説明

光サーボを有するホログラフィックインターフェログラムを記録し且つ再生するシステム及び方法

【課題】サーボを有する、ホログラフィックインターフェログラムを記録及び再生するためのシステムと方法が提供される。
【解決手段】サーボプロセスは、本システムと方法によって提供されてサーボトレース層を有するホログラフィック記憶媒体にホログラフィックインターフェログラムを連続的に記録する。サーボプロセスによって、再生信号が、迅速且つ正確に捕獲される。また、サーボプロセスによって、基準ビームの強度分布が、モニターされ、基準ビームが、ホログラフィック記憶媒体の他方の側に配置された反射鏡によって反射され、ホログラフィック記憶媒体を伝達する。分布を解析することによって、反射鏡と基準ビームとの間の距離と両者の間の入射角度を調節できる。更に、複数の異なる層の複数のサーボトラックが、ホログラフィック記憶媒体の複数の異なる層にホログラフィックインターフェログラムを記録するために設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホログラフィック記憶を記録し且つ再生するためのシステム及び方法に関し、より具体的には、光サーボを有するシステムと方法が提供される。
【背景技術】
【0002】
今日、市販のブルーレイディスクの記憶容量は、稀に100ギガバイトを越えており、超高記憶容量を達成するための種々のアプローチが広く研究及び開発されている。ホログラフィックディスクは、全てのアプローチの中で最も重要なアプローチである。ホログラフィック記憶テクノロジーは、長期間にわたって開発されている。しかしながら、多くのファクタが、市販の光学記憶製品への適用を困難にしている。例えば、初めの間は、ホログラフィック実験では、数百ミリワットの高電力を有する大きなレーザ源と、複雑な光学サーボ機構と大きく重い振動防止システムを使用しなければならなかった。一方、ホログラフィック記憶媒体として働く光屈折結晶は、余りにも高価で、それによって、ホログラフィック記憶の開発は、制限されている。今日、微小高電力レーザ源、高感光材料、及び微小光学サーボメカニズムが、大いに開発されている。また、CD−R及びDVD−Rのようなトラック・アット・ワンス光ディスクによって突き動かされているように、ホトグラフィック記憶テクノロジーは、必ずしも書き換え可能であるべきではないとのことが共通の見解となってきている。安価で且つ高感光性の多くの有機材料が、感光性樹脂のようなホトグラフィック記憶媒体のデータ層として使用されている。感光性樹脂は、高強度を有する光照射を受けると、感光性樹脂の分子配列が、感光性樹脂の光学的特性を変化するように変化され、それによって、感光性樹脂は、3次元ホログラフィックインターフェログラムを記録及び再生するために使用されることが出来る。また、CDやDVDプレーヤから引き出される微小光学サーボメカニズムは、ホログラフィック記憶テクノロジーの応用に対して極めて重要である。
【0003】
ホログラフィック記憶テクノロジー、例えば、Joint International Symposium on Optical Memory and Optical Data Storage 2005 (ISOM/ODS 2005),Hawaii, US, paper ThE2(2005年、米国、ハワイ州での、光メモリ及び光データ記憶(ISOM/ODS 2005)に関するジョイント国際シンポジューム、論文ThE2)は、データ記憶のための透過ホログラフィック記憶媒体を開示している。この論文のアプローチは、ホログラフィック記憶媒体と同じ側に配置された2次元画像センサと空間光変調器と、ホログラフィック記憶媒体の他の側に配置された反射鏡セットを備える。データを再生する時に、再生基準ビームは、反射鏡セットによって反射され、記録基準ビームの方向とは反対の方向に移動する。このように、再生基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体に投射される。しかしながら、連続的に移動するホログラフィック記憶媒体にとって、予定通りに反射鏡の位置セットと方向を調整することは非常に困難である。
【0004】
他の関連技術は、米国特許第6721076号及び第6909529号で提供されている。これらは、反射性ホログラフィック記憶媒体のためのメカニズムを提案しているが、これらは、連続的に移動するホログラフィック記憶媒体ための光学サーボメカニズムを提供することに欠けている。
【0005】
米国特許公開第20040212859号は、透過ホログラフィック記憶媒体のための記録方法を開示している。この方法は、ホログラフィック記憶媒体の互いに異なる側に配置された2次元画像センサと空間光変調器を含む。サーボビームは、対物レンズを介してホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射される。しかしながら、ホログラフィックインターフェログラムは、単一層上にのみ記録されるので、記憶容量が制限される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記問題に鑑み、本発明の目的は、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム及び方法を提供することであり、そこでは、光サーボ及びそれに対応する光学メカニズムによって、ホログラフィックインターフェログラムは、ホログラフィック記憶媒体の複数の異なる層に記録され、且つ再生される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステムが提供され、このシステムは、光源によって信号ビームと基準ビームを発生する。基準ビームは、第1の入射方向へ透過ホログラフィック記憶媒体に投射される。空間光変調器は、信号ビームが移動するパス上に配置される。信号ビームは、空間光変調器に投射され、次に、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される。信号ビームと基準ビームは、互いに干渉して、ホログラフィック記憶媒体にホログラフィックインターフェログラムを発生する。基準ビームが、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体中のホログラフィックインターフェログラムに再び投射されると、再生ビームが、発生される。再生されたビームは、信号のパス上の2次元空間画像センサに投射される。
【0008】
また、本システムは、更に、サーボビーム案内部を含み、サーボビームを発生するための光サーボ光源を有する。サーボビームは、サーボビーム案内部を介してホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射される。次に、サーボビームは、サーボトラックによって反射され、且つ感知部によって受光され、それによって、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体中に複数のホログラフィックインターフェログラムを連続的に記録するように調節される。更に、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体を通過し、ホログラフィック記憶媒体の反対側の反射鏡によって反射された後に、感知部に案内され、それによって、反射鏡と基準ビームとの間の距離と両者の角度が解析され且つ調節される。
【0009】
更に、本発明は、信号ビームと基準ビームを発生するための光源を含む、光学メカニズムを提供する。基準ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される。対物レンズセットは、信号ビームをホログラフィック記憶媒体に投射させるために、信号ビームのパス上に配置される。空間光変調器は、信号ビームをホログラフィック記憶媒体に投射させ且つ空間光変調器に投射された後に、基準ビームと干渉させるために、信号ビームのパス上に配置され、それによって、ホログラフィックインターフェログラムが、ホログラフィック記憶媒体に発生される。基準ビームが、第2の入射方向へホログラフィックインターフェログラムに再び投射されると、再生ビームが、発生され、ホログラフィック記憶媒体を通過し、次に、画像センサに投射される。
【0010】
更に、サーボ光源が、サーボビームを発生するために設けられる。サーボビームは、サーボビーム案内部を介してホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射されるように案内される。次に、サーボトラックによって反射されたサーボビームは、感知部によって受光され、それによって、複数のホログラフィックインターフェログラムが、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体中に連続的に記録される。サーボトラックは、複数の層中のホログラフィック記憶媒体に形成され、それによって、ホログラフィックインターフェログラムが、複数の異なる層中にホログラフィック記憶媒体に発生される。
【0011】
更に、反射性ホログラフィック記憶媒体に対して、信号ビームと基準ビームを発生するための光源が設けられる。基準ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される。対物レンズセットは、信号ビームをホログラフィック記憶媒体に投射させるために、信号ビームのパス上に配置される。空間光変調器は、信号ビームが第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射された後に、信号ビームを基準ビームと干渉させるために信号ビームのパス上に配置される。次に、ホログラフィックインターフェログラムが、ホログラフィック記憶媒体中に発生される。基準ビームが、第2の入射角度へホログラフィック記憶媒体に投射されると、再生ビームが、発生される。再生ビームは、ホログラフィック記憶媒体によって反射され、画像センサに投射される。サーボビームは、サーボ光源によって発生され、次に、サーボビーム案内部を介してホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射されるように案内される。サーボトラックは、感知部によって受光されるようにサーボビームを反射し、それによって、複数のホログラフィックインターフェログラムが、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される。サーボトラックは、複数の層中のホログラフィック記憶媒体に形成され、それによって、ホログラフィックインターフェログラムが、複数の異なる層中にホログラフィック記憶媒体に発生される。
【0012】
また、本発明は、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録し且つ再生する方法を提供する。まず、サーボビームが、最初に発生され、次に、屈折される。次に、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボ層のサーボトラックに投射され、次に、反射される。反射されたサーボビームは、解析及び調節されるために、感知部によって受光され、それによって、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに焦点が合い、サーボトラックに沿って連続的に移動する。他方、サーボトラック上のデータアドレスとデータは、サーボビームによって復号される。サーボビームが、所定のデータアドレスに投射されると、基準ビームが、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、信号ビームが、ホログラフィック記憶媒体に投射される。信号ビームと基準ビームが、互いに干渉し、次に、ホログラフィックインターフェログラムが、発生される。次に、複数のホログラフィックインターフェログラムが、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに沿って連続的に発生され且つ記録される。サーボトラックは、ホログラフィック記憶媒体に複数の層を形成する。ホログラフィックインターフェログラムが、サーボビームを複数の異なる層に焦点を合わせることによって、ホログラフィック記憶媒体の複数の異なる層に発生且つ記録されることができる。
【0013】
本発明の特徴と実施の形態は、添付の図面を参照して以下に詳細に例示される。
【0014】
本発明の更なる適用範囲は、以下に与られる詳細な記述から明瞭となる。しかしながら、本発明の好適な実施の形態を示す詳細な記述と特定の例は、本発明の精神と範囲内での種々の変更及び修正が、この詳細な記述から当業者にとって明白であるので、例示として与えられているに過ぎないと理解されるべきである。
【0015】
本発明は、以下に例示として与えられているに過ぎず、従って本発明を制限しない詳細な記述からより十分に理解される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【実施例】
【0017】
図2は、本発明によって採用されたホログラフィック記憶媒体の概略図である。ホログラフィック記憶媒体は、少なくとも一つのホログラフィックインターフェログラム800を記録するために採用される。ホログラフィック記憶媒体900は、第1の基板910と第2の基板930を含む。記録層は、第1の基板910と第2の基板930との間に介在され、従って、記録層920は、ホログラフィックインターフェログラム800のような光信号を記録する。
【0018】
図1Aは、本発明の第1の実施の形態の概略図である。本発明の第1の実施の形態は、光サーボを有するホログラフィック記憶と再生のためのシステムを提供する。ホログラフィック記憶媒体は、本システムによって採用される。
【0019】
ホログラフィック記憶媒体900の第2の基板930は、基板931、保護層970、及びサーボ層960を含む。保護層970は、第2の基板930の一側に付着され、その側は、記録層920に付着されない。サーボ層960は、サーボトラック961と波長選択フィルム962を含む。サーボトラック961は、従来の技術のCD/DVDディスクのサーボトラックのように複数のピット又はバンプを含む。サーボトラック961と波長選択フィルム962の配置は、サーボトラック961の位置に従い、それらの構造の詳細は、以下の実施の形態で議論される。光ビームが、サーボトラック961に投射されると、光ビームは、サーボトラック961によって変調され、次に、波長選択フィルム962によって反射され、制御デバイス700によって受光され、それによって、ホログラフィック記憶媒体900上のビームの位置が得られる。
