説明

列車編成可能な鉄道運転シミュレーションゲームシステム

【課題】運転する列車の編成を任意にアレンジし、列車編成の運動(運転)特性を楽しむことができる鉄道運転シミュレーションゲームシステムにおける列車編成方式を提供する。
【解決手段】ゲーム機1のカード読込部6にカードを置くと、カード読取装置がそのカードの車両形式を読み込む。車両情報データベースを参照することによりカードから読み取った列車の車両形式の情報を検索取得する。カードを読み込んだときの配列にしたがって列車を編成し、列車の走行性能などの物理的パラメータを設定した列車の画像を作成表示し、この編成した列車で鉄道運転シミュレーションゲームを行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲーム機で使用する列車をプレイヤが編成することができる鉄道運転シミュレーションゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
本件出願人は、運転席前方の景色をディスプレイに表示させ、その画像を見ながらマスコン,ブレーキレバーなどを操作し実際の列車運転と同様な醍醐味を味わうことができる列車運転シミュレーションゲーム装置を既に提案している(特許文献1)。
上記シミュレーションゲーム装置ではプレーヤはゲーム開始時に路線や特急,普通電車などの列車種別を選び、選択された電車のダイヤに従って運転のシミュレータを行うものである。したがって、プレーヤが路線,列車種別を選択すれば、その列車に予め決められているダイヤの通りに運行しなければならない。
【0003】
また、理想ダイヤ情報に対し、実際のダイヤ時刻と比較してプレイヤの列車の到達時刻の時間差に基づいて信号表示を制御する列車シミュレーションゲーム装置を提案している(特許文献2)。これは、理想ダイヤの到達予定時刻とプレイヤの列車の到達時刻の時間差の度合いに基づき、プレイヤの列車が理由ダイヤの到達予定時刻より早く着いたときに、段階的に信号表示を切り替えるようにした信号システムを組み込んだものである。
【特許文献1】特開平10−244074号公報
【特許文献2】特開平11−231767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記提案は、いずれもダイヤに関し、ダイヤの時刻通りに列車シミュレーションを行うもので、種々の列車を組み立て、その列車特有の走行性能に則って運転をできるものは存在しない。列車の走行性能が異なると運行するためのマスターレバーやブレーキレバーの操作を同じ列車シミュレーションゲームでも編成した列車毎に相違させなければならず、プレイヤは編成列車毎の特有の運転を楽しむことが可能となる。
【0005】
本発明の目的は、運転する列車の編成を任意にアレンジし、列車編成の運動(運転)特性を楽しむことができる鉄道運転シミュレーションゲームシステムにおける列車編成方式を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、列車の車両形式の情報を格納する携帯形記憶媒体と、各列車の車両形式に対し物理的性能,形状などの車両情報を記憶する車両情報データベースと、前記1以上の携帯形記憶媒体から列車の車両形式の情報を読み取る読取装置と、前記車両情報データベースを参照することにより前記1以上の携帯記録媒体から読み取った列車の車両形式の車両情報を検索取得する車両情報取得手段と、前記携帯形記憶媒体を読取装置に読み込んだときの車両形式の編成組み合わせにしたがって列車を編成し、列車の走行性能などの物理的パラメータを設定する列車編成設定手段と、編成された列車の画像を作成する画像形成手段とを有し、前記携帯形記憶媒体から読み込んで編成した列車を画面に登場させて鉄道運転シミュレーションを可能にしたことを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記携帯形記憶媒体には列車の1つの車両形式のみを記憶する媒体であることを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記携帯形記憶媒体は、列車の車両情報をICタグ情報,磁気情報,IC記憶情報またはバーコード情報で保持するカード形または装置形の記憶メディアであることを特徴とする。
