説明

取付金具

【課題】建造物を傷つけることなく,構造物に対して強固に取付ける。
【解決手段】構造物10の片面に当接する本体ベース10と,本体ベースに保持された支持部材5と,構造物の反対面に当接するあて板20と,本体ベースとあて板を締め付ける挟持具30とを備えてなる取付金具1において,前記あて板は,内面に前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向の投影面より広い幅を有する当付面21を,当該当付面が前記構造物と反対方向に湾曲するように形成すると共に,当該当付面に対して前後に撓むように構成してなる可撓湾曲体25と,当該可撓湾曲体の両端側に設けられ,前記挟持具を装着する装着部を備えた平面であって,内面に,前記本体ベースに設けられ,前記挟持具を受け入れ固着する固着部を備えた受止体18と対向するように配置した当付体28と,から構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,主に構造物に対して機器を取り付けるための金具であって,詳しくは自立型の住宅用鋼管柱に対してテレビ受信用機器を取り付けるための取付金具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来,構造物に対してテレビアンテナに代表されるようなテレビ受信用機器を取り付ける場合,例えば構造物に対して着脱自在に取り付けるための取付部材と,当該取付部に一体的に設けられたテレビアンテナを取り付けるためのアンテナ支持腕からなる取付金具を用いるのが一般的であった。具体的には,構造物の片面に当接する本体ベースと,当該本体ベースに保持されたアンテナ支柱(アンテナ支持腕)と,構造物の反対面に当接するあて板と,本体ベースとあて板を締め付けるボルト及びナットからなる締付具とを備えたアンテナ取付け装置が提案されている。尚,この実施例では,前記取付部材は,前記本体ベースと,構造物の反対面に当接するあて板と,本体ベースとあて板を締め付ける前記締付具とで構成されている。このように構成されたアンテナ取付け装置にあっては,本体ベースとあて板とで構造物である縦骨(以下,支柱と記載する)を挟み込んで,前記締付具を使って挟着保持することで取付けが完了する。
【0003】
ところで,従来技術のアンテナ取付け装置を構成するあて板は,前記挟持具によって強固に締め付けられた時に変形を防止するため,その形状が断面コ字状(従来技術の図1参照)になるよう,支柱側に向かって折返し成型して,上下に一対の折返し片を備えさせることによって強度アップを図るのが一般的であった。そして,その折り返し形成された折返し片の略中央部には,前記支柱に当て付けるための湾曲部が形成されており,当該湾曲部を支柱に当て付け,前記挟持具で締め付ければ,あて板が変形することなく強固に締め付けることができる。そして,あて板をこのように構成したことによって,前記あて板には,前記折返し片の先端と前記湾曲の開口端の接続部分に凸部が形成されることから,従来技術のアンテナ取付け装置を支柱に対して強固に挟着した状態では,前記あて板は,前記凸部が支柱に食い込むように点接触しており,前記本体ベースは,傾斜部の背面が前記支柱と線接触するように当て付けられている。
(例えば,特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−174308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが,あて板を上述したような折返し成型したことによって,小型であっても強度に優れたあて板とすることができ,しかも,前記凸部が支柱に食い込むように点接触する構成であることによって,アンテナ取付け装置の取付け強度を増すことができるものの,一方では,前記凸部が支柱に食い込む構成としたことによって,支柱を傷つけてしまい,例えば支柱が錆びてしまったり,延いては美観を損なってしまったりすると言った問題があった。そのため,せっかく自立型の住宅用鋼管柱を設置したにもかかわらず,その美観を著しく損なうと言った問題があった。
そこで本願においては,こうした問題点を解決するためになされたものであり,
その目的は,簡単且つ安価に,構造物に対して強固に取付けることができる取付金具を提供することに有る。
