説明

半導体集積回路装置およびそれを用いた無線通信装置

【課題】 安定した位相雑音特性が得られる電圧制御発振回路を集積した半導体集積回路装置、およびそれを用いた無線通信装置を提供する。
【解決手段】 電圧制御発振回路12と、発振出力の最大値を検出する最大値検出回路13と、最小値を検出する最小値検出回路14と、所定の電圧Vrefを出力する基準電圧発生回路16と、電圧制御発振回路12に直列接続され、制御電圧Vbiasにより電圧制御発振回路12のバイアス電流を可変するバイアス電流制御回路17と、発振出力の最大値と発振出力の最小値との差が所定の電圧Vrefに等しくなるようにバイアス電流制御回路に前記制御電圧Vbiasを出力する差動増幅器18と、を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧制御発振回路を集積した半導体集積回路装置およびそれを用いた無線通信装置に係り、特に安定した発振特性が得られる半導体集積回路装置およびそれを用いた無線通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話に代表される移動体通信端末等の無線通信装置は、RF(無線周波)信号処理部に外部からの印加電圧により発振周波数が可変できる電圧制御発振回路(VCO:Voltage Controlled Oscillator)を有しているものがある。
【0003】
従来の電圧制御発振回路では、発振出力信号の振幅が過少の場合には雑音により位相雑音が悪化し、発振出力の振幅が過大の場合には発振出力信号の歪みにより位相雑音が悪化する問題がある。
【0004】
電圧制御発振回路が絶縁ゲート電界効果トランジスタ(MOSトランジスタ)で構成されている場合、MOSトランジスタの動作が線形領域に入る点、すなわち発振出力の振幅がMOSトランジスタの閾値電圧に達する点を越えたとき、発振出力信号に歪が生じ、位相雑音が悪化する。そのため、発振出力信号の振幅を閾値電圧に等しくなるように電圧制御発振回路のバイアス電流を可変することにより調整していた。
【0005】
然しながら、温度や電源電圧等の使用環境や、発振周波数によって、バイアス電流やMOSトランジスタの閾値電圧などの動作条件が変動するために、発振振幅が変動し、位相雑音特性がばらつくという問題がある。さらに、MOSトランジスタの閾値電圧には製造ばらつきがあるため、発振出力の振幅を固定したとしても位相雑音特性がばらつくという問題がある。
【0006】
これに対して、発振出力の振幅を発信波形に歪みが生じ始める直前の最大レベルを表わす基準信号に固定し、位相雑音を抑えた電圧制御発振回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
特許文献1に開示された電圧制御発振回路は、定コレクタ・バイアス電流源と、可変コレクタ・バイアス電圧回路および電圧同調式共振回路を有している。
【0008】
可変コレクタ・バイアス電圧回路は、トランジスタのコレクタ出力振幅を検知し、基準信号との差の積分値を使ってコレクタ・バイアス電圧を変化させ、出力振幅が一定になるように制御している。
【0009】
また、定コレクタ・バイアス電流源によってコレクタ・バイアス電流が一定に保たれるので、トランジスタの動作点がトランジスタのエミッタ遮断に対して一定の関係に保たれる。
【0010】
これにより、同調電圧毎の定コレクタ・バイアス電流及び基準電圧の初期設定値に従い、コレクタ電圧を十分に高くし、ある瞬時電流がゼロ、すなわちエミッタ遮断の起こる寸前の状態になるようにバイアスを制御している。
【0011】
然しながら、特許文献1に開示された電圧制御発振回路では、発振出力の振幅ではなく、最大値または最小値を検出して位相雑音が最小になるバイアス電圧を予想し、その予想値に固定して発振出力の振幅を制御しているので、トランジスタの製造ばらつきによっては十分な位相雑音特性が得られないという問題がある。
【特許文献1】特開平11−163631号公報(3頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、安定した位相雑音特性が得られる電圧制御発振回路を集積した半導体集積回路装置、およびそれを用いた無線通信装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために、本発明の一態様の半導体集積回路装置は、電圧制御発振回路と、前記電圧制御発振回路の発振出力の最大値を検出する最大値検出回路と、前記電圧制御発振回路の発振出力の最小値を検出する最小値検出回路と、所定の電圧を出力する基準電圧発生回路と、前記電圧制御発振回路に直列接続され、制御信号により前記電圧制御発振回路のバイアス電流を可変するバイアス電流制御回路と、前記発振出力の最大値と前記発振出力の最小値との差が前記所定の電圧に等しくなるように前記バイアス電流制御回路に前記制御信号を出力する制御回路と、を具備することを特徴としている。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、発振出力の振幅を良好な位相雑音特性が得られる電圧制御発振回路のMOSトランジスタの閾値電圧に等しく維持することができる。
