説明

化粧料

【課題】 本発明は、1,3−ブチレングリコールを配合しながらも匂い劣化や変色などの問題のない安定性の高い化粧料を提供することを目的とする。
【解決手段】 1,3−ブチレングリコールと2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを配合することを特徴とする化粧料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧料に関し、より詳しくは、経時で匂い劣化や変色のない、安定性に優れた1,3−ブチレングリコールを配合した化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
1,3−ブチレングリコールは安全性・安定性が高く、その汎用性や高い使用実績から広く化粧料に配合されている保湿剤である。
しかしながら、1,3−ブチレングリコールを配合した化粧料は経時で匂い劣化や着色を起こすことがしばしばあった。化粧料においては匂い劣化が大きな問題となり、1,3−ブチレングリコールの配合を制限することがしばしば生じた。また、これらの匂い劣化や着色などの現象は温度安定性試験で生じる場合や、日光照射などによる光安定性試験で生じる場合など、様々であり、特に現象に傾向が認められず、またその匂い成分や着色成分も微量であるため、原因が不明であり、そのため防止方法が確立できないという問題があった。
【0003】
そこで、これまでは製剤に賦香したり、着色を施したり、遮光瓶を用いることなどによりこの現象に対処していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年、消費者に無香料や無着色である製剤が好まれるようになり、製剤を構築する上でこれらの劣化現象が大きな問題となってきたため、1,3−ブチレングリコールを配合した化粧料において、匂い劣化や変色などの安定性上の問題が生じない製剤が強く望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を達成するために本発明者らが鋭意検討を行った結果、1,3−ブチレングリコールを配合した製剤に、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを配合することにより、製剤の匂い劣化や変色などの現象が生じず、著しく製剤安定性が向上した製剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
ここで、本発明に用いる2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは公知物質であるが(特許文献1、2、3)、害虫忌避剤として一般に使用されているものである。
【特許文献1】US2407205
【特許文献2】WO89/03639
【特許文献3】特開平5-294828
【0007】
すなわち、本発明は1,3−ブチレングリコールとともに2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを配合した、匂い劣化や変色などの現象が生じない、製剤安定性に優れた新規な化粧料である。
【0008】
本発明は、前記化粧料が基礎化粧料であること、メーキャップ化粧料であることおよびボディ化粧料であることを特徴とする。
また、本発明は、前記化粧料において、1,3−ブチレングリコールの化粧料中に占める割合が0.01〜10.0質量%であることを特徴とする。
また、本発明は、前記化粧料において、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの化粧料中に占める割合が0.01〜5.0質量%であることを特徴とする。
また、本発明は、前記化粧料において、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの化粧料中に占める割合が、1,3−ブチレングリコールの化粧料中に占める割合に対して1.0%以上であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の化粧料においては、1,3−ブチレングリコールと2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを配合することにより、匂い劣化や変色などの問題のない、安定性を著しく向上させた化粧料が提供できる。


