実現する携帯端末の外観である。より特定して述べると、図1は携帯機器100を示す。携帯機器100はハウジング102を含み、この技術で理解されるように、ハウジング102は無線電話通信を送信および受信する電子構成要素を含む。ハウジング102は内蔵するディスプレイ機器104を操作する構成要素も含む。図1の携帯端末は数字キーパッド106も含む。開口108は音を出すための隙間である。キーパッド106の上に、いわゆる「ジョイスティック」パッド110がある。このパッドはこの技術で既知であり、メニューや種々のスクリーン要素の中を上下左右に移動する方法を与える。この特定の例示的な携帯機器は電話の裏側にレンズを備える画像装置カメラ(図示しない)も含む。
【0013】
図1Aに示すように、携帯端末はユーザ・インターフェース・ディスプレイ内に含まれる2つの要素を有する。要素112は応答のメニューを含むユーザへの質問で、応答のメニューはジョイパッド・キー110を用いて移動することができる。要素114は電池表示器で、携帯機器内に含まれる内部電池の状態を示す。一般的な携帯端末タイプの機器は多くのスクリーン要素を含む。これから説明する概念を示すのに分かりやすくするために2つだけ示す。図1Aは従来の「縦長の」ユーザ・インターフェースの形を示す。メニュー項目は「ソフト・キー」でもよいし、または図に示すようにカーソルを介して移動するメニューで構成してもよい。
【0014】
この例では、携帯機器100を別の物理的方向(例えば、画像機能のための組込みカメラに関して用いられる「横長の」方向)に回すと、テキストおよびメニューは(そのまま静止していると)、頭を傾けるかまたは端末を再び回転するかしないと容易に読むことはできない。したがって、本発明の或る実施の形態では、ユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向を動作モードの変化に従って変える。この例では、この動作モードの変更は「横長の」方向の表示が望ましい動作モードへの変更でよい。この例では、表示の方向は通信モードに通常関連する図1Aの縦長の方向から、画像すなわちカメラ・モードに通常関連する図1Bの横長の方向に変わる。特定して述べると、この例では、表示要素112は横長の方向で読みやすいように携帯機器により再提示された。
【0015】
図1Bで、同じ参照番号は図1Aに示す要素と同じものを指す。この場合、表示方向をリセットすることは、個別の表示要素112を機器100の物理的方向にとって通常の視覚方向に向け、横長の表示にすることであることに注意していただきたい。表示要素114(電池表示器)は元のままである。電池表示器は方向が変わってもよく分かるので、どちらの方向でも同じ方法で提示してよく、変える必要はない。しかし別の実施の形態では、個別の要素ではなく、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを全面的に書き換えて再提示してよいことに注意すべきである。かかる場合は、電池表示器は、図1Bに点線で示すように位置116に表示される。
【0016】
メニューの構造自体や、ソフト・キーや、ディスプレイ内の表示器もユーザ・インターフェース・ディスプレイの方向の変化と共に変えてよいことに注意すべきである。携帯機器のこの特定の例では、横長のカメラ・アプリケーションに関連する主なタスクは電話アプリケーションや他の通信機能で一般に用いられるものとは異なってよい。この場合は、新しいメニューが必要であろう。これらの変化は、メニュー項目および表示要素を提示するグリッド・ベース・システムを実現することにより適応することができる。
【0017】
図2は、携帯機器または携帯端末の動作モードに基づいてユーザ・インターフェース・ディスプレイの方向をセットしまたリセットする方法の一例を示す。図2はこの方法を流れ図の形で示し、各ステップまたはプロセスをプロセス・ブロックで示す。方法200はブロック202で始まり、携帯機器の電源を入れる。ブロック204で、機器の動作モードを判定する。この例では、この動作モードはカメラ・モードと電話モードのどちらかでよい。ブロック206で、現在の機器モードに従って表示方向をセットする。この例では、可能な表示方向は縦長と横長である。この時点で、携帯機器はその動作を監視して、モード変更が起こったかどうか判定する。ブロック208でモード変化が起こった場合は、ブロック210で表示方向を変える。ブロック206とブロック210の両方で、デフォルトの表示方向を選択してよい。デフォルトの方向は携帯機器を形成するときにユーザがセットしてよい。または、デフォルトの方向は機器の中に組み込んでよい。オプションで、ブロック212に示すように、ユーザは途中でデフォルトの方向を無効にすることもできる。ユーザがデフォルトの方向を無効にしない場合は、プロセスはブロック208に戻り、機器は動作モードの変化を監視する。ブロック212でユーザがデフォルトの方向を無効にすると決定した場合は、ブロック214でユーザの指示に従って表示方向を変えることができる。
【0018】
多くの場合、選択される表示方向は動作モードに通常または普通に関連する方向でよい。例えば、通信モードの場合は縦長の表示方向であり、機器の画像モードの場合は横長の表示方向である。しかし、更に別の端末モード(例えば、ゲーム・モードやミュージック・プレヤ・モードなど)ではこれらの方向は異なってよい。ブロック204での最初の機器モードや、ブロック208での機器モードの変化に関する判定は、任意の種々のタイプの入力および機器を用いて多くの方法で行ってよい。例えば、ユーザは直接または間接に表示方向を指示してよい。カメラ電話の場合は、レンズ・カバーが開くと組込みスイッチを活動化して、カメラ・モードが始まったことを機器内のプロセッサに自動的に通知してよい。または、方向センサを用いて、ユーザが恐らく写真を撮りたいと思って携帯機器を構えたと判定してよい。このように、ユーザが画像機能を可能にして機器を横長のモードに構えると、方向センサは携帯機器または端末内のプロセッサに、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを横長のモード方向に書き換える必要があることを知らせる。小型の固体方向センサが、スイス国ジュネーブのSTマイクロエレクトロニクス・グループを含めて種々のメーカから入手できる。少なくとも複数のかかるセンサは加速度計であってディジタル出力を有する。また或る携帯電話は、付属品として入手できるカメラ・アタッチメントを用いる。かかるアタッチメントを接続したことをモード変化のしるしとすることもできる。
【0019】
図3は、本発明の或る実施の形態を実現することのできる携帯端末のハードウエア構成要素の機能的ブロック図である。図3は、特にここで説明するプロセスの少なくともいくつか、または携帯無線電話機器の携帯機器に一般に関連する他の機能を行う手段を実現する構成要素を含む。携帯端末300はディスプレイ302および入力ブロック304を含んでよい。これらの2つのブロックを共に用いてソフト・キーを実現してよく、または、入力ブロック304は任意の技術を用いた従来のボタンを含んでよい。入力ブロック304は、ボタン、ソフト・キー、タッチ・スクリーン・メニューを含んでよい。主プロセッサ・プラットフォーム306は端末の全体の動作を制御する。このプラットフォームは、電話の機能の多くを制御するプロセッサを含む。またこのプラットフォームは、プロセッサを用いて端末で種々の機能を実行するファームウエア、マイクロコード、ソフトウエアなどの形のコンピュータ・コードを含んでよい。
【0020】
図3の携帯端末300は、この例の無線通信網へのエア・インターフェースを提供する無線ブロック308も含む。端末のアンテナ装置310は無線ブロック308に接続される。ベースバンド論理ブロック312は、この技術分野で明らかな、同期、チャンネル・コーディング、デコーディング、バースト・フォーマティングなどの基本的信号処理を行う。オーディオ・インターフェース・ブロック314は音声およびアナログ・ディジタル処理を扱う。これはまた、この例に示す携帯端末機器の場合は、マイクロホンを通して入力を受け、またスピーカを通して出力を出す。ベースバンド・ブロック312は画像機器(この例では、カメラ316)を通して受けた画像のいくつかの処理も行う。
【0021】
前に説明したように、本発明の実施の形態に係る携帯機器では、種々の方法および機器を用いて動作モード(したがって該当する表示方向)を判定してよい。ブロック304を介するユーザ入力については図3を参照してすでに説明した。カメラ316はレンズ・カバー318も含んでよい。このレンズ・カバーは、レンズ・カバーの状態を主プロセッサ・プラットフォーム306に知らせる埋込みスイッチ320を有する。この技術で既知のように、このタイプのレンズ・カバーは一般に成形すなわち金属トラック上を滑って開く。プロセッサ306はスイッチ320を介してレンズ・カバーの状態を知らされ、これに従って動作する。したがって、レンズ・カバーが開いているときは携帯機器はカメラ・モードであると見なしてよい。
【0022】
前に説明したように、ユーザはブロック304の入力を介してデフォルトの設定を無効にすることができる。オプションであるが、方向センサ322を接続して携帯端末内のプロセッサに入力を与えることができる。用いられるセンサのタイプについてはすでに説明した。電話の動作モードまたは位置について判定するこれらの種々の方法は互いに排他的ではないことを認識することが大切である。逆に、これらは1つの携帯機器内で組み合わせることができる。例えば、レンズ・カバーが開いているときは、携帯機器が横長の方向であると方向センサが示す場合に限り、携帯端末内の主プロセッサはカメラ・モードが選択されていると見なしてよい。また、カメラ316は別個のアタッチメントでよいことに注意していただきたい。
【0023】
