説明

受信装置及び受信方法等

【課題】ユーザが意識することなく、より適切なチャンネルに切り替えることが可能な受信装置及び受信方法等を提供する。
【解決手段】移動体に搭載され、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信する受信機Sであって、システム制御部24は、前記放送データを受信するためのチャンネルを設定し、前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得し、前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別し、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、移動体に搭載され、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信する受信装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の地上テレビジョン放送(地上アナログテレビジョン放送)に代わる次世代放送として、地上波のUHF(Ultra High Frequency)帯を利用した地上デジタル放送が開始されている。この放送は、従来の地上テレビジョン放送に対し、高画質、高音質、データ放送の実現等を特徴とするものであり、現在、その受信装置の普及が進んでいる。
【0003】
わが国においては、地上デジタルテレビジョン放送に、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)規格が採用されている。この規格は、変調方式にOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式を採用したもので、一つのキャリア(搬送波)を多数のサブキャリア(副搬送波)に分割し、デジタル変調信号の直交性を利用して隣接するサブキャリアとの間で信号が干渉しないように周波数軸上で一部重ねて変調信号を生成することにより、周波数の利用効率を向上させて広帯域伝送を実現するものである。なお、各サブキャリアの変調には夫々異なる変調方式を用いることが可能である。
【0004】
上記ISDB−Tにおいては、この多数(例えば、5617本)のサブキャリアを13のセグメントに分け、そのうちの12のセグメントを固定受信向けの放送に、残りの1セグメントを1セグメント(ワンセグ)放送と呼ばれる移動体向けの放送に割り当てている。固定受信向けの放送においては、高画質を実現するために、例えば、変調方式を64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、畳み込みの符号化率を7/8、動画圧縮方式をMPEG2(Moving Picture Experts Group 2)としてデータ転送速度を上げているが、受信状態が頻繁に変化するような移動可能な環境に受信装置が置かれている場合には、マルチパスフェージング等の影響を受けやすく、安定した受信を行うことは難しい。一方、1セグメント放送においては、例えば、変調方式をQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、畳み込みの符号化率を2/3、動画圧縮をH.264とすることにより、低画質ではあるが、データ誤りに対する耐性が高くなるようにして、かかる移動環境における安定した放送の受信を可能としている。
【0005】
従来から、自動車等の移動体に搭載されるような受信装置では、固定受信向け放送を受信可能となっているものも多いが、近年、1セグメント放送の開始に向けて、この1セグメント放送への対応が進みつつある。
【0006】
こうした両放送に対応した受信装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。この受信装置は、受信しているODFM信号を固定受信向け放送の信号と1セグメント放送の信号とに分離し、ODFM信号の受信品質が良い場合には固定受信向け放送の信号を表示装置等に対して出力し、その受信品質が良くない場合には1セグメント放送の信号を出力するようになっている。その結果、高画質と広いサービスエリアを確保することができるとしている。
【特許文献1】特開2005−223549号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、地上デジタルテレビジョン放送においては、同一の放送局(例えば、NHK総合・東京)であっても、放送エリア毎に異なるチャンネル(例えば、1つのチャンネルで6MHzの周波数帯域が割り当てられる)で放送する方式(多周波ネットワーク(Multi-Frequency Network))を採用している場合が多い。例えば、親局(例えば、東京都港区の東京タワー(放送所))で放送されるチャンネルと、中継局(例えば、神奈川県平塚市の放送所や、群馬県渋川市の放送所)で放送されるチャンネルと、が異なっており、例えば、親局である東京都港区の東京タワーのチャンネルで放送された放送データの受信感度は東京都から離れるに従い低下し、一方、中継局である群馬県渋川市の放送所のチャンネルで放送された放送データの受信感度は群馬県から離れるに従い低下する。
【0008】
従って、例えば、親局である東京都港区の東京タワーから放送されるチャンネルを選局している受信装置を搭載した自動車等の移動体が、東京都から群馬県へ移動する場合、その途中で、中継局である群馬県渋川市の放送所から放送されるチャンネルに切り替えなければ、放送データの受信が困難となり、ユーザは放送データの内容を視聴することが困難となる。一方で、ユーザは、放送データの内容を視聴し難くなったとき、自らチャンネルを切り替えることも考えられるが、これはユーザにとって煩雑である。