【0015】
その結果、良好な位相雑音特性の発振出力が安定して得られ、小型で高精度な無線通信装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の構成を示すブロック図、図2は各ブロックの回路構成を示す回路図である。
【0018】
図1に示すように、本実施例の半導体集積回路装置10は、半導体基板11、例えばシリコン基板上に集積して形成されたコイルと、可変容量ダイオードおよび増幅回路とを有する電圧制御発振回路12と、電圧制御発振回路12の発振出力RFoutの最大値Vmaxを検出する最大値検出回路13および最小値Vminを検出する最小値検出回路14とを具備している。
【0019】
更に、所定の基準電圧Vrefを出力する基準電圧発生回路16と、電圧制御発振回路12の電流通路の一端と電源Vddとの間に接続され、制御電圧(制御信号)Vbiasにより電圧制御発振回路12のバイアス電流Ibiasを可変するバイアス電流制御回路17と、正入力端が基準電圧発生回路16を介して最大値検出回路13の出力端に接続され、負入力端が最小値検出回路14の出力端に接続され、出力端がバイアス電流制御回路17の制御端子に接続された差動増幅器18とを具備している。
【0020】
電圧制御発振回路12は、バイアス電流Ibiasを流すと増幅回路の正帰還作用によりコイルと可変容量ダイオードとを有する共振回路の並列共振周波数で発振し、発振出力RFoutを外部に出力する。発振周波数は周波数制御電圧Vctrlにより可変される。
【0021】
最大値検出回路13は、発振出力RFoutの最大値Vmaxに応じた値を出力する。同様に、最小値検出回路14は、発振出力RFoutの最小値Vminに応じた値を出力する。
【0022】
基準電圧発生回路16は、所定の基準電圧Vrefを発生する。最大値検出回路13の出力Vmaxが入力されると、基準電圧Vrefだけレベルシフトされた電圧Vmax−Vrefを出力する。
【0023】
差動増幅器18は、正入力端に電圧Vmax−Vrefが入力され、負入力端に電圧Vminが入力されると、その差に比例した制御電圧Vbiasをバイアス電流制御回路17に出力する。
【0024】
バイアス電流制御回路17は、制御電圧Vbiasが印加されると、制御電圧Vbiasに応じて電圧制御発振信回路12のバイアス電流Ibiasが可変され、発振出力RFoutが制御される。
【0025】
差動増幅器18は正および負入力端の電位が等しくなるように動作するので、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminが基準電圧発生回路16の基準電圧Vrefに等しくなるように帰還制御される。
【0026】
ここで、基準電圧Vrefを電圧制御発信回路12の増幅回路が有するMOSトランジスタの閾値電圧に等しく設定することにより、発振出力RFoutの良好な位相雑音特性が得られる。その結果、MOSトランジスタの製造ばらつきや使用環境により閾値電圧が変動しても、常に良好な位相雑音特性を維持することが可能である。
【0027】
具体的には、図2に示すように、電圧制御発振回路12は、コイルLと可変容量ダイオードVC1、VC2の逆極性直列回路が並列接続された共振回路21と、共振回路21とグランドGND間に接続された第1増幅回路22と、共振回路21とバイアス電流制御回路17を介して電源Vdd間に接続された第2増幅回路23とを具備している。
【0028】
第1増幅回路22は、ドレイン(第1電極)、ソース(第2電極)およびゲート(制御電極)を有する第1および第2のn型MOSトランジスタ(以下、単にトランジスタという)M1、M2を有し、第1トランジスタM1のドレインD1は第2トランジスタM2のゲートG2およびコイルLの一端aに接続され、第2トランジスタM2のドレインD2は第1トランジスタM1のゲートG1およびコイルLの他端bに接続され、第1および第2トランジスタM1,M2のソースS1、S2はそれぞれ接地されている。
【0029】
第2増幅回路23は、ドレイン(第1電極)、ソース(第2電極)およびゲート(制御電極)を有する第3および第4のp型MOSトランジスタM3、M4を有し、第3トランジスタM3のドレインD3が第4トランジスタM4のゲートG4およびコイルLの一端aに接続され、第4トランジスタM4のドレインD4が第3トランジスタM3のゲートG3およびコイルLの他端bに接続され、第3および第4トランジスタM3、M4のソースS3、S4がバイアス電流制御回路17に共通接続されている。
【0030】
これにより、コイルLと可変容量ダイオードVC1、VC2とを有する共振回路21と正帰還用の第1および第2増幅回路22、23とで電圧制御発振回路12が構成される。
【0031】
電圧制御発振回路12にバイアス電流Ibiasを流すと、共振回路21の並列共振周波数で発振し、コイルLの一端aと他端bに接続された出力端子Vout1、Vout2から発振出力RFoutが外部に出力される。発振周波数は周波数制御電圧Vctrlにより可変される。
【0032】
