説明

刺激性を低下させたパーソナルケア組成物

本発明は、キャリア、並びに一定濃度のユーカリプトール、テルペン物質、及び補助芳香剤物質を有する精油成分の混合物を含有しているパーソナルケア組成物を提供するものである。本発明の組成物は皮膚に優しく、純粋な抽出精油を使用して組成物を製造した場合と同様の芳香及び活性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精油を含有しているパーソナルケア組成物の分野に関するものである。更に詳細には、本発明は、包括的な芳香特性及びアロマテラピー用途を変えることなく刺激性を低下させた(improved hyposensitivity)精油成分の混合物を含有しているパーソナルケア組成物をもたらすものである。
【背景技術】
【0002】
今日、市場にある多くのパーソナルケア組成物は、芳香剤として、また最近では種々の軽疾患の治療に有用な活性成分として、精油を含有している。前記使用法は、ユーザーが種々の精油を蒸発させて吸気するアロマテラピーへの関心から生じている。これにより、ローズマリーオイル及びラベンダーオイルがくつろぎ用に、ユーカリオイル及び柑橘系オイルが呼吸器感染の治療用に、またその他の種々の新しいオイルが鎮痛剤、筋弛緩剤などとして使用されるようになってきている。
【0003】
精油は化学物質の構成要素であり、その大部分はテルペン様物質である。各精油には、精油の個々の芳香及び活性をもたらす固有のテルペン及びその他の類似物質の混合物が含まれている。精油の組成物は、オイルの供給源のみでなく、抽出方法によってもそれぞれ異なる。抽出方法が異なると、重要成分の濃度及び比率の異なる精油が生成されることがあり、その結果、同じ供給源から分離させたにもかかわらず、精油の芳香及び活性特性が異なる場合がある。
【0004】
精油に関する問題点は、精油に含まれる可能性がある補助芳香剤物質の一部に、潜在的なアレルゲン及び/又は刺激薬として認識されている物質が含まれることである。これらの物質は、全体の比率において、過敏症的反応、又は皮膚発赤、灼熱、掻痒、更に重症の場合には浮腫及び皮膚剥脱として発症する皮膚炎症を引き起こす可能性がある。都合の悪いことには、同じ補助芳香剤物質であるリモネン、リナロール、ベンジルアルコール、及びゲラニオールなどは一般に、α−ピネン、β−ピネン、及びα−フェランドレンなどのテルペンと合わせて精油の芳香に欠かせないものであり、場合によっては、問題のオイルの意図するアロマテラピー活性に欠かせないものとなる。精油中のこれらの補助芳香剤物質を除去するのみでは、一般にオイルは芳香の効果やまろやかさ及びアロマテラピー活性の両方でユーザーの期待に沿わないものとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、アレルゲン特性を向上させたこれらの精油又は精油物質が含まれているパーソナルケア組成物への必要性が存在する。更に明確には、補助芳香剤物質の濃度を低下させた精油のみならず、付随の感応性の問題を生じることなく精油の芳香及び活性をもたらすために基本芳香剤及び特定のテルペン物質と組み合わせた補助芳香剤物質も所定の濃度及び比率で含まれているパーソナルケア組成物への必要性が存在する。
【0006】
ハセイン(Hussein)らによる米国特許第5,298,238号には、非テルペン化及び分留したペパーミントオイルを含有している液体口腔用組成物が開示されている。この組成物には、非常に低濃度の1,8−シネオール、α−ピネン、β−ピネン、リナロール、及びリモネンが含まれている。米国特許申請第2003/0012830A1号には、ユーカリプトール、α−ピネン、及びアセトンを含有している局所適用組成物が開示されている。欧州特許第1048293A号には、ユーカリプトール及びリモネン水溶液を含有している頭髪シラミ治療組成物が開示されている。WO98/17749号には、高濃度のα−ピネン及びβ−ピネンを含んだ低木のKunzea Ambiguaから抽出した精油が開示されている。WO98/17229号には、ユーカリプトールを25%以上及びリモネンを25%以上含有している薬剤が開示されている。米国特許申請第2003/0113277A1号には、組成物中に存在するトリクロサンなどのフェノール樹脂の味を隠すためにユーカリプトール及びリモネンを含有している口腔ケア組成物を開示している。上記の組成物はいずれも、補助芳香剤物質の濃度を十分に低下させて感応性反応を抑えることができない、すなわち低刺激性調製物ではないか、包括的な芳香又は関連のアロマテラピー活性の生成に十分な補助芳香剤物質も含有していないかのどちらかである。
【0007】
パーソナルケア組成物は、構成成分の芳香剤物質を選択的に混合することによって組成物の低刺激性を向上させる一方、組成物中で精油に備わっている芳香及び活性を最大化するように、精油を組成物で還元する精油成分物質を使用して調製可能であることが知られている。また、補助芳香剤物質を除去すると、精油の効果が全体的に低下すること、及びこれらの物質を低濃度かつその他のテルペン物質との選択比率で添加すると、皮膚に優しい純粋な抽出精油と同様の芳香及び活性を有する混合物が生成されることが知られている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、
