説明

可動構造体及び携帯端末

【課題】 金属筐体を用いた場合において、筐体強度と薄型化のメリットを確保しつつ、加飾の自由度と可動樹脂部品へのダメージの軽減をも可能とする。
【解決手段】
12キーの各キー4は、樹脂材料からなり、金属筐体8に対して相対的に可動する可動部品となっている。フラットキー6は、12キーの各キー4と同様に樹脂材料からなり、金属筐体8と12キー4との間に配されると共に12キーの各キー4に割り当てられている文字等の記号が装飾されている。また、フラットキー6は、筐体内部で固定された非可動部品となされている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に携帯電話端末などの携帯端末に設けられるキー構造等に好適な可動構造体、及び、その可動構造体を備えた携帯端末に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末などの携帯端末は、例えば筐体強度を確保する目的や筐体の薄型化の目的、デザインの多様化に対応する目的などのために、筐体に金属を用いることが多くなってきている。そして、金属筐体を用いた携帯端末は、今後も更に増加することと予想されている。
【0003】
また、携帯端末の場合、その筐体上には、例えばユーザが情報入力や指示入力を行うためのキーなどの可動部品が設けられていることが多い。例えば携帯電話端末の場合、電話番号や文字等をユーザが入力するためのいわゆるテンキー(12キー)などが設けられている。
【0004】
なお、従来のキー構造として、特開2001−117703号の公開特許公報(特許文献1)には、パネルアッセンブリを貫通するようにキートップが突き出すように配され、そのキートップはエラストマー樹脂等の可撓性部材で形成され、そして底面側に導電部材が配され、その導電部材に対応して基板の上面に接点部の導電パターンが形成されたキー構造が開示されている。
【0005】
また、特開2001−236164号の公開特許公報(特許文献2)には、第一キー構造体と第二キー構造体により構成され、第一キー構造体と第二キー構造対とが上下に重ね合わされた状態で装置に組み付けられたキー構造が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2001−117703号公報(図1,図5)
【特許文献2】特開2001−236164号公報(図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、金属部品は、装飾を施す際の自由度(加飾の自由度)が低いこと、当該金属部品に接触する可動樹脂部品へのダメージが大きいことなどの問題点を有している。このようなことから、筐体に金属を採用する場合には、その金属筐体に対して接触及び可動する樹脂部品に対するダメージの軽減や、装飾が必要な部分への加飾などについて、十分な設計検討が必要となる。特に、携帯電話端末の場合、その筐体上には、いわゆるテンキー(12キー)のように、可動し且つ加飾が必要とされる樹脂部品が配されることになるため、それらに対する十分な設計検討が必要となる。
【0008】
しかしながら、既に市場に存在する金属筐体を用いた携帯端末の場合には、金属筐体に接触及び可動する樹脂部品に対するダメージの軽減や加飾について、十分な設計検討がなされているとは到底言い難い。そればかりか、例えばキー周辺に金属を用いていない携帯端末も存在し、筐体の強度そのものが十分に確保されていない場合もある。
【0009】
このように、金属筐体を用いた既存の携帯端末において、筐体強度と薄型化のメリットを確保しつつ、加飾の自由度や可動樹脂部品へのダメージの軽減までを考慮して設計検討がなされているものは全く存在していないと言っても過言ではない。
【0010】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、金属筐体を用いた場合において、筐体強度と薄型化のメリットを確保しつつ、加飾の自由度と可動樹脂部品へのダメージの軽減をも可能とした可動構造体及び携帯端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の可動構造体は、第1の硬度を有する材料からなり、第1の硬度よりも硬い第2の硬度を有する筐体に対して相対的に可動する可動部品と、可動部品の材料の第1の硬度と同一若しくは近い硬度を有し且つ加飾が可能な材料からなり、筐体と可動部品との間に配されると共に可動部品に関連付けられた装飾部を有し、筐体に対して相対的に固定される非可動部品とからなることにより、上述した課題を解決する。