最大値検出回路13は、第5および第6のn型MOSトランジスタM5、M6を有し、ゲートG5、G6が電圧制御発振回路12の第1および第2出力端子Vout1、Vout2にそれぞれ接続され、ドレインD5、D6が電源Vddに共通接続され、ソースS5、S6が定電流源24と容量素子C1の並列回路を介してそれぞれ接地されている。
【0033】
ここで、第1、第2、第5、第6トランジスタM1、M2、M5、M6の閾値電圧Vthnはすべて等しく設定されている。
【0034】
第5および第6トランジスタM5、M6と容量素子C1の整流作用により、端子cの電位は発振出力の電圧が最大となったときの値で保持される。また、定電流源24により第5および第6トランジスタM5、M6は導通開始時の電流で駆動されるので、ゲートG5とソースS5間の電圧Vgsはほぼ第5および第6トランジスタM5、M6の閾値電圧Vthnに等しくなる。
【0035】
その結果、第5および第6トランジスタM5、M6のソースS5、S6と定電流源24の接続点cに発振出力RFoutの最大値Vmaxと第5および第6トランジスタM5、M6の閾値電圧Vthnとの差の電圧Vmax−Vthnが得られる。
【0036】
最小値検出回路14は、第7および第8のp型MOSトランジスタM7、M8を有し、ゲートG7、G8が電圧制御発振回路12の第1および第2出力端子Vout1、Vout2にそれぞれ接続され、ソースS7、S8が定電流源25と容量素子C2の並列回路を介して電源Vddに共通接続され、ドレインD7、D8が共通接地されている。
【0037】
最大値検出回路13と同様にして、第7および第8トランジスタM7、M8のドレインD7、D8と定電流源25の接続点dに発振出力RFoutの最小値Vminと第7および第8トランジスタM7、M8の閾値電圧|Vthp|との和の電圧Vmin+|Vthp|が得られる。
【0038】
基準電圧発生回路16は、第9のp型MOSトランジスタM9を有し、ゲートG9がMOSトランジスタM5、M6のソースS5、S6と定電流源24の接続点cに接続され、ソースS9が定電流源26を介して電源Vddに接続され、ドレインD9が接地されている。
【0039】
定電流源26により第9トランジスタM9に導通開始電流を流すと、ソースS9とゲートG9間の電圧|Vgs|として第9トランジスタM9の閾値電圧|Vthp|が得られる。
【0040】
第9トランジスタM9のゲートG9に電圧Vmax−Vthnが印加されると、第9トランジスタM9のドレインD9と定電流源26の接続点eに第9トランジスタM9の閾値電圧|Vthp|だけレベルシフトされた出力電圧Vmax−Vthn+|Vthp|が得られる。
【0041】
ここで、p型MOSトランジスタM7、M8、M9の閾値電圧|Vthp|は全て等しく設定されている。
【0042】
差動増幅器18は、正入力端が第9トランジスタM9のソースS9と定電流源26の接続点eに接続され、負入力端が第7および第8トランジスタM7、M8のソースD7、D8と定電流源25の接続点d接続されている。
【0043】
差動増幅器18は、正入力端に電圧Vmax−Vthn+|Vthp|が入力され、負入力端に電圧Vmax+|Vthp|が入力されると、その差に比例した制御電圧Vbiasをバイアス電流制御回路17に出力する。
【0044】
バイアス電流制御回路17は、第10のp型MOSトランジスタM10を有し、ゲートG10が差動増幅器12の出力端に接続され、ソースS10が電源Vddに接続され、ドレインD10が第2増幅回路23の第3および第4トランジスタM3、M4のソースS3、S4に共通接続されている。
【0045】
第10トランジスタM10のゲートG10に制御電圧Vbiasが印加されると、制御電圧Vbiasに応じて第10トランジスタM10が導通して電圧制御発振回路12のバイアス電流Ibiasが可変され、発振出力RFoutが制御される。
【0046】
即ち、差動増幅器18は正および負入力端の電位が等しくなるように動作するので、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminがn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnに等しくなるように帰還制御される。
【0047】
その結果、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminは、常に良好な位相雑音特性が得られる閾値電圧Vthnに等しく維持されるので、MOSトランジスタの製造ばらつきや使用環境による閾値電圧Vthnの変動に無関係となり、位相雑音特性の変動を抑制することが可能である。
【0048】
図3乃至図5は、電圧制御発振回路12を有する半導体集積回路装置10の位相雑音特性を示したもので、図3は位相雑音特性の閾値電圧依存性、図4は位相雑音特性の使用温度依存性、図5は位相雑音特性の電源電圧依存性を示すシミュレーション結果である。
【0049】
各図において、図(a)は発振周波数4.8GHz、離調周波数200KHz、図(b)は発振周波数4.8GHz、離調周波数6MHzの結果で、実線aが本実施例による場合、破線bは比較として最大値検出回路13、最小値検出回路14、基準電圧発生回路16、バイアス電流制御回路17および差動増幅器18を有しない従来例の場合である。
【0050】