これまでの説明は、ユーザが通信と画像とを組み合わせた機器を、一般的な画像用として一貫して、すなわち、画像を捕らえるのに一層適したディスプレイの横長またはその他の方向で、用いるのに便利にすることに主眼をおいてきた。ここで開示される本発明の実施の形態の別の態様は、捕らえて記憶した画像を処理することである。主な画像の捕捉が端末機能で用いるのとは異なる方向で行われると、問題を解決することが必要になる。ユーザが画像を横長の方向で捕らえてその画像を例えば通信機能に割り当てようとすると、端末機能で用いるには正しくない方向やサイズやその他の表示属性を持つ画像が見えることがある。電話と画像の両機能を有する携帯端末として機能する一般的な携帯機器では、かかる端末機能は、限定されるわけではないが、スクリーン・フィラ機能と、電話帳機能や発呼者ID機能や送信機能などの通信機能とを含んでよい。
【0024】
スクリーン・フィラ機能は画像がスクリーンを実質的にいっぱいにする任意の機能である。この開示の目的では、スクリーン・フィラが画像機能自体のときに用いられまたは見えるとしても、スクリーン・フィラ機能は端末機能と考えてよい。スクリーン・フィラ機能は「壁紙」機能およびスクリーン・セーバ機能を含んでよい。送信機能は、ネットワークを介して画像を他のユーザに送る通信機能を指す。電話帳機能および発呼者ID機能は一緒にまとめられることが多い。しかしながら、電話帳機能は画像を電話帳の項目に割り当てる機能を指す。発呼者ID機能は画像を特定の発呼者IDに割り当てて、呼を受信したときに発呼者の画像を表示することを指す。前に説明したようにこれらの機能は一緒にまとめられることが多く、携帯電話内の発呼者ID機能は電話帳に依存して発呼者ID情報を表示する。
【0025】
本発明の例示的な実施の形態では、捕らえた画像の処理をユーザが指示して、割り当てられる端末機能で用いるのに画像が一層適するように表示属性を調整する方法を与えるようユーザ・インターフェースは設計される。或る実施の形態では、ユーザは、サイズ、縦横比、方向、画像のトリミング方法などの多数の表示属性を扱うことに関する段階的な、繰り返しの、厄介なタスクから解放される。或る実施の形態では、表示された画像にオーバーレイされるソフト・キーがユーザを助けてよい。
【0026】
図4は、無線電話タイプの携帯端末である携帯機器400の外観である。前と同様に、この携帯端末は画像機器および視覚ディスプレイ404を含む。携帯端末はジョイスティック・ボタン410も含む。携帯端末400の他の種々の外部要素は周知であり、図1に関して前に述べたものと実質的に同じなので、再び詳細には説明しない。
【0027】
現在、携帯端末400は略図で示す2人の人の画像を視覚ディスプレイ404上に表示している。この画像は図4Aに示す方向に携帯端末で捕らえたので、表示は横長の方向である。図4Bで、ユーザは電話を回転してディスプレイの位置が縦長の方向になるようにした。この例では、ユーザは画像を端末機能に割り当てたい。図4Bでは、視覚ディスプレイ404上に表示されている画像は正しく見えない。すなわち、最初に捕らえた通りに表示されているので画像は横向きに見える。図4Cでは、画像は回転され、これの場合はトリミングされて、視覚ディスプレイ404を縦長の方向で用いるのに適するように表示されている。後で説明するが、ユーザはジョイスティック・ボタン410を用いて画像の特定の領域の位置を指すことができる。そして、視覚ディスプレイ404上の前記指示を用いて、端末機能で用いるのに一層適するように画像を処理する。
【0028】
図5は、端末機能に割り当てるように画像を処理するためにユーザと対話するプロセスの流れ図形式の図である。一般的な方法では、プロセス500は例示的な実施の形態に係るステップまたはサブプロセスを記述する複数のプロセス・ブロックを含む。ブロック502で、携帯機器は画像を端末機能に割り当てることを要求する第1のユーザ指示を受ける。この例では、画像は端末機能で用いるには少なくとも部分的に不適当な1つ以上の表示属性を有してよい。ブロック504で、現在の画像をユーザ確認の要求と共に表示する。ブロック506でユーザが画像をそのまま受け入れると、ブロック508で画像を該当する通信端末機能に割り当てる。この場合は、プロセスはブロック510で終わる。
【0029】
ブロック506でユーザが画像を受け入れない場合は、ブロック512で、携帯機器は少なくとも1つ、恐らく1つ以上の表示属性を変えるプロセスを開始する。例示的な実施の形態では、このプロセスは、ディスプレイ・スクリーンまたは視覚ディスプレイ装置上の画像の特定の領域の位置を指す第2のユーザ入力を用いてその1つ又は複数の表示属性を変えることを含む。後で説明するが、この指示はソフト・キー・オーバーレイを介して与えてよい。しかし、この指示は携帯端末上のジョイスティック・パッドまたは他のボタンを用いて与えてもよい。ブロック514で、新しく処理された画像が表示され、ユーザは確認を求められる。ブロック516で新しく処理された画像をユーザが受け入れると、ブロック518でこれを該当する機能に割り当てる。次にプロセスはブロック520で終わる。オプションであるが、ブロック516とブロック520との間の点線で示すように、ユーザはこの時点で動作を取り消してプロセスを終わってよい。処理を取り消すオプションはディスプレイ・スクリーン上で常に利用できることに注意すべきである。このタイプのメニュー構造は周知なので、このオプションについて詳細には説明しなかった。分かりやすくするために、これは図5から省かれている。
【0030】
上に述べたように、本発明の例示的な実施の形態では、携帯機器は、画像を端末機能に割り当てるというユーザの要求を示す第1の指示を受けてよい。例示的な実施の形態では、そのプロセッサおよびプログラム・コードを用いて携帯機器が画像を適切に処理できるように画像の特定の部分を識別することに関する第2の指示を受ける。この処理は1つまたは多数の表示属性を扱うことができる。例えば、或るハンドセットのディスプレイは160x120画素の解像度で横長の方向に絵を表示してよい。しかし、画像は640x480画素の解像度または他の解像度で捕らえられてよく、この場合はサイズ変更が必要である。電子画像のサイズ変更はサンプリング・プロセスにより行われる。これは一般にこの技術で既知なので詳細には説明しない。また、横長の絵を縦長のモードで表示するときは、縦長のディスプレイに合うように画像のサイズを変更しなければならない。ひずみを避ける場合は、またハードウエアまたはソフトウエアの画像のスケーリング機能が段階的に制限されている場合は、縦長のモードで表示される横長の画像を、例えば両側を16画素ずつトリミングし、また画像の上部と下部を帯で表示してよい。これらの帯は、携帯電話または同様の携帯機器内に記憶されている現在の主題またはプロフィールのデフォルトの背景色で表示してよい。また電話をプログラムして、画像のスケールを変更して画像の上部および下部の帯が見えないようにすることや、より多くの画素を両側からトリミングすることができる。このプロセスの種々のオプションは、メーカが電話の中にプログラムしてよく、またはユーザが画像処理設定メニューで設定してよい。
【0031】
端末機能に割り当てるために表示属性を変更する例示的なプロセスを以下に説明する。携帯機器内に含まれるカメラのハードウエアは捕らえた画像を多くの異なる方法で記憶してよいことを認識することが大切である。前に説明したように画像が横長の方向に記憶される場合は、画像を捕らえるために装置をどの側に回すかを仮定することは実際的でない。したがって、縦長の方向に記憶された画像は2つの方向(一方は他方を180°回転した方向)のどちらに記憶してもよい。カメラ・アプリケーションは画像を縦長の方向に記憶するよう設計してもよい。画像が実際には横長の方向に捕らえられていてもこれは正しい。その通常の動作位置に対して携帯機器を「逆さまに」回転して縦長の方向で画像を捕らえるのは恐らく一般的でないが、この可能性を画像処理の一部として考慮することは場合によってはユーザに役に立つ。したがって、画像がどのように記憶されているかに関わらず、表示されている画像の特定の領域の位置を示す上に説明した第2の入力を用いて端末機能に割り当てるように画像を訂正することができる。
【0032】
図6は、画像の特定の領域の位置を示すユーザ入力を携帯機器がどのように受けるかを示す。この特定の実施の形態では、ユーザはディスプレイ・スクリーン上でどこが画像の上部かを示すことができる。ユーザが画像の下、左、右または隅でも示すことができるように、または画像を処理したときに画像のどの部分を示すかをユーザが設定メニューに設定できるように携帯機器を設計してよい。図6Aは携帯機器600を示す。画像はディスプレイ・スクリーン604上に表示されていると考えてよい。分かりやすくするために、この画像は実際の絵で与えていない。メニュー・オーバーレイが図6Aの画像の上に示されている。このメニュー・オーバーレイは携帯端末600を「横長の」方向に置いたユーザに正しく見える。オーバーレイは、ユーザに与えられる命令「上部を示せ」を含む。矢印651,652,653,654もスクリーン上にグラフで示されている。それぞれは画像の側面に対応する。
【0033】
ユーザは目で見て画像のどの側が画像の上部かを指示する入力を与える。矢印が実際のソフト・キーである実施の形態では、ユーザが矢印の1つを指すことによりユーザ入力が受け付けられる。またはユーザはジョイスティック・ボタン610を用いて、どの矢印が画像の上部を指すかを示してよい。ジョイスティック・ボタンには以下の流れ図に用いられる流れ方向標識に対応して、番号と円とで標識を付ける。番号1は矢印651に対応する。番号2は矢印652に対応する。番号3は矢印653に対応する。番号4は矢印654に対応する。前と同様に、電話の全ての種々の構成要素および外部機能は前に示したものと同じなので再び説明しない。図6Bは回転した後の携帯端末600を示す。この特定の例では、ユーザへの命令「上部を指せ」と方向矢印とを含むオーバーレイは新しい方向で読めるように書き直されている。このプロセスは前に説明した方向センサを用いて行われ、またはユーザが縦長の方向にオーバーレイを書き直したいことを示すユーザ入力により行われる。ジョイスティック・ボタン上のフロー番号は前と同様に矢印に対して同じ相対的位置にある。したがって、図6Bのフロー番号および方向矢印についての詳細な説明は繰り返さない。