【0020】
光源100は、コヒーレンス光を発する。コヒーレンス光は、第1の光案内部200を通過した後に、基準ビーム110と信号ビーム130にスプリットされる。基準ビーム110は、第1の光案内部200によって第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射されるように案内される。第1の実施の形態では、第1の入射方向は、ホログラフィック記憶媒体900内に垂直に延出する方向である。第1の光案内部200によってスプリットされた信号ビーム130は、空間光変調器(SLM)500に投射される。信号ビーム130は、SLM500によって変調され、次に、第2の案内部300によって第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体900へ投射されるように案内される。信号ビーム130の偏光は、基準ビーム110の偏光と同じであり、それによって、基準ビーム110と信号ビーム130がホログラフィック記憶媒体900の記録層920内で互いに干渉して、ホログラフィックインターフェログラム800が発生され、次に、記録層920に記録される。
【0021】
図1Bは、ホログラフィックインターフェログラムを再生するシステムを示す、本発明の第1の実施の形態の概略図である。
【0022】
基準ビーム110が、第1の入射方向へホログラフィックインターフェログラム800に投射されると、再生ビーム150が、発生され、次に、信号ビーム130のパスに沿って2次元画像センサ350に投射される。次に、再生ビーム150が、2次元画像センサ350によって解析される。他方、空間光変調器(SLM)500は、SLM500からの光が第2の光案内部300へ投射されることを防止するように光阻止状態にある。
【0023】
本システムは、更に、サーボビーム410を発生するためのサーボ光源400を備える。サーボビーム410は、サーボビーム案内部420を介してホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961へ投射される。サーボビーム410は、サーボトラック961によって変調され且つ反射され、次に、サーボ感知部630によって受光される。サーボ感知部630は、サーボトラック961によって反射されたサーボビーム410を電気信号に変換し、次に、電気信号を制御デバイス700へ送信する。制御デバイス700は、本システムを制御するために信号を解析し、確実にホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961にサーボビーム410の焦点を合わせサーボトラック961に沿って連続的に移動する。同時に、データトラック916上のデータアドレスとデータが、復号される。また、第1の実施の形態は、更に、基準ビーム110がホログラフィック記憶媒体900を通過し、基準ビーム反射鏡260によって反射されるように案内するためのサーボビーム案内部420を備える。それによって、基準ビーム110は、基準ビーム感知部610に投射され、次に、制御デバイス700へ送信される電気信号へ変換される。制御デバイス700は、電気信号を解析し、次に、反射鏡260の反射表面を基準ビーム110の方向に対して垂直に維持し基準ビーム反射鏡260に焦点を合わせるように基準ビーム反射鏡260と基準ビーム110の間の距離と両者の間の角度を調節する。このように、基準ビーム110は、第1の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射され、且つホログラフィックインターフェログラム800は、サーボトラック961に沿ってホログラフィック記憶媒体900の記録層920上に連続的に記録される。
【0024】
第1の光案内部200は、光源100によって発生される光を信号ビーム130と基準ビーム110にスプリットし、基準ビーム110が第1の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射されるように案内するためである。偏光フィルム210は、光源100によって発生された光を偏光光、即ち、線形偏光光へ偏光するために光源100の前に配置されている。図に示されるように、紙面に平行な偏光方向は、P偏光と呼ばれ、紙面に垂直な偏光方向は、S偏光と呼ばれる。第1の実施の形態では、偏光フィルム210を通過する光は、P偏光に偏光される。次に、P偏光の光は、スプリッタ220によって信号ビーム130と基準ビーム110にスプリットされ、従って、信号ビーム130と基準ビーム110は、共に、P偏光である。
【0025】
SLM500によって変調された後、信号ビーム130は、第2の光案内部300によって第2の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射されるように案内される。信号ビーム130の方向は、一つ又はそれより多くのレンズ及び一つ又はそれより多くの反射鏡セット310によって変更され、次に、信号ビーム130は、第2の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射される。従って、第1の光案内部200と第2の光案内部300によって案内されて、基準ビーム110と信号ビーム130は、第1の入射方向に沿って各々ホログラフィック記憶媒体900の記録層920に投射される。一方、基準ビーム110と信号ビーム130の偏光状態は、第1の光案内部200と第2の光案内部300によって同一とされる。従って、基準ビーム110と信号ビーム130は、互いに干渉して記録層920に同時に記録されるホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0026】
また、第1の光案内部200は、更に、対物レンズセット230を含み、基準ビーム110は、それがホログラフィック記憶媒体900に投射される前に、対物レンズセット230によって集束される。
【0027】
ホログラフィック再生において、基準ビーム110が移動するパスは、ホログラフィック記録におけるパスとは反対であり、それによって、基準ビーム110が、記録層920に記録されたホログラフィックインターフェログラム800を通過すると、共役再生ビーム150が、発生され、共役再生ビーム150が、信号ビーム130が移動するパスに沿って移動する。偏光スプリッタ340によってスプリットされると、共役再生ビーム150が、得られる。またに、第1の光案内部200は、更に、第1の位相遅延フィルム250、基準ビーム反射鏡260、及び第4の位相遅延フィルム270を含む。第2の光案内部300は、更に、第2の位相遅延フィルム330を含む。第1の位相遅延フィルム250と第2の位相遅延フィルム330は、1/2波長遅延フィルムであり、光をP偏光からS偏光へ変換するために、又は、逆に、光をS偏光からP偏光に変換するために使用される。第1の位相遅延フィルム250は、スプリッタ220の一側に配置され、それによって、P偏光の基準ビーム110が、第1の位相遅延フィルム250へ投射されると、その偏光が、S偏光へ変換される。第4の位相遅延フィルム270は、基準ビーム反射鏡260の一側に付着される。第4の位相遅延フィルム270は、1/4波長遅延フィルムであり、それによって、P偏光の光は、第4の位相遅延フィルム270に投射された後に、S偏光の光に2回変換される。
【0028】
第2の光案内部300の第2の位相遅延フィルム330は、信号ビーム130のパスに配置される。また、第1の偏光スプリッタ340は、信号ビーム130のパスに配置される。SLM500に投射された後、信号ビーム130は、第2の位相遅延フィルム330に投射され、それによって、基準ビーム130の偏光が、S偏光に変換される。基準ビーム110と信号ビーム130の偏光は、共にS偏光である。従って、信号ビーム130と基準ビーム110が互いに干渉し、ホログラフィック記憶媒体900の記録層920に記録されたホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0029】
結論として、ホログラフィック再生において、基準ビーム110は、第1の位相遅延フィルム250を通過した後に、S偏光に変換され、対物レンズ231を通過した後に、集束される。次に、基準ビーム110は、ホログラフィック記憶媒体900を通過し、基準ビーム反射鏡260の焦点が合う。基準ビーム110は、それが基準ビーム反射鏡260の投射されるパスに反射される。投射され鏡260によって反射された後、基準ビーム110は、第4の位相遅延フィルム270を2回通過し、それによって、基準ビーム110は、P偏光の光に2回変換される。基準ビーム110が、再び、ホログラフィックインターフェログラム800を通過すると、共役再生ビーム150が発生し、次に、共役再生ビーム150が、信号ビーム130のパスに沿って戻るように移動する。共役再生ビーム150が、ホログラフィックインターフェログラム800に投射されたP偏光の基準ビーム110によって発生されるので、共役再生ビーム150の偏光もまたP偏光である。従って、信号ビーム130のパスに沿って戻るように移動すると、共役再生ビーム150は、第2の位相遅延フィルム330を通過する。共役再生ビーム150の偏光は、第2の位相遅延フィルム330によってS偏光に変換される。共役再生ビーム150は、第1の偏光スプリッタ340に投射されると、その偏光状態が、S偏光であるので、共役再生ビーム150は、第1の偏光スプリッタ340によって反射される。2次元空間画像センサ350は、共役再生ビーム150を受光し解析するために、図1Bに示されるように、共役再生ビーム150の反射方向へ第1の偏光スプリッタ340の一側に配置される。
【0030】
また、本システムは、更に、光サーボを備え、サーボ光源400とサーボビーム案内部420を含む。サーボ光源400は、サーボビーム410を発生するために採用される。サーボビーム410の波長は、信号ビーム130と基準ビーム110の波長とは異なっている。サーボビーム案内部420は、サーボビーム410の方向を変化するために採用され、それによって、サーボビーム410は、ホログラフィック記憶媒体900に投射され、対物レンズ231を介してホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961に焦点が合う。
【0031】
サーボトラック961は、保護層970と基板931との間に配置され、それによって、サーボトラック961は、保護層970と基板931によって隔離され、サーボトラック961を隔離するための隔離層は必要ない。サーボトラック961は、基板931上に直接形成され、且つ波長選択フィルム962は、サーボトラック961の保護層970に面する側を被覆している。従って、サーボビーム410は、サーボトラック961を被覆する波長選択フィルム962によって反射される。次に、反射されたサーボビーム410は、サーボビーム反射鏡セット430を介して感知部600のサーボビームセンサ630に投射され、それによって、サーボビーム430は、制御デバイス700に送信される電気信号に変換される。ホログラフィックインターフェログラム800は、制御デバイス700を介して、サーボトラック961に沿ってホログラフィック記憶媒体900に連続的に記録される。更に、基準ビーム110は、ホログラフィック記憶媒体900を通過し、反射鏡によって反射された後、基準ビーム110は、元のパスに沿って戻るように移動し、スプリッタ220に投射される。基準ビーム110の一部は、スプリッタ220によって反射され、スプリッタ220の他方の側からスプリッタ220に投射される。感知部600の基準センサ610は、基準ビーム110を受光しそれを電気信号へ変換するために、ここに配置され、それによって制御デバイス700は、基準ビーム110が移動するパスに対して垂直であるように反射鏡260の反射表面を維持し且つ基準ビーム110が反射鏡260に焦点が合うことを維持するために、電気信号を解析し、基準ビーム反射鏡260と基準ビーム110との間の距離と両者の間の角度を調節する。
【0032】
第1の光案内部200は、更に、第2の対物レンズ232を含む。第2の対物レンズ232は、基準ビーム110の直径を減少するために使用される。この第2の対物レンズ232は、第1のレンズ233と第2のレンズ234を含む。第2のレンズ234の焦点は、第1のレンズ233の焦点と一致し、第2のレンズ234の焦点距離は、第1のレンズ233の焦点距離よりも短い。従って、基準ビーム110の直径は、基準ビーム110が第1のレンズ233と第2のレンズ234を通過した後、減少され、それによって、対物レンズ231のサイズが、最小化され得る。
【0033】
第1の実施の形態において、SLM500は、透過性液晶パネルのような、透過性SLMである。
【0034】
ホログラフィック記憶媒体のサーボ層のサーボトラックが、多層構造であるように、設計されると、サーボビーム410は、異なる複数の層の複数のサーボトラック961に投射されることができ、ホログラフィックインターフェログラム800は、ホログラフィック記憶媒体の複数の層に記録され、それによって、ホログラフィック記憶媒体900の記憶容量は、増加される。
【0035】
図3は、本発明の第2の実施の形態の概略図である。第2の実施の形態は、ホログラフィック記憶媒体900の記録層920にホログラフィックインターフェログラムを発生するために設けられる。ホログラフィック記憶媒体900は、サーボ層960を有する。サーボ層の構造は、第1の実施の形態の構造と同じであるが、サーボトラック960は、第2の基板930の記録層920に面する側に付着される。サーボトラック961は、従来の技術のCD/DVDディスクのサーボトラックのような複数のピット又はバンプを有する。波長選択フィルム962が、サーボトラック961を被覆し、隔離層963が波長選択フィルム962に付着される。
【0036】
光又はビームが、サーボトラック961に投射されると、光又はビームは、サーボトラック961によって変調され、次に、波長選択フィルム962によって反射される。反射された光又はビームは、サーボビームセンサ630によって受光され、制御デバイス700に送信される電気信号に変換される。制御デバイス700は、電気信号を解析し、ホログラフィック記憶媒体900の光サーボを制御する。このように、サーボビーム410の焦点は、ホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961に合ってサーボトラック961に沿って連続的に移動する。他方、サーボトラック961のデータアドレスとデータは、復号される。このように、ホログラフィック記憶媒体900上の光サーボ、基準ビーム110、及び信号ビーム130は、所定のデータアドレスに対して移動され、基準ビーム反射鏡260は、同期して移動される。
