説明

医療用途のための高圧LDPE

ラジカル、高圧重合からの新規LDPEを考案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療用包装の分野に関する。本発明は、殺菌可能な、例えば、液体用の密封可能なボトルおよび容器を製造するのに適した、新規な、ラジカル重合LDPEを請求する。
【背景技術】
【0002】
点滴や注射に使用されるための医療用殺菌液体は、通常、BFS(blow-fill-seal)として知られている特殊なプロセスによるプラスチック包装の際にボトル化される。Blow−Fill−Seal Processの重要な特徴は、製品の即時充填を伴う水冷ブロー成形用金型中で押出したPEまたはPPから直接ボトルやアンプルの殺菌および発熱物質のないように成形し、次いで、一工程で容器を密封シールし、そして最も重要なことは、遅れることなく、迅速に同じ器械中で無菌状態下で行うことである。この技術は、最終的に充填する製品の性質に関して中立として知られている。柔軟なポリマーから製造されたこのようなシールされたボトルやアンプルは、続いてさらに加熱殺菌する必要があり、すなわち、オートクレーブ容器中の飽和水蒸気中で約115〜121℃の温度で少なくとも30分という長い期間、充填シールしたボトルを処理する必要がある。感受性物質の場合、より低い温度設定が適用され、例えば、最も医薬輸液処方に含まれるデキストローズ溶液は、121℃に耐えることができず、30分間115.5℃で殺菌しなければならない。しかし、このより低い温度閾値でさえ、公知のPE物質を用いて達成することができず、110℃により近いさらに低い殺菌温度を必要とし、したがって、より長い殺菌時間が必要となる。
【0003】
殺菌プロセスの少なくとも最初の加熱相の間の内部圧増加に鑑み、使用するLDPE物質の温度抵抗性/軟化温度および溶融温度が、殺菌中のボトルの漏れないことより優先し、さらに改良をする必要がある。PE物質は、同様に殺菌温度までより迅速に上昇させおよび/または製造中の殺菌プロセス時間を短くするために、より高い殺菌温度の使用を可能にすることが求められ、一方で、付随してブロー成形のためポリマーの優れた加工性を好ましくは保持することが求められる。従来技術では、このような材料を物質を考案することができなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
新規なLDPE物質およびその製造法を考案するのが本発明の目的であり、従来物質より迅速加熱殺菌および/またはより高温での殺菌を可能にする新規な物質であり、一方で、充分に高い溶融流量に関して良好な加工性を保持する。この目的は、より高い結晶性および溶融温度に対応するより高い密度をそれぞれ有し、一方で、従来物質の比較的高い溶融流量を驚くほど保持する新規なLDPE物質により解決した。この物質は今まで知られていなかった。今まで、その特性の組み合わせは、単に公知の製造法によっては実現されていなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、エチレンのラジカル重合により得られる低密度ポリエチレン(LDPE)が第1に案出され、このLDPEはホモポリマーであり、そのLDPEの密度は、少なくとも0.932g/cmまたはそれより上であり、好ましくは0.933g/cmまたはそれより上であり、その分子量分布Mw/Mnは6〜15であり、MI(190℃/2.16kg)は>0.45g/10分であり、好ましくは、>0.80g/10分、より好ましくは、>0.90g/10分である。
【0006】
本発明では、エチレンのラジカル重合により得られ、好ましくは、Blow−Fill−Seal ブローの使用のために、低密度ポリエチレン(LDPE)がさらにまたは第2に案出され、そのLDPEの密度は、少なくとも0.932g/cmまたはそれより上であり、好ましくは、少なくとも0.933g/cmまたはそれより上であり、その分子量分布Mw/Mnは3〜10であり、MI(190℃/2.16kg)は>0.45g/10分であり、好ましくは、>0.80g/10分、より好ましくは、>0.90g/10分である。
【0007】
好ましくは、溶融流量ないしMI(190℃/2.16kg)は、上記で与えられたMIの下限、1.5g/10分まで、より好ましくは、1.25g/10分まで、最も好ましくは、1.1g/10分までと組み合わせた範囲である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本発明の反応器操作のための典型的温度プロフィールを示す。
【図2】図2は、異なる低剪断速度の動的粘度である。
【図3】図3は、DSCからの熱量データである。
