説明

保温用ボトルソックス、および、その関連方法

瓶の加温器は、閉塞下端部および開口上端部を有する柔軟な管状のスリーブを含む。その開口上端部は、その中に瓶を受け入れ、その閉塞下端部は、反対にその瓶の下部を受け入れる。ゴムバンドは、その中央部を瓶の隣接部分に固定するようにその柔軟な管状のスリーブの中央部により運ばれ、開口上端部が、ポケットを画定するようにその閉塞下端部に隣接して折り畳み可能とされる。化学的熱源素子は、その瓶を暖めるためのポケットにより受け入れられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照により本明細書の一部を構成する2008年10月20日に出願した米国の仮出願第61/106,747号の利益を請求する。本発明は、保温用ボトルホルダーに関し、詳細には、瓶内の流動体を温める保温用ボトルソックスに関する。
【背景技術】
【0002】
瓶は、しばしば、後で用いる、あるいは、呑むために流動体を運ぶために使用される。流動体が瓶内に残存する間、しばしば、所望の温度あるいは所望の温度に近い温度で流動体を維持することが望ましく、あるいは、必要である。さらに、最初にある温度で流動体を保存し、それから、使用即ち呑む前にその流動体をより高い温度まで上昇させることが望ましい。例えば、瓶内に保存される乳児用ミルクまたは調合乳が、ピクニックのように出かけるとき、持って行かれる場合、細菌の形成および/または増殖を妨げるように瓶が
低温に保たれ、それから、乳児により呑まれる前に所望の温度に温められることが望ましい場合がある。
【0003】
様々な装置が、少なくとも部分的にこの目的を達成するために提案されている。例えば、米国特許第1669061号(特許文献1)は、哺乳瓶のためのインシュレイティッドラップ(insulated wrap)を開示している。しかしながら、そのようなラップは、受動的に温度変化に抵抗する機能にすぎない。一方、米国特許第3804076号(特許文献2)、米国特許第4838242号(特許文献3)、および、米国特許第6234165号(特許文献4)は、能動の加熱効果が保温用素子によりもたらされ得る装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第1669061号明細書
【特許文献2】米国特許第3804076号明細書
【特許文献3】米国特許第4838242号明細書
【特許文献4】米国特許第6234165号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
しかしながら、これらの装置は、複雑な、しばしば、大きく扱いにくい構造を要し、ときどき、潜在的に有毒な、および/または、面倒な保温用素子を利用する。
【0006】
上述の背景を考慮して、本発明の目的は、携帯型で、使用について比較的簡単明瞭でありながら、長期間、瓶内の流動体を有効に加熱可能な保温用ボトルソックスを提供することである。
【0007】
本発明に従ってこの目的および他の目的、特徴、および利点は、瓶用保温器によりもたらされる。その瓶用保温器は、瓶の下部を当たって受け止める閉塞端部および瓶を受け入れるための開口端部を有する柔軟な管状のスリーブを含む。ゴムバンドは、柔軟な管状のスリーブの中央部により保持され、中央部を瓶の隣接部に固定し、ポケットを画定するように閉塞端部に隣接して開口端部が折り返し可能とされる。少なくとも一つの化学的熱源素子は、瓶を温めるためのポケットに受け入れられる。化学的熱源素子は、空気活性化熱源層からなり得る。
【0008】
化学的熱源素子は、単一の化学的熱源素子または複数の化学的熱源素子からなり得る。
単一の化学的熱源素子に関しては、それは、瓶に巻き付ける細長い形状を有するものでもよい。複数の化学的熱源素子は、化学的熱源素子をインナースリーブに接着剤で固定するための接着層をそれぞれ含む両端部を有するものでもよい。さらに、複数の化学的熱源素子は、インナースリーブに貼付する以前に接着層を保護するために取り外し可能な層を各接着層上にさらに含み得る。複数の化学的熱源素子は、空気に曝される場合、選択的に活性化され得るものであり、所望の範囲までその瓶内の流動体を温める。その流動体は、例えば、調合乳または母乳であってもよい。その所望の範囲は、例えば、90度から104度の範囲まででもよい。温められたならば、複数の化学的熱源素子は、約8時間の期間、流動体の温度を所望の範囲内に維持し得る。その結果、最初の瓶内の流動体が飲まれた後、保温用ソックス内に配される他の瓶を温めることができることが有利である。
【0009】
