説明

作業機搭載車両

【課題】作業の中断をしているときの待機状態ではエンジンの回転をアイドリング回転にしているが、必要以上のエンジン回転数を維持させており不必要な燃料を消費し、アイドリング回転時の騒音が高くなっていた。そこで、上記待機状態ではアイドリング時回転数を更に低回転させ、可及的に不必要な燃料消費を少なくし、アイドリング回転時の騒音を低く抑えた作業機搭載車両を提供する。
【解決手段】作業機操作手段16から操作信号で作業機の油圧アクチュエータ11を駆動制御し、アクセル操作手段20の操作に基づくアクセル操作信号でエンジン回転を制御するエンジン制御コントローラ21を配置し、エンジン制御コントローラ21は、作業機操作手段16とアクセル操作手段20からの信号を受け両操作手段から操作なしの信号を受けたときに、操作通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転となるように制御するもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機搭載車両に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の作業機搭載車両は、エンジンの動力に基づく圧油供給で作業機の各油圧アクチュエータを油圧作動させるようになっている。そしてエンジンを駆動させたままの状態で作業を一時的に中断するようなときには、エンジンの回転をアイドリング回転にし、燃料を節約すると共に騒音を低減させるようにしている。
【0003】
例えば、走行部、作業部等の各作動部の対応する各油圧アクチュエータへの圧油供給を操作具操作に関係無くロックするためのセーフティロック操作具を備えてなる油圧式建設機械において、エンジン回転数をアイドリング時回転数と作業時回転数とに切換えるための信号を出力する回転数切換え操作具と、セーフティロック操作具がロック状態か非ロック状態であるかの信号を出力するセーフティロック検知手段と、制御指令に基づいてエンジン回転数を調整する調速手段とを制御部に接続すると共に、該制御部には、セーフティロック検知手段からの検知信号がロック検知信号であるときには回転数切換え操作具からの操作信号を解除してアイドリング時回転数の制御指令を調速手段に出力し、セーフティロック検知手段からの検知信号が非ロック検知信号であるときには回転数切換え操作具からの操作信号に基づきアイドリング時回転数あるいは作業時回転数の制御指令を調速手段に出力するエンジン回転数制御手段を設けた油圧式建設機械におけるエンジン回転数制御装置が公知である。
【0004】
このようにした油圧式建設機械におけるエンジン回転数制御装置は、作業を中断すべくセーフティロック操作具をロック状態にしたときには、エンジンの回転数を自動的にアイドリング時回転数まで低下させ、燃料を節約すると共に騒音を低減させるようにしている。一方、作業を再開すべくセーフティロック操作具を非ロック状態にしたときには、回転数切換え操作具の操作に基づくエンジン回転数の切換えを行うものである(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平8−121205号公報(第1頁、図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記アイドリング時回転数は、アイドリング回転数で作業部等の各作動部の対応する各油圧アクチュエータを最低の速度で作動できるよう、エンジンで油圧ポンプを駆動させるに当たって必要な油量を確保できる回転数に設定されている。したがって、作業を中断させた作業待機状態では必要以上のエンジン回転数を維持させる必要があり、不必要な燃料を消費し、アイドリング回転時の騒音が高くなっていた。
【0006】
また、走行時に車両を発信させる時にエンジンに急激に負荷を作用させてもエンジンストップ(所謂エンスト)しないようなエンジンのアイドリング回転を調整している。したがって、走行を中止させた待機状態では必要以上のエンジン回転数を維持させる必要があり、不必要な燃料を消費し、アイドリング回転時の騒音が高くなっていた。
【0007】
そこで、作業を中断し各油圧アクチュエータを作動させない場合、あるいは走行を中止させた待機状態の場合では、アイドリング時回転数を更に低回転させ、可及的に不必要な燃料消費を少なくし、アイドリング回転時の騒音を低く抑えた作業機搭載車両が要求される。
【0008】
本発明は、このような要求を満たした作業機搭載車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の作業機搭載車両は、エンジンを搭載し当該エンジンにより走行駆動可能な車両と、当該車両上に複数の油圧アクチュエータを備えた作業機と、前記油圧アクチュエータを制御操作する作業機操作手段と、作業機操作手段からの操作信号で前記油圧アクチュエータの駆動制御信号を出力する作業機制御コントローラと、作業機制御コントローラからの出力信号に基づいて前記エンジンにより駆動される油圧ポンプからの吐出油を前記油圧アクチュエータに供給する油圧アクチュエータ制御弁と、エンジンの回転を制御操作するアクセル操作手段と、当該アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号でエンジン回転の制御信号を出力するエンジン制御コントローラと、エンジン制御コントローラからの制御信号を受けエンジンの回転数を変更するガバナ制御部とを備えた作業機搭載車両において、前記ガバナ制御部に通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転を予め設定し、前記エンジン制御コントローラは、前記作業機操作手段と前記アクセル操作手段からの信号を受け前記作業機操作手段から作業機操作なしの操作信号とアクセル操作手段からアクセル操作なしのアクセル操作信号を受けたときに、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するよう構成したことを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項2記載の作業機搭載車両は、エンジンを搭載し当該エンジンにより走行駆動可能な車両と、エンジンの回転を制御操作するアクセル操作手段と、当該アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号でエンジン回転の制御信号を出力するエンジン制御コントローラと、エンジン制御コントローラからの制御信号を受けエンジンの回転数を変更するガバナ制御部とを備えた作業機搭載車両において、車両のパーキングブレーキが作動状態であることを検出するパーキングブレーキ作動検出手段またはミッションのシフトレバー位置が中立位置であることを検出するシフトレバー中立検出手段を配置し、前記ガバナ制御部に通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転を予め設定し、前記エンジン制御コントローラはパーキングブレーキ作動検出手段またはシフトレバー中立検出手段からの信号を受け、パーキングブレーキが作動状態である信号あるいはシフトレバー位置が中立位置である信号を受け、且つアクセル操作手段からアクセル操作なしのアクセル操作信号を受けたときに、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するよう構成したことを特徴とするものである。
【0011】
本発明の請求項3記載の作業機搭載車両は、請求項1または請求項2において、前記エンジンにエンジンの回転を停止させるエンジンストップ手段を配置し、前記エンジン制御コントローラは、前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力してから所定時間を経過するとエンジンストップ手段にエンジン停止信号を出力するよう構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に係る本発明の作業機搭載車両は、以上のように構成するものであるから、前記エンジン制御コントローラは、前記作業機操作手段から作業機操作なしの操作信号とアクセル操作手段からアクセル操作なしのアクセル操作信号を受けると、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力し、エンジンの回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にする。よって作業を中断した待機状態時には、通常のアイドリング回転時よりも更に燃料を節約すると共に騒音を低減させることができる。
【0013】
請求項2に係る本発明の作業機搭載車両は、以上のように構成するものであるから、前記エンジン制御コントローラは、パーキングブレーキ作動検出手段またはシフトレバー中立検出手段からの信号を受け、パーキングブレーキが作動状態である信号あるいはシフトレバー位置が中立位置である信号を受け、且つアクセル操作手段からのアクセル操作なしのアクセル操作信号を受けたときに、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力し、エンジンの回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にする。よって走行を中止させた待機状態では、通常のアイドリング回転時よりも更に燃料を節約すると共に騒音を低減させることができる。
【0014】
請求項3に係る本発明の作業機搭載車両は、以上のように構成するものであるから、前記エンジン制御コントローラは、前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力してから所定時間を経過するとエンジンストップ手段にエンジン停止信号を出力しエンジンを停止させることができ、長時間作業を中断させる場合に更なる燃料節約と騒音の低減をさせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下本発明に係る作業機搭載車両の実施形態について、図1〜図3に図示し以下に説明する。なお、以下本発明に係る作業機搭載車両として図3に図示する移動式クレーンAを例に以下に説明する。移動式クレーンAは、エンジン10を搭載し当該エンジン10により走行駆動可能な車両1上に複数の油圧アクチュエータ11を備えた作業機としてクレーン部を備えている。クレーン部は、旋回駆動可能に旋回台2を配置し、旋回台2に伸縮ブーム3を起伏駆動可能に配置している。そして旋回台2の後部にウインチ4を配置し、ウインチ4より繰出したワイャロープ5を伸縮ブーム3の先端まで経過させ、伸縮ブーム3の先端からワイャロープ5によりフック6を吊下させている。
【0016】
