傾斜した床槽内に触媒材料からなる充填材を含みその下に配置された流動に影響を与える装置を有するフィルタ装置
この発明は、触媒材料からなる充填材を有する傾斜した床槽を備え、前記床槽がその下側の長手面に背面支持壁を備え、前記床槽の一端面側の領域内に前記充填材を通過したガスを排出する浄化済みガス排出口を形成し、同様に前記床槽の一端面側の領域内に吹き込みガス注入口を形成してなる、特に複数回汚染されたガス用のフィルタ装置に係り、吹き込みガス注入口(40)と浄化済みガス排出口(36)を同じ端面(38)上に形成し、特に吹き込みガスが床槽(12)を通過する際の流動ピークを防止または少なくとも低減する流動に影響を与える装置(50)を前記床槽(12)の下方で特に両方の端面の間に分配して設置する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、請求項1前段に記載のフィルタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のフィルタ装置は例えば独国特許出願公開第102005022138号(A1)明細書によって知られている。このフィルタ装置は特に高炉排ガスあるいはゴミ焼却炉から埃、ダイオキシン、窒素酸化物等をフィルタ除去するために極めて適している。そのためこの装置は、触媒材料からなる充填材を有していて斜めに設置された複数の床槽を有する。床槽の下側の縁部で触媒材料がいずれも背面支持壁に接合し、所要のフィルタ効果を達成するためにこの床槽を介して上から下に通流するようにされる。
【0003】
特に発生した埃によって触媒材料が滞留した場合、床槽を介して下から上に吹き込みガスが誘導される。それによって最上部および凝縮された触媒材料の層が軽く持ち上げられ、背面支持壁を介して滑落する。
【0004】
最適な稼働のためには充填材の載置角度が床槽の傾斜姿勢の傾斜角度に相当する必要があることが理解される。
【0005】
大規模な工場のためにこの種のフィルタ装置は相当な長さを有する。例えば、床槽は長手方向において6m、あるいは10mとなることが可能であり、その際幅が例えば1mとなり得る。横断方向に見て斜めに延在している床槽に対してその全長、すなわち6mあるいは10mにわたって吹き込みガスが通流し、その吹き込みガスは徐々に下方から床槽に流入する。
【0006】
凝縮層の確実な持ち上げを保証するために、吹き込みガスインパルスによって処理することが提案されている。このことによって凝縮層の解離の均等化がある程度改善されるが、その際に形成された圧力波によって未だ使用されていない触媒材料まで除去され従って過大なロスが発生することがもたらされる。
【0007】
充填材の洗浄を改善するために、例えば側面すなわち床槽の下側の長手面に沿って吹き込みガスを注入することも提案されている。しかしながらこのことは処理技術上有効ではなく、その理由は同種の注入口が滑落する凝縮層によって容易に汚染され、また吹き込みガスインパルスが極めて短時間保持される場合吹き込みガスがそれ以上通流せず、凝縮層が滑落すると凝縮された顆粒の残渣が必然的に吹き込みガス口内に到達するためである。さらに、フィルタボックスの外面上の多数の吹き込みガスパイプ接続部が同様に多数のシーリング、パイプ曲折部、ならびに分岐部を必要にし、従ってその実施が不効率となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】独国特許出願公開第102005022138号(A1)明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って本発明の目的は、追加的なコストを発生させることなく確実な洗浄作業を可能にし、それにも関わらず硫黄および塩素を含有する排出ガスの場合でもフィルタの寿命を改善させる、請求項1前段に記載のフィルタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題は本発明に従って請求項1により解決される。従属請求項には好適な追加構成が示されている。
【0011】
本発明によれば、吹き込みガス注入口を浄化済みガス排出口と同じ側に設ける。浄化済みガスは汚染したガスの流入温度より著しく低くはない温度、例えば160℃でフィルタボックスから排出される。この温度は硫黄の露点よりも顕著に高くなり、従っていわゆる“冷温箇所”においても硫酸への凝縮が不可能になる。意外なことに、吹き込みガスは“向流原理”における注入によってその吹き込みガスが適宜に高められた温度となるように加熱される。
【0012】
好適な構成形態によれば、平行する床槽から分流された浄化済みガスが吹き込みガスとして使用される。この浄化済みガスも勿論約160℃である所要の温度を有するが、その際例えば130℃の温度でも充分であることが理解される。
【0013】
複数回汚染されたガスに適していて320℃ないし340℃の温度を必要とする周知のフィルタ装置は排出ガスの再加熱を必要とするため、それに比べて大幅なエネルギー節約が達成される。
【0014】
本発明によれば、横断方向に見て斜めに配置された床槽の同じ端面上への吹き込みガス注入口と浄化済みガス排出口の配置に加えて床槽の下の自由空間内に流動に影響を与える装置を設置することが極めて好適である。この種の流動に影響を与える装置は、床槽の全長および充分な長さにわたっての凝縮層の確実な持ち上げを保証しそれによって凝縮層が全体的に滑落するようにして部分的に残留しないようにするよう作用する。
【0015】
凝縮層は一定の内部凝集を有する。しかしながらそれは、従来具現化されたフィルタ装置において特に吹き込みガス注入口と逆側の端面上でも断片に破壊される傾向をもたらした。本発明に従って所要の吹き込みガスインパルスが実質的に制動され、その結果顕著に点状かつ動的に形成された剥離インパルスが適宜な方式で緩和される。従来は共振によって定在波が生じてその波腹が凝縮層の部分解離をもたらす可能性があったが、本発明によれば吹き込み流に影響を与える装置によって剥離インパルスが意外なほど削減されるかあるいは“軽減”される。
【0016】
それにも関わらず意外なことに剥離インパルスのピーク値が顕著に低減されても凝縮層の確実な除去が達成される。
【0017】
意外なことに、そのために吹き込みガス流の個別流への分割が既に好適なものとなり、それには例えば誘導板として形成された流動に影響を与える装置が適している。吹き込みガス流がその種の誘導板によって分割され、個別流毎に下方から床槽に誘導される。誘導板はいずれも適宜な方式で該当する床槽の下方に配置されるが、斜め下方には配置されず、従って滑落する凝縮層が当接し衝突することはない。
【0018】
さらなる説明のために、独国特許出願公開第102005022138号(A1)明細書の記述を全体的に引用する。流動に影響を与える装置は吹き込みガスが床槽を通流する際の気流のピークを防止し、ここで凝縮層が全体的にいわば統合された層として意外なほど容易に持ち上げられ滑落し得るようになることが理解される。ピークの削除によって凝縮層の下方に実質的に全体的に均等な圧力が形成され、それは気流のピークによって形成された凝縮層内の穴を通じて解放されることもあり得ない。
【0019】
従って本発明によれば、意外なほど確実かつ改善された充填材の洗浄が達成される。
【0020】
好適な構成形態によればさらに、既知の方式によって推進スクリューを介して排出される凝縮層を部分循環系内で使用し洗浄する。そのためその部分を例えば300℃まで高められた温度に加熱することができ;捕捉された埃は吹き飛ばすかあるいは洗い流すことができ、またさらなる加熱によって発生した汚染ガスを再凝縮によって冷温箇所上で捕捉して排出することができる。
