説明

印刷システム

【課題】 印刷システムに、生体認証によるタイムレコーダ機能を搭載することで、個人ごとの時刻管理の容易化、及び省スペース化を可能とする印刷システムを提供する。
【解決手段】 本発明の印刷システム1は、RTC228と指紋認証デバイスと記憶装置部230を備えており、表示操作部234と指紋認証デバイス8とを用いてユーザ名と指紋データを登録しておき、RTC228の計時機能をタイムレコーダとして用いることでユーザ認証時にその時刻を記録することにより、個人を特定すると共に時刻管理を行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体情報認証技術を用いた印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人を特定するための指紋認証技術が普及している。この指紋認証技術を用いた例として、タイムレコーダがある(例えば、特許文献1。)。特許文献1では、操作者が指紋認証の失敗を繰り返した場合でも、勤怠管理全体の運用に支障をきたさないようにし、指紋認証の失敗を繰り返す恐れのあるユーザの失敗数を減らす指紋認証タイムレコーダが開示されている。
【0003】
さらに、タイムレコーダの代わりとして指紋認証装置を使うケースは、多くなってきた。工場などの正門等にそのような指紋認証装置を設置し、社員かどうかを判別して、ドアの開閉と共に、出入りの記録をとっていた。
【特許文献1】特開2003−203260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、SOHO(Small Office/Home Office)のような小さな会社の場合、設備投資を考えると、上記の指紋認証兼タイムレコーダを導入するのを躊躇していた。
【0005】
ところで、SOHOなどの小さな会社では、プリンタおよびMFP(マルチファンクションプリンタ)などの印刷機は必ずといって必要である。
一部の会社では出社と退社を管理するためにタイムレコーダが設置されている。このとき、タイムレコーダのみの設置であると、1ヶ月間の出社、退社などの記録は残るが、後日、遅刻、早退、欠勤、有休などの管理をタイムレコーダのスタンプを元に集計しなければならないといけないため面倒である。
【0006】
そこで、本発明では、印刷システムに、生体認証によるタイムレコーダ機能を搭載することで、個人ごとの時刻管理の容易化、及び省スペース化を可能とする印刷システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる印刷データを所定の媒体に印刷する印刷システムは、ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を設定するユーザ識別情報設定手段と、前記ユーザの固有の生体特徴情報を取得する生体特徴情報取得手段と、前記ユーザ識別情報と前記生体特徴情報とが関連付けられて格納される第1の格納手段と、前記取得した生体特徴情報に基づいて、前記ユーザを認証する認証手段と、現在の日時情報を取得する日時情報取得手段と、前記認証手段と前記日時情報取得手段により前記ユーザが認証された日時情報と前記ユーザ識別情報とが関連付けられた情報である認証履歴情報が格納される第2の格納手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
このように構成することにより、個人ごとの時刻管理の容易化、及び省スペース化を図ることができる。
前記印刷システムにおいて、前記生体特徴情報は、前記ユーザの指紋、掌紋、手の甲の静脈パターン、目の虹彩、声紋、顔の特徴、及び遺伝子情報のうちのいずれかであることを特徴とする。
【0009】
このように構成することにより、ユーザを確実に認証することができる。
前記印刷システムは、さらに、出社時刻、退社時刻、昼休み開始時刻及び昼休み終了時刻、残業開始時刻、休憩時刻のうちの少なくともいずれかの時刻情報を設定する時刻設定手段と、前記時刻設定手段により設定された時刻情報に基づいて、前記第2の格納手段に格納された前記ユーザ毎の前記認証履歴情報から月ごとの集計情報を算出する集計手段と、前記集計情報を印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
このように構成することにより、各個人別に勤怠状況を考慮した月ごとの一覧印刷が可能となる。
前記印刷システムにおいて、前記集計手段は、前記時刻設定手段により設定された前記時刻情報に基づいて、前記第2の格納手段に格納された前記ユーザ毎の前記認証履歴情報から、該ユーザの勤怠状況を判定する勤怠状況判定手段を有し、前記印刷手段は、前記勤怠状況判定手段により判定された判定結果を集計情報と共に出力することを特徴とする。
【0011】
このように構成することにより、遅刻、早退、半休、早退、残業などの時間を考慮した一覧を出力することができる。
前記印刷システムは、さらに、ネットワークを介して接続されて前記第2の格納手段にアクセス可能な外部装置を備え、前記外部装置により前記前記第2の格納手段に格納された前記認証履歴情報が取得可能であることを特徴とする。
【0012】
このように構成することにより、パソコンで容易に自身の勤怠状況を確認することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、印刷システムに、生体認証によるタイムレコーダ機能を搭載することで、個人ごとの時刻管理の容易化、及び省スペース化が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(実施形態1)
