説明

処理粉体および化粧料

【課題】本発明は、撥水性が高く、かつシリコーン油に対する分散性が良好な処理粉体およびその製造方法および当該処理粉体を配合してなる耐水性が良好で化粧もち、および使用性に優れていることを特徴とする化粧料を提供することを課題とする。
【解決手段】粉体表面を分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの直鎖または分岐のオルガノシロキサン基をペンダント基として有するオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンで粉体の表面を処理することによって得られる処理粉体を用いることによって課題を解決することができた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体表面を特定のシリコーンで被覆した処理粉体および当該粉体の製造方法および当該処理粉体を配合してなる化粧料に関し、さらに詳しくは、分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの直鎖または分岐のオルガノシロキサン基をペンダント基として有するオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンで粉体の表面を処理することにより得られる撥水性が高く、かつシリコーン油に対して分散性が良好な処理粉体および当該処理粉体の製造方法および当該処理粉体を配合してなる耐水性が良好で化粧もちおよび使用性に優れていることを特徴とする化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ファンデーションやマスカラなどのメーキャップ化粧料は汗や水による化粧崩れを防ぐために、配合される粉体には汗や水に対する撥水性が求められる、また日焼け止め化粧品では紫外線を防御するために紫外線防御剤として、微粒子の酸化亜鉛や二酸化チタンが配合されるが、サンスクリーン化粧料としての耐水性の付与とともに、紫外線の防御効果を高めるために、配合油分に対する高い分散性が要求される。このような要求にこたえる目的で処理粉体が用いられている。
【0003】
従来より、親水性粉体の疎水化処理に関しては多くの公知の方法があり、特にシリコーン油の撥水性を活用することは既によく知られたところである。例えば、タルク等の鉱物性粉末と、この粉末と直接結合する水素原子を有するシリコーン化合物とをブレンダー混合等により単純付着させた後、加熱焼付けすることにより撥水性を付与する方法(特許文献1参照)や、ジメチルポリシロキサン又はメチルハイドロジェンポリシロキサンを有機溶剤に溶解後、タルクに接触付着させ、その後必要に応じてメチルハイドロジェンポリシロキサンの架橋重合触媒として亜鉛オクトエートの如き物質を加え焼付けをすることによりシリコーン処理を行う方法(特許文献2参照)がある。さらに、粉体にシリコーン油および油剤を添加して撹拌混合もしくは粉砕等のメカノケミカル反応を施して混合した後に焼付け処理を行う方法等が知られている(特許文献3参照)。これらのメチルハイドロジェンポリシロキサンを用いて処理した粉体は、化粧品の油分としてシリコーン油を主として用いるときは問題は無いが、化粧品の油分として汎用されているスクワラン、流動パラフィン、油脂やエステル油などの炭化水素油を主として用いる場合に分散性が悪いという問題点を有している。
【0004】
このような問題点を解決する目的でSi−H基を有するシリコーン化合物で粉体表面を被覆後、溶媒を用いてSi−H基と不飽和化合物とを付加反応させて、粉体表面に種々の官能基を付加させる方法が示されており、この方法でアルキル基などを付加させて炭化水素油に対する分散性が向上した表面処理粉体が開示されている。しかし、この方法では付加反応に溶媒を使用する湿式工程を用いているために設備および工程が複雑であり、反応後に粉体が凝集してしまうことがあるために粉砕する工程が必要になるという問題点を有している。
【0005】
【特許文献1】特公昭45−2915号
【特許文献2】特公昭45−18999号
【特許文献3】特開昭56−16404号
【特許文献4】特許第3478607号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、撥水性が高く、かつシリコーン油に対して分散性が良好な処理粉体およびその製造方法および当該処理粉体を配合してなる耐水性が良好で化粧もち、および使用性に優れていることを特徴とする化粧料に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの直鎖または分岐のオルガノシロキサン基をペンダント基として有するオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンで粉体の表面を処理することによって、撥水性が高く、シリコーン油に対する分散性が高い処理粉体を得ることが出来ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明は、粉体表面を特定のシリコーンで被覆した処理粉体および、当該処理粉体を配合してなる化粧料に関し、さらに詳しくは、無機粉体および有機粉体より選ばれる粉体の1種または2種以上を、分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの直鎖または分岐のオルガノシロキサン基をペンダント基として有するオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンで表面処理することを特徴とする処理粉体であって、オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンが、一般式(A)で表される化合物であることを特徴とする処理粉体。
【化1】

