説明

半導体素子のピックアップ装置又は半導体素子の取り外し方法

【課題】 半導体ウエハから指定の半導体素子をピックアップすることができるとともに、指定されていない半導体素子はダイシングテープの接着層に接着されている状態をそのまま維持する技術を提供する。
【解決手段】 半導体素子のピックアップ装置(100)は、紫外光照射により接着力が低下する接着層を有する接着テープ(202)上に接着された半導体ウエハ(SW)から分離された個々の半導体素子を取り外す半導体素子のピックアップ装置である。このピックアップ装置は、接着テープ(202)の下面側から紫外光を照射する紫外線光源(11)と、この紫外線光源と半導体ウエハとの間に配置され、個々の半導体素子の大きさに紫外光を遮光する遮光部材(50)と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
半導体素子を製造する工程において、ダイシングされたウエハから一つ一つの半導体素子を効率よくピックアップするための半導体素子のピックアップ装置又は半導体素子の取り外し方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体が形成された半導体ウエハは、テスターなどで性能などを検査された後、接着層を有するダイシングテープ上に粘着保持されて一つ一つの半導体素子(ICチップ)1個分の大きさにダイシングされる。そして、数百又は数千に分割された半導体素子は、シートから剥離された後に実装対象物に実装されたり、容器に収納されたりする。
【0003】
個々の半導体素子を1つずつダイシングテープから剥離させる方法として、特許文献1にも開示されているように、ダイシングテープの下側から一つ一つの半導体素子をハンマーで突き上げる方法がある。この方法は、一つ一つの半導体素子をハンマーで突き上げることによりダイシングテープからの粘着保持力を弱め、ピックアップヘッドにより一つ一つの半導体素子をダイシングテープから引き剥がしている。
【0004】
また、一つ一つの半導体素子をハンマーで突き上げてダイシングテープから剥離するときに半導体素子を損傷することがある。このため、特許文献2に示すように、ダイシングテープの下面側からの紫外線を含む光(以下、紫外光という。)の照射によりダイシングテープの接着性を低下させて、ピックアップヘッドにより一つ一つの半導体素子をダイシングテープから引き剥がす方法も提案されている。
【特許文献1】特開平11−31734号公報
【特許文献2】特開2004−281745号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、テスターなどで性能などを検査された半導体ウエハは、一つ一つの半導体素子に対してランク分けされている。例えば同じ回路の半導体素子であっても性能に応じて4ランクに分けられている。このため、実際に半導体ウエハから一つ一つの半導体素子をピックアップする際には、需要者の要望に応じて、第1ランクの半導体素子をピックアップしたり、第4ランクの半導体素子をピックアップしたりしなければならない。
【0006】
特許文献2の方法では、半導体ウエハの裏面全体に紫外光を照射してしまうので、ダイシングテープに対する半導体素子の接着力が半導体ウエハ全体にわたってほぼ均等に弱められてしまう。このため、第4ランクの半導体素子をピックアップしたいにもかかわらず、その周囲の第1ランクの半導体素子もダイシングテープから剥がれてしまい、搬送中又は保管中に第1ランクの半導体素子が剥がれ落ちたり、他の半導体素子にぶつかって傷を与えたりすることがある。
【0007】
本発明のピックアップ装置は、最終検査で合格の判定をされた所定の半導体素子を無駄にしないように、半導体ウエハから指定の半導体素子をピックアップすることができるとともに、指定されていない半導体素子はダイシングテープの接着層に接着されている状態をそのまま維持する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の観点の半導体素子のピックアップ装置は、紫外光照射により接着力が低下する接着層を有する接着テープ上に接着された半導体ウエハから、分離された個々の半導体素子を取り外す半導体素子のピックアップ装置である。このピックアップ装置は、接着テープの下面側から紫外光を照射する紫外線光源と、この紫外線光源と半導体ウエハとの間に配置され、個々の半導体素子の大きさに紫外光を遮光する遮光部材と、を備える。
この構成により、個々の半導体素子の大きさに適した紫外光が接着テープに照射されるように遮光部材が遮光する。このため、ピックアップしない半導体素子は余分な紫外光が照射されず接着テープに接着されたままであり、接着テープから剥がれたりすることがない。
【0009】
第2の観点の半導体素子のピックアップ装置は、紫外線光源と遮光部材との間に配置され、紫外光を接着テープに集光する集光光学系を備える。
この構成により、紫外光を接着テープに効率的に照射することができる。
【0010】
