説明

土木作業装置、そのロッドアダプタシステム

【課題】岩盤の状態調査を目的としたコア採取を、構造が複雑で高価なリングビットなどを必要とすることなく、既存の削孔ビットやシャンクロッドを利用して実行することができる土木作業装置を提供する。
【解決手段】シャンクロッドの軸心を中心に対称な配置で複数の削孔ロッド12を配置するコア採取アダプタ10を有する。従って、シャンクロッドの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ビット14で岩盤が削孔されるので、複数の削孔ビット14の内部空