(式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、互いに同一でも異なっていても良い、R2はメチル基、フェニル基、水素、水酸基、一般式(B)または一般式(C)で表される直鎖または分岐のシロキサン基を示し、少なくとも一つは直鎖または分岐のシロキサン基であり、s,t,uは平均数を表し、sは1〜100、tは0〜100、uは0〜50の数である。)
【化2】

【化3】

(式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、互いに同一でも異なっていても良い、R3はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基もしくはR4を示す。R4は直鎖または分岐を有するアルキレン基、あいだにエステル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、またはあいだにエーテル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、または酸素を示し、aは平均数であり0〜150の数を表す。)
および、無機粉体および有機粉体より選ばれる粉体の1種または2種以上の100重量部に対して、一般式(A)で示すオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンの1〜20重量部を撹拌混合し、50〜200℃で加熱焼付けをする処理粉体の製造方法、および当該処理粉体を配合してなることを特徴とする化粧料に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、粉体表面にオルガノシロキサン基が分岐したオルガノポリシロキサンが結合した撥水性が高くシリコーン油に対する分散性が良好な処理粉体を得ることができる。そして、その処理粉体を配合することによって耐水性が良好で化粧もちに優れ使用感の良好な化粧料を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明について詳述する。
本発明に用いられる粉体は、特に制限されるものではないが、化粧料に一般的に使用される粉体であり、有機顔料、無機顔料、金属酸化物および金属水酸化物、雲母、パール光沢粉体、金属、カーボン、磁性粉体、ケイ酸塩鉱物、多孔質材料等が例示的に挙げられる。これらの粉体は1種類でも複数を組み合わせて用いてもよい。
【0011】
例示すると、ケイ素、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、白雲母、金雲母、黒雲母、絹雲母、鉄雲母、リチア雲母、チンワルド雲母、ソーダ雲母、人工雲母、ベントナイト、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、二酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、水酸化クロム、カーミン、カーボンブラック、およびこれらの複合体等の無機粉体、ナイロン粉末等のポリアミド粉末、ポリエチレン粉末等のポリオレフィン粉末、ポリエステル粉末、ポリスチレン粉末、ポリメチルメタクリレート等のポリアクリレート粉末、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、テフロン(登録商標)粉末等のフッ素樹脂粉末、ジビニルベンゼン/スチレン共重合体粉末、ポリウレタン粉末、ポリエポキシ粉末、セルロイド、アセチルセルロース、セルロース、キチン、キトサン、多糖類粉末、たんぱく質粉末、CIピグメントイエロー、CIピグメントオレンジ、CIピグメントレッド、CIピグメントバイオレッド、CIピグメントブルー、CIピグメントグリーン、CIピグメントブラウン等の有機粉体、および無機粉体と有機粉体の複合粉体などである。また、これらの粉体の形状は特に限定されず、板状、塊状、鱗片状、球状などどんな物でも良い。また孔のあいているもの、あいていないものどちらも用いることが出来る。
【0012】
本発明のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンは分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの直鎖または分岐のオルガノシロキサン基が分岐したオルガノシロキサン基を有するものであり、一般式(A)で表される化合物である。
【化1】

(式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、互いに同一でも異なっていても良い、R2はメチル基、フェニル基、水素、水酸基、一般式(B)または一般式(C)で表される直鎖または分岐のシロキサン基を示し、少なくとも一つは直鎖または分岐のシロキサン基であり、s,t,uは平均数を表し、sは1〜100、tは0〜100、uは0〜50の数である。)
【化2】