a)0.01〜15%のユーカリプトールと、
b)0.01〜10%の、α−ピネン、β−ピネン、α−フェランドレン、パラ−シメン、又はこれらの混合物を含むテルペン物質と、
c)0.0001〜0.01%の、アミルシンナマル、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、シトラール、オイゲノール、ヒドロキシシトロネラール、イソオイゲノール、アミルシンナミルアルコール、サリチル酸ベンジル、シンナマル、クマリン、ゲラニオール、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキサンカルボキシアルデヒド、アニシルアルコール、桂皮酸ベンジル、ファルネソール、2(4−第三級−ブチルベンジルプロピオンアルデヒド)、リナロール、安息香酸ベンジル、シトロネロール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リモネン、炭酸メチルヘプチン、3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキサン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、又はこれらの混合物を含む補助芳香剤物質と、
d)キャリアと、
を含有しているパーソナルケア組成物の提供に関するものである。
【0009】
本発明の組成物は皮膚に優しく、純粋な抽出精油を使用して組成物を製造した場合と同様の芳香及び活性を有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本明細書の全ての重量、測定値及び濃度は、特に指定のされない限り、組成物全体に関して25℃で測定したものである。
【0011】
特に指定されない限り、本明細書で言及する組成物の百分率はすべて重量百分率であり、比率はすべて重量比である。
【0012】
特に指定されない限り、分子量はすべて重量平均分子量である。
【0013】
特に指定されない限り、本文内で参照する文献の出典すべての内容全体を本明細書に参考として組み込む。
【0014】
実際に測定した値の特定の例が提示されている場合を除いて、本明細書で言及する数値は「約」という語により修飾されていると考えるべきである。
【0015】
本明細書で有用な活性物質及び他の成分は、美容上及び/又は治療上の効果によって、あるいはそれらの前提とされる作用様式によって分類又は本明細書に記載してもよい。しかしながら、本明細書で有用な活性物質及び他の成分は、場合によっては美容上及び/又は治療上の効果を2つ以上提供できること、又は2つ以上の作用様式を介して機能できることを理解すべきである。それゆえ、本明細書での分類は便宜上のものであって、成分を特定の用途又は列記した用途に限定しようとするものではない。
【0016】
本発明のパーソナルケア組成物は、
a)0.01〜15%のユーカリプトールと、
b)0.01〜10%の、α−ピネン、β−ピネン、α−フェランドレン、パラ−シメン、又はこれらの混合物を含むテルペン物質と、
c)0.0001〜0.01%の、アミルシンナマル、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、シトラール、オイゲノール、ヒドロキシシトロネラール、イソオイゲノール、アミルシンナミルアルコール、サリチル酸ベンジル、シンナマル、クマリン、ゲラニオール、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキサンカルボキシアルデヒド、アニシルアルコール、桂皮酸ベンジル、ファルネソール、2(4−第三級−ブチルベンジルプロピオンアルデヒド)、リナロール、安息香酸ベンジル、シトロネロール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リモネン、炭酸メチルヘプチン、3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキサン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、又はこれらの混合物を含む補助芳香剤物質と、
d)キャリアと、
を含有している。
【0017】
本発明の組成物は皮膚に優しく、純粋な抽出精油を使用して組成物を製造した場合とほぼ同様の芳香及びアロマテラピー活性を有している。
【0018】
本発明のパーソナルケア組成物には基本芳香剤物質が含まれている。本発明の基本芳香剤物質はユーカリプトールから構成されている。ユーカリプトールは1,8−シネオールとしても知られており、ユーカリ精油から分離される物質で、ユーカリ精油に由来する名称を有するテルペン様物質である。ユーカリプトールは幅広い精油に含まれており、種々の含量で合成芳香剤用として用いられている。ユーカリプトールはユーカリオイル及びその他の精油の重要成分であり、それらの製油の幅広い活性及び芳香をもたらす成分と考えられる。ユーカリプトールは一般に以下に示す化学構造を有している。
【化1】

【0019】
本発明のパーソナルケア組成物には、ユーカリプトールが約0.01〜約15%含まれている。好ましくは、本明細書のパーソナルケア組成物には、ユーカリプトールが約0.1〜約10重量%、より好ましくは約0.2〜約8重量%、更に好ましくは約0.5〜約5重量%含まれている。