【0037】
図4は、本発明の第3の実施の形態の概略図である。第3の実施の形態は、ホログラフィック記憶媒体900の第1の基板910にホログラフィックインターフェログラムを発生するために提供される。ホログラフィック記憶媒体900は、第1の基板910の記録層920に面する側に配置されるサーボ層960を有する。サーボトラック961は、第1の基板910上に直接形成される。波長選択フィルム962は、サーボトラック961の記録層920に面する側を被覆する。隔離層963は、波長選択フィルム962に付着される。サーボトラック961は、複数のピット又はバンプを備える。光又はビームが、サーボトラック961に投射されると、光又はビームは、サーボトラック961によって変調され、次に、波長選択フィルム962によって反射される。反射された光又はビームは、サーボビームセンサ630によって受光され、制御デバイス700へ送信される電気信号に変換される。制御デバイス700は、電気信号を解析してホログラフィック記憶媒体900上の光サーボを制御する。このように、サーボビーム410の焦点は、ホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961に合ってサーボトラック961に沿って連続的に移動する。他方、サーボトラック961のデータアドレスとデータは、復号される。このように、ホログラフィック記憶媒体900上の光サーボ、基準ビーム110、及び信号ビーム130は、所定のデータアドレスに対して移動され、基準ビーム反射鏡260は、同期して移動される。
【0038】
図5Aは、本発明の第4の実施の形態の概略図である。第4の実施の形態は、第1の実施の形態に類似するが、第4の実施の形態のSLM500は、シリコン上液晶(LCOS)のような反射性SLMである。P偏光状態の光又はビームが、SLM500に投射されると、光又はビームは、SLM500によってS偏光に変換され、SLM500によって反射される。
【0039】
第2の光案内部300は、第1の実施の形態の第2の光案内部とは異なっている。第2の光案内部300は、第1の反射鏡360、第1の偏光スプリッタ340、及び2次元画像センサを含む。第1の反射鏡360は、信号ビーム130の直径を変化するために採用され、それによって、信号ビーム300は、SLM500に投射される。信号ビーム130の偏光は、SLM500によって変化され、次に、反射され、且つSLM500に投射される。
【0040】
第1の偏光スプリッタ340は、信号ビーム130のパスに配置され、それによって、SLM500によって反射された信号ビーム130は、第1の偏光スプリッタ340によって投射される。従って、信号ビーム130の偏光は、SLM500によって変換され、信号ビーム130は、第1の偏光スプリッタ340によって反射され、次に、レンズ及び反射鏡セット310に投射される。このように、信号ビーム130は、第2の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射される。信号ビーム130の偏光は、基準ビーム110の偏光と同じであるので、信号ビーム130と基準ビーム110が、ホログラフィック記憶媒体900中で互いに干渉してホログラフィック記憶媒体900にホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0041】
図5Bは、本発明の第4の実施の形態の概略図であり、ホログラフィックインターフェログラムを再生するシステムを示す。
【0042】
第1の位相遅延フィルム250を通過した基準ビーム110がホログラフィックインターフェログラム800に投射され、反射鏡によって反射される。第4の位相遅延フィルム270は、反射鏡の一側に付着され、基準ビーム110は、第4の位相遅延フィルム270を2回通過し、それによって、基準ビーム110の偏光は、P偏光に変換される。基準ビーム110が、反射され、再びホログラフィックインターフェログラム800に投射されると、共役再生ビーム150が、発生される。共役再生ビーム150は、信号ビーム130のパスに沿って戻るように移動し、レンズと反射鏡セット310を介して第1の偏光スプリッタ340を通過する。
【0043】
2次元画像センサ350は、第1の偏光スプリッタ340を通過する再生ビーム150を受光するために第1の偏光スプリッタ340の一側に配置される。
【0044】
本実施の形態の他の構造は、第1の実施の形態の構造と類似し、従って、その他の構造は、ここでは、記述されない。
【0045】
図6Aは、本発明の第5の実施の形態の概略図である。この第5の実施の形態は、第1の実施の形態に類似するが、第5の実施の形態のSLM500は、デジタルマイクロ鏡デバイス(DMD)のような反射性SLMである。光やビームが、SLM500に投射されると、光やビームは、SLM500によって変調され反射されるが、この反射及び偏光された光やビームの偏光は、変換されない。
【0046】
従って、第5の実施の形態の第2の光案内部300は、対応して変更されなければならない。信号ビーム130が第2の位相遅延フィルム330を通過し、SLM500に投射された後、この信号ビーム130は、反射され、次に、第1の偏光スプリッタ340に投射される。
【0047】
信号ビーム130の偏光は、信号ビーム130が第2の位相遅延フィルム330を通過した後、P偏光からS偏光へ変換され、それによって、信号ビーム130は、第1の偏光スプリッタ340によって反射されて、レンズと反射鏡セット310に投射される。次に、信号ビーム130は、第2の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射され、基準ビーム110と干渉してホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0048】
図6Bは、本発明の第5の実施の形態の概略図であり、ホログラフィックインターフェログラムを再生するシステムを示す。
【0049】
第1の位相遅延フィルム250を通過する基準ビーム110がホログラフィックインターフェログラム800に投射されると、基準ビーム110は、反射鏡によって反射される。第4の位相遅延フィルム270は、反射鏡の一側に付着され、それによって、基準ビーム110は、第4の位相遅延フィルム270を2回通過し、基準ビーム110の偏光は、P偏光に変換される。基準ビーム110が、再び、ホログラフィックインターフェログラム800に投射された後、共役再生ビーム150が発生される。この共役再生ビーム150は、信号ビーム130のパスを戻るように移動し、レンズと反射鏡セット310を介して第1の偏光スプリッタ340を通過する。
【0050】
2次元画像センサ350は、第1の偏光スプリッタ340を通過する共役再生ビーム150を受光するために第1の偏光スプリッタ340の一側に配置される。
【0051】
この実施の形態の他の構造は、第1の実施の形態の構造と同様であるので、その構造は、ここでは、記述されない。
【0052】
図7は、本発明の第6の実施の形態の概略図である。第6の実施の形態は、第1の実施の形態と同様である。しかしながら、第1の位相遅延フィルム250と第2の位相遅延フィルム330の両方は、第1の光案内部200と第2の光案内部300には採用されず、従って、偏光基準ビーム110は、変化されず、P偏光のままである。信号ビーム130がSLM500に投射された後、このビーム130は、第1の偏光スプリッタ340を通過し、レンズと反射鏡セット310によって案内されて第2の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体900に投射される。信号ビーム130の偏光が変化されず、P偏光のままであるので、信号ビーム130と基準ビーム110は、ホログラフィック記憶媒体900内で互いに干渉してホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0053】
第1の位相遅延フィルム250を通過する基準ビーム110が、ホログラフィックインターフェログラム800に投射されると、この基準ビーム110は、反射鏡によって反射される。第4の位相遅延フィルム270は、反射鏡の一側に付着されている。基準ビーム110は、第4の位相遅延フィルム270を2回通過するので、基準ビーム110の偏光は、S偏光に変換され、次に、基準ビーム110は、再び、反射されてホログラフィックインターフェログラム800に投射されて共役再生ビーム150を発生する。共役再生ビーム150は、信号ビーム130のパスに沿って戻るように移動し、レンズと反射鏡セット310によって案内されて第1の偏光スプリッタ340に投射され、この第1の偏光スプリッタ340によって反射される。次に、共役再生ビーム150は、第1の偏光スプリッタ340の他方の側から偏光スプリッタ340に投射される。
【0054】
2次元画像センサ350は、第1の偏光スプリッタ340を通過する再生ビーム150を受光するために第1の偏光スプリッタ340の一側に配置される。
【0055】
この実施の形態の他の構造は、第1の実施の形態の構造と同様であるので、その構造は、ここでは、記述されない。
【0056】
図8Aは、本発明の第7の実施の形態の概略図である。第7の実施の形態は第1の実施の形態に類似している。しかしながら、第7の実施の形態において、第1の位相遅延フィルム250は、スプリッタ220を完全には被覆せず、代わりに、スプリッタ220の半分だけ被覆している。第4の位相遅延フィルム270は、基準ビーム反射鏡260には設けられていない。基準ビーム110が、スプリッタ220に投射された後、基準ビーム110の一部は、第1の位相遅延フィルム250に投射され、このビームは、第1の基準ビーム111と呼ばれ、他方、基準ビーム110の他の部分は、第1の位相遅延フィルム250に投射されず、第2の基準ビーム113と呼ばれる。第1の基準ビーム111は、第1の位相遅延フィルム250を通過し、それによって、その偏光は、S偏光に変換される。次に、第1の基準ビーム111は、ホログラフィック記憶媒体900に投射される。また、信号ビーム130は、第2の位相遅延フィルム330と通過して、それによって、その偏光が、S偏光に変換される。従って、第1の基準ビーム111と信号ビーム130は、ホログラフィック記憶媒体900中で互いに干渉してホログラフィックインターフェログラム800を発生する。第2の基準ビーム113と第1の基準ビーム111の両方が、ホログラフィック記憶媒体900を通過して、基準ビーム反射鏡260によって反射されて元のパスに沿って戻るように移動してスプリッタ220に投射される。更に、第2の基準ビーム113の一部と第1の基準ビーム111の一部が、スプリッタ220に反射され、スプリッタ220の他方の側からスプリッタ220を出て行き、感知部600の基準ビームセンサ610に投射される。
【0057】
図8Bは、本発明の第7の実施の形態の概略図であり、ホログラフィックインターフェログラムを再生するシステムを示す。第1の位相遅延フィルム250を通過しなかった第2の基準ビーム113は、ホログラフィック記憶媒体900を通過し、基準ビーム反射鏡260によって反射され、それによって、第2の基準ビーム113は、第1の基準ビーム111のパスに沿って戻るように移動し、ホログラフィックインターフェログラム800に投射される。記録時には、第2の基準ビーム113の方向は、第1の基準ビーム111の方向とは反対であり、従って、信号ビーム130のパスに沿って戻るように移動する共役再生ビーム150が発生される。共役再生ビーム150は、ホログラフィックインターフェログラム800に投射された第2の基準ビーム113によって発生されるので、共役再生ビーム105の偏光は、また、P偏光である。従って、共役再生ビーム150が、信号ビーム130の元のパスに沿って戻るように移動すると、このビーム150は、第2の位相遅延フィルム330を通過し、その偏光をS偏光に変化する。共役再生ビーム105が第1の偏光スプリッタ340に投射されると、共役再生ビーム150の偏光がS偏光であるので、このビーム105は、第1の偏光スプリッタ340によって反射される。2次元画像センサ350は、共役再生ビーム150を受光し、解析するために、共役再生ビーム150の反射方向の第1の偏光スプリッタ340の一側に配置される。
【0058】
図9は、本発明の第8の実施の形態の概略図である。第8の実施の形態は、第1の実施の形態に類似する。この第8の実施の形態において、第1の実施の形態の第1の光案内部200のスプリッタ220は、第3の偏光スプリッタ280で置き換えられている。このように、第1の光案内部200の偏光フィルム210とスプリッタ220は、第3の偏光スプリッタ280によって置き換えられている。第3の位相遅延フィルム370は、信号ビーム130のパスに配置され、それによって、第3の偏光スプリッタ280からスプリットされたS偏光の信号ビーム130は、それが第3の位相遅延フィルム370に投射された後、P偏光に変換され、次に、SLM500に投射される。その後、信号ビーム130の偏光は、その信号ビーム130が、第1の偏光スプリッタ340と第2の位相遅延フィルム330を通過した後、P偏光からS偏光へ変換され、それによって、信号ビーム130の偏光は、基準ビーム110の偏光と同じになる。信号ビーム130と基準ビーム100は、互いに干渉してホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0059】
図10は、本発明の第9の実施の形態の概略図であり、図11は、本発明の第9の実施の形態の信号ビームと基準ビームとの干渉の概略図である。また、第9の実施の形態は、第1の実施の形態と類似しているが、第1の光案内部200のスプリッタ220が、第3の偏光スプリッタ280によって置き換えられており、第2の対物レンズ232の焦点は、対物レンズ231の焦点と一致しており、それによって、基準ビーム110の直径が減少され、基準ビーム110が、平行光ビームとしてホログラフィック記憶媒体900に投射され、信号ビーム130と干渉して、ホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0060】