図3から明らかなように、本実施例によれば離調周波数200KHzおよび離調周波数6MHzでの位相雑音特性は、それぞれMOSトランジスタの閾値電圧Vthnの変化によらず−105dBc/Hzおよび−135dBc/Hzとほぼ一定であるのに対し、従来例では基準とした閾値電圧Vthnが設計値より±0.1V変動すると位相雑音特性が急激に悪化している。
【0051】
これは、本実施例では製造ばらつきにより閾値電圧Vthnが変化しても、発振出力の振幅Vmax−Vminが閾値電圧Vthnに追随するようにバイアス電流Ibiasが変化するのに対して、従来例では予め基準とした閾値電圧Vthnに合わせた発振出力の振幅が得られるように、バイアス電流が設定されているため、発振出力の振幅Vmax−Vminが良好な位相雑音特性が得られる条件からはずれるためである。
【0052】
図4から明らかなように、本実施例によれば離調周波数200KHzおよび離調周波数6MHzでの位相雑音特性は、それぞれ使用温度の変化によらず−105dB/Hzおよび−135dBc/Hzとほぼ一定であるのに対し、従来例では使用温度が基準とした27℃より低下あるいは増加すると位相雑音特性が急激に悪化している。
【0053】
これは、本実施例では温度変化により閾値電圧Vthnが変化しても、発振出力の振幅Vmax−Vminが閾値電圧Vthnの変化に追随するようにバイアス電流が変化するのに対して、従来例ではバイアス電流が固定されているため、発振出力の振幅Vmax−Vminが良好な位相雑音特性が得られる条件からはずれるためである。
【0054】
図5から明らかなように、本実施例によれば離調周波数200KHzおよび離調周波数6MHzでの位相雑音特性は、それぞれ電源電圧の変化によらず−105dB/Hzおよび−135dBc/Hzとほぼ一定であるのに対し、従来例では電源電圧が基準とした2.5Vより低下あるいは増加すると位相雑音特性が急激に悪化している。
【0055】
これは、本実施例では電源電圧が増減しても、発振出力の振幅Vmax−Vminが一定になるようにバイアス電流が変化するのに対して、従来例では電源電圧の増減に応じてバイアス電流が変化するので、発振出力の振幅Vmax−Vminも変化し良好な位相雑音特性が得られる条件からはずれるためである。
【0056】
これにより、閾値電圧Vthnの製造ばらつきや使用環境の変化によらず、位相雑音特性の良好な発振特性が得られることが認められる。
【0057】
図6は、図1に示す電圧制御発振回路を有する半導体集積回路装置10を用いた無線通信装置の構成を示すブロック図である。
【0058】
図6に示すように、本実施例の無線通信装置40は、電波信号を送信または受信するアンテナ41と、アンテナ41が電波信号を送信するかまたは受信するかを選択する切り替え器42と、図示しないベースバンドLSI等から入力された入力信号を処理した電波信号をアンテナ41に出力する信号送信手段43と、アンテナ41が受信した電波信号を処理して外部に出力する信号受信手段44とを有している。
【0059】
信号送信手段43は、外部から入力された信号を処理する入力信号処理回路45と、電圧制御発振回路を有する第1半導体集積回路装置46の出力信号に基づいて入力信号処理回路45の出力信号を変調する変調回路47と、変調回路47の出力信号を増幅してアンテナ41へ出力するパワーアンプ48とを有している。
【0060】
信号受信手段44は、アンテナ41が受信した電波信号を増幅するローノイズアンプ49と、ローノイズアンプ49の出力と電圧制御発振回路を有する第2半導体集積回路装置50の出力信号を混合して電波信号を復調する復調回路51と、復調された信号を処理して外部に出力する出力信号処理回路52とを有している。
【0061】
これにより、外部からの入力信号、例えば音声/画像信号を所定の圧縮方式で圧縮してエンコードした信号の送信、あるいは受信された信号をデコードして元の音声/画像信号の再生をノイズによる誤動作等がなく、安定しておこなうことが可能である。
【0062】
以上説明したように、本実施例によれば、発振出力の振幅Vmax−Vminを検出して、電圧制御発振回路12のバイアス電流Ibiasに帰還制御しているので、常に発振出力の振幅Vmax−Vminを良好な位相雑音特性が得られる電圧制御発振回路のMOSトランジスタの閾値電圧に等しく維持することができる。
【0063】
その結果、MOSトランジスタの閾値電圧Vthnの製造ばらつきや、使用環境の変化があっても、良好な位相雑音特性の発振出力が安定して得られ、小型で高精度な無線通信装置を提供することができる。
【0064】
ここでは、無線通信装置40は信号送信手段43と信号受信手段44の両方を有する場合について説明したが、いずれか一方だけであっても構わない。
【実施例2】
【0065】
図7は本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の要部を示す回路図で、図2に示す差動増幅器18の換わりに置き換える部分を示している。
本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
【0066】
