説明

回転電機用エアダクトおよび回転電機ユニット

【課題】回転電機の冷却を効率的に行うことが可能な回転電機用エアダクトを提供する。
【解決手段】この回転電機用エアダクト(エアダクト2)は、複数の冷却通路17が設けられるとともに軸方向からに見て略矩形形状を有するモータ部1に取り付けられ、モータ部1の冷却通路17と連結される凹部42を含むモータ取付部41と、軸方向に沿って延びるように形成される流路52aおよび52bを含む連結部51aおよび51bと、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bと連結されるとともに、冷却用ファン3が取り付けられる冷却用ファン取付部61とを備え、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bは、モータ部1の軸方向から見て、複数の冷却通路17に対応するように、略矩形形状のモータ部1の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機用エアダクトおよび回転電機ユニットに関し、特に、回転電機の冷却通路と連結される流路を含む回転電機用エアダクトおよび回転電機ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、回転電機の冷却通路と連結される流路を含む回転電機用エアダクトが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、モータ(回転電機)と、モータを取り囲むように設けられるモータハウジングと、モータハウジングに取り付けられる通風ダクト(回転電機用エアダクト)と、通風ダクトに取り付けられる強制冷却用ファンとを備える空冷式モータ(回転電機ユニット)が開示されている。この空冷式モータのモータハウジングには、モータの軸方向に延びるように、冷却孔が設けられている。この冷却孔は、通風ダクトに連結されている。そして、強制冷却用ファンによって、冷却孔の端部から空気が吸い込まれるとともに、吸い込まれた空気が、モータハウジングの冷却孔および通風ダクトを介してモータの上方に排出されることにより、モータが冷却される。なお、モータハウジングの冷却孔は、モータの軸方向から見て、略矩形形状のモータハウジングの四隅に合計4個設けられている。また、通風ダクトは、2個設けられており、2個の通風ダクトは、それぞれ、モータハウジングの四隅に設けられている合計4個の冷却孔のうちの対向する2個の冷却孔にオーバーラップするように設けられている。また、通風ダクトとオーバーラップしない2個の冷却孔から排出される空気は、冷却孔を覆うように設けられる蓋状部材に衝突して、モータの軸の周囲を回転するように移動する。その後、冷却孔とオーバーラップする通風ダクトに流入して排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−9466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の回転電機用エアダクトでは、通風ダクトとオーバーラップしない2個の冷却孔から排出される全ての空気が、冷却孔を覆うように設けられる蓋状部材に衝突して、モータの軸の周囲を回転するように移動した後、冷却孔とオーバーラップする通風ダクトに流入して排出されるように構成されているため、通風ダクトとオーバーラップしない2個の冷却孔から排出される空気を効率よく排出できない場合がある。このため、モータの冷却をより効率的に行うという課題がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、回転電機の冷却を効率的に行うことが可能な回転電機用エアダクトおよび回転電機ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における回転電機用エアダクトは、軸方向に沿うように複数の冷却通路が設けられるとともに軸方向から見て略矩形形状を有する回転電機に取り付けられ、回転電機の冷却通路と連結される第1流路を含む回転電機取付部と、回転電機取付部の第1流路と連結されるとともに軸方向に沿って延びるように形成される第2流路を含む連結部と、連結部の第2流路と連結されるとともに、冷却用ファンが取り付けられる冷却用ファン取付部とを備え、連結部の第2流路は、回転電機の軸方向から見て、複数の冷却通路に対応するように、略矩形形状の回転電機の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられている。なお、略矩形形状とは、一般的な矩形形状のみならず矩形形状の角部が面取りされた多角形形状を含む広い概念である。
【0008】
