説明

化粧品における天然、組換えおよび合成レシリン類の使用

化粧品におけるレシリンタンパク質の使用であって、当該レシリンタンパク質がコンセンサス配列SXXYGXP(ここでSはセリンであり、Xは所望される任意のアミノ酸であり、Yはチロシンであり、Gはグリシンであり、かつPはプロリンである)を有する1〜100個の反復単位を含む、上記使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品、特に皮膚化粧品における天然、組換えおよび合成レシリンタンパク質の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、天然のプロレシリンフラグメントの製造、および架橋結合によるさらなるプロセシングにより生体エラストマーを得ること、ならびにその使用について記載されている。
【0003】
特許文献2には天然レシリンタンパク質の反復配列に基づくタンパク質配列、および架橋結合によるさらなるプロセシングにより生体エラストマーを得ること、ならびにその使用について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO 2004/104042
【特許文献2】WO 2004/104043
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は新規化粧品または皮膚用組成物に関し、これらは有効成分として、昆虫由来の少なくとも1種の天然、組換えもしくは合成のレシリンまたはそのようなタンパク質のアナログを含む。
【0006】
本発明は特に、昆虫由来のレシリンタンパク質を基礎とするヘアトリートメント、スキンケア製品、メイクアップ製品または日焼け止め製品としての組成物に関する。
【0007】
化粧品におけるタンパク質の使用は周知であり、特にカイコ(Bombyx mori)幼虫のシルクプロテインはしばしば利用される。この使用については、Kaplanら、:Silks; Biomaterials. Novel Materials from Biological Sources1-53 Stockton press; New York (1991)に詳細に記載されている。しかしながら、このシルクプロテインは糸やフィルムとして存在する場合、良好な弾性特性を有しない。したがって、シルクプロテインはフィルム形成剤として十分に機能することができない。
【0008】
レシリンの特性については、Goslineら、; Philosophical Transactions of the Royal Society of London - Series B:Biological Sciences. 357(1418):121-32, (2002)に記載されている。レシリンはその良好な弾性特性および弾性的に保存されたエネルギーの高画分(弾性)について知られている。
今回、レシリンタンパク質は、その既知の特性に加えて、化粧品または皮膚用組成物に予想外の特性を付与すること、特にレシリンタンパク質は水和または軟化効果を改善しうることを見出した。さらに、レシリン類は、フィルム形成剤として良好に機能し、また特に表面密度が低い。
【0009】
したがって、本発明は新規の工業製品として、有効量の少なくとも1種の天然、組換えもしくは合成のレシリンまたは当該タンパク質のアナログを含む化粧品または皮膚用組成物を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、精製したU16 タンパク質の SDS-PAGEによる分析を示す:(A) クマシー染色 (B)ウエスタンブロット後に抗T7抗体を用いて検出。抗T7抗体はU16の反復配列のN末端の局在するT7ペプチドタグに結合する。トレース 1:精製したU16 タンパク質; トレース 2:タンパク質標準マーカー; MW:対応するマーカーのバンドの分子量。
【図2】図2は、蛍光分光による精製したU16 の純度分析を示す。U16はアミノ酸のトリプトファンを含まない(一方、チロシンは存在する)。対して、トリプトファンは1.5%の平均頻度で 大腸菌(E. coli )タンパク質中に存在する。蛍光分光により、タンパク質サンプル中のトリプトファンの存在を選択的に検出することができ、それによりU16 調製物の不純性を検出することができる。チロシンおよびトリプトファンは共に、280 nmの光波長で励起することができるが、295 nmの光波長ではトリプトファンのみを励起する。U16サンプルはチロシンについての典型的な蛍光を示すが、トリプトファンの存在を示すサインは検出できない。これはタンパク質サンプルが高純度であることを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の化粧品組成物の一実施形態において、レシリンは昆虫より得られる天然のレシリンが好ましい。
【0012】
本発明の化粧品組成物の特定の実施形態において、レシリン類は昆虫に由来する組換えレシリン類が好ましい。このため、レシリンまたはレシリンフラグメントをコードする天然のDNA配列を昆虫より単離し、発現生物において異種的に発現させ、そして当該発現生物より組換えレシリンタンパク質を単離する。単離DNAのヌクレオチド配列を分子生物学的手法によりさらに改変しても良い。
【0013】
本発明の化粧品組成物の好ましい実施形態によると、レシリン類は合成レシリン類が好ましい。ここで、天然レシリンタンパク質の反復単位に基づくタンパク質配列をコードする遺伝子配列は化学および分子生物学的手法を用いて合成する。合成遺伝子は発現生物において異種的に発現させ、そして当該発現生物より合成レシリンタンパク質を単離する。
【0014】
組換えおよび合成レシリン類は、そのペプチド配列の物理化学的特性を所望される化粧品または皮膚科学的用途に応じて適合できるために有利である。
【0015】
本発明において、組成物は少なくとも1種の天然、組換えまたは合成レシリンタンパク質を有効量で含み得る。
【0016】
コンセンサス配列SXXYGXP(ここでSはセリンであり、Xは所望される任意のアミノ酸であり、Yはチロシンであり、Gはグリシンであり、かつPはプロリンである)を有する反復単位を多数、好ましくは1〜100個、特に好ましくは10〜40個、有利には15〜33個の反復単位を含むレシリンタンパク質が、化粧品または皮膚用組成物を製造するのに好適である。好ましくは、Xは荷電または極性アミノ酸からなる群から選択される。
【0017】
本発明の好ましい実施形態において、反復単位は以下のコンセンサス配列を含む:
X1 X2 X3 X4 S X5 X6 Y G X7P X8 X9 X10 X11
(ここで
X1は、所望される任意のアミノ酸であるか、またはアミノ酸ではなく、
X2は、所望される任意のアミノ酸であるか、またはアミノ酸ではなく、
X3は、所望される任意のアミノ酸であるか、またはアミノ酸ではなく、
X4はプロリン、アラニン、トレオニンまたはセリンであり、
Sはセリンであり、
X5は荷電または極性アミノ酸であり、
X6は荷電または極性アミノ酸であり、
Yはチロシンであり、
Gはグリシンであり、
X7はプロリン、アラニン、トレオニンまたはセリンであり、
Pはプロリンであり、
X8はグリシン、アラニン、トレオニンまたはセリンであり、
X9はグリシンまたは極性アミノ酸であるか、アミノ酸ではない
X10はグリシンまたは極性アミノ酸であるか、アミノ酸ではない
X11は、所望される任意のアミノ酸であるか、またはアミノ酸ではない)。
【0018】
一実施形態において、X1は存在する場合、G、Y、AまたはN、好ましくはGである。
【0019】
一実施形態において、X2は存在する場合、塩基性アミノ酸、G、L、Q、好ましくはGである。
【0020】
一実施形態において、X3は存在する場合、R、K、TまたはPであり、
X4は好ましくはPであり、
X5は好ましくはD、TまたはSであり、
X6は好ましくはS、QまたはTであり、
X7は好ましくはAであり、
X8は好ましくはGであり、
X9は存在する場合、好ましくはG、QまたはS、最も好ましくはGであり、
X10は存在する場合、好ましくはG、SまたはN,最も好ましくはGであり、
X11は存在する場合、好ましくはG、Q、P、SまたはNである。
【0021】
一実施形態において、アミノ酸X8、X9およびX10の少なくとも1種、好ましくはX8はGである。
【0022】
本明細書中において、コンセンサス配列という用語は、特定の位置における残基および位置に関して頻出するアミノ酸を明確に規定し、他のアミノ酸は明確に特定されず、アミノ酸について慣用的に用いられる一文字コードに代えて、スペーサーXによって置換されているアミノ酸(またはヌクレオチド)配列を指す。本明細書中にて用いられるアミノ酸の一文字コードは、当業者に公知である。
【0023】
レシリンタンパク質の反復単位は、同一のタイプであっても、異なるものであっても良い。
【0024】
反復単位は、好ましくは1〜30個のアミノ酸、特に好ましくは1〜20個のアミノ酸を含むリンカーによって連結しうる。リンカーのアミノ酸配列は他のタンパク質、好ましくは構造タンパク質に由来していても、または天然のパターンを有していなくても良く、または完全に欠失していても良い。
【0025】
ある反復単位内のアミノ酸と隣接する反復単位内の等価アミノ酸との距離は、8〜50個のアミノ酸、好ましくは8〜34個、特に好ましくは10〜25個、最も好ましくは10〜16個アミノ酸でありうる。
【0026】
任意の所望の数の反復単位、好ましくは1〜100個、特に好ましくは10〜65個、最も好ましくは15〜35個を連結することができる。
【0027】
一実施形態において、レシリンタンパク質は、反復単位 GAPGGGNGGRPSDTYまたはGAPGGGNGGRPSSSYを含む。
【0028】
さらなる実施形態において、レシリンタンパク質またはその部分の配列は、配列番号1または当該配列の部分に相当する。配列番号1の1〜15位のアミノ酸はT7タグを構成し、これは実際のレシリンタンパク質と融合されている。本発明のレシリンタンパク質は、このようなタグを有していても、有していなくても良い。T7タグを、レシリンタンパク質の同定および単離を容易にし得る、同様の効果を有する他のタグと代えることもできる。
【0029】
さらなる実施形態において、レシリンタンパク質またはその部分の配列は、配列番号3または当該配列の部分に相当する。
【0030】
さらなる実施形態において、レシリンタンパク質またはその部分の配列は、他の昆虫、例えば、Anopheles gambiae、Apis mellifera、Ctenocephalides felis、Haematobia irritans exigua等に由来するレシリンタンパク質のペプチド配列またはその部分に相当する。これらのレシリンタンパク質のペプチド配列は、WO04/104042(本明細書中に参照として援用される)に公開されている。
【0031】
さらなる実施形態において、レシリンタンパク質はハイブリッドタンパク質の一部である。本明細書中において、ハイブリッドタンパク質は、一以上のレシリン配列もしくはレシリン配列由来の配列またはこれら配列のフラグメント、および一以上のさらなるタンパク質配列またはこれら配列のフラグメントからなる。当該さらなるタンパク質は好ましくは、構造タンパク質、例えば、シルクプロテイン、クモシルクプロテイン、ケラチン、エラスチン、コラーゲン、グルテン、アブダクチン、二枚貝足糸タンパク質等である。
【0032】
組換えおよび合成レシリンタンパク質は、天然または合成遺伝子配列の発現によって製造する。天然遺伝子配列の単離および改変の方法は、当業者に公知である。
【0033】
合成遺伝子配列の製造については、Huemmerichら、; Biochemistry. 43(42):13604-12, (2004)に記載されている。
【0034】
タンパク質の発現系は周知であり、Sambrookら、:Molecular cloning:A Laboratory Manual; 3rd Ed. Cold Spring Harbour Laboratory Press; Cold Spring Harbour (2001)に記載されている。
【0035】
原核発現生物の非限定的な例は、Escherichia coli、Bacillus subtilis、Bacillus megaterium、Corynebacterium glutamicum等である。真核発現生物の非限定的な例は、酵母、例えば、Saccharomyces cerevisiae、Pichia pastoris等、糸状菌、例えば、Aspergillus niger、Aspergillus oryzae、Aspergillus nidulans、Trichoderma reesei、Acremonium chrysogenum 等、哺乳動物細胞、例えば、Hela細胞、COS細胞、CHO細胞等、昆虫細胞、例えば、Sf9細胞、MEL細胞等、植物または植物細胞、例えば、Solanum tuberosum、Nicotiana等である。
【0036】
本発明の組成物において、少なくとも1種の昆虫の天然、組換えまたは合成レシリンタンパク質または類似化合物の「有効量」という表現は、組成物の総重量に基づいて、約0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜15重量%の量比に相当し、当該量比は化粧品または皮膚用組成物のタイプに応じて様々である。
【0037】
上記のポリペプチド配列の他に、当該配列の機能的等価物、機能的誘導体および塩も好ましい。
【0038】
本発明において、「機能的等価体」は、特に、具体的に記載されているアミノ酸以外のアミノ酸を前記アミノ酸配列の配列位置の少なくとも1つに有するが前記生物学的特性の1つを尚も有する突然変異体をも意味すると理解される。したがって、「機能的等価体」は、1以上のアミノ酸の付加、置換、欠失および/または逆位により入手可能な突然変異体を含み、この場合、具体的に挙げられている変化は、本発明の特性プロファイルを有する突然変異体を与える限り、任意の配列位置において生じうる。機能的等価性は、特に、突然変異体と未改変ポリペプチドとの反応性パターンが質的に一致している場合にも存在する。前記の意味での「機能的等価体」としては、記載されているポリペプチドの「前駆体」、ならびに該ポリペプチドの「機能的誘導体」および「塩」も挙げられる。
【0039】
この場合、「前駆体」は、所望の生物活性を有する又は有さない該ポリペプチドの天然または合成前駆体である。
【0040】
適当なアミノ酸置換の具体例を以下の表に示す。
【0041】

