説明

作業管理システムおよび管理掲示板

【課題】複数の工程に分けられた作業の進捗等を効率よく管理することを課題とする。
【解決手段】本発明の作業管理システムSの管理装置(管理サーバ20)において、記憶部22は、作業工程ごとの標準所要時間と、それぞれの作業の期限に関する情報と、を記憶しており、処理部21は、管理掲示板17のリーダから受信するICタグの情報と、記憶部22に記憶された作業の期限に関する情報と、作業工程ごとの標準所要時間とを用いて、期限よりも標準所要時間分前の時刻を経過している作業を遅滞している作業と判定し、当該作業が遅滞している旨を表示部25に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の作業工程(以下、単に「工程」ともいう。)に分けられた作業の進捗等を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の大量生産方式に代わって、近年、必要な製品を、必要なときに、必要な量だけ、必要な場所に提供するという、いわゆるJIT(Just In Time)生産方式が多く採用されてきている。JIT生産方式を採用した場合、多くの在庫をかかえるという問題は発生しないが、作業効率が低下しないように注意する必要がある。
【0003】
これに関連して、例えば、特許文献1では、作業対象物を特定する表示手段(マグネット、カード等)とそのマグネットを保持する作業工程管理掲示板とを用いて、表示手段の保持箇所等によって作業の進捗等を管理する技術について開示されている。そして、このような作業工程管理掲示板を各工程のエリアごとに設置し、表示手段と作業対象物を対(ペア)にして移動し、表示手段をその作業中の工程の作業工程管理掲示板に保持させることで、各作業の進捗等を管理することができる。
【特許文献1】特開平8−243863号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記した従来技術では、統括管理者等は、各作業の状況等を把握するためには、各作業工程管理掲示板を実際に見に行って、表示手段を目視する必要があり、非効率的である(手間がかかる)という問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前記問題を解決するためになされたものであり、複数の工程に分けられた作業の進捗等を効率よく管理することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は、作業対象物に対する所定の作業が複数の作業工程に分けられ、その複数の作業工程がそれぞれ別々の作業スペースで実施され、それらの作業の進捗に関する情報を、所定の作業の内容を特定する情報が書き込まれたICタグを用いて管理する作業管理システムである。作業管理システムは、複数のICタグをホルダによって保持する複数の配置変更可能なパネル、および、パネルのホルダに保持されたICタグの情報を読み取るリーダ、を有する管理掲示板と、管理掲示板のリーダと接続され、処理部、記憶部および表示部を有する管理装置と、を備える。
そして、管理装置において、記憶部は、作業工程ごとの標準所要時間と、それぞれの作業の期限に関する情報と、を記憶しており、処理部は、管理掲示板のリーダから受信するICタグの情報と、記憶部に記憶された作業の期限に関する情報と、作業工程ごとの標準所要時間とを用いて、期限よりも標準所要時間分前の時刻を経過している作業を遅滞している作業と判定し、当該作業が遅滞している旨を表示部に表示する。その他の手段については後記する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、複数の工程に分けられた作業の進捗等を効率よく管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照(言及図以外も適宜参照)しながら、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施形態」という。)について説明する。
図1は、本実施形態の作業管理システムを示す全体構成図である。作業管理システムSは、作業場10と管理サーバ20(管理装置)とを備えて構成される。
【0009】