【0009】
本願は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、ユーザが意識することなく、より適切なチャンネルに切り替えることが可能な受信装置及び受信方法等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動体に搭載され、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信する受信装置であって、前記放送データを受信するためのチャンネルを設定するチャンネル設定手段と、前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別する位置判別手段と、を備え、前記チャンネル設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定することを特徴とする。
【0011】
請求項9に記載の発明は、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信する受信方法であって、前記放送データを受信するためのチャンネルを設定する工程と、前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得する工程と、前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別する工程と、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定する工程と、を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項10に記載の受信処理プログラムの発明は、移動体に搭載され、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信するコンピュータを、前記放送データを受信するためのチャンネルを設定するチャンネル設定手段、前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段、及び、前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別する位置判別手段として機能させ、前記チャンネル設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定することを特徴とする。
【0013】
請求項11に記載の記録媒体の発明は、請求項10に記載の受信処理プログラムが、コンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面を参照して本願の最良の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、自動車に搭載される地上デジタルテレビ受信機に対して本願を適用した場合の実施形態である。
【0015】
[1.地上デジタルテレビ受信機の構成]
先ず、本実施形態に係る地上デジタルテレビ受信機S(本願の受信装置の一例)の構成について、図1を用いて説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る地上デジタルテレビ受信機Sの概要構成の一例を示す図である。なお、以下の説明においては、地上デジタルテレビ受信機を、単にTV受信機と称することとする。
【0017】
図1に示すように、TV受信機Sは、チューナ部11と、復調・復号部12と、分離部13と、1セグメントデコーダ部14と、12セグメントデコーダ部15と、選択出力手段の一例としてのスイッチ部16と、映像処理部17と、ディスプレイ18と、音声処理部19と、スピーカ20と、GPS(Global Positioning System)部21と、操作部22と、記憶手段の一例としての記憶部23と、チャンネル設定手段、位置情報取得手段、位置判別手段、及び受信感度判断手段の一例としてのシステム制御部24と、を備え、図示せぬ放送局の放送所から所定のチャンネルで放送されたISDB−T規格の放送データ(放送信号)を受信して、移動体受信向けの1セグメント放送と、固定受信向けの12セグメント放送(高画質高音質のHDTV(High Definition TeleVision)と標準的なSDTV(Standard Definition TeleVision)とがある)のいずれか一方の映像及び音声を出力するようになっている。このような構成の装置としては、例えば、TV受信機を搭載したカーナビゲーション装置に適用することができる。
【0018】
1セグメント放送においては、その映像の画質は低い(低画質)が(例えば、動画圧縮方式H.264、フレーム速度15、解像度320×240等)、データ誤りに対する耐性(品質の一例)が高くなっている(例えば、変調方式QPSK、符号化率2/3等)。一方、12セグメント放送においては、その映像の画質は高い(高画質)が(例えば、動画圧縮方式はMPEG2Video、フレーム速度30、解像度1440×1080等)、データ誤りに対する耐性は低い(変調方式を64QAM、符号化率を7/8等)。なお、同一チャンネルにおける1セグメント放送と12セグメント放送の番組内容は基本的には同一である。
【0019】
