説明

光ファイバ端子、端子付光ファイバケーブル、光コネクタ、コネクタ付光ファイバケーブル、および接続構造

【課題】振動や衝撃に強い光コネクタを実現できる光ファイバ端子、端子付光ファイバケーブル、光コネクタ、およびコネクタ付光ファイバケーブルを提供すること。
【解決手段】光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルの先端に取り付けられる光ファイバ端子であって、前記光ファイバ素線を挿通固定するための挿通穴と、前記挿通穴に挿通された前記光ファイバの先端面が露出される先端面とを有するフェルールと、前記フェルールに前記抗張力体を固定するための抗張力体固定部材と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ端子、端子付光ファイバケーブル、光コネクタ、コネクタ付光ファイバケーブル、および接続構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の車両内での制御信号、画像信号、音声信号等の通信情報量の増大に伴い、情報信号の伝送に使用される伝送路にも、従来のメタルケーブルに代えて光ファイバケーブルが用いられるようになってきている(特許文献1、2参照)。光ファイバケーブルは、メタルケーブルのように通信速度の高速化により周囲にノイズを放出するという問題もないため、高速、大容量の情報通信に適する信号伝送路である。
【0003】
光ファイバケーブルは、その端部に光コネクタを備えている。光コネクタは、光ファイバケーブルの先端に取り付けられるフェルール等を有する端子(光ファイバ端子)と、この光ファイバ端子を保持し、他の光コネクタ等と接続するための構造を有するハウジングとを備えている。一方、通信を行なう装置にも光コネクタが備えられており、光コネクタ同士を接続することによって、光ファイバケーブルと、通信を行なう装置とを接続することができる。また、光ファイバケーブル同士の接続も光コネクタによって実現される。光ファイバケーブル同士の接続はWire to Wire接続と呼ばれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−107573号公報
【特許文献2】特許第3813496号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、光ファイバケーブルを車両内のワイヤーハーネスに適用する場合、ワイヤーハーネスにより通信を行なう装置は、ルーフ部、フロア部、エンジン周り、インパネ周り等の車両の各構成単位に配置されている。したがって、各構成単位に配置された通信装置間を接続するワイヤーハーネスにおいて、特にWire to Wire接続に使用される光コネクタは、車両の製造の際のアセンブリ工程や組付け工程、あるいは点検整備等の際に何度も着脱を繰り返され、その際に引っ張り等の強い衝撃を受ける場合がある。また、光コネクタは、車両の走行時の振動、衝撃等も受けることとなる。したがって、特に車両内で使用される光コネクタについては、振動や衝撃に強いことが特に要求されている。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、振動や衝撃に強い光コネクタを実現できる光ファイバ端子、端子付光ファイバケーブル、光コネクタ、コネクタ付光ファイバケーブル、および接続構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光ファイバ端子は、光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルの先端に取り付けられる光ファイバ端子であって、前記光ファイバ素線を挿通固定するための挿通穴と、前記挿通穴に挿通された前記光ファイバの先端面が露出される先端面とを有するフェルールと、前記フェルールに前記抗張力体を固定するための抗張力体固定部材と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る光ファイバ端子は、上記の発明において、前記抗張力体は樹脂繊維からなり、前記フェルールは、該フェルールの前記先端面と反対側の端部に、前記抗張力体を載置するための台座部を有し、前記抗張力体固定部材は、前記フェルールの前記台座部に嵌合し、前記台座部に載置された前記抗張力体とともに前記フェルールの台座部をかしめるかしめ部材であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る光ファイバ端子は、上記の発明において、前記フェルールは、前記光ファイバ素線を把持するための溝を有する光ファイバ固定部材を備えるとともに、側面側には、挿通された前記光ファイバ素線が少なくとも露出する深さの開口穴が形成されており、前記光ファイバ固定部材が前記フェルールの開口穴に挿入され、前記挿通された光ファイバ素線を前記溝にて把持することによって、前記挿通された光ファイバ素線を固定することを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る端子付光ファイバケーブルは、光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルと、前記光ファイバケーブルの先端に取り付けられた上記発明のいずれか一つに記載の光ファイバ端子と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る光コネクタは、上記の発明のいずれか一つに記載の光ファイバ端子と、前記光ファイバ端子を保持するハウジングと、を備え、前記ハウジングは、当該光コネクタを他の光コネクタに着脱可能に固定するための固定構造を備えることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る光コネクタは、上記の発明において、前記固定構造は、当該光コネクタを他の光コネクタに係止するためのラッチ構造であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る光コネクタは、上記の発明において、前記ハウジングに前記光ファイバ端子を固定するための光ファイバ端子固定部材を備え、前記フェルールは、前記光ファイバ端子固定部材が嵌合される溝が外周部に設けられていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る光コネクタは、上記の発明において、前記ハウジングは、前記光ファイバ端子の前記フェルールの先端面側への移動を規制する規制面を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る光コネクタは、上記の発明において、前記フェルールは、前記ハウジングの前記規制面に当接して前記光ファイバ端子の前記フェルールの先端面側への移動を規制するための鍔部を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明に係るコネクタ付光ファイバケーブルは、光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルと、前記光ファイバケーブルの先端に取り付けられた上記発明のいずれか一つに記載の光コネクタと、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係る接続構造は、光ファイバを内蔵する少なくとも二つのフェルールが長手方向に対向配置された光コネクタの接続構造であって、前記接続構造において、それぞれのフェルールが近づく方向への移動が規制され、前記少なくとも二つのフェルールの接続端面間の最短時の距離が30〜300μmに保持されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、抗張力体がフェルールに直接固定されて一体化されるため、振動や衝撃に強い光コネクタを実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、実施の形態1に係る光ファイバ端子を光ファイバケーブルの先端に取り付けた端子付光ファイバケーブルを模式的に示す図である。
【図2】図2は、図1に示す端子付光ファイバケーブルの模式的な分解図である。
【図3】図3は、光ファイバ素線の構造を模式的に示す図である。
【図4】図4は、光ファイバ固定部材がフェルールに挿入される様子を説明する断面図である。
【図5】図5は、抗張力体が固定されている状態を説明する一部断面図である。
【図6】図6は、実施の形態2、3に係る光コネクタの使用状態を模式的に示す図である。
【図7】図7は、実施の形態2に係る光コネクタを光ファイバケーブルの先端に取り付けたコネクタ付光ファイバケーブルを模式的に示す図である。
【図8】図8は、図7に示す光コネクタの一部断面図である。
【図9】図9は、図7に示す光ファイバ端子固定部材の構造を模式的に示す図である。
【図10】図10は、実施の形態3に係る光コネクタを光ファイバケーブルの先端に取り付けたコネクタ付光ファイバケーブルを模式的に示す図である。
【図11】図11は、図10に示す光コネクタの一部断面図である。
【図12】図12は、図7に示す光コネクタと図10に示す光コネクタとを接続した状態を示す一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、図面を参照して本発明に係る光ファイバ端子、端子付光ファイバケーブル、光コネクタ、コネクタ付光ファイバケーブル、および接続構造の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0021】
(実施の形態1)
