説明

名刺情報取得システム及び名刺情報取得方法

【課題】本発明の課題は、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報(例:電話番号、メールアドレス)を、名刺交換をした相手以外から保護する名刺情報取得システム等を提供することにある。
【解決手段】
インターネットによる名刺情報取得システムにおいて、名刺に印刷されたQRコードを読み取るQRコードリーダと、端末の使用者の非公開情報、公開鍵情報及び秘密鍵情報を保持し、かつQRコードリーダで読み取る名刺のQRコードからの情報(非公開情報取得URL、公開鍵情報)を保持する領域を有するデータベースと、相手の公開鍵情報により非公開情報を暗号化する手段や暗号化された非公開情報を公開鍵情報と対となる秘密鍵情報で復号化する手段を有するサーバと、その復号化された非公開情報を表示する端末と、を備える名刺情報取得システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、名刺交換をした相手の名刺情報を取得するシステム及び名刺情報取得方法に関し、特に、データベースに格納した名刺情報を、公開鍵情報、秘密鍵情報を使用して暗号化、復号化することにより、名刺交換をした相手以外の者から名刺情報を保護する名刺情報取得システム及び名刺情報取得方法に関するものである。

【背景技術】
【0002】
従来、名刺交換をした相手の名刺情報を取得することについては、一般に、名刺に印刷されている情報を目視で取得することや、名刺に印刷されているURLやQRコードからサーバにアクセスしそのまま情報(非公開情報を含め)を取得することが知られている。これらによれば、名刺交換をした相手以外の者でも名刺情報を取得することができるため、名刺交換をした相手以外の者に知られたくない非公開情報を保護することができなかった。
【0003】
また、プライバシーを保証し、ユーザに通信が完全で不変であることを保証することができる電子名刺を交換する端末がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2006−101469号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上に述べたとおり、従来では、名刺交換をした相手以外の者でも名刺情報を取得することができるため、名刺交換をした相手以外の者に知られたくない非公開情報を保護(秘密に保つ)ができず、また、プライバシーを保証し、ユーザに通信が完全で不変であることを保証することができる電子名刺を交換する端末があっても、電子証明書を利用する等複雑な手段を用いていた。
【0006】
本発明は、このような従来の名刺情報取得システムが有していた問題を解決しようとするものであり、名刺交換をした相手以外の者に知られたくない非公開情報を容易に保護することができる名刺情報取得システムを提供することを目的とするものである。
また、非公開情報の内容が変更された場合でも名刺の作り直しや、再配布の必要のない便利な名刺、名刺情報取得システム及び名刺情報取得方法である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本願の請求項1記載の発明は、ネットワークと、当該ネットワークに接続する第1のサーバ及び第2のサーバと、当該第1のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第1の端末と、当該第2のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第2の端末と、当該第1のサーバに接続する第1のデータベースと、当該第2のサーバに接続する第2のデータベースと、当該第1のサーバに接続し、第2の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第1のQRコードリーダと、当該第2のサーバに接続し、第1の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第2のQRコードリーダとを備え、当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末の表示画面に表示する名刺情報取得システムにおいて、
当該第1のデータベースは、第1の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報並びに第2の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第2のデータベースは、第2の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報並びに第1の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第1の端末は、当該第1のサーバに第2の端末使用者の非公開情報取得命令を送信する手段と、当該第1のサーバから第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、受信した第2の端末使用者の非公開情報を表示画面に表示する手段を有し、
当該第1のサーバは、当該第1の端末から第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから第2の端末使用者の非公開情報取得URLにもとづき第2端末使用者の非公開情報取得命令を当該ネットワークを介して接続する第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから公開鍵情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を取得し、当該第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、当該第1のデータベースから第1の端末使用者の秘密鍵情報を取得する手段と、暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末使用者の秘密鍵情報により復号化する手段と、復号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末へ送信する手段とを有し、
当該第2のサーバは、当該第1のサーバから当該第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報取得命令を当該第1のサーバへ送信し、当該第1のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を受信する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することが確認できた場合第2のデータベースからの第2の端末使用者の非公開情報を取得する手段と、取得した当該第2の端末使用者の非公開情報を、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信する手段(706S)とを有し、
