説明

固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法、及び撮像装置

【課題】2つの光電変換素子で1つの電荷転送路を共有する構成の固体撮像素子であって、光電変換素子から電荷転送路へ電荷を読み出す際の読み出し電圧を均一化することのできる固体撮像素子を提供する。
【解決手段】2つの光電変換素子列で1つの垂直電荷転送路3を共有する固体撮像素子であって、垂直電荷転送路3とそれに隣り合う2つの光電変換素子列の各光電変換素子1との間に設けられた読み出しゲート2と、全ての底面がゲート絶縁膜11に接する転送電極4と、それぞれ互いに重なることなくその一部が転送電極4と重なっている転送電極5,7と、その一部が転送電極5,7の各々と重なっている転送電極6とを備え、転送電極5,7のそれぞれの下に読み出しゲート2が存在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像素子、固体撮像素子の製造方法、及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、2つの光電変換素子列で1つの垂直電荷転送路を共用した固体撮像素子が開示されている。垂直電荷転送路とこれを挟んで隣り合う2つの光電変換素子列の各々の各光電変換素子との間には、各光電変換素子から電荷を読み出すための読み出しゲートが形成されている。垂直電荷転送路とこれを挟んで隣り合う2つの光電変換素子と該垂直電荷転送路との間にある2つの読み出しゲートは、垂直方向に互いにずれた位置に配置されている。固体撮像素子には、1つの光電変換素子行あたり2つの転送電極が設けられており、それぞれの転送電極の下に読み出しゲートが存在する。異なった転送電極の下に読み出しゲートが存在することで、該2つの光電変換素子の電荷を別々に読み出すことができる。また、垂直方向に隣り合う2つの転送電極は重なるように形成されている。
【0003】
特許文献1に記載の固体撮像素子は、製造工程については記載がないものの、隣り合う転送電極が重なっていることから、光電変換素子行に対応する2つの転送電極が2回の工程に分けて形成されていることがわかる。このため、先に形成された転送電極と、それと重なるように後から形成された転送電極とでは、電極下の絶縁膜厚や電極の抵抗が異なってしまうため、読み出しゲートに印加する読み出し電圧に差が出てしまい、同じ光電変換素子行であっても、読み出される信号にばらつきが出てしまう。
【0004】
特許文献1に記載の固体撮像素子において、全ての転送電極を同時に形成可能な単層電極構造にすれば、読み出し電圧の差をなくすことができる。しかし、単層電極では、転送電極間の隙間を狭くするのが難しい。転送電極間の隙間が広くなると電荷の転送効率が低下してしまう。
【0005】
特許文献2にも、2つの光電変換素子列で1つの垂直電荷転送路を共用した固体撮像素子が開示されているが、転送電極の構成についての記述はない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−344425号公報
【特許文献2】特開昭55−160477号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、2つの光電変換素子列で1つの電荷転送路を共有する構成の固体撮像素子であって、光電変換素子から電荷転送路へ電荷を読み出す際の読み出し電圧を均一化することのできる固体撮像素子、その固体撮像素子を備える撮像装置、及びその固体撮像素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の固体撮像素子は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部と、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列され、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極とを備え、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子の一方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子の他方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部としたとき、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部は、それぞれ前記列方向にずれた位置に形成されており、前記4つの転送電極は、第一の転送電極と、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、前記第二の転送電極と前記第三の転送電極との間には、前記第一の転送電極と前記第四の転送電極とが交互に配置され、前記第一の転送電極は、全ての底面が前記ゲート絶縁膜に接しており、前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極は、それぞれ、互いに重なることなく、その一部が隣り合う前記第一の転送電極と重なっており、前記第四の転送電極は、その一部が隣り合う前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極の各々と重なっている。
【0009】
