説明

原稿搬送装置、原稿読取装置、画像形成装置

【課題】原稿搬送装置の部品点数を削減すると共にコストを低減する。
【解決手段】ピックアップローラ210、ピックアップアーム230からなるピックアップユニットの駆動に伴って移動する前記フィラー部材250の位置によってフィラー部材250の揺動を禁止又は容認するフィラーストッパ280を備え、フィラー部材250はピックアップユニットが非ピックアップ状態のときフィラー部材250の一定角度以上の揺動を禁止し、フィラー部材の一定角度以内での揺動で原稿束Sの有無を検出すると共に、原稿束Sがセットされたときされた原稿束Sに当接して原稿束の挿入位置を規制し、ピックアップユニットがピックアップ状態のときフィラー部材250の揺動を許容し、ピックアップされた原稿S1が通過できる状態とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は原稿搬送装置、原稿読取装置、画像形成装置に係り、原稿テーブルにセットされた原稿束から原稿を一枚ずつ送出するピックアップ動作をなすピックアップ状態と、前記ピックアップ動作をなさない非ピックアップ状態のいずれかになるよう駆動されるピックアップユニットと、前記ピックアップユニットから揺動可能に垂下され前記原稿テーブルにセットされた原稿に押されて揺動するフィラー部材及び前記フィラー部材の揺動により前記原稿束の有無を検出するセンサを備える原稿検出装置と、を具備する原稿搬送装置、この原稿搬送装置を備える原稿読取装置、及びこの原稿読取装置を備える画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置等に適用される画像読取装置においては、原稿束から原稿を1枚ずつ分離して読取り位置に搬送して、原稿に記載された画像を読取るために、原稿載置台に設置された原稿を読取り位置に向かって搬送する搬送手段を有し、当該搬送手段は原稿の搬送経路を挟んで対向し、互いに原稿の搬送方向に原稿を搬送する複数対の搬送手段を有する原稿搬送装置が使用されている。
【0003】
このような原稿搬送装置には原稿の位置を設定するためシャッタが配置されている。これらのシャッタとしては様々な構成のものが提案されている。
【0004】
特許文献1には、給紙ローラの上流側にてADFカバーに自由揺動状態に吊設されたシャッタと、ピックアップアームに設けられて、該ピックアップアームが待機状態のときに前記シャッタが原稿トレイに載置される原稿の先端位置を規制するように該シャッタの揺動を制止し、且つピックアップアームが原稿と接触する方向へ作動することにより該シャッタの制止を解除するストッパと、待機状態のピックアップアームを原稿と接触する方向へ移動させるシャッタ解除機構とを具備するものが記載されている
【0005】
また、特許文献2には、ピックアップローラと分離部の間に、原稿の先端位置を規制するシャッタを設け、このシャッタで通紙経路が塞がるようにして、ピックアップローラの送り出しの位置への移動に連動してシャッタが回避位置に移動するものが記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、原稿を送り込みむピックアップローラとピックアップローラを保持するピックアップアームを持ち、原稿種類情報により、ピックアップアームの原稿送り込み力が適した大きさとなるように、モータの回転数を制御するものが記載されている。
【0007】
【特許文献1】特許3744518号公報
【特許文献2】特開2004−115164公報
【特許文献3】特開2007−254146公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来原稿搬送装置の原稿束を原稿トレイにセットするとき原稿束の位置を規制するため機能を果たすための機構に関しては様々なものが採用されているが、シャッタ機能を実現するシャッタ部材は個別の専用部材として設けられているのが現状である。しかしながら、部品点数削減の観点からこのようなシャッタ部品についても他の部品と兼用することが求められる。
【0009】
そこで本発明は、シャッタを構成するシャッタ部材を他の部品と兼用することができるようにして、部品点数を削減すると共にコストを低減することができる原稿搬送装置、原稿読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、原稿テーブルにセットされた原稿束から原稿を一枚ずつ送出するピックアップ動作をなすピックアップ状態と、前記ピックアップ動作をなさない非ピックアップ状態のいずれかになるよう駆動されるピックアップユニットと、前記ピックアップユニットから揺動可能に垂下され前記原稿テーブルにセットされた原稿に押されて揺動するフィラー部材及び前記フィラー部材の揺動により前記原稿束の有無を検出するセンサを備える原稿検出装置と、を具備する原稿搬送装置において、前記ピックアップユニットの駆動に伴って移動する前記フィラー部材の位置によって前記フィラー部材の揺動を禁止又は容認する固定部材を備え、前記固定部材は、前記ピックアップユニットが非ピックアップ状態のとき前記フィラー部材の一定角度以上の揺動を禁止し、前記フィラー部材の一定角度以内での揺動で原稿束の有無を検出すると共に、前記原稿束がセットされたときされた原稿束に当接して原稿束の挿入位置を規制し、前記ピックアップユニットがピックアップ状態のとき前記フィラー部材の揺動を許容し、ピックアップされた原稿が通過できる状態とすることを特徴とする原稿搬送装置である。
