説明

半導体メモリ装置およびその駆動方法

【課題】従来のDRAMでは、ビット線をキャパシタとセルトランジスタの間に形成するため、構造が複雑であったり、回路の特性を犠牲にしたりする必要があり、集積化の面で大きな障害となっている。
【解決手段】キャパシタの一方の電極をビット線に接続し、他方の電極をセルトランジスタのドレインに接続する。また、セルトランジスタのソースは、ソース線に接続される。この結果、例えば、スタック型キャパシタを採用する場合には、キャパシタの電極の一方をビット線の一部とすることができる。ソース線は、半導体基板上に形成された不純物領域や、ワード線に平行な配線を用いることができるので、構造が単純となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体を用いたメモリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
1つのトランジスタと1つのキャパシタを用いてメモリセルを形成するDRAMは、原理的に無制限に書き込みでき、さらに、書き込み読み出しの速度も比較的高速でおこなえるため、多くの電子機器で使用されている。DRAMは、各メモリセルのキャパシタに電荷を蓄積することにより、データを記憶し、この電荷を放出することによりデータを読み出す(特許文献1乃至6および非特許文献1参照)。
【0003】
DRAMは、そのビット線とメモリセルの配置方式によりフォールデッドビット線型とオープンビット線型に分類される。フォールデッドビット線型では、1つのメモリセルの面積(セル面積)の最小値が8F(FはFeature Size)であるのに対し、オープンビット線型ではプレーナ型のトランジスタを用いた場合には6F、垂直型のトランジスタを用いた場合には4Fまで縮小できるとされる。したがって、集積度の向上のために、オープンビット線型が採用されている。
【0004】
図2(A)に従来のDRAMのメモリセルの回路図を示す。メモリセル201は、セルトランジスタ202、キャパシタ203を有し、セルトランジスタ202のゲートはワード線204aに接続する。また、セルトランジスタ202のドレインはビット線205に、ソースはキャパシタ203の第1の電極(キャパシタ電極)に接続し、キャパシタ203の第2の電極はソース線206に接続する。
【0005】
同じようなメモリセルがマトリクス状に形成され、メモリセル201に隣接するメモリセルのセルトランジスタのゲートはワード線204aに隣接するワード線204bに接続する。ワード線204aおよびワード線204bとビット線205は交差する。
【0006】
メモリセル201にデータを書き込むには、ワード線204aの電位を制御して、セルトランジスタ202をオンとし、ビット線205の電位をデータに応じた値とすることにより、キャパシタ203を充電する。その後、ワード線204aの電位を制御して、セルトランジスタ202をオフとする。このとき、セルトランジスタ202のソースとキャパシタ203の第1の電極の接続点(ストレージノードSN)の電位はデータに応じた値となる。
【0007】
また、メモリセル201からデータを読み出すには、ワード線204aの電位を制御して、セルトランジスタ202をオンとし、キャパシタ203に蓄積されていた電荷を、フローティング状態のビット線205に開放する。この際、ビット線205の電位がキャパシタ203に蓄積されていた電荷に応じて変動する。この変動を増幅することによりデータを読み出せる。
【0008】
読み出し時のエラーを防ぐために、キャパシタ203の容量をセルトランジスタ202のゲート容量よりも十分に大きくすることが求められる。読み出し時には、ビット線205はフローティング状態となっているが、この状態でセルトランジスタ202をオンとするとセルトランジスタ202のゲート容量を介して、ワード線204aとビット線205が容量結合し、ビット線205の電位が変動する。
【0009】
この電位の変動は、キャパシタ203の容量がセルトランジスタ202のゲート容量に比較して小さい場合に顕著で、特に、キャパシタ203の容量がセルトランジスタ202のゲート容量の10倍以下の場合では、データの読み出しのマージンが小さくなり、エラーの原因となる。
【0010】
図2(B)は、スタック型キャパシタを有するDRAMの断面を示す。DRAMは、基板211表面に設けられた素子分離領域212、不純物領域213a乃至不純物領域213c、ワード線204a、ワード線204b、ビット線205、キャパシタ電極215a、キャパシタ電極215b、ソース線206(セルプレートとも言う)を有する。なお、ワード線204a/ワード線204bとソース線206の間には層間絶縁物216を設ける。
【0011】
ビット線205、キャパシタ電極215a、キャパシタ電極215bと不純物領域213b、不純物領域213a、不純物領域213cとは、それぞれ、接続電極214b、接続電極214a、接続電極214cを介して接続する。また、キャパシタ電極215a、キャパシタ電極215bはソース線206との間でスタック型キャパシタを形成する。
【0012】
図2(A)に示す回路を採用すると、キャパシタ203とビット線205をともにワード線204aおよびワード線204bの上方(基板と逆方向)に設ける必要があり、かつ、ビット線205はワード線204aおよびワード線204bと交差する必要がある。一方、ビット線205はキャパシタとぶつからないように配置されなければならない。
【0013】
