可とう性ポートを有する可とう性容器とこの可とう性容器を作る方法
可とう性前部及び後部シート並びに前記両シートの間に配置されている一つ或いはそれ以上の容器ポートを組み込んでいる可とう性容器が開示されている。一つ或いはそれ以上の容器は各々柔軟な取り付けフランジ及び一体に成形されたノズルを有している。柔軟な取り付けフランジは、それによって取付けフランジを両シートにヒートシールすることが可能なように取付けフランジがつぶれた状態になる第一の形状構成を有しており、そしてその後に流体の通過をポートに提供するために実質的にその形状を回復する。種々のターミナルポート、ターミナルキャップ、及びゴム製隔壁が一つ或いはそれ以上の容器ポートに使用可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
可とう性後部シートに対して外周に沿って封着されている可とう性前部シートを有する可とう性容器が、前部シートと後部シートとの間に取り付けられている柔軟な取り付けフランジを備える容器ポートを有する可とう性容器に関する詳細な説明と共に、本明細書において一般的に説明されている。
【背景技術】
【0002】
可とう性容器は、栄養輸液、希釈液、医薬品、IV液等を詰めるために広く使用されている。概略的に述べると、こうした可とう性容器は、第1の可とう性シートを第2の可とう性シートに外周に沿って取り付けることと、その容器に対する充填、その容器からの排出、および/または、その容器に対する他の流体の補充または追加のために、その2つのシートの間に1つまたは複数のポートを挿入することとによって製造される。可とう性容器を作るために使用されるシートは、単層可とう性熱可塑性シートまたは多層可とう性熱可塑性シートから作られてよい。1つまたは複数のポートは、一般的に、輸液投与セットのスパイク(spike)による出入りのためのセットポート(set port)、または、針と共に使用するための添加剤ポート(additive port)を含む。この可とう性容器は多区画容器を形成するように可剥性シールを含んでもよい。
【0003】
従来技術の可とう性容器と共に使用される従来技術のポートにおいて共通した特徴が、起伏のある形状を有する硬質の取り付けフランジすなわち非柔軟な取り付けフランジを備えるポートである。従来技術の可とう性容器を構成するように、こうした従来技術の取り付けフランジを前部シートと後部シートとに熱融着させるために、取り付けフランジとして適合する起伏のある形状を有する起伏のあるヒートダイ(heat die)が使用されている。この起伏のあるヒートダイは、取り付けフランジを加熱して、可とう性容器を形成するようにシートに融合させる。起伏のあるヒートダイと起伏のある取り付けフランジとの間の位置合わせ不良が生じて、シートに対するポートの不正確な熱融着を結果的に生じさせることが時としてある。容易に明らかであるように、不正確な熱融着は不良品の容器を結果的に生じさせるだろう。これに加えて、ヒートダイを取り付けフランジに対して位置合わせする必要であるので、位置合わせ要件のせいで生産が悪影響を受ける。
【0004】
したがって、位置合わせ要件によってはあまり左右されない、取り付けが容易なポートを備える容器が必要とされている。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、特に、従来技術のアセンブリに関連している上述の欠陥を検討して改善する。さらに明確に述べると、本発明は、少なくとも1つの端縁に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとの間に配置されている取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートとを含み、この取り付けフランジが、少なくとも1つの端縁に沿って互いに取り付けられている、内側表面と外側表面とを備える第1の取り付けフランジ層と内側表面と外側表面とを備える第2の取り付けフランジ層と、可とう性前部シートと可とう性後部シートとの間に配置されて、少なくとも1つのヒートバー(heat bar)によって可とう性前部シートと可とう性後部シートとに熱融着させられる時に、少なくとも部分的に互いに接触する第1および第2の取り付けフランジ層の2つの内側表面を備える第1の形状構成と、その少なくとも1つのヒートバーが取り除かれる時に少なくとも1つの端縁から離れた位置において互いに間隔を置いて位置している2つの内側表面を備える第2の形状構成とを備える可とう性容器を提供することによって実現されてよい。
【0006】
本発明の別の側面では、共通の外周の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートとを含む可とう性容器であって、この可とう性フランジが、内側表面と外側表面とを備える第2のフランジ層に取り付けられている、内側表面と外側表面とを備える第1のフランジ層を備え、これらの2つのフランジ層は、ノズルと流体連通している第1の開口とより大きい第2の開口とを備え、および、可とう性取り付けフランジがヒートバーによって可とう性前部シートと可とう性後部シートとの間で圧縮される時に、第1のフランジ層の内側表面の少なくとも一部分が、第2のフランジ層の内側表面の少なくとも一部分に接触する可とう性容器が提供される。
【0007】
本発明のさらに別の側面では、共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、この2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える可とう性取り付けフランジと、その共通の端縁から離れて第2の厚さに延びるにつれてテーパする第1の厚さを備える、可とう性取り付けフランジの2つの共通の端縁の各々から延びるフィン(fin)と、可とう性取り付けフランジがヒートバーによって可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面とを備える可とう性容器が提供される。
【0008】
さらに、本発明の別の側面では、共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える可とう性取り付けフランジと、可とう性取り付けフランジがヒートバーによって可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面と、内側空洞内に配置されている穿刺可能な膜を備え、かつ、容器ポートに取り付けられている末端ポート(terminal port)とを備える可とう性容器が提供される。
【0009】
本発明のこれらの特徴と利点と他の特徴と利点とが、詳細な説明と特許請求項と添付図面とを参照してこれらがより適切に理解される時に、その真価が理解されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
添付図面に関連して以下で説明される詳細な説明が、本発明の実施によって実現される可とう性ポートを有する可とう性容器の現時点で好ましい実施形態の説明であることが意図されており、および、本発明が構成されるか使用されてよい唯一の形態を表すということは意図されていない。この説明は、例示されている実施形態に関連して本発明の可とう性容器を組み立てて使用するための特徴と段階とを説明する。しかし、同一または同等の機能と構造とが、同様に本発明の着想と範囲との範囲内に含まれることが意図されている異なる実施形態によって実現されてよいということが理解されるべきである。さらに、本明細書の他の箇所に示されている時に、同じ要素番号が同じまたは類似の要素または特徴を示すことが意図されている。
【0011】
さて、図1を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現された例示的な可とう性容器10が示されている。この可とう性容器10は、外周シール20によって第1のシート16と第2のシート18(第1のシートの下方に挿入されている)との間に封着されている、第1のポート12と第2のポート14とを備える。第1のポート12と第2のポート14は、充填ポート、ドレインポート、または、添加剤ポートとして機能してよい。外周シール20は、特に第1および第2のシート16、18のサイズに応じて容積が変化する体積エンクロージャを画定し、および、一般的に、約2mmから約6mmのシール幅を有し、および、3mmがより好ましい。第1および第2のシート16、18によって画定されている例示的な体積が約100mlから約3000mlを含み、および、他の体積が想定されている。この容器は、さらに、より大きい体積容量を生じさせるように、第1の表面積から第2のより大きい表面積に伸張することが可能な伸張可能な第1および第2のシートを使用することによって可変的な体積を実現してもよい。例示的な伸張可能な容器が米国特許第5,910,138号に開示されており、その内容は特に本明細書に参照として組み入れられている。
【0012】
ポート12、14の上に被さる末端装置が示されており、この末端装置は、選択可能な末端キャップ19によって上を覆われる末端ポート22を含む。追加の末端キャップ19がさらに詳細に後述されるが、セットポートキャップ(set port cap)24と添加剤ポートキャップ26とが、それぞれに第1のポート12と第2のポート14とに取り付けられている末端ポート22上に被せられている形で示されている。例示的な一実施形態では、容器10は、Raniere他に対する米国特許第4,803,102号に開示されている発明の側面にしたがって構成されており、この特許の内容は特に本明細書に参照として組み入れられている。
【0013】
容器10は、その容器10の1つまたは複数の端縁に沿って取り付けられている1つのまたは2つ以上のポートを含んでよく、および、2つの別々のシートの代わりに、単一のシートを折り曲げ、容器を形成するようにその単一のシートの外周の重なり合う端縁を封着することによって作られてもよい。あるいは、この代案として、米国特許第5,910,138号、同第5,928,213号、同第5,944,709号、同第6,165,161号、および、同第6,203,535号に開示されている容器に類似した複数の区画を有する形に作られてもよく、これらの特許の内容は特に本明細書に参照として組み入れられている。さらに、混合物として1つまたは複数のドレインポートから出て行く前に内容物が混合されるように、複数の区画が分割されることが可能であり、または、この代案として、格納された区画の各々が別々に充填/ドレインポートと流体連通しているように分割されることが可能である。
【0014】
随意に、吊り下げフラップ28が、最上部の外周シール21と容器の上端部23の付近の内側外周シール30との間に含まれてもよい。例示的な一実施形態では、内側外周シール30は、約100ミリメートルから約300ミリメートルの曲がり半径を有する弓形シールを備え、および、容器のサイズに応じて様々であることが可能である。吊り下げフラップ28は、容器10をピンまたはフック上に吊り下げるための1つまたは2つの重なり吊り下げ穴32を含む。この吊り下げ穴は、さらに、ユーザが後で取り除くための吊り下げフラップ28の壊れやすい部分または脆弱な部分であってもよい。別の例示的な実施形態では、吊り下げフラップ28は、そのフラップが弓形の内側外周シール30から旋回または固着するように、頂部の外周シール21から分離されてもよい。
【0015】
1つまたは複数のドレインシール34が容器10の下端部36に沿って組み込まれてもよい。このドレインシールは、容器の下端部36の隅37に形成されている1対の概ね弓形のヒートシール34を含んでもよい。ドレインシール34は、容器内に貯蔵されている流体が第1および第2のポート12、14の少なくとも1つから外に出るように、その流体が第1および第2のポート12、14に向かって流れることを容易にするかまたは方向付ける。例示的な一実施形態では、このドレインシールは約20ミリメートルから約150ミリメートルの曲がり半径を有する。しかし、容器のサイズに応じて、他の曲がり半径が採用されてもよい。
【0016】
次に図2を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現されたポートの半概略的な側面図が示されており、このポートは図1に示されている第1のポート12または第2のポート14であってよい。参照を容易にするために、ポート12だけについて説明するが、同じ説明がポート14に当てはまるということが理解される。
【0017】
容器ポートと呼ばれることもあるポート12は、フランジ38と、テーパしたまたは縮小した首部40と、概ね円筒形のノズル42と、ディフューザまたは漏斗に類似している取り付けフランジ44と、複数のフィンまたはリブ46とを含む。円筒形ノズル42は、取り付けフランジ44によって画定されている空洞と流体連通しており、および、取り付けフランジ44は、基部50の付近の第1のフランジ開口と、ノズル42との境界における相対的により小さい第2の開口とを有する。フィンまたはリブ46の各々は、取り付けフランジ44の基部50の付近の第1のフィン部分48と、ノズル42と取り付けフランジ44との間の境界により近い第2のより小さいフィン部分52とを備える。あるいは、この代わりに、第1および第2のフィン部分48、52は、分画線がこの2つのフィンの間に存在しないように噛み合うかまたは一様な形状を有することが可能である。採用随意の突出部43がフランジ38の外周部分上に半径方向に形成され、および、半径方向に約1mmから約2.5mmの長さで延び、1.3mmが好ましい。この突出部43が含まれる時には、この突出部43は、成形プロセス中の溶融プラスチックの射出を容易にする。
【0018】
例示的な一実施形態では、容器ポート12は、約95:5から約30:70のwt−wt比のポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーとスチレンエチレン−ブチレンスチレン熱可塑性エラストマー(SEBS)とのブレンドから一体成形されている。1つの好ましい実施形態では、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーのSEBSに対する80:20のwt−wt比という比率が、この例示的な実施形態のポート12を形成するためにブレンドされる。SEBSは、商品呼称「G1652」を有する商標名「KRATON」としてKRATON Polymers Companyから市販されている。ポリプロピレン−ポリエチレンコポリマーはAtofina Petrochemicals Company(Houston、Texas)から入手可能であり、商品呼称「Z9450」を有する。実際には、このブレンドは、高剪断混合機の中で、80:20のwt−wt比または所望の完成生成物に応じた何らかの他の所望の比率で、団粒状に、Z9450コポリマー樹脂ペレットとG1652熱可塑性エラストマーペレットとを混合することと、この混合物を溶融して再ペレット化することとによって作られる。その次に、ポート12は、工業用の射出成形プロセスにおいて、ブレンドされたペレットから形成される。この形成されたポート12は、平らなヒートバーを使用して第1および第2のシート16、18に熱融着させられる時に取り付けフランジが潰れるが、後述するように熱融着プロセスの後でその取り付けフランジがその構造全体を回復することがなくてもその構造の大半を回復するのに十分なだけの弾力性を有することを可能にする半硬質の軟度を有する。
【0019】
再び図1を参照すると、容器ポート12、14の取り付けフランジ44は、第1および第2のシート16、18に固定されてよく、さらに明確に述べると、第1および第2のシートの内側表面に固定されてよい。例示的な一実施形態では、第1および第2のシート16、18は、ポート材料に対して適合している材料を含む多層フィルムから作られている。図3を参照すると、この図には多層フィルムが示されている。多層フィルム16または18は、外側層53と、中間層54と、内側層56とを含んでよい。上記に組み込まれている米国特許第4,803,102号に開示されているように、内側層56の組成はポリプロピレン−ポリエチレンコポリマーとSEBSとを含み、容器ポート12、14の組成と同様である。
