説明

入れ墨を除去する製剤

この製剤は入れ墨の除去のために使用される。これは、pH値が7未満の塩化アルカリの水溶液を含んで成る。それによって古い入れ墨が簡単な方法で、皮膚の発赤もしくは刺激を大幅に回避しながら除去される。さらに、この方法を実施する装置もしくは機械が記載される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入れ墨を除去する製剤ならびにその製剤を使用する方法およびこの方法を実施する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種類の周知の方法においては、入れ墨が通常生じる器具を用いてチンキ剤が皮下に挿入される。その際に使用されるチンキ剤は、粉末イオウ、塩素酸カリウム等を含有するが、これらは場合によっては局所の皮膚炎症の原因となりうる物質である。さらに、このあらかじめ周知の方法においては、入れ墨の色素が存在する皮膚表面下の位置に針によって正確に到達することが常に成功するわけではない。この周知の処置は、それぞれの色素点の全領域に上記の液体を到達させるために何回も反復されなければならない。この液体のいわゆる成分によっても、かつ処置の反復は皮膚における炎症過程の危険を拡大する。
【0003】
それによって上記の液体が皮膚へ挿入されうる装置もすでに周知である。しかし、この装置は多くの欠点を有する。この針セットの交換に際しての準備時間はきわめて長く、皮膚への穿刺は衝撃度が低すぎ、穿刺深度は均一ではなく、この機械は配電網に接続可能なモータを含むため、装置は重くて扱いにくく、さらに液体の適用により電気ショックの危険がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、上記およびさらに別のこの従来技術の欠点を除去することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、本発明によれば、請求項1の特徴項に規定されているように冒頭に挙げた製剤において解決される。
【0006】
本発明による製剤で達成されうる利点は、古い入れ墨を簡単な方法で迅速かつ確実に除去可能であり、皮膚の発赤もしくは刺激が大幅に回避されることにある。
【0007】
この製剤を使用する本発明による方法は、請求項13に規定されている。
【0008】
この方法を実施する本発明による装置は、請求項16に規定されている。
【0009】
塩化ナトリウムは特に適した塩化アルカリであることが証明されている。使用される溶液のpH値は通常、4.0よりも小さく、好ましくは、3.4よりも小さい。通常、この溶液のpH値は1.5よりも大きく、好ましくは、1.8よりも大きい。
【0010】
特定の実施形態においては、この製剤は、酸定数10−2モル/L<K<10−5モル/Lの弱酸、好ましくは、果実酸、例えばクエン酸を含有する。
【0011】
別の実施形態においては、この製剤は、柑橘類の果実の果汁、好ましくは、パイナップル果汁を含有する。柑橘類の果実としては、柑橘類の果実種に属する、特にグレープフルーツ、レモン、ダイダイ、オレンジ、マンダリン、およびライムが有効である。
【0012】
本水溶液における塩化アルカリの濃度は通常、10〜20、好ましくは、12〜16.5重量パーセントの範囲にある。
【0013】
特定の実施形態においては、この製剤はさらに油、好ましくは、ココナッツ油またはココナッツミルクを含有してもよい。この酸性水溶液および油は、3:1〜1:1の比で混合してもよく、好ましくは、2部の酸性水溶液と1部の油でありうる。好ましくは、この酸性水溶液は柑橘類の果実果汁であり、油はココナッツミルクである。
【0014】
別の実施形態においては、本発明による製剤は、さらにでんぷん、好ましくは、ポテトジュースの形で含有してもよい。
【0015】
この製剤は、1つもしくは複数の添加剤、好ましくは、保存剤、酸化剤、増白剤、または緩衝材をも含有してもよい。適切な増白剤(whitening agents)の例は、チロシナーゼ阻害剤、活性酸素のスカベンジャー、ハイドロチノン、ビタミンCおよびその誘導体、アルブチン、およびグルタチオンである。
【0016】
この製剤は、特に、皮膚上での使用に適した投与剤形、好ましくは、クリーム、オイル、泡、ゲル、乳液、溶液、または膏薬で調製される。
【0017】
使用において、この製剤は入れ墨が備えられた皮膚部分へもたらされる。好ましくは、皮膚へ貫入する製剤は適切な処置、例えば、擦ることによって促進され、この製剤は拡散によって色素を有する皮膚層に輸送される。この製剤は、皮膚表面より下に位置する除去すべき色素に至るまで機械的にもたらされうる。
【0018】
以下、本発明による製剤のいくつかの処方を示す。
実施例1