他の目的は,建造物を傷つけることなく,構造物に対して強固に取付けることができる取付金具を提供することに有る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために,請求項1の発明は,構造物の片面に当接する本体ベースと,本体ベースに保持された支持部材と,構造物の反対面に当接するあて板と,本体ベースとあて板を締め付ける挟持具とを備えてなる取付金具において,
前記あて板は,内面に前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向の投影面より広い幅を有する当付面を,当該当付面が前記構造物と反対方向に湾曲するように形成すると共に,当該当付面に対して前後に撓むように構成してなる可撓湾曲体と,当該可撓湾曲体の両端側に設けられ,前記挟持具を装着する装着部を備えた平面であって,内面に,前記本体ベースに設けられ,前記挟持具を受け入れ固着する固着部を備えた受止体と対向するように配置した当付体と,からなるように構成した。
【0007】
請求項2の発明は,請求項1に記載の取付金具において,少なくとも前記当付体には,当該当付体の上端及び下端から,前記可撓湾曲体の上端及び下端の一部であって,前記当付体の近傍における上端及び下端に亘って連設するように設けられた折返し片を,前記構造物と反対方向に突出する方向に,前記当付面と一体的に備えるように構成した。
【0008】
請求項3の発明は,請求項1または請求項2の何れか一項に記載の取付金具において,前記挟持具は,少なくとも雄ネジ部を備えたボルト体と,当該ボルト体に備えられた雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を備えたナット体からなり,
前記当付体に備えられた前記装着部は,前記ボルト体を挿抜自在に挿入できる大きさに形成された貫通であって,前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向に長手方向を有する長孔となるように形成した。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば,構造物の片面に当接する本体ベースと,本体ベースに保持された支持部材と,構造物の反対面に当接するあて板と,本体ベースとあて板を締め付ける挟持具とを備えてなる取付金具において,
前記あて板は,内面に前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向の投影面より広い幅を有する当付面を,当該当付面が前記構造物と反対方向に湾曲するように形成すると共に,当該当付面に対して前後に撓むように構成してなる可撓湾曲体と,当該可撓湾曲体の両端側に設けられ,前記挟持具を装着する装着部を備えた平面であって,内面に,前記本体ベースに設けられ,前記挟持具を受け入れ固着する固着部を備えた受止体と対向するように配置した当付体と,からなるように構成したことによって,
前記挟持具を緊締操作すれば,前記当付面の内面が,前記構造物の周面と更に広範囲に亘って接触させることができることから,前記構造物に当接する面に,従来技術のような突状の止め具を備えさせなくても,本発明の取付金具は,簡単且つ安価な構成で前記支柱2に対する保持力をより強くすることができるのである。
【0010】
また,望ましくは,請求項2の発明のように,請求項1に記載の取付金具において,少なくとも前記当付体には,当該当付体の上端及び下端から,前記可撓湾曲体の上端及び下端の一部であって,前記当付体の近傍における上端及び下端に亘って連設するように設けられた折返し片を,前記構造物と反対方向に突出する方向に,前記当付面と一体的に備えるように構成したことによって,
前記折り返し辺が,支柱とは反対方向に向かって折り返し成型されているので,少なくとも前記当付面の内面には,従来技術のような前記構造物表面を傷つけてしまうような突起が全く無いため,本発明の取付金具を構造物に取り付けるに当たって,構造物の表面を傷つけることが無い。
【0011】
また望ましくは,請求項3の発明のように,請求項1または請求項2の何れか一項に記載の取付金具において,前記挟持具は,少なくとも雄ネジ部を備えたボルト体と,当該ボルト体に備えられた雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を備えたナット体からなり,
前記当付体に備えられた前記装着部は,前記ボルト体を挿抜自在に挿入できる大きさに形成された貫通であって,前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向に長手方向を有する長孔となるように形成したことによって,