第1の端末の使用者の名刺と第2の端末の使用者の名刺とが交換されることにより、
第2の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第1のQRコードリーダにより読取られ第2の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第1のデータベースに格納し、
第1の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第2のQRコードリーダにより読取られ第1の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第2のデータベースに格納し、
第1の端末が第2の端末使用者の非公開情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信すると当該第1のサーバはこれを受信し、当該第1のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報取得URLにもとづき第2の端末使用者の非公開情報取得命令を当該第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、第1の端末使用者の公開鍵情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し当該第1のデータベースに保持する第1の端末使用者の公開鍵情報を第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、受信した公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認し、当該第2のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報を第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化し暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し、受信した暗号化された第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のデータベースに保持する第1の端末使用者の秘密鍵情報で復号化し復号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末に送信し、
当該第1の端末はこれを受信し、受信した第2の端末使用者の非公開情報を画面表示部に表示することを特徴とする。
【0008】
また、本願の請求項2記載の発明は、ネットワークと、当該ネットワークに接続し名刺情報を管理する第1のサーバ及び第2のサーバと、当該第1のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第1の端末と、当該第2のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第2の端末と、当該第1のサーバに接続する第1のデータベースと、当該第2のサーバに接続する第2のデータベースと、当該第1のサーバに接続し、第2の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第1のQRコードリーダと、当該第2のサーバに接続し、第1の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第2のQRコードリーダとを備え、当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末の表示画面に表示する名刺情報取得システムにおいて、
当該第1のデータベースは、第1の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報 並びに第2の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第2のデータベースは、
第2の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報 並びに第1の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第1の端末は、当該第1のサーバに第2の端末使用者の非公開情報取得命令を送信する手段と、当該第1のサーバから第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、受信した第2の端末使用者の非公開情報を表示画面に表示する手段を有し、
当該第1のサーバは、当該第1の端末から第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから第2の端末使用者の非公開情報取得URLにもとづき第2端末使用者の非公開情報取得命令を当該ネットワークを介して接続する第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから公開鍵情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を取得し、当該第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、当該第1のデータベースから第1の端末使用者の秘密鍵情報を取得する手段と、暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末使用者の秘密鍵情報により復号化する手段と、復号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末へ送信する手段とを有し、
