説明

会議識別子を用いた会議の分散ルーティング

分散型アーキテクチャを有し且つSIP等のネットワーク通信プロトコルを使用して強化された通信システムによって容易にされた会議に参加しようとするユーザは、数字会議識別子により当該会議をリクエストすることができる。会議ディレクトリ識別子は、通信システム内のリソースプールに直接割り当てられるのではなく、1つの関連リソースに割り当てられる。このプールが廃止されると、全ての会議ディレクトリは、残余データと一緒に他のプールにユーザが移動されるように割り当てられ、システムの継続性が担保される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議識別子を用いた会議の分散ルーティングに関する。
【背景技術】
【0002】
現代の通信システムは、異なるサービスを有する種々の通信方式の統合を含む多くの機能を有する。例えば、インスタントメッセージング、ボイス/ビデオ通信、データ/アプリケーション共有、ホワイトボーディング(white−boarding)その他の通信は、加入者のプレゼンス及び可用性情報に結合される。このような強化(enhanced)された通信システムの他の機能は、種々のネットワークの加入者の間において会議を開催することである。
【0003】
強化された通信システム内のエンドポイント間の通信は、通常、セッション開始プロトコル(SIP)などのアドバンスト通信プロトコルを介して容易にされる一方で、公衆交換電話網(PSTN)などの従来のネットワークは、このようなプロトコルを利用することができない。よって、従来の装置を使用するユーザが会議に参加しようとするとき、当該ユーザはそのURIによって通信プロトコルの会議サーバを特定することなどの通信プロトコルの高度な特徴を利用することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
幾つかの従来のシステムは、数字識別子によってユーザが参加したい会議をユーザが特定することを可能にし、その後、会議データベースのルックアップテーブル中から当該会議を探すことができる。これは、通信システムのコンポーネント(つまりサーバ)が静的構造(static structure)を有していることを意味する。静的構造は、通信システムの機能を制限して、装置不良によるクラッシュ及び遅延に対する脆弱性を増大するものである。
【0005】
この発明の概要は、発明を実施するための形態において以下に詳細に説明される概念の選択を簡略化された形式で説明するものである。この発明の概要は、特許請求の範囲に記載された内容の鍵となる特徴又は不可欠な特徴を排他的に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に記載された内容の範囲を決定する際の補助として用いられることを意図したものでもない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本実施形態は、従来の通信ネットワークの加入者が数字会議識別子を用いた高度な通信システムによって容易に会議に参加することを可能にすることを目的とする。この通信システムは、分散型アーキテクチャを有する。幾つかの実施形態によれば、会議ディレクトリ識別子は、通信システム内のリソースのプールに直接に割り当てられるのではなく、関連リソースに割り当てられる。プールが廃止(decommissioned)された場合、残余データを有するあらゆる会議ディレクトリを、ユーザを移動することができるように他のプールに割り当てることができ、システムの継続性を担保する。
【0007】
上記した及びその他の特徴及び利点は下記の実施形態の説明を読み、添付図面を参照することにより明らかになるであろう。前述した概略的な説明及び後述する発明の詳細な説明は例示であり、特許請求の範囲の内容を限定するものではないことが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態がエンドポイントに対するマルチモデル増大を実装することができる統合通信システムの例を示す図である。
【図2】実施形態に係るシステム内において、異なるネットワークの間の基本的な会議を示す概念図である。
【図3】実施形態に係る統合通信システムにおいて、会議を容易にする際に関与するコンポーネントの例を示す図である。
【図4】実施形態に係る通信システムの異なるコンポーネントの間の相互作用を示す動作図である。
【図5】実施形態に係るシステムを実装することができるネットワーク環境を示す図である。
【図6】実施形態が実装することができるコンピューティングオペレーティング環境の例を示すブロック図である。
【図7】実施形態に係る通信システムにおいて会議識別子を使用して会議を容易にする論理フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上記において簡単に説明したように、会議は、分散型会議システムにおいて従来のネットワークからのユーザが数字会議識別子を入力することを可能にすることによって容易にすることができる。以下の発明の詳細な説明においては、当該詳細な説明の一部を形成する添付図面に参照番号が付され、該参照番号は特定の実施形態又は実施例の例示の目的で示されている。本発明の開示の概念もしくは範囲から逸脱することなく、これらの特徴を組み合わせることができ、他の特徴を利用することができ、構造的な変更を成すこともできる。従って、下記の発明の詳細な説明は限定的な意味に解釈されるべきではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等物によって定められる。