第3の観点の半導体素子のピックアップ装置の遮光部材は、少なくとも一対の遮光板と、紫外光の照射方向と交差する方向に配置されるとともに一対の遮光板に接続し中央を境にしてネジが逆方向に形成された一本のネジシャフトと、ネジシャフトを回転させる駆動手段と、を有している。
一本のネジシャフトが回転することによって、一対の遮光板がそれぞれ近づく方向や遠ざかる方向に移動することができ遮光もしくは開放する空間を制御できる。
【0011】
第4の観点の半導体素子のピックアップ装置の遮光部材は、電気的に透過領域と遮光領域とを形成する透過遮光板を有している。
電気的に遮光領域と透過領域とを形成するので、モータなどの駆動装置が不要となり重量を軽減することができ、適切な遮光領域を瞬時に形成することもできる。
【0012】
第5の観点の半導体素子のピックアップ装置において、紫外線光源及び遮光部材は、半導体ウエハに平行に移動する移動手段に載置されている。
第6の観点の半導体素子のピックアップ装置の紫外線光源は、LEDを含む。
第7の観点の半導体素子のピックアップ装置の紫外線光源は、UVランプと、このUVランプから紫外光を遮光するシャッターとを有する。
【0013】
第8の観点の半導体素子のピックアップ装置は、さらに、紫外光が照射された個々の半導体素子を突き上げる突き上げヘッドを備える。
突き上げヘッドを備えることにより、紫外光で接着力が弱まった半導体素子を確実に接着テープから取り外すことができる。
【0014】
第9の観点の半導体素子のピックアップ装置は、第8の観点において、突き上げヘッドが紫外光を透過させる透過部材で形成されている。
突き上げヘッドが紫外光を透過させるため、紫外光の光路外に突き上げヘッドを退避させる必要がない。
【0015】
第10の観点の半導体素子のピックアップ装置は、第8又は第9の観点において、突き上げヘッドが半導体ウエハ側に凸となる形状である。
【0016】
第11の観点の半導体素子の半導体素子の取り外し方法は、紫外光照射により接着力が低下する接着層を有する接着テープ上に接着された半導体ウエハから、個々の分離された半導体素子を取り外す半導体素子のピックアップ方法である。この方法は、個々の半導体素子の大きさに紫外光が照射されるように透過領域と遮光領域と形成する領域形成工程と、接着テープの下面側から透過領域に紫外光を照射する紫外光照射工程と、紫外光の照射後に半導体素子を一つずつ取り外す取り出し工程と、を備える。
この構成により、領域形成工程によって個々の半導体素子の大きさに適した紫外光が接着テープに照射されるようなる。このため、ピックアップしない半導体素子は余分な紫外光が照射されず接着されたままであり、接着テープから剥がれたりすることがない。
【発明の効果】
【0017】
本発明のピックアップ装置は、所定の半導体素子のみを選択的に紫外光(UV:ultraviolet)照射することができるために、特性の揃った半導体素子だけを回収することができる。つまり、本発明のピックアップ装置は、所定の半導体素子の周辺にある半導体素子の接着強度に悪影響をあたえることなく、所定の半導体素子をピックアップすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
<<実施形態1>>
<ピックアップ装置100の構成>
図1及び図2は実施形態1のピックアップ装置100の構成を示している。図1はピックアップ装置100を側面から見た図であり、図面の横方向はピックアップ装置100のY軸方向であり、図面の縦方向はピックアップ装置100のZ軸方向とする。図2はピックアップ装置100を上面から見た図であり、図面の横方向はピックアップ装置100のY軸方向であり、図面の縦方向はピックアップ装置100のX軸方向とする。なお、図2では図1で示すステージ43と、半導体ウエハSW及び半導体ウエハSWを載置しているフレーム203を図示していない。以下は図1及び図2を用いてピックアップ装置100の構成を示す。
【0019】
図1及び図2で示すように、実施形態1のピックアップ装置100はLED(Light Emitting Diode)を光源とする光源部10と、この光源部10を同一平面内のXY方向に移動するXYテーブル20と、光源部10の上方にあって光源から射出される紫外光UVの照射面積を変化させる遮光部50とを有している。また、ピックアップ装置100は、半導体ウエハSWを保持する第1筐体42と、テープの下面から半導体ウエハSWを突き上げる突き上げ手段70と、これらの光源部及び手段を制御する制御装置90とを有している。
【0020】
第1筐体42の上面にはフレーム203を載置するためのステージ43がある。ステージ43の内側は円形状の空間となっており、フレーム203がステージ43の内側辺縁部に載置される。第1筐体42の内部の下方には光源部10を水平面内でXY方向に移動するXYテーブル20が設けられている。光源は365nmもしくは385nmの波長を発光するLEDもしくはLEDアレイ(以下、LED11という。)が、第1筐体42の上面のステージ43方向(+Z軸方向)に発光するように取り付けられている。このLED11の上方には、発光した紫外光UVがステージ表面と概略同一平面を焦点とするような光学定数にて紫外光UVを照射するように、1枚または複数のレンズ12で構成される光学系が取り付けられている。