本実施例が実施例1と異なる点は、制御電圧を掃引して発振出力の振幅をMOSトランジスタの閾値電圧に等しくするようにしたことにある。
【0067】
即ち、図1に示す基準電圧発生回路16の基準電圧Vrefだけレベルシフトされた最大値検出回路13の出力Vmaxと最小値検出回路14の出力Vminとを比較し、比較結果に応じて制御電圧Vbiasを掃引し、電流制御回路17のバイアス電流Ibiasを制御している。
【0068】
これにより、電源投入時あるいは必要なときにだけ発振出力の振幅Vmax−Vminを制御して、位相雑音特性をチューニングすることが可能である。
【0069】
具体的には、図7(a)に示すように、本実施例の半導体集積回路装置は正入力端が基準電圧発生回路16内の接続点eに接続され、負入力端が最小値検出回路14内の接続点dに接続されたコンパレータ60と、コンパレータ60とバイアス電流制御回路17との間に接続された制御信号掃引回路61とを有している。
【0070】
コンパレータ60は、クロック信号CLKに同期して、電圧Vmax−Vthn+|Vthp|と電圧Vmin+|Vthp|を比較し、その比較結果をAND回路62の一方の入力端に出力する。
【0071】
制御信号掃引回路61は、コンパレータ60の出力とチューニング信号TUNEとの論理積を求めるAND回路62と、AND回路62の演算結果によりクロック信号CLKをカウントするカウンタ63と、カウンタ63のカウント値をアナログ電圧に変換し、変換結果を第10トランジスタM10のゲートG10に出力するD/Aコンバータ64とを有している。
【0072】
電源投入時あるいはチューニングが必要な時にチューニング信号TUNEがAND回路62に入力されると、イネーブル信号ENABLEが活性になると同時にカウンタ63がリセットされ、カウンタ63はクロック信号CLKのカウントを開始する。
【0073】
D/Aコンバータ64はカウンタ63のカウント値(デジタル値)をアナログ電圧に変換し、制御電圧Vbiasを出力する。
その結果、図7(b)に示すように、制御電圧Vbiasは、ここでは電源電圧Vddから接地GND電位まで直線状に掃引されるので、制御電圧Vbiasに応じてバイアス電流Ibiasが制御され、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminが増加していく。
【0074】
発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminがn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnを超えたところで、コンパレータ60の出力が反転してイネーブル信号ENABLEが不活性になるので、カウンタ63はクロック信号CLKのカウントを停止する。
【0075】
従って、制御電圧Vbiasはクロック信号CLKのカウントが停止されたときの値に保持されるので、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminをn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnに等しくすることが可能である。
【0076】
これにより、図2に示す差動増幅器18をコンパレータ60および制御信号掃引回路61に置き換えた電圧制御発振回路を有する半導体集積回路装置を、図6に示す第1および第2半導体集積回路装置46、50とすることができる。
【0077】
以上説明したように、本実施例の半導体集積回路装置は、制御電圧Vbiasを掃引して、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminがn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnに等しくなるようにしたので、必要なときにだけ位相雑音特性をチューニングすることができる。
【0078】
従って、電圧制御発振回路を使用するPLL(Phase Locked Loop)回路の設計に自由度が増す利点があり、デジタル集積回路に組み込むのに適している。
【実施例3】
【0079】
図8は本発明の実施例3に係る半導体集積回路装置の要部を示す回路図で、図7に示す制御信号掃引回路61の換わりに置き換える部分および図2に示すバイアス電流制御回路17の換わりに置き換える部分を示している。
【0080】
本実施例において、上記実施例1および実施例2と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
【0081】
本実施例が実施例1および実施例2と異なる点は、バイアス電流制御回路を複数のMOSトランジスタの並列回路としたことにある。
【0082】
即ち、図1に示すバイアス電流制御回路17のバイアス電流Ibiasをアナログ値からデジタル値で制御している。
【0083】
これにより、バイアス電流制御回路17をアナログ回路からより集積化に適したデジタル回路に置き換えることが可能である。
【0084】