【化3】

(式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、互いに同一でも異なっていても良い、R3はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基もしくはR4を示す。R4は直鎖または分岐を有するアルキレン基、あいだにエステル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、またはあいだにエーテル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、または酸素を示し、aは平均数であり0〜150の数を表す。)
【0013】
R2で示される一般式(B)または一般式(C)で表される直鎖または分岐のシロキサン基としてはジオルガノポリシロキサンやトリス(トリオルガノシロキシ)シリル基などを挙げることができ、これらは主鎖のオルガノ水素ポリシロキサンにペンダント基として分岐していても良いし、オルガノ水素ポリシロキサンを架橋していても良い。
【0014】
R4は直鎖または分岐を有するアルキレン基、あいだにエステル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、またはあいだにエーテル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、または酸素を示す。これらは主鎖のオルガノ水素ポリシロキサンに安定に結合することができる官能基であればよい。
【0015】
また、sおよびtおよびuは平均数を表し、s=1〜100、t=0〜100、u=0〜50の数である。sは分子中のSi−H基の数と関係があり粉体処理を行った場合のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンの架橋重合度に関係する。sが小さくSi−H基が少ないと架橋度は低く逆にsが大きくSi−H基が多いと架橋度は高くなり、撥水性粉体として求められる物性によって1〜100の範囲で選択される。また、tは分子中の分岐した直鎖または分岐のオルガノシロキサン基の数と関係があり、tが大きく直鎖または分岐のオルガノシロキサン基が多いとシリコーン油に対する分散性がよくなり、使用感触がしっとりしてくる。逆にtが小さく直鎖又は分岐のオルガノシロキサン基が少ないとシリコーン油に対する分散性は落ちてくるが使用感触はさっぱりとした感触になる。求める物性との関係でtは0〜100の範囲で選択される。uはジメチルポリシロキサン鎖またはジフェニルポリシロキサン鎖の長さと関係し、シリコーンとしての撥水性を高くするためにはuを大きくするなど、求める物性との関係でuは0〜50の範囲で選択される。
【0016】
これらのオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンは、通常のシリコーンを作る方法で得ることができるが、一例を挙げると、市販のメチルハイドロジェンポリシロキサンである信越化学工業株式会社のKF99PまたはKF9901や東レダウコーニング株式会社のSH1107Cなどを用い、それとチッソ株式会社製のFM−0711、FM−0721、FM−0725、FM−0701、FM−0701T、FM−7711,FM−7721,FM−7725などのメタクリロキシ変性の直鎖または分岐のジメチルポリシロキサンとをヒドロシリル化反応によって、メチルハイドロジェンポリシロキサンのSi−H基の一部を残す当量比で反応することによって合成することができる。反応は無溶媒でもトルエンやイソプロピルアルコールなど通常ヒドロシリル化反応に用いられる溶媒を用いても良い。触媒としては塩化白金酸など一般にヒドロシリル化反応に用いられるものを用いることが出来る。
【0017】
これらのオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンの粉体への処理量は、使用する粉体の粒子径や所望する被覆面積等により決定されるが、通常、粉体に対して0.1質量%〜20質量%である。0.1質量%より処理量が低いと十分な撥水性を得ることが難しく、また処理量が20質量%を超えると粉体表面に処理剤のシリコーンによるゲル体が発生しやすくなり化粧料に配合したときに使用感が悪くなってしまう。
【0018】
また、これらのオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンによる粉体の処理工程については、特に制限は無いが、例えば原料粉体にオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンをそのまま、あるいは適当な溶媒(例えばメタノール、エタノール、クロロホルム、ジクロロメタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、揮発性シリコーン等)に希釈して噴霧あるいは滴下によって添加し均一に混合分散した後に、室温または加熱乾燥をして、その後加熱によって焼付け処理をしてもいいしボールミル等を用いる混合撹拌によって反応を行うメカノケミカル法によってもよい。また、このときオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンの反応促進剤としてアルカリ性物質や各種の金属の有機酸塩や酸性物質を用いてもよい。
【0019】
特に、処理粉末の製造方法としては、 無機粉体および有機粉体より選ばれる粉体の1種または2種以上の100重量部に対して、一般式(A)で示すオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンの1〜20重量部をそのまま無溶媒で、あるいは適当な溶媒(例えばメタノール、エタノール、クロロホルム、ジクロロメタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、揮発性シリコーン等)に希釈して噴霧あるいは滴下によって添加し均一に撹拌混合し、50〜200℃で加熱焼付けをする製造方法が好ましく、特に100〜180℃で焼付けすることがより好ましい。
【0020】
本発明の処理粉体は、その表面にシリコーンが高い密度で安定に付加されているので、化粧料の油分に分散させたときに粉体同士の接近が阻害されることにより、分散安定性が高く、化粧料中に電解質が添加されてもその分散は安定である。
本発明における、処理粉体の化粧料への配合量は、その製品の用途や剤型によって異なるが0.1〜99.9質量%が好ましく、より好ましくは1〜90質量%である。
【0021】
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、前記処理粉体の他、通常化粧品に配合される水性成分、粉体、界面活性剤、油分、保湿剤、アルコール類、増粘剤、皮膜剤、pH調整剤、防腐剤、色材、酸化防止剤、紫外線吸収剤、香料、薬剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0022】