【0011】
請求項2の発明は、請求項1記載の原稿搬送装置において、前記ピックアップユニットは、ピックアップ状態では下降位置に配置され前記原稿束の上側に接触して最上位置に配置され原稿をピックアップし、非ピックアップ状態では上側位置に配置され前記原稿束と非接触状態となるピックアップローラと、前記ピックアップローラを前記上側位置と前記下側位置とに駆動する駆動部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の原稿搬送装置において、前記フィラー部材の基部は前記ピックアップローラの回転軸と同軸に軸支されていることを特徴とする。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか記載の原稿搬送装置において、前記センサは発光部と受光部とを備えた透過式であり、フィラー部材の基部と反対側に形成された遮光部による光路遮断によって原稿の有無を検知することを特徴とする。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1乃至4いずれか記載の原稿搬送装置において、前記フィラー部材は、原稿の幅方向の中央線に対して幅方向に略線対象の2個所に配置されていることを特徴とする。
【0015】
請求項6の発明は、請求項1乃至4いずれか記載の原稿搬送装置において、前記フィラー部材は、前記原稿の幅方向に3個以上に配置されていることを特徴とする。
【0016】
請求項7の発明は、請求項1乃至6いずれか記載の原稿搬送装置を備えることを特徴とする原稿読取装置である。
【0017】
請求項8の発明は、請求項7記載の原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る原稿搬送装置によれば、原稿の有無を検出するために用いる原稿検証津装置のフィラー部材を必要に応じて原稿を揃えるシャッタとしての機能を果たすようにできるので、部品点数を削減すると共にコストを低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下本発明を実施するための最良の形態としての実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0020】
以下実施例に係る画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は実施例に係る電子写真方式の複写機やプリンタ装置等の画像形成装置を概念的に示す断面図である。本実施例の画像形成装置は、その主な構成としては、原稿を読み取る読取ユニット111、画像を形成する画像形成部112、原稿搬送装置300、この原稿搬送装置300から送り出される原稿をスタックする原稿排紙トレイ114、給紙カセット115乃至118を備える給紙部119、記録用紙をスタックする排紙部(排紙トレイ120)により構成してある。
【0021】
そして、原稿搬送装置300の原稿台121上に原稿束Sをセットして図示せぬ操作部での操作、例えばプリントキーの押下操作をすると、最上位の原稿S1がピックアップローラ210の回転により矢印B1方向へ送り出され、原稿搬送ベルト123の回転により、読取ユニット111に固定されたコンタクトガラス124上へ給送され、そこで停止する。コンタクトガラス124上に載置された原稿の画像は、画像形成部112とコンタクトガラス124の間に位置する読取装置125によって読み取る。読み取り装置125は、コンタクトガラス124上の原稿を照明する光源126、原稿画像を結像する光学系127、原稿画像を結像させるCCD等からなる光電変換素子128等を有している。画像読み取り終了後、原稿を原稿搬送ベルト123の回転により矢印B2方向へ搬送して原稿排紙トレイ114上へ排出する。このように、原稿を1枚ずつコンタクトガラス124上へ給送して原稿画像を画像読取ユニット111によって読み取る。
【0022】