本発明の請求項4は、請求項1,2または3記載の発明において 前記鉄道運転シミュレーションゲームシステムは、1以上のゲーム機とサーバ装置とから構成されるとともに前記車両情報データベースは前記サーバ装置に配置し、前記ゲーム機は、前記サーバ装置から前記車両情報データベースの車両情報および鉄道運行に関する情報を受信するとともに自らの運転状況の情報を前記サーバ装置に送信することにより、他のゲーム機の鉄道運転シミュレーションの列車の運行に対し調整を図った鉄道運転シミュレーションを可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記構成によれば、プレイヤは自分の好みの列車を編成して鉄道運転シミュレーションを行い、同じゲーム機でもその都度、列車編成を行うことにより、異なる鉄道運転シミュレーション運転を楽しむことができる。また、各種車両カードなど携帯形記録媒体を集める楽しみが増えるだけではなく、集めた車両カードによって独自の列車を組むという運転シミュレーション以外の楽しみもできる。さらに、多数の鉄道運転シミュレーションゲーム機をネットワークを介してサーハ装置に接続し、他の鉄道運転シミュレーションゲーム機の同じ路線の運行状況を得て、それら列車の運行と調整しながらシミュレーション操作を行う構成にすることにより、編成した列車のシミュレーションをさらに実際に則したものに近づけることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明による鉄道運転シミュレーションゲームシステムに用いるゲーム機の外観を示す斜視図である。
プレイヤ用の椅子10の前面に操作部と表示部2が配置されている。椅子10の内部には電車進行時に生じるゴーという音などの比較的低い音を出力するバスシェーカ9が組み込まれている。
【0009】
表示部2の左右にはスピーカ12が、上部にはタイトルパネル7が設けられている。操作部には架線電圧計11,列車の車両カードを読み取るためのカード読込部6およびスピードメータ5が配置されている。
電車の運転はマスコンレバー3とブレーキレバー4を操作することにより行う。マスコンレバー3は、手前に引くと停止状態から加速することができ、ブレーキレバー4は反時計方向(上から見て)に回転させると、ブレーキが解除状態からブレーキの効き具合が増加する。足元には警笛を発するための警笛ペダル8が備わっている。
【0010】
待機状態では表示部2に電車が走行している場面などのデモ画面が繰り返し表示されている。
図示しないコイン投入口からコインを投入すると、待機状態が解除される。カード読込部6に編成すべき列車の車両カードを搭載する。カードを配置した順序でカード情報が読み込まれ列車が編成されることとなる。ゲーム機内で列車編成処理が終了すると、路線およびラウンド(電車の種類)を選択する画面に切り換えられる。図示しない操作装置23(図2参照)により路線を選択すると、その情報はサーバ装置25に送られ、サーバ装置25から送られてきる選択路線についてのダイヤ情報が返送されてくる。このダイヤ情報にしたがって自らの練成した列車の運行時刻を取得し、選択する出発駅からスタートボタンを押すことにより、鉄道運転シミュレーションを開始することができる。
【0011】
図2は、図1のゲーム機の回路の実施の形態を示す回路ブロックであり、本発明に直接関係する部分のみを記載したものである。
コイン関連装置22へのコイン投入により、入出力制御装置24を介してCPU14に伝達され、ゲームが起動される。バックアップメモリ13にはコイン数・プレイ数などの設定値が格納される。CPU14はROM18よりゲーム全体を制御するプログラムを読み出し、読み出したプログラムにしたがって画像処理部21を制御し、初期画面をCRT2に表示させる。
RAM17はCPU14が演算をする場合に一時的にデータを格納するエリアであり、サーバ装置31から送られてくる車両情報,ダイヤ情報,閉塞信号,その他のデータを記憶することができる。
【0012】
コミュニケーションRAM15は、サウンドに関するCPU14の指令を格納するもので、CPU14がサウンド状況を確認するときに用いられる。
サウンドシステム回路16によりサウンドが生成され、スピーカ12およびバスシェーカ9より運転時の種々のサウンドおよび音声が出力される。
ROM18にはゲーム全体を制御するプログラムの他、鉄道運転シミュレーションゲームソフトが格納されている。
カード読取装置27は、車両形式の情報が格納されたカード26を複数枚配置して読み込むカード読込部6を有しており、カード26が配置されたとき、その配置した順序にしたがって車両情報を読み込み、その情報をCPU14に送出する。プレイヤは編成したい順序でカード読込部6にカード26を置くことにより、そのような編成の列車を組むことができる。
