説明

分包容器

【課題】 従来、香辛料等の詰め替え容器においては、詰替用袋から粉体や液体を収容容器に詰め替える際に、外にこぼしたりして詰め替えるのが面倒で難しいとと共に、いう課題があった。
見合った量を小袋に容れて、一袋ずつ開封して使用するようにすることも可能であるが、開封するのが面倒であったり、余った場合の保管や残量の管理が難しくなる課題があった。
【解決手段】 そこで、本発明は、一端部に開口2を有する筒状の親容器1内に複数個の密閉蓋11付の子容器10を連ねて収容してなる分包容器を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は親容器内に複数個の子容器を連ねて収容してなる分包容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、塩、胡椒、七味唐辛子、ラー油等の調味料や香辛料は、ビン等の収容容器を再利用するために、詰替用の袋入りタイプのものを別売りして、収容容器のものを使い切ったところで詰め替えて利用している。
また、従来、塩、胡椒、七味唐辛子、ラー油等の調味料や香辛料は、2年以上の相当に長い賞味期限に見合った量を振り掛け容器等に容れて直射日光や高温多湿を避けて保管し販売されているが、家庭において一端開封した後では、蓋をしっかり閉めて冷暗所に保管するようにしないと、吸湿や虫害に合う恐れがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのため、詰替用袋から粉体や液体を収容容器に詰め替える際に、外にこぼしたりしてうまく詰め替えるのが面倒で難しいという課題があった。
また、一時期に使うのに見合った量を小袋に容れて、一袋ずつ開封して使用するようにすることも可能であるが、その都度開封するのが面倒であったり、余った場合の保管や残量の管理が難しくなる課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そこで、本発明は、請求項1に記載のように、一端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の密閉蓋付の子容器を連ねて収容してなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の分包容器において、親容器の他端部に子容器用の入口を設けてなる分包容器を提供するものである。
【0005】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項2に記載の分包容器において、入口に弾性変形可能に子容器を挿通して収容後に突出して子容器の落下を止めるストッパを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項3に記載の分包容器において、子容器の外周にストッパと係合する係止突起を設けてなる分包容器を提供するものである。
【0006】
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の分包容器において、入口に入口キャップを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項5に記載の分包容器において、入口に押し込み嵌着する入口キャップを設けてなる分包容器を提供するものである。
【0007】
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項5に記載の分包容器において、入口に螺合する入口キャップを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項5乃至7のいずれかに記載の分包容器において、入口キャップに子容器を押し入れる弾性部材を設けてなる分包容器を提供するものである。
【0008】
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項5乃至8のいずれかに記載の分包容器において、入口と入口キャップの間にパッキンを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の分包容器において、親容器の開口に押し込み嵌着する開口キャップを設けてなる分包容器を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、請求項11に記載のように、請求項1乃至9に記載の分包容器において、開口に螺合する開口キャップを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項12に記載のように、請求項10又は11に記載の分包容器において、開口キャップがヒンジ式に開閉するヒンジキャップを具備する分包容器を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、請求項13に記載のように、請求項10、11又は12に記載の分包容器において、開口キャップが振り掛け用孔を備えたキャップからなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項14に記載のように、請求項10乃至13のいずれかに記載の分包容器において、開口に中栓を設けてなる分包容器を提供するものである。