【0021】
さらにそれによって少なくとも部分的に顆粒の再利用が可能になるが、その際循環系内に新鮮な顆粒を投入することが好適である。
【0022】
本発明によれば、小型のフィルタボックスによって多種の汚染を排出ガスから除去し得ることが極めて好適であり、すなわちダイオキシンおよびフラン、窒素酸化物、硫黄化合物、塩素化合物、さらに特に埃ならびに場合によってCOを除去することができる。
【0023】
特に従来知られていたDenoxフィルタは同時の埃除去は可能にしないので、その点に関して著しい改善が達成される。加えて、本発明に係るフィルタ装置の製造コストは従来のDenoxあるいはDesoxフィルタ装置に比べて半分に削減される。
【0024】
本発明の好適な構成形態によれば、通流勾配が低減され、また垂直な小道群が床槽内で並列に配置されることが極めて好適である。その垂直な縦および横リブによってそれらがわずか数cmの高さで形成されていたとしても通流の並列化が可能になる。
【0025】
変更された構成形態によれば、流動に影響を与える装置として床槽の下方で長手方向に沿って動作するノズルスライドを設ける。これは、極めて強力な流れが貫流する、例えば1mである床槽幅のスロットノズルからなる。この場合、本発明とは別にして、一般的に凝縮層が断裂することが考えられる。しかしながら形成される流動はそれにも関わらず凝縮層の残渣が全く滞留しない程度に充分に大きいものであり、ここでも吹き込みガスとして平行する床槽の浄化済みガスを使用することができる。
【0026】
本発明のその他の詳細、特徴、ならびに利点は添付図面を参照しながら以下に記述する複数の実施例の説明によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係るフィルタ装置の第1の実施例を示した断面図である。
【図2】図1の実施例の長手方向断面図である。
【図3】本発明に係るフィルタ装置の別の実施例を示した概略図である。
【図4】図3の矢印Bの層を示した断面図である。
【図5】コンテナ内に収容された本発明に係るフィルタ装置の実施例を示した側面図である。
【図6】本発明に係るフィルタ装置の内部が強調されたものであり図5の実施例を左から見た側面図である。
【図7】図6の線A−Aに沿った図5の実施例の断面図である。
【図8】図6の線C−Cに沿った図5の実施例の断面図である。
【図9】図5の実施例を左から見た側面図である。
【図10】図5の実施例を示した上面図である。
【図11】図10の線B−Bに沿った図5の実施例の断面図である。
【図12】図5の実施例を下から見た平面図である。
【図13】図6の線D−Dに沿った図5の実施例の断面を示した透視図である。
【図14】図5のコンテナを示した透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1に示された本発明に係るフィルタ装置10の実施例は複数の傾斜した床槽12,14,16および18を備え、それらは図示された実施例においてモミの木状に延在している。触媒材料からなる充填材20が設けられ、それが注入漏斗22によってフィルタボックス24の全長にわたって均等に注入される。注入漏斗22は、フィルタボックス24の長手方向に延在するとともに充填材20を均等に放出するよう作用する配量スクリュー26を備える。
【0029】
既知の方式によって充填材20の触媒材料が床槽12ないし18上に滑落し、その際床槽の傾斜は触媒材料の載置角度に相当する。各床槽の下側の長手面30上に背面支持壁32が形成されているが、これは垂直に形成する必要はなく、前述した全体的に引用する公開公報に示されているように、例えば水平に延在させることもできる。
【0030】
各床槽の下方にいずれも自由空間、例えば床槽12の下方には自由空間34が形成され、これはその下面および全ての端面上で気密に封止されている。自由空間34は断面において平行パイプ形状を有し、(床槽の幅に相当する)約1mの幅を有する。床槽12は格子から形成された火格子を備え、その際縦および横リブがいずれも約3cmの高さを有する。この火格子は大面積の篩によって被覆され、それが充填材を保持する。
【0031】
通常稼働中においては床槽12の斜め上から斜め下に向かって、すなわち床槽12の上方から自由空間34内に向かってガスが通流する。それによって浄化済みガスが生成され、それが浄化済みガス排出口36を介して排出される。通常稼働中あるいはフィルタ稼働中において流入した埃が床槽12の充填材の上面上に集積され、従ってそこに凝縮層が形成される。
【0032】
洗浄工程においては床槽12を介した通流方向が逆転し、吹き込みガスが自由空間34内に流入して床槽12を下から上に貫流する。
【0033】
図2には本発明に係る構成の各部分が示されている。浄化済みガスは自由空間34から浄化済みガス排出口36を介して排出される。床槽12の同じ端面38の領域内に吹き込みガス注入口40が形成され、切り換えダンパ42によって吹き込みガスと浄化済みガスの間の切り換えが可能となっている。吹き込みガスの通流は点線によって示されており、一方浄化済みガスの通流は実線の矢印によって示されている。
【0034】
吹き込みガス注入口と浄化済みガス排出口に接続して集積および切り換えボックス44が設けられている。この集積および切り換えボックスによって床槽のうちの1つが選択的に洗浄工程に切り換えられる。このため3つの床槽から浄化済みガスが集積されてその浄化済みガスの一部が吹き込みガスとして床槽12に誘導され、その際切り換えダンパ42が点線の位置に移動し、吹き込みガスが吹き込みガス注入口40を介して自由空間34に供給される。
【0035】
各自由空間が流動に影響を与える装置50をそれぞれ備え、例として自由空間46について図示されている。図示された実施例において床槽14の長さにわたって、すなわち約6mに分散してガス誘導板52が設けられ、それが流入した吹き込みガスを個別流に分割し、斜め下から床槽14に誘導する。意外なことにこのことによって、床槽14上に堆積した凝縮層を均等に持ち上げ従ってより良好に滑動させることがもたらされる。
【0036】
それに代えてその他の任意の流動に影響を与える装置を設け得ることが理解される。リブ、オリフィス等を介して流動抵抗を形成するかあるいはガス迂回路を実現することができる。
【0037】
図3には、顆粒のための部分循環系と浄化済みガスのための部分循環系の両方を形成し得ることが示されている。この図面およびその他の図面において同一の構成要素は同一の参照符号を付して示される。この実施例においては切り換えダンパ42の代わりに浄化済みガスのための開閉ダンパ54と吹き込みガスのための開閉ダンパ56が形成されている。浄化済みガス排出口36と吹き込みガス注入口40が接続技術によって結合され、分岐はフィルタボックス58の端面38上の接続部の数cm後方に形成される。図示されているように、本発明に係るフィルタ装置10は実質的に直方体形状のフィルタボックス58内に収容され、それが例えば約2m超の幅と3mの高さと6mの長さを備え、それによって小型のゴミ焼却装置に対応し、すなわちその他でも標準型のコンテナ内に収容可能になっている。
【0038】