そのため、オープンビット線型の構造を有する場合には、ビット線は、特許文献3に記載されているように、スタック型キャパシタに接続する接続電極214aや接続電極214cの間を縫うように設ける必要がある。
【0014】
それでも、フォールデッドビット線型では、セル面積が大きいため、ビット線の配置は容易であったが、オープンビット線型の構造を有する場合には、セル面積が小さい分、ビット線を配置するためのキャパシタとキャパシタとの間隔も1Fまで狭まり、通常の回路配置法ではビット線の配置が困難である。
【0015】
例えば、プレーナ型トランジスタを用いる場合では、ビット線と素子形成領域のなす角度約29°というような設定しにくい角度で配置することが求められる。それでも、セル面積は理想的な下限の6Fではなく、6.2F程度までしか縮小できていない。
【0016】
また、垂直型のトランジスタを用いる場合には、ビット線を基板に埋め込む(すなわち、基板に形成した不純物領域やその上に形成されたシリサイド等をビット線に使用する)が、このようにして形成されたビット線は抵抗が高いため信号遅延や発熱が問題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】米国特許第5430672号明細書
【特許文献2】米国特許第5610868号明細書
【特許文献3】米国特許第5802000号明細書
【特許文献4】米国特許第5764562号明細書
【特許文献5】米国特許第5353255号明細書
【特許文献6】米国特許第5495440号明細書
【非特許文献】
【0018】
【非特許文献1】http://techon.nikkeibp.co.jp/article/HONSHI/20071219/144399/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
本発明の一態様は、従来よりも構造が単純なDRAMその他の半導体装置とそのための駆動方法を提供することを課題とする。また、本発明の一態様は、従来よりも集積度を高めることのできるDRAMその他の半導体装置とそのための駆動方法を提供することを課題とする。また、本発明の一態様は、従来よりも作製工程の過程の少ないDRAMその他の半導体装置とそのための駆動方法を提供することを課題とする。
【0020】
また、本発明の一態様は、新規な構造のメモリ装置あるいはその駆動方法を提供することを課題とする。特に消費電力を低減できるメモリ装置あるいはその駆動方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0021】
以下、本発明の説明をおこなうが、本明細書で用いる用語について簡単に説明する。まず、トランジスタのソースとドレインについては、本明細書においては、一方をドレインと呼ぶとき他方をソースとする。すなわち、電位の高低によって、それらを区別しない。したがって、本明細書において、ソースとされている部分をドレインと読み替えることもできる。
【0022】
さらに、本明細書においては、「接続する」と表現される場合であっても、現実の回路においては、物理的な接続部分がなく、配線が延在している場合だけのこともある。例えば、絶縁ゲート型電界効果トランジスタ(MISFET)の回路では、一本の配線が複数のMISFETのゲートを兼ねている場合もある。その場合、回路図では、一本の配線からゲートに何本もの分岐が生じるように書かれることもある。本明細書では、そのような場合でも、「配線がゲートに接続する」という表現を用いることがある。
【0023】
本発明の一態様は、1以上のビット線と1以上のワード線と1以上のメモリセルを有する半導体メモリ装置であって、各メモリセルは、1以上のセルトランジスタと1以上のスタック型のキャパシタを有し、各メモリセルのセルトランジスタの一のゲートとドレインとソースは、それぞれ、ワード線の一とキャパシタの一の電極の一とソース線に接続し、ビット線はキャパシタの上に形成されることを特徴とする半導体メモリ装置である。
【0024】
また、本発明の一態様は、1以上のビット線と1以上のワード線と1以上のメモリセルを有する半導体メモリ装置であって、各メモリセルは、1以上のセルトランジスタと1以上のスタック型のキャパシタを有し、各メモリセルのセルトランジスタの一のゲートとドレインとソースは、それぞれ、ワード線の一、キャパシタの一の電極の一、ソース線に接続し、キャパシタの一の電極の他はビット線の一に接続し、ビット線はキャパシタの上に形成されることを特徴とする半導体メモリ装置である。
【0025】
上記において、ソース線はワード線と平行に形成されていてもよい。その際、ソース線はビット線に平行な配線と接続してもよい。また、上記において、1つのビット線に接続するメモリセル数は20乃至1000としてもよい。
【0026】
上記において、メモリセルのキャパシタの容量は、セルトランジスタのゲート容量の1倍乃至10倍としてもよい。その際には、セルトランジスタのオフ抵抗は1×1018Ω以上とすることが好ましい。
【0027】
また、本発明の一態様は、上記の半導体メモリ装置において、ソース線の電位を、データの読み出し中、保存中、書き込み中で一定に保つ半導体メモリ装置の駆動方法である。
【0028】
また、本発明の一態様は、上記の半導体メモリ装置において、一のデータの書き込み直後と他のデータの書き込み直後とでセルトランジスタの一のドレインおよびソースの電位が不変である半導体メモリ装置の駆動方法である。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一態様の半導体メモリ装置の例とその駆動方法を説明することにより本発明の効果を説明する。なお、本発明の効果は、実施の形態でより詳細に説明される。