本発明の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子の一方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子の他方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部としたとき、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部は、それぞれ前記列方向にずれた位置に形成されており、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、前記転送電極形成工程は、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに第一の転送電極を形成する第二の工程と、前記第一の転送電極及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その一部が前記第一の転送電極の列方向の一端と重なり且つ前記第一の電荷読み出し部を覆う第二の転送電極と、その一部が前記第一の転送電極の列方向の他端と重なり且つ前記第二の電荷読み出し部を覆う第三の転送電極とを形成する第四の工程と、前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、前記第三の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第五の工程と、前記第五の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その一部が前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極と重なる第四の転送電極を形成する第六の工程とを含む。
【0010】
本発明の固体撮像素子は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部と、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列され、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極とを備え、前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子列の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、前記4つの転送電極は、全ての底面が前記ゲート絶縁膜に接し且つ所定間隔おきに配置された第一層電極と、前記第一層電極同士の間に形成され且つ隣り合う2つの前記第一層電極と重なる部分を有する第二層電極とに分けられ、前記第一層電極又は前記第二層電極の下方に、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部が存在する。
【0011】
本発明の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子列の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、前記転送電極形成工程は、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに前記第一の電荷読み出し部を覆う第一の転送電極と前記第二の電荷読み出し部を覆う第二の転送電極を形成する第二の工程と、前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その端部が前記第一の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第二の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なる第三の転送電極と、その端部が前記第二の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第一の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なる第四の転送電極とを形成する第四の工程とを含む。
【0012】
本発明の固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子行の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、前記転送電極形成工程は、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに第一の転送電極と第二の転送電極を形成する第二の工程と、前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その端部が前記第一の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第二の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、前記第一の電荷読み出し部を覆う第三の転送電極と、その端部が前記第二の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第一の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、前記第二の電荷読み出し部を覆う第四の転送電極とを形成する第四の工程とを含む。
【0013】
本発明の撮像装置は、前記固体撮像素子を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、2つの光電変換素子列で1つの電荷転送路を共有する構成の固体撮像素子であって、光電変換素子から電荷転送路へ電荷を読み出す際の読み出し電圧を均一化することのできる固体撮像素子、その固体撮像素子を備える撮像装置、及びその固体撮像素子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態を説明するための固体撮像素子の部分平面模式図
【図2】図1に示したB−B’線断面模式図
【図3】図1に示す固体撮像素子の転送電極の形成方法を説明するための図
【図4】図1に示す固体撮像素子の転送電極の形成方法を説明するための図
【図5】図1に示す固体撮像素子の変形例を示す部分平面模式図
【図6】図5に示したC−C’線断面模式図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を説明するための固体撮像素子について図面を参照して説明する。この固体撮像素子は、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置、電子内視鏡装置やカメラ付き携帯電話機等に搭載される撮像装置に利用されるものである。
【0017】