切り換えダンパ42を個別の開閉ダンパ54および56に分割することによってさらに床槽のうちの1つに的を絞って洗浄工程を開始することが可能になる。フィルタ稼働において4個の開閉ダンパ56が全て閉じられ、また4個の開閉ダンパ54は全て開かれる。洗浄工程においては床槽のうち1つの開閉ダンパ56が開かれ、またそれと同じ床槽の開閉ダンパ54が閉じられる。コンプレッサ60によって浄化済みガス62の圧力が高められ、そのコンプレッサの出力側で管64と66が分岐し、それらはいずれも吹き込みガス注入口40と結合される。従って開閉ダンパ56が開いている際に圧縮された浄化済みガスが吹き込みガスとして当該吹き込みガス注入口40を介して自由空間34内に流入する。そこで流動に影響を与える装置50に衝突し、これは図示された実施例において分散して配置された流動抵抗68,70,72によって具現化される。リブ形状の流動抵抗68ないし72が吹き込みガスインパルスを分断し、従って気流のピークが床槽を通流しないようにする。
【0039】
図3にはさらに、背面支持壁32上で滑落する凝縮された顆粒が推進スクリュー74を介して排出されることが示されている。それがフィルタボックス58の端面76の領域内で集積され、回転バルブ78が開かれている際にフィルタボックス58から流出する。凝縮された顆粒が浄化ボックス80内において例えば洗浄、篩および/または加熱等の適宜な方式で浄化される。顆粒のうちの所定の分が還流管82を介して浄化ボックス80から排出される。新鮮な顆粒あるいは触媒が供給路84を介して供給され、還流された顆粒と共に循環系内の注入漏斗22に誘導される。
【0040】
浄化ボックス80内においてさらに使用済みの顆粒が分離され管86を介して排出される。埃ならびに硫黄、塩素、および/またはフッ素を含有するガスが該当する塩の気化によって形成され、除去あるいは場合によって分離して凝縮される。
【0041】
図4には、推進スクリュー74と回転バルブ78の双方がフィルタボックス58の両側に配置されることが示されており;さらに本発明に係るフィルタ装置10を支持部材90および92によってコンパクトに支承し得ることが示されている。
【0042】
図5には、図1のフィルタボックス24の機能を満たす標準型コンテナ100の側面が示されており、一端面側のドア102が開放されている。コンテナ100のもう一方の端面上には配量スクリュー26の駆動モータ104と、推進スクリュー74の両方のうちの一方の駆動モータ106と、両方の未処理ガス注入口108の一方と、浄化済みガス排出口110と、吹き込みガス注入口112が示されている。
【0043】
図6において、両方の未処理ガス注入口108の他に床槽12,14,16,18ならびに注入漏斗22および推進スクリュー74が示されている。
【0044】
図7により、配量スクリュー26が床槽の全長にわたってどのように延在しているが明確に示されており、そのうち床槽12および14のみが図示されている。配量スクリュー26はコンテナ100の外側に設置されたモータ104によって駆動され、それによって充填された触媒を床槽の全長にわたって注入漏斗22内に均等に供給するようにし、前記注入漏斗22の1つの壁部は配量スクリュー26の後側に示されている。コンテナ100の同じ側面上の配量スクリューモータ104の下側に別の浄化済みガス排出口110が示されており、それらが共通の集積および切り換えボックス44に接続し、そこで全ての4つのフィルタ床槽の浄化されたガスが集積されて取り出される。
【0045】
図8には、コンテナ外被部材の下側に導入された未処理ガスの通流を均等化するよう機能する流動に影響を与える装置114が示されている。図8には、さらに両方の推進スクリュー74のうちの一方(ここでは断面で図示されている)が示されており、これも同様に床槽12,14,16,18の全長にわたって延在している。推進スクリュー74とその駆動モータ106の作用によって使用済みの触媒材料が搬出され場合によって存在する浄化機構に供給される。コンテナの底床内の開口部116を介して使用済みの触媒材料がコンテナの中から排出される。
【0046】
図9には、集積ボックス44が顕著に示されている。円形の開口部118に例えば浄化済みガスをさらに誘導するための管をフランジ付けすることができる。円形の開口部118内にフィルタ床槽の下に存在する自由空間34の幅にわたって延在する合計4個の浄化済みガス排出口110のうちの2個が示されている。いずれも個々の浄化済みガス排出口の上方に存在する傾斜したパイプ112が個別のフィルタ床槽へ吹き込みガスを供給するように作用する。コンテナの下側の2つの角部上に推進スクリュー74の駆動モータ106が明確に示されている。上部の中央にはさらに配量スクリュー26の駆動モータ104が明確に示されている。
【0047】
図10はコンテナ100を示した上面図であり、その上面に2個の未処理ガス注入口108ならびに2個の(ここでは板で遮蔽されている)触媒充填用のフランジ開口部120が示されている。右側には共通の切り換えおよび集積ボックス44に向かって先細りになっている浄化済みガス排出口110および4個の吹き込みガス注入口112が示されている。
【0048】
図11にはコンテナ100が図10の線B−Bに沿った断面で示されている。コンテナ100の底床の左右の両方の推進スクリュー74ならびに注入漏斗22の中央の配量スクリュー26が示されている。好適な実施例によれば、配量スクリュー26の前進および後退動作によって注入漏斗22の前端および後端に向かって触媒材料を動かすことができ、それによって注入漏斗22の全長にわたった触媒材料の分量の均等な分配が確立される。さらに、コンテナ外被の直下の注入漏斗22の左右に未処理ガス流を均一化するための流動に影響を与える装置114の薄片が示されている。
【0049】
図12には、コンテナ100の底床内の使用済みの触媒材料の排出口116が再度明確に示されている。ここには好適な実施例において触媒材料を再処理のための装置を接続することができ、それによってその触媒材料を本発明に係るフィルタにおいて再利用し得るようにする。
【0050】
図13には、注入漏斗22内に存在する配量スクリュー26に加えて(ここで図示されている)フィルタ床槽12,14の火格子の下側に配置された流動に影響を与える装置50が示されており、これは図示された実施例において薄片状に形成されているが、明瞭性の目的から床槽14についてのみ表記されている。この流動に影響を与える装置50によって一方で吹き込みガスインパルスがフィルタ床槽の全長にわたって均等化され、他方では使用される吹き込みガスインパルスの傾斜が“平坦化”され、それが本発明に従って洗浄するフィルタ床槽上の触媒材料の凝縮層の大面積の持ち上げに通じる。
【0051】
(図示されていない)別の実施形態によれば、上からコンテナ内に流入する未処理ガスがまず上側のフィルタ床槽を通過し、その後浄化済みガス排出口を介する代わりに適宜な分離装置によって即座にコンテナの中から排出され、下方のフィルタ床槽には既に予備浄化されたガスがさらなる浄化のために供給されるようにし、従ってそのような方式で2つのフィルタ床槽をカスケード接続して浄化効率を著しく高めることができる。この目的のため、上側のフィルタ床槽の下の通常は気密である自由空間の壁部が開口部を有する必要があり、それによって予備浄化されたガスが前記の分離装置を介して2番目のフィルタ床槽に通流することができる。
【0052】
図14は、再び標準型コンテナ100内の本発明に係るフィルタの実施形態を示した透視図である。フィルタ床槽16および18から排出された使用済みの触媒材料をコンテナの底床内の排出口116を介して外部に搬出する後側の推進スクリュー74が明確に示されている。
【技術分野】
【0001】