はじめに、本発明の実施の形態1に係る光ファイバ端子について説明する。図1は、実施の形態1に係る光ファイバ端子を光ファイバケーブルの先端に取り付けた端子付光ファイバケーブルを模式的に示す図である。図1に示すように、この光ファイバ端子10は、2芯構造光コネクタに取り付けられる光ファイバケーブル1の各先端に取り付けられており、フェルール2と、抗張力体固定部材であるかしめリング3と、保護ブーツ4とを備えている。また、フェルール2は、光ファイバ固定部材2eを備えている。なお、2つの光ファイバ端子10は同じ構造を有するので、以下では一方の光ファイバ端子10について説明する。
【0022】
図2は、図1に示す端子付光ファイバケーブルの模式的な分解図である。図2に示すように、光ファイバケーブル1は、光ファイバ1aaと、光ファイバ1aaの外周に長手方向に沿って形成されて光ファイバ1aaを被覆する素線被覆部1abとからなる光ファイバ素線1aと、光ファイバ素線1aの外周に長手方向に沿って配置された抗張力体1bと、抗張力体1bの外周を長手方向に沿って覆う外被覆部1cとを備えている。なお、抗張力体1bは、たとえばケブラー(登録商標)等のアラミド樹脂繊維からなり、光ファイバ素線1aの外周を囲むように配置している。また、素線被覆部1abはたとえばポリアミド樹脂からなる。そして、光ファイバケーブル1の先端で素線被覆部1abと外被覆部1cとが一部除去され、光ファイバ1aa、素線被覆部1ab、および抗張力体1bがそれぞれ所定の長さだけ外部に露出するようになっている。
【0023】
図3は、光ファイバ素線1aの構造を模式的に示す図である。図3に示すように、光ファイバ1aaは、石英系ガラスからなるコア部1aaaと、コア部1aaaの外周に形成された、コア部1aaaよりも屈折率が低い硬質プラスチックからなるクラッド部1aabとからなる、いわゆるHCS(Hard Clad Silica)光ファイバである。コア部1aaaのコア径はたとえば200μm、クラッド部1aabのクラッド径はたとえば230μmであり、850nmの光信号を低損失、広帯域で伝送し、かつ低曲げ損失であり、繰り返しの曲げ、引っ張り動作にも強いように設計されている。
【0024】
図2に戻って、フェルール2は、全体的に円筒形状を有しており、先端部2aと、外周に沿って形成された鍔部2bと、本体部2cと、台座部2dと、光ファイバ固定部材2eとを備えている。フェルール2はたとえば耐熱性、機械強度、成型性に優れるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)からなる。先端部2aは先端面2aaを有している。台座部2dは先端面2aaと反対側の端部に位置しており、外周に沿って凸部2daが形成されており、その表面が凹凸状になっている。本体部2cと鍔部2bとの間には外周に沿って溝部2gが形成されている。また、フェルール2には先端面2aaから台座部2dまで貫通するように、光ファイバケーブル1の先端部を挿通するための挿通穴2hが形成されている。挿通穴2hの直径は、先端部2aでは光ファイバ1aaの外径と略一致するか僅かに大きく設定されており、その他の部分(ただし後述する開口穴2caを除く)では光ファイバ素線1aの外径と略一致するか僅かに大きく設定されている。
【0025】
光ファイバ固定部材2eは樋形状であり、光ファイバ素線1aを把持するための溝2eaを有している。また、フェルール2の本体部2cの側面側には、光ファイバ固定部材2eを挿入するための開口穴2caが形成されている。開口穴2caは、光ファイバ固定部材2eを挿入したときに、開口穴2caの内側壁と光ファイバ固定部材2eの外側壁とが略隙間無く接触するような形状とされている。また、開口穴2caは、挿通穴2hと連通しており、フェルール2に挿通された光ファイバケーブル1の素線被覆部1abの部分が露出する程度の深さまで形成されている。なお、フェルール2の開口穴2ca内の構造については後で詳述する。
【0026】
つぎに、この光ファイバ端子10を光ファイバケーブル1の先端に取り付ける方法について説明する。はじめに、光ファイバケーブル1を保護ブーツ4、かしめリング3に順次挿通する。つぎに、光ファイバケーブル1の先端部の外被覆部1cと素線被覆部1abとを一部除去し、光ファイバ1aa、素線被覆部1ab、および抗張力体1bをそれぞれ所定の長さだけ外部に露出させる。
【0027】
つぎに、光ファイバケーブル1の先端部をフェルール2の台座部2d側から挿通穴2hに挿通する。このとき、挿通穴2hに挿通された光ファイバ1aaの先端面1aac(図1参照)はフェルール2の先端面2aaに露出し、先端面1aacと先端面2aaとがほぼ同一平面をなすように挿通する。このとき、開口穴2caの位置には光ファイバ素線1aの素線被覆部1abが位置することになる。
【0028】