当該第2のサーバは、当該第1のサーバから当該第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報取得命令を当該第1のサーバへ送信し、当該第1のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を受信する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することが確認できた場合第2のデータベースからの第2の端末使用者の非公開情報を取得する手段と、取得した当該第2の端末使用者の非公開情報を、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信する手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、本願の請求項3記載の発明は、ネットワークと、当該ネットワークに接続し名刺情報を管理する第1のサーバ及び第2のサーバと、当該第1のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第1の端末と、当該第2のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第2の端末と、当該第1のサーバに接続する第1のデータベースと、当該第2のサーバに接続する第2のデータベースと、当該第1のサーバに接続し、第2の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第1のQRコードリーダと、当該第2のサーバに接続し、第1の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第2のQRコードリーダとから成り、
第1の端末の使用者の当該名刺と、第2の端末の使用者の当該名刺とが交換されることにより、第2の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第1のQRコードリーダにより読取られ、第2の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第1のデータベースに格納し、
第1の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第2のQRコードリーダにより読取られ、第1の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第2のデータベースに格納し、
第1の端末が第2の端末使用者の非公開情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信すると、当該第1のサーバはこれを受信し、当該第1のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報取得URLに基づき第2の端末使用者の非公開情報取得命令を当該第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、第1の端末使用者の公開鍵情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し、当該第1のデータベースに保持する、第1の端末使用者の公開鍵情報を第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、受信した公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認し、当該第2のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報を第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化し、暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し、受信した暗号化された第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のデータベースに保持する第1の端末使用者の秘密鍵情報で復号化し、復号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末に送信し、
当該第1の端末はこれを受信し、受信した第2の端末使用者の非公開情報を画面表示部に表示することを特徴とする。
【0010】
また、本願の請求項4記載の発明は、名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを印刷することを特徴とする。
【0011】
また、本願の請求項5記載の発明は、名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを裏面に印刷することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
上述したように本発明の名刺情報取得システム及び名刺情報取得方法は、名刺交換をした相手以外の者(名刺交換をしていない名刺取得者を含む。)から名刺情報のうち名刺交換をした相手以外の者に知られたくない非公開情報を保護することができる。
【0013】
また、非公開情報の内容が変更された場合でも名刺の作り直しや、再配布の必要のない便利な名刺、名刺情報取得システム及び名刺情報取得方法ある。
【0014】
また、名刺に印刷するQRコードには、非公開情報を格納せず、格納するのはこの非公開情報を取得するためのURLと公開鍵情報であるため、名刺を紛失し、拾われる等により取得した者からの情報漏洩を防止できる。
【0015】
さらに、名刺の裏面にQRコードを印刷することにより、QRコードリーダを操作し易く、名刺の表面に記載した情報を視認し易くなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1から図8に基づいて説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例である名刺情報取得システムの名刺の表(おもて)面の図である。
図1において、100は名刺、101は名刺100の表面、102は名刺の表面101における
公開情報を印刷する位置である。この公開情報は、名刺交換相手以外の者に知られても
よい情報で、後述する非公開情報以外の情報をいい、例えば、会社名や氏名である。
非公開情報は、名刺使用者にとって、名刺交換をする相手以外の者に知られたくない情
報で、例えば、電話番号、ファクシミリ番号、Eメールアドレスであり、場合によって
は、住所、部署名も含まれる。この非公開情報は、名刺100には印刷しない。どのよう
な情報を非公開情報とするかについては、名刺使用者の判断により決めることができる。
103は、非公開情報を取得するためのWeb上又はインターネット上の場所を指定する
URL(Uniform Resource Locator )である。
【0018】
図2は、本発明の一実施例である名刺情報取得システムの名刺の裏面の図である。
図2において、200は名刺100の裏面で、201は名刺の裏面200の中央部に印刷されるQRコードを示している。また、この位置に印刷するQRコード201を印刷する位置は、名刺100の裏面200に限られず表面101でも良い。
ここでいうQRコード201は、縦と横の両方向に意味を持たせている2次元バーコードの一種で、著名である。