この発明は、請求項1前段に記載のフィルタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のフィルタ装置は例えば独国特許出願公開第102005022138号(A1)明細書によって知られている。このフィルタ装置は特に高炉排ガスあるいはゴミ焼却炉から埃、ダイオキシン、窒素酸化物等をフィルタ除去するために極めて適している。そのためこの装置は、触媒材料からなる充填材を有していて斜めに設置された複数の床槽を有する。床槽の下側の縁部で触媒材料がいずれも背面支持壁に接合し、所要のフィルタ効果を達成するためにこの床槽を介して上から下に通流するようにされる。
【0003】
特に発生した埃によって触媒材料が滞留した場合、床槽を介して下から上に吹き込みガスが誘導される。それによって最上部および凝縮された触媒材料の層が軽く持ち上げられ、背面支持壁を介して滑落する。
【0004】
最適な稼働のためには充填材の載置角度が床槽の傾斜姿勢の傾斜角度に相当する必要があることが理解される。
【0005】
大規模な工場のためにこの種のフィルタ装置は相当な長さを有する。例えば、床槽は長手方向において6m、あるいは10mとなることが可能であり、その際幅が例えば1mとなり得る。横断方向に見て斜めに延在している床槽に対してその全長、すなわち6mあるいは10mにわたって吹き込みガスが通流し、その吹き込みガスは徐々に下方から床槽に流入する。
【0006】
凝縮層の確実な持ち上げを保証するために、吹き込みガスインパルスによって処理することが提案されている。このことによって凝縮層の解離の均等化がある程度改善されるが、その際に形成された圧力波によって未だ使用されていない触媒材料まで除去され従って過大なロスが発生することがもたらされる。
【0007】
充填材の洗浄を改善するために、例えば側面すなわち床槽の下側の長手面に沿って吹き込みガスを注入することも提案されている。しかしながらこのことは処理技術上有効ではなく、その理由は同種の注入口が滑落する凝縮層によって容易に汚染され、また吹き込みガスインパルスが極めて短時間保持される場合吹き込みガスがそれ以上通流せず、凝縮層が滑落すると凝縮された顆粒の残渣が必然的に吹き込みガス口内に到達するためである。さらに、フィルタボックスの外面上の多数の吹き込みガスパイプ接続部が同様に多数のシーリング、パイプ曲折部、ならびに分岐部を必要にし、従ってその実施が不効率となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】独国特許出願公開第102005022138号(A1)明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って本発明の目的は、追加的なコストを発生させることなく確実な洗浄作業を可能にし、それにも関わらず硫黄および塩素を含有する排出ガスの場合でもフィルタの寿命を改善させる、請求項1前段に記載のフィルタ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の課題は本発明に従って請求項1により解決される。従属請求項には好適な追加構成が示されている。
【0011】
本発明によれば、吹き込みガス注入口を浄化済みガス排出口と同じ側に設ける。浄化済みガスは汚染したガスの流入温度より著しく低くはない温度、例えば160℃でフィルタボックスから排出される。この温度は硫黄の露点よりも顕著に高くなり、従っていわゆる“冷温箇所”においても硫酸への凝縮が不可能になる。意外なことに、吹き込みガスは“向流原理”における注入によってその吹き込みガスが適宜に高められた温度となるように加熱される。
【0012】
好適な構成形態によれば、平行する床槽から分流された浄化済みガスが吹き込みガスとして使用される。この浄化済みガスも勿論約160℃である所要の温度を有するが、その際例えば130℃の温度でも充分であることが理解される。
【0013】
複数回汚染されたガスに適していて320℃ないし340℃の温度を必要とする周知のフィルタ装置は排出ガスの再加熱を必要とするため、それに比べて大幅なエネルギー節約が達成される。
【0014】
本発明によれば、横断方向に見て斜めに配置された床槽の同じ端面上への吹き込みガス注入口と浄化済みガス排出口の配置に加えて床槽の下の自由空間内に流動に影響を与える装置を設置することが極めて好適である。この種の流動に影響を与える装置は、床槽の全長および充分な長さにわたっての凝縮層の確実な持ち上げを保証しそれによって凝縮層が全体的に滑落するようにして部分的に残留しないようにするよう作用する。
【0015】
凝縮層は一定の内部凝集を有する。しかしながらそれは、従来具現化されたフィルタ装置において特に吹き込みガス注入口と逆側の端面上でも断片に破壊される傾向をもたらした。本発明に従って所要の吹き込みガスインパルスが実質的に制動され、その結果顕著に点状かつ動的に形成された剥離インパルスが適宜な方式で緩和される。従来は共振によって定在波が生じてその波腹が凝縮層の部分解離をもたらす可能性があったが、本発明によれば吹き込み流に影響を与える装置によって剥離インパルスが意外なほど削減されるかあるいは“軽減”される。
【0016】
それにも関わらず意外なことに剥離インパルスのピーク値が顕著に低減されても凝縮層の確実な除去が達成される。
【0017】
意外なことに、そのために吹き込みガス流の個別流への分割が既に好適なものとなり、それには例えば誘導板として形成された流動に影響を与える装置が適している。吹き込みガス流がその種の誘導板によって分割され、個別流毎に下方から床槽に誘導される。誘導板はいずれも適宜な方式で該当する床槽の下方に配置されるが、斜め下方には配置されず、従って滑落する凝縮層が当接し衝突することはない。
【0018】
さらなる説明のために、独国特許出願公開第102005022138号(A1)明細書の記述を全体的に引用する。流動に影響を与える装置は吹き込みガスが床槽を通流する際の気流のピークを防止し、ここで凝縮層が全体的にいわば統合された層として意外なほど容易に持ち上げられ滑落し得るようになることが理解される。ピークの削除によって凝縮層の下方に実質的に全体的に均等な圧力が形成され、それは気流のピークによって形成された凝縮層内の穴を通じて解放されることもあり得ない。
【0019】
従って本発明によれば、意外なほど確実かつ改善された充填材の洗浄が達成される。
【0020】
好適な構成形態によればさらに、既知の方式によって推進スクリューを介して排出される凝縮層を部分循環系内で使用し洗浄する。そのためその部分を例えば300℃まで高められた温度に加熱することができ;捕捉された埃は吹き飛ばすかあるいは洗い流すことができ、またさらなる加熱によって発生した汚染ガスを再凝縮によって冷温箇所上で捕捉して排出することができる。
【0021】
さらにそれによって少なくとも部分的に顆粒の再利用が可能になるが、その際循環系内に新鮮な顆粒を投入することが好適である。
【0022】
本発明によれば、小型のフィルタボックスによって多種の汚染を排出ガスから除去し得ることが極めて好適であり、すなわちダイオキシンおよびフラン、窒素酸化物、硫黄化合物、塩素化合物、さらに特に埃ならびに場合によってCOを除去することができる。
【0023】
特に従来知られていたDenoxフィルタは同時の埃除去は可能にしないので、その点に関して著しい改善が達成される。加えて、本発明に係るフィルタ装置の製造コストは従来のDenoxあるいはDesoxフィルタ装置に比べて半分に削減される。
