説明

切替制御システムおよびカーナビゲーションシステム

【課題】複数の制御部で可搬型媒体接続部を共用する場合のユーザの負担を軽減することが可能な切替制御システムを提供する。
【解決手段】このカーナビゲーションシステム(切替制御システム)1は、ナビ側CPU11と、AV側CPU21と、ナビ側CPU11により制御され、SDカードスロット31をナビ側CPU11またはAV側CPU21のいずれかと接続するように切替可能なSDインターフェーススイッチ32とを備えている。ナビ側CPU11は、優先的にSDカードスロット31に接続されるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するとともに、SDカード50がSDカードスロット31に接続された場合に、SDカード50のデータに応じて、SDカードスロット31との接続をナビ側CPU11からAV側CPU21に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、切替制御システムおよびカーナビゲーションシステムに関し、特に、可搬型記憶媒体を接続可能な可搬型記憶媒体接続部を備える切替制御システムおよびカーナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、可搬型記憶媒体を接続可能な可搬型記憶媒体接続部を備える切替制御システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、Aシステムと、Aシステムよりも起動時間が短いBシステムと、AシステムまたはBシステムのいずれかに接続先を切り替え可能に接続され、PCカード(可搬型記憶媒体)を挿入可能なカードスロット(可搬型記憶媒体接続部)とを備える切替制御システムが開示されている。上記特許文献1による切替制御システムは、Aシステムよりも優先的にBシステムが起動されるように構成されており、Bシステムが起動された際に、カードスロットとBシステムとが接続されるように構成されている。そして、上記特許文献1による切替制御システムは、ユーザによりBシステムからAシステムへの切替指示があった場合に、カードスロットの接続先をBシステムからAシステムに切り替えるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−86330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1による切替制御システムでは、PCカードに格納されているデータがBシステムでは処理できないデータである(Aシステムで処理可能なデータである)場合に、ユーザによる切替指示がなければカードスロットのBシステムからAシステムへの切り替えを行うことができない。このため、ユーザはPCカードに格納されているデータがAシステムで処理可能なデータであるかまたはBシステムで処理可能なデータであるかを常に把握しておく必要があるので、ユーザの負担が大きくなるという問題点がある。つまり、上記特許文献1では、複数のシステム(制御部)でカードスロット(可搬型記憶媒体接続部)を共用する場合に、ユーザの負担が大きくなるという問題点がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、複数の制御部で可搬型媒体接続部を共用する場合のユーザの負担を軽減することが可能な切替制御システムおよびカーナビゲーションシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0007】
この発明の第1の局面による切替制御システムは、可搬型記憶媒体が接続されるとともに、可搬型記憶媒体に格納されたデータを読み取り可能な可搬型記憶媒体接続部と、可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第1制御部と、可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第2制御部と、第1制御部により制御され、可搬型記憶媒体接続部を第1制御部または第2制御部のいずれかと接続するように切替可能な切替部とを備え、第1制御部は、優先的に可搬型記憶媒体接続部に接続されるように切替部を制御するとともに、可搬型記憶媒体が可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、可搬型記憶媒体のデータの内容に応じて、可搬型記憶媒体接続部との接続を第1制御部から第2制御部に切り替えるように切替部を制御するように構成されている。
【0008】
この第1の局面による切替制御システムでは、上記のように、第1制御部を、優先的に可搬型記憶媒体接続部に接続されるように切替部を制御するとともに、可搬型記憶媒体が可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、可搬型記憶媒体のデータの内容に応じて、可搬型記憶媒体接続部との接続を第1制御部から第2制御部に切り替えるように切替部を制御するように構成することによって、可搬型記憶媒体のデータに対して第1制御部により優先的に処理を行うようにし、第1制御部により処理できない場合などに、可搬型記憶媒体のデータ内容に応じて自動的に可搬型記憶媒体接続部の接続を第2制御部に切り替えることができる。これにより、複数の制御部(第1制御部および第2制御部)で可搬型記憶媒体接続部を共用する場合にも、ユーザは可搬型記憶媒体に格納されたデータが第1制御部で処理可能なデータであるのか、または、第2制御部で処理可能なデータであるのかを把握しておく必要がないので、その分、ユーザの負担を軽減することができる。
【0009】
上記第1の局面による切替制御システムにおいて、好ましくは、第1制御部は、可搬型記憶媒体が可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、可搬型記憶媒体のデータの内容を検出し、可搬型記憶媒体に格納されているデータに第1制御部により処理可能なデータが含まれている場合に、可搬型記憶媒体に格納されているデータを処理する制御を行うとともに、可搬型記憶媒体に格納されているデータに第1制御部により処理可能なデータが含まれていない場合、または、第1制御部による可搬型記憶媒体に格納されているデータの処理が終了した場合に、可搬型記憶媒体接続部との接続を第1制御部から第2制御部に切り替えるように構成されている。このように構成すれば、可搬型記憶媒体接続部に可搬型記憶媒体を接続した際に、第1制御部により処理可能なデータを迅速に処理することができ、かつ、第2制御部により処理可能なデータも自動的に処理することができる。
【0010】
この場合において、好ましくは、第1制御部は、可搬型記憶媒体接続部に可搬型記憶媒体が接続されたか否かを判断するとともに、可搬型記憶媒体接続部に可搬型記憶媒体が接続されたと判断した場合に、可搬型記憶媒体に格納されているデータに第1制御部により処理可能なデータが含まれているか否かを判断するように構成されている。このように構成すれば、可搬型記憶媒体に第1制御部により処理可能なデータが含まれていない場合に、可搬型記憶媒体接続部に可搬型記憶媒体が接続されたことを起点(トリガー)として、自動的に可搬型記憶媒体接続部に第1制御部により処理可能なデータが含まれているか否かを判断することができる。
【0011】
上記第1制御部により可搬型記憶媒体接続部との接続を第1制御部から第2制御部に切り替える切替制御システムにおいて、好ましくは、第2制御部は、可搬型記憶媒体接続部との接続が第1制御部から第2制御部に切り替えられた場合に、可搬型記憶媒体に格納されているデータに第2制御部により処理可能なデータが含まれているか否かを判断するとともに、可搬型記憶媒体に格納されているデータに第2制御部により処理可能なデータが含まれている場合には、可搬型記憶媒体に格納されているデータを処理するように構成されている。このように構成すれば、第1制御部により処理できないデータを第2制御部により自動的に処理することができる。
【0012】
上記第1の局面による切替制御システムにおいて、好ましくは、第2制御部は、可搬型記憶媒体接続部に接続されている場合において、可搬型記憶媒体接続部と可搬型記憶媒体との接続状態を判断するとともに、可搬型記憶媒体接続部と可搬型記憶媒体との接続が解除されたと判断した場合に、可搬型記憶媒体接続部と可搬型記憶媒体との接続が解除されたことを第1制御部に通知するように構成されている。このように構成すれば、第1制御部と可搬型記憶媒体接続部とが接続されていない場合にも、第2制御部からの通知により、第1制御部は可搬型記憶媒体接続部と可搬型記憶媒体との接続が解除されたことを認識することができる。
【0013】
この場合において、好ましくは、第1制御部は、可搬型記憶媒体接続部と可搬型記憶媒体との接続が解除されたことが第2制御部から通知された場合に、可搬型記憶媒体接続部と第1制御部とを接続するように切替部を制御するように構成されている。このように構成すれば、可搬型記憶媒体と可搬型記憶媒体接続部との接続が解除された状態では常に可搬型記憶媒体接続部と第1制御部とが接続されるので、次回に可搬型記憶媒体接続部に可搬型記憶媒体が接続された場合に、第1制御部は、接続された可搬型記憶媒体に格納されているデータを容易に優先的に認識することができる。