【0012】
また、本発明の携帯端末は、筐体と、第1の硬度を有する材料からなり第1の硬度よりも硬い第2の硬度を有する筐体に対して相対的に可動する可動部品と、可動部品の材料の第1の硬度と同一若しくは近い硬度を有し且つ加飾が可能な材料からなり、筐体と可動部品との間に配されると共に可動部品に関連付けられた装飾部を有し、筐体に対して相対的に固定される非可動部品とを備えることにより、上述した課題を解決する。
【0013】
すなわち本発明によれば、可動部品は、略々同じ硬度の材料からなる非可動部品に囲まれており、より硬度が高い筐体と接触しないようになされているため、筐体に接触することで受けるダメージがない。また、非可動部品には、可動部品に関連した装飾を施すことができるため、加飾の自由度が低くなることはない。
【発明の効果】
【0014】
本発明においては、より硬度が高い例えば金属筐体に対して相対的に可動する可動部品と、筐体との間に、例えば樹脂材料からなる可動部品と同様の材料からなる非可動部品が設けられるため、筐体強度と薄型化のメリットを確保しつつ、可動樹脂部品へのダメージを軽減でき、また、非可動部品には装飾を施すことができるため、高い加飾自由度をも確保可能となっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら、本発明の可動構造体及び携帯端末の一実施形態について説明する。
【0016】
なお、本実施形態では、本発明の可動構造体を採用した携帯端末の一例として、携帯電話端末を挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
【0017】
〔携帯電話端末の概略構成〕
図1には、本実施形態の携帯電話端末1の概略的な外観構成例を示す。
【0018】
本実施形態の携帯電話端末1は、例えば液晶デバイスにより構成されたディスプレイ2、受話用のスピーカ3、電話番号や文字等を入力するための12キー4からなる第1のキー部9と、発話キーやクリアキー,終話/電源キーなどの各キー,カーソル移動などの際に上下左右等の方向指示を行うための矢印キー及びメニュー操作等の際に押下される決定ボタンなどからなる第2のキー部7と、送話用のマイクロホン5等を備えている。また、本実施形態の携帯電話端末1の筐体8は、筐体強度を確保しつつ、筐体の薄型化やデザインの多様化を可能とする金属部品により構成されている。
【0019】
なお、図1では図示を省略しているが、本実施形態の携帯電話端末1の筐体背面側(液晶ディスプレイ2側に対して背面側)には、カメラ部と当該カメラ部にて撮影する際の撮影補助光を発光する撮影補助ライトなどが備えられている。また、本実施形態の携帯電話端末は、一般的な携帯電話端末が通常備えている回路構成やその他の構成についても当然備えているが、それらの図示及び説明については省略する。
【0020】
〔第1のキー部の詳細な構成〕
図2には、本実施形態の携帯電話端末1の第1のキー部9及びその周辺を拡大して示す。また、図3には、第1のキー部9を図2中の一点鎖線で切断して図2中の矢印a方向から見た時の断面を示す。
【0021】
これら図2及び図3に示すように、本実施形態の携帯電話端末1の第1のキー部9は、12個のキー4からなるいわゆる12キーと、それら12キー4のうち例えば端末長尺方向に並んだそれぞれ4個のキー群毎にその周囲を囲うように配された(つまり金属筐体8とキー群との間に配される)三つのフラットキー6と、上記12キー4及び各フラットキー6が所定位置に配された状態で各キー4の底部及びフラットキー6の裏面が接着等された例えばゴムやエラストマー樹脂等の可撓性材料からなる透明キーシート部12とにより構成されている。
【0022】