【0020】
ユーカリプトールは、ユーカリオイルなど、天然原料から抽出したものが市販されている。市販の供給元の好適な例としては、シムライズ(Symrise)(英国)、フレイ・アンド・ロー(Frey and Lau)(英国)、又はFDL(英国)から入手可能なユーカリプトールが挙げられる。
【0021】
本発明のパーソナルケア組成物には更にテルペン物質が含まれている。前記テルペン物質には、α−ピネン、β−ピネン、α−フェランドレン、パラ−シメン、又はこれらの混合物が含まれている。理論に束縛されるものではないが、テルペン物質は、アレルゲン性芳香剤物質と組み合わせると、特有の芳香特性を生成し、ユーカリ、ローズマリー、ラベンダーなどの精油に備わっている、くつろぎ、沈静、筋弛緩、無痛などの効果を提供するため、本明細書で有用であると考えられる。
【0022】
本発明の組成物には、約0.01〜約10重量%、好ましくは約0.1〜約6重量%、より好ましくは約0.5〜約5重量%、更に好ましくは約0.5〜約4重量%のテルペン物質が含まれている。
【0023】
本発明のテルペン物質は、以下の表に示す構造を有する化学物質である。
【表1】

【0024】
本発明のパーソナルケア組成物には、補助芳香剤物質が約0.0001〜約0.01%含まれている。本発明の補助芳香剤物質としては、アミルシンナマル、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、シトラール、オイゲノール、ヒドロキシシトロネラール、イソオイゲノール、アミルシンナミルアルコール、サリチル酸ベンジル、シンナマル、クマリン、ゲラニオール、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキサンカルボキシアルデヒド、アニシルアルコール、桂皮酸ベンジル、ファルネソール、2(4−第三級−ブチルベンジルプロピオンアルデヒド)、リナロール、安息香酸ベンジル、シトロネロール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リモネン、炭酸メチルヘプチン、3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、又はこれらの混合物が挙げられる。好ましい前記の補助芳香剤物質は、リモネン、リナロール、ベンジルアルコール、ゲラニオール、又はこれらの混合物である。補助芳香剤物質は、潜在的に強力なアレルゲン及び/又は刺激薬として認識されている物質である。これらの物質は、全体の比率において、過敏症的反応、又は皮膚発赤、灼熱、掻痒、更に重症の場合には浮腫及び皮膚剥脱として発症する皮膚炎症を引き起こす可能性がある。都合の悪いことには、これらの物質は一般に精油の芳香に欠かせないものであり、場合によっては意図するアロマテラピー活性に欠かせないものとなっている。しかしながら、これらの物質を除去するだけでは、パーソナルケア組成物の芳香及び効果が減少する。理論に束縛されるものではないが、本明細書の組成物は、組成物中に存在しても一般に感応性反応を生じない濃度でこれらの補助芳香剤物質を使用することにより、ユーザーに意識下の芳香の変化を起こさせ、純粋な精油に備わっているアロマテラピー活性を提供できると考えられる。
【0025】
本発明のパーソナルケア組成物には、補助芳香剤物質が好ましくは約0.0001〜約0.005%、より好ましくは約0.0001〜約0.001%含まれている。好ましくは、テルペン物質及び補助芳香剤物質は、感応性反応を生じさせることなく、前記物質が相乗的に作用して芳香及び活性効果を提供できる比率で、本明細書のパーソナルケア組成物に調製する。理論に制限されるものではないが、補助芳香剤物質及びテルペン物質は、どちらも精油に対する消費者の反響を引き出すために不可欠であるが、本明細書の組み合わせでは、芳香及び活性効果を提供しながら、補助芳香剤物質の存在量を制限することができると考えられる。好ましくは、補助芳香剤物質に対するテルペン物質の比率は、約1:1〜約1:10,000、より好ましくは約1:10〜約1:1,000である。
【0026】
本発明のパーソナルケア組成物には更にキャリアが含まれている。キャリアは、安定かつ消費者によく見える形態で本明細書の芳香剤を支持及び放出可能な物質であればいずれの物質であってもよい。また前記キャリアは、皮膚、毛髪、口腔粘膜への適用、好ましくは皮膚への適用(すなわち局所適用)、より好ましくは乳児の皮膚などの敏感な皮膚への適用に好適である必要がある。好適なキャリアとしては、水、C〜Cの一価アルコール、ワセリン、流体シリコーン物質(ジメチコンなど)、又はこれらの混合物が挙げられる。本明細書の好ましいキャリアとしては、水、ワセリン、又はこれらの混合物が挙げられる。本発明の組成物には、キャリアが約1〜約99.9799%、より好ましくは約40〜約95%、更に好ましくは約50〜約93%含まれているのが好ましい。
【0027】