【0034】
図7および図8は、携帯機器内の端末機能に割り当てるために、表示属性を変更または調整するために画像を処理する方法を示す流れ図である。図7では、画像は横長に記憶され、端末機能に割り当てるために画像を横長の方向に保持することをユーザが希望すると仮定する。これは例えば、テキスト端末または電子メール機器の場合のように、対象とする携帯機器がその端末機能を横長のモードで動作させる場合でよい。また図7および図8の目的では、端末機能に割り当てるための望ましい画像サイズはディスプレイの短い側が120画素に対応すると仮定する。これらの仮定は共にこの例を明確にするためである。本発明を用いる携帯機器は多くの方法で設計してよく、本発明の原理は種々のスクリーン縦横比、解像度、サイズ、方向に適用することができる。図7も図8も流れ図の形式で示され、種々のプロセス・ブロックはステップまたはサブプロセスを示す。
【0035】
図7は図7Aおよび図7Bとして部分的に示される。図7では、画像の上部の指示をブロック702で受ける。この時点で、処理は分岐1,2,3,4のどれかに分岐する。これらの番号は円で囲んで、参照番号と区別する。これらは、図6のジョイスティック・ボタン610の円で囲んだ番号に対応する。分岐1では、704で画像の解像度についてチェックする。記憶された解像度が320x240画素の場合は、ブロック706で160x120画素にサイズを変更する。同様に、記憶された解像度が640x480画素の場合は、ブロック708で160x120画素にサイズを変更する。記憶された解像度がすでに160x120画素の場合はサイズを変更しない。サイズを変更したかどうかまたその量に関わらず、この例示の実施の形態では反時計回りに90°回転するので、その解像度は120x160画素になる。この回転はブロック710で行う。画像はブロック712で割り当てる。
【0036】
プロセス分岐2では、ブロック714で、記憶された画像の解像度について同様の問合せを行う。ブロック716または718で、上の説明と同様にして画像のサイズを変更する。この場合は画像を回転せず、サイズを変更した後で、ブロック720で128x120画素にトリミングする。前に説明したように、このトリミングにより画像の上部と下部に帯ができる。次にブロック722で、画像を端末機能に割り当てる。分岐番号3では、ブロック724で解像度を判定する。この場合も、ブロック726で320x240画素から、またブロック728で640x480画素から、160x120画素にサイズを変更する。変更したサイズやサイズの変更を行ったかどうかに関わらず、ブロック730で180°回転する。ブロック732で画像をトリミングし、ブロック734で端末機能に割り当てる。最後に処理分岐4では、ブロック736で前と同様にして解像度を再びチェックする。他のプログラム分岐で述べたように、ブロック738またはブロック740でサイズを変更する。特定のサイズ変更プロセスに関わらず、ブロック742で画像を時計回りに90°回転して120x160画素にする。次にブロック744で画像を該当する端末機能に割り当てる。
【0037】
図8は図7と同様のプロセスを示す。図8は図8Aおよび図8Bとして部分的に示される。図8では、画像は縦長に記憶され、端末機能に割り当てられたとき機器は画像を縦長の方向に表示すると仮定する。これは「携帯電話」タイプの携帯機器の場合である。再び、ブロック802で画像の上部を表示するというユーザの指示を受ける。プログラム分岐1では、ブロック804で解像度を判定する。ブロック806で、240x320画素の画像を120x160画素にサイズを変更する。ブロック808で、480x640画素の画像を120x160画素にサイズを変更する。それ以外では画像のサイズを変更しない。ブロック808で画像を端末機能に割り当てる。プログラム分岐2では、ブロック810で再び解像度を判定する。ブロック812で240x320画素から、またブロック814で480x640画素から、120x160画素にサイズを変更する。サイズの変更に関わらず、ブロック816で画像を90°時計回りに回転して160x120画素にする。プログラム分岐2の場合は、ブロック818で画像を128x120画素にトリミングする。この場合も、このトリミングにより画像の上部と下部に帯ができる。ブロック820で、画像を端末機能に割り当てる。
【0038】
プログラム分岐3では、ブロック822で解像度のチェックを行う。前に説明したのと同様にしてブロック824とブロック826でサイズの変更を行う。サイズの変更に関わらず、ブロック828で画像を90°反時計回りに回転して160x120画素にする。この分岐では、ブロック830で画像を再び128x120画素(片側当たり16画素)にトリミングする。ブロック832で画像を該当する端末機能に割り当てる。図8のプログラム分岐4では、画像を主として逆さまにする。(サイズを変更する必要もあってよい。)ブロック834で解像度を判定する。記憶された画像が240x320画素の場合は、ブロック836で画像を120x160画素にサイズを変更する。記憶された画像が480x640画素の場合は、ブロック838で画像を120x160画素にサイズを変更する。どちらの場合も、またはすでに120x160画素で記憶されている場合も、前の例と同様に、ブロック840で180°回転する。次にブロック842で画像を該当する端末機能に割り当てる。
【0039】
画像装置すなわちカメラを組み込んだ携帯電話などの携帯機器では、ユーザは画像を種々の通信機能に割り当てて、電話アプリケーションを介して画像を他のユーザに送れることが多い。本発明により、画像を得るのに通信および画像の機能を持つ機器を従来のカメラと同様に用いることができる。前に述べたように、メニューの方向の変更を電話の機能内に統合することができる。また、画像の割り当てや種々の電話アプリケーションへの絵(と呼んでもよい)の送信は携帯電話タイプの機器のメニュー構造内に容易に統合することができる。携帯端末内で利用可能なメニュー構造のタイプはほとんど無限であり、任意の特定の機器において工学的考慮を満たすように変更および調整を行うことができる。異なる方向、解像度、その他の表示属性のための画像のトリミング、サイズの変更、回転は、携帯端末のメニュー構造内に簡単に統合できる制御により、容易に行うことができる。
【0040】
例えば、ユーザは画像を特定の電話アプリケーションに送るための或るメニュー項目を示される。このメニュー個目を選択すると、「新しい電話帳コンタクト」、「コンタクト・リスト」、「ローカル・アルバム」、「オンライン・アルバム」などのオプションと共に「送信」メニューが表示される。これらのオプションを選ぶと別のサブメニューが出てくることがある。ここに開示された画像の処理は適当なメニュー構造内を移動するプロセスの一部として行うことができる。ローカル・アルバムに送られた絵は、スクリーン・セーバや壁紙機能などの機能に割り当ててよい。また、番号を入力することにより新しいコンタクトに向けて、またはローカル電話帳またはコンタクト・リストからコンタクトに向けて、メッセージをネットワークで送ることができるし、また恐らく音や音声メモなどを画像に付けることができる。画像を回転し、サイズを変更し、スケーリングし、トリミングするなどの機会を送信機能に追加することにより、ユーザは受信者に適するように画像をフォーマットすることができる。
【0041】
本発明についていくつかの例示的な実施の形態に関してかなり詳細に図示し説明したが、当業者が容易に理解するように、多くの実施の形態や実現が可能である。なぜなら、ここの教示やクレームの範囲から実質的に逸れることなく、開示された実施の形態に種々の変更や省略や追加を行ってよいからである。クレームでは、手段プラス機能の条項は、ここに述べた機能や構造的な同等物だけでなく同等の構造を実行するものとして、ここに記述された構造をカバーするものである。「手段」という語を明示的に用いる条項だけが手段プラス機能の条項として読まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のいくつかの実施の形態に係る携帯端末の図である。図1では、端末は図1Aおよび図1Bに示す2つの異なる方向で示されている。
【図2】本発明のいくつかの実施の形態に係る方法を示す流れ図である。
【図3】本発明のいくつかの実施の形態に係る携帯機器のブロック図である。
【図4】本発明のいくつかの実施の形態に係る携帯端末の別の図である。図4は2つの異なる方向で携帯端末を示し、画像は本発明のいくつかの実施の形態に従って処理された2つの異なる方法で表示されている。これらの種々の態様を図4A、図4B、図4Cに個別に示す。
【図5】本発明の或る実施の形態に係る別の流れ図である。
【図6】本発明の例示的な実施の形態に係る携帯端末の別の図である。図6は2つの異なる方向で携帯端末を示し、ユーザが或る入力を携帯端末に与える方法を示す。これらの方向を図6Aおよび図6Bにそれぞれ示す。
【図7】本発明の或る例示的な実施の形態に係る或る画像処理を示す流れ図である。図7は図7Aおよび図7Bとして部分的に示される。
【図8】本発明の例示的な実施の形態に係る画像処理を示す別の流れ図である。図8は図8Aおよび図8Bとして部分的に示される。
【図1A】
【図1B】
【技術分野】
【0001】
(背景技術)
