内装箱構造体
【課題】 梱包箱内に多数の製品を収納(充填)する作業が容易に行えると共に、梱包箱から充填された製品の取り出す場合においては、必要な数量の製品を容易に、しかも即座に取り出すことが可能となる、内装箱構造体を提供すること。
【解決手段】 天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする、前記内装箱構造体である。
【解決手段】 天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする、前記内装箱構造体である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包箱内に製品を収納する場合に使用される内装箱構造体であって、簡便な収納作業により製品を梱包することが可能であり、保管時あるいは輸送時においても、梱包箱内に充填した製品の破損を防止でき、さらに開封後、製品を取り出す際に、一度の操作で多くの製品を容易に、且つ素早く梱包箱から取り出せることが可能な内装箱構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用の貼付剤或いは輸液製剤等の製品は、その複数個が梱包箱内に収納(充填)されて流通に供されている。
現在主流となっている梱包箱にこれら製品を収納する際に用いられる梱包形態としては、例えば図13に示すようなA式の梱包箱(A式ダンボール)や、図14に示すようなラップラウンドの直方体(ラップラウンド式ダンボール)が用いられており、これらの箱の中に間仕切りや内装箱等を備えることにより複数の製品を一度に収納し、輸送効率の向上や強度確保を図ったものが多く使用されている。
【0003】
これらの梱包形式が採用される理由としては、梱包箱(ダンボール箱)自体が保管や輸送環境に耐え得る強度を有することを前提としながらも、収納すべき製品の充填作業が容易に行えるように考慮されたものである。
しかしながら、この形態にあっては、収納した製品を少量ずつしか取り出せず、また製品が荷崩れしないよう注意をしながら間仕切りを取り除いて取り出す必要があった。
【0004】
さらに、上記した従来の梱包箱構造では、以下のような課題を有していた。
(1)例えば、図13に示すようなA式の梱包箱(A式ダンボール)にあっては、収納された紙材料或いは軟包装材等で構成された製品を取り出す際には、取り出すための手を入れるスペースがない為に、製品を上から順次取り出さなくてはならず、そのため一度に多数の製品を取り出すことができず、作業に時間を要していた。
別の手段としては、間仕切りを先に取り除いて出来た空間に無理やりに手を入れて内部の製品を取り出していたため、紙材料或いは軟包装材等で構成された製品に変形や傷が発生することがあり、場合によっては軟包装材等の端で手指を傷付ける恐れがあった。
したがって、その取り出し作業は特に慎重に行う必要があり面倒なものであった。
【0005】
(2)また、図14に示すようなラップラウンド方式の梱包箱では、収納する製品の重量によっては梱包箱の強度を確保するため、間仕切りよりも強度のある内装箱を内部に配置して利用することが多い。
しかしながら、梱包箱を開封して内部に充填した製品を取り出す際には、更に内装箱も開封する必要があるため、上記と同様に慎重に行う必要があり面倒なものであった。
(3)図13及び図14に示した梱包方式の何れにあっても、先に間仕切りを除いて一度にたくさん取り出そうとした場合には、隣接する製品に接触して荷崩れを起こし、製品の変形や傷の発生、落下による破損を引き起こす可能性があった。
【0006】
そのため、梱包箱内部に収納した製品を収納し易くするために容器梱包体を内部に設ける手段(特許文献1)や、梱包箱を破壊することなく梱包箱から製品を容易に取り出すことができる取り出し補助板(特許文献2)などの提案がなされている。
しかしながら、これらの提案にあっては未だ十分なものとはいえず、梱包箱内に製品の充填作業が容易に行えると共に、梱包箱本来の保管・輸送による製品の保護機能を有しつつ、しかも製品の取り出しにおいては、必要な数量を容易にそして即座に取り出すことが可能となる梱包体の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−020710号公報
【特許文献2】特開2008−114896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はかかる現状を鑑み、梱包箱内に多数の製品を収納(充填)する作業が容易に行えると共に、充填した梱包箱が、本来の製品の保管・輸送段階でその保護機能を発揮しつつ、しかも梱包箱から充填された製品を取り出す場合においては、必要な数量の製品を容易に、しかも即座に取り出すことが可能となる、内装箱構造体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、上記課題を解決するための本発明において、その基本的態様としての請求項1に記載の発明は、
天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする、前記内装箱構造体、
である。
【0010】
より具体的な請求項2に記載の本発明は、前記内装箱構造体の内部に、さらに間仕切りを備えたことを特徴とする内装箱構造体である。
【0011】
また、請求項3に記載の本発明は、前記内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備えたことを特徴とする内装箱構造体である。
【0012】
さらに具体的な請求項4に記載の本発明は、前記内装箱構造体の天面に、該内装箱構造体内部に収納する製品を取り出す方向を示す表記を表示したことを特徴とする内装箱構造体である。
【0013】
より具体的な請求項5に記載の本発明は、梱包箱内の内部に内装箱構造体を配置する場合に際して、補強部材を介して配置されることを特徴とする内装箱構造体である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の本発明によれば、天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことにより、梱包箱内に収納(充填)した製品について、任意の数量を容易に、且つ素早く梱包箱から取り出すことができる利点を有している。
【0015】
また、製品を強引に取り出す必要が無いことから、製品に損傷を与えることなく、品質の低下を招くことがない利点を有している。
すなわち、製品の取り出しに当たっては、内装箱構造体を梱包箱から引き出し、その状態で梱包箱を少し傾けることにより、内装箱構造体内に収納した製品を自然に引き出すことができるものであり、製品に変形等の損傷を発生させず、さらに取り出しに当たって手指等に傷を発生させる危険性がない。
【0016】
また、請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の内装箱構造体にさらに間仕切りを備えることにより、収納する製品が荷重に対してデリケートな場合に、積載による製品にかかる荷重を軽減できる利点を有している。
また、毎回取り出す製品数が決まっている場合には、その数量の積載に応じた間仕切りを設けることにより、必要な数の製品を正確に、且つ素早く取り出すことができる利点を有している。