「塩」なる表現は、本発明のタンパク質分子のカルボキシル基の塩またはアミノ基の酸付加塩を意味すると理解される。カルボキシル基の塩は自体公知の方法で製造されることが可能であり、例えばナトリウム、カルシウム、アンモニウム、鉄および亜鉛塩のような無機塩、および例えばアミン、例えばトリエタノールアミン、アルギニン、リシン、ピペリジンなどのような有機塩基との塩を含みうる。酸付加塩、例えば塩酸または硫酸のような鉱酸との塩、および酢酸およびシュウ酸のような有機酸との塩も同様に、本発明により提供される。
【0042】
同様に、本発明のポリペプチドの「機能的誘導体」は、公知技術を用いて、機能的アミノ酸側鎖基上またはそれらのNもしくはC末端上で誘導体化されうる。そのような誘導体は、例えば、カルボン酸基の脂肪族エステル;アンモニアまたは第一級もしくは第二級アミンとの反応による入手可能な、カルボン酸基のアミド;アシル基との反応により製造される、遊離アミノ基のN-アシル誘導体;あるいはアシル基との反応により製造される、遊離ヒドロキシ基のO-アシル誘導体を含む。
【0043】
本発明は更に、レシリンタンパク質とエフェクター分子との結合体よりなる分子を提供する。すでに上に特定したタンパク質の全てがタンパク質として適している。エフェクター分子は、特定の予測可能な効果を有する分子を意味するものとして理解される。これれはタンパク質様分子、例えば、酵素、または非タンパク質新生分子(non-proteinogenic molecule)、例えば、色素、光防護剤、ビタミン類、プロビタミン類、抗酸化剤および脂肪酸、コンディショナーあるいは金属イオンを含む化合物である。
【0044】
タンパク質様エフェクター分子のうち、酵素および特異的結合特性を有するタンパク質が好ましい。酵素のうち、以下のものがエフェクター分子として好ましい:オキシダーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーぜ、グルカナーゼ、ムタナーゼ、チロシナーゼ、ラッカーゼ、金属結合酵素、ラクトペルオキシダーゼ、リゾチーム、アミログリコシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、フォトリアーゼ、T4エンドヌクレアーゼ、カタラーゼ、チオレドキシン、チオレドキシンレダクターゼ。
【0045】
タンパク質様であるが酵素エフェクター分子ではないものに関しては、以下のものがエフェクター分子として好ましい:ヒドロホビン(hydrophobin)、コラーゲン、カロテノイドに結合するタンパク質、重金属に結合するタンパク質、におい物質に結合するタンパク質、セルロースに結合するタンパク質、デンプンに結合するタンパク質、ケラチンに結合するタンパク質。
【0046】
非常に適したタンパク質様エフェクター分子として、植物および動物由来のタンパク質の加水分解物、例えば、海洋由来のタンパク質の加水分解物も挙げられる。
【0047】
非タンパク質様エフェクター分子のうち、カロテノイドが好ましい。本発明においては、カロテノイドは、以下の化合物およびそれらのエステル化またはグリコシル化誘導体を意味すると理解される:β-カロテン、リコペン、ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、シトラナキサンチン、カンタキサンチン、ビキシン、β-アポ-4-カロテナール、β-アポ-8-カロテナール、β-アポ-8-カロテン酸エステル、ニューロスポレン、エキネノン、アドニルビン、ビオラキサンチン、トルレン、トルラロジンの単独体または混合物。好ましく使用されるカロテノイドとしては、β-カロテン、リコペン、ルテイン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、シトラナキサンチンおよびカンタキサンチンが挙げられる。
【0048】
他の好ましいエフェクター分子としては、UV(紫外線)光防護フィルターが挙げられる。これらは、紫外線を吸収し長波放射線(例えば、熱)の形態で吸収エネルギーを再放出する有機物質を意味すると理解される。該有機物質は油溶性または水溶性でありうる。
【0049】
用いることができる油溶性UV-Bフィルタとしては以下のものである:
3-ベンジリデンカンフルおよびその誘導体、例えば、3-(4-メチルベンジリデン)カンフル;
4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは2-エチルヘキシル 4-(ジメチルアミノ)ベンゾエート、2-オクチル4−(ジメチルアミノ)ベンゾエートおよびアミル4-(ジメチルアミノ)ベンゾエート;
桂皮酸エステル、好ましくは2-エチルヘキシル 4-メトキシシンナマート、プロピル 4-メトキシシンナマート、イソアミル 4-メトキシシンナマート、イソペンチル4-メトキシシンナマート、2-エチルヘキシル 2-シアノ-3-フェニルシンナマート (オクトクリレン);
サリチル酸エステル、好ましくは2-エチルヘキシルサリシレート、4-イソプロピルベンジルサリシレート、ホモメンチルサリシレート;
ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン;
ベンザルマロン酸のエステル、好ましくはジ-2-エチルヘキシル 4-メトキシベンズマロネート;
トリアジン誘導体、例えば、2,4,6-トリアニリノ-(p-カルボ-2'-エチル-1´-ヘキシルオキシ)-1,3,5-トリアジン (オクチルトリアゾン)およびじオクチルブタミドトリアゾン (Uvasorb(登録商標) HEB)等;
プロパン-1,3-ジオン、例えば、1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)-プロパン-1,3-ジオン等。
【0050】
好適な水溶性物質は以下のものである:
2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウムおよびグルカンモニウム塩;
ベンゾフェノンのスルホン酸誘導体、好ましくは2-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾ-フェノン-5-スルホン酸およびその塩;
3-ベンジリデンカンフルのスルホン酸誘導体、例えば、4-(2-オキソ-3-ボリニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸および 2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボリニリデン)-スルホン酸ならびにその塩。
【0051】
桂皮酸エステル、好ましくは2-エチルヘキシル 4-メトキシシンナマート、イソペンチル4-メトキシシンナマート、2-エチルヘキシル 2-シアノ-3-フェニルシンナマート (オクトクリレン)を使用することが特に好ましい。
【0052】
さらに、ベンゾフェノン誘導体、特に2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンの使用およびプロパン-1,3-ジオン、例えば、1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン等の使用が好ましい。
【0053】
好適な典型的UV-Aフィルタとしては、以下のものである:
ベンゾイルメタンの誘導体、例えば、1-(4'-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシ-フェニル)プロパン-1,3-ジオン、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタンまたは1-フェニル-3-(4'-イソプロピルフェニル)プロパン-1,3-ジオン等;
アミノヒドロキシ置換ベンゾフェノン誘導体、例えば、N,N-ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル n-ヘキシルベンゾエート等。
【0054】
UV-Aおよび UV-Bフィルタは組み合わせて用いても良い。
【0055】
好適なUVフィルタ材を以下の表に挙げる。
【0056】


第1の光防護物質の前記の2つのグループのほかに、UV放射が皮膚に透過する際に誘発される光化学反応鎖を遮断する抗酸化物質型の第2の光防護物質を使用することも可能である。その典型例としては、スーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、トコフェロール(ビタミンE)、補酵素Q10、ユビキナン、キノンおよびアスコルビン酸(ビタミンC)が挙げられる。
【0057】
もう1つのグループとして、UV光により損傷される皮膚に対する抗炎症作用を有する抗刺激物質が挙げられる。そのような物質としては、例えばビサボロール、フィトールおよびフィタントリオールが挙げられる。
【0058】
本発明のエフェクター分子としては、UV線を遮断する無機色素も挙げられる。水に不溶性または水に難溶性であり、亜鉛 (ZnO)、チタン (TiO2)、鉄 (例えば、Fe2O3)、ジルコニウム (ZrO2)、ケイ素 (SiO2)、マンガン (例えば、MnO)、アルミニウム (Al2O3)、セリウム (例えば、Ce2O3) の酸化物の群から選ばれる金属酸化物および/または他の金属化合物、類似する金属の混合酸化物ならびにそれら酸化物の混合物に基づく顔料が好ましい。
【0059】
該無機色素はコーティング形態で存在しうる。すなわち、該無機色素は表面処理される。この表面処理は、例えば、DE-A-33 14 742に記載されているとおりの自体公知の方法により、該色素に薄い疎水性層施すことよりなりうる。
【0060】
他の好ましいエフェクター分子として、ビタミン、特にビタミンAおよびそのエステルが挙げられる。
【0061】
本発明の目的においては、レチノイドは、ビタミンAアルコール(レチノール)およびその誘導体、例えばビタミンAアルデヒド(レチナール)、ビタミンA酸(レチノイン酸)およびビタミンAエステル(例えば、レチニルアセテート、レチニルプロピオネートおよびレチニルパルミテート)を意味すると理解される。本明細書において、レチノイン酸なる語は、全トランスレチノイン酸および13-シス-レチノイン酸の両方を含む。レチノールおよびレチナールなる語は、好ましくは、全トランス化合物を含む。本発明の懸濁液に使用される好ましいレチノイドは、以下においてレチノールと称される全トランスレチノールである。
【0062】
他の好ましいエフェクター分子としては、ビタミン、プロビタミンおよびビタミン前駆体(A、C、EおよびF群のもの)、特に、3,4-ジデヒドロレチノール、β-カロテン(ビタミンAのプロビタミン)、アスコルビン酸(ビタミンC)およびアスコルビン酸のパルミチン酸エステル、グルコシドまたはホスフェート、トコフェロール、特にα-トコフェロールおよびそのエステル、例えばアセテート、ニコチネート、ホスフェートおよびスクシネート、ビタミンF(これは、必須脂肪酸、特にリノール酸、リノレン酸およびアラキドン酸を意味すると理解される)が挙げられる。
【0063】
本発明において好ましく使用されるビタミンB群のビタミン、プロビタミンもしくはビタミン前駆体またはそれらの誘導体および2-フラノンの誘導体には、とりわけ、以下のものが含まれる。
【0064】
ビタミンB1, 慣用名チアミン、化学名3-[(4'-アミノ-2'-メチル-5'-ピリミジニル)-メチル]-5-(2-ヒドロキシエチル)-4-メチルチアゾリウムクロリド。
【0065】
ビタミンB2, 慣用名リボフラビン、化学名7,8-ジメチル-10-(1-D-リビチル)-ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン。遊離形態では、リボフラビンはホエー中に存在し、他のリボフラビン誘導体は細菌および酵母から単離されうる。同様に本発明に適している、リボフラビンの立体異性体として、リキソフラビンが挙げられ、これは魚類の肉または肝臓から単離可能であり、D-リビチル残基の代わりにD-アラビチル残基を含有する。
【0066】
ビタミンB3。化合物ニコチン酸およびニコチンアミド(ナイシンアミド)はこの名称で呼ばれることが多い。本発明においては、ニコチンアミドが好ましく用いられる。
【0067】
ビタミンB5 (パントテン酸およびパンテノール)。パンテノールを使用することが好ましい。本発明において使用されうる、パンテノールの誘導体としては、特に、パンテノールのエステルおよびエーテル、ならびに陽イオンにより誘導体化されたパンテノールが挙げられる。本発明のもう1つの実施形態においては、パントテン酸またはパンテノールに加えて、2-フラノンの誘導体も使用されうる。特に好ましい誘導体としては、商業的に入手可能な物質であるジヒドロ-3-ヒドロキシ-4,4-ジメチル-2(3H)-フラノン (慣用名パントラクトン)(Merck)、4-ヒドロキシメチル-γ-ブチロラクトン (Merck)、3,3-ジメチル-2-ヒドロキシ-γ-ブチロラクトン (Aldrich)および2,5-ジヒドロ-5-メトキシ-2-フラノン (Merck)(明示的に、全ての立体異性体が含まれる)が挙げられる。
【0068】
これらのエフェクター分子化合物は、有利には、本発明のレシリンタンパク質に保湿および皮膚鎮静特性を付与する。
【0069】
ビタミンB6。これは、本明細書においては、均質な物質ではなく、慣用名ピリドキシン、ピリドキサミンおよびピリドキサールとして公知の5-ヒドロキシメチル-2-メチルピリジン-3-オールの誘導体を意味すると理解される。
【0070】
ビタミンB7(ビオチン)。これはビタミンHまたは「皮膚ビタミン」とも称される。ビオチンは(3aS,4S,6aR)-2-オキソヘキサヒドロチエノール[3,4-d]イミダゾール-4-吉草酸である。
【0071】
パンテノール、パントラクトン、ニコチンアミドおよびビオチンは本発明において非常に特に好ましい。
【0072】
本発明においては、具体的に挙げられている化合物の適当な誘導体(塩、エステル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)もエフェクター分子として使用されうる。このグループの親油性油溶性抗酸化物質としては、トコフェロールおよびその誘導体、没食子酸エステル、フラボノイドならびにカロテノイド、そしてまた、ブチルヒドロキシトルエン/アニソールが好ましい。好ましい水溶性抗酸化物質としては、アミノ酸、例えばチロシンおよびシステインならびにそれらの誘導体、ならびにタンニン、特に植物由来のものが挙げられる。
【0073】
さらに、いわゆるペルオキシド分解剤、すなわち、ペルオキシド、特に好ましくは脂質ペルオキシドを分解しうる化合物が好ましい。これらは、例えばピリジン-2-チオール-3-カルボン酸、2-メトキシピリミジノールカルボン酸、2-メトキシピリジンカルボン酸、2-ジメチルアミノピリミジノールカルボン酸、2-ジメチルアミノピリジンカルボン酸のような有機物質を意味すると理解される。
【0074】
トリテルペン、特にトリテルペン酸、例えばウルソール酸、ロズマリン酸(rosmaric acid)、ベツリン酸、ボスウェリン酸およびブリオノール酸(bryonolic acid)。
【0075】
もう1つの好ましいエフェクター分子はリポ酸および適当な誘導体(塩、エステル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)である。
【0076】
他の好ましいエフェクター分子としては、脂肪酸、特に、アルキル分枝を含有する飽和脂肪酸、特に好ましくは、分枝エイコサン酸、例えば18-メチルエイコサン酸が挙げられる。
【0077】
他の好ましいエフェクター分子としては、色素、食用色素、半永久的色素、反応性または酸化色素が挙げられる。酸化色素の場合、エフェクター分子としての成分をレシリンタンパク質に連結し、ついで、作用部位において、すなわち、皮膚への適用後に、第2の色素成分に酸化的に結合(カップリング)させることが好ましい。酸化色素の場合、レシリンタンパク質との連結の前に該色素成分の結合を行うことも好ましい。
【0078】
該反応性色素も、好ましくは、エフェクター分子の成分として、レシリンタンパク質に連結され、ついで皮膚に適用されうる。また、エフェクター分子としてレシリンタンパク質に連結された色素は、皮膚への適用により、メイクアップ用化粧品において使用されうる。
【0079】
本発明における分子のための適当な色素としては、全ての通常の染毛剤が挙げられる。適当な色素は、例えばSchrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [Fundamentals and formulations of cosmetics], Huthig Verlag, Heidelberg, 1989, ISBN 3-7785-1491-1などのハンドブックから、当業者に公知である。
【0080】
特に有利な色素は、以下の一覧に具体的に挙げられているものである。色指数番号(Colour Index Number)(CIN) は、Rowe Colour Index, 3rd edition, Society of Dyers and Colourists, Bradford, England, 1971に記載されている。
【0081】