【0010】
実施形態は、パーソナルコンピュータ上のオペレーティングシステムで動作するアプリケーションプログラムと連携して実行されるプログラムモジュールの一般的なコンテキストで説明されるが、当業者であれば他のプログラムモジュールと組み合わせて実装することもできることを理解するであろう。
【0011】
一般的に、プログラムモジュールは、ルーチン、プログラム、コンポーネント、データ構造、及び特定のタスクを実行し又は特定の抽象データタイプを実装するその他のタイプの構造を含む。さらに、当業者であれば、実施形態が、携帯型の装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの家電機器、プログラマブル家電機器、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ及びこれらと同等なコンピューティング装置を含む他のコンピュータシステム構成を用いて実施することができることを理解するであろう。また、実施形態は分散型コンピューティング環境において実施することもできる。当該分散型コンピューティング環境において、タスクは、通信ネットワークを介して接続されたリモート処理装置によって実行される。分散型コンピューティング環境において、プログラムモジュールは、ローカルメモリ記憶装置及びリモートメモリ記憶装置に設けられる。
【0012】
実施形態は、コンピュータ実装プロセス(方法)、コンピューティングシステム、又はコンピュータプログラム製品もしくはコンピュータ可読媒体などの製造物として実装することができる。コンピュータプログラム製品は、コンピュータシステムによって読み出し可能であり、例示プロセス(単数又は複数)をコンピュータ又はコンピューティングシステムに実行させるための命令を含むコンピュータプログラムを符号化するコンピュータ記憶媒体とすることができる。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば揮発性コンピュータメモリ、不揮発性メモリ、ハードドライブ、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、もしくはコンパクトディスク、及び同等の媒体のうちの1又は複数によって実装することができる。コンピュータプログラム製品は、キャリア上の伝播信号(例えば、周波数変調信号又は位相変調信号)とすることもでき、又はコンピューティングシステムによって読み出し可能であってコンピュータプロセスを実行するためのコンピュータプログラム命令を符号化する媒体とすることもできる。
【0013】
本明細書全体において、「プラットフォーム」という用語は、会議を含む強化された通信を管理するソフトウェアコンポーネントとハードウェアコンポーネントとの組み合わせを意味する。プラットフォームの例としては、限定されるわけではないが、複数のサーバで実行されるホスト化されたサービス、1つのサーバで実行されるアプリケーション、及びこれらと同等のシステムが挙げられる。一般的に、「サーバ」という用語は、通常、ネットワーク環境において1又は複数のソフトウェアプログラムを実行するコンピューティング装置を意味する。しかし、サーバは、ネットワーク上のサーバとして示される1又は複数のコンピューティング装置で実行される仮想サーバ(ソフトウェアプログラム)として実装することもできる。この技術に関する更なる詳細及び例示動作については、以下に説明する。
【0014】
図1を参照すると、実施形態が実施することができる例示的な統合通信システムの略図100が示されている。統合通信システムは、加入者に与えることができる広範囲な機能及びサービスを有する現代の通信システムの例である。統合通信システムは、リアルタイムの通信システムであり、インスタントメッセージング、プレゼンス、音声/ビデオ会議、ウェブ会議機能性、及びこれらと同等な機能を容易にする。
【0015】
略図100に示されているような統合通信(UC:unified communication)システムにおいては、ユーザは、種々のエンドデバイス(102、104)を介して通信を行うことができる。エンドデバイスは、UCシステムのクライアントデバイスである。各クライアントデバイスは、音声通信、画像通信、インスタントメッセージング、アプリケーション共有、データ共有等に関する1又は複数の通信アプリケーションを実行することができる。このような高度な機能に加え、エンドデバイスは、伝統的な電話がPBX124などの外部接続を介して公衆交換電話網(PSTN)へ呼び出すことを容易にすることもできる。エンドデバイスは、任意のタイプのスマートフォン、携帯電話、通信アプリケーションを実行する任意のコンピューティング装置、自動車のスマートコンソール、及び追加機能を有する高度な電話装置を含む。
【0016】
UCネットワーク(単数又は複数)110は、異なるタスクを実行する複数のサーバを有する。例えば、UCサーバ114は、登録、プレゼンス、及びルーティング機能を提供する。ルーティング機能は、デフォルト及び/又はユーザ設定ポリシーに基づいて、システムがユーザに対する呼び出しを当該ユーザに割り当てられたクライアントデバイスのいずれかにルーティングすることを可能にする。例えば、ユーザが通常の電話を介して利用可能でない場合、当該呼び出しはユーザの携帯電話に転送される。携帯電話でも応答が無い場合、複数のボイスメール機能を利用することができる。エンドデバイスは、複数の追加の通信モードを取り扱うことができるため、UCサーバ114は、アクセスサーバ112を介して当該複数の追加の通信モード(例えば、インスタントメッセージング、ビデオ通信など)に対するアクセスを提供することができる。アクセスサーバ112は、周辺ネットワークに存在し、複数の追加の通信モードの1つにおいてUCネットワーク(単数又は複数)110を介して他のユーザと接続することを可能にする。UCサーバ114は、上述の機能の組み合わせを実行するサーバ又は特定の機能だけを提供する専用サーバを含むことができる。例えば、プレゼンス機能を提供するホームサーバ、ルーティング機能を提供するルーティングサーバ、権利管理サーバ等を含むことができる。同様に、アクセスサーバ112は、ファイアウォール保護及び接続等の複数の機能を提供するか、特定の機能しか提供しない。