本発明の化粧料としては、例えば乳液、クリーム、化粧水、美容液、クレンジング、パック、洗浄料、日焼け止め化粧料、ファンデーション、ほほ紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、口紅、ネイルエナメル、頭髪化粧品などが挙げられる。これらの化粧料は常法に従って製造することができる。
【0023】
また、本発明の処理粉体は化粧料以外に、電子写真複写機用乾式トナー、プラスチック用添加物(補強剤、着色剤等)、ゴム用添加剤(接着剤等)、磁気テープ用磁性材料、塗料やインク用顔料、滑剤、消化剤粉末等として用いることもできる。
【実施例】
【0024】
以下に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明の範囲はこれらの実施例によってなんら限定されるものではないことはいうまでもない。
【0025】
製造例1(オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン1)
2Lの反応容器にメチルハイドロジェンポリシロキサンとしてKF99P(信越化学工業株式会社製)を256.2g(約0.1モル)および塩化白金酸の1%エタノール溶液を0.2g入れ50℃に加熱した、ついでサイラプレーンFM−0721(チッソ株式会社製)の1000g(0.2モル)を滴下漏斗より滴下して添加し、50℃に加熱しながら撹拌して約8時間反応させることによって一般式(A)において、R1がメチル基でありポリシロキサン結合の末端のR2はメチル基で、ポリシロキサン結合の間にあるR2が一般式(B)においてR1がメチル基、R3がブチル基で、R4があいだにエステル基を有する分岐を有するメチレン基であるジメチルポリシロキサンであり、sが約38、tが約2、uが約0のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン1を合成した。
【0026】
製造例2(オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン2)
2Lの反応容器にメチルハイドロジェンポリシロキサンとしてKF99P(信越化学工業株式会社製)を256.2g(約0.1モル)および塩化白金酸の1%エタノール溶液を0.2g入れ50℃に加温した、ついでサイラプレーンFM−0701(チッソ株式会社製)の423g(1.0モル)を滴下漏斗より滴下して添加し、50℃に加温しながら撹拌して約10時間反応させることによって一般式(A)において、R1がメチル基でありポリシロキサン結合の末端のR2はメチル基で、ポリシロキサン結合の間にあるR2が一般式(C)においてR1がメチル基で、R4があいだにエステル基を有する分岐を有するメチレン基であるトリス(トリメチルシロキシ)シリル基である分岐のジメチルポリシロキサンであり、sが約30、tが約10、uが約0のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン2を合成した。
【0027】
製造例3(オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン3)
2Lの反応容器にメチルハイドロジェンポリシロキサンとしてKF9901(信越化学工業株式会社製)を285.3g(約0.1モル)と溶媒としてトルエンを400g、そして塩化白金酸の1%エタノール溶液0.5gを入れ70℃に加温した、ついでサイラプレーンFM−0725の1000g(0.1モル)を滴下漏斗から滴下して添加し、70℃に加温しながら撹拌して約5時間反応させた。その後活性炭を50g添加して撹拌を30分続け、室温に冷却後ろ過によって活性炭を除去した後、減圧加熱して溶媒のトルエンを除去して一般式(A)において、R1がメチル基でありポリシロキサン結合の末端のR2はメチル基で、ポリシロキサン結合の間にあるR2が一般式(B)においてR1がメチル基、R3がブチル基で、R4があいだにエステル基を有する分岐を有するメチレン基であるジメチルポリシロキサンであり、sが約19、tが約1、uが約20のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン3を得た。
【0028】
製造例4(オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン4)
2Lの反応容器にメチルハイドロジェンポリシロキサンとしてKF99P(信越化学工業株式会社製)を256.2g(約0.1モル)および塩化白金酸の1%エタノール溶液を0.2g入れ50℃に加熱した、ついでサイラプレーンFM−0721の500g(0.1モル)とサイラプレーンFM−7711の100g(0.1モル)を滴下漏斗より滴下して添加し、50℃に加熱しながら撹拌して約8時間反応させることによってジメチルポリシロキサンの架橋を有し、ジメチルポリシロキサンがペンダント基として分岐したオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン4を合成した。
【0029】
製造例5(オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン5)
2Lの反応容器にメチルハイドロジェンポリシロキサンとしてKF99P(信越化学工業株式会社製)を256.2g(約0.1モル)および塩化白金酸の1%エタノール溶液を0.2g入れ50℃に加熱した、ついでサイラプレーンFM−0711の1000g(1.0モル)を滴下漏斗より滴下して添加し、50℃に加熱しながら撹拌して約10時間反応させることによって一般式(A)において、R1がメチル基でありポリシロキサン結合の末端のR2はメチル基で、ポリシロキサン結合の間にあるR2が一般式(B)においてR1がメチル基、R3がブチル基で、R4があいだにエステル基を有する分岐を有するメチレン基であるジメチルポリシロキサンであり、sが約30、tが約10、uが約0のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン5を合成した。
【0030】
実施例1(処理粉体1)
10Lのスーパーミキサーに、超微粒子酸化チタンST−455(チタン工業株式会社製)500gを入れ、強撹拌下に製造例1のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン50gとヘキサン50gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。さらに100℃に昇温し5時間保持し焼き付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理微粒子酸化チタンを得た。
【0031】
実施例2(処理粉体2)