【0014】
上記第1の局面による切替制御システムにおいて、好ましくは、可搬型記憶媒体接続部は、1つである。このように構成すれば、第1制御部により処理可能なデータが格納された可搬型記憶媒体用の可搬型記憶媒体接続部と、第2制御部により処理可能なデータが格納された可搬型記憶媒体用の可搬型記憶媒体接続部との複数の可搬型記憶媒体接続部を設ける場合と比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、第1制御部により処理可能なデータが格納された可搬型記憶媒体と第2制御部により処理可能なデータが格納された可搬型記憶媒体とのいずれを可搬型記憶媒体接続部に接続したとしても、その格納データを第1制御部または第2制御部により処理することができる。このため、可搬型記憶媒体接続部を1つだけ設ける構成のシステムにおいても可搬型記憶媒体に格納された様々なデータの処理を問題なく行うことができる。
【0015】
上記第1の局面による切替制御システムにおいて、好ましくは、第1制御部は、カーナビゲーションユニットを制御するとともに、可搬型記憶媒体に格納されているカーナビゲーションユニットの更新データを処理可能に構成されており、第2制御部は、カーナビゲーションユニット以外のユニットのデータを処理可能に構成されている。このように構成すれば、カーナビゲーションユニットの更新データとは異なるデータが格納された可搬型記憶媒体が可搬型記憶媒体接続部に接続された場合にも、その格納データを第2制御部により自動的に処理することができるので、ユーザの負担を軽減することができる。
【0016】
この発明の第2の局面によるカーナビゲーションシステムは、可搬型記憶媒体が接続されるとともに、可搬型記憶媒体に格納されたデータを読み取り可能な可搬型記憶媒体接続部と、可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第1制御部と、可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第2制御部と、第1制御部により制御され、可搬型記憶媒体接続部を第1制御部または第2制御部のいずれかと接続するように切替可能な切替部とを備え、第1制御部は、優先的に可搬型記憶媒体接続部に接続されるように切替部を制御するとともに、可搬型記憶媒体が可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、可搬型記憶媒体のデータの内容に応じて、可搬型記憶媒体接続部との接続を第1制御部から第2制御部に切り替えるように前記切替部を制御するように構成されている。
【0017】
この第2の局面によるカーナビゲーションシステムでは、上記のように、第1制御部を、優先的に可搬型記憶媒体接続部に接続されるように切替部を制御するとともに、可搬型記憶媒体が可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、可搬型記憶媒体のデータの内容に応じて、可搬型記憶媒体接続部との接続を第1制御部から第2制御部に切り替えるように切替部を制御するように構成することによって、可搬型記憶媒体のデータに対して第1制御部により優先的に処理を行うようにし、第1制御部により処理できない場合などに、可搬型記憶媒体のデータ内容に応じて自動的に可搬型記憶媒体接続部の接続を第2制御部に切り替えることができる。複数の制御部(第1制御部および第2制御部)で可搬型記憶媒体接続部を共用する場合にも、ユーザは可搬型記憶媒体に格納されたデータが第1制御部で処理可能なデータであるのか、または、第2制御部で処理可能なデータであるのかを把握しておく必要がないので、その分、ユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施形態によるカーナビゲーションシステムの構成を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示したカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの構成を詳細に説明するための模式図である。
【図3】図1に示したカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切替を詳細に説明するための模式図である。
【図4】図1に示したカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切替タイミングを説明するための模式図である。
【図5】図1に示したカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチが切り替えられる際のナビ側CPUおよびAV側CPUの制御を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示したカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切り替えに伴う状態変化を説明するための状態遷移図である。
【図7】本発明の第2実施形態によるカーナビゲーションシステムの構成を説明するためのブロック図である。
【図8】本発明の第2実施形態によるカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切替タイミングを説明するための模式図である。
【図9】本発明の第3実施形態によるカーナビゲーションシステムの構成を説明するためのブロック図である。
【図10】本発明の第3実施形態によるカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切替タイミングを説明するための模式図である。
【図11】本発明の第3実施形態によるカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切り替えに伴う状態変化を説明するための状態遷移図である。
【図12】本発明の第3実施形態の変形例によるカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切替タイミングを説明するための模式図である。
【図13】本発明の第3実施形態の変形例によるカーナビゲーションシステムのSDインターフェーススイッチの切り替えに伴う状態変化を説明するための状態遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
(第1実施形態)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態によるカーナビゲーションシステム1の構成について説明する。
【0021】
図1に示すように、本発明の第1実施形態によるカーナビゲーションシステム1は、ユーザに道案内を行うためのプログラム処理を主に行うカーナビゲーションユニット10と、オーディオ(音)とビジュアル(映像)とからなるAV(オーディオ・ビジュアル)機能に関するプログラム処理を主に行うAVユニット20とを備えている。なお、カーナビゲーションシステム1は、本発明の「切替制御システム」の一例である。また、カーナビゲーションシステム1は、さらに、SDカード50を読み取り可能な1つのSDカードスロット31と、カーナビゲーションユニット10またはAVユニット20のいずれかとSDカードスロット31との接続を切替可能なSDインターフェーススイッチ32と、液晶表示部(LCD)41と、デジタルアナログコンバータ42と、入力ボタン43とを備えている。なお、SDカードスロット31は、本発明の「可搬型記憶媒体接続部」の一例であり、SDインターフェーススイッチ32は、本発明の「切替部」の一例である。また、SDカード50は、本発明の「可搬型記憶媒体」の一例である。
【0022】
カーナビゲーションシステム1のカーナビゲーションユニット10は、カーナビゲーションユニット10の制御を行うナビ側CPU(Primary CPU)11と、ナビ側CPU11に接続されたROM12およびRAM13と、カーナビゲーションシステム1の位置を調べるためのGPS(Global Positioning System)処理部14と、ナビ側CPU11とSDインターフェーススイッチ32とを接続するSDインターフェース15とを含んでいる。なお、ナビ側CPU11は、本発明の「第1制御部」の一例である。
【0023】
ROM12には、カーナビゲーションユニット10を制御するためのプログラムおよび地図情報などが格納されている。また、RAM13は、ナビ側CPU11がROM12に格納されたプログラムを実行する際において一時的に処理データを保存する機能を有する。また、GPS処理部14は、複数のGPS衛星(図示せず)からの発信電波を受信するとともに、受信した電波に基づいてカーナビゲーションシステム1の位置を演算する機能を有する。
【0024】