図1は、本発明の一実施形態を説明するための固体撮像素子の概略構成を示す部分拡大平面模式図である。図2は、図1のB−B’線断面模式図である。図1に示す固体撮像素子は、半導体基板10内の行方向とこれに直交する列方向に二次元状に配列された複数の光電変換素子1を備える。
【0018】
複数の光電変換素子1は、列方向に一定のピッチで並ぶ複数の光電変換素子1からなる光電変換素子列を行方向に複数配列した配置となっている。また、複数の光電変換素子1は、行方向に並ぶ複数の光電変換素子1からなる光電変換素子行を列方向に複数配列した配置とも言うことができる。
【0019】
図1の固体撮像素子は、更に、複数の光電変換素子列同士の間に行方向に1つおきに配置され、隣にある2つの光電変換素子列の各光電変換素子1に蓄積された電荷を列方向に転送する電荷転送部である垂直電荷転送路3と、垂直電荷転送路3と、それに隣り合う2つの光電変換素子列の各光電変換素子1との間に設けられ、垂直電荷転送路3に光電変換素子1から電荷を読み出すための電荷読み出し部である読み出しゲート2と、半導体基板10上に形成されたゲート絶縁膜11上に垂直電荷転送路3と重なるように列方向に配列され、1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極(4,5,6,7)とを備える。転送電極4〜7は、垂直電荷転送路3での電荷転送を制御するための電極であり、ここに転送パルスが印加されることで、光電変換素子1から読み出された電荷を列方向に転送することができる。
【0020】
垂直電荷転送路3を挟んで行方向に隣り合う2つの光電変換素子1の一方(図中の左側)と該垂直電荷転送路3との間にある読み出しゲート2を第一の読み出しゲート2とし、該2つの光電変換素子1の他方(図中の右側)と該垂直電荷転送路3との間にある読み出しゲート2を第二の読み出しゲート2としたとき、第一の読み出しゲート2と第二の読み出しゲート2は、それぞれ列方向にずれた位置に形成されている。これにより、垂直電荷転送路3を挟んで行方向に隣り合う2つの光電変換素子1の電荷を別々に読み出すことができる。
【0021】
転送電極は、転送電極4、転送電極5、転送電極6、転送電極7を列方向にこの順で並べたパターンを、列方向に繰り返し並べた配置となっている。転送電極5は、垂直電荷転送路3だけでなく、第一の読み出しゲート2も覆って形成されており、光電変換素子1から垂直電荷転送路3に電荷を読み出すための読み出し電極としても機能する。転送電極7は、垂直電荷転送路3だけでなく、第二の読み出しゲート2も覆って形成されており、光電変換素子1から垂直電荷転送路3に電荷を読み出すための読み出し電極としても機能する。
【0022】
図2の断面図に示したように、転送電極4は、全ての底面がゲート絶縁膜11に接している。また、転送電極5及び転送電極7は、それぞれ、互いに重なることなく、その一部が転送電極4と重なっている。より具体的には、転送電極5は、列方向の端部のうち、垂直電荷転送路3の電荷転送方向上流側(図1中の上側)の端部が転送電極4と重なるように形成され、転送電極7は、列方向の端部のうち、垂直電荷転送路3の電荷転送方向下流側(図1中の下側)の端部が転送電極4と重なるように形成されている。転送電極6は、その一部が転送電極5及び転送電極7の各々と重なっている。より具体的には、転送電極6は、転送電極5の列方向の端部のうち垂直電荷転送路3の電荷転送方向下流側の端部と、転送電極7の列方向の端部のうち垂直電荷転送路3の電荷転送方向上流側の端部との間の隙間を埋めるように、これらの端部に重なって形成されている。
【0023】
このように、転送電極5,7は、転送電極4の形成後にしか形成することができず、転送電極6は、転送電極5,7の形成後にしか形成できない構成となっている。また、転送電極5と転送電極7は互いに重なりを有していないため、同一工程で形成することが可能である。読み出し機能を有する転送電極を全て同一工程で形成することで、読み出し電圧の均一化を図ることができ、画質向上を実現することができる。
【0024】
次に、図1に示す固体撮像素子の製造方法について説明する。この製造方法では、半導体基板10内に光電変換素子1や垂直電荷転送路3等を形成後、転送電極を形成する工程に移る。以下では、転送電極の形成工程について説明する。
【0025】
図3及び図4は、図1に示す固体撮像素子の転送電極の形成方法の各工程における断面模式図である。なお、図3及び図4の各断面は、図2に示したB−B’線断面に対応している。
【0026】
半導体基板10内に光電変換素子1や垂直電荷転送路3等の素子を形成した後、半導体基板10上に形成されたゲート絶縁膜11上に、例えば気相成長法によって電極材料13(例えばポリシリコン)を成膜する(図3(a))。
【0027】
次に、転送電極4を形成すべき位置に電極材料13が残るように、フォトリソグラフィ工程とエッチング工程により電極材料13をパターニングして、垂直電荷転送路3上方の列方向に所定間隔おきに転送電極4を形成する(図3(b))。
【0028】
次に、転送電極4の周囲に、熱酸化法又は気相成長法によって絶縁膜14を形成する(図3(c))。
【0029】
次に、絶縁膜14とゲート絶縁膜11上に電極材料15(例えばポリシリコン)を例えば気相成長法によって成膜する(図4(d))。
【0030】
次に、成膜された電極材料15をフォトリソグラフィ工程とエッチング工程によりパターニングして、その一部(垂直電荷転送路3の電荷転送方向上流側の端部)が転送電極4の列方向の一端(垂直電荷転送路3の電荷転送方向下流側の端部)と重なり且つ第一の読み出しゲート2を覆う転送電極5と、その一部(垂直電荷転送路3の電荷転送方向下流側の端部)が転送電極4の列方向の他端(垂直電荷転送路3の電荷転送方向上流側の端部)と重なり且つ第二の読み出しゲート2を覆う転送電極7とを形成する。より具体的には、転送電極4同士の間に開口が形成され、且つ、転送電極4の上方にも開口が形成されるように電極材料16をパターニングして、転送電極5と転送電極7を形成する。そして、転送電極5と転送電極7の周囲に、熱酸化法又は気相成長法によって絶縁膜16を形成する(図4(e))。
【0031】