【0030】
本発明の一態様の半導体メモリ装置のメモリセルの回路図の一例は、図1(A)に示される。すなわち、メモリセル101は、1つのセルトランジスタ102と1つのキャパシタ103とを有し、セルトランジスタ102のゲートはワード線104aに接続し、セルトランジスタのソースはソース線106に接続する。また、キャパシタ103の第1の電極はセルトランジスタ102のドレインと接続する。このノードをストレージノードSNという。また、キャパシタ103の第2の電極はビット線105と接続する。
【0031】
メモリセル101に隣接するメモリセルも同様な構造を有し、そのセルトランジスタのゲートはワード線104aに隣接するワード線104bに接続する。また、図1(A)では、ソース線106がビット線105と平行に配置されているが、それに限らず、回路配置の都合でワード線104aに平行に配置してもよい。
【0032】
実際のメモリセルにおいては、キャパシタ103以外に寄生容量が存在する。このうち本発明で重要なものは、図1(B)に示すように、ビット線105に接続する第1の寄生容量107と、ストレージノードSNに接続する第2の寄生容量108である。キャパシタ103、第1の寄生容量107、第2の寄生容量108の容量をそれぞれC1、C2、C3とする。これらの詳細について以下に検討する。
【0033】
図3は、ビット線105に複数のメモリセルが接続している状態を示す。図3ではトランジスタがオンであるときには、トランジスタの記号に○印を重ねて表記し、オフであるときには×印を重ねて表記する。セルトランジスタがオンであるメモリセルでは、第2の寄生容量は回路に現れない。
【0034】
一方、その他のメモリセルでは、セルトランジスタはオフであるので、キャパシタと第2の寄生容量の直列の寄生容量が回路上に現れる。1つのメモリセルでは、その合成容量がC1*C3/(C1+C3)である。C3<<C1であれば、この合成容量はC3と近似できる。
【0035】
キャパシタの構造にもよるが、スタック型キャパシタの場合、第2の寄生容量の大きな要因はキャパシタ103間に生じる容量である。そして、キャパシタが高くなると、対向する面積も比例して大きくなるので、一般に、第2の寄生容量の容量C3はキャパシタ103の容量C1に比例する。通常、隣接するキャパシタ103間に生じる容量はキャパシタ103の容量C1の1%乃至10%である。
【0036】
なお、上記の合成容量を1つのビット線で総計するとその影響を無視できない場合もある。1つのビット線にn個のメモリセルが接続しているとすれば、ビット線105に現れる容量は、第1の寄生容量を含めて
C4=C2+(n−1)*C1*C3/(C1+C3)(式1)
である。例えば、n=1000、C1がC3の50倍である場合には、この式の第2項は、C1の約20倍となるので、十分な考慮が必要である。これは、データの読み出しの際のビット線電位の変動に関わるからである。
【0037】
従来のDRAMの場合と同様に、本発明の一態様の半導体メモリ装置においても、データの読み出しはビット線の電位の変動を利用する。そして、その変動は、上記の容量C1と容量C4の比率C1/C4が大きいほど大きくなる。一般に、比率C1/C4が1/10より小さくなると、読み出し時にエラーが発生する。
【0038】
本発明の一態様では、容量C1と容量C3の比率C1/C3によって1つのビット線に接続できるメモリセルの数の上限を設定できる。例えば、比率C1/C3が50であれば、式1の第2項は
1/51*(n−1)*C1(式2)
である。式2がC1の10倍以下であることが必要であるので、nは511以下であることが最低限求められる。C2の値によってはnはより小さくなる。
【0039】
次に、図4を用いて図1(B)の回路構成を有するメモリセル101の書き込み方法、読み出し方法の例について簡単に説明する。なお、理解を容易にするため、以下では電位等について具体的な数値を例示するが本発明はそれらに限定されるものではない。
【0040】
ここでは、データ”1”のときには、ビット線105の電位を+1V、データ”0”のときには、0Vとする。また、セルトランジスタ102のソース(ソース線106に接続している)の電位は+1Vに固定されているものとする。
【0041】
第1の寄生容量107の容量C2と第2の寄生容量108のC3の合成容量C4は、キャパシタ103の容量C1の4倍であるとする。なお、メモリセル101の第2の寄生容量108の容量C3は、キャパシタ103の容量C1に比べて十分に小さいとする。そのため、ストレージノードSNの変動にほとんど関与しないので、ここでは表示しない。
【0042】
最初に、ワード線104aの電位を制御して、セルトランジスタ102をオンとする。また、ビット線105の電位を0Vとする。ストレージノードSNの電位は+1Vである。キャパシタ103の電極間に電位差が生じるため、キャパシタ103の第1の電極には、それに応じた電荷が保持される(図4(A)参照)。
【0043】
その後、ワード線104aの電位を制御して、セルトランジスタ102をオフとする。キャパシタ103の第1の電極に保持されていた電荷はストレージノードSNに保持される。以上により書き込みが終了する。この状態でたとえば、ビット線105の電位を0Vから+1Vに1Vだけ上昇させると、キャパシタ103を介して容量結合するため、ストレージノードSNの電位は1Vだけ上昇して+2Vとなる(図4(B)参照)。
