説明

作業機械のエンジン回転制御装置およびエンジン回転制御方法

【課題】従来よりもさらに無駄な燃料消費を低減させることができるエンジン回転制御装置を提供する。
【解決手段】油圧アクチュエータ12への作動油の供給を制御する制御弁14と、制御弁14を操作する操作レバー16Aと、該操作レバーの動きを検知する検知手段18、20と、該検知手段によって検知された操作レバー16Aの動きが操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当するかどうかを判断する判断手段22Aと、油圧ポンプ34を駆動するエンジン24の回転速度を制御するエンジンコントローラ26と、を備え、判断手段22Aが操作レバー16Aの動きが操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断すると、エンジンコントローラ26がエンジン24の回転速度を、最終的な低下量γよりも小さな低下量Δγだけ低下させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械等の作業機械(例えば油圧ショベル)のエンジン回転制御装置およびエンジン回転制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図3は従来の油圧ショベルのエンジン回転制御装置100の一例についてのブロック構成図である。
【0003】
通常油圧ショベルにおいては、車両と異なり、リモコン弁16の操作レバー16Aの操作の有無にかかわらず(油圧アクチュエータ12が実際に動作しているかどうかにかかわらず)、エンジン24はスロットルボリューム48で選択された回転速度で回り続け、燃料を消費している。
【0004】
これに対し、特許文献1には、無駄な燃料消費を低減させるための技術(オートアイドル)が開示されている。この技術では、リモコン弁16の操作レバー16Aが中立になったことを圧力センサ20で検出し、操作レバー16Aが中立になってから所定時間(例えば3.5秒)経過するまで操作レバー16Aの操作がなされなければ、コントローラ22からエンジンコントローラ26に信号を送信し、エンジン24の回転速度をアイドル回転速度レベルまで低下させる。
【0005】
【特許文献1】特開平10−122003号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術でも、無駄な燃料消費の低減が不十分である。
【0007】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、従来よりもさらに無駄な燃料消費を低減させることができるエンジン回転制御装置およびエンジン回転制御方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、油圧ポンプからの作動油によって油圧アクチュエータが駆動される作業機械のエンジン回転制御装置において、前記油圧アクチュエータへの作動油の供給を制御する制御弁と、該制御弁を操作する操作レバーと、該操作レバーの動きを検知する検知手段と、該検知手段によって検知された前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当するかどうかを判断する判断手段と、前記油圧ポンプを駆動するエンジンの回転速度を制御するエンジンコントローラと、を備え、前記判断手段が前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断すると、前記エンジンコントローラが前記エンジンの回転速度を、最終的な低下量よりも小さな低下量だけ低下させることにより、上記課題を解決したものである。
【0009】
ここで、最終的な低下量とは、前記操作レバーが該操作レバーの中立位置に完全に戻ったときになされるエンジン回転速度の低下量のことであり、例えば、最終的にアイドル回転速度レベルまで低下させる場合には、戻し直前の回転速度とアイドル回転速度との差に相当する低下量のことである。
【0010】
本発明では、操作レバーが中立位置の方向に向かって戻され始めた時点でエンジンの回転速度の低下を開始する。このため、操作レバーが中立位置に到達してからエンジンの回転速度の低下を開始する従来のオートアイドルの場合よりも、さらに燃料消費を低減させることができる。この低下量は、最終的な低下量よりも小さな低下量に止めてある。そのため、後述するような早めに低下させることによって生じる恐れのある不具合が発生することがない。
【0011】
なお、前記操作レバーが、前記制御弁に供給されるパイロット圧を介して前記制御弁を操作している場合には、前記判断手段は、前記制御弁に供給されるパイロット圧の低下速度が所定の値以上となった場合に、前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断することができる。
【0012】
また、前記制御弁の下流のタンクに通じる油路にネガコン絞りが設けられている場合、前記判断手段は、前記ネガコン絞りの上流側の圧力であるネガコン圧の上昇速度が所定の値以上となった場合に、前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断することができる。
【0013】