【図4】図4は、殺菌時間における温度の影響を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明のLDPEは、典型的には、好ましくは、ホモポリマーである。好ましくは、本発明のLDPEは、ラジカル重合の間に使用する連鎖移動剤のため、カルボニル部分やさらに異なるアルキル残渣を包含する。前記連鎖移動剤は、C3〜C10アルデヒドまたはアルカンからなる群から選択され、好ましくは、第3級または第2級C−H基を含むC3〜C15アルカンであり、より好ましい連鎖移動剤はC3〜C6アルデヒドであり、最も好ましくは、プロパナールである。
【0010】
好ましくは、本発明のLDPEの密度は、0.932〜0.936g/cm、より好ましくは、0.932〜0.935g/cmであり、最も好ましくは、0.933〜0.934g/cmである。当該好適な密度範囲を、特に、上述溶融流量ないしMI(190℃/2.16kg)の限度の好適な範囲と組み合わせて適用し、特に、少なくとも>0.80g/10分で1.25g/10分までの溶融流量を達成して組み合わせて適用する。好ましくは、LDPEのDSCにおける溶融温度は>118℃である。測定のための詳細は、実験部に示す方法を参照されたい。典型的には、本発明のLDPEは、DSCで一つのピークを示す。前記ピークは溶融ピーク温度の第2加熱(Tm2)として定義され、118℃〜122℃、好ましくは、119℃〜120℃の範囲にはいる。
【0011】
本発明のLDPEのモル質量分布は、好ましくは、本発明を作用させる典型的なモードで、真実の曲線最適に相当するピーク数に関して、少なくとも実質的に単峰性であり、好ましくは、10までの範囲のMWDの前述比較的狭い多分散値を有する。好ましくは、LDPEのMwは60,000〜130,000g/モル、好ましくは、80,000〜120,000である。Mwは光散乱検出を使用するGPCおよび本LDPEのLCB含量に応答する定量化により決定することに注意することが重要である。下記の実験部でより詳細に方法を記載する。
【0012】
最も好ましくは、本発明のLDPEのVicat A温度は109〜120℃の範囲である。軟化温度すなわちVicat温度は、DSCにより決定した溶融温度に依存し、本コンテクストに関連する範囲で共に線状に変化する。したがって、溶融温度自身は、対応するより低いVicat温度であることを既に示す。
【0013】
好ましくは、本発明のLDPEのゼロ剪断密度ηは<9・10Pas、より好ましくは、<7・10Pasであり、ηは複素粘度測定より190℃における経験的Cox−Merz−ruleより決定したゼロ剪断粘度である。190℃における複素粘度ηは、実験部で充分詳細に述べるように、例えば、Anton−Paar MCR300(Anton Paar GmbH、Graz/Austria)のような二重板レオメーターでポリマー試料の動的(シヌソイド)剪断により決定できる。Cox−Merz−ruleでは、回転速度ωがRadiant単位で表現される場合、低剪断速度で、ηの数値は、低剪断キャピラリー測定に基づく慣用的固有粘度のそれに等しい。レオロジー分野の当業者は、このようにしてゼロ剪断粘度を決定するのに精通している(Cox等、1958年J.Polymer Science28,619)。
【0014】
本発明のLDPEは、比較的高いMI(190/2.16)と共により高い密度およびDSCでより高い溶融温度であることが実現できるのと同様に、特に、ブロー成形用途、特に、BFS用途に使用できる。本発明のLDPEから製造したまたはそれを含む、特に密封ボトル若しくはアンプル、最も好ましくは、0.001リットル〜10リットル容量のボトル若しくはアンプルは、さらに本発明の目的である。同様に、このような新規なLDPEを初めて案出できる、新規で、独創的な方法が案出されたことがさらに本発明の目的である。
−本発明のLDPEは、さらに、優れたE−モジュール特性により卓越しており、当該E−モジュールは、加熱時に柔らかくなる傾向が減少すると共に、密封に使用されるオートクレーブ中での殺菌および圧力変化時に密封容器の漏れを回避できる物質である。さらに、より低い密度の匹敵する従来物質と比較して、減少したゼロ剪断複素粘度ηのためブロー成形用途においてより容易に加工できる。さらに、新規なLDPE物質は、ブロー成形用途に関連して、匹敵する従来物質の許容できる膨潤比を保持し、または徐々に改善する。
【0015】
本発明の別の目的では、本発明のLDPEまたはLDPE類の製造方法が請求され、当該方法は、
I.多くの利用可能な試薬入口により確定される少なくとも三つの連続反応器領域を有する管状反応器、好ましくは、第1反応領域のための第1入口における、丁度三つの反応器領域を有する管状反応器に、105℃で<0.1時間の半減期を示す少なくとも1種の第1過酸化物を含む過酸化物混合物およびさらに105℃で>0.1時間の半減期を示す少なくとも1種の第2過酸化物を含む過酸化物混合物を加え、
II.第2入口、およびさらに利用できるいずれかの入口における前記反応器に、クロロベンゼン中の105℃で>0.1時間の半減期を示す少なくとも1種の第2過酸化物から本質的になる過酸化物混合物を加え、ここで、該工程I.)で使用した第2過酸化物と同じか異なることができ、
III.反応器からポリエチレン生成物を採集すること