次に、絶縁膜14、絶縁膜16、及びゲート絶縁膜11上に電極材料17(例えばポリシリコン)を例えば気相成長法によって成膜する(図4(f))。
【0032】
次に、成膜した電極材料17をフォトリソグラフィ工程とエッチング工程によりパターニングして、その一部が転送電極5及び転送電極7と重なる転送電極6を形成する。より具体的には、転送電極5の上方に開口を形成するように電極材料17をパターニングして、転送電極6を形成する。そして、転送電極6の周囲に、熱酸化法又は気相成長法によって絶縁膜18を形成する(図4(g))。
【0033】
以上のような工程により、図2の断面に示したような転送電極を形成することができる。
【0034】
以上のような製造方法により、第一の読み出しゲート2を覆う転送電極5と、第二の読み出しゲート2を覆う転送電極7とを同一工程で形成することができ、これらの転送電極の下方の絶縁膜の厚みを同一にすることができる。また、これらの転送電極の電気抵抗も同じにすることができる。この結果、読み出し電圧を均一化して信号のばらつきを抑えることができ、画質向上を図ることができる。
【0035】
また、各転送電極は、列方向に隣り合う転送電極と重なる部分を必ず有しているため、パターニング工程で位置ずれが生じた場合でも、転送電極間の隙間が広がることがない。
【0036】
次に、図1に示す固体撮像素子の変形例を説明する。
【0037】
図5は、図1に示す固体撮像素子の変形例を示した部分拡大平面模式図である。図6は、図5のC−C’線に沿った断面の模式図である。図5に示す固体撮像素子は、半導体基板20内の行方向とこれに直交する列方向に二次元状に配列された複数の光電変換素子21を備える。
【0038】
複数の光電変換素子21は、列方向に一定のピッチで並ぶ複数の光電変換素子21からなる光電変換素子列を行方向に複数配列した配置となっている。複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とは、光電変換素子列の各光電変換素子21の列方向の配列ピッチの1/2だけ列方向にずれた配置となっている。また、複数の光電変換素子21は、行方向に並ぶ複数の光電変換素子21からなる光電変換素子行を列方向に複数配列した配置とも言うことができる。この場合は、複数の光電変換素子行のうち、奇数番目の光電変換素子行と偶数番目の光電変換素子行とが、光電変換素子の各光電変換素子21の行方向の配列ピッチの1/2だけ行方向にずれた配置となっているとも言うことができる。
【0039】
図5の固体撮像素子は、更に、複数の光電変換素子列同士の間に行方向に1つおきに配置され、隣りの2つの光電変換素子列の各光電変換素子1に蓄積された電荷を列方向に転送する電荷転送部である列方向に蛇行した形状の垂直電荷転送路23を有する。また、垂直電荷転送路23と、それに隣り合う2つの光電変換素子列の各光電変換素子21との間に設けられ、垂直電荷転送路23に光電変換素子21から電荷を読み出すための電荷読み出し部である読み出しゲート22と、半導体基板20上に形成されたゲート絶縁膜28上に垂直電荷転送路23と重なるように列方向に配列され、1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極(24,25,26,27)とを備える。転送電極24〜27は、垂直電荷転送路23での電荷転送を制御するための電極であり、ここに転送パルスが印加されることで、光電変換素子21から読み出された電荷を列方向に転送することができる。
【0040】
垂直電荷転送路23を挟んで行方向に隣り合う2つの光電変換素子列の一方(図中の左側)の各光電変換素子21と該垂直電荷転送路23との間にある読み出しゲート22を第一の読み出しゲート22とし、該2つの光電変換素子列の他方(図中の右側)の各光電変換素子21と該垂直電荷転送路23との間にある読み出しゲート22を第二の読み出しゲート22としたとき、第一の読み出しゲート22と第二の読み出しゲート22は、それぞれ垂直電荷転送路3を挟んで対向しない位置に形成されている。これにより、垂直電荷転送路23を挟んで対向する2つの光電変換素子1から電荷を別々に読み出すことができる。
【0041】
転送電極は、転送電極24、転送電極25、転送電極26、転送電極27を列方向にこの順で並べたパターンを、列方向に繰り返し並べた配置となっている。転送電極24は、垂直電荷転送路23だけでなく、第一の読み出しゲート22も覆って形成されており、光電変換素子21から垂直電荷転送路23に電荷を読み出すための読み出し電極としても機能する。転送電極26は、垂直電荷転送路23だけでなく、第二の読み出しゲート22も覆って形成されており、光電変換素子21から垂直電荷転送路23に電荷を読み出すための読み出し電極としても機能する。
【0042】
図6の断面図に示したように、転送電極24,26は、全ての底面がゲート絶縁膜28に接し且つ列方向に所定間隔おきに配置された第一層電極であり、転送電極25,27は、第一層電極同士の間に形成され且つ隣り合う2つの第一層電極と重なる部分を有する第二層電極となっている。
【0043】
このように、転送電極24,26は、転送電極25,27の形成前にしか形成することができない構成となっている。また、転送電極24と転送電極26は互いに重なりを有していないため、同一工程で形成することが可能である。読み出し機能を有する転送電極を全て同一工程で形成することで、読み出し電圧の均一化を図ることができ、画質向上を実現することができる。
【0044】
次に、図6に示す固体撮像素子の製造方法について説明する。この製造方法では、半導体基板20内に光電変換素子21や垂直電荷転送路23等を形成後、転送電極を形成する工程に移る。以下では、転送電極の形成工程について説明する。
【0045】
半導体基板20内に光電変換素子21や垂直電荷転送路23等の素子を形成した後、半導体基板20上に形成されたゲート絶縁膜28上に、例えば気相成長法によって電極材料(例えばポリシリコン)を成膜する。
【0046】
次に、転送電極24,26を形成すべき位置に電極材料が残るように、フォトリソグラフィ工程とエッチング工程により電極材料をパターニングして、垂直電荷転送路3上方の列方向に所定間隔おきに転送電極24,26を形成する。次に、転送電極24,26の周囲に、熱酸化法又は気相成長法によって絶縁膜29を形成する。次に、絶縁膜29とゲート絶縁膜28上に電極材料(例えばポリシリコン)を例えば気相成長法によって成膜する。