図1は、本実施形態における印刷システム1の背面に設けられたインターフェース部を示す。本実施形態にかかる印刷システム1の本体2は、プリンタまたはMFPである。以下では、説明の便宜上、本体(筐体)2は、MFPとする。MFP2の背面のインターフェース部3には、セントロニクス仕様のポート4、USBデバイス用のポート5、LAN等のシリアル用の通信ポート6、USBホストデバイスポート7等のインターフェースを備えている。
【0015】
これらのポートのいずれかを用いて、MFP2に指紋認証デバイスを接続することができる。指紋認証デバイスをUSBホストのデバイスとして構成した場合について、図2を用いて説明する。
【0016】
図2は、本実施形態における指紋認証デバイス8を有する印刷システム1を示す。図2は、図1のMFP2のUSBホストデバイスポート7にUSB用ケーブルを介して指紋認証デバイス8を接続した様子を示す。
【0017】
指紋認証デバイス8は、指紋センサ部に指を置くと、指が置かれたことを検出して、指紋を読み取る装置である。後述するように、指紋認証デバイス8は、MFP2内部に構成される認証制御部と連動して、指紋の特徴点を抽出した情報を指紋データとして取得することができる。
【0018】
なお、指紋認証デバイス8は、図2に示すような外付けタイプに限定されず、MFP2の内部に構成されていてもよい。指紋認証デバイス8をMFP2内部に設置した場合は、USB用ケーブルが外部から見えないため、構成的にはスマートになる。本実施形態では、全体構成が分かり易い様に、外付けタイプの指紋認証デバイス8を用いることにする。
【0019】
図3は、本実施形態における印刷システム1の構成概要を示す。本実施形態において、印刷システム1は、上述の通り、MFP2と、指紋認証デバイス8とから構成される。MFP2と指紋認証デバイス8とはUSBホストデバイスポート7とを介して接続されている。
【0020】
なお、本実施形態では、認証デバイスとして指紋認証デバイスを用いるが、これに限定されず、バイオメトリクス認証デバイスであればあらゆるデバイスを用いることができる。バイオメトリクス認証デバイスとして、例えば、指紋読み取り装置、虹彩読み取り装置、静脈読み取り装置、声紋読み取り装置、顔認識装置等を用いることができる。
【0021】
同図において、MFP2は、スキャナ部210、MFPメイン部220、プリンタ部240、表示操作部234で構成されている。スキャナ部210は、読取機構部211を有する。読取機構部211が駆動することにより、スキャナ部210の原稿台に載置された原稿がスキャンされて画像(原稿データ)が読み取られ、MFP制御部221にその画像データが送信される。
【0022】
MFPメイン部220は、MFP制御部221、読取機構制御部222、認証制御部(認証エンジン)223、表示操作制御部224、FAX通信制御部225、LAN通信制御部226、インターネット通信制御部227、RTC(リアルタイムクロック)228、記憶装置制御部229、及び記憶装置部(HDD(ハードディスクドライブ))230で構成されている。
【0023】
読取機構制御部222は、前述のスキャナ部210の読取機構部211の機構制御を行う。スキャナ部210で読み取られた原稿データは、読取機構制御部222の制御によりMFP制御部221に送られる。
【0024】
認証制御部(認証エンジン)223は、指紋認証デバイス8により取得された指紋データと記憶装置部230に予め登録されている指紋データとの照合を行って認証する。
表示操作部234は、MFP2の設定情報を表示することができる。また、表示操作部234には、操作キーが設けられており、その操作キーを押下することにより、MFP2の設定を変更できる。
【0025】
表示操作制御部224は、例えば、タッチパネル式のLCD(液晶ディスプレイ)であって、表示操作部234の表示動作を制御したり、表示操作部234に出力されるデータの表示形態を制御したり、表示操作部234に設けられた操作キー等の操作に基づく操作信号をMFP制御部221に出力したりする。
【0026】
RTC(リアルタイムクロック)228は、計時機能を備え、現在の日付及び時刻をMFP制御部221に出力する。また、RTC228は、曜日も認識することができるため、休日(祝日)か否かも判断することができる。
【0027】
記憶装置制御部229は、記憶装置部(HDD)230へのデータ書き込み、及び記憶装置部230に記憶されたデータの読み出しの制御を行う。
記憶装置部(HDD)230には、少なくとも、ユーザ名とそのユーザ名に対応する指紋データ(特徴点情報)とが関係付けられたテーブル(第1の格納手段)と、ユーザ名とそのユーザが認証された日時情報とからなる履歴情報(ログ)(第2の格納手段)が格納される。
【0028】
プリンタ部240は、印刷制御部241、及び印刷機構部242で構成される。プリンタ部240は、印刷制御部241の制御処理に基づいて、印刷機構部242を駆動させ、印刷結果を出力する。尚、印刷機構部242は、印字ヘッドの他、画像形成部や現像部、転写部等の機構部で構成されている。
【0029】