チューナ部11は、システム制御部24の制御により指定されたチャンネルの周波数帯域に同調し、当該周波数帯域で放送された放送データをアンテナAT1を介して受信して中間周波信号を生成し、この中間周波信号を復調・復号部12に出力するようになっている。
【0020】
復調・復号部12は、チューナ部11から供給された中間周波信号に対して、A/D変換、直交復調処理、高速フーリエ変換、キャリア復調、ビタビ復号、トランスポートストリーム再生、リードソロモン復号等を施してトランスポートストリームTSを生成し、このストリームTSを分離部13に出力するようになっている。このトランスポートストリームTSは、TSパケットが連続した信号列であり、当該TSパケットには、パケットヘッダ部とペイロード部(TSペイロード)が含まれており、当該ペイロード部におけるPSI(番組特定情報)のNITにはTS識別コード(各トランスポートストリームTSに割り当てられる固有の識別子)が含まれている。また、このTS識別コードは、例えば放送局毎に固有となっており、例えば復調・復号部12からシステム制御部24に供給される。
【0021】
分離部13は、復調・復号部12から供給されたトランスポートストリームTSをTSパケット毎に1セグメント放送用と12セグメント放送用のストリームに分離し、1セグメント放送用のトランスポートストリームTSは1セグメントデコーダ部14に、12セグメント放送用のトランスポートストリームTSは12セグメントデコーダ部15に、夫々出力するようになっている。
【0022】
1セグメントデコーダ部14は、分離部13から供給された1セグメント放送用のトランスポートストリームTSを映像ストリームと音声ストリームとに分離し、夫々のストリームを所定規格(例えば、映像はH.264、音声はMPEG4−AAC(Advanced Audio Coding)等)に基づいて映像データ及び音声データ(以下、単に映像・音声データと称する)に変換し、これらの信号をスイッチ部16に出力するようになっている。
【0023】
12セグメントデコーダ部15は、分離部13から供給された12セグメント放送用のトランスポートストリームTSを映像ストリームと音声ストリームとに分離し、夫々のストリームを所定規格(例えば、映像はMPEG2−Video、音声はMPEG2−AAC等)に基づいて映像・音声データに変換し、これらの信号をスイッチ部16に出力するようになっている。
【0024】
なお、1セグメントデコーダ部14及び12セグメントデコーダ部15は、放送データに含まれる映像・音声データの受信感度を示す情報(例えば、信号振幅)をシステム制御部24に供給する。
【0025】
スイッチ部16は、システム制御部24による制御に基づき、1セグメントデコーダ部14から供給された映像・音声データと、12セグメントデコーダ部15から供給された映像・音声データのうちのいずれか一方の映像・音声データを選択出力するようになっている(映像データは映像処理部17に、音声データは音声処理部19に出力される)。
【0026】
映像処理部17は、スイッチ部16から供給された映像データに対して、D/A変換、ガンマ補正、明度・コントラスト調整等を施して映像信号を生成し、この信号をディスプレイ18に出力するようになっている。
【0027】
ディスプレイ18は、画像処理部17から供給された映像信号に基づいてディスプレイパネルを駆動することにより、映像を画面に表示するようになっている。
【0028】
音声処理部19は、スイッチ部16から供給された音声データに対して、D/A変換、増幅等を施して音声信号を生成し、この信号をスピーカ20に出力するようになっている。
【0029】
スピーカ20は、音声処理部19から供給された音声信号に基づいてコーンを振動駆動することにより、可聴周波数の音波として音声を出力するようになっている。
【0030】
GPS部21は、GPS(Global Positioning System)受信機等を備え、衛星軌道上に配置され地球を周回するGPS衛星から出力される航法電波を、アンテナAT2を介して受信し、受信した信号に基づいて現在位置情報(経度及び緯度)を検出し、現在位置情報に対応するエリアコードをシステム制御部24へ供給するようになっている。
【0031】
記憶部22は、例えばハードディスクドライブや、EPROM,EEPROM等の不揮発性メモリからなり、ここには、各種データやプログラム、更には、エリアコードと地域識別コードの対応付けテーブル、地域識別コードとTS識別コードとの対応付けテーブル、及びTS識別コードとチャンネルとの対応付けテーブル等が予め記憶されている。
【0032】
図2は、記憶部22に記憶された各テーブルの内容の一部を示す図であり、図2(A)は、エリアコードと地域識別コード等の対応付けテーブル1の一例を、図2(B)は、地域識別コードとTS識別コード等との対応付けテーブル2の一例を、図2(C)は、TS識別コードとチャンネル番号との対応付けテーブル3の一例を、夫々示している。
【0033】
ここで、エリアコードは、2桁の都道府県コードと、3桁の市区町村コードから構成されており、例えば、エリアコードが「11201」である場合、上位の「11」は都道府県コード(JISX0401規格(日本工業規格の一つ)により規定)を示し、下位の「201」は市区町村コード(JISX0402規格(日本工業規格の一つ)により規定)を示しており、市区町村単位で固有となっている。また、地域識別コードは、予め区分された地域毎に固有の識別子であり、本実施形態においては、この地域を東京都、埼玉県、神奈川県等の行政区画としている。更に、各エリアコードに対しては一つの郵便番号が割り当てられている。郵便番号は市区町村よりも更に細分化されているため、1つのエリアコードに複数の郵便番号が対応付けられているものがある(複数のエリアコードの各々に同じ郵便番号が割り当てられているものもある)が、本実施形態では、その場合に1つの代表の郵便番号が割り当てられている。なお、現在位置に対応する郵便番号は、TV受信機S内に設定されるようになっており、TV受信機Sは、当該設定された郵便番号に対応する地域の天気予報情報や選挙速報等のデータ放送コンテンツを取得可能になっている。