によるエチレンの高圧重合を行う工程を含む。
【0016】
半減期は、「危険物の輸送についての国際連合推奨、試験および基準マニュアル(ニューヨークおよびジュネーブ)」に示されている一般的に知られている「蓄熱貯蔵試験」にしたがって、モノクロロベンゼン中で決定する。上記から、「第1過酸化物」、「第2過酸化物」という用語は、上で与えられた各クラスの各々の半減期の定義にしたがう過酸化物の一般的種類に関するものであることが理解される。
【0017】
より好ましくは、第1過酸化物および第2過酸化物双方で使用した総ての前記過酸化物開始剤の半減期温度は1分で80℃〜160℃あることを条件に、上記プロセスが理解される。当業者は、しばしば、半減期温度を、本明細書中では正確に1分である特定の時間量内に過酸化物の半分が分解する温度である「半減期」に単に言及する。通常、従来技術は、10時間または1時間の期間を基準に慣用的に指す半減期にも言及するが、本明細書では、半減期は1分間の参照時間を指していると理解される。典型的には、過酸化物の半減期はアレニウス片対数対温度で報告する。
【0018】
エチレンのラジカル重合のための管状反応器操作は公知である。特に、管状反応器のデザインおよび操作のための、適切な、包括的記述は、例えば、WO01/60875号公報やUllmans Encylopaedie der technischen Chemie, Verlag Chemie GmbH, Weinheim/Germany, Band 19 (1980), p. 169-178に見出される(これらの文献を本明細書中に含める)。本発明では、管状反応器はWO01/60875号公報に示されかつ好適なデザインを有するのが特に好適である。開始後、重合は非常に発熱性であり、それ故、最大またはピーク温度の過酷な制御が要求される。WO05/065818号公報に記載されているように、反応器内部の特徴は関連性があり得る。反応器管の長さにわたって異なる反応領域を設計する異なる入り口において、管状反応器長さに沿って繰り返し開始剤を投与する。過酸化物開始剤は、通常、0.5〜100ppm(重量)の範囲で投与する。反応器空間に高度に圧縮したガス状エチレンの注入前に、圧縮段階において、エチレンおよびコモノマー(存在する場合)の、早すぎる、質量バランス誘因重合を防止するのが重要である。したがって、安定剤(あるいは、立体障害アミンまたはその混合物のような阻止剤と呼ばれる)をモノマー気体に、特に好ましくは、<50ppmの量で加えることができ、しかも好適である(例えば、DE−19622441およびWO01/60875号公報に記載)。したがって、阻止剤を、反応器段階前の圧縮段階において、イソドデカンのような有機、脂肪族溶媒中の溶液として投与できる。しかし、NOやOのようなその他の安定なラジカルも使用できる。特に、酸素について、<10ppm酸素、好ましくは、5<ppm酸素のようなより低い濃度が、170℃よりも低い温度の圧縮段階で充分な阻止作用を、反応器空間のより高い温度の投与誘因様式で別の開始分子となることなく、可能にするのを充分であり得る。酸素による開始は、反応器空間中で少なくとも20ppmのより高い酸素濃度を必要とし、本発明では、重合中管状反応器中または反応器空間中で酸素無しまたは少なくとも<10ppm酸素が非常に好ましい。重合プロセスのこのような操作モードは、米国特許第5100978号明細書に記載されており(本明細書に含める)、指定のため注入ノズル間の反応器温度の急峻な上昇および降下を含む。重合反応を開始するための可及的に低い温度は125℃〜170℃であり、好ましくは、135℃〜150℃の範囲に設定する。同時に、本発明では、発熱重合反応の間、反応器温度を<230℃を維持するよう制御するのが重要である。本発明では、ポリエチレンの平均鎖長を制御するために、重合の間、連鎖移動剤を使用するのがさらに好適である。連鎖移動剤および物質移動剤という用語を、本発明の目的のため、以降、同義語として使用する。
【0019】
開始剤化合物のように、このような質量移動剤は、生成物に組み入れられるラジカル重合の開始に関連する。適切な質量移動剤は、例えば、ジアルキルケトン類、アルカナールまたはアルカン類であり得る。例は、MEK(メチルエチルケトン)、プロパナール−1またはイソプロパンである。このような、質量移動剤または連鎖移動剤は、C3〜C10アルデヒドまたはC3〜C10アルカンからなる群から選択され、より好ましくは、C3〜C10アルデヒドおよび/またはC3〜C10分岐アルカンからなる群から選択される。最も好ましくは、プロパナール−1を使用する。
【0020】