【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態についてさらに詳細に説明する。
本発明に用いる1,3−ブチレングリコールは広く化粧料に配合されている保湿剤であり、化粧料中の含有量に特に制限はないが、好ましくは0.01〜10.0質量%である。少なすぎると保湿効果が発揮されず、著しく過剰に配合した場合はべたつきなどの使用性の問題を生じる。
【0011】
本発明に用いる2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは公知の合成法により製造することができる。また、東京化成工業(株)等から市販されており、容易に入手することができる。
【0012】
本発明に用いる2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは、その構造から立体異性が生じるが、本発明においては単一であってもそれらの混合物であっても構わず、またその混合比も問わない。また光学異性が生じるが、光学活性体、ラセミ体、それらの混合物、更にそれらの立体異性についての単一であっても混合物であってもいずれでもよく、またそれらの混合比も問わない。
【0013】
本発明に用いる2−エチル−1,3−ヘキサンジオールは高沸点の透明な液状物質であり、化粧料を調製後に、低温でも結晶が析出することがなく、また、高温でも揮散するすることがなく、化粧料の安定性を向上する。また、その両親媒性から化粧料の他の配合成分に対してなじみが良いと同時に配合成分同士のなじみを向上させ、処方系の安定性を著しく改善する。
【0014】
本発明の2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの化粧料中の含有量は1,3−ブチレングリコールの配合に対し、適宜所望の量を組み合わせることが可能である。1,3−ブチレングリコール製剤の匂い劣化や変色を改善する効果を考慮すると、1,3−ブチレングリコールの含有量が多くなると、より多くの2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの配合が必要になるが、1,3−ブチレングリコールに対し1.0%以上配合することにより、その効果が認められ、効果に対して上限は特にない。
【0015】
本発明の2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの化粧料中に占める割合は、化粧料中における1,3−ブチレングリコールの含有量に対して前述した配合比により算出される最低量が必要であり、配合上限は化粧料が形成できるかぎり特に限定されないが、著しく過剰に配合した場合はべたつき等の使用性の問題が発生するため、5.0質量%以下の配合が好ましい。
【0016】
本発明の化粧料は1,3−ブチレングリコールと2−エチル−1,3−ヘキサンジオール以外に、通常化粧料に配合される成分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル油、シリコーン油、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、水溶性高分子、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、殺菌防腐剤、その他の薬剤、色素、香料、水などを配合することができる。
【0017】
また、本発明の化粧料の形態は、特に限定されないが、例えば液状、ゲル状、ペースト状、乳液状、クリーム状等である。また、本発明の化粧料は具体的に言えば、乳液、クリーム、ローション、サンスクリーン、ジェル、美容液、パック、マスク等の基礎化粧料、ファンデーション、白粉・打粉、口紅、頬紅、化粧下地、アイライナー、マスカラ、アイシャドー、眉墨、ネールエナメル、エナメルリムーバー、ネールトリートメント等のメークアップ化粧料、ローション、乳液、クリーム、フレグランス、サンケア(サンスクリーン、サンオイル、アフターサンローション)、脱色・除毛剤等のボディ化粧料であるが、これらに限定されるものではない。
【0018】
次に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明する。本発明はこれによって限定されるものではない。配合量は質量%である。
〔使用試験および安定性試験〕
【0019】
表1に示す処方の化粧水を以下の製法に従って調製し、使用試験および安定性試験を実施した。
<化粧水の製法>
精製水に、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、エデト酸三ナトリウムを溶解する(水相)。エタノール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、POE(60)硬化ヒマシ油を溶解したものに、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(比較例を除く)を溶解する(アルコール相)。水相、アルコール相を混合する。
【0020】
<使用試験方法>
女性パネル20名に対して1日あたり2回の頻度で2週間使用させて使用感の満足度を申告させた。使用感の評価は以下の4段階の評価点で行い、評価点の平均を算出して以下の基準に分類した。
4:べたつきがなく、使用感は満足
3:僅かにべたつくが、使用感はほぼ満足
2:べたつき、使用感は不満足
1:著しくべたつき、使用感は極めて不満足
【0021】
A:評価点平均3.5以上
B:評価点平均3.0〜3.5未満
C:評価点平均2.0〜3.0未満
D:評価点平均2.0未満
【0022】
<安定性試験>
1.温度安定性試験
実施例及び比較例の試料50gを50mLスクリュー管に入れ、0℃及び50℃の恒温槽に1月間保存した。
【0023】
<外観評価方法>
上記温度加速試験を施した試料について以下の基準にて外観安定性を評価した。
◎:製剤安定性が良好で、変色などの外観変化がない。
○:製剤安定性がほぼ良好で、一部変化が認められるが、問題となるほどの大きな変色などの外観変化がない。
△:製剤安定性にやや問題があり、一部変色などの外観変化が認められる。
×:製剤安定性に問題があり、変色などの外観変化が認められる。
尚、製剤としては◎及び○のものを合格とする。
【0024】
<匂い評価方法>
上記温度加速試験を施した試料について匂い評価を行った。香料の匂い評価パネリスト5名にて以下の評価点にて評価を行い、評価点の平均を算出して以下の基準にて評価した。
4:匂い変化なく、問題なし
3:やや匂い変化はあるが、大きな問題はなし
2:匂い変化はあり、やや問題あり
1:明らかな匂い変化があり、問題あり
【0025】
A:評価点平均3.5以上
B:評価点平均3.0〜3.5未満
C:評価点平均2.0〜3.0未満
D:評価点平均2.0未満
尚、製剤としてはA及びBを合格とする。Cは賦香することにより、改善の余地があるが、C以下は不合格とする。
【0026】
2.光安定性試験
実施例及び比較例の試料50gを50mLスクリュー管に入れ、日光暴露50MJ照射試験を行った。照射試験を施した試料について、温度安定性試験と同様の評価基準にて安定性を評価した。使用試験及び安定性試験の結果について表1に記載した。
【実施例1】
【0027】
【実施例2】
【0028】
【表1】