つぎに、光ファイバ固定部材2eを開口穴2caに挿入し、光ファイバ素線1aを把持させることによって、光ファイバ素線1aをフェルール2に固定する。図4は、光ファイバ固定部材2eがフェルール2に挿入される様子を説明する、フェルール2の長手方向に垂直な面における断面図である。図4に示すように、フェルール2の開口穴2caの底面には支持台2iが光ファイバ素線1aの挿通方向に沿って形成されており、光ファイバ素線1aは挿通されるとこの支持台2iに支持される。支持台2iの上面は平面でも、ファイバ素線1aの位置決めするためのV溝あるいはU溝でも良い。
【0029】
そこで、光ファイバ固定部材2eを開口穴2caに挿入し、溝2eaによって光ファイバ素線1aを把持する。溝2ea内には凹凸部2ebが形成されているため、光ファイバ固定部材2eが溝2eaによって光ファイバ素線1aを把持した場合に溝2eaと光ファイバ素線1aとの間の摩擦力が高くなる。また、上述したように、開口穴2caの内側壁と光ファイバ固定部材2eの外側壁とが略隙間無く接触しているため、光ファイバ固定部材2eは開口穴2caに挿入されるとフェルール2に圧接する。この摩擦力と圧力により、光ファイバ素線1aは光ファイバ固定部材2eによってフェルール2に固定され、また、図2に示したように固定部材2eの凹部と開口穴2ca内に設けられた凸部が嵌合することによって固定部材2eが開口穴2caから外れることが防止される。なお、このような光ファイバ固定部材2eを用いて光ファイバ素線1aをフェルール2に固定することによって、たとえば接着剤によって固定を行なう場合のように接着剤が固化するのを待たなくても取り付け作業を続行できるので、作業工程の時間をより短縮することができる。また、固定部材2eを取り外すことができるので、フェルール2と光ファイバ素線1aの相対的な位置関係も調整しやすい。また、挿通穴2hの内径φ2hは光ファイバ素線1aの外形φ1aの1.2倍〜1.5倍であると固定部2d(5mm〜1.5mm)内でたわみが生じることができ、多くの場合、光ファイバ1aaの押し込みによる破損を防止することができる。
【0030】
つぎに、フェルール2の台座部2dに抗張力体1bを載置する。このとき台座部2dの外周にわたって均一に抗張力体1bを載置することが好ましい。つぎに、かしめリング3を台座部2dに嵌合し、カシメリング3によって台座部2dに載置された抗張力体1bとともに台座部2dをかしめる。その後、かしめリング3に保護ブーツ4を取り付ける。これによって、光ファイバ端子10を光ファイバケーブル1に取り付けて、端子付光ファイバケーブルとすることができる。なお、保護ブーツ4は、たとえばゴムや弾性を有するプラスチックからなるものであり、光ファイバ端子10と光ファイバケーブル1との接続部が許容半径よりも小さい曲げ径で折れ曲がるのを防止しており、これによって光ファイバ素線1aが折損することを防止している。
【0031】
ここで、この光ファイバ端子10では、かしめリング3が抗張力体1bをフェルール2に固定しており、抗張力体1bがフェルール2と固定されて一体化されるため、振動や衝撃に強い構造となっている。
【0032】
図5は、抗張力体1bが固定されている状態を説明する一部断面図である。図5に示すように、抗張力体1bは、かしめリング3によってフェルール2の台座部2dに直接固定されている。このため、光ファイバケーブル1と光ファイバ端子10との接続部において両者が一体化し、光ファイバケーブル1が振動や衝撃により引っ張られても光ファイバケーブル1と光ファイバ端子10とが分離しにくくなるので、振動や衝撃に強くなる。なお、台座部2dは外周に沿って凸部2daが形成されているため、台座部2dの表面に凹凸が形成されている。このため、かしめリング3によってかしめられることによって抗張力体1bは引っ張られた場合に凸部2daに引っ掛かって引き抜けにくくなるため、より一層引っ張りに強くなる。なお、カシメリング3の内周には台座部2dの溝と係合する凸部を設けてもよい。
【0033】
さらに、この光ファイバ端子10では、光ファイバ固定部材2eを用いて光ファイバ素線1aをフェルール2に固定している。これによって、光ファイバ端子10と光ファイバケーブル1とはより一層強固に接続されるので、振動や衝撃にさらに強くなる。また、この構造によって光ファイバケーブル1に加えられた外力が固定部分にかかり、端面側への影響が少ない。このためには固定部分は3mm〜1.6mmの長さがあると都合が良い。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態1に係る光ファイバ端子10は、光ファイバケーブル1が振動や衝撃により引っ張られても光ファイバケーブル1と分離しにくく、振動や衝撃に強いものとなり、たとえば100Nもの引っ張り張力にも耐えることができるものとなる。
【0035】
(実施の形態2、3)
つぎに、本発明の実施の形態2、3について説明する。本実施の形態2、3に係る光コネクタは、実施の形態1に係る光ファイバ端子を備えるものである。
【0036】
図6は、実施の形態2、3に係る光コネクタの使用状態を模式的に示す図である。図6は、車載通信システム100を示している。この車載通信システム100は、通信を行う装置に備えられた制御基板101と制御基板102とがコネクタ付光ファイバケーブル103、104を介して接続し、相互に制御信号の通信を行うものである。