作業場10は、部品加工スペース11、部品検査スペース12、塗装スペース13、部品組立スペース14、本体組立スペース15、および、本体検査スペース16の6つの作業スペースから構成される。これらの6つの作業スペースには、管理掲示板17a〜17f(17)(詳細は図2で後記)が1つずつ設置されている。なお、各作業スペースは、それぞれが別室となっていてもよいし、それぞれがパーテーションで区切られていてもよいし、あるいは、それぞれの間に特に仕切り等がなくてもよい。各作業スペースでは作業員による各作業が行われ、作業対象物は作業指示カード31(ICタグ)(詳細は図2で後記)とペアで部品加工スペース11から本体検査スペース16まで図1の矢印の順序で移動される。
【0010】
各管理掲示板17は、作業管理システムSにおける通信網であるLAN(Local Area Network)18を介して管理サーバ20に接続されている。なお、LAN18の代わりに、無線、電力線搬送等の通信技術を利用してもよい。
【0011】
管理サーバ20は、情報処理を行う装置で、例えば、コンピュータによって実現される。管理サーバ20は、処理部21、記憶部22、通信部23、入力部24、および、表示部25を備えている。
【0012】
処理部21は、管理掲示板17から受信した情報を記憶部22に記憶させたり、記憶部22に記憶された情報に基づいて演算を行ったりするものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって実現される。
【0013】
記憶部22は、作業状況管理情報221(詳細は図3A,3Bで後記)、作業進度管理情報222(詳細は図4で後記)、個別管理情報223(詳細は図5で後記)、工程別標準所要時間情報224、所在不明判定閾値情報225、処理部21の実行プログラム(不図示)などを記憶する手段であり、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクなどによって実現される。
【0014】
工程別標準所要時間情報224は、作業工程ごとの標準所要時間に関する情報である。この標準所要時間は、例えば、人件費、設備費、材料費などの情報から算出された時間でもよいし、あるいは、実際の作業時間に関する統計情報から算出した平均時間、最短時間、最長時間などであってもよい。また、この標準作業時間は、固定でなくてもよく、一定時間(1時間など)ごとに前記した平均時間などを用いて更新するようにしてもよい。
【0015】
所在不明判定閾値情報225は、作業指示カード31がいずれの管理掲示板17にも保持されていない場合に所在不明になったと判定するための閾値(例えば10分)に関する情報である。
【0016】
通信部23は、LAN18を経由して管理掲示板17と接続するための通信インタフェースである。
入力部24は、管理サーバ20のユーザが情報を入力する手段であり、例えば、キーボードやマウスである。
表示部25は、処理部21からの指示により情報を表示する手段であり、例えば、液晶ディスプレイである。
【0017】
図2は、管理掲示板の構造を示す図であり、(a)が正面図、(b)が(a)の正面図におけるA−A矢視の断面図である。なお、管理掲示板17は、図2の(a)に示す面が、各作業スペースの内側に向くように置かれるものとするが、状況によっては他の方向に向くように置かれてもよい。
【0018】
図2の(a)、(b)に示すように、管理掲示板17a(17)は、枠171の底部に4つのキャスタ172が取り付けられた構造となっており、作業者等による自由な移動が可能となっている。枠171の内側には、大きな1枚の板からなるアンテナ支持部175と、それぞれ5つずつ、縦長の板アンテナ176と、板アンテナ176と略同サイズのカードホルダ支持パネル177が設けられている。なお、アンテナ支持部175と板アンテナ176は枠171に対して固定されているが、カードホルダ支持パネル177は枠171に対して横方向に可動(スライド可能)かつ取り外し可能となっている。カードホルダ支持パネル177を枠171から取り外す場合は、カードホルダ支持パネル177を一度上方に持ち上げ、その後に下部をレール部179から外し、その後にカードホルダ支持パネル177全体を枠171から外せばよい。
【0019】
レール部179は、板アンテナ176とカードホルダ支持パネル177の底部を支える役割を果たす。
板アンテナ176の底部にはケーブル173が接続され、そのケーブル173はRFID(Radio Frequency IDentification)リーダライタ174に接続されている。なお、RFIDリーダライタ174(リーダ)は、5つの板アンテナ176に対する動作を切り換えるチャンネルスキャナの機能も有している。RFIDリーダライタ174は、ケーブル173(LAN18)によって管理サーバ20に接続されている。
【0020】