【0013】
CPU14は、ゲーム制御部14a,車両情報等取得部14b,列車編成設定部14c,画像形成部14dおよび列車運転処理部14eの各機能を備えている。ゲーム制御部14aはゲーム機起動によりゲームプログラムをROM18から読み出し鉄道運転シミュレーションゲームを立ち上げる機能を有するものである。
車両情報等取得部14bは、サーバ装置31のデータベース30を検索し、該データベース30に格納されている車両情報データ領域30aの車両情報や、図示しない鉄道運行に関する情報を読み出し取得するためのものである。
列車編成設定部14cはカード26をカード読取装置27に読み込んだときのカードの配列の順序にしたがって列車を編成し、列車の走行性能などの物理的パラメータを設定するためのものである。画像形成部14dは画面に表示する編成列車の画像を作成するためのものである。
【0014】
列車運転処理部14eは、プレイヤの運転シミュレーションの評価を行い、それに対し加点や減点計算を行い、ゲームのクリヤ,オーバの条件や持ち点の判定などを行うものである。
通信部19は、サーバ装置31と通信可能であり、該通信部19によりアクセスされるサーバ装置31のデータベース30は、車両情報が格納されているデータベース領域30aを有している。データベース30にはこの他に図示しない鉄道運行に関するダイヤ情報その他の情報の領域を有している。RAM17は、サーバ装置30から送られる車両情報データ,ダイヤ情報データ,閉塞信号データなどを格納する記憶部である。
【0015】
図3は、カードに記憶されている車両形式の情報例を示す図である。
カードには列車形式,車両の種類,重量,加速力,制動力,走行抵抗,固体情報が記憶されている。例えば、車両形式は205系で、車両種類はクハ,重量は22000kg・・・固定情報は緑色である。それぞれについて補足説明、例えば、直流通勤型車両,制御車(運転台つき先頭車両),軽量ステンレス,モータなし・トレーラー車両,空気ブレーキ+電気ブレーキ,山手線塗色などが記載されている。この車両は先頭車両用であり、上記情報が車両形式の情報としてCPU14に読み込まれる。
【0016】
図4は、カードを多数配列した状態を示す図およびその配列で編成された列車の例を示す図である。
カード読取装置27のカード読込部6に、全部で5枚のカードを配列した状態を示しており、カード28aは205系・クハ・山手線のカード,カード28bは205系・モハ・山手線のカード,カード28cは205系・サハ・山手線のカード,カード28dは205系・モハ・山手線のカードおよびカード28eは205系・クハ・山手線のカードをそれぞれ示している。
このような配列の列車編成は、図4(b)に示すように車両29a〜29eで編成された列車の画像として表示される。
【0017】
編成の仕方によってその列車特有の性能(重量,速度別走行抵抗など)が演算され、その情報にしたがって列車は運行される。例えば、制御車の加速度が大きくて,編成車両数が少なければ、加速性能は優れていることとなり、プレイヤはその点を考慮してマスコンレバーを操作しなければならない。さらにブレーキ性能が優れていて、編成車両数が少なければ、制御距離が短くなるため、そのようなことも考慮してブレーキレバーを操作しなければならない。
列車編成設定部14cでは、それぞれの車両のデータより上述したような性能を表す列車の総合的な物理的パラメータを演算設定することとなる。
【0018】
図5は、編成される列車の総重量および速度別走行抵抗の求め方の一例を説明するための図である。なお、図5および図6は株式会社 交友社 発刊 「最新 電車運転理論」(電車運転理論研究会編)を転載したものある。
電車総重量の求め方について、表1に示すように空車重量と旅客重量の計算式が記載されている。各車両を総計することにより総重量を求めることができる。
また、速度別走行抵抗は(1)式で算出でき、(1)式に速度V,車両編成数nおよび電車総重量Wを挿入すれば、表2に示すような速度別走行抵抗が求まる。この(1)式は速度定数査定基準規定で定められており、例えば、図Aに示すような走行特性となる(図6参照)。
【0019】
図7は、カード情報を読み取る処理および鉄道運転シミュレーションの処理の流れを説明するためのフローチャートである。