食用色素も色素として非常に好適でありうる。
【0082】
エフェクター分子はレシリンタンパク質に連結される。エフェクター分子とタンパク質との結合は共有結合であることが可能であり、あるいはイオンもしくはファンデルワールス相互作用または疎水性相互作用または水素架橋結合または吸着に基づくものでありうる。
【0083】
エフェクター分子の共有結合は、レシリンタンパク質のポリペプチド配列の側鎖、特にアミノ基またはヒドロキシ基またはカルボキシル基またはチオール基を介して生じ得る。 好ましくは、この結合は一以上のリシン残基のアミノ基、一以上のグルタミン酸もしくはアスパラギン酸残基のカルボキシル基、一以上のシステイン残基のチオール基、またはレシリンタンパク質のN末端もしくはC末端基を介する。レシリンタンパク質配列にあるアミノ基は別として、好適な官能基を有するアミノ酸(例えば、システイン、リシン、アスパラギン酸、グルタミン酸)を当該配列に結合するまたは当該配列に導入する、あるいはレシリンタンパク質のアミノ酸をそのようなアミノ酸官能基によって置換することが可能である。
【0084】
エフェクター分子とレシリンタンパク質との結合は、すでに存在する2つの化学官能基を共有結合するように、直接行うことができる。ここで、レシリンタンパク質の上記化学官能基はエフェクター分子に存在する反応基と結合する。このような反応基の例として、スルフヒドリル反応基、例えば、マレイミド、ピドリジルジスルフィド、α-ハロアセチル、ビニルスルホン、スルファトアルキルスルホン(好ましくはスルファトエチルスルホン)、アミン反応基(例えば、スクシンイミジルエステル、カルボジイミド、ヒドロキシメチルホスフィン、イミドエステル、PFPエステル、アルデヒド、イソチオシアネート等)、カルボキシ反応基(例えば、アミン等)、ヒドロキシル反応基(例えば、イソシアネート等)、非選択基(例えば、アリルアジド等)および光活性化基(例えば、ペルフルオロフェニルアジド等)が挙げられる。
【0085】
レシリンタンパク質およびエフェクターの官能基が、直接結合させるにはあまりに低い反応性である場合、これらの官能基を当業者に公知の方法 (例えば、カルボキシル基のカルボジイミドによる活性化)によって活性化できる。
【0086】
しかしながら、結合はまたいわゆるリンカーを介して生じる。すなわち、一以上の官能基を有するエフェクター分子との結合を結ぶ少なくとも二官能性分子が、レシリンタンパク質と一以上の他の官能基とを結合する。要望に応じたリンカーを使用することによって、所望のエフェクター分子への結合を正確に行うことができる。さらに、リンカーを使用することによって、複数のエフェクター分子とレシリンタンパク質とを確立された方法で結合することができる。
【0087】
使用するリンカーは、カップリングさせる官能基に左右される。適当なものとしては、例えば、スルフヒドリル反応基、例えばマレイミド、ピリジルジスルフィド、α-ハロセチル、ビニルスルホン、スルフェートアルキルスルホン(好ましくはスルフェートエチルスルホン)、アミン反応基(例えば、スクシンイミジルエステル、カルボジイミド、ヒドロキシ-メチルホスフィン、イミドエステル、PFPエステル、アルデヒド、イソチオシアネートなど)、カルボキシ反応基(例えば、アミンなど)、ヒドロキシル反応基(例えば、イソシアネートなど)、非選択性基(例えば、アリルアジドなど)、および金属錯体形成基(例えば、EDTA、ヘキサhis、フェリチン)、光活性化されうる基(例えば、ペルフルオロフェニルアジドなど)を用いてレシリンタンパク質に結合する分子ならびに
・スルフヒドリル反応基(例えばマレイミド、ピリジルジスルフィド、α-ハロアセチル、ビニルスルホン、スルフェートアルキルスルホン(好ましくはスルフェートエチルスルホン)
・アミン反応基(例えば、スクシンイミジルエステル、カルボジイミド、ヒドロキシ-メチルホスフィン、イミドエステル、PFPエステル、アルデヒド、イソチオシアネートなど)、
・糖および酸化糖反応基(例えば、ヒドラジドなど)、
・カルボキシ反応基(例えば、アミンなど)、
・ヒドロキシル反応基(例えば、イソシアネートなど)、
・チミン反応基(例えば、プソラレンなど)、
・非選択性基(例えば、アリルアジドなど)、
・光活性化されうる基(例えば、ペルフルオロフェニルアジドなど)、
・金属錯体形成基(例えば、EDTA、ヘキサhis、フェリチン)、
・抗体およびフラグメント(例えば、一本鎖抗体、抗体のF(ab)フラグメント、触媒抗体)
を用いてエフェクター分子に結合する分子が挙げられる。
【0088】
リンカーの化学官能基は、スペーサーエレメントに結合され得る。スペーサーエレメントは、例えば、アルキル鎖、エチレングリコールおよびポリエチレングリコールからなり得る。
【0089】
プロテアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ホスファターゼ、ハイドラーゼにより潜在的に切断できる、すなわち酵素により切断可能な部位を有する、リンカーおよび/またはスペーサーエレメントが特に好ましい。
【0090】
本発明の分子に用いることができる酵素により切断可能なリンカーの例は、例えば、WO 98/01406(参照によりその全体が本明細書中に援用される)に特定されている。
【0091】
熱切断、光切断可能なリンカーおよびスペーサーが特に好ましい。対応する化学構造は当業者に公知であり、エフェクター分子およびレシリンタンパク質の間に組み込まれている。
【0092】
エフェクター分子がポリペプチド配列からなる場合、エフェクターおよびレシリンタンパク質の結合は、いわゆる融合タンパク質として生じ得る。すなわち、エフェクターおよびレシリンタンパク質の部分配列からなるポリペプチド配列を用いる。
【0093】
また、いわゆるスペーサーエレメント(例えば、プロテアーゼ、リパーゼ、エステラーゼ、ホスファターゼ、ハイドラーゼの潜在的な切断部位を有するポリペプチド配列、または融合タンパク質の精製を単純にするオリゴもしくはポリペプチド配列、例えば、Hisタグ(すなわち、オリゴヒスチジン残基))をエフェクターおよびレシリンタンパク質の間に組み込むこともできる。
【0094】
レシリンタンパク質に共有結合的または非共有結合的にカップリングされたエフェクター分子は、それらの結合形態において活性でありうる。あるいは、レシリンタンパク質にカップリングされたエフェクター分子は、レシリンタンパク質から遊離されうる。
【0095】
共有結合的にカップリングされたエフェクター分子の、レシリンタンパク質からの遊離は、特異的に導入された切断可能なスペーサーまたはカップリングリンカー(これらは例えば熱切断性、光切断性または酵素切断性でありうる)の切断、また(例えば、プロテアーゼによる)タンパク質消化により行われうる。
【0096】
化粧品における本発明の使用には、レシリンタンパク質を、化粧品において使用される通常の他の有効成分および補助剤と共に製剤化する。
【0097】
好ましくは、本発明のレシリンタンパク質は皮膚化粧品に用いられる。
【0098】
ヘア化粧品、ネイル化粧品または皮膚化粧品製剤を製造するための適当な補助剤および添加物質は当業者に公知であり、化粧品ハンドブック、例えばSchrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [Fundamentals and formulations of cosmetics], Huthig Verlag, Heidelberg, 1989, ISBN 3-7785-1491-1において見出されうる。
【0099】
本発明の化粧品組成物は、皮膚化粧品組成物、ネイル化粧品組成物、ヘア化粧品組成物、皮膚科組成物、衛生用組成物または医薬組成物でありうる。
【0100】
好ましくは、本発明の組成物はゲル、泡(フォーム)、スプレー、軟膏、クリーム、エマルション(乳化液)、懸濁液、ローション、乳液またはペーストの形態である。所望により、リポソームまたはマイクロスフェアも使用されうる。
【0101】
美容的または医薬的に活性な本発明の組成物は更に、美容的および/または皮膚科学的に活性な成分および補助剤を含みうる。
【0102】
好ましくは、本発明の化粧品組成物は、少なくとも1つのレシリンタンパク質と、美容的に活性な成分、乳化剤、界面活性剤、保存剤、香油、増粘剤、ヘア重合体、ヘアおよびスキンコンディショナー、グラフト重合体、水溶性または分散性シリコーン含有重合体、光防護物質、漂白剤、ゲル形成剤、ケア剤(care agent)、着色剤(colorantおよびtinning agent)、タンニング(tanning)剤、色素(dyeおよびpigment)、稠度調節剤、保湿剤、再脂肪化(refatting)剤、コラーゲン、タンパク質加水分解物、脂質、抗酸化物質、消泡剤、帯電防止剤、柔軟剤および軟化剤から選ばれる、該レシリンタンパク質とは異なる少なくとも1つの成分とを含む。該レシリンタンパク質はカプセル化形態の化粧品製剤中に含めることも可能である。
【0103】
有利には、抗酸化物質は、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾール(例えば、ウロカニン酸)およびその誘導体、ペプチド、例えばD,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシンおよびそれらの誘導体(例えば、アンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えば、β-カロテン、リコペン)およびそれらの誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、システアミンならびにそれらのグルコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチルおよびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)ならびにそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびそれらの誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、ならびにスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタチオニンスルホキシミン)(非常に低い許容量、例えばpmol〜μmol/kgのもの)、また、(金属)錯体形成剤(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルパルミテート、Mgアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート)、トコフェロールおよび誘導体(例えば、ビタミンEアセテート、トコトリエノール)、ビタミンAおよび誘導体(ビタミンAパルミテート)、ならびにベンゾイン樹脂のコニフェリルベンゾエート、ルチン酸(rutinic acid)およびその誘導体、α-グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアシック酸(nordihydroguaiacic acid)、ノルジヒドログアイアレチン酸、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびそれらの誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(例えば、ZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えば、セレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベンオキシド、trans-スチルベンオキシド)よりなる群から選ばれる。
【0104】
同様に有利なものとして、いわゆるペルオキシド分解剤、すなわち、ペルオキシド(特に好ましくは脂質ペルオキシド)を分解しうる化合物が挙げられる。これらは、例えばピリジン-2-チオール-3-カルボン酸、2-メトキシピリミジノールカルボン酸、2-メトキシピリジンカルボン酸、2-ジメチルアミノピリミジノールカルボン酸、2-ジメチルアミノピリジンカルボン酸のような有機物質を意味すると理解される。
【0105】
そのような製剤における通常の増粘剤としては、架橋ポリアクリル酸およびその誘導体、多糖およびその誘導体、例えばキサンタンガム、寒天、アルギナートまたはチロース、セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロースまたはヒドロキシカルボキシメチルセルロース、脂肪アルコール、モノグリセリドおよび脂肪酸、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドンが挙げられる。非イオン性増粘剤を使用するのが好ましい。
【0106】
適当な美容上および/または皮膚科的に活性な成分としては、例えば着色活性成分、皮膚およびヘア着色剤(pigmentation)、着色剤(tinning agent)、タンニング)剤、漂白剤、ケラチン硬化物質、抗微生物有効成分、光フィルター有効成分、忌避有効成分、充血性物質、角質溶解および角質形成に有効な物質、フケ防止有効成分、抗炎症剤、ケラチン化物質、抗酸化有効成分および/またはフリーラジカル捕捉物質として作用する有効成分、皮膚保湿または湿潤物質、再脂肪化(refatting)有効成分、抗紅斑または抗アレルギー有効成分、分枝脂肪酸、例えば18-メチルエイコサン酸およびそれらの混合物が挙げられる。
【0107】
紫外線の自然照射または人工的照射を伴うことなく皮膚をタンニングするのに適した、皮膚を人工的にタンニングするための有効成分としては、例えばジヒドロキシアセトン、アロキサンおよびクルミ殻抽出物が挙げられる。適当なケラチン硬化物質は、通常、抗発汗剤においても使用される有効成分、例えばカリウムアルミニウムスルフェート、アルミニウムヒドロキシクロリド、アルミニウムラクテートなどである。
【0108】
抗微生物有効成分は、微生物を破壊するために又はそれらの増殖を抑制して保存剤として及び体臭の生成もしくは強さを軽減する防臭物質の両方として機能するよう使用される。これらには、例えば、当業者に公知の通常の保存剤、例えばp-ヒドロキシ安息香酸エステル、イミダゾリジニル尿素、ホルムアルデヒド、ソルビン酸、安息香酸、サリチル酸などが含まれる。そのような防臭物質としては、例えばリシノール酸亜鉛、トリクロサン、ウンデシレン酸アルキロールアミド、トリエチルシトラート、クロルヘキシジンなどが挙げられる。
【0109】
以下にE番号と共に列挙する適当な保存剤は本発明において有利に使用される。
【0110】

また、本発明においては、化粧品において通常使用される保存剤または保存用補助剤、例えばジブロモシアノブタン(2-ブロモ-2-ブロモメチル-グルタロジニトリル)、3-ヨード-2-プロピニル ブチルカルバメート、2-ブロモ-2-ニトロプロパン-1,3-ジオール、イミダゾリジニル尿素、5-クロロ-2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン、2-クロロアセトアミド、ベンザルコニウムクロリド、ベンジルアルコール、ホルムアルデヒド切断性物質も適している。
【0111】
また、フェニル ヒドロキシアルキルエーテル、特に、フェノキシエタノールなる名称で公知の化合物も、多数の微生物に対するその殺細菌および殺真菌作用により、保存剤として適している。
【0112】
他の抗微生物物質も同様に、本発明の製剤中に含有させるのに適している。有利な物質としては、例えば、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル (イルガサン(irgasan))、1,6-ジ(4-クロロフェニルビグアニド)-ヘキサン (クロルヘキシジン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド、第四級アンモニウム化合物、クローブ油、ミント油、タイム油、トリエチルシトラート、ファルネソール(3,7,11-トリメチル-2,6,10-ドデカトリエン-1-オール)、ならびに特許公開明細書DE-37 40 186, DE-39 38 140, DE-42 04 321, DE-42 29 707, DE-43 09 372, DE-44 11 664, DE-195 41 967, DE-195 43 695, DE-195 43 696, DE-195 47 160, DE-196 02 108, DE-196 02 110, DE-196 02 111, DE-196 31 003, DE-196 31 004およびDE-196 34 019および特許明細書DE-42 29 737, DE-42 37 081, DE-43 24 219, DE-44 29 467, DE-44 23 410およびDE-195 16 705に記載されている有効成分または有効成分の組合せが挙げられる。炭酸水素ナトリウムも有利に使用される。抗微生物ポリペプチドも同様に使用されうる。
【0113】
適当な光フィルター有効成分としては、UV-Bおよび/またはUV-A領域のUV線を吸収する物質が挙げられる。適当なUVフィルターとしては例えば、好ましくはヒドロキシ、アルコキシ、特にメトキシ、アルコキシカルボニル、特にメトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルならびにそれらの混合物から選ばれる少なくとも1つの置換基をアリール基が各場合において含有しうる2,4,6-トリアリール-1,3,5-トリアジンが挙げられる。p-アミノ安息香酸エステル、ケイ皮酸エステル、ベンゾフェノン、ショウノウ誘導体、ならびにUV線を阻止する色素、例えば二酸化チタン、タルクおよび酸化亜鉛も適している。
【0114】
適当なUVフィルター物質としては、任意のUV-AおよびUV-Bフィルター物質が挙げられる。具体例を以下に示す。
【0115】