また、カーナビゲーションシステム1のAVユニット20は、カーナビゲーションユニット10以外のシステムであるAVユニット20の制御を行うAV側CPU(Secondary CPU)21と、AV側CPU21に接続されたROM22およびRAM23と、ラジオ放送データを取得するラジオチューナー24と、AV側CPU21とSDインターフェーススイッチ32とを接続するSDインターフェース25とを含んでいる。なお、AV側CPU21は、本発明の「第2制御部」の一例である。なお、AVユニット20は、SDカード50に圧縮音楽データや圧縮映像データが格納されている場合に音楽や映像を再生するとともに、ラジオチューナー24がオン状態の場合にラジオ放送による音声を出力するように、AV側CPU21により制御されるように構成されている。
【0025】
また、ROM22には、AVユニット20を制御するためのプログラムおよび再生データなどが格納されている。また、RAM23は、AV側CPU21がROM22に格納されたプログラムを実行する際において一時的に処理データを保存する機能を有する。
【0026】
また、SDカードスロット31は、SDカード50を挿入可能に構成されており、SDカード50が差し込まれた際に、SDカード50に格納されているデータを読み取り可能に構成されている。また、SDカードスロット31は、SDインターフェーススイッチ32と接続されている。
【0027】
また、SDインターフェーススイッチ32は、カーナビゲーションユニット10のナビ側CPU11とAVユニット20のAV側CPU21とに選択的(択一的)に切替可能に構成されている。具体的には、SDインターフェーススイッチ32は、カーナビゲーションユニット10のSDインターフェース15およびAVユニット20のSDインターフェース25の両方に接続されており、SDカードスロット31をSDインターフェース15およびSDインターフェース25のいずれか一方と選択的に切替接続するように構成されている。すなわち、SDインターフェーススイッチ32によりSDカードスロット31とSDインターフェース15とが接続された場合には、ナビ側CPU11は、SDインターフェース15およびSDインターフェーススイッチ32を介してSDカードスロット31と接続される。また、SDインターフェーススイッチ32によりSDカードスロット31とSDインターフェース25とが接続された場合には、AV側CPU21は、SDインターフェース25およびSDインターフェーススイッチ32を介してSDカードスロット31と接続される。また、SDインターフェーススイッチ32は、カーナビゲーションユニット10のナビ側CPU11の切替指示があった場合にのみ、SDインターフェース15またはSDインターフェース25のいずれかへの切替操作を行うように構成されている。
【0028】
また、液晶表示部(LCD)41は、カーナビゲーションユニット10およびAVユニット20に接続されており、カーナビゲーションユニット10の地図情報などを表示するとともに、AVユニット20の再生情報を表示する機能を有する。また、デジタルアナログコンバータ42は、カーナビゲーションユニット10およびAVユニット20に接続されており、カーナビゲーションユニット10およびAVユニット20のデジタル音声データをアナログ音声データに変換するとともに、スピーカ(図示せず)に出力する機能を有する。また、入力ボタン43は、液晶表示部(LCD)41と接続されているとともに、ユーザがカーナビゲーションユニット10およびAVユニット20を操作するために設けられている。
【0029】
ここで、第1実施形態では、ナビ側CPU11は、SDインターフェース25よりも優先的にSDインターフェース15に接続されるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するように構成されている。すなわち、SDカードスロット31にSDカード50が接続(挿入)されていない状態では、SDインターフェーススイッチ32は、ナビ側CPU11側のSDインターフェース15に接続され、所定の場合に、AV側CPU21側のSDインターフェース25に接続される。これにより、SDカードスロット31にSDカード50が接続された場合には、必ずSDインターフェース15とSDカードスロット31とが接続されるので、挿入されたSDカード50のデータ内容をナビ側CPU11が優先的に認識する。また、ナビ側CPU11は、SDカード50に格納されているデータ内容に応じて、SDカードスロット31との接続をAVユニット20のAV側CPU21に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するように構成されている。
【0030】
具体的には、第1実施形態では、ナビ側CPU11は、SDカードスロット31に接続されたSDカード50に格納されているデータにナビ側CPU11により処理可能なデータ(ROM12に格納されているプログラムのアップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれているか否かを判断するように構成されている。そして、ナビ側CPU11は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU11により処理可能なデータ(アップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれている場合には、処理可能なデータを処理するように構成されている。また、ナビ側CPU11は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU11により処理可能なデータ(アップデートデータなど)が含まれていない場合には、SDカードスロット31とSDインターフェース15とが接続された状態(図2の状態)からSDカードスロット31とSDインターフェース25とが接続された状態(図3の状態)に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するように構成されている。
【0031】
また、第1実施形態では、AV側CPU21は、SDカード50にAV側CPU21により処理可能なAVデータ(圧縮音楽データおよび圧縮映像データなど)が格納されている場合には、その処理可能なAVデータ(圧縮音楽データおよび圧縮映像データなど)を処理するように構成されている。また、AV側CPU21は、図4に示すように、SDカードスロット31とSDカード50との接続が解除された場合に、SDカード50との接続が解除されたことをカーナビゲーションユニット10のナビ側CPU11に通知するように構成されている。
【0032】
次に、図1、図5および図6を参照して、第1実施形態によるカーナビゲーションシステム1のナビ側CPU11およびAV側CPU21の制御フローについて説明する。
【0033】
まず、SDカード50がSDカードスロット31に挿入されていない状態では、ナビ側CPU11とSDカードスロット31とが接続された状態となっている。すなわち、図5に示すように、ステップS1において、カーナビゲーションユニット10のナビ側CPU11(図1参照)により、SDインターフェーススイッチ32がカーナビゲーションユニット10のSDインターフェース15に接続される。そして、ステップS2において、ナビ側CPU11により、SDインターフェース15が初期化処理される。これにより、ナビ側CPU11は、SDインターフェース15を介してSDカードスロット31を認識することが可能となり、ナビ側CPU11とSDカードスロット31とが接続される。
【0034】
また、AVユニット20では、ステップS21において、AV側CPU21により、SDインターフェース25が初期化処理される。これにより、AV側CPU21は、SDインターフェーススイッチ32が切り替えられた場合に、SDインターフェース25を介してSDカードスロット31を認識することが可能となる。その後、ステップS22において、AV側CPU21により、SDカード50が検出されたか否かが判断される。なお、SDインターフェーススイッチ32がナビ側CPU11側に接続されているときは、当然、AV側CPU21はSDカード50を検出することができない。また、後述するように、SDインターフェーススイッチ32がAV側CPU21側に切り替えられたときはナビ側CPU11は即座にSDカード50を検出する。そして、SDカード50が検出されるまでAV側CPU21によりステップS22の判断が繰り返される。
【0035】
また、カーナビゲーションユニット10では、ステップS3において、ナビ側CPU11により、SDカード50が検出されたか否かが判断される。つまり、ステップS3において、ユーザによりSDカード50がSDカードスロット31に挿入(接続)されたか否かが判断される。そして、SDカード50が検出されるまでナビ側CPU11によりステップS3の判断が繰り返される。また、ステップS3において、SDカード50が検出されたと判断された場合には、ステップS4に進む。これにより、図6に示すように、SDカード非接続状態からナビ側CPU接続状態に状態が移行(A1参照)される。
【0036】