10Lのスーパーミキサーに、タルクJA46R(浅田製粉株式会社製)500gを入れ、強撹拌下に製造例2のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン15gと99.5%エチルアルコール20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに150℃に昇温し5時間保持し焼き付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルgノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理タルクを得た。
【0032】
実施例3(処理粉体3)
10Lのスーパーミキサーに、セリサイトFSE(三信鉱工株式会社製)500gを入れ、強撹拌下に製造例3のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン25gとイソプロピルアルコール20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに150℃に昇温し5時間保持し焼き付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理セリサイトを得た。
【0033】
実施例4(処理粉体4)
10Lのスーパーミキサーに、二酸化チタンCR50(石原産業株式会社製)500gを入れ、強撹拌下に製造例4のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン25gと99.5%エチルアルコール20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに200℃に昇温し5時間保持し焼き付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理酸化チタンを得た。
【0034】
実施例5(処理粉体5)
10Lのスーパーミキサーに、雲母チタンプロミネンスRH(日本光研工業株式会社製)500gを入れ、撹拌下に製造例5のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン50gとヘキサン20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに80℃に加温し10時間焼付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理雲母チタンを得た。
【0035】
実施例6(処理粉体6)
10Lのスーパーミキサーに、ベンガラR516P(チタン工業株式会社製)500gを入れ、撹拌下に製造例1のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン15gとヘキサン20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに120℃に加温し5時間焼付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理ベンガラを得た。
【0036】
実施例7(処理粉体7)
10Lのスーパーミキサーに、黄酸化鉄LL100P(チタン工業株式会社製)500gを入れ、撹拌下に製造例1のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン15gとヘキサン20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに120℃に加温し5時間焼付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理黄酸化鉄を得た。
【0037】
実施例8(処理粉体8)
10Lのスーパーミキサーに、黒酸化鉄BL100P(チタン工業株式会社製)500gを入れ、撹拌下に製造例1のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン15gとヘキサン20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに120℃に加温し5時間焼付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理黒酸化鉄を得た。
【0038】
実施例9(処理粉体9)
10Lのスーパーミキサーに、微粒子酸化亜鉛FINEX−30(堺化学工業株式会社製)500gを入れ、撹拌下に製造例2のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン15gとヘキサン20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに120℃に加温し5時間焼付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理微粒子酸化亜鉛を得た。
【0039】
実施例10(処理粉体10)
10Lのスーパーミキサーに、硫酸バリウムW−10(竹原化学工業株式会社製)500gを入れ、撹拌下に製造例3のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン15gとヘキサン20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに120℃に加温し5時間焼付け処理をした。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理硫酸バリウムを得た。
【0040】
比較例1(比較粉体1)
10Lのスーパーミキサーに、超微粒子酸化チタンST−455(チタン工業株式会社製)500gを入れ、強撹拌下に、メチルハイドロジェンポリシロキサンであるKF99P(信越化学工業株式会社製)50gとヘキサン50gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。さらに100℃に昇温し5時間保持した。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きメチルハイドロジェンポリシロキサン被覆微粒子酸化チタンを得た。
【0041】
比較例2(比較粉体2)
10Lのスーパーミキサーに、タルクJA46R(浅田製粉株式会社製)500gを入れ、強撹拌下にメチルハイドロジェンポリシロキサンであるKF99P(信越化学工業株式会社製)15gと99.5%エチルアルコール20gの混合物を添加し30分間室温で撹拌した。それをさらに150℃に昇温し5時間保持した。冷却後、分級装置MDS−2(日本ニューマチック工業社製)により粗粒を取り除きメチルハイドロジェンポリシロキサン処理タルクを得た。
【0042】
撥水性および油分分散安定性比較
(撥水性試験)
粉体12gを中皿に200kgでプレス成型し、その表面に水滴を落として、1分後の接触角を測定した。接触角が高いほど撥水性が高い。その結果を表1に示す。
【0043】
【表1】