【0017】
音声/ビデオ(A/V)会議サーバ118は、内部ネットワーク又は外部ネットワークを介した音声及びビデオ会議を容易にすることにより、音声会議機能及び/又はビデオ会議機能を提供する。仲介サーバ116は、PSTN又はセルラネットワークなどの他のタイプのネットワークを介してやりとりする媒体及び信号伝達(例えば、PBX124を介した呼び出し又は携帯電話122からの呼び出し)を仲介する。また、仲介サーバ116はセッション開始プロトコル(SIP)ユーザエージェントとしての役割を果たすこともできる。
【0018】
UCシステムにおいて、ユーザは1又は複数の識別を有し、これは必ずしも電話番号に限定されない。識別は、電話番号、SIPのURI、又はその他の識別子などの統合ネットワークに依存した任意の形式を取ることができる。任意のプロトコルをUCシステムにおいて使用することができるが、SIPが好ましい方法である。
【0019】
SIPは、1人又は複数の参加者とのセッションを作成、修正及び終了するためのアプリケーション層制御(シグナリング)プロトコルである。2パーティのセッション、マルチパーティのセッション、又はマルチキャストセッションを作成するために使用することができる。当該セッションは、インターネット電話呼び出し、マルチメディア配信、及びマルチメディア会議を含む。SIPは、下層のトランスポート層から独立するように設計されている。
【0020】
SIPクライアントは、伝送制御プロトコル(TCP)使用して、SIPサーバ及びその他のSIPエンドポイントに接続することができる。SIPは主にボイスコール又はビデオコールの設定の際及び解除の際に用いられる。しかし、SIPは、セッション開始が必要な全てのアプリケーションに用いることができる。例えば、当該アプリケーションは、イベント加入並びに通知、及びターミナルモビリティなどを含む。ボイス通信及び/又はビデオ通信は、別のセッションプロトコルによって行われることが典型的であり、典型的にはリアルタイム伝送プロトコル(RTP)である。
【0021】
実施形態によるシステムでは、会議自動応答(CAA:Conference Auto Attendant)サーバコンポーネントは、PSTNとVoIP音声との間のスイッチとして機能する仲介サーバと協働する。CAAは、リクエストの中にある会議識別子をUCシステム内の任意のリソースプールに送信することができる。CAAは、デュアルトーンマルチ周波数(DTMF)処理を実行し、タッチトーン入力をSIP URIに変換し、呼び出しを転送する。プールは、アルゴリズムに基づいて会議識別子を復号化し、会議ディレクトリ構成情報を用いて関与するプールを見つける。現在のプールが関与する場合、当該プールが上記リクエストに直接応答する。そうでなければ、現在のプールは関与プール及びプロキシにメッセージを送信し、返答をCAAに戻す。従って、CAAは、全てVoIP内の呼び出しを簡潔に取り扱う追加の処理コンポーネントであり、ユーザ入力をA/Vサーバ(又はMCU)の音声に関する最終終端点に転送する前に当該ユーザ入力を翻訳するコンポーネントである。
【0022】
図1の例示的なシステムは、仲介サーバ、A/Vサーバ、及び同様のデバイスなどの特定のコンポーネントを用いて説明されてきたが、本発明の実施形態は、例示したコンポーネント及び構成のシステムに限定されない。同じ会話の間に増大するマルチモデル通信を管理するためのサービスは、上記の例より少ない又は多いコンポーネントを有するその他のシステム及び構成で実装することもできる。
【0023】
図2は、実施形態に係るシステム内の異なるネットワーク間の基本的な会議を示す概念図である。実施形態に係るシステムは、図1に例示されたような、複数の異なるネットワーク、サーバ、クライアント装置などを含むことができるが、実施形態に関連する例示構成要素は、図2に示されている。
【0024】
略図200の例示システムにおいて、ユーザ242及び244は、それぞれ、UCエンドポイント243及び245を介して会議に参加する。会議を容易にするサーバは、UCネットワーク240の一部である。ユーザ232及び236は、(携帯電話233を使用する)セルラネットワーク234及び(固定電話237を使用する)PSTN238などの他のネットワークから呼び出し、以下で説明するような数字の会議識別子を入力することにより、会議に参加することができる。
【0025】
リクエストを効率的にルーティングするために、UCシステムなどのリアルタイムの強化された通信システムは、システム内の任意のノードからの会議に対するリクエストをルーティングする手段を必要とする。単一のポイントの不具合は、システムの拡張性、可用性、及び性能に対する障害となる。しかしながら、会議リストが揮発性である場合、ノード間の伝播の遅れによって全てのルーティングデータの完全な複製(replication)は、ルーティングの失敗を引き起こす場合がある。妥協策は、会議位置に関して不連続且つ容易に特定可能なオーソリティの中心を確立する全てのノードに対する不揮発性データの小さな集合を複製することである。各ノードがルーティングテーブル全体の少なくとも1つの不連続な部分に関与する場合、段階的スキームを使用して識別子を会議にローカルに割り当てることができ、割り当て者に対するオーソリティのチェーンをたどる会議をグローバルに見つけることができる。