【0029】
温度安定性試験及び光安定性試験において、比較例1では明らかに外観変化と匂い変化が認められ、比較例2でも一部外観変化とやや匂い変化が認められた。これに対して実施例1及び2では匂い劣化や変色などの問題は認められなかった。これは本発明の効果である。また、使用性については実施例、比較例ともに良好で満足度が高く、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール配合による使用性の低下は認められなかった。
【0030】
次に表2に示す処方の乳液を以下の製法に従って調製し、使用試験、安定性試験を前記と同様の方法で実施した。
【実施例3】
【0031】
【実施例4】
【0032】
<乳液の製法>
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(比較例を除く)、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール1500、エデト酸三ナトリウム、トリエタノールアミン、精製水を加え70℃に加熱調整する(水相)。ステアリン酸、セチルアルコール、ワセリン、スクワランを溶解し、これにソルビタンモノオレイン酸エステルを加え70℃に調整する(油相)。油相を水相に加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、冷却する。
【0033】
これらの使用試験、安定性試験の結果を表2に示す。
【表2】

【0034】
温度安定性試験及び光安定性試験において、比較例3では明らかに外観変化と匂い変化が認められ、比較例4でも一部外観変化とやや匂い変化が認められた。これに対して実施例3及び4では匂い劣化や変色などの問題は認められなかった。これは本発明の効果である。また、使用性については実施例、比較例ともに良好で満足度が高く、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール配合による使用性の低下は認められなかった。
【0035】
以下、本発明の種々の化粧料を例示するが、いずれの実施例も製剤の匂い劣化や変色などの現象を生じず、製剤安定性に優れ、また、使用性も良好であった。なお、これらの実施例における化粧料の製造方法はそれぞれにおける製造方法として一般的に用いられている方法に従った。

【実施例5】
【0036】
化粧水 質量%
エタノール 5.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
グリセリン 5.0
オレイルアルコール 0.1
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.5
POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 0.5
POE(15)ラウリルエーテル 0.5
2−フェノキシエタノール 適量
メチルパラベン 適量
香料 適量
精製水 残余

【実施例6】
【0037】
化粧水 質量%
ソルビット 4.0
1,3−ブチレングリコール 8.0
グリセリン 2.0
POE(20)オレイルアルコールエーテル 0.5
メチルセルロース 0.2
クインスシード 0.1
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0
1,2−ペンタンジオール 0.1
2−フェノキシエタノール 適量
メチルパラベン 適量
香料 適量
精製水 残余

【実施例7】
【0038】
化粧水 質量%
(アルコール相)
エタノール 5.0
オレイルアルコール 0.2
2−エチル−1.3−ヘキサンジオール 1.0
POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 0.5
POE(15)ラウリルエーテル 0.5
4,5−ジモルホリノ−3−ヒドロキシピリダジン 0.1
2−フェノキシエタノール 適量
メチルパラベン 適量
香料 適量
(水相)
1,3−ブチレングリコール 5.0
1,2−ペンタンジオール 1.0
グリセリン 5.0
精製水 残余

【実施例8】
【0039】
化粧水 質量%
(アルコール相)
エタノール 5.0
POE(20)オレイルエーテル 0.5
2−エチル−1.3−ヘキサンジオール 0.1
2−フェノキシエタノール 適量
メチルパラベン 適量
香料 適量
(水相)
1,3−ブチレングリコール 1.0
ジプロピレングリコール 6.0
ソルビット 4.0
PEG1500 5.0
メチルセルロース 0.2
クインスシード 0.1
精製水 残余

【実施例9】
【0040】
化粧水 質量%
エタノール 10.0
2−エチル−1.3−ヘキサンジオール 0.01
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 0.5
ジプロピレングリコール 1.0
イソステアリン酸 0.1
ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン) 1.0
・メチルポリシロキサン共重合体
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.1
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
ヒポタウリン 0.1
カモミラエキス 0.1
ラベンダー油 0.001
フェノキシエタノール 適量
活性水素水 1.0
精製水 残余