前記作業機の複数の各油圧アクチュエータ11は、旋回台2を旋回駆動するために車両1と旋回台2間に配置した旋回用油圧モータ(図示しない)、伸縮ブーム3を起伏駆動するために旋回台2と伸縮ブーム3間に配置した起伏用油圧シリンダ(図示しない)、伸縮ブーム3を複数のブーム段で構成し各ブーム段を順次嵌挿させて伸縮可能にし伸縮ブーム3を伸縮駆動するために各ブーム間に配置した伸縮用油圧シリンダ(図示しない)、ウインチよりワイャロープ5を繰出入駆動するウインチ用油圧モータ(図示しない)等で構成している。
【0017】
車両1の前後左右にそれぞれアウトリガ装置7を配置してある。このアウトリガ装置7は、車両1より側方に張出すスライドビーム8と、スライドビーム8の先端にジャッキ9を備えており、クレーン作業する際には、車両1よりスライドビーム8を張出し、その後ジャッキ9を伸長して、車両1を地面より支持させクレーン作業時に車両1を安定させて支持させるようにしている
前記旋回台2には運転席15を備え、当該運転席15には作業機の各油圧アクチュエータを制御操作する作業機操作手段16を配置している。作業機操作手段16からの操作信号は、図1に図示するように、作業機制御コントローラ17に入力される。作業機制御コントローラ17は、作業機操作手段16からの操作信号に基づいて前記各油圧アクチュエータ11を駆動する駆動制御信号を油圧アクチュエータ制御弁18に出力する。油圧アクチュエータ制御弁18は、作業機制御コントローラ17からの出力信号に基づいて前記エンジン10により駆動される油圧ポンプからの吐出油を前記各油圧アクチュエータ11に供給する。
また、運転席15には、エンジン10の回転を制御操作するアクセル操作手段20を配置している。当該アクセル操作手段20の操作に基づくアクセル操作信号は、エンジン制御コントローラ21に入力される。エンジン制御コントローラ21は、アクセル操作信号に基づいてエンジン回転の制御信号をエンジン10の回転数を変更するガバナ制御部22に出力する。すなわち、アクセル操作手段20によるアクセル操作信号に基づいてエンジン10の回転数をエンジン制御コントローラ21とガバナ制御部22で制御されるようになっている。なお、エンジン制御コントローラ21は、アクセル操作手段20が操作されていない時のアクセル操作信号を受けると、エンジンの回転を通常のアイドリング回転となるようガバナ制御部22に制御信号を出力するようになっている。
ガバナ制御部22は、通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転を予め設定しており、前記エンジン制御コントローラ21から待機アイドリング回転に設定する制御信号を受けると、エンジン10の回転数を待機アイドリング回転に設定するようになっている。
また、エンジン10には、エンジン10に燃料カットしてエンジン10の回転を停止させるエンジンストップ手段19を備えており、このエンジンストップ手段19は前記エンジン制御コントローラ21から停止信号を受けて作動するようにしている。
前記エンジン制御コントローラ21は、作業機制御コントローラ17からの信号を受けて作業機操作手段16が操作されているか否かの判断がされるようにしている。また、パーキングブレーキが作動状態であることを検出するパーキングブレーキ作動検出手段23を配置しており、エンジン制御コントローラ21は、パーキングブレーキ作動検出手段23から検出信号を受け、パーキングブレーキが作動状態であるか否かの判断をするようにしている。
運転席15には、車両10を走行させる走行状態と作業機(クレーン部)で作業する作業状態とに切換えるモード切換手段25を配置し、このモード切換手段25からの切換信号は、前記エンジン制御コントローラ21に入力される。なお、運転席15には、クレーン作業する際にエンジン10の回転動力を油圧ポンプに伝達させるためにPTO(パワーティクオフ)操作手段を備えており、前記モード切換手段25をこのPTO操作手段からの操作信号で走行状態と作業状態とに切換えるようにしもよい。
前記エンジン制御コントローラ21は、モード切換手段25を作業状態に切換えた状態では、前記作業機操作手段16からの操作信号が操作されていないと判別される信号であり、且つアクセル操作手段20からのアクセル操作信号がアクセル操作されていないと判別される信号であるときに、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するようにしている。
また、前記エンジン制御コントローラ21は、モード切換手段25を走行状態に切換えた状態では、パーキングブレーキ作動検出手段23からの検出信号がパーキングブレーキ作動状態であると判断され、且つアクセル操作手段20からのアクセル操作信号がアクセル操作されていないと判別される信号であるときに、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するようにしている。
【0018】
次に前記エンジン制御コントローラ21は、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力してから所定時間(例えば10分程度)経過すると、前記エンジンストップ手段19に停止信号を出力し、エンジン10の回転を停止させるようにしている。
【0019】
以上のように上記移動式クレーンは、同一の運転席15で走行時と作業機操作時の操作を可能とするようにしている。
【0020】