また、MFP2は、公衆回線網に接続され、FAX通信制御部225によってファクシミリ通信が行われる。また、LAN通信制御部226は、MFP2をLANに接続するためのインターフェースである。インターネット通信制御部227は、TCP/IP(transumission control protocol/internet protocol)等を使用してネットワーク通信を行う。
【0030】
次に、本実施形態における印刷システム1の動作の全体の概要を説明する。
図4は、本実施形態におけるMFP2への個人登録のフローを示す。この個人登録は指紋認証の事前に行われるものである。まず、ユーザは、表示操作部234の操作キーを用いて、MFP2の設定モードを「認証登録モード」に変更する。そうすると、MFP制御部221は、その変更された設定指示情報を受けとり、設定モードを「認証登録モード」に設定する(ステップ1。以下、ステップを「S」と称する)。
【0031】
次に、ユーザは、表示操作部234を用いて自分の氏名を入力する。そうすると、MFP制御部221は、そのユーザ名を取得する(S2)。次に、MFP制御部221は、カウンタ変数n(n:正の整数)を初期化して、n=1とする(S3)。なお、予め設定された繰り返し回数をN(N:正の整数)で表す。
【0032】
次に、MFP制御部221は、「1回目の指紋登録」である旨を表示操作部234に表示させる(S4)。MFP制御部221は、ユーザの指が置かれるまでは、待ち状態となる(S5で「No」へ進む)。
【0033】
指紋認証デバイス8にユーザの指が置かれた場合(S5で「Yes」へ進む)、指紋認証デバイス8はユーザの指が置かれたことを検出し、その検出信号を認証制御部223に出力する。その検出信号を受信した認証制御部223は、指紋認証デバイス8を駆動させてユーザの指紋データを読み取る。なお、本実施形態において指紋データとは、紋様の特徴点を数値化したデータを示す。
【0034】
その読み取られた指紋データは、MFP制御部221の制御により、S2で登録されたユーザ名と関連付けがされて記憶装置部230に格納される(S6)。その後、MFP制御部221は、「1回目の指紋登録完了」である旨を表示操作部234に表示させる(S7)。MFP制御部221は、カウンタnをインクリメントする(S8)。
【0035】
MFP制御部221は、「繰り返し回数N≧カウンタn」の間(S9で「Yes」へ進む)、S4〜S8の処理を繰り返す。ここで、指紋データの登録を複数回行うのは、指紋認証時に誤認識を起こさないように、認識率のレベルを一定のレベルに保つためである。指紋認証の場合、指の置き方や指紋データを確実に認識できるかを判断するために、例えば、3回程度の指紋データを採取して、このデータが3回とも同じかどうかをチェックすることによって、誤認識等が無いように制御する。
【0036】
MFP制御部221は、「繰り返し回数N<カウンタn」になった場合(S9で「No」へ進む)、認証制御部223を制御して1回目〜n回目までに格納したN個の各指紋データ相互間での照合を実行させる(S10)。ここでの照合は、各指紋データの特徴点同士を比較して一致するか否かにより照合を行う。
【0037】
S10での照合の結果、一致した旨を認証制御部223より通知された場合(S11で「Yes」へ進む)、MFP制御部221は、「認証OK」である旨を表示操作部234に表示させる(S12)。S10での照合の結果、不一致である旨を認証制御部223より通知された場合(S11で「No」へ進む)、MFP制御部221は、S3の処理へ戻る。
【0038】
このように、各人の指紋データを登録する場合、MFP2を認証登録モードにして、一人ずつ指を置き、各人に対し数回の指紋データを採取することにより、各ユーザの指の置き方により認識できないようになることを回避することができる。なお、この動作を社員一人一人が順次行い、全員の登録を完了させることが必要である。
【0039】
次に、出社、退社等の設定について説明する。
図5は、本実施形態における出社時間、退社時間、昼休み時間、及び残業開始時刻の設定に関するフローである。まず、ユーザは、表示操作部234により操作を行って、MFP2の設定モードを「出社時刻モード」に変更する。そうすると、MFP制御部221は、その変更された設定指示情報を受けとり、設定モードを「出社時刻モード」に設定する(S21)。
【0040】
そうすると、MFP制御部221は、「出社時刻を設定してください」を表示操作部234に表示させる(S22)。MFP制御部221は、出社時刻が入力されるまで待ち状態になる(S23で「No」へ進む)。そこで、ユーザは、表示操作部234を用いて、出社時刻を入力し設定を行う(S23で「Yes」へ進む)。
【0041】
その入力された出社時刻情報を受信したMFP制御部221は、その出社時刻情報を出社データとして記憶装置部230に格納する(S24)。
次に、ユーザは、表示操作部234により操作を行って、MFP2の設定モードを「退社時刻モード」に変更する。その変更された設定指示情報を受信したMFP制御部221は、設定モードを「退社時刻モード」に設定する(S25)。
【0042】
そうすると、MFP制御部221は、「退社時刻を設定してください」を表示操作部234に表示させる(S26)。MFP制御部221は、退社時刻が入力されるまで待ち状態になる(S27で「No」へ進む)。そこで、ユーザは、表示操作部234を用いて、退社時刻を入力し設定を行う(S27で「Yes」へ進む)。
【0043】
その入力された退社時刻情報を受信したMFP制御部221は、その退社時刻情報を退社データとして記憶装置部230に格納する(S28)。