【0024】
本発明の好適な構成形態によれば、通流勾配が低減され、また垂直な小道群が床槽内で並列に配置されることが極めて好適である。その垂直な縦および横リブによってそれらがわずか数cmの高さで形成されていたとしても通流の並列化が可能になる。
【0025】
変更された構成形態によれば、流動に影響を与える装置として床槽の下方で長手方向に沿って動作するノズルスライドを設ける。これは、極めて強力な流れが貫流する、例えば1mである床槽幅のスロットノズルからなる。この場合、本発明とは別にして、一般的に凝縮層が断裂することが考えられる。しかしながら形成される流動はそれにも関わらず凝縮層の残渣が全く滞留しない程度に充分に大きいものであり、ここでも吹き込みガスとして平行する床槽の浄化済みガスを使用することができる。
【0026】
本発明のその他の詳細、特徴、ならびに利点は添付図面を参照しながら以下に記述する複数の実施例の説明によって明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明に係るフィルタ装置の第1の実施例を示した断面図である。
【図2】図1の実施例の長手方向断面図である。
【図3】本発明に係るフィルタ装置の別の実施例を示した概略図である。
【図4】図3の矢印Bの層を示した断面図である。
【図5】コンテナ内に収容された本発明に係るフィルタ装置の実施例を示した側面図である。
【図6】本発明に係るフィルタ装置の内部が強調されたものであり図5の実施例を左から見た側面図である。
【図7】図6の線A−Aに沿った図5の実施例の断面図である。
【図8】図6の線C−Cに沿った図5の実施例の断面図である。
【図9】図5の実施例を左から見た側面図である。
【図10】図5の実施例を示した上面図である。
【図11】図10の線B−Bに沿った図5の実施例の断面図である。
【図12】図5の実施例を下から見た平面図である。
【図13】図6の線D−Dに沿った図5の実施例の断面を示した透視図である。
【図14】図5のコンテナを示した透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1に示された本発明に係るフィルタ装置10の実施例は複数の傾斜した床槽12,14,16および18を備え、それらは図示された実施例においてモミの木状に延在している。触媒材料からなる充填材20が設けられ、それが注入漏斗22によってフィルタボックス24の全長にわたって均等に注入される。注入漏斗22は、フィルタボックス24の長手方向に延在するとともに充填材20を均等に放出するよう作用する配量スクリュー26を備える。
【0029】
既知の方式によって充填材20の触媒材料が床槽12ないし18上に滑落し、その際床槽の傾斜は触媒材料の載置角度に相当する。各床槽の下側の長手面30上に背面支持壁32が形成されているが、これは垂直に形成する必要はなく、前述した全体的に引用する公開公報に示されているように、例えば水平に延在させることもできる。
【0030】
各床槽の下方にいずれも自由空間、例えば床槽12の下方には自由空間34が形成され、これはその下面および全ての端面上で気密に封止されている。自由空間34は断面において平行パイプ形状を有し、(床槽の幅に相当する)約1mの幅を有する。床槽12は格子から形成された火格子を備え、その際縦および横リブがいずれも約3cmの高さを有する。この火格子は大面積の篩によって被覆され、それが充填材を保持する。
【0031】
通常稼働中においては床槽12の斜め上から斜め下に向かって、すなわち床槽12の上方から自由空間34内に向かってガスが通流する。それによって浄化済みガスが生成され、それが浄化済みガス排出口36を介して排出される。通常稼働中あるいはフィルタ稼働中において流入した埃が床槽12の充填材の上面上に集積され、従ってそこに凝縮層が形成される。
【0032】
洗浄工程においては床槽12を介した通流方向が逆転し、吹き込みガスが自由空間34内に流入して床槽12を下から上に貫流する。
【0033】
図2には本発明に係る構成の各部分が示されている。浄化済みガスは自由空間34から浄化済みガス排出口36を介して排出される。床槽12の同じ端面38の領域内に吹き込みガス注入口40が形成され、切り換えダンパ42によって吹き込みガスと浄化済みガスの間の切り換えが可能となっている。吹き込みガスの通流は点線によって示されており、一方浄化済みガスの通流は実線の矢印によって示されている。
【0034】
吹き込みガス注入口と浄化済みガス排出口に接続して集積および切り換えボックス44が設けられている。この集積および切り換えボックスによって床槽のうちの1つが選択的に洗浄工程に切り換えられる。このため3つの床槽から浄化済みガスが集積されてその浄化済みガスの一部が吹き込みガスとして床槽12に誘導され、その際切り換えダンパ42が点線の位置に移動し、吹き込みガスが吹き込みガス注入口40を介して自由空間34に供給される。
【0035】
各自由空間が流動に影響を与える装置50をそれぞれ備え、例として自由空間46について図示されている。図示された実施例において床槽14の長さにわたって、すなわち約6mに分散してガス誘導板52が設けられ、それが流入した吹き込みガスを個別流に分割し、斜め下から床槽14に誘導する。意外なことにこのことによって、床槽14上に堆積した凝縮層を均等に持ち上げ従ってより良好に滑動させることがもたらされる。
【0036】
それに代えてその他の任意の流動に影響を与える装置を設け得ることが理解される。リブ、オリフィス等を介して流動抵抗を形成するかあるいはガス迂回路を実現することができる。
【0037】
図3には、顆粒のための部分循環系と浄化済みガスのための部分循環系の両方を形成し得ることが示されている。この図面およびその他の図面において同一の構成要素は同一の参照符号を付して示される。この実施例においては切り換えダンパ42の代わりに浄化済みガスのための開閉ダンパ54と吹き込みガスのための開閉ダンパ56が形成されている。浄化済みガス排出口36と吹き込みガス注入口40が接続技術によって結合され、分岐はフィルタボックス58の端面38上の接続部の数cm後方に形成される。図示されているように、本発明に係るフィルタ装置10は実質的に直方体形状のフィルタボックス58内に収容され、それが例えば約2m超の幅と3mの高さと6mの長さを備え、それによって小型のゴミ焼却装置に対応し、すなわちその他でも標準型のコンテナ内に収容可能になっている。
【0038】
切り換えダンパ42を個別の開閉ダンパ54および56に分割することによってさらに床槽のうちの1つに的を絞って洗浄工程を開始することが可能になる。フィルタ稼働において4個の開閉ダンパ56が全て閉じられ、また4個の開閉ダンパ54は全て開かれる。洗浄工程においては床槽のうち1つの開閉ダンパ56が開かれ、またそれと同じ床槽の開閉ダンパ54が閉じられる。コンプレッサ60によって浄化済みガス62の圧力が高められ、そのコンプレッサの出力側で管64と66が分岐し、それらはいずれも吹き込みガス注入口40と結合される。従って開閉ダンパ56が開いている際に圧縮された浄化済みガスが吹き込みガスとして当該吹き込みガス注入口40を介して自由空間34内に流入する。そこで流動に影響を与える装置50に衝突し、これは図示された実施例において分散して配置された流動抵抗68,70,72によって具現化される。リブ形状の流動抵抗68ないし72が吹き込みガスインパルスを分断し、従って気流のピークが床槽を通流しないようにする。
【0039】