一方、画像形成部112の内部には、像担持体である感光体130が配置してある。感光体130は、図において時計方向に回転駆動し、帯電装置131によって表面を所定の電位に帯電させる。また、書き込みユニット132からは、読み取り装置125によって読み取った画像情報に応じて光変調したレーザ光Lを照射し、帯電させた感光体130の表面をこのレーザ光Lで露光し、これによって感光体130の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置133を通るとき、対向する転写装置134によって感光体130と転写装置134の間に給送された記録媒体Pに転写する。トナー像転写後の感光体130の表面は、クリーニング装置135によって清掃する。
【0023】
画像形成部112の下部に配置した複数の給紙カセット115乃至118には、紙等の記録媒体Pを収容してあり、いずれかの給紙カセット115乃至118から記録媒体Pを矢印B3方向へ送り出し、その記録媒体Pの表面に、上述のように感光体130の表面に形成したトナー像を転写する。次に、記録媒体Pを矢印B4で示すように画像形成部112内の定着装置136を通し、熱と圧力の作用によって記録媒体Pの表面に転写されたトナー像を定着させる。定着装置136を通った記録媒体Pを排出ローラ対137によって搬送し、矢印B5で示すように排紙トレイ120へ排出し、スタックする。
【0024】
次に原稿搬送装置300について説明する。図2は原稿搬送装置の概略構成を示す断面図、図3は原稿搬送装置の要部を示す斜視図、図4は原稿搬送装置の要部を示す断面図である。原稿搬送装置300において、給紙トレイ310上に積載された複数枚の原稿からなる原稿束Sは、給紙ユニット200でカバー部材290内部に形成された搬送路320へと順次繰り込まれ、搬送路320に沿って適宜配置された搬送ローラ330によって下流へと搬送され、搬送路320の最下流端に配置された排出ローラ340によって排紙トレイ350へと排出されるようになっている。
【0025】
ここで、給紙ユニット200は、回転駆動されて束状態に複数重ねられた原稿束Sから最上の原稿S1を引き込むピックアップローラ210と、前記ピックアップローラ210からの原稿S1を前記搬送路320に送出するフィードローラ220と、前記フィードローラ220の回転軸を中心に前記ピックアップローラ210を揺動可能に支持し、図示していない駆動手段で駆動されるピックアップアーム230と、前記ピックアップアーム230と対向して設けられるリバースローラ240と、フィードローラ220の軸部から揺動可能に垂下され、前記ピックアップローラ210で引き込まれた原稿S1に押されて下流側に向け傾動する原稿の状態検出用のフィラー部材250と、原稿テーブル270の下部に配置され、このフィラー部材250で光が遮られることで、原稿テーブル270の有無を検出するセンサ部材260と、前記原稿テーブル270の下部に下方に向け突出形成され、前記フィラー部材250の揺動を禁止する固定部材としてのフィラーストッパ280とを備えてなる。
【0026】
ピックアップローラ210及びフィードローラ220は、上位装置の制御により図示しない駆動モータで回転駆動される。前記ピックアップローラ210はピックアップアーム230と共にピックアップユニットをなす。ピックアップアーム230はフィードローラ220と同軸に揺動可能に配置され、前記ピックアップローラ210を支持している。ピックアップアーム230は、ピックアップローラ210を駆動して上方に位置してピックアップローラ210が原稿束Sに接触しない非ピックアップ状態と、下方に位置してピックアップローラ210が原稿束Sに接触して最上位の原稿S1を取り込むピックアップ動作をなすピックアップ状態のいずれかになるように駆動される。
【0027】
フィラー部材250は、図3に示すように、ピックアップローラ210を挟んで2個所、即ちピックアップされる原稿束Sの紙幅の中央線に線対称に配置されている。フィラー部材250は、その基部251を前記ピックアップローラ210の軸211と同軸に支持され、下方に向け揺動可能に垂下されている。
【0028】
また、各フィラー部材250の下部は遮光部252として原稿テーブル270の切込部271から下方に挿入されており、原稿テーブル270の下側には、フィラー部材250の先端部を検出するセンサ部材260が配置されている。本例では、センサ部材260は、発光部と受光部とを備えた透過型の光センサであり、フィラー部材250の遮光部252がセンサ部材260の光路の遮断を検出して、原稿束Sを検出する。
【0029】
ピックアップユニットが非ピックアップ状態の場合であって原稿テーブル270に原稿束Sがセットされていないと、フィラー部材250は下方に垂下して遮光部252がセンサ部材260の光路を遮断するため原稿束Sはセットされていないとされる。一方原稿テーブル270に原稿束Sがセットされると、フィラー部材250は原稿束Sで押されて傾動し、フィラー部材250の遮光部252がセンサ部材260の光路から外れ、原稿束Sがセットされているとする。
【0030】