この発明の第2の局面における回転電機ユニットは、軸方向に沿うように複数の第1冷却通路が設けられるとともに軸方向から見て略矩形形状を有する回転電機と、回転電機に取り付けられる回転電機用エアダクトとを備え、回転電機用エアダクトは、回転電機に取り付けられ、回転電機の第1冷却通路と連結される第1流路を有する回転電機取付部と、回転電機取付部の第1流路と連結されるとともに軸方向に沿って延びるように形成される第2流路を有する連結部と、連結部の第2流路と連結されるとともに、冷却用ファンが取り付けられる冷却用ファン取付部とを含み、連結部の第2流路は、回転電機の軸方向から見て、複数の冷却通路に対応するように、略矩形形状の回転電機の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられている。なお、略矩形形状とは、一般的な矩形形状のみならず矩形形状の角部が面取りされた多角形形状を含む広い概念である。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、上記のように、連結部の第2流路が、回転電機の軸方向から見て、複数の冷却通路に対応するように、略矩形形状の回転電機の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられていることによって、回転電機の軸方向から見て、連結部の第2流路と回転電機の隅部に設けられる複数の冷却通路とをオーバーラップさせることができる。これにより、回転電機の複数の冷却通路内を軸方向に沿って移動してきた空気を、第2流路に直接流入させて冷却用ファン側に排出させることができるので、回転電機の冷却を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態によるモータユニットの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態によるモータユニットのモータ部の断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態によるモータユニットのモータ部のモータ本体部の上面図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるモータユニットのモータ部の外気導入部の上面図である。
【図5】本発明の第1実施形態によるモータユニットのモータ部の外気導入部の側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態によるモータユニットのモータ本体部、外気導入部およびエアダクトの分解斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態によるモータユニットのエアダクトを下方から見た斜視図である。
【図8】図10の200−200線に沿った断面図である。
【図9】図10の300−300線に沿った断面図である。
【図10】図8の400−400線に沿った断面図である。
【図11】図8の500−500線に沿った断面図である。
【図12】図8の600−600線に沿った断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態によるモータユニットの全体構成を示す図である。
【図14】図13の700−700線に沿った断面図である。
【図15】本発明の第3実施形態によるモータユニットの全体構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
(第1実施形態)
まず、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態によるモータユニット100の構成について説明する。なお、モータユニット100は、本発明の「回転電機ユニット」の一例である。
【0013】
図1に示すように、モータユニット100は、モータ部1と、モータ部1に取り付けられるエアダクト2とから構成されている。また、モータユニット100(エアダクト2)には、冷却用ファン3が取り付けられている。なお、モータ部1は、本発明の「回転電機」の一例である。また、エアダクト2は、本発明の「回転電機用エアダクト」の一例である。
【0014】
モータ部1は、モータ本体部4と、外気導入部5とにより構成されている。モータ本体部4は、ステータ11と、ロータ12と、軸受13aおよび13bと、ブラケット14aおよび14bと、フレーム15とを備えている。
【0015】
ステータ11とロータ12とは、フレーム15の内部に配置されている。また、ステータ11とロータ12とは、ロータ12の半径方向に対向するように配置されている。また、ステータ11には、巻線11aが巻回されている。また、フレーム15のモータ部1の軸方向(Z方向)の両端には、それぞれ、ブラケット14aおよび14bが取り付けられている。ブラケット14aおよび14bには、それぞれ、玉軸受などからなる軸受13aおよび13bが取り付けられている。ロータ12には、ロータ12を貫通するように、シャフト16が設けられている。シャフト16には、モータユニット100とは別個に設けられる装置(図示せず)に冷媒を供給するためのZ方向に延びる貫通孔16aが設けられている。また、シャフト16は、ブラケット14aおよび14bにそれぞれ設けられる軸受13aおよび13bに回転可能に支持されている。
【0016】
また、モータ本体部4(ブラケット14a、14bおよびフレーム15)は、図3に示すように、平面的に見て(モータ部1の軸方向(矢印Z1方向)から見て)、略矩形形状(四角形形状)に形成されている。また、図2および図3に示すように、モータ本体部4には、ブラケット14a、14bおよびフレーム15を貫通するように、モータ本体部4を空気によって冷却するための複数(第1実施形態では4個)の冷却通路17が設けられている。4個の冷却通路17は、略矩形形状のブラケット14a、14bおよびフレーム15の四隅に設けられている。また、4個の冷却通路17は、モータ部1の軸方向(矢印Z1方向)から見て、略三角形形状を有する。なお、冷却通路17は、本発明の「第1冷却通路」の一例である。
【0017】