図3は、本発明の一実施例である名刺に印刷するQRコードに格納する情報の項目を示す図である。
【0019】
図3は、図2に示す名刺100の裏面200に印刷するQRコード201に格納する情報を示している。
QRコード201に格納する情報は、公開情報102、非公開情報を取得するためのURL103及び非公開情報を暗号化するめの公開鍵情報300である。
【0020】
図4は、本発明の一実施例である名刺情報取得システムの全体構成を示す概要図である。
図4において、400aは名刺情報を管理する第1のサーバ(サーバA)、401aは入力装置や表示画面を備えるパーソナルコンピュータからなる第1の端末(端末A)、402aは第1のデータベース(デ−タベースA)、403aは第1のQRコードリーダ、404はネットワークである。
【0021】
また、図4において、400bは名刺情報を管理する第2のサーバ(サーバB)、401bは入力装置や表示画面を備えるパーソナルコンピュータからなる第2の端末(端末B)、402bは第2のデータベース(デ−タベースB)、403bは第2のQRコードリーダである。
【0022】
このネットワーク404に、第1のサーバ400aが接続され、この第1のサーバ400aに第1の端末401a、 第1のデータベース402a及び第1の QRコードリーダ403aが接続されている。
また、このネットワーク404に、第2のサーバ400bが接続され、この第2のサーバ400bに第2の端末401b、 第2のデータベース402b及び第2のQRコードリーダ403bが接続されている。
【0023】
第1のQRコードリーダ403a及び 第2のQRコードリーダ403bは、図2の名刺100に印刷されたQRコード201を読み取る。
第1の端末401aは、第1のサーバA400aと通信し、第2の端末401bの使用者Bの非公開情報(図6の非公開情報500bに相当)を表示画面に表示する。
【0024】
第2の端末401bは、第1の端末401aと同様に第2のサーバB400bと通信し、第1の端末401aの使用者Aの非公開情報(図5の500a非公開情報に相当)を表示画面に表示する。
第1のサーバ400aは、第1の端末401a、第2のサーバ400bと通信したり、第1のデータベース402aから必要な情報を取得したり、第1の端末使用者Aの非公開情報(
図5の500a非公開情報)を暗号化したり、暗号化された第2の端末使用者Bの非公開情報(図6の500b非公開情報を暗号化したもの)を復号化したりする。
【0025】
第2のサーバ400bは、第1のサーバ400aと同様に第2の端末401b、第1のサーバA400aと通信したり、第2のデータベースB402bから必要な情報を取得したり、第2の端末使用者Bの非公開情報(図6の500b非公開情報)を暗号化したり、暗号化された第1の端末使用者Aの非公開情報(図5の500A非公開情報を暗号化したもの)を復号化したりする。
各端末、各サーバ間の通信シーケンスについては後述する。
【0026】
第1の端末A401aの使用者Aと、第2の端末B401bの使用者Bは、それぞれ図1〜図3で示す情報を印刷した名刺100を持つ。そして、第1の端末A401aの使用者Aの名刺を100aとし、第2の端末B401bの使用者Bの名刺を100bとして、以下説明する。
データベースA402aに予め格納する情報を、図5の500a、300a、301aに示す。
図5において、500aは、第1の端末A使用者Aの非公開情報であり、図1の非公開情報取得URL103の対象となる情報である。
【0027】
また、300aは、第1の端末A使用者Aの公開鍵情報であり、図2及び図3のQRコード201に格納する公開鍵情報300に相当する。
また、301aは、第1の端末A使用者Aの秘密鍵情報であり、公開鍵情報300aと対となるものである。
【0028】
同様に、データベースB402bに予め格納する情報を、図6の500b、300b、301bに示す。
図6において、500bは、第2の端末B使用者Bの非公開情報であり、図1の非公開情報取得URL103の対象となる情報である。
【0029】
また、300bは、第2の端末B使用者Bの公開鍵情報であり、図2及び図3のQRコード201に格納する公開鍵情報300に相当する。
また、301bは、第2の端末B使用者Bの秘密鍵情報であり、300b公開鍵情報と対となるものである。
【0030】
次に、第1の端末A401aの使用者Aと第2の端末B401bの使用者Bが、互いの名刺100a、100bを交換した場合について、図4〜6に基づき説明する。
第1のQRコードリーダ403aは、名刺交換で取得した第2の端末B使用者Bの名刺100bに印刷されたQRコード201を読み取り、読み取った情報を、第1のデータベースA402aに格納する。
【0031】
第1のデータベースA402aに格納した情報について、図5の102b、103b、300bに示す。
図5中の102bは、第2の端末B使用者の公開情報(図1の102公開情報に相当)、103bは第2の端末B使用者の非公開情報取得URL(図1の103非公開情報取得URLに相当)、300bは第2の端末B401bの使用者Bの公開鍵情報(図3の公開鍵情報300に相当)を示す。
【0032】
同様に、QRコードリーダ403bは、名刺交換で取得した第1の端末A使用者Aの名刺100aに印刷されたQRコード201を読み取り、第2のデータベースB402bに格納する。
第2のデータベースB402bに格納した情報について、図6の102a、103a、300aに示す。
図中102aは、第1の端末A使用者Aの公開情報(図1の102公開情報に相当)、103aは第1の端末A使用者Aの非公開情報取得URL(図1の103非公開情報取得URLに相当)、300aは第1の端末A使用者Aの公開鍵情報(図3の300公開鍵情報に相当)を示す。
【0033】
次に、第1の端末A401aが、第2の端末B401bの使用者Bの非公開情報500bを取得する場合について、図4〜図8に基づき説明する。
図7及び図8は、第1の端末401a(端末A)が、第2の端末B401b(端末B)使用者Bの非公開情報500bを取得する場合の、第1の端末401a、第1のサーバ400a、第2のサーバ400b(サーバB)間の通信シーケンスを示すものである。
ここで、図7の○で囲む数字は、図8の○で囲む数字とリンクしていることを示すものである。
【0034】
第1の端末401aは、第2の端末401bの使用者Bの非公開情報500bを取得する命令を、第1のサーバ400aへ送信する
(700S)。
第1のサーバ400aは、この命令を受信する (700R) 。
第1のサーバ400aは、第1のデータベース402aから、第2の端末401b使用者Bの非公開情報取得URL103bを取得し(701D)、
第1のサーバ400aは、第2の端末401b使用者Bの非公開情報取得URL103bにより第2の端末401b使用者Bの非公開情報取得命令を第2のサーバ400bへ送信する(702S)。