本発明の化粧品および皮膚科用製剤は、有利には、UV線を遮断する無機色素を含むことも可能であり、該無機色素は、亜鉛 (ZnO)、チタン (TiO2)、鉄 (例えば、Fe2O3)、ジルコニウム (ZrO2)、ケイ素 (SiO2)、マンガン (例えば、MnO)、アルミニウム (Al2O3)、およびセリウム (例えば、Ce2O3)の酸化物、対応金属の混合酸化物、ならびにそのような酸化物の混合物の群から選ばれる、水に不溶性または難溶性である金属酸化物および/または他の金属化合物に基づくものでありうる。
【0116】
この場合、該無機色素はコーティング形態で存在しうる。すなわち、該無機色素は表面処理される。この表面処理は、例えば、DE-A-33 14 742に記載されているとおりの自体公知の方法により、該色素に薄い疎水性層を施すことよりなりうる。
【0117】
適当な忌避有効成分は、ある動物、特に昆虫を追い払い又はヒトに近づけないようにしうる化合物である。これらには、例えば2-エチル-1,3-ヘキサンジオール、N,N-ジエチル-m-トルアミドなどが含まれる。皮膚の血流を促進する適当な充血性物質としては、例えば精油、例えば矮小マツ(dwarf pine)抽出物、ラベンダー抽出物、ローズマリー抽出物、ネズの実の抽出物、ウマグリ抽出物、カバノキ葉抽出物、ヘイフラワー(hayflower)抽出物、酢酸エチル、ショウノウ、メントール、ハッカ油、ローズマリー抽出物、ユーカリ油などが挙げられる。適当な角質溶解および角質形成物質としては、例えばサリチル酸、カルシウム チオグリコレート、チオグリコール酸およびその塩、硫黄などが挙げられる。適当なフケ防止有効成分としては、例えば硫黄、硫黄ポリエチレングリコールソルビタンモノオレエート、硫黄リシノールポリエトキシレート、亜鉛ピリチオン、アルミニウムピリチオンなどが挙げられる。皮膚刺激を抑制する適当な抗炎症剤としては、例えばアラントイン、ビサボロール、ドラゴサントール(dragosantol)、カミツレ抽出物、パンテノールなどが挙げられる。
【0118】
本発明の化粧品組成物は、美容および/または医薬有効成分(そしてまた、適当な場合には、補助剤)として、少なくとも1つの美容上または製薬上許容される重合体を含みうる。これらには、ごく一般には、カチオン性、両性および中性重合体が含まれる。
【0119】
適当な重合体としては、例えば、INCI名ポリクアタニウムを有するカチオン性重合体、例えばビニルピロリドン/N-ビニルイミダゾリウム塩の共重合体 (Luviquat FC, Luviquat HM, Luviquat MS, Luviquat&commat, Care)、ジエチル硫酸で第四級化されたN-ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体 (Luviquat PQ 11)、N-ビニルカプロラクタム/N-ビニルピロリドン/N-ビニルイミダゾリウム塩の共重合体 (Luviquat E Hold)、カチオン性セルロース誘導体 (ポリクアタニウム-4および-10)、アクリルアミド共重合体 (ポリクアタニウム-7) およびキトサンが挙げられる。
【0120】
適当なカチオン性(第四級化)重合体としては、Merquat (ジメチルジアリルアンモニウムクロリドに基づく重合体)、Gafquat (ポリビニルピロリドンと第四級アンモニウム化合物との反応により形成される第四級重合体)、重合体 JR (カチオン性基を有するヒドロキシエチルセルロース) および植物に基づくカチオン性重合体、例えばグアー重合体、例えばRhodiaからのJaguar等級も挙げられる。
【0121】
他の適当な重合体としては、中性重合体、例えばポリビニルピロリドン、N-ビニルピロリドンおよびビニルアセテートおよび/またはビニルプロピオネートの共重合体、ポリシロキサン、ポリビニルカプロラクタム、N-ビニルピロリドンとの他の共重合体、ポリエチレンイミンおよびその塩、ポリビニルアミンおよびその誘導体、セルロース誘導体、ポリアスパラギン酸塩および誘導体が挙げられる。これらには、例えば、Luviflex 0 Swing (ポリビニルアセテートおよびポリエチレングリコールの部分加水分解共重合体, BASF)も挙げられる。
【0122】
適当な重合体としては、非イオン水溶性または水分散性重合体またはオリゴマー、例えばポリビニルカプロラクタム、例えばLuviskol 0 Plus (BASF) またはポリビニルピロリドンおよびその共重合体、特にビニルエステル、例えばビニルアセテートとの共重合体、例えばLuviskol 0 VA 37 (BASF)、ポリアミド、例えばイタコン酸および脂肪族ジアミンに基づくもの(例えば、DE-A-43 33 238に記載されているもの)も挙げられる。
【0123】
適当な重合体としては、両性または両性イオン重合体、例えばオクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/tert-ブチルアミノエチルメタクリレートヒドロキシプロピルメタクリレート共重合体(Amphomer (National Starch)なる名称で入手可能なもの)、およびドイツ国特許出願DE 39 29 973, DE 21 50 557, DE 28 17 369およびDE 3708 451に開示されている両性イオン重合体も挙げられる。アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸またはメタクリル酸共重合体およびそれらのアルカリ金属およびアンモニウム塩は好ましい両性イオン重合体である。他の適当な両性イオン重合体としては、Amersette (AMERCHOL)なる名称で商業的に入手可能なメタクロイルエチルベタイン/メタクリレート共重合体、およびヒドロキシエチルメタクリレート、メチルメタクリレート、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリレートおよびアクリル酸の共重合体 (Jordapon (D))が挙げられる。
【0124】
適当な重合体としては、非イオン性シロキサン含有水溶性または水分散性重合体、例えばポリエーテルシロキサン、例えばTegopren 0 (Goldschmidt) またはBelsi&commat (Wacker)が挙げられる。
【0125】
本発明の化粧品組成物の製剤化基剤は、好ましくは、美容上および/または製薬上許容される補助剤を含む。製薬上許容される補助剤は、薬学、食品技術および関連分野において有用であることが知られている補助剤、特に、関連する薬局方(例えば、DAB Ph. Eur. BP NF)に掲載されているもの、および特性が生理的用途を妨げない他の補助剤である。
【0126】
適当な補助剤は、滑沢剤、湿潤剤、乳化および懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、抗刺激物質、キレート剤、エマルション安定剤、皮膜形成剤、ゲル形成剤、消臭剤、樹脂、ヒドロコロイド、溶媒、溶解促進剤、中和剤、透過性促進剤、色素、第四級アンモニウム化合物、再脂肪化(refatting)および超脂肪化(superfatting)剤、軟膏、クリームまたは油基剤物質、シリコーン誘導体、安定剤、殺菌剤、噴射剤、乾燥剤、乳白剤、増粘剤、ロウ、軟化剤、ホワイトオイルでありうる。これに関する実施形態は、例えばFiedler, H. P. Lexikon der Hilfsstoffe fur Pharmazie, Kosmetik und angrenzende Gebiete [Lexicon of auxiliaries for pharmacy, cosmetics and related fields], 4th ed., Aulendorf: ECV-Editio-Kantor-Verlag, 1996に記載の専門的な知見に基づくものである。
【0127】
本発明の皮膚化粧品組成物を製造するためには、有効成分を適当な補助剤(賦形剤)と混合し又は適当な補助剤(賦形剤)で希釈する。賦形剤は、有効成分のためのビヒクル、担体または媒体として働きうる固体、半固体または液体物質でありうる。所望により、当業者に公知の方法により、他の補助剤の混合を行う。また、該重合体および分散液は、薬学における、好ましくは、固体薬物形態のためのコーティング組成物または結合剤における補助剤として適している。それらはクリーム剤中で並びに錠剤コーティングおよび錠剤結合剤としても使用されうる。
【0128】
好ましい実施形態においては、本発明の組成物は皮膚洗浄用組成物である。
【0129】
好ましい皮膚洗浄用組成物は、液体ないしゲル様の稠度の石鹸、例えば透明石鹸、高級石鹸、防臭石鹸、クリーム石鹸、ベビー石鹸、皮膚保護石鹸、研磨石鹸および合成洗剤、ペースト石鹸、ソフト(soft)石鹸および洗浄用ペースト、剥脱(exfoliating)用石鹸、湿潤ワイプ、液体洗剤、シャワーおよびバス用製剤、例えば洗浄用ローション、シャワー用浴およびゲル、泡浴、油浴およびスクラブ製剤、シェービング(髭剃り用)フォーム、ローションおよびクリームである。
【0130】
もう1つの好ましい実施形態においては、本発明の組成物は、皮膚および髪のケアおよび保護のための化粧品組成物、ネイルケア組成物またはメイクアップ化粧品製剤である。
【0131】
適当な皮膚化粧品組成物としては、例えばフェイス用トニック、フェイス用マスク、防臭用および他の美容ローションが挙げられる。メイクアップ化粧品において使用する組成物には、例えばコンシーラー(concealer)ペンシル、ステイジ・メイクアップ、マスカラおよびアイシャドー、口紅、コールペンシル、アイライナー、頬紅、パウダーおよびアイブローペンシルが含まれる。
【0132】
さらに、本発明の皮膚用組成物は、細孔洗浄のための鼻用ストリップ、抗アクネ組成物、忌避剤、シェービング組成物、アフターシェーブおよびプレシェーブケア組成物、日焼け後ケア組成物、除毛用組成物、染毛剤、密接(intimate)なケア組成物、足のケア用の組成物および乳児のケアにおいて使用されうる。
【0133】
本発明のスキンケア組成物としては、特に、W/OまたはO/Wスキンクリーム、昼用および夜用クリーム、アイクリーム、フェイスクリーム、抗皺クリーム、サンスクリーンクリーム、保湿クリーム、漂白クリーム、セルフタンニングクリーム、ビタミンクリーム、スキンローション、ケアローションおよび保湿ローションが挙げられる。
【0134】
前記のレシリンタンパク質に基づく皮膚化粧品および皮膚用組成物は有利な効果を示す。該レシリンタンパク質は、とりわけ、皮膚の保湿およびコンディショニングに、ならびに触感における改善に寄与しうる。該レシリンタンパク質は該製剤における増粘剤としても機能しうる。本発明のレシリンタンパク質を加えることにより、ある製剤において、皮膚適合性における相当な改善を達成することが可能である。
【0135】
皮膚化粧品および皮膚用組成物は、好ましくは、該組成物の総重量に対して約0.001〜30重量%、好ましくは0.01〜20重量%、非常に特に好ましくは0.1〜12重量%の量の少なくとも1つのレシリンタンパク質を含む。
【0136】
レシリンタンパク質に基づく光防護用組成物は特に、ポリビニルピロリドンのような通常の補助剤と比べてUV吸収成分の残留時間を増加させる特性を有する。
【0137】
利用分野に応じて、本発明の組成物は、スキンケアに適した形態、例えばクリーム、フォーム、ゲル、ペンシル、ムース、乳液、スプレー(ポンプスプレーまたは噴射剤含有スプレー)またはローションの形態で適用されうる。
【0138】
該皮膚化粧品製剤は、レシリンタンパク質および適当な担体に加えて、前記のとおりの、皮膚化粧品中で通常使用される他の有効成分および補助剤をも含みうる。これらには、好ましくは、乳化剤、保存剤、香油、化粧品有効成分、例えばフィタントリオール、ビタミンA、EおよびC、レチノール、ビサボロール、パンテノール、光防護剤、漂白剤、着色剤(colorantおよびtinting agent)、タンニング剤、コラーゲン、酵素、タンパク質加水分解産物、安定剤、pH調節剤、色素、塩、増粘剤、ゲル形成剤、稠度調節剤、シリコーン、保湿剤、再脂肪化(refatting)剤ならびに/または他の通常の添加剤が含まれる。
【0139】
該皮膚化粧品および皮膚用組成物の好ましい油脂成分としては、前記の鉱油および合成油、例えばパラフィン、シリコーン油および脂肪族炭化水素(8個を超える炭素原子を有するもの)、動物および植物油、例えばヒマワリ油、ヤシ油、アボカド油、オリーブ油、ラノリンまたはロウ、脂肪酸、脂肪酸エステル、例えばC6-C30-脂肪酸のトリグリセリド、ロウエステル、例えばホホバ油、脂肪アルコール、ワセリン、水素化ラノリンおよびアセチル化ラノリンならびにそれらの混合物が挙げられる。
【0140】
特定の特性を得たい場合には、本発明のレシリンタンパク質を通常の重合体と混合することも可能である。
【0141】
ある特性(例えば、触感、塗布挙動、耐水性ならびに/または有効成分および補助剤、例えば色素の結合性の改善)を達成するためには、該皮膚化粧品および皮膚用製剤は更に、シリコーン化合物に基づくコンディショニング用物質をも含みうる。
【0142】
適当なシリコーン化合物としては、例えばポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアリールアルキルシロキサン、ポリエーテルシロキサンまたはシリコーン樹脂が挙げられる。
【0143】
該化粧品または皮膚化粧品製剤は、当業者に公知の通常の方法により製造される。
【0144】
好ましくは、該化粧品および皮膚化粧品組成物は、エマルションの形態、特に油中水(W/O)型または水中油(O/W)型エマルションである。
【0145】
しかし、他のタイプの製剤、例えばゲル、油、オレオゲル、複合エマルション、例えばW/O/WまたはO/W/Oエマルション形態のもの、無水軟膏または軟膏基剤などを選択することも可能である。乳化剤非含有製剤、例えばヒドロディスパージョン(hydrodispersion)、ヒドロゲルまたはピカリング(Pickering)エマルションも有利な実施形態である。
【0146】
エマルションは公知方法により製剤される。少なくとも1つのレシリンタンパク質のほかに、該エマルションは通常、通常の成分、例えば脂肪アルコール、脂肪酸エステル、特に脂肪酸トリグリセリド、脂肪酸、ラノリンおよびその誘導体、天然または合成油またはロウおよび乳化剤を水の存在下に含む。エマルションの型に特異的な添加剤および適当なエマルションの製造の選択は、例えばSchrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [Fundamentals and formulations of cosmetics], Huthig Buch Verlag, Heidelberg, 2nd edition, 1989, third part(これを参照により明示的に本明細書に組み入れることとする)に記載されている。
【0147】
W/Oエマルションの形態の適当なエマルション、例えばスキンクリームなどのためのエマルションは、一般には、適当な乳化剤系を用いて油または脂肪相において乳化された水相を含む。該水相を得るためには、高分子電解質複合体が使用されうる。
【0148】
該エマルションの脂肪相中に存在しうる好ましい脂肪成分としては、炭化水素油、例えばパラフィン油、パーセリン(purcellin)油、ペルヒドロスクアレン、およびこれらの油中のマイクロクリスタリンワックスの溶液;動物または植物油、例えばスイートアーモンド油、アボカド油、カロフィルム(calophyllum)油、ラノリンおよびその誘導体、ヒマシ油、ゴマ油、オリーブ油、ホホバ油、カリテ(karite)油、ホプロステツス(hoplostethus)油;大気圧下での蒸留開始温度が約250℃であり蒸留終了温度が410℃である鉱油、例えばワセリン油、飽和または不飽和脂肪酸のエステル、例えばアルキルミリスタート、例えばイソプロピルミリスタート、ブチルミリスタートまたはセチルミリスタート、ヘキサデシルステアラート、エチルまたはイソプロピルパルミテート、オクタンまたはデカン酸トリグリセリドおよびセチルリシノレアートが挙げられる。
【0149】
該脂肪相は、他の油に可溶性のシリコーン油、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンおよびシリコーングリコール共重合体、脂肪酸および脂肪アルコールをも含みうる。
【0150】
レシリンタンパク質以外に、ロウ、例えばカルナウバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、マイクロクリスタリンワックス、臭ロウならびにCa、MgおよびAlオレアート、ミリスタート、リノレアートおよびステアラートも使用されうる。
【0151】
また、本発明のエマルションはO/Wエマルションの形態で存在しうる。そのようなエマルションは通常、油相と、水相中の油相を安定化する乳化剤と、通常は増粘化形態で存在する水相とを含む。適当な乳化剤は、好ましくは、O/W乳化剤、例えばポイグリセロールエステル、ソルビタンエステルおよび部分エステル化グリセリドである。
【0152】
もう1つの好ましい実施形態においては、本発明の組成物はシャワー用ゲル、シャンプー製剤または浴用剤である。
【0153】
そのような製剤は、少なくとも1つのレシリンタンパク質、ならびに基礎界面活性剤としての通常はアニオン性の界面活性剤、ならびに共界面活性剤(cosurfactant)としての両性および/または非イオン性界面活性剤を含む。他の適当な有効成分および/または補助剤は、一般には、脂質、香油、色素、有機酸、保存剤および抗酸化剤、ならびに増粘剤/ゲル形成剤、スキンコンディショニング剤および保湿剤から選ばれる。
【0154】
これらの製剤は、有利には、該製剤の総重量に対して2〜50重量%、好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは8〜30重量%の界面活性剤を含む。
【0155】
該洗浄用、シャワー用および浴用製剤においては、ボディ洗浄用組成物において通常使用されるすべてのアニオン、中性、両性またはカチオン界面活性剤が使用されうる。
【0156】
適当なアニオン界面活性剤としては、例えばアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホナート、アルキルアリールスルホナート、アルキルスクシナート、アルキルスルホスクシナート、N-アルコイルサルコシナート、アシルタウラート、アシルイセチオナート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシラート、α-オレフィンスルホナート、特にアルカリ金属およびアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムおよびアンモニウムおよびトリエタノールアミン塩が挙げられる。該アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボキシラートは分子内に1〜10個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位、好ましくは1〜3個のエチレンオキシド単位を有しうる。
【0157】
これらには、例えばナトリウムラウリルスルフェート、アンモニウムラウリルスルフェート、ナトリウムラウリルエーテルスルフェート、アンモニウムラウリルエーテルスルフェート、ナトリウムラウリルサルコシナート、ナトリウムオレイルスクシナート、アンモニウムラウリルスルホスクシナート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホナート、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホナートが含まれる。
【0158】
適当な両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルグリシナート、アルキルカルボキシグリシナート、アルキルアンホアセテートまたは-プロピオネート、アルキルアンホジアセテートまたは-ジプロピオネートが挙げられる。
【0159】
例えば、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインまたはナトリウムコカンホプロピオネートが使用されうる。
【0160】
適当な非イオン性界面活性剤としては、例えば、直鎖状または分枝状でありうるアルキル鎖内に6〜20個の炭素原子を有する脂肪族アルコールまたはアルキルフェノールとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの反応生成物が挙げられる。アルキレンオキシドの量はアルコール1mol当たり約6〜60molである。また、アルキルアミンオキシド、モノまたはジアルキルアルカノールアミド、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、エトキシ化脂肪酸アミド、アルキルポリグリコシドまたはソルビタンエーテルエステルも適している。
【0161】
さらに、該洗浄用、シャワー用および浴用製剤は通常のカチオン界面活性剤、例えば第四級アンモニウム化合物、例えばセチルトリメチルアンモニウムクロリドを含みうる。
【0162】
また、シャワー用ゲル/シャンプー用製剤は増粘剤、例えば塩化ナトリウム、PEG-55、プロピレングリコールオレアート、PEG-120-メチルグルコースジオレアートなど、ならびに保存剤、他の有効成分および補助剤および水を含みうる。
【0163】
もう1つの好ましい実施形態においては、本発明の組成物はヘアトリートメント組成物である。
【0164】
本発明のヘアトリートメント組成物は、好ましくは、該組成物の総重量に対して約0.01〜30重量%、好ましくは0.5〜20重量%の範囲の量の少なくとも1つのレシリンタンパク質を含む。
【0165】
好ましくは、本発明のヘアトリートメント組成物は、セット用フォーム、ヘアムース、ヘアゲル、シャンプー、ヘアスプレー、ヘアフォーム、最終流体、パーマネントウェーブ用の中和剤、染毛剤および漂白剤またはホットオイルトリートメントの形態である。使用分野に応じて、該髪美容用製剤は、(エアゾール)スプレー、(エアゾール)フォーム、ゲル、ゲルスプレー、クリーム、ローションまたはワックスの形態で適用されうる。ヘアスプレーには、エアゾールスプレー、および噴射ガスを使用しないポンプスプレーの両方が含まれる。ヘアフォームには、エアゾールフォーム、および噴射ガスを使用しないポンプフォームの両方が含まれる。ヘアスプレーおよびヘアフォームは、好ましくは、主として又は専ら水溶性または水分散性成分を含む。本発明のヘアスプレーおよびヘアフォームにおいて使用する化合物が水分散性である場合には、それは、通常は1〜350nm、好ましくは1〜250nmの粒径を有する水性微小分散物の形態で適用されうる。これらの製剤の固体含量は、この場合、通常は約0.5〜20重量%の範囲である。これらの微小分散物は、通常、それらの安定化のための乳化剤も界面活性剤も必要としない。
【0166】
本発明の髪美容製剤は、好ましい実施形態においては、a)0.01〜30重量%の少なくとも1つのレシリンタンパク質、b)20〜99.95重量%の水および/またはアルコール、c)0〜50重量%の少なくとも1つの噴射ガス、d)0〜5重量%の少なくとも1つの乳化剤、e)0〜3重量%の少なくとも1つの増粘剤、および25重量%までの他の成分を含む。
【0167】
アルコールは、化粧品において通常使用されるすべてのアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、n-プロパノールを意味すると理解される。
【0168】
他の成分は、化粧品において通常使用される添加剤、例えば噴射剤、消泡剤、界面活性化合物、すなわち界面活性剤、乳化剤、泡形成剤および可溶化剤を意味すると理解される。使用する界面活性化合物はアニオン性、カチオン性、両性または中性でありうる。また、他の通常の成分は、例えば保存剤、香油、乳白剤、有効成分、UVフィルター、ケア物質、例えばパンテノール、コラーゲン、ビタミン、タンパク質加水分解産物、アルファ-およびベータ-ヒドロキシカルボン酸、安定剤、pH調節剤、色素、粘度調節剤、ゲル形成剤、塩、保湿剤、再脂肪化(refatting)剤、錯化剤および他の通常の添加剤でありうる。
【0169】
これらは、極めて特定の特性を得たい場合には、本発明のレシリンタンパク質と共に使用されうる、化粧品において公知のすべての整髪用およびコンディショナー重合体も包含する。
【0170】
適当な通常の髪用美容重合体としては、例えば、この場合に参照される前記のカチオン性、アニオン性、中性、ノニオン性および両性重合体が挙げられる。
【0171】
ある特性を得るためには、該製剤は更に、シリコーン化合物に基づくコンディショニング物質をも含みうる。適当なシリコーン化合物としては、例えばポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアリールアルキルシロキサン、ポリエーテルシロキサン、シリコーン樹脂またはジメチコーン共重合体(CTFA)およびアミノ官能性シリコーン化合物、例えばアミノジメチコーン(CTFA)が挙げられる。
【0172】
本発明の重合体は特に、整髪剤、特にヘアスプレー(エアゾールスプレー、および噴射ガスを使用しないポンプスプレー)およびヘアフォーム(エアゾールフォーム、および噴射ガスを使用しないポンプフォーム)中のセット用組成物として適している。
【0173】
好ましい実施形態においては、スプレー製剤は、a)0.01〜30重量%の少なくとも1つのレシリンタンパク質、b)20〜99.9重量%の水および/またはアルコール、c)0〜70重量%の少なくとも1つの噴射剤、d)0〜20重量%の他の成分を含む。
【0174】
噴射剤は、ヘアスプレーまたはエアゾールフォームに通常使用される噴射剤である。プロパン/ブタンの混合物、ペンタン、ジメチルエーテル、1,1-ジフルオロエタン (HFC-152 a)、二酸化炭素、窒素または圧縮空気が好ましい。
【0175】
エアゾールヘアフォーム用の、本発明において好ましい製剤は、a)0.01〜30重量%の少なくとも1つのレシリンタンパク質、b)55〜99.8重量%の水および/またはアルコール、c)5〜20重量%の噴射剤、d)0.1〜5重量%の乳化剤、e)0〜10重量%の他の成分を含む。
【0176】
使用されうる乳化剤としては、ヘアフォームにおいて通常使用されるすべての乳化剤が挙げられる。適当な乳化剤は非イオン性、カチオン性またはアニオン性または両性でありうる。
【0177】
非イオン性乳化剤の具体例(INCI命名法)としては、Laureth(ラウレス)、例えばLaureth-4; Ceteth(セテス)、例えばCeteth-1、ポリエチレングリコールセチルエーテル; Ceteareth(セテアレス)、例えばCeteareth-25、ポリグリコール脂肪酸グリセリド、ヒドロキシル化レシチン、脂肪酸のラクチルエステル、アルキルポリグリコシドが挙げられる。
【0178】
カチオン性乳化剤の具体例としては、セチルジメチル-2-ヒドロキシエチルアンモニウムジヒドロゲンホスフェート、セチルトリモニウムクロリド、セチルトリモニウムブロミド、ココトリモニウムメチルスルフェート、Quaternium-1〜x (INCI)が挙げられる。
【0179】
アニオン性乳化剤は、例えば、アルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホナート、アルキルアリールスルホナート、アルキルスクシナート、アルキルスルホスクシナート、N-アルコイルサルコシナート、アシルタウラート、アシルイセチオナート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシラート、アルファ-オレフィンスルホナート、特にアルカリ金属およびアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムおよびアンモニウムおよびトリエタノールアミン塩よりなる群から選ばれうる。該アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボキシラートは分子内に1〜10個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位、好ましくは1〜3個のエチレンオキシド単位を有しうる。
【0180】
スタイリングゲルに好適な本発明の製剤は例えば、以下の組成を有する:a) 0.01〜30重量%の少なくとも1種のレシリンタンパク質、b) 80〜99.85重量%の水および/またはアルコール、c) 0〜3重量%、好ましくは0.05〜2重量%のゲル形成剤、d) 0〜20重量%のさらなる成分。
【0181】
ゲル形成剤を使用することによって、特定の流動学的特性またはゲルの他の用途に関連する特性を確立するのに有利でありうる。使用できるゲル形成剤は化粧品に通常用いられている全てのゲル形成剤である。
【0182】
これらには、若干架橋されたポリアクリル酸、例えばCarbomer (INCI)、セルロース誘導体、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン修飾セルロース、多糖、例えばキサンタンガム、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ナトリウムアクリラート共重合体、ポリクアタニウム-32 (および) Paraffinum Liquidum (INCI)、ナトリウムアクリラート共重合体 (および) paraffinum Liquidum (および) PPG-1 Trideceth-6、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド/アクリルアミド共重合体、steareth-10アリルエーテル、アクリラート共重合体、ポリクアタニウム-37 (および) paraffinum liquidum (および) PPG-1 trideceth-6、ポリクアタニウム 37 (および) プロピレングリコールジカプラート ジカプリラート (および) PPG-1 trideceth-6、ポリクアタニウム-7、ポリクアタニウム-44が含まれる。
【0183】
本発明のレシリンタンパク質は化粧品製剤におけるコンディショナーとして使用することができる。
【0184】
本発明のレシリンタンパク質を含む製剤は、好ましくは、セット用および/またはコンディショニング用組成物としてシャンプー製剤中で使用されうる。好ましいシャンプー製剤は、a)0.01〜30重量%の少なくとも1つのレシリンタンパク質、b)25〜94.95重量%の水、c)5〜50重量%の界面活性剤、c)0〜5重量%のもう1つのコンディショニング剤、d)0〜10重量%の他の美容成分を含む。
【0185】
シャンプーにおいて通常使用されるアニオン性、中性、両性またはカチオン性界面活性剤の全てが該シャンプー製剤において使用されうる。
【0186】
適当なアニオン界面活性剤としては、例えばアルキルスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキルスルホナート、アルキルアリールスルホナート、アルキルスクシナート、アルキルスルホスクシナート、N-アルコイルサルコシナート、アシルタウラート、アシルイセチオナート、アルキルホスフェート、アルキルエーテルホスフェート、アルキルエーテルカルボキシラート、アルファ-オレフィンスルホナート、特にアルカリ金属およびアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムおよびアンモニウムおよびトリエタノールアミン塩が挙げられる。該アルキルエーテルスルフェート、アルキルエーテルホスフェートおよびアルキルエーテルカルボキシラートは分子内に1〜10個のエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位、好ましくは1〜3個のエチレンオキシド単位を有しうる。
【0187】
例えば、ナトリウムラウリルスルフェート、アンモニウムラウリルスルフェート、ナトリウムラウリルエーテルスルフェート、アンモニウムラウリルエーテルスルフェート、ナトリウムラウロイルサルコシナート、ナトリウムオレイルスクシナート、アンモニウムラウリルスルホスクシナート、ナトリウムドデシルベンゼンスルホナート、トリエタノールアミンドデシルベンゼンスルホナートが適している。
【0188】
適当な両性界面活性剤としては、例えばアルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルグリシナート、アルキルカルボキシグリシナート、アルキルアンホアセテートまたはアンホプロピオネート、アルキルアンホジアセテートまたは-ジプロピオネートが挙げられる。
【0189】
例えば、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルベタイン、コカミドプロピルベタインまたはナトリウムコカンホプロピオネートが使用されうる。
【0190】
適当な非イオン性界面活性剤としては、例えば、直鎖状または分枝状でありうるアルキル鎖内に6〜20個の炭素原子を有する脂肪族アルコールまたはアルキルフェノールとエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドとの反応生成物が挙げられる。アルキレンオキシドの量はアルコール1mol当たり約6〜60molである。また、アルキルアミンオキシド、モノまたはジアルキルアルカノールアミド、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシドまたはソルビタンエーテルエステルも適している。
【0191】
さらに、シャンプー製剤は、 カチオン性界面活性剤、例えば、第4級アンモニウム化合物、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロライドを含みうる。
【0192】
シャンプー製剤において特定の効果を得るために、コンディショニング剤をレシリンタンパク質と組み合わせて用いることができる。
【0193】
これらには、例えば、INCI名ポリクアタニウムを有する前記のカチオン性重合体、特に、ビニルピロリドン/N-ビニルイミダゾリウム塩の共重合体 (Luviquat FC, Luviquat&commat, HM, Luviquat MS, Luviquat Care)、ジエチル硫酸で第四級化されたN-ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの共重合体 (Luviquat D PQ 11)、N-ビニルカプロラクタム/N-ビニルピロリドン/N-ビニルイミダゾリウム塩の共重合体 (Luviquat D Hold)、カチオン性セルロース誘導体 (ポリクアタニウム-4および-10)、アクリルアミド共重合体 (ポリクアタニウム-7) が含まれる。また、タンパク質加水分解産物、そしてまた、シリコーン化合物に基づくコンディショニング物質、例えばポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、ポリアリールアルキルシロキサン、ポリエーテルシロキサンまたはシリコーン樹脂も使用されうる。他の適当なシリコーン化合物としては、ジメチコーン共重合体(CTFA)およびアミノ官能性シリコーン化合物、例えばアモジメチコーン(CTFA)が挙げられる。また、カチオン性グアー誘導体、例えばグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(INCI)が使用されうる。
【0194】
本発明はさらに、塩基性レシリン類の製造法および使用法を提供する。塩基性レシリン類は、レシリンタンパク質を形成する反復単位中に存在する酸性アミノ酸残基 (D, E)に対する塩基性アミノ酸残基 (K, R)の比率が少なくとも1.5、好ましくは少なくとも2であるものを指す。特に有利な塩基性レシリン類は、少なくとも40%における反復単位における塩基性アミノ酸残基:酸性アミノ酸残基の比率が1:1であり、また少なくとも40%反復単位が1:0であるものを指す。
【0195】
特に好ましくは、反復単位 GAPGGGNGGRPSDTYもしくはGAPGGGNGGRPSSSYまたはこの反復単位の機能的等価物を含む塩基性レシリンタンパク質の製造法および使用法を提供する。特に好ましくは、合成レシリンタンパク質 U16 (配列番号1)およびまた、それをコードするヌクレオチド配列(配列番号2) の製造法および使用法を提供する。
【0196】
塩基性レシリンタンパク質は、化粧品における使用、物質の調製、紙、革および織物の表面処理、表面のコーティング、ならびにヒトおよび 動物の食物の使用に特に好適である。
【実施例】
【0197】
(実施例1)
合成レシリンタンパク質 U16の製造
遺伝子合成および遺伝子発現
レシリンタンパク質 U16をコードする合成遺伝子を、Huemmerichら、; Biochemistry. 43(42):13604-12, (2004)に記載の方法に従って、合成オリゴヌクレオチド U:5’-ggtgcgccgggcggtggcaacggtggccgtccgtctgacacctacggtgcgccgggtggcggtaacggtggccgtccttcttcctcttac-3’を多量体化することによって多量体化して、16merを得て、そして発現ベクター pET21a (Novagen)にクローニングした。これをE.coli BLR [DE3]株(Novagen)にて発現させた。配列番号1の配列を有する発現されたU16タンパク質は、N末端にT7タグ(アミノ酸1-15位)を含み、アミノ酸16位を越えて実際のレシリンタンパク質を含む。
【0198】
培養およびタンパク質合成は、37°C、pO2>20%および pH=6.8にて流加培養法により実施した。
【0199】