【0037】
制御基板101、102は、それぞれメス型のコネクタ構造を備えたFOT(Fiber Optical Transceiver)101a、102aを搭載している。コネクタ付光ファイバケーブル103は、実施の形態2に係るオス型の光コネクタ20が、図2に示した光ファイバケーブル1の両端に取り付けられたものである。コネクタ付光ファイバケーブル104は、光コネクタ20と、実施の形態3に係るメス型の光コネクタ30とが、光ファイバケーブル1の各端部に取り付けられたものである。そして、コネクタ付光ファイバケーブル103、104の光コネクタ20がそれぞれFOT101a、102aに接続され、コネクタ付光ファイバケーブル103のもう一方の光コネクタ20とコネクタ付光ファイバケーブル104の光コネクタ30が接続する(すなわちWire to Wire接続する)ことによって、制御基板101、102間にコネクタ付光ファイバケーブル103、104による信号伝送路が形成されて、高速、大容量の通信を行うことができる。
【0038】
つぎに、実施の形態2に係る光コネクタについて具体的に説明する。図7は、実施の形態2に係る光コネクタを光ファイバケーブルの先端に取り付けたコネクタ付光ファイバケーブルを模式的に示す図である。図7(a)は正面図、図7(b)は側面図、図7(c)は平面図である。図8は、図7に示す光コネクタの一部断面図である。
【0039】
図7、8に示すように、この光コネクタ20は、実施の形態1に係る光ファイバ端子10と、光ファイバ端子10を保持するハウジング21と、ハウジング21に光ファイバ端子10を固定するための光ファイバ端子固定部材22とを備えている。
【0040】
ハウジング21は、2芯構造の光ファイバケーブル1の各先端に取り付けられた2つの光ファイバ端子10を挿通するため長手方向に互いに平行に形成された2つの挿通穴21aと、ハウジング21の上面から底面に貫通し、かつ挿通穴21aに連通するように形成され、光ファイバ端子固定部材22を挿入するためのスリット21bと、幅方向略中央において長手方向の先端から後端に向かって斜め上方向に傾斜するように形成された弾性を有するアーム部21cと、アーム部21cの先端部21caを引っ掛けて止めるための掛止部21dと、アーム部21cの上部に形成されたラッチ突起部21eと、を備えている。なお、挿通穴21aの内壁には、光ファイバ端子10の鍔部2bの前端面2baに当接して光ファイバ端子10の前端面側への移動を規制する規制面21fが形成されている。また、ハウジング21はたとえばPPS、ポリブチレンテレフタレート(PBT)からなる。また、車内での利用を考慮すると耐熱性で熱膨張率の小さい樹脂がよい。
【0041】
図9は、図7に示す光ファイバ端子固定部材の構造を模式的に示す図である。図9(a)は正面図、図9(b)は側面図、図9(c)は図9(a)におけるA−A線断面図と、光ファイバ端子固定部材が光ファイバ端子を固定する様子を示している。図9に示すように、この光ファイバ端子固定部材22は、本体部22aと、本体部22aの幅方向両端から突出するように形成された嵌合部22bと、本体部22aの幅方向略中央から突出するように形成された係止部22cおよびばね部22dとを備えている。嵌合部22bと係止部22cおよびばね部22dとの間には2つの間隙22eが形成されている。光ファイバ端子固定部材22は、たとえばPPS、PBTからなる。
【0042】
嵌合部22bは、その厚さがフェルール2の溝部2gの幅と略一致するかわずかに薄く設定されている。係止部22cは、嵌合部22bよりもやや前側に形成されており、先端には係止爪22caが形成されている。また、ばね部22dは、図9(b)、(c)に示すように側面から見た場合に係止部22c側に突出するように円弧状に湾曲しており、かつ円弧状の部分が嵌合部22bの係止部22c側の面よりも突出するように形成されている。
【0043】
つぎに、この光コネクタ20の組み立て方法について説明する。はじめに、図8に示すように、2つの光ファイバ端子10をハウジング21の挿通穴21aに、フェルール2の鍔部2bの前端面2baが挿通穴21a内の規制面21fに当接するように挿通する。このとき、フェルール2の溝部2gは、ハウジング21に形成されたスリット21bと重なるように位置される。
【0044】
つぎに、ハウジング21の底面側からスリット21bに光ファイバ端子固定部材22を挿入する。すると、図9(c)に示すように、光ファイバ端子固定部材22の2つの嵌合部22bは、2つのフェルール2のそれぞれの外側の溝部2gに挿入される。なお、嵌合部22bの先端は、上面側のスリット21bに到達して挿入される。したがって、光ファイバ端子固定部材22は、上底面のスリット21bによって、長手方向への移動が規制される。
【0045】