【0044】
※1:ST−455(チタン工業株式会社製)
※2:タルクJA46R(浅田製粉株式会社製)
実施例1及び2の処理粉体は比較例1、2及び未処理の粉体に比べて接触角が高く撥水性が高い。
【0045】
(油分分散性試験)
粉体10gをシリコーン油50gにディスパーで良く分散したものを黒板に薄く塗布し、透明度を目視で調べることにより油分に対する分散性を調べた。その結果を表2に示す。
◎:透明であった
○:少し白いが、ほとんど透明
△:白いが、ある程度透明性がある
×:かなり白い
【0046】
【表2】

【0047】
※1:ST−455(チタン工業株式会社製)
※2: タルクJA46R(浅田製粉株式会社製)
実施例1及び2の処理粉体は比較例1、2及び未処理の粉体に比べてシリコーン油分散性が高い。
【0048】
実施例11 ファンデーション
ジメチルポリシロキサン(6cSt) 10.0 質量%
イソステアリン酸 0.5
リンゴ酸ジイソステアリル 3.0
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
セスキイソステアリン酸ソルビタン 1.0
球状PMMA被覆雲母 6.0
金属石鹸タルク 8.0
球状シリカ 5.0
ビタミンEアセテート 0.1
トコフェロール 0.1
エチルパラベン 適量
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 3.0
球状ナイロン粉末 10.0
実施例1のシリコーン処理微粒子酸化チタン 2.0
実施例2のシリコーン処理タルク 10.0
実施例3のシリコーン処理セリサイト 25.0
実施例4のシリコーン処理二酸化チタン 5.0
実施例5のシリコーン処理雲母チタン 4.0
実施例6のシリコーン処理ベンガラ 1.5
実施例7のシリコーン処理黄酸化鉄 2.5
実施例8のシリコーン処理黒酸化鉄 0.3
【0049】
(製法)
上記成分を通常の方法に従って混合撹拌し、容器に充填成型して固形ファンデーションを得た。
実施例11のファンデーションは撥水性が高く化粧くずれしにくく化粧もちが良好で使用感触が良好なものであった。
【0050】
実施例12 W/O乳化ファンデーション
ジメチルポリシロキサン(6cSt) 10.0 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
PEG−10ジメチコン 5.0
高分子量アミノ変性シリコーン 0.1
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
パルミチン酸 0.5
マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 0.1
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
実施例1のシリコーン処理微粒子酸化チタン 1.0
実施例2のシリコーン処理タルク 2.0
実施例3のシリコーン処理セリサイト 10.0
実施例4のシリコーン処理酸化チタン 3.0
実施例5のシリコーン処理雲母チタン 3.5
実施例6のシリコーン処理ベンガラ 1.5
実施例7のシリコーン処理黄酸化鉄 2.5
実施例8のシリコーン処理黒酸化鉄 0.3
実施例10のシリコーン処理硫酸バリウム 5.0
球状シリコーン粉体 1.0
L−グルタミン酸ナトリウム 0.5
酢酸トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト5.0
香料 適量
精製水 残余
【0051】
(製法)
上記成分を通常の方法に従って、乳化混合してW/O乳化ファンデーションを得た。
実施例12のW/O乳化ファンデーションは撥水性が高く化粧もちが良好で使用感触に優れるものであった。
【0052】
実施例13 日焼け止め化粧料
ジメチルポリシロキサン(6cSt) 5.0 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
トリメチルシロキシケイ酸 3.0
PEG−10ジメチコン 5.0
ジプロピレングリコール 3.0
2−エチルヘキサン酸セチル 1.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.0