次に、ユーザは、表示操作部234により操作を行って、MFP2の設定モードを「昼休み時刻モード」に変更する。そうすると、MFP制御部221は、その変更された設定指示情報を受けとり、設定モードを「昼休み時刻モード」に設定する(S29)。
【0044】
そうすると、MFP制御部221は、「昼休み時刻を設定してください」を表示操作部234に表示させる(S30)。MFP制御部221は、昼休み時刻が入力されるまで待ち状態になる(S31で「No」へ進む)。そこで、ユーザは、表示操作部234を用いて、昼休み時刻を入力し設定を行う(S31で「Yes」へ進む)。このとき、ユーザは、昼休み開始時刻と昼休み終了時刻とを入力する。
【0045】
その入力された昼休み時刻情報を受信したMFP制御部221は、その昼休み時刻情報を昼休みデータとして記憶装置部230に格納する(S32)。
次に、ユーザは、表示操作部234により操作を行って、MFP2の設定モードを「残業開始時刻モード」に変更する。そうすると、MFP制御部221は、その変更された設定指示情報を受けとり、設定モードを「残業開始時刻モード」に設定する(S33)。
【0046】
MFP制御部221は、「残業開始時刻を設定してください」を表示操作部234に表示させる(S34)。MFP制御部221は、残業開始時刻が入力されるまで待ち状態になる(S35で「No」へ進む)。そこで、ユーザは、表示操作部234を用いて、残業開始時刻を入力し設定を行う(S35で「Yes」へ進む)。このとき、ユーザは、残業開始時刻を入力する。
【0047】
その入力された残業開始時刻情報を受信したMFP制御部221は、その残業開始時刻情報を残業開始データとして記憶装置部230に格納する(S36)。
同図において、例えば、会社の始業時刻が「8:50」だとすると、MFP2に登録する出社時刻を「8:50」にセットする。また、昼休みの間が、「12:00〜12:45」だとすると、MFP2に登録する昼休み時刻を「12:00〜12:45」にセットする。
【0048】
また、会社の終業時間が「17:30」であれば、MFP2に登録する退社時刻を「17:30」にセットする。また、残業時刻の設定では、会社によりいろいろな規則が存在するが、残業開始時刻が「17:50」であれば、MFP2に登録する残業開始時刻を「17:50」にセットする。
【0049】
また、何時以降に休憩を取らなければならない場合は、図6の処理が実行される。
図6は、本実施形態における休憩時刻の設定に関するフローを示す。まず、ユーザは、表示操作部234により操作を行って、MFP2の設定モードを「休憩時刻モード」に変更する。そうすると、同図のフローがMFP制御部221により実行される。ここで、カウンタ変数n(n:正の整数)、予め設定された繰り返し回数をN(N:正の整数)で表す。予めnは初期化され、n=1となっている(S41)。
【0050】
まず、MFP制御部221は、その変更された設定指示情報を受けとり、設定モードを「休憩時刻1モード」に設定する(S42)。MFP制御部221は、「休憩時刻1を設定してください」を表示操作部234に表示させる(S43)。
【0051】
MFP制御部221は、休憩時刻が入力されるまで待ち状態になる(S44で「No」へ進む)。そこで、ユーザは、表示操作部234を用いて、休憩時刻を設定する(S44で「Yes」へ進む)。ここでは、ユーザは、表示操作部234を用いて、休憩時刻(休憩開始時刻と休憩終了時刻)を入力する。
【0052】
その入力された休憩時刻情報を受信したMFP制御部221は、その休憩時刻情報を休憩時刻1データとして記憶装置部230に格納する(S45)。その後、MFP制御部221は、カウンタnをインクリメントする(S46)。
【0053】
MFP制御部221は、「繰り返し回数N≧カウンタn」の間(S47で「Yes」へ進む)、S42〜S46の処理を繰り返す。
MFP制御部221は、「繰り返し回数N<カウンタn」になったら(S47で「No」へ進む)、当該設定フローを終了する。
【0054】
このように、例えば、「19:50〜20:00」に休憩をとる場合には、MFP2に登録する休懇時間1に「19:50〜20:00」をセットし、休憩が複数回あれば、休憩時間2に「22:00〜22:10」、休憩時間3に「23:00〜23:10」、・・・の様に複数回のセットを繰り返し登録する。この休憩時間の設定により、この間の休憩時間は残業時間としてカウントされないようにできる。
【0055】
また、食事手当ての設定において、何時以降に残業時間がまたがった場合は食事手当としてカウントできるようにすることもできる。この場合は、上記と同様で、食事手当時間1,2,3,などの設定ができるようにしておき、この設定項目に所定時刻を登録しておくことにより、その時間を過ぎた時点で食事手当てをカウントしていく事などができる。
【0056】
上記の食事手当や休懇時間等については、ユーザ毎に設定できるようにしておくこともできる。たとえば、ユーザが食事手当では無く別の項目の名前を登録しておき、この項目に対応する時間の範囲は、休憩としてカウントしないようにしたり、または2ずつカウントアップさせたりする等、MFP2のファーム設定の作り方で、設定項目を目的に合わせて色々変化させることも可能である。
【0057】
次に、本実施形態にかかる印刷システムの使用方法について説明する。まず、会社にMFP2が設置される。ユーザは、出社した場合、指紋認証デバイス8の上に指を置く。MFP2は、その指紋認証デバイス8より読み取った指紋データに基づいて認証することにより、その人の出社登録を行う。