【0047】
次に、成膜された電極材料をフォトリソグラフィ工程とエッチング工程によりパターニングして、その端部が転送電極24の電荷転送方向下流側の端部及び転送電極26の電荷転送方向上流側の端部と重なる転送電極25と、その端部が転送電極26の電荷転送方向下流側の端部及び転送電極24の電荷転送方向上流側の端部と重なる転送電極27とを形成する。より具体的には、転送電極24上方と転送電極26上方に開口を形成して、転送電極25と転送電極27を形成する。そして、転送電極26と転送電極27の周囲に、熱酸化法又は気相成長法によって絶縁膜30を形成して、図6に示したような転送電極構造を得る。
【0048】
以上のような製造方法により、第一の読み出しゲート22を覆う転送電極24と、第二の読み出しゲート22を覆う転送電極26とを同一工程で形成することができ、これらの転送電極の下方の絶縁膜の厚みを同一にすることができる。また、これらの転送電極の電気抵抗も同じにすることができる。この結果、読み出し電圧を均一化して信号のばらつきを抑えることができ、画質向上を図ることができる。
【0049】
また、各転送電極は、列方向に隣り合う転送電極と重なる部分を必ず有しているため、パターニング工程で位置ずれが生じた場合でも転送電極間の隙間が広がることがない。
【0050】
なお、図5では、奇数列の光電変換素子21についてはその右下に読み出しゲート22を設け、偶数列の光電変換素子21についてはその左下に読み出しゲート22を設けたが、奇数列の光電変換素子21についてはその右上に読み出しゲート22を設け、偶数列の光電変換素子21についてはその左上に読み出しゲート22を設けた構成としても良い。この場合、奇数列の光電変換素子21に対応する読み出しゲート22は転送電極27によって覆い、偶数列の光電変換素子21に対応する読み出しゲート22は転送電極25によって覆う構成、即ち、転送電極25,27を読み出し電極にした構成とすれば良い。
【0051】
この場合には、垂直電荷転送路3上方に所定間隔おきに転送電極24と転送電極26を形成した後、その上に電極材料を成膜し、成膜した電極材料をパターニングして、
その端部が転送電極24の電荷転送方向下流側の端部及び転送電極26の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、第一の読み出しゲート22を覆う転送電極25と、その端部が転送電極26の電荷転送方向下流側の端部及び転送電極24の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、第二の読み出しゲート22を覆う転送電極27とを形成すれば良い。
【0052】
以上説明したように、本明細書には次の事項が開示されている。
【0053】
開示された固体撮像素子は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部と、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列され、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極とを備え、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子の一方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子の他方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部としたとき、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部は、それぞれ前記列方向にずれた位置に形成されており、前記4つの転送電極は、第一の転送電極と、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、前記第二の転送電極と前記第三の転送電極との間には、前記第一の転送電極と前記第四の転送電極とが交互に配置され、前記第一の転送電極は、全ての底面が前記ゲート絶縁膜に接しており、前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極は、それぞれ、互いに重なることなく、その一部が隣り合う前記第一の転送電極と重なっており、前記第四の転送電極は、その一部が隣り合う前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極の各々と重なっている。
【0054】
この構成により、第二の転送電極と第三の転送電極を同一工程で形成することが可能なため、電荷読み出し部に印加する読み出し電圧を全ての光電変換素子で均一にすることができ、画質向上を図ることができる。
【0055】
開示された固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子の一方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子の他方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部としたとき、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部は、それぞれ前記列方向にずれた位置に形成されており、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、前記転送電極形成工程は、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに第一の転送電極を形成する第二の工程と、前記第一の転送電極及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その一部が前記第一の転送電極の列方向の一端と重なり且つ前記第一の電荷読み出し部を覆う第二の転送電極と、その一部が前記第一の転送電極の列方向の他端と重なり且つ前記第二の電荷読み出し部を覆う第三の転送電極とを形成する第四の工程と、前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、前記第三の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第五の工程と、前記第五の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その一部が前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極と重なる第四の転送電極を形成する第六の工程とを含む。