電話などの無線携帯機器はデータ・レートの高速化と処理能力の増大に向かって絶えず発展している。かかる能力により、無限とも言える種類の機能および特徴を実現することができる。最近の携帯電話は基本的なディジタル・カメラ機能を含むものが普及し始めた。しかし、かかる携帯電話の人間工学的特徴は、一般に通信機器としての主機能の実行に関して最適化されている。ソフト・キーやディスプレイやメニューは縦方向のスクロールが最適になるように設計されている。通常、携帯電話ディスプレイは、電話帳の内容などの項目のリストをスクロールしやすくするように「縦長の」方向に用いられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
しかし、現在の映画やテレビのカメラは「横長の」方向に画像を捕らえるように設計されている。ディスプレイの長い方の寸法が垂直軸に沿っている「縦長の」方向とは異なり、横長の方向ではディスプレイの長い方の寸法は水平軸に沿っている。現在の映画やテレビのカメラは一般に画像を4:3の縦横比で捕らえるよう設計されている。しかし、例えば、いわゆる「アナモルフィック」フィルムや、いわゆる「パノラマ」写真印刷で用いられている画像では別の縦横比が多い。最近のディジタル・カメラを含めて、カメラにおける消費者の経験には長い歴史があるので、少なくとも或る種の画像は「横長の」方向に捕らえて表示すべきであるという強い希望が消費者の間にある。かかる希望は、電話やその他の携帯通信機器などの携帯機器の設計とは相容れない。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明は、例示的な実施の形態により、人間工学的な画像すなわちカメラ機能を持つ携帯端末を提供する。かかる携帯端末は、端末機能を用いるときは縦長モードで用い、画像機能を用いるときは横長モードで用いるというように1つのディスプレイを用いて、伝統的なカメラに近い感覚をユーザに与えることができる。例えば、ユーザ・インターフェースは電話操作と画像機能の両方に便利にスムーズに適応することができる。
【0004】
例示的な実施の形態では、携帯機器は少なくとも端末モードと画像モードの両方で動作する。ユーザ・インターフェース・ディスプレイは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)などの視覚ディスプレイ機器を介してユーザに示される。ユーザ・インターフェース・ディスプレイはソフト・キーを含んでよい。携帯機器の動作モードが判定されると、ユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向は動作モードに従ってセットされる。表示方向は、少なくとも機器の端末モードに通常関連する第1の方向と、機器の画像モードに通常関連する第2の方向から選択することができる。機器の動作モードが変わると、表示方向は2つの方向の他方に自動的にリセットすることができる。或る実施の形態では、ユーザは、例えばソフト・キーを押して指示を与えることによりデフォルトの表示方向を無効にすることができる。或る実施の形態では、1つの方向は縦長の方向でよく、他の方向は横長の方向でよい。ユーザ・インターフェース・ディスプレイ全体を回転や他の方法により調整してよく、または個別の表示要素を操作してよい。携帯機器の動作モードは、ユーザ入力により、統合されたまたは取り付けられた画像機器に関連するレンズ・カバーの位置により、方向付けセンサにより、または別々の画像機器の取付けおよび/または接続の検出を含めた他の任意の方法により、判定してよい。
【0005】
或る実施の形態では、携帯機器は携帯電話または無線データ機器として一般に用いられるタイプの携帯端末である。かかる機器は一般に無線通信網にインターフェースを与える無線ブロックを含む。また、かかる機器は一般に、携帯端末または機器内に記憶されているプログラム・コードに従って機器の機能を制御するプロセッサを含む。
【0006】
或る実施の形態では、画像機能と端末機能の両方を行う携帯機器は端末機能に割り当てるために画像を処理する能力を有する。ただし、画像は端末機能と共に用いるには少なくとも部分的に適さない少なくとも1つの表示属性を有する。割当てを行うことを要求するユーザの指示を受けると、表示属性を変えて、画像を端末機能で用いるのに一層適するようにすることができる。この変更は比較的簡単な対話でユーザが行うことができる。例示の実施の形態では、ユーザはディスプレイ・スクリーン上の画像の特定の領域を単に指せば、機器は例えばどこが画像の上側かを確認することができる。次に画像を端末機能(例えば、電話帳機能などの通信機能や、発呼者ID機能や、スクリーン・フィラ機能)に割り当てることができる。
【0007】
表示属性の変更は、画像のサイズ変更や、トリミングや、回転を含んでよい。この処理を行うと、横長の画像を縦長の方向から見ることができる。この処理により画像を、例えば、電話帳の中の個人に関連する写真として用いるのに一層適するようにすることができる。この場合も、携帯機器内に記憶されているプログラム・コードは内部プロセッサを用いて機器を制御して画像の必要な処理を行うことができる。このように、ユーザは、端末機能を行うときに一般に用いられるのとは異なる方向に携帯端末が捕らえた画像を用いることに余り気を使わなくてよい。
【実施例】
【0008】
本発明について、特定の例示的な実施の形態に関して以下に説明する。理解されるように、本発明は開示された例示的な実施の形態に限定されるものではない。また理解すべきであるが、1つのステップが最初に行われた別のステップに依存することが文脈から明らかな場合を除き、プロセスまたは方法を図示して説明するこの開示を通して、方法のステップは任意の順序にまたは同時に行ってよい。また、本発明の概念を示す図面および実施の形態は互いに排他的ではなく、各例は説明される特定の概念を示すように工夫されている。或る場合には、或る図面に示される要素は別の図面に示される他の要素と共存するが、分かりやすくするために或る要素またはステップだけを示す。また、この開示を通して図面や説明に上、下、左、右、垂直、水平などの用語を用いて参照するが、これは単に便宜上用いるものであって、読者の観点から見た機能の相対的な位置を指すに過ぎないことを指摘すべきである。
【0009】
この開示で用いられている用語の中には、この技術における通常の慣用的な意味を有するものがある。そうでない用語は、記述の中に出てくるときに説明する。しかし、ここで特に用いられるいくつかの用語を理解することは有用であろう。携帯機器または端末が「動作モード」を有すると述べたときは、その場合に応じて、この機器がカメラまたは端末として用いられるモードにあることを意味する。しかし、本発明に係る機器の端末モードおよび端末機能は通信モードおよび通信機能に限定されるものではない。携帯機器は、ボイス・レコーダや、ミュージック・プレヤや、ゲーム・コンソールや、その他の機器などとして動作することに関する機能を含む追加の端末機能と、基本的に、計算端末や、携帯電話や、プロセッサを有する任意の他の同様のタイプの機器に歴史的に関連する任意の機能とを有してよい。
【0010】
「方向」という語は2つの関係で用いられる。「表示方向」は、機器または端末上に表示される視覚情報が表示機器の物理的寸法にどのように関係するかを指す。表示機器は、本発明を実現する端末または機器内にある液晶ディスプレイまたはプラズマ・ディスプレイなどの機器である。表示方向は、加速度計またはその他のタイプの方向センサにより検知される携帯端末または機器の物理的方向とは関係ない。「ユーザ・インターフェース・ディスプレイ」または「ユーザ・インターフェース」は表示機器のスクリーン上の表示要素および恐らく入力要素の配置を指す用語である。この用語と表示機器自体を指す用語と区別することが大切である。「ユーザ指示」または「ユーザ入力」はユーザが機器に行動を開始させる任意の方法を指す。かかるユーザ入力またはユーザ指示は、ユーザがメッセージを送るよう指示するのに「送信」キーを押す場合のように直接的でよい。しかし、例えば、携帯端末を異なる物理的方向に回すというように、何か他の処置をユーザがとることによりユーザの意思を示すという形で、入力または指示は間接的でもよい。
【0011】
本発明の実施の形態について、ここでは、画像機能や通信機能を含む特定のタイプの携帯機器や携帯電話タイプの携帯端末という文脈で開示する。通信機能および通信動作モードは端末動作モードに関連する端末機能の単なる例である。本発明の概念はここに記述する特定の実施の形態に限定されるものではない。特に、この概念は用いるディスプレイ技術やキーパッド技術やハウジングのタイプに関係なく適用することができる。関係する特定の携帯機器または端末は、データ処理や、ファクシミリや、データ通信機能を含むパーソナル通信システム(PCS)端末でよい。前に述べたように、本発明を実現する携帯機器は、パーソナル・ディジタル・アシスタント、インターネット・アクセス機器、オーガナイザ、コンピュータを含んでよい。
【0012】
図1は、本発明の或る実施の形態を実現する携帯端末の外観である。より特定して述べると、図1は携帯機器100を示す。携帯機器100はハウジング102を含み、この技術で理解されるように、ハウジング102は無線電話通信を送信および受信する電子構成要素を含む。ハウジング102は内蔵するディスプレイ機器104を操作する構成要素も含む。図1の携帯端末は数字キーパッド106も含む。開口108は音を出すための隙間である。キーパッド106の上に、いわゆる「ジョイスティック」パッド110がある。このパッドはこの技術で既知であり、メニューや種々のスクリーン要素の中を上下左右に移動する方法を与える。この特定の例示的な携帯機器は電話の裏側にレンズを備える画像装置カメラ(図示しない)も含む。
【0013】