また、フィラー部材250は、前記フィラーストッパ280に接触する係止部253を備える。この係止部253は、基部251と遮光部252との間に形成され、ピックアップローラ210が上方に位置する非ピックアップ状態の場合であって、所定角度以上揺動したときフィラーストッパ280に当接し、ピックアップローラ210が原稿束Sに接触するピックアップ状態のときフィラーストッパ280に当接しないように形成されている。
【0031】
前記フィラーストッパ280は、前記フィラー部材250の揺動経路上に配置されている。このフィラーストッパ280は、ピックアップユニットが非ピックアップ状態のとき前記フィラー部材250に接触してフィラー部材250の所定角度以上の揺動を禁止する。
【0032】
更に、フィラーストッパ280は、ピックアップユニットがピックアップ状態のとき前記フィラー部材250の係止部253に接触することなくフィラー部材250揺動を許容する。
【0033】
次に原稿搬送装置300の作動について説明する。図5乃至図7は原稿搬送装置の動作を示す側面図である。まず、ピックアップユニットが非ピックアップ状態であるときについて説明する。原稿テーブル270に原稿束S配置されていない状態では、フィラー部材250は侍従で垂れ下がっており、遮光部252がセンサ部材260の光路を遮蔽して、センサ部材260により原稿束Sがセットされていないことが検知される(図4参照)。
【0034】
一方原稿束Sが配置されると、図6に示すように、フィラー部材250は原稿束Sで押されて傾動して、の端部がフィラー部材250に接触して、フィラー部材250は傾動する。すると、フィラー部材250の係止部253がセンサ部材260の光路を遮蔽して、センサ部材260により、原稿束Sがセットされたことが検知される。また、センサ部材260は所定角度傾動すると係止部253がフィラーストッパ280に接触してフィラー部材250の揺動は禁止され、フィラー部材250により原稿束Sの位置が規制され、Sをこれ以上奥に押し込むことができなくなる。従ってこの状態でフィラー部材250は原稿束Sの位置を規制するシャッタ部材の機能をなす。
【0035】
次にピックアップユニットがピックアップ状態であるときについて説明する。図6に示すように、ピックアップ状態では、フィラー部材250の係止部253は、フィラーストッパ280の下方に位置し、フィラー部材250が傾動しても、係止部253はフィラーストッパ280には接触しない。このため、フィラー部材250は、図7に示すように、ピックアップローラ210で取り込まれた原稿S1に押されて、回動することとなる。そして、原稿S1は、フィードローラ220とリバースローラ240との間を経て更に奥側に送られることとなる。
【0036】
なお、前記例では、フィラー部材及びセンサ部材を2組、搬送される原稿の紙幅方向の中心に対して略線対称の位置に配置した例を示したが、フィラー部材及びセンサ部材の組は3組以上を紙幅に沿って配置することができる。この場合、どのセンサ部材で原稿のセットを検出したかに基づいて原稿の幅寸法を推定することができる。
【0037】
以上説明したように本例に係る原稿搬送装置によれば、フィラー部材を原稿の所定以上奥側への押し込みを防止するためのシャッタ部材としての機能を兼ねるようにしているので、機構を単純なものとしてコスト低減を図ることができる。
【0038】
また、本発明によれば、フィラー部材はピックアップユニットに回転可能に支持されているので、ピックアップユニットの非ピックアップ状態及びピックアップ状態の変更によりフィラー部をストッパ部材として設定、又は設定解除することができ、フィラー部材駆動のための特別な機構を備える必要がなく、コスト低減を図ることができる。
【0039】
また、本発明によれば、フィラー部材をピックアップローラの軸と同軸に配置しているので、フィラー部材取り付けのための特別の部材を設ける必要がなくコストの低減を図ることができる。
【0040】
また、本発明によれば、ピックアップユニットに垂下されたフィラー部材を原稿テーブル下方のセンサ部材で検出するので、原稿搬送路の状態の影響を受けることなく正確な原稿検出ができる。
【0041】
また、本発明によれば、フィラー部材を通紙される原稿の紙幅の中心に対して、略線対象に2個所に設けるようにしたので、原稿をセットしたときに、原稿に偏った力が働くことがなく、確実な原稿セットを促すことができる。
【0042】
また、フィラー部材を3個以上設けるとセンサ部材の検知結果に基づいて原稿の幅方向の大きさを推定できる他、大きな原稿を多数のフィラー部材で受けることができ原稿にかかる折れなどのストレスを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施例に係る電子写真方式の複写機やプリンタ装置等の画像形成装置を概念的に示す断面図である。