【0020】
外側層53は、ポリエーテルブロックアミドコポリマー(PEBA)、または、EGMと呼ばれているエステル基を含む耐酷使性(abuse resistant)材料を含んでよい。1つの例示的なEGMが、製品名「Eastman PCCE 9967」としてEastman Kodak Company(Rochestor、NY)から入手できるコポリエステルである。PCCE 9967は、グリコール修飾シクロヘキサンジメタノ−シクロヘキサン−ジカルボキシラートである。外側層53は、さらに、ポリカーボネート(PC)を含むことも可能である。中間層54は、外側層53がEGMまたはPEBAのブレンドから作られているかどうかに応じて様々であってよい。外側層53がEGMである場合には、中間層54としての使用のための特に好適な材料はSEBSである。外側層53がPEBAのブレンドで作られている場合には、中間層54としての使用に適している材料は、Mitsui Petrochemicalから市販されているAdmer QF−500、QF−550、および、QF−551のようなカルボキシ修飾ポリプロピレンである。
【0021】
概略的に述べると、多層フィルム16、18のフィルム厚さは約1.5ミルから約20ミルの範囲内であることが可能であり、および、約6ミルから約12ミルの範囲が好ましい。この好ましい一群のフィルムにおいて、3層複合体の厚さ全体に対するこれらの層の好ましい比率は、約60%から約85%の内側層56と、約5%から約30%の外側層53と、約7%から約15%の中間層54である。より好ましいフィルムは、PPEとSEBSとのブレンドとしての約77%の層56と、コポリエステルとしての約13%の層53と、SEBSとしての約10%の層54である。
【0022】
図1の容器10は、下端部36の端縁における外周シールを除いて、外周シール20と、ドレインシール34と、内側外周シール30と、吊り下げフラップ28とを最初に形成することによって作られてよい。この容器が、反対の形状構成の形に第1および第2のシート16、18の内側層56(図3)を配置することと、その次に、約250°F以上の温度と約90psiの圧力で少なくとも3秒間以上にわたって1つまたは複数の適切なヒートバーを使用することとによって形成されることが好ましい。ポート12、14の取り付けフランジ44が第1および第2のシート16、18の内側層56の間に挿入され、および、その次に、1つまたは複数の十分に長い平らなヒートバーが取り付けフランジをこれらのシートに融着させるために使用される。あるいは、この代わりに、その各ポートからの取り付けフランジ44が、その取り付けフランジを同時に付着させる代わりに、別々にまたは逐次的に融着させられてもよい。
【0023】
例示的な一実施形態では、被覆された硫化ゴムを有するヒートバーが、容器ポート12、14の取り付けフランジ44を第1および第2のシート16、18に融着させるために使用される。硫化ゴムを有するヒートバーは、United Silicone(Lancaster、N.Y.)から市販されている。この硫化ゴムはシリコーンゴム化合物である。
【0024】
次に図4を参照すると、この図には、線A−Aでとられた、図2のポート12の半概略的な下面図が示されている。ポート12が2つのシートの間に配置され、平らなヒートバーによって融着させられる場合に、この融着した形状構成において、各フィン46の第1のフィン部分48の先端58とシート16、18とが、各フィンの2つの側面の各々に1つずつ流路を画定する形で2つの流路を画定する。容器10内に収容されている液体が流路60(図1)を通って漏洩することが不可能であるように、取り付けフランジ44が第1および第2のシートに封着される時に、各々の流路が封着または融着される(すなわち、間隙または穴を持たない)ことが好ましい。こうした融着を容易にするために、例示的な一実施形態では、ポート12が、シート16、18との接着を容易にする形状構成を有する形で実現される。
【0025】
さらに図4を参照すると、取り付けフランジ44は、それぞれの端縁66に沿って第2の取り付けフランジ層64に接合されている第1の取り付けフランジ層62を含む横長の構造を含む。例示的な一実施形態では、端縁66は、フランジ層62、64の曲がった側面が一体的に成形される時に形成される折り目である。第1および第2の取り付けフランジ層62、64は約0.4mmから約1.5mmの壁厚さを有し、0.7mmがより好ましい。一方の取り付けフランジ端縁66から他方の取り付けフランジ端縁66までの測定された取り付けフランジの長さは約29.5mmであり、約15mmから約50mmが使用可能な範囲である。第1のフィン48の各々は約6mmのフィン幅を有し、および、丸い先端の形で終端する約10°から約30°の抜け勾配すなわちテーパを有し、20°の角度がより好ましい。フィンは、その最も広幅の箇所で測定された場合に約1.30mmの厚さを有するが、より小さいフィンまたはより大きいフィンが許容可能である。第1および第2の取り付けフランジ層62、64の各々は、さらに、取り付けフランジが第1および第2のシートの間に置かれて平らなヒートバーによってそれに封着させられる時に少なくとも取り付けフランジの基部部分50の一部分に沿って互いに接触する内側表面63を含む。これは、図を明瞭にするために平らなヒートバーが省略されている形で図4Aに示されている。平らなヒートバーを取り除いた後に、第1および第2の取り付けフランジ層が、これらの取り付けフランジ層が互いに結合する端縁を除いて、互いに間隔を置いた関係にある各フランジ層のそれぞれの内側表面を伴って、図4に示されているその取り付けフランジ層の形状すなわち形状構成を回復する。この回復は、フランジ層62、64の弓形表面によって少なくとも部分的に促進される。
【0026】
本発明の諸側面によって実現される容器の利点として、気体の除去が可とう性取り付けフランジ44によって容易化される。当業者に公知であるように、可とう性容器10内に入れられる幾つかの溶液の中には、酸素または他の大気気体の影響を受けやすいかもしれないものがある。したがって、こうした溶液は、通常は、管理された環境の中で充填されなければならない。酸素または他の大気気体の影響を受けやすい溶液を取り扱うために必要とされる諸段階の中で、こうした影響を受けやすい溶液を貯蔵するための容器は、通常は、窒素気体のような不活性気体によるフラッシュすなわち浄化を必要とする。その次に、浄化された容器がその容器ポートの付近で留め具で密封され、影響を受けやすい溶液をその容器に充填するための充填システムに取り付けられる。この留め具は、平らに潰された容器を充填システムの充填ポートと連通状態にした後に取り除かれる。充填段階の後では、末端ポート上の溶接のための溶接ステーションに移送される前に、その容器が再び容器ポートの付近において留め具で密封される。溶接段階の後で、その留め具が取り除かれる。
【0027】
本発明の諸側面によって実現される柔軟な取り付けフランジ44は、酸素または他の大気気体の影響を受けやすい溶液による充填プロセスを容易化する。特に、この柔軟な取り付けフランジが平らに挟み潰されることが可能なので、酸素または他の大気気体の影響を受けやすい溶液でその容器が充填される前には、その容器内に残留する残存気体がより少ない。これは、容器ノズルに末端部22を取り付けることを可能にするために、充填段階の後で充填ノズル12、14が充填ポートから取り外される時にも当てはまる。取り付けフランジを平らに挟み潰すことによって充填ポートを容易に密封することが可能であることが、さらに、その容器の漏損の抑制を強化する。
【0028】
図5は、線B−Bに沿ってとられた図2のポート12の半概略的な横断面側面図である。例示的な一実施形態では、ポート12は、6.6mmのIDと約1.0mmの壁厚さとを有する。フランジ38は、約17mmの直径と、約2mmのフランジ厚さとを有し、および、約0.5mmの隆起厚さと約14.5mmの直径とを有する隆起表面68を含む。内側テーパ表面70が、垂直線から約25度から約50度の角度を有し、および、約39度がより好ましい。例示的な一実施形態では、そのポートの直径とそのポートの長さとが実現のために選択され、および、その次に、テーパ角度が、その選択された長さと直径とを賞賛するように選択される。他の寸法は本発明の範囲から逸脱することなしに実現されてよく、こうした他の寸法は、設計者の選択、容器のサイズ、特定の末端ポート、選択された特定の末端キャップ、および、使用されるIV投与セットとに依存するだろう。
【0029】
図6は、本発明の諸側面にしたがって実現された末端ポート22の半概略的な側面図であり、この末端ポート22は添加剤ポート72と呼ばれることもある。この添加剤ポート72は、概ね円筒形のポート部分76を有する直線状の末端部を含む第1の端部74と、嵌合フランジ80を含む第2の端部78とを有する。この添加剤ポート72は、取り付けによって、例えば、輻射熱プロセスによって、熱融着によって、超音波溶接によって、高周波誘導加熱によって、または、熱板溶接によって、従来通りの手段によって容器ポート12のフランジ38に第2の端部78を熱融着させることによって、図2の容器ポート12と共に使用することが可能である。
【0030】
テーパ部分84を含む中間部分82が第1の端部74を第2の端部78に連結する。テーパ部分84が第1の端部74と第2の部分78とに交わる2つの交差部分86では、湾曲した移行部分が好ましいが、この代わりに、この移行部分は直角の交差部分または異なる曲線を有する湾曲した移行部分を含んでもよい。例示的な一実施形態では、添加剤ポート72は容器ポート12と同一の材料組成で作られており、その組成の種類は容器ポート12に関して上述した通りの範囲内であり、および、容器シートが許容可能である。代案の実施形態では、添加剤ポート72の材料構成、すなわち、各成分の配合パーセントが、容器ポート12よりも高いデュロメータすなわち硬度を含むように選択されることが好ましい。組み込み時には、より高いデュロメータがアルミニウムの留め具の取付けを強化する。例示的な一実施形態では、添加剤ポート72の第1の端部74は約13mmの外径を有し、第2の端部78は約15mmの外径を有し、および、第1の端部から第2の端部までの測定された添加物ポート72の長さは約11mmである。しかし、サービス、使用意図、末端キャップ、使用の地理的仕向先等に応じて、このサイズは本発明の着想と範囲とから逸脱することなしに様々であってよい。
【0031】
次に図7を参照すると、この図には、線C−Cに沿ってとられた図6の端面図が示されている。図7の平面図では、嵌合フランジ80の一部分が、概ね円筒形のポート部分76の円筒形端部88と、複数のリブ90と、中央の穿刺可能なシールまたは膜92と共に示されている。リブ90は、受け入れチャンバ96を画定する円筒形ポート部分76の内側表面94から半径方向に内方に延び、および、そのリブの厚さとしての対応する量だけ円筒形ポート部分の有効内径を縮小させる。4つのリブ90が示されているが、本発明の範囲から逸脱することなしに、これより少ないかより多くのリブが組み込まれてもよい。
【0032】
ゴム隔壁がそのポートの受け入れチャンバ96内に配置されてもよい。このゴム隔壁は、配置された後に、そのポートの末端部内のリブによって心出しされる。アルミニウムのクリンプ(crimp)(図16)が、封着を実現するためにゴム隔壁のフランジを圧縮する。この圧縮された形状構成において、ゴム隔壁の底部が中央の穿刺可能なシール92に対して押し付けられ、封着を実現する。例示的な一実施形態では、円筒形ポート部分76の外径は約13mmであり、内径は約10mmである。リブ90の各々は半径方向に内方に約1mm延びる。ゴム隔壁は、West Pharmaceutical Services(Lionville、Pennsylvania)を含む幾つかの製造業者から市販されている。
【0033】
図8は、線D−Dに沿ってとられた図7の添加剤ポート72の横断面側面図である。図示されているように、リブ90は概ね受け入れチャンバ96の高さに延びる。あるいは、この代わりに、そのリブは、そのポートの内側表面がゴム隔壁を心出しすることを可能にするようにそのポートの内径よりも大きい直径を有する隔壁を選択することによって、取り除かれてもよい。中央の穿刺可能なシール92はポート72と共に一体成形され、および、不均一なシール層厚さを有するが、均一性が許容可能な選択肢である。例示的な一実施形態では、中央の穿刺可能なシール92は、約0.7mmの厚さを有する隆起中央部分98と、約0.3mmの厚さを有する浅い外周部分100とを有する。隆起部分98と外周部分100は、射出成形を容易にするために合体させられている。代案の実施形態では、隆起中央部分98は、図8に示されている中実の隆起部分ではなく、外周部分100から延びる隆起表面すなわちドーム状表面を含む。さらに別の代案としては、概ね円筒形の部分セクション76によって画定されている内側空洞が、円筒形の端部88の付近のフレア部分を含み、および、不均一の表面を有するかまたは特殊な嵌合表面を必要とするゴム隔壁を収容するための凹みと突起とを含んでもよい。
【0034】
中央穿刺可能シール92の有効面積を限定すなわち画定するために、直径縮小部分106が内側テーパ部分104の基部102に含まれている。したがって、中央穿刺可能シール92の面積は、実現される直径縮小部分106の面積に応じて増減してよい。例示的な一実施形態では、この直径縮小部分106の直径が約5mmである。内側テーパ部分104は、垂直線から約5度から約35度の抜き勾配を有する。上述したように、そのポートの直径とそのポートの長さが、望ましくは、最初に選択される、そして、テーパ角は、前者の従属変数として得られる。例えば、第2の端部78(図6)における直径は、容器ポート12のフランジ38と整合するように選択される。縮小端部74における直径はアルミニウムシェル(図16)のための肩を生じさせる。テーパ部分の長さは自動化のために選択される。
【0035】
図9は、本発明の諸側面にしたがって実現された代案の末端ポート22の側面図であり、この末端ポートは具体的には添加剤ポート108と呼ばれることがある。この添加剤ポート108は、例えば部品番号「WS−191」を有するWest Pharmaceutical Servicesから作られているスリーブ栓(sleeve stopper)のようなゴム隔壁と共に使用するように構成されている。この添加剤ポート108は、スリーブ栓を把持するための第1の把持フランジ110を備える第1の端部74と、容器ポート12のフランジ38と嵌合するための嵌合フランジ80を含む第2の端部78とを含む。例示的な一実施形態では、添加剤ポート108の把持フランジ110は中間部分112を有し、および、把持フランジ110はこの中間部分から外方にフレア状に広がる。把持フランジ110のフレア部分114は、約2.5mmの曲がり半径を有する湾曲部分と、垂直部分116と、約0.5mmの曲がり半径を有する上部湾曲リム118とを含むが、その変型も許容可能である。
【0036】
嵌合フランジ80はフレア部分120から延びる。中間部分112とフレア部分120との間の境界では、直径が約7.62mmであり、フレア部分120とフランジとの間の境界では直径は約11.5mmである。フレア部分120の長さは約4.41mmであり、および、嵌合フランジ80は約2mmのフランジ厚さを有する。添加剤ポート108の全体的な高さが約15mmである。添加剤ポート108は、容器ポート12と同一の材料組成を有するが、上述の範囲内での変更が許容可能である。例示的な一実施形態では、添加剤ポート108は、容器の製造中および充填中における取り扱いのために、容器ポート12よりも高いジュロメータすなわち硬度を有する。添加剤ポート108が、特定の中間部分112と、フレア部分120と、その中間部分とフレア部分との交差部分における穿刺可能なシール92の配置とを伴って示されているが、この添加剤ポートは他の形状構成を有してもよい。例えば、テーパ部分すなわちフレア部分120は、より急な角度またはより浅い角度を有してもよく、穿刺可能なシール92は、フランジ80と概ね同一の平面上に配置されてもよく、および、中間部分は、テーパ部分120なしにフランジ80と把持フランジ110との間のポート108の長さに向かって延びてもよい。