ゲーム起動時にシミュレーションゲーム機1はネットワークを介して鉄道運転の管理を行うサーバ装置31に接続される。コインを投入してゲームを立ち上げると、表示部2にはカード26をカード読込部6に置くように指示する表示がなされ、これに従ってプレイヤがカード26を配置する(ステップ(以下「S」という)001)と、カード読取装置27はその情報をCPU14に送る。
ゲーム制御部14aはカードデータの読み込みをしたか否かを判断し(S002)、読み込んだ場合には車両情報等取得部14bに制御を渡す。車両情報等取得部14bは車両情報データベース領域30aの車両情報データを参照し、その車両形式の車両データを検索する(S003)。そしてデータベース30の車両情報データベース領域30aより、該当する車両情報データを読み出し、RAM17に格納する(S004)。
【0020】
つぎに列車編成設定部14cは各車両データに基づき、列車を編成し、その物理的パラメータを設定する。そして画像形成部14dは、編成した列車の画像を作成し、表示部2に表示する(S005)。プレイヤがカードを配置して加えれば、S001に戻り、再度その車両情報を取得して列車の編成し直しをする(S002〜S005)。プレイヤが列車編成の作成を終了する操作をすると、鉄道運転シミュレーションゲームに進むこととなる。
CPU14は列車編成の処理が終了した後、表示部2に路線を選択するための画面を表示する。プレイヤがこの表示にしたがって編成された電車について操作装置23により路線を選択する(S006)と、車両情報等取得部14bは、サーバ装置31に該情報を送信する。サーバ装置31では、運転可能路線情報データが検索され、選択した路線に対するダイヤ情報が送られてくると、そのダイヤ情報を取得する(S007)。
【0021】
CPU14は取得したダイヤ情報に基づき画面にタイヤ対応の運転可能車両および運転可能駅を選択するための画面を表示する。プレイヤが運転可能車両および運転開始駅を選択して鉄道運転シミュレーションをマスコンレバー3を操作すると、編成列車は発車する。列車運転処理部14eは、この路線の列車の車両走行位置および運転状況を逐一、サーバ装置31に送る。サーバ装置31には他のゲーム機からも同様な情報が送られてくる。
サーバ装置31から信号情報が送られ各閉塞区間の閉塞信号機の信号が表示されると、プレイヤはその信号に従った運行を行うこととなる。
【0022】
運転シミュレーション中、列車運転処理部14eは、プレイヤの操作情報(各駅間をそれぞれ決められている時間内に走行したか、停止オーバーランしたかなどの情報)を評価し、所定の基準に沿って逐一加点または減点の計算を行う。またゲームクリア,ゲームオーバの条件および持ち点を監視し、ゲームクリア,ゲームオーバの条件が満たされた場合にはゲームを終了する。また、持ち点がなくなった場合にも同様にゲームを終了する(S008)。
プレイヤは自らが編成した列車による運転シミュレーションであるので、編成した列車特有の性能を考慮してマスコンレバー,ブレーキレバーを操作し、同じ路線のシミュレーションであっても、編成する列車によって異なる操作感を味わうことが可能となる。
【0023】
以上の実施の形態は、コインを投入してゲームを行う店舗ゲーム機で電車シミュレーションゲームをする場合を説明したが、運行管理のサーバ装置を介して家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機を接続し、鉄道運転シミュレーションゲームを同様に実現することも可能である。また、携帯形記憶媒体としてカードの実施の形態を説明したが、携帯形記憶媒体はカード状である必要はなく、立体的な装置形状であっても良い。カードの種類はICタグカード,ICカード,磁気カード,バーコードカード等、種々のものを用いることができる。かかる場合、カード読込部およびカード読取装置は、記憶されている信号形態によって読み込み、処理する構成を替える必要がある。例えば、ICタグカードでは読取側は電力を送信する機能および電波を受信する機能を有し、その電波の変調波をデコードしてデジィタル信号に変換してCPUに送る機能を備える必要がある。
【0024】
カード読込部の構成として1以上のカードを置いた位置を読み込み、列車を編成する例を説明したが、カードを置く位置は1箇所で、1つのカードを読み込んだ後、そのカードを取り除いて同じ位置につぎのカードを置くことにより、その順序で列車を編成するようにすることもできる。
また、1つのカードには1つの車両形式の情報が格納されている例を説明したが、1つのカードに複数の車両カードを格納する構成にしてもよい。かかる場合には1のカードから任意の順序で1つずつ車両形式の情報を読み込み列車編成する。