カードホルダ支持パネル177には、複数のカードホルダ178が固着設置されている。カードホルダ178は、内部に作業指示カード31を収容することができる。作業指示カード31には、作業(または作業対象物)を特定するための管理番号(「H0025」など)と作業の期限(「2/3(2月3日)」など)が記載され、また、RFIDタグ32が取り付けられている。RFIDタグ32は、内部の回路(IC(Integrated Circuit))に前記した管理番号の情報を保有している。
【0021】
RFIDリーダライタ174の動作により、板アンテナ176からは、制御信号を含む電波が常時または定期的(例えば10秒ごと)に発信される。カードホルダ178に収容された作業指示カード31のRFIDタグ32は、板アンテナ176からの電波を受信し、共振作用により起電力を発生させる。そして、RFIDタグ32は、発生させた電力により内部の回路を起動し、必要な処理を行い、その処理結果を電波で板アンテナ176に送信する。
【0022】
その電波を受信した板アンテナ176からの情報を受信したRFIDリーダライタ174は、RFIDタグ32に格納された情報を取得することができる。RFIDリーダライタ174は、RFIDタグ32から得た情報を、ケーブル173(LAN18)を経由して管理サーバ20に送信する。
【0023】
なお、前記したように、カードホルダ支持パネル177は、1つずつ個別に取り外すことができる。例えば、作業者が一番左のカードホルダ支持パネル177を見て作業をすると取り決めている場合、図2の(a)の管理掲示板17の状態で2/1に作業を行い、翌日の2/2は、一番左のカードホルダ支持パネル177(2/1分)を取り外し、残りの4つのカードホルダ支持パネル177を左にスライドさせ、取り外したカードホルダ支持パネル177(2/1分)を一番右にセットすることで、カードホルダ支持パネル177(2/2分)を一番左に移動させることができる。
【0024】
次に、図3Aを参照しながら、作業状況管理情報221について説明する。図3Aは、作業状況管理情報221の一例を示す図である。
図3Aに示すように、月日が「2/1」の「部品加工」の欄には、部品加工スペース11の管理掲示板17aにおける「2/1」の分のカードホルダ支持パネル177のカードホルダ178に保持されている作業指示カード31に対応する作業の管理番号が表示される。
【0025】
同様に、「2/1」の「部品検査」の欄には、部品検査スペース12の管理掲示板17bにおける「2/1」の分のカードホルダ支持パネル177のカードホルダ178に保持されている作業指示カード31に対応する作業の管理番号が表示される。「2/1」の「塗装」、「部品組立」、「本体組立」および「本体検査」の欄についても同様である。また、「2/2」の各欄についても同様である。
【0026】
なお、「2/1」の「部品組立」の欄の「H0010」、および、「2/1」の「本体検査」の欄の「H0001」において表示が網掛け(着色)になっているのは、作業が遅滞していることを意味する(詳細は後記)。また、「2/1」の「その他」の欄の「H0011」が「所在不明」となっているのは、当該作業のRFIDタグ32がいずれの管理掲示板17にも所定時間以上保持されていないために所在不明と判断されたものであることを意味する(詳細は後記)。
【0027】
図3Bは、図3Aの作業状況管理情報221の時点から数時間後の作業状況管理情報221を示す図である。管理番号H0024、H0020、H0015、H0110、H0106に対応する作業指示カード31は、それぞれの作業が完了したために次の工程の管理掲示板17に移動されている。また、H0001に対応する作業指示カード31は、最終作業である本体検査が完了したため管理掲示板17fから取り外されたことがわかる。なお、後記する図4および図5は、図3Bの時点と対応している。
【0028】
次に、図4を参照しながら、作業進度管理情報222について説明する。図4は、作業進度管理情報222の一例を示す図である。
図4に示すように、作業進度管理情報222では、各管理番号に対し、部品加工から本体検査までの6つの作業工程に関して、計画と実績の情報が関連付けられる。ここで、計画とは、作業の完了予定日(完了予定日時でもよい)を意味する。また、実績とは、実際に作業が完了した日(日時でもよい)を示す。
【0029】
例えば、管理番号「H0001」に関しては、「部品加工」から「本体組立」までの5つの作業工程は計画通りに完了し、「本体検査」が計画より1日遅れて作業が完了したことを示している。また、管理番号「H0002」に関しては、「部品加工」から「本体組立」までの5つの作業工程は計画通りに完了し、「本体検査」が未完了であることを示している。その他の管理番号についても同様である。