本発明のコンテクストおよび本発明の製品についての特に好適な実施態様にしたがって、「LDPEホモポリマー」の概念は、工業的に製造されるポリエチレン中に通常存在する公知その他のオレフィン不純物の痕跡量のみ含有するようなポリエチレン低密度ホモポリマーを相応に定義する。したがって、本発明のLDPEホモポリマーは、LDPEの総重量を基準に、>0.5(w/w)重量%、好ましくは、LDPEの総重量を基準に、>0.1(w/w)重量%オレフィンコモノマーが存在せず、これらの量は、工業的分解装置から供給されるエチレンと共に通常運ばれる標準的オレフィン痕跡量の不純物を超える。かかる不純物の存否は、当業者に日常的に知られているような、C−13NMR分析により決定できる。「LDPEホモポリマー」という用語は、対照的に、開始剤および/または質量移動剤に由来する最終ポリマー製品中の不可欠な分子部分の存在に含める。開始剤として意図的に使用されるとき、および痕跡量のみ存在する可能性がある場合、すなわち、投与制御様式で主に使用されるが、上述したように開始剤として使用するときの双方の場合、同様の考慮が酸素の混入にも適用する。
【0021】
さらに、開始剤を可溶化させるために使用する溶媒は重合反応の間質量移動剤として機能させることもできる。しかし、このような質量移動剤のいずれか、特に、反応器中に存在する、製品中に混入されるコモノマー自身から区別できないアルカンは、<100ppmの量、より好ましくは、<50ppmの量、最も好ましくは、<15ppmの量で投与され、それ故、最終製品中にコモノマー誘導またはコモノマー様不純物について、上述好適閾値レベルを含まない。
【0022】
PE−BFS包装のための時間のかかる殺菌手順は、事実、製造の律速段階である。本発明のLDPE物質の溶融温度および軟化温度の上昇は、それだけで、図4に例示したような輸液ボトルのようなBFS物品について150分から49分に下がった殺菌時間の大きな60%減少をもたらす。別の利点は殺菌信頼性を向上させ、このようなBFS物品のエンボス性改良させ、さらに、製作するBFS物品の壁厚を減少させることにより、エネルギーおよび重量の減少をさせる。
【実施例】
【0023】
実験部
Mwを決定するためにGPC−MALLS測定を、ISO16014−1,2,4:2003にしたがうポリマーラボラトリーズPL−GPC C210装置で、下記の条件下、ポリエチレンについて高温GPCで実施した。当該条件は、スチレン−ジビニルベンゼンカラム、溶媒として1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)、流速0.6ml/分、135℃、多角度光散乱(MALLS)検出器による検出だった。試料に依存して、1〜5mg/10mL濃度のポリエチレン(PE)溶液を、150℃、2〜4時間で調製してから、135℃に加熱したカロウセル(carousel)中に設定したSEC注入バイアルに移した。ポリマー濃度を、PolymerChar IR4検出器による赤外検出器を用いて検出し、光散乱を、Wyatt Dawn EOS 多角MALLS検出器(Wyatt Technology,Santa Barbara,Calf.)を用いて測定した。波長658nmの120mWのレーザー源を使用した。比屈折率は0.104ml/gとして採用した。データ評価をWyatt ASTRA4.7.3およびCORONA1.4ソフトウエアを用いて行った。
【0024】
モル質量分布幅(MWD)または分散性をMw/Mnとして定義する。Mw、Mn、Mz、MWDを「Handbook of PE」ed,A.Peacock、p.7〜10,Marcel Dekker Inc.,New York/Basel 2000に見出される。それから算出したMnおよびMw/Mn(および上述した異なる光散乱GPC法により得られたMwから)を、実質的にDIN 55672−1:1995−02(Februar1995)に記載されている方法を使用する高温ゲル透過クロマトグラフィーにより行った。前記DIN標準を行うときの修正を次のようにする:溶媒1,2,4−トリクロロベンゼン(TCB)、装置および溶液の温度135℃、および濃度検出器として、TCBとともに使用できる、PolymerChar(Valencia、Paterna46980、スペイン)IR4赤外検出器である。
【0025】
連続して結合した次のプレカラムSHODEX UT−Gおよび分離カラムSHODEX UT806M(3×)およびSHODEX UT807を備えたWATERS Alliance2000を使用した。溶媒を窒素下真空蒸留し、0.025重量%の2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールにより安定化させた。使用した流速は1ml/分であり、注入は500μl、およびポリマー濃度は0.01%<濃度<0.05%w/wの範囲だった。分子量較正は、580g/モル〜11600000g/モル範囲のPolymer Laboratories(現在、Varian,Inc.,Essex Road,Church Stretton,Shropshire,SY6 6AX,UK)製単分散ポリスチレン(PS)標準品および追加のヘキサデカンを使用することにより確立した。次いで、較正曲線は、Universal Calibration法(Benoit H.,Rempp P.およびGrubisic Z.著,J.Polymer Sci.,Phys.Ed.,5,753(1967))によりポリエチレンに対して採用した。