レモン果汁100ml中に食塩16.5gを溶解する。この溶液にさらにココナッツミルク50mlおよびポテトジュース15mlを添加し、十分に混合する。こうして得られた溶液は、除去すべき入れ墨に直接適用してもよく、または事前に皮膚上での使用に適した投与剤形、好ましくは、クリーム、油、泡、ゲル、乳液、または膏薬の形で調製してもよい。
実施例2
物質 重量パーセント
酪酸 70.00
水 22.38
食塩 4.50
大豆油 0.30
でんぷん 0.30
グリセリン 1.20
カルボポール 1342 0.06
トリエタノラミン 0.06
スクアラン 0.90
ソルビタン−ラウレート 0.06
ユニノンタン 0.09
フェノンニップ 0.15
実施例3
この入れ墨を除去する製剤は、柑橘類の果実の果汁を含有するが、ここでパイナップル果実の果汁は最も有効であることが証明されている。さらに、この製剤は、特に、ココナッツミルクも含有する。パイナップル果汁およびココナッツミルクは、特に、2部のパイナップル果汁と1部のココナッツミルクの比率で混合される。混合比は、プラス/マイナス10パーセント間の限度で変動してもよい。この混合液にはさらに、好ましくは、ヨウ素を含む塩が添加される。柑橘類の果汁とココナッツミルクの混合物では液体1リットル当たりそれぞれ100〜200グラム、好ましくは110グラムのヨウ素含有塩が溶解される。
【0019】
こうして得られた製剤は、入れ墨が備えられた皮膚部分へ塗布され、除去液が皮膚へ作用するまで擦る。作用物質は拡散によって、入れ墨の色素が沈着している皮膚層へ輸送される。所望の作用のためには、本発明による製剤は少なくとも5回入れ墨された皮膚部分へ塗布されなければならない。
【0020】
本発明による製剤の皮膚への塗布を容易にするために、除去液をゲルまたは軟膏に添加してもよい。除去クリームのゲルもしくは軟膏部分の比率は90容量パーセントを越えてはならない。除去液の濃度に応じて必要な処置の数を増大させることができる。
【0021】
皮膚へ塗布される本発明による製剤は、純粋に生物学的であり、したがってきわめて皮膚適合性であり、けっして副作用の原因とはならない。入れ墨は皮膚を損なうことなく除去されるため、瘢痕形成が生じることはなく、痛みを伴うこともない。さらに、処置は自宅で行うことができる。
【0022】
本発明の方法の実施形態に適した装置は、本発明による製剤を色素含有皮膚層へ挿入するツールを含んで成る。このツールは針のセットおよびこのためのホルダを有する。これらの針は互いに距離をおいて配置されており、かつ一端で相互に結合されており、相互に結合された針の端がホルダにおいて固定され、かつかかるツールが、他のツールによって迅速かつ簡単に交換されるように駆動装置に接続されている。
【0023】
この駆動装置は、駆動ユニットおよび細長い動力伝達器を含み、この動力伝達器が前記駆動ユニットへ一端で接続されており、かつ前記ツールは動力伝達器の他の端において交換可能に取付けられている。
【0024】
前記動力伝達器は、連接棒として有利に作られており、前記ツールの針のためのホルダはボルトを含んでおり、これは例えばシェルによって、前記連接棒の1つの端に接続されてもよい。
【0025】
以下、本発明の実施形態を添付の図面を用いて説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明による製剤が、皮膚表面下に位置する機械的に除去すべき色素にもたらされる方法を記載する。そのために図1に示されている装置が使用されうる。この装置は、その横断面が円形または四角でありうるケース1を有する。このケース1の側壁もしくは各側壁の1つにはこの装置のツール3のホルダ2が固定されている。図示されている実施例においては、このホルダ2は中空であり、実質的に管状である。
【0027】
ケース1の内部をホルダ2の内部と結合する貫通開口4が備えられている。ケース1には駆動ユニット5が収容されており、これは図示されている実施例において電気モータを含んで成る。このモータ5の固定子は、ケース1の内部を2つの部分空間に分ける隔壁6にフランジで接続されている。第1の部分空間にはモータ5がある。そのシャフト7は隔壁6を貫通し、第2の部分空間にある、このシャフト7の端には、はずみ車8が固定されている。このはずみ車8は、偏心的に配置されているジャーナル9が備えられており、ここには細長い動力伝達器が支持されており、これはこの場合には連接棒10である。このジャーナル9の範囲において、はずみ車8には重り(図示せず)が取付けられており、これは上記の手段の作動中の不平衡として効果がある。
【0028】
モータ5は、特に、バッテリー駆動モータであり、これはケーブル50を介して図示されていないバッテリーに接続されている。これは本発明を配電網に接続する依存性を無くし、さらに著しい熱の発生はなく、電流によって引き起こされる事故の危険等が存在しない。