【0044】
同様に、ビット線105の電位が+0.5V(すなわち、書き込み時のビット線の電位より0.5V高い電位)とすると、ストレージノードSNの電位は+1.5Vとなる(図4(C)参照)。
【0045】
その後、ビット線105をフローティングとする。さらに、ワード線104aの電位を制御して、セルトランジスタ102をオンとすると、ストレージノードSNの電位は+1.5Vから+1Vに低下する。すると、キャパシタ103を介して容量結合しているビット線105の電位も+0.5Vから変動する。
【0046】
この場合、ビット線105には、第1の寄生容量107の容量C2と第2の寄生容量108の容量C3の合成容量C4も接続しているため、ストレージノードSNの電位変動の一部がビット線105の電位変動となる。容量C4がキャパシタ103の容量C1の4倍であることから、ビット線105の電位は、0.1V低下して、+0.4Vとなる。この電位の変動を増幅してデータを読み出せる。
【0047】
以上は、データ”0”の書き込みと、その読み出しの場合であるが、データ”1”の書き込みと読み出しであっても同様におこなうことができる。すなわち、従来のDRAMと同様に読み出しや書き込みをおこなうことができる。また、以上では、メモリセル101の第2の寄生容量108を無視したが、容量C3がキャパシタ103の容量C1の10%以下であれば、書き込み、読み出しにおいて何ら問題を生じない。
【0048】
また、例えば、読み出しの際に、ビット線105がフローティングになるが、その状態において、セルトランジスタ102をオンとしても、ビット線105のノードとセルトランジスタ102のドレインとは間にキャパシタ103が介在し、また、ストレージノードSNは定電位に固定されているため、読み出し時にビット線105の電位がワード線104aの電位の影響を受けることは原理的にはあり得ない。そのため、読み出し時のエラーが低減できる。
【0049】
特に、キャパシタ103の容量C1が、セルトランジスタ102のゲート容量の1倍乃至10倍というような容量の場合には、従来のDRAMでは得られない読み出し精度を実現できる。キャパシタ103の容量を小さくすることは、書き込み時間を短縮する上で効果がある。
【0050】
なお、キャパシタ103(あるいはストレージノードSN)に蓄積された電荷が放出し終わるまでの時間は容量に比例し、セルトランジスタ102のオフ抵抗に比例する。したがって、キャパシタ103の容量が小さな場合には、セルトランジスタ102のオフ抵抗をそれに応じて高くし、好ましくは1×1018Ω以上とすることが好ましい。例えば、オフ抵抗を1×1024Ω、キャパシタ103の容量C1を1fFとすると1年以上、データを書き換える必要がない。
【0051】
なお、例えば、スタック型キャパシタを採用する場合、本発明の一態様では、従来のDRAMのメモリセルのソース線(例えば、図2のソース線206)に相当する配線をビット線として採用することができる。該当する配線はワード線のはるか上方にあるので、これをワード線と交差するように配置することは容易である。
【0052】
また、本発明の一態様では、従来のDRAMのメモリセルのビット線(例えば、図2のビット線205)をソース線として採用することができる。しかし、上記の説明でも明らかなように、本発明の一態様では、ソース線の電位は、ワード線やビット線と何ら同期する必要は無いので、ソース線はワード線やビット線と交差することが求められるわけではない。そのためソース線の配置は自由となる。たとえば、ソース線をワード線に平行に配置することも可能である。そのため、回路設計の自由度が向上し、より集積化が可能である。
【0053】
なお、ソース線をワード線に平行に配置する場合には、ソース線の電位をワード線の電位と同期させること、ワード線の電位に応じて、ソース線の電位を変動させることがあってもよい。
【0054】
なお、ソース線の電位の変動が極めて小さいのであれば、ソース線の単位長さあたりの抵抗はビット線やワード線のより高くても差し支えない。例えば、ソース線の電位を固定するのであれば、上記の駆動方法から明らかなように、ソース線を移動する電荷は、主としてメモリセルのストレージノードに保持される電荷である。これに対し、ビット線を移動する電荷はメモリセルのストレージノードに保持される電荷に加えて、ビット線の寄生容量に蓄積される電荷も加わり、前者の数倍乃至10倍となる。
【0055】
そのため、ソース線にはタングステンのように比較的、抵抗率の高い材料を用いることもできる。また、一定の長さごとに、電位を供給する配線と接続してもよい。ここで用いる電位を供給する配線はビット線と平行であると、集積度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の半導体メモリ装置の例を示す回路図である。
【図2】従来の半導体メモリ装置(DRAM)の例を示す図である。
【図3】本発明の半導体メモリ装置の例を説明する回路図である。
【図4】本発明の半導体メモリ装置の駆動方法の例を説明する図である。
【図5】本発明の半導体メモリ装置の例を説明する図である。
【図6】本発明の半導体メモリ装置の例を説明する図である。
【図7】本発明の半導体メモリ装置の例を説明する図である。