柔軟な管状のスリーブは、布生地からなる。布生地は、弾性布地を含み、また、通気性布地を含む。例えば、布生地は、木綿およびスパンデックスを含む。その木綿は、布生地における80%から97%までの範囲内にあり、スパンデックスは、布生地における3%から20%までの範囲内にあってもよい。
【0010】
本発明の他の特徴は、瓶と、上述したような瓶用保温器とを含む装置について述べられる。
【0011】
本発明のさらなる他の特徴は、上述したような柔軟な管状のスリーブを含む瓶用保温器を使って瓶内に収容される流動体を温めるための方法について述べられる。その方法は、
ゴムバンドが柔軟な管状のスリーブの中央部を瓶の隣接部に固定した状態で、柔軟な管状のスリーブの閉塞した下端が、瓶の下部を受け入れるように瓶を柔軟な管状のスリーブの開口上端を通じて挿入することを含む。さらに、その方法は、柔軟な管状のスリーブの閉塞端部を露出させるようにゴムバンドから柔軟な管状のスリーブの開口上端を引き離し、
少なくとも一つの化学的熱源素子を、瓶内の流動体を温めるために柔軟な管状のスリーブの閉塞端部に隣接して位置決めすることを含む。それから、その柔軟な管状のスリーブの開口上端は、開口上端が閉塞端部に隣接し少なくとも一つの化学的熱源のためのポケットを画定するように、少なくとも一つの化学的熱源に折り重ねられ得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に従う瓶および保温用ボトルソックスの斜視図である。
【図2】図1の2−2線に沿った瓶および保温用ボトルソックスの側面の断面図である。
【図3】図1に示される保温用ボトルソックスとともに使用される熱素子の模式図である。
【図4】図1に示される瓶および保温用ボトルソックスの使用における様々な段階の模式図である。
【図5】図1に示される瓶および保温用ボトルソックスの使用における様々な段階の模式図である。
【図6】図1に示される瓶および保温用ボトルソックスの使用における様々な段階の模式図である。
【図7】本発明の代替的な実施例に従う保温用ボトルソックスの斜視図である。
【図8】本発明の他の代替的な実施例に従う瓶および保温用ボトルソックスの使用における様々な段階の模式図である。
【図9】本発明の他の代替的な実施例に従う瓶および保温用ボトルソックスの使用における様々な段階の模式図である。
【図10】本発明の他の代替的な実施例に従う瓶および保温用ボトルソックスの使用における様々な段階の模式図である。
【図11】図1に示される保温用ボトルソックスを使って瓶内に収容される液体を加熱する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、本発明の好ましい実施例が示される添付図面を参照し、ここで以下に詳細に説明される。しかしながら、この発明は、多くの異なる形態で具体化され得るものであり、ここに示した実施例に限定されるように解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施例は、この開示が綿密で申し分の無いものであり、当業者にとって本発明の範囲を十分に伝達するようにもたらされる。同一の数字は、全体にわたり、同一の要素を指し、プライム符号およびダブルプライム符号は、代替的な実施例において同様な要素を示すために使用される。
【0014】
図1および図2を参照するに、瓶10は、保温用ボトルソックス12により保持されている。また、保温用ボトルソックス12は、瓶用保温器(ボトルウォーマー)とも呼称されてもよい。保温用ボトルソックス12は、第1の端部14と第2の端部16との間に広がっており、インナースリーブ20とアウタースリーブ22とを含む。インナースリーブ20およびアウタースリーブ22は、双方とも保温用ボトルソックス12の第1の端部に隣接したゴムバンド、即ち、カラー30に接続されている。保温用素子32は、インナースリーブ20とアウタースリーブ22との間であって瓶10の回りに収容され、保温器として機能する。
【0015】
瓶10は、開口端部42を有する本体40を有する。その本体は、少なくとも部分的に流動体44で満たされる。流動体44は、例えば、調合ミルクまたは母乳、あるいは、加熱温度が維持されるように要求される他の種類の液体である。開口端部42は、流動体44が選択的に小出しされる乳首により覆われている。キャップ48は、本体40の開口端部42に乳首46を固定する。
【0016】
