説明

光結合装置とこれを用いた光導波路装置及び光導波路結合方法

【課題】微小な断面積の光導波路を有する光導波路と、外部の光学部品との良好な光結合が可能な光結合装置を提供し、光結合効率に優れた光導波路結合方法及び光導波路装置を提供する。
【解決手段】少なくとも一対の電極構造部12,22と、この電極構造部12,22への電圧印加による電圧勾配に対応して屈折率分布が変化する液晶等の屈折率変調部20を有して成り、この屈折率変調部20において、入射光の位相を変化させて外部の光学部に光学的に結合させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコン光導波路などの微小な導波路断面を有する光導波路との結合を容易にする光結合装置とこれを用いた光導波路装置及び光導波路結合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、シリコン基板上にシリコン材料をコアとする光導波路の研究が多くなされている。このような材料の光導波路はシリコン・フォトニクス(Silicon Photonics)と呼ばれ、例えばシリコン基板を用いた半導体装置との組み合わせなどへの応用が見込まれている(例えば非特許文献1参照。)。
シリコン材料は、屈折率が3.5近くあるため、シリコン材料をコアとし、酸化シリコンをクラッドとする光導波路は、極めて高い屈折率差が得られる。このため、非常に小さな断面の光導波路を形成することが可能であり、3μm程度の曲率半径の微細な曲線状の光導波路も形成することができる。したがって、光導波路全体を小型化でき、そのコンパクト性から上述した各種半導体装置への応用などが有望視されている。
【0003】
しかしながら、光導波路の断面積が小さいということは、外部から光導波路に光を入射させる際に高い位置合わせ精度が要求されてしまうことが問題となる。
このため、例えば光導波路の端面にテーパ状光導波路を設け、光導波路素子の入出力部分の光導波路の断面積を大きくするなどの検討もなされている(上記非特許文献1参照。)。
【非特許文献1】M. Salib et al., “Silicon Photonics”, Intel Technology Journal, Vol.08, Issue 02, May 10, 2004, pp.143-160
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、光導波路端面にテーパ状の構造を設けて光導波路の断面積を広げるためには、断面積の比率に応じた長さのテーパ部分が必要となる。したがって、上述した小型化の優位性を損なうこととなる。このため、位置合わせ精度を格段に緩めることを目的としてテーパ状光導波路を作製する方法は、現実的ではない。
【0005】
以上の問題に鑑みて、本発明は、上述したシリコン・フォトニクスに代表されるような、微小な断面積の光導波路を有する光導波路と、外部の光学部品との良好な光結合が可能な光結合装置を提供し、これにより光結合効率に優れた光導波路装置及び光導波路結合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明による光結合装置は、少なくとも一対の電極構造部と、この電極構造部への電圧印加による電圧勾配に対応して屈折率分布が変化する屈折率変調部を有して成り、屈折率変調部において、入射光の位相を変化させて外部の光学部に光学的に結合させる構成とする。
また、本発明の光結合装置は、上述の屈折率変調部を液晶より構成する。
【0007】
更に、本発明の光導波路装置は、光導波路部と、集光レンズと、光結合装置とを有し、光結合装置として上述の本発明構成の光結合装置を用いる構成とする。すなわち、この光結合装置は、少なくとも一対の電極構造部と、この電極構造部への電圧印加による電圧勾配に対応して屈折率分布が変化する屈折率変調部を有して成り、屈折率変調部において、入射光の位相を変化させて光導波路部への入出力光を外部の光学部に光学的に結合させる構成とする。
また、本発明の光導波路結合方法は、電圧印加により、電圧勾配を生じさせて入射光の位相を変化させ、集光レンズによる集光位置を調整して光導波路と光学的に結合する。
【0008】