【図8】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図9】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図10】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図11】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図12】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図13】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図14】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図15】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図16】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図17】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図18】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図19】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図20】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図21】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【図22】本発明の半導体メモリ装置の作製工程の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0057】
以下、実施の形態について図面を参照しながら説明する。但し、実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は、以下の実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0058】
(実施の形態1)
本実施の形態では、スタック型キャパシタを有する半導体メモリ装置について図5を用いて説明する。図5(A)は半導体メモリ装置の一断面である。半導体メモリ装置は基板111表面に設けられた素子分離領域112、不純物領域113a乃至不純物領域113c、ワード線104a、ワード線104b、キャパシタ電極115a、キャパシタ電極115b、ビット線105、ソース線106を有する。なお、ビット線105はワード線104aおよびワード線104bと交差するように形成する。また、ワード線104a/ワード線104bとビット線105の間には層間絶縁物116を設ける。
【0059】
キャパシタ電極115aと不純物領域113a、ソース線106と不純物領域113b、キャパシタ電極115bと不純物領域113cは、それぞれ、接続電極114a、接続電極114b、接続電極114cを介して接続する。また、キャパシタ電極115a、キャパシタ電極115bはビット線105との間でスタック型キャパシタを形成する。また、不純物領域113bは、接続電極114bを介して、ソース線106と接続する。ソース線106はワード線104a、ワード線104bと平行して設けるとよい。
【0060】
図2(B)と図5(A)を比較すれば明らかであるが、従来のDRAMで必要とされていたビット線205を設ける必要がないため、構造が単純化され、また、その結果、歩留まりや生産性が向上する。また、ビット線105はワード線104a、ワード線104bのはるか上方にあり、ビット線105と104a、ワード線104b(あるいはソース線106)との寄生容量を低減することができる。
【0061】
図2に示すDRAMではワード線204a、ワード線204bと交差し、かつ、キャパシタ電極215a、キャパシタ電極215bの下にある配線(ビット線205)を配置するため、接続電極214a、接続電極214b、接続電極214cを高く設ける(すなわち、アスペクト比を高める)必要がある。
【0062】
しかしながら、図5に示す半導体メモリ装置では、ワード線104a、ワード線104bと交差し、かつ、キャパシタ電極115a、キャパシタ電極115bの下にある配線が存在しないため、接続電極114a、接続電極114b、接続電極114cをより低く設けることができ(すなわち、アスペクト比を低下させることができ)、歩留まりが向上する。
【0063】
なお、図2に示すDRAMのビット線205に相当する配線層には、ワード線104a、ワード線104bに平行に配置されたソース線106が設けられる。これらの要因により、本実施の形態の半導体メモリ装置のセル面積は最小で6Fとできる。
【0064】
図5(A)に示される半導体メモリ装置を、図5(A)の一点鎖線A−Bで切断した断面の模式図を図5(B)に示す。メモリセル101は不純物領域113aを有し、接続電極114aが設けられる。また、不純物領域113aと不純物領域113bの間にはワード線104aが設けられる。
【0065】
なお、メモリセル101に隣接するメモリセルは不純物領域113cを有し、接続電極114cが設けられ、不純物領域113bと不純物領域113cの間にはワード線104bが設けられる。さらに、ワード線104aとワード線104bの間には、不純物領域113bに接続するソース線106が設けられる。
【0066】