具体的には、図8(a)に示すように、本実施例の半導体集積回路装置は、コンパレータ60の出力とチューニング信号TUNEとの論理積を求めるAND回路62と、AND回路62の演算結果によりクロック信号CLKをカウントするカウンタ63と、カウンタ63のカウント値(デジタル値)をデコードして制御信号を出力するデコーダ70を有する制御信号掃引回路71を有している。
【0085】
更に、デコーダ70の各出力端子に複数のp型MOSトランジスタ72のゲートG72がそれぞれ接続され、複数のMOSトランジスタ72のソースS72が電源Vddに共通接続され、複数のMOSトランジスタ72のドレインD72が電圧制御発振回路12の第3および第4トランジスタM3、M4のドレインD3、D4の共通接続点に共通接続されたバイアス電流制御回路73を有している。
【0086】
電源投入時あるいはチューニングが必要な時にチューニング信号TUNEがAND回路62に入力されると、イネーブル信号ENABLEが活性になると同時にカウンタ63がリセットされ、カウンタ63はクロック信号CLKのカウントを開始する。
【0087】
デコーダ70は、例えばカウンタ63のnビットのカウント値を2のn乗個のパラレル信号にデコードして2のn乗個のMOSトランジスタ72のゲートG72にそれぞれ出力するので、カウント値に応じて2のn乗個のMOSトランジスタ72は順次導通する。
【0088】
その結果、図8(b)に示すように、電圧制御発振回路12のバイアス電流Ibiasはステップ状に掃引されるので、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminが増加していく。
【0089】
発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminがn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnを超えたところで、コンパレータ60の出力が反転してイネーブル信号ENABLEが不活性になるので、カウンタ63はクロック信号CLKのカウントを停止する。
【0090】
従って、複数のMOSトランジスタ72はクロック信号CLKのカウントが停止されたときの導通状態に保持されるので、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminをn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnに等しくすることが可能である。
【0091】
これにより、図7に示す制御信号掃引回路61を制御信号掃引回路71に置き換え、図2に示すバイアス電流制御回路17をバイアス電流制御回路73に置き換えた電圧制御発振回路を有する半導体集積回路装置を、図6に示す第1および第2半導体集積回路装置46、50とすることができる。
【0092】
以上説明したように、本実施例の半導体集積回路装置は、バイアス電流制御回路をアナログ回路から複数のMOSトランジスタ72のスイッチングによりバイアス電流を掃引するデジタル回路にしたので、デジタル集積回路に組み込むのに更に適する利点がある。
【実施例4】
【0093】
図9は本発明の実施例4に係る半導体集積回路装置の構成を示す回路図である。本実施例において、上記実施例1と同一の構成部分には同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分について説明する。
【0094】
本実施例が実施例1と異なる点は、発振出力の位相雑音特性と振幅をそれぞれ独立に制御できるようにしたことにある。
実施例1では、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminは良好な位相雑音特性を示すn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnに等しい電圧に固定されていた。
【0095】
本実施例では基板バイアス効果を利用してn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnを可変することにより、良好な位相雑音特性を維持しながら、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminを可変できるようにしたことにある。
【0096】
即ち、図1に示す電圧制御発振回路12の増幅回路が有するMOSトランジスタのバックゲートに閾値を制御する電圧を印加する回路を追加し、制御電圧に応じてMOSトランジスタの閾値電圧が可変される。
【0097】
これにより、可変された閾値電圧に等しい振幅Vmax−Vminの発振出力RFoutおよび良好な位相雑音特性を得ることが可能である。また、実施例2および実施例3にも適用可能である。
【0098】
具体的には、図9に示すように、本実施例の半導体集積回路装置80は、ドレインD11が定電流源81を介して電源Vddに接続され、ソースS11が接地された第11のn型MOSトランジスタM11と、正入力端が第11トランジスタM11のゲートG11に接続され、負入力端が所定の基準電圧Vref2を出力する電源82に接続され、出力端が第11トランジスタM11のバックゲートB11および第1増幅回路22の第1および第2ランジスタM1、M2のバックゲートB1、B2に接続された差動増幅器83を有する閾値電圧制御回路84を具備している。