基準ビーム110が平行ビームであるので、ホログラフィックインターフェログラム800は、複数の異なる層においてホログラフィック記憶媒体900に発生される。ホログラフィック記憶媒体のサーボトラック961は、複数の層状に形成されるので、ホログラフィックインターフェログラム800は、複数の異なる層に発生されることが出来、これは、ホログラフィック記憶媒体900の記憶容量を更に増加する。
【0061】
図12Aは、本発明の第10の実施の形態の概略図である。光源100は、コヒーレンス光を発生する。コヒーレンス光は、それが第1の光案内部200を通過した後、基準ビーム110と信号ビーム130にスプリットされる。信号ビーム130は、第1の光案内部200を介して第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射され、そこで、第1の入射方向は、本実施の形態では、ホログラフィック記憶媒体900内に垂直に延出する方向である。信号ビーム130が、ホログラフィック記憶媒体900に投射される前に、このビーム130は、SLM500に投射され、それによって、信号ビーム130は、SLM500によって変調され、次に、ホログラフィック記憶媒体900に投射される。基準ビーム110は、第2の光案内部300を介して第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。基準ビーム110と信号ビーム130は、ホログラフィック記憶媒体900の記録層920で互いに干渉し、次に、ホログラフィックインターフェログラム800が、発生され、それが、ホログラフィック記憶媒体900の記録層920に記録される。
【0062】
図12Bは、本発明の第10の実施の形態の概略図であり、ホログラフィックインターフェログラムを再生するシステムを示す。基準ビーム110が、再び、第2の入射方向に沿ってホログラフィックインターフェログラム800に投射されると、再生ビーム150が、発生される。この再生ビーム150は、ホログラフィック記憶媒体900を通過し、解析のために2次元画像センサ350に投射される。
【0063】
本システムは、更に、サーボビーム410を発生するためのサーボ光源400を備える。サーボビーム410は、サーボビーム案内部420を介してホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961に投射され、サーボトラック961によって変調され且つ反射され、次に、感知部600によって受光される。このように、ホログラフィックインターフェログラム800は、サーボトラック961に沿ってホログラフィック記憶媒体900の記録層920に連続的に記録される。
【0064】
対物レンズセット230は、信号ビーム130のパスに配置され、それによって、信号ビーム130が、対物レンズセット230に投射されると、次に、このビーム130は、平行光として現れるようにホログラフィック記憶媒体900に投射される。従って、ホログラフィックインターフェログラム800は、複数の層のホログラフィック記憶媒体900に発生されることが出来る、即ち、ホログラフィックインターフェログラム800は、ホログラフィック記憶媒体900の複数の異なる層中に発生されることが出来る。従って、ホログラフィック記憶媒体900と、信号ビーム130と基準ビーム110との干渉位置との相対位置が調節されると、ホログラフィックインターフェログラム800は、ホログラフィック記憶媒体900の異なる層に発生されることが出来、従って、ホログラフィック記憶媒体900の容量が増加される。
【0065】
本システムは、更に、ホログラフィック記憶媒体900の複数の異なる層にホログラフィックインターフェログラムを発生及び再生するための光サーボを備える。また、サーボトラック961は、ホログラフィック記憶媒体900の複数の層に形成され、それによって、ホログラフィックインターフェログラム800は、複数の異なる層のホログラフィック記憶媒体900に連続的に形成される。
【0066】
従って、第1の光案内部200は、光源100からの光を信号ビーム130と基準ビーム110にスプリットするためのスプリッタ220を含む。信号ビーム130は、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。第1の入射方向は、ホログラフィック記憶媒体900中に垂直に延出する方向である。第2の光案内部は、基準ビーム110を案内するために、一つ又はそれより多くのレンズと一つ又はそれより多くの反射鏡セットを含み、それによって、基準ビーム110は、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。この実施の形態では、第2の入射方向は、ホログラフィック記憶媒体900に斜めに延出する方向である。
【0067】
信号ビーム130は、それが直接SLM500を通過した後、ホログラフィック記憶媒体900に直接投射され、適用可能SLM500は、ここでは、液晶パネルのような透過性SLMである。
【0068】
対物レンズセット230は、信号ビーム130を平行光に変換するために設けられる。対物レンズセット230は、対物レンズ231と第2の対物レンズ232を含み、対物レンズ231の焦点は、第2の対物レンズ232の焦点と一致し、従って、信号ビーム130が、SLM500を通過した後、このビーム130は、対物レンズセット230に投射され、次に、平行光ビームに変換される。また、サーボビーム410は、対物レンズ231によってホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961へ投射及び集束される。
【0069】
サーボビーム410と信号ビーム130が、対物レンズ231を共用するので、且つサーボビーム410が、対物レンズ231の周辺領域を使用すると共に、信号ビーム130が、対物レンズ231の中央領域を使用するので、第2の対物レンズ232は、対物レンズ231のサイズを最小にするようにビームの直径を減少するために設けられる。このために、第2のレンズ232の焦点距離は、対物レンズ231の焦点距離よりも長く、従って、スプリッタ220によって発生される信号ビーム130の直径が減少される。
【0070】
図13は、本発明の第11の実施の形態の概略図である。第11の実施の形態は、第10の実施の形態と類似しているが、サーボトラック961は、ホログラフィック記憶媒体900の複数の異なる層に配置される。例えば、本実施の形態では、サーボ層960は、第2の基板930に配置され、記録層920に付着され、ここでは、サーボ層960は、複数の層に配置された複数のサーボトラック961を有する。
【0071】
図14は、本発明の第12の実施の形態の概略図である。第12の実施の形態は、第10の実施の形態に類似しているが、サーボトラック961が、ホログラフィック記憶媒体900の複数の異なる層に配置されている。例えば、サーボ層960は、記録層920に付着された側に第1の基板910に配置され、そこでは、サーボ層960は、複数の層に配置された複数のサーボトラック961を有する。
【0072】
図15は、本発明の第13の実施の形態の概略図である。第13の実施の形態は、第10の実施の形態に類似している。しかしながら、本実施の形態では、デジタルマイクロ鏡デバイス(DMD)のような反射性SLM500が、採用される。従って、信号ビーム130が、スプリッタ220の一側から投射される時、この信号ビーム130は、反射性SLM500に投射される。信号ビーム130が、反射され且つ変調されると、このビーム130は、対物レンズセット230に投射される。基準ビーム110が、スプリッタ220の一側から投射されると、このビーム110は、第2の光案内部300の第1の反射鏡360によって反射されて、レンズと反射鏡セット310に投射される。
【0073】
図16は、本発明の第14の実施の形態の概略図である。この第14の実施の形態は、第10の実施の形態に類似する。しかしながら、この実施の形態において、シリコン上液晶(LCOS)のような反射性SLM500が採用され、それによって、P偏光の光又はビームが、本実施の形態のSLM500に投射されると、この光又はビームは、SLM500によってP偏光からS偏光に変換され、次に、SLM500によって反射される。
【0074】
従って、この実施の形態の第1の光案内部200は、変更される。第1の光案内部200は、信号ビーム反射鏡290と偏光スプリッタ220を含む。この偏光スプリッタ220は、光源100からの入射光を信号ビーム130と基準ビーム110にスプリットする。信号ビーム反射鏡290は、偏光スプリッタ220の一側に配置される。信号ビーム130が、SLM500に投射された後、信号ビーム130の偏光は、SLM500によって変換され、信号ビーム130は、SLM500によって反射される。その後、信号ビーム130は、偏光スプリッタ220によって反射され、信号ビーム反射鏡290に投射される。信号ビーム反射鏡290は、信号ビーム130を反射して対物レンズセット230に投射させ、次に、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。
【0075】
そして、第2の光案内部300は、基準ビーム110の方向を変化するために、一つ又はそれより多くのレンズと一つ又はそれより多くの反射鏡セットを備え、それによって、基準ビーム110は、第2の入射方向にホログラフィック記憶媒体へ投射される。
【0076】
図17は、本発明の第15の実施の形態の概略図である。第15の実施の形態は、第10の実施の形態に類似している。しかしながら、第1の光案内部200は、更に、偏光フィルム210を含み、且つ第2の光案内部300は、更に、第1の位相遅延フィルム250と第2の基準ビーム反射鏡380を含む。第1の位相遅延フィルム250は、スプリッタ220を完全には被覆しないが、代わりに、スプリッタ220の半分を被覆する。第2の基準ビーム反射鏡380は、第2の入射方向へ面している。基準ビーム110は、レンズと反射鏡セット310によって集束され、次に、第2の基準ビーム反射鏡380に焦点が合う。基準ビーム110が、ホログラフィック記憶媒体900を通過した後、この基準ビーム110は、第2の基準ビーム反射鏡260によって反射されて、元のパスの沿って戻るように移動する。次に、この基準ビーム110は、スプリッタ220に投射され、次に、スプリッタ220の一側に配置された基準ビームセンサ610に投射され、それによって、ホログラフィック記憶媒体900下で光学系の位置と角度が、正確に制御されることが出来る。光源100からの光は、最初に偏光フィルム210を通過し、線形偏光光へ変換される。基準ビーム110の半分は、第1の位相遅延フィルム250を通過し、それによって、基準ビーム110のその半分の偏光状態が変化される。従って、基準ビーム110が、第2の基準ビーム反射鏡380によって反射され、元のパスに沿って戻るように移動すると、干渉が回避され、ホログラフィック記憶媒体900に記録されない。
【0077】
図18Aは、本発明の第16の実施の形態の概略図である。図19は、本発明の第16の実施の形態の信号ビームと基準ビームの干渉を示す概略図である。この実施の形態は、反射性ホログラフィック記憶媒体900を採用している。従って、信号ビーム130を反射し且つサーボビーム130を通過させる波長選択フィルム層951とサーボビーム410を反射するサーボトラック反射層964がホログラフィック記憶媒体900の第2の基板930に配置されている。
【0078】
従って、第16の実施の形態のシステムは、光を発生するための光源100を備える。光は、第1の光案内部200に投射され、次に、信号ビーム130と基準ビーム110にスプリットされる。信号ビーム130は、第1の光案内部200を介してSLM500に投射され、次に、信号ビーム130は、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。基準ビーム110は、第2の光案内部300を介して第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。本実施の形態では、第2の入射方向は、ホログラフィック記憶媒体900に斜めに延出する方向であり、第1の入射方向は、ホログラフィック記憶媒体900に垂直に延出する方向である。
【0079】
偏光フィルム210は、光源100によって発生された光を偏光光、即ち、線形偏光光に偏光するために光源100の前に配置されている。偏光光は、紙面に平行な方向へ偏光され、P偏光と呼ばれる。偏光方向が、紙面に垂直である場合、その偏光は、S偏光と呼ばれる。光源100の光が、偏光フィルム210を通過した後、この光は、P偏光の線形偏光光となる。次に、線形偏光光は、スプリッタ220を介して信号ビーム130と基準ビーム110にスプリットされ、それによって、信号ビーム130と基準ビーム110は、共にP偏光光である。
【0080】
第2の光案内部300は、基準ビーム110の方向を変化するために一つ又はそれより多くのレンズを有するレンズと反射鏡セットと、一つ又はそれより多くの反射鏡セットと、を含み、それによって、基準ビーム110は、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体900に投射される。このように、信号ビーム130と基準ビーム110は、ホログラフィック記憶媒体900内で互いに干渉し、ホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0081】
図18Bは、本発明の第16の実施の形態の概略図であり、ホログラフィックインターフェログラムを再生するシステムを示す。システム再生中、基準ビーム110は、ホログラフィックインターフェログラム800に投射され、再生ビーム150が発生される。再生ビーム150は、ホログラフィック記憶媒体900によって反射される。偏光スプリッタ440は、再生ビーム150を得るために使用される。第1の位相遅延フィルム250は、更に、第1の光案内部200に配置される。第1の位相遅延フィルム250は、信号ビーム130のパスに配置され、それによって、信号ビーム130は、SLM500に投射された後、第1の位相遅延フィルム250に投射され、信号ビーム130の偏光は、S偏光に偏光され、次に、ホログラフィック記憶媒体900に投射される。第2の位相遅延フィルム330は、第2の光案内部300に配置される。第2の位相遅延フィルム330は、基準ビーム110のパスに配置され、それによって、基準ビーム110の偏光は、S偏光に変換され、この偏光は、信号ビーム130の偏光と同じである。次に、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体900に投射され、信号ビーム130と干渉してホログラフィックインターフェログラム800を発生する。