12キーを構成する各キー4は、各々樹脂部品にて形成され、それらの各キートップ部が上記金属筐体8の外表面及びフラットキー6の外表面よりも外側に突出するように設けられている。また、12キーを構成する各キー4は、キートップ部側から筐体内部方向への押下力が加えられた時には、上記金属筐体8の外表面及びフラットキー6の外表面に対して筐体内部方向へ一定量だけ没入し、一方、キートップ部に加えられていた押下力が解除された時には、上記金属筐体8の外表面及びフラットキー6の外表面に対して筐体内部から外部方向へキートップ部が一定量だけ突出する(つまり元に戻る)ような動作が可能となされている。すなわち、12キーを構成する各キー4は、携帯電話端末の金属筐体8の外表面及びフラットキー6の外表面に対して相対的に突没方向へ可動する樹脂部品となされている。
【0023】
また、本実施形態の携帯電話端末1の筐体内部で且つ上記12キー4のキートップ部に相対応したキー底部側には、それら各キー4にそれぞれ対応した各電気接点を備えたキーマトリクス基板(図示は省略する)が設けられている。したがって、上記12キーの何れかのキー4に対してそのキートップ部側から筐体内部方向への押下力が加えられることで当該キーが筐体内部方向へ没入した時には、上記キーマトリクス基板の電気接点のうち、そのキーに対応した電気接点が上記キー底部により押されて導通状態となり、一方、そのキーへの押下力が解除されて筐体外部方向へ突出した状態(元に戻った状態)では、上記キーマトリクス基板の電気接点が非導通状態となる。
【0024】
フラットキー6は、上記12キー4のうち例えば端末長尺方向に並んだそれぞれ4個のキー群毎に、その周囲を囲うようになされた樹脂部品にて形成され、上記4個のキー4の各キートップ部がそれぞれ遊貫される4つの孔部を備えている。また、フラットキー6の裏面側(端末筐体側)は、前記キーシート部12を介して、端末筐体内部の所定の部材(例えばキーマトリクス基板上)に固定されている。つまり、フラットキー6は、筐体8に対して相対的に可動しない非可動部品となされている。なお、フラットキー6を形成する樹脂は、上記12キー4の各キーと同じ樹脂か若しくは同等の硬度を有する樹脂となされている。
【0025】
また、上記12キーを構成する各キー4は、そのキー底部に図3に示すような突出部4b,4bが設けられており、一方、フラットキー6の裏面側の各孔部の周囲には、各キー4の突出部4b,4bと相対応した切り欠き部6b,6bが設けられている。すなわち、12キーの各キー4は、上記フラットキー6の上記孔部内に各々キートップ部が遊貫されている一方で、上記突出部4b,4bの上面が上記切り欠き部6b,6bに当接することにより、上記フラットキー6の上記孔部から抜け落ちることのない状態で保持されることになる。
【0026】
上述のように、本実施形態において、12キーを構成する各キー4とフラットキー6は、共に樹脂部品により形成されており、12キーの各キー4は可動部品となされ、一方、フラットキー6は筐体内部の所定の部材に固定された非可動部品となされている。すなわち、12キーの各キー4は、樹脂部品により形成されているため、本実施形態の携帯電話端末1の筐体8に用いられている金属部品よりも少なくとも硬度が低く(軟らかく)、したがって例えば、金属筐体8と接触した状態で前述のようにキーが突没方向へ動かされた場合には、金属筐体8によりキー表面が削られてしまいダメージを受けることになるが、本実施形態によれば、可動樹脂である12キー4の周囲を覆うようにフラットキー6が配される一方で、当該フラットキー6自身は非可動部材となされているため、上記12キー4の可動時でもそれら各キー4が金属筐体8に擦れることはなくなり、12キー4をダメージから保護可能となっている。なお、フラットキー6と金属筐体8との間では、フラットキー6の樹脂が金属筐体8と接触しているが、当該フラットキー6は非可動部材となされているためダメージを受けることはない。
【0027】
また、上記フラットキー6には、上記4個の各キー4に各々関連した装飾部10が形成されている。本実施形態において、当該フラットキー6の装飾部10における装飾は、例えば12キーの各々のキー4に対して割り当てられている機能を表す記号(具体的には文字や数字など)となされている。より具体的に説明すると、本実施形態にかかるフラットキー6は、例えば光透過樹脂により形成されており、その外表面上には、上記各キー4に対して割り当てられている機能を表す記号が切り抜かれた状態の光非透過性膜が形成されており、当該光非透過性膜から上記記号を切り抜いた部分が上記装飾部10となされている。なお、本実施形態において、上記光非透過性膜は、フラットキー6の外表面上に例えば光非透過性塗料を塗布するか、若しくは、光非透過性シートを貼り付けることにより形成されている。