【0099】
更に、ソースS12が定電流源85を介して接地され、ドレインD12が電源Vddに接続され、ゲートG12が最小値検出回路14の接続点dに接続された第12のn型MOSトランジスタM12を有する第2基準電圧発生回路86と、正入力端が基準電圧発生回路16の接続点eに接続され、負入力端が第2基準電圧発生回路86の第12トランジスタM12のソースS12と定電流源85の接続点fに接続された減算器87を具備している。
【0100】
第11トランジスタM11は第1増幅回路22の第1および第2トランジスタM1、M2の閾値電圧に等しい閾値電圧を有している。
【0101】
定電流源81により第11トランジスタ11は導通開始時の電流で駆動されるので、ゲートG11とソースS11間の電圧Vgsはほぼ第11トランジスタM11の閾値電圧Vthnに等しくなる。
【0102】
差動増幅器83は正負入力端の電位差が0になるように出力電圧を第11トランジスタM11のバックゲートB11に帰還するので、バックゲートB11の電位がシフトし、第11トランジスタM11の閾値電圧Vthnは基準電圧Vref2に等しくなる。
【0103】
同様に、第1増幅回路22の第1および第2トランジスタM1、M2のバックゲートB1、B2は差動増幅器83の出力端に共通接続されているので、第1および第2トランジスタM1、M2の閾値電圧も基準電圧Vref2に等しくなる。
【0104】
減算器87の正入力端には電圧Vmax−Vthn+|Vthp|が入力され、負入力端に電圧Vmin+|Vthp|−Vthnが入力されるので、出力端にはその差の電圧Vmax−Vminが得られる。
【0105】
差動増幅器18の正入力端は減算器87の出力端に接続され、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminが入力され、負入力端は基準電圧82に接続され、基準電圧Vref2が入力されている。
【0106】
その結果、差動増幅器18により発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminは基準電圧Vref2に等しく、良好な位相雑音特性を示すn型MOSトランジスタの閾値電圧Vthnに等しくなるように帰還制御される。
【0107】
従って、良好な位相雑音特性を維持しながら、基準電圧Vref2に応じて、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminを可変することが可能である。
【0108】
これにより、半導体集積回路装置80を、図6に示す第1および第2半導体集積回路装置46、50とすることができる。
【0109】
以上説明したように、本実施例の半導体集積回路装置80は、第1増幅回路22の第1および第2トランジスタM1、M2の閾値電圧Vthnを基準電圧Vref2にシフトさせたので、良好な位相雑音特性を維持しながら、基準電圧Vref2に応じて、発振出力RFoutの振幅Vmax−Vminを可変することができる。
【0110】
従って、良好な位相雑音特性を維持しながら、発振出力RFoutを外部回路に合わせて設定できる利点がある。
【0111】
上述した実施例においては、発振出力の振幅がn型MOSトランジスタの閾値電圧vthnに等しくなる回路について説明したが、電圧制御発振回路12のp型MOSトランジスタが線形領域に入ることにより位相雑音特性が悪化するような回路構成、例えば、バイアス電流制御回路17を電圧制御発振回路12と接地GND間に接続する場合などにおいては、発振出力RFoutの振幅がp型MOSトランジスタの閾値電圧|Vthp|になるように制御しても構わない。
【0112】
その場合には、図10に示すように、基準電圧発生回路16のトランジスタがp型MOSトランジスタM9からn型MOSトランジスタM13のソースフォロワに変更され、バイアス電流制御回路17のトランジスタがp型MOSトランジスタM10からn型MOSトランジスタM14に変更される。
【0113】
その結果、差動増幅器18の正入力端が基準電圧発生回路16を介して最小値検出回路14の出力端dに接続され、負入力端が最大値検出回路14の出力端cに接続される。
【0114】
また、電圧制御発振回路12の正帰還用増幅器として第1および第2増幅回路22、23の両方を用いた場合について説明したが、いずれか一方であっても構わない。
【0115】
更に、トランジスタとしてMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)を用いた場合について説明したが、コレクタ(第1電極)、エミッタ(第2電極)およびベース(制御電極)を有するバイポーラトランジスタで構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の構成を示す回路図。
【図3】本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の位相雑音特性とMOSトランジスタの閾値電圧との関係を示す図。
【図4】本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の位相雑音特性と使用温度の関係を示す図。