インナースリーブ20は、保温用ボトルソックス12の第1の端部14に隣接して開口し、瓶10の本体40が収容可能とされる。インナースリーブ20は、保温用ボトルソックス12の第2の端部16に隣接して閉塞され、本体40の挿入について下限値を設定する。アウタースリーブ22は、インナースリーブ20にゴムバンド30において接続され、アウタースリーブ22がゴムバンド30の回りに折り畳み可能とされ、インナースリーブ20から離隔している。
【0017】
上述したように、保温用素子32は、瓶10内の流動体44を暖める熱運動をもたらすことができる熱媒体から作られる。図3に示されるように、保温用素子32は、化学的な熱源素子であり、空気活性化熱源層33からなる。空気活性化熱源層33は、使用者が瓶10内の流動体44を加熱するためのポケットに配される素子を沸騰または電子レンジで加熱せざる得ない状態を避ける。使用前、保温用素子32は、当業者により容易に理解されるように気密包装で保存されている。
【0018】
必要なとき、保温用素子32は、気密包装から簡単に取り出され、空気に曝され、それから、瓶10内の流動体44を所望の範囲内まで徐々に加熱する。示される実施例においては、保温用素子32は、保温素子32をインナースリーブ20に接着剤で固定するための接着剤層37をそれぞれ、含んでなる対向する端部を有している。保温用素子32は、インナースリーブに貼付する以前に接着剤層を保護するために各接着剤層37に取り外し可能な層をさらに含む。
【0019】
図示されていないが、保温用素子32は、インナースリーブ20上を滑る保温用素子スリーブのように構成されてもよい。その保温用素子スリーブは、弾性布地からなる。保温用素子32をインナースリーブ20に固定するために接着剤を使用する代わりに、その弾性布地が、保温用素子スリーブを所定位置に保持する。この実施例において、その保温用素子スリーブが、1個以上の空気活性化熱源層33を含んでも良い。
【0020】
流動体44が加熱される所望の範囲は、代表的に、例えば、90度から140度までの範囲である。その実際の温度は、保温用素子32の大きさ、保温用ボトルソックス12を作る布地の種類のような、いくつかの要因次第で変化するだろう。
【0021】
加熱されたならば、保温用素子32は、流動体44の温度を所望の範囲内で代表的に8時間という、長期間維持する。これは、最初の瓶10内の流動体が飲まれた後、保温用ボトルソックス12内に配される他の瓶を暖めさせるのに有利である。ジョージア州、ダルトンにあるMediheat社により販売される空気活性化ヒートパッドが、加温器としての使用に適している。また、ヒートパッドの他の種類も、当業者により容易に理解されるように、許容できる。図4乃至図6を参照するに、操作中、瓶10が保温用ソックス12内に挿入される。本体40の少なくとも一部が第2の端部16まで延在し、インナースリーブ20を埋め、インナースリーブ20およびアウタースリーブ22が本体40を収容するように拡張する。インナースリーブ20およびアウタースリーブ22、ならびに、ゴムバンド30の拡張に起因して作用される圧力は、瓶10に対し保温用ボトルソックス12を保持する。
【0022】
アウタースリーブ22は、折り曲げられ、インナースリーブ20から実質的に離隔し、インナースリーブ20のより大きな面積をさらす。それから、保温用素子32は、インナースリーブ20の露出部の回りに配され、本体40の一部を取り囲む。それから、アウタースリーブ22は、インナースリーブ20上に重なるように折り返され、さらに、拡張し保温用素子32を覆う。拡張されたインナースリーブ20およびアウタースリーブ22相互間の圧力は、保温用素子32が瓶10の本体40内の流動体44を暖めるように保温用素子32を所定位置に保持する。その後の瓶10または保温用素子32の交換は、その適切な手順を繰り返すことにより達成される。
【0023】
保温用ボトルソックス12を説明する他の方法は、反対に瓶10の下部を受け入れるための閉塞した下端16を有する柔軟な管状スリーブ20および瓶10を受け入れる開口上端23を有する柔軟な管状スリーブ23としてである。ゴムバンド30は、柔軟な管状スリーブ20の中央部により、その中央部を瓶10の隣接部に固定するように保持される。その開口上端23が、ポケットを画定するように閉塞した下端16に隣接して折り返し可能とされる。保温用素子32は、瓶10内の流動体を温めるためのそのポケットにより収容される。
【0024】