【0028】
したがって、図2に示すように、本実施形態の携帯電話端末1の例えば金属筐体8の内部にLED(発光ダイオード)等の発光デバイス11を設け、それら発光デバイス11を発光させた場合、当該発光デバイス11から発せられた光が上記透明キーシート12及び光透過樹脂からなるフラットキー6を通り、更に上記記号が切り抜かれた状態の上記装飾部10を通って外部に出射することになる。これにより、ユーザは、各キー4に対して割り当てられている記号(文字や数字)を容易に知ることができるようになる。
【0029】
〔他の例〕
図4〜図6には、本発明の他の実施形態の構成例を示す。なお、図4〜図6は、本実施形態の携帯電話端末1の第1のキー部9及びその周辺を拡大して示しており、図2と実質的に同じ構成要素には同一の指示符号を付して、それらの詳細な説明は省略する。
【0030】
図4は、12キーの各キー4についてそれぞれ対応したフラットキー6を設けた例を示している。この図4の例の場合、12キー4及び各フラットキー6のために金属筐体8に開けられる開口部の面積が小さくなると共に、各フラットキー6の間が金属筐体となされているため、より高い筐体強度を確保することが可能となる。
【0031】
図5は、それら12キー4のうち例えば端末短尺方向に並んだそれぞれ3個のキー群毎にその周囲を囲うように四つのフラットキー6を設けた例を示している。この図5の例の場合、図2の例とは異なるデザインを実現することが可能となる。
【0032】
図6は、発光デバイス11をフラットキー6の直下で且つ各装飾部10に各々対応付けて設けた例を示している。この図6の例の場合、フラットキー6の各装飾部10を各々の発光デバイス11により個別に照明することができるため、例えば発光デバイス11の発光色を変えるようなことを行えば、各装飾部10をそれぞれ異なる色で発光させることが可能となる。なお、この図6のように、各装飾部10に各々対応付けて発光デバイス11を設ける例は、図4や図5にも勿論適用可能である。
【0033】
〔まとめ〕
以上説明したように、本発明の各実施形態の携帯電話端末1によれば、金属筐体8を用いることにより、筐体強度を確保しつつ、筐体の薄型化やデザインの多様化が可能となっていると同時に、12キー4及びフラットキー6からなるキーの二重構造を採用し、上記12キー4に関連付けた装飾をフラットキー6に施すことにより、金属筐体では成し得なかった装飾、塗装や光の透過などの加飾の自由度を確保することが可能となり、また、上記12キー4の可動樹脂部品へのダメージを軽減することが可能となっている。
【0034】
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0035】
例えば、本発明は、携帯電話端末に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)や携帯型音楽プレーヤ、携帯型テレビジョン放送受信装置等のように、金属筐体と可動部品を備えた各種の携帯端末にも適用可能である。また、携帯電話端末のタイプについても、図1のようなストレートタイプに限定されず、折り畳みタイプ、スライドタイプ、回転タイプなど何れのタイプにも本発明は適用可能である。
【0036】
本実施形態では、金属筐体と可動樹脂部品を例に挙げたが、本発明は、それらに限定されず、装飾を施し難く硬度が高い(硬い)部品と、装飾が施し易い一方で硬度が低い(軟らかい)部品の様々な組み合わせにおいて適用することが可能である。
【0037】
また、本実施形態では、可動部品としてキーを例に挙げたが、本発明はそれに限定されず、ダイヤルやスライドバーなど様々な可動部品にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本実施形態の携帯電話端末の概略的な外観構成例を示す図である。
【図2】本実施形態の携帯電話端末の第1のキー部及びその周辺を拡大して示す図である。
【図3】本実施形態の携帯電話端末の第1のキー部を図2中の一点鎖線で切断して図2中の矢印a方向から見た時の概略断面図である。