【実施例10】
【0041】
化粧水 質量%
エチルアルコール 5.0
グリセリン 1.0
2−エチル−1.3−ヘキサンジオール 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン 0.2
デシルテトラデシルエーテル
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
トリメチルグリシン 1.0
ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
α−トコフェロール 0.1
2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
チオタウリン 0.1
緑茶エキス 0.1
西洋ハッカエキス 0.1
イリス根エキス 0.1
HEDTA3ナトリウム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.05
水酸化カリウム 0.02
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量

【実施例11】
【0042】
化粧水 質量%
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 0.01
2−エチル−1.3−ヘキサンジオール 0.01
エリスリトール 1.0
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
フェノキシエタノール 適量
N−ヤシ油脂肪酸アシルL−アルギニンエチル 0.1
・DL−ピロリドンカルボン酸
精製水 残余

【実施例12】
【0043】
化粧水 質量%
エタノール 5.0
グリセリン 0.5
ジプロピレングリコール 2.0
2−エチル−1.3−ヘキサンジオール 3.0
1,3−ブチレングリコール 6.0
ローズマリー油 0.01
セージ油 0.01
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン 0.1
ムクロジエキス 0.1
エイジツエキス 0.1
ユリエキス 0.1
オウバクエキス 0.1
トゲナシエキス 0.1
木苺エキス 0.1
ラベンダー油 0.1
トウニンエキス 0.1
アルギン酸ナトリウム 0.001
精製水 残余

【実施例13】
【0044】
乳液 質量%
グリセリン 3.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.5
セタノール 1.5
ステアリルアルコール 1.8
ジメチルポリシロキサン(20cs) 1.5
スクワラン 2.0
ワセリン 2.0
イソプロピルミリステート 2.5
グリセリルモノステアレート 1.8
ポリオキシエチレン(POE=5)グリセリルモノステアレート 1.8
ポリオキシエチレン(POE=20)セチルエーテル 1.5
カルボキシビニルポリマー 0.25
水酸化カリウム 0.05
L−アルギニン 0.2
ジプロピレングリコール 5.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
1,2−ペンタンジオール 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.2
2−フェノキシエタノール 適宜
パラベン類 適宜
精製水 残量


【実施例14】
【0045】
乳液 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 3.0
メチルフェニルポリシロキサン 3.0
ベヘニルアルコール 1.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 3.0
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 1.5
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
トリメチルグリシン 1.0
L−アスコルビン酸 2−グルコシド 2.0
エデト酸3ナトリウム 0.1
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 7.0
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.3
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量

【実施例15】
【0046】
乳液 質量%
セタノール 1.0
グリセリン 5.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.1
1,3−ブチレングリコール 1.0
ポリエチレングリコール20000 2.0
テトラ(2−エチルヘキサン酸・パラメトキシ桂皮酸) 3.0
ペンタエリスリット
コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3.0
水酸化カリウム 0.1
エデト酸3ナトリウム 0.1
トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ) 2.0
シリルイソペンチル
4−t−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 2.0
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.15
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
0.1
(ペミュレンTR−1)
パラベン 適量
フェノキシエタノール 適量
精製水 残余
香料 適量


【実施例16】
【0047】
乳液 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
トリメチルシロキシケイ酸 5.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 5.0
グリセリン 5.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.01
1,3−ブチレングリコール 0.1
マルチトール液 2.0
マカデミアナッツ油 2.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.5
2−エチルヘキサン酸セチル 2.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
α-トコフェロール 0.1
2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
酢酸トコフェロール 0.05
魚コラーゲン 0.4
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.01
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.05
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
ケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.3
パラベン 適量
精製水 残余


【実施例17】
【0048】
ジェル 質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0
グリセリン 2.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.1
魚類コラーゲン 20.0
エデト酸−3Na 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.25
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余


【実施例18】
【0049】
美容液 質量%
95%エタノール 2.0
1,3−ブチレングリコール 2.0
POE(20)オクチルドデカノール 1.0
パントテニルエチルエーテル 0.1
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.1
水酸化カリウム 0.1
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
防腐剤 適量
精製水 残余