その後、図5に示すように、ステップS4において、ナビ側CPU11により、SDカードスロット31に挿入されたSDカード50内のファイルチェックが行われる。つまり、ステップS4において、ナビ側CPU11により、SDカード50に格納されているデータの内容がチェックされる。
【0037】
そして、第1実施形態では、ステップS5において、ナビ側CPU11により、ナビ側CPU11によりチェックされたデータにナビ側CPU11で使用可能なファイル(プログラムのアップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)があるか否かが判断される。そして、ステップS5において、ナビ側CPU11で使用可能なファイルがあると判断された場合には、ステップS6に進む。そして、ステップS6において、ナビ側CPU11により、使用可能なファイル(プログラムのアップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が処理され、ステップS7に進む。その後、ステップS7において、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られた否かが判断される。そして、ステップS7において、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られるまでこの判断が繰り返される。また、ステップS7において、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られたと判断された場合には、ステップS3に戻る。すなわち、図6に示すように、ナビ側CPU接続状態からSDカード非接続状態に状態が移行(B1参照)される。
【0038】
また、図5に示すように、ステップS5において、ナビ側CPU11で使用可能なファイルが含まれていないと判断された場合には、ステップS8に進む。そして、ステップS8において、ナビ側CPU11により、SDインターフェーススイッチ32が切り替えられる。つまり、ナビ側CPU11とSDカードスロット31との接続が、AV側CPU21とSDカードスロット31との接続に切り替えられる。これにより、SDカードスロット31とAVユニット20のAV側CPU21とが接続される。すなわち、図6に示すように、ナビ側CPU接続状態からAV側CPU接続状態に状態が移行(C1参照)される。その後、図5に示すように、ステップS9において、ナビ側CPU11により、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られた旨の通知がAVユニット20のAV側CPU21からあったか否かが判断される。そして、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られた旨の通知がAVユニット20のAV側CPU21からあったと判断されるまでナビ側CPU11によりステップS9の判断が繰り返される。
【0039】
そして、上記ステップS8のナビ側CPU11の処理に基づいてSDインターフェーススイッチ32によりAV側CPU21とSDカードスロット31とが接続されるので、AVユニット20では、SDカード50が検出されたか否かが判断されるステップS22において、SDカード50が検出される。
【0040】
その後、ステップS23において、AV側CPU21により、SDカードスロット31に挿入されたSDカード50内のファイルチェックが行われる。つまり、ステップS23において、AV側CPU21により、SDカード50に格納されているデータの内容がチェックされる。
【0041】
そして、ステップS24において、AV側CPU21により、AV側CPU21によりチェックされたデータにAV側CPU21で使用可能なファイル(圧縮音楽データおよび圧縮映像データなどのAVデータ)があるか否かが判断される。そして、ステップS24において、AV側CPU21で使用可能なファイルがあると判断された場合には、ステップS25に進む。そして、ステップS25において、AV側CPU21により、使用可能なファイル(圧縮音楽データおよび圧縮映像データなどのAVデータ)が処理され、ステップS26に進む。また、ステップS24において、AV側CPU21で使用可能なファイルが含まれていないと判断された場合には、ステップS26に進む。
【0042】
その後、ステップS26において、AV側CPU21により、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られた否かが判断される。そして、ステップS26において、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られるまでこの判断が繰り返される。また、ステップS26において、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られたと判断された場合には、ステップS27に進む。
【0043】
そして、ステップS27において、AV側CPU21により、SDカードスロット31からSDカード50が抜き取られた旨がナビ側CPU11に通知され、ステップS22に戻る。
【0044】
このステップS27のAV側CPU21による通知に基づいて、カーナビゲーションユニット10では、ステップS10においてナビ側CPU11により、SDインターフェーススイッチ32が切り替えられる。つまり、AV側CPU21とSDカードスロット31との接続が、ナビ側CPU11とSDカードスロット31との接続に切り替えられる。これにより、SDカードスロット31とカーナビゲーションユニット10のナビ側CPU11とが接続される。また、ナビ側CPU11により、ナビ側CPU11とSDカードスロット31とが接続されるようにSDインターフェーススイッチ32が切り替えられ、ステップS3に戻る。すなわち、図6に示すように、AV側CPU接続状態からSDカード非接続状態に状態が移行(D1参照)される。
【0045】
第1実施形態では、上記のように、ナビ側CPU11を、優先的にSDカードスロット31に接続されるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するとともに、SDカード50がSDカードスロット31に接続された場合に、SDカード50のデータの内容に応じて、SDカードスロット31との接続をナビ側CPU11からAV側CPU21に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ32を制御するように構成することによって、SDカード50のデータに対してナビ側CPU11により優先的に処理を行うようにし、ナビ側CPU11により処理できない場合などに、SDカード50のデータ内容に応じて自動的にSDカードスロット31の接続をAV側CPU21に切り替えることができる。これにより、複数の制御部(ナビ側CPU11およびAV側CPU21)でSDカードスロット31を共用する場合にも、ユーザはSDカード50に格納されたデータがナビ側CPU11で処理可能なデータであるのか、または、AV側CPU21で処理可能なデータであるのかを把握しておく必要がないので、その分、ユーザの負担を軽減することができる。
【0046】
また、第1実施形態では、上記のように、ナビ側CPU11を、SDカードスロット31に接続されたSDカード50に格納されているデータに処理可能なデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報など)が含まれている場合に、処理可能なデータを処理する制御を行うとともに、SDカードスロット31に接続されたSDカード50に格納されているデータにナビ側CPU11により処理可能なデータが含まれていない場合、または、ナビ側CPU11でのSDカード50に格納されているデータの処理が終了した場合に、SDカードスロット31との接続をナビ側CPU11からAV側CPU21に切り替えるように構成することによって、SDカードスロット31にSDカード50を接続した際に、ナビ側CPU11により処理可能なデータを迅速に処理することができ、かつ、AV側CPU21により処理可能なデータも自動的に処理することができる。
【0047】
また、第1実施形態では、上記のように、ナビ側CPU11を、SDカードスロット31にSDカード50が接続されたか否かを判断するとともに、SDカード50が接続されたと判断した場合に、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU11により処理可能なデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報など)が含まれているか否かを判断するように構成することによって、SDカード50にナビ側CPU11により処理可能なデータが含まれていない場合に、SDカードスロット31にSDカード50が接続されたことを起点(トリガー)として自動的にSDカードスロット31にナビ側CPU11により処理可能なデータが含まれているか否かを判断することができる。
【0048】