柔軟な管状のスリーブ20およびスリーブ22は、布生地からなる。一つの実施例において、その布生地は、木綿およびスパンデックスを含む。そのスパンデックスは、木綿を引き伸ばし、しかし、熱がそのポケットから逃げることができるように、過剰に引き伸ばさせない弾性のある合成繊維である。その木綿は、布生地の80%から97%までの範囲内であり、スパンデックスは、布生地の3%から20%までの範囲内である。ゴムバンド30の静止直径は、瓶10の本体40の直径における約20%から40%までの範囲内である。これが、柔軟な管状のスリーブ20および22が瓶10上における所定位置にとどまることを確実にする。
【0025】
上述の説明から、示される保温用ボトルソックス12が完全に折り畳め、使用しない場合、容易に保管されることは分かるだろう。また、保温用ボトルソックス12は、瓶10および保温用素子32双方における手早く、簡単な挿入、取り外し、交換を可能としながら、長期間、所望の温度で瓶10における活性維持を可能とする。
【0026】
加えて、保温用ボトルソックス12は、瓶における種類、大きさ、特有な設計に限定されない。この中で使用される「瓶」という用語は、特に限定されていなければ、流動体の携帯用貯蔵のために使用されるいずれの容器も含むものであると了解されるべきである。
【0027】
当業者は、インナースリーブ20、および、アウタースリーブ22のような保温用ボトルソックス12の様々な要素は、その中に収容されるボトルの寸法に基づく適切な寸法にする必要があることは理解するだろう。
【0028】
また、インナースリーブ20およびアウタースリーブ22は、如何なる適切な物質でも作製可能である。木綿およびポリエステルは、一例としての物質であり、双方とも容易く入手できる織物において十分な伸展性があり、比較的廉価であり、使って作業し易いと考えられる。インナースリーブ20およびアウタースリーブ22は、同一の物質または異なる物質で作製可能とされる。インナースリーブ20は、保温用素子によりもたらされる熱運動が容易く瓶10に伝達されるように、熱伝導性物質で作られ、および/または、少なくとも保温用素子32により覆われるべき部分において十分に薄く作製し得る。また、アウタースリーブ22は、熱絶縁物質で作製され得るものであり、および/または、保温用素子32によりもたらされる熱運動が取巻く環境への伝達をさせないように十分に厚いものであり得る。
【0029】
また、インナースリーブ20またはアウタースリーブ22は、エラスタインのような高弾性物質、または、リップストップナイロンのような比較的廉価な物質で作製され得る。
当業者は、他の設計変更がなされ得る、即ち、そのような物質の選択が違ってもよいということは分かるだろう。例えば、もし、インナースリーブ20のために使用される物質の弾性が、インナースリーブ20がしっかりと瓶10を保持することを確実にするように、十分に高いならば、例えば、ゴムバンド30が省かれ得る。もし、比較的堅い物質が、アウタースリーブ22について使用されるならば、他のゴムバンド、または、スナップ、ファスナーなどは、保温用素子32がアウタースリーブ22により、所定位置に確実に固定保持されるように第2の端部16に隣接したアウタースリーブ22に対し付加可能とされる。
【0030】
保温用ボトルソックス12の第1の端部14に隣接したインナースリーブおよびアウタースリーブの連結は、インナースリーブ20を瓶10の回りに保持しながら、アウタースリーブ22の上方への折り返しを簡単にするには優れていることがわかるけれど、インナースリーブ20およびアウタースリーブ22が、第2の端部16に隣接するように、他の位置で連結されてもよく、互いに一体に作られ、それとも、別個にされてもよい。
【0031】
図7を参照するに、保温用ボトルソックス12´の代替的な実施例が、これから述べられる。瓶40´は、インナースリーブ20´を含む保温用ボトルソックス12´により保持される。第1のタブ34´および第2のタブ36´を両端部に有する保温用素子32´は、インナースリーブ20´の回りに巻き付けられる。第1のタブ34´は、インナースリーブ20´内に形成されるスリット50´内に収容され、それにより、インナースリーブ20´および瓶40´の回りの保温用素子32´の適切な位置決めを容易にする。
【0032】
図8乃至図10を参照するに、ボトルソックス12´´の操作および保温用素子32´´の挿入が、第1の端部14´´ではなく、第2の端部16´´に連結されるインナースリーブ20´´およびアウタースリーブ22´´における実施例について述べられる。図8に示されるように、瓶40が、ボトルソックス12´´の第1の端部14´´内に挿入される。インナースリーブ20´´およびアウタースリーブ22´´は、互いに隣接している。
【0033】