図3にはさらに、背面支持壁32上で滑落する凝縮された顆粒が推進スクリュー74を介して排出されることが示されている。それがフィルタボックス58の端面76の領域内で集積され、回転バルブ78が開かれている際にフィルタボックス58から流出する。凝縮された顆粒が浄化ボックス80内において例えば洗浄、篩および/または加熱等の適宜な方式で浄化される。顆粒のうちの所定の分が還流管82を介して浄化ボックス80から排出される。新鮮な顆粒あるいは触媒が供給路84を介して供給され、還流された顆粒と共に循環系内の注入漏斗22に誘導される。
【0040】
浄化ボックス80内においてさらに使用済みの顆粒が分離され管86を介して排出される。埃ならびに硫黄、塩素、および/またはフッ素を含有するガスが該当する塩の気化によって形成され、除去あるいは場合によって分離して凝縮される。
【0041】
図4には、推進スクリュー74と回転バルブ78の双方がフィルタボックス58の両側に配置されることが示されており;さらに本発明に係るフィルタ装置10を支持部材90および92によってコンパクトに支承し得ることが示されている。
【0042】
図5には、図1のフィルタボックス24の機能を満たす標準型コンテナ100の側面が示されており、一端面側のドア102が開放されている。コンテナ100のもう一方の端面上には配量スクリュー26の駆動モータ104と、推進スクリュー74の両方のうちの一方の駆動モータ106と、両方の未処理ガス注入口108の一方と、浄化済みガス排出口110と、吹き込みガス注入口112が示されている。
【0043】
図6において、両方の未処理ガス注入口108の他に床槽12,14,16,18ならびに注入漏斗22および推進スクリュー74が示されている。
【0044】
図7により、配量スクリュー26が床槽の全長にわたってどのように延在しているが明確に示されており、そのうち床槽12および14のみが図示されている。配量スクリュー26はコンテナ100の外側に設置されたモータ104によって駆動され、それによって充填された触媒を床槽の全長にわたって注入漏斗22内に均等に供給するようにし、前記注入漏斗22の1つの壁部は配量スクリュー26の後側に示されている。コンテナ100の同じ側面上の配量スクリューモータ104の下側に別の浄化済みガス排出口110が示されており、それらが共通の集積および切り換えボックス44に接続し、そこで全ての4つのフィルタ床槽の浄化されたガスが集積されて取り出される。
【0045】
図8には、コンテナ外被部材の下側に導入された未処理ガスの通流を均等化するよう機能する流動に影響を与える装置114が示されている。図8には、さらに両方の推進スクリュー74のうちの一方(ここでは断面で図示されている)が示されており、これも同様に床槽12,14,16,18の全長にわたって延在している。推進スクリュー74とその駆動モータ106の作用によって使用済みの触媒材料が搬出され場合によって存在する浄化機構に供給される。コンテナの底床内の開口部116を介して使用済みの触媒材料がコンテナの中から排出される。
【0046】
図9には、集積ボックス44が顕著に示されている。円形の開口部118に例えば浄化済みガスをさらに誘導するための管をフランジ付けすることができる。円形の開口部118内にフィルタ床槽の下に存在する自由空間34の幅にわたって延在する合計4個の浄化済みガス排出口110のうちの2個が示されている。いずれも個々の浄化済みガス排出口の上方に存在する傾斜したパイプ112が個別のフィルタ床槽へ吹き込みガスを供給するように作用する。コンテナの下側の2つの角部上に推進スクリュー74の駆動モータ106が明確に示されている。上部の中央にはさらに配量スクリュー26の駆動モータ104が明確に示されている。
【0047】
図10はコンテナ100を示した上面図であり、その上面に2個の未処理ガス注入口108ならびに2個の(ここでは板で遮蔽されている)触媒充填用のフランジ開口部120が示されている。右側には共通の切り換えおよび集積ボックス44に向かって先細りになっている浄化済みガス排出口110および4個の吹き込みガス注入口112が示されている。
【0048】
図11にはコンテナ100が図10の線B−Bに沿った断面で示されている。コンテナ100の底床の左右の両方の推進スクリュー74ならびに注入漏斗22の中央の配量スクリュー26が示されている。好適な実施例によれば、配量スクリュー26の前進および後退動作によって注入漏斗22の前端および後端に向かって触媒材料を動かすことができ、それによって注入漏斗22の全長にわたった触媒材料の分量の均等な分配が確立される。さらに、コンテナ外被の直下の注入漏斗22の左右に未処理ガス流を均一化するための流動に影響を与える装置114の薄片が示されている。
【0049】
図12には、コンテナ100の底床内の使用済みの触媒材料の排出口116が再度明確に示されている。ここには好適な実施例において触媒材料を再処理のための装置を接続することができ、それによってその触媒材料を本発明に係るフィルタにおいて再利用し得るようにする。
【0050】
図13には、注入漏斗22内に存在する配量スクリュー26に加えて(ここで図示されている)フィルタ床槽12,14の火格子の下側に配置された流動に影響を与える装置50が示されており、これは図示された実施例において薄片状に形成されているが、明瞭性の目的から床槽14についてのみ表記されている。この流動に影響を与える装置50によって一方で吹き込みガスインパルスがフィルタ床槽の全長にわたって均等化され、他方では使用される吹き込みガスインパルスの傾斜が“平坦化”され、それが本発明に従って洗浄するフィルタ床槽上の触媒材料の凝縮層の大面積の持ち上げに通じる。
【0051】
(図示されていない)別の実施形態によれば、上からコンテナ内に流入する未処理ガスがまず上側のフィルタ床槽を通過し、その後浄化済みガス排出口を介する代わりに適宜な分離装置によって即座にコンテナの中から排出され、下方のフィルタ床槽には既に予備浄化されたガスがさらなる浄化のために供給されるようにし、従ってそのような方式で2つのフィルタ床槽をカスケード接続して浄化効率を著しく高めることができる。この目的のため、上側のフィルタ床槽の下の通常は気密である自由空間の壁部が開口部を有する必要があり、それによって予備浄化されたガスが前記の分離装置を介して2番目のフィルタ床槽に通流することができる。
【0052】
図14は、再び標準型コンテナ100内の本発明に係るフィルタの実施形態を示した透視図である。フィルタ床槽16および18から排出された使用済みの触媒材料をコンテナの底床内の排出口116を介して外部に搬出する後側の推進スクリュー74が明確に示されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
触媒材料からなる充填材を有する傾斜した床槽を備え、前記床槽がその下側の長手面に背面支持壁を備え、前記床槽の一端面側の領域内に前記充填材を通過したガスを排出する浄化済みガス排出口を形成し、同様に前記床槽の一端面側の領域内に吹き込みガス注入口を形成してなる、特に複数回汚染されたガス用のフィルタ装置であり、特に吹き込みガスが床槽(12)を通過する際の流動ピークを防止または少なくとも低減する流動に影響を与える装置(50)を前記床槽(12)の下方で特に両方の端面の間に分配して設置し、また特に、前記吹き込みガス注入口(40)と浄化済みガス排出口(36)を同じ端面(38)上に形成することを特徴とするフィルタ装置。
【請求項2】