【0058】
正常に認証登録が出来た場合は、「ピッピッ」の様な音または音声で「正常登録されました」などのメッセージを出力させたり、LCDパネル上に「正常登録完了」またはその人の名前を表示させたりするなどユーザに分かり易く知らせることができる。また、認証登録がエラーの場合は「ピー」と長いブザー音を出力させたり、LCDパネルに「認証エラー」とかを表示させたりして、ユーザに知らせることができる。
【0059】
それでは、この印刷システムの使用方法のフローについて説明する。
図7は、本実施形態における印刷システムのタイムレコーダ機能に基づく処理のフローを示す。指紋認証デバイス8にユーザの指が置かれた場合(S5で「Yes」へ進む)、指紋認証デバイス8はユーザの指が置かれたことを検出し、その検出信号を認証制御部223に出力する。その検出信号を受信した認証制御部223は、指紋認証デバイス8を駆動させてユーザの指紋データを読み取る(S51)。指紋データの読み取り後、MFP制御部221は、RTC228から現在の日時を取得する(S52)。
【0060】
次に、MFP制御部221は、認証制御部223により図4で予め登録していた指紋データとS51で読み取った指紋データとの照合を実行させる(S53)。照合の結果、指紋データが一致した場合(S54で「Yes」へ進む)、認証制御部223は、その旨を示す信号をMFP制御部221に送信する。
【0061】
MFP制御部221は、指紋データが一致した旨の信号を受信した場合、その指紋データに対応するユーザ名を記憶装置部230から取得する(S55)。そして、MFP制御部221は、そのユーザ名とS52で取得した日時情報とを記憶装置部230に格納する(S56)。
【0062】
そうすると、MFP制御部221は、例えば、「ピッピッ」の様な音または音声で「正常登録されました」などのメッセージを出力させたり、表示操作部234に「正常登録完了」またはその人の名前を表示させたりする(S57)。
【0063】
また、上記の照合の結果、指紋データが一致しなかった場合(S54で「No」へ進む)、認証制御部223は、その旨を示す信号をMFP制御部221に送信する。指紋データが一致しない旨の信号を受信したMFP制御部221は、例えば、「ピー」と長いブザー音を出力させたり、表示操作部234に「認証エラー」を表示させたりする(S58)。
【0064】
このように、指紋データに基づいて認証することにより、その人の出社及び退社を記録することができる。これを複数の社員が出社及び退社する場合に指紋認証デバイス8に指を置くだけで、MFP2の内部に出社及び退社の記録が全て登録されていく。
【0065】
次に、本実施形態にかかる印刷システムのタイムレコーダ機能により記録されたユーザの出社時刻、退社時刻等のデータを印刷する場合について説明する。
図8は、本実施形態における印刷システムのタイムレコーダ機能により記録されたユーザの勤怠データを印刷するフローである。まず、ユーザは、表示操作部234により操作を行って、MFP2の設定モードを「タイムレコーダ印刷モード」に変更する。その変更された設定指示情報を受信したMFP制御部221は、設定モードを「タイムレコーダ印刷モード」に設定する(S61)。
【0066】
MFP制御部221は、「印刷したい人の指を置いてください」を表示操作部234に表示させる(S62)。MFP制御部221は、表示操作部234にある一覧印刷キーが押下されるか(S63)、または指紋認証デバイス8に指が置かれる(S64)まで、待ち状態になる(S64で「No」へ進む)。
【0067】
指紋認証デバイス8にユーザの指が置かれた場合(S564「Yes」へ進む)、指紋認証デバイス8はユーザの指が置かれたことを検出し、その検出信号を認証制御部223に出力する。その検出信号を受信した認証制御部223は、指紋認証デバイス8を駆動させてユーザの指紋データを読み取る。
【0068】
次に、MFP制御部221は、認証制御部223により図4で予め登録していた指紋データとS51で読み取った指紋データとの照合を実行させる(S65)。照合の結果、指紋データが一致した場合、認証制御部223は、その旨を示す信号をMFP制御部221に送信する。
【0069】
MFP制御部221は、指紋データが一致した旨の信号を受信した場合、その指紋データに対応するユーザ名を記憶装置部230から取得し、そのユーザについての勤怠情報を集計する(S66)。
【0070】
その集計結果の算出後、MFP制御部221は、その集計内容を印刷制御部241に出力すると、印刷制御部241は印刷機構部242を制御して帳票を印刷させる(図9、図10参照)(S67)。
【0071】
また、S63において、一覧印刷キーが押下された場合(S63で「Yes」へ進む)、MFP制御部221は「暗証番号を入力してください」を表示操作部234に表示させる(S68)。このとき、例えば、管理者が、特定の暗証番号を入力すると、MFP制御部221は、その入力された暗証番号と予め記録装置部230に格納されている暗証番号とを照合し一致するか否かを判断する(S69)。
【0072】
S69で暗証番号が一致した場合、MFP制御部221は設定モードを「タイムレコーダ一覧印刷モード」に設定する(S70)。