上述したように、本発明の光結合装置においては、電圧勾配に対応して屈折率分布が変化する液晶等より成る屈折率変調部を有するものである。このような構成とすることにより、屈折率変調部に電極構造部から電圧を印加して電圧勾配を生じさせ、屈折率分布を変化させると、この屈折率変調部を通過する入射光の位相が変化して、等位相波面に傾きを生じさせることができる。したがって、この位相の変化した光を集光レンズにより集光すると、その集光スポット位置は、等位相波面の傾きに対応して、シフトすることとなる。すなわち本発明の光結合装置によれば、集光スポット位置を電圧印加により調整することができる。これにより、断面積の小さい光導波路等への入出力光を、外部の光学部と容易に光学的に結合することができる。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように、本発明の光結合装置によれば、断面積の比較的小さい領域への光学的な結合を良好に、また容易に行うことができる。
また、本発明の光結合装置において、屈折率変調部として液晶を用いることにより、薄型で、実用的な光結合装置を提供することができる。
更に、本発明の光導波路装置及び光導波路結合方法によれば、光学的な位置合わせが容易で光結合効率に優れた光導波装置及び光導波路結合方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
図1に本発明による光結合装置を用いた光導波路装置の一実施形態例の概略構成図を示す。この例では、光導波路部1に対して、集光レンズ2により光Lの入出力を行う場合に、本発明構成の光結合装置10を用いて構成した例を示す。集光レンズ2に入射する光の位相を液晶等の屈折率変調部を有する光結合装置10において変化させることにより、光導波路部1の端面に集光される光スポットの位置を調整し、光導波路部1に効率的に入射させた状態を示している。なお、光導波路装置としては、これらの構成に加えて、各種の光源装置や、例えば受光部を含む半導体装置などの各種の装置と組み合わせることが可能である。
【0011】
次に、図2及び3を用いて、本発明の光結合装置を用いた光導波路結合方法の原理を説明する。
屈折率変調部として、例えばネマチック液晶材料等の液晶を用いる場合、印加される電圧に応じて液晶の屈折率が変化し、液晶を透過する光の位相分布が液晶に印加される電圧分布により調整される。液晶材料を用いる場合、装置の薄型化に有利であり、また比較的安価なコストで構成できるという利点がある。
図2に示すように、光結合装置10に電圧が印加されていない場合は、レーザ等の入射光Liは、光結合装置10を透過してもその位相分布に変化はなく、実線pで示す等位相波面は等化後も傾斜せず、集光レンズ2により光軸c上のスポット位置に集光スポットを形成する。
【0012】
これに対し、光結合装置10の屈折率変調部に電圧を印加した場合の光の位相が変化した様子を図3に示す。図3において、図2と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。例えば液晶より成る屈折率変調部に、光軸と直交する面内においてある一方向、例えば図3中の矢印aで示す方向に電圧勾配を生じるように電圧を印加する。このとき、液晶等の屈折率変調部の屈折率は、矢印aで示す方向に分布を生じる。
この屈折率分布に対応して、光結合装置10を透過した後の光Loの位相分布は、液晶の屈折率差に起因する光路差により、位相差dが生じ、等位相波面p´が光軸に対し、矢印aで示す方向に沿って傾斜することとなる。
そして、この傾斜した等位相波面p´の光は、集光レンズ2により集光されるスポット位置が、等位相波面p´の傾斜に応じて例えば光軸cからδだけシフトすることとなる。
したがって、光結合装置10の屈折率変調部に印加する電圧の大きさと、電圧勾配を生じさせる方向を適切に選定することによって、集光レンズ2により集光されるスポット位置を任意の位置にシフトさせることができることがわかる。
なお、屈折率変調部としては、液晶材料の他、例えばLiNbOなどの強誘電性結晶を用いて構成し、電気光学効果により光の位相を変化させることも可能である。また、その他の電圧勾配に対応する屈折率変化を生じる材料を用いることもできることはいうまでもない。
【0013】
図4及び図5は、本発明による光結合装置の一実施形態例の電極構造部の概略平面構成を示す図である。
この例においては、一対の電極構造部を2組設けることによって、光軸と直交する面内において2方向に電圧勾配を生じさせ、2次元的に集光スポット位置を調整することを可能とするものである。
【0014】
先ず、図4に示すように、一方のガラス等より成る基板11の上に、この基板11の相対向する2辺に沿って一対の電極、すなわちこの場合、金属又はその他の低抵抗材料より成る低抵抗導電部13A及び13Bを、図4中矢印yで示す(図4において左右の)方向に互いに平行に延長する形状として形成する。そして、これらの間を薄膜ITO(インジウム−スズ複合酸化物)等より成る面状の高抵抗導電部14で接続し、第1の電極構造部12を構成する。この場合、低抵抗導電部13A及び13Bの各端子13a及び13bから電圧を印加すると、矢印xで示す(図4において上下の)方向に電圧勾配が生じる。図4において、斜線を付して示す円形の領域Dは、光束が通過する領域を示す。