このように構成した本発明に係る作業機搭載車両(本実施形態では移動式クレーン)は、モード切換操作手段25を作業状態に切換えた状態で、作業機操作手段16とアクセル操作手段20を操作しないと、前記エンジン制御コントローラ21は、前記作業機操作手段16からの操作信号が操作されていないと判別される信号であり、且つアクセル操作手段20からのアクセル操作信号がアクセル操作されていないと判別される信号であると認識し、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力する。よってエンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にすることができ、通常のアイドリング回転よりも更に燃料を節約すると共に騒音を低減させることができる。
この状態で作業機操作手段16を操作すると、前記エンジン制御コントローラ21は、前記作業機操作手段16からの操作信号を受け作業機操作手段16が操作されたと判別し、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号の出力を中止し、アクセル操作手段20からのアクセル操作信号に基づく信号をガバナ制御部22に出力する。すなわち、アクセル操作手段20によるアクセル操作信号に基づいてエンジン10の回転数をエンジン制御コントローラ21とガバナ制御部22で制御するようになる。この場合はアクセル操作していないので、エンジン10は通常のアイドリング回転になり、操作された前記作業機操作手段16に対応する油圧アクチュエータが作動する。
また、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にしている時に、アクセル操作手段20を操作すると、前記エンジン制御コントローラ21は、前記アクセル操作手段20からの操作信号を受けアクセル操作手段20が操作されたと判別し、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号の出力を中止し、アクセル操作手段20からのアクセル操作信号に基づく信号をガバナ制御部22に出力する。すなわち、アクセル操作手段20によるアクセル操作信号に基づいてエンジン10の回転数をエンジン制御コントローラ21とガバナ制御部22で制御するようになる。この場合は前記作業機操作手段16を操作していないので、油圧アクチュエータ11は作動しないが、エンジン10の回転はアクセル操作手段20からのアクセル操作信号に基づくエンジン回転に制御される。
勿論、作業機操作手段16とアクセル操作手段20の両方を操作した場合には、エンジン10の回転はアクセル操作手段20からのアクセル操作信号に基づくエンジン回転に制御され、このエンジン10の回転により吐出される油圧ポンプの油圧源によって操作された前記作業機操作手段16に対応する油圧アクチュエータが作動するものである。
【0021】
次に、モード切換操作手段25を走行状態に切換えた状態で、パーキングブレーキを作動状態にし且つアクセル操作手段20を操作しない場合について説明する。この場合、エンジン制御コントローラ21は、パーキングブレーキ作動検出手段23からの検出信号を受けパーキングブレーキ作動状態であると判断し、且つアクセル操作手段20からのアクセル操作信号を受けアクセル操作されていないと判別する。そしてエンジン制御コントローラ21は、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力し、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にする。したがって、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にするものであるから、通常のアイドリング回転よりも更に燃料を節約すると共に騒音を低減させることができる。
【0022】
この状態で、パーキングブレーキを開放状態(パーキングブレーキの作動を解除)にすると、エンジン制御コントローラ21は、パーキングブレーキ作動検出手段23からの検出信号を受けパーキングブレーキが開放状態であると判断し、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号の出力を中止し、アクセル操作手段20からのアクセル操作信号に基づく信号をガバナ制御部22に出力する。すなわち、アクセル操作手段20によるアクセル操作信号に基づいてエンジン10の回転数をエンジン制御コントローラ21とガバナ制御部22で制御するようになる。
【0023】
また、モード切換操作手段25を走行状態に切換えた状態で、パーキングブレーキを作動状態にし且つアクセル操作手段20を操作しない場合に、エンジン制御コントローラ21は、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力し、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にしているのであるが、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力してから所定時間(例えば10分程度)経過すると前記エンジンストップ手段19に停止信号を出力し、エンジン10の回転を停止させる。よって、長時間車両の走行を中止させる場合に更なる燃料節約と騒音の低減をさせることができる。
【0024】