そうすると、MFP制御部221は、記憶装置部230に格納されている全ユーザを各個人別に集計する(S71)。その集計結果の算出後、MFP制御部221は、その集計内容を印刷制御部241に出力すると、印刷制御部241は印刷機構部242を制御して帳票(勤怠状況一覧リスト)を出力させる(図11参照)(S72)。これにより、社員全員の各個人の勤怠情報が出力される。
【0073】
図9は、図8のS66、S67の詳細なフローを示す。まず、MFP制御部221は、指紋認証(S65)で認証されたユーザに関する勤怠データ(図7で記録されるログ)を記憶装置部230から取得する(S81)。なお、本実施形態では、ここで取得されるログは、当該印刷実行時に該当する月内でのログであるが、これに限定されず、MFP2の設定によっては、任意の月のログを取得することができる。
【0074】
次に、MFP制御部221は、図5及び図6で設定した出社データ、退社データ、昼休みデータ、残業開始データ、休憩時刻nデータ等を記録装置部230より取得する(S82)。
【0075】
MFP制御部221は、S81で取得した勤怠データのうちの一日分の出社時刻及び退社時刻を読み出する。そして、MFP制御部221は、S82で取得した設定情報に基づいて、遅刻、半休、早退、食事付等を判定する(S83)。
【0076】
例えば、「出社データ 8:50」、「退社データ 17:30」、昼休みデータ「12:00〜12:45」、「残業開始時刻 17:50」、「食事手当て 19:00」、「休憩時刻1 22:50〜23:00」で設定されている場合を例に説明する。ログの出社時刻が8:50、ログの退社時刻が18:50の場合には、残業時間「1:00」と判定される。また、ログの出社時刻が8:50、ログの退社時刻が12:00の場合には、半休と判定される。また、ログの出社時刻が8:50、ログの退社時刻が20:00の場合には、残業時間「2:10」、食事手当て「1回」と判定される。また、ログの出社時刻が8:50、ログの退社時刻が23:30の場合には、休憩時刻1をまたぐため、その時間帯(「休憩時刻1 22:50〜23:00」)の残業時間はカウントされず、残業時間「5:30」とされる。
【0077】
S83の判定終了後、MFP制御部221は、出社時刻、退社時刻、及びその判定内容を出力用メモリに格納する(S84)。
MFP制御部221は、読み出したログに含まれる日数分S83,S84を繰り返す(S85)。
【0078】
全日数分S83,S84の処理を行った後、MFP制御部221は、その日数分についての合計等(例えば、当該月の総勤務時間、総残業時間)を算出して出力用メモリに出力する(S86)。印刷制御部241は、出力用メモリに形成されたデータに基づいて、印刷機構部242を制御して、勤怠管理表(図10参照)を出力する。なお、S86では、合計だけでなく当該月の所定の項目の平均(例えば、平均勤務時間、平均残業時間、平均出社時間、平均退社時間等)を算出してもよい。
【0079】
図10は、本実施形態における勤怠管理表の一例を示す。同図の勤怠管理表30は、月単位で出力されるものである。勤怠管理表30は、「出社時間」、「退社時間」、「項目」、「残業時間」、「食事」、「備考」が日ごとに印刷されている。「項目」には、遅刻、半休、早退等の情報が印刷される。
【0080】
図10に示すように、本実施形態にかかる印刷システム1により、ユーザごとに勤怠データの集計を行うことができる。
図11は、図8のS72で出力される勤怠状況一覧リストを示す。同図の勤怠管理表35は、月単位で各ユーザの「残業時間」の合計時間、「深夜残業時間」の合計時間、「食事手当て」の回数及び単価、「有給」の回数、「休出(休日出勤)」の回数、「半休」の回数が印刷されるものである。
【0081】
この勤怠管理表35は、図9の処理を集計の対象となるユーザの人数分繰り返して、各印刷項目を集計して出力したものである。
なお、S70の一覧印刷モードは、各個人がその月に出勤した1ヶ月単位の一覧を出力するモードであるが、もちろん集計されたデータで勤怠だけの出勤状況だけを抜き出し、有休が1日、欠勤1日、休出1日とかの集計データとしての出力も可能である。
【0082】
このように、一括してすべての人のデータを対象に各ユーザごとに集計された勤怠データを、紙に一覧印刷することもできる。
なお、MFP2は、登録された情報を、MFP2内部のハードディスク、フラッシュメモリ、EEPROMなどの不揮発性メモリに記憶しておくことができる。したがって、MFP2の電源をオフにされてしまった場合でも、登録された出社及び退社データを失うことなく保存しておくことが可能である。
【0083】
また、MFPの内部にRTCを持っており、RTCの計時機能を利用してタイムレコーダとして利用することができる。また、各個人別に、遅刻、早退、半休、早退、残業などの項目に対し、自動的に算出して月ごとの一覧印刷をできる。これにより、大幅な経費削減となり、人手による集計がいらないため人為的なミスがなくなる。
【0084】
以上より、印刷システムに、生体認証によるタイムレコーダ機能を搭載することで、個人ごとの時刻管理の容易化、及び省スペース化が図れる。また、MFP(またはプリンタ)とタイムレコーダの2つを購入する場合に比べ、コスト的にも有利となる。
【0085】
また、タイムレコーダ機能により記録された勤怠データを個人別に月度に出力することができることにより、当該印刷システムのみでユーザの勤怠管理の全てを行うことができるので、勤怠データの一元管理ができる。
【0086】