ここで使用したMark−Houwingパラメーターは、PS:kPS=0.000121dl/g、αPS=0.706およびPEについてkPE=0.000406dl/g、αPE=0.725、135℃のTCB中で有効だった。記録するデータ、較正および計算は、各々、NTGPC_Control_V6.02.03およびNTGPC_V6.4.24(HS−Entwicklungsgesellschaft fur wissenschaftliche Hard−und Software mbH,HauptstraBe,D−55437 Ober−Hilbersheim)を使用して行った。円滑に関連を持たせるために、低圧で処理する都合の良い押出。好ましくは、分子量分布の標準決定のためにGPCにより決定される通りの、<1Mio.g/モルのモル質量を持つ本発明のポリエチレンの量は、好ましくは、95.5重量%を超える。これは、上述した「HS−Entwicklungsgesellschaft fur wissenschaftliche Hard−und Software mbH」およびOber−Hilbersheim/Germany会社のWIN−GPCソフトウエアを適用することにより、モル質量分布測定の通常通りの方法で決定される。
【0026】
膨潤率は、ISO 11443−1995、cpセクション7.8の「押出膨潤測定」にしたがって、決定した。
引張E−モジュラスは、反応器から採集したLDPE顆粒からISO1872−2にしたがって得た圧縮成形試料プレートを用いてISO 527−1および2(タイプ1Aのロッド、1mm/分および0.05%〜0.25%伸びの割線モジュラス)にしたがって測定した。
【0027】
密度をISO 1183にしたがって決定した。
ビカット温度をISO 306:2004、方法A50を使用して決定した。
溶融流量(MI)を、温度190℃で、示されている通りの、荷重2.16kg(MI)または21.6kg(HLMI)においてISO 1133−2004にしたがって決定した。
【0028】
DSCは、融点温度Tm(すなわち、第2加熱の溶融、Tm2)を決定するために行った。ポリマーの溶融エンタルピー(ΔHf)は、標準法(ISO 11357−3(1999))にしたがって、熱流量DSC(TA−Instruments Q2000)で示差走査熱量(DSC)により測定した。試料ホルダー(アルミニウム製パン)に5〜6mgの試験標本を装填し、密封した。次いで、試料を周囲温度から200℃まで20K/分の加熱速度(第1加熱)で加熱した。200℃で5分間保持した後、ここで、結晶が完全に溶融し、20K/分の冷却速度で試料を−10℃に冷却し、そこで2分間保持する。最後に、試料を、20K/分の加熱速度で−10℃から200℃に加熱する(第2加熱)。ベースラインの構築後、第2加熱操作のピーク下の面積を測定し、J/gの融解エンタルピー(ΔHf)を対応するISO(11357−3(1999))にしたがって、計算する。
【0029】
動的粘度測定を複素粘度ηを決定するために行う。測定は、Anton−Paar MCR300(Anton Paar GmbH,Graz/Austria)のような二重板レオメーター中でポリマーブレンドの動的(正弦波)変形により行う。最初に、測定のため次のようにして試料(顆粒状または粉末状)を調製する:2.2gの物質を秤量し、70×40×1mmの成形板を満たすのに使用する。板をプレス中に入れ、20〜30バールの圧力下、1分間200℃まで加熱する。200℃の温度に達した後、試料を100バールで4分間圧縮する。圧縮時間の終了後、物質を室温に冷却し、板を型から取り出す。亀裂、不純物または不均質性について、圧縮板の視覚品質制御試験を行う。圧縮体から直径25mm、0.8〜1mm厚さのポリマーディスクを切り出し、動的機械分析(周波数掃引)測定のためレオメーター中に導入する。
【0030】
周波数の関数として、弾性率(G’)および粘性率(G”)および複素粘度ηの測定を前述のAnton Paar MCR300応力制御回転レオメーターで行う。この装置はプレート−プレートジオメトリー、すなわち、間に1.000mmの標準ギャップのある各々24.975mm半径の2枚の平行ディスクを備える。このギャップについて、〜0.5mlの試料を装填し、測定温度(PE:T=190℃基準)で加熱する。溶融試料を5分間試験温度に維持して均質溶融に達成させる。その後、周波数掃引を、対数的に0.01および628ラド/秒間の点を取る装置により開始する。
【0031】
0.05(すなわち、5%)の歪み振幅を示す線状範囲の周期的変形を適用する。周波数は、628.3ラド/秒(すなわち、〜100Hz)から始め、8.55ラド/秒までであり、低周波数範囲について、より多くの点を取るように、サンプリングの増加率で4.631ラド/秒〜0.01ラド/秒(すなわち、0.00159Hz)を継続する非常に低い周波数について変動する。得られる剪断応力増幅および適用変形からの位相遅れが取得され、周波数の関数として、モジュールおよび複素粘度を計算のために使用する。