また、ばね部22dは、2つのフェルール2の溝部2gのそれぞれに挿入されるが、鍔部2bによって湾曲部が後方に押し戻された状態で挿入される。その結果、ばね部22dは、鍔部2bの後端面2bbを押圧するので、鍔部2bの前端面2baがフェルール2の先端面2aa側に向けてハウジング21の規制面21fに押圧される。これによって、フェルール2はハウジング21の規制面21fに押止される。なお、係止部22cは2つのフェルール2の間を通過し、係止爪22caがハウジング21の上面側のスリット21bに係止される。これによって、光ファイバ端子固定部材22はハウジング21に固定される。なお、2つのフェルール2は、2つの間隙22e内に配置される。
【0046】
以上のように、フェルール2の溝部2gに光ファイバ端子固定部材22の嵌合部22bが嵌合し、かつ光ファイバ端子固定部材22はスリット21bに嵌合している。これによって、光ファイバ端子10はハウジング21に強固に固定されるため、光コネクタ20は振動や衝撃にさらに強くなるので、たとえば100Nもの引っ張り張力にも耐えることができ、接続信頼性が高いものとなる。さらに、本実施の形態2では、光ファイバ端子固定部材22がばね部22dによって光ファイバ端子10をハウジング21の規制面21fに押止しているので、光ファイバ端子10は先端面方向への移動がさらに規制されているため、光ファイバ端子10の先端面2aaを所望の位置に設定することができる。
【0047】
つぎに、実施の形態3に係る光コネクタについて具体的に説明する。図10は、実施の形態3に係る光コネクタを光ファイバケーブルの先端に取り付けたコネクタ付光ファイバケーブルを模式的に示す図である。図10(a)は正面図、図10(b)は側面図、図10(c)は平面図である。図11は、図10に示す光コネクタの一部断面図である。
【0048】
図10、11に示すように、この光コネクタ30は、実施の形態1に係る光ファイバ端子10と、光ファイバ端子10を保持するハウジング31と、ハウジング31に光ファイバ端子10を固定するための図9と同様の光ファイバ端子固定部材22とを備えている。
【0049】
ハウジング31は、2芯構造の光ファイバケーブル1の各先端に取り付けられた2つの光ファイバ端子10を挿通するため長手方向に平行に形成された2つの挿通穴31aと、ハウジング31の底面から上面に貫通し、かつ挿通穴31aに連通するように形成され、光ファイバ端子固定部材22を挿入するためのスリット31bと、挿通穴31aから先端方向に連通し、実施の形態2に係る光コネクタ20が挿入され収容される収容部31cとを備えている。また、ハウジング31の上面は突出部31dが形成されている。突出部31dの内側には、光コネクタ20を挿入した場合にアーム部21cがガイドされるガイド溝31eが収容部31cと連続して形成され、突出部31dには、ラッチ突起部21eが嵌合するための固定構造としてのラッチ穴31fが形成されている。また、挿通穴31aの内壁には、光ファイバ端子10の鍔部2bの前端面2baに当接して光ファイバ端子10の前方への移動を規制する規制面31gが形成されている。また、ハウジング31はたとえばPPS、PBTからなる。
【0050】
つぎに、この光コネクタ30の組み立て方法について説明する。はじめに、図11に示すように、2つの光ファイバ端子10をハウジング31の挿通穴31aに、フェルール2の鍔部2bの前端面2baが挿通穴31a内の規制面31gに当接するように挿通する。このとき、フェルール2の溝部2gは、ハウジング31に形成されたスリット31bと重なるように位置される。
【0051】
つぎに、ハウジング31の上面側からスリット31bに光ファイバ端子固定部材22を挿入する。すると、光コネクタ20の場合と同様に、光ファイバ端子固定部材22の2つの嵌合部22bは、2つのフェルール2のそれぞれの外側の溝部2gに挿入される。なお、嵌合部22bの先端は、底面側のスリット21bまで到達して挿入される。したがって、光ファイバ端子固定部材22は、上底面のスリット31bによって、長手方向への移動が規制される。
【0052】
また、ばね部22dは、2つのフェルール2の溝部2gのそれぞれに挿入されるが、鍔部2bによって湾曲部が後方に押し戻された状態で挿入される。その結果、ばね部22dは、鍔部2bの後端面2bbを押圧するので、鍔部2bの前端面2baがフェルール2の先端面2aa側に向けてハウジング31の規制面31gに押圧される。これによって、フェルール2はハウジング31の規制面31gに押止される。なお、係止部22cは2つのフェルール2の間を通過し、係止爪22caがハウジング31の底面側のスリット31bに係止される。これによって、光ファイバ端子固定部材22はハウジング31に固定される。なお、2つのフェルール2は、2つの間隙22e内のそれぞれに配置される。
【0053】