【産業上の利用可能性】
【0025】
プレイヤが自分の好みの列車を編成することができる1以上のゲーム機からなる鉄道運転シミュレーションゲームシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による鉄道運転シミュレーションゲームシステムに用いるゲーム機の外観図である。
【図2】図1のゲーム機の回路の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図3】カードに記憶されている車両形式の情報の例を示す図である。
【図4】カードを多数配列した状態を示す図およびその配列で編成された列車の例を示す図である。
【図5】編成される列車の総重量および速度別走行抵抗の求め方を説明するための図である。
【図6】編成される列車の走行抵抗を算出する方法を説明するための図である。
【図7】カード情報を読み取る処理および鉄道運転シミュレーションの処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0027】
1 シミュレーションゲーム機
2 表示部
3 マスコンレバー
4 ブレーキレバー
5 スピードメータ
6 カード読込部
7 タイトルパネル
8 警笛ペダル
9 バスシェーカー
10 椅子
11 架線電圧計
12 スピーカ
13 バックアップメモリ
14 CPU
15 コミュニケーションRAM
16 サウンドシステム回路
17 RAM
18 ROM
19 通信部
21 画像処理部
22 コイン関連装置
23 操作装置
24 入出力制御装置
26 カード
27 カード読取装置
28a〜28e カード
29a〜29e 車両
31 サーバ装置
30 データベース
30a 車両情報データベース領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車の車両形式の情報を格納する携帯形記憶媒体と、
各列車の車両形式に対し物理的性能,形状などの車両情報を記憶する車両情報データベースと、
前記1以上の携帯形記憶媒体から列車の車両形式の情報を読み取る読取装置と、
前記車両情報データベースを参照することにより前記1以上の携帯記録媒体から読み取った列車の車両形式の車両情報を検索取得する車両情報取得手段と、
前記携帯形記憶媒体を読取装置に読み込んだときの車両形式の編成組み合わせにしたがって列車を編成し、列車の走行性能などの物理的パラメータを設定する列車編成設定手段と、
編成された列車の画像を作成する画像形成手段とを有し、
前記携帯形記憶媒体から読み込んで編成した列車を画面に登場させて鉄道運転シミュレーションを可能にしたことを特徴とする列車編成可能な鉄道運転シミュレーションゲームシステム。
【請求項2】
前記携帯形記憶媒体には列車の1つの車両形式のみを記憶する媒体であることを特徴とする請求項1記載の列車編成可能な鉄道運転シミュレーションゲームシステム。
【請求項3】
前記携帯形記憶媒体は、列車の車両情報をICタグ情報,磁気情報,IC記憶情報またはバーコード情報で保持するカード形または装置形の記憶メディアであることを特徴とする請求項1または2記載の列車編成可能な鉄道運転シミュレーションゲームシステム。
【請求項4】
前記鉄道運転シミュレーションゲームシステムは、1以上のゲーム機とサーバ装置とから構成されるとともに前記車両情報データベースは前記サーバ装置に配置し、
前記ゲーム機は、前記サーバ装置から前記車両情報データベースの車両情報および鉄道運行に関する情報を受信するとともに自らの運転状況の情報を前記サーバ装置に送信することにより、他のゲーム機の鉄道運転シミュレーションの列車の運行に対し調整を図った鉄道運転シミュレーションを可能にしたことを特徴とする請求項1,2または3記載の列車編成可能な鉄道運転シミュレーションゲームシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−215762(P2007−215762A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39712(P2006−39712)
【出願日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【出願人】(306019111)株式会社タイトー (475)
【Fターム(参考)】