本発明のパーソナルケア組成物は、消費者が使用するのに好適ないずれの形態であってもよい。組成物はリーブオン組成物又はリンスオフ組成物として調製することができる。本明細書で使用する時、「リーブオン組成物」としては、皮膚又は毛髪などの消費者の体表面に適用して、洗浄、すすぎ、ふき取り、摩擦、又はその他の機械的な除去の形態で積極的に除去することなく、長時間、好ましくは5分以上、より好ましくは30分以上に渡って体表面に保持させることを想定した製品が挙げられる。本明細書で使用する時、「リンスオフ組成物」としては、皮膚又は毛髪などの消費者の体表面に適用した後、洗浄、すすぎ、ふき取り、摩擦、又はその他の機械的な除去の形態で適用後5分以内に除去することを想定した組成物が挙げられる。本組成物はリーブオン組成物であるのが好ましい。
【0028】
本発明のパーソナルケア組成物は、ローション、エアゾール、クリーム、ジェル、液体、粘稠な液体、又はペーストとして調製することができる。あるいは、本明細書の組成物は、ユーザーの体又は衣類に適用可能な貼付剤を含有していてもよい。前記貼付剤にはユーザーの体又は衣類に貼付可能な粘着剤層が含まれているのが好ましい。更に別の実施形態では、本明細書の組成物は、ユーザーの体又は衣類に直接貼り付ける必要はなく、ユーザーの近辺にある物体に塗布する。このタイプの適用方法としては、組成物を枕カバーの布やハンカチなどの基材に一連の液滴として、あるいは噴霧(すなわちエアゾール)によって塗布する方法が挙げられる。本明細書で使用する時、「液体」には、25℃で10mPa・s未満の粘度を有する組成物が含まれる。本明細書で使用する時、「粘稠液」は、25℃で測定した場合、約10〜約300,000mPa・s、より好ましくは50〜150,000mPa・sの粘度を有する液体組成物を意味する。本明細書における粘度は、ブルックフィールド(Brookfield)RVT、T−Cスピンドル(5rpm)、及びヘリオパス・スタンド(Heliopath Stand)を使用して、希釈してない状態の組成物で測定する。粘稠液の組成物の粘度は水より高く、ユーザーが手動(すなわち手)で直接塗布した場合、水と粘度が同じ製品に比べて一般に適用特性が高い。液体の組成物は、エアゾール又は液滴として塗布する場合に好適である。好ましくは、本発明のパーソナルケア組成物は、液体、粘稠な液体、又はジェルである。
【0029】
キャリアが水又はその他の低粘度の液体物質から構成されている場合、増粘剤を使用して組成物の粘度を増加させることが好ましい場合がある。本発明の組成物は、組成物の約0.1〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約3重量%、より好ましくは約0.25〜約2重量%の増粘剤を含有している。
【0030】
好適な増粘剤としては、セルロース及び誘導体、例えばセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートカルボキシレート、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶セルロース、セルロース硫酸ナトリウム及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書においてやはり有用なものは、アルキル置換セルロース類である。これらのポリマー類では、セルロースポリマーのヒドロキシ基は、ヒドロキシアルキル化(好ましくは、ヒドロキシエチル化又はヒドロキシプロピル化)されて、ヒドロキシアルキル化セルロースを形成し、次いでこれはC10〜C30直鎖又は分枝鎖アルキル基によって、エーテル結合を通じて更に変性される。典型的には、これらのポリマーは、C10〜C30直鎖又は分枝鎖アルコールとヒドロキシアルキルセルロースとのエーテルである。本明細書で有用なアルキル基の例としては、ステアリル、イソステアリル、ラウリル、ミリスチル、セチル、イソセチル、ココイル(すなわち、ココヤシ油のアルコールに由来するアルキル基)、パルミチル、オレイル、リノレイル、リノレニル、リシノレイル、ベヘニル、及びこれらの混合物から成る群から選択されるものが挙げられる。アルキルヒドロキシアルキルセルロースエーテル類の中で好ましいのは、CTFA表記セチルヒドロキシエチルセルロースの物質であり、これはセチルアルコールとヒドロキシエチルセルロースとのエーテルである。この物質は、アクアロン社(Aqualon Corporation)から、商品名ナトロソール(Natroso)(商標)CS プラスとして販売されている。
【0031】
その他の有用な増粘剤としては、アカシア、寒天、アルギン、アルギン酸、アルギン酸アンモニウム、アミロペクチン、アルギン酸カルシウム、カラギーナンカルシウム、カルニチン、カラギーナン、デキストリン、ゼラチン、ジェランガム、グアーガム、グアーヒドロキシプロピル塩化トリモニウム、ヘクトライト、ヒアルロン酸、水酸化ケイ素、ヒドロキシプロピルキトサン、ヒドロキシプロピルグアー、カラヤゴム、ケルプ、イナゴマメゴム、納豆ゴム、アルギン酸カリウム、カラギーナンカリウム、アルギン酸プロピレングリコール、スクレロチウムゴム、カルボキシメチルデキストランナトリウム、カラギーナンナトリウム、トラガカントゴム、キサンタンガム、及びこれらの混合物から成る群から選択される物質が挙げられる。アクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー類、及びB.F.グッドリッチ社(B.F. Goodrich Company)によってカーボポール(Carbopol)樹脂の商標で販売されているカルボキシビニルポリマー類も有用である。好適なカーボポール(Carbopol)樹脂は、PCT国際公開特許WO98/22085号に記載されている。