【0082】
第16の実施の形態のシステムは、更に、サーボビーム反射鏡セット430と第4の偏光スプリッタ440を含むサーボビーム案内部420を備える。サーボビーム410の方向は、サーボビーム反射鏡セット430によって変化され、次に、サーボビーム410は、対物レンズ231に投射される。サーボビーム410は、対物レンズで集束され、次に、ホログラフィック記憶媒体900に投射される。ホログラフィック記憶媒体900では、サーボビーム410は、ホログラフィック記憶媒体900の波長選択フィルム951を通過して、ホログラフィック記憶媒体900のサーボトラック961に投射される。次に、サーボトラック961は、サーボビーム410を反射し、次に、サーボビーム410は、サーボビーム反射鏡セット430を介して感知部600のサーボビームセンサ630に投射され、それによって、サーボビーム410は、電気信号に変換される。電気信号は、制御デバイス700に送信され、それによって、ホログラフィックインターフェログラム800は、サーボトラック961に沿ってホログラフィック記憶媒体900に連続的に記録される。
【0083】
第4の偏光スプリッタ440は、スプリッタ220と第1の位相遅延フィルム250との間に配置され、それによって、S偏光の基準ビーム110が、システム再生中にホログラフィックインターフェログラム800に投射されると、再生ビーム150が発生される。また、再生ビーム150は、S偏光を有する。再生ビーム150は、第1の位相遅延フィルム250を通過し、偏光をP偏光に変化し、それによって、再生ビーム150は、第4の偏光スプリッタ440によってスプリットされることができない。従って、第5の位相遅延フィルム940が、更に、ホログラフィック記憶媒体900の第2の基板930に配置される。第5の位相遅延フィルム940は、第5位相遅延フィルム940を2通過した後、光の偏光をP偏光からS偏光へ変換するための1/4波長フィルムである。従って、P偏光の再生ビームが、ホログラフィック記憶媒体900の第5の位相遅延フィルム940に投射され、次に、反射され、第5の位相遅延フィルム940を再び通過すると、この再生ビームの偏光がS偏光に変換される。P偏光の再生ビーム150が、第4の偏光スプリッタ440に投射されると、この再生ビームは、第4の偏光スプリッタ440によって反射され、2次元画像センサ350に投射される。
【0084】
図20は、本発明の第17の実施の形態の概略図である。図21は、本発明の第17の実施の形態の信号ビームと基準ビームの干渉を示す概略図である。第17の実施の形態は、第16の実施の形態と類似しているが、第17の実施の形態は、異なるサーボビーム案内部を有する。第17の実施の形態のサーボビーム案内部は、第4の偏光スプリッタ440、ダイクロイックプリズムスプリッタ450、及び第2のスプリッタ460を含む。第4の偏光スプリッタ440は、スプリッタ220と第1の位相遅延フィルム250との間に配置されており、それによって、基準ビーム110は、ホログラフィックインターフェログラムに投射されて再生ビーム150を発生する。再生ビーム150は、ホログラフィック記憶媒体の第4の位相遅延フィルム270に投射され、再生ビーム150の偏光が変換され、次に、再生ビーム150は、戻るように反射されて第4の偏光スプリッタ440に投射される。次に、再生ビーム150は、第4の偏光スプリッタ440によって反射されて2次元画像センサ350に投射される。ダイクロイックプリズムスプリッタ450は、複数の異なる波長の光をスプリットするために使用される。サーボビームは、ダイクロイックプリズムスプリッタ450によって反射され、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラック961に投射される。サーボビーム410は、サーボトラック961によって反射されてダイクロイックプリズムスプリッタ450に投射され、次に、ダイクロイックプリズムスプリッタ450によって反射されてダイクロイックプリズムスプリッタ450の一側に配置された第2のスプリッタ460に投射される。最後に、サーボビーム410は、ダイクロイックプリズムスプリッタ450によって反射されて感知部600のサーボビームセンサ630に投射される。それによって、サーボビーム410は、制御デバイス700に送信される電気信号に変換され、それによって、ホログラフィックインターフェログラム800は、制御デバイス700を介してサーボトラック961に沿ってホログラフィック記憶媒体900に連続的に記録される。
【0085】
図22は、本発明のフロー図である。本発明のホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法が提供され、この方法は、以下のステップを備える。
【0086】
まず、サーボビームを発生し(ステップ30)、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射されるようにサーボビームを案内する(ステップ31)。次に、サーボビームが所定のデータアドレスに位置すると、基準ビームを発生する。基準ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される(ステップ32)。変調され且つ平行化される信号ビームを発生し、それによって、信号ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される平行光となり、基準ビームと干渉してホログラフィックインターフェログラムを発生し、ホログラフィックインターフェログラムは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される(ステップ33)。
【0087】
更に、ホログラフィック記憶媒体が、複数の異なる層に形成される複数のサーボトラックを有する場合、サーボビームの焦点を複数の異なる層のサーボトラックに合わせてホログラフィック記憶媒体の複数の異なる層にホログラフィックインターフェログラムを発生する(ステップ34)。
【0088】
図23を参照すると、サーボビームを案内してホログラフィック記憶媒体のサーボトラックへ投射するために(ステップ31)、以下のステップが含まれる。まず、サーボビームをホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射してサーボビームが反射される(ステップ40)。センサによって反射されたサーボビームを受光する(ステップ41)。受光したサーボビームを解析してシステムを調節し、それによって、サーボビームの焦点をホログラフィック記憶媒体に位置し、サーボトラックに沿って連続的に移動する(ステップ43)。サーボトラックによって反射され且つ変調されたサーボビームを復号し、サーボトラック上のデータアドレスとデータを得る(ステップ45)。
【0089】
更に、図24を参照すると、基準ビームを第2の入射方向にホログラフィック記憶媒体へ投射するステップ(ステップ32)の後に、基準ビームを第2の入射方向へ維持してホログラフィック記憶媒体に投射するために、反射鏡によって反射された基準ビームを受光し解析してシステムと反射鏡との間の距離と角度を再び調節する(ステップ51)。
【0090】
図25を参照すると、基準ビームを反射し受光するステップ(ステップ51)は、以下のステップを含む。基準ビームの焦点を合わせ(ステップ53)、次に、基準ビームを反射鏡に投射し、それによって、基準ビームが、反射鏡によって反射されて、元のパスに沿って戻るように移動し(ステップ55)、それによって、基準ビームセンサが、基準ビームを受光する(ステップ57)。
【0091】
従って、本発明は、記憶容量を増加するために光サーボを有する、ホログラフィック記憶を記録し且つ再生するための種々の実用的システムと方法を提供する。
【0092】
本発明は、このように記述されたが、本発明は多くの方法で変更され得ることは明白である。このような変更は、本発明の精神と範囲から離れていると見做されるべきではなく、当業者にとって自明である全てのこのような変更は、以下の請求項の範囲内に含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1A】本発明の第1の実施の形態の組合せの概略図である。
【図1B】本発明の第1の実施の形態の再生の概略図である。
【図2】本発明のホログラフィック記憶媒体の概略図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の組合せの概略図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態の組合せの概略図である。
【図5A】本発明の第4の実施の形態の組合せの概略図である。
【図5B】本発明の第4の実施の形態の再生の概略図である。
【図6A】本発明の第5の実施の形態の組合せの概略図である。
【図6B】本発明の第5の実施の形態の再生の概略図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態の組合せの概略図である。
【図8A】本発明の第7の実施の形態の組合せの概略図である。
【図8B】本発明の第7の実施の形態の再生の概略図である。
【図9】本発明の第8の実施の形態の組合せの概略図である。
【図10】本発明の第9の実施の形態の組合せの概略図である。
【図11】本発明の第9の実施の形態の信号ビームと基準ビームの干渉の概略図である。
【図12A】本発明の第10の実施の形態の組合せの概略図である。
【図12B】本発明の第10の実施の形態の再生の概略図である。
【図13】本発明の第11の実施の形態の組合せの概略図である。
【図14】本発明の第12の実施の形態の組合せの概略図である。
【図15】本発明の第13の実施の形態の組合せの概略図である。
【図16】本発明の第14の実施の形態の組合せの概略図である。
【図17】本発明の第15の実施の形態の組合せの概略図である。
【図18A】本発明の第16の実施の形態の組合せの概略図である。
【図18B】本発明の第16の実施の形態の再生の概略図である。
【図19】本発明の第16の実施の形態の信号ビームと基準ビームの干渉を示す概略図である。
【図20】本発明の第17の実施の形態の組合せの概略図である。
【図21】本発明の第17の実施の形態の信号ビームと基準ビームの干渉を示す概略図である。
【図22】本発明の方法のフローチャートである。
【図23】本発明の方法のフローチャートである。
【図24】本発明の方法のフローチャートである。
【図25】本発明の方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホログラフィック記憶媒体を採用するために、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステムであって、
信号ビームと基準ビームを発生する光源を備え、基準ビームは、第1の入射方向にホログラフィック記憶媒体に投射され、
信号ビームのパス上に配置された空間光変調器を備え、それによって、信号ビームは、空間光変調器に投射された後に、第2の入射方向にホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ基準ビームと干渉してホログラフィック記憶媒体にホログラフィックインターフェログラムを発生するようになっており、
基準ビームが、再び、第1の入射方向にホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが発生されて、信号ビームが移動するパス上の画像センサに投射され、
基準ビームがホログラフィック記憶媒体を通過するように案内するサーボビーム案内部を備え、基準ビームは、反射鏡によって反射された後に、反射鏡を移動することによって反射鏡と基準ビームとの間の距離と両者の間の距離を解析し且つ調節するために、感知部へ案内され、且つ
サーボビームを発生するサーボ光源を備え、サーボビームは、サーボビーム案内部を介してホログラフィック記憶媒体のサーボトラックへ投射され、サーボトラックによって反射され、且つ感知部によって受光され、それによって、基準ビームが第1の入射方向にホログラフィック記憶媒体へ投射されるように調節され、且つホログラフィックインターフェログラムは、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録されるようになっている、
光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項2】
第1の光案内部と第2の光案内部を更に備え、第1の光案内部は、光源の前に配置され、それによって、光源から発生された光は、第1の光案内部を通過した後に、信号ビームと基準ビームにスプリットされ、基準ビームは、第1の光案内部を介して第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、第2の光案内部は、信号ビームが空間光変調器に投射され、次に第2の入射方向にホログラフィック記憶媒体へ投射されるように案内する、請求項1に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項3】
第1の光案内部は、
光源の前に配置された偏光フィルムを備え、それによって、光源によって投射された光が、この偏光フィルムを通過した後に、線形偏光光に変換され、
スプリッタを備え、このスプリッタは、当該スプリッタへ投射された線形偏光光を信号ビームと基準ビームとにスプリットするためのものであり、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、
基準ビームを集束し、次にホログラフィック記憶媒体に投射するための対物レンズを備え、且つ
第2の光案内部は、
信号ビームが空間光変調器に投射された後に、信号ビームの方向を変更するための少なくとも一個のレンズと少なくとも一個の反射鏡のセットを備え、それによって、信号ビームが、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される、請求項2に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項4】
第1の光案内部は、第2の対物レンズを更に備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズと、
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少される、請求項3に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項5】