瓶40が挿入された後、アウタースリーブ22´´は、図9によく示されるように、引き下ろされる。保温用素子32´´は、インナースリーブ20´´の回りに位置決めされる。保温用素子32´´が位置決めされた後、アウタースリーブ22´´がボトルソックス12´´の第1の端部14´´に向けて上方へ引き戻される。示されるように、アウタースリーブ22´´およびインナースリーブ20´´は、ボトルソックス12´´の第2の端部16´´で一緒に取付けられる。その取付けは、ボトルソックス12´´の第2の端部16´´が2重層を形成するようにあり得る。代替的に、アウタースリーブ22´´は、そのボトルソックスの第2の端部が単層を形成するようにボトルソックス12´´の第2の端部16´´で取付けられてもよい。
【0034】
保温用素子32は、示される一体型の代わりに、多数の部品であってもよい。多数のスリット、即ち、複数のポケットが、そのような複数の部品を収容するようにインナースリーブ20内またはインナースリーブ20上に形成され得る。マジックテープ(登録商標)または取外し可能な接着剤(releasable adhesive)のような他の手段が、保温用素子32をインナースリーブ20に固定するために使用されてもよい。さらに、暖めまたは冷やすための他の保温用素子は、当業者に知られており、また、メディヒート(Mediheat)社により供給される保温素子に加えて、本発明に関連して使用するために適している。
【0035】
本発明の他の特徴が、上述のように、保温用ボトルソックス12を使って瓶10内に収容される流動体を加熱する方法について述べられる。図11における流れ図80を参照するに、その方法は、スタート(ブロック82)から、ブロック84において、柔軟な管状のスリーブ12の閉塞した下端16が、その瓶の下部を受け入れるように瓶10を柔軟な管状のスリーブ12の開口上端23を通じて挿入することを含む。ゴムバンド30は、柔軟な管状のスリーブ12の中央部を瓶10の隣接部に固定する。ブロック86において、柔軟な管状のスリーブ12の閉塞した下端16を露出させるように柔軟な管状のスリーブ12の開口上端23が、ゴムバンド30から引き離される。
【0036】
さらに、その方法は、ブロック88において、瓶10内の流動体を温めるために少なくとも一つの化学的な熱源素子32を柔軟な管状のスリーブ12の閉塞した下端16に隣接して位置決めすることを含む。ブロック90において、柔軟な管状のスリーブ12の開口上端23が柔軟な管状のスリーブ12の閉塞した下端に隣接し、少なくとも一つの化学的な熱源素子のためのポケットを画定するように、柔軟な管状のスリーブ12の開口上端23が、少なくとも一つの化学的な熱源素子32に折り重ねられる。ブロック92において、その方法は、終了する。
【0037】
本発明における多くの変更および他の実施例は、当業者によって浮かび、上述の説明および関連した図面にある示唆の利益を有する。従って、本発明は、その開示されたある決まった実施例に限定されることなく、その変更および実施例が、添付した請求の範囲内に含まれることを意図していることを理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
瓶の下部を当たって受け止める閉塞端部および該瓶を受け入れるための開口端部を有する柔軟な管状のスリーブと、
前記柔軟な管状のスリーブの中央部により保持され、該中央部を前記瓶の隣接部に固定し、ポケットを画定するように前記閉塞端部に隣接して前記開口端部が折り返し可能とされるゴムバンドと、
前記瓶を温めるための前記ポケットに受け入れられる少なくとも一つの化学的熱源素子と、
を含む瓶用保温器。
【請求項2】
前記少なくとも一つの化学的熱源素子は、空気活性化熱源層からなる請求項1記載の瓶用保温器。
【請求項3】
前記少なくとも一つの化学的熱源素子は、前記瓶に巻き付ける細長い形状を有する単一の化学的熱源素子からなる請求項1記載の瓶用保温器。
【請求項4】
前記単一の化学的熱源素子は、前記単一の化学的熱源素子を前記柔軟な管状のスリーブの閉塞下端に隣接して接着剤で固定するための接着層をそれぞれ含む両端部を有する請求項3記載の瓶用保温器。
【請求項5】
前記単一の化学的熱源素子は、前記柔軟な管状のスリーブの閉塞端部に隣接して貼付する以前に前記接着層を保護するために取り外し可能な層を各接着層上にさらに含む請求項4記載の瓶用保温器。
【請求項6】
前記柔軟な管状のスリーブは、布生地からなる請求項1記載の瓶用保温器。
【請求項7】
前記布生地は、弾性布地を含む請求項6記載の瓶用保温器。
【請求項8】
前記布生地は、通気性布地である請求項6記載の瓶用保温器。
【請求項9】
前記布生地は、木綿およびスパンデックスを含む請求項6記載の瓶用保温器。