基本培地中に存在するグリセロールを費消した後、100 ml/hの一定速度で供給した。
【0200】
光学密度が細菌培養物の OD600=40に達した後、1 mM イソプロピル β-D-チオガラクト-ピラノシドを添加して、タンパク質合成を誘導した。この時点で、培養物の温度は30℃に達した。誘導してから10時間後に、細胞を回収した。
【0201】
タンパク質の精製は、以下のプロトコルに従って実施した:
・5 ml/g湿質量の20 mM MOPS (3-(N-モルホリノ)プロパンスルホン酸) pH 7.0に細胞ペレットを再懸濁
・高圧ホモジナイザーで上記細胞を破砕
・30分間、5000 x gにて遠心分離
・ペレット1gあたり1.3 gのグアニジン塩酸塩 (GdmHCl) を添加(終濃度 6 M GuaHCl)してペレットを溶解
・20 mMクエン酸 pH 2.65に対して透析
・45分間、10 000 x gにて遠心分離
・上清に25% NaOHを添加してpHを7.0に調整
・45分間、10 000 x gにて遠心分離
・一容量の4 M 硫酸アンモニウムを添加して上清よりタンパク質を沈殿
・45分間、10 000 x gにて遠心分離
・上記のように精製されたタンパク質は、硫酸アンモニウム沈殿物として−20℃で保管できる
・当該タンパク質の使用に際しては、硫酸アンモニウム沈殿物をGuaHClに取り、クエン酸に対して透析し、そして中和する
・溶液中のタンパク質含有量を光学的に測定した(E(280;1mg/ml)=0.93)
・タンパク質の純度はSDS-PAGEおよび蛍光分光法によって調べた(図1および2)。
【0202】
10 Lの発酵より、95%超の純度を有する700 mgの精製されたU16タンパク質を得た。
【0203】
(実施例1に従って調製したレシリンタンパク質を含む、本発明の皮膚化粧品調製物を以下に記載する。
【0204】
(実施例3)デイケア用のエマルション中のレシリンタンパク質の使用- O/W型