吹き込みガス注入口と浄化済みガス排出口(36)を床槽(12)の下方に形成するとともに、流動に影響を与える装置(50)を備えた自由空間(34)に接続するようにし;
傾斜した床槽は断面において平行パイプ形状である自由空間(34)の上方に延在し、その一端面(38)が閉鎖されているとともにもう一方の端面に浄化済みガス排出口(36)と吹き込みガス注入口(40)を設け;および/または、
前記浄化済みガス排出口(36)と吹き込みガス注入口(40)を管接続によって具現化する、ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
【請求項3】
複数の床槽(12,14,16および18)を適宜な方式で上下および/または左右に相互に並列させて配置するとともに切り換え装置を備えるようにし、それによって1つの床槽(12)を洗浄工程にしてその他の床槽(14,16および18)をフィルタ工程で作動させ得るようにし;および/または、
個々の床槽(12,14,16および18)の浄化済みガス排出口のための集積ボックスを設けてそこから特に1本の吹き込みガス接続を分岐させ、別の床槽からの浄化済みガスを吹き込みガスとして使用することを特徴とする請求項1または2記載のフィルタ装置。
【請求項4】
汚染されたガスを110℃ないし220℃の温度範囲、特に約160℃で供給し、フィルタ装置(10)を、“冷温箇所”においても、塩素の露点および硫黄の露点よりも高温、特に約160℃に維持し;および/または、
充填材(20)は五酸化バナジウムを含むようにして埃、NOxならびにダイオキシンをフィルタ除去および/または化学的に転換するものとし、また特に顆粒状に形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項5】
触媒材料をさらに硫黄および/または硫黄化合物をフィルタ除去するものとし、床槽(12)の下側の長手面(30)を介して滑落する凝縮層をフィルタ装置(10)のフィルタボックス(24)から特に推進スクリューである推進装置の領域内に落下させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項6】
推進装置が凝縮した顆粒を処理装置に誘導し、前記処理装置が加熱によって硫黄塩および/または塩素塩を気化および除去し、また特に埃を篩で除去あるいは洗浄し、必要に応じて新しい顆粒を添加して新たな触媒材料として特に配量スクリュー(26)を介して均等に配分した方式でフィルタボックス(24)に供給することを特徴とする請求項5記載のフィルタ装置。
【請求項7】
新しい顆粒の部分供給と使用済みの顆粒の搬出を有する顆粒循環系を形成し、それによって特に稼働中に触媒の交換を可能にするとともに、追加的に浄化済みガス/充填ガス循環系を有し、その中で1つの床槽(12)からの浄化済みガスを洗浄すべき別の床槽(14,16,18)に誘導することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項8】
各床槽(12)の下方に自由空間(34)を形成し、それに対して床槽(12)の長手方向に向かって吹き込みガス流を付加し、その吹き込みガス流が吹き込みガス注入口(40)の付近で10m/s超、特に20m/sの速度を有するようにし、流動に影響を与える装置(50)が床槽(12)の全長にわたって延在するとともに前記吹き込みガス流を個別気流に分流するようにすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項9】
流動に影響を与える装置(50)が空気誘導板(52)群を備え、それらを転向板および/または気流分割板として床槽(12)の下方の自由空間(34)の長さにわたって分配し;および/または、
流動に影響を与える装置(50)として流動抵抗を使用し、特に少なくとも1箇所の部分的な吹き込みガス流の通流断面の絞り部を設けることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項10】
長手方向に移動可能なノズルスライド内に流動に影響を与える装置(50)を設け、前記ノズルスライドが床槽(12)の長手方向に見て短い床槽(12)の区間に的を絞って吹き込みガスを付加することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項11】
各床槽がその基礎面に特に格子形状の縦横のリブからなる複合構成を備え、前記リブが少なくとも2cm、特に約5cm、好適には10cmの所定の高さを有し、また前記リブによって吹き込みガス流を個別吹き込みガス流に分割するとともに触媒材料に対して垂直に供給し、さらに前記のリブ構成を好適には篩によって被包し;および/または、
床槽(12)の基礎を形成するリブを吹き込みガス通流方向に向かって傾斜させ、その傾斜が特に吹き込みガス注入口(40)に隣接した床槽の側においてその床槽(12)の反対側の端面(38)上に比べて大きくなるようにすることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項12】
流動に影響を与える装置(50)は吹き込みガス注入口(40)と逆側の斜めの衝突壁上に形成し、それが衝突した吹き込みガス流を下方、すなわち床槽(12)から遠ざかるように誘導することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項13】
フィルタの洗浄および触媒材料の凝縮層の除去のために10秒まで、特に約5秒の吹き込みガスインパルスを放射可能であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項14】
フィルタ装置をモジュール式に構成し、フィルタ装置のフィルタボックス(58)を市販のコンテナによって形成し;および/または、
複数回汚染された未処理ガスに対して、特にフィルタボックス(58)の手前で、尿素あるいは重炭酸ナトリウム等の試薬を添加することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項15】
少なくとも1つの床槽(12)の上方に未処理ガス流整流装置を設け、それによって床槽間および/または各床槽上で見たガス流の配分を均等化し得るようにし、また前記整流装置は流動ピークによって特に未使用の触媒材料が背面支持壁を超えて吹き流されることを防止することを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項1】
触媒材料からなる充填材を有する傾斜した床槽を備え、前記床槽がその下側の長手面に背面支持壁を備え、前記床槽の一端面側の領域内に前記充填材を通過したガスを排出する浄化済みガス排出口を形成し、同様に前記床槽の一端面側の領域内に吹き込みガス注入口を形成してなる、特に複数回汚染されたガス用のフィルタ装置であり、特に吹き込みガスが床槽(12)を通過する際の流動ピークを防止または少なくとも低減する流動に影響を与える装置(50)を前記床槽(12)の下方で特に両方の端面の間に分配して設置し、また特に、前記吹き込みガス注入口(40)と浄化済みガス排出口(36)を同じ端面(38)上に形成することを特徴とするフィルタ装置。
【請求項2】
吹き込みガス注入口と浄化済みガス排出口(36)を床槽(12)の下方に形成するとともに、流動に影響を与える装置(50)を備えた自由空間(34)に接続するようにし;
傾斜した床槽は断面において平行パイプ形状である自由空間(34)の上方に延在し、その一端面(38)が閉鎖されているとともにもう一方の端面に浄化済みガス排出口(36)と吹き込みガス注入口(40)を設け;および/または、