図1Aに示すように、携帯端末はユーザ・インターフェース・ディスプレイ内に含まれる2つの要素を有する。要素112は応答のメニューを含むユーザへの質問で、応答のメニューはジョイパッド・キー110を用いて移動することができる。要素114は電池表示器で、携帯機器内に含まれる内部電池の状態を示す。一般的な携帯端末タイプの機器は多くのスクリーン要素を含む。これから説明する概念を示すのに分かりやすくするために2つだけ示す。図1Aは従来の「縦長の」ユーザ・インターフェースの形を示す。メニュー項目は「ソフト・キー」でもよいし、または図に示すようにカーソルを介して移動するメニューで構成してもよい。
【0014】
この例では、携帯機器100を別の物理的方向(例えば、画像機能のための組込みカメラに関して用いられる「横長の」方向)に回すと、テキストおよびメニューは(そのまま静止していると)、頭を傾けるかまたは端末を再び回転するかしないと容易に読むことはできない。したがって、本発明の或る実施の形態では、ユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向を動作モードの変化に従って変える。この例では、この動作モードの変更は「横長の」方向の表示が望ましい動作モードへの変更でよい。この例では、表示の方向は通信モードに通常関連する図1Aの縦長の方向から、画像すなわちカメラ・モードに通常関連する図1Bの横長の方向に変わる。特定して述べると、この例では、表示要素112は横長の方向で読みやすいように携帯機器により再提示された。
【0015】
図1Bで、同じ参照番号は図1Aに示す要素と同じものを指す。この場合、表示方向をリセットすることは、個別の表示要素112を機器100の物理的方向にとって通常の視覚方向に向け、横長の表示にすることであることに注意していただきたい。表示要素114(電池表示器)は元のままである。電池表示器は方向が変わってもよく分かるので、どちらの方向でも同じ方法で提示してよく、変える必要はない。しかし別の実施の形態では、個別の要素ではなく、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを全面的に書き換えて再提示してよいことに注意すべきである。かかる場合は、電池表示器は、図1Bに点線で示すように位置116に表示される。
【0016】
メニューの構造自体や、ソフト・キーや、ディスプレイ内の表示器もユーザ・インターフェース・ディスプレイの方向の変化と共に変えてよいことに注意すべきである。携帯機器のこの特定の例では、横長のカメラ・アプリケーションに関連する主なタスクは電話アプリケーションや他の通信機能で一般に用いられるものとは異なってよい。この場合は、新しいメニューが必要であろう。これらの変化は、メニュー項目および表示要素を提示するグリッド・ベース・システムを実現することにより適応することができる。
【0017】
図2は、携帯機器または携帯端末の動作モードに基づいてユーザ・インターフェース・ディスプレイの方向をセットしまたリセットする方法の一例を示す。図2はこの方法を流れ図の形で示し、各ステップまたはプロセスをプロセス・ブロックで示す。方法200はブロック202で始まり、携帯機器の電源を入れる。ブロック204で、機器の動作モードを判定する。この例では、この動作モードはカメラ・モードと電話モードのどちらかでよい。ブロック206で、現在の機器モードに従って表示方向をセットする。この例では、可能な表示方向は縦長と横長である。この時点で、携帯機器はその動作を監視して、モード変更が起こったかどうか判定する。ブロック208でモード変化が起こった場合は、ブロック210で表示方向を変える。ブロック206とブロック210の両方で、デフォルトの表示方向を選択してよい。デフォルトの方向は携帯機器を形成するときにユーザがセットしてよい。または、デフォルトの方向は機器の中に組み込んでよい。オプションで、ブロック212に示すように、ユーザは途中でデフォルトの方向を無効にすることもできる。ユーザがデフォルトの方向を無効にしない場合は、プロセスはブロック208に戻り、機器は動作モードの変化を監視する。ブロック212でユーザがデフォルトの方向を無効にすると決定した場合は、ブロック214でユーザの指示に従って表示方向を変えることができる。
【0018】
多くの場合、選択される表示方向は動作モードに通常または普通に関連する方向でよい。例えば、通信モードの場合は縦長の表示方向であり、機器の画像モードの場合は横長の表示方向である。しかし、更に別の端末モード(例えば、ゲーム・モードやミュージック・プレヤ・モードなど)ではこれらの方向は異なってよい。ブロック204での最初の機器モードや、ブロック208での機器モードの変化に関する判定は、任意の種々のタイプの入力および機器を用いて多くの方法で行ってよい。例えば、ユーザは直接または間接に表示方向を指示してよい。カメラ電話の場合は、レンズ・カバーが開くと組込みスイッチを活動化して、カメラ・モードが始まったことを機器内のプロセッサに自動的に通知してよい。または、方向センサを用いて、ユーザが恐らく写真を撮りたいと思って携帯機器を構えたと判定してよい。このように、ユーザが画像機能を可能にして機器を横長のモードに構えると、方向センサは携帯機器または端末内のプロセッサに、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを横長のモード方向に書き換える必要があることを知らせる。小型の固体方向センサが、スイス国ジュネーブのSTマイクロエレクトロニクス・グループを含めて種々のメーカから入手できる。少なくとも複数のかかるセンサは加速度計であってディジタル出力を有する。また或る携帯電話は、付属品として入手できるカメラ・アタッチメントを用いる。かかるアタッチメントを接続したことをモード変化のしるしとすることもできる。
【0019】
図3は、本発明の或る実施の形態を実現することのできる携帯端末のハードウエア構成要素の機能的ブロック図である。図3は、特にここで説明するプロセスの少なくともいくつか、または携帯無線電話機器の携帯機器に一般に関連する他の機能を行う手段を実現する構成要素を含む。携帯端末300はディスプレイ302および入力ブロック304を含んでよい。これらの2つのブロックを共に用いてソフト・キーを実現してよく、または、入力ブロック304は任意の技術を用いた従来のボタンを含んでよい。入力ブロック304は、ボタン、ソフト・キー、タッチ・スクリーン・メニューを含んでよい。主プロセッサ・プラットフォーム306は端末の全体の動作を制御する。このプラットフォームは、電話の機能の多くを制御するプロセッサを含む。またこのプラットフォームは、プロセッサを用いて端末で種々の機能を実行するファームウエア、マイクロコード、ソフトウエアなどの形のコンピュータ・コードを含んでよい。
【0020】
図3の携帯端末300は、この例の無線通信網へのエア・インターフェースを提供する無線ブロック308も含む。端末のアンテナ装置310は無線ブロック308に接続される。ベースバンド論理ブロック312は、この技術分野で明らかな、同期、チャンネル・コーディング、デコーディング、バースト・フォーマティングなどの基本的信号処理を行う。オーディオ・インターフェース・ブロック314は音声およびアナログ・ディジタル処理を扱う。これはまた、この例に示す携帯端末機器の場合は、マイクロホンを通して入力を受け、またスピーカを通して出力を出す。ベースバンド・ブロック312は画像機器(この例では、カメラ316)を通して受けた画像のいくつかの処理も行う。
【0021】
前に説明したように、本発明の実施の形態に係る携帯機器では、種々の方法および機器を用いて動作モード(したがって該当する表示方向)を判定してよい。ブロック304を介するユーザ入力については図3を参照してすでに説明した。カメラ316はレンズ・カバー318も含んでよい。このレンズ・カバーは、レンズ・カバーの状態を主プロセッサ・プラットフォーム306に知らせる埋込みスイッチ320を有する。この技術で既知のように、このタイプのレンズ・カバーは一般に成形すなわち金属トラック上を滑って開く。プロセッサ306はスイッチ320を介してレンズ・カバーの状態を知らされ、これに従って動作する。したがって、レンズ・カバーが開いているときは携帯機器はカメラ・モードであると見なしてよい。
【0022】
前に説明したように、ユーザはブロック304の入力を介してデフォルトの設定を無効にすることができる。オプションであるが、方向センサ322を接続して携帯端末内のプロセッサに入力を与えることができる。用いられるセンサのタイプについてはすでに説明した。電話の動作モードまたは位置について判定するこれらの種々の方法は互いに排他的ではないことを認識することが大切である。逆に、これらは1つの携帯機器内で組み合わせることができる。例えば、レンズ・カバーが開いているときは、携帯機器が横長の方向であると方向センサが示す場合に限り、携帯端末内の主プロセッサはカメラ・モードが選択されていると見なしてよい。また、カメラ316は別個のアタッチメントでよいことに注意していただきたい。
【0023】
これまでの説明は、ユーザが通信と画像とを組み合わせた機器を、一般的な画像用として一貫して、すなわち、画像を捕らえるのに一層適したディスプレイの横長またはその他の方向で、用いるのに便利にすることに主眼をおいてきた。ここで開示される本発明の実施の形態の別の態様は、捕らえて記憶した画像を処理することである。主な画像の捕捉が端末機能で用いるのとは異なる方向で行われると、問題を解決することが必要になる。ユーザが画像を横長の方向で捕らえてその画像を例えば通信機能に割り当てようとすると、端末機能で用いるには正しくない方向やサイズやその他の表示属性を持つ画像が見えることがある。電話と画像の両機能を有する携帯端末として機能する一般的な携帯機器では、かかる端末機能は、限定されるわけではないが、スクリーン・フィラ機能と、電話帳機能や発呼者ID機能や送信機能などの通信機能とを含んでよい。
【0024】