【図2】原稿搬送装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】原稿搬送装置の要部を示す斜視図である。
【図4】原稿搬送装置の要部を示す断面図である。
【図5】原稿搬送装置の動作を示す側面図である。
【図6】原稿搬送装置の動作を示す側面図である。
【図7】原稿搬送装置の動作を示す側面図である。
【符号の説明】
【0044】
111 読取ユニット
112 画像形成部
114 原稿排紙トレイ
115〜118 給紙カセット
119 給紙部
120 排紙トレイ
121 原稿台
123 原稿搬送ベルト
124 コンタクトガラス
125 装置
126 光源
127 光学系
128 光電変換素子
130 感光体
131 帯電装置
132 ユニット
133 現像装置
134 転写装置
135 クリーニング装置
136 定着装置
137 排出ローラ対
200 給紙ユニット
210 ピックアップローラ(ピックアップユニット)
211 軸
220 フィードローラ
230 ピックアップアーム(ピックアップユニット)
240 リバースローラ
250 フィラー部材
251 基部
252 遮光部
253 係止部
260 センサ部材
270 原稿テーブル
271 切込部
280 フィラーストッパ(固定部材)
290 カバー部材
300 原稿搬送装置
310 給紙トレイ
320 搬送路
330 搬送ローラ
340 排出ローラ
350 排紙トレイ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿テーブルにセットされた原稿束から原稿を一枚ずつ送出するピックアップ動作をなすピックアップ状態と、前記ピックアップ動作をなさない非ピックアップ状態のいずれかになるよう駆動されるピックアップユニットと、前記ピックアップユニットから揺動可能に垂下され前記原稿テーブルにセットされた原稿に押されて揺動するフィラー部材及び前記フィラー部材の揺動により前記原稿束の有無を検出するセンサを備える原稿検出装置と、を具備する原稿搬送装置において、
前記ピックアップユニットの駆動に伴って移動する前記フィラー部材の位置によって前記フィラー部材の揺動を禁止又は容認する固定部材を備え、
前記固定部材は、
前記ピックアップユニットが非ピックアップ状態のとき前記フィラー部材の一定角度以上の揺動を禁止し、前記フィラー部材の一定角度以内での揺動で原稿束の有無を検出すると共に、前記原稿束がセットされたときされた原稿束に当接して原稿束の挿入位置を規制し、
前記ピックアップユニットがピックアップ状態のとき前記フィラー部材の揺動を許容し、ピックアップされた原稿が通過できる状態とすることを特徴とする原稿搬送装置。
【請求項2】
前記ピックアップユニットは、ピックアップ状態では下降位置に配置され前記原稿束の上側に接触して最上位置に配置され原稿をピックアップし、非ピックアップ状態では上側位置に配置され前記原稿束と非接触状態となるピックアップローラと、
前記ピックアップローラを前記上側位置と前記下側位置とに駆動する駆動部と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の原稿搬送装置。
【請求項3】
前記フィラー部材の基部は前記ピックアップローラの回転軸と同軸に軸支されていることを特徴とする請求項1又は2記載の原稿搬送装置
【請求項4】
前記センサは発光部と受光部とを備えた透過式であり、フィラー部材の基部と反対側に形成された遮光部による光路遮断によって原稿の有無を検知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の原稿搬送装置。
【請求項5】
前記フィラー部材は、原稿の幅方向の中央線に対して幅方向に略線対象の2個所に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の原稿搬送装置。
【請求項6】
前記フィラー部材は、前記原稿の幅方向に3個以上に配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の原稿搬送装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか記載の原稿搬送装置を備えることを特徴とする原稿読取装置。
【請求項8】
請求項7記載の原稿搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−18412(P2010−18412A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−182271(P2008−182271)
【出願日】平成20年7月14日(2008.7.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】