【0021】
LED11を光源とする光源部10はXY水平面内で半導体ウエハSWの直径をカバーする距離,例えば300mmを移動できるXYテーブル20に載置されている。XYテーブル20は図示しないサーボモータ及びステッピングモータの回転により、光源部10を移動させる。LED11はスイッチングにより瞬時に紫外光UVを射出及び遮光することができる。なおLED11の他に、外部又は内部に設置したLED光源(不図示)から光ファイバーでLED11の位置に紫外線光源を設けたり、外部又は内部に設置した水銀ランプつまりUVランプ(不図示)から光ファイバー又はミラーなどでLED11の位置に紫外線光源を設けたりしてもよい。但し、水銀ランプは光量を安定させるため常時点灯であることから光軸上にシャッター機構を設ける必要がある。
【0022】
また、XYテーブル20には、4面の外壁で構成される第2筐体45が載置され、この第2筐体45の一つの外壁には半導体ウエハSWをZ軸方向に突き上げる突き上げ手段70が設置されている。第2筐体45の上方は開放され、遮光部50が載置されている。第2筐体45の内部には光源部10が設置されている。
【0023】
XYテーブル20のX軸可動部は、第2筐体45に接続するナット22と、X軸方向の移動を補助するスライダ23とが、X軸に並列に1対もしくは2対以上設置されている。ナット22には第2筐体45が半導体ウエハSWの直径に相当する距離を移動するに足りるストロークのネジシャフト24が、同じくスライダ23にはネジシャフト24と同じ距離を移動し、平行に動作を補助するガイドシャフト25が組み合わされている。X軸可動部は第2ベース41に載置されていて、滑らかに第2ベース41上をX軸方向に移動することができる。
【0024】
XYテーブル20のY軸可動部は、X軸可動部と同じ機構部品であるナット26及びスライダ27が、X軸可動部に接続する第2ベース41と接続している。ナット26にはネジシャフト28が組み合わされ、スライダ27にはガイドシャフト29が組み合わされる。Y軸可動部は第1ベース40に載置されていて、滑らかに第1ベース40上をY軸方向に移動することができる。これらのXYテーブル20のX軸可動部及びY軸可動部により、第2筐体45の光源部10はXY平面を自由に動くことができ、半導体ウエハSWの全面にわたって移動できるようになっている。
【0025】
これらXYテーブル20は第1ベース40に設置されている。なおXYテーブル20は、2本のスライドガイドを設け、移動テーブルを推進するネジもしくはリニアヘッドを前記イドガイドに平行に設けた一般的な精密送りテーブルでも構わない。また、リニアモータを用いた精密送りテーブルでもよい。
【0026】
突き上げ手段70は、突き上げ手段70の突き上げヘッド71と、この突き上げヘッド71を支持する支持アーム72と、支持アーム72を支持する支持軸73と、支持軸73を回転させ突き上げヘッド71を紫外光照射領域から回避するためのサーボモータ74と、突き上げ手段70の上下動作を行うシリンダピン75及び昇降シリンダ76とで構成されている。
【0027】
実施形態の突き上げヘッド71の動作は次のとおりである。
突き上げヘッド71は、サーボモータ74が回転中心RCで回転することで、退避位置にある突き上げヘッド71を光軸LAまで移動させる。そして突き上げヘッド71は、昇降シリンダ76を上昇させることで半導体ウエハSWの半導体素子SD(図4参照)を突き上げる。突き上げ処理の終わった突き上げヘッド71は、昇降シリンダ76で下降させ、サーボモータ74を回転中心RCで回転させることで退避位置に移動させる。なお、突き上げヘッド71は回転動作でなく直線動作で突き上げヘッド71の挿入及び退避を行っても良い。また、本実施形態の突き上げ手段70の上下動作はエア圧を使った昇降シリンダ76とシリンダピン75とで行っているが、モータとネジとを組み合わせる方法でもよい。また、突き上げヘッド71の上面は球面状又は台形状に形成されている。
【0028】
図3は遮光部50の照射面積を可変する機構を理解し易いように拡大して示した図である。図3(a)は遮光部50の側面図を示し、図3(b)は遮光部50の上面図を示している。なお図3(b)のX軸遮光板81は構成を理解しやすいように一部をカットして示している。以下は図3(a)と図3(b)とを用い遮光部50の構成を説明する。
【0029】
遮光部50はXYテーブル20と同様なX軸可動部及びY軸可動部を有している。本実施形態の遮光板は4枚で構成され、X軸可動部に2枚が用いられ、Y軸可動部にも2枚用いられる。遮光部50のX軸可動部は、X軸に並んだX軸遮光板81、すなわち第1X軸遮光板81aと第2X軸遮光板81bとの2枚を載置している。遮光部50のY軸可動部は、Y軸に並んだY軸遮光板82が第1Y軸遮光板82aと第2Y軸遮光板82bとの2枚を載置している。