また、指紋認証機能は、タイムレコーダ用の個人を特定するための個人認証に用いられると共に、MFP(プリンタ)の利用の際に秘密文書データの印刷許可のための認証用としても利用可能である。すなわち、MFPの文書印刷機能を利用する際に、指紋認証デバイス8を利用者認証用のデバイスとして用いることができる。この場合、出社/退社時の認証と区別する必要があるので、いずれの認証を使用するかのモード切り替えの機能を指紋認証デバイス8に備えさせる必要がある。
【0087】
例えば、MFP2には、内部のHDDに記憶されているまたはネットワーク上のサーバに格納されている機密文書データを、利用者認証の上で印刷出力可能にする機能があってもよい。この場合には、この認証印刷を行う際に、認証モードの切り替えを行って、秘密文書データの印刷許可のための認証用モードにしてもよい。
【0088】
また、RTC228は、電波時計式のRTCを用いてもよいし、RTCの代わりにインターネットを経由してタイムスタンプ局(時刻認証局)へ時刻情報を問い合わせる機能を有する装置を用いてもよい。
【0089】
(実施形態2)
第1の実施形態では、指紋認証デバイス8を用いて記録された出社時刻及び退社時刻を基にして、残業や早退などの情報をプリンタ内部に記憶しており、これらの情報を一覧印刷により紙に出力して、各個人ごとの月毎の勤怠データを確認することは可能である。しかしなから、月の途中で自分の勤怠状況が知りたい場合には、より簡便な方法で自分の勤怠状況を確認できることが望まれる。
【0090】
そこで、本実施形態では、プリンタがLANに接続されている場合は、各個人が、自分のパソコンで、専用のアプリケーションソフトウェア(以下、専用アプリケーションという)でプリンタにアクセスし、自分の勤怠データを確認できる印刷システムについて説明する。この印刷システムにより、さらに使い勝手が向上する。
【0091】
図12は、本実施形態における印刷システムを示す。印刷システム1は、MFP2とサーバ40とPC41とがLANにより接続されている。サーバ40は、ネットワークの管理を行うサーバである。PC41は、各ユーザが使用するパーソナルコンピュータである。
【0092】
PC41には、LANを経由してMFP2にアクセスし、MFP2に格納されている自分の勤怠データを確認できる専用アプリケーションがインストールされている。
この専用アプリケーションは、例えば「勤怠管理ソフトウェア」などのアプリケーションソフトウェアであり、この専用アプリケーションを立ち上げるとLANを経由してプリンタ内の勤怠データをPC41に取り込むことができるアプリケーションである。
【0093】
このようなネットワーク環境下でその専用アプリケーションを用いることにより、各個人が自身の勤怠の状況を確認したり、また、管理者が各個人の勤怠の状況を把握したりすることできる。
【0094】
これにより、勤怠状況を途中経過でも把握できるため、勤怠の計画が立てやすくなり、管理しやすいメリットがある。
また、PC41を用いてこの専用アプリケーション側で見ている勤怠データに関して、その内容の編集及び消去を特定の管理者のみ操作が可能にしておく(すななち、権限のないユーザは読み取りのみ可能にしておく)ことで、偽造防止を図ることができる。また、勤怠データもバックアップのために保存することも可能である。
【0095】
このように紙だけでなく、データで管理も出来るようにすることにより、管理しやすいというメリットが出てくる。
以上より、本実施形態では、MFPによる紙での印刷から、パソコン側で勤怠の状況を専用アプリケーションでさらに管理できる様にしたことにより、データのバックアップと勤怠の確認を瞬時に行うことができる。
【0096】
なお、MFPには、インターフェースが複数あるため、本実施形態のLANの部分をセントロニクスまたはUSBデバイスなどに置き換えても同様の動作が可能である。
(実施形態3)
第1の実施形態では、指紋認証のデータ認証をMFP2の内部のファームウェアで実現したが、本実施形態ではセキュリティ面を考慮し、指紋認証に必要な機能(デバイス)を指紋認証デバイス8側に備えさせる。このとき、指紋認証デバイス8には、認証制御部223、大容量のフラッシュメモリ、及び時間管理用のRTC228等を搭載しておく必要がある。
【0097】
この場合、MFP側では、前述した個人登録情報、出社、退社時間等の登録情報を設定後、USBホストデバイス経由で指紋認証デバイスにそれらの登録情報を送信する。その後は、指紋認証デバイス側のみで、勤怠データ及び指紋認証に関する管理をすることができる。
【0098】
このようにすることにより、MFP内に個人情報等を格納する必要がなくなる。したがって、MFPを廃棄する場合にも、MFP本体のみ廃棄することも可能になる。ただし、指紋認証デバイスが内蔵タイプの場合には、指紋認証デバイス部分を取り外しが可能な様に設計する必要がある。
【0099】
以上より、本発明にかかる印刷システムは、会社にあるプリンタやMFP等の印刷システムに、指紋認証等の生体認証を使ったタイムレコーダ機能を搭載させることにより、個人ごとの時刻管理の容易化、及び省スペース化が図れる。
【0100】
また、出社及び退社の際に、タイムレコーダのスタンプの代わりに、この印刷システムで指紋認証を行うことで、遅刻、早退、欠勤、有休などの管理をプリンタ内に記憶しておき、すべての勤怠管理を自動で行ってしまうことにより、わざわざ集計するという手間を大幅に削減することができる。
【0101】