【0034】
従って、図2(A)に示すテーブル1により、現在位置がどの地域に該当するか(言い換えれば、どの地域内にあるか)を特定することができ、また、現在位置に対応する郵便番号を特定することができる。
【0035】
また、図2(B)に示すテーブル2では、各地域(地域識別コード)に対して複数のTS識別コードが対応付けられている。これにより、ある地域(例えば、埼玉県)で放送されている複数の放送局(TS名)、及びこれらから放送されているトランスポートストリームTSに対応するTS識別コードを特定することができる。そして、これら複数のトランスポートストリームTSのうち、現在受信中(選局中)の放送データに含まれるトランスポートストリームTSに対応するTS識別コードを特定することができる。
【0036】
また、図2(C)に示すテーブル3では、各地域及びTS識別コードに対して複数のチャンネル番号(チャンネルを示す情報の一例)が対応付けられており(ある地域に対しては1つのチャンネル番号が対応付けられるように構成しても良い)、例えば、埼玉県には、親局である東京都港区の東京タワーから放送される周波数帯域に対応するチャンネル27、中継局である神奈川県平塚市の放送所から放送される周波数帯域に対応するチャンネル19、及び中継局である群馬県渋川市の放送所から放送される周波数帯域に対応するチャンネル37等が対応付けられている。なお、これらの複数のチャンネルに対応する周波数帯域で放送される放送データの内容は互いに同一である。
【0037】
更に、これらの各チャンネルには、優先順位を示す番号(優先順位を示す情報の一例)が対応付けられており、図2(C)に示す埼玉県では、優先順位を示す番号として、チャンネル27には「1」が、チャンネル19には「2」が、チャンネル37には「3」が夫々対応付けられている。ここでは、この優先順位を示す番号が若い(「1」に近い)ほど優先順位が高く、また、優先順位が高いチャンネルほど、当該地域において放送データの受信感度が高いものとなっている。
【0038】
操作部23は、各種ボタン等を備え、ユーザ(運転手、同乗者等)による操作内容を指示信号としてシステム制御部24に出力するようになっている。この指示信号に基づき、システム制御部24により電源のON/OFFやチャンネル切り換え等の制御が行われる。
【0039】
システム制御部24は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、CPUが、ROM等に記憶された各種制御プログラム(受信処理プログラムを含む)を読み出し実行することにより、TV受信機S全体を統括制御するとともに、チャンネル設定手段、位置情報取得手段、位置判別手段、受信感度判断手段、及び郵便番号設定手段として機能するようになっている。
【0040】
具体的には、システム制御部24は、例えば操作部23からの指示信号等にしたがって放送データを受信するためのチャンネルを設定(選局)しチューナ部11に対して周波数帯域を指定する。
【0041】
そして、システム制御部24は、GPS部21から現在位置情報に対応するエリアコード(現在位置が含まれる市区町村に対応するエリアコード)を取得し、自動車の現在位置が、予め区分された一の地域(例えば、埼玉県)から他の地域(群馬県)に変わったか(移動した)否かを判別し、一の地域から他の地域に変わったと判別した場合に、当該一の地域に対応するチャンネル(今まで選局していたチャンネルに対応)から他の地域に対応するチャンネルに切り替え設定するようになっている。このとき、システム制御部24は、上記テーブル3に当該他の地域に対応付けられて複数のチャンネル番号が登録されている場合、それらのうち優先順位が最も高いチャンネル番号に対応するチャンネル(言い換えれば、当該複数のチャンネルのうち最も受信感度が高いチャンネル)に切り替え設定することが望ましい。
【0042】
また、システム制御部24は、1セグメントデコーダ部14及び12セグメントデコーダ部15から放送データの受信感度を示す情報を取得し、受信中(選局中)の放送データの受信感度が閾値より低くなったか否かを判断するようになっている。このことより、システム制御部24は、一の地域に対応するチャンネルで放送された放送データの受信感度が閾値より低くなったと判断し、且つ、一の地域から他の地域に変わったと判別した場合にはじめて、上述の如く、一の地域に対応するチャンネルから他の地域に対応するチャンネルに切り替え設定する(言い換えれば、一の地域から他の地域に変わった場合であっても、一の地域に対応するチャンネルで放送された放送データの受信感度が閾値より高い場合にはチャンネルの切り替え設定を行わない)ように構成しても良い。
【0043】