【0037】
図10は、図9の添加剤ポート108の横断面側面図である。図8のポートと同様に、添加剤ポート108は、隆起中央部分98と浅い外周部分100とを含む中央穿刺可能シール92を含む。この中央穿刺可能シール92は、中間部分112とテーパ部分120との間の移行部分の概ね付近に配置されており、および、この特定の配置は、選択される特定のスリーブ栓に依存している。
【0038】
スリーブ栓の挿入を容易にするために、テーパ壁122を有するテーパ内側空洞が含まれている。しかし、スリーブ栓の形状構成に応じて、この内側空洞は、直線状の内側空洞または他の対応する形状構成を含んでよい。
【0039】
図11は、本発明の諸側面にしたがって実現された代案の末端ポート22の半概略的な側面図であり、この末端ポートはセットポートまたは点滴セットポート(infusion set port)124と呼ばれることもある。このセットポート124は、直角の仕上げを有する第1の端部126と、嵌合フランジ80を有する第2の端部128とを含む。第1の端部126と第2の端部128との間には、セットポート124は、概ね円筒形の部分130とテーパ部分120とを含む。円筒形部分130とテーパ部分120との間の境界の位置は、IV投与セットのためのISO 8536−4規格IVスパイクの6.4にしたがった点滴セットクロージャ穿刺装置を収容するための要件に概ね合致する。例示的な一実施形態では、充填ポート124の全長が約15mmであり、概ね円筒形の部分130の長さが約10mmであり、および、概ね円筒形の部分の外径が約9.0mmである。製造のために、概ね円筒形の部分130は約1度から約5度の抜き勾配を有してもよい。
【0040】
線F−Fに沿ってとられた図11のポート24の横断面側面図が図12に示されている。この図に示されているように、中央穿刺可能シール92が含まれており、この中央穿刺可能シールは、隆起中央部分98と浅い外周部分100とを含む。容易に明らかであるように、この代わりに、中央穿刺可能シール92が隆起中央部分98なしに含まれてもよい。セットポート124の内径と、そのポートの長さに関する中央穿刺可能シール92の配置は、セットポートと共に使用されるべき特定の選択されたIVスパイクセットに応じたものであってもよい。代案の実施形態では、突出したまたは隆起した中央部分98がない穿刺可能シール92が含まれてもよく、または、さらに別の代案としては、この隆起中央部分98は、嵌合フランジ80を末端に有する第2の端部118に向かって延びてもよい。さらに別の代案としては、セットポート124の内側表面125が、スパイクまたはIV投与セットの把持を改善するために、または、ゴム隔壁を受け入れるために、起伏のある表面すなわち波状の表面を含んでもよい。
【0041】
セットポート124は、第1の容器ポート12または第2の容器ポート14にセットポートを取り付けることによって図1の容器10と共に使用することが可能であってよい。このセットポートが、嵌合フランジ80を第1または第2のポートのフランジ38に熱融着させることによって、第1のポート12または第2のポート14に取り付け可能であることが好ましい。無菌状態を維持するために、第1の端部126が封止されることが好ましい。例示的な一実施形態では、第1の端部がインナーシール(innerseal)によって封止されてよい。例示的なインナーシールとこのインナーシールを使用する方法とが、Selig Sealing Products,Inc.(Oakbrook Terrace、Ill)に譲渡された米国特許番号第5,702,015号、同第5,860,544号、同第5,915,577号、同第6,461,714号とその等価物とに開示されている箔インナーシール(foil innerseal)を含む。これらの特許の内容は本明細書に参照として組み入れられている。他のインナーシールが、従来通りの手段によって第1の端部126の末端に熱接着により貼り合わせたアルミニウム箔材料を含んでもよい。
【0042】
次に図13を参照すると、この図には、図1のポート12に取り付けられている、図11のセットポート124の部分斜視横断面側面図が示されている。図を明瞭にするために、容器ポート12は、第1のシート16と第2のシート18とを除いた形で示されている。放射熱融着またはホットバー封着(hot bar sealing)プロセスによって容器ポート12のフランジ38に熱融着させられているセットポート124の嵌合フランジ80が示されている。この熱融着段階が、ポート12を通して例えばアミノ酸溶液またはブトウ糖溶液によって容器10が満たされた後に行われることが好ましい。
【0043】
インナーシール132が従来通りの手段によってセットポート124の第1の端部126の末端に取り付けられる。容器10の内容物、過剰に対して、セットポート124のインナーシール132が剥ぎ取られ、スパイクコネクタ(図示されていない)が挿入され、このスパイクコネクタは、その次に、容器とIV投与セット(図示されていない)との間の流体連通を実現するために中央穿刺可能シール92を穿刺する。
【0044】
図14は、本発明の諸側面にしたがって実現された代案の末端ポート22の部分斜視横断面側面図である。末端ポート22はドリップレスセットポート(dripless set port)134と呼ばれてもよく、および、上述のセットポートと共に特定の特徴を共有する。このドリップレスセットポート134は、フランジ136を含む端部と、直角の仕上げ138を有する端部とを含み、これは内側端縁と外側端縁の両方にテーパリムまたはテーパ付き端縁を含んでもよい。例示的な一実施形態では、直角の仕上げを有する端部は容器ポート12のフランジ38に取り付けられ、および、フランジ136を有する端部はインナーシール132によって封止される。この取り付けは、従来通りの放射熱融着プロセスまたはこれと同等のプロセスによって行われてよい。
【0045】
別の例示的な実施形態では、針またはスパイクコネクタが隔壁140と中央穿刺可能シール92とを穿刺してその後で取り除かれた後に、ドリップレスセットポートを再び封止するために、ゴム隔壁140がドリップレスセットポート134の上部空洞142の中に配置されている。このゴム隔壁は、別個に成形されてからドリップレスセットポート134の上部空洞の中に入れられてもよく、または、上部空洞の中に直接的に射出成形されてもよい。上部空洞内に入れられる場合には、ゴム隔壁がそのポートの上部空洞142の中に単純に嵌り込み、および、上部空洞の内側表面との締まり嵌めによって与えられた圧縮によって上部空洞内に保持されてよい。例示的な一実施形態では、ゴム隔壁140は、さらに、そのゴム隔壁が上部空洞から外れることを確実なものにするように、上部空洞142に接着されている。別の代案の実施形態では、ゴム隔壁はそのポートと共にインサート成形され、および、その隔壁材料はそのポートの壁に接着される。
【0046】
図15は、容器ポート12が図9の添加剤ポート108に取り付けられている、容器10の半概略的な部分斜視横断面側面図である。この添加剤ポート108は、従来通りの手段によって容器ポート12のフランジ38に接着されてよい。添加剤ポート108を容器ポート12に取り付けた後に、しかし、より好ましくはこの取り付けの前に、West Co.によって製造されたゴム隔壁であるスリーブ栓144が添加剤ポートの上部空洞146に取り付けられる。
【0047】
このスリーブ栓144は、雄栓148と、大きな力によって針が貫通するように隔壁厚さを画定するための雄栓の端部内の中央切り抜き150と、柔軟なスカート部分152とを含む。この柔軟なスカート部分152は、通常は、添加剤ポート108の上にスリーブ栓144を配置する前には、雄栓148から離れていく方向に延びる。添加剤ポート108の上部空洞146の中に雄栓148を挿入した後に、スカート152がポート108の外側中間部分112の少なくとも一部分に重なるように、スカート152が折り返される。例示的な一実施形態では、雄栓148と添加剤ポートの上部空洞146とが相補的なテーパ部分を含む。
【0048】
図16は、図6の添加剤ポート72に取り付けられた容器ポート12を有する、容器10の半概略的な部分斜視横断面側面図である。特に、添加剤ポート72の嵌合フランジ80は公知の放射熱融着プロセスによって容器ポート12のフランジ38に取り付けられている。その次に、West Co.によって作られた13mm Flip−Off(登録商標)シール154が、公知の方法によって受け入れチャンバ96に封着され、この公知の方法は、概ね円筒形の部分76とテーパ部分84との間の交差部分86においてそのポートの外側表面にアルミニウム外側シェル156を圧着することを含む。容器の中に追加の薬剤または薬物を加えるために添加剤ポート72を使用する直前に、プラスチックのキャップ158が取り付けられているアルミニウム外側シェル156の壊れやすい部分を切断することによって、そのプラスチックキャップ158が指で弾かれて取り外される。
【0049】
次に図17を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現された2ポートアセンブリ160の半概略的な部分斜視横断面側面図が示されている。例示的な一実施形態では、この2ポートアセンブリ160は、ウェブ162によって相互連結された2つの容器ポートを含む。これらの容器ポートは、図2に示されている容器ポート12、14を含んでよく、および、そのウェブは、一方のポート12のフィンが延びて他方のポート14のフィンと連結するように、フィンまたはリブ46の延長部分であってもよい。
【0050】
この2ポートアセンブリ160は、単一の熱融着段階によって可とう性容器10のための流体連通手段を提供するために、第1のシート16と第2のシート18との間に2つの容器ポート12、14が組み立てられることを可能にする。例えば、これらの各ポートの取り付けフランジ44は、第1のシートと第2のシートの間に置かれてもよく、および、その次に、1つまたは複数の平らなヒートダイ(heat die)を使用することによって、前部シート内側表面と後部シートとを取り付けフランジ44の外側表面に融着させる。この融着は、これらの表面を部分的に溶融させることと、これらの溶融した表面が互いに融着することを可能にすることとによって行われる。
【0051】
図11のセットポート124を伴う第1の容器ポート12が示されており、および、図6の添加剤ポート72を伴う第2の容器ポート14が示されているが、これらの特定の末端ポート22は単なる例示にすぎない。実際は、上述された末端ポート22とこれに関連した末端キャップ、ゴム隔壁、および/または、インナーシールのいずれかと、これらの等価物とが、この2ポートアセンブリ160と共に使用されてよい。
【0052】
容易に明らかであるように、2つ以上の容器ポート12、14を含む容器10において、容器が満たされた後まで開放状態のまま残されなければならない少なくとも1つの容器ポートを除いて、輸液で容器が満たされる前に末端ポート22が2つ以上の容器ポートに取り付けられてもよい。しかし、容器が満たされた後に容器ポートのすべてのための末端ポートを取り付けることも可能である。
【0053】
次に図18を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現された変更された容器ポート164の半概略的な部分斜視横断面側面図が示されている。この容器ポート164は、可とう性の取り付けフランジ44とフィン46とノズル166とフランジ38とを含むという点で、図2の容器ポート12に類似している。
【0054】
この変更された容器ポート164におけるノズル166は、容器ポート164の空洞の中に滑り込むことができるシールスリーブ168を受け入れるようになっており、および、例えば放射熱融着プロセスのような従来通りの方法によって所定の位置に接着されるかまたは恒久的に熱溶接される。このシールスリーブは、さらに、ノズルとの機械的な干渉によって保持されてもよい。シールスリーブ168は、そのシールスリーブの2つの端部170の間に配置されている中央穿刺可能シール92を有する概ね円筒形の部分を含む。この中央穿刺可能シール92はシールスリーブ168に一体成形されており、および、一実施形態では、その2つの端部の間の中間点の付近に配置されている。シールスリーブはアセンブリを容易にするために対称である。シールスリーブ68が容器ポート164に恒久的に取り付けられると、容器ポート164は、標準的なスパイクアセンブリと共に使用可能なセットポートまたはドレインポートに変形する。したがって、シールスリーブ168とノズルとフランジ38は、標準的なスパイクアセンブリを受け入れるかまたはそのアセンブリに適合するような寸法にされている。
【0055】
シールスリーブ168の各端部における1つまたは2つの直径縮小部分172が、スパイクアセンブリ(図示されていない)がポート164の中に挿入される時にそのスパイクアセンブリの把持を容易にするために含まれてもよい。この直径縮小部分172は、スパイクアセンブリがその直径縮小部分から外れることを防止するためにスパイクアセンブリの一部分を把持するように構成されている。無菌状態を得るために、インナーシールが容器ポート164のフランジ38に封着させられてもよい。あるいは、代案としては、末端カバーまたはキャップがそのポートに取り付けられてもよい。
【0056】
本発明の好ましい実施形態が特定の限定性を伴って説明されてきたが、本明細書で示された説明と図面とが限定的であることは意図されてはおらず、および、当業者は、本発明の範囲からの逸脱なしに、本明細書で説明されている実施形態に対して様々な変更が加えられてよいということを理解するだろうし、こうした変更と改変のすべてが、添付されている特許請求項の範囲内に含まれるということが意図されている。平らなヒートバーによって容器の前部シートと後部シートに対して1つまたは複数のポートを熱融着させるための可とう性取り付けフランジを含む、1つまたは複数の平らなポートを含む容器に対する様々な変更が、本発明の着想と範囲とからの逸脱なしに行われてよい。例えば、ポートと容器の寸法が様々であることが可能であり、材料組成パーセントが様々であることが可能であり、および、材料が様々であることが可能である。他の変更が、異なるゴム隔壁のために異なる末端ポートを使用することと、色を混合または加えることと、容器の構成要素にラベルを付けることと、複数の区画を含む容器を形成するために可剥性のシールと共に容器の複数の端縁にポートを加えることと、様々な容器ポートと末端ポートと末端キャップとを接合するために異なる接着手段を使用することとを含む。したがって、様々な変更と改変とが、本発明の着想と範囲とからの逸脱なしに当業者によって加えられてよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、本発明の諸側面にしたがって実現された容器の半概略的な側面図である。
【図2】図2は、可とう性の取り付けフランジを含み、および、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器と共に使用可能である容器ポートの半概略的な側面図である。
【図3】図3は、本発明の諸側面にしたがって実現された多層可とう性容器シートの部分横断面側面図である。
【図4】図4は、線A−Aに沿ってとられた図2の容器ポートの半概略的な端面図である。
【図4A】図4Aは、平らにされた状態の取り付けフランジを伴う図4の容器ポートの半概略的な端面図である。