以上のように、フェルール2の溝部2gに光ファイバ端子固定部材22の嵌合部22bが嵌合し、かつ光ファイバ端子固定部材22はスリット31bに嵌合している。これによって、光ファイバ端子10はハウジング31に強固に固定されるため、光コネクタ30は振動や衝撃にさらに強くなるので、たとえば100Nもの引っ張り張力にも耐えることができ、接続信頼性が高いものとなる。さらに、本実施の形態3では、光ファイバ端子固定部材22がばね部22dによって光ファイバ端子10をハウジング31の規制面31gに押止しているので、光ファイバ端子10は先端面方向への移動がさらに規制されているため、光ファイバ端子10の先端面2aaを所望の位置に設定することができる。
【0054】
図12は、図7に示す実施の形態2に係る光コネクタ20と図10に示す実施の形態3に係る光コネクタ30とを接続した状態を示す一部断面図である。光コネクタ20と光コネクタ30とを接続する場合は、光コネクタ20を光コネクタ30の収容部31cに挿入する。すると、光コネクタ20のアーム部21cがガイド溝31eによってガイドされ、ラッチ突起部21eがラッチ穴31fに嵌合して、係止される。これによって、光コネクタ20と光コネクタ30とが接続される。なお、この接続を外すときは、光コネクタ20のアーム部21cの先端部21caを押し下げて、ラッチ突起部21eとラッチ穴31fとの係止を解くことによって、接続を外すことができる。
【0055】
なお、光コネクタ20と光コネクタ30とを接続した場合には、対向する光ファイバ端子10の先端面2aa間には所定の幅の間隙Gが形成される。このように間隙Gを形成することによって、たとえば振動、衝撃などによって光ファイバ端子10が振動したり、製造、整備工程等で光コネクタ20と光コネクタ30との着脱を繰り返したとしても、光ファイバ端子10の先端面2aaと同一面上にある光ファイバ1aaの先端面1aac同士が擦れ合うことがない。したがって、先端面1aacが破損したりキズがついたりすることが防止される。
【0056】
間隙Gの幅はたとえば500μm以下であるが、好ましくは30〜300μmとし、光ファイバ1aaのコア径、開口数、光ファイバ1aaのピストニングなどに応じて、光ファイバケーブル1同士が低光損失で接続されるように設定される。なお、本実施の形態に係る光コネクタ20、30は、光ファイバ端子固定部材22、および光ファイバ端子10の鍔部2bと規制面21f、31gとによって、光ファイバ端子10が先端方向に移動することが確実に規制され、かつ光ファイバ端子10は一体に形成されており、フェルール2と光ファイバ1aaの位置のずれが起こらないので、この光コネクタ20、30を接続したものに振動、衝撃が加わっても、間隙Gは維持されるので、光ファイバ端子10の先端面2aa同士が接触することはなく、光ファイバ1aaの先端面1aacが破損したりキズがついたりすることが防止される。本実施の形態において間隔Gに起因する光損失を防止するために、光ファイバ1aaとして50〜250μm、特には160〜220μmのコア径を有するものを用い、800〜1300μmの波長のマルチモード通信システムで利用すると都合が良い。
【0057】
なお、上記実施の形態では、抗張力体として樹脂繊維を用いた光ファイバケーブルを使用しているが、光ファイバケーブルとしてはたとえば金属やFRPなどからなるワイヤー状の抗張力体を用いたものでもよい。
【0058】
また、上記実施の形態では、光ファイバ固定部材を用いて光ファイバをフェルールに固定しているが、光ファイバをフェルールに接着して固定するようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施の形態に係る光コネクタにおいて、着脱等の際に光コネクタ内に埃や塵、水分が侵入すると、光コネクタの接続光損失が増加するおそれがある。したがって、光コネクタ内にゴムのカバー等の防塵あるいは防水のための構造を設けることが好ましい。
【0060】
また、上記実施の形態は、本発明の光ファイバ端子および光コネクタを2芯の光ファイバケーブルに適用したものであるが、本発明はこれに限らず、1芯または3芯以上の多芯の光ファイバケーブルにも適用できるものである。
【0061】
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
1 光ファイバケーブル
1a 光ファイバ素線
1aa 光ファイバ
1aaa コア部
1aab クラッド部
1aac 先端面
1ab 素線被覆部
1b 抗張力体
1c 外被覆部
2 フェルール
2a 先端部
2aa 先端面
2b 鍔部
2ba 前端面
2bb 後端面
2c 本体部
2eb 凹凸部
2ca 開口穴
2d 台座部
2da 凸部
2e 光ファイバ固定部材
2ea 溝
2g 溝部
2h、21a、31a 挿通穴
2i 支持台
3 かしめリング
4 保護ブーツ
10 光ファイバ端子
20、30 光コネクタ
21、31 ハウジング
21b、31b スリット
21c アーム部
21ca 先端部
21d 掛止部
21e ラッチ突起部