【0056】
この方法により、第二の転送電極と第三の転送電極が同一工程で形成されるため、電荷読み出し部に印加する読み出し電圧を全ての光電変換素子で均一にすることができ、画質向上を図ることができる。
【0057】
開示された固体撮像素子は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部と、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列され、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極とを備え、前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子列の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、前記4つの転送電極は、全ての底面が前記ゲート絶縁膜に接し且つ所定間隔おきに配置された第一層電極と、前記第一層電極同士の間に形成され且つ隣り合う2つの前記第一層電極と重なる部分を有する第二層電極とに分けられ、前記第一層電極又は前記第二層電極の下方に、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部が存在する。
【0058】
この構成により、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部上方の転送電極が同一工程で形成可能なため、電荷読み出し部に印加する読み出し電圧を全ての光電変換素子で均一にすることができ、画質向上を図ることができる。
【0059】
開示された固体撮像素子は、前記4つの転送電極は、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第一の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、前記第一の転送電極及び前記第二の転送電極が、それぞれ、前記第一層電極であり、前記第三の転送電極及び前記第四の転送電極が、それぞれ、前記第二層電極である。
【0060】
開示された固体撮像素子は、前記4つの転送電極は、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第一の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、前記第一の転送電極及び前記第二の転送電極が、それぞれ、前記第二層電極であり、前記第三の転送電極及び前記第四の転送電極が、それぞれ、前記第一層電極である。
【0061】
開示された固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子列の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、前記転送電極形成工程は、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに前記第一の電荷読み出し部を覆う第一の転送電極と前記第二の電荷読み出し部を覆う第二の転送電極を形成する第二の工程と、前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その端部が前記第一の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第二の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なる第三の転送電極と、その端部が前記第二の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第一の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なる第四の転送電極とを形成する第四の工程とを含む。
【0062】
この方法により、第一の転送電極と第二の転送電極が同一工程で形成されるため、電荷読み出し部に印加する読み出し電圧を全ての光電変換素子で均一にすることができ、画質向上を図ることができる。
【0063】
開示された固体撮像素子の製造方法は、半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子行の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、前記転送電極形成工程は、前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに第一の転送電極と第二の転送電極を形成する第二の工程と、前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その端部が前記第一の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第二の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、前記第一の電荷読み出し部を覆う第三の転送電極と、その端部が前記第二の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第一の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、前記第二の電荷読み出し部を覆う第四の転送電極とを形成する第四の工程とを含む。
【0064】