【実施例19】
【0050】
パック 質量%
エタノール 10.0
1,3−ブチレングリコール 0.01
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.01
ポリエチレングリコール4000 2.0
オリーブ油 1.0
マカデミアナッツ油 1.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.05
乳酸 0.05
乳酸ナトリウム 0.1
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
α-トコフェロール 0.1
2−L−アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム
ビタミンEアセテート 0.1
魚コラーゲン 0.1
コンドロイチン硫酸トリウム 0.1
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
ポリビニルアルコール 12.0
パラオキシ安息香酸エステル 適量
精製水 残余
香料
適量

【実施例20】
【0051】
クリーム 質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0
ステアリルアルコール 3.5
ステアリン酸 2.0
スクワラン 10.5
イソプロピルミリステート 7.5
ポリオキシエチレン(POE=25)セチルアルコールエーテル 3.0
モノステアリン酸グリセリン 2.0
酢酸トコフェロール 0.2
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05
グリセリン 3.0
ジプロピレングリコール 5.0
1,2−ペンタンジオール 0.1
1,3−ブチレングリコール 5.0
2−フェノキシエタノール 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
精製水 残量

【実施例21】
【0052】
クリーム 質量%
流動パラフィン 10.0
ジメチルポリシロキサン 2.0
グリセリン 10.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
エリスリトール 1.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0
ポリエチレングリコール1500 5.0
スクワラン 15.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 5.0
水酸化カリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
酢酸トコフェロール 0.05
防腐剤 適量
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
ポリビニルアルコール 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
(ペミュレンTR−2) 0.1

【実施例22】
【0053】
クリーム 質量%
ワセリン 2.0
ジメチルポリシロキサン(6mPa.s) 2.0
エタノール 5.0
ベヘニルアルコール 0.5
バチルアルコール 0.2
グリセリン 7.0
1,3−ブチレングリコール 10.0
ポリエチレングリコール20000 0.5
ホホバ油 3.0
スクワラン 2.0
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 1.0
水酸化カリウム 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
パントテニルエチルエーテル 0.1
アルブチン 7.0
トラネキサム酸 1.0
酢酸トコフェロール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
エデト酸三ナトリウム 0.05
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 5.0
4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸 0.1
グリセリル
防腐剤 適量
黄酸化鉄 適量
キサンタンガム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.2
精製水 残余

【実施例23】
【0054】
クリーム 質量%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0
メチルフェニルポリシロキサン 5.0
ステアリルアルコール 2.0
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 5.0
ソルビット液(70%) 5.0
ステアリン酸 1.5
パルミチン酸 1.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 4.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0
水酸化カリウム 0.15
オクチルメトキシシンナメート 6.0
ワセリン 2.0
トラネキサム酸 2.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
スクワラン 3.0
クエン酸ナトリウム 0.1
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
キサンタンガム 0.2
ベントナイト 1.0
パラベン 適量
精製水 残余
香料 適量

【実施例24】
【0055】
ゼリー状パック 質量%
ポリオキシエチレンオレイルアルコールエーテル 0.5
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.0
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05
カルボキシメチルセルロース 5.0
エタノール 12.0
ポリビニルアルコール 12.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
1,2−ペンタンジオール 0.3
防腐剤 適量
エデト酸三ナトリウム 0.01
精製水 残量

【実施例25】
【0056】
固型パウダリ−ファンデ−ション 質量%
マイクロクリスタリンワックス 1.0
ジメチルポリシロキサン 15.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 2.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.3
キャンデリラロウ 3.0
イソステアリン酸 1.0
エチレングリコール脂肪酸エステル 0.1
ラノリン脂肪酸オクチルドデシル 0.5
2−アルキル−N−カルボキシメチル 4.0
−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン
酸化チタン 7.5
硫酸バリウム 5.0
酸化チタン 7.0
タルク 3.0
無水ケイ酸 4.0
架橋型シリコーン末(トレフィルE−506) 0.1
メタリン酸ナトリウム 0.1
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
ハマメリス抽出液 0.1
シャクヤクエキス 0.1
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
ベンガラ 適量
黄酸化鉄 適量
黒酸化鉄 適量
キサンタンガム 0.2
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
メリロートエキス 2.0
精製水 残余

【実施例26】
【0057】
油中水型乳化ファンデ−ション 質量%
ジメチルポリシロキサン 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3.0
グリセリン 3.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.2
1,3−ブチレングリコール 1.0
パルミチン酸 0.5
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
グリセロール変性シリコン樹脂被覆セリサイト 0.5
デキストリン脂肪酸被覆黄酸化鉄被覆雲母チタン 0.5
デキストリン脂肪酸被覆酸化チタン 2.0
デキストリン脂肪酸被覆酸化鉄・酸化チタン焼結物(PK) 12.0
デキストリン脂肪酸被覆タルク 10.0
メチルハイドロジェンポリシロキサン処理酸化チタン被覆セリサイト 0.5
窒化ホウ素 0.5
微粒子酸化チタン 0.5
ベンガラ被覆雲母チタン 0.5
フィトステロール 0.1
L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
ジパルミチン酸アスコルビル 0.1
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
ベンガラ被覆雲母チタン 0.5
デキストリン脂肪酸被覆黄酸化鉄 2.0
デキストリン脂肪酸被覆黒酸化鉄 0.2
球状ナイロン末 1.0
精製水 残余
香料 適量

【実施例27】
【0058】
アイライナー 質量%
1,3−ブチレングリコール 7.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.7
ポリエチレングリコール300 3.0
ポリオキシエチレン(30)ベヘニルエーテル 2.0
パラオキシ安息香酸エステル 適量
デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
カーボンブラック 7.0
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 6.0
精製水 残量
香料 適量
黒酸化鉄 適量

【実施例28】
【0059】
アイシャド− 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 16.0
メチルフェニルポリシロキサン 1.0
バチルアルコール 1.0
1,3−ブチレングリコール 0.1
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.1
マカデミアナッツ油 0.1
ステアリン酸 1.0
パルミチン酸 1.0
自己乳化型モノステアリン酸グリセリン 1.0
自己乳化型ステアリン酸プロピレングリコール 1.0
ベンガラ被覆雲母チタン(パール剤) 13
合成金雲母 0.1
無水ケイ酸 2.0
トリエタノールアミン 1.0
酢酸DL−α−トコフェロール 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
フェノキシエタノール 適量
キサンタンガム 0.1
ベントナイト 1.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
トリメチルシロキシケイ酸 5.0
精製水 残余
ステアリルアルコール 0.5
ベヘニルアルコール 0.5

【実施例29】
【0060】
口紅 質量%
流動パラフィン 20.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 0.5
メチルフェニルポリシロキサン 0.5
グリセリン 1.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 1.5
リンコ゛酸ジイソステアリル 残余
顔料 1.0
パントテニルエチルエーテル 0.01
塩酸アルギニン 0.01
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
染料 適量
合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウム 1.5
パルミチン酸デキストリン 2.5
重質流動イソパラフィン 20.0
精製水 1.0

【実施例30】
【0061】
マスカラ 質量%
メチルポリシロキサンエマルション 適量
エタノール 5.0
イソプロパノール 3.0
グリセリン 3.0
1,3−ブチレングリコール 0.01
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 0.01
無水ケイ酸 1.0
ベンガラ被覆雲母チタン(パール剤) 9.0
強アンモニア水 0.1
メタリン酸ナトリウム 0.1
加水分解コムギタンパク 0.1
パラオキシ安息香酸エステル 適量
デヒドロ酢酸ナトリウム 適量
黒酸化鉄(顔料) 1.0
キサンタンガム 1.0
ケイ酸アルミニウムマグネシウム 2.0
カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 10.0
精製水 残量



















【特許請求の範囲】
【請求項1】
1,3−ブチレングリコールと2−エチル−1,3−ヘキサンジオールを含有する化粧料。
【請求項2】
請求項1記載の化粧料において、1,3−ブチレングリコールの化粧料中に占める割合が0.01〜10.0質量%であることを特徴とする化粧料。
【請求項3】
請求項1記載の化粧料において、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの化粧料中に占める割合が0.01〜5.0質量%であることを特徴とする化粧料。
【請求項4】
請求項1記載の化粧料において、2−エチル−1,3−ヘキサンジオールの化粧料中に占める割合が、1,3−ブチレングリコールの化粧料中に占める割合に対して1.0%以上であることを特徴とする化粧料。



















【公開番号】特開2006−241050(P2006−241050A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−57706(P2005−57706)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】