【0032】
本発明の好ましい組成物には、カルボン酸ポリマー類、架橋ポリアクリレート類、ポリアクリルアミド類、キサンタンガム及びこれらの混合物から選択される、より好ましくはポリアクリルアミドポリマー類、キサンタンガム及びこれらの混合物から選択される増粘剤が含まれている。好ましいポリアクリルアミド類は、ポリアクリルアミドの水分散性の促進を助ける界面活性剤(HLB約7〜約10)を含有している鉱油などのような水不混和性溶剤にあらかじめ分散される。本明細書に用いるのに同じく有用なのは、CTFA表記による非イオン性ポリマー:ポリアクリルアミド及びイソパラフィン並びにラウレス−7(商品名セピジェル(Sepigel) 305としてセピック社(Seppic Corporation)より入手可能)である。本明細書に用いるのにより有用なのは、バスフ社(BASF Corp.)よりルヴィジェル(Luvigel) EM(商標)の商品名で市販されているコポリマー組成物及びチバ スペシャリティ ケミカルス(CIBA Speciality Chemicals)(英国マックルズフィールド)よりサルケア(Salcare)SC91(商標)の商品名で入手可能なコポリマー組成物である。
【0033】
本発明のパーソナルケア組成物は更に、約100〜約15,000、好ましくは約100〜約1,000の重量平均分子量を有する分枝鎖炭化水素などの皮膚軟化剤物質を含有していてもよい。これらの物質には、以下の式Iの化合物、式IIを有する化合物、及びこれらの混合物が挙げられる。
【化2】

【0034】
(式中、RはH又はCHから選択され、R、R及びRは独立してC〜C20直鎖又は分枝鎖アルキルから選択され、xは1〜20の整数である。)
【化3】

【0035】
(式中、Rは所望によりヒドロキシ又はC〜Cアルキル置換ベンジルから選択され、RはC〜C20分枝鎖又は直鎖アルキル、及びそれらの混合物から選択される。)
本明細書で用いるのに好適な分枝鎖炭化水素としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、イソエイコサン、イソオクタヘキサコンタン、イソヘキサペンタコンタヘクタン、イソペンタコンタオクタクタン、及びそれらの混合物が挙げられる。本明細書に用いるのに好適なのは、ペルメチル(Permethyl)(商標)の商品名で販売され、プレスパース社(Presperse Inc)(07080米国ニュージャージー州サウスプレインフィールド私書箱735号(P.O.Box 735, South Plainfield, N.J.07080, U.S.A.))より市販されている分枝鎖脂肪族炭化水素である。上記の式Iの好適なエステル皮膚軟化剤物質としては、メチルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、イソステアリルネオペンタノエート、イソノニルイソノナノエート、イソデシルオクタノエート、イソデシルイソノナノエート、トリデシルイソノナノエート、ミリスチルオクタノエート、オクチルペラルゴネート、オクチルイソノナノエート、ミリスチルミリステート、ミリスチルネオペンタノエート、ミリスチルオクタノエート、ミリスチルプロピオネート、イソプロピルミリステート、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。上記の式(II)の好適なエステル皮膚軟化剤物質としては、C12〜15のアルキルベンゾエートが挙げられるがこれらに限定されない。
【0036】
本明細書で用いるのに好ましい皮膚軟化剤は、イソヘキサデカン、イソノニルイソノナノエート、メチルイソステアレート、イソプロピルイソステアレート、及びこれらの混合物である。皮膚軟化剤物質は、好ましくは約0.1%〜約10%の濃度で組成物中に存在する。
【0037】
本明細書の組成物は、乳化剤及び/又は界面活性剤を含有していてもよい。便宜上、以下では乳化剤は用語「界面活性剤類」で表され、従って「界面活性剤(類)」は、乳化剤として使用するか又は皮膚洗浄のようなその他の界面活性剤の目的で使用するかにかかわらず界面活性剤を指すために使用する。選択した界面活性剤が組成物の必須成分と化学的及び物理的に適合して望ましい特性を提供するという条件で、既知の又は従来の界面活性剤を組成物に使用することができる。
【0038】
本発明の組成物には、約0.05〜約20%の界面活性剤又は界面活性剤混合物が含まれているのが好ましい。選ばれる的確な界面活性剤又は界面活性剤の混合物は、使用目的、pH、及び組成物中に存在するその他の成分によって決まる。本明細書で用いるのに好適な界面活性剤としては、陰イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双極性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0039】
