説明

内皮細胞特異性を示すプロモーター及びそのプロモーターを使って血管形成を制御する方法

本発明により、内皮細胞特異的プロモーター活性を示す単離されたポリヌクレオチド配列、新規のシス調節因子、及び異常な血管新生又は細胞増殖によって特徴付けられる弛緩の治療を可能にするそれらの使用方法が開示される。また、本発明により、アデノウイルスの血管形成内皮細胞における転写を指向させることができるシス調節因子に転写的に連結された条件付きで複製するアデノウイルスを含む単離されたポリヌクレオチドが開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アデノウイルスの血管形成内皮細胞における転写を指向させることができるシス調節因子に転写的に連結された条件付きで複製するアデノウイルスを含む単離されたポリヌクレオチド。
【請求項2】
前記シス調節因子は、PPE−1プロモーター、PPE−1−3xプロモーター、TIE−1プロモーター、TIE−2プロモーター、エンドグリンプロモーター、フォンヴィレブランドプロモーター、KDR/flk−1プロモーター、FLT−1プロモーター、Egr−1プロモーター、ICAM−1プロモーター、VCAM−1プロモーター、PECAM−1プロモーター及び大動脈カルボキシペプチダーゼ様タンパク質(ACLP)プロモーターからなる群から選択される内皮細胞特異的又は内皮周囲細胞特異的プロモーターである、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項3】
前記プロモーターは、プレプロエンドセリン−1プロモーターである、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項4】
前記プロモーターは、PPE−1−3Xプロモーターである、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオリド。
【請求項5】
前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項6】
前記シス調節因子は、配列番号:6に記載の配列の少なくとも一つのコピーをさらに含む、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項7】
前記シス調節因子は、配列番号:6に記載の配列の少なくとも二つのコピーをさらに含む、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項8】
配列番号:1に記載の配列の少なくとも一つのコピーをさらに含む、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項9】
低酸素応答因子をさらに含む、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項10】
前記低酸素応答因子は、配列番号:5に記載の配列の少なくとも一つのコピーを含む、請求項9に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項11】
前記シス調節因子は、配列番号:7に記載される、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項12】
プロ血管形成因子又は抗血管形成因子をコードする非ウイルス性の外来配列を欠いている、請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド。
【請求項13】
請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチドを含む核酸構築物。
【請求項14】
請求項12に記載の単離されたポリヌクレオチドを含む核酸構築物。
【請求項15】
請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチドを含む細胞。
【請求項16】
請求項13に記載の核酸構築物を発現する細胞。
【請求項17】
請求項1に記載の単離されたポリヌクレオチド及び医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項18】
被験者の組織における血管形成をダウンレギュレートする方法であって、組織において、請求項13に記載の核酸構築物を発現させ、それによって前記組織における血管形成をダウンレギュレートすることを含む方法。
【請求項19】
前記シス調節因子は、プレプロエンドセリン−1プロモーターである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記プロモーターは、PPE−1−3Xプロモーターである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記シス調節因子は、配列番号:6に記載の配列の少なくとも一つのコピーをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記シス調節因子は、配列番号:6に記載の配列の少なくとも二つのコピーをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記シス調節因子は、配列番号:1に記載の配列の少なくとも一つのコピーをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記シス調節因子は、低酸素応答因子をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記低酸素応答因子は、配列番号:5に記載の配列の少なくとも一つのコピーを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記アデノウイルスのコピー数を増大することができるか及び/又は前記血管形成調節因子の発現を増大することができるように選択された少なくとも一つの化合物を前記組織に投与することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
前記化合物はコルチコステロイド及び/又はN−アセチルシステインである、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
相乗作用方式で前記内皮特異的プロモーターの活性をさらに増強することができるように選択された少なくとも一つの血管形成のモジュレーターを前記組織に投与することをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項30】
前記血管形成のモジュレーターは、エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、二重A型及びB型エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストは、A192,621;BQ788;Res 701−1及びRo 46−8443からなる群から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、Bosentanを除くエンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
被験者の組織における血管形成をダウンレギュレートする方法であって、組織において、請求項12に記載の核酸構築物を発現させ、それによって前記組織における血管形成をダウンレギュレートすることを含む方法。
【請求項36】
過剰の血管新生に関連する疾患又は症状を治療する方法であって、治療を必要とする被験者に、アデノウイルスの血管形成内皮細胞における転写を指向させることができるシス調節因子に転写的に連結された条件付きで複製するアデノウイルスを含む核酸構築物の治療有効量を投与し、それによって組織における血管形成をダウンレギュレートし、過剰の血管新生に関連する疾患又は症状を治療することを含む方法。
【請求項37】
前記シス調節因子は、プレプロエンドセリン−1プロモーターである、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記プロモーターは、PPE−1−3Xプロモーターである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記シス調節因子は、配列番号:16に記載の配列の少なくとも一部に共有結合された配列番号:15に記載の配列の少なくとも一部を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記シス調節因子は、配列番号:6に記載の配列の少なくとも一つのコピーをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
前記シス調節因子は、配列番号:6に記載の配列の少なくとも二つのコピーをさらに含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
配列番号:1に記載の配列の少なくとも一つのコピーをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項43】
低酸素応答因子をさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
前記低酸素応答因子は、配列番号:5に記載の配列の少なくとも一つのコピーを含む、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
前記過剰の血管新生に関連する疾患又は症状は、癌、転移性疾患、糖尿病性網膜症、乾癬、及びアテローム性動脈硬化からなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項46】
前記核酸構築物の治療有効量は、約10個〜約1016個のウイルス粒子である、請求項36に記載の方法。
【請求項47】
前記核酸構築物の治療有効量は、約10個〜約1013個のウイルス粒子である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記核酸構築物の治療有効量は、約10個〜約1012個のウイルス粒子である、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
被験者の腫瘍を治療する方法であって、治療を必要とする被験者に、アデノウイルスの血管形成内皮細胞における転写を指向させることができるシス調節因子に転写的に連結された条件付きで複製するアデノウイルスを含む核酸構築物の治療有効量を投与し、それによって組織における血管形成をダウンレギュレートし、腫瘍を治療することを含む方法。
【請求項50】