【0029】
連接棒10は駆動ユニット5に組込まれた端にジャーナル9を取囲む目11を有する。連接棒10の本体12は貫通開口4を貫通し、連接棒10の最大部はホルダ2に存在する。 このホルダ2は2つのパーツで作られており、ここで第1のホルダ部21はフランジ13を介してケース1にネジによって固定されている。第2のホルダ部22はネジ山14によって、かつ第1のホルダ部21に接続されており、ここで図示されている実施例において第2のホルダ部22は第1のホルダ部21にネジ込まれている。第2のホルダ部22の自由端は、円錐形の接合部15で作られており、この接合部15の最も狭い位置へ本装置の本来のツール3のためのガイドもしくはガイドシェル16が接続される。このシェル16の端面17の外縁は傾斜しており、端面17が外側で円錐のカバーとして作られた面を有する。これは、この装置によりわずかに傾斜した状態も作動されうることを可能にする。
【0030】
この装置の作動中、はずみ車8は回転し、連接棒10の上端は垂直だけではなく水平に方向づけられた動きをもたらす。連接棒10が水平の動きを妨害されずに実施しうるために、ホルダ2または少なくともその第1の部21は十分に広くなくてはならない。同等のことは貫通開口4に当てはまる。したがって、ホルダ2は、上部が下部よりも広くなるように構成されていればよい。図面に対して垂直に位置する面にある垂直縦断面では、ホルダ2はしたがって実質的にV字状でありうるが、ここでこの縦断面に対して平行に走るその壁は、図1に示されているように走りうる。
【0031】
連接棒10の下部もしくはモータ5から離れた端には筒18が備えられている、その上部は周知の方法で連接棒10と結合されている。筒18の下部端は、ネジ山、特に雌ネジを有し、このネジ山と対応して構成されたツール3のネジ山が係合する。このためのツール3と駆動装置とのかかる結合方法は、ツール3の問題のない迅速な交換を可能にする。
【0032】
ツール3は針30およびこのためのホルダを含んで成る。上記の場合、ボルト20は針ホルダとして使用される。このボルト20は、ネジ山部24と針30用のソケット25とから成る。針30は束を形成する。ボルト20の方に向いた、もしくはここに存在する針10の端は相互にしっかり結合されており、針は束で相互に固定している。隣接した針30は、互いに距離をおいて存在し、実際に互いに平行に走っている。
【0033】
ソケット25は、ネジ山部24に接続される円筒形のカバーを有する。このカバーは比較的長く、内部もしくは上部および針30の相互に結合された端だけではなく、その中央断面をも取囲む。したがって、ソケット25からは針30の下部端部分のみが突出する。ソケット25のカバーは連接棒10の拡張した状態でガイド16の外側開口で、またはその直前で終わる。ソケット25のカバーは、下部、すなわち、ホルダ2に存在する連接棒10の端の導入手段としても使用される。というのは、針セット3自体は個々の針30の自由度によるとともに、上記の針30間の距離により、かかる目的に適していないとみられるためである。
【0034】
針30の皮膚への進入深度は、この装置において、例えば、異なる長さを有する複数の第2のホルダ部22が存在することによって変更することができる。必要に応じて、必要な長さを有する第2のホルダ部22を第1のホルダ部21へネジ込むことができる。それによって、針30の長さが一定の場合、この針30のさまざまな長さの端断面がガイド16から外へ出る。ガイド16から外に出る針端の長さを変更する他の可能性は、ソケット25から突出する針端がさまざまな長さであるツール3が利用可能であることである。 第2のホルダ部22がネジ込まれた後、ネジ山を介してボルト20において連接棒10と結合されているツール3を連接棒10からネジを外し、他のツール3を連接棒10へネジ込むことができ、ここで針端は所望の長さを有する。
【0035】
図2には本方法を実施するための装置の別の実施形態が示されている。この装置の実施形態においてはケースが示されていないが、それは図2に示された機構は同じくケースに入れられなければならないことが理解されるためである。駆動ユニット5として、電磁駆動が使用される。この駆動ユニット5は、その磁心29が共通のヨーク300で固定されている互いに平行して配置されている2つの電磁石31および32を含む。ヨーク300は実際にL字状であり、ここで磁心29は水平に位置するヨーク300の脚部33上および垂直のヨーク脚部34の近くに固定されている。ヨーク300の垂直に走る脚部34は長く作られているため、その端においては電磁駆動部5のアンカー35が入口で固定されうる。このアンカー35はバネ鋼で製造されており、それによって電磁石31および32の間欠的な影響下に振動しうる。