【図5】図5は、線B−Bに沿ってとられた図2のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図6】図6は、本発明の諸側面にしたがって実現された図2の容器ポートと共に使用可能な末端ポートの半概略的な側面図である。
【図7】図7は、線C−Cに沿ってとられた図6の末端ポートの半概略的な端面図である。
【図8】図8は、線D−Dに沿ってとられた図7のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図9】図9は、本発明の諸側面にしたがって実現された図2の容器ポートと共に使用可能な代案の末端ポートの半概略的な側面図である。
【図10】図10は、線E−Eに沿ってとられた図9のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図11】図11は、本発明の諸側面にしたがって実現された図2の容器ポートと共に使用可能な代案の末端ポートの半概略的な側面図である。
【図12】図12は、線F−Fに沿ってとられた図11のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図13】図13は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器との例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている図11の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図14】図14は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器との別の例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている代案の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図15】図15は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器との別の例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている図9の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図16】図16は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器とのさらに別の例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている図6の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図17】図17は、本発明の諸側面にしたがって実現された2つの末端ポートに取り付けられている2ポートアセンブリの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図18】図18は、本発明の側面にしたがって実現された代案の組合せ容器ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【技術分野】
【0001】
可とう性後部シートに対して外周に沿って封着されている可とう性前部シートを有する可とう性容器が、前部シートと後部シートとの間に取り付けられている柔軟な取り付けフランジを備える容器ポートを有する可とう性容器に関する詳細な説明と共に、本明細書において一般的に説明されている。
【背景技術】
【0002】
可とう性容器は、栄養輸液、希釈液、医薬品、IV液等を詰めるために広く使用されている。概略的に述べると、こうした可とう性容器は、第1の可とう性シートを第2の可とう性シートに外周に沿って取り付けることと、その容器に対する充填、その容器からの排出、および/または、その容器に対する他の流体の補充または追加のために、その2つのシートの間に1つまたは複数のポートを挿入することとによって製造される。可とう性容器を作るために使用されるシートは、単層可とう性熱可塑性シートまたは多層可とう性熱可塑性シートから作られてよい。1つまたは複数のポートは、一般的に、輸液投与セットのスパイク(spike)による出入りのためのセットポート(set port)、または、針と共に使用するための添加剤ポート(additive port)を含む。この可とう性容器は多区画容器を形成するように可剥性シールを含んでもよい。
【0003】
従来技術の可とう性容器と共に使用される従来技術のポートにおいて共通した特徴が、起伏のある形状を有する硬質の取り付けフランジすなわち非柔軟な取り付けフランジを備えるポートである。従来技術の可とう性容器を構成するように、こうした従来技術の取り付けフランジを前部シートと後部シートとに熱融着させるために、取り付けフランジとして適合する起伏のある形状を有する起伏のあるヒートダイ(heat die)が使用されている。この起伏のあるヒートダイは、取り付けフランジを加熱して、可とう性容器を形成するようにシートに融合させる。起伏のあるヒートダイと起伏のある取り付けフランジとの間の位置合わせ不良が生じて、シートに対するポートの不正確な熱融着を結果的に生じさせることが時としてある。容易に明らかであるように、不正確な熱融着は不良品の容器を結果的に生じさせるだろう。これに加えて、ヒートダイを取り付けフランジに対して位置合わせする必要であるので、位置合わせ要件のせいで生産が悪影響を受ける。
【0004】
したがって、位置合わせ要件によってはあまり左右されない、取り付けが容易なポートを備える容器が必要とされている。
【発明の開示】
【0005】
本発明は、特に、従来技術のアセンブリに関連している上述の欠陥を検討して改善する。さらに明確に述べると、本発明は、少なくとも1つの端縁に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとの間に配置されている取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートとを含み、この取り付けフランジが、少なくとも1つの端縁に沿って互いに取り付けられている、内側表面と外側表面とを備える第1の取り付けフランジ層と内側表面と外側表面とを備える第2の取り付けフランジ層と、可とう性前部シートと可とう性後部シートとの間に配置されて、少なくとも1つのヒートバー(heat bar)によって可とう性前部シートと可とう性後部シートとに熱融着させられる時に、少なくとも部分的に互いに接触する第1および第2の取り付けフランジ層の2つの内側表面を備える第1の形状構成と、その少なくとも1つのヒートバーが取り除かれる時に少なくとも1つの端縁から離れた位置において互いに間隔を置いて位置している2つの内側表面を備える第2の形状構成とを備える可とう性容器を提供することによって実現されてよい。
【0006】
本発明の別の側面では、共通の外周の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートとを含む可とう性容器であって、この可とう性フランジが、内側表面と外側表面とを備える第2のフランジ層に取り付けられている、内側表面と外側表面とを備える第1のフランジ層を備え、これらの2つのフランジ層は、ノズルと流体連通している第1の開口とより大きい第2の開口とを備え、および、可とう性取り付けフランジがヒートバーによって可とう性前部シートと可とう性後部シートとの間で圧縮される時に、第1のフランジ層の内側表面の少なくとも一部分が、第2のフランジ層の内側表面の少なくとも一部分に接触する可とう性容器が提供される。
【0007】
本発明のさらに別の側面では、共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、この2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える可とう性取り付けフランジと、その共通の端縁から離れて第2の厚さに延びるにつれてテーパする第1の厚さを備える、可とう性取り付けフランジの2つの共通の端縁の各々から延びるフィン(fin)と、可とう性取り付けフランジがヒートバーによって可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面とを備える可とう性容器が提供される。
【0008】
さらに、本発明の別の側面では、共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シートと可とう性後部シートと、この可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える可とう性取り付けフランジと、可とう性取り付けフランジがヒートバーによって可とう性前部シートと可とう性後部シートとに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面と、内側空洞内に配置されている穿刺可能な膜を備え、かつ、容器ポートに取り付けられている末端ポート(terminal port)とを備える可とう性容器が提供される。
【0009】
本発明のこれらの特徴と利点と他の特徴と利点とが、詳細な説明と特許請求項と添付図面とを参照してこれらがより適切に理解される時に、その真価が理解されるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
添付図面に関連して以下で説明される詳細な説明が、本発明の実施によって実現される可とう性ポートを有する可とう性容器の現時点で好ましい実施形態の説明であることが意図されており、および、本発明が構成されるか使用されてよい唯一の形態を表すということは意図されていない。この説明は、例示されている実施形態に関連して本発明の可とう性容器を組み立てて使用するための特徴と段階とを説明する。しかし、同一または同等の機能と構造とが、同様に本発明の着想と範囲との範囲内に含まれることが意図されている異なる実施形態によって実現されてよいということが理解されるべきである。さらに、本明細書の他の箇所に示されている時に、同じ要素番号が同じまたは類似の要素または特徴を示すことが意図されている。
【0011】
さて、図1を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現された例示的な可とう性容器10が示されている。この可とう性容器10は、外周シール20によって第1のシート16と第2のシート18(第1のシートの下方に挿入されている)との間に封着されている、第1のポート12と第2のポート14とを備える。第1のポート12と第2のポート14は、充填ポート、ドレインポート、または、添加剤ポートとして機能してよい。外周シール20は、特に第1および第2のシート16、18のサイズに応じて容積が変化する体積エンクロージャを画定し、および、一般的に、約2mmから約6mmのシール幅を有し、および、3mmがより好ましい。第1および第2のシート16、18によって画定されている例示的な体積が約100mlから約3000mlを含み、および、他の体積が想定されている。この容器は、さらに、より大きい体積容量を生じさせるように、第1の表面積から第2のより大きい表面積に伸張することが可能な伸張可能な第1および第2のシートを使用することによって可変的な体積を実現してもよい。例示的な伸張可能な容器が米国特許第5,910,138号に開示されており、その内容は特に本明細書に参照として組み入れられている。
【0012】
ポート12、14の上に被さる末端装置が示されており、この末端装置は、選択可能な末端キャップ19によって上を覆われる末端ポート22を含む。追加の末端キャップ19がさらに詳細に後述されるが、セットポートキャップ(set port cap)24と添加剤ポートキャップ26とが、それぞれに第1のポート12と第2のポート14とに取り付けられている末端ポート22上に被せられている形で示されている。例示的な一実施形態では、容器10は、Raniere他に対する米国特許第4,803,102号に開示されている発明の側面にしたがって構成されており、この特許の内容は特に本明細書に参照として組み入れられている。
【0013】
容器10は、その容器10の1つまたは複数の端縁に沿って取り付けられている1つのまたは2つ以上のポートを含んでよく、および、2つの別々のシートの代わりに、単一のシートを折り曲げ、容器を形成するようにその単一のシートの外周の重なり合う端縁を封着することによって作られてもよい。あるいは、この代案として、米国特許第5,910,138号、同第5,928,213号、同第5,944,709号、同第6,165,161号、および、同第6,203,535号に開示されている容器に類似した複数の区画を有する形に作られてもよく、これらの特許の内容は特に本明細書に参照として組み入れられている。さらに、混合物として1つまたは複数のドレインポートから出て行く前に内容物が混合されるように、複数の区画が分割されることが可能であり、または、この代案として、格納された区画の各々が別々に充填/ドレインポートと流体連通しているように分割されることが可能である。
【0014】
随意に、吊り下げフラップ28が、最上部の外周シール21と容器の上端部23の付近の内側外周シール30との間に含まれてもよい。例示的な一実施形態では、内側外周シール30は、約100ミリメートルから約300ミリメートルの曲がり半径を有する弓形シールを備え、および、容器のサイズに応じて様々であることが可能である。吊り下げフラップ28は、容器10をピンまたはフック上に吊り下げるための1つまたは2つの重なり吊り下げ穴32を含む。この吊り下げ穴は、さらに、ユーザが後で取り除くための吊り下げフラップ28の壊れやすい部分または脆弱な部分であってもよい。別の例示的な実施形態では、吊り下げフラップ28は、そのフラップが弓形の内側外周シール30から旋回または固着するように、頂部の外周シール21から分離されてもよい。
【0015】
1つまたは複数のドレインシール34が容器10の下端部36に沿って組み込まれてもよい。このドレインシールは、容器の下端部36の隅37に形成されている1対の概ね弓形のヒートシール34を含んでもよい。ドレインシール34は、容器内に貯蔵されている流体が第1および第2のポート12、14の少なくとも1つから外に出るように、その流体が第1および第2のポート12、14に向かって流れることを容易にするかまたは方向付ける。例示的な一実施形態では、このドレインシールは約20ミリメートルから約150ミリメートルの曲がり半径を有する。しかし、容器のサイズに応じて、他の曲がり半径が採用されてもよい。
【0016】
次に図2を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現されたポートの半概略的な側面図が示されており、このポートは図1に示されている第1のポート12または第2のポート14であってよい。参照を容易にするために、ポート12だけについて説明するが、同じ説明がポート14に当てはまるということが理解される。
【0017】
容器ポートと呼ばれることもあるポート12は、フランジ38と、テーパしたまたは縮小した首部40と、概ね円筒形のノズル42と、ディフューザまたは漏斗に類似している取り付けフランジ44と、複数のフィンまたはリブ46とを含む。円筒形ノズル42は、取り付けフランジ44によって画定されている空洞と流体連通しており、および、取り付けフランジ44は、基部50の付近の第1のフランジ開口と、ノズル42との境界における相対的により小さい第2の開口とを有する。フィンまたはリブ46の各々は、取り付けフランジ44の基部50の付近の第1のフィン部分48と、ノズル42と取り付けフランジ44との間の境界により近い第2のより小さいフィン部分52とを備える。あるいは、この代わりに、第1および第2のフィン部分48、52は、分画線がこの2つのフィンの間に存在しないように噛み合うかまたは一様な形状を有することが可能である。採用随意の突出部43がフランジ38の外周部分上に半径方向に形成され、および、半径方向に約1mmから約2.5mmの長さで延び、1.3mmが好ましい。この突出部43が含まれる時には、この突出部43は、成形プロセス中の溶融プラスチックの射出を容易にする。