図2および図3に示すように、ブラケット14aの矢印Z1方向側の端部には、3個の円筒形状の凸部141、142および143が形成されている。凸部141は、矢印Z1方向から見て、略真円形状に形成されており、後述する外気導入部5の貫通孔34の直径R3(図4参照)と略等しい直径R1を有する。また、凸部142は、矢印Z1方向から見て、略真円形状に形成されている。ここで、第1実施形態では、凸部142の外側面142aには、モータ本体部4の熱を放熱するための複数のフィン18が設けられている。なお、フィン18は、本発明の「第1フィン」の一例である。複数のフィン18は、図3に示すように、円筒形状の凸部142の外側面142aで、かつ、4個の冷却通路17に対応する位置に設けられている。また、複数のフィン18は、凸部142の外側面142aから半径方向側に放射状に延びるように形成されている。また、複数のフィン18は、矢印Z1方向から見て、4個の冷却通路17とは、オーバーラップしない位置に配置されている。また、複数のフィン18は、モータ本体部4の凸部143が、後述するモータ取付部41の貫通孔43(図8参照)に挿入されてモータ本体部4のシャフト16が露出された状態で、モータ本体部4の凸部142の外側面142aとモータ取付部41の凹部42の内側表面とに囲まれた環状の空間44に露出するように構成されている。また、凸部143は、矢印Z1方向から見て、略真円形状に形成されており、後述するエアダクト2の貫通孔43の直径R4(図6参照)と略等しい直径R2を有する。
【0018】
図2に示すように、シャフト16(貫通孔16a)には、ロータリジョイント19を介して冷媒供給管20が接続されている。これにより、シャフト16が回転したとしても、冷媒供給管20は回転しないように構成されている。また、ロータリジョイント19と冷媒供給管20との接続部分は、ハウジング21に覆われている。また、ハウジング21には、2本のドレイン配管22aおよび22bが接続されている。
【0019】
また、第1実施形態では、図1に示すように、エアダクト2とモータ本体部4(ブラケット14a)との間には、外気導入部5が設けられている。図4に示すように、外気導入部5は、矢印Z1方向から見て、略矩形形状に形成されている。また、外気導入部5の四隅には、4個の冷却通路31が設けられている。外気導入部5の冷却通路31は、矢印Z1方向から見て、モータ本体部4の冷却通路17と略同一の形状を有している。外気導入部5の冷却通路31は、モータ本体部4の冷却通路17と後述するモータ取付部41の凹部42とを連結するように設けられている。なお、冷却通路31は、本発明の「第2冷却通路」の一例である。
【0020】
また、第1実施形態では、外気導入部5の冷却通路31の中心側の内側面には、外気導入部5の外側に向かって延びるように複数のフィン32が設けられている。なお、フィン32は、本発明の「第2フィン」の一例である。フィン32は、モータ部1を冷却する機能を有する。また、図4および図5に示すように、外気導入部5には、冷却通路31に連結される複数の孔部33が設けられている。孔部33は、1つの冷却通路31に対して、冷却通路31の内側面から外気導入部5の外側面までX方向に沿って延びるように1つ設けられるとともに、冷却通路31の内側面から外気導入部5の外側面までY方向に沿って延びるように1つ設けられている。また、外気導入部5の中央部には、貫通孔34が設けられている。外気導入部5の貫通孔34は、矢印Z1方向から見て、略真円形状に形成されており、ブラケット14aの凸部141の直径R1(図3参照)と略等しい直径R3を有する。
【0021】
図6〜図9に示すように、エアダクト2は、モータ部1に取り付けられるモータ取付部41と、モータ取付部41に接続される連結部51と、連結部51に接続され、冷却用ファン3が取り付けられる冷却用ファン取付部61とにより構成されている。なお、モータ取付部41と連結部51と冷却用ファン取付部61とは、アルミニウムなどからなり、一体的に形成されている。また、モータ取付部41は、本発明の「回転電機取付部」の一例である。
【0022】
図7および図8に示すように、第1実施形態では、モータ取付部41には、矢印Z2方向に開口する凹部42が形成されている。なお、凹部42は、本発明の「第1流路」および「第1凹部」の一例である。また、凹部42の底部には、モータ本体部4の凸部143(図2、図3参照)を挿入して、モータ本体部4のシャフト16を露出させるための貫通孔43が設けられている。モータ取付部41の貫通孔43は、矢印Z1方向から見て、略真円形状に形成されており、ブラケット14aの凸部143の直径R2と略等しい直径R4(図6参照)を有する。
【0023】
また、モータ本体部4の凸部143がモータ取付部41の貫通孔43に挿入されてモータ本体部4のシャフト16が露出された状態で、凸部142の上面がモータ取付部41の凹部42の底面と当接する。これにより、モータ本体部4の凸部142の外側面142aとモータ取付部41の凹部42の内側表面(内側底面42aおよび内側側面42b)とに囲まれた部分には、環状の空間44(図12の斜線(モータ取付部41、凸部142)で囲まれた部分)が形成される。環状の空間44は、外気導入部5の冷却通路31に連結されている。この環状の空間44は、モータ本体部4の冷却通路17内および外気導入部5の冷却通路31内を軸方向に沿って移動してきた空気の一部が、環状の空間44においてモータ本体部4のシャフト16(凸部142)を中心に回転するように移動した後、後述する連結部51の流路52aおよび52bに流入するように構成されている。
【0024】