【0030】
遮光部50は第1X軸遮光板81a及び第2X軸遮光板81bをまたぐ1本のネジシャフト54とネジシャフト54と同じ長さの1本のガイドシャフト55とを有している。そしてネジシャフト54は紫外光照射のX軸方向の照射範囲に相当する距離を移動するに足りるストロークを有している。また遮光部50は第1Y軸遮光板82a及び第2Y軸遮光板82bをまたぐ1本のネジシャフト57と、ネジシャフト57と同じ長さの1本のガイドシャフト58を有している。ネジシャフト57は紫外光照射のY軸方向の照射範囲に相当する距離を移動するに足りるストロークを有している。
【0031】
第1X軸遮光板81aには第1ナット52aと第1スライダ53aとがY軸方向に並ぶように設けられている。第2X軸遮光板81bも同様に、第2ナット52bと第2スライダ53bとがY軸方向に並ぶように設けられている。第1ナット52aはネジシャフト54と噛み合っており、第1スライダ53aにガイドシャフト55が挿入されている。第1スライダ53aはガイドシャフト55に挿入されていることで、第1X軸遮光板81aがX軸方向に移動することを補助している。ネジシャフト54の一端には第1サーボモータ60が接続されている。同様に、第2ナット52bはネジシャフト54と噛み合い、第2スライダ53bにガイドシャフト55が挿入されている。第2スライダ53bもガイドシャフト55が挿入されていることで、第2X軸遮光板81bがX軸方向に移動することを補助している。第1X軸遮光板81a及び第2X軸遮光板81bは、第1サーボモータ60が回転することでX軸方向に移動することができる。
【0032】
ネジシャフト54は、第1X軸遮光板81a側に第1ネジ54aを形成し、第2X軸遮光板81b側に第2ネジ54bを形成している。第1ネジ54aと第2ネジ54bとはネジシャフト54の中央部を境にしてネジ方向が逆方向になっているため、例えば第1サーボモータ60が正回転することでネジシャフト54が正回転し、それに伴い第1ナット52aと第2ナット52bとが互いに接近する。このため、第1X軸遮光板81aと第2X軸遮光板81bとは互いに近接して、紫外光照射のX軸方向の照射範囲を狭めることができる。また、第1サーボモータ60が逆回転することでネジシャフト54が逆回転し、それに伴い第1ナット52aと第2ナット52bとが互いに離反する。このため、第1X軸遮光板81aと第2X軸遮光板81bとは互いに離反して、紫外光照射のX軸方向の照射範囲を広げることができる。
【0033】
遮光部50のY軸可動部はX軸可動部と同様な構造であり、X軸可動部を90度回転した位置に設置することでY軸可動部になる。
【0034】
第1Y軸遮光板82aには第1ナット56aと第1スライダ(不図示)とがX軸方向に並ぶように設けられている。第2Y軸遮光板82bも同様に、第2ナット56bと第2スライダ(不図示)とがX軸方向に並ぶように設けられている。第1ナット56aはネジシャフト57と噛み合っており、第1スライダ(不図示)にガイドシャフト58が挿入されている。第1スライダがガイドシャフト55に挿入されることで、第1Y軸遮光板82aがY軸方向に移動することを補助している。ネジシャフト57の一端には第2サーボモータ61が接続されている。同様に、第2ナット56bはネジシャフト57と噛み合い、第2スライダ(不図示)にガイドシャフト58が挿入されている。第1Y軸遮光板82a及び第2Y軸遮光板82bは、第2サーボモータ61が回転することでY軸方向に移動することができる。
【0035】
ネジシャフト57は、第1Y軸遮光板82a側に第1ネジ57aを形成し、第2Y軸遮光板82b側に第2ネジ57bを形成している。第1ネジ57aと第2ネジ57bとはネジシャフト57の中央部を境にしてネジ方向が逆方向になっているため、例えば第2サーボモータ61が正回転することでネジシャフト57が正回転し、それに伴い第1ナット56aと第2ナット56bとが互いに接近する。このため、第1Y軸遮光板82aと第2Y軸遮光板82bとは互いに近接して、紫外光照射のY軸方向の照射範囲を狭めることができる。また、第2サーボモータ61が逆回転することでネジシャフト57が逆回転し、それに伴い第1ナット56aと第2ナット56bとが互いに離反する。このため、第1Y軸遮光板82aと第2Y軸遮光板82bとは互いに離反して、紫外光照射のY軸方向の照射範囲を広げることができる。
【0036】
遮光部50はX軸遮光板81とY軸遮光板82とで中央に矩形の開口部OAを形成することができる。矩形の開口部OAは光軸LAを中心としながら矩形の縦と横との長さを自由に変更することができる。このため、半導体素子SD(図4参照)の形状に合わせた開口部OAの大きさを形成することができる。また、X軸遮光板81とY軸遮光板82とは、例えばアルミニウム製の軽量な材質から形成されており、1mm程度の薄肉で幅20mm程度の板状の形状である。
【0037】