【0018】
例示的な一実施形態では、容器ポート12は、約95:5から約30:70のwt−wt比のポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーとスチレンエチレン−ブチレンスチレン熱可塑性エラストマー(SEBS)とのブレンドから一体成形されている。1つの好ましい実施形態では、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーのSEBSに対する80:20のwt−wt比という比率が、この例示的な実施形態のポート12を形成するためにブレンドされる。SEBSは、商品呼称「G1652」を有する商標名「KRATON」としてKRATON Polymers Companyから市販されている。ポリプロピレン−ポリエチレンコポリマーはAtofina Petrochemicals Company(Houston、Texas)から入手可能であり、商品呼称「Z9450」を有する。実際には、このブレンドは、高剪断混合機の中で、80:20のwt−wt比または所望の完成生成物に応じた何らかの他の所望の比率で、団粒状に、Z9450コポリマー樹脂ペレットとG1652熱可塑性エラストマーペレットとを混合することと、この混合物を溶融して再ペレット化することとによって作られる。その次に、ポート12は、工業用の射出成形プロセスにおいて、ブレンドされたペレットから形成される。この形成されたポート12は、平らなヒートバーを使用して第1および第2のシート16、18に熱融着させられる時に取り付けフランジが潰れるが、後述するように熱融着プロセスの後でその取り付けフランジがその構造全体を回復することがなくてもその構造の大半を回復するのに十分なだけの弾力性を有することを可能にする半硬質の軟度を有する。
【0019】
再び図1を参照すると、容器ポート12、14の取り付けフランジ44は、第1および第2のシート16、18に固定されてよく、さらに明確に述べると、第1および第2のシートの内側表面に固定されてよい。例示的な一実施形態では、第1および第2のシート16、18は、ポート材料に対して適合している材料を含む多層フィルムから作られている。図3を参照すると、この図には多層フィルムが示されている。多層フィルム16または18は、外側層53と、中間層54と、内側層56とを含んでよい。上記に組み込まれている米国特許第4,803,102号に開示されているように、内側層56の組成はポリプロピレン−ポリエチレンコポリマーとSEBSとを含み、容器ポート12、14の組成と同様である。
【0020】
外側層53は、ポリエーテルブロックアミドコポリマー(PEBA)、または、EGMと呼ばれているエステル基を含む耐酷使性(abuse resistant)材料を含んでよい。1つの例示的なEGMが、製品名「Eastman PCCE 9967」としてEastman Kodak Company(Rochestor、NY)から入手できるコポリエステルである。PCCE 9967は、グリコール修飾シクロヘキサンジメタノ−シクロヘキサン−ジカルボキシラートである。外側層53は、さらに、ポリカーボネート(PC)を含むことも可能である。中間層54は、外側層53がEGMまたはPEBAのブレンドから作られているかどうかに応じて様々であってよい。外側層53がEGMである場合には、中間層54としての使用のための特に好適な材料はSEBSである。外側層53がPEBAのブレンドで作られている場合には、中間層54としての使用に適している材料は、Mitsui Petrochemicalから市販されているAdmer QF−500、QF−550、および、QF−551のようなカルボキシ修飾ポリプロピレンである。
【0021】
概略的に述べると、多層フィルム16、18のフィルム厚さは約1.5ミルから約20ミルの範囲内であることが可能であり、および、約6ミルから約12ミルの範囲が好ましい。この好ましい一群のフィルムにおいて、3層複合体の厚さ全体に対するこれらの層の好ましい比率は、約60%から約85%の内側層56と、約5%から約30%の外側層53と、約7%から約15%の中間層54である。より好ましいフィルムは、PPEとSEBSとのブレンドとしての約77%の層56と、コポリエステルとしての約13%の層53と、SEBSとしての約10%の層54である。
【0022】
図1の容器10は、下端部36の端縁における外周シールを除いて、外周シール20と、ドレインシール34と、内側外周シール30と、吊り下げフラップ28とを最初に形成することによって作られてよい。この容器が、反対の形状構成の形に第1および第2のシート16、18の内側層56(図3)を配置することと、その次に、約250°F以上の温度と約90psiの圧力で少なくとも3秒間以上にわたって1つまたは複数の適切なヒートバーを使用することとによって形成されることが好ましい。ポート12、14の取り付けフランジ44が第1および第2のシート16、18の内側層56の間に挿入され、および、その次に、1つまたは複数の十分に長い平らなヒートバーが取り付けフランジをこれらのシートに融着させるために使用される。あるいは、この代わりに、その各ポートからの取り付けフランジ44が、その取り付けフランジを同時に付着させる代わりに、別々にまたは逐次的に融着させられてもよい。
【0023】
例示的な一実施形態では、被覆された硫化ゴムを有するヒートバーが、容器ポート12、14の取り付けフランジ44を第1および第2のシート16、18に融着させるために使用される。硫化ゴムを有するヒートバーは、United Silicone(Lancaster、N.Y.)から市販されている。この硫化ゴムはシリコーンゴム化合物である。
【0024】
次に図4を参照すると、この図には、線A−Aでとられた、図2のポート12の半概略的な下面図が示されている。ポート12が2つのシートの間に配置され、平らなヒートバーによって融着させられる場合に、この融着した形状構成において、各フィン46の第1のフィン部分48の先端58とシート16、18とが、各フィンの2つの側面の各々に1つずつ流路を画定する形で2つの流路を画定する。容器10内に収容されている液体が流路60(図1)を通って漏洩することが不可能であるように、取り付けフランジ44が第1および第2のシートに封着される時に、各々の流路が封着または融着される(すなわち、間隙または穴を持たない)ことが好ましい。こうした融着を容易にするために、例示的な一実施形態では、ポート12が、シート16、18との接着を容易にする形状構成を有する形で実現される。
【0025】
さらに図4を参照すると、取り付けフランジ44は、それぞれの端縁66に沿って第2の取り付けフランジ層64に接合されている第1の取り付けフランジ層62を含む横長の構造を含む。例示的な一実施形態では、端縁66は、フランジ層62、64の曲がった側面が一体的に成形される時に形成される折り目である。第1および第2の取り付けフランジ層62、64は約0.4mmから約1.5mmの壁厚さを有し、0.7mmがより好ましい。一方の取り付けフランジ端縁66から他方の取り付けフランジ端縁66までの測定された取り付けフランジの長さは約29.5mmであり、約15mmから約50mmが使用可能な範囲である。第1のフィン48の各々は約6mmのフィン幅を有し、および、丸い先端の形で終端する約10°から約30°の抜け勾配すなわちテーパを有し、20°の角度がより好ましい。フィンは、その最も広幅の箇所で測定された場合に約1.30mmの厚さを有するが、より小さいフィンまたはより大きいフィンが許容可能である。第1および第2の取り付けフランジ層62、64の各々は、さらに、取り付けフランジが第1および第2のシートの間に置かれて平らなヒートバーによってそれに封着させられる時に少なくとも取り付けフランジの基部部分50の一部分に沿って互いに接触する内側表面63を含む。これは、図を明瞭にするために平らなヒートバーが省略されている形で図4Aに示されている。平らなヒートバーを取り除いた後に、第1および第2の取り付けフランジ層が、これらの取り付けフランジ層が互いに結合する端縁を除いて、互いに間隔を置いた関係にある各フランジ層のそれぞれの内側表面を伴って、図4に示されているその取り付けフランジ層の形状すなわち形状構成を回復する。この回復は、フランジ層62、64の弓形表面によって少なくとも部分的に促進される。
【0026】
本発明の諸側面によって実現される容器の利点として、気体の除去が可とう性取り付けフランジ44によって容易化される。当業者に公知であるように、可とう性容器10内に入れられる幾つかの溶液の中には、酸素または他の大気気体の影響を受けやすいかもしれないものがある。したがって、こうした溶液は、通常は、管理された環境の中で充填されなければならない。酸素または他の大気気体の影響を受けやすい溶液を取り扱うために必要とされる諸段階の中で、こうした影響を受けやすい溶液を貯蔵するための容器は、通常は、窒素気体のような不活性気体によるフラッシュすなわち浄化を必要とする。その次に、浄化された容器がその容器ポートの付近で留め具で密封され、影響を受けやすい溶液をその容器に充填するための充填システムに取り付けられる。この留め具は、平らに潰された容器を充填システムの充填ポートと連通状態にした後に取り除かれる。充填段階の後では、末端ポート上の溶接のための溶接ステーションに移送される前に、その容器が再び容器ポートの付近において留め具で密封される。溶接段階の後で、その留め具が取り除かれる。
【0027】
本発明の諸側面によって実現される柔軟な取り付けフランジ44は、酸素または他の大気気体の影響を受けやすい溶液による充填プロセスを容易化する。特に、この柔軟な取り付けフランジが平らに挟み潰されることが可能なので、酸素または他の大気気体の影響を受けやすい溶液でその容器が充填される前には、その容器内に残留する残存気体がより少ない。これは、容器ノズルに末端部22を取り付けることを可能にするために、充填段階の後で充填ノズル12、14が充填ポートから取り外される時にも当てはまる。取り付けフランジを平らに挟み潰すことによって充填ポートを容易に密封することが可能であることが、さらに、その容器の漏損の抑制を強化する。
【0028】
図5は、線B−Bに沿ってとられた図2のポート12の半概略的な横断面側面図である。例示的な一実施形態では、ポート12は、6.6mmのIDと約1.0mmの壁厚さとを有する。フランジ38は、約17mmの直径と、約2mmのフランジ厚さとを有し、および、約0.5mmの隆起厚さと約14.5mmの直径とを有する隆起表面68を含む。内側テーパ表面70が、垂直線から約25度から約50度の角度を有し、および、約39度がより好ましい。例示的な一実施形態では、そのポートの直径とそのポートの長さとが実現のために選択され、および、その次に、テーパ角度が、その選択された長さと直径とを賞賛するように選択される。他の寸法は本発明の範囲から逸脱することなしに実現されてよく、こうした他の寸法は、設計者の選択、容器のサイズ、特定の末端ポート、選択された特定の末端キャップ、および、使用されるIV投与セットとに依存するだろう。
【0029】
図6は、本発明の諸側面にしたがって実現された末端ポート22の半概略的な側面図であり、この末端ポート22は添加剤ポート72と呼ばれることもある。この添加剤ポート72は、概ね円筒形のポート部分76を有する直線状の末端部を含む第1の端部74と、嵌合フランジ80を含む第2の端部78とを有する。この添加剤ポート72は、取り付けによって、例えば、輻射熱プロセスによって、熱融着によって、超音波溶接によって、高周波誘導加熱によって、または、熱板溶接によって、従来通りの手段によって容器ポート12のフランジ38に第2の端部78を熱融着させることによって、図2の容器ポート12と共に使用することが可能である。
【0030】
テーパ部分84を含む中間部分82が第1の端部74を第2の端部78に連結する。テーパ部分84が第1の端部74と第2の部分78とに交わる2つの交差部分86では、湾曲した移行部分が好ましいが、この代わりに、この移行部分は直角の交差部分または異なる曲線を有する湾曲した移行部分を含んでもよい。例示的な一実施形態では、添加剤ポート72は容器ポート12と同一の材料組成で作られており、その組成の種類は容器ポート12に関して上述した通りの範囲内であり、および、容器シートが許容可能である。代案の実施形態では、添加剤ポート72の材料構成、すなわち、各成分の配合パーセントが、容器ポート12よりも高いデュロメータすなわち硬度を含むように選択されることが好ましい。組み込み時には、より高いデュロメータがアルミニウムの留め具の取付けを強化する。例示的な一実施形態では、添加剤ポート72の第1の端部74は約13mmの外径を有し、第2の端部78は約15mmの外径を有し、および、第1の端部から第2の端部までの測定された添加物ポート72の長さは約11mmである。しかし、サービス、使用意図、末端キャップ、使用の地理的仕向先等に応じて、このサイズは本発明の着想と範囲とから逸脱することなしに様々であってよい。
【0031】
次に図7を参照すると、この図には、線C−Cに沿ってとられた図6の端面図が示されている。図7の平面図では、嵌合フランジ80の一部分が、概ね円筒形のポート部分76の円筒形端部88と、複数のリブ90と、中央の穿刺可能なシールまたは膜92と共に示されている。リブ90は、受け入れチャンバ96を画定する円筒形ポート部分76の内側表面94から半径方向に内方に延び、および、そのリブの厚さとしての対応する量だけ円筒形ポート部分の有効内径を縮小させる。4つのリブ90が示されているが、本発明の範囲から逸脱することなしに、これより少ないかより多くのリブが組み込まれてもよい。
【0032】
ゴム隔壁がそのポートの受け入れチャンバ96内に配置されてもよい。このゴム隔壁は、配置された後に、そのポートの末端部内のリブによって心出しされる。アルミニウムのクリンプ(crimp)(図16)が、封着を実現するためにゴム隔壁のフランジを圧縮する。この圧縮された形状構成において、ゴム隔壁の底部が中央の穿刺可能なシール92に対して押し付けられ、封着を実現する。例示的な一実施形態では、円筒形ポート部分76の外径は約13mmであり、内径は約10mmである。リブ90の各々は半径方向に内方に約1mm延びる。ゴム隔壁は、West Pharmaceutical Services(Lionville、Pennsylvania)を含む幾つかの製造業者から市販されている。
【0033】
図8は、線D−Dに沿ってとられた図7の添加剤ポート72の横断面側面図である。図示されているように、リブ90は概ね受け入れチャンバ96の高さに延びる。あるいは、この代わりに、そのリブは、そのポートの内側表面がゴム隔壁を心出しすることを可能にするようにそのポートの内径よりも大きい直径を有する隔壁を選択することによって、取り除かれてもよい。中央の穿刺可能なシール92はポート72と共に一体成形され、および、不均一なシール層厚さを有するが、均一性が許容可能な選択肢である。例示的な一実施形態では、中央の穿刺可能なシール92は、約0.7mmの厚さを有する隆起中央部分98と、約0.3mmの厚さを有する浅い外周部分100とを有する。隆起部分98と外周部分100は、射出成形を容易にするために合体させられている。代案の実施形態では、隆起中央部分98は、図8に示されている中実の隆起部分ではなく、外周部分100から延びる隆起表面すなわちドーム状表面を含む。さらに別の代案としては、概ね円筒形の部分セクション76によって画定されている内側空洞が、円筒形の端部88の付近のフレア部分を含み、および、不均一の表面を有するかまたは特殊な嵌合表面を必要とするゴム隔壁を収容するための凹みと突起とを含んでもよい。