前記浄化済みガス排出口(36)と吹き込みガス注入口(40)を管接続によって具現化する、ことを特徴とする請求項1記載のフィルタ装置。
【請求項3】
複数の床槽(12,14,16および18)を適宜な方式で上下および/または左右に相互に並列させて配置するとともに切り換え装置を備えるようにし、それによって1つの床槽(12)を洗浄工程にしてその他の床槽(14,16および18)をフィルタ工程で作動させ得るようにし;および/または、
個々の床槽(12,14,16および18)の浄化済みガス排出口のための集積ボックスを設けてそこから特に1本の吹き込みガス接続を分岐させ、別の床槽からの浄化済みガスを吹き込みガスとして使用することを特徴とする請求項1または2記載のフィルタ装置。
【請求項4】
汚染されたガスを110℃ないし220℃の温度範囲、特に約160℃で供給し、フィルタ装置(10)を、“冷温箇所”においても、塩素の露点および硫黄の露点よりも高温、特に約160℃に維持し;および/または、
充填材(20)は五酸化バナジウムを含むようにして埃、NOxならびにダイオキシンをフィルタ除去および/または化学的に転換するものとし、また特に顆粒状に形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項5】
触媒材料をさらに硫黄および/または硫黄化合物をフィルタ除去するものとし、床槽(12)の下側の長手面(30)を介して滑落する凝縮層をフィルタ装置(10)のフィルタボックス(24)から特に推進スクリューである推進装置の領域内に落下させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項6】
推進装置が凝縮した顆粒を処理装置に誘導し、前記処理装置が加熱によって硫黄塩および/または塩素塩を気化および除去し、また特に埃を篩で除去あるいは洗浄し、必要に応じて新しい顆粒を添加して新たな触媒材料として特に配量スクリュー(26)を介して均等に配分した方式でフィルタボックス(24)に供給することを特徴とする請求項5記載のフィルタ装置。
【請求項7】
新しい顆粒の部分供給と使用済みの顆粒の搬出を有する顆粒循環系を形成し、それによって特に稼働中に触媒の交換を可能にするとともに、追加的に浄化済みガス/充填ガス循環系を有し、その中で1つの床槽(12)からの浄化済みガスを洗浄すべき別の床槽(14,16,18)に誘導することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項8】
各床槽(12)の下方に自由空間(34)を形成し、それに対して床槽(12)の長手方向に向かって吹き込みガス流を付加し、その吹き込みガス流が吹き込みガス注入口(40)の付近で10m/s超、特に20m/sの速度を有するようにし、流動に影響を与える装置(50)が床槽(12)の全長にわたって延在するとともに前記吹き込みガス流を個別気流に分流するようにすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項9】
流動に影響を与える装置(50)が空気誘導板(52)群を備え、それらを転向板および/または気流分割板として床槽(12)の下方の自由空間(34)の長さにわたって分配し;および/または、
流動に影響を与える装置(50)として流動抵抗を使用し、特に少なくとも1箇所の部分的な吹き込みガス流の通流断面の絞り部を設けることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項10】
長手方向に移動可能なノズルスライド内に流動に影響を与える装置(50)を設け、前記ノズルスライドが床槽(12)の長手方向に見て短い床槽(12)の区間に的を絞って吹き込みガスを付加することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項11】
各床槽がその基礎面に特に格子形状の縦横のリブからなる複合構成を備え、前記リブが少なくとも2cm、特に約5cm、好適には10cmの所定の高さを有し、また前記リブによって吹き込みガス流を個別吹き込みガス流に分割するとともに触媒材料に対して垂直に供給し、さらに前記のリブ構成を好適には篩によって被包し;および/または、
床槽(12)の基礎を形成するリブを吹き込みガス通流方向に向かって傾斜させ、その傾斜が特に吹き込みガス注入口(40)に隣接した床槽の側においてその床槽(12)の反対側の端面(38)上に比べて大きくなるようにすることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項12】
流動に影響を与える装置(50)は吹き込みガス注入口(40)と逆側の斜めの衝突壁上に形成し、それが衝突した吹き込みガス流を下方、すなわち床槽(12)から遠ざかるように誘導することを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項13】
フィルタの洗浄および触媒材料の凝縮層の除去のために10秒まで、特に約5秒の吹き込みガスインパルスを放射可能であることを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項14】
フィルタ装置をモジュール式に構成し、フィルタ装置のフィルタボックス(58)を市販のコンテナによって形成し;および/または、
複数回汚染された未処理ガスに対して、特にフィルタボックス(58)の手前で、尿素あるいは重炭酸ナトリウム等の試薬を添加することを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載のフィルタ装置。
【請求項15】
少なくとも1つの床槽(12)の上方に未処理ガス流整流装置を設け、それによって床槽間および/または各床槽上で見たガス流の配分を均等化し得るようにし、また前記整流装置は流動ピークによって特に未使用の触媒材料が背面支持壁を超えて吹き流されることを防止することを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載のフィルタ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2012−530589(P2012−530589A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515402(P2012−515402)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004131
【国際公開番号】WO2010/145850
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(511308716)ハリオティス アジア プライベート リミテッド (1)
【出願人】(511308727)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004131
【国際公開番号】WO2010/145850
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(511308716)ハリオティス アジア プライベート リミテッド (1)
【出願人】(511308727)
【Fターム(参考)】
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