【0017】
さらに請求項3に記載の本発明によれば、内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備えたことにより、収納すべき製品が滑性のよい表面包装材料でできており、滑り易い場合や、不定形な軟包装材等で構成されている場合であっても、内装箱構造体を引き出す際に製品が荷崩れすることなく容易に、且つ素早く取り出すことができる利点を有している。
【0018】
また、請求項4に記載の本発明によれば、内装箱構造体の天面に、該内装箱構造体内部に収納する製品を取り出す方向を示す表記を表示したことにより、内装箱構造体のどちら側から充填されている製品を取り出すのかが一目で理解され、製品を引き出す際、予想外の方向からの製品の落下を防止し得る利点を有している。
【0019】
さらに、請求項5に記載の本発明によれば、内装箱構造体を梱包箱内の内部に配置されに際して、補強部材を介して載置されることから、充填(収納)する製品が重量物の場合であっても、保管及び輸送時の梱包箱の積み重ねに際して梱包箱の強度を高め、圧縮変形を容易に防止しうる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の基本的形態である天面を開口部とする梱包箱内に配置された内装箱構造体について、その一つが取り出された状態を示す概略斜視図である。
【図2】梱包箱内に収納した製品を取り出す状態の部分斜視図である。
【図3】本発明の内装箱構造体の内部に、さらに間仕切りを備え、製品を収納した状態を示した概略断面図である。
【図4】本発明の内装箱構造体に収納した製品の必要数量を引き出す状態を示した模式図である。
【図5】本発明の内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備え、製品を収納した状態を示した概略断面図である。
【図6】本発明の補強部材を介して内装箱構造体を梱包箱内に配置する状態を示した概略斜視図である。
【0021】
【図7】本発明の実施の形態1における梱包構造を示す梱包箱内に内装箱構造体を配置した状態を示した斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1における梱包箱内に配置する内装箱構造体の概略斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2における梱包構造を示す梱包箱内に内装箱構造体を配置した状態を示した斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態2における梱包箱内に配置する内装箱構造体の概略斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態3における梱包構造を示す梱包箱内に内装箱構造体を配置した状態を示した斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態3における梱包箱内に配置する内装箱構造体の概略斜視図を示した。
【図13】従来の一般的なA式ダンボール箱の斜視図である。
【図14】従来の一般的なラップラウンド方式のダンボール箱の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明を、本発明の梱包箱内に製品を収納する場合に使用される内装箱構造体、梱包箱等に関し、その素材、材質等を最初に説明し、次いで具体的実施例に基づいて順次説明していく。
【0023】
本発明における梱包箱本体の素材、及びその材質構成としては、製品を収納した梱包箱の積載保管、及び積載輸送等を考慮し、その積載に伴う強度に耐えうるものであれば、特に限定されるものではない。
具体的には、例えばダンボール製(W/F、A/F、B/F、E/F、G/F等)であれば、ライナーはD4、C5、C6、K5、K6、K7等が好ましく、中芯としては、125g/m2、160g/m2、180g/m2(強化)或いは200g/m2(強化)等が望ましい。
通い箱の場合にあっては、耐久性を考慮して、プラスチック製ダンボールも望ましく使用され、そのようなプラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリカーボネート等であって、その厚みが1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、4.0mm、5.0mm、6.0mm或いは7.0mm等が望ましい。
収納する製品が軽重量である場合や、或いは箱に意匠性を向上させたい場合等には、これ以外にも合紙、コートボール、カード紙、ホイル紙等の梱包箱であっても良い。
【0024】
梱包箱自体の形状としては、直方体で梱包箱の天面を開封させる形式のものであれば特に限定されず、いわゆるA式、C式、N式、ラップラウンド式等の梱包箱が望ましく、底面の形成方式としては、いわゆるワンタッチ式、差込式、地獄底式、風車式等のいずれであってもよい。
【0025】
梱包箱の色調としては特に限定されず、さらに、梱包箱に対する意匠性の付与や、全体のコストを考慮し、クラフト色、白色、黒色、青色、赤色、黄色、緑色、透明、半透明、乳白色等の色調を自由に選択することができ、梱包箱に対する印刷も自由であり、特に限定されるものではない。
【0026】
一方、梱包箱内に配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体の素材並びに材質構成としては、上記した梱包箱と同様、製品を収納した梱包箱の保管及び輸送等を考慮し、その強度に耐え得るものであれば、特に限定されるものではない。
具体的には、ダンボール製(W/F、A/F、B/F、E/F、G/F等)であれば、ライナーはD4、C5、C6、K5、K6、K7等が好ましく、中芯としては、125g/m2、160g/m2、180g/m2(強化)或いは200g/m2(強化)等が望ましい。
また、通い箱の場合にあっては、耐久性も考慮し、プラスチック製ダンボールも望ましく、ポリプロピレン、ポリカーボネート製等のダンボールであって、その厚みが1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、4.0mm、5.0mm、6.0mm或いは7.0mm等が望ましい。
さらに、内装箱構造体の内部に収納する製品が軽重量である場合や、或いは箱に意匠性を向上させたい場合等には、これ以外にも合紙、コートボール、カード紙、ホイル紙等の梱包箱であっても良い。
【0027】
内装箱構造体の形状としては、直方体で梱包箱の天面を開封させる形式のものであれば特に限定されず、いわゆるA式、C式、N式、ラップラウンド式等の梱包箱が望ましく封緘面は、ワンタッチ式、差込式、地獄底、風車式等のいずれであってもよい。
【0028】
内装箱構造体の色調としても特に限定されるものではなく、意匠性やコストを考慮し、クラフト色、白色、黒色、青色、赤色、黄色、緑色、透明、半透明、乳白色等の色調を自由に選択することができ、表面印刷も自由であり、特に限定されるものではない。
【0029】
本発明の内装箱構造体の一側面は、製品の収納及び取り出し口として開放されており、当該解放面を側面として梱包箱内に配置する場合生じる天面には、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部が設けられる。