なお、上記実施形態では、モード切換操作手段25を走行状態に切換えた状態で、パーキングブレーキを作動状態にし且つアクセル操作手段20を操作しない場合にエンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にするようにしたものであるが、パーキングブレーキの作動状態の条件に換えてミッションのシフトレバー位置が中立位置であることを条件にするようにしてもよい。
【0025】
この場合の実施形態を第2実施形態として図2に図示し以下に説明する。図2に図示するように、第2実施形態では図1に図示したものとパーキングブレーキ作動検出手段23に替えてミッションのシフトレバー位置が中立位置であることを検出するシフトレバー中立検出手段24を配置しており、エンジン制御コントローラ21は、シフトレバー中立検出手段24から検出信号を受けてミッションのシフトレバー位置が中立位置であるか否かの判断をするようにしている。したがって、エンジン制御コントローラ21は、モード切換手段25を走行状態に切換えた状態では、シフトレバー中立検出手段24からの検出信号を受け当該検出信号がミッションのシフトレバー位置が中立位置であると判断される信号で、且つアクセル操作手段20からのアクセル操作信号がアクセル操作されていないと判別される信号であるときに、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するようにしている。
このように構成した本発明に係る第2実施形態では、次のように作用する。すなわち、モード切換操作手段25を走行状態に切換えた状態で、ミッションのシフトレバー位置を中立位置の状態にし、且つアクセル操作手段20を操作しない場合について説明する。この場合、エンジン制御コントローラ21は、シフトレバー中立検出手段24からの検出信号を受けミッションのシフトレバー位置が中立位置状態であると判断し、且つアクセル操作手段20からのアクセル操作信号を受けアクセル操作されていないと判別する。そしてエンジン制御コントローラ21は、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力し、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にする。したがって、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にするものであるから、通常のアイドリング回転時よりも更に燃料を節約すると共に騒音を低減させることができる。
【0026】
次に、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にしている時に、ミッションのシフトレバー位置を中立位置からシフト位置状態にすると、エンジン制御コントローラ21は、シフトレバー中立検出手段24からの検出信号を受けミッションのシフトレバー位置がシフト位置状態であると判断し、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号の出力を中止し、アクセル操作手段20からのアクセル操作信号に基づく信号をガバナ制御部22に出力する。すなわち、アクセル操作手段20によるアクセル操作信号に基づいてエンジン10の回転数をエンジン制御コントローラ21とガバナ制御部22で制御するようになる。よって、エンジン10の動力はシフト位置状態であり、アクセル操作手段20によるアクセル操作信号に基づいてエンジン10の回転数が制御され車両1を走行させるものである。
【0027】
なお、この場合も前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力してから所定時間(例えば10分程度)経過すると、前記エンジン制御コントローラ21は、前記エンジンストップ手段19に停止信号を出力し、エンジン10の回転を停止させる。よって、長時間に走行を中止した待機状態の場合には更に燃料を節約すると共に騒音を低減させることができる。
【0028】
また、上記実施形態では、作業機操作手段16が操作されているか否かの判断するための作業機操作手段16からの操作信号は、作業機制御コントローラ17を介してエンジン制御コントローラ21に入力するようにしたが、図1および図2に鎖線で示すように直接作業機操作手段16からの操作信号をエンジン制御コントローラ21に入力して行うようにしてもよい。
【0029】
更に、上記実施形態では、パーキングブレーキ作動検出手段23またはシフトレバー中立検出手段24のいずれかとアクセル操作手段20を組合せてエンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にするようにしたものであるが、パーキングブレーキ作動検出手段23とシフトレバー中立検出手段24の両検出手段を配置し、パーキングブレーキを作動状態にし、シフトレバー位置を中立位置状態で、アクセル操作をしない状態の条件の時に、エンジン制御コントローラ21は、前記ガバナ制御部22に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力し、エンジン10の回転数を通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転にするようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0030】