図6〜図9に示すように、第1実施形態では、連結部51は、中空の略直方体形状に形成されており、連結部51は、エアダクト2の矢印X1方向側の端部と、矢印X2方向側の端部とに2個(連結部51aおよび51b)設けられている。2個の連結部51aおよび51bは、Z方向に沿って延びるように形成されている。また、連結部51のY方向に沿った方向の幅W1は、モータ取付部41のY方向に沿った方向の幅W2よりも小さい。また、図8、図9および図11に示すように、2個の連結部51aおよび51bのそれぞれの内部には、モータ取付部41の環状の空間44(凹部42)と連結するように、水平断面が略矩形形状の流路52aおよび52bが設けられている。なお、連結部51aおよび51bは、本発明の「第2流路」の一例である。
【0025】
ここで、第1実施形態では、図11に示すように、連結部51aおよび51bのそれぞれの流路52aおよび52bは、矢印Z1方向から見て、略矩形形状のモータ本体部4の対向する2つの辺に沿って矢印Y1方向側の端部近傍から矢印Y2方向側の端部近傍まで延びるように設けられている。また、連結部51aおよび51bのそれぞれの流路52aおよび52bは、矢印Z1方向から見て、モータ本体部4に設けられる冷却通路17(冷却通路17a、17b、17cおよび17d)と部分的にオーバーラップするように設けられている。具体的には、連結部51aの流路52aは、モータ本体部4の冷却通路17aと冷却通路17bとに跨った状態で、冷却通路17aと冷却通路17bとに部分的にオーバーラップするように設けられている。また、連結部51bの流路52bは、モータ本体部4の冷却通路17cと冷却通路17dとに跨った状態で、冷却通路17cと冷却通路17dとに部分的にオーバーラップするように設けられている。なお、流路52aが冷却通路17a(冷却通路17b)とオーバーラップしている面積は、流路52aが冷却通路17a(冷却通路17b)とオーバーラップしていない面積よりも小さい。同様に、流路52bが冷却通路17c(冷却通路17d)とオーバーラップしている面積は、流路52bが冷却通路17c(冷却通路17d)とオーバーラップしていない面積よりも小さい。
【0026】
また、第1実施形態では、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bは、矢印Z1方向から見て、モータ取付部41の環状の空間44(凹部42)と部分的にオーバーラップするように設けられている。これにより、モータ本体部4の冷却通路17内および外気導入部5の冷却通路31内を軸方向に沿って移動してきた空気の一部は、環状の空間44を通過して流路52aおよび52bに直接流入する。一方、残りの空気は、環状の空間44においてモータ本体部4のシャフト16(凸部142)を中心に回転するように移動した後、流路52aおよび52bに流入する。
【0027】
また、第1実施形態では、図6、図8、図9および図10に示すように、冷却用ファン取付部61の冷却用ファン3が取り付けられる側(矢印Z1方向側)には、凹部62が設けられている。また、冷却用ファン取付部61の凹部62の底部は、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bが連結されている。また、連結部51aの流路52aと凹部62とが連結される部分には、凹部62に連続するようにY方向に延びる凹部63が設けられている。また、凹部63の冷却用ファン取付部61の中央側(矢印X2方向側)における凹部62との境界部には、段差部64が設けられている。なお、凹部62は、本発明の「第2凹部」の一例である。また、凹部63は、本発明の「第3凹部」の一例である。
【0028】
また、第1実施形態では、図6に示すように、冷却用ファン取付部61のX方向に沿った方向の幅W3は、モータ取付部41のX方向に沿った方向の幅W4よりも大きくなるように構成されている。また、冷却用ファン取付部61のY方向に沿った方向の幅W5は、モータ取付部41のY方向に沿った方向の幅W2よりも大きくなるように構成されている。そして、冷却用ファン取付部61の矢印X2方向側の側面がモータ取付部41の矢印X2方向側の側面から外側(矢印X2方向側)に突出するように配置されている。なお、冷却用ファン取付部61は、冷却用ファン取付部61の矢印X1方向側の側面がモータ取付部41の矢印X1方向側の側面と略面一になるように配置されている。これにより、図1、図8および図9に示すように、モータ部1と冷却用ファン3とは、モータ部1の中心線C1と冷却用ファン3の中心線C2とがずれるように配置される。
【0029】
次に、図9および図12を参照して、モータ部1を冷却する空気の流れについて説明する。
【0030】
まず、冷却用ファン3が回転することにより、モータ本体部4の冷却通路17の矢印Z2方向側の端部から空気が吸入される。そして、吸入された空気は、モータ本体部4の冷却通路17内を矢印Z1方向に移動する。このとき、モータ部1から発生された熱が、冷却通路17内を移動する空気に伝達される。これにより、モータ部1が冷却される。冷却通路17内を移動した空気は、外気導入部5の冷却通路31内を移動する。このとき、外気導入部5の孔部33から外気が吸入される。これにより、冷却通路31内を移動する空気と孔部33から吸入された外気とが混合されて、冷却通路31内を移動する空気の温度が低下する。また、モータ本体部4の矢印Z1方向側の端部(ブラケット14a)の熱が、冷却通路31の内側面に設けられた複数のフィン32を介して冷却通路31内を移動する空気に放熱されることにより、モータ本体部4の矢印Z1方向側の端部(ブラケット14a)が冷却される。
【0031】