当該手穴または切り込み部としては、天面の一部を切り欠いた孔、或いは天面の端部から天面部の一部を切除した切り込み部として構成されるのが好ましく、その形状は特に限定されるものではないが、内容物の寸法や重量等を考慮し、指や手が入れ易い形状である円形、楕円形、多角形等の手穴または切り込み部であればよい。
なお、この手穴または切り込み部は、天面にひとつ設けたものであってもよく、また複数も受けることもできる。
【0030】
さらに、内装箱構造体の天面には、収納した製品の取り出し方向を表記する表示を付すことが望ましい。表示手段としては、印刷、レーベル、刻印、レーザー印字、インクジェット、PCコーダーを用いて、矢印等の方向表示、或いはイラストや文章またはこれらの複合表記等をあげることができる。
【0031】
また本発明における内装箱構造体に設ける間仕切りの素材及び材質構成としては、上記した梱包箱或いは内装箱構造体と同様の素材、材質を挙げることができる。
間仕切りの構造としては、製品の寸法、重量等を考慮し、コの字、ロの字、H型、目の字、S字形状であり、この間仕切りを単数または複数を装填することができる。
【0032】
さらに本発明における内装箱構造体または間仕切りに設ける荷崩れ防止リップの形状は特に限定されるものではないが、三角形、四角形、五角形、台形、楕円形等が望ましい。荷崩れ防止リップは、内装箱構造体の解放面、または間仕切り段寸法高さの15〜85%の高さをカバーするよう設計することが望ましく、更には30〜70%の高さをカバーするよう設計することが望ましい。
【0033】
本発明の内装箱構造体の内部に充填(収納)される製品としては、特に限定されるものではない。紙器等により構成される定型の個箱や、不定型の軟包装材により構成される製品等が挙げられる。
個箱においては、ダンボール、合紙、コートボール、カード紙、ホイル紙、クリアケース等が望ましく、その表面加工においても、限定されることはなく、OPニス、ビニール引き、UVコート、プレスコート、フィルム貼りや箔押し等、一般的な表面加工を施したすべての個箱に対応することができる。
【0034】
また、軟包装材製品、例えば、外用貼付剤であるパップ剤、プラスター剤等を包装した製品、或いは輸液製剤を包装した製品等の場合も、その材質構成や表面素材は特に限定されず、紙、PET、OPP、セロハン、ナイロン、PVDC等を表面素材とした四方シール袋、三方シール袋、ピロー袋、ガゼット袋等の製品をあげることができる。
更にこの製袋品にあっては、含気包装、脱気包装、真空包装、窒素ガス充填包装等が施された包装袋製品であってもよく、これらの製品全てに対応することができる。
【実施例】
【0035】
以下に本発明について図面をもとに説明するが、以下の説明は本発明の具体的な一実施例に基づく説明であって、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明にあっては種々の変形が可能であって、かかる変形は、特許請求の範囲内に包含される変形である限り本発明の技術的範囲に包含されることに留意すべきである。
【0036】
図1に、本願発明が提供する、基本的態様である天面を開口部とする梱包箱内10に配置され、その内部に梱包される製品50を収納する内装箱構造体20について、製品50を収納した状態で梱包箱内に配置され、その一つの内装箱構造体20が梱包箱10から取り出された状態の概略斜視図を示した。
【0037】
本発明の内装箱構造体20は、その一側面が開放された直方体状の箱体からなっており、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱10内に配置したとき生じる天面40に、当該内装箱構造体20を梱包箱10から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部22が設けられており、この手穴または切り込み部22により、製品50を収納した内装箱構造体20を梱包箱10より容易に引き出すことが可能となる。
さらに、天面40には取り出し方向23を表記してあり、これにより、製品50を内装箱構造体20のどちら側から取り出すかが一目瞭然として判明し、内装箱構造体20を引き出す際、予想外の方向から製品が出ることを防止できる。
なお、本例においては、梱包箱10内に内装箱構造体20が4個並べて配置されているが、製品50の大きさ、並びに梱包箱10の大きさ等によりその個数は適宜変更されることはいうまでもない。
【0038】
これにより、以下のような作用を有する。
(1)図2は、上記で梱包箱内に収納した製品を取り出す場合の梱包箱に配置した内装箱構造体20を矢印A方向に引き出し、製品50を矢印B方向に取り出す状態の部分斜視図である。
なお、図中の符号は図1と同様である。
図中に示すように、収納した製品50を、手に持てる可能な複数個の数量を容易に、そして素早く取り出すことができる。
(2)また、製品50の取り出しの際に、内装箱構造体20を少し傾けることにより、収納された製品50が自然に引き出され、強引に取り出す必要がないので、内容物の品質を低下させることはない。
【0039】
図3に、本発明の内装箱構造体20の内部に、さらに間仕切り30を備え、製品50を収納した状態の概略断面図を示した。
例えば、製品50が積載荷重に対してデリケートな場合や、取り出す数量が毎回決まっている場合等にあっては、図3が示すような間仕切り30を内装箱構造体20の内部に設け、個々の製品50に掛かる積載荷重を軽減させることができる。
この間仕切り30は、例えば、図4に示すように製品の必要数量(図中にあっては3個)毎に間仕切りするよう設けることができ、段数分を引き出すだけで正確に、そして素早く製品を取り出すことができる。
【0040】
図5に、本発明の内装箱構造体20または間仕切り30に、荷崩れ防止リップを備え、製品50を収納した状態の概略断面図を示した。
図中、21は、内装箱構造体20に備えた荷崩れ防止リップであり、31は、間仕切り30に備えた荷崩れ防止リップである。
このような荷崩れ防止リップ21、31をそれぞれ備えることにより、製品50が滑り易い場合や不定形な軟包装材等で構成されている場合には、内装箱構造体20を梱包箱から引き出す際に、製品の荷崩れを起こすことなく、容易に、且つ素早く取り出すことができる。
【0041】
また、本発明にあっては、収納する製品が重量物である場合には、保管及び輸送時の梱包箱10の積み重ねを考慮し、圧縮強度の向上を図るため、図6が示すような補強部材45を介して内装箱構造体20を梱包箱内に配置するのが好ましい(図中矢印方向)。
【0042】
以下に本発明について、具体的な実施の形態に基づき、図面を参照しながら、さらに詳細に説明する。
【0043】
[実施の形態1]
図7は、本発明の実施の形態1における梱包構造を示す梱包箱10内に内装箱構造体20を配置した状態の斜視図を示した。
本実施の形態1においては、梱包箱10は、K6×SCP125g×K6,A/Fのダンボールを素材としたA−1式輸送箱であり、当該梱包箱内に配置される内装箱構造体20は、C5×SCP160g×C5、B/Fのダンボールを素材としたワンタッチ式封緘部品の天面に掴み部分22と底面部に荷崩れ防止用リップ21を設けたものである。