【0011】
また、本発明は、請求項15に記載のように、請求項1乃至14のいずれかに記載の分包容器において、開口に弾性変形可能に子容器の上部を挿通して後に突出して子容器の外周と密着すると共に親容器内への復帰進入を止める開口ストッパを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項16に記載のように、請求項15に記載の分包容器において、子容器の外周に開口ストッパと係合する係止突起を設けてなる分包容器を提供するものである。
【0012】
また、本発明は、請求項17に記載のように、請求項1乃至16のいずれかに記載の分包容器において、筒内に弾性変形可能に子容器を挿通して後に突出して子容器の逆戻りを止める中間ストッパを設けてなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項18に記載のように、請求項17に記載の分包容器において、子容器の外周に中間ストッパと係合する中間係止部を設けてなる分包容器を提供するものである。
【0013】
また、本発明は、請求項19に記載のように、請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が引き剥がし可能なシール材からなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項20に記載のように、請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が着脱可能な嵌着蓋からなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項21に記載のように、請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋がねじ蓋からなる分包容器を提供するものである。
【0014】
また、本発明は、請求項22に記載のように、請求項1乃至21のいずれかに記載の分包容器において、隣接する子容器が互いに嵌着する嵌着部を有する分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項23に記載のように、請求項1乃至22のいずれかに記載の分包容器において、親容器及び子容器が内容物が透けて見える透明な容器からなる分包容器を提供するものである。
【0015】
また、本発明は、請求項24に記載のように、請求項1乃至23のいずれかに記載の分包容器において、子容器内に液状体を収容してなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項25に記載のように、請求項24に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが液状体の滴下用孔を備えたキャップからなる分包容器を提供するものである。
【0016】
また、本発明は、請求項26に記載のように、請求項1乃至25のいずれかに記載の分包容器において、上端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の子容器を上下に連ねて収容してなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項27に記載のように、請求項26に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが親容器の上端部の開口を開閉することからなる分包容器を提供するものである。
【0017】
また、本発明は、請求項28に記載のように、請求項1乃至25のいずれかに記載の分包容器において、一端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の子容器を横方向に連ねて収容してなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項29に記載のように、請求項28に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが親容器の側面開口を開閉することからなる分包容器を提供するものである。
【0018】
また、本発明は、請求項30に記載のように、請求項29に記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が開閉キャップの側面開口に面して設けてあることからなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項31に記載のように、請求項1乃至30のいずれかに記載の分包容器において、子容器の移動方向に交差する親容器の断面形状が円弧形状を含むことからなる分包容器を提供するものである。