更にまた、システム制御部24は、スイッチ部16により1セグメントデコーダ部14から供給された映像・音声データが選択出力されている状態において当該映像・音声データの受信感度が閾値より低くなったか否かを1セグメントデコーダ部14からの受信感度を示す情報に基づき判断し、当該受信感度が閾値より低くなったと判断し、且つ、一の地域から他の地域に変わった場合と判別された場合にはじめて、上述の如く、一の地域に対応するチャンネルから他の地域に対応するチャンネルに切り替え設定するように構成しても良い。例えば、システム制御部24は、スイッチ部16により12セグメントデコーダ部15から供給された映像・音声データが選択出力されている状態において当該映像・音声データの受信感度が閾値より低くなったと判断した場合に、まずは1セグメントデコーダ部14から供給された映像・音声データを選択出力するようにスイッチ部16を切替制御し、それでもなお受信感度が閾値より低い場合であって、且つ、一の地域から他の地域に変わった場合と判別された場合にはじめて、上述の如く、一の地域に対応するチャンネルから他の地域に対応するチャンネルに切り替え設定する。
【0044】
なお、本願の受信処理プログラムは、例えば、インターネット等に接続された所定のサーバに記憶保存しておき、図示しない通信手段を通じて当該サーバからTV受信機Sにダウンロードして記憶部23に記憶されるものであっても良いし、或いは、CD−ROM等の記録媒体からドライブ等を介してTV受信機Sに読み込まれ記憶部23に記憶されるように構成しても良い。
【0045】
[2.地上デジタルテレビ受信機の動作]
次に、TV受信機Sの動作について、実施例1と実施例2とに分けて説明する。
【0046】
(実施例1)
先ず、実施例1について図3を用いて説明する。
【0047】
図3は、実施例1におけるシステム制御部24の切替処理を示すフローチャートである。なお、図3の処理は、例えばTV受信機Sの電源がONになったときに開始され、記憶部22から上述したテーブル1〜3(図2(A)〜(C))がRAMに読み込まれる(実施例2も同様)。また、図3に示す処理が実行されている間に、ユーザが操作部23を操作してチャンネル切替操作を行った場合には、システム制御部24は当該操作部23からの指示信号等にしたがって当該チャンネルに対応するチャンネルに切替設定することになる(実施例2も同様)。
【0048】
図3に示すステップS1では、システム制御部24は、GPS部21からエリアコードを取得(RAMに記憶)する。
【0049】
次いで、システム制御部24は、今回取得したエリアコードと、以前に取得しRAMに記憶しておいたエリアコード(以下、「ラストエリアコード」という)とを比較し、異なるか否かを判別する(ステップS2)。この判別結果、今回取得したエリアコードとラストエリアコードとが異ならない(一致する)場合には(ステップS2:N)、ラストエリアコードを維持し、ステップS1に戻る。
【0050】
一方、今回取得したエリアコードとラストエリアコードが異なる場合には(ステップS2:Y)、システム制御部24は、テーブル1を参照して今回取得したエリアコードに対応する地域識別コードを取得し(ステップS3)、ラストエリアコードを今回取得したエリアコードに更新する(ステップS4)。
【0051】
次いで、システム制御部24は、今回取得したエリアコードに対応する郵便番号(代表の郵便番号)をテーブル1から取得し、以前に設定されていた郵便番号(代表の郵便番号)を、当該取得した郵便番号に切替設定する(ステップS5)。これにより、ユーザが現在位置に対応する郵便番号を知らなくても(通常、ユーザは現在位置に対応する郵便番号を知っている場合が少ない)、かかる郵便番号の自動切替により、その地域にあった天気予報情報や選挙速報等のデータ放送コンテンツをTV受信機Sが取得し、ユーザに提示(表示又は音声出力)することができ、ユーザにとって非常に利便性が高い。なお、ステップS5の処理を、後述(ステップS6にて)するように、今回取得した地域識別コードとラスト地域識別コードとが異なる(つまり、一の地域から他の地域に変わっている)場合に行うようにしても構わない。
【0052】
次いで、システム制御部24は、今回取得した地域識別コードと、以前に取得しRAMに記憶しておいた地域識別コード(以下、「ラスト地域識別コード」という)とを比較し、異なるか否か、つまり、自動車の現在位置が一の地域(例えば、埼玉県)から他の地域(群馬県)に変わったか(移動した)否か、を判別する(ステップS6)。この判別結果、今回取得した地域識別コードと、ラスト地域識別コードが一致する(つまり、一の地域から他の地域に変わっていない)場合には(ステップS6:N)、ラスト地域識別コードを維持し、ステップS1に戻る。
【0053】
一方、今回取得した地域識別コードとラスト地域識別コードとが異なる(つまり、一の地域から他の地域に変わっている)場合には(ステップS6:Y)、システム制御部24は、現在受信中(選局中)の放送データに含まれるトランスポートストリームTSに対応するTS識別コードを例えば復調・復号部12から取得し、ラスト地域識別コードを今回取得した地域識別コードに更新する(ステップS7)。
【0054】
次いで、システム制御部24は、当該取得したTS識別コードが、今回取得した地域識別コードに対応付けられたTS識別コードに含まれているか否かをテーブル2を参照して判別する(ステップS8)。この判別結果、取得したTS識別コードが含まれていない場合には(ステップS8:N)、ステップS1に戻る。
【0055】