【0035】
第2のサーバ400bはこの命令を受信する(702R)

そして、第2のサーバ400bは、第1の端末401a使用者Aの公開鍵情報300aを取得する命令を、第1のサーバ400aへ送信する(703S)。
第1のサーバ400aは、この使用者Aの公開鍵情報300aを取得する命令を受信する(703R)。
第1のサーバ400aは、第1のデータベースA402aから、第1の端末401a使用者Aの公開鍵情報300aを取得する(704D)。
第1のサーバ400aは、この第1の端末401a使用者Aの公開鍵情報300aを第2のサーバ400bへ送信する(705S)。
【0036】
第2のサーバ400bは、この第1の端末401a使用者Aの公開鍵情報300aを受信する(705R)。
そして、第2のサーバ400bは、受信した公開鍵情報300aが、第2のデータベース402bに存在するか否かを判断する
(800CHECK) 。
【0037】
第2のサーバ400bは、受信した公開鍵情報300aが、第2のデータベース402bに存在しない場合は、名刺交換した相手以外の者からのアクセスとして、エラーメッセージをアクセスしたサーバに送信する
(706ES)。
第2のサーバ400bは、受信した公開鍵情報300aが、第2のデータベース402bに存在する場合は、名刺交換した相手からのアクセスとして(本人確認ができたとして)、第2のデータベース402bから、第2の端末401b使用者Bの非公開情報500bを取得する(801D)。
【0038】
第2のサーバ400bは、第1のサーバ400aから受信した公開鍵情報300aで第2の端末401b使用者Bの非公開情報500bを暗号化する(802ENC)。
第2のサーバ400bは、暗号化した第2の端末401b使用者Bの非公開情報500bを、第1のサーバ400aへ送信する(706S)。
【0039】
第1のサーバ400aは、この暗号化された第2の端末401b使用者Bの非公開情報500bを受信する(706R)。
そして、第1のサーバ400aは、第1のデータベース402aから第1の端末401a使用者Aの秘密鍵情報301aを取得する(707D)。
【0040】
第1のサーバ400aは、第2のサーバ400bから受信した暗号化された第2の端末使用者Bの非公開情報500bを秘密鍵情報301aにより復号化する(708DEC)。
第1のサーバ400aは、復号化した第2の端末401b使用者Bの非公開情報500bを、第1の端末401aへ送信する(709S)。
【0041】
第1の端末401aは、この復号化した第2の端末401b使用者Bの非公開情報500bを受信する(709R)。
第1の端末401aは、受信した非公開情報500bを、第1の端末401aの画面表示部に表示する(710SHOW)。
【0042】
第2の端末401bが、第1の端末401a使用者Aの非公開情報500aを取得する場合も上記と同様のステップにより非公開情報500aを取得する。
【0043】
したがって、名刺100aと名刺100bを交換した者、即ち第1の端末401a使用者Aと第2の端末401b使用者B以外の者に対し、相手の電話番号、メールアドレス等の非公開情報を知られずに、保護することができる。
したがって、名刺交換をした者以外の者から非公開情報を保護する(秘密に保つ)ことができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の一実施例である名刺情報取得システムの名刺の表面の図。
【図2】本発明の一実施例である名刺情報取得システムの名刺の裏面の図。
【図3】本発明の一実施例である名刺に印刷するQRコード格納情報の項目を示す図。
【図4】本発明の一実施例である名刺情報取得システムの全体構成を示す概要図。
【図5】本発明の一実施例である名刺情報取得システムのデータベースAの情報記録フォーマット。
【図6】本発明の一実施例である名刺情報取得システムのデータベースBの情報記録フォーマット。
【図7】本発明の一実施例である名刺情報取得システムの端末A及びサーバAのフローチャート。
【図8】本発明の一実施例である名刺情報取得システムのサーバBのフローチャート。
【符号の説明】
【0045】
100:名刺
101:名刺の表面
102:公開情報
103:非公開情報取得URL
200:名刺の裏面
201:QRコード
300:公開鍵情報
400a:第1のサーバ(サーバA)
401a:第1の端末(端末A)
402a:第1のデータベース
403a:第1のQRコードリーダ
404 :ネットワーク
400b:第2のサーバ(サーバB)
401b:第2の端末
402b:第2のデータベース
403b:第2のQRコードリーダ
500a:第1の端末使用者の非公開情報
300a:第1の端末使用者の公開鍵情報
301a:第1の端末使用者の秘密鍵情報
102b:第2の端末使用者の公開情報
103b:第2の端末使用者の非公開情報取得URL
300b:第2の端末使用者の公開鍵情報
500b:第2の端末使用者の非公開情報
300b:第2の端末使用者の公開鍵情報
301b:第2の端末使用者の秘密鍵情報
102a:第1の端末使用者の公開情報
103a:第1の端末使用者の非公開情報取得URL
300a:第1の端末使用者の公開鍵情報


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークと、当該ネットワークに接続する第1のサーバ及び第2のサーバと、当該第1のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第1の端末と、当該第2のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第2の端末と、当該第1のサーバに接続する第1のデータベースと、当該第2のサーバに接続する第2のデータベースと、当該第1のサーバに接続し、第2の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第1のQRコードリーダと、当該第2のサーバに接続し、第1の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第2のQRコードリーダとを備え、当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末の表示画面に表示する名刺情報取得システムにおいて、