【0036】
ツール3用の同じく細長いホルダ2は、本実施形態の場合、単純に環状の横断面を有する。ホルダ2の上断面は、より小さい外径で作られており、ここではホルダ2において中断された断面37が存在する。このホルダ断面37は、水平の脚部33の自由端部において作られた開口38へ貫通する。この脚部端の端面には固定ネジ39がネジ込まれており、その先端が開口38にある。このネジ39によって、中断されたホルダ断面37の位置は脚部開口38に固定される。
【0037】
ツール3は、ホルダ41において固定されている既述の針30を有する。このホルダ41は円錐の形を有する。ホルダ41の幅広の下部端面上には針30が、例えば、半田付け、張付けまたは同様のものによって固定されている。ドローバーの下部端がホルダ2に十分に誘導されるために、ホルダ2における穴の直径は、円錐形のホルダ41の幅広の断面がこの穴にちょうど合うように選択される。円錐形のホルダ41の狭い断面の端面では、ドローバー40の下部端がネジ込まれるネジ山穴が作られている。ドローバー40の上部に位置する他の端には目43が備えられており、ここにはジャーナル44がある。このジャーナル44は、ブロック45を介してアンカー35の自由端に固定されており、このブロック45およびジャーナル44を介して動力伝達器40とともにツール3もその駆動を維持する。
【0038】
本装置のこの実施形態においては、前記ツールを交換するために2つの可能性がある。ホルダ2が、水平ヨーク脚部33に対してその高い位置へ駆動された後、ツール3はホルダ2の先端46の前に近づくようになり、ドローバー40からネジが外され、他のものによって置換されうる。他の交換の可能性は、ドローバー40における目43がツール3とともに上方または下方へホルダ2から引出される。
【0039】
ホルダ2から外に出る針30の端の長さは、この装置においては特に簡単に調整することができる。すなわち、このためには、単に固定ネジ39を解除し、ホルダ2を脚部開口38の一方または他方の方向に移動し、次いで固定ネジ39を再び締めることで十分である。
【0040】
入れ墨の除去は、入れ墨のそれぞれの点がある位置で、そのつど皮膚への穿刺を実施する方法で行われる。この穿刺は、その直径が上記の点の直径よりも大きい平面にわたって配分される。これは上述の装置の実施形態によって達成される。本装置を作動すると同時に、ツール3はその長手方向に振動する。このようにして、針30の自由端部はホルダ2から外に出る。本装置が皮膚表面へ付着すると、針30の先端は皮膚へ貫入しうる。このようにして、皮膚への穿刺が生じ、これによって除去液が皮膚表面下に達しうる。
【0041】
ツール3の個々の針30間の間隔は、ツール3における針セットの直径が入れ墨の点の直径よりも大きくなるように選択される。このようにして、本装置の使用中に、その直径が入れ墨の点の直径よりも大きい皮膚における穿刺領域が生じる。次いで、除去液は直接それぞれの入れ墨の点だけではなく、その周囲にも貫入し、入れ墨の点の色素もこの点の周囲から干渉されうる。上述したように、本装置は、調節可能な深さの穿刺が実施されうるように作られている。必要に応じて、入れ墨を有する皮膚部分の処置は反復実行してもよい。
【0042】
入れ墨は、美容上および生物学上の根拠により、瘢痕形成なしに除去される。塗布される液体は純粋に生物学的であるため、きわめて皮膚に適合性であり、決して副作用の原因とはならない。
【0043】
記載された機械においては、ツールの交換に際して短い準備時間のみが必要である。ツールの振動周波数は比較的高く、それに対して機械における熱の発生はきわめて小さい。不平衡を有するはずみ車により、針の穿刺の衝撃が強く、穿刺の深さが均一となる。したがって、角質の皮膚が穿刺の深さに悪影響を及ぼすことはありえない。機械の重量は、ケースおよびホルダ用の軽金属の使用のおかげで比較的小さい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の方法を実施する手段の第1の実施形態を示す垂直縦断面図である。
【図2】本発明の方法を実施する手段の第2の実施形態を示す垂直縦断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
pH値が7未満の塩化アルカリの水溶液を含んで成ることを特徴とする入れ墨を除去する製剤。
【請求項2】
前記塩化アルカリが塩化ナトリウムであることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記溶液のpH値が4.0未満、好ましくは、3.4未満であることを特徴とする請求項1または2に記載の製剤。
【請求項4】