この内装箱構造体20の内部には、内装箱構造体20を2個背中合わせで配置したものであるが、その内装箱構造体20の斜視図を図8に示した。
内装箱構造体20には、内装箱構造体20と同じ材質でコの字の間仕切り30を付属部品内に備え、内装箱構造体20内部には、紙/Al/PEの積層フィルムで製袋したパップ剤55が下段に15袋、上段に10袋充填されている。
【0044】
以上のように構成された本実施の形態1の梱包形態について、以下その使用方法を説明する。
まず、内装箱構造体20の掴み部22を持ち、引き上げることで内部に収納した製品の取り出し口が現れ、そこから任意の製品を取り出す。
製品を大量に取り出す際は、更に内装箱構造体を引き上げるが、荷崩れ防止リップ付近で止めることで製品の荷崩れが防止されつつ容易に取り出せる。必要数量の製品を取り出した段階で内装箱構造体20を元に戻すことにより、残りの製品が荷崩れすることなく、梱包箱内に収納されることとなる。
【0045】
本発明の実施の形態1は、上記のように構成されていることにより、以下の作用を有する。
梱包箱10から引き出した内装箱構造体20に出現した取り出し口より、片手で容易にそして素早く製品であるパップ剤を取り出すことができる。
この時更に内装箱構造体20を取り出し口側に若干傾けることで、更に容易に製品であるパップ剤を取り出すことができる。この取り出し方は、製品(パップ剤)の荷崩れが生じさせず、また製品を強引に掴む必要も無いので、数量違いや内袋の傷又は破れを引き起こすことはなく、取り出し時の手指を負傷することもない。
したがって、本実施の形態においては、梱包箱10が本来必要な強度を有していながら、正確かつ速やかに収納した製品の取り出しを行えるものであり、収納した製品の品質や安全性にも配慮された梱包構造ということができる。
【0046】
[実施の形態2]
図9に、本発明の実施の形態2における梱包構造を示す梱包箱10に内装箱構造体20配置した状態の斜視図を示した。
本実施の形態2においては、梱包箱は、K6×SCP160g×K6,A/Fのダンボールを素材としたA−1式輸送箱である。
この梱包箱内には、内装箱構造体20が、それぞれ背中合わせに2個ずつ4個配置されており、内装箱構造体20は、C5×SCP160g×C5、B/Fのダンボールを素材としたワンタッチ式封緘部品の天面に掴み部分22と取り出し口表示23、底面部に荷崩れ防止用リップ21を設け、さらに内装箱構造体20と同じ材質で荷崩れ防止用リップ31が付いた間仕切り30を付属部品内に装填している。
このときの製品の包装強度は、梱包箱10のA/Fと内装箱構造体20のB/Fの二重構造となり、保管及び輸送に適した強度を有することになる。
図10に本実施の形態2で使用した内装箱構造体20の概略斜視図を示した。
図9においては、この内装箱構造体20内部に、セロハン/Al/PEの積層フィルムで製袋したプラスター剤が下段に25袋、上段に25袋充填され、4個の内装箱構造体20が、取り出し口表示が互いに梱包箱の内壁方向に向くように配置されている。
【0047】
[実施の形態3]
図11に、本発明の実施の形態3における梱包構造を示す梱包箱10内に内装箱構造体20を配置した状態の斜視図を示した。
本実施の形態3における梱包箱10は、KS×SCP125g×K6、B/Fのダンボールを素材としたラップラウンド式輸送箱であり、この梱包箱10内に補強部材45を介して本発明の内装箱構造体20が4個配置されている。
図12に、本実施の形態3における梱包箱内に配置する内装箱構造体20の概略斜視図を示した。
内装箱構造体20は、K6×SCP125g×K6、B/Fのダンボール素材からなり、天面に掴み部分22と取り出し口表示23を、さらに底面部に荷崩れ防止用リップ21を設けている。
本実施の形態3において、補強のために使用される補強部材45は、C5×SCP125g×C5、B/Fのダンボールを素材とした十字型の仕切りであり、この補強部材を装着することにより包装強度は梱包箱10のB/Fと内装箱構造体20のB/F及び補強部材B/Fの三重構造となり、保管及び輸送に適した強度を有することになる。
なお、本実施の形態3において、内装箱構造体20内部に、PET/Al/PEの積層フィルムで製袋したプラスター剤が50袋充填されており、4個の内装箱構造体20にあっては、それぞれの製品の取り出し口が互いに梱包箱本体の中央、すなわち十字仕切り側を向くように配置されている。
【0048】
以上のように構成された本実施の形態2並びに実施の形態3において、梱包箱内に収納した製品であるプラスター剤の取り出しに方法については実施の形態1と同様であり、したがって、梱包箱10から引き出した内装箱構造体20に出現した取り出し口より、片手で容易にそして素早く製品であるプラスター剤を取り出すことができる。
この時更に内装箱構造体20を取り出し口側に少し傾けることで、更に容易に製品であるプラスター剤が取り出すことができるため、荷崩れすることがなく、製品を強引に掴む必要も無いので、数量違いや内袋の傷又は破れを引き起こすことはなく、取り出し時の手指を負傷することもない。
すなわち、梱包箱10が本来必要な強度を有していながら、正確かつ速やかに収納した製品の取り出しを行えるものであり、収納した製品の品質や安全性にも配慮された梱包構造ということができる作用を発揮するのである。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上記載のように、本発明によれば、天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面側の一面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする内装箱構造体であり、梱包箱内に充填した製品について、任意の数量を容易に、且つ素早く梱包箱から取り出すことができる。
【0050】
また、製品を強引に取り出す必要が無いことから、製品に損傷を与えることなく、品質の低下を招くことがない点で、その産業上の利用性は多大なものである。
【符号の説明】
【0051】
10 梱包箱
20 内装箱構造体
21 荷崩れ防止リップ
22 摘み部
23 取り出し方向表示
30 間仕切り
31 荷崩れ防止リップ
40 天面
45 補強部材
50 製品
55 パップ剤
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包箱内に製品を収納する場合に使用される内装箱構造体であって、簡便な収納作業により製品を梱包することが可能であり、保管時あるいは輸送時においても、梱包箱内に充填した製品の破損を防止でき、さらに開封後、製品を取り出す際に、一度の操作で多くの製品を容易に、且つ素早く梱包箱から取り出せることが可能な内装箱構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用の貼付剤或いは輸液製剤等の製品は、その複数個が梱包箱内に収納(充填)されて流通に供されている。
現在主流となっている梱包箱にこれら製品を収納する際に用いられる梱包形態としては、例えば図13に示すようなA式の梱包箱(A式ダンボール)や、図14に示すようなラップラウンドの直方体(ラップラウンド式ダンボール)が用いられており、これらの箱の中に間仕切りや内装箱等を備えることにより複数の製品を一度に収納し、輸送効率の向上や強度確保を図ったものが多く使用されている。