また、本発明は、請求項32に記載のように、請求項1乃至31のいずれかに記載の分包容器において、子容器の移動方向に交差する親容器の断面形状が角部を含むことからなる分包容器を提供するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る分包容器によれば、請求項1に記載のように、一端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の密閉蓋付の子容器を連ねて収容してなる構成を有することにより、ビン等の収容容器を再利用するために、詰替用の袋から詰め替えるのではなく、子容器を付け替えることにより、詰替の面倒をなくすことができる効果がある一方、満杯の親容器の場合と同様に、開口に位置する子容器の密閉蓋を取り外して内容物を取り出して親容器を使用することができる効果があると共に、子容器に小分けした内容物が使い終わった場合には、順次に次の子容器と入れ替えて、開口に位置する新しい子容器を開封して、親容器を新品同様に使用することができ、従って、子容器のみでは使い難くても親容器に充填することによって、子容器も親容器により常時新品同様に使い続けることができる効果がある。
【0020】
また、本発明は、請求項2に記載のように、請求項1に記載の分包容器において、親容器の他端部に子容器用の入口を設けてなる構成を有することにより、使い終わった子容器を入口から挿入して新しい子容器を開口に送ることがきると共に、使い終わった小容器に変えて新しい子容器を入口から補充することにより次の子容器に換えることができる効果がある。
【0021】
また、本発明は、請求項3に記載のように、請求項2に記載の分包容器において、入口に弾性変形可能に子容器を挿通して収容後に突出して子容器の落下を止めるストッパを設けてなる構成を有することにより、ストッパにより子容器の入口からの落下を防止できると共に、子容器の親容器への補充操作を容易にする効果がある。
【0022】
また、本発明は、請求項4に記載のように、請求項3に記載の分包容器において、子容器の外周にストッパと係合する係止突起を設けてなる構成を有することにより、ストッパによる子容器の係止を確実にする効果がある。
また、本発明は、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の分包容器において、入口に入口キャップを設けてなる構成を有することにより、入口キャップにより親容器による子容器の収容・保持を確実にする効果がある。
【0023】
また、本発明は、請求項6に記載のように、請求項5に記載の分包容器において、入口に押し込み嵌着する入口キャップを設けてなる構成を有することにより、押し込みにより容易に入口キャップを装着することができる効果がある。
また、本発明は、請求項7に記載のように、請求項5に記載の分包容器において、入口に螺合する入口キャップを設けてなる構成を有することにより、螺合により入口キャップを確実に装着することができる効果がある。
【0024】
また、本発明は、請求項8に記載のように、請求項5乃至7のいずれかに記載の分包容器において、入口キャップに子容器を押し入れる弾性部材を設けてなる構成を有することにより、弾性部材により子容器に押し込み力を付与することができる効果がある。
また、本発明は、請求項9に記載のように、請求項5乃至8のいずれかに記載の分包容器において、入口と入口キャップの間にパッキンを設けてなる構成を有することにより、パッキンにより入口と入口キャップの間を確実に密封することができる効果がある。
【0025】
また、本発明は、請求項10に記載のように、請求項1乃至9のいずれかに記載の分包容器において、親容器の開口に押し込み嵌着する開口キャップを設けてなる構成を有することにより、押し込みにより容易に開口キャップを装着することができる効果がある。
また、本発明は、請求項11に記載のように、請求項1乃至9に記載の分包容器において、開口に螺合する開口キャップを設けてなる構成を有することにより、ねじ込みにより容易に開口キャップを装着することができる効果がある。
【0026】
また、本発明は、請求項12に記載のように、請求項10又は11に記載の分包容器において、開口キャップがヒンジ式に開閉するヒンジキャップを具備する構成を有することにより、ヒンジキャップによって親容器の開口を実質的に容易に開閉することができる効果がある。
また、本発明は、請求項13に記載のように、請求項10、11又は12に記載の分包容器において、開口キャップが振り掛け用孔を備えたキャップからなる構成を有することにより、親容器を振り掛け容器として使用することができる効果がある。
【0027】
また、本発明は、請求項14に記載のように、請求項10乃至13のいずれかに記載の分包容器において、開口に中栓を設けてなる構成を有することにより、密封性の中栓であれば、開口を確実に閉鎖することができ、また、振り掛け孔を有する中栓であれば、振り掛け容器として使用することができる効果がある。