また、第1実施形態では、上記のように、AV側CPU21を、SDカードスロット31との接続がナビ側CPU11からAV側CPU21に切り替えられた場合に、SDカード50に格納されているデータにAV側CPU21により処理可能なデータが含まれているか否かを判断するとともに、SDカード50に格納されているデータにAV側CPU21により処理可能なデータが含まれている場合には、SDカード50に格納されているデータを処理するように構成することによって、ナビ側CPU11により処理できないデータをAV側CPU21により自動的に処理することができる。
【0049】
また、第1実施形態では、上記のように、AV側CPU21を、SDカードスロット31と接続している場合において、SDカードスロット31とSDカード50との接続状態を判断するとともに、SDカードスロット31とSDカード50との接続が解除されたと判断した場合に、SDカードスロット31とSDカード50との接続が解除されたことをナビ側CPU11に通知するように構成することによって、ナビ側CPU11とSDカードスロット31とが接続されていない場合にも、AV側CPU21からの通知により、ナビ側CPU11はSDカードスロット31とSDカード50との接続が解除されたことを認識することができる。
【0050】
また、第1実施形態では、上記のように、ナビ側CPU11を、SDカードスロット31とSDカード50との接続が解除されたことがAV側CPU21から通知された場合に、SDカードスロット31がナビ側CPU11と接続するようにSDインターフェーススイッチ32を制御するように構成することによって、SDカード50とSDカードスロット31との接続が解除された状態では常にSDカードスロット31とナビ側CPU11とが接続されるので、次回にSDカードスロット31にSDカード50が接続された場合に、ナビ側CPU11は接続されたSDカード50に格納されているデータを容易に優先的に認識することができる。
【0051】
また、第1実施形態では、上記のように、SDカードスロット31を1つだけ設けることによって、ナビ側CPU11により処理可能なデータが格納されたSDカード用のSDカードスロットと、AV側CPU21により処理可能なデータが格納されたSDカード用のSDカードスロットとの複数のSDカードスロットを設ける場合と比べて、部品点数が増加するのを抑制することができる。また、ナビ側CPU11により処理可能なデータが格納されたSDカード50とAV側CPU21により処理可能なデータが格納されたSDカード50とのいずれをSDカードスロット31に接続したとしても、その格納データをナビ側CPU11またはAV側CPU21により処理することができる。その結果、SDカードスロット31を1つだけ設ける構成のシステムにおいてもSDカード50に格納された様々なデータの処理を問題なく行うことができる。
【0052】
(第2実施形態)
次に、図7および図8を参照して、第2実施形態によるカーナビゲーションシステム100の構成について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、SDカード50を接続可能なSDカードスロットを2つ(SDカードスロット131および133)設けた例について説明する。
【0053】
図7に示すように、本発明の第2実施形態によるカーナビゲーションシステム100は、ユーザに道案内を行うためのプログラム処理を主に行うカーナビゲーションユニット110と、AV機能に関するプログラム処理を主に行うAVユニット120とを備えている。なお、カーナビゲーションシステム100は、本発明の「切替制御システム」の一例である。また、第2実施形態では、カーナビゲーションシステム100は、さらに、SDカード50を読み取り可能なSDカードスロット131および133と、カーナビゲーションユニット110またはAVユニット120のいずれかとSDカードスロット131との接続を切替可能なSDインターフェーススイッチ132と、カーナビゲーションユニット110またはAVユニット120のいずれかとSDカードスロット133との接続を切替可能なSDインターフェーススイッチ134と、液晶表示部(LCD)41と、デジタルアナログコンバータ42と、入力ボタン43とを備えている。なお、SDカードスロット131および133は、それぞれ、本発明の「可搬型記憶媒体接続部」の一例であり、SDインターフェーススイッチ132および134は、それぞれ、本発明の「切替部」の一例である。
【0054】
カーナビゲーションシステム100のカーナビゲーションユニット110は、カーナビゲーションユニット110の制御を行うナビ側CPU111と、ナビ側CPU111に接続されたROM112およびRAM113と、カーナビゲーションシステム1の位置を調べるためのGPS処理部14と、ナビ側CPU111とSDインターフェーススイッチ132とを接続するSDインターフェース115と、ナビ側CPU111とSDインターフェーススイッチ134とを接続するSDインターフェース116とを含んでいる。なお、ナビ側CPU111は、本発明の「第1制御部」の一例である。
【0055】
また、カーナビゲーションシステム100のAVユニット120は、カーナビゲーションユニット110以外のシステムであるAVユニット120の制御を行うAV側CPU121と、AV側CPU121に接続されたROM122およびRAM123と、ラジオ放送データを取得するラジオチューナー24と、AV側CPU121とSDインターフェーススイッチ132とを接続するSDインターフェース125と、AV側CPU121とSDインターフェーススイッチ134とを接続するSDインターフェース126とを含んでいる。なお、AV側CPU121は、本発明の「第2制御部」の一例である。
【0056】
また、SDカードスロット131および133は、SDカード50を挿入可能に構成されており、SDカード50が差し込まれた際に、SDカード50に格納されているデータを読み取り可能に構成されている。
【0057】
また、SDインターフェーススイッチ132は、カーナビゲーションユニット110のSDインターフェース115とAVユニット120のSDインターフェース125とに選択的(択一的)に切替可能に構成されている。具体的には、SDインターフェーススイッチ132は、カーナビゲーションユニット110のSDインターフェース115およびAVユニット120のSDインターフェース125の両方に接続されており、SDカードスロット131をSDインターフェース115およびSDインターフェース125のいずれか一方と選択的に切替接続するように構成されている。また、SDインターフェーススイッチ134は、カーナビゲーションユニット110のSDインターフェース116とAVユニット120のSDインターフェース126とに選択的(択一的)に切替可能に構成されている。具体的には、SDインターフェーススイッチ134は、カーナビゲーションユニット110のSDインターフェース116およびAVユニット120のSDインターフェース126の両方に接続されており、SDカードスロット133をSDインターフェース116およびSDインターフェース126のいずれか一方と選択的に切替接続するように構成されている。また、SDインターフェーススイッチ132は、カーナビゲーションユニット110のナビ側CPU111の切替指示があった場合にのみ、SDインターフェース115またはSDインターフェース125のいずれかへの切替操作が行われるように構成されている。また、SDインターフェーススイッチ134は、カーナビゲーションユニット110のナビ側CPU111の切替指示があった場合にのみ、SDインターフェース116またはSDインターフェース126のいずれかへの切替操作が行われるように構成されている。
【0058】
ここで、第2実施形態では、ナビ側CPU111は、SDインターフェース115およびSDインターフェーススイッチ132を介してSDカードスロット131と接続可能に構成されている。また、ナビ側CPU111は、SDインターフェース116およびSDインターフェーススイッチ134を介してSDカードスロット133と接続可能に構成されている。そして、ナビ側CPU111は、SDカードスロット131にSDカード50が接続された場合に、SDインターフェース125よりも優先的にSDインターフェース115に接続されるようにSDインターフェーススイッチ132を制御するとともに、SDカードスロット133にSDカード50が接続された場合に、SDインターフェース126よりも優先的にSDインターフェース116に接続されるようにSDインターフェーススイッチ134を制御するように構成されている。また、ナビ側CPU111は、SDカード50に格納されているデータ内容に応じて、SDカードスロット131との接続をAVユニット120のAV側CPU121に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ132を制御するように構成されている。
【0059】