【0003】
これらの梱包形式が採用される理由としては、梱包箱(ダンボール箱)自体が保管や輸送環境に耐え得る強度を有することを前提としながらも、収納すべき製品の充填作業が容易に行えるように考慮されたものである。
しかしながら、この形態にあっては、収納した製品を少量ずつしか取り出せず、また製品が荷崩れしないよう注意をしながら間仕切りを取り除いて取り出す必要があった。
【0004】
さらに、上記した従来の梱包箱構造では、以下のような課題を有していた。
(1)例えば、図13に示すようなA式の梱包箱(A式ダンボール)にあっては、収納された紙材料或いは軟包装材等で構成された製品を取り出す際には、取り出すための手を入れるスペースがない為に、製品を上から順次取り出さなくてはならず、そのため一度に多数の製品を取り出すことができず、作業に時間を要していた。
別の手段としては、間仕切りを先に取り除いて出来た空間に無理やりに手を入れて内部の製品を取り出していたため、紙材料或いは軟包装材等で構成された製品に変形や傷が発生することがあり、場合によっては軟包装材等の端で手指を傷付ける恐れがあった。
したがって、その取り出し作業は特に慎重に行う必要があり面倒なものであった。
【0005】
(2)また、図14に示すようなラップラウンド方式の梱包箱では、収納する製品の重量によっては梱包箱の強度を確保するため、間仕切りよりも強度のある内装箱を内部に配置して利用することが多い。
しかしながら、梱包箱を開封して内部に充填した製品を取り出す際には、更に内装箱も開封する必要があるため、上記と同様に慎重に行う必要があり面倒なものであった。
(3)図13及び図14に示した梱包方式の何れにあっても、先に間仕切りを除いて一度にたくさん取り出そうとした場合には、隣接する製品に接触して荷崩れを起こし、製品の変形や傷の発生、落下による破損を引き起こす可能性があった。
【0006】
そのため、梱包箱内部に収納した製品を収納し易くするために容器梱包体を内部に設ける手段(特許文献1)や、梱包箱を破壊することなく梱包箱から製品を容易に取り出すことができる取り出し補助板(特許文献2)などの提案がなされている。
しかしながら、これらの提案にあっては未だ十分なものとはいえず、梱包箱内に製品の充填作業が容易に行えると共に、梱包箱本来の保管・輸送による製品の保護機能を有しつつ、しかも製品の取り出しにおいては、必要な数量を容易にそして即座に取り出すことが可能となる梱包体の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−020710号公報
【特許文献2】特開2008−114896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明はかかる現状を鑑み、梱包箱内に多数の製品を収納(充填)する作業が容易に行えると共に、充填した梱包箱が、本来の製品の保管・輸送段階でその保護機能を発揮しつつ、しかも梱包箱から充填された製品を取り出す場合においては、必要な数量の製品を容易に、しかも即座に取り出すことが可能となる、内装箱構造体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、上記課題を解決するための本発明において、その基本的態様としての請求項1に記載の発明は、
天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする、前記内装箱構造体、
である。
【0010】
より具体的な請求項2に記載の本発明は、前記内装箱構造体の内部に、さらに間仕切りを備えたことを特徴とする内装箱構造体である。
【0011】
また、請求項3に記載の本発明は、前記内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備えたことを特徴とする内装箱構造体である。
【0012】
さらに具体的な請求項4に記載の本発明は、前記内装箱構造体の天面に、該内装箱構造体内部に収納する製品を取り出す方向を示す表記を表示したことを特徴とする内装箱構造体である。
【0013】
より具体的な請求項5に記載の本発明は、梱包箱内の内部に内装箱構造体を配置する場合に際して、補強部材を介して配置されることを特徴とする内装箱構造体である。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の本発明によれば、天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことにより、梱包箱内に収納(充填)した製品について、任意の数量を容易に、且つ素早く梱包箱から取り出すことができる利点を有している。
【0015】
また、製品を強引に取り出す必要が無いことから、製品に損傷を与えることなく、品質の低下を招くことがない利点を有している。
すなわち、製品の取り出しに当たっては、内装箱構造体を梱包箱から引き出し、その状態で梱包箱を少し傾けることにより、内装箱構造体内に収納した製品を自然に引き出すことができるものであり、製品に変形等の損傷を発生させず、さらに取り出しに当たって手指等に傷を発生させる危険性がない。
【0016】
また、請求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の内装箱構造体にさらに間仕切りを備えることにより、収納する製品が荷重に対してデリケートな場合に、積載による製品にかかる荷重を軽減できる利点を有している。
また、毎回取り出す製品数が決まっている場合には、その数量の積載に応じた間仕切りを設けることにより、必要な数の製品を正確に、且つ素早く取り出すことができる利点を有している。
【0017】
さらに請求項3に記載の本発明によれば、内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備えたことにより、収納すべき製品が滑性のよい表面包装材料でできており、滑り易い場合や、不定形な軟包装材等で構成されている場合であっても、内装箱構造体を引き出す際に製品が荷崩れすることなく容易に、且つ素早く取り出すことができる利点を有している。
【0018】
また、請求項4に記載の本発明によれば、内装箱構造体の天面に、該内装箱構造体内部に収納する製品を取り出す方向を示す表記を表示したことにより、内装箱構造体のどちら側から充填されている製品を取り出すのかが一目で理解され、製品を引き出す際、予想外の方向からの製品の落下を防止し得る利点を有している。
【0019】
さらに、請求項5に記載の本発明によれば、内装箱構造体を梱包箱内の内部に配置されに際して、補強部材を介して載置されることから、充填(収納)する製品が重量物の場合であっても、保管及び輸送時の梱包箱の積み重ねに際して梱包箱の強度を高め、圧縮変形を容易に防止しうる利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の基本的形態である天面を開口部とする梱包箱内に配置された内装箱構造体について、その一つが取り出された状態を示す概略斜視図である。
【図2】梱包箱内に収納した製品を取り出す状態の部分斜視図である。
【図3】本発明の内装箱構造体の内部に、さらに間仕切りを備え、製品を収納した状態を示した概略断面図である。
【図4】本発明の内装箱構造体に収納した製品の必要数量を引き出す状態を示した模式図である。