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 1.7 セテアレス-6, ステアリルアルコール
0.7 セテアレス-25
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
2.0 PEG-14 ジメチコーン
3.6 セテアリルアルコール
6.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 アジピン酸ジブチル
B 5.0 グリセリン
0.2 二ナトリウムEDTA
1.0 パンテノール
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
67.8 Aqua dem.
C 4.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, ナトリウムアクリレートコポリマー
D 0.2 アスコルビルリン酸ナトリウム
1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
1.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, アスコルビン酸ナトリウム, トコフェロール, レチノール
E q.s. 水酸化ナトリウム

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 1.7 セテアレス-6, ステアリルアルコール
0.7 セテアレス-25
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
2.0 PEG-14 ジメチコーン
3.6 セテアリルアルコール
6.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 アジピン酸ジブチル
B 5.0 グリセリン
0.2 二ナトリウムEDTA
1.0 パンテノール
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
63.8 Aqua dem.
C 4.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, ナトリウムアクリレートコポリマー
D 0.2 アスコルビルリン酸ナトリウム
1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
1.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, アスコルビン酸ナトリウム, トコフェロール, レチノール
E q.s. 水酸化ナトリウム
調製:A相およびB相を別個に約80℃に加熱する。B相をA相に合わせ、そしてホモジナイズする。C相をA相およびB相の混合物に合わせ、そして再びホモジナイズする。撹拌しながら約40℃に冷却し、D相を加え、E相を用いてHを約6.5に調整してホモジナイズし、そして撹拌しながら室温まで冷却する。
【0205】
注)調製物は、保護ガスを用いることなく調製する。調製品は酸素が浸透しない包装、例えば、アルミニウムチューブに瓶詰めする。
【0206】
(実施例4)保護デイクリーム中のレシリンタンパク質 - O/W型
AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 1.7 セテアレス-6, ステアリルアルコール
0.7 セテアレス-25
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
2.0 PEG-14 ジメチコーン
3.6 セテアリルアルコール
6.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 アジピン酸ジブチル
B 5.0 グリセリン
0.2 二ナトリウムEDTA
1.0 パンテノール
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
68.6 Aqua dem.
C 4.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, ナトリウムアクリレートコポリマー
D 1.0 アスコルビルリン酸ナトリウム
1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
E q.s. 水酸化ナトリウム

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 1.7 セテアレス-6, ステアリルアルコール
0.7 セテアレス-25
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
2.0 PEG-14 ジメチコーン
3.6 セテアリルアルコール
6.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 アジピン酸ジブチル
B 5.0 グリセリン
0.2 二ナトリウムEDTA
1.0 パンテノール
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
64.6 Aqua dem.
C 4.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, ナトリウムアクリレートコポリマー
D 1.0 アスコルビルリン酸ナトリウム
1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
E q.s. 水酸化ナトリウム

調製:A相およびB相を別個に約80℃に加熱。B相をA相に合わせ、そしてホモジナイズする。C相をA相とB相との混合物に合わせ、そしてホモジナイズする。撹拌しながら約40℃に冷却する。D相を加え、E相を用いてpHを約6.5に調整し、そしてホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却する。
【0207】
(実施例5)洗顔ローション中のレシリンタンパク質の使用- O/W型

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 10.0 エチルヘキサン酸セテアリル
10.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
1.5 シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン
2.0 PEG-40 硬化ヒマシ油
B 3.5 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ナトリウムアクリレートコポリマー
C 1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
q.s. 防腐剤
q.s. 香油
D 3.0 ポリクオタニウム-44
0.5 ココトリモニウムメトスルフェート
0.5 セテアレス-25
2.0 パンテノール、プロピレングリコール
4.0 プロピレングリコール
0.1 二ナトリウムEDTA
1.0 レシリンタンパク質
60.7 Aqua dem.

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 10.0 エチルヘキサン酸セテアリル
10.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
1.5 シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン
2.0 PEG-40 硬化ヒマシ油
B 3.5 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド, ナトリウムアクリレートコポリマー
C 1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
q.s. 防腐剤
q.s. 香油
D 3.0 ポリクオタニウム-44
0.5 ココトリモニウムメトスルフェート
0.5 セテアレス-25
2.0 パンテノール、プロピレングリコール
4.0 プロピレングリコール
0.1 二ナトリウムEDTA
5.0 レシリンタンパク質
56.7 Aqua dem.

調製:A相を溶解する。B相をA相に合わせ、C相をA相とB相との混合物に合わせる。D相を溶解し、A相、B相およびC相の混合物に合わせ、そしてホモジナイズする。合わせてから15分間。
【0208】
(実施例6)デイリーケアボディスプレー中のレシリンタンパク質の使用
AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 3.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
1.0 ポリクオタニウム-44
3.0 プロピレングリコール
2.0 パンテノール、プロピレングリコール
1.0 シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン
10.0 オクチルドデカノール
0.5 PVP
10.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
3.0 C12-15アルキルベンゾエート
3.0 グリセリン
1.0 酢酸トコフェロール
0.3 ビサボロール
1.0 レシリンタンパク質
59.2 アルコール

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 3.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
1.0 ポリクオタニウム-44
3.0 プロピレングリコール
2.0 パンテノール、プロピレングリコール
1.0 シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン
10.0 オクチルドデカノール
0.5 PVP
10.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
3.0 C12-15アルキルベンゾエート
3.0 グリセリン
1.0 酢酸トコフェロール
0.3 ビサボロール
5.0 レシリンタンパク質
55.2 アルコール

調製:A相の成分を量り、溶解して透明な溶液を得る。
【0209】
(実施例7)スキンケアゲル中のレシリンタンパク質の使用

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 3.6 PEG-40 硬化ヒマシ油
15.0 アルコール
0.1 ビサボロール
0.5 酢酸トコフェロール
q.s. 香油
B 3.0 パンテノール
0.6 カルボマー
1.0 レシリンタンパク質
75.4 Aqua dem.
C 0.8 トリエタノールアミン

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 3.6 PEG-40 硬化ヒマシ油
15.0 アルコール
0.1 ビサボロール
0.5 酢酸トコフェロール
q.s. 香油
B 3.0 パンテノール
0.6 カルボマー
5.0 レシリンタンパク質
71.4 Aqua dem.
C 0.8 トリエタノールアミン

調製:A相を溶解し、透明な溶液を得る。B相を膨潤させ、およびC相で中和する。A相をホモジナイズしたB相に合わせ、そしてホモジナイズする。
【0210】
(実施例8)アフターシェーブローション中のレシリンタンパク質の使用

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 10.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 酢酸トコフェロール
1.0 ビサボロール
0.1 香油
0.3 アクリレート/C10-30アルキルアクリレート架橋ポリマー
B 15.0 アルコール
1.0 パンテノール
3.0 グリセリン
1.0 レシリンタンパク質
0.1 トリエタノールアミン
63.5 Aqua dem.

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 10.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 酢酸トコフェロール
1.0 ビサボロール
0.1 香油
0.3 アクリレート/C10-30アルキルアクリレート架橋ポリマー
B 15.0 アルコール
1.0 パンテノール
3.0 グリセリン
5.0 レシリンタンパク質
0.1 トリエタノールアミン
59.5 Aqua dem.