【0026】
UCシステムにおいて、クライアントは典型的に、SIP URI又は編成ユーザに基づいてリソース識別子を用いて会議に接続する。SIP URIは不揮発性であり、リクエストのルーティングのための基準の役割を果たす。しかしながら、幾つかのクライアントは、URI等の英数字データの使用にあまり適していない可能性がある。電話などの数字キーパッドに基づいて入力するクライアントは、厳密に数字を入力する必要があるかもしれない。
【0027】
UCシステムにおける各プールは、プールに関連する特別なリソースで作成され、該特別なリソースは、会議ディレクトリと称される。各会議ディレクトリは、会議ディレクトリに割り当てられた特定の数字識別子を有し、該特定の数字識別子は、会議ディレクトリ識別子と称される。割り当てられた会議ディレクトリ識別子は、各会議に対して一意的である。各ユーザに一意的に識別可能なコンテキストを割り当てることは、スケール展開する環境では禁止されることもある。各ネーミングオーソリティは少数の識別子にしか関与することができないため、それは識別子の空間な浪費にもなる。識別子を表すのに必要なビットは、無駄に使用される空間のために全体的により短時間で大きくなる場合があり、キーのオーソリティ部分のサイズが大きくなるため、特にヘビーユーザに関して速い。
【0028】
プールに直接割り当てるのではなく、会議ディレクトリ識別子を関連リソースに割り当てることは、当該会議ディレクトリに関連付けられたオーソリティが当該プールより長く続くことを可能にするという利点がある。プールが廃止される場合、残余データを有する任意の会議ディレクトリをユーザが移動するように他のプールに割り当てることができ、システムの継続性を担保する。
【0029】
会議スケジュール時間において、UCシステムプールは、使用する基本の数字識別子について当該プールの構成をチェックすることができる。その後、UCシステムプールは、第2の数字を割り当てることができる。該第2の数字はローカル識別子と称される。この第2の数字は事実上いかなるスキームによっても決めることができる。1つの実施形態によれば、識別子に関して最も最近使用されたデータが乱数情報と組み合わされる。別の実施形態では、所定の順序で第2の数字が割り当てられる。この数字は現在マッピングされている全ての会議リソースの中で一意である(同じ数字はない、一意的である)。マルチパートキー{会議ディレクトリ識別子,ローカル識別子}は、UCシステムのデータベースに記憶され、当該会議の識別情報に関連付けられる。
【0030】
幾つかの実施形態によれば、マルチパートキーは、ユーザに提示される前にフォーマット化される。目的は、覚えやすく且つ疑似乱数に見える1つの数字を作ることである。疑似乱数は、識別子の一意性においてユーザ信頼度を増大し、会議への関連性を増大する。
【0031】
任意のアルゴリズムを使用してマルチパートキーを疑似乱数に設定してもよいが、下記のアルゴリズムを使用して1つの実施形態に係る一意的な疑似乱数会議識別子を生成する。
【0032】
1)Log10(会議ディレクトリ識別子のシーリング関数)、会議ディレクトリ識別子及びローカル識別子を付加し、単一の数字列(例えば、会議ディレクトリ識別子が2で、ローカル識別子が345の場合、数字列は12345となる)を作成する。シーリング関数は、実数を、当該実数より小さくない値であって最も小さい整数にマップする(例えば、シーリング(5)=6)。
【0033】
2)ステップ1からの数字列を反転する。しかしながら、元の数字列の最後の桁が0である場合、最初と最後の桁はそのままにする(例えば、12345は54321になり、67890は69870になる)。
【0034】
3)各桁をそれ自身で置換し、桁数を左側に加算する、モジュラス10。演算は、左から右へ連鎖し、それ自身にフィードバックする。よって、3桁目の数字は、1桁目の数字と2桁目の数字との合計値に加算される。一番左の桁は変わらない(例えば、54321は59245になる)。
【0035】
上記のアルゴリズムは、以下の有益な特徴を備える符号化会議識別子を生成する。即ち、会議識別子はマルチパートキーではなく1つの数字である;会議識別子は常にゼロ以外の桁で始まる;同じ会議ディレクトリ識別子を共有するいくつかの会議識別子は無関係のように見える;混乱した場合に逆アルゴリズムを実行することにより容易に元に戻すことができる。
【0036】
ユーザ232又は236が会議に参加するために割り当てられた会議識別子を入力すると、上記したステップが逆の順序で実行され、逆の動作が各ステップで行われ、よって、UCシステムが識別子を解読することが可能となり、当該ユーザのための正しい会議を見つけることが可能となる。
【0037】
図3は、実施形態に係るUCシステムにおいて会議開催を容易にするのに用いられる例示的コンポーネントを示している。実施形態に係るシステムは、図1に示されたような、複数のサーバ、クライアントデバイス、及びサービスを含む場合が多いが、実施形態に関連のあるコンポーネントのみを図3に示している。
【0038】