なお、ソース線106は上述のようにビット線に比べると抵抗が低くてもよい。配線の抵抗が低いと、その電位を安定させる時間が短縮でき、書き込みや読み出しの操作を高速化できる。ソース線106の抵抗を十分に低くするためには、例えば、図6に示すような回路構成を採用するとよい。
【0067】
図6はワード線104_1乃至ワード線104_4とビット線105_1乃至ビット線105_6、およびワード線に平行に設けられたソース線106_1/2およびソース線106_3/4を有する半導体メモリ装置の回路図である。
【0068】
この回路において、ビット線に平行な電位供給配線109_1および電位供給配線109_2を設ける。図6に示すように、ここでは、ビット線4本に1本の比率で設けるが、その比率はこれに限られない。電位供給配線109_1および電位供給配線109_2は、単位長さあたりの抵抗がビット線と同程度あるいはそれ以下であることが好ましい。
【0069】
そして、電位供給配線109_1および電位供給配線109_2は、ソース線106_1/2およびソース線106_3/4と接続し、適切な固定電位に保たれる。その結果、ソース線106_1/2およびソース線106_3/4の電位を速やかに安定させることができる。
【0070】
(実施の形態2)
本実施の形態では、スタック型キャパシタを有する半導体メモリ装置について図7を用いて説明する。図7(A)は半導体メモリ装置の一断面である。半導体メモリ装置は基板111表面に設けられた素子分離領域112、不純物領域113a乃至不純物領域113c、ワード線104a、ワード線104b、キャパシタ電極115a、キャパシタ電極115b、ビット線105を有する。なお、ビット線105はワード線104aおよびワード線104bと交差するように形成する。また、ワード線104a/ワード線104bとビット線105の間には層間絶縁物116を設ける。
【0071】
キャパシタ電極115aと不純物領域113a、キャパシタ電極115bと不純物領域113cは、それぞれ、接続電極114a、接続電極114cを介して接続する。また、キャパシタ電極115a、キャパシタ電極115bはビット線105との間でスタック型キャパシタを形成する。また、不純物領域113bはソース線としても機能する。
【0072】
図2(B)と図7(A)を比較すれば明らかであるが、従来のDRAMで必要とされていたビット線205および接続電極214bを設ける必要がないため、構造が単純化され、また、その結果、作製工程も少なくなり、生産性が向上する。また、本実施の形態の半導体メモリ装置のセル面積は最小で6Fとできる。
【0073】
本実施の形態の半導体メモリ装置は図5に示す半導体メモリ装置のソース線106を取り払い、構造を単純化したものである。特に、ワード線104aとワード線104bの間のソース線106がなくなったため、ワード線104aおよびワード線104bの寄生容量が減少する。
【0074】
図7(A)に示される半導体メモリ装置を、図7(A)の一点鎖線A−Bで切断した断面の模式図を図7(B)に示す。メモリセル101は不純物領域113aを有し、接続電極114aが設けられる。また、不純物領域113aと不純物領域113bの間にはワード線104aが設けられる。
【0075】
なお、メモリセル101に隣接するメモリセルは不純物領域113cを有し、接続電極114cが設けられ、不純物領域113bと不純物領域113cの間にはワード線104bが設けられる。不純物領域113bはワード線104aおよびワード線104bと平行な方向に延在する。
【0076】
不純物領域113bをソース線として用いるため、より抵抗が低いほうが好ましい。そのために、不純物領域113bの表面には、公知のサリサイド(Self−aligned silicide)技術を用いてシリサイドを形成するとよい。
【0077】
また、図6で示したビット線と平行に形成される電位供給配線と一定間隔で接続する構造としてもよい。なお、本実施の形態で示す構造を実施の形態1で示す構造と組み合わせてもよく、その場合には、ソース線106(あるいはそれに相当する配線)の抵抗をより低減できる。
【0078】
(実施の形態3)
本実施の形態では、縦チャネル型トランジスタを用いて、セル面積を4F(Fは最小加工寸法)とした半導体メモリ装置の作製について、図8乃至図12を用いて概略を説明する。なお、図8(A)は4つのメモリセルとその周辺を上方より見た様子を、図8(B)は図8(A)の一点鎖線C−Dでの断面を、図8(C)は図8(A)の一点鎖線A−Bでの断面を示す。また、図8(D)は、周辺回路部のトランジスタの断面を示す。図9乃至図11においても同様である。また、図12(A)は図8(A)の一点鎖線A−Bでの断面を示し、図12(B)は図8(A)の一点鎖線C−Dでの断面を示し、図12(C)は周辺回路部のトランジスタの断面を示す。
【0079】
<図8>
シリコン等の半導体よりなる基板301の表面に素子分離領域302を形成する。この後、基板301を深くエッチングする必要から、素子分離領域302は、通常の半導体装置の場合よりも深く形成することが求められる。さらに、マスク303を形成する。
【0080】
<図9>
基板301および素子分離領域302をエッチングする。この結果、マスク303で覆われていた部分はピラー304となる。なお、このエッチング工程では、基板301および素子分離領域302のエッチングレートが異なるため、図に示すように、その境界付近では段差が生じることがある。
【0081】
<図10>