【0030】
次に、図5を参照しながら、個別管理情報223について説明する。図5は、個別管理情報223の一例を示す図である。
図5に示すように、個別管理情報223では、1つの管理番号(ここでは「H0024」)に対応する作業に関して、部品加工から本体検査までの6つの作業工程に関して、計画、IN、OUTおよびLT(Lead Time)の情報が関連付けられる。ここで、INは、その作業工程の管理掲示板17のカードホルダ178に作業指示カード31が入れられた日時を示す。また、OUTは、そのカードホルダ178から作業指示カード31が出された日時を示す。さらに、LTは、INの日時からOUTの日時、つまり、その工程での作業の所要時間を示す。
【0031】
次に、図6を参照しながら、管理サーバ20の処理について説明する。図6は、管理サーバ20の処理を示したフローチャートである。管理サーバ20は、このフローチャートの動作を定期的(例えば10秒ごと)に行う。
【0032】
まず、処理部21は、各管理掲示板17a〜17fから、それらのカードホルダ178に保持された作業指示カード31の情報を取得する(ステップS1)。
次に、処理部21は、ステップS1で得た情報に基づいて、各管理情報、つまり、作業状況管理情報221、作業進度管理情報222および個別管理情報223を更新する(ステップS2)。
【0033】
続いて、処理部21は、遅滞作業があるか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、例えば、個別管理情報223と工程別標準所要時間情報224に基づいて、ある作業工程に関し、期限が「2/1 14:00」で標準所要時間が「2時間」であれば、逆算して「2/1 12:00」の時点でその作業を「遅滞作業」と判定すればよい。
【0034】
処理部21は、遅滞作業があると判定した場合(ステップS3でYes)、遅滞告知をする(ステップS4)。この遅滞告知は、例えば、作業状況管理情報221(図3A,3B参照)を表示部25に表示するときに、該当作業の管理番号を網掛け表示(図3Aでは「H0001」および「H0010」)することにより行えばよい。なお、遅滞作業の管理番号だけを表示する画面を別途設けてもよい。
【0035】
ステップS3でNoあるいはステップS4の後、処理部21は、所在不明の作業指示カード31があるか否かを判定する(ステップS5)。具体的には、記憶部22の所在不明判定閾値情報225を参照し、いずれの管理掲示板17にも閾値の時間(例えば10分)以上保持されていない作業指示カード31があれば、「所在不明」と判定する。
【0036】
処理部21は、所在不明の作業指示カード31があると判定した場合(ステップS5でYes)、所在不明告知をする(ステップS6)。この遅滞告知は、例えば、作業状況管理情報221(図3A,3B参照)を表示部25に表示するときに、該当作業の管理番号を「その他」の欄に表示し、併せて「所在不明」の旨を表示すればよい。また、作業進度管理情報222(図4参照)を表示部25に表示するときに、該当作業の管理番号の行の「備考」の欄に「所在不明」の旨を表示してもよい。さらに、所在不明の管理番号だけを表示する画面を別途設けてもよい。
ステップS5でNoあるいはステップS6の後、処理部21は、ステップS1に戻る。
【0037】
このように、本実施形態の作業管理システムSによれば、統括管理者等が各作業の状況等を把握するときに、各管理掲示板17を実際に見に行く必要がなく、複数の工程に分けられた作業の進捗等を一括で効率よく管理(把握)することができる。
また、各作業の期限が超過してからアラームを出す(告知する)のではなく、期限から標準所要時間分を逆算してアラームを出すので、遅滞作業への対応を迅速に行うことができる。
【0038】
さらに、閾値の時間(例えば10分)以上いずれの管理掲示板17にも保持されていない作業指示カード31を所在不明と判定することで、作業指示カード31が所在不明となっている事実を確実かつ迅速に把握することができる。
また、管理掲示板17において、カードホルダ支持パネル177が1つずつ個別に取り外し可能、かつ、横方向にスライド可能なので、当日分の作業に対応するカードホルダ支持パネル177を常に一番左に配置しておくことなどを容易に実現することができる。
さらに、管理掲示板17自体も移動可能なので、使い勝手がよい。
【0039】
以上で本実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限定されるものではない。