【0028】
また、本発明は、請求項15に記載のように、請求項1乃至14のいずれかに記載の分包容器において、開口に弾性変形可能に子容器を挿通して後に突出して子容器の外周と密着すると共に親容器内への復帰進入を止める開口ストッパを設けてなる構成を有することにより、開口に位置する子容器と親容器との隙間の密封性を高める効果があると共に、親容器内への復帰進入を止めるから子容器の隣に空間があっても開口位置を維持することができる効果がある。
【0029】
また、本発明は、請求項16に記載のように、請求項15に記載の分包容器において、子容器の外周に開口ストッパと係合する係止突起を設けてなる構成を有することにより、子容器の係止状態を確実にする効果がある。
また、本発明は、請求項17に記載のように、請求項1乃至16のいずれかに記載の分包容器において、筒内に弾性変形可能に子容器を挿通して後に突出して子容器の逆戻りを止める中間ストッパを設けてなる構成を有することにより、中間ストッパにより逆戻りを止められた子容器によって次に連なる他の子容器の収容位置を規制し維持することができる効果がある。
【0030】
また、本発明は、請求項18に記載のように、請求項17に記載の分包容器において、子容器の外周に中間ストッパと係合する中間係止部を設けてなる構成を有することにより、子容器の中間ストッパとの係止を確実にする効果がある。
また、本発明は、請求項19に記載のように、請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が引き剥がし可能なシール材からなる構成を有することにより、子容器の密封蓋を確実且つ簡素な構造にする効果がある。
【0031】
また、本発明は、請求項20に記載のように、請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が着脱可能な嵌着蓋からなる構成を有することにより、子容器の密閉蓋を簡単に嵌着し、また、離脱することができる効果がある。
また、本発明は、請求項21に記載のように、請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋がねじ蓋からなる構成を有することにより、子容器の密閉蓋を確実に着脱することができる効果がある。
【0032】
また、本発明は、請求項22に記載のように、請求項1乃至21のいずれかに記載の分包容器において、隣接する子容器が互いに嵌着する嵌着部を有する構成を有することにより、子容器を一体的に親容器に収容することができる効果があると共に、子容器の密閉蓋を隣接する容器で兼用することができる効果がある。
また、本発明は、請求項23に記載のように、請求項1乃至22のいずれかに記載の分包容器において、親容器及び子容器が内容物が透けて見える透明な容器からなる構成を有するから、分包容器内の子容器の使用状態を外から容易に視認することができる効果がある。
【0033】
また、本発明は、請求項24に記載のように、請求項1乃至23のいずれかに記載の分包容器において、子容器内に液状体を収容してなる構成を有することにより、ラー油等の液状体を子容器に収容して使用することができる効果がある。
また、本発明は、請求項25に記載のように、請求項24に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが液状体の滴下用孔を備えたキャップからなる構成を有するから、子容器に収容したラー油等の液状体を親容器の開口キャップの滴下用孔から容易に滴下して使用することができる効果がある。
【0034】
また、本発明は、請求項26に記載のように、請求項1乃至25のいずれかに記載の分包容器において、上端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の子容器を上下に連ねて収容してなる構成を有することにより、縦置きの分包容器により上端部の開口から内容物をとり出すことができる効果がある。
また、本発明は、請求項27に記載のように、請求項26に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが親容器の上端部の開口を開閉することからなる構成を有することにより、親容器の上端部の開口キャップを開閉して使用することができる効果がある。
【0035】
また、本発明は、請求項28に記載のように、請求項1乃至25のいずれかに記載の分包容器において、一端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の子容器を横方向に連ねて収容してなる構成を有することにより、横向きの分包容器を提供することができる効果がある。
また、本発明は、請求項29に記載のように、請求項28に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが親容器の側面開口を開閉することからなる構成を有することにより、横向きに親容器を持って側面開口から内容物を取り出すことができる効果がある。