ゲート絶縁物305を形成し、周辺回路部にゲート配線306を形成し(図10(D)参照)、ドーピングをおこなう。この結果、メモリセルにおいて、ピラー304の頂上部に上部不純物領域307aが、ピラー304以外の部分に下部不純物領域307bが、周辺回路部に周辺回路不純物領域307cが形成される。
【0082】
<図11>
ワード線として機能する第1配線308を形成する。図では第1配線308を素子分離領域302(すなわち、下部不純物領域307b)と交差するように設けるが、その他の方向に設けてもよい。例えば、素子分離領域302と平行に設けてもよい。
【0083】
<図12>
層間絶縁物311中あるいはその上に接続電極309、キャパシタ310、第2配線312a、第2配線312b等を形成する。第2配線312bは周辺回路部の配線となる。第2配線312aは、第1配線308と交差するように形成するとビット線として機能させることができる。その際には、下部不純物領域307bをソース線として機能させればよい。
【0084】
本実施の形態では、ソース線として機能する下部不純物領域307bがビット線として機能する第2配線312aと平行に配置される。そのため、理想的には、特許文献2に記載されているように、第2配線312aの電位にあわせて、下部不純物領域307bの電位を変動させることもできる。しかしながら、下部不純物領域307bは線幅も十分でなく、抵抗率も金属材料に比較すると高いため、現実的にはそのような駆動方法は実現できない。
【0085】
(実施の形態4)
本実施の形態では、半導体メモリ装置の作製について、図13乃至図17を用いて概略を説明する。なお、図13(A)は4つのメモリセルとその周辺を上方より見た様子を、図13(B)は図13(A)の一点鎖線C−Dでの断面を、図13(C)は図8(A)の一点鎖線A−Bでの断面を示す。また、図13(D)は、周辺回路部のトランジスタの断面を示す。図14乃至図16においても同様である。また、図17(A)は図13(A)の一点鎖線A−Bでの断面を示し、図17(B)は図13(A)の一点鎖線C−Dでの断面を示し、図17(C)は周辺回路部のトランジスタの断面を示す。
【0086】
<図13>
シリコン等の半導体よりなる基板301の表面に素子分離領域302を形成する。素子分離領域302は本実施の形態では、通常の半導体装置の場合と同程度の深さに形成すればよい。また、メモリセル領域には形成しなくてもよい。さらに、マスク303を形成する。マスク303は周辺回路部のほとんどの部分を覆うように形成するとよい。
【0087】
<図14>
基板301をエッチングする。この結果、メモリセル領域のマスク303で覆われていた部分はピラー304となる。なお、メモリセル領域には素子分離領域302はなく、また周辺回路部はマスク303で覆われているためエッチングされないので、実施の形態3のような段差が生じにくい。このため、絶縁膜(特にゲート絶縁物)の絶縁不良を防ぐことができる。
【0088】
<図15>
ゲート絶縁物305を形成した後、第1配線308aおよび第1配線308bを形成する。これらは同一材料で同一工程で形成するとよい。第1配線308aはワード線として機能し、第1配線308bは周辺回路部のゲート配線として機能する。実施の形態3と異なり、周辺回路部のゲート配線とワード線を同時に形成できるので作製工程が少なくなる。
【0089】
<図16>
ドーピングをおこなう。この結果、メモリセルにおいて、ピラー304の頂上部に上部不純物領域307aが、ピラー304以外の部分に下部不純物領域307bが、周辺回路部に周辺回路不純物領域307cが形成される。下部不純物領域307bはソース線として用いることができる。なお、図から明らかなように、ソース線(下部不純物領域307b)はワード線(第1配線308a)と平行に形成される。
【0090】
実施の形態3の下部不純物領域は、ピラーの部分で幅が狭められている部分があったが、本実施の形態の下部不純物領域307bは幅が一定であり、ソース線として使用した場合の抵抗を下げることができる。
【0091】
これらの不純物領域のうち、下部不純物領域307bおよび周辺回路不純物領域307cは、第1配線308aおよび第1配線308bによって自己整合的に形成できる。そのため、実施の形態3よりも第1配線と下部不純物領域の重なりが小さくなる。第1配線がトランジスタのゲートであるので、トランジスタのチャネルを長くすることができ、短チャネル効果を抑制して、トランジスタの特性を向上させることができる。
【0092】
<図17>
層間絶縁物311中あるいはその上に接続電極309、キャパシタ310、第2配線312a、第2配線312b等を形成する。第2配線312bは周辺回路部の配線となる。第2配線312aは、第1配線308aと交差するように形成し、ビット線として機能させる。
【0093】
(実施の形態5)
本実施の形態では、半導体メモリ装置の作製について、図18乃至図22を用いて概略を説明する。なお、図18(A)は4つのメモリセルとその周辺を上方より見た様子を、図18(B)は図18(A)の一点鎖線C−Dでの断面を、図18(C)は図8(A)の一点鎖線A−Bでの断面を示す。また、図18(D)は、周辺回路部のトランジスタの断面を示す。図19乃至図21においても同様である。また、図22(A)は図18(A)の一点鎖線A−Bでの断面を示し、図22(B)は図18(A)の一点鎖線C−Dでの断面を示し、図22(C)は周辺回路部のトランジスタの断面を示す。
【0094】
<図18>
シリコン等の半導体よりなる基板301の表面に素子分離領域302を形成する。素子分離領域302は本実施の形態では、通常の半導体装置の場合と同程度の深さに形成すればよい。また、メモリセル領域には形成しなくてもよい。さらに、マスク303を形成する。マスク303は周辺回路部のほとんどの部分を覆うように形成するとよい。