【請求項10】
前記木綿は、前記布生地における80%から97%までの範囲内にあり、前記スパンデックスは、前記布生地における3%から20%までの範囲内にある請求項9記載の瓶用保温器。
【請求項11】
前記ゴムバンドは、前記柔軟な管状のスリーブの開口上端に隣接している請求項1記載の瓶用保温器。
【請求項12】
瓶と、瓶用保温器とを含む装置であって、
該瓶用保温器は、
瓶の下部を当たって受け止める閉塞端部および該瓶を受け入れるための開口端部を有する柔軟な管状のスリーブと、
前記柔軟な管状のスリーブの中央部により保持され、該中央部を前記瓶の隣接部に固定し、ポケットを画定するように前記閉塞端部に隣接して前記開口端部が折り返し可能とされるゴムバンドと、
前記瓶内の流動体を温めるための前記ポケットに受け入れられる少なくとも一つの化学的熱源素子と、を含む装置。
【請求項13】
前記少なくとも一つの化学的熱源素子は、前記瓶に巻き付ける細長い形状を有する単一の空気活性化熱源層からなり、前記単一の化学的熱源素子は、前記単一の化学的熱源素子を前記柔軟な管状のスリーブの閉塞下端に隣接して接着剤で固定するための接着層をそれぞれ含む両端部を有する請求項12記載の装置。
【請求項14】
前記柔軟な管状のスリーブは、弾性布生地からなる請求項12記載の装置。
【請求項15】
前記柔軟な管状のスリーブは、通気性布地である請求項14記載の装置。
【請求項16】
閉塞下端および開口上端を有する柔軟な管状のスリーブと、該柔軟な管状のスリーブの中央部により保持されるゴムバンドとを含む瓶用保温器を使って瓶内に収容される流動体を温める方法において、
前記ゴムバンドが前記柔軟な管状のスリーブの中央部を前記瓶の隣接部に固定した状態で、該柔軟な管状のスリーブの閉塞した下端が、該瓶の下部を受け入れるように該瓶を該柔軟な管状のスリーブの開口上端を通じて挿入し、
前記柔軟な管状のスリーブの閉塞端部を露出させるように前記ゴムバンドから該柔軟な管状のスリーブの開口上端を引き離し、
少なくとも一つの化学的熱源素子を、前記瓶内の流動体を温めるために前記柔軟な管状のスリーブの閉塞端部に隣接して位置決めし、
前記開口上端が少なくとも一つの化学的熱源のためのポケットを画定するように前記閉塞端部に隣接するように、前記柔軟な管状のスリーブの開口上端を前記少なくとも一つの化学的熱源に折り重ねることを含む方法。
【請求項17】
前記少なくとも一つの化学的熱源素子は、空気活性化熱源層からなる請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも一つの化学的熱源素子は、前記瓶に巻き付けるための細長い形を有した単一の化学的熱源素子である請求項16記載の方法。
【請求項19】
前記単一の化学的熱源素子は、該単一の化学的熱源素子を前記柔軟な管状のスリーブの閉塞下端に隣接して接着剤で固定するための接着層をそれぞれ含む両端を有する請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記単一の化学的熱源素子は、さらに、前記柔軟な管状のスリーブの閉塞下端に隣接して貼付する以前に接着層を保護するために各熱接着層上に取外し可能な層をさらに含む請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記柔軟の管状のスリーブは、弾性布地からなる請求項16記載の方法。
【請求項22】
前記弾性布地は、通気性布地からなる請求項21記載の方法。
【請求項23】
前記弾性布生地は、木綿およびスパンデックスを含む請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記木綿は、前記布生地における80%から97%までの範囲内にあり、前記スパンデックスは、前記布生地における3%から20%までの範囲内にある請求項23記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2012−505731(P2012−505731A)
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−533253(P2011−533253)
【出願日】平成21年10月19日(2009.10.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/061135
【国際公開番号】WO2010/048070
【国際公開日】平成22年4月29日(2010.4.29)
【出願人】(511099788)
【Fターム(参考)】