【図5】本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の位相雑音特性と電源電圧との関係を示す図。
【図6】本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置を用いた無線通信装置を示すブロック図。
【図7】本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の要部を示す回路図。
【図8】本発明の実施例3に係る半導体集積回路装置の要部を示す回路図。
【図9】本発明の実施例4に係る半導体集積回路装置の構成を示す回路図。
【図10】本発明の別の実施例に係る半導体集積回路装置の構成を示す回路図。
【符号の説明】
【0117】
10、80、90 半導体集積回路装置
11 半導体基板
12 電圧制御発振回路
13 最大値検出回路
14 最小値検出回路
16 基準電圧発生回路
17、73 バイアス電流制御回路
18、83 差動増幅器
21 並列共振回路
22 第1増幅器
23 第2増幅器
24、25、26、81、85 定電流源
40 無線通信装置
41 アンテナ
42 切り替え器
43 信号送信手段
44 信号受信手段
45 入力信号処理回路
46 第1半導体集積回路装置
47 変調回路
48 パワーアンプ
49 ローノイズアンプ
50 第2半導体集積回路装置
51 復調回路
52 出力信号処理回路
60 コンパレータ
61、71 制御信号掃引回路
62 AND回路
63 カウンタ
64 D/Aコンバータ
70 デコーダ
82 電源
84 閾値電圧制御回路
86 第2基準電圧発生回路
87 減算器
M1、M2、M5、M6、M11、M12、M13、M14 n型MOSトランジスタ
M3、M4、M7、M8、M9、M10、72 p型MOSトランジスタ
L コイル
C1、C2 容量素子
CV1、VC2 可変容量ダイオード
RFout 発振出力
Vmax 発振出力の最大値
Vmin 発振出力の最小値
Vthn n型MOSトランジスタの閾値電圧
|Vthp| p型MOSトランジスタの閾値電圧
Vbias 制御電圧
Ibias バイアス電流
Vdd 電源
Vref、Vref2 基準電圧
CLK クロック信号
out1、out2 出力端子


【特許請求の範囲】
【請求項1】
電圧制御発振回路と、
前記電圧制御発振回路の発振出力の最大値を検出する最大値検出回路と、
前記電圧制御発振回路の発振出力の最小値を検出する最小値検出回路と、
所定の電圧を出力する基準電圧発生回路と、
前記電圧制御発振回路に直列接続され、制御信号により前記電圧制御発振回路のバイアス電流を可変するバイアス電流制御回路と、
前記発振出力の最大値と前記発振出力の最小値との差が前記所定の電圧に等しくなるように前記バイアス電流制御回路に前記制御信号を出力する制御回路と、
を具備することを特徴とする半導体集積回路装置。
【請求項2】
前記電圧制御発振回路が、LC共振回路と、正帰還用の絶縁ゲート電界効果トランジスタとを有することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
【請求項3】
前記所定の電圧が、前記電圧制御発振回路の正帰還用の絶縁ゲート電界効果トランジスタの閾値電圧に等しいことを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
【請求項4】
定電流源と、
前記定電流源に直列接続された絶縁ゲート電界効果トランジスタと、
一方の入力端が前記絶縁ゲート電界効果トランジスタのゲートに接続され、他方の入力端が所定の基準電源に接続され、出力端が前記絶縁ゲート電界効果トランジスタの基板端子またはソース端子、および前記電圧制御発振回路内の絶縁ゲート電界効果トランジスタの基板端子またはソース端子に接続された差動増幅器と、
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の半導体集積回路装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の第1半導体集積回路装置を備え、前記第1半導体集積回路装置の発振出力信号に基づいて外部から入力された入力信号を変調し、変調された前記出力信号をアンテナから送信する信号送信手段と、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の第2半導体集積回路装置を備え、前記第2半導体集積回路装置の発振出力信号に基づいてアンテナで受信した受信信号を復調し、復調された前記受信信号を外部へ出力する信号受信手段と、
の少なくともいずれかを具備することを特徴とする無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−197571(P2006−197571A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−362281(P2005−362281)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】