本明細書で有用な好適な非イオン性界面活性剤としては、長鎖アルコール類、例えば、C8〜30のアルコール類と、糖又はデンプンポリマー類との縮合生成物、すなわち、グルコシドとして広く定義されるものがある。好ましい例としては、セピック(Seppic)からモンタノヴ(Montanov)68(商標)として、またヘンケル(Henkel)からエマルゲード(Emulgade)PL68/50(商標)として市販されているようなセテアリルグルコシド類とセテアリルアルコール類との混合物が挙げられる。
【0040】
その他の有用な非イオン性界面活性剤としては、アルキレンオキシド類と脂肪酸との縮合生成物(すなわち脂肪酸のアルキレンオキシドエステル類又はジエステル類)が挙げられる。他の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシド類と脂肪族アルコール類との縮合生成物(すなわち、脂肪族アルコール類のアルキレンオキシドエーテル類)である。また別の非イオン性界面活性剤は、アルキレンオキシド類と脂肪酸及び脂肪族アルコールの両方との縮合生成物である。更にその他の有用な非イオン性界面活性剤としてはポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤が挙げられ、これはPCT国際公開特許WO98/04241号により詳細に記載されている。本明細書に用いるのに好適なその他の非イオン性界面活性剤としては、糖エステル類及びポリエステル類、アルコキシル化糖エステル類及びポリエステル類、C〜C30脂肪族アルコールのC〜C30脂肪酸エステル類、C〜C30脂肪族アルコールのC〜C30脂肪酸エステルのアルコキシル化誘導体、C〜C30脂肪族アルコール類のアルコキシル化エーテル類、C〜C30脂肪酸のポリグリセリルエステル類、C〜C30ポリオールエステル類、C〜C30ポリオールエーテル類、アルキルホスフェート類、ポリオキシアルキレン脂肪族エーテルホスフェート類、脂肪酸アミド類、アシルラクチレート類、及びこれらの混合物が挙げられる。本明細書で有用なその他の非イオン性界面活性剤としては、ソルビタン又はソルビトール脂肪酸エステル及びスクロース脂肪酸エステルとの混合物に基づく脂肪酸エステル混合物が挙げられ、その脂肪酸はいずれの場合も好ましくはC〜C24、より好ましくはC10〜C20であり、その市販の例としてはICIから入手可能なアーラトーン(Arlatone)2121(商標)が挙げられる。
【0041】
また、アニオン性界面活性剤も本発明の組成物に有用である。例えば、1975年12月30日発行のラフリン( Laughlin)らによる米国特許第3,929,678号を参照されたい。代表的なアニオン性界面活性剤としては、アルコイルイセチオネート(例えば、C12〜C30)、アルキルサルフェート及びアルキルエーテルサルフェート並びにこれらの塩、アルキルホスフェート及びアルキルエーテルホスフェート並びにこれらの塩、アルキルメチルタウレート(例えば、C12〜C30)、及び脂肪酸の石鹸(例えば、ナトリウム塩又はカリウム塩などのアルカリ金属塩)が挙げられる。
【0042】
両性及び双極性界面活性剤も本発明で有用である。本発明の組成物で使用できる両性及び双極性界面活性剤の例は、脂肪族ラジカルが直鎖又は分枝鎖であることができ、脂肪族置換基の1つが約8〜約22個の炭素原子を含有し(好ましくはC〜C18)、1つが陰イオン性水溶性基、例えば、カルボキシ、スルホネート、サルフェート、ホスフェート、又はホスホネートを含有する脂肪族第二級及び第三級アミンの誘導体と広く記載されるものである。例としては、アルキルイミノアセテート、並びにイミノジアルカノエート及びアミノアルカノエート、イミダゾリニウム及びアンモニウム誘導体がある。他の好適な両性界面活性剤及び双極性界面活性剤は、ベタイン類、スルタイン類、ヒドロキシスルタイン類、アルキルサルコシネート類(例えば、C12〜C30)、及びアルカノイルサルコシネート類からなる群から選択されるものである。
【0043】
本発明のエマルションは、乳化剤又は界面活性剤を含有するシリコーンを含んでいてもよい。多種多様なシリコーン乳化剤が本明細書で有用である。これらのシリコーン乳化剤は典型的には、当業者にはシリコーン界面活性剤としても既知の、有機的に修飾させたオルガノポリシロキサンである。有用なシリコーン乳化剤には、ジメチコーンコポリオール類が含まれる。他の例としては、アルキル変性ジメチコーンコポリオール類、すなわち、C〜C30のペンダント側鎖を含有する化合物が挙げられる。更に他の有用なジメチコーンコポリオール類としては、様々な陽イオン性、陰イオン性、両性、及び双性イオン性のペンダント部分を有する物質が挙げられる。
【0044】
本発明のパーソナルケア組成物は、更にカモミールオイルを含有していてもよい。パーソナルケア組成物が乳幼児への使用を想定したものである場合、カモミールオイルは本発明に有用である。カモミールオイルは低アレルギー性であり、乳幼児が心地よく感じる落ち着いた芳香を備えている。本パーソナルケア組成物には、カモミールオイルが0.0001〜2%含まれているのが好ましい。市販のカモミールオイルの供給元としては、Bontou(フランス)、Payan & Betrand(フランス)、及びシトラス アンド アライド(Citrus & Allied)(米国)が挙げられる。
【0045】