【0034】
中央穿刺可能シール92の有効面積を限定すなわち画定するために、直径縮小部分106が内側テーパ部分104の基部102に含まれている。したがって、中央穿刺可能シール92の面積は、実現される直径縮小部分106の面積に応じて増減してよい。例示的な一実施形態では、この直径縮小部分106の直径が約5mmである。内側テーパ部分104は、垂直線から約5度から約35度の抜き勾配を有する。上述したように、そのポートの直径とそのポートの長さが、望ましくは、最初に選択される、そして、テーパ角は、前者の従属変数として得られる。例えば、第2の端部78(図6)における直径は、容器ポート12のフランジ38と整合するように選択される。縮小端部74における直径はアルミニウムシェル(図16)のための肩を生じさせる。テーパ部分の長さは自動化のために選択される。
【0035】
図9は、本発明の諸側面にしたがって実現された代案の末端ポート22の側面図であり、この末端ポートは具体的には添加剤ポート108と呼ばれることがある。この添加剤ポート108は、例えば部品番号「WS−191」を有するWest Pharmaceutical Servicesから作られているスリーブ栓(sleeve stopper)のようなゴム隔壁と共に使用するように構成されている。この添加剤ポート108は、スリーブ栓を把持するための第1の把持フランジ110を備える第1の端部74と、容器ポート12のフランジ38と嵌合するための嵌合フランジ80を含む第2の端部78とを含む。例示的な一実施形態では、添加剤ポート108の把持フランジ110は中間部分112を有し、および、把持フランジ110はこの中間部分から外方にフレア状に広がる。把持フランジ110のフレア部分114は、約2.5mmの曲がり半径を有する湾曲部分と、垂直部分116と、約0.5mmの曲がり半径を有する上部湾曲リム118とを含むが、その変型も許容可能である。
【0036】
嵌合フランジ80はフレア部分120から延びる。中間部分112とフレア部分120との間の境界では、直径が約7.62mmであり、フレア部分120とフランジとの間の境界では直径は約11.5mmである。フレア部分120の長さは約4.41mmであり、および、嵌合フランジ80は約2mmのフランジ厚さを有する。添加剤ポート108の全体的な高さが約15mmである。添加剤ポート108は、容器ポート12と同一の材料組成を有するが、上述の範囲内での変更が許容可能である。例示的な一実施形態では、添加剤ポート108は、容器の製造中および充填中における取り扱いのために、容器ポート12よりも高いジュロメータすなわち硬度を有する。添加剤ポート108が、特定の中間部分112と、フレア部分120と、その中間部分とフレア部分との交差部分における穿刺可能なシール92の配置とを伴って示されているが、この添加剤ポートは他の形状構成を有してもよい。例えば、テーパ部分すなわちフレア部分120は、より急な角度またはより浅い角度を有してもよく、穿刺可能なシール92は、フランジ80と概ね同一の平面上に配置されてもよく、および、中間部分は、テーパ部分120なしにフランジ80と把持フランジ110との間のポート108の長さに向かって延びてもよい。
【0037】
図10は、図9の添加剤ポート108の横断面側面図である。図8のポートと同様に、添加剤ポート108は、隆起中央部分98と浅い外周部分100とを含む中央穿刺可能シール92を含む。この中央穿刺可能シール92は、中間部分112とテーパ部分120との間の移行部分の概ね付近に配置されており、および、この特定の配置は、選択される特定のスリーブ栓に依存している。
【0038】
スリーブ栓の挿入を容易にするために、テーパ壁122を有するテーパ内側空洞が含まれている。しかし、スリーブ栓の形状構成に応じて、この内側空洞は、直線状の内側空洞または他の対応する形状構成を含んでよい。
【0039】
図11は、本発明の諸側面にしたがって実現された代案の末端ポート22の半概略的な側面図であり、この末端ポートはセットポートまたは点滴セットポート(infusion set port)124と呼ばれることもある。このセットポート124は、直角の仕上げを有する第1の端部126と、嵌合フランジ80を有する第2の端部128とを含む。第1の端部126と第2の端部128との間には、セットポート124は、概ね円筒形の部分130とテーパ部分120とを含む。円筒形部分130とテーパ部分120との間の境界の位置は、IV投与セットのためのISO 8536−4規格IVスパイクの6.4にしたがった点滴セットクロージャ穿刺装置を収容するための要件に概ね合致する。例示的な一実施形態では、充填ポート124の全長が約15mmであり、概ね円筒形の部分130の長さが約10mmであり、および、概ね円筒形の部分の外径が約9.0mmである。製造のために、概ね円筒形の部分130は約1度から約5度の抜き勾配を有してもよい。
【0040】
線F−Fに沿ってとられた図11のポート24の横断面側面図が図12に示されている。この図に示されているように、中央穿刺可能シール92が含まれており、この中央穿刺可能シールは、隆起中央部分98と浅い外周部分100とを含む。容易に明らかであるように、この代わりに、中央穿刺可能シール92が隆起中央部分98なしに含まれてもよい。セットポート124の内径と、そのポートの長さに関する中央穿刺可能シール92の配置は、セットポートと共に使用されるべき特定の選択されたIVスパイクセットに応じたものであってもよい。代案の実施形態では、突出したまたは隆起した中央部分98がない穿刺可能シール92が含まれてもよく、または、さらに別の代案としては、この隆起中央部分98は、嵌合フランジ80を末端に有する第2の端部118に向かって延びてもよい。さらに別の代案としては、セットポート124の内側表面125が、スパイクまたはIV投与セットの把持を改善するために、または、ゴム隔壁を受け入れるために、起伏のある表面すなわち波状の表面を含んでもよい。
【0041】
セットポート124は、第1の容器ポート12または第2の容器ポート14にセットポートを取り付けることによって図1の容器10と共に使用することが可能であってよい。このセットポートが、嵌合フランジ80を第1または第2のポートのフランジ38に熱融着させることによって、第1のポート12または第2のポート14に取り付け可能であることが好ましい。無菌状態を維持するために、第1の端部126が封止されることが好ましい。例示的な一実施形態では、第1の端部がインナーシール(innerseal)によって封止されてよい。例示的なインナーシールとこのインナーシールを使用する方法とが、Selig Sealing Products,Inc.(Oakbrook Terrace、Ill)に譲渡された米国特許番号第5,702,015号、同第5,860,544号、同第5,915,577号、同第6,461,714号とその等価物とに開示されている箔インナーシール(foil innerseal)を含む。これらの特許の内容は本明細書に参照として組み入れられている。他のインナーシールが、従来通りの手段によって第1の端部126の末端に熱接着により貼り合わせたアルミニウム箔材料を含んでもよい。
【0042】
次に図13を参照すると、この図には、図1のポート12に取り付けられている、図11のセットポート124の部分斜視横断面側面図が示されている。図を明瞭にするために、容器ポート12は、第1のシート16と第2のシート18とを除いた形で示されている。放射熱融着またはホットバー封着(hot bar sealing)プロセスによって容器ポート12のフランジ38に熱融着させられているセットポート124の嵌合フランジ80が示されている。この熱融着段階が、ポート12を通して例えばアミノ酸溶液またはブトウ糖溶液によって容器10が満たされた後に行われることが好ましい。
【0043】
インナーシール132が従来通りの手段によってセットポート124の第1の端部126の末端に取り付けられる。容器10の内容物、過剰に対して、セットポート124のインナーシール132が剥ぎ取られ、スパイクコネクタ(図示されていない)が挿入され、このスパイクコネクタは、その次に、容器とIV投与セット(図示されていない)との間の流体連通を実現するために中央穿刺可能シール92を穿刺する。
【0044】
図14は、本発明の諸側面にしたがって実現された代案の末端ポート22の部分斜視横断面側面図である。末端ポート22はドリップレスセットポート(dripless set port)134と呼ばれてもよく、および、上述のセットポートと共に特定の特徴を共有する。このドリップレスセットポート134は、フランジ136を含む端部と、直角の仕上げ138を有する端部とを含み、これは内側端縁と外側端縁の両方にテーパリムまたはテーパ付き端縁を含んでもよい。例示的な一実施形態では、直角の仕上げを有する端部は容器ポート12のフランジ38に取り付けられ、および、フランジ136を有する端部はインナーシール132によって封止される。この取り付けは、従来通りの放射熱融着プロセスまたはこれと同等のプロセスによって行われてよい。
【0045】
別の例示的な実施形態では、針またはスパイクコネクタが隔壁140と中央穿刺可能シール92とを穿刺してその後で取り除かれた後に、ドリップレスセットポートを再び封止するために、ゴム隔壁140がドリップレスセットポート134の上部空洞142の中に配置されている。このゴム隔壁は、別個に成形されてからドリップレスセットポート134の上部空洞の中に入れられてもよく、または、上部空洞の中に直接的に射出成形されてもよい。上部空洞内に入れられる場合には、ゴム隔壁がそのポートの上部空洞142の中に単純に嵌り込み、および、上部空洞の内側表面との締まり嵌めによって与えられた圧縮によって上部空洞内に保持されてよい。例示的な一実施形態では、ゴム隔壁140は、さらに、そのゴム隔壁が上部空洞から外れることを確実なものにするように、上部空洞142に接着されている。別の代案の実施形態では、ゴム隔壁はそのポートと共にインサート成形され、および、その隔壁材料はそのポートの壁に接着される。
【0046】
図15は、容器ポート12が図9の添加剤ポート108に取り付けられている、容器10の半概略的な部分斜視横断面側面図である。この添加剤ポート108は、従来通りの手段によって容器ポート12のフランジ38に接着されてよい。添加剤ポート108を容器ポート12に取り付けた後に、しかし、より好ましくはこの取り付けの前に、West Co.によって製造されたゴム隔壁であるスリーブ栓144が添加剤ポートの上部空洞146に取り付けられる。
【0047】
このスリーブ栓144は、雄栓148と、大きな力によって針が貫通するように隔壁厚さを画定するための雄栓の端部内の中央切り抜き150と、柔軟なスカート部分152とを含む。この柔軟なスカート部分152は、通常は、添加剤ポート108の上にスリーブ栓144を配置する前には、雄栓148から離れていく方向に延びる。添加剤ポート108の上部空洞146の中に雄栓148を挿入した後に、スカート152がポート108の外側中間部分112の少なくとも一部分に重なるように、スカート152が折り返される。例示的な一実施形態では、雄栓148と添加剤ポートの上部空洞146とが相補的なテーパ部分を含む。
【0048】
図16は、図6の添加剤ポート72に取り付けられた容器ポート12を有する、容器10の半概略的な部分斜視横断面側面図である。特に、添加剤ポート72の嵌合フランジ80は公知の放射熱融着プロセスによって容器ポート12のフランジ38に取り付けられている。その次に、West Co.によって作られた13mm Flip−Off(登録商標)シール154が、公知の方法によって受け入れチャンバ96に封着され、この公知の方法は、概ね円筒形の部分76とテーパ部分84との間の交差部分86においてそのポートの外側表面にアルミニウム外側シェル156を圧着することを含む。容器の中に追加の薬剤または薬物を加えるために添加剤ポート72を使用する直前に、プラスチックのキャップ158が取り付けられているアルミニウム外側シェル156の壊れやすい部分を切断することによって、そのプラスチックキャップ158が指で弾かれて取り外される。
【0049】
次に図17を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現された2ポートアセンブリ160の半概略的な部分斜視横断面側面図が示されている。例示的な一実施形態では、この2ポートアセンブリ160は、ウェブ162によって相互連結された2つの容器ポートを含む。これらの容器ポートは、図2に示されている容器ポート12、14を含んでよく、および、そのウェブは、一方のポート12のフィンが延びて他方のポート14のフィンと連結するように、フィンまたはリブ46の延長部分であってもよい。
【0050】
この2ポートアセンブリ160は、単一の熱融着段階によって可とう性容器10のための流体連通手段を提供するために、第1のシート16と第2のシート18との間に2つの容器ポート12、14が組み立てられることを可能にする。例えば、これらの各ポートの取り付けフランジ44は、第1のシートと第2のシートの間に置かれてもよく、および、その次に、1つまたは複数の平らなヒートダイ(heat die)を使用することによって、前部シート内側表面と後部シートとを取り付けフランジ44の外側表面に融着させる。この融着は、これらの表面を部分的に溶融させることと、これらの溶融した表面が互いに融着することを可能にすることとによって行われる。
【0051】
図11のセットポート124を伴う第1の容器ポート12が示されており、および、図6の添加剤ポート72を伴う第2の容器ポート14が示されているが、これらの特定の末端ポート22は単なる例示にすぎない。実際は、上述された末端ポート22とこれに関連した末端キャップ、ゴム隔壁、および/または、インナーシールのいずれかと、これらの等価物とが、この2ポートアセンブリ160と共に使用されてよい。
【0052】
容易に明らかであるように、2つ以上の容器ポート12、14を含む容器10において、容器が満たされた後まで開放状態のまま残されなければならない少なくとも1つの容器ポートを除いて、輸液で容器が満たされる前に末端ポート22が2つ以上の容器ポートに取り付けられてもよい。しかし、容器が満たされた後に容器ポートのすべてのための末端ポートを取り付けることも可能である。
【0053】
次に図18を参照すると、この図には、本発明の諸側面にしたがって実現された変更された容器ポート164の半概略的な部分斜視横断面側面図が示されている。この容器ポート164は、可とう性の取り付けフランジ44とフィン46とノズル166とフランジ38とを含むという点で、図2の容器ポート12に類似している。
【0054】
この変更された容器ポート164におけるノズル166は、容器ポート164の空洞の中に滑り込むことができるシールスリーブ168を受け入れるようになっており、および、例えば放射熱融着プロセスのような従来通りの方法によって所定の位置に接着されるかまたは恒久的に熱溶接される。このシールスリーブは、さらに、ノズルとの機械的な干渉によって保持されてもよい。シールスリーブ168は、そのシールスリーブの2つの端部170の間に配置されている中央穿刺可能シール92を有する概ね円筒形の部分を含む。この中央穿刺可能シール92はシールスリーブ168に一体成形されており、および、一実施形態では、その2つの端部の間の中間点の付近に配置されている。シールスリーブはアセンブリを容易にするために対称である。シールスリーブ68が容器ポート164に恒久的に取り付けられると、容器ポート164は、標準的なスパイクアセンブリと共に使用可能なセットポートまたはドレインポートに変形する。したがって、シールスリーブ168とノズルとフランジ38は、標準的なスパイクアセンブリを受け入れるかまたはそのアセンブリに適合するような寸法にされている。
【0055】