前記挟持具であるボルト体を前記固着部であるナット体に螺合し,更には緊締することで前記可撓湾曲体が撓んだとしても,前記装着部である前記長孔がボルト体の緊締操作を邪魔することが無い。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の取付金具を説明するために分解した斜視図である。
【図2】本発明の取付金具を構造物(支柱)に取付ける手順を説明するための概略図であり,(a)は取り付ける前の状態を上から見た図,(b)は取付け完了後の状態を上から見た図である。
【図3】図2(a)の状態を示す一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0013】
以下に本発明の取付金具の一実施形態について説明する。図1は本発明の取付金具を説明するための概略図であり,構成要素を分解して示した斜視図である。尚,図1において1で示されているのが本発明にかかる取付金具であり,構造物に対して機器を取付けるために使用されるものであるが,以下の説明を容易とするために,構造物に取付けが必要な機器として,例えば,地上デジタル放送や衛星放送を受信するためのアンテナを例示し,取り付け対象である構造物としては,例えば,自立型の住宅用鋼管柱(以下の説明では,支柱と記載する)を用いた例を示す。また,以下の説明で方向を示す場合は,特に明記しない限り,図1に示されている取付金具1の設置方向を基準とし,取付金具1の正面側が前側,若しくは前面と記載し,取付金具1の後面側が後側,若しくは背面と記載する。つまり,図1における取付金具1の配置において,斜め左下側(図の手前側)は前側,若しくは前面であり,斜め右上側が後側,若しくは背面である。
【0014】
本発明の取付金具1について図1を用いて説明する。本発明の実施形態にかかる前記挟持具30は,少なくとも雄ネジ部33aを備えたボルト体33と,当該ボルト体33に備えられた雄ネジ部33aに螺合する雌ネジ部を備えたナット体から構成されていることから,本発明の実施形態では,前記挟持具30は,ボルト体33と,後に詳述する本体ベース10に形成された固着部13としてのナット体15からなるように構成されている。
【0015】
本発明の取付金具1について図1から図3を用いて説明する。本発明の実施形態にかかる取付金具1は,少なくとも,取り付け対象物の構造物である支柱2の片面に当接する本体ベース10と,本体ベース10に保持された支持部材5と,支柱2の反対面に当接するあて板20と,本体ベース10とあて板20を締め付けるボルト体33とナット体13からなる挟持具30と,で構成されている。
【0016】
前記本体ベース10は,全体矩形状に形成された剛性の強い金属材料等の板体を成型して得られるものであり,当該板体の略中央部付近を,前記支柱2の長手方向に沿うように,支柱2とは反対方向の外側に向かって,断面略く字状となるように両側に傾斜面11a,11aを備えてなる突起部11が形成されている。そして,当該突起部11の外面略中央部には,L字型に形成された支持部材5が,溶接等の周知の手段で保持されている。尚,この実施例では,断面略く字状となるように形成した例を示したが,特にこの実施例に限定されるものではない。
【0017】
更に前記突起部11の両側には,当該突起部11から外方向に向かって,それぞれ平面12が備えられている。そして,この平面12,12には,それぞれ前記挟持具30を構成するボルト体33を固着するための固着部13が形成されており,本発明の実施形態では,一方の平面12には,図の縦方向に並ぶ1対の固着部13,13と,他方の平面12に配置された固着部13,13が備えられている。また,前記平面12の上端から前記突起部11を構成する傾斜面11aの上端,及び,前記平面12の下端から前記突起部11を構成する傾斜面11aの下端に亘って設けられた辺であって,前記支柱2とは反対方向の外側に向かって折り返し成型した折り返し辺17が形成されており,前記平面12と前記傾斜面11aの剛性を強固なものにしている。
尚,本発明の実施形態における固着部13は,内部に雌ネジ部13aが形成されたナット体15を,前記平面12の前面側に固着したものであるが,平面12に雌ネジ部13aを形成しても良い。そして,本発明の実施形態では,前記平面12と前記固着部13(ナット体13)とで請求項に記載の受止体18を構成している。