4−tブチル−4´−メトキシジベンゾイルメタン1.0
実施例1のシリコーン処理微粒子酸化チタン 10.0
実施例9のシリコーン処理微粒子酸化亜鉛 7.0
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
エデト酸3ナトリウム 0.2
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 3.0
香料 適量
精製水 残余
【0053】
(製法)
上記成分を通常の方法に従って、乳化混合して日焼け止め化粧料を得た。
実施例13の日焼け止め化粧料は使用感に優れ肌に塗布時の白浮きが無く、耐水性が高く日焼け止め効果に優れるものであった。
【0054】
実施例14 口紅
マイクロクリスタリンワックス 1.0 質量%
セレシン 7.0
キャンデリラロウ 3.0
トリイソステアリン酸グリセリル 15.0
リンゴ酸ジイソステアリル 2.0
ジイソステアリン酸グリセリル 1.0
トリオクタン酸トリメチロールプロパン 0.5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残余
リン酸水素カルシウム 1.0
実施例5のシリコーン処理雲母チタン 2.0
実施例6のシリコーン処理ベンガラ 2.0
実施例7のシリコーン処理黄酸化鉄 1.0
実施例10のシリコーン処理硫酸バリウム 2.0
染料 適量
重質流動イソパラフィン 10.0
【0055】
(製法)
上記成分を通常の方法で溶解混合を行い、口紅を得た。
実施例14の口紅は使用感に優れ、安定性が高いものであった。
【0056】
実施例15 マスカラ
軽質イソパラフィン 8.0 質量%
ジメチルポリシロキサン(6cSt) 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
トリメチルシロキシケイ酸 10.0
メチルポリシロキサンエマルジョン 適量
1,3−ブチレングリコール 4.0
ジオレイン酸ポリエチレングリコール 2.0
ジイソステアリン酸ジグリセリル 2.0
炭酸水素ナトリウム 0.1
メタリン酸ナトリウム 適量
酢酸トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
実施例6のシリコーン処理ベンガラ 0.5
実施例8のシリコーン処理黒酸化鉄 5.0
ベントナイト 1.0
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 5.0
ポリ酢酸ビニルエマルジョン 20.0
重質流動イソパラフィン 4.0
ナイロンファイバー 3.0
精製水 残余
【0057】
(製法)
上記成分を通常の方法で、乳化混合してマスカラを得た。
実施例15のマスカラは耐水性に優れ化粧もちが良好で使用感触に優れるものであった。
【0058】
実施例16 ネイルエナメル
ニトロセルロース(1/2秒) 10.0質量%
アルキッド樹脂 10.0
クエン酸アセチルトリブチル 5.0
酢酸エチル 20.0
酢酸ブチル 15.0
エチルアルコール 5.0
トルエン 33.0
実施例4のシリコーン処理二酸化チタン 1.0
実施例6のシリコーン処理ベンガラ 0.5
実施例7のシリコーン処理黄酸化鉄 0.5
有機顔料レーキ 適量
沈殿防止剤 適量
【0059】
(製法)
上記成分を通常の方法で混合してネイルエナメルを得た。
実施例16のネイルエナメルは顔料の分散性に優れるものであった。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明のオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサン処理粉体は、撥水性およびシリコーン油に対する分散性が要求される用途ならいずれでも用いることができ、特に汗などによる化粧くずれがしにくく化粧もちが良好で使用感触に優れる化粧料や、高い紫外線防御効果が要求される日焼け止め化粧料などに利用できる。
また、本発明の処理粉体は化粧料以外に、電子写真複写機用乾式トナー、プラスチック用添加物(補強剤、着色剤等)、ゴム用添加剤(接着剤等)、磁気テープ用磁性材料、塗料やインク用顔料、滑剤、消化剤粉末等として用いることもできる。