【0036】
また、本発明は、請求項30に記載のように、請求項29に記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が開閉キャップの側面開口に面して設けてあることからなる構成を有することにより、子容器の密封蓋を取り外して側面開口から内容物を取り出すことができる効果がある。
【0037】
また、本発明は、請求項31に記載のように、請求項1乃至30のいずれかに記載の分包容器において、子容器の移動方向に交差する親容器の断面形状が円弧形状を含むことからなる構成を有することにより、円弧形状を有する分包容器を提供することができる効果がある。
また、本発明は、請求項32に記載のように、請求項1乃至31のいずれかに記載の分包容器において、子容器の移動方向に交差する親容器の断面形状が角部を含むことからなる構成を有することにより、角形形状を有する分包容器を提供することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下図示する実施例のより本発明を説明する。
【実施例1】
【0039】
本発明に係る分包容器によれば、図1乃至図3に記載のように、上端部に開口2を有する筒状の親容器1内に複数個の密閉蓋11付の子容器10を重ねて収容してなる構成を有する。
このことにより、満杯の親容器1の場合と同様に、開口2に位置する子容器10の密閉蓋11を取り外すことによって親容器1を通常の振り掛け容器として使用することができる。
【0040】
最上段の子容器10に小分けした内容物を使い終わった場合には、下側の子容器10と入れ替えて、開口に位置する新しい子容器を開封して、親容器1を新品同様に使用することができ、従って、子容器10のみでは使い難くても親容器1に充填することによって、子容器10も親容器1と同様の機能の基に使い続けることができる。
また、親容器1及び子容器10を内容物が透けて見える透明な容器からなる構成にすれば、分包容器内の子容器10の使用状態を外から容易に視認することができる効果がある。
【実施例2】
【0041】
また、本発明は、図4の実施例に記載のように、親容器1の底部に子容器10用の入口3を設けてなる構成を有する。
このことにより、使い終わった子容器10を開口2から取り出して入口3から挿入すれば、新しい子容器10を開口2に送ることがきる。或いは、新しい子容器10を入口3から挿入すれば、使い終わった子容器10を開口2から押し出して下側の新しい子容器10を開口2に補充することができる。
【実施例3】
【0042】
また、本発明は、図4に記載のように、入口3に弾性変形可能に子容器10を挿通して収容後に突出して子容器10の入口3からの落下を止めるストッパ4を設けてなる構成を有する。
ストッパ4は内周全体に渡って設けることも、例えば、60〜180度角度間隔に6〜2個所に部分的に設けることも可能である。
このストッパ4により子容器10の入口3からの落下を防止できると共に、子容器10を入口3に押し込むだけで親容器1への補充操作を容易に行うことができる効果がある。
【実施例4】
【0043】
また、本発明は、図5の実施例に記載のように、子容器10の外周にストッパ4と係合する係止突起12を設けてなる構成を有する。
このことにより、ストッパ4による子容器10の係止を確実にする効果がある。
【実施例5】
【0044】
また、本発明は、図1乃至図3に記載のように、入口3に入口キャップ5を設けてなる構成を有する。
このことにより、入口キャップ5により親容器1による子容器10の収容及び保持を確実にすることができる。
【0045】
また、図1乃至図3の実施例では、入口3に押し込み嵌着する入口キャップ5を設けてなる構成を有し、押し込みにより容易に入口キャップ5を装着することができる。なお、5aは入口キャップ5の嵌着部であり、入口キャップ5の外周は親容器1の胴部と一致する形状を有し、その境界には、切り欠き等からなる取り外し用の隙間を設けることも可能である。
【実施例6】
【0046】
また、図6に記載の実施例では、入口キャップ5の間着部5aに、入口3のストッパ4に弾性変形を伴って係合する嵌着突起5bを設けてなる構成を有する。
このことにより、入口キャップ5を親容器1の入口3に緩み無く確実に嵌着することができる。
【実施例7】
【0047】
また、本発明は、図7の実施例に記載のように、入口3の内周に設けた雌ねじ部6aに、入口キャップ5の雄ねじ部6bが螺合する構成を有する。
このことにより、螺合により入口3に入口キャップ5を確実に装着することができる。
【実施例8】
【0048】
また、本発明は、図6または図7に記載のように、入口キャップ5に子容器10を押し上げる弾性部材7を設けてなる構成を有する。
このことにより、弾性部材7により子容器10に押し上げ力を付与することができる。