実施形態に係るシステムでは、会議自動応答(CAA)サーバコンポーネント352は、音声に関する最終終端点に呼び出しを送る前に、当該呼び出しを簡潔に処理する処理コンポーネントである。このCAAサーバコンポーネントによる処理は、PSTN音声とVoIP音声との間のスイッチとして機能する仲介サーバと協働して行われる。よって、CAAサーバコンポーネント352は、UCシステム内に実装されるDTMF駆動のユーザエージェントであり、仲介サーバ351を介する電話362からの呼び出しを終了し、ユーザが入力した会議識別子に基づいて会議リソースを調べ、当該呼び出しを会議に転送するためのSIPリクエストを作成する。1つの実施形態によれば、CAAサーバコンポーネント352は、リクエスト内の会議識別子をUCシステム内の任意にリソースプールに送信することができる。リソースプールは、上記したようなアルゴリズムに基づいて会議識別子を復号化し、会議ディレクトリ構成情報を使用して当該会議に関与するリソースプールを探す。現在のリソースプールが関与する場合、当該リソースプールがリクエストに対して直接応答する。そうでなければ、リソースプールは、関与プール及びプロキシにメッセージを送信し、返答をCAAサーバコンポーネントに戻す。
【0039】
略図300に例示されたシステムにおいて、CAAサーバコンポーネント352は、UCネットワーク350内の仲介サーバ351と通信する。PSTNは、仲介サーバ351で終了し、仲介サーバ351が呼び出しをCAAサーバコンポーネント352にルーティングする。CAAサーバコンポーネント352は、A/Vサーバ354、会議サーバ356、又は358などのリソースプールへのSIPルーティングを容易にする。一旦正しいプールが特定されると(会議識別子が復号化されると)、それらのエンドポイント(例えば364、366)を通したUCネットワーク350のユーザと呼び出し装置(P例えばSTN電話362)を通したネットワーク外の呼び出し発信者との間で会議を容易にすることができる。勿論、UCシステムの分散アーキテクチャにおいて会議を容易にする際に、複数の会議サーバが関与してもよい。
【0040】
図4は、実施形態に係る通信システムの異なるコンポーネント間の相互作用を示す動作図である。上記したように、会議に参加するためのリクエストは、PSTN電話、携帯電話等の非UCエンドデバイス472からCAAサーバコンポーネント474に送信される。このリクエストは、数字会議識別子を含むことができる。当該識別子は、典型的には、関与リソースの識別子とローカル識別子とに基づいて上記システムによって符号化される。この関与リソースは、所定のサーバ/プールが関連づけられ、上記符号化はユーザの信頼度を向上するために疑似乱数を生成するアルゴリズムを用いて行われる。
【0041】
CAAサーバコンポーネント474は、関与会議プールを調べ、SIPを使用する会議サーバ(単数又は複数)476と通信しつつ、会議識別子を復号化する。接続が一旦確立されると、UCクライアント(単数又は複数)478と非UCデバイス472との間の会議は、上述のように容易にされる。
【0042】
確立された会議の間に多くの通信モード及び機能を使用してもよいが、例示の通信モード及び機能は上述したとおりである。本明細書に記載した動作順序、例示システム、会話モード及び構成は例示であり、実施形態に関する限定を課すものではない。本明細書に記載された原理を利用して、上記したのと同じような方法で、分散環境において数字会議識別子に基づいて会議のルックアップを実行する際に他の形式の通信、構成、機能及び動作順序を使用してもよい。
【0043】
図5は、実施形態を実装することができる例示的なネットワーク環境である。数字会議識別子を利用できる分散アーキテクチャにおいて会議開催サービスを提供するプラットフォームは、ホストされるサービス等の1つ以上のサーバ518によって実行されるソフトウェアで実装することができる。このプラットフォームは、ネットワーク(単数もしくは複数)510を介して、携帯電話513、ラップトップコンピュータ512、デスクトップコンピュータ511(クライアントデバイス)などの個々のコンピューティング装置上のクライアントアプリケーションで通信する。
【0044】
上述したように、UCサービスなどの現代の通信技術は、加入者が広範囲のコンピューティング装置及びアプリケーション機能を通信サービスと共に利用することを可能にする。これは、加入者が、通常の電話、スマートフォン、コンピュータ及び自動車用スマートコンソール等の1又は複数のデバイスを使用して通信を容易にすることができることを意味する。各デバイスの機能及び各デバイス上で利用可能なアプリケーションに応じて、更なるサービス及び通信モードを可能にすることもできる。
【0045】
クライアントデバイス511−513は、音声モード会議又はマルチモデル会議を含む通信システムの加入者間の様々なモードによる通信を容易にする際に使用される。1又は複数のサーバ518を使用すれば、SIPを介してシステムと通信できないクライアントデバイスは、上記したように符号化された会議の数字識別子を入力することができ、当該クライアントデバイスを接続する会議を見つけることができる。加入者に関連する情報及び会議通信を容易にする情報は、1又は複数のデータストア(例えば、データストア516)に記憶され、複数のサーバ518のいずれか又はデータベースサーバ514によって管理される。
【0046】
