説明

光学機能フィルム、その製造方法、並びにそれを用いた偏光板及び画像表示装置

【課題】反射防止性その他の光学性能に優れた薄手化の光学機能フィルム、およびそれに伴うカール特性の悪化、表面強度の低下を回復することであり、その塗布物を安定に供給する方法を提供すること。このようなフィルムを用いて反射防止処理等がされている偏光板、画像表示装置を提供すること。
【解決手段】膜厚が80μm未満のセルロースアシレートフィルムからなる透明支持体の少なくとも一方の面に塗設層を有する光学機能フィルムにおいて、該塗設層の総膜厚が5μm以下であることを特徴とする光学機能フィルムにする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
膜厚が80μm未満のセルロースアシレートフィルムからなる透明支持体の少なくとも一方の面に塗設層を有する光学機能フィルムにおいて、該塗設層の総膜厚が5μm以下であることを特徴とする光学機能フィルム。
【請求項2】
該セルロースアシレートフィルムからなる透明支持体の膜厚が10μm〜40μmであることを特徴とする請求項1に記載の光学機能フィルム。
【請求項3】
該塗設層の少なくとも1層が平均粒径0.02μm〜0.3μmの無機微粒子を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機能フィルム。
【請求項4】
該無機微粒子含有層のうちの少なくとも1層の無機微粒子が導電性無機微粒子であることを特徴とする請求項3に記載の光学機能フィルム。
【請求項5】
該導電性無機微粒子を含有する塗設層が、全塗設層のうちの支持体に最も近い側に塗設されたことを特徴とする請求項4に記載の光学機能フィルム。
【請求項6】
該塗設層の少なくとも1層にアルキレンオキシド類を付加した多官能アクリレート系化合物を硬化した組成物を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項7】
該塗設層が光拡散層と該光拡散層より0.02以上屈折率が低い低屈折率層の少なくとも2層から構成され、該光拡散層が該低屈折率層より支持体に近い側に塗設されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項8】
該光拡散層が透光性微粒子を含有し、該透光性微粒子が圧縮強度値22〜59N/mm2の樹脂粒子であることを特徴とする請求項7に記載の光学機能フィルム。
【請求項9】
該光拡散層が透光性微粒子を含有し、該粒子の平均粒径が該光拡散層の膜厚の20%〜100%であることを特徴とする請求項7または8に記載の光学機能フィルム。
【請求項10】
該光拡散層が透光性微粒子を含有し、該粒子が血小板状の扁平形状を有し、該粒子の平均厚さ(T1)と平均最大直径(D1)との比(T1/D1)が0.4〜0.7の範囲にあることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項11】
該光拡散層の透光性樹脂の屈折率が1.45〜1.90であり、該透光性樹脂と該透光性微粒子の屈折率差が0〜0.30であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項12】
該塗設層のいずれかの層に下記一般式(a)で表されるオルガノシラン化合物及びその誘導体の少なくともいずれかを含有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の光学機能フィルム。
一般式(a) (R10)s−Si(Z)4-s
一般式(a)中、R10は置換もしくは無置換のアルキル基または置換もしくは無置換のアリール基を表す。Zは水酸基または加水分解可能な基を表す。sは1〜3の整数を表す。
【請求項13】
該低屈折率層が中空シリカ微粒子を含有することを特徴とする請求項7〜12のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項14】
該低屈折率層が下記一般式(1)で表される含フッ素化合物の架橋または重合反応により形成されたことを特徴とする請求項7〜13のいずれかに記載の光学機能フィルム。
一般式(1)
【化1】

一般式(1)中、Lは炭素数1〜10の連結基を表し、mは0または1を表す。Xは水素原子またはメチル基を表す。Aは任意のビニルモノマーの重合単位を表し、単一重合単位であっても複数の重合単位で構成されていてもよい。x、y、zはそれぞれの構成重合単位のモル%を表し、30≦x≦60、5≦y≦70、0≦z≦65を満たす値を表す。
【請求項15】
該低屈折率層がシリコーン系化合物を含有し、該低屈折率層表面の動摩擦係数が0.15以下であることを特徴とする請求項14に記載の光学機能フィルム。
【請求項16】
前記セルロースアシレートフィルムが、25℃80%RHにおける含水率が2.9質量%以下のセルロースアシレートフィルムであることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項17】
前記セルロースアシレートフィルムが、水素結合性水素供与性基を有する疎水化剤を少なくとも一つ、オクタノール−水分配係数(以下logP)の質量平均値が4以上12以下で分子量100以上2000以下の低分子化合物を少なくとも一つ、含有するセルロースアシレートフィルムであることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の光学機能フィルム。
【請求項18】
該塗設層のいずれかの層が、塗布液をダイコート法で塗布することによって形成されたことを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の光学機能フィルムの製造方法。
【請求項19】
請求項1〜17のいずれかに記載の光学機能フィルムが偏光膜の2枚の保護フィルムの少なくとも一方に用いられていることを特徴とする偏光板。
【請求項20】
請求項1〜17のいずれかに記載の光学機能フィルム、または請求項19に記載の偏光板が画像表示面に配置されていることを特徴とする画像表示装置。
【請求項21】
画像表示装置が、TN、STN、IPS、VA又はOCBモードの、透過型、反射型又は半透過型の液晶表示装置であることを特徴とする請求項20に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−276839(P2006−276839A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−44171(P2006−44171)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】