【図5】本発明の内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備え、製品を収納した状態を示した概略断面図である。
【図6】本発明の補強部材を介して内装箱構造体を梱包箱内に配置する状態を示した概略斜視図である。
【0021】
【図7】本発明の実施の形態1における梱包構造を示す梱包箱内に内装箱構造体を配置した状態を示した斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1における梱包箱内に配置する内装箱構造体の概略斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態2における梱包構造を示す梱包箱内に内装箱構造体を配置した状態を示した斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態2における梱包箱内に配置する内装箱構造体の概略斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態3における梱包構造を示す梱包箱内に内装箱構造体を配置した状態を示した斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態3における梱包箱内に配置する内装箱構造体の概略斜視図を示した。
【図13】従来の一般的なA式ダンボール箱の斜視図である。
【図14】従来の一般的なラップラウンド方式のダンボール箱の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に本発明を、本発明の梱包箱内に製品を収納する場合に使用される内装箱構造体、梱包箱等に関し、その素材、材質等を最初に説明し、次いで具体的実施例に基づいて順次説明していく。
【0023】
本発明における梱包箱本体の素材、及びその材質構成としては、製品を収納した梱包箱の積載保管、及び積載輸送等を考慮し、その積載に伴う強度に耐えうるものであれば、特に限定されるものではない。
具体的には、例えばダンボール製(W/F、A/F、B/F、E/F、G/F等)であれば、ライナーはD4、C5、C6、K5、K6、K7等が好ましく、中芯としては、125g/m2、160g/m2、180g/m2(強化)或いは200g/m2(強化)等が望ましい。
通い箱の場合にあっては、耐久性を考慮して、プラスチック製ダンボールも望ましく使用され、そのようなプラスチックとしては、ポリプロピレン、ポリカーボネート等であって、その厚みが1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、4.0mm、5.0mm、6.0mm或いは7.0mm等が望ましい。
収納する製品が軽重量である場合や、或いは箱に意匠性を向上させたい場合等には、これ以外にも合紙、コートボール、カード紙、ホイル紙等の梱包箱であっても良い。
【0024】
梱包箱自体の形状としては、直方体で梱包箱の天面を開封させる形式のものであれば特に限定されず、いわゆるA式、C式、N式、ラップラウンド式等の梱包箱が望ましく、底面の形成方式としては、いわゆるワンタッチ式、差込式、地獄底式、風車式等のいずれであってもよい。
【0025】
梱包箱の色調としては特に限定されず、さらに、梱包箱に対する意匠性の付与や、全体のコストを考慮し、クラフト色、白色、黒色、青色、赤色、黄色、緑色、透明、半透明、乳白色等の色調を自由に選択することができ、梱包箱に対する印刷も自由であり、特に限定されるものではない。
【0026】
一方、梱包箱内に配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体の素材並びに材質構成としては、上記した梱包箱と同様、製品を収納した梱包箱の保管及び輸送等を考慮し、その強度に耐え得るものであれば、特に限定されるものではない。
具体的には、ダンボール製(W/F、A/F、B/F、E/F、G/F等)であれば、ライナーはD4、C5、C6、K5、K6、K7等が好ましく、中芯としては、125g/m2、160g/m2、180g/m2(強化)或いは200g/m2(強化)等が望ましい。
また、通い箱の場合にあっては、耐久性も考慮し、プラスチック製ダンボールも望ましく、ポリプロピレン、ポリカーボネート製等のダンボールであって、その厚みが1.5mm、2.0mm、2.5mm、3.0mm、4.0mm、5.0mm、6.0mm或いは7.0mm等が望ましい。
さらに、内装箱構造体の内部に収納する製品が軽重量である場合や、或いは箱に意匠性を向上させたい場合等には、これ以外にも合紙、コートボール、カード紙、ホイル紙等の梱包箱であっても良い。
【0027】
内装箱構造体の形状としては、直方体で梱包箱の天面を開封させる形式のものであれば特に限定されず、いわゆるA式、C式、N式、ラップラウンド式等の梱包箱が望ましく封緘面は、ワンタッチ式、差込式、地獄底、風車式等のいずれであってもよい。
【0028】
内装箱構造体の色調としても特に限定されるものではなく、意匠性やコストを考慮し、クラフト色、白色、黒色、青色、赤色、黄色、緑色、透明、半透明、乳白色等の色調を自由に選択することができ、表面印刷も自由であり、特に限定されるものではない。
【0029】
本発明の内装箱構造体の一側面は、製品の収納及び取り出し口として開放されており、当該解放面を側面として梱包箱内に配置する場合生じる天面には、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部が設けられる。
当該手穴または切り込み部としては、天面の一部を切り欠いた孔、或いは天面の端部から天面部の一部を切除した切り込み部として構成されるのが好ましく、その形状は特に限定されるものではないが、内容物の寸法や重量等を考慮し、指や手が入れ易い形状である円形、楕円形、多角形等の手穴または切り込み部であればよい。
なお、この手穴または切り込み部は、天面にひとつ設けたものであってもよく、また複数も受けることもできる。
【0030】
さらに、内装箱構造体の天面には、収納した製品の取り出し方向を表記する表示を付すことが望ましい。表示手段としては、印刷、レーベル、刻印、レーザー印字、インクジェット、PCコーダーを用いて、矢印等の方向表示、或いはイラストや文章またはこれらの複合表記等をあげることができる。
【0031】
また本発明における内装箱構造体に設ける間仕切りの素材及び材質構成としては、上記した梱包箱或いは内装箱構造体と同様の素材、材質を挙げることができる。
間仕切りの構造としては、製品の寸法、重量等を考慮し、コの字、ロの字、H型、目の字、S字形状であり、この間仕切りを単数または複数を装填することができる。
【0032】
さらに本発明における内装箱構造体または間仕切りに設ける荷崩れ防止リップの形状は特に限定されるものではないが、三角形、四角形、五角形、台形、楕円形等が望ましい。荷崩れ防止リップは、内装箱構造体の解放面、または間仕切り段寸法高さの15〜85%の高さをカバーするよう設計することが望ましく、更には30〜70%の高さをカバーするよう設計することが望ましい。
【0033】
本発明の内装箱構造体の内部に充填(収納)される製品としては、特に限定されるものではない。紙器等により構成される定型の個箱や、不定型の軟包装材により構成される製品等が挙げられる。