当該第1のデータベースは、第1の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報並びに第2の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第2のデータベースは、第2の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報並びに第1の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第1の端末は、当該第1のサーバに第2の端末使用者の非公開情報取得命令を送信する手段と、当該第1のサーバから第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、受信した第2の端末使用者の非公開情報を表示画面に表示する手段を有し、
当該第1のサーバは、当該第1の端末から第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから第2の端末使用者の非公開情報取得URLにもとづき第2端末使用者の非公開情報取得命令を当該ネットワークを介して接続する第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから公開鍵情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を取得し、当該第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、当該第1のデータベースから第1の端末使用者の秘密鍵情報を取得する手段と、暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末使用者の秘密鍵情報により復号化する手段と、復号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末へ送信する手段とを有し、
当該第2のサーバは、当該第1のサーバから当該第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報取得命令を当該第1のサーバへ送信し、当該第1のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を受信する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することが確認できた場合第2のデータベースからの第2の端末使用者の非公開情報を取得する手段と、取得した当該第2の端末使用者の非公開情報を、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信する手段(706S)とを有し、
第1の端末の使用者の名刺と第2の端末の使用者の名刺とが交換されることにより、
第2の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第1のQRコードリーダにより読取られ第2の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第1のデータベースに格納し、
第1の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第2のQRコードリーダにより読取られ第1の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第2のデータベースに格納し、
第1の端末が第2の端末使用者の非公開情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信すると当該第1のサーバはこれを受信し、当該第1のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報取得URLにもとづき第2の端末使用者の非公開情報取得命令を当該第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、第1の端末使用者の公開鍵情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し当該第1のデータベースに保持する第1の端末使用者の公開鍵情報を第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、受信した公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認し、当該第2のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報を第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化し暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し、受信した暗号化された第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のデータベースに保持する第1の端末使用者の秘密鍵情報で復号化し復号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末に送信し、
当該第1の端末はこれを受信し、受信した第2の端末使用者の非公開情報を画面表示部に表示することを特徴とする名刺情報取得システム。
【請求項2】
ネットワークと、当該ネットワークに接続し名刺情報を管理する第1のサーバ及び第2のサーバと、当該第1のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第1の端末と、当該第2のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第2の端末と、当該第1のサーバに接続する第1のデータベースと、当該第2のサーバに接続する第2のデータベースと、当該第1のサーバに接続し、第2の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第1のQRコードリーダと、当該第2のサーバに接続し、第1の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第2のQRコードリーダとを備え、当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末の表示画面に表示する名刺情報取得システムにおいて、
当該第1のデータベースは、第1の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報 並びに第2の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第2のデータベースは、第2の端末使用者の当該非公開情報、公開鍵情報及び当該公開鍵情報と対となる秘密鍵情報 並びに第1の端末使用者の当該公開情報、当該非公開情報取得URL及び当該公開鍵情報を保持する領域を有し、