上記実施形態では、作業機搭載車両として図3に図示する移動式クレーンAを例に説明したが、エンジンで車両を走行させるとともに車両上に搭載した作業機を前記エンジンで油圧ポンプを駆動して得られる油圧源で作業機を駆動するようにした作業機搭載車両(建設用作業機等、例えば油圧ショベル、高所作業車、穴掘建柱車等)に適用できること勿論である。
【0031】
また、上記実施形態では、同一の運転席で走行時と作業機操作時の操作を可能とするものであるが、走行用の運転席を下部車両側に配置し、作業機の運転席を車両の上部に配置した作業機搭載車両であっても、同様に実施できる。すなわち、アクセル操作手段20を両方の運転席に配置し、モード切換操作手段25の切換え状態によって採用するアクセル操作手段20からの操作信号をエンジン制御コントローラ21で受取るようにすればよい。
【0032】
更に、走行用エンジンと作業機を作動させる油圧源となる油圧ポンプを駆動ための作業機用エンジンを個別に配置したものであっても同様に実施できる。この場合請求項1記載の技術を作業機用エンジンに対応させ、請求項2記載の技術を走行用エンジンに対応するようにしておけばよい。
【0033】
次に、本発明の発展例を以下に説明する。上記実施形態ではエンジン10の回転を通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする適合条件あるいは待機アイドリング回転から通常のアイドリング回転に戻す適合条件を説明したが、以下の条件のもとでは上記条件が適合しても待機アイドリング回転にすることが出来なくしたり、待機アイドリング回転状態でも通常のアイドリング回転に戻すようにしてもよい。
【0034】
例えばエアコンが作動していることを検出するエアコン作動検出手段26を配置し、この検出信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、上記適合条件のもと通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号をガバナ制御部22に出力する前にエアコン作動検出手段26からの検出信号を受けエアコンが作動しているか否かの判断をし、エアコンが作動している場合には通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号の出力を規制し、通常のアイドリング回転のままとする制御信号を出力するようにしてもよい。
【0035】
逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、待機アイドリング回転中にエアコンを作動し、エアコン作動検出手段26からエアコンが作動している検出信号を受けたときに、直ちに待機アイドリング回転に設定する信号の出力を中止し、エンジン10の回転を待機アイドリング回転から通常のアイドリング回転に戻す制御信号を出力するようにしてもよい。
【0036】
あるいはエアコンプレッサーが作動していることを検出するエアコンプレッサー作動検出手段26aを配置し、この検出信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、上記適合条件のもと通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号をガバナ制御部22に出力する前にエアコンプレッサー作動検出手段26aからの検出信号を受けエアコンプレッサーが作動しているか否かの判断をし、エアコンプレッサーが作動している場合には通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号の出力を規制し、通常のアイドリング回転のままとする制御信号を出力するようにしてもよい。
【0037】
逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、待機アイドリング回転中にエアコンプレッサーを作動し、エアコンプレッサー作動検出手段26aからエアコンプレッサーが作動している検出信号を受けたときに、直ちに待機アイドリング回転に設定する信号の出力を中止し、エンジン10の回転を待機アイドリング回転から通常のアイドリング回転に戻す制御信号を出力するようにしてもよい。
【0038】
更に、バッテリーの充電状態を検出するバッテリー充電作動検出手段27を配置し、この検出信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、上記条件のもと通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号をガバナ制御部22に出力する前にバッテリー充電作動検出手段27からの検出信号を受けバッテリーを充電している状態か否かの判断をし、バッテリーを充電している場合には通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号の出力を規制し、通常のアイドリング回転の制御信号を出力するようにしてもよい。
【0039】
逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、待機アイドリング回転中にバッテリーを充電する状態になり、バッテリー充電作動検出手段27からバッテリーを充電している検出信号を受けたときに、直ちに待機アイドリング回転に設定する信号の出力を中止し、エンジン10の回転を待機アイドリング回転から通常のアイドリング回転に戻す制御信号を出力するようにしてもよい。