【0095】
<図19>
基板301および素子分離領域302をエッチングする。この結果、メモリセル領域のマスク303で覆われていた部分はピラー304となる。なお、メモリセル領域には素子分離領域302はなく、また周辺回路部はマスク303で覆われているためエッチングされないので、実施の形態3のような段差が生じにくい。
【0096】
<図20>
ゲート絶縁物305と周辺回路部にゲート配線306を形成した後、ドーピングをおこなう。この結果、メモリセルにおいて、ピラー304の頂上部に上部不純物領域307aが、ピラー304以外の部分に下部不純物領域307bが、周辺回路部に周辺回路不純物領域307cが形成される。下部不純物領域307bはソース線として用いることができる。実施の形態3あるいは実施の形態4と異なり、本実施の形態の下部不純物領域307bは縦横に広がっているため十分に抵抗が低い。
【0097】
<図21>
ワード線として機能する第1配線308を形成する。
【0098】
<図22>
層間絶縁物311中あるいはその上に接続電極309、キャパシタ310、第2配線312a、第2配線312b等を形成する。第2配線312bは周辺回路部の配線となる。
第2配線312aは、第1配線308aと交差するように形成し、ビット線として機能させる。
【符号の説明】
【0099】
101 メモリセル
102 セルトランジスタ
103 キャパシタ
104 ワード線
104a ワード線
104b ワード線
105 ビット線
106 ソース線
107 第1の寄生容量
108 第2の寄生容量
109 電位供給配線
111 基板
112 素子分離領域
113a 不純物領域
113b 不純物領域
113c 不純物領域
114a 接続電極
114b 接続電極
114c 接続電極
115a キャパシタ電極
115b キャパシタ電極
116 層間絶縁物
201 メモリセル
202 セルトランジスタ
203 キャパシタ
204a ワード線
204b ワード線
205 ビット線
206 ソース線
211 基板
212 素子分離領域
213a 不純物領域
213b 不純物領域
213c 不純物領域
214a 接続電極
214b 接続電極
214c 接続電極
215a キャパシタ電極
215b キャパシタ電極
216 層間絶縁物
301 基板
302 素子分離領域
303 マスク
304 ピラー
305 ゲート絶縁物
306 ゲート配線
307a 上部不純物領域
307b 下部不純物領域
307c 周辺回路不純物領域
308 第1配線
308a 第1配線
308b 第1配線
309 接続電極
310 キャパシタ
311 層間絶縁物
312a 第2配線
312b 第2配線
SN ストレージノード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビット線とワード線とソース線とメモリセルを有し、前記メモリセルは、セルトランジスタとスタック型のキャパシタを有し、前記セルトランジスタのゲートとドレインとソースは、それぞれ、前記ワード線と前記キャパシタの電極の一と前記ソース線に接続し、ビット線はキャパシタの上に形成されることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項2】
ビット線とワード線とソース線とメモリセルを有し、前記メモリセルは、セルトランジスタとスタック型のキャパシタを有し、前記セルトランジスタのゲートとドレインとソースは、それぞれ、ワード線、前記キャパシタの電極の一、ソース線に接続し、前記キャパシタの電極の他はビット線に接続し、ビット線はキャパシタの上に形成されることを特徴とする半導体メモリ装置。
【請求項3】
請求項1あるいは請求項2のいずれかにおいて、前記ソース線は前記ワード線と平行に形成されている半導体メモリ装置。
【請求項4】
請求項3において、前記ソース線は前記ビット線に平行な配線と接続している半導体メモリ装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一において、前記キャパシタの容量は、前記セルトランジスタのゲート容量の1倍乃至10倍である半導体メモリ装置。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一において、前記セルトランジスタのオフ抵抗は1×1018Ω以上である半導体メモリ装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の半導体メモリ装置において、前記ソース線の全てにおいてその電位を、データの読み出し中、保存中、書き込み中で一定に保つ半導体メモリ装置の駆動方法。
【請求項8】
請求項1乃至請求項6のいずれか一に記載の半導体メモリ装置において、一のデータの書き込み直後と他のデータの書き込み直後とで前記セルトランジスタのドレインおよびソースの電位が不変である半導体メモリ装置の駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−238852(P2012−238852A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−99963(P2012−99963)
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】