【特許請求の範囲】
【請求項1】
無機粉体および有機粉体より選ばれる粉体の1種または2種以上を、分子中に少なくとも一つのSi−H基と少なくとも一つの直鎖または分岐のオルガノシロキサン基を有するオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンで表面処理することを特徴とする処理粉体であって、オルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンが、一般式(A)で表される化合物であることを特徴とする処理粉体。
【化1】

(式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、互いに同一でも異なっていても良い、R2はメチル基、フェニル基、水素、水酸基、一般式(B)または一般式(C)で表される直鎖または分岐のシロキサン基を示し、少なくとも一つは直鎖または分岐のシロキサン基であり、s,t,uは平均数を表し、sは1〜100、tは0〜100、uは0〜50の数である。)
【化2】

【化3】

(式中、R1はメチル基またはフェニル基を示し、互いに同一でも異なっていても良い、R3はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基もしくはR4を示す。R4は直鎖または分岐を有するアルキレン基、あいだにエステル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、またはあいだにエーテル基を有する直鎖または分岐を有していても良いアルキレン基、または酸素を示し、aは平均数であり0〜150の数を表す。)
【請求項2】
無機粉体および有機粉体より選ばれる粉体の1種または2種以上の100重量部に対して、一般式(A)で示されるオルガノシロキサン変性オルガノ水素ポリシロキサンの1〜20重量部を撹拌混合した後、50〜200℃で加熱焼付けをすることを特徴とする処理粉体の製造方法
【請求項3】
請求項1ないし2に記載の処理粉体を配合してなることを特徴とする化粧料。





【公開番号】特開2010−30952(P2010−30952A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194555(P2008−194555)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(594065973)不二化成株式会社 (5)
【Fターム(参考)】