この方法により、第三の転送電極と第四の転送電極が同一工程で形成されるため、電荷読み出し部に印加する読み出し電圧を全ての光電変換素子で均一にすることができ、画質向上を図ることができる。
【0065】
開示された撮像装置は前記固体撮像素子を備える。
【0066】
この構成により、高画質撮像が可能な撮像装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0067】
1 光電変換素子
2 読み出しゲート
3 垂直電荷転送路
4,6 転送電極
5,7 読み出し兼転送電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、
前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、
前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部と、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列され、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極とを備え、
前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子の一方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子の他方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部としたとき、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部は、それぞれ前記列方向にずれた位置に形成されており、
前記4つの転送電極は、第一の転送電極と、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、
前記第二の転送電極と前記第三の転送電極との間には、前記第一の転送電極と前記第四の転送電極とが交互に配置され、
前記第一の転送電極は、全ての底面が前記ゲート絶縁膜に接しており、
前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極は、それぞれ、互いに重なることなく、その一部が隣り合う前記第一の転送電極と重なっており、
前記第四の転送電極は、その一部が隣り合う前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極の各々と重なっている固体撮像素子。
【請求項2】
半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、
前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子の一方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子の他方と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部としたとき、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部は、それぞれ前記列方向にずれた位置に形成されており、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、
前記転送電極形成工程は、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、
前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに第一の転送電極を形成する第二の工程と、
前記第一の転送電極及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、
前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その一部が前記第一の転送電極の列方向の一端と重なり且つ前記第一の電荷読み出し部を覆う第二の転送電極と、その一部が前記第一の転送電極の列方向の他端と重なり且つ前記第二の電荷読み出し部を覆う第三の転送電極とを形成する第四の工程と、
前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、前記第三の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第五の工程と、
前記第五の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その一部が前記第二の転送電極及び前記第三の転送電極と重なる第四の転送電極を形成する第六の工程とを含む固体撮像素子の製造方法。
【請求項3】
半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子であって、
前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、
前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部と、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列され、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つ設けられた転送電極とを備え、
前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、
前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子列の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、
前記4つの転送電極は、全ての底面が前記ゲート絶縁膜に接し且つ所定間隔おきに配置された第一層電極と、前記第一層電極同士の間に形成され且つ隣り合う2つの前記第一層電極と重なる部分を有する第二層電極とに分けられ、