次に、冷却通路31からモータ本体部4の凸部142の外側面142aとモータ取付部41の凹部42の内側表面(内側底面42aおよび内側側面42b)とに囲まれた環状の空間44に空気が流入する。そして、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bは、矢印Z1方向からに見て、モータ取付部41の環状の空間44と部分的にオーバーラップ(図11参照)するように設けられており、モータ本体部4の冷却通路17内および外気導入部5の冷却通路31内を軸方向(矢印Z1方向)に沿って移動してきた空気の一部は、環状の空間44を介して連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bに直接流入する。一方、残りの空気は、モータ取付部41の凹部42の内側表面(内側底面42aおよび内側側面42b)に衝突して移動方向がZ方向からX方向またはY方向に変化する。そして、図12に示すように、残りの空気は、環状の空間44においてモータ部1のシャフト16(凸部142)を中心に回転するように移動した後、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bに流入する。
【0032】
次に、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bを移動した空気は、冷却用ファン取付部61の凹部62内に移動する。ここで、冷却用ファン取付部61の凹部63の冷却用ファン取付部61の中央側(矢印X2方向側)における凹部62との境界部に、段差部64が設けられていることにより、連結部51aの流路52aを矢印Z1方向に移動してきた空気の移動方向は、冷却用ファン取付部61の中央側に向かって矢印Z1方向と交差する方向に変化する。その後、冷却用ファン取付部61の凹部62内に移動した空気は、冷却用ファン3により排出される。
【0033】
第1実施形態では、上記のように、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bが、矢印Z1方向から見て、4個の冷却通路17に対応するように、略矩形形状のモータ部1の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられていることによって、矢印Z1方向から見て、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bとモータ部1の隅部に設けられる4個の冷却通路17とをオーバーラップさせることができる。これにより、モータ部1の4個の冷却通路17内を軸方向に沿って移動してきた空気を、流路52aおよび52bに直接流入させて冷却用ファン3側に排出させることができるので、モータ部1の冷却を効率的に行うことができる。
【0034】
また、第1実施形態では、上記のように、モータ部1の冷却通路17を、略矩形形状のモータ部1の4つの隅部近傍にそれぞれ設けて、連結部51が、2個の連結部51aおよび51bを含み、2個の連結部51aおよび51bのそれぞれの流路52aおよび52bを、矢印Z1方向から見て、略矩形形状のモータ部1の対向する2つの辺に沿って一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設ける。これにより、2つの連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bと、モータ部1の4つの隅部近傍に設けられる冷却通路17とを容易にオーバーラップさせることができる。
【0035】
また、第1実施形態では、上記のように、連結部51a(51b)の流路52a(52b)を、矢印Z1方向から見て、モータ部1に設けられる2個の冷却通路17に跨った状態で2個の冷却通路17のそれぞれの一部とオーバーラップするように設ける。これにより、モータ部1に設けられる2個の冷却通路17を移動してきた空気を連結部51a(51b)の流路52a(52b)に容易に流入させることができる。
【0036】
また、第1実施形態では、上記のように、モータ部1の冷却通路17内を軸方向に沿って移動してきた一部の空気が、環状の空間44においてモータ部1の軸を中心に回転するように移動した後、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bに流入するように構成する。これにより、モータ部1の環状の空間44に対応する部分(モータ本体部4の一方端部、ブラケット14a)の熱が、モータ部1の軸を中心に回転するように移動する空気に伝達されるので、モータ部1の環状の空間44に対応する部分を冷却することができる。
【0037】
また、第1実施形態では、上記のように、連結部51aおよび51bの流路52aおよび52bは、矢印Z1方向から見て、モータ取付部41の環状の空間44と部分的にオーバーラップするように設けられており、モータ部1の冷却通路17内を軸方向に沿って移動してきた一部の空気は、環状の空間44から流路52aおよび52bに直接流入されるように構成する。これにより、モータ部1の冷却通路17内を移動してきた空気を容易に冷却用ファン3側に排出することができる。また、モータ部1の冷却通路17内を軸方向に沿って移動してきた残りの空気が、環状の空間44においてモータ部1の軸を中心に回転するように移動した後、流路52aおよび52bに流入されるように構成する。これにより、モータ部1の環状の空間44に対応する部分を冷却することができる。
【0038】