【0032】
高周波数から低周波数に対数的に減少する周波数範囲から複数点を選択し、各周波数点からの結果を少なくとも2〜3振幅後に示し、安定測定値を得る。
重合プロセスの一般的記述
本発明は、低メルトフローインデックスを有する低密度ポリエチレンLDPEの製造に関する。管状反応器中で高圧エチレン重合プロセスにより生成物を合成するが、連鎖移動剤としてプロピオンアルデヒド、およびラジカル開始剤として過酸化物カクテルを使用するが、財産権Lupotech TSTMプロセスとして知られている。反応器は、温度を制御するため、特に、異なる反応器領域でピーク温度を制御するために水ジャケットを具備する。
【0033】
異なる実施例で使用する管状反応器は下記の特性を示す:
●3反応領域(各々の長さ:387m−413m−232m)
●反応器の全長:1032m
●パイプの内径:40mm
●管状反応器滞留時間:75秒
●ガス供給コンプレッサーから来るガス全部が予備加熱器/反応器の前部で入る
●管状反応器と並んで規則正しい間隔で設置されたサーモカップルにより反応器をモニターする。
【0034】
イソドデカン中で稀釈した、異なる過酸化物カクテルは、各反応領域の入口で調製され導入される。入口の相対位置および各領域中の最大温度を考慮して、選択使用する過酸化物をここに列挙する(TrigonoxTMブランド、源:AkzoNobel、Amerstffort/Netherlands):
TBPND:tertブチル−ペルオキシ−ネオデカノエート、脂肪族炭化水素溶媒中75%純度、CAS番号26748−41−4
TBPPI:tertブチル−ペルオキシピバレート、脂肪族炭化水素溶媒中25%純度、CAS番号927−07−1
TBPEH:tertブチル−ペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、脂肪族炭化水素溶媒中70%純度、CAS番号3006−82−4
TBPIN:tertブチル−ペルオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、脂肪族炭化水素溶媒中30%純度、CAS番号13122−18−4。
【0035】
反応器中の汚染を制限するために、反応気圧を定期的間隔で低下させ、降下弁により調節する。続いて、最後の反応器領域を通過させ、ポリエチレンと未変換ガス状エチレンとの混合物の双方を排出し、反応管の終点で降下弁により拡大させ、圧力レベルを、300バールにより近い熱交換機入口圧力まで減少させる。Joule Thomson効果のため、降下弁に通過と同時に、反応器圧力、反応器出口温度および生成した特定のポリマーグレードに依存して、混合物の温度が数十度減少する。降下弁通過後、次いで、混合物を熱交換機中(後冷却器と呼ぶ)で第1冷却をしてから、高圧生成物分離器(high pressure product separator:HPPS)に入れ、そこで、ポリマー溶融物を未反応エチレンから分離する。HPPSの標準圧力はおおよそ300バールである。この段階で、未反応エチレンを分離し、好ましくは、追加の精製工程を含む高圧リサイクル回路に供給するために使用する。HPPS中に残留した溶融生成物は、溶解/閉塞(occluded)エチレンを常に含有するが、低圧分離器(low pressure separator:LPPS)入口圧力に別の時間拡大され、そこで、溶融生成物が前記残留エチレンから開放される。LPPSの圧力は、0.5〜4バールの範囲であり、標準的には、0.5〜2.5バールに維持される。LPPSの溶融生成物出口は、スライド弁を介して押出機入口に直接連結される。最終ポリマーLDPE物質の排出用押出機は、Pomini一軸スクリューであり、後部脱ガス性を示す。当該押出機のダイプレートを高圧蒸気で加熱する。したがって、生成したLDPE顆粒を、下記に示す化学的および機械的試験に供した。本発明のための反応器の操作のための典型的温度プロフィールを図1に示す。温度プローブを上述の全長にわたって、均等に分布し、それ故、反応器入口/ガス供給コンプレッサー排出からの距離に相当することに注意。比較例は、Lupolen 3220F高圧LDPE(Basell Polyolefine GmbH、ドイツより入手でき、密度0.930g/cmおよびMI 2.16kg=0.77)であり、ラジカル重合により得られる。図1〜4中総てで比較例として使用される。
【0036】
(実施例1)
重合を、下記に示す条件で、上記一般的記述の通り行った。
● ガス供給コンプレッサー排出時の反応器圧力:3055バール
● 予備加熱出口温度=139℃
● プロピオンアルデヒド流速=20リットル/時
● 各領域の最大温度:225℃/235℃/235℃
● 該3領域各々の過酸化物カクテルの組成を次の表Iに示す。
【0037】
【表1】

【0038】
領域2および3の入口温度を考慮すると、TBPNDおよびTBPPIは必要ない。こうして得られた生成物の特性は次の通りである。