個箱においては、ダンボール、合紙、コートボール、カード紙、ホイル紙、クリアケース等が望ましく、その表面加工においても、限定されることはなく、OPニス、ビニール引き、UVコート、プレスコート、フィルム貼りや箔押し等、一般的な表面加工を施したすべての個箱に対応することができる。
【0034】
また、軟包装材製品、例えば、外用貼付剤であるパップ剤、プラスター剤等を包装した製品、或いは輸液製剤を包装した製品等の場合も、その材質構成や表面素材は特に限定されず、紙、PET、OPP、セロハン、ナイロン、PVDC等を表面素材とした四方シール袋、三方シール袋、ピロー袋、ガゼット袋等の製品をあげることができる。
更にこの製袋品にあっては、含気包装、脱気包装、真空包装、窒素ガス充填包装等が施された包装袋製品であってもよく、これらの製品全てに対応することができる。
【実施例】
【0035】
以下に本発明について図面をもとに説明するが、以下の説明は本発明の具体的な一実施例に基づく説明であって、本発明はこれに限定されるものではない。
また、本発明にあっては種々の変形が可能であって、かかる変形は、特許請求の範囲内に包含される変形である限り本発明の技術的範囲に包含されることに留意すべきである。
【0036】
図1に、本願発明が提供する、基本的態様である天面を開口部とする梱包箱内10に配置され、その内部に梱包される製品50を収納する内装箱構造体20について、製品50を収納した状態で梱包箱内に配置され、その一つの内装箱構造体20が梱包箱10から取り出された状態の概略斜視図を示した。
【0037】
本発明の内装箱構造体20は、その一側面が開放された直方体状の箱体からなっており、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱10内に配置したとき生じる天面40に、当該内装箱構造体20を梱包箱10から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部22が設けられており、この手穴または切り込み部22により、製品50を収納した内装箱構造体20を梱包箱10より容易に引き出すことが可能となる。
さらに、天面40には取り出し方向23を表記してあり、これにより、製品50を内装箱構造体20のどちら側から取り出すかが一目瞭然として判明し、内装箱構造体20を引き出す際、予想外の方向から製品が出ることを防止できる。
なお、本例においては、梱包箱10内に内装箱構造体20が4個並べて配置されているが、製品50の大きさ、並びに梱包箱10の大きさ等によりその個数は適宜変更されることはいうまでもない。
【0038】
これにより、以下のような作用を有する。
(1)図2は、上記で梱包箱内に収納した製品を取り出す場合の梱包箱に配置した内装箱構造体20を矢印A方向に引き出し、製品50を矢印B方向に取り出す状態の部分斜視図である。
なお、図中の符号は図1と同様である。
図中に示すように、収納した製品50を、手に持てる可能な複数個の数量を容易に、そして素早く取り出すことができる。
(2)また、製品50の取り出しの際に、内装箱構造体20を少し傾けることにより、収納された製品50が自然に引き出され、強引に取り出す必要がないので、内容物の品質を低下させることはない。
【0039】
図3に、本発明の内装箱構造体20の内部に、さらに間仕切り30を備え、製品50を収納した状態の概略断面図を示した。
例えば、製品50が積載荷重に対してデリケートな場合や、取り出す数量が毎回決まっている場合等にあっては、図3が示すような間仕切り30を内装箱構造体20の内部に設け、個々の製品50に掛かる積載荷重を軽減させることができる。
この間仕切り30は、例えば、図4に示すように製品の必要数量(図中にあっては3個)毎に間仕切りするよう設けることができ、段数分を引き出すだけで正確に、そして素早く製品を取り出すことができる。
【0040】
図5に、本発明の内装箱構造体20または間仕切り30に、荷崩れ防止リップを備え、製品50を収納した状態の概略断面図を示した。
図中、21は、内装箱構造体20に備えた荷崩れ防止リップであり、31は、間仕切り30に備えた荷崩れ防止リップである。
このような荷崩れ防止リップ21、31をそれぞれ備えることにより、製品50が滑り易い場合や不定形な軟包装材等で構成されている場合には、内装箱構造体20を梱包箱から引き出す際に、製品の荷崩れを起こすことなく、容易に、且つ素早く取り出すことができる。
【0041】
また、本発明にあっては、収納する製品が重量物である場合には、保管及び輸送時の梱包箱10の積み重ねを考慮し、圧縮強度の向上を図るため、図6が示すような補強部材45を介して内装箱構造体20を梱包箱内に配置するのが好ましい(図中矢印方向)。
【0042】
以下に本発明について、具体的な実施の形態に基づき、図面を参照しながら、さらに詳細に説明する。
【0043】
[実施の形態1]
図7は、本発明の実施の形態1における梱包構造を示す梱包箱10内に内装箱構造体20を配置した状態の斜視図を示した。
本実施の形態1においては、梱包箱10は、K6×SCP125g×K6,A/Fのダンボールを素材としたA−1式輸送箱であり、当該梱包箱内に配置される内装箱構造体20は、C5×SCP160g×C5、B/Fのダンボールを素材としたワンタッチ式封緘部品の天面に掴み部分22と底面部に荷崩れ防止用リップ21を設けたものである。
この内装箱構造体20の内部には、内装箱構造体20を2個背中合わせで配置したものであるが、その内装箱構造体20の斜視図を図8に示した。
内装箱構造体20には、内装箱構造体20と同じ材質でコの字の間仕切り30を付属部品内に備え、内装箱構造体20内部には、紙/Al/PEの積層フィルムで製袋したパップ剤55が下段に15袋、上段に10袋充填されている。
【0044】
以上のように構成された本実施の形態1の梱包形態について、以下その使用方法を説明する。
まず、内装箱構造体20の掴み部22を持ち、引き上げることで内部に収納した製品の取り出し口が現れ、そこから任意の製品を取り出す。
製品を大量に取り出す際は、更に内装箱構造体を引き上げるが、荷崩れ防止リップ付近で止めることで製品の荷崩れが防止されつつ容易に取り出せる。必要数量の製品を取り出した段階で内装箱構造体20を元に戻すことにより、残りの製品が荷崩れすることなく、梱包箱内に収納されることとなる。
【0045】
本発明の実施の形態1は、上記のように構成されていることにより、以下の作用を有する。
梱包箱10から引き出した内装箱構造体20に出現した取り出し口より、片手で容易にそして素早く製品であるパップ剤を取り出すことができる。
この時更に内装箱構造体20を取り出し口側に若干傾けることで、更に容易に製品であるパップ剤を取り出すことができる。この取り出し方は、製品(パップ剤)の荷崩れが生じさせず、また製品を強引に掴む必要も無いので、数量違いや内袋の傷又は破れを引き起こすことはなく、取り出し時の手指を負傷することもない。
したがって、本実施の形態においては、梱包箱10が本来必要な強度を有していながら、正確かつ速やかに収納した製品の取り出しを行えるものであり、収納した製品の品質や安全性にも配慮された梱包構造ということができる。
【0046】
[実施の形態2]
図9に、本発明の実施の形態2における梱包構造を示す梱包箱10に内装箱構造体20配置した状態の斜視図を示した。