本発明は見方を変えると、油圧アクチュエータの制御弁を操作する操作レバーが中立位置になっているときに、エンジン回転速度を所定量低下させる作業機械のエンジン回転制御方法において、操作レバーが中立位置の方向に向かって戻され始めたことを検出する手順と、操作レバーが中立位置の方向に向かって戻され始めたことを検出したときに、作業機械のエンジン回転速度を前記所定量より小さい範囲で低下させる手順と、を有することを特徴とする作業機械のエンジン回転制御方法と捉えることもできる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、不具合を発生させることなく、従来よりもさらに無駄な燃料消費を低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下図面に基づいて、本発明に係る作業機械のエンジン回転制御装置の好適な実施形態の例について詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るエンジン回転制御装置を示すブロック構成図である。
【0017】
このエンジン回転制御装置10は、油圧アクチュエータ12への作動油(圧油)の供給を制御する制御弁14と、制御弁14を操作する操作レバー16Aと、操作レバー16Aの動きを検知する手段に相当する圧力センサ18、20と、圧力センサ(検知手段)18、20によって検知された操作レバー16Aの動きが操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当するかどうかを判断する判断機構22Aと、エンジン24の回転速度を制御するエンジンコントローラ26と、を備える。
【0018】
本実施形態に係るエンジン回転制御装置10はネガティブコントロールシステムを採用しており、ネガコン絞り28が制御弁14の下流のタンク30に通じる油路32に設けられている。ネガコン絞り28によるネガコン圧は圧力センサ(検知手段)18によって検出され、検出された圧力データは、電気信号線42を介してコントローラ22に伝達される。油圧ポンプ34は可変容量型の油圧ポンプであり、レギュレータ38によって吐出量を制御される。
【0019】
オペレータによって操作されたスロットルボリューム48のデータは、電気信号線40を介してコントローラ22に伝達される。
【0020】
コントローラ22は、スロットルボリューム48のデータに基づき、電気信号線44を介してエンジンコントローラ26に指令を発し、エンジン24の回転速度が、スロットルボリューム48に対応する回転速度となるようにエンジンコントローラ26にエンジン24の回転速度を制御させる。
【0021】
油圧アクチュエータ12は、油圧ポンプ34から供給を受けた作動油(圧油)の圧力と流量を直線運動や回転運動に変換する部位であり、例えば油圧ショベルの場合、油圧シリンダ(ブームシリンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ)や上部旋回体を旋回させるための油圧モータがある。本実施形態では、油圧アクチュエータ12として図示せぬブームを上下に駆動するブームシリンダを取り上げて説明するが、他の油圧シリンダや油圧モータを油圧アクチュエータ12に用いた場合にも本実施形態を適用することができる。
【0022】
制御弁14は3位置6ポートの切換弁であり、リモコン弁16の操作レバー16Aによって位置を切り換えられ、油圧アクチュエータ12に供給される油圧ポンプ34からの作動油(圧油)の方向、圧力、流量を制御する。
【0023】
図1において、リモコン弁16の操作レバー16Aを図の右側に倒す操作をすると、パイロット油路36Aを介して制御弁14のパイロットポート14Aにパイロット圧が供給されて、制御弁14のスプールは右方向に移動し、位置Aに切り換えられる。制御弁14のスプールが位置Aに切り換えられると、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)12のボトム側12Aに作動油(圧油)が供給されて、ブームが上昇する。リモコン弁16の操作レバー16Aを図の左側に倒す操作をすると、パイロット油路36Bを介して制御弁14のパイロットポート14Bにパイロット圧が供給されて、制御弁14のスプールは左方向に移動し、位置Cに切り換えられる。制御弁14のスプールが位置Cに切り換えられると、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)12のトップ側12Bに作動油(圧油)が供給されて、ブームが降下する。リモコン弁16の操作レバー16Aを中立位置にすると、制御弁14にはパイロット圧は供給されず、制御弁14の両端に設けられたばね14C、14Dの付勢力によって、制御弁14のスプールは位置Bとなり、アクチュエータ(ブームシリンダ)12への作動油(圧油)の流れが停止し、ブームは停止する。
【0024】
パイロット油路36Aとパイロット油路36Bとの間にはシャトル弁37が設けられており、シャトル弁37の一方の入力ポートにはパイロット油路36Aが連結されており、シャトル弁37のもう一方の入力ポートにはパイロット油路36Bが連結されている。シャトル弁37の出力ポートには圧力センサ20が連結されたパイロット油路36Cが連結されており、圧力センサ20にはパイロット油路36Aの圧力とパイロット油路36Bの圧力のうち、高い方の圧力が入力され、圧力センサ20は高い方の圧力を検出する。したがって、圧力センサ20は、パイロット圧の低下がパイロット油路36A、36Bのどちらで起こった場合でも、パイロット圧の低下を検出することができ、操作レバー16Aが中立位置の方向に向かってどちらの方向から戻され始めたかにかかわらず、その戻され始めた動きを検出することができる。圧力センサ20によって検出された圧力データは、電気信号線40を介してコントローラ22に伝達される。