前記シス調節因子は、PPE−1プロモーター、PPE−1−3xプロモーター、TIE−1プロモーター、TIE−2プロモーター、エンドグリンプロモーター、フォンヴィレブランドプロモーター、KDR/flk−1プロモーター、FLT−1プロモーター、Egr−1プロモーター、ICAM−1プロモーター、VCAM−1プロモーター、PECAM−1プロモーター及び大動脈カルボキシペプチダーゼ様タンパク質(ACLP)プロモーターからなる群から選択される内皮細胞特異的又は内皮周囲細胞特異的プロモーターである、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記核酸構築物は、条件付きで複製するアデノウイルスをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記アデノウイルスのコピー数を増大することができるか及び/又は導入遺伝子の発現を増大することができるように選択された少なくとも一つの化合物を前記組織に投与することをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項53】
前記化合物は、コルチコステロイド及び/又はN−アセチルシステインである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
相乗作用方式で前記シス調節因子の活性をさらに増強することができるように選択された少なくとも一つの血管形成のモジュレーターを前記組織に投与することをさらに含む、請求項49に記載の方法。
【請求項55】
前記血管形成のモジュレーターは、エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記エンドセリン受容体アンタゴニストは、B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記B型特異的エンドセリン受容体アンタゴニストは、A192,621;BQ788;Res 701−1及びRo 46−8443からなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記核酸構築物の治療有効量は、約10個〜約1016個のウイルス粒子である、請求項51に記載の方法。
【請求項59】
前記核酸構築物の治療有効量は、約10個〜約1013個のウイルス粒子である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記核酸構築物の治療有効量は、約10個〜約1012個のウイルス粒子である、請求項59に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6a−b】
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【図6c−d】
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【図7】
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【図8】
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【図9a−b】
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【図9c−e】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31a−b】
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【図31c−d】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37a】
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【図37b】
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【図38a−b】
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【図38c−d】
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【図38e】
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【図38f】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47a−b】
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【図47c−d】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54a−c】
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【図54d−h】
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【図55】
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【図56a−b】
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【図56c】
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【図56d】
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【図57a−b】
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【図57c−g】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72a−b】
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【図72c】
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【図73】
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【図74】
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【図75a】
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【図75b−c】
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【図75d】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79a】
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【図79b】
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【図79c】
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【図79d−e】
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【図79f−g】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86a−b】
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【図86c−d】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96】
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【図97a】
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【図97b】
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【図98】
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【図99】
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【図100】
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【図101a−d】
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【図101e】
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【図102】
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【図103a−d】
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【図103e−h】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110a−d】
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【図110e】
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【図111a−d】
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【図111e−j】
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【図112】
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【図113】
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【公表番号】特表2010−525805(P2010−525805A)
【公表日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−505002(P2010−505002)
【出願日】平成20年4月27日(2008.4.27)
【国際出願番号】PCT/IL2008/000543
【国際公開番号】WO2008/132729
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(503179263)ヴァスキュラー バイオジェニックス リミテッド (12)
【Fターム(参考)】