【0018】
次に,本発明の実施形態にかかるあて板20について詳しく説明する。図1に良く示されているように,あて板20は,内面(支柱2に向かう側の面)に前記支柱2の長手方向の軸線に直交する方向の投影面より広い幅を有する当付面21を,当該当付面21が前記支柱2の周面に対応するより広い周径を有するように湾曲させた湾曲部24を備えるように形成すると共に,当該当付面21に対して前後に撓むように構成してなる可撓湾曲体25と,当該可撓湾曲体25の両端側に設けられ,前記挟持具30を構成しているボルト体33を装着する装着部23を備えた平面22であって,前記受止体18と対向するように配置した当付体28と,を備えた構成となっている。
【0019】
更に,本発明の実施形態では,前記当付体28を構成する平面22には,当該平面22と前記受止体18とを対向配置したときに,前記本体ベース10に形成された固着部15としてのナット体13の軸線と一致する位置に,前記平面22を貫通する貫通孔23が形成されている。そして,本発明の実施形態にかかる貫通孔23は,前記支柱2の長手方向の軸線に直交する方向に長手方向を有する長孔となるように形成されている。尚,この貫通孔22が請求項に記載の前記挟持具30を装着する装着部であり,前記平面22と前記装着部(貫通孔23)とで請求項に記載の当付体28を構成している。
【0020】
更に,本発明の実施形態における前記当付体28は,その平面22が水平方向の軸線に平行となるように配置しても良いが,望ましくは図2に良く示されているように,平面22が水平方向の軸線に平行となるように配置した位置から,図のαで示されている角度だけ前記本体ベース10とは反対の方向を向くように形成しておくと良い。
【0021】
更に加えて,前記あて板20には,前記平面22の上端22aから前記湾曲部24の前記平面よりの上端部24a,及び,前記平面22の下端から前記湾曲部24の前記平面22よりの下端部24aに亘って,前記支柱2とは反対方向の外側に向かって折り返し成型した折り返し辺27が形成されている。この折り返し辺27は,前記平面12の剛性を強固なものにすると共に,前記平面22と前記湾曲部24の接続部における相対的な位置関係,具体的には平面22の上端22aの軸線と,前記腕局部24の接線がなす角度を一定に保つために備えられている。
【0022】
本発明の実施形態にかかる前記挟持具30は,少なくとも雄ネジ部33aを備えたボルト体33と,当該ボルト体30に備えられた雄ネジ部33aに螺合する雌ネジ部を備えたナット体から構成されていることから,本発明の実施形態では,前記挟持具30は,ボルト体33と本体ベース10の平面12に形成された固着部13としてのナット体15からなるように構成されている。
【0023】
さて,ここからは図2と図3を用いて,本発明にかかる取付金具1の組付け手順について説明する。これらの図において,図2は本発明の取付金具1を支柱2に取付ける手順を説明するための概略図であり,(a)は取り付ける前の状態を上から見た図,(b)は取付け完了後の状態を上から見た図である。また,図3は図2(b)の組付け状態を示すための断面図である。
【0024】
先ず,本体ベース10の傾斜面11a,11aの内面を,支柱2の図の下面側(即ち,前面側)に当接するように当て付ける。そして,その状態で支柱5の上面側(背面側)にあて板20を当て付けるのであるが,このとき,前記本体ベース10に備えられた前記ナット体13と,あて板20に形成された貫通孔23をそれぞれ一致させるように行なう。そして,それぞれの位置か決まったなら,あて板20の背面側から,前記ボルト体33を貫通孔23に挿通し,更には,当該ボルト体33の雄ネジ部33aを,前記本体ベース10に備えられた前記ナット体13の雌ネジ部13aに螺合する。そして,この状態では,当付面21の内面は,図2(a)の矢印で示されているように,当付面21が前記支柱2の周面と接触する面は僅かであり,本体ベース10の傾斜面11a,11aの内面が前記支柱2の周面と接触する面は,線状に接触している。
【0025】
次に,前記ボルト体33を前記ナット体13に緊締すると,あて板20は本体ベース10に確りと組み付けられる。この状態では,前記あて板20に備えさせた前記可撓湾曲体25の存在によって,当付面21が支柱2方向に撓みつつ,当付面21の内面と,前記支柱2の周面との接触面を拡げる(図の矢印R)ようにして組み付けられるのである。一方,平面22と可撓湾曲体25の接続部における相対的な位置関係は変わることがないので,前記ボルト体33を前記ナット体13に緊締しても,その状態からあて板20が緩むことが無い。