図6の実施例の場合、弾性部材7はスポンジ状のゴム、合成樹脂等からなる比較的柔軟な弾性部材であり、図5の実施例ではコイルスプリング、板ばね等からなる比較的強い弾性部材であり、勿論、両者を併用しても良い。
【実施例9】
【0049】
また、本発明は、図4または図7に記載のように、入口3と入口キャップ5の間にパッキン8を設けてなる構成を有する。
このことにより、パッキン8により入口3と入口キャップ5の間を確実に密封することができる効果がある。
【実施例10】
【0050】
また、本発明は、図9に記載のように、親容器1の開口2に押し込み嵌着する開口キャップ20を設けてなる構成を有する。
このことにより、親容器1の開口2に押し込みにより容易に開口キャップ20を装着することができる効果がある。
【実施例11】
【0051】
また、本発明は、図1乃至図3の実施例に記載のように、開口2に螺合する開口キャップ20を設けてなる構成を有する。
ねじ込みにより容易に開口キャップ20を装着することができる効果がある。
9は開口2の外周に設けた雌ねじ部である。
【実施例12】
【0052】
また、本発明は、図1乃至図3または図8に記載のように、開口キャップ20が開閉弾性を付与した板ばね付のヒンジ連結部21により開閉するヒンジキャップ22を具備している。
この構成により、ヒンジキャップ22によって親容器1の開口2の実質的な振り掛け孔23等を容易に開閉して使用することができる効果がある。
【実施例13】
【0053】
また、本発明は、前述の如く、図1乃至図3の実施例に記載のように、開口キャップ20が振り掛け用孔23を備えたキャップからなる構成を有することにより、親容器1を振り掛け容器として使用することができる効果がある。図1乃至図3において、24はヒンジキャップ22に設けた振り掛け孔23に着脱自在に嵌着する開閉密封突起である。
【実施例14】
【0054】
また、本発明は、図9に記載のように、開口2に中栓25を設けてなる構成を有する。
このことにより、密封性の中栓25であれば、開口2を確実に閉鎖することができ、また、図示のように振り掛け孔26を有する中栓25であれば、開口キャップ20を取り外して振り掛け容器として使用することができる効果がある。
【実施例15】
【0055】
また、本発明は、図9または図10に記載の実施例ように、開口2に弾性変形可能に子容器10の上部を挿通して後に突出して子容器10の外周と密着すると共に、子容器10の親容器1内への復帰進入を止める開口ストッパ12を設けてなる構成を有する。
このことにより、開口2に位置する子容器10と親容器1との隙間の密封性を高める効果があると共に、開口2に位置する子容器10の親容器1内への復帰進入を止めることができ、また、開口2に位置する子容器10の下に空間があっても開口位置を維持することができる効果がある。
【0056】
図9の実施例の場合、子容器10の上部外周には、凹溝13が設けてあり、前記開口ストッパ12と着脱可能に係合して、開口2に位置する子容器10の親容器1内への復帰進入を止めることができるように構成してある。
また、図8の実施例の場合、開口ストッパ12はストッパ4と同様に子容器10の底部16を支持することによって、開口に位置する子容器10を親容器1内に復帰進入しないように構成してある。
【実施例16】
【0057】
また、本発明は、図10に記載の実施例ように、子容器10の外周に開口ストッパ12と係合する係止突起14を設けてなる構成を有する。
このことにより、親容器1の内周と隙間があるような場合でも子容器10の係止状態及び密封状態を確実に維持することができる効果がある。
【実施例17】
【0058】
また、本発明は、図8に記載のように、親容器1の筒内に弾性変形可能に子容器10を挿通して後に突出して子容器の落下を止める中間ストッパ15を設けてなる構成を有する。
このことにより、中間ストッパ15により落下を止められた子容器10によってこれに重なる他の子容器10の収容位置を規制し維持することができる効果がある。
【0059】
また、本発明は、子容器10の外周に中間ストッパ15と係合する中間係止部として子容器の底部16の他に容器外周に前記凹溝13または係止突起14を設けることができる。
この構成を有することにより、子容器10の中間ストッパ15との係止を確実にすることができる。
【実施例18】
【0060】
また、本発明は、図5に記載のように、子容器10の密閉蓋11が引き剥がし可能なシール材からなる構成を有することにより、子容器10の密封蓋を確実且つ簡素な構造にすることができる。
【実施例19】
【0061】
また、本発明は、図1乃至図3に記載のように、子容器10の密閉蓋11が着脱可能な嵌着蓋からなる構成を有することにより、子容器10の密閉蓋11を簡単に嵌着し、また、離脱することができる。
また、本発明は、子容器10の密閉蓋11はねじ蓋からなる構成にすることができ、子容器10の密閉蓋11を確実に着脱することができる効果がある。
【実施例20】
【0062】