【0040】
次に、エンジンの冷却水の水温を検出する水温検出手段31を配置し、この検出信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、上記適合条件のもと通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号をガバナ制御部22に出力する前に水温検出手段31からの検出信号を受け水温が所定以下の温度であるか否かの判断をし、水温が所定以下の温度である場合には通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号の出力を規制し、通常のアイドリング回転のままとする制御信号を出力するようにしてもよい。
【0041】
あるいはエンジン10のガバナ制御部22にエンジン10の暖気運転が必要か否かの暖気運転判別手段22aを備えており、この暖気運転判別手段22aが暖気運転を必要と判別した時に、当該暖気運転判別手段22aから暖気運転が必要とする信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21はこの信号を受けると、通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号の出力を規制し、通常のアイドリング回転のままとする制御信号を出力するようにしてもよい。
【0042】
逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、待機アイドリング回転中に暖気運転判別手段22aから暖気運転が必要とする信号を受けると、直ちに待機アイドリング回転に設定する信号の出力を中止し、エンジン10の回転を待機アイドリング回転から通常のアイドリング回転に戻す制御信号を出力するようにしてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、暖気運転の必要性を暖気運転判別手段22で判別するようにした場合を説明したが、手動で暖気運転するように手動暖気運転操作手段22bを配置した場合には、手動暖気運転操作手段22bの操作信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21はこの信号を受けると、通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転にする制御信号の出力を規制し、通常のアイドリング回転のままとする制御信号を出力するようにしてもよい。
【0044】
逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、待機アイドリング回転中に手動暖気運転操作手段22bから暖気運転の操作をした信号を受けると、直ちに待機アイドリング回転に設定する信号の出力を中止し、エンジン10の回転を待機アイドリング回転から通常のアイドリング回転に戻す制御信号を出力するようにしてもよい。
【0045】
また、エンジン10のアイドリング回転を手動調整するアイドリング回転調整手段28を配置し、当該アイドリング回転調整手段28からの調整信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、アイドリング回転調整手段28からの調整信号に基づいてアイドリング回転調整手段28で設定されたアイドリング回転となるようガバナ制御部22に制御信号を出力するようにしている。このように前記エンジン制御コントローラ21は、アイドリング回転調整手段28を配置した場合には、このアイドリング回転調整手段28で設定されたアイドリング回転を優先し、待機アイドリング回転にする適合条件になってもアイドリング回転調整手段28で設定されたアイドリング回転になるように制御信号を出力するようにしてもよい。
【0046】
逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、待機アイドリング回転中であっても、アイドリング回転調整手段28でエンジン10のアイドリング回転を上げる調整がされればこの調整されたエンジン10のアイドリング回転に待機アイドリング回転から直ちに上げるように制御信号を出力するようにしてもよい。すなわち、待機アイドリング回転よりもアイドリング回転調整手段28で調整して設定されたアイドリング回転を優先させるものである。
【0047】
更に、上記条件が適合すればエンジン10の回転を待機アイドリング回転にする(低騒音にする)か否(低騒音にしない)かを選択できる低騒音選択手段29を配置し、この低騒音選択手段29からの選択信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、低騒音選択手段29からの調整信号に基づいてガバナ制御部22に制御信号を出力するようにしてもよい。具体的には、前記エンジン制御コントローラ21は、低騒音選択手段29からの選択信号を受け当該選択信号が待機アイドリング回転にしないように選択している場合には、上記条件が適合していてもガバナ制御部22に通常のアイドリング回転の制御信号を出力し、待機アイドリング回転にする制御信号を出力しない。逆に、前記エンジン制御コントローラ21は、低騒音選択手段29からの選択信号が待機アイドリング回転にするように選択している場合には、上記条件が適合すればガバナ制御部22に待機アイドリング回転にする制御信号を出力するようにしたものである。