シールスリーブ168の各端部における1つまたは2つの直径縮小部分172が、スパイクアセンブリ(図示されていない)がポート164の中に挿入される時にそのスパイクアセンブリの把持を容易にするために含まれてもよい。この直径縮小部分172は、スパイクアセンブリがその直径縮小部分から外れることを防止するためにスパイクアセンブリの一部分を把持するように構成されている。無菌状態を得るために、インナーシールが容器ポート164のフランジ38に封着させられてもよい。あるいは、代案としては、末端カバーまたはキャップがそのポートに取り付けられてもよい。
【0056】
本発明の好ましい実施形態が特定の限定性を伴って説明されてきたが、本明細書で示された説明と図面とが限定的であることは意図されてはおらず、および、当業者は、本発明の範囲からの逸脱なしに、本明細書で説明されている実施形態に対して様々な変更が加えられてよいということを理解するだろうし、こうした変更と改変のすべてが、添付されている特許請求項の範囲内に含まれるということが意図されている。平らなヒートバーによって容器の前部シートと後部シートに対して1つまたは複数のポートを熱融着させるための可とう性取り付けフランジを含む、1つまたは複数の平らなポートを含む容器に対する様々な変更が、本発明の着想と範囲とからの逸脱なしに行われてよい。例えば、ポートと容器の寸法が様々であることが可能であり、材料組成パーセントが様々であることが可能であり、および、材料が様々であることが可能である。他の変更が、異なるゴム隔壁のために異なる末端ポートを使用することと、色を混合または加えることと、容器の構成要素にラベルを付けることと、複数の区画を含む容器を形成するために可剥性のシールと共に容器の複数の端縁にポートを加えることと、様々な容器ポートと末端ポートと末端キャップとを接合するために異なる接着手段を使用することとを含む。したがって、様々な変更と改変とが、本発明の着想と範囲とからの逸脱なしに当業者によって加えられてよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は、本発明の諸側面にしたがって実現された容器の半概略的な側面図である。
【図2】図2は、可とう性の取り付けフランジを含み、および、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器と共に使用可能である容器ポートの半概略的な側面図である。
【図3】図3は、本発明の諸側面にしたがって実現された多層可とう性容器シートの部分横断面側面図である。
【図4】図4は、線A−Aに沿ってとられた図2の容器ポートの半概略的な端面図である。
【図4A】図4Aは、平らにされた状態の取り付けフランジを伴う図4の容器ポートの半概略的な端面図である。
【図5】図5は、線B−Bに沿ってとられた図2のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図6】図6は、本発明の諸側面にしたがって実現された図2の容器ポートと共に使用可能な末端ポートの半概略的な側面図である。
【図7】図7は、線C−Cに沿ってとられた図6の末端ポートの半概略的な端面図である。
【図8】図8は、線D−Dに沿ってとられた図7のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図9】図9は、本発明の諸側面にしたがって実現された図2の容器ポートと共に使用可能な代案の末端ポートの半概略的な側面図である。
【図10】図10は、線E−Eに沿ってとられた図9のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図11】図11は、本発明の諸側面にしたがって実現された図2の容器ポートと共に使用可能な代案の末端ポートの半概略的な側面図である。
【図12】図12は、線F−Fに沿ってとられた図11のポートの半概略的な横断面側面図である。
【図13】図13は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器との例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている図11の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図14】図14は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器との別の例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている代案の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図15】図15は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器との別の例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている図9の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図16】図16は、本発明の諸側面にしたがって実現された図1の容器とのさらに別の例示的な使用可能なポート組合せである、図2の容器ポートに取り付けられている図6の末端ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図17】図17は、本発明の諸側面にしたがって実現された2つの末端ポートに取り付けられている2ポートアセンブリの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【図18】図18は、本発明の側面にしたがって実現された代案の組合せ容器ポートの半概略的な部分斜視横断面側面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの端縁に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートと、
前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートとの間に配置されている取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポート
を備えている可とう性容器において、
前記取り付けフランジは、
少なくとも1つの共通の端縁に沿って互いに取り付けられている、内側表面及び外側表面を備える第1の取り付けフランジ層と、内側表面及び外側表面を備える第2の取り付けフランジ層と、
前記第1及び第2の取り付けフランジ層が取り付けられている前記少なくとも1つの共通の端縁から延びるフィンであって、前記第1及び第2の取り付けフランジ層に隣接している第1の厚さと、前記第1の厚さから離れている第2の厚さとを含み、及び、前記第1の厚さは前記第2の厚さよりも大きいフィンと、
前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートとの間に配置されて、少なくとも1つのヒートバーによって前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに熱融着させられる時に、少なくとも部分的に互いに接触する前記第1及び第2の取り付けフランジ層の前記2つの内側表面を備える第1の形状構成と、
前記少なくとも1つのヒートバーが取り除かれる時に、前記少なくとも1つの端縁から離れた位置において互いに間隔を置いて位置している前記2つの内側表面を備える第2の形状構成を備えているところの、可とう性容器。
【請求項2】
前記第1および第2の取り付けフランジ層は第2の共通の端縁に沿って連結されている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項3】
前記2つの共通の端縁は、前記第1および第2のフランジ層を一体的に成形することから形成されている折り目である請求項2に記載の可とう性容器。
【請求項4】
前記取り付けフランジは第1の開口と第2のより大きい開口とを備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項5】
前記取り付けフランジの前記第2の共通の端縁はフィンを備えている請求項2に記載の可とう性容器。
【請求項6】
前記フィンは前記少なくとも1つの共通の端縁と前記第2の共通の端縁とから第1の距離に外方に延びている請求項5に記載の可とう性容器。
【請求項7】
前記第1の対のフィンに隣接している第2の組のフィンをさらに備え、および、前記第2の組のフィンは前記少なくとも1つの共通の端縁と前記第2の共通の端縁とから第2の距離に外方に延びている請求項6に記載の可とう性容器。
【請求項8】
前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートの各々は多層フィルムを備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項9】
前記多層フィルムは3つの別個のフィルム層を備えている請求項8に記載の可とう性容器。
【請求項10】
前記3つの個別のフィルム層の層は、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーとスチレンエチレン−ブチレンスチレン(SEBS)熱可塑性エラストマーとのブレンドで作られている請求項9に記載の可とう性容器。
【請求項11】
前記3つの個別のフィルム層の第2の層は、ポリエーテルブロックアミドコポリマー(PEBA)、または、エステル基を含む耐酷使性材料(EGM)で作られている請求項10に記載の可とう性容器。
【請求項12】
前記第2の層がEGMで作られている場合には、第3の層がSEBSで作られており、および、前記第2の層がPEBAで作られている場合には、前記第3の層はカルボキシ修飾ポリプロピレンで作られている請求項11に記載の可とう性容器。
【請求項13】
前記容器ポートは、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーとスチレンエチレン−ブチレンスチレン熱可塑性エラストマーとのブレンドで作られている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項14】
前記ブレンドは、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーのスチレンエチレン−ブチレンスチレンに対する約90:10から約70:30の重量−重量比である請求項13に記載の可とう性容器。
【請求項15】
前記比が80:20である請求項14に記載の可とう性容器。
【請求項16】
可とう性取り付けフランジを備える第2の容器ポートをさらに備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項17】
少なくとも2つの区画に前記容器を区分するための可剥性シールをさらに備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項18】
前記容器の内側に貯蔵された流体を前記容器ポートに向かって流れるように方向付けるための少なくとも1つのドレインシールをさらに含んでいる請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項19】
前記容器ポートはフランジを備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項20】
前記容器ポートの前記フランジに取り付けられている末端ポートをさらに備えている請求項19に記載の可とう性容器。
【請求項21】
前記末端ポートは前記末端ポートの内側空洞内に形成されている穿刺可能なシールを備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項22】
前記末端ポートに取り付けられている末端キャップをさらに備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項23】
前記末端ポートに取り付けられている箔インナーシールをさらに備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項24】
前記末端ポートの内側空洞内に配置されているゴム隔壁をさらに備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項25】
前記末端ポートは嵌合フランジを備え、および、前記嵌合フランジは前記容器ポートの前記フランジに取り付けられている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項26】
前記末端ポートの内側空洞内に少なくとも部分的に配置されている雄栓と、前記末端ポートの外側部分上に折り返されている柔軟なスカートとを含むゴム隔壁をさらに備えている請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項27】
前記末端ポートの内側空洞内に少なくとも部分的に配置されているゴム隔壁と、前記末端ポートの外側表面に圧着されている金属シェルとをさらに備えている請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項28】
前記容器ポートの内側空洞内に少なくとも部分的に配置されているシールスリーブをさらに備え、前記シールスリーブは穿刺可能なシールを備えている請求項19に記載の可とう性容器。
【請求項29】
前記シールスリーブはIV投与セットのスパイクを受け入れるようになっている請求項28に記載の可とう性容器。
【請求項30】
前記末端ポートはIV投与セットのスパイクを受け入れるようになっている請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項31】
前記可とう性取り付けフランジは、第1の端部とより大きい第2の端部とを備えるピラミッド形状を有している請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項32】
前記ヒートバーは概ね平らである請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項33】
前記概ね平らなヒートバーは加硫ゴムで被覆されている請求項32に記載の可とう性容器。
【請求項34】
可とう性容器を形成する方法であって、
共通の外周の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートを提供する段階と、
前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートを提供する段階を備えている方法において、
前記可とう性フランジは、内側表面と外側表面とを備える第2のフランジ層に取り付けられている、内側表面と外側表面とを備える第1のフランジ層を備え、および、前記2つのフランジ層は、前記ノズルと流体連通している第1の開口とより大きい第2の開口とを備える内側空洞を画定し、
前記可とう性取り付けフランジがヒートバーによって前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートとの間で圧縮される時に、前記第1のフランジ層の前記内側表面の少なくとも一部分が、前記第2のフランジ層の前記内側表面の少なくとも一部分に接触し、
穿刺可能なシールを備える末端ポートを前記容器ポートの前記ノズルに取り付ける段階
を備えている方法。
【請求項35】
可とう性容器において、
共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートと、
前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、
2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える前記可とう性取り付けフランジと、