ネットワーク(単数又は複数)510は、サーバ、クライアント、インターネットサービスプロバイダ、及び通信媒体の任意のトポロジーを含むことができる。実施形態に係るシステムは、静的トポロジー又は動的トポロジーを有する。ネットワーク(単数又は複数)510は、企業内のネットワークなどの安全性の高いネットワーク、無線のオープンネットワークなどの安全性の低いネットワーク、又はインターネットを含む。ネットワーク(単数又は複数)510は、PSTN又はセルラネットワーク等の他のネットワークを介した通信も統合することもできる。さらに、ネットワーク(単数又は複数)510は、ブルートゥース又はその他の同様なネットワークなどの短距離無線ネットワークを含むことができる。ネットワーク(単数又は複数)510は、本明細書に記載されたノード間の通信を提供する。例えば、限定の意図は無いが、ネットワーク(単数又は複数)510は、音響媒体、RF媒体、赤外線媒体、及びその他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0047】
多くのその他の構成を有するコンピューティング装置、アプリケーション、データソース及びデータ分散システムを使用して、分散環境における会議開催を行うための数字会議識別子入力を可能にする通信システムを実装することができる。また、図5で説明したネットワーク環境は、単なる例示である。実施形態は、上記したアプリケーション、モジュール、又はプロセスに限定されない。
【0048】
図6及びこれに関連する記載は、実施形態を実装することができる適切なコンピューティング環境の短い概略説明を提供するものである。図6を参照すると、実施形態に係るアプリケーション用の例示コンピューティング動作環境(例えば、コンピューティング装置600)のブロック図が示されている。基本的構成において、コンピューティング装置600は、強化された通信システムの一部として通信アプリケーションを実行する会議サーバであり、少なくとも1つの処理ユニット602とシステムメモリ604とを有する。コンピューティング装置600はさらに、プログラムを実行する際に協働する複数の処理ユニットを有することができる。コンピューティング装置の詳細な構成及びタイプに応じて、システムメモリ604は揮発性メモリ(例えば、RAM)、不揮発性メモリ(例えば、ROM、フラッシュメモリ等)、又はこれらを幾つかを組み合わせたものとすることができる。システムメモリ604は典型的には、米国ワシントン州レッドモンド市のマイクロソフト社から入手できるWINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムなどの、プラットフォームの動作を制御するのに適したオペレーティングシステム605を含む。また、システムメモリ604は、プログラムモジュール606、CAAコンポーネント622及び通信アプリケーション624などの1又は複数のソフトウェアプリケーションを含む。
【0049】
CAAコンポーネント622は、DTMF入力を処理してタッチトーン信号をSIP URIに変換し、呼び出しを転送する。通信アプリケーション624は、クライアントアプリケーション、サーバ、及びその他のデバイスの間の種々の形式を介した通信を容易にするサービスの一部である。通信アプリケーション624は、上記した分散サーバ環境における会議を容易にすることができる。この基本的構成は、破線608で囲まれたコンポーネントによって図6に示されている。
【0050】
コンピューティング装置600は、更なる特徴又は機能を備えることができる。例えば、コンピューティング装置600は、追加のデータ記憶装置(リムーバブル及び/又は非リムーバブル)を有してもよい。追加のデータ記憶装置は、例えば、磁気ディスク、光学ディスク、又はテープである。このような追加の記憶装置は、図6において、リムーバブル記憶装置609及び非リムーバブル記憶装置610として示されている。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又はその他のデータなどの情報を記憶するための方法又は手段に実装される揮発性及び不揮発性のリムーバブル媒体及び非リムーバブル媒体である。システムメモリ604、リムーバブル記憶装置609、及び非リムーバブル記憶装置610は全て、コンピュータ可読記憶媒体の例である。コンピュータ可読記憶媒体は、限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、もしくはその他のメモリ装置、CD−ROM、DVD、もしくはその他の光学記憶装置、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、もしくはその他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するのに使用でき且つコンピューティング装置600によりアクセス可能なその他の媒体を含む。このようなコンピュータ可読記憶媒体はいずれも、コンピューティング装置600の一部とすることができる。コンピューティング装置600は、キーボード、マウス、ペン、音声入力装置、タッチ入力装置、及びその他の入力装置などの入力デバイス(単数又は複数)612を備えることができる。ディスプレイ、スピーカ、プリンタ、及びその他のタイプの出力装置などの出力デバイス(単数又は複数)614を含むこともできる。これらの装置は、当該技術分野では周知のものであり、ここで詳細に説明する必要はないものである。
【0051】