例えば、図2の(a)ではカードホルダ支持パネル177を5つとしたが、他の個数であってもよい。また、遅滞作業分専用のカードホルダ支持パネル177等を別途設けてもよい。
【0040】
また、RFIDタグ32は、小型化や低コスト化などの点で有利な電池未搭載型で受信電波から電力を得るタイプのものとしたが、電池搭載型のアクティブタグであってもよい。
さらに、作業指示カード31には、作業工程ごとの計画、作業完了日時、作業者を記入(あるいは捺印)する欄等を設けてもよい。
【0041】
また、板アンテナ176は、カードホルダ支持パネル177とサイズや枚数が同じでなくてもよい。
さらに、RFIDリーダライタ174と管理サーバ20は、有線のLAN18で接続されているが、そのほかに、無線LAN等によって通信可能となっていてもよい。
その他、ハードウェアやフローチャートなどの具体的な構成について、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態の作業管理システムを示す全体構成図である。
【図2】管理掲示板の構造を示す図であり、(a)が正面図、(b)が(a)の正面図におけるA−A矢視の断面図である。
【図3A】作業状況管理情報221の一例を示す図である。
【図3B】図3Aの作業状況管理情報221の時点から数時間後の作業状況管理情報221を示す図である。
【図4】作業進度管理情報222の一例を示す図である。
【図5】個別管理情報223の一例を示す図である。
【図6】管理サーバ20の処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
10 作業場
11 部品加工スペース
12 部品検査スペース
13 塗装スペース
14 部品組立スペース
15 本体組立スペース
16 本体検査スペース
17 管理掲示板
20 管理サーバ
21 処理部
22 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業対象物に対する所定の作業が複数の作業工程に分けられ、その複数の作業工程がそれぞれ別々の作業スペースで実施され、それらの作業の進捗に関する情報を、前記所定の作業の内容を特定する情報が書き込まれたICタグを用いて管理する作業管理システムであって、
複数の前記ICタグをホルダによって保持する複数の配置変更可能なパネル、および、前記パネルのホルダに保持された前記ICタグの情報を読み取るリーダ、を有する管理掲示板と、
前記管理掲示板のリーダと接続され、処理部、記憶部および表示部を有する管理装置と、を備え、
前記管理装置において、
前記記憶部は、前記作業工程ごとの標準所要時間と、それぞれの前記作業の期限に関する情報と、を記憶しており、
前記処理部は、前記管理掲示板のリーダから受信する前記ICタグの情報と、前記記憶部に記憶された前記作業の期限に関する情報と、前記作業工程ごとの標準所要時間とを用いて、前記期限よりも前記標準所要時間分前の時刻を経過している作業を遅滞している作業と判定し、当該作業が遅滞している旨を前記表示部に表示する
ことを特徴とする作業管理システム。
【請求項2】
前記処理部は、いずれの前記管理掲示板にも保持されていない時間が所定時間以上の前記ICタグを特定し、当該ICタグが所在不明である旨を前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業管理システム。
【請求項3】
作業対象物に対する所定の作業が複数の作業工程に分けられ、その複数の作業工程がそれぞれ別々の作業スペースで実施され、それらの作業の進捗に関する情報を、前記所定の作業の内容を特定する情報が書き込まれたICタグを用いて管理装置で管理し、前記管理装置は作業期限よりも標準所要時間分前の時刻を経過している作業を遅滞している作業と判定する作業管理システムにおける管理掲示板であって、
複数の前記ICタグをホルダによって保持する複数の配置変更可能なパネル、および、前記パネルのホルダに保持された前記ICタグの情報を読み取って前記管理装置に送信するリーダ、を備える
ことを特徴とする管理掲示板。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−140133(P2009−140133A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−314406(P2007−314406)
【出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】