なお、実施形態1〜3において、各ユーザを認証するために指紋認証を用いたが、これに限定されない。例えば、掌紋、手の甲の静脈パターン、目の虹彩や声紋や顔の特徴、遺伝子情報DNA等の本人の生体的特徴や特性といった、個人特有の情報データであればよい。
【0102】
更に、上記実施形態では、指紋認証デバイスにより指紋認証を行う例を示したが、他の個人認証方法として、RFIDなどの無線カードデバイスに利用者の生体識別情報を記憶させ、この情報を使用して個人を特定する方法を採用することも出来る。
【0103】
なお、本発明は、以上に述べた実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または形状を取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】実施形態1における印刷システム1の背面に設けられたインターフェース部を示す。
【図2】実施形態1における指紋認証デバイス8を有する印刷システム1を示す。
【図3】実施形態1における印刷システム1の構成概要を示す。
【図4】実施形態1におけるMFP2への個人登録のフローを示す。
【図5】実施形態1における出社時間、退社時間、昼休み時間、及び残業開始時刻の設定に関するフローである。
【図6】実施形態1における休憩時刻の設定に関するフローを示す。
【図7】実施形態1における印刷システムのタイムレコーダ機能に基づく処理のフローを示す。
【図8】実施形態1における印刷システムのタイムレコーダ機能により記録されたユーザの勤怠データを印刷するフローである。
【図9】図8のS66、S67の詳細なフローを示す。
【図10】実施形態1における勤怠管理表の一例を示す。
【図11】図8のS72で出力される勤怠状況一覧リストを示す。
【図12】実施形態2における印刷システムを示す。
【符号の説明】
【0105】
1 印刷システム
2 MFP
3 インターフェース部
4 セントロニクス仕様のポート
5 USBデバイス用のポート
6 通信ポート
7 USBホストデバイスポート
8 指紋認証デバイス
210 スキャナ部
211 読取機構部
220 MFPメイン部
221 MFP制御部
222 読取機構制御部
223 認証制御部(認証エンジン)
224 表示操作制御部
225 FAX通信制御部
226 LAN通信制御部
227 インターネット通信制御部
228 RTC
229 記憶装置制御部
230 記憶装置部
234 表示操作部
240 プリンタ部
241 印刷制御部
242 印刷機構部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データを所定の媒体に印刷する印刷システムにおいて、
ユーザを識別する情報であるユーザ識別情報を設定するユーザ識別情報設定手段と、
前記ユーザの固有の生体特徴情報を取得する生体特徴情報取得手段と、
前記ユーザ識別情報と前記生体特徴情報とが関連付けられて格納される第1の格納手段と、
前記取得した生体特徴情報に基づいて、前記ユーザを認証する認証手段と、
現在の日時情報を取得する日時情報取得手段と、
前記認証手段と前記日時情報取得手段により前記ユーザが認証された日時情報と前記ユーザ識別情報とが関連付けられた情報である認証履歴情報が格納される第2の格納手段と、
を備えることを特徴とする印刷システム。
【請求項2】
前記生体特徴情報は、前記ユーザの指紋、掌紋、手の甲の静脈パターン、目の虹彩、声紋、顔の特徴、及び遺伝子情報のうちのいずれかである
ことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記印刷システムは、さらに、
出社時刻、退社時刻、昼休み開始時刻及び昼休み終了時刻、残業開始時刻、休憩時刻のうちの少なくともいずれかの時刻情報を設定する時刻設定手段と、
前記時刻設定手段により設定された時刻情報に基づいて、前記第2の格納手段に格納された前記ユーザ毎の前記認証履歴情報から月ごとの集計情報を算出する集計手段と、
前記集計情報を印刷する印刷手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記集計手段は、
前記時刻設定手段により設定された前記時刻情報に基づいて、前記第2の格納手段に格納された前記ユーザ毎の前記認証履歴情報から、該ユーザの勤怠状況を判定する勤怠状況判定手段を有し、
前記印刷手段は、前記勤怠状況判定手段により判定された判定結果を集計情報と共に出力する
ことを特徴とする請求項3に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記印刷システムは、さらに、
ネットワークを介して接続されて前記第2の格納手段にアクセス可能な外部装置を備え、
前記外部装置により前記前記第2の格納手段に格納された前記認証履歴情報が取得可能であることを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−172556(P2007−172556A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−373118(P2005−373118)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(000104124)カシオ電子工業株式会社 (601)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】