当該第1の端末は、当該第1のサーバに第2の端末使用者の非公開情報取得命令を送信する手段と、当該第1のサーバから第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、受信した第2の端末使用者の非公開情報を表示画面に表示する手段を有し、
当該第1のサーバは、当該第1の端末から第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから第2の端末使用者の非公開情報取得URLにもとづき第2端末使用者の非公開情報取得命令を当該ネットワークを介して接続する第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから公開鍵情報取得命令を受信し、当該第1のデータベースから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を取得し、当該第2のサーバへ送信する手段と、当該第2のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を受信する手段と、当該第1のデータベースから第1の端末使用者の秘密鍵情報を取得する手段と、暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末使用者の秘密鍵情報により復号化する手段と、復号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末へ送信する手段とを有し、
当該第2のサーバは、当該第1のサーバから当該第2の端末使用者の非公開情報取得命令を受信する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報取得命令を当該第1のサーバへ送信し、当該第1のサーバから当該第1の端末使用者の公開鍵情報を受信する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認する手段と、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することが確認できた場合第2のデータベースからの第2の端末使用者の非公開情報を取得する手段と、取得した当該第2の端末使用者の非公開情報を、受信した当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化する手段と、当該第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化した当該第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信する手段とを有することを特徴とする名刺情報取得システム。
【請求項3】
ネットワークと、当該ネットワークに接続し名刺情報を管理する第1のサーバ及び第2のサーバと、当該第1のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第1の端末と、当該第2のサーバに接続する表示画面を有するパーソナルコンピュータからなる第2の端末と、当該第1のサーバに接続する第1のデータベースと、当該第2のサーバに接続する第2のデータベースと、当該第1のサーバに接続し、第2の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第1のQRコードリーダと、当該第2のサーバに接続し、第1の端末使用者の名刺に印刷された名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを読取る第2のQRコードリーダとから成り、
第1の端末の使用者の当該名刺と、第2の端末の使用者の当該名刺とが交換されることにより、第2の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第1のQRコードリーダにより読取られ、第2の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第1のデータベースに格納し、
第1の端末使用者の名刺に印刷されたQRコードは当該第2のQRコードリーダにより読取られ、第1の端末使用者の名刺の公開情報、非公開情報取得URL及び公開鍵情報を当該第2のデータベースに格納し、
第1の端末が第2の端末使用者の非公開情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信すると、当該第1のサーバはこれを受信し、当該第1のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報取得URLに基づき第2の端末使用者の非公開情報取得命令を当該第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、第1の端末使用者の公開鍵情報を取得する命令を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し、当該第1のデータベースに保持する、第1の端末使用者の公開鍵情報を第2のサーバへ送信し、
当該第2のサーバはこれを受信し、受信した公開鍵情報が当該第2のデータベースに存在することを確認し、当該第2のデータベースに保持する第2の端末使用者の非公開情報を第1の端末使用者の公開鍵情報で暗号化し、暗号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のサーバへ送信し、
当該第1のサーバはこれを受信し、受信した暗号化された第2の端末使用者の非公開情報を当該第1のデータベースに保持する第1の端末使用者の秘密鍵情報で復号化し、復号化した第2の端末使用者の非公開情報を当該第1の端末に送信し、
当該第1の端末はこれを受信し、受信した第2の端末使用者の非公開情報を画面表示部に表示することを特徴とする名刺情報取得方法。
【請求項4】
名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを印刷する名刺。
【請求項5】
名刺交換相手以外の者に知られてもよい公開情報、名刺交換相手以外の者に知られたくない非公開情報を取得するURL及び公開鍵情報を格納したQRコードを裏面に印刷する名刺。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−282238(P2008−282238A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−126322(P2007−126322)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【出願人】(391002409)株式会社 日立システムアンドサービス (205)
【Fターム(参考)】