本発明のパーソナルケア組成物には更に、本明細書の組成物の低刺激性特性を変化させずに、消費者に受入れられるその他の香料又は芳香剤物質を含有させてもよい。好適な香料又は芳香剤物質は、化学的マスク化合物、化学的樹木化合物、化学的粉末化合物、及び化学的植物系化合物など、当該技術分野の技術者に既知のものである。本明細書に用いるのに好適な芳香剤物質としては、カエプト油、ウイキョウ油、ゼラニウム油、ジルフォール油(girfole oil)、レモン油、スペアミント油、ギンバイカ油、オレガノ油、松根油、サリエット油(sarriette oil)、タイム油、茶木油、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。また、芳香剤物質は更に、バニリン、エチルバニリン、ジャコウ、メチルジヒドロジャスモネート、アネトール、カテコール、カンフェン、フェルラ酸、ファルネソール、ヒノキチオール、トロポロン、メントール、サリチル酸メチル、カルバクロール、テルピネオール、ベルベノン、ベルビネン、ラタンヒア(ratanhiae)抽出物、カリオフィレンオキシド、シトロネラ酸、クルクミン、ネロリドール、又はこれらの混合物などの精油の化学成分を含有していてもよい。これらの物質は、本発明のユーカリプトールを含む基本芳香剤、テルペン物質、及び補助芳香剤物質の濃度を維持しながら、混合芳香剤物質の当該技術分野の技術者に既知の濃度及び比率でパーソナルケア組成物に使用することができる。
【0046】
本発明のパーソナルケア組成物は更に活性成分を含有していてもよい。好適な活性成分としては、皮膚処理剤、鎮痛剤、麻酔剤、中和剤、日焼け止め剤、又はこれらの混合物が挙げられる。本発明の組成物には、これらの活性成分が約0.01〜約20%含まれているのが好ましい。
【0047】
本明細書で有用な鎮痛剤、解熱剤、及び抗炎症剤としては、アセトアミノフェン、アスピリン、ジクロフェナク、ジフルニサル、エトドラク、フェノプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ケトプロフェン、ケトロラク、ナブメトン、ナプロキセン、ピロキシカム、カフェイン、オイゲノール、チモール、又はこれらの混合物を含む群が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で有用な局所麻酔剤としては、リドカイン、ベンゾカイン、フェノール、ジクロニン、ベンゾノテート、又はこれらの混合物が挙げられる。
【0048】
本明細書で有用な水溶性皮膚処理剤としては、ビタミンB化合物、保湿剤、アミノ酸、ビタミンC化合物、パンテノール及び誘導体、又はこれらの混合物が挙げられる。本明細書に用いるのに好適な油溶性活性物質としては、ビタミンE及びその誘導体、サリチル酸及びその他のβヒドロキシ酸、香料及び吸蔵物質及びこれらの混合物が挙げられる。
【0049】
別の任意成分は中和剤である。本明細書の親水性ゲル化剤に含有されている酸性基の中和に使用するのに好適な中和剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、アミノメチルプロパノール、トリス緩衝剤及びトリエタノールアミンが挙げられる。
【0050】
更なる任意成分は日焼け止め剤を含んでいてもよい。本発明の組成物において有用なこれらの日焼け止め剤の中で好ましいのは、p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、N,N−ジメチル−p−アミノ安息香酸2−エチルヘキシル、p−アミノ安息香酸、2−フェニルベンジミダゾール−5−スルホン酸、オクトクリレン、オキシベンゾン、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、4,4’−メトキシ−t−ブチルジベンゾイルメタン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、3−ベンジリデンカンファー、3−(4−メチルベンジリデン)カンファー、二酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、酸化鉄、パーソル(Parsol)MCX、ユーソレックス(Eusolex)6300、オクトクリレン、パーソル(Parsol)1789及びこれらの混合物から選択されるものである。
【0051】
一般に日焼け止め剤は、本明細書で有用な組成物の約0.5%〜約20%の量を含有させることができる。正確な量は、選択した日焼け止め剤及び所望の太陽光線保護指数(SPF)により変化する。SPFとは、一般に使用される、紅斑に対する日焼け止め剤の光防護指標である。米国連邦広報第43巻、166号、38206〜38269頁(1978年8月25日)を参照されたい。
【0052】
本明細書のパーソナルケア組成物は、油中水型又は水中油型エマルションなどのエマルションの形態であることが好ましい。油相は、異なる物質、又は物質の異なる組み合わせを含んでもよく、あるいは複数の油相を含んでもよい。本発明の組成物における油相成分の総濃度は、典型的には約0.1%〜約60%、好ましくは約1%〜約30%、より好ましくは約3%〜約20%、最も好ましくは約5%〜約15%である。
【0053】
好ましい実施形態において、油相には好ましくは鉱油、植物油、動物油、脂肪及びろう、脂肪酸エステル類、脂肪族アルコール類、脂肪酸及びこれらの混合物から選択される天然又は合成油のような油性成分が含まれている。本明細書に用いるのに好ましいのは、例えば、ベヘニルアルコール、セチルアルコール及びステアリルアルコールのような飽和及び不飽和の脂肪族アルコール類、並びに鉱油のような炭化水素である。