スクリーン・フィラ機能は画像がスクリーンを実質的にいっぱいにする任意の機能である。この開示の目的では、スクリーン・フィラが画像機能自体のときに用いられまたは見えるとしても、スクリーン・フィラ機能は端末機能と考えてよい。スクリーン・フィラ機能は「壁紙」機能およびスクリーン・セーバ機能を含んでよい。送信機能は、ネットワークを介して画像を他のユーザに送る通信機能を指す。電話帳機能および発呼者ID機能は一緒にまとめられることが多い。しかしながら、電話帳機能は画像を電話帳の項目に割り当てる機能を指す。発呼者ID機能は画像を特定の発呼者IDに割り当てて、呼を受信したときに発呼者の画像を表示することを指す。前に説明したようにこれらの機能は一緒にまとめられることが多く、携帯電話内の発呼者ID機能は電話帳に依存して発呼者ID情報を表示する。
【0025】
本発明の例示的な実施の形態では、捕らえた画像の処理をユーザが指示して、割り当てられる端末機能で用いるのに画像が一層適するように表示属性を調整する方法を与えるようユーザ・インターフェースは設計される。或る実施の形態では、ユーザは、サイズ、縦横比、方向、画像のトリミング方法などの多数の表示属性を扱うことに関する段階的な、繰り返しの、厄介なタスクから解放される。或る実施の形態では、表示された画像にオーバーレイされるソフト・キーがユーザを助けてよい。
【0026】
図4は、無線電話タイプの携帯端末である携帯機器400の外観である。前と同様に、この携帯端末は画像機器および視覚ディスプレイ404を含む。携帯端末はジョイスティック・ボタン410も含む。携帯端末400の他の種々の外部要素は周知であり、図1に関して前に述べたものと実質的に同じなので、再び詳細には説明しない。
【0027】
現在、携帯端末400は略図で示す2人の人の画像を視覚ディスプレイ404上に表示している。この画像は図4Aに示す方向に携帯端末で捕らえたので、表示は横長の方向である。図4Bで、ユーザは電話を回転してディスプレイの位置が縦長の方向になるようにした。この例では、ユーザは画像を端末機能に割り当てたい。図4Bでは、視覚ディスプレイ404上に表示されている画像は正しく見えない。すなわち、最初に捕らえた通りに表示されているので画像は横向きに見える。図4Cでは、画像は回転され、これの場合はトリミングされて、視覚ディスプレイ404を縦長の方向で用いるのに適するように表示されている。後で説明するが、ユーザはジョイスティック・ボタン410を用いて画像の特定の領域の位置を指すことができる。そして、視覚ディスプレイ404上の前記指示を用いて、端末機能で用いるのに一層適するように画像を処理する。
【0028】
図5は、端末機能に割り当てるように画像を処理するためにユーザと対話するプロセスの流れ図形式の図である。一般的な方法では、プロセス500は例示的な実施の形態に係るステップまたはサブプロセスを記述する複数のプロセス・ブロックを含む。ブロック502で、携帯機器は画像を端末機能に割り当てることを要求する第1のユーザ指示を受ける。この例では、画像は端末機能で用いるには少なくとも部分的に不適当な1つ以上の表示属性を有してよい。ブロック504で、現在の画像をユーザ確認の要求と共に表示する。ブロック506でユーザが画像をそのまま受け入れると、ブロック508で画像を該当する通信端末機能に割り当てる。この場合は、プロセスはブロック510で終わる。
【0029】
ブロック506でユーザが画像を受け入れない場合は、ブロック512で、携帯機器は少なくとも1つ、恐らく1つ以上の表示属性を変えるプロセスを開始する。例示的な実施の形態では、このプロセスは、ディスプレイ・スクリーンまたは視覚ディスプレイ装置上の画像の特定の領域の位置を指す第2のユーザ入力を用いてその1つ又は複数の表示属性を変えることを含む。後で説明するが、この指示はソフト・キー・オーバーレイを介して与えてよい。しかし、この指示は携帯端末上のジョイスティック・パッドまたは他のボタンを用いて与えてもよい。ブロック514で、新しく処理された画像が表示され、ユーザは確認を求められる。ブロック516で新しく処理された画像をユーザが受け入れると、ブロック518でこれを該当する機能に割り当てる。次にプロセスはブロック520で終わる。オプションであるが、ブロック516とブロック520との間の点線で示すように、ユーザはこの時点で動作を取り消してプロセスを終わってよい。処理を取り消すオプションはディスプレイ・スクリーン上で常に利用できることに注意すべきである。このタイプのメニュー構造は周知なので、このオプションについて詳細には説明しなかった。分かりやすくするために、これは図5から省かれている。
【0030】
上に述べたように、本発明の例示的な実施の形態では、携帯機器は、画像を端末機能に割り当てるというユーザの要求を示す第1の指示を受けてよい。例示的な実施の形態では、そのプロセッサおよびプログラム・コードを用いて携帯機器が画像を適切に処理できるように画像の特定の部分を識別することに関する第2の指示を受ける。この処理は1つまたは多数の表示属性を扱うことができる。例えば、或るハンドセットのディスプレイは160x120画素の解像度で横長の方向に絵を表示してよい。しかし、画像は640x480画素の解像度または他の解像度で捕らえられてよく、この場合はサイズ変更が必要である。電子画像のサイズ変更はサンプリング・プロセスにより行われる。これは一般にこの技術で既知なので詳細には説明しない。また、横長の絵を縦長のモードで表示するときは、縦長のディスプレイに合うように画像のサイズを変更しなければならない。ひずみを避ける場合は、またハードウエアまたはソフトウエアの画像のスケーリング機能が段階的に制限されている場合は、縦長のモードで表示される横長の画像を、例えば両側を16画素ずつトリミングし、また画像の上部と下部を帯で表示してよい。これらの帯は、携帯電話または同様の携帯機器内に記憶されている現在の主題またはプロフィールのデフォルトの背景色で表示してよい。また電話をプログラムして、画像のスケールを変更して画像の上部および下部の帯が見えないようにすることや、より多くの画素を両側からトリミングすることができる。このプロセスの種々のオプションは、メーカが電話の中にプログラムしてよく、またはユーザが画像処理設定メニューで設定してよい。
【0031】
端末機能に割り当てるために表示属性を変更する例示的なプロセスを以下に説明する。携帯機器内に含まれるカメラのハードウエアは捕らえた画像を多くの異なる方法で記憶してよいことを認識することが大切である。前に説明したように画像が横長の方向に記憶される場合は、画像を捕らえるために装置をどの側に回すかを仮定することは実際的でない。したがって、縦長の方向に記憶された画像は2つの方向(一方は他方を180°回転した方向)のどちらに記憶してもよい。カメラ・アプリケーションは画像を縦長の方向に記憶するよう設計してもよい。画像が実際には横長の方向に捕らえられていてもこれは正しい。その通常の動作位置に対して携帯機器を「逆さまに」回転して縦長の方向で画像を捕らえるのは恐らく一般的でないが、この可能性を画像処理の一部として考慮することは場合によってはユーザに役に立つ。したがって、画像がどのように記憶されているかに関わらず、表示されている画像の特定の領域の位置を示す上に説明した第2の入力を用いて端末機能に割り当てるように画像を訂正することができる。
【0032】
図6は、画像の特定の領域の位置を示すユーザ入力を携帯機器がどのように受けるかを示す。この特定の実施の形態では、ユーザはディスプレイ・スクリーン上でどこが画像の上部かを示すことができる。ユーザが画像の下、左、右または隅でも示すことができるように、または画像を処理したときに画像のどの部分を示すかをユーザが設定メニューに設定できるように携帯機器を設計してよい。図6Aは携帯機器600を示す。画像はディスプレイ・スクリーン604上に表示されていると考えてよい。分かりやすくするために、この画像は実際の絵で与えていない。メニュー・オーバーレイが図6Aの画像の上に示されている。このメニュー・オーバーレイは携帯端末600を「横長の」方向に置いたユーザに正しく見える。オーバーレイは、ユーザに与えられる命令「上部を示せ」を含む。矢印651,652,653,654もスクリーン上にグラフで示されている。それぞれは画像の側面に対応する。
【0033】
ユーザは目で見て画像のどの側が画像の上部かを指示する入力を与える。矢印が実際のソフト・キーである実施の形態では、ユーザが矢印の1つを指すことによりユーザ入力が受け付けられる。またはユーザはジョイスティック・ボタン610を用いて、どの矢印が画像の上部を指すかを示してよい。ジョイスティック・ボタンには以下の流れ図に用いられる流れ方向標識に対応して、番号と円とで標識を付ける。番号1は矢印651に対応する。番号2は矢印652に対応する。番号3は矢印653に対応する。番号4は矢印654に対応する。前と同様に、電話の全ての種々の構成要素および外部機能は前に示したものと同じなので再び説明しない。図6Bは回転した後の携帯端末600を示す。この特定の例では、ユーザへの命令「上部を指せ」と方向矢印とを含むオーバーレイは新しい方向で読めるように書き直されている。このプロセスは前に説明した方向センサを用いて行われ、またはユーザが縦長の方向にオーバーレイを書き直したいことを示すユーザ入力により行われる。ジョイスティック・ボタン上のフロー番号は前と同様に矢印に対して同じ相対的位置にある。したがって、図6Bのフロー番号および方向矢印についての詳細な説明は繰り返さない。
【0034】
図7および図8は、携帯機器内の端末機能に割り当てるために、表示属性を変更または調整するために画像を処理する方法を示す流れ図である。図7では、画像は横長に記憶され、端末機能に割り当てるために画像を横長の方向に保持することをユーザが希望すると仮定する。これは例えば、テキスト端末または電子メール機器の場合のように、対象とする携帯機器がその端末機能を横長のモードで動作させる場合でよい。また図7および図8の目的では、端末機能に割り当てるための望ましい画像サイズはディスプレイの短い側が120画素に対応すると仮定する。これらの仮定は共にこの例を明確にするためである。本発明を用いる携帯機器は多くの方法で設計してよく、本発明の原理は種々のスクリーン縦横比、解像度、サイズ、方向に適用することができる。図7も図8も流れ図の形式で示され、種々のプロセス・ブロックはステップまたはサブプロセスを示す。