実施形態1のピックアップ装置100はXYテーブル20及び遮光部50を装備することで、半導体ウエハSWから任意の半導体素子SDに移動し、選択した半導体素子SDの外形の大きさに合わせて紫外光UVを照射することができる。
【0038】
<半導体ウエハ固定具200の構成>
次に図4を用いてピックアップする半導体ウエハ固定具200の構成について説明する。図4(a)は半導体ウエハ固定具200に固定された半導体ウエハSWの上面図であり、図4(b)は図4(a)のA−A断面である。
【0039】
図4に示すように、半導体ウエハ固定具200はテープ202とフレーム203とで構成され、テープ202の上に半導体ウエハSWが接着されている。
【0040】
テープ202は、例えば厚さ0.1mm程度の円形状で形成され、接着剤が塗布されている。テープの直径は半導体ウエハSWの直径より20mm程度大きい内径を有してフレーム203と接着されている。テープ202に塗布する接着剤は紫外光照射にて接着強度が弱くなる特性の材料が使用される。
【0041】
フレーム203は、例えば厚さ1mm程度で、幅20mm程度の円環状で形成されている。また、円環状のフレーム203は、変形しにくい材料、例えば板状のステンレスから形成されている。フレーム203は一部が正方形の稜線204を形成し、円周の一部に2か所のノッチ205を形成している。
【0042】
半導体ウエハSWはフレーム203の中心に載置され、半導体ウエハSWの中心と重なる状態でテープ202に加圧して接着する。接着された半導体ウエハSWはダイシング装置(不図示)により、数百から数千の半導体素子SDに分割される。分割された半導体ウエハSWはテープ202に接着されたまま、フレーム203と共にピックアップ装置100に固定される。
【0043】
フレーム203の固定方法は、ピックアップ装置100に形成した2か所のノックピン46(図1及び図4)にフレーム203の2か所のノッチ205が勘合することで、半導体ウエハSWの中心が光源部10の光軸LAと重なるように設置される。
【0044】
分割された半導体素子SDは、その1つ半導体素子SDの大きさに対応するテープ202に紫外光UVが照射された後に、ピックアップ装置100の突き上げ手段70により1個ずつ突き上げ、不図示の素子吸着ローダーで回収される。突き上げ手段70の突き上げヘッド71はテープ202の裏面と接触する面が曲率の大きい球面状で形成されており、テープ202との接点を少なくして、突き上げヘッド71が密着するのを防いでいる。なお、突き上げヘッド71は突き上げヘッド71の球面状の中心に空気の噴出口を形成して、半導体素子SDを突き上げた直後に圧縮空気を送ることで、突き上げヘッド71の密着を防いでもよい。
【0045】
<ピックアップ装置100の制御>
制御装置90は上記のピックアップ装置100を円滑に制御するためのものであり、各部位を監視しながら制御する。図5はピックアップ装置100の制御装置90のフローチャートを示す。以下は制御装置90の動作を図5のフローチャートに沿って説明する。
【0046】
ステップS1において、制御装置90は半導体ウエハSWごとの各半導体素子SDの位置情報、性能情報、及び外形寸法をあらかじめ取得しておく。
【0047】
ステップS2において、操作者は所望の性能の半導体素子SDと所望の数量とを指定して、制御装置90にピックアップするようにキーボードなどの入力手段を使って指示する。
【0048】
ステップS3において、制御装置90は半導体素子SDの性能情報から、所望の性能の半導体素子SDがあるかを判断する。所望の性能の半導体素子SDがある場合はステップS4に移り、適切な半導体素子SDがない場合はステップS2に移り操作者の要求を待つ。
【0049】
ステップS4において、制御装置90は所望の性能の半導体素子SDの位置情報を取得し、所望の性能の半導体素子SDの中心位置とXYテーブル20の光源部10の光軸LAとを合わせる。制御装置90は半導体素子SDの中心の位置情報から、光源部10の光軸LAに重なるようXYテーブル20の遮光部50をサーボモータの回転により所定量移動させる。
【0050】
ステップS5において、制御装置90は所望の性能の半導体素子SDの外形寸法を取得し、半導体素子SDの外形寸法に適合する矩形の開口部OAを形成する。つまり、矩形の開口部OAは、制御装置90が第1サーボモータ60及び第2サーボモータ61を回転させることにより遮光部50のX軸遮光板81及びY軸遮光板82を移動させ、所望の大きさに形成させる。
【0051】
ステップS6において、制御装置90は光源部10のLED11を適切な時間だけ点灯させ、テープ202に紫外光UVを照射する。光源部10のLED11はスイッチをオンするだけで、瞬時に紫外光UVを射出できる特性があり、逆にスイッチをオフすることで、瞬時に紫外光UVを遮光することができる。紫外光UVが適切な時間照射されることでテープ202の接着力が弱まる。
【0052】