調製:A相の成分を混合する。B相を溶解し、A相と合わせ、そしてホモジナイズする。
【0211】
(実施例9)アフターサンローション中のレシリンタンパク質の使用

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 0.4 アクリレート/C10-30アルキルアクリレート架橋ポリマー
15.0 エチルヘキサン酸セテアリル
0.2 ビサボロール
1.0 酢酸トコフェロール
q.s. 香油
B 1.0 パンテノール
15.0 アルコール
3.0 グリセリン
1.0 レシリンタンパク質
63.2 Aqua dem.
C 0.2 トリエタノールアミン

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 0.4 アクリレート/C10-30アルキルアクリレート架橋ポリマー
15.0 エチルヘキサン酸セテアリル
0.2 ビサボロール
1.0 酢酸トコフェロール
q.s. 香油
B 1.0 パンテノール
15.0 アルコール
3.0 グリセリン
5.0 レシリンタンパク質
59.2 Aqua dem.
C 0.2 トリエタノールアミン

調製:A相の成分を混合する。ホモジナイズしながらB相をA相に合わせる。C相を用いて中和し、再びホモジナイズする。
【0212】
(実施例10)サンスクリーンローション中のレシリンタンパク質の使用

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 4.5 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
3.0 オクトクリレン
2.5 ジ-C12-13アルキルマレート
0.5 酢酸トコフェロール
4.0 ポリグリセリル-3 メチルグルコースジステアレート
B 3.5 イソノナン酸セテアリル
1.0 VP/エイコセンコポリマー
5.0 イソヘキサデカン
2.5 ジ-C12-13アルキルマレート
3.0 二酸化チタン、トリメトキシカプリリルシラン
C 5.0 グリセリン
1.0 セテアリル硫酸ナトリウム
0.5 キサンタンゴム
1.0 レシリンタンパク質
59.7 Aqua dem.
D 1.0 フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピル-パラベン、イソブチルパラベン
0.3 ビサボロール

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 4.5 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
3.0 オクトクリレン
2.5 ジ-C12-13アルキルマレート
0.5 酢酸トコフェロール
4.0 ポリグリセリル-3 メチルグルコースジステアレート
B 3.5 イソノナン酸セテアリル
1.0 VP/エイコセンコポリマー
5.0 イソヘキサデカン
2.5 ジ-C12-13アルキルマレート
3.0 二酸化チタン、トリメトキシカプリリルシラン
C 5.0 グリセリン
1.0 セテアリル硫酸ナトリウム
0.5 キサンタンゴム
5.0 レシリンタンパク質
55.7 Aqua dem.
D 1.0 フェノキシエタノール、メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、プロピル-パラベン、イソブチルパラベン
0.3 ビサボロール

調製:A相およびB相の成分を別個に約80℃に加熱する。B相をA相に合わせ、そしてホモジナイズする。C相を約80℃に加熱し、A相とB相との混合物にホモジナイズしながら合わせる。撹拌しながら約40℃に冷却し、D相を添加して、再びホモジナイズする。
【0213】
(実施例11)サンスクリーンローション中のレシリンタンパク質の使用- O/W型

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
2.0 セテアレス-25
3.0 トリベへニン
2.0 セテアリルアルコール
2.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
1.0 エチルヘキシルトリアゾン
1.0 VP/エイコセンコポリマー
7.0 ミリスチン酸イソプロピル
B 5.0 酸化亜鉛、トリエトキシカプリリルシラン
C 0.2 キサンタンゴム
0.5 ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー、スクアラン、ポリソルベート60
0.2 二ナトリウムEDTA
5.0 プロピレングリコール
0.5 パンテノール
1.0 レシリンタンパク質
60.9 Aqua dem.
D 0.5 フェノキシエタノール、メチルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、プロピル-パラベン、イソプロピルパラベン
1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
2.0 セテアレス-25
3.0 トリベへニン
2.0 セテアリルアルコール
2.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 エチルヘキシルメトキシシンナマート
1.0 エチルヘキシルトリアゾン
1.0 VP/エイコセンコポリマー
7.0 ミリスチン酸イソプロピル
B 5.0 酸化亜鉛、トリエトキシカプリリルシラン
C 0.2 キサンタンゴム
0.5 ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロイルジメチルタウリンナトリウムコポリマー, スクアラン、ポリソルベート60
0.2 二ナトリウムEDTA
5.0 プロピレングリコール
0.5 パンテノール
5.0 レシリンタンパク質
56.9 Aqua dem.
D 0.5 フェノキシエタノール、メチルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、プロピル
パラベン、イソプロピルパラベン
1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール

調製:A相を約80℃に加熱し、B相と合わせて混ぜ、3分間ホモジナイズする。同様に、C相を約80℃に加熱し、ホモジナイズしながらA相とB相との混合物と合わせて混ぜ、約40℃に冷却し、そしてD相と合わせて混ぜ、再びホモジナイズする。
【0214】
(実施例12)サンスクリーンローション中におけるレシリンタンパク質の使用- O/W型

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 3.5 セテアレス-6, ステアリルアルコール
1.5 セテアレス-25
7.5 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
2.0 シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン
0.5 蜜ろう
3.0 セテアリルアルコール
10.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
B 5.0 二酸化チタン、シリカ、メチコン、アルミナ
C 3.0 グリセリン
0.2 二ナトリウムEDTA
0.3 キサンタンゴム
1.0 デシルグルコシド
2.0 パンテノール、プロピレングリコール
1.0 レシリンタンパク質
56.3 Aqua dem.
D 1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
q.s. 香油
q.s. 防腐剤

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 3.5 セテアレス-6, ステアリルアルコール
1.5 セテアレス-25
7.5 エチルヘキシルメトキシシンナマート
2.0 ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート
2.0 シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン
0.5 蜜ろう
3.0 セテアリルアルコール
10.0 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
B 5.0 二酸化チタン、シリカ、メチコン、アルミナ
C 3.0 グリセリン
0.2 二ナトリウムEDTA
0.3 キサンタンゴム
1.0 デシルグルコシド
2.0 パンテノール、プロピレングリコール
5.0 レシリンタンパク質
52.3 Aqua dem.
D 1.0 酢酸トコフェロール
0.2 ビサボロール
q.s. 香油
q.s. 防腐剤

調製:A相を約80℃に加熱し、B相と合わせて混ぜ、3分間ホモジナイズする。同様に、C相を約80℃に加熱し、ホモジナイズしながらA相とB相との混合物と合わせて混ぜ、約40℃に冷却し、そしてD相と合わせて混ぜ、再びホモジナイズする。
【0215】
(実施例13)フットバーム中におけるレシリンタンパク質の使用

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
2.0 セテアレス-25
5.0 エチルヘキサン酸セテアリル
4.0 セチルアルコール
4.0 ステアリン酸グリセリル
5.0 鉱油
0.2 メントール
0.5 カンフル
B 69.3 Aqua dem.
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
C 1.0 ビサボロール
1.0 酢酸トコフェロール
D 5.0 マンサクエキス

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
2.0 セテアレス-25
5.0 エチルヘキサン酸セテアリル
4.0 セチルアルコール
4.0 ステアリン酸グリセリル
5.0 鉱油
0.2 メントール
0.5 カンフル
B 65.3 Aqua dem.
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
C 1.0 ビサボロール
1.0 酢酸トコフェロール
D 5.0 マンサクエキス

調製:A相およびB相の成分を別個に約80℃に加熱。B相をホモジナイズしながらA相に合わせる。撹拌しながら約40℃に冷却し、C相およびD相を添加してすぐにホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却する。
【0216】
(実施例14)ビサボロールを含むW/Oエマルション中におけるレシリンタンパク質の使用

AI 1%:
% 成分 (INCI)
A 6.0 PEG-7 硬化ヒマシ油
8.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 ミリスチン酸イソプロピル
15.0 鉱油
0.3 ステアリン酸マグネシウム
0.3 ステアリン酸アルミニウム
2.0 PEG-45/ドデシルグリコールコポリマー
B 5.0 グリセリン
0.7 硫酸マグネシウム
1.0 レシリンタンパク質
55.6 Aqua dem.
C 0.5 酢酸トコフェロール
0.6 ビサボロール

AI 5%:
% 成分 (INCI)
A 6.0 PEG-7 硬化ヒマシ油
8.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 ミリスチン酸イソプロピル
15.0 鉱油
0.3 ステアリン酸マグネシウム
0.3 ステアリン酸アルミニウム
2.0 PEG-45/ドデシルグリコールコポリマー
B 5.0 グリセリン
0.7 硫酸マグネシウム
51.6 Aqua dem.
5.0 レシリンタンパク質
C 0.5 酢酸トコフェロール

調製:A相およびB相を別個に約85℃に加熱する。B相をA相に合わせ、そしてホモジナイズする。撹拌しながら約40℃に冷却し、C相を添加してすぐに再びホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却する。
【0217】
(実施例15):セッティング剤を含むフォームコンディショナー

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 10.0 PVP/VA コポリマー
0.2 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
0.2 セテアレス-25
0.5 ジメチコーンコポリオール
q.s. 香油
10.0 アルコール
1.0 レシリンタンパク質
68.1 Aqua dem.
10.0 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 10.0 PVP/VA コポリマー
0.2 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
0.2 セテアレス-25
0.5 ジメチコーンコポリオール
q.s. 香油
10.0 アルコール
5.0 レシリンタンパク質
64.1 Aqua dem.
10.0 プロパン/ブタン

調製:A相の成分を一緒に計量し、全て溶解するまで撹拌し、瓶に詰めた。
【0218】
(実施例16)ファームコンディショナー

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 1.0 ポリクオタニウム-4
0.5 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
91.5 Aqua dem.
6.0 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 1.0 ポリクオタニウム-4
0.5 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
87.5 Aqua dem.
6.0 プロパン/ブタン

調製:A相の成分を一緒に計量し、全て溶解するまで撹拌し透明の溶液を得て、瓶に詰めた。
【0219】
(実施例17)ファームコンディショナー

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 1.0 ポリクオタニウム-11
0.5 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
91.5 Aqua dem.
6.0 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 1.0 ポリクオタニウム-11
0.5 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
87.5 Aqua dem.
6.0 プロパン/ブタン

調製:A相の成分を一緒に計量し、全て溶解するまで撹拌し透明の溶液を得て、瓶に詰めた。
【0220】
(実施例18)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 0.5 ラウレス-4
q.s. 香油
B 77.3 Aqua dem.
10.0 ポリクオタニウム-28
1.0 レシリンタンパク質
0.5 ジメチコーンコポリオール
0.2 セテアレス-25
0.2 パンテノール
0.1 PEG-25 PABA
0.2 ヒドロキシエチルセルロース
C 10.0 HFC 152 A

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 0.5 ラウレス-4
q.s. 香油
B 73.3 Aqua dem.
10.0 ポリクオタニウム-28
5.0 レシリンタンパク質
0.5 ジメチコーンコポリオール
0.2 セテアレス-25
0.2 パンテノール
0.1 PEG-25 PABA
0.2 ヒドロキシエチルセルロース
C 10.0 HFC 152 A

調製:A相の成分を混合する。B相の成分を順次添加し、溶解する。C相と共に瓶に詰める。
【0221】
(実施例19)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.0 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 78.5 Aqua dem.
6.7 アクリレートコポリマー
0.6 AMP
1.0 レシリンタンパク質
0.5 ジメチコーンコポリオール
0.2 セテアレス-25
0.2 パンテノール
0.1 PEG-25 PABA
0.2 ヒドロキシエチルセルロース
C 10.0 HFC 152 A

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.0 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 74.5 Aqua dem.
6.7 アクリレートコポリマー
0.6 AMP
5.0 レシリンタンパク質
0.5 ジメチコーンコポリオール
0.2 セテアレス-25
0.2 パンテノール
0.1 PEG-25 PABA
0.2 ヒドロキシエチルセルロース
C 10.0 HFC 152 A

調製:A相の成分を混合する。B相の成分を添加し順次溶解する。C相と共に瓶に詰める。
【0222】
(実施例20):スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.0 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 7.70 ポリクオタニウム-44
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
79.3 Aqua dem.
C 10.0 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.0 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 7.70 ポリクオタニウム-44
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
75.3 Aqua dem.
C 10.0 プロパン/ブタン

調製:A相の成分を混合する。B相の成分を溶解し、透明の溶液を得て、B相をA相に合わせる。pHを6〜7に調整し、C相と共に瓶に詰める。
【0223】
(実施例21):スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.00 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 72.32 Aqua dem.
2.00 VP/アクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマー
0.53 AMP
1.00 レシリンタンパク質
0.20 セテアレス-25
0.50 パンテノール
0.05 ベンゾフェノン-4
0.20 アモジメチコーン、セトリモニウムクロリド、トリデセス-12
15.00 アルコール
C 0.20 ヒドロキシエチルセルロース
D 6.00 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.00 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 68.32 Aqua dem.
2.00 VP/アクリレート/ラウリルメタクリレートコポリマー
0.53 AMP
5.00 レシリンタンパク質
0.20 セテアレス-25
0.50 パンテノール
0.05 ベンゾフェノン-4
0.20 アモジメチコーン、セトリモニウムクロリド,トリデセス-12
15.00 アルコール
C 0.20 ヒドロキシエチルセルロース
D 6.00 プロパン/ブタン

調製:A相の成分を混合する。B相の成分を添加し順次溶解する。A相およびB相の混合物にC相を溶解し、pHを6〜7に調整する。D相と共に瓶に詰める。
【0224】
(実施例22)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.00 セトリモニウムクロリド
q.s. 香油
B 67.85 Aqua dem.
7.00 ポリクオタニウム-46
1.00 レシリンタンパク質
0.20 セテアレス-25
0.50 パンテノール
0.05 ベンゾフェノン-4
0.20 アモジメチコーン、セトリモニウムクロリド,トリデセス-12
15.00 アルコール
C 0.20 ヒドロキシエチルセルロース
D 6.00 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.00 セトリモニウムクロリド
q.s. 香油
B 63.85 Aqua dem.
7.00 ポリクオタニウム-46
5.00 レシリンタンパク質
0.20 セテアレス-25
0.50 パンテノール
0.05 ベンゾフェノン-4
0.20 アモジメチコーン、セトリモニウムクロリド,トリデセス-12
15.00 アルコール
C 0.20 ヒドロキシエチルセルロース
D 6.00 プロパン/ブタン