第1の光案内部は、更に、
スプリッタの一側に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、それによって、基準ビームが第1の位相遅延フィルムに投射され、基準ビームの偏光が偏光され、且つ
反射鏡の一側に付着された第3の位相遅延フィルムを有する反射鏡を備え、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体を通過し、第3の位相遅延フィルムに投射され、反射鏡によって第3の位相遅延フィルムを再び通過するように反射され、それによって、基準ビームの偏光が変換され、スプリッタに投射された後、基準ビームは、反射鏡と基準ビームとの間の距離と両者の間の角度を解析し且つ調節するために、感知部へ投射され、且つ
第2の光案内部は、更に、
信号ビームのパス上に配置された第2の位相遅延フィルムを備え、信号ビームは、空間光変調器に投射された後に、再び第2の位相遅延フィルムへ投射され、それによって、信号ビームの偏光が、基準ビームの偏光と同じに変換され、次に、基準ビームと信号ビームがホログラフィック記憶媒体中で互いに干渉する時に、ホログラフィックインターフェログラムが、発生され、且つ
第1の偏光スプリッタを備え、基準ビームが、ホログラフィックインターフェログラムに投影されると、再生ビームは、発生され、次に、再生ビームの偏光を変換するように、レンズと反射鏡のセットを介して第2の位相遅延フィルムへ投影され、それによって、第1の偏光スプリッタへ投影される時に、再生ビームは、反射され、且つ
画像センサは、第1の偏光スプリッタによって反射された再生ビームを受光するように第1の偏光スプリッタの一側に配置される2次元画像センサである、請求項3に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項6】
サーボビーム案内部は、
サーボビームを対物レンズへ反射して集束し、次にホログラフィック記憶媒体に投射するためのサーボビーム反射鏡セットを備え、サーボビームがホログラフィック記憶媒体のサーボトラック上に焦点が合い、サーボトラック上を被覆する波長選択フィルムによって反射され、次に、サーボビーム反射鏡セットを介して感知部へ投射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスへ伝達される電気信号に変換され、対物レンズの光軸が、制御デバイスによってホログラフィック記憶媒体にサーボトラック表面に対して垂直であるように調節され、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されるように調節され、且つホログラフィックインターフェログラムがサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項5に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項7】
第1の光案内部は、更に、第2の対物レンズを備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズと、
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームのビーム直径が更に減少される、請求項5に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項8】
第1の光案内部は、更に、
スプリッタの一側に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、それによって、基準ビームの偏光は、第1の位相遅延フィルムへ投射された後に、変換され、
反射鏡の一側に付着された第3の位相遅延フィルムを有する反射鏡を備え、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体を通過し、第3の位相遅延フィルムに投射され、反射鏡によって第3の位相遅延フィルムを再び通過するように反射され、それによって、基準ビームの偏光が変換され、スプリッタに投射された後、基準ビームは、感知部へ投射され、従って、ホログラフィック記憶媒体と基準ビームとの間の距離と両者の間の角度が解析され且つ調節され、且つ
第2の光案内部は、更に、
信号ビームを空間光変調器に投射するための第1の反射鏡を備え、偏光が空間光変調器によって変換された後の信号ビームは、空間光変調器によって反射され、
信号ビームのパス上に配置された第1の偏光スプリッタを備え、空間光変調器によって反射された信号ビームは、第1の偏光スプリッタへ投射され、基準ビームと同じ偏光を有する信号ビームの一部は、第1の偏光スプリッタによって反射され、次に、信号ビームは、レンズ及び反射鏡セットへ投射されて第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、それによって、信号ビームの偏光と基準ビームの偏光が同じになり、信号ビームと基準ビームがホログラフィック記憶媒体中で互いに干渉してホログラフィック記憶媒体にホログラフィックインターフェログラムを発生し、
第1の位相遅延フィルムを通過する基準ビームが、ホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが発生され、且つ信号ビームのパスに沿って返るように移動し、レンズと反射鏡セットを介して第1の偏光スプリッタを通過し、且つ
画像センサは、第1の偏光スプリッタによって反射された再生ビームを受光するように第1の偏光スプリッタの一側に配置される2次元画像センサである、請求項3に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項9】
サーボビーム案内部は、
サーボビームを対物レンズへ反射して集束し、次にホログラフィック記憶媒体に投射するためのサーボビーム反射鏡セットを備え、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体の波長選択フィルムを通過し、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックへ投射され、サーボトラックによってサーボビーム反射鏡セットを介して感知部へ反射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスへ送信される電気信号へ変換され、対物レンズの光軸は、制御デバイスによってホログラフィック記憶媒体のサーボトラック表面に垂直であるように調節され、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されるように調節され、ホログラフィックインターフェログラムがサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項8に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項10】
空間光変調器は、反射式空間光変調器である、請求項8に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項11】
第1の光案内部は、更に第2の対物レンズを備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズ、と
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少される、請求項8に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項12】
第1の光案内部は、更に
スプリッタの一側に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、それによって、基準ビームの一部が、第1の位相遅延フィルムに投射され、基準ビームの偏光が第1の(位相)遅延フィルムによって変換され、
反射鏡の一側に付着された第3の位相遅延フィルムを有する反射鏡を備え、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体を通過し、第3の位相遅延フィルムに投射され、反射鏡によって第3の位相遅延フィルムを再び通過するように反射され、それによって、基準ビームの偏光が変換され、スプリッタに投射された後、基準ビームは、感知部へ投射され、従って、反射鏡と基準ビームとの間の距離と両者の間の角度が、反射鏡を移動することによって、解析され且つ調節され、且つ
第2の光案内部は、更に、
信号ビームのパス上に配置された第2の位相遅延フィルムを備え、信号ビームは、第2の位相遅延フィルムを通過し、信号ビームの偏光は、基準ビームの偏光と同じに変換され、次に、信号ビームは、空間光変調器へ投射され、
第1の偏光スプリッタを備え、信号ビームは、空間光変調器によって、第1の偏光スプリッタへ反射され、次に、信号ビームは、第1の偏光スプリッタによって反射されてレンズと反射鏡セットへ投射され、次に、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されて基準ビームと干渉し、従って、ホログラフィックインターフェログラムが、ホログラフィック記憶媒体中に発生され、
第1の位相遅延フィルムを通過する基準ビームが、ホログラフィックインターフェログラムへ投射されると、再生ビームが発生され、且つ信号ビームのパスに沿って返るように移動し、レンズと反射鏡セットを介して第1の偏光スプリッタを通過し、且つ
画像センサは、第1の偏光スプリッタを通過する再生ビームを受光するように第1の偏光スプリッタの一側に配置される2次元画像センサである、請求項3に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項13】
サーボビーム案内部は、
サーボビームを対物レンズへ反射して集束するためのサーボビーム反射鏡セットを備え、次に、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラック上を被覆する波長選択フィルムによってサーボビーム反射鏡セットを介して感知部へ反射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスへ送信される電気信号へ変換され、対物レンズの光軸は、制御デバイスによってホログラフィック記憶媒体のサーボトラック表面に対して垂直であるように調節され、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体へ投射されるように調節され、ホログラフィックインターフェログラムがサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項12に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項14】
第1の光案内部は、更に、第2の対物レンズを備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズ、と
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少される、請求項12に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項15】
第1の光案内部は、
反射鏡の一側に付着された第3の位相遅延フィルムを有する反射鏡を備え、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体を通過し、第3の位相遅延フィルムに投射され、反射鏡によって第3の位相遅延フィルムに再び反射され、それによって、基準ビームの偏光が変換され、スプリッタに投射された後、基準ビームは、感知部へ投射され、従って、基準ビームとホログラフィック記憶媒体との間の距離と両者の間の角度が、解析され且つ調節され、且つ
第2の光案内部は、更に、
第1の偏光スプリッタを備え、基準ビームがホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが発生され且つレンズと反射鏡セットを介して第2の位相遅延フィルムへ投射され、再生ビームの偏光が変換され、それによって、再生ビームが第1の偏光スプリッタへ投射されると、再生ビームが反射され、
画像センサは、第1の偏光スプリッタによって反射された再生ビームを受光するように第1の偏光スプリッタの一側に配置される2次元画像センサである、請求項3に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項16】
サーボビーム案内部は、
サーボビームを対物レンズへ反射して集束するためのサーボビーム反射鏡セットを備え、次に、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラック上を被覆する波長選択フィルムによって反射され、サーボビームは、サーボビーム反射鏡セットを介して感知部へ投射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスへ送信される電気信号に変換され、従って、対物レンズの光軸は、制御デバイスによってホログラフィック記憶媒体のサーボトラックの表面に対して垂直であるように調節され、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されるように調節され、ホログラフィックインターフェログラムがサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項15に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項17】
第1の光案内部は、更に、第2の対物レンズを備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズと、
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少される、請求項15に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項18】
第1の光案内部は、更に、
スプリッタの一側に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、基準ビームの一部は、第1の位相遅延フィルムへ投射され、基準ビームの偏光が変化され、基準ビームにホログラフィック記憶媒体を通過させ、基準ビームを反射し、元のパスに沿って戻るように方向転換してスプリッタへ投射させ、次に、感知部へ向けて方向転換するための反射鏡を備え、それによって、反射鏡と基準ビームとの間の距離と両者の間のチルト角度が解析され、且つ調節され、且つ