前記第一層電極又は前記第二層電極の下方に、前記第一の電荷読み出し部と前記第二の電荷読み出し部が存在する固体撮像素子。
【請求項4】
請求項3記載の固体撮像素子であって、
前記4つの転送電極は、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第一の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、
前記第一の転送電極及び前記第二の転送電極が、それぞれ、前記第一層電極であり、
前記第三の転送電極及び前記第四の転送電極が、それぞれ、前記第二層電極である固体撮像素子。
【請求項5】
請求項3記載の固体撮像素子であって、
前記4つの転送電極は、前記第一の電荷読み出し部も覆って形成された第一の転送電極と、前記第二の電荷読み出し部も覆って形成された第二の転送電極と、第三の転送電極と、第四の転送電極とであり、
前記第一の転送電極及び前記第二の転送電極が、それぞれ、前記第二層電極であり、
前記第三の転送電極及び前記第四の転送電極が、それぞれ、前記第一層電極である固体撮像素子。
【請求項6】
半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、
前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、
前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、
前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子列の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、
前記転送電極形成工程は、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、
前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに前記第一の電荷読み出し部を覆う第一の転送電極と前記第二の電荷読み出し部を覆う第二の転送電極を形成する第二の工程と、
前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、
前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その端部が前記第一の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第二の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なる第三の転送電極と、その端部が前記第二の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第一の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なる第四の転送電極とを形成する第四の工程とを含む固体撮像素子の製造方法。
【請求項7】
半導体基板内の列方向に配列された複数の光電変換素子からなる光電変換素子列が前記列方向に直交する行方向に複数配列された固体撮像素子の製造方法であって、
前記固体撮像素子は、前記複数の光電変換素子列同士の間に前記行方向に1つおきに配置され、隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子に蓄積された電荷を前記列方向に転送する電荷転送部と、前記電荷転送部と、それに隣り合う2つの前記光電変換素子列の各光電変換素子との間に設けられ、前記電荷転送部に光電変換素子から電荷を読み出すための電荷読み出し部とを備え、
前記複数の光電変換素子列のうち、奇数番目の光電変換素子列と偶数番目の光電変換素子列とが、前記光電変換素子列の各光電変換素子の前記列方向の配列ピッチの1/2だけ前記列方向にずれて配置されており、
前記電荷転送部を挟んで隣り合う2つの前記光電変換素子列の一方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第一の電荷読み出し部とし、前記2つの前記光電変換素子行の他方の各光電変換素子と前記電荷転送部との間にある前記電荷読み出し部を第二の電荷読み出し部とし、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に前記電荷転送部と重なるように前記列方向に配列される転送電極であって、前記行方向に配列された複数の光電変換素子からなる1つの光電変換素子行あたり4つの転送電極を形成する転送電極形成工程を含み、
前記転送電極形成工程は、
前記半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第一の工程と、
前記第一の工程で成膜した電極材料をパターニングして、前記電荷転送部上方に所定間隔おきに第一の転送電極と第二の転送電極を形成する第二の工程と、
前記第一の転送電極、前記第二の転送電極、及び前記ゲート絶縁膜上に電極材料を成膜する第三の工程と、
前記第三の工程で成膜した電極材料をパターニングして、その端部が前記第一の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第二の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、前記第一の電荷読み出し部を覆う第三の転送電極と、その端部が前記第二の転送電極の電荷転送方向下流側の端部及び前記第一の転送電極の電荷転送方向上流側の端部と重なり、且つ、前記第二の電荷読み出し部を覆う第四の転送電極とを形成する第四の工程とを含む固体撮像素子の製造方法。
【請求項8】
請求項1、3、4、又は5記載の固体撮像素子を備える撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−239000(P2010−239000A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−86662(P2009−86662)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】