一方、取得したTS識別コードが含まれている(つまり、当該取得したTS識別コードが今回取得した地域識別コードに対応付けられてテーブル2に登録されている)場合には(ステップS8:Y)、システム制御部24は、当該取得したTS識別コード及び今回取得した地域識別コード(他の地域に対応)に対して複数のチャンネル番号が対応付けられているか否かをテーブル3を参照して判別する(ステップS9)。この判別結果、複数のチャンネル番号ではなく、1つのチャンネル番号のみが対応付けられている場合には(ステップS9:N)、システム制御部24は、当該チャンネル番号に対応する周波数帯域をサーチし(ステップS10)、当該サーチした周波数帯域で受信できた場合には(ステップS11:Y)、当該サーチしたチャンネル番号に対応するチャンネルに切り替え設定し(ステップS12)、チャンネルの自動切替を行った旨をディスプレイ18に表示させると共に、チューナ部11に対してこの周波数帯域を指定し、ステップS1に戻る。一方、当該サーチした周波数帯域で受信できない場合には(ステップS11:N)、システム制御部24は、その旨をディスプレイ18に表示させ、ステップS10に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0056】
一方、複数のチャンネル番号が対応付けられている(つまり、上記他の地域に対応付けられて複数のチャンネル番号がテーブル3に登録されている)場合には(ステップS9:Y)、システム制御部24は、テーブル3に登録されている複数のチャンネル番号のうち優先順位が高い順にその周波数帯域をサーチ(例えば、他の地域が、図2(C)に示す群馬県であった場合には、チャンネル37→チャンネル27→チャンネル47→チャンネル19の順に周波数帯域をサーチ(これにより、全ての周波数帯域をシークする必要がない))し(ステップS13)、当該サーチした周波数帯域で受信できた(最も優先順位が高いチャンネル番号に対応する周波数帯域で受信できた場合には、1回のサーチで済むことになる)場合には(ステップS14:Y)、当該サーチしたチャンネル番号に対応するチャンネルに切り替え設定し(ステップS12)、チャンネルの自動切替を行った旨をディスプレイ18に表示させると共に、チューナ部11に対してこの周波数帯域を指定し、ステップS1に戻る。一方、当該サーチした全ての周波数帯域で受信できない場合には(ステップS14:N)、システム制御部24は、その旨をディスプレイ18に表示させ、ステップS13に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0057】
以上説明したように、実施例1によれば、GPS部21から現在位置情報に対応するエリアコードを取得し、当該エリアコードにより特定された自動車の現在位置が、予め区分された一の地域(例えば、埼玉県)から他の地域(群馬県)に変わったか(移動した)否かを地域識別コードにより判別し、一の地域から他の地域に変わったと判別した場合に、当該一の地域に対応するチャンネルから他の地域に対応するチャンネルに切り替え設定するように構成したので、ユーザが意識することなく、より適切なチャンネルに自動的に切り替えることができ、ユーザは違和感無く放送データの内容を視聴することができる。
【0058】
また、各地域(地域識別コード)に対応付けて複数のチャンネル番号をテーブル3に登録しておき、それらのうち優先順位が最も高いチャンネル番号に対応するチャンネル(言い換えれば、当該複数のチャンネルのうち最も受信感度が高いチャンネル)に切り替え設定するように構成したので、ユーザは、より違和感無く放送データの内容を視聴することができる。
【0059】
なお、上記ステップS10及びステップS13において、システム制御部24は、現在設定されているチャンネルで放送された放送データの受信感度が閾値より低くなったか否かを判断し、閾値より低くなった場合に、上記周波数帯域のサーチを行うように構成すれば(つまり、受信感度が十分な場合にはサーチを行わず現在設定されているチャンネルの周波数帯域を保持)、より効率良くチャンネルの自動切替を行うことができる。
【0060】
(実施例2)
次に、実施例2について図4等を用いて説明する。
【0061】
図4は、実施例2におけるシステム制御部24の切替処理を示すフローチャートである。
【0062】
図4に示すステップS21では、システム制御部24は、スイッチ部16により12セグメント放送が選択出力されているか否かを判別し、12セグメント放送に係る放送データが選択出力されている(つまり、12セグメントデコーダ部15から供給された映像・音声データが選択出力されている)場合には(ステップS21:Y)、ステップS22へ進み、12セグメント放送に係る放送データが選択出力されていない(つまり、1セグメントデコーダ部14から供給された映像・音声データが選択出力されている)場合には(ステップS21:N)、ステップS25へ進む。
【0063】
ステップS22では、システム制御部24は、12セグメントデコーダ部15から受信感度を示す情報を取得し、12セグメント放送の受信感度が閾値より低いか否かを判断し(閾値より低くなるまで監視)、閾値より低い場合には(ステップS22:Y)、ステップS23に進む。
【0064】
ステップS23では、システム制御部24は、現在受信中の放送データに1セグメント放送用のトランスポートストリームTSが含まれているか否かを判別し、含まれている場合には(ステップS23:Y)、1セグメントデコーダ部14から供給された映像・音声データを選択出力するようにスイッチ部16に対して選択切替信号を出力する(ステップS24)。つまり、12セグメント放送の受信感度が悪くなった場合には、1セグメント放送の映像及び音声出力に切り替えることになる。一方、現在受信中の放送データに1セグメント放送用のトランスポートストリームTSが含まれていない場合には(ステップS23:N)、ステップS28へ進む。
【0065】