前記共通の端縁から離れて第2の厚さに延びるにつれてテーパする第1の厚さを備える、前記可とう性取り付けフランジの前記2つの共通の端縁の各々から延びるフィンと、
前記可とう性取り付けフランジがヒートバーによって前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面
を備えている可とう性容器。
【請求項36】
可とう性容器において、
共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートと、
前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、
2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える前記可とう性取り付けフランジと、
前記可とう性取り付けフランジがヒートバーによって前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面と、
その末端ポートの内側空洞内に配置されている穿刺可能な膜を備え、かつ、前記容器ポートに取り付けられている末端ポート
を備えている可とう性容器。
【請求項37】
前記穿刺可能なシールは前記末端ポートと共に一体成形されている請求項34に記載の方法。
【請求項38】
取り付けフランジを含む第2の容器ポートを提供する段階と、前記第2の容器ポートの前記取り付けフランジを前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付ける段階とをさらに含んでいる請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記容器ポートを前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けるために平らなヒートバーを使用する段階をさらに含んでいる請求項34に記載の方法。
【請求項40】
前記末端ポートを前記容器ポートの前記ノズルに取り付ける前に、前記可とう性容器の内側に流体を追加する段階をさらに含んでいる請求項34に記載の方法。
【請求項1】
少なくとも1つの端縁に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートと、
前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートとの間に配置されている取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポート
を備えている可とう性容器において、
前記取り付けフランジは、
少なくとも1つの共通の端縁に沿って互いに取り付けられている、内側表面及び外側表面を備える第1の取り付けフランジ層と、内側表面及び外側表面を備える第2の取り付けフランジ層と、
前記第1及び第2の取り付けフランジ層が取り付けられている前記少なくとも1つの共通の端縁から延びるフィンであって、前記第1及び第2の取り付けフランジ層に隣接している第1の厚さと、前記第1の厚さから離れている第2の厚さとを含み、及び、前記第1の厚さは前記第2の厚さよりも大きいフィンと、
前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートとの間に配置されて、少なくとも1つのヒートバーによって前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに熱融着させられる時に、少なくとも部分的に互いに接触する前記第1及び第2の取り付けフランジ層の前記2つの内側表面を備える第1の形状構成と、
前記少なくとも1つのヒートバーが取り除かれる時に、前記少なくとも1つの端縁から離れた位置において互いに間隔を置いて位置している前記2つの内側表面を備える第2の形状構成を備えているところの、可とう性容器。
【請求項2】
前記第1および第2の取り付けフランジ層は第2の共通の端縁に沿って連結されている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項3】
前記2つの共通の端縁は、前記第1および第2のフランジ層を一体的に成形することから形成されている折り目である請求項2に記載の可とう性容器。
【請求項4】
前記取り付けフランジは第1の開口と第2のより大きい開口とを備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項5】
前記取り付けフランジの前記第2の共通の端縁はフィンを備えている請求項2に記載の可とう性容器。
【請求項6】
前記フィンは前記少なくとも1つの共通の端縁と前記第2の共通の端縁とから第1の距離に外方に延びている請求項5に記載の可とう性容器。
【請求項7】
前記第1の対のフィンに隣接している第2の組のフィンをさらに備え、および、前記第2の組のフィンは前記少なくとも1つの共通の端縁と前記第2の共通の端縁とから第2の距離に外方に延びている請求項6に記載の可とう性容器。
【請求項8】
前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートの各々は多層フィルムを備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項9】
前記多層フィルムは3つの別個のフィルム層を備えている請求項8に記載の可とう性容器。
【請求項10】
前記3つの個別のフィルム層の層は、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーとスチレンエチレン−ブチレンスチレン(SEBS)熱可塑性エラストマーとのブレンドで作られている請求項9に記載の可とう性容器。
【請求項11】
前記3つの個別のフィルム層の第2の層は、ポリエーテルブロックアミドコポリマー(PEBA)、または、エステル基を含む耐酷使性材料(EGM)で作られている請求項10に記載の可とう性容器。
【請求項12】
前記第2の層がEGMで作られている場合には、第3の層がSEBSで作られており、および、前記第2の層がPEBAで作られている場合には、前記第3の層はカルボキシ修飾ポリプロピレンで作られている請求項11に記載の可とう性容器。
【請求項13】
前記容器ポートは、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーとスチレンエチレン−ブチレンスチレン熱可塑性エラストマーとのブレンドで作られている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項14】
前記ブレンドは、ポリプロピレン−エチレンランダムコポリマーのスチレンエチレン−ブチレンスチレンに対する約90:10から約70:30の重量−重量比である請求項13に記載の可とう性容器。
【請求項15】
前記比が80:20である請求項14に記載の可とう性容器。
【請求項16】
可とう性取り付けフランジを備える第2の容器ポートをさらに備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項17】
少なくとも2つの区画に前記容器を区分するための可剥性シールをさらに備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項18】
前記容器の内側に貯蔵された流体を前記容器ポートに向かって流れるように方向付けるための少なくとも1つのドレインシールをさらに含んでいる請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項19】
前記容器ポートはフランジを備えている請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項20】
前記容器ポートの前記フランジに取り付けられている末端ポートをさらに備えている請求項19に記載の可とう性容器。
【請求項21】
前記末端ポートは前記末端ポートの内側空洞内に形成されている穿刺可能なシールを備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項22】
前記末端ポートに取り付けられている末端キャップをさらに備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項23】
前記末端ポートに取り付けられている箔インナーシールをさらに備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項24】
前記末端ポートの内側空洞内に配置されているゴム隔壁をさらに備えている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項25】
前記末端ポートは嵌合フランジを備え、および、前記嵌合フランジは前記容器ポートの前記フランジに取り付けられている請求項20に記載の可とう性容器。
【請求項26】
前記末端ポートの内側空洞内に少なくとも部分的に配置されている雄栓と、前記末端ポートの外側部分上に折り返されている柔軟なスカートとを含むゴム隔壁をさらに備えている請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項27】
前記末端ポートの内側空洞内に少なくとも部分的に配置されているゴム隔壁と、前記末端ポートの外側表面に圧着されている金属シェルとをさらに備えている請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項28】
前記容器ポートの内側空洞内に少なくとも部分的に配置されているシールスリーブをさらに備え、前記シールスリーブは穿刺可能なシールを備えている請求項19に記載の可とう性容器。
【請求項29】
前記シールスリーブはIV投与セットのスパイクを受け入れるようになっている請求項28に記載の可とう性容器。
【請求項30】
前記末端ポートはIV投与セットのスパイクを受け入れるようになっている請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項31】
前記可とう性取り付けフランジは、第1の端部とより大きい第2の端部とを備えるピラミッド形状を有している請求項21に記載の可とう性容器。
【請求項32】
前記ヒートバーは概ね平らである請求項1に記載の可とう性容器。
【請求項33】
前記概ね平らなヒートバーは加硫ゴムで被覆されている請求項32に記載の可とう性容器。
【請求項34】
可とう性容器を形成する方法であって、
共通の外周の少なくとも一部分に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートを提供する段階と、
前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートを提供する段階を備えている方法において、
前記可とう性フランジは、内側表面と外側表面とを備える第2のフランジ層に取り付けられている、内側表面と外側表面とを備える第1のフランジ層を備え、および、前記2つのフランジ層は、前記ノズルと流体連通している第1の開口とより大きい第2の開口とを備える内側空洞を画定し、
前記可とう性取り付けフランジがヒートバーによって前記可とう性前部シートと前記可とう性後部シートとの間で圧縮される時に、前記第1のフランジ層の前記内側表面の少なくとも一部分が、前記第2のフランジ層の前記内側表面の少なくとも一部分に接触し、
穿刺可能なシールを備える末端ポートを前記容器ポートの前記ノズルに取り付ける段階
を備えている方法。
【請求項35】
可とう性容器において、
共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートと、
前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、
2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える前記可とう性取り付けフランジと、
前記共通の端縁から離れて第2の厚さに延びるにつれてテーパする第1の厚さを備える、前記可とう性取り付けフランジの前記2つの共通の端縁の各々から延びるフィンと、
前記可とう性取り付けフランジがヒートバーによって前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面
を備えている可とう性容器。
【請求項36】
可とう性容器において、
共通の外周に沿って互いに取り付けられている可とう性前部シート及び可とう性後部シートと、
前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられている可とう性取り付けフランジに一体成形されているノズルを備える容器ポートと、
2つの共通の端縁に沿って可とう性後部フランジシートに取り付けられている可とう性前部フランジシートを備える前記可とう性取り付けフランジと、
前記可とう性取り付けフランジがヒートバーによって前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けられる時に可とう性後部フランジ層の内側表面に少なくとも部分的に一時的に接触する可とう性前部フランジ層の内側表面と、
その末端ポートの内側空洞内に配置されている穿刺可能な膜を備え、かつ、前記容器ポートに取り付けられている末端ポート
を備えている可とう性容器。
【請求項37】
前記穿刺可能なシールは前記末端ポートと共に一体成形されている請求項34に記載の方法。
【請求項38】
取り付けフランジを含む第2の容器ポートを提供する段階と、前記第2の容器ポートの前記取り付けフランジを前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付ける段階とをさらに含んでいる請求項34に記載の方法。
【請求項39】
前記容器ポートを前記可とう性前部シート及び前記可とう性後部シートに取り付けるために平らなヒートバーを使用する段階をさらに含んでいる請求項34に記載の方法。
【請求項40】
前記末端ポートを前記容器ポートの前記ノズルに取り付ける前に、前記可とう性容器の内側に流体を追加する段階をさらに含んでいる請求項34に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
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【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2006−524061(P2006−524061A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−509548(P2005−509548)
【出願日】平成15年9月23日(2003.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/031013
【国際公開番号】WO2005/035032
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(500216204)ビー.ブラウン メディカル,インコーポレイティド (20)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年9月23日(2003.9.23)
【国際出願番号】PCT/US2003/031013
【国際公開番号】WO2005/035032
【国際公開日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(500216204)ビー.ブラウン メディカル,インコーポレイティド (20)
【Fターム(参考)】
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