ステップS7において、制御装置90は突き上げヘッド71を上昇させ接着力の弱くなった所望の性能の半導体素子SDをテープ202の裏から持ち上げる。持ち上がった半導体素子SDはピックアップ装置100の上部に設置した素子吸着ローダー(不図示)により半導体素子SDを吸着し、次の工程に移送する。
【0053】
実施形態1のピックアップ装置100は以上の工程を進めることにより、操作者の要望する性能の半導体素子SDを半導体ウエハSWより、効率よく、また安全にピックアップすることができる。
【0054】
<<実施形態2>>
実施形態2のピックアップ装置100は紫外光UVの遮光に電気的に透過領域と遮光領域とを形成する透過遮光板、例えば液晶シャッター150を用いることで、所望の開口部OAを形成することができる。液晶シャッター150は液晶シャッター制御部155で電気的に制御され、光の遮光領域と透過領域とを自由に制御することができる。
【0055】
図6は図1に示した遮光部50のような機械式のシャッターを液晶シャッター150に置き換えたピックアップ装置100である。図6に示すように液晶シャッターは遮光部50のような機械式のシャッターより小型に形成できるため、第2筐体45が小型で形成でき、第2筐体45を載置するX軸可動部の第2ベース41も小型化できる。このため、第2ベース41より上の構造物の重量が減るため、使用するモータ(不図示)も小型化できるためピックアップ装置100の小型化が可能となる。
【0056】
また、液晶シャッター150は遮光部50のような機械式のシャッターより短時間に遮光領域を制御することができ、遮光領域の形状を液晶シャッター制御部155で自由に変形することができる。本実施形態のピックアップ装置100の遮光部50以外は同様な構成であるため、以下は液晶シャッターのみについて説明する。なお、液晶シャッター制御部155はピックアップ装置100の制御装置90で制御される。
【0057】
図7で示すように、液晶シャッター150は、第1偏光板151と第2偏光板152との間に挟まれた2層の液晶層を有している。2層の液晶層は第1液晶層153と第2液晶層154とで構成されている。第1液晶層153は、右ねじれのTN(ツイステッドネマチック)液晶であり、第2液晶層154は、左ねじれのTN液晶である。第1偏光板151と第2偏光板152とは、偏光板152の透過軸(偏光軸)が互いに直交するように配置されている。紫外光UVは第1液晶層153側の第1偏光板151から入射し、第1液晶層153及び第2液晶層154を通過し、第2液晶層154側の第2偏光板152に向かって射出する。なお、図7は開口部OAを矩形に形成した斜視図である。また、液晶シャッター150は小さなピクセルで形成された液晶シャッターモジュールが2次元に配置されているため、液晶シャッターモジュールごとに液晶シャッター制御部155で制御することができる。以下は1つの液晶シャッターモジュールについて説明する。
【0058】
第1液晶層153及び第2液晶層154のいずれにも電圧が印加されていない初期状態では(状態1)、紫外光UVが第1液晶層153側の第1偏光板151を介して直線偏光され、第1液晶層153に入射することで楕円偏光に変換されて第2液晶層154方向へ射出する。第2液晶層154に入射した楕円偏光は、直線偏光に変換されて第2液晶層154から射出する。第2液晶層154から射出した直線偏光の偏光方向は、第1液晶層153に入射したときの直線偏光の偏光方向と同じである。第1偏光板151と第2偏光板152との透過軸は互いに直交するように配置されているため、第2液晶層154を通過した直線偏光は、第2偏光板152によって吸収される。したがって、状態1では光が遮光される。
【0059】
第1液晶層153及び第2液晶層154は液晶層に電圧を印加すると、液晶分子が電界の向きに沿って液晶層の厚さ方向に配向するので、入射光と同じ偏光状態の射出光が得られる。
【0060】
第2液晶層154のみに十分な電圧を印加すると(状態2)、電圧が印加されていない第1液晶層153に入射した直線偏光は楕円偏光に変換されて第2液晶層154に入射し、その楕円偏光と同じ偏光状態の楕円偏光が第2液晶層154から射出する。第2液晶層154から射出した楕円偏光は第2液晶層154側の第2偏光板152を透過するので、状態2では光が透過する。
【0061】
2層の液晶層の両方に十分な電圧を印加すると(状態3)、第1液晶層153に入射した直線偏光と同じ直線偏光が第2液晶層154から射出する。第1偏光板151と第2偏光板152との透過軸は互いに直交するように配置されているため、第2液晶層154を通過した直線偏光は、第2偏光板152によって吸収される。したがって、状態3では、光が遮光される。
【0062】
本実施形態の液晶シャッター150は液晶シャッターモジュールを2次元に配列して形成されているため、自由な形状の遮光領域を形成することができる。
【0063】
なお、遮光手段は液晶シャッター150だけでなく、静電駆動マイクロシャッターアレイ、PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)シャッターアレイを用いても良い。