【0048】
次に、通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転に切換えるまでの時間、あるいは逆に待機アイドリング回転からを通常のアイドリング回転に切換えるまでの時間を任意に手動調整できるようにアイドリング回転切換時間調整手段30を配置するようにしてもよい。具体的には、アイドリング回転切換時間調整手段30からの時間調整信号を前記エンジン制御コントローラ21に入力し、前記エンジン制御コントローラ21は、ガバナ制御部22に通常のアイドリング回転から待機アイドリング回転に切換える制御信号あるいは待機アイドリング回転からを通常のアイドリング回転に切換制御信号の出力時間をアイドリング回転切換時間調整手段30で手動調整した時間タイミングで出力するようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明に係る作業機搭載車両を説明する説明図で、第1実施形態の説明図である。
【図2】本発明に係る作業機搭載車両を説明する説明図で、第2実施形態の説明図である。
【図3】本発明に係る作業機搭載車両として移動式クレーンを説明する説明図である。
【符号の説明】
【0050】
1 車両
10 エンジン
16 作業機操作手段
17 作業機制御コントローラ
18 油圧アクチュエータ制御弁
19 エンジンストップ手段
20 アクセル操作手段
21 エンジン制御コントローラ
22 ガバナ制御部
23 パーキングブレーキ作動検出手段
25 シフトレバー中立位置検出手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンを搭載し当該エンジンにより走行駆動可能な車両と、当該車両上に複数の油圧アクチュエータを備えた作業機と、前記油圧アクチュエータを制御操作する作業機操作手段と、作業機操作手段からの操作信号で前記油圧アクチュエータの駆動制御信号を出力する作業機制御コントローラと、作業機制御コントローラからの出力信号に基づいて前記エンジンにより駆動される油圧ポンプからの吐出油を前記油圧アクチュエータに供給する油圧アクチュエータ制御弁と、エンジンの回転を制御操作するアクセル操作手段と、当該アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号でエンジン回転の制御信号を出力するエンジン制御コントローラと、エンジン制御コントローラからの制御信号を受けエンジンの回転数を変更するガバナ制御部とを備えた作業機搭載車両において、
前記ガバナ制御部に通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転を予め設定し、前記エンジン制御コントローラは、前記作業機操作手段と前記アクセル操作手段からの信号を受け前記作業機操作手段から作業機操作なしの操作信号とアクセル操作手段からアクセル操作なしのアクセル操作信号を受けたときに、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するよう構成したことを特徴とする作業機搭載車両。
【請求項2】
エンジンを搭載し当該エンジンにより走行駆動可能な車両と、エンジンの回転を制御操作するアクセル操作手段と、当該アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号でエンジン回転の制御信号を出力するエンジン制御コントローラと、エンジン制御コントローラからの制御信号を受けエンジンの回転数を変更するガバナ制御部とを備えた作業機搭載車両において、
車両のパーキングブレーキが作動状態であることを検出するパーキングブレーキ作動検出手段またはミッションのシフトレバー位置が中立位置であることを検出するシフトレバー中立検出手段を配置し、前記ガバナ制御部に通常のアイドリング回転よりも低回転の待機アイドリング回転を予め設定し、前記エンジン制御コントローラはパーキングブレーキ作動検出手段またはシフトレバー中立検出手段からの信号を受け、パーキングブレーキが作動状態である信号あるいはシフトレバー位置が中立位置である信号を受け、且つアクセル操作手段からアクセル操作なしのアクセル操作信号を受けたときに、アクセル操作手段の操作に基づくアクセル操作信号よりも優先して前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力するよう構成したことを特徴とする作業機搭載車両。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記エンジンにエンジンの回転を停止させるエンジンストップ手段を配置し、前記エンジン制御コントローラは、前記ガバナ制御部に待機アイドリング回転を設定する制御信号を出力してから所定時間を経過するとエンジンストップ手段にエンジン停止信号を出力するよう構成したことを特徴とする作業機搭載車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−63929(P2006−63929A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−249387(P2004−249387)
【出願日】平成16年8月30日(2004.8.30)
【出願人】(000148759)株式会社タダノ (419)
【Fターム(参考)】