● 密度:933.6kg/m
● MI:0.94g/10分(190℃/2.16kg)
● 生産速度:5.4T/時、約18%変換率になる
● Mw(重量平均分子量)=123061g/モル
● Mn(数平均分子量)=12340g/モル
● 溶融温度:119℃
● E−モジュラス:487MPa
● 膨潤比:82%。
【0039】
(実施例2)
同様に、重合を、下記に示す条件に修正して、上記一般的記述の通り行った。
● ガス供給コンプレッサー排出時の反応器圧力:3055バール
● 予備加熱出口温度=139℃
● プロピオンアルデヒド流速=18リットル/時
● 各領域の最大温度:212℃/225℃/222℃
● 該3領域各々の過酸化物カクテルの組成を次の表IIに示す。
【0040】
【表2】

【0041】
領域1の低いTmaxを考慮すると、TBPINを使用するのにそれ以上の興味はない。また、実施例1と同様、領域2および3の入口温度を考慮すると、TBPNDおよびTBPPIは必要ない。こうして得られた生成物の特性は次の通りである。
● 密度:934.5kg/m
● MI:0.94g/10分(190℃/2.16kg)
● 生産速度:5.1T/時、17%変換率になる
● Mw(重量平均分子量)=99365g/モル
● Mn(数平均分子量)=17959g/モル
● 溶融温度:120℃
● E−モジュラス:525MPa
● 膨潤比:80%。
【0042】
GPC、レオロジーデータおよびDSCのそれぞれを、従来品(出願人により市販しているLupolen 3220D)の既存低密度と比較した、実施例1および2の生成物双方について図2および図3に示す。図2は、異なる低剪断速度の動的粘度である。図3は、DSCからの熱量データである。
【0043】
(実施例3)
同様に、重合を、下記に示す条件に修正して、上記一般的記述の通り行った。
● ガス供給コンプレッサー排出時の反応器圧力:3055バール
● 予備加熱出口温度=139℃
● プロピオンアルデヒド流速=16リットル/時
● 各領域の最大温度:216℃/220℃/220℃
● 該3領域各々の過酸化物カクテルの組成を次の表IIIに示す。
【0044】
【表3】

【0045】
次の生成物は次の特性を示す。
● 密度:933.5kg/m
● MI:0.48g/10分(190℃/2.16kg)
● 生産速度:5.1T/時、17%変換率になる
● Mw(重量平均分子量)=107248g/モル
● Mn(数平均分子量)=23618g/モル
● 溶融温度:119℃
● E−モジュラス:500MPa
● 膨潤比:76%。
【0046】
(実施例4)
同様に、重合を、下記に示す条件に修正して、上記一般的記述の通り行った。
● ガス供給コンプレッサー排出時の反応器圧力:3120バール
● 予備加熱出口温度=139℃
● プロピオンアルデヒド流速=16.5リットル/時
● 各領域の最大温度:206℃/215℃/215℃
● 該3領域各々の過酸化物カクテルの組成を次の表IVに示す。
【0047】
【表4】

【0048】
次の生成物は次の特性を示す。
● 密度:934.3kg/m
● MI:0.51g/10分(190℃/2.16kg)
● 生産速度:4.7T/時、15.5%変換率になる
● Mw(重量平均分子量)=104608g/モル
● Mn(数平均分子量)=23856g/モル
● 溶融温度:120℃
● E−モジュラス:519MPa
● 膨潤比:75%。
【0049】
実施例3および4は、実施例1および2よりも低いMI(それ故、最適加工性がより低い)が、類似の溶融温度を得ることが可能であることを示す。本発明では、改善した溶融温度と共に組み合った相対的に高いMIの双方を示すのが最も好適である。固有溶融性および軟化温度それぞれにおいてわずかな増加があっても、連続生産において、有効殺菌時間おける影響を大きく減少させ、それ故、操作サイクル時間における影響を大きく減少させる。119〜120℃のDSC溶融温度を示す本発明の総ての実験物質は、110〜111℃の対応するVicat Aまたは軟化温度を示す。PE−BFS包装について時間のかかる殺菌手順は製造の律速段階である。物質の溶融温度のみの変化に関して、効率的な殺菌温度である110(従来技術)から115℃の変化は、本発明の物質を用いて実現可能な通り、図4で例示したように殺菌時間を150分から49分に大きく減少させる(過剰殺菌条件、すなわち、1個も生存微生物が生き残らない−SAL=0%)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エチレンのラジカル重合により得られる低密度ポリエチレン(LDPE)であって、当該LDPEはホモポリマーであり、当該LDPEの密度が少なくとも0.932g/cm以上、好ましくは、少なくとも0.933g/cm以上であり、分子量分布Mw/Mnが3〜10または6〜15であり、MI(190℃/2.16kg)が>0.45g/10分、好ましくは、>0.80g/10分、より好ましくは、>0.90g/10分である、当該LDPE。