【0025】
コントローラ22の判断機構22Aは、圧力センサ18、20から伝達された圧力データに基づき演算処理を行う。そして、その演算結果に基づき、操作レバー16Aの動きが該操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当するかどうかを判断する。判断機構22Aが、操作レバー16Aの動きが該操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断すると、コントローラ22は、電気信号線44を介してエンジンコントローラ26に指令を発し、エンジン24の回転速度を最終的な低下量よりも小さな低下量だけ低下させる。
【0026】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0027】
オペレータが操作レバー16Aを中立位置に戻し始めると、図2に示すタイムチャートのA部に示すように、パイロット油路36A(36B)のパイロット圧が低下する。このパイロット圧の低下は圧力センサ(検知手段)20によって検知することができる。圧力センサ(検知手段)20によって検知されたパイロット圧情報は、電気信号線40を介してコントローラ22に伝達される。なお、図2において、破線Tは、オペレータが操作レバー16Aを中立位置に戻し始めた時点を示す。
【0028】
また、オペレータが操作レバー16Aを中立位置に戻し始めると、図2に示すタイムチャートのB部に示すように、ネガコン絞り28の上流側の圧力であるネガコン圧が上昇する。このネガコン圧の上昇は圧力センサ(検知手段)18によって検知することができる。圧力センサ(検知手段)18によって検知されたネガコン圧情報は、電気信号線42を介してコントローラ22に伝達される。
【0029】
コントローラ22の判断機構22Aでは、伝達されたパイロット圧情報に基づきパイロット圧の低下速度(図2(C)において直線aの傾きの絶対値(−ΔPp/Δt))を演算する。また、伝達されたネガコン圧情報に基づきネガコン圧の上昇速度(図2(B)において直線bの傾きの絶対値(ΔPn/Δt))を演算する。そして、パイロット圧の低下速度およびネガコン圧の上昇速度をそれぞれ基準となる値β、αと比較し、どちらかがそれぞれの基準となる値を上回っていたら、判断機構22Aは、操作レバー16Aの動きが該操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断する。
【0030】
ここで、図2におけるパイロット圧およびネガコン圧のタイムチャートは折れ線で描いているが、厳密には曲線である。このため、判断機構22Aは、実際には例えば、図3のパイロット圧およびネガコン圧のタイムチャート曲線の傾きを所定の時間間隔の傾きとして求めていく。そして、基準となる値を上回った演算結果が得られた時点で、判断機構22Aは、操作レバー16Aの動きが該操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断する。傾きを求める所定の時間間隔は、オペレータが操作中にたまたま操作レバー16Aをわずかな時間だけ中立位置の方向に向かって移動させてしまったような場合を傾きの計算に含めないような時間間隔とするのがよい。
【0031】
判断機構22Aが、操作レバー16Aの動きが該操作レバー16Aの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断したら、コントローラ22は電気信号線44を介してエンジンコントローラ26にその旨の電気信号を送る。該電気信号を受け取ったエンジンコントローラ26は、エンジン24の回転速度を最終的な低下量γよりも小さな所定の値Δγ(rpm)だけ低下させるための電気信号を、電気信号線46を介してエンジン30に送る。これにより、図2(A)に示すように、本実施形態では、操作レバー16Aが中立位置の方向に向かって戻され始めた時点でエンジン24の回転速度の低下を開始する。このため、本実施形態では、操作レバー16Aが中立位置に到達してからエンジン24の回転速度の低下を開始する従来のオートアイドルの場合よりも、さらに燃料消費を低減させることができる。
【0032】
一方、本実施形態では、操作レバー16Aが中立位置の方向に向かって戻され始めた時点でエンジン24の回転速度の低下を開始するので、作業継続中であっても操作レバー16Aが中立位置の方向に向かって戻された場合にはエンジン24の回転速度はΔγ(rpm)だけ低下する。エンジン24の回転速度がいったん低下すると、即座にエンジン24の回転速度がもとの回転速度に復帰せず、油圧アクチュエータ12を作動させるために操作レバー16Aを操作しても、油圧ポンプ34の吐出量が操作レバー16Aの操作量に応じた値とならないことが懸念される。また、いったん低下したエンジン24の回転速度がもとの回転速度に復帰する際には、エンジン24の回転速度の変化による騒音やエンジン24自体への悪影響も懸念される。
【0033】
しかし、エンジン24の回転速度の低下量Δγ(rpm)を、最終的な低下量γよりも小さな低下量とすれば、いったんエンジン24の回転速度をΔγ(rpm)だけ低下させても、油圧アクチュエータ12を再作動させるときに支障なくもとの回転速度(スロットルボリューム48で設定された回転速度)に復帰し、作業効率を落とさないようにすることができる。また、Δγ(rpm)だけ低下したエンジン24の回転速度がもとの回転速度に復帰する際の騒音やエンジン24自体への悪影響も問題とならないほどわずかとすることができる。