また、コンピューティング装置600は、衛星リンク、セルラリンク、ショートレンジネットワークその他のネットワーク機構などの分散コンピューティング環境内の有線ネットワーク又は無線ネットワークを介して他のデバイス618と通信することを可能にする通信接続部616を有することができる。その他のデバイス618は、例えば、通信アプリケーションを実行するコンピュータ装置(単数又は複数)、他のディレクトリ、もしくはポリシーサーバ、及びこれらと同等なデバイスを含む。通信接続部(単数又は複数)616は、通信媒体の一例である。通信媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、搬送波又はその他の搬送手段などの変調データ信号におけるその他のデータを含むことができ、任意の情報搬送媒体を含む。「変調データ信号」という用語は、信号内の情報を符号化するように設定又は変更された1つ以上の特性・特徴を有する信号を意味する。限定する意図はなく、例示として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接結線接続などの有線媒体、及び音響媒体、RF媒体、赤外線媒体、及びその他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0052】
例示的実施形態は、方法も含む。これらの方法は、本明細書に記載された構成を含む多くの手法で実装することができる。1つの手法は、本明細書に記載されたタイプのデバイスの機械操作による。
【0053】
他の選択的な手法は、いくつかの動作を行う1人又は複数の人間オペレータと協同して実行すべき方法の個々の動作の1又は複数に関する。これらの人間オペレータは、同じ場所に存在する必要はなく、各人がプログラムの一部を実行する機械の近くに存在すればよい。
【0054】
図7は、実施形態に係る通信システムにおいて会議識別子を使用して会議を容易にするプロセス700の論理フロー図を示している。プロセス700は、異なるネットワークのユーザ間の会議を容易にする通信システムの一部として実装されてもよい。
【0055】
プロセス700は、動作700でスタートする。動作700では、数字会議識別子がSIPネットワーク又は同様のプロトコルが可能なネットワークの外のユーザから受信される。数字識別子は、上記したようにアルゴリズムを用いて符号化される。動作720において、数字識別子によって特定された会議に関与している会議サーバが、図2及び図3に基づいて説明された逆アルゴリズムに従って数字識別子を復号化することにより決定される。
【0056】
動作730において、会議サーバと連絡(contact)をとる。会議サーバが正しくないと判断されるか、会議サーバが応答しない場合(動作740)、動作720に戻り、新たな会議サーバが決定される。それ以外の場合、会議サーバは、リクエストされた会議にユーザを接続し、動作750において参加者間の通信を容易にする。
【0057】
プロセス700に含まれている動作は単なる例示である。分散環境において数字会議識別子の入力能力を備える通信サービスは、上記したステップより少ないステップ又は多いステップからなる方法によっても実装することができ、本明細書に記載された原理を使用して異なる順番で動作を行うことによっても実行することができる。
【0058】
上記の説明、例及びデータは実施形態の構成の製造と使用に関する完全な記載を提供している。本発明の内容は構造上の特徴及び/又は方法、動作に適した用語で説明されてきたが、特許請求の範囲において規定されている本発明の内容は上述の特定の特徴又は動作に限定される必要はない。上述した特定の特徴及び動作は特許請求の範囲及び実施形態を実施するための例として開示されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティング装置において少なくとも一部が実行される、分散型通信システムにおいて会議開催を容易にするための方法であって、
会議に参加するためのリクエストを受信するステップ(710)であって、前記リクエストは、前記会議に関連した数字会議識別子を含む、ステップと、
復号化した前記数字会議識別子に基づいて、該リクエストされた会議に関連付けられた会議リソースを決定するステップ(720)であって、前記会議リソースは、分散型会議リソースアーキテクチャの一部である、ステップと、
強化されたネットワーク通信プロトコルを使用して、該決定された会議リソースに連絡をとるステップ(730)と、
該連絡をとった会議リソースがリクエストされた会議サービスを提供することができる場合、前記会議を容易にするステップ(750)と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記会議の前記数字会議識別子を、前記会議リソースに割り当てられた会議ディレクトリ識別子と会議スケジューリング時間におけるローカル識別子との組み合わせに基づいて符号化するステップと、
前記数字会議識別子を、前記会議に参加するよう招待されたユーザ(232、234、242、244)に提供するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ローカル識別子は、最近使用された識別子と乱数との組み合わせであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記会議リソース(478)に割り当てられた会議ディレクトリ識別子と前記ローカル識別子との組み合わせは、所定のアルゴリズムに基づいてフォーマット化されて前記数字会議番号を生成し、前記数字会議識別子は前記リクエストされた会議に一意的である疑似乱数であることを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
所定の逆アルゴリズムを使用して前記数字会議識別子を復号化するステップ(720)をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記強化されたネットワーク(350)の通信プロトコルは、セッション開始プロトコル(SIP)であることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記会議(750)は、音声会議又はビデオ会議を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