【0015】
一方、図5に示すように、ガラス等より成る他方の基板21の上には、図4に示す第1の電極構造部12とは直交する方向に電圧勾配を生じさせる第2の電極構造部22を設ける。すなわちこの場合、図5において矢印xで示す方向に延長する互いに平行な低抵抗導電膜23A及び23Bを設ける。そして、この低抵抗導電膜23A及び23Bの間を、ITO等より成る面状の高抵抗導電膜24で接続して、第2の電極構造部22を構成する。なお、図示の例においては、これらの低抵抗導電膜23A及び23Bの端子23a及び23bを導出するために、矢印xで示す方向と直交する矢印yで示す方向に、各低抵抗導電膜23A及び23Bを延在させた例を示す。図5においても、斜線を付して示す円形の領域Dは、光束が通過する領域を示す。
【0016】
図4に示す一方の基板11上の低抵抗導電膜13A及び13Bに印加する電圧の波形の一例を図6及び図7に示す。この例においては、入力信号を交流波形とした場合を示し、端子13aから図6に示すように振幅V1の交流電圧、端子13bから図7に示すように振幅V2の交流電圧を印加する。このように、交流電圧を印加する理由は、屈折率変調部として液晶材料を用いる場合、液晶材料にDC(直流)電圧を印加すると液晶材料が損傷を受けてしまうためである。例えば、液晶層の厚さが10μm程度であれば、通常500Hzから1000Hz程度の電圧を印加することにより、液晶材料の屈折率は交流波形の周波数に影響されることなく印加電圧の振幅に応じた一定の屈折率となることが知られている。
【0017】
前述の図4及び図5に示す構成の一対の基板11及び12を、各電極構造部12及び22を対向させた状態で、例えば液晶材料より成る屈折率変調部を挟んで被着し、光結合装置を構成することができる。このような構成の光結合装置の、図4及び図5において矢印bで示す方向からみた概略側面構成図を図8Aに示す。ここで、基板11上の端子13a及び13bに対して、図6及び図7で示す波形の交流電圧をそれぞれ印加し、他方の基板21上の端子23a及び23bを接地(0Vと)する場合を考える。このときの、図8Aで示す側面の面内における屈折率変調部20内の電圧勾配及び屈折率分布を図8B及び図8Cにそれぞれ示す。図8Bに示すように、高抵抗導電膜を挟む両端子13a及び13b間において線形の電圧勾配となり、これに対応して図8Cに示すように、屈折率nが変化、すなわち光路長ndが変化することがわかる。すなわち、端子13a及び13b間に、各印加電圧の差V1−V2の大きさに応じた勾配を有するように屈折率が変化する。つまり、液晶材料等の屈折率変調部が、V1−V2の大きさに応じた屈折率勾配を有することになるので、この光結合装置を透過する光の位相は、V1−V2の大きさに応じた位相勾配を有することになる。
【0018】
この場合の、光結合装置を透過する光の位相の変化する様子を図9に示す。光結合装置20を透過した光の等位相波面p´は、電圧V1及びV2に依存して調整されることとなる。したがって、透過後の光を集光レンズによって集光すると、その集光スポット位置が、等位相波面の傾きに対応して移動するので、光結合装置に印加する電圧により、良好に精度良く集光スポット位置を調整することができることとなる。図9において、図3と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0019】
以上の例では、一方の基板11上に形成した第1の電極構造部12の端子13a及び13bのみに電圧を印加して集光スポット位置を調整する例を示したが、他方の基板21上に形成した第2の電極構造部22の端子23a及び23bにも電圧を印加して、この第2の電極構造部22により生じさせる電圧勾配の方向へスポットを移動させることも可能である。この端子23aに印加する電圧の波形の一例を、図10に示す。このような交流電圧を端子23aに印加し、端子23bを例えば接地すると、端子23a及び23b間に電圧勾配が生じ、これにより液晶材料等の屈折率変調部の屈折率が変化して光路長を変化させ、電圧勾配方向へ集光スポットを移動することができる。
なおこの方向へのスポットの移動は、端子13a及び13bに印加されている電圧V1、V2が等しい場合であっても、等しくない場合であっても生じる現象であるので、端子13a及び13bの方向とは独立して端子23a及び23bの方向のスポット移動を行うことができる。
【0020】