21f、31g 規制面
22 光ファイバ端子固定部材
22a 本体部
22b 嵌合部
22c 係止部
22ca 係止爪
22d ばね部
22e 間隙
31c 収容部
31d 突出部
31e ガイド溝
31f ラッチ穴
100 車載通信システム
101、102 制御基板
103、104 コネクタ付光ファイバケーブル
G 間隙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルの先端に取り付けられる光ファイバ端子であって、
前記光ファイバ素線を挿通固定するための挿通穴と、前記挿通穴に挿通された前記光ファイバの先端面が露出される先端面とを有するフェルールと、
前記フェルールに前記抗張力体を固定するための抗張力体固定部材と、
を備えることを特徴とする光ファイバ端子。
【請求項2】
前記抗張力体は樹脂繊維からなり、
前記フェルールは、該フェルールの前記先端面と反対側の端部に、前記抗張力体を載置するための台座部を有し、
前記抗張力体固定部材は、前記フェルールの前記台座部に嵌合し、前記台座部に載置された前記抗張力体とともに前記フェルールの台座部をかしめるかしめ部材であることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ端子。
【請求項3】
前記フェルールは、前記光ファイバ素線を把持するための溝を有する光ファイバ固定部材を備えるとともに、側面側には、挿通された前記光ファイバ素線が少なくとも露出する深さの開口穴が形成されており、
前記光ファイバ固定部材が前記フェルールの開口穴に挿入され、前記挿通された光ファイバ素線を前記溝にて把持することによって、前記挿通された光ファイバ素線を固定することを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバ端子。
【請求項4】
光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルと、
前記光ファイバケーブルの先端に取り付けられた請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバ端子と、
を備えることを特徴とする端子付光ファイバケーブル。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか一つに記載の光ファイバ端子と、
前記光ファイバ端子を保持するハウジングと、
を備え、前記ハウジングは、当該光コネクタを他の光コネクタに着脱可能に固定するための固定構造を備えることを特徴とする光コネクタ。
【請求項6】
前記固定構造は、当該光コネクタを他の光コネクタに係止するためのラッチ構造であることを特徴とする請求項5に記載の光コネクタ。
【請求項7】
前記ハウジングに前記光ファイバ端子を固定するための光ファイバ端子固定部材を備え、前記フェルールは、前記光ファイバ端子固定部材が嵌合される溝が外周部に設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の光コネクタ。
【請求項8】
前記ハウジングは、前記光ファイバ端子の前記フェルールの先端面側への移動を規制する規制面を有することを特徴とする請求項6または7に記載の光コネクタ。
【請求項9】
前記フェルールは、前記ハウジングの前記規制面に当接して前記光ファイバ端子の前記フェルールの先端面側への移動を規制するための鍔部を有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の光コネクタ。
【請求項10】
光ファイバを素線被覆で被覆した光ファイバ素線と、前記光ファイバ素線の長手方向に沿って配置された抗張力体と、前記光ファイバ素線および前記抗張力体を被覆する被覆部とを有する光ファイバケーブルと、
前記光ファイバケーブルの先端に取り付けられた請求項6〜9のいずれか一つに記載の光コネクタと、
を備えることを特徴とするコネクタ付光ファイバケーブル。
【請求項11】
光ファイバを内蔵する少なくとも二つのフェルールが長手方向に対向配置された光コネクタの接続構造であって、前記接続構造において、それぞれのフェルールが近づく方向への移動が規制され、前記少なくとも二つのフェルールの接続端面間の最短時の距離が30〜300μmに保持されることを特徴とする接続構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2012−88509(P2012−88509A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−234902(P2010−234902)
【出願日】平成22年10月19日(2010.10.19)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【出願人】(391045897)古河AS株式会社 (571)
【Fターム(参考)】