【0026】
即ち,本発明の実施形態の取付金具1によれば,本体ベース10に備えさせた前記折り返し辺17と,前記あて板20に備えさせた前記折り返し辺27は,何れも,支柱2とは反対方向に向かって折り返し成型されているので,前記傾斜面11a,11aの内面及び前記当付面21の内面には,前記支柱2表面を傷つけてしまうような突起が全く無いため,本発明の取付金具1の取り付けに当たって,支柱2の表面を傷つけることが無い。
また,本発明の実施形態では,ボルト体33を緊締操作することによって,当付面21の内面が,前記支柱2の周面と更に広範囲に亘って接触させることができることから,前記支柱2に当接する面に,従来技術のような突状の止め具を備えさせなくても,本発明の取付金具1は,簡単且つ安価な構成で前記支柱2に対する保持力をより強くすることが出来るのである。
【0027】
更に,本発明の実施形態では,前記あて板20に備えさせた前記ボルト体33を挿通するための貫通孔23の形状を,前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向に長手方向を有する長孔となるように形成したことによって,前記ボルト体33を前記ナット体13に緊締して,前記前記可撓湾曲体25が撓んだとしても,図3によく示されているように,貫通孔23がボルト体33の緊締操作を邪魔することが無い。
【符号の説明】
【0028】
1…取付金具,2…支柱(構造物),5…支持部材,10…本体ベース,11…突起部,11a…傾斜面,12…平面,13…ナット体,13a…雌ネジ部,15…固着部,16…,17…折り返し辺,18…受止辺,20…あて板,21…当付面,22…平面,22a…上端(下端),23…貫通孔,24…湾曲部,24a…上端(下端),25…可撓湾曲体,27…折り返し辺,28…当付体,30…挟持具,33…ボルト体,33a…雄ネジ部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物の片面に当接する本体ベースと,本体ベースに保持された支持部材と,構造物の反対面に当接するあて板と,本体ベースとあて板を締め付ける挟持具とを備えてなる取付金具において,
前記あて板は,内面に前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向の投影面より広い幅を有する当付面を,当該当付面が前記構造物と反対方向に湾曲するように形成すると共に,当該当付面に対して前後に撓むように構成してなる可撓湾曲体と,当該可撓湾曲体の両端側に設けられ,前記挟持具を装着する装着部を備えた平面であって,内面に,前記本体ベースに設けられ,前記挟持具を受け入れ固着する固着部を備えた受止体と対向するように配置した当付体と,からなることを特徴とした取付金具。
【請求項2】
少なくとも前記当付体には,当該当付体の上端及び下端から,前記可撓湾曲体の上端及び下端の一部であって,前記当付体の近傍における上端及び下端に亘って連設するように設けられた折返し片を,前記構造物と反対方向に突出する方向に,前記当付面と一体的に備えたことを特徴とした請求項1に記載の取付金具,
【請求項3】
前記挟持具は,少なくとも雄ネジ部を備えたボルト体と,当該ボルト体に備えられた雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を備えたナット体からなり,
前記当付体に備えられた前記装着部は,前記ボルト体を挿抜自在に挿入できる大きさに形成された貫通であって,前記構造物の長手方向の軸線に直交する方向に長手方向を有する長孔となるように形成されていることを特徴とした請求項1または請求項2の何れか一項に記載の取付金具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−244289(P2011−244289A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115844(P2010−115844)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【出願人】(000113665)マスプロ電工株式会社 (395)
【Fターム(参考)】