また、この場合、液晶材料等の屈折率変調部20が屈折率変化を生じるしきい値電圧Vthとすると、第1の電極構造部12に印加する電圧V1及びV2の振幅の小さい方の値と、他方の第2の電極構造部22に印加する電圧V3及びV4の振幅の大きい方の値との差が、Vth以上である必要がある。このように各電圧V1〜V4を選定することによって、液晶材料等の屈折率変調部を透過した光束の等位相波面を、入力電圧の電圧差に対してリニアに変化させることができることとなる。
【0021】
次に、本発明の光結合装置を利用可能な光導波路部の各例を図11〜図13の概略断面構成図及び図14の概略構成図にそれぞれ示す。各例ともに、前述のシリコン・フォトニクス型の光導波路部の構成例を示す。
図11は、Si部41上に、これより低屈折率のSiO部42及びSi部43が積層され、Si部43の導波路と対応する位置が凸部43aとされるいわゆるリッジ型の光導波路部を示す。
また、図12は、凸部43aを有するSi部43上に更にSiO部44及びSi部45が形成され、いわゆるSIMOX(Separation by Implanted Oxygen)型の形成が可能な光導波路部、図13は、Si部41上にSiO部4が積層され、この上にライン状のSi部43が形成されたいわゆるシリコンワイヤー光導波路を有するストリップ型の光導波路部の各例を示す。
図14は、シリコンワイヤー光導波路のSi部43の端部、すなわち光の入出力部分にテーパ部43tが形成されたインバーステーパ光導波路型の光導波路部を示す。この場合、出射光は破線矢印Ldで示すように、テーパ部43tの先端から外側に向かって光束が広がる形状となる。本発明構成の光結合装置と組み合わせることによって、より効率の良い結合が可能であり、また、スポット調整可能とすることにより、テーパ部43tの先端から光導波路部の端面までの距離を縮小することも可能である。
【0022】
このように、Si及びSiOを用いた光導波路部を本発明の光導波路装置に設ける場合、その光結合端面の面積を極めて小さくても、結合効率を損なうことなく光を結合させることができる。
すなわち、本発明の光結合装置において集光スポット位置を精度良く良好に調整できるため、このようなシリコン・フォトニクス型光導波路を含め各種の光導波路において微細な導波路パターンの形成が可能であり、またシリコン・フォトニクス型導波路を用いる場合は、Si基板を用いた各種の半導体装置との組み合わせが可能な光導波路装置を、容易に組み立て、製造することができることとなる。
【0023】
次に、一例として液晶材料を屈折率調整部として用いた場合のスポットの移動量について検討した結果を説明する。
図15は、入射光として、波長1550nmのレーザ光を用いた場合の集光レンズの開口数NAとスポットサイズの関係を示す。図16及び図17は、集光レンズの開口数NAに対する位相差量に応じたスポット位置の移動量の関係を示す。なお、図16においては、縦軸の1目盛は1μm、図17においては縦軸の1目盛は0.2μmである。
これらの結果より、本発明による光結合装置において、屈折率調整部として液晶材料を用いる場合は、例えば、開口数NAが0.4程度の集光レンズを用いた光学系では5μm径程度の集光スポットを5μm程度移動させることができ、開口数NAが0.8程度の集光レンズを用いた光学系では、2μm径程度の集光スポットを2μm程度移動させることができることがわかる。
このように、開口数NAが0.8と極めて高い光学系においても、そのスポット位置を2μm程度移動させることができるということは、サブミクロンオーダーの実装精度を要求しなくても、光導波路と集光レンズ等の外部の光学部品との結合を最適値に、すなわち所望の結合効率をもって構成することができることを示している。
【0024】
なお、前述の実施形態例においては、光結合装置を、集光レンズから光導波路部に入射させる光束の位置調整を行っている例を示したが、本発明構成の光結合装置を、集光レンズと光導波路部との間に配置し、集光されているレーザ等の光束の位相を調整し、集光スポットの位置を調整することも可能である。
【0025】
また、図8及び図9において説明した実施形態例においては、光結合装置の屈折率調整部として1つの液晶層を有する例を示す。無偏光の液晶材料は作製が現時点では容易でないので、この例では、液晶材料の配向方向を、入射する光の偏光方向に一致させた偏光光学系とすることが必要となる。
一方、液晶材料として、電圧変化特性が同じであり、配向方向が直交する2面の液晶層を用いて光結合装置を構成する場合は、全方向の偏向方向の光に対して、同様の電圧勾配を生じさせることにより屈折率を変化させて透過光の位相を調整することができる。すなわちこの場合、集光スポットの移動にあたって、無偏光化することができる。