具体的には、第2実施形態では、ナビ側CPU111は、SDカードスロット131に接続されたSDカード50に格納されているデータにナビ側CPU111により処理可能なデータ(ROM112に格納されているプログラムのアップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれているか否かを判断するように構成されている。そして、ナビ側CPU111は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU111により処理可能なデータ(アップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報など))が含まれている場合には、処理可能なデータを処理するように構成されている。また、ナビ側CPU111は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU111により処理可能なデータ(アップデートデータなど)が含まれていない場合には、SDカードスロット131とSDインターフェース115とが接続された状態からSDカードスロット131とSDインターフェース125とが接続された状態に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ132を制御するように構成されている。
【0060】
また、第2実施形態では、ナビ側CPU111は、SDカード50に格納されているデータ内容に応じて、SDカードスロット133との接続をAVユニット120のAV側CPU121に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ134を制御するように構成されている。
【0061】
具体的には、第2実施形態では、ナビ側CPU111は、SDカードスロット133に接続されたSDカード50に格納されているデータにナビ側CPU111により処理可能なデータ(ROM112に格納されているプログラムのアップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれているか否かを判断するように構成されている。そして、ナビ側CPU111は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU111により処理可能なデータ(アップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれている場合には、処理可能なデータを処理するように構成されている。また、ナビ側CPU111は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU111により処理可能なデータ(アップデートデータなど)が含まれていない場合には、SDカードスロット133とSDインターフェース116とが接続された状態からSDカードスロット133とSDインターフェース126とが接続された状態に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ134を制御するように構成されている。
【0062】
また、第2実施形態では、AV側CPU121は、SDインターフェース125およびSDインターフェーススイッチ132を介してSDカードスロット131と接続可能に構成されている。また、AV側CPU121は、SDインターフェース126およびSDインターフェーススイッチ134を介してSDカードスロット133と接続可能に構成されている。また、AV側CPU121は、図8に示すように、SDカードスロット131とSDカード50との接続が解除された場合に、SDカード50との接続が解除されたことをカーナビゲーションユニット110のナビ側CPU111に通知するように構成されている。また、AV側CPU121は、SDカードスロット133とSDカード50との接続が解除された場合に、SDカード50との接続が解除されたことをカーナビゲーションユニット110のナビ側CPU111に通知するように構成されている。
【0063】
第2実施形態では、上記のように、2つのSDカードスロット131および133を設けるとともに、2つのSDインターフェーススイッチ132および134を設け、SDカードスロット131との接続をナビ側CPU111からAV側CPU121に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ132を制御するとともに、SDカードスロット133との接続をナビ側CPU111からAV側CPU121に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ134を制御している。このように構成することによって、2つのSDカードスロット131および133のうちいずれのSDカードスロット131および133にSDカード50を接続した場合にも、データ内容に応じて自動的にSDカードスロット131および133の接続をナビ側CPU111からAV側CPU121に切り替えることができるので、SDカードスロット131および133の接続先を切り替える際のユーザの利便性を向上することができる。
【0064】
なお、第2実施形態のその他の構成および効果は、上記の第1実施形態と同様である。
【0065】
(第3実施形態)
次に、図9〜図11を参照して、第3実施形態によるカーナビゲーションシステム200の構成について説明する。この第3実施形態では、上記第1および第2実施形態とは異なり、カーナビゲーションユニット210およびAVユニット220に加えて、道路情報の取得などを行うITS(Intelligent Transport Systems)ユニット260を設けた例について説明する。
【0066】
図9に示すように、本発明の第3実施形態によるカーナビゲーションシステム200は、ユーザに道案内を行うためのプログラム処理を主に行うカーナビゲーションユニット210と、AV機能に関するプログラム処理を主に行うAVユニット220と、道路情報の取得に関するプログラム処理を主に行うITSユニット260とを備えている。なお、カーナビゲーションシステム200は、本発明の「切替制御システム」の一例である。また、カーナビゲーションシステム200は、さらに、SDカード50を読み取り可能な1つのSDカードスロット231と、カーナビゲーションユニット210、AVユニット220またはITSユニット260のいずれかにSDカードスロット231との接続を切替可能なSDインターフェーススイッチ232と、液晶表示部(LCD)41と、デジタルアナログコンバータ42と、入力ボタン43とを備えている。なお、SDカードスロット231は、本発明の「可搬型記憶媒体接続部」の一例であり、SDインターフェーススイッチ232は、本発明の「切替部」の一例である。
【0067】
また、第3実施形態では、ITSユニット260は、ITSユニット260の制御を行うITSCPU261と、ITSCPU261に接続されたROM262およびRAM263と、ITSCPU261とSDインターフェーススイッチ232とを接続するSDインターフェース265とを含んでいる。なお、ITSCPU261は、本発明の「第2制御部」の一例である。
【0068】
また、SDカードスロット231は、SDカード50を挿入可能に構成されており、SDカード50が差し込まれた際に、SDカード50に格納されているデータを読み取り可能に構成されている。
【0069】
また、SDインターフェーススイッチ232は、カーナビゲーションユニット210のSDインターフェース15とAVユニット220のSDインターフェース25とITSユニット260のSDインターフェース265とに選択的(択一的)に切替可能に構成されている。これにより、SDカードスロット231をカーナビゲーションユニット210のナビ側CPU211、AVユニット220のAV側CPU221またはITSユニット260のITSCPU261のいずれかと選択的に切替接続することが可能である。すなわち、SDインターフェーススイッチ232によりSDカードスロット231とSDインターフェース25とが接続された場合には、AVユニット220のAV側CPU221は、SDインターフェース25およびSDインターフェーススイッチ232を介してSDカードスロット231と接続される。また、SDインターフェーススイッチ232によりSDカードスロット231とSDインターフェース265とが接続された場合には、ITSユニット260のITSCPU261は、SDインターフェース265およびSDインターフェーススイッチ232を介してSDカードスロット231と接続される。また、SDインターフェーススイッチ232は、カーナビゲーションユニット210のナビ側CPU211の切替指示があった場合にのみ、SDインターフェース15、SDインターフェース25またはSDインターフェース265のいずれかへの切替操作が行われるように構成されている。
【0070】
