説明

可溶性IL−17RA/RC融合タンパク質および関連する方法

本発明により、IL-17AおよびIL-17Fのアンタゴニストが開示される。これらのアンタゴニストは、IL-17RCおよびIL-17RAの両方の部分を含むハイブリッド可溶性受容体(「IL-17RC/IL-17RA」)を含む、IL-17RAおよびIL-17RCの可溶性融合タンパク質に基づく。このようなアンタゴニストは、IL-17F、IL-17A、またはIL-17AおよびIL-17Fの両方の活性を妨害、阻害、低減、拮抗、または中和する働きをする。また、疾患、特に、IL-17Aおよび/またはIL-17Fによって少なくとも部分的に媒介される炎症性疾患を治療するためにこのようなアンタゴニストを使用する方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
SEQ ID NO: 158のアミノ酸残基32〜458と少なくとも90%または少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含み、IL-17Aおよび/またはIL-17Fに結合することができる、単離されたポリペプチド。
【請求項2】
SEQ ID NO: 183のアミノ酸残基1〜426を含む、請求項1記載の単離されたポリペプチド。
【請求項3】
免疫グロブリン部分を含む、請求項2記載の単離されたポリペプチド。
【請求項4】
免疫グロブリン部分が免疫グロブリン重鎖定常領域である、請求項3記載の単離されたポリペプチド。
【請求項5】
SEQ ID NO: 183のアミノ酸残基1〜657または1〜658を含む、請求項4記載の単離されたポリペプチド。
【請求項6】
分泌シグナル配列をさらに含む、請求項2記載のポリペプチド。
【請求項7】
免疫グロブリン部分をさらに含む、請求項1記載の単離されたポリペプチド。
【請求項8】
免疫グロブリン部分が免疫グロブリン重鎖定常領域である、請求項7記載の単離されたポリペプチド。
【請求項9】
SEQ ID NO: 158のアミノ酸残基32〜690と少なくとも90%または少なくとも95%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む、請求項7記載の単離されたポリペプチド。
【請求項10】
免疫グロブリン部分がSEQ ID NO: 158のアミノ酸残基459〜689または459〜690を含む、請求項7記載の単離されたポリペプチド。
【請求項11】
免疫グロブリン部分がSEQ ID NO: 175のアミノ酸残基1〜232を含む、請求項7記載の単離されたポリペプチド。
【請求項12】
PEG化をさらに含む、請求項1記載の単離されたポリペプチド。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項記載のポリペプチドをコードする、単離された核酸分子。
【請求項14】
機能的に連結された以下のエレメントを含む発現ベクター:
(a)転写プロモーター;
(b)請求項1〜12のいずれか一項記載のポリペプチドをコードするDNAセグメント;および
(c)転写ターミネーター。
【請求項15】
DNAセグメントによりコードされたポリペプチドを発現する、請求項14記載の発現ベクターを含む培養細胞。
【請求項16】
以下の段階を含む、ポリペプチドを作製する方法:
請求項14記載の発現ベクターが導入された細胞を培養する段階であって、該細胞が、DNAセグメントによりコードされたポリペプチドを発現する、段階;および
発現された前記ポリペプチドを回収する段階。
【請求項17】
請求項1〜12のいずれか一項記載の単離されたポリペプチド;および
薬学的に許容されるビヒクル
を含む、組成物。
【請求項18】
請求項1〜12のいずれか一項記載のポリペプチドの有効量を炎症性疾患を有する対象に投与する段階を含む、対象における炎症性疾患を治療する方法。
【請求項19】
炎症性疾患が、乾癬、乾癬性関節炎、関節リウマチ、ライム病関節炎、連鎖球菌細胞壁(SCW)によって誘発された関節炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性腸症候群(IBS)、憩室症、膵炎、I型糖尿病(IDDM)、グレーブス病、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、免疫介在性の腎疾患、多発性硬化症(MS)、全身性硬化症、強皮症、ネフローゼ症候群、敗血症、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症筋無力症、糸球体硬化症、膜性神経障害(membranous neuropathy)、腎動脈硬化症、糸球体腎炎、アミロイド症、キャッスルマン病、脾腫、移植拒絶、移植片対宿主疾患(GVHD)、アテローム性動脈硬化症、内毒素血症、毒性ショック症候群、敗血症ショック、多臓器不全、炎症性肺損傷、喘息、成人呼吸器疾患(ARD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、嚢胞性線維症、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻炎、気道応答性亢進、慢性気管支炎、湿疹、腹膜炎症の結果としての腹腔内癒着および/または腹腔内膿瘍、ループス腎炎、脳卒中、歯ぎん炎/歯周炎、ヘルペス性間質性角膜炎、骨粗しょう症、神経炎、再狭窄、ならびに川崎病からなる群より選択される、請求項18記載の方法。
【請求項20】
炎症性疾患が慢性炎症性疾患である、請求項18記載の方法。
【請求項21】
慢性炎症性疾患が、炎症性腸疾患(IBD)、関節炎、アトピー性皮膚炎、および乾癬からなる群より選択される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
炎症性腸疾患が、潰瘍性大腸炎およびクローン病からなる群より選択される、請求項21記載の方法。
【請求項23】
関節炎が、関節リウマチおよび乾癬性関節炎からなる群より選択される、請求項21記載の方法。
【請求項24】
炎症性疾患が急性炎症性疾患である、請求項18記載の方法。
【請求項25】
急性炎症性疾患が、内毒素血症、敗血症、および毒性ショック症候群からなる群より選択される、請求項24記載の方法。
【請求項26】
炎症性疾患が自己免疫疾患である、請求項18記載の方法。
【請求項27】
自己免疫疾患が、I型糖尿病(IDDM)、多発性硬化症(MS)、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症筋無力症、関節リウマチ、炎症性腸疾患(IBD)、および過敏性腸症候群(IBS)からなる群より選択される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
炎症性疾患が慢性炎症性気道疾患である、請求項18記載の方法。
【請求項29】
慢性炎症性気道疾患が、喘息、成人呼吸器疾患(ARD)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、嚢胞性線維症、アレルギー性喘息、アレルギー性鼻炎、気道応答性亢進、および慢性気管支炎からなる群より選択される、請求項28記載の方法。
【請求項30】
炎症性疾患が、移植拒絶および移植片対宿主疾患(GVHD)からなる群より選択される、請求項18記載の方法。

【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−522564(P2010−522564A)
【公表日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501176(P2010−501176)
【出願日】平成20年3月26日(2008.3.26)
【国際出願番号】PCT/US2008/058190
【国際公開番号】WO2008/118930
【国際公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(505222646)ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド (72)
【Fターム(参考)】