【0026】
以上説明したように、本発明によれば、集光レンズのスポットを、機械的に動く部品を用いることなく移動させることができるので、集光レンズの実装工程において、その実装精度を緩和することができるとともに、実装後にその集光レンズあるいは光源の位置が移動してしまった場合においても、そのスポットの移動量が本発明の光結合装置による移動可能範囲内であれば、スポット位置のずれを回復できることとなる。したがって、実装工程の制度緩和による低コスト化、製造コスト及び装置コストの低減化を図ることができ、光導波路装置の使用条件を緩和させることも可能である。
【0027】
なお、本発明による光結合装置及び光導波路装置は、以上説明した各実施形態例に限定されるものではなく、光学部品の配置や材料、構成等において、本発明構成を逸脱しない範囲において種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明による光導波路装置の一実施形態例の概略構成図である。
【図2】本発明による光導波路結合方法の原理の説明図である。
【図3】本発明による光導波路結合方法の原理の説明図である。
【図4】本発明による光結合装置の一実施形態例の要部の概略平面構成図である。
【図5】本発明による光結合装置の一実施形態例の要部の概略平面構成図である。
【図6】本発明による光結合装置に印加する電圧の波形の一例を示す図である。
【図7】本発明による光結合装置に印加する電圧の波形の一例を示す図である。
【図8】Aは本発明による光結合装置の一実施形態例の概略側面構成図である。Bは本発明の光結合装置に生じさせる電圧勾配の一例を示す図である。Cは本発明の光結合装置における屈折率分布の一例を示す図である。
【図9】本発明による光結合装置の一実施形態例における光の位相変化を示す図である。
【図10】本発明による光結合装置に印加する電圧の波形の一例を示す図である。
【図11】光導波路部の一例の概略断面構成図である。
【図12】光導波路部の一例の概略断面構成図である。
【図13】光導波路部の一例の概略断面構成図である。
【図14】光導波路部の一例の概略構成図である。
【図15】集光レンズの開口数に対するスポット径の関係を示す図である。
【図16】集光レンズの開口数に対するビームシフト量の関係を示す図である。
【図17】集光レンズの開口数に対するビームシフト量の関係を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1.光導波路部、2.集光レンズ、10.光結合装置、11.基板、12.第1の電極構造部、13A.低抵抗導電部、13B.低抵抗導電部、14.高抵抗導電部、21.基板、22.第2の電極構造部、23A.低抵抗導電部、23B.低抵抗導電部、24.高抵抗導電部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一対の電極構造部と、
前記電極構造部への電圧印加による電圧勾配に対応して屈折率分布が変化する屈折率変調部を有して成り、
前記屈折率変調部において、入射光の位相を変化させて外部の光学部に光学的に結合させる
ことを特徴とする光結合装置。
【請求項2】
前記屈折率変調部が、液晶より成る
ことを特徴とする請求項1記載の光結合装置。
【請求項3】
前記電極構造部が、第1及び第2の電極構造部より成り、
少なくとも2方向に上記入射光の位相を変化させる
ことを特徴とする請求項1記載の光結合装置。
【請求項4】
光導波路部と、集光レンズと、光結合装置とを有し、
前記光結合装置は、少なくとも一対の電極構造部と、
前記電極構造部への電圧印加による電圧勾配に対応して屈折率分布が変化する屈折率変調部を有して成り、
前記屈折率変調部において、入射光の位相を変化させて前記光導波路部への入出力光を外部の光学部に光学的に結合させる
ことを特徴とする光導波路装置。
【請求項5】
電圧印加により、電圧勾配を生じさせて入射光の位相を変化させ、
集光レンズによる集光位置を調整して光導波路と光学的に結合する
ことを特徴とする光導波路結合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−350226(P2006−350226A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−179524(P2005−179524)
【出願日】平成17年6月20日(2005.6.20)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】