一方、ステップS25では、システム制御部24は、1セグメントデコーダ部14から受信感度を示す情報を取得し、1セグメント放送の受信感度が閾値より低いか否かを判断し、閾値より低い場合には(ステップS25:Y)、ステップS28に進み、閾値より低くない場合には(ステップS25:N)、ステップS26へ進む。
【0066】
ステップS26では、システム制御部24は、12セグメントデコーダ部15から受信感度を示す情報を取得し、12セグメント放送の受信感度が閾値より高いか否かを判断し、閾値より高くない場合には(ステップS26:N)、ステップS25に戻り、閾値より高い場合には(ステップS26:Y)、12セグメントデコーダ部15から供給された映像・音声データを選択出力するようにスイッチ部16に対して選択切替信号を出力する(ステップS27)。つまり、12セグメント放送の受信感度が良くなった場合には、12セグメント放送の12セグメント放送の映像及び音声出力に切り替えることになる。
【0067】
そして、ステップS28に示すチャンネル切替処理では、図3に示す切替処理に移行(つまりステップS1に移行)し、上述した実施例1と同様の処理が行われる。これにより、1セグメント放送でも受信感度が低くなった場合にはじめて一の地域に対応するチャンネルから他の地域に対応するチャンネルに切り替ることが可能となる。なお、この実施例2では、実施例1においてステップS1に戻る代わりに図4に示すステップS21に戻ることになる。
【0068】
以上説明したように、実施例2によれば、12セグメント放送に係る高画質の放送データが選択出力されている状態において当該12セグメント放送の受信感度が閾値より低くなった場合に、まずは1セグメント放送に係る低画質の放送データを選択出力するように切替え、それでもなお受信感度が閾値より低い場合であって、且つ、一の地域から他の地域に変わった場合と判別された場合にはじめて、一の地域に対応するチャンネルから他の地域に対応するチャンネルに切り替え設定するように構成したので、ユーザにとって利便性を向上させる(使い勝手が良くなる)ことができる。
【0069】
また、上記実施形態においては、地域の一例として、東京都、埼玉県、群馬県等とし、すなわち都道府県(行政区画)で区分されるようにしたので、当該地域の範囲と放送エリアの範囲をより近づけることが可能となり、現在位置が一の地域から他の地域に変わった場合に、より適切にその地域に合ったチャンネル(周波数帯域)に切り替えることができ、更に、上述したテーブルを含むデータ容量を最小限に抑えることが可能となり、テーブル検索処理時間も短縮する(検索パフォーマンスの向上)ことができる。ただし、地域の区分は都道府県とせずに、これより広い地域(例えば、関東、東北、関西地方等)で区分しても良いし、あるいは、狭い地域(例えば、市町村等)で区分しても良い。
【0070】
また、地域の区分は行政区画にこだわらず、放送エリアの範囲に応じて適宜設定するようにしても良い。例えば、地図上を経度及び緯度で特定される小範囲で区切り(つまり、メッシュ状に区切り)、区切られた範囲(メッシュ範囲)を上述した「地域」とする(区切られたメッシュ範囲を更に細分化するように区切っても良い)ことも可能であるが、この場合、データベースの構築が大変でありその容量も増大し、かつ検索パフォーマンスも落ちるので、やはり、上記実施形態のように、行政区画、都道府県で区分される方が有利である。
【0071】
また、上記実施形態においては、本願を移動体の一例としての自動車に搭載されたTV受信機に適用したが、例えば、自動二輪車や船舶等に適用しても良いし、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機等の携帯端末等の移動体に適用しても良い。
【0072】
また、上記実施形態においては、本願を地上デジタル放送に適用したが、例えば、他の種類のインターネット放送等の放送(有線及び無線を問わない)に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本実施形態に係る地上デジタルテレビ受信機Sの概要構成の一例を示す図である。
【図2】記憶部22に記憶された各テーブルの内容の一部を示す図である。
【図3】実施例1におけるシステム制御部24の切替処理を示すフローチャートである。
【図4】実施例2におけるシステム制御部24の切替処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
11 チューナ部
12 復調・復号部
13 分離部
14 1セグメントデコーダ部
15 12セグメントデコーダ部
16 スイッチ部
17 映像処理部
18 ディスプレイ
19 音声処理部
20 スピーカ
21 GPS部
22 操作部
23 記憶部
24 システム制御部
S 地上デジタルテレビ受信機(TV受信機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載され、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信する受信装置であって、
前記放送データを受信するためのチャンネルを設定するチャンネル設定手段と、
前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別する位置判別手段と、を備え、
前記チャンネル設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定することを特徴とする受信装置。
【請求項2】
請求項1に記載の受信装置において、