【0035】
図7は図7Aおよび図7Bとして部分的に示される。図7では、画像の上部の指示をブロック702で受ける。この時点で、処理は分岐1,2,3,4のどれかに分岐する。これらの番号は円で囲んで、参照番号と区別する。これらは、図6のジョイスティック・ボタン610の円で囲んだ番号に対応する。分岐1では、704で画像の解像度についてチェックする。記憶された解像度が320x240画素の場合は、ブロック706で160x120画素にサイズを変更する。同様に、記憶された解像度が640x480画素の場合は、ブロック708で160x120画素にサイズを変更する。記憶された解像度がすでに160x120画素の場合はサイズを変更しない。サイズを変更したかどうかまたその量に関わらず、この例示の実施の形態では反時計回りに90°回転するので、その解像度は120x160画素になる。この回転はブロック710で行う。画像はブロック712で割り当てる。
【0036】
プロセス分岐2では、ブロック714で、記憶された画像の解像度について同様の問合せを行う。ブロック716または718で、上の説明と同様にして画像のサイズを変更する。この場合は画像を回転せず、サイズを変更した後で、ブロック720で128x120画素にトリミングする。前に説明したように、このトリミングにより画像の上部と下部に帯ができる。次にブロック722で、画像を端末機能に割り当てる。分岐番号3では、ブロック724で解像度を判定する。この場合も、ブロック726で320x240画素から、またブロック728で640x480画素から、160x120画素にサイズを変更する。変更したサイズやサイズの変更を行ったかどうかに関わらず、ブロック730で180°回転する。ブロック732で画像をトリミングし、ブロック734で端末機能に割り当てる。最後に処理分岐4では、ブロック736で前と同様にして解像度を再びチェックする。他のプログラム分岐で述べたように、ブロック738またはブロック740でサイズを変更する。特定のサイズ変更プロセスに関わらず、ブロック742で画像を時計回りに90°回転して120x160画素にする。次にブロック744で画像を該当する端末機能に割り当てる。
【0037】
図8は図7と同様のプロセスを示す。図8は図8Aおよび図8Bとして部分的に示される。図8では、画像は縦長に記憶され、端末機能に割り当てられたとき機器は画像を縦長の方向に表示すると仮定する。これは「携帯電話」タイプの携帯機器の場合である。再び、ブロック802で画像の上部を表示するというユーザの指示を受ける。プログラム分岐1では、ブロック804で解像度を判定する。ブロック806で、240x320画素の画像を120x160画素にサイズを変更する。ブロック808で、480x640画素の画像を120x160画素にサイズを変更する。それ以外では画像のサイズを変更しない。ブロック808で画像を端末機能に割り当てる。プログラム分岐2では、ブロック810で再び解像度を判定する。ブロック812で240x320画素から、またブロック814で480x640画素から、120x160画素にサイズを変更する。サイズの変更に関わらず、ブロック816で画像を90°時計回りに回転して160x120画素にする。プログラム分岐2の場合は、ブロック818で画像を128x120画素にトリミングする。この場合も、このトリミングにより画像の上部と下部に帯ができる。ブロック820で、画像を端末機能に割り当てる。
【0038】
プログラム分岐3では、ブロック822で解像度のチェックを行う。前に説明したのと同様にしてブロック824とブロック826でサイズの変更を行う。サイズの変更に関わらず、ブロック828で画像を90°反時計回りに回転して160x120画素にする。この分岐では、ブロック830で画像を再び128x120画素(片側当たり16画素)にトリミングする。ブロック832で画像を該当する端末機能に割り当てる。図8のプログラム分岐4では、画像を主として逆さまにする。(サイズを変更する必要もあってよい。)ブロック834で解像度を判定する。記憶された画像が240x320画素の場合は、ブロック836で画像を120x160画素にサイズを変更する。記憶された画像が480x640画素の場合は、ブロック838で画像を120x160画素にサイズを変更する。どちらの場合も、またはすでに120x160画素で記憶されている場合も、前の例と同様に、ブロック840で180°回転する。次にブロック842で画像を該当する端末機能に割り当てる。
【0039】
画像装置すなわちカメラを組み込んだ携帯電話などの携帯機器では、ユーザは画像を種々の通信機能に割り当てて、電話アプリケーションを介して画像を他のユーザに送れることが多い。本発明により、画像を得るのに通信および画像の機能を持つ機器を従来のカメラと同様に用いることができる。前に述べたように、メニューの方向の変更を電話の機能内に統合することができる。また、画像の割り当てや種々の電話アプリケーションへの絵(と呼んでもよい)の送信は携帯電話タイプの機器のメニュー構造内に容易に統合することができる。携帯端末内で利用可能なメニュー構造のタイプはほとんど無限であり、任意の特定の機器において工学的考慮を満たすように変更および調整を行うことができる。異なる方向、解像度、その他の表示属性のための画像のトリミング、サイズの変更、回転は、携帯端末のメニュー構造内に簡単に統合できる制御により、容易に行うことができる。
【0040】
例えば、ユーザは画像を特定の電話アプリケーションに送るための或るメニュー項目を示される。このメニュー個目を選択すると、「新しい電話帳コンタクト」、「コンタクト・リスト」、「ローカル・アルバム」、「オンライン・アルバム」などのオプションと共に「送信」メニューが表示される。これらのオプションを選ぶと別のサブメニューが出てくることがある。ここに開示された画像の処理は適当なメニュー構造内を移動するプロセスの一部として行うことができる。ローカル・アルバムに送られた絵は、スクリーン・セーバや壁紙機能などの機能に割り当ててよい。また、番号を入力することにより新しいコンタクトに向けて、またはローカル電話帳またはコンタクト・リストからコンタクトに向けて、メッセージをネットワークで送ることができるし、また恐らく音や音声メモなどを画像に付けることができる。画像を回転し、サイズを変更し、スケーリングし、トリミングするなどの機会を送信機能に追加することにより、ユーザは受信者に適するように画像をフォーマットすることができる。
【0041】
本発明についていくつかの例示的な実施の形態に関してかなり詳細に図示し説明したが、当業者が容易に理解するように、多くの実施の形態や実現が可能である。なぜなら、ここの教示やクレームの範囲から実質的に逸れることなく、開示された実施の形態に種々の変更や省略や追加を行ってよいからである。クレームでは、手段プラス機能の条項は、ここに述べた機能や構造的な同等物だけでなく同等の構造を実行するものとして、ここに記述された構造をカバーするものである。「手段」という語を明示的に用いる条項だけが手段プラス機能の条項として読まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のいくつかの実施の形態に係る携帯端末の図である。図1では、端末は図1Aおよび図1Bに示す2つの異なる方向で示されている。
【図2】本発明のいくつかの実施の形態に係る方法を示す流れ図である。
【図3】本発明のいくつかの実施の形態に係る携帯機器のブロック図である。
【図4】本発明のいくつかの実施の形態に係る携帯端末の別の図である。図4は2つの異なる方向で携帯端末を示し、画像は本発明のいくつかの実施の形態に従って処理された2つの異なる方法で表示されている。これらの種々の態様を図4A、図4B、図4Cに個別に示す。
【図5】本発明の或る実施の形態に係る別の流れ図である。
【図6】本発明の例示的な実施の形態に係る携帯端末の別の図である。図6は2つの異なる方向で携帯端末を示し、ユーザが或る入力を携帯端末に与える方法を示す。これらの方向を図6Aおよび図6Bにそれぞれ示す。
【図7】本発明の或る例示的な実施の形態に係る或る画像処理を示す流れ図である。図7は図7Aおよび図7Bとして部分的に示される。
【図8】本発明の例示的な実施の形態に係る画像処理を示す別の流れ図である。図8は図8Aおよび図8Bとして部分的に示される。
【図1A】
【図1B】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末モードと画像モードの両方で動作する携帯機器において、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法であって、
前記携帯機器の少なくとも前記端末モードと前記画像モードのうちからの1つでありうる動作モードを判定し(204,208)、
前記動作モードに従って前記ユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向であって前記端末モードに通常関連する第1の方向と前記画像モードに通常関連する第2の方向から選択される表示方向をセットする(206,210)、
ことを含む、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項2】
前記画像モードで画像を捕らえ、
前記画像が前記端末モードで用いるのにより適するように、表示された画像の特定の領域の位置を指すユーザ入力を用いて画像の少なくとも1つの表示属性を変更し(512)、
前記画像を端末機能に割り当てる(508,518)、