分散リソースアーキテクチャを有する統合通信(UC)ネットワーク内において会議開催を容易にする通信システムであって、
セッション開始プロトコル(SIP)を使用する前記システムのエンドポイント間の会議開催を含むマルチモデル通信を容易にする複数の通信サーバ(476)と、
SIPを使用した前記複数の通信サーバとの通信を容易にする仲介サーバ(116)と、
非UCネットワークからの通信を受信する会議自動応答(CAA)(474)のエンドポイントと
を含み、
前記CAAのエンドポイントは、非UCネットワークの呼び出し発信者からの会議参加リクエストを受信し(710)、該リクエストは、会議に関連した数字会議識別子を含み、
前記会議自動応答のエンドポイントはさらに、所定のアルゴリズムに従って復号化した前記数字会議識別子に基づいて前記リクエストされた会議に関連する通信サーバを決定し(720)、
該決定された通信サーバと連絡をとり(730)、
該連絡をとった通信サーバがリクエストされた会議サービスを提供することができる場合、前記会議を容易にすることを特徴とする通信システム。
【請求項9】
前記数字会議識別子は、前記通信サーバ(476)に割り当てられた数字識別子と乱数とを組み合わせ、当該組み合わせたものをフォーマット化して前記会議に関して一意の前記数字会議識別子を生成することにより、前記所定のアルゴリズムの逆論理を使用して、会議スケジューリング時間で生成されることを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
【請求項10】
前記逆アルゴリズムは、
前記数字識別子の対数のシーリング関数と前記乱数とを付加して一連の数字を生成すること、
前記一連の数字の桁を反転すること、但し、最後の桁がゼロの場合は最初と最後の桁はそのままにすること、
前記各桁を、当該桁に当該桁の左側の桁を組み合わせたものに置換すること、但し、前記最初の桁はそのままにすること、
を含むことを特徴とする請求項9に記載の通信システム。
【請求項11】
前記会議自動応答(474)エンドポイントはさらに、
前記サーバが前記リクエストされた会議に関与しないという第1の連絡をとった通信サーバからの通知を受信することに応じて、又は前記第1の連絡をとった通信サーバが応答しないという通知を受信することに応じて、他の通信サーバと連絡をとる(730)ことを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
【請求項12】
前記数字会議識別子は、当該数字の一意性によりユーザの信頼度を増大する疑似乱数であり、
前記数字会議識別子の最初の桁はゼロではなく、
同じ通信サーバ(476)によって管理される複数の会議には、関連しないように見える数字会議識別子が割り当てられることを特徴とする請求項11に記載通信システム。
【請求項13】
分散リソースアーキテクチャを有する統合通信(UC)(350)ネットワーク内における会議開催を容易にするための命令を格納したコンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令は、
予定された会議に関与する会議リソースに割り当てられた会議ディレクトリ識別子とローカル識別子との組み合わせに基づいて、所定のアルゴリズムを使用して前記予定された会議のための数字会議識別子を符号化するステップと、
非UCネットワークの呼び出し発信者から前記予定された会議に参加するためのリクエストを受信するステップ(710)であって、前記リクエストは前記会議に関連した前記数字会議識別子を含む、ステップと、
前記所定のアルゴリズムの逆を使用して復号化した前記数字会議識別子に基づいて、前記リクエストされた会議に関連する前記担当会議リソースのSIP URIを決定するステップ(720)と、
該決定された会議リソースと連絡をとるステップ(730)と、
該連絡をとった会議リソースからの肯定的なレスポンスを受信した場合に前記会議を容易にするステップ(750)と
を含むことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項14】
前記予定された会議に参加するためのリクエストは、前記数字会議識別子を復号化する前に会議自動応答(474)エンドポイントにおいて受信されて有効化されることを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項15】
前記数字会議識別子は前記予定された会議に対して一意的な数字であり、その第1の桁はゼロではなく、同じ会議リソース(478)に繋がっている複数の会議には互いに関連していないように見える数字会議識別子が割り当てられることを特徴とする請求項13に記載のコンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−519417(P2012−519417A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−552060(P2011−552060)
【出願日】平成22年2月5日(2010.2.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/023258
【国際公開番号】WO2010/098961
【国際公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】