第3実施形態では、カーナビゲーションシステム200のカーナビゲーションユニット210のナビ側CPU211は、SDインターフェース15およびSDインターフェーススイッチ232を介してSDカードスロット231と接続可能に構成されている。そして、ナビ側CPU211は、SDカードスロット231にSDカード50が接続された場合に、SDインターフェース25および265よりも優先的にSDインターフェース15にSDカードスロット231に接続されるようにSDインターフェーススイッチ232を制御するように構成されている。これにより、SDカードスロット231にSDカード50が接続された際には、SDカードスロット231にナビ側CPU211が接続される。この場合には、図11のSDカード非接続状態がナビ側CPU接続状態に移行(図11のA2参照)される。また、ナビ側CPU211は、SDカード50に格納されているデータ内容に応じて、SDカードスロット231との接続をナビ側CPU211からAVユニット220のAV側CPU221に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ232を制御するように構成されている。なお、ナビ側CPU211は、本発明の「第1制御部」の一例である。
【0071】
具体的には、第3実施形態では、ナビ側CPU211は、SDカードスロット231に接続されたSDカード50に格納されているデータにナビ側CPU211により処理可能なデータ(プログラムのアップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれているか否かを判断するように構成されている。そして、ナビ側CPU211は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU211により処理可能なデータ(アップデートデータ(地図更新データおよび目的地・経路情報)など)が含まれている場合には、図11のナビ側CPU接続状態で、処理可能なデータを処理するように構成されている。
【0072】
また、ナビ側CPU211は、SDカード50に格納されているデータにナビ側CPU211により処理可能なデータ(アップデートデータなど)が含まれていない場合には、SDカード50にAV側CPU221により処理可能なAVデータ(圧縮音楽データおよび圧縮映像データなど)およびITSCPU261により処理可能なITSデータ(道路情報などのアップデートデータ)が含まれているか否かを判断するように構成されている。そして、ナビ側CPU211は、SDカード50にAV側CPU221により処理可能なAVデータ(圧縮音楽データおよび圧縮映像データなど)が格納されていると判断した場合には、SDカードスロット231との接続をナビ側CPU211からAVユニット220のAV側CPU221に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ232を制御するように構成されている。これにより、図11のナビ側CPU接続状態がAV側CPU接続状態に移行(図11のC2参照)される。また、ナビ側CPU211は、SDカード50にITSCPU261により処理可能なITSデータ(道路情報などのアップデートデータ)が格納されていると判断した場合には、SDカードスロット231との接続をナビ側CPU211からITSユニット260のITSCPU261に切り替えるようにSDインターフェーススイッチ232を制御するように構成されている。これにより、図11のナビ側CPU接続状態がITSCPU接続状態に移行(図11のE2参照)される。
【0073】
また、ナビ側CPU211は、SDカードスロット231とSDカード50との接続が解除された場合に、図11のナビ側CPU接続状態からSDカード非接続状態に移行(図11のB2参照)するように構成されている。
【0074】
また、AV側CPU221は、AV側CPU接続状態(図11参照)において、図10に示すように、SDカードスロット231とSDカード50との接続が解除された場合に、SDカード50との接続が解除されたことをカーナビゲーションユニット210のナビ側CPU211に通知するように構成されている。このAV側CPU221からの通知に基づいて、図11のAV側CPU接続状態がSDカード非接続状態に移行(図11のD2参照)される。なお、AV側CPU221は、本発明の「第2制御部」の一例である。
【0075】
また、ITSCPU261は、SDカードスロット231とSDカード50との接続が解除された場合に、SDカード50との接続が解除されたことをカーナビゲーションユニット210のナビ側CPU211に通知するように構成されている。これにより、図11のITSCPU接続状態がSDカード非接続状態に移行(図11のF2参照)される。
【0076】
第3実施形態では、上記のように、ナビ側CPU211、AV側CPU221およびITSCPU261の3つのCPU(制御部)に対して、SDカードスロット231を切替接続可能に構成することによって、SDカード50にナビ側CPU211により処理可能なデータ、AV側CPU221により処理可能なデータ、および、ITSCPU261により処理可能なデータのいずれが格納されている場合にも、適切に各種データを処理することができる。
【0077】
なお、第3実施形態のその他の構成および効果は、上記の第1実施形態と同様である。
【0078】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0079】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明の切替制御システムの一例としてのカーナビゲーションシステムに本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。切替制御システムであれば、たとえば、カーオーディオシステム、テレビジョン装置および携帯電話などのカーナビゲーションシステム以外の他の切替制御システムに適用してもよい。
【0080】
また、上記第1〜第3実施形態では、可搬型記憶媒体の一例としてSDカードを適用した例について示したが、本発明はこれに限られない。可搬型記憶媒体であれば、たとえば、マルチメディアカード(MMC)およびUSBメモリなどのSDカード以外の他の可搬型記憶媒体を用いるシステムに本発明を適用してもよい。
【0081】
また、上記第1および第2実施形態では、カーナビゲーションユニットをナビ側CPUにより制御するとともにAVユニットをAV側CPUにより制御することにより、カーナビゲーションユニットおよびAVユニットのそれぞれを1つのCPUにより制御する例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数のプロセッサコア(たとえば2つのプロセッサコア)を含む1つのCPUにより、カーナビゲーションユニットおよびAVユニットを制御するようにしてもよい。すなわち、一方のプロセッサコアによりカーナビゲーションユニットを制御し、他方のプロセッサコアによりAVユニットを制御してもよい。この場合、一方のプロセッサコアは、本発明の「第1制御部」の一例であり、他方のプロセッサコアは、本発明の「第2制御部」の一例である。なお、プロセッサコアとは、演算処理を行うための論理回路などが実装されたCPUの中核部分のことをいう。
【0082】
また、上記第3実施形態では、カーナビゲーションユニットをナビ側CPUにより制御し、AVユニットをAV側CPUにより制御し、ITSユニットをITSCPUにより制御することにより、カーナビゲーションユニット、AVユニットおよびITSユニットのそれぞれを1つのCPUにより制御する例について示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数のプロセッサコア(たとえば3つのプロセッサコア)を含む1つのCPUにより、カーナビゲーションユニット、AVユニットおよびITSユニットを制御するようにしてもよい。すなわち、第1のプロセッサコアによりカーナビゲーションユニットを制御し、第2のプロセッサコアによりAVユニットを制御し、第3のプロセッサコアによりITSユニットを制御してもよい。この場合、第1のプロセッサコアは、本発明の「第1制御部」の一例であり、第2のプロセッサコアおよび第3のプロセッサコアは、本発明の「第2制御部」の一例である。
【0083】
また、上記第3実施形態では、ナビ側CPUが、SDカードにナビ側CPUにより処理可能なデータ、AV側CPUにより処理可能なデータおよびITSCPUにより処理可能なデータが含まれているか否かを判断する例について示したが、本発明はこれに限られない。図12および図13に示す第3実施形態の変形例に示すように、ナビ側CPU311が、SDカード50にナビ側CPU311により処理可能なデータ、AV側CPU321により処理可能なデータおよびITSCPU361により処理可能なデータが含まれているか否かを判断することなく、AV側CPU321およびITSCPU361の切替接続要求に応じて、ナビ側CPU311が、ナビ側CPU311、AV側CPU321またはITSCPU361と、SDカードスロット231とを接続するように制御してもよい。
【0084】