ことを更に含む、請求項1記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの表示属性を変更することは、前記画像のサイズの変更(706,708,716,718,726,728,738,740,806,808,812,814,824,826,836,838)と、トリミング(720,732,818,830)と、回転(710,730,742,816,828,840)の少なくとも1つを含む、請求項2記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項4】
前記携帯機器の動作モードは前記携帯機器内の画像装置に関連するレンズ・カバー(318)の位置により判定される、請求項1から3のいずれかに記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項5】
前記携帯機器の動作モードは前記携帯機器内の方向センサ(322)の出力により判定される、請求項1から3のいずれかに記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項6】
前記携帯機器の動作モードはユーザ入力(204,210,214)により判定される、請求項1から3のいずれかに記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項7】
少なくとも端末モードと画像モードとを有する携帯機器として動作する装置であって、
前記装置の動作モードを判定する手段(304,306,318,322)であって、少なくとも前記端末モードと前記画像モードのうちからの1つでありうる動作モードを判定する手段と、
前記動作モードに従ってユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向であって前記端末モードに通常関連する第1の方向と前記画像モードに通常関連する第2の方向から選択される表示方向をセットしまたリセットする手段(302,304,306)と、
を含む、携帯機器として動作する装置。
【請求項8】
前記画像モードで画像を捕らえる手段(306,316)と、
前記画像が前記端末モードで用いるのにより適するように、表示された画像の特定の領域の位置を指すユーザ入力を用いて画像の少なくとも1つの表示属性を変更する手段(302,304,306)と、
前記画像を端末機能に割り当てる手段(304,306)と、
を更に含む、請求項7記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの表示属性を変更することは、前記画像のサイズの変更(706,708,716,718,726,728,738,740,806,808,812,814,824,826,836,838)と、トリミング(720,732,818,830)と、回転(710,730,742,816,828,840)の少なくとも1つを含む、請求項8記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項10】
前記装置の動作モードを判定するユーザ入力(304)を受ける手段を更に含む、請求項7から9のいずれかに記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項11】
前記画像モードに関連するレンズ・カバー(318)を更に含み、前記レンズ・カバーの位置は前記装置の動作モードを決定する、請求項7から9のいずれかに記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項12】
前記装置の方向を検知する手段(306,322)を更に含み、前記装置の動作モードは方向を検知する前記手段の出力により判定される、請求項7から9のいずれかに記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項1】
端末モードと画像モードの両方で動作する携帯機器において、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法であって、
前記携帯機器の少なくとも前記端末モードと前記画像モードのうちからの1つでありうる動作モードを判定し(204,208)、
前記動作モードに従って前記ユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向であって前記端末モードに通常関連する第1の方向と前記画像モードに通常関連する第2の方向から選択される表示方向をセットする(206,210)、
ことを含む、ユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項2】
前記画像モードで画像を捕らえ、
前記画像が前記端末モードで用いるのにより適するように、表示された画像の特定の領域の位置を指すユーザ入力を用いて画像の少なくとも1つの表示属性を変更し(512)、
前記画像を端末機能に割り当てる(508,518)、
ことを更に含む、請求項1記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの表示属性を変更することは、前記画像のサイズの変更(706,708,716,718,726,728,738,740,806,808,812,814,824,826,836,838)と、トリミング(720,732,818,830)と、回転(710,730,742,816,828,840)の少なくとも1つを含む、請求項2記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項4】
前記携帯機器の動作モードは前記携帯機器内の画像装置に関連するレンズ・カバー(318)の位置により判定される、請求項1から3のいずれかに記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項5】
前記携帯機器の動作モードは前記携帯機器内の方向センサ(322)の出力により判定される、請求項1から3のいずれかに記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項6】
前記携帯機器の動作モードはユーザ入力(204,210,214)により判定される、請求項1から3のいずれかに記載のユーザ・インターフェース・ディスプレイを表示する方法。
【請求項7】
少なくとも端末モードと画像モードとを有する携帯機器として動作する装置であって、
前記装置の動作モードを判定する手段(304,306,318,322)であって、少なくとも前記端末モードと前記画像モードのうちからの1つでありうる動作モードを判定する手段と、
前記動作モードに従ってユーザ・インターフェース・ディスプレイの表示方向であって前記端末モードに通常関連する第1の方向と前記画像モードに通常関連する第2の方向から選択される表示方向をセットしまたリセットする手段(302,304,306)と、
を含む、携帯機器として動作する装置。
【請求項8】
前記画像モードで画像を捕らえる手段(306,316)と、
前記画像が前記端末モードで用いるのにより適するように、表示された画像の特定の領域の位置を指すユーザ入力を用いて画像の少なくとも1つの表示属性を変更する手段(302,304,306)と、
前記画像を端末機能に割り当てる手段(304,306)と、
を更に含む、請求項7記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの表示属性を変更することは、前記画像のサイズの変更(706,708,716,718,726,728,738,740,806,808,812,814,824,826,836,838)と、トリミング(720,732,818,830)と、回転(710,730,742,816,828,840)の少なくとも1つを含む、請求項8記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項10】
前記装置の動作モードを判定するユーザ入力(304)を受ける手段を更に含む、請求項7から9のいずれかに記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項11】
前記画像モードに関連するレンズ・カバー(318)を更に含み、前記レンズ・カバーの位置は前記装置の動作モードを決定する、請求項7から9のいずれかに記載の携帯機器として動作する装置。
【請求項12】
前記装置の方向を検知する手段(306,322)を更に含み、前記装置の動作モードは方向を検知する前記手段の出力により判定される、請求項7から9のいずれかに記載の携帯機器として動作する装置。
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図8A】
【図8B】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図8A】
【図8B】
【公表番号】特表2007−517462(P2007−517462A)
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546955(P2006−546955)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/022492
【国際公開番号】WO2005/069593
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【国際出願番号】PCT/US2004/022492
【国際公開番号】WO2005/069593
【国際公開日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】
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