また、本発明は、図11に記載のように、重なり合う子容器が互いに上下に嵌着する嵌着部17、18を有する構成を有することにより、子容器10を一体的に親容器1に収容することができる効果があると共に、子容器10の密閉蓋を上の子容器の底部で兼用することができる効果がある。
この場合、子容器10の開口部の嵌着部17と底部の嵌着部18とは、押し込み式に嵌合する形態、ねじ込み式の嵌合する形態のいずれの形態にすることもできる。また、場合によっては子容器10の開口部にシール材を施し、確実な密封をしてあっても良い。
【実施例21】
【0063】
また、本発明は、図12及び図13の実施例に記載のように、子容器10内にソース、オリーブオイル、ラー油のような液状体を収容すると共に、親容器1の開口に嵌着する開口キャップ20に液状体の滴下用孔28を設けることによって、子容器10に収容したラー油等の液状体を親容器1の開口キャップ20の滴下用孔27から容易に滴下して使用することができる効果がある。なお、図12,図13において28は液切り板部、29は滴下用押しポンプ部である。
【実施例22】
【0064】
また、図14及び図15に記載の実施例は、直方体の横向き筒状体の親容器1内に、複数個の密封蓋11付の直方体形状の子容器10を横方向に連ねて収容した構成のものである。
親容器1の一端部の開口嵌着部9には開口キャップ20が、嵌合突起9aと嵌合凹部20aによって着脱可能に嵌着するように構成してあり、開口キャップ20にはヒンジ連結部21により開閉するヒンジキャップ22を設けてある。
この構成により、ヒンジキャップ22の開閉密封突起24によって親容器1の開口の実質的な振り掛け孔23を容易に開閉して、開口間着部9内に位置する密封蓋11を取り外した子容器10内の内容物19を振り出して使用することができる。22aはヒンジキャップ22の開放用の切り欠き部である。
【0065】
親容器1の他端部には、子容器10用の入口3を設けてあり、使い終わった子容器10を開口2から取り出して入口3から挿入すれば、新しい子容器10を開口2に送ることがきる。或いは、新しい子容器10を入口3から挿入すれば、使い終わった子容器10を開口2から押し出して次の新しい子容器10を開口2に補充することができる。
【0066】
入口3には押し込み嵌着する入口キャップ5が設けてあり、押し込みにより容易に入口キャップ5を装着することができる。なお、5aは入口キャップ5の嵌着部であり、突起部5bが入口3の嵌着凹部3bに着脱自在に嵌合するように構成してある。
入口キャップ5の外周は親容器1の胴部と一致する形状を有し、その境界には、切り欠き等からなる取り外し用の隙間を設けることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の一実施例の概略分解斜視説明図。
【図2】その実施例の要部を切り欠いて示すの概略斜視説明図。
【図3】その実施例の要部を縦断して示すの概略縦断説明図。
【図4】他の実施例の要部の概略縦断説明図。
【図5】他の実施例の要部の概略縦断分解説明図。
【図6】他の実施例の要部の概略縦断分解説明図。
【図7】他の実施例の要部の概略縦断分解説明図。
【図8】他の実施例の要部の概略縦断分解説明図。
【図9】他の実施例の要部の概略縦断分解説明図。
【図10】他の実施例の要部の概略縦断分解説明図。
【図11】他の実施例の要部の概略斜視説明図。
【図12】他の実施例の概略分解斜視説明図。
【図13】その実施例の要部を縦断して示すの概略縦断説明図。
【図14】他の実施例の概略斜視説明図。
【図15】その実施例の要部を横断し分解して示すの概略横断分解説明図。
【符号の説明】
【0068】
1 親容器
2 開口
3 入口
4 ストッパ
5 入口キャップ
5a 嵌着部
5b 嵌着突起
6a、6b ねじ部
7 弾性部材
8 パッキン
10 子容器
11 密閉蓋
12 開口ストッパ
13 凹溝
14 係止突起
15 中間ストッパ
16 底部
17,18 嵌着部
20 開口キャップ
21 ヒンジ連結部
22 ヒンジキャップ
23 振り掛け孔
24 開閉密封突起
25 中栓
26 振り掛け孔
27 滴下用孔
28 液切り板部
29 滴下用押しポンプ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の密閉蓋付の子容器を連ねて収容してなる分包容器。
【請求項2】
請求項1に記載の分包容器において、親容器の他端部に子容器用の入口を設けてなる分包容器。
【請求項3】
請求項2に記載の分包容器において、入口に弾性変形可能に子容器を挿通して収容後に突出して子容器の落下を止めるストッパを設けてなる分包容器。
【請求項4】
請求項3に記載の分包容器において、子容器の外周にストッパと係合する係止突起を設けてなる分包容器。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の分包容器において、入口に入口キャップを設けてなる分包容器。
【請求項6】
請求項5に記載の分包容器において、入口に押し込み嵌着する入口キャップを設けてなる分包容器。