また、第1実施形態では、上記のように、冷却用ファン取付部61の凹部62の流路52aと連結される部分には、凹部62に連続するように凹部63が設けられており、凹部63の冷却用ファン取付部61の中央側における凹部62との境界部には、段差部64が設けられている。これにより、連結部51aの流路52aをモータ部1の軸方向に沿って移動してきた空気の移動方向が、冷却用ファン取付部61の中央側(冷却用ファン3側)に向かうように変化するので、連結部51aの流路52aを移動してきた空気を容易に冷却用ファン3側に排出することができる。
【0039】
また、第1実施形態では、上記のように、冷却用ファン取付部61を、モータ部1の軸方向と交差する方向の幅W3(W5)が、モータ取付部41のモータ部1の軸方向と交差する方向の幅W4(W2)よりも大きくなるように構成して、冷却用ファン取付部61を、冷却用ファン取付部61の一方側面(矢印X2方向側、矢印Y1方向側)がモータ取付部41の一方側面(矢印X2方向側、矢印Y1方向側)から外側に突出するように配置する。これにより、冷却用ファン取付部61の他方側面(矢印X1方向側、矢印Y2方向側)とモータ取付部41の他方側面(矢印X1方向側、矢印Y2方向側)とを略面一にすることができるので、冷却用ファン取付部61の他方側面(モータ取付部41の他方側面)が配置される側が壁状である場合でも、冷却用ファン取付部61の他方側面とモータ取付部41の他方側面とを壁面に沿わせて配置することができる。
【0040】
また、第1実施形態では、上記のように、モータ部1の一方端部(ブラケット14a)に、モータ部1の一方端部がモータ取付部41の貫通孔43に挿入されて露出された状態で、環状の空間44に露出するフィン18を設ける。これにより、モータ部1の環状の空間44に対応する部分をフィン18により冷却することができる。
【0041】
また、第1実施形態では、上記のように、モータ部1とエアダクト2との間に配置され、モータ部1の冷却通路17とエアダクト2のモータ取付部41の空間44(凹部42)とを連結するとともに、外気を取り入れるための孔部33が設けられる冷却通路31を含む外気導入部5を備える。これにより、モータ部1の冷却通路17を移動してきた空気と外気導入部5の孔部33を介して外気導入部5の冷却通路31内に流入してきた外気とが混合されるので、モータ部1の冷却通路17内を移動してきた空気の温度を低下させることができる。
【0042】
また、第1実施形態では、上記のように、外気導入部5の冷却通路31内に、モータ部1を冷却するためのフィン32を設ける。これにより、モータ部1の一方端部(ブラケット14a)から外気導入部5に伝達される熱をフィン32により放熱することができる。
【0043】
(第2実施形態)
次に、図13および図14を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、連結部71aおよび71bに、それぞれ、開口部73aおよび73bが設けられている。
【0044】
本発明の第2実施形態によるモータユニット101は、図13および図14に示すように、連結部71aの矢印X1方向側には、連結部71aの流路72aに連結するように、開口部73aが設けられている。また、連結部71bの矢印X2方向側には、連結部71bの流路72bに連結するように、開口部73bが設けられている。なお、開口部73aおよび開口部73bは、連結部71aおよび連結部71bの矢印Z1方向側(モータ取付部41側)に設けられている。なお、モータユニット101は、本発明の「回転電機ユニット」の一例である。また、流路72aおよび72bは、本発明の「第2流路」の一例である。なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0045】
第2実施形態では、上記のように、連結部71a(71b)は、流路72a(72b)と連結するように設けられ外気を取り入れるための開口部73a(73b)を含む。これにより、モータ部1の冷却通路17内を移動してきた空気と連結部71a(71b)の開口部73a(73b)を介して流路72a(72b)内に流入してきた外気とが混合されるので、モータ部1の冷却通路17内を移動してきた空気の温度を低下させることができる。なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0046】
(第3実施形態)
次に、図15を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、上記第1および第2実施形態と異なり、外気導入部5が設けられない。
【0047】
本発明の第3実施形態によるモータユニット102では、図15に示すように、モータ本体部4aとエアダクト2との間には外気導入部5(図1参照)は設けられずに、モータ本体部4aにエアダクト2が直接取り付けられている。なお、モータユニット102は、本発明の「回転電機ユニット」の一例である。また、モータ本体部4aのブラケット81の矢印Z1方向側の端部には、2個の円筒形状の凸部82および83が形成されている。凸部82の側面には、モータ本体部4aの熱を放熱するための複数のフィン84が設けられている。なお、フィン84は、本発明の「第1フィン」の一例である。また、凸部83の側面は、エアダクト2の貫通孔43の内周面と当接するように形成されている。なお、第3実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0048】