各前記地域に対応付けて複数のチャンネルを示す情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記チャンネル設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、前記他の地域に対応する前記複数のチャンネルのうち最も受信感度が高いチャンネルに切り替え設定することを特徴とする受信装置。
【請求項3】
請求項1に記載の受信装置において、
各前記地域に対応付けて複数のチャンネルを示す情報を記憶すると共に、各前記複数のチャンネルに対応付けて優先順位を示す情報を記憶する記憶手段を更に備え、
前記チャンネル設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、前記他の地域に対応する前記複数のチャンネルのうち優先順位が最も高いチャンネルに切り替え設定することを特徴とする受信装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の受信装置において、
前記放送データの受信感度が閾値より低くなったか否かを判断する受信感度判断手段を更に備え、
前記チャンネル設定手段は、前記一の地域に対応する前記チャンネルで放送された放送データの受信感度が閾値より低くなったと判断され、且つ、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、前記一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定することを特徴とする受信装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の受信装置において、
前記放送データは、同一の前記チャンネルで、少なくとも高画質と低画質の複数種類放送されるものであって、
前記複数種類の放送データのうち、何れか一の放送データを選択出力する選択出力手段を更に備え、
前記選択出力手段により低画質の放送データが選択出力されている状態において当該低画質の放送データの受信感度が閾値より低くなったと判断され、且つ、前記一の地域から他の地域に変わった場合と判別された場合に、前記チャンネル設定手段は、前記一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定することを特徴とする受信装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の受信装置において、
前記地域は、行政区画により区分されることを特徴とする受信装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の受信装置において、
前記複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データは、その内容が同一であることを特徴とする受信装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の受信装置において、
郵便番号を設定する郵便番号設定手段を更に備え、
前記郵便番号設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記郵便番号から前記他の地域に対応する前記郵便番号に切り替え設定することを特徴とする受信装置。
【請求項9】
複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信する受信方法であって、
前記放送データを受信するためのチャンネルを設定する工程と、
前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得する工程と、
前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別する工程と、
前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定する工程と、
を備えることを特徴とする受信方法。
【請求項10】
移動体に搭載され、複数の放送エリア毎に異なるチャンネルで放送された放送データを受信するコンピュータを、
前記放送データを受信するためのチャンネルを設定するチャンネル設定手段、
前記移動体の現在位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段、及び、
前記位置情報に示された移動体の現在位置が、予め区分された一の地域から他の地域に変わったか否かを判別する位置判別手段として機能させ、
前記チャンネル設定手段は、前記一の地域から他の地域に変わったと判別された場合に、当該一の地域に対応する前記チャンネルから前記他の地域に対応する前記チャンネルに切り替え設定することを特徴とする受信処理プログラム。
【請求項11】
請求項10に記載の受信処理プログラムが、コンピュータに読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−311987(P2007−311987A)
【公開日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−137619(P2006−137619)
【出願日】平成18年5月17日(2006.5.17)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(500403929)パイオニアシステムテクノロジー株式会社 (58)
【Fターム(参考)】