前記溶液のpH値が1.5よりも大きく、好ましくは、1.8よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項5】
酸定数10−2モル/L<K<10−5モル/Lの弱酸、好ましくは、果実酸を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項6】
柑橘類の果実の果汁、好ましくは、パイナップル果汁を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項7】
前記水溶液における前記塩化アルカリの濃度が、10〜20、好ましくは、12〜16.5重量パーセントの範囲にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項8】
さらに油、好ましくは、ココナッツ油またはココナッツミルクを含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項9】
酸性水溶液と油が3:1〜1:1の比率、好ましくは、2部の酸性水溶液と1部の油で混合されていることを特徴とする請求項8に記載の製剤。
【請求項10】
前記酸性水溶液が柑橘類の果実果汁であり、かつ油がココナッツミルクであることを特徴とする請求項9に記載の製剤。
【請求項11】
さらにでんぷんを、好ましくは、ポテトジュースの形で含有することを特徴とする請求項1〜10にいずれか1つに記載の製剤。
【請求項12】
1つもしくは複数の添加剤、好ましくは、保存剤、酸化剤、増白剤または緩衝材を含有する好ましくは請求項1〜11のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項13】
皮膚上での使用に適した投与剤形、好ましくは、クリーム、オイル、泡、ゲル、乳液、溶液、または膏薬で調製されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の製剤。
【請求項14】
前記製剤が、入れ墨が備えられた皮膚部分へもたらされ、かつ前記製剤の皮膚への貫入が促進されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の製剤を使用するための方法。
【請求項15】
前記製剤の貫入の促進が皮膚を擦ることによって行われ、かつ前記製剤が色素を有する皮膚層に拡散させることによって輸送されることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記製剤が、皮膚表面より下に位置する除去すべき色素に至るまで機械的にもたらされることを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
請求項1〜12のいずれか1つに記載の製剤を色素含有皮膚層へ挿入するツール(3)が備えられており、前記ツールが前記皮膚層のための針(30)のセットおよびホルダ(20、41)を有し、前記針(30)が互いに距離をおいて配置され、かつ一端で相互に結合されており、前記相互に結合された針の端がホルダ(20、41)において固定され、かつかかるツール(3)が、他のツール(3)によって迅速かつ簡単に交換されるように駆動装置に接続されていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の方法を実施するための装置。
【請求項18】
前記駆動装置が、駆動装置(5)および細長い動力伝達器(10、41)を有し、前記動力伝達器(10、41)が駆動ユニットへ一端で接続されており、かつ前記ツール(3)が前記動力伝達器の他の端において交換可能に取付けられていることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記動力伝達器(10、41)が、連接棒(10)として実施されており、前記ツール(3)の前記針(30)のための前記ホルダがボルト(20)を含んで成り、前記ボルトが、例えばシェル(19)によって、前記連接棒(10)の端に接続されていることを特徴とする請求項18に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−533623(P2007−533623A)
【公表日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527255(P2006−527255)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【国際出願番号】PCT/CH2004/000367
【国際公開番号】WO2005/027868
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(506098701)
【Fターム(参考)】