第2の光案内部は、更に、
信号ビームのパス上に配置された第2の位相遅延フィルムを備え、信号ビームは、空間光変調器に投射された後に、再び、第2の位相遅延フィルムに投射され、それによって、信号ビームの偏光は、半基準ビームの偏光と同じであるように変換され、従って、基準ビームと信号ビームが、ホログラフィック記憶媒体中で互いに干渉する時に、ホログラフィックインターフェログラムが、発生され、
信号ビームのパス上に配置された第1の偏光スプリッタを備え、基準ビームがホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが、発生され且つレンズと反射鏡セットを介して第2の位相遅延フィルムへ投射され、再生ビームの偏光が変換され、それによって、再生ビームが第1の偏光スプリッタへ投射されると、再生ビームが反射され、
画像センサは、第1の偏光スプリッタによって反射された再生ビームを受光するように第1の偏光スプリッタの一側に配置される2次元画像センサである、請求項3に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項19】
サーボビーム案内部は、
対物レンズを介してホログラフィック記憶媒体にサーボビームを投射される集束光ビームにするようにサーボビームの方向を転換するためのサーボビーム反射鏡セットを備え、次に、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラックを被覆する波長選択フィルムによって反射され、次に、サーボビームは、サーボビーム反射鏡セットを介して感知部へ投射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスへ送信される電気信号に変換され、従って、対物レンズの光軸は、制御デバイスによってホログラフィック記憶媒体のサーボトラック表面に対して垂直であるように調節され、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されるように調節され、ホログラフィックインターフェログラムがサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項18に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項20】
第1の光案内部は、第2の対物レンズを更に備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズと、
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少される、請求項18に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項21】
第1の光案内部は、
光源によって発生された光を互いに垂直な偏光の方向を有する信号ビームと基準ビームにスプリットするための第3のスプリッタを備え、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
第2の光案内部は、
信号ビームのパス上に配置された第3の位相遅延フィルムを備え、信号ビームの偏光は、基準ビームの偏光と同じであるように変換され、信号ビームは、空間光変調器に投射され、
信号ビームが空間光変調器に投射された後に、信号ビームの方向を変化するための一つ又はそれより多くのレンズと一つ又はそれより多くの反射鏡セットを備え、それによって、信号ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されて基準ビームと干渉する、請求項2に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項22】
第1の光案内部は、更に、
第3の偏光スプリッタの一側に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、それによって、第1の位相遅延フィルムに投射される基準ビームの偏光が変換され、且つ
第2の光案内部は、更に
信号ビームのパス上に配置された第2の位相遅延フィルムを備え、信号ビームは、空間光変調器に投射された後に、再び、第2の位相遅延フィルムに投射され、それによって、信号ビームの偏光は、基準ビームの偏光と同じであるように変換され、従って、基準ビームと信号ビームが、ホログラフィック記憶媒体中で互いに干渉する時に、ホログラフィックインターフェログラムが、発生され、
信号ビームのパス上に配置された第1の偏光スプリッタを備え、基準ビームの一部、がホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが発生され且つレンズと反射鏡を介して第2の位相遅延フィルムへ投射され、基準ビームの一部の偏光が変換され、それによって、再生ビームが第1の偏光スプリッタへ投射されると、再生ビームが反射され、且つ
画像センサは、第1の偏光スプリッタによって反射された再生ビームを受光するように第1の偏光スプリッタの一側に配置される2次元画像センサである、請求項21に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項23】
サーボビーム案内部は、
反射鏡の一側に付着された第4の位相遅延フィルムを有する反射鏡を備え、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体を通過して、第4の位相遅延フィルムに投射され、次に、反射鏡によって反射されて再び第4の位相遅延フィルムを通過し、それによって、基準ビームの偏光が、変換され、基準ビームは、スプリッタに投射された後に、感知部へ投射され、従って、基準ビームと反射鏡との間の距離と両者の角度は、反射鏡を移動することによって解析され、次に調節され、且つ
サーボビームを対物レンズへ反射して集束し、次に、ホログラフィック記憶媒体に投射するためのサーボビーム反射鏡セットを備え、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラックを被覆する波長選択フィルムによって反射され、且つサーボビームは、サーボビーム反射鏡セットを介して感知部へ投射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスに送信される電気信号に変換され、従って、対物レンズの光軸は、制御デバイスによってホログラフィック記憶媒体のサーボトラック表面に対して垂直であるように調節され、基準ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されるように調節され、ホログラフィックインターフェログラムがサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項22に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項24】
第1の光案内部は、第2の対物レンズを更に備え、この第2の対物レンズは、
第1のレンズと、
第1のレンズの焦点と一致する焦点を有すると共に第1のレンズの焦点距離よりも短い焦点距離を有する第2のレンズと、を備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少される、請求項22に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項25】
第1の光案内部は、更に、基準ビームを集束してホログラフィック記憶媒体に投射する対物レンズを備える、請求項22に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項26】
第1の光案内部は、第2の対物レンズを更に備え、この第2の対物レンズは、
対物レンズの焦点と同じ焦点を有する第1のレンズを備え、それによって、スプリッタによって発生される基準ビームの直径が減少され且つ基準ビームは、並行光である、請求項25に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項27】
ホログラフィック記憶媒体を採用するために、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステムであって、
信号ビームと基準ビームを発生する光源を備え、基準ビームは、第1の入射方向にホログラフィック記憶媒体に投射され、
信号ビームのパス上に配置された対物レンズセットを備え、それによって、信号ビームは、対物レンズを介してホログラフィック記憶媒体に投射され、
信号ビームのパス上に配置された空間光変調器を備え、それによって、信号ビームは、空間光変調器に投射された後に、第2の入射方向にホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ基準ビームと干渉してホログラフィック記憶媒体にホログラフィックインターフェログラムを発生するようになっており、
基準ビームが、再び、第1の入射方向にホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが発生されて、且つ、再生ビームがホログラフィック記憶媒体を通過して信号ビームのパスに沿って、画像センサに投射され、
サーボビームを発生するサーボ光源を備え、且つ
サーボビームをホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投影するように案内するためのサーボビーム案内部を備え、サーボトラックは、感知部によってサーボビームが受光されるように反射し、それによって、ホログラフィックインターフェログラムは、サーボトラックのホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、サーボトラックは、層状にホログラフィック記憶媒体中に形成され、それによって、ホログラフィックインターフェログラムは、層状のサーボトラックに沿って、層状にホログラフィック記憶媒体中に発生される、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項28】
第1の光案内部と第2の光案内部を更に備え、第1の光案内部は、光源によって発生される光を信号ビームと基準ビームにスプリットするために、光源の前に配置され、且つ第1の光案内部は、信号ビームを案内して空間光変調器に投射させ、次に、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射させ、且つ第2の光案内部は、基準ビームを案内して第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射させる、請求項27に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項29】
第1の案内部は、
スプリッタを備え、このスプリッタは、当該スプリッタに投射された光を信号ビームと基準ビームにスプリットするためであり、信号ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
第2の光案内部は、
基準ビームの方向を変化するために、1個又はそれより多くのレンズと1個又はそれより多くの反射鏡セットを備え、それによって、基準ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される、請求項28に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項30】
信号ビームは、空間光変調器を通過して対物レンズセットに投射される、請求項29に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項31】
信号ビームは、空間光変調器に投射され、次に、対物レンズセットに投射される、請求項29に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項32】
第2の光案内部は、更に、基準ビームをレンズ及び反射鏡セットへ反射するための第1の反射鏡を備える、請求項31に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項33】
第1の光案内部は、
投射された光を信号ビームと基準ビームにスプリットするための偏光スプリッタを備え、信号ビームは、空間光変調器に投射され、次に、信号の偏光が、変換され、空間光変調器によって反射された後に、信号ビームは、偏光スプリッタによって第2の反射鏡に反射され、且つ第2の反射鏡によって第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に反射され、且つ
第2の光案内部は、
基準ビームの方向を変化するために、1個又はそれより多くのレンズと1個又はそれより多くの反射鏡セットを備え、それによって、基準ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される、請求項28に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項34】
空間光変調器は、反射式空間光変調器である、請求項33に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項35】
第1の光案内部は、
光源の前に配置された偏光フィルムを備え、それによって、光源によって発生された光は、偏光フィルムを通過した後、線形偏光光に偏光され、
スプリッタを備え、このスプリッタは、当該スプリッタに投射された線形偏光光を信号ビームと基準ビームとにスプリットし、信号ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
第2の光案内部は、
スプリッタの一側に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、それによって、基準ビームの一部が、第1の位相遅延フィルムに投射され、且つ基準ビームのその部分の偏光が変換され、
基準ビームの方向を変化し且つ基準ビームを集束するための1個又はそれより多くのレンズと1個又はそれより多くの反射鏡セットを備え、それによって、基準ビームは、第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