また、第3実施形態の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0049】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0050】
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、本発明の回転電機をモータに適用する例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明の回転電機をモータ以外のたとえば発電機に適用してもよい。
【0051】
また、上記第1〜第3実施形態では、矢印Z1方向から見て、連結部の流路がモータ部の冷却通路とオーバーラップしている面積が、連結部の流路がモータ部の冷却通路とオーバーラップしていない面積よりも小さくなる例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連結部の流路がモータ部の冷却通路とオーバーラップしている面積が、連結部の流路がモータ部の冷却通路とオーバーラップしていない面積以上であってもよい。
【0052】
また、上記第1〜第3実施形態では、連結部の流路が矢印Z1方向から見て、略矩形形状に形成されている例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連結部の流路がモータの辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられていれば、略矩形形状以外の形状でもよい。
【0053】
また、上記第1〜第3実施形態では、冷却用ファン取付部の凹部と連結部の流路とが連結される2つの部分のうちの一方に段差部が設けられる例について説明したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷却用ファン取付部の凹部と連結部の流路とが連結される2つの部分の両方に段差部を設けてもよい。
【0054】
また、上記第1〜第3実施形態では、冷却用ファン取付部のモータ部の軸方向(Z方向)と交差する方向(X方向、Y方向)の幅が、モータ取付部のモータ部の軸方向と交差する方向の幅よりも大きくなるように構成されている例について説明したが、本発明はこれに限られない。たとえば、冷却用ファン取付部のモータ部の軸方向(Z方向)と交差する方向(X方向、Y方向)の幅と、モータ取付部のモータ部の軸方向と交差する方向の幅とを等しくしてもよい。
【0055】
また、上記第1〜第3実施形態では、モータ部が、矢印Z1方向から見て、略矩形形状(四角形状)に形成されている例について説明したが、本発明はこれに限られない。たとえば、四角形状のモータ部の四隅を面取りしてもよい。
【0056】
また、上記第1〜第3実施形態では、モータ部に設けられる冷却通路が、矢印Z1方向から見て、略三角形形状に形成される例について説明したが、本発明はこれに限られない。本発明では、モータ部に設けられる冷却通路は、矢印Z1方向から見て、略三角形形状以外の形状に形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 モータ部(回転電機)
2 エアダクト(回転電機用エアダクト)
3 冷却用ファン
5 外気導入部
17 冷却通路(第1冷却通路)
18、84 フィン(第1フィン)
31 冷却通路(第2冷却通路)
32 フィン(第2フィン)
33 孔部
41 モータ取付部(回転電機取付部)
42 凹部(第1流路、第1凹部)
43 貫通孔
44 空間
51、51a、51b、71a、71b 連結部
52a、52b、72a、72b 流路(第2流路)
61 冷却用ファン取付部
62 凹部(第2凹部)
63 凹部(第3凹部)
64 段差部
73a、73b 開口部
100、101、102 モータユニット(回転電機ユニット)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に沿うように複数の冷却通路が設けられるとともに軸方向から見て略矩形形状を有する回転電機に取り付けられ、前記回転電機の冷却通路と連結される第1流路を含む回転電機取付部と、
前記回転電機取付部の前記第1流路と連結されるとともに軸方向に沿って延びるように形成される第2流路を含む連結部と、
前記連結部の前記第2流路と連結されるとともに、冷却用ファンが取り付けられる冷却用ファン取付部とを備え、
前記連結部の前記第2流路は、前記回転電機の軸方向から見て、前記複数の冷却通路に対応するように、前記略矩形形状の回転電機の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられている、回転電機用エアダクト。
【請求項2】
前記回転電機の前記冷却通路は、前記略矩形形状の回転電機の4つの隅部近傍にそれぞれ設けられ、
前記連結部は、複数の連結部を含み、
前記複数の連結部のそれぞれの第2流路は、前記回転電機の軸方向から見て、前記略矩形形状の回転電機の対向する2つの辺に沿って一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられている、請求項1に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項3】
前記連結部の前記第2流路は、前記回転電機の軸方向から見て、前記回転電機に設けられる前記冷却通路の少なくとも一部とオーバーラップするように設けられている、請求項1または2に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項4】