【0054】
調製
本発明のパーソナルケア組成物は、一般にキャリアに分散された「還元精油」として調整する。本明細書の「還元精油」という用語には、組成物に分散された時の本発明の濃度に相当する濃度及び比率で、個々の原料を一緒に混合することにより生成される精油が含まれる。更に、「還元精油」には、米国特許第5,298,238号に開示されているものなど、大部分のテルペン物質及び補助芳香剤物質を除去し、その後、精油ベース(ユーカリプトールを含む)にテルペン物質及び補助芳香剤物質を戻して、本発明の濃度でキャリアに分散させる分留製油も含まれる。また、本発明の組成物は、パーソナルケア組成物のキャリアに分散させた時点で本発明に従ったユーカリプトール、テルペン物質(α−ピネン、β−ピネン、α−フェランドレン、又はこれらの混合物など)、及び補助芳香剤物質を提供するように、特別に分留させた精油を使用して調整してもよい。
【実施例】
【0055】
以下の実施例は、当該技術分野の技術者に既知の技術を使用して製造した。基本芳香剤(ユーカリプトール)、テルペン物質、及び補助芳香剤物質は、指定の最終量を得られるように、組成物に添加する前に個々に混合した。以下の実施例は単なる例示であり、本発明の範囲を制限するものではない。
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルケア組成物であって、
a)0.01〜15%のユーカリプトールと、
b)0.01〜10%の、α−ピネン、β−ピネン、α−フェランドレン、パラ−シメン、又はこれらの混合物などのテルペン物質と、
c)0.0001〜0.01%の、アミルシンナマル、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、シトラール、オイゲノール、ヒドロキシシトロネラール、イソオイゲノール、アミルシンナミルアルコール、サリチル酸ベンジル、シンナマル、クマリン、ゲラニオール、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキサンカルボキシアルデヒド、アニシルアルコール、桂皮酸ベンジル、ファルネソール、2(4−第三級−ブチルベンジルプロピオンアルデヒド)、リナロール、安息香酸ベンジル、シトロネロール、ヘキシルシンナムアルデヒド、リモネン、炭酸メチルヘプチン、3−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−3−ブテン−2−オン、又はこれらの混合物などの補助芳香剤物質と、
d)キャリアと、
を含む、組成物。
【請求項2】
前記補助芳香剤物質が、リモネン、リナロール、ベンジルアルコール、ゲラニオール、又はこれらの混合物を含む、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項3】
前記組成物が、局所適用組成物の形態である、請求項1又は2に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項4】
前記組成物が、液体、粘稠な液体、ゲル、又はペーストである、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項5】
リーブオン製品の形態である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項6】
0.0001〜0.005%の補助芳香剤物質を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項7】
前記キャリアが、水、ワセリン、又はこれらの混合物を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項8】
1〜99.9799%のキャリアを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項9】
25℃での粘度が、1mPa・s〜100Pa・sである、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項10】
前記補助芳香剤物質に対する前記テルペン物質の比率が、1:1〜1:10,000である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項11】
エマルションの形態である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のパーソナルケア組成物。

【公表番号】特表2008−505188(P2008−505188A)
【公表日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−520448(P2007−520448)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/023871
【国際公開番号】WO2006/014447
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】