本実施の形態2においては、梱包箱は、K6×SCP160g×K6,A/Fのダンボールを素材としたA−1式輸送箱である。
この梱包箱内には、内装箱構造体20が、それぞれ背中合わせに2個ずつ4個配置されており、内装箱構造体20は、C5×SCP160g×C5、B/Fのダンボールを素材としたワンタッチ式封緘部品の天面に掴み部分22と取り出し口表示23、底面部に荷崩れ防止用リップ21を設け、さらに内装箱構造体20と同じ材質で荷崩れ防止用リップ31が付いた間仕切り30を付属部品内に装填している。
このときの製品の包装強度は、梱包箱10のA/Fと内装箱構造体20のB/Fの二重構造となり、保管及び輸送に適した強度を有することになる。
図10に本実施の形態2で使用した内装箱構造体20の概略斜視図を示した。
図9においては、この内装箱構造体20内部に、セロハン/Al/PEの積層フィルムで製袋したプラスター剤が下段に25袋、上段に25袋充填され、4個の内装箱構造体20が、取り出し口表示が互いに梱包箱の内壁方向に向くように配置されている。
【0047】
[実施の形態3]
図11に、本発明の実施の形態3における梱包構造を示す梱包箱10内に内装箱構造体20を配置した状態の斜視図を示した。
本実施の形態3における梱包箱10は、KS×SCP125g×K6、B/Fのダンボールを素材としたラップラウンド式輸送箱であり、この梱包箱10内に補強部材45を介して本発明の内装箱構造体20が4個配置されている。
図12に、本実施の形態3における梱包箱内に配置する内装箱構造体20の概略斜視図を示した。
内装箱構造体20は、K6×SCP125g×K6、B/Fのダンボール素材からなり、天面に掴み部分22と取り出し口表示23を、さらに底面部に荷崩れ防止用リップ21を設けている。
本実施の形態3において、補強のために使用される補強部材45は、C5×SCP125g×C5、B/Fのダンボールを素材とした十字型の仕切りであり、この補強部材を装着することにより包装強度は梱包箱10のB/Fと内装箱構造体20のB/F及び補強部材B/Fの三重構造となり、保管及び輸送に適した強度を有することになる。
なお、本実施の形態3において、内装箱構造体20内部に、PET/Al/PEの積層フィルムで製袋したプラスター剤が50袋充填されており、4個の内装箱構造体20にあっては、それぞれの製品の取り出し口が互いに梱包箱本体の中央、すなわち十字仕切り側を向くように配置されている。
【0048】
以上のように構成された本実施の形態2並びに実施の形態3において、梱包箱内に収納した製品であるプラスター剤の取り出しに方法については実施の形態1と同様であり、したがって、梱包箱10から引き出した内装箱構造体20に出現した取り出し口より、片手で容易にそして素早く製品であるプラスター剤を取り出すことができる。
この時更に内装箱構造体20を取り出し口側に少し傾けることで、更に容易に製品であるプラスター剤が取り出すことができるため、荷崩れすることがなく、製品を強引に掴む必要も無いので、数量違いや内袋の傷又は破れを引き起こすことはなく、取り出し時の手指を負傷することもない。
すなわち、梱包箱10が本来必要な強度を有していながら、正確かつ速やかに収納した製品の取り出しを行えるものであり、収納した製品の品質や安全性にも配慮された梱包構造ということができる作用を発揮するのである。
【産業上の利用可能性】
【0049】
以上記載のように、本発明によれば、天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面側の一面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする内装箱構造体であり、梱包箱内に充填した製品について、任意の数量を容易に、且つ素早く梱包箱から取り出すことができる。
【0050】
また、製品を強引に取り出す必要が無いことから、製品に損傷を与えることなく、品質の低下を招くことがない点で、その産業上の利用性は多大なものである。
【符号の説明】
【0051】
10 梱包箱
20 内装箱構造体
21 荷崩れ防止リップ
22 摘み部
23 取り出し方向表示
30 間仕切り
31 荷崩れ防止リップ
40 天面
45 補強部材
50 製品
55 パップ剤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面側の一面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする、前記内装箱構造体。
【請求項2】
前記内装箱構造体の内部に、さらに間仕切りを備えたことを特徴とする請求項1に記載の内装箱構造体。
【請求項3】
前記内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の内装箱構造体。
【請求項4】
前記内装箱構造体の天面に、該内装箱構造体内部に収納する製品を取り出す方向を示す表記を表示したことを特徴とする請求項1〜3に記載の内装箱構造体。
【請求項5】
梱包箱内の内部に配置されるに際して、補強部材を介して載置されることを特徴とする請求項1〜4記載の内装箱構造体。
【請求項1】
天面を開口部とする梱包箱内に1個ないし複数個並べ詰めて配置され、その内部に梱包される製品を収納する内装箱構造体であって、
前記内装箱構造体は、一側面が開放された直方体状の箱体からなり、該直方体状の箱体の解放面を側面として梱包箱内に配置したとき生じる天面側の一面に、当該内装箱構造体を梱包箱から引き出す際の掴み部分として、手穴または切り込み部を設けたことを特徴とする、前記内装箱構造体。
【請求項2】
前記内装箱構造体の内部に、さらに間仕切りを備えたことを特徴とする請求項1に記載の内装箱構造体。
【請求項3】
前記内装箱構造体または間仕切りに、荷崩れ防止リップを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の内装箱構造体。
【請求項4】
前記内装箱構造体の天面に、該内装箱構造体内部に収納する製品を取り出す方向を示す表記を表示したことを特徴とする請求項1〜3に記載の内装箱構造体。
【請求項5】
梱包箱内の内部に配置されるに際して、補強部材を介して載置されることを特徴とする請求項1〜4記載の内装箱構造体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図4】
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【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−25952(P2011−25952A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172870(P2009−172870)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000215958)帝國製薬株式会社 (44)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000215958)帝國製薬株式会社 (44)
【Fターム(参考)】
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