【0064】
<<実施形態3>>
図1に示すピックアップ装置100は、以下に説明する透明な材質で形成した突き上げヘッド171を使用することで、上昇・退避などの処理時間を短縮することができる。なお、本実施形態の突き上げヘッド171以外は実施形態1と同様な構成であるため、突き上げヘッド171のみについて説明する。
【0065】
ヘッド71は、半導体ウエハSWをピックアップするために、回転配置、上昇、回転退避の順で稼動するため動作工程が多くなる。また、1枚の半導体ウエハSWあたり何百から何千もの回転配置と回転退避とを行うため、そのサイクルタイムは全体の作業工程時間の大きな割合を占める。遮光部50を通過した光源部10のLED11の紫外光UVを妨げない突き上げヘッド171を用いることで、ピックアップ装置100のサイクルタイムを短縮させる。
【0066】
図8は本実施形態の突き上げ手段170を示している。なお、図8(a)は突き上げ手段170の側面図であり、図8(b)は突き上げ手段170の上面図である。図8で示すように、突き上げ手段170は突き上げヘッド171と、この突き上げヘッド171を支持する支持アーム173と、突き上げヘッド171の上下動作を行うおこなうシリンダピン175及び昇降シリンダ176と、突き上げヘッド171を固定する固定フレーム177とから構成されている。
【0067】
突き上げヘッド171は、透明な材質でできた複数の細い円柱状又は四角柱状の透明芯172を結束して構成され、突き上げヘッド171は全体外形が四角形で突き上げヘッド171の中心部ほど徐々に長くなり、半導体ウエハSW側に凸となる形状である。突き上げヘッド171の大きさは、遮光部50の最大開口時の大きさで形成され、レンズ12を通過したLED11の紫外光UVを受光できる形状である。なお、突き上げヘッド171の全体外形は四角形でなく円形で形成しても良い。また突き上げヘッド171は透明芯172を結束して形成しているが、一つのガラス体で形成してもよい。
【0068】
透明芯172を結束した突き上げヘッド171は固定フレーム177で外周を固定し、固定フレーム177は支持アーム173と接続されている。支持アーム173とシリンダピン175とは垂直になるように接続されるため、昇降シリンダ176が上下動することで突き上げヘッド171が上下動する。
【0069】
透明芯172は下部から入射する紫外光UVを透明芯172の内部で反射しながら、上部で射出する。透明芯172の上部は半球面の形状とすることで、集光効果の役目を果たし、テープ202の接着面に紫外光UVが集まるように構成されている。
【0070】
また、透明芯172の先端を半球面とすることで、突き上げヘッド171とテープ202との接触面にはテープ202が接触しない空間が形成される。このため、テープ202が突き上げヘッド171に密着して剥がれにくくなることがない。
【0071】
なお、突き上げヘッド171は光源部10の上部の遮光部50からテープ202までの距離を持つ突き上げヘッド171を用いても、遮光部50から出た光が散乱することなくテープ202の粘着部まで到達する。この場合の突き上げヘッド171の上下動は短い距離で済むため、さらに、ピックアップ処理の高速化につながる。また、透明な突き上げヘッド171は実施形態1だけでなく実施形態2においても用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】ピックアップ装置100の構成を示した側面図である。
【図2】ピックアップ装置100の構成を示した上面図である。
【図3】(a)は、遮光部50の構成を示した側面図である。 (b)は、遮光部50の構成を示した上面図である。
【図4】(a)は、半導体ウエハ固定具200の構成を示した上面図である。 (b)は、半導体ウエハ固定具200の構成を示した側面図である。
【図5】ピックアップ装置100の制御装置90のフローチャートである。
【図6】液晶シャッター150を有するピックアップ装置100の構成を示した側面図である。
【図7】液晶シャッター150の斜視図である。
【図8】(a)は、突き上げ手段170の側面図である (b)は、突き上げ手段170の上面図である
【符号の説明】
【0073】
10 … 光源部
11 … LED
12 … レンズ
20 … XYテーブル、22 … ナット、23 … スライダ
24 … ネジシャフト、25 … ガイドシャフト
26 … ナット、27 … スライダ
28 … ネジシャフト、29 … ガイドシャフト
40 … 第1ベース、41 … 第2ベース
42 … 第1筐体、43 … ステージ、45 … 第2筐体
46 … ノックピン
50 … 遮光部
52a 第1ナット、52b 第2ナット
53a 第1スライダ、53b 第2スライダ
54 … ネジシャフト,54a … 第1ネジ,54b … 第2ネジ
55 … ガイドシャフト
56a 第1ナット、56b 第2ナット
57 … ネジシャフト,57a … 第1ネジ,57b … 第2ネジ