基準ビームの焦点に配置された基準ビーム反射鏡を備え、それによって、基準ビームは、元のパスに沿って戻るように移動し、スプリッタを通過して感知部に投射される、請求項28に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項36】
信号ビームは、空間光変調器を通過し、対物レンズセットに投射される、請求項35に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項37】
対物レンズセットは、
サーボビームを集束してサーボビームをホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射するための対物レンズ、且つ
対物レンズの焦点と一致する焦点を有する第2の対物レンズを備え、且つ信号ビームの直径は、減少されて、ホログラフィック記憶媒体に投射される、請求項28に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項38】
サーボビーム案内部は、サーボビームを対物レンズに反射するためのサーボビーム反射鏡セットであり、サーボビームは、次に、対物レンズによって集束され、次に、ホログラフィック記憶媒体に投射され、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラックを被覆する波長選択フィルムによって反射され、反射されたサーボビームは、サーボビーム反射鏡セットを介して感知部に投射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスに送信される電気信号に変換され、ホログラフィックインターフェログラムは、制御デバイスによって、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項27に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項39】
ホログラフィック記憶媒体を採用するために、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステムであって、
信号ビームと基準ビームを発生する光源を備え、基準ビームは、第2の入射方向にホログラフィック記憶媒体に投射され、
信号ビームのパス上に配置された対物レンズを備え、それによって、信号ビームは、ホログラフィック記憶媒体に投射され、
信号ビームのパス上に配置された空間光変調器を備え、それによって、空間光変調器に投射された後に、信号ビームは、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されて基準ビームと干渉してホログラフィック記憶媒体にホログラフィックインターフェログラムを発生し、
基準ビームが、再び、第2の入射方向へホログラフィックインターフェログラムに投射されると、再生ビームが、発生されてホログラフィック記憶媒体によって反射され、そして信号ビームのパスに沿って画像センサに投射され、
サーボビームを発生するためのサーボ光源を備え、且つ
サーボビームがホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラックによって反射され、感知部によって受光されるように案内するためのサーボビーム案内部を備え、それによって、ホログラフィックインターフェログラムが、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録され、サーボトラックが、層状にホログラフィック記憶媒体中に形成され、従って、ホログラフィックインターフェログラムが、層状にホログラフィック記憶媒体中に発生される、光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項40】
更に、
光源の前に配置された第1の光案内部を備え、それによって、光源によって発生された光は、第1の光(案内)部を通過すると、信号ビームと基準ビームとにスプリットされ、信号ビームは、空間光変調器に投射され、次に、第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
基準ビームを第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射するための第2の光案内部を備える、請求項39に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項41】
第1の光案内部は、
光源の前に配置された偏光フィルムを備え、それによって、光源から発された光は、偏光フィルムを通過した後に、線形偏光光を発生し、
スプリッタを備え、このスプリッタは、当該スプリッタに投射された線形偏光光を信号ビームと基準ビームにスプリットし、信号ビームは、第1の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
第2の光案内部は、
基準ビームの伝播方向を変化するために、1個又はそれより多くのレンズと1個又はそれより多くの反射鏡セットを備え、それによって、基準ビームは、第2の入射方向に沿ってホログラフィック記憶媒体に投射される、請求項40に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項42】
第1の光案内部は、更に、
信号ビームのパス上に配置された第1の位相遅延フィルムを備え、空間光変調器に投射された後、信号ビームは、変化された偏光状態を持つように第1の位相遅延フィルムに投射され、次に、ホログラフィック記憶媒体に投射され、且つ
第2の光案内部は、更に、
基準ビームのパス上に配置された第2の位相遅延フィルムを備え、それによって、基準ビームは、信号ビームの偏光状態と同じであるように変化された偏光状態を有し、基準ビームは、ホログラフィック記憶媒体に投射されて信号ビームと干渉してホログラフィックインターフェログラムを発生する、請求項41に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項43】
サーボビーム案内部は、
スプリッタと第1の位相遅延フィルムとの間に配置された第4の偏光スプリッタを備え、それによって、基準ビームは、ホログラフィックインターフェログラムに投射されて再生ビームを発生し、且つ再生ビームは、ホログラフィック記憶媒体の第3の位相遅延フィルムに投射されて偏光状態が変化され、再生ビームは、反射されて元のパスに沿って戻るように移動して第4の偏光スプリッタに投射され、再生ビームは、反射されて画像センサに投射されるように方向転換され、且つ
サーボビームを対物レンズに反射するためのサーボビーム反射鏡を備え、次に、サーボビームが対物レンズによって集束され、ホログラフィック記憶媒体に投射され、そこで、サーボビームは、ホログラフィック記憶媒体の波長選択フィルムを通過し、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、サーボトラックによって反射され、そして、サーボトラックによって反射されたサーボビームは、サーボビーム反射鏡セットを介して感知部に投射され、それによって、サーボビームは、制御デバイスに送信される電気信号に変換され、ホログラフィックインターフェログラムは、サーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項42に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項44】
サーボビーム案内部は、
スプリッタと第4の位相遅延フィルムとの間に配置された第4の偏光スプリッタを備え、それによって、基準ビームは、ホログラフィックインターフェログラムに投射されて再生ビームを発生し、且つ再生ビームは、ホログラフィック記憶媒体の第3の位相遅延フィルムに投射され、再生ビームの偏光は、変換され、次に、再生ビームは、反射されて元のパスに沿って移動して第4の偏光スプリッタに投射され、再生ビームは、画像センサに対して反射され、
光を異なる波長を有する光にスプリットするためのダイクロイックプリズムを備え、それによって、サーボビームは、ダイクロイックプリズムによって反射されてホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射され、且つ
ダイクロイックプリズムの一側に配置された第2のスプリッタを備え、それによって、サーボビームは、サーボトラックに反射され且つダイクロイックプリズムに投射され、ダイクロイックプリズムによって反射されて第2のスプリッタに投射され、第2のスプリッタによって感知部へ反射されて、それによって、サーボビームは、制御デバイスに送信される電気信号に変換され、且つホログラフィックインターフェログラムは、制御デバイスによってサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、請求項42に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するためのシステム。
【請求項45】
光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法であって、
サーボビームを発生し、
ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射されるようにサーボビームを案内して、
第2の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射される基準ビームを発生し、
変調され且つ第1の入射方向へホログラフィック記憶媒体に投射されるように平行光化された信号ビームを発生し、信号ビームと基準ビームが互いに干渉してホログラフィックインターフェログラムを発生し、それによってホログラフィックインターフェログラムがホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに沿ってホログラフィック記憶媒体に連続的に記録される、
光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法。
【請求項46】
信号ビームを変調し且つ平行光化するステップの後に、サーボビーム焦点を複数の異なる層のサーボトラックに提供してホログラフィック記憶媒体の異なる層にホログラフィックインターフェログラムを発生するステップを更に備える、請求項45に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法。
【請求項47】
ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに投射されるようにサーボビームを案内するステップは、
ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックにサーボビームを投射し、
サーボビームを受光し、
受光したサーボビームを解析してホログラフィック記憶媒体に位置するようにサーボビームの焦点を調節し、ホログラフィック記憶媒体のサーボトラックに従って連続的にその焦点を移動し、且つ
サーボトラックによって反射され且つ変調されたサーボビームをデコードしてデータアドレスとサーボトラック上のそのデータを得ること、を備える請求項45に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法。
【請求項48】
基準ビームを発生するステップの後に、反射鏡によって反射された基準ビームを受信し解析して、第2の入射方向へ基準ビームを維持するために、システムと反射鏡との間の距離と両者の角度を調節するステップを更に備える、請求項45に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法。
【請求項49】
基準ビームを反射し且つ受光するステップは、
基準ビームの焦点を合わせ、
反射鏡によって反射されるように基準ビームを投射し、且つ
基準ビームを受光すること、を備える請求項48に記載の光サーボを有するホログラフィック記憶を記録及び再生するための方法。
【請求項50】
中で基準ビームと信号ビームとが干渉してホログラフィックインターフェログラムを発生し、且つホログラフィックインターフェログラムを記録するために採用されるホログラフィック記憶媒体であって、当該ホログラフィック記憶媒体は、
第1の基板、
第2の基板、
ホログラフィックインターフェログラムを記録するために第1の基板と第2の基板との間に配置された記録層、及び
ホログラフィック記憶媒体の一側に配置された少なくとも一つのサーボトラックを備え、それによって、ホログラフィック記憶媒体は、サーボ層に沿って記録層に連続的に記録されるホログラフィック記憶媒体。
【請求項51】
サーボトラックは、複数のバンプを備える、請求項50に記載のホログラフィック記憶媒体。
【請求項52】
サーボトラックは、複数のピットを備える、請求項50に記載のホログラフィック記憶媒体。
【請求項53】
ホログラフィック記憶媒体は、複数の層に形成された複数のサーボトラックを備える、請求項50に記載のホログラフィック記憶媒体。
【請求項54】
サーボトラックの前に配置された波長選択フィルムを更に備え、それによって、波長選択フィルムに投射されると、信号ビームと基準ビームは、波長選択フィルムによって反射される、請求項50に記載のホログラフィック記憶媒体。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18A】
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【図18B】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2007−184070(P2007−184070A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254829(P2006−254829)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(390023582)財団法人工業技術研究院 (524)
【氏名又は名称原語表記】INDUSTRIAL TECHNOLOGY RESEARCH INSTITUTE
【住所又は居所原語表記】195 Chung Hsing Rd.,Sec.4,Chutung,Hsin−Chu,Taiwan R.O.C
【Fターム(参考)】