前記連結部の前記第2流路は、前記回転電機の軸方向から見て、前記回転電機に設けられる前記複数の冷却通路に跨った状態で前記複数の冷却通路のそれぞれの少なくとも一部とオーバーラップするように設けられている、請求項3に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項5】
前記回転電機取付部は、前記回転電機側に設けられた第1凹部と、前記第1凹部の底部に設けられ、前記回転電機の一方端部を挿入して露出させるための貫通孔とを含み、
前記回転電機取付部の前記第1流路は、前記回転電機の一方端部が前記回転電機取付部の前記貫通孔に挿入されて露出された状態で、前記回転電機の一方端部の外側表面と前記回転電機取付部の前記第1凹部の内側表面とに囲まれた環状の空間を含み、前記回転電機の前記冷却通路内を軸方向に沿って移動してきた少なくとも一部の空気が、前記環状の第1流路において前記回転電機の軸を中心に回転するように移動した後、前記連結部の前記第2流路に流入するように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項6】
前記連結部の前記第2流路は、前記回転電機の軸方向から見て、前記回転電機取付部の前記環状の第1流路と部分的にオーバーラップするように設けられており、前記回転電機の前記冷却通路内を軸方向に沿って移動してきた一部の空気が、前記環状の第1流路から前記第2流路に直接流入されるとともに、残りの空気は、前記環状の第1流路において前記回転電機の軸を中心に回転するように移動した後、前記第2流路に流入されるように構成されている、請求項5に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項7】
前記冷却用ファン取付部は、前記冷却用ファンが取り付けられる側に設けられた第2凹部を含み、
前記第2凹部の前記第2流路と連結される部分には、前記第2凹部に連続するように第3凹部が設けられており、前記第3凹部の前記冷却用ファン取付部の中央側における前記第2凹部との境界部には、段差部が設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項8】
前記冷却用ファン取付部は、前記回転電機の軸方向と交差する方向の幅が、前記回転電機取付部の前記回転電機の軸方向と交差する方向の幅よりも大きくなるように構成されており、
前記冷却用ファン取付部は、前記冷却用ファン取付部の一方側面が前記回転電機取付部の一方側面から外側に突出するように配置されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項9】
前記連結部は、前記第2流路と連結するように設けられ外気を取り入れるための開口部をさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の回転電機用エアダクト。
【請求項10】
軸方向に沿うように複数の第1冷却通路が設けられるとともに軸方向から見て略矩形形状を有する回転電機と、
前記回転電機に取り付けられる回転電機用エアダクトとを備え、
前記回転電機用エアダクトは、
前記回転電機に取り付けられ、前記回転電機の前記第1冷却通路と連結される第1流路を有する回転電機取付部と、
前記回転電機取付部の前記第1流路と連結されるとともに軸方向に沿って延びるように形成される第2流路を有する連結部と、
前記連結部の前記第2流路と連結されるとともに、冷却用ファンが取り付けられる冷却用ファン取付部とを含み、
前記連結部の前記第2流路は、前記回転電機の軸方向から見て、前記複数の冷却通路に対応するように、前記略矩形形状の回転電機の辺の一方端部近傍から他方端部近傍まで延びるように設けられている、回転電機ユニット。
【請求項11】
前記回転電機取付部は、前記回転電機側に設けられた第1凹部と、前記第1凹部の底部に設けられ、前記回転電機の一方端部を挿入して露出させるための貫通孔とを含み、
前記回転電機取付部の前記第1流路は、前記回転電機の一方端部が前記回転電機取付部の前記貫通孔に挿入されて露出された状態で、前記回転電機の一方端部の外側表面と前記回転電機取付部の前記第1凹部の内側表面とに囲まれた環状の空間を含み、
前記回転電機の一方端部には、前記回転電機の一方端部が前記回転電機取付部の前記貫通孔に挿入されて露出された状態で、前記環状の第1流路に露出する第1フィンが設けられている、請求項10に記載の回転電機ユニット。
【請求項12】
前記回転電機と前記回転電機用エアダクトとの間に配置され、前記回転電機の第1冷却通路と前記回転電機用エアダクトの前記回転電機取付部の第1流路とを連結するとともに、外気を取り入れるための孔部が設けられる第2冷却通路を含む外気導入部をさらに備える、請求項10または11に記載の回転電機ユニット。
【請求項13】
前記外気導入部の前記第2冷却通路内には、前記回転電機を冷却するための第2フィンが設けられている、請求項12に記載の回転電機ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−196051(P2012−196051A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−58084(P2011−58084)
【出願日】平成23年3月16日(2011.3.16)
【出願人】(000006622)株式会社安川電機 (2,482)
【Fターム(参考)】