具体的には、上記変形例では、図12に示すように、ナビ側CPU311、AV側CPU321およびITSCPU361は、双方向通信可能なICインターフェースにより互いに接続されている。これにより、ナビ側CPU311、AV側CPU321およびITSCPU361は、交互に情報通信することが可能となる。その結果、たとえば、AV側CPU接続状態(図13参照)である場合にも、AV側CPU321は、ナビ側CPU311に接続解除の要求をすることが可能となるとともに、ナビ側CPU接続状態(図13参照)に移行させるようにナビ側CPU311に切替接続要求することが可能となる。この場合には、ナビ側CPU接続状態からAV側CPU接続状態にのみ移行可能な上記第3実施形態とは異なり、AV側CPU接続状態からナビ側CPU接続状態に移行(図13のC3参照)することが可能となる。また、たとえば、ITSCPU接続状態(図13参照)である場合にも、ITSCPU361は、ナビ側CPU311に接続解除するとともに、ナビ側CPU接続状態(図13参照)に移行させるようにナビ側CPU311に要求することが可能となるので、ナビ側CPU接続状態とAV側CPU接続状態とで相互に移行することが可能となる。この場合には、ナビ側CPU接続状態からITSCPU接続状態にのみ移行可能な上記第3実施形態とは異なり、ITSCPU接続状態からナビ側CPU接続状態に移行(図13のE3参照)することが可能となる。なお、ナビ側CPU311は、本発明の「第1制御部」の一例であり、AV側CPU321およびITSCPU361は、それぞれ、本発明の「第2制御部」の一例である。
【0085】
第3実施形態の変形例では、上記のように、上記第3実施形態によるカーナビゲーションシステム200とは異なり、ナビ側CPU311、AV側CPU321およびITSCPU361の処理状態に伴って、自由にSDインターフェーススイッチ232の接続先を切り替えることができる。この場合、たとえば、第3実施形態では、ナビ側CPU接続状態からAV側CPU接続状態に遷移した場合には、SDカード50が抜き取られた非接続状態を経なければナビ側CPU接続状態に戻ることができないが、第3実施形態の変形例では、たとえば、非接続状態を経なくてもAV側CPU接続状態からナビ接続状態に遷移できる。また、ナビ側CPU接続状態、AV側CPU接続状態、ITSCPU接続状態および非接続状態の間で接続状態を自由に遷移することができる。これにより、状況に応じて即座に接続状態を切り替えることによって、データの読み出しおよび書き込みなどを各CPUにより行うことができる。
【符号の説明】
【0086】
1、100、200 カーナビゲーションシステム(切替制御システム)
10 110、210 カーナビゲーションユニット
11、111、211、311 ナビ側CPU(第1制御部)
20、120、220 AVユニット(カーナビゲーションユニット以外のユニット)
21、121、221、321 AV側CPU(第2制御部)
31、131、133、231 SDカードスロット(可搬型記憶媒体接続部)
32、132、134、232 SDインターフェーススイッチ(切替部)
50 SDカード(可搬型記憶媒体)
260 ITSユニット(カーナビゲーションユニット以外のユニット)
261、361 ITSCPU(第2制御部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可搬型記憶媒体が接続されるとともに、前記可搬型記憶媒体に格納されたデータを読み取り可能な可搬型記憶媒体接続部と、
前記可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第1制御部と、
前記可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第2制御部と、
前記第1制御部により制御され、前記可搬型記憶媒体接続部を前記第1制御部または前記第2制御部のいずれかと接続するように切替可能な切替部とを備え、
前記第1制御部は、優先的に前記可搬型記憶媒体接続部に接続されるように前記切替部を制御するとともに、前記可搬型記憶媒体が前記可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、前記可搬型記憶媒体のデータの内容に応じて、前記可搬型記憶媒体接続部との接続を前記第1制御部から前記第2制御部に切り替えるように前記切替部を制御するように構成されている、切替制御システム。
【請求項2】
前記第1制御部は、前記可搬型記憶媒体が前記可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、前記可搬型記憶媒体のデータの内容を検出し、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータに前記第1制御部により処理可能なデータが含まれている場合に、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータを処理する制御を行うとともに、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータに前記第1制御部により処理可能なデータが含まれていない場合、または、前記第1制御部による前記可搬型記憶媒体に格納されているデータの処理が終了した場合に、前記可搬型記憶媒体接続部との接続を前記第1制御部から前記第2制御部に切り替えるように構成されている、請求項1に記載の切替制御システム。
【請求項3】
前記第1制御部は、前記可搬型記憶媒体接続部に前記可搬型記憶媒体が接続されたか否かを判断するとともに、前記可搬型記憶媒体接続部に前記可搬型記憶媒体が接続されたと判断した場合に、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータに前記第1制御部により処理可能なデータが含まれているか否かを判断するように構成されている、請求項2に記載の切替制御システム。
【請求項4】
前記第2制御部は、前記可搬型記憶媒体接続部との接続が前記第1制御部から前記第2制御部に切り替えられた場合に、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータに前記第2制御部により処理可能なデータが含まれているか否かを判断するとともに、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータに前記第2制御部により処理可能なデータが含まれている場合には、前記可搬型記憶媒体に格納されているデータを処理するように構成されている、請求項2または3に記載の切替制御システム。
【請求項5】
前記第2制御部は、前記可搬型記憶媒体接続部に接続されている場合において、前記可搬型記憶媒体接続部と前記可搬型記憶媒体との接続状態を判断するとともに、前記可搬型記憶媒体接続部と前記可搬型記憶媒体との接続が解除されたと判断した場合に、前記可搬型記憶媒体接続部と前記可搬型記憶媒体との接続が解除されたことを前記第1制御部に通知するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の切替制御システム。
【請求項6】
前記第1制御部は、前記可搬型記憶媒体接続部と前記可搬型記憶媒体との接続が解除されたことが前記第2制御部から通知された場合に、前記可搬型記憶媒体接続部と前記第1制御部とを接続するように前記切替部を制御するように構成されている、請求項5に記載の切替制御システム。
【請求項7】
前記可搬型記憶媒体接続部は、1つである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の切替制御システム。
【請求項8】
前記第1制御部は、カーナビゲーションユニットを制御するとともに、前記可搬型記憶媒体に格納されている前記カーナビゲーションユニットの更新データを処理可能に構成されており、
前記第2制御部は、前記カーナビゲーションユニット以外のユニットのデータを処理可能に構成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の切替制御システム。
【請求項9】
可搬型記憶媒体が接続されるとともに、前記可搬型記憶媒体に格納されたデータを読み取り可能な可搬型記憶媒体接続部と、
前記可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第1制御部と、
前記可搬型記憶媒体接続部と選択的に接続可能に構成された第2制御部と、
前記第1制御部により制御され、前記可搬型記憶媒体接続部を前記第1制御部または前記第2制御部のいずれかと接続するように切替可能な切替部とを備え、
前記第1制御部は、優先的に前記可搬型記憶媒体接続部に接続されるように前記切替部を制御するとともに、前記可搬型記憶媒体が前記可搬型記憶媒体接続部に接続された場合に、前記可搬型記憶媒体のデータの内容に応じて、前記可搬型記憶媒体接続部との接続を前記第1制御部から前記第2制御部に切り替えるように前記切替部を制御するように構成されている、カーナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−113430(P2011−113430A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−271083(P2009−271083)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】