【0034】
以上、本発明に係る実施形態を説明したが、本実施形態は、従来の油圧ショベルのエンジン回転制御装置からの大きな改造・改良が不要であり、低コストに本実施形態を実現することができる。
【0035】
また、本実施形態は、ネガティブコントロールシステムの構成に本発明を適用した実施形態であるが、ポジティブコントロールシステムの構成やロードセンシングシステムの構成に対しても、例えばパイロット油路36A、36Bのパイロット圧の低下速度を検知するように構成することにより本発明を適用することができる。
【0036】
また、本実施形態では、パイロット圧の低下速度およびネガコン圧の上昇速度の両方を演算により求め、それぞれ基準となる値β、αと比較するようにしたが、パイロット圧の低下速度またはネガコン圧の上昇速度のどちらかを演算により求め、基準となる値β、αと比較するようにしてもよい。
【0037】
また、本実施形態では、操作レバー16Aの動きを検知する検知手段として、パイロット圧、ネガコン圧を検出する圧力センサ20、18を用いたが、本発明では特にこれに限定されるものではなく、例えば操作レバー16Aの動きを検知する検知手段に操作レバー16Aの動きを直接検出するポテンショ等を用いてエンジン回転制御装置を構成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0038】
建設機械等の作業機械(例えば油圧ショベル)に好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の実施形態に係るエンジン回転制御装置を示すブロック構成図
【図2】本実施形態におけるエンジン回転速度、ネガコン圧、パイロット圧のタイムチャート
【図3】従来の油圧ショベルのエンジン回転制御装置の一例についてのブロック構成図
【符号の説明】
【0040】
10…エンジン回転制御装置
12…油圧アクチュエータ
14…制御弁
16…リモコン弁
16A…操作レバー
18、20…圧力センサ(検知手段)
22…コントローラ
22A…判断機構
24…エンジン
26…エンジンコントローラ
28…ネガコン絞り
30…タンク
32…油路
34…油圧ポンプ
36A、36B、36C…パイロット油路
38…レギュレータ
40、42、44、46、50…電気信号線
48…スロットルボリューム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
油圧ポンプからの作動油によって油圧アクチュエータが駆動される作業機械のエンジン回転制御装置において、
前記油圧アクチュエータへの作動油の供給を制御する制御弁と、
該制御弁を操作する操作レバーと、
該操作レバーの動きを検知する検知手段と、
該検知手段によって検知された前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当するかどうかを判断する判断手段と、
前記油圧ポンプを駆動するエンジンの回転速度を制御するエンジンコントローラと、を備え、
前記判断手段が前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断すると、前記エンジンコントローラが前記エンジンの回転速度を、最終的な低下量よりも小さな低下量だけ低下させることを特徴とする作業機械のエンジン回転制御装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記操作レバーは前記制御弁に供給されるパイロット圧を介して前記制御弁を操作しており、
前記判断手段は、前記制御弁に供給されるパイロット圧の低下速度が所定の値以上となった場合に、前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断することを特徴とする作業機械のエンジン回転制御装置。
【請求項3】
請求項1において、
前記制御弁の下流のタンクに通じる油路にネガコン絞りが設けられており、
前記判断手段は、前記ネガコン絞りの上流側の圧力であるネガコン圧の上昇速度が所定の値以上となった場合に、前記操作レバーの動きが該操作レバーの中立位置の方向に向かって戻され始めた動きに該当すると判断することを特徴とする作業機械のエンジン回転制御装置。
【請求項4】
油圧アクチュエータの制御弁を操作する操作レバーが中立位置になっているときに、エンジン回転速度を所定量低下させる作業機械のエンジン回転制御方法において、
操作レバーが中立位置の方向に向かって戻され始めたことを検出する手順と、操作レバーが中立位置の方向に向かって戻され始めたことを検出したときに、作業機械のエンジン回転速度を前記所定量より小さい範囲で低下させる手順と、を有することを特徴とする作業機械のエンジン回転制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−48208(P2010−48208A)
【公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−214628(P2008−214628)
【出願日】平成20年8月22日(2008.8.22)
【出願人】(502246528)住友建機株式会社 (346)
【Fターム(参考)】