【請求項2】
ラジカル重合中に連鎖移動剤を使用し、当該連鎖移動剤がC3〜C10アルデヒドであり、好ましくは、使用する連鎖移動剤がプロパナールである、請求項1に記載のLDPE。
【請求項3】
LDPEの密度が、0.932〜0.936g/cmである、請求項1に記載のLDPE。
【請求項4】
LDPEの溶融温度が、明細書に定義した通りのISO 11357−3(1999)にしたがって測定して、>118℃である、請求項1に記載のLDPE。
【請求項5】
LDPEのE−モジュラスが、少なくとも470MPa、好ましくは、少なくとも500MPaである、請求項1に記載のLDPE。
【請求項6】
LDPEのMwが、60,000〜130,000g/モル、好ましくは、80,000〜120,000g/モルである、請求項1に記載のLDPE。
【請求項7】
LDPEの一第2加熱の溶融ピーク温度(Tm2)が、118℃〜122℃の範囲の温度である、請求項1に記載のLDPE。
【請求項8】
LDPEがホモポリマーであり、当該ホモポリマーが分岐C4〜C15アルカン過酸のtert.−ブチルエステルの存在下、プロパナールの存在下および酸素を開始剤のするのに有効な酸素の量の不存在下でラジカル重合させたものである、請求項1〜7のいずれかに記載のLDPE。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載のLDPEの製造方法であって、
i)多くの利用可能な試薬入口により確定される少なくとも二つの連続反応器領域を有する管状反応器、好ましくは、第1反応領域のための第1入口における、丁度三つの反応器領域を有する管状反応器に、クロロベンゼン中105℃で<0.1時間の半減期を示す少なくとも1種の第1過酸化物を含む過酸化物混合物およびさらにクロロベンゼン中105℃で>0.1時間の半減期を示す少なくとも1種の第2過酸化物を含む過酸化物混合物を加え、
ii)第2入口、およびさらに利用できるいずれかの入口における前記反応器に、クロロベンゼン中105℃で>0.1時間の半減期を示す少なくとも1種の第2過酸化物から本質的になる過酸化物混合物を加え、ここで、該工程i)で使用した第2過酸化物と同じか異なることができ、
iii)反応器からポリエチレン生成物を採集すること
によるエチレンの高圧重合を行う工程を含むことを特徴とし、そして、好ましくは、使用する前記第1および第2開始剤の1分における半減期温度が80℃〜160℃である、前記LDPEの製造方法。
【請求項10】
工程i)の第2過酸化物は、第1入口で加えた過酸化物の総量を基準に50%以下の量である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第3および/または第2過酸化物が、分岐したまたは分岐していないC4〜C15アルカン過酸の第三級−または第二級−C3〜C10−アルキルエステルであり、当該過酸は、アルキル部分中にF、Clからなる群から選択されるハロゲンを有することができ、好ましくは、分岐C4〜C15アルカン過酸のtert.ブチルエステルである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
最大反応器温度を各反応領域で<230℃に制御し、そしてより好ましくは、反応器圧力が>2600バール(>290MPa)、より好ましくは反応器圧力が2700〜3200バール、最も好ましくは、反応器圧力が2900〜3100バールである、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
ラジカル重合中に連鎖移動剤をさらに使用し、連鎖移動剤をC3〜C10アルデヒド、ケトンまたは分岐アルカンからなる群から選択する、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
成形物品を、好ましくはBFSブロー成形により製造するための請求項1に記載のLDPEの使用。
【請求項15】
BFSブロー成形法により製造したボトル、カンまたはアンプルであり、好ましくは、0.001リットル〜10リットル容量の密封ボトル、カンまたはアンプルである、請求項14に記載の成形品。
【請求項16】
医療用途用、好ましくは、ヒトの静脈用器具用の殺菌液体を含む、請求項15に記載の成形品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−510230(P2013−510230A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538233(P2012−538233)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006829
【国際公開番号】WO2011/057764
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(500289758)バーゼル・ポリオレフィン・ゲーエムベーハー (118)
【Fターム(参考)】