【請求項7】
請求項5に記載の分包容器において、入口に螺合する入口キャップを設けてなる分包容器。
【請求項8】
請求項5乃至7のいずれかに記載の分包容器において、入口キャップに子容器を押し入れる弾性部材を設けてなる分包容器。
【請求項9】
請求項5乃至8のいずれかに記載の分包容器において、入口と入口キャップの間にパッキンを設けてなる分包容器。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の分包容器において、親容器の開口に押し込み嵌着する開口キャップを設けてなる分包容器。
【請求項11】
請求項1乃至9に記載の分包容器において、開口に螺合する開口キャップを設けてなる分包容器。
【請求項12】
請求項10又は11に記載の分包容器において、開口キャップがヒンジ式に開閉するヒンジキャップを具備する分包容器。
【請求項13】
請求項10、11又は12に記載の分包容器において、開口キャップが振り掛け用孔を備えたキャップからなる分包容器。
【請求項14】
請求項10乃至13のいずれかに記載の分包容器において、開口に中栓を設けてなる分包容器。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれかに記載の分包容器において、開口に弾性変形可能に子容器を挿通して後に突出して子容器の外周と密着すると共に親容器内への復帰進入を止める開口ストッパを設けてなる分包容器。
【請求項16】
請求項15に記載の分包容器において、子容器の外周に開口ストッパと係合する係止突起を設けてなる分包容器。
【請求項17】
請求項1乃至16のいずれかに記載の分包容器において、筒内に弾性変形可能に子容器を挿通して後に突出して子容器の逆戻りを止める中間ストッパを設けてなる分包容器。
【請求項18】
請求項17に記載の分包容器において、子容器の外周に中間ストッパと係合する中間係止部を設けてなる分包容器。
【請求項19】
請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が引き剥がし可能なシール材からなる分包容器。
【請求項20】
請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が着脱可能な嵌着蓋からなる分包容器。
【請求項21】
請求項1乃至18のいずれかに記載の分包容器において、子容器の密閉蓋がねじ蓋からなる分包容器。
【請求項22】
請求項1乃至21のいずれかに記載の分包容器において、隣接する子容器が互いに嵌着する嵌着部を有する分包容器。
【請求項23】
請求項1乃至22のいずれかに記載の分包容器において、親容器及び子容器が内容物が透けて見える透明な容器からなる分包容器。
【請求項24】
請求項1乃至23のいずれかに記載の分包容器において、子容器内に液状体を収容してなる分包容器。
【請求項25】
請求項24に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが液状体の滴下用孔を備えたキャップからなる分包容器。
【請求項26】
請求項1乃至25のいずれかに記載の分包容器において、上端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の子容器を上下に連ねて収容してなる分包容器。
【請求項27】
請求項26に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが親容器の上端部の開口を開閉することからなる分包容器。
【請求項28】
請求項1乃至25のいずれかに記載の分包容器において、一端部に開口を有する筒状の親容器内に複数個の子容器を横方向に連ねて収容してなる分包容器。
【請求項29】
請求項28に記載の分包容器において、親容器の開口に嵌着する開口キャップが親容器の側面開口を開閉することからなる分包容器。
【請求項30】
請求項29に記載の分包容器において、子容器の密閉蓋が開閉キャップの側面開口に面して設けてあることからなる分包容器。
【請求項31】
請求項1乃至30のいずれかに記載の分包容器において、子容器の移動方向に交差する親容器の断面形状が円弧形状を含むことからなる分包容器。
【請求項32】
請求項1乃至31のいずれかに記載の分包容器において、子容器の移動方向に交差する親容器の断面形状が角部を含むことからなる分包容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−74442(P2008−74442A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−255394(P2006−255394)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(000116297)ヱスビー食品株式会社 (40)
【出願人】(000234627)シロウマサイエンス株式会社 (40)
【Fターム(参考)】