58 … ガイドシャフト
60 … 第1サーボモータ
61 … 第2サーボモータ
70,170 … 突き上げ手段
71,171 … 突き上げヘッド
72,173 … 支持アーム
73 … 支持軸
74 … サーボモータ
75,175 … シリンダピン
76,176 … 昇降シリンダ
81 … X軸遮光板、81a … 第1X軸遮光板,81b … 第2X軸遮光板
82 … Y軸遮光板、82a … 第1Y軸遮光板,82b … 第2Y軸遮光板
90 … 制御装置
100 … ピックアップ装置
150 … 液晶シャッター
151 … 第1偏光板
152 … 第2偏光板
153 … 第1液晶層
154 … 第2液晶層
155 … 液晶シャッター制御部
172 … 透明芯
177 … 固定フレーム
200 … 半導体ウエハ固定具
202 … テープ
203 … フレーム
204 … 稜線
205 … ノッチ
LA … 光軸
OA … 開口部
RC … 回転中心
SD … ダイシングされた1個の半導体素子
SW … 半導体ウエハ
UV … 紫外光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紫外光照射により接着力が低下する接着層を有する接着テープ上に接着された半導体ウエハから、分離された個々の半導体素子を取り外す半導体素子のピックアップ装置において、
前記接着テープの下面側から紫外光を照射する紫外線光源と、
この紫外線光源と前記半導体ウエハとの間に配置され、前記個々の半導体素子の大きさに前記紫外光を遮光する遮光部材と、
を備えることを特徴とする半導体素子のピックアップ装置。
【請求項2】
前記紫外線光源と前記遮光部材との間に配置され、前記紫外光を前記接着テープに集光する集光光学系を備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項3】
前記遮光部材は、
少なくとも一対の遮光板と、
前記紫外光の照射方向と交差する方向に配置されるとともに、前記一対の遮光板に接続し中央を境にしてネジが逆方向に形成された一本のネジシャフトと、
前記ネジシャフトを回転させる駆動手段と、
を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項4】
前記遮光部材は、
電気的に透過領域と遮光領域とを形成する透過遮光板を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項5】
前記紫外線光源及び前記遮光部材は、前記半導体ウエハに平行に移動する移動手段に載置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項6】
前記紫外線光源は、LEDを含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項7】
前記紫外線光源は、UVランプと、このUVランプから紫外光を遮光するシャッターとを有することを特徴とするから請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項8】
さらに、前記紫外光が照射された前記個々の半導体素子を突き上げる突き上げヘッドを備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項9】
前記突き上げヘッドは、前記紫外光を透過させる透過部材で形成されていることを特徴とする請求項8に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項10】
前記突き上げヘッドは、前記半導体ウエハ側に凸となる形状であることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の半導体素子のピックアップ装置。
【請求項11】
紫外光照射により接着力が低下する接着層を有する接着テープ上に接着された半導体ウエハから、個々の分離された半導体素子を取り外す半導体素子のピックアップ方法において、
前記個々の半導体素子の大きさに前記紫外光が照射されるように透過領域と遮光領域と形成する領域形成工程と、
前記接着テープの下面側から前記透過領域に紫外光を照射する紫外光照射工程と、
前記紫外光の照射後に前記半導体素子を一つずつ取り外す取り出し工程と、
を備えることを特徴とする半導体素子の取り外し方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−259987(P2009−259987A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−106277(P2008−106277)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【出願人】(598133001)雄飛電子株式会社 (2)
【出願人】(000128496)株式会社オーク製作所 (175)
【Fターム(参考)】