調製:A相の成分を混合する。B相の成分を添加し順次溶解する。C相をA相およびB相の混合物に溶解し、pHを6〜7に調整する。D相と共に瓶に詰める。
【0225】
(実施例23)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A q.s. PEG-40 硬化ヒマシ油
q.s. 香油
85.5 Aqua dem.
B 7.0 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
1.0 レシリンタンパク質
0.5 臭化セトリモニウム
q.s. 防腐剤
C 6.0 プロパン/ブタン

スタイリングフォーム

AI 5%
% 成分 (INCI)
A q.s. PEG-40 硬化ヒマシ油
q.s. 香油
81.5 Aqua dem.
B 7.0 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
5.0 レシリンタンパク質
0.5 臭化セトリモニウム
q.s. 防腐剤
C 6.0 プロパン/ブタン

調製:A相を可溶化する。B相をA相に加え、溶解して透明な溶液を得る。pHを6〜7に調整し、C相と共に瓶に詰める。
【0226】
(実施例24)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A q.s. PEG-40 硬化ヒマシ油
q.s. 香油
92.0 Aqua dem.
B 0.5 ポリクオタニウム-10
1.0 レシリンタンパク質
0.5 臭化セトリモニウム
q.s. 防腐剤
C 6.0 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A q.s. PEG-40 硬化ヒマシ油
q.s. 香油
88.0 Aqua dem.
B 0.5 ポリクオタニウム-10
5.0 レシリンタンパク質
0.5 臭化セトリモニウム
q.s. 防腐剤
C 6.0 プロパン/ブタン

調製:A相を可溶化する。B相をA相に加え、溶解して透明な溶液を得る。pHを6〜7に調整し、C相と共に瓶に詰める。
【0227】
(実施例25)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A q.s. PEG-40 硬化ヒマシ油
q.s. 香油
82.5 Aqua dem.
B 10.0 ポリクオタニウム-16
1.0 レシリンタンパク質
0.5 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
q.s. 防腐剤
C 6.0 プロパン/ブタン

AI 5%
% 成分 (INCI)
A q.s. PEG-40 硬化ヒマシ油
q.s. 香油
78.5 Aqua dem.
B 10.0 ポリクオタニウム-16
5.0 レシリンタンパク質
0.5 ヒドロキシエチルセチルジモニウムホスフェート
q.s. 防腐剤
C 6.0 プロパン/ブタン

調製:A相を可溶化する。B相をA相に加え、溶解して透明な溶液を得る。pHを6〜7に調整し、C相と共に瓶に詰める。
【0228】
(実施例26)スタイリングフォーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.0 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 84.0 Aqua dem.
2.0 キトサン
1.0 レシリンタンパク質
0.5 ジメチコーンコポリオール
0.2 セテアレス-25
0.2 パンテノール
0.1 PEG-25 PABA
C 10.0 HFC 152 A

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.0 ココトリモニウムメトスルフェート
q.s. 香油
B 80.0 Aqua dem.
2.0 キトサン
5.0 レシリンタンパク質
0.5 ジメチコーンコポリオール
0.2 セテアレス-25
0.2 パンテノール
0.1 PEG-25 PABA
C 10.0 HFC 152 A

調製:A相の成分を混合する。B相の成分を添加し順次溶解する。C相と共に瓶に詰める。
【0229】
(実施例27)ケアシャンプー

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 30.0 ラウレス硫酸ナトリウム
6.0 ココアンホ酢酸ナトリウム
6.0 コカミドプロピルベタイン
3.0 ラウレス硫酸ナトリウム、ジステアリン酸グリコール、コカミドMEA、ラウレス-10
1.0 レシリンタンパク質
7.7 ポリクオタニウム-44
2.0 アモジメチコーン
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
1.0 塩化ナトリウム
43.3 Aqua dem.
B q.s. クエン酸

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 30.0 ラウレス硫酸ナトリウム
6.0 ココアンホ酢酸ナトリウム
6.0 コカミドプロピルベタイン
3.0 ラウレス硫酸ナトリウム、ジステアリン酸グリコール、コカミドMEA、ラウレス-10
5.0 レシリンタンパク質
7.7 ポリクオタニウム-44
2.0 アモジメチコーン
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
1.0 塩化ナトリウム
39.3 Aqua dem.
B q.s. クエン酸

調製:A相の成分を混合し、溶解する。クエン酸を用いてpHを6〜7に調整する。
【0230】
(実施例28)シャワーゲル

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 40.0 ラウレス硫酸ナトリウム
5.0 デシルグルコシド
5.0 コカミドプロピルベタイン
1.0 レシリンタンパク質
1.0 パンテノール
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
2.0 塩化ナトリウム
46.0 Aqua dem.
B q.s. クエン酸

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 40.0 ラウレス硫酸ナトリウム
5.0 デシルグルコシド
5.0 コカミドプロピルベタイン
5.0 レシリンタンパク質
1.0 パンテノール
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
2.0 塩化ナトリウム
42.0 Aqua dem.
B q.s. クエン酸

調製:A相の成分を混合し、溶解する。クエン酸を用いてpHを6〜7に調整する。
【0231】
(実施例29)シャンプー

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 40.0 ラウレス硫酸ナトリウム
5.0 C12-15 パレス-15 スルホン酸ナトリウム
5.0 デシルグルコシド
q.s. 香油
0.1 フィタントリオール
44.6 Aqua dem.
1.0 レシリンタンパク質
0.3 ポリクオタニウム-10
1.0 パンテノール
q.s. 防腐剤
1.0 ラウレス-3
2.0 塩化ナトリウム

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 40.0 ラウレス硫酸ナトリウム
5.0 C12-15 パレス-15 スルホン酸ナトリウム
5.0 デシルグルコシド
q.s. 香油
0.1 フィタントリオール
40.6 Aqua dem.
5.0 レシリンタンパク質
0.3 ポリクオタニウム-10
1.0 パンテノール
q.s. 防腐剤
1.0 ラウレス-3
2.0 塩化ナトリウム

調製:A相の成分を混合し、溶解する。クエン酸を用いてpHを6〜7に調整する。
【0232】
(実施例30)シャンプー

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 15.00 コカミドプロピルベタイン
10.00 ココアンホ二酢酸二ナトリウム
5.00 ポリソルベート20
5.00 デシルグルコシド
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
1.00 レシリンタンパク質
0.15 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
2.00 ラウレス-3
58.00 Aqua dem.
q.s. クエン酸
B 3.00 PEG-150ジステアラート

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 15.00 コカミドプロピルベタイン
10.00 ココアンホ二酢酸二ナトリウム
5.00 ポリソルベート20
5.00 デシルグルコシド
q.s. 香油
q.s. 防腐剤
5.00 レシリンタンパク質
0.15 グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド
2.00 ラウレス-3
54.00 Aqua dem.
q.s. クエン酸
B 3.00 PEG-150ジステアラート

調製:A相の成分を量り、溶解する。PHを6〜7に調整する。B相を添加し、約50℃に加熱する。撹拌しながら室温まで冷却する。
【0233】
(実施例31)保湿ボディケアクリーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-25
2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
3.0 エチルヘキサン酸セテアリル
1.0 ジメチコーン
4.0 セテアリルアルコール
3.0 ステアリン酸グリセリル SE
5.0 鉱油
4.0 Simmondsia Chinensis (ホホバ)シードオイル
3.0 鉱油、ラノリンアルコール
B 5.0 プロピレングリコール
1.0 レシリンタンパク質
1.0 パンテノール
0.5 マグネシウムケイ酸アルミニウム
q.s 防腐剤
65.5 Aqua dem.
C q.s. 香油
D q.s. クエン酸

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-25
2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
3.0 エチルヘキサン酸セテアリル
1.0 ジメチコーン
4.0 セテアリルアルコール
3.0 ステアリン酸グリセリル SE
5.0 鉱油
4.0 Simmondsia Chinensis (ホホバ)シードオイル
3.0 鉱油、ラノリンアルコール
B 5.0 プロピレングリコール
5.0 レシリンタンパク質
1.0 パンテノール
0.5 マグネシウムケイ酸アルミニウム
q.s 防腐剤
61.5 Aqua dem.
C q.s. 香油
D q.s. クエン酸

調製:A相およびB相を別個に約80℃に加熱する。B相を簡単に予めホモジナイズし、B相をA相に合わせ、そして再度ホモジナイズする。約40℃に冷却して、C相を添加しそして再度十分にホモジナイズする。クエン酸を用いてpHを6〜7に調整する。
【0234】
(実施例32)保湿ボディケアクリーム

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 6.0 PEG-7 硬化ヒマシ油
10.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 ミリスチン酸イソプロピル
7.0 鉱油
0.5 シアバター (Butyrospermum Parkii)
0.5 ステアリン酸アルミニウム
0.5 ステアリン酸マグネシウム
0.2 ビサボロール
0.7 クオタニウム-18-ヘクトライト
B 5.0 ジプロピレングリコール
0.7 硫酸マグネシウム
1.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
62.9 Aqua dem.
C q.s. 香油

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 6.0 PEG-7 硬化ヒマシ油
10.0 エチルヘキサン酸セテアリル
5.0 ミリスチン酸イソプロピル
7.0 鉱油
0.5 シアバター (Butyrospermum Parkii)
0.5 ステアリン酸アルミニウム
0.5 ステアリン酸マグネシウム
0.2 ビサボロール
0.7 クオタニウム-18-ヘクトライト
B 5.0 ジプロピレングリコール
0.7 硫酸マグネシウム
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
58.9 Aqua dem.
C q.s. 香油

調製:A相およびB相を別個に約80℃に加熱する。B相をA相に合わせ、そしてホモジナイズする。撹拌しながら約40℃に冷却し、C相を添加して再びホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却する。
【0235】

(実施例33)リキッドメイクアップ - O/W型

AI 1%
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
2.0 セテアレス-25
6.0 ステアリン酸グリセリル
1.0 セチルアルコール
8.0 鉱油
7.0 エチルヘキサン酸セテアリル
0.2 ジメチコーン
B 3.0 プロピレングリコール
1.0 パンテノール
q.s. 防腐剤
1.0 レシリンタンパク質
61.9 Aqua dem.
C 0.1 ビサボロール
q.s. 香油
D 5.7 C. I. 77 891、二酸化チタン
1.1 酸化鉄

AI 5%
% 成分 (INCI)
A 2.0 セテアレス-6, ステアリルアルコール
2.0 セテアレス-25
6.0 ステアリン酸グリセリル
1.0 セチルアルコール
8.0 鉱油
7.0 エチルヘキサン酸セテアリル
0.2 ジメチコーン
B 3.0 プロピレングリコール
1.0 パンテノール
5.0 レシリンタンパク質
q.s. 防腐剤
57.9 Aqua dem.
C 0.1 ビサボロール
q.s. 香油
D 5.7 C. I. 77 891、二酸化チタン
1.1 酸化鉄

調製:A相およびB相を別個に約80℃に加熱する。B相をA相に合わせ、そしてホモジナイズする。撹拌しながら約40℃に冷却し、C相およびD相を添加して、再び十分にホモジナイズする。撹拌しながら室温まで冷却する。
【0236】
(実施例34)

本発明による皮膚化粧品調製物を以下に記載する。当該皮膚化粧品調製物は実施例1に従って調製したレシリンタンパク質を含有する。以下のデータは、水溶液の重量部である。
【0237】



















(実施例35)
下記の処方は、少なくとも1種の無機顔料、好ましくは酸化亜鉛および/または二酸化チタンならびに有機UV-AおよびUV-Bフィルタの組合わせを含む化粧品サンスクリーン製剤を記載する。
【0238】
以下に特定される製剤は、当業者に公知の一般的な方法によって調製される。実施例1に従って調製されるレシリンタンパク質の量は100% 有効成分を指す。本発明における有効成分は、純粋な形態であっても、または水溶液の形態であっても用いることができる。水溶液の場合、加える水の量は、特定の製剤によって調整しなければならない。
【0239】























































【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品におけるレシリンタンパク質の使用であって、該レシリンタンパク質がコンセンサス配列SXXYGXP(ここでSはセリンであり、Xは所望される任意のアミノ酸であり、Yはチロシンであり、Gはグリシンであり、かつPはプロリンである)を有する反復単位を1〜100個含む、上記使用。
【請求項2】
反復単位が以下のコンセンサス配列を含む、請求項1記載の使用。:
X4 S X5 X6 Y G X7P X8 X9 X10
(ここで、
X4はプロリン、アラニン、トレオニンまたはセリンであり、
Sはセリンであり、
X5は荷電または極性アミノ酸であり、
X6は荷電または極性アミノ酸であり、
Yはチロシンであり、
Gはグリシンであり、
X7はプロリン、アラニン、トレオニンまたはセリンであり、
Pはプロリンであり、
X8はグリシン、アラニン、トレオニンまたはセリンであり、
X9はグリシンまたは極性アミノ酸であるか、アミノ酸ではなく、
X10はグリシンまたは極性アミノ酸であるか、アミノ酸ではない)。
【請求項3】
レシリンタンパク質が、レシリン配列および非レシリン構造タンパク質の配列からなるハイブリッドタンパク質である、請求項1記載の使用。
【請求項4】
レシリンタンパク質がエフェクター分子と連結されている、請求項1〜3のいずれか1項記載の使用。
【請求項5】
エフェクター分子がUV吸収剤である、請求項4記載の使用。
【請求項6】
レシリンタンパク質が皮膚化粧品に用いられる、請求項1〜5のいずれか1項記載の使用。
【請求項7】
少なくとも1種のレシリンタンパク質および少なくとも1種のUV吸収剤のグループに由来する有効成分を含む化粧品組成物。
【請求項8】
レシリンタンパク質を形成する反復単位中に存在する塩基性アミノ酸残基 (K, R)の酸性アミノ酸残基 (D, E)に対する比率が少なくとも1.5である、塩基性レシリンタンパク質。
【請求項9】
配列番号1の構造を有する、請求項8記載の塩基性レシリンタンパク質。
【請求項10】
請求項8記載の塩基性レシリンタンパク質の製造方法であって、塩基性レシリンタンパク質の反復単位をコードする遺伝子配列を製造し、これらの反復単位を組み合わせて所望の数の反復単位からなる遺伝子全体を得て、該遺伝子全体を宿主生物にて発現させ、そして発現された塩基性レシリンタンパク質を該宿主生物および/またはその培養培地から単離することを含む、上記製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2010−509279(P2010−509279A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535718(P2009−535718)
【出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【国際出願番号】PCT/EP2007/062005
【国際公開番号】WO2008/055931
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】