【図4】他の実施形態の携帯電話端末の第1のキー部及びその周辺を拡大した図であり、12キーの各キーについてそれぞれ対応したフラットキーを設けた例を示す図である。
【図5】他の実施形態の携帯電話端末の第1のキー部及びその周辺を拡大した図であり、12キーのうち端末短尺方向に並んだ3個のキー群毎にその周囲を囲うように四つのフラットキーを設けた例を示す図である。
【図6】他の実施形態の携帯電話端末の第1のキー部及びその周辺を拡大した図であり、発光デバイスをフラットキーの直下で且つ各装飾部に各々対応付けて設けた例を示す図である。
【符号の説明】
【0039】
1 携帯電話端末、2 ディスプレイ、3 受話用のスピーカ、4 12キー、5 送話用のマイクロホン、6 フラットキー、7 第2のキー部、8 金属筐体、9 第1のキー部、10 装飾部、11 発光デバイス、12 透明キーシート部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の硬度を有する材料からなり、上記第1の硬度よりも硬い第2の硬度を有する筐体に対して相対的に可動する可動部品と、
上記可動部品の材料の上記第1の硬度と同一若しくは近い硬度を有し且つ加飾が可能な材料からなり、上記第2の硬度を有する筐体と上記可動部品との間に配されると共に上記可動部品に関連付けられた装飾部を有し、上記第2の硬度を有する筐体に対して相対的に固定される非可動部品と、
を備えていることを特徴とする可動構造体。
【請求項2】
上記可動部品は、樹脂材料からなるキー部であり、
上記非可動部品は、樹脂材料からなり、上記キー部に割り当てられた機能を表す記号からなる装飾部を有するキー保護部であり、
上記筐体は、金属材料からなることを特徴とする請求項1記載の可動構造体。
【請求項3】
上記非可動部品は、光透過樹脂材料からなり、その外表面上には上記キー部に対して割り当てられた機能を表す記号が切り抜かれた状態の光非透過性膜が形成されており、上記筐体の内部に設けられる発光デバイスからの光を、上記光透過樹脂材料内を通して上記光非透過性膜が切り抜かれた記号の部分から外部へ出射することを特徴とする請求項2記載の可動構造体。
【請求項4】
上記非可動部品は、複数の可動部品からなる可動部品群の周囲を囲うようにして上記筐体との間に配されることを特徴とする請求項1記載の可動構造体。
【請求項5】
筐体と、
第1の硬度を有する材料からなり、上記第1の硬度よりも硬い第2の硬度を有する上記筐体に対して相対的に可動する可動部品と、
上記可動部品の材料の上記第1の硬度と同一若しくは近い硬度を有し且つ加飾が可能な材料からなり、上記第2の硬度を有する筐体と上記可動部品との間に配されると共に上記可動部品に関連付けられた装飾部を有し、上記第2の硬度を有する筐体に対して相対的に固定される非可動部品とを備える、
ことを特徴とする携帯端末。
【請求項6】
上記可動部品は、樹脂材料からなるキー部であり、
上記非可動部品は、樹脂材料からなり、上記キー部に割り当てられた機能を表す記号からなる装飾部を有するキー保護部であり、
上記筐体は、金属材料からなることを特徴とする請求項5記載の携帯端末。
【請求項7】
上記筐体内には発光デバイスが設けられ、
上記非可動部品は、光透過樹脂材料からなり、その外表面上には上記キー部に対して割り当てられた機能を表す記号が切り抜かれた状態の光非透過性膜が形成されており、上記筐体内部の発光デバイスからの光を、上記光透過樹脂材料内を通して上記光非透過性膜が切り抜かれた記号の部分から外部へ出射することを特徴とする請求項6記載の携帯端末。
【請求項8】
上記非可動部品は、複数の可動部品からなる可動部品群の周囲を囲うようにして上記筐体との間に配されることを特徴とする請求項5記載の携帯端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−153099(P2008−153099A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340900(P2006−340900)
【出願日】平成18年12月19日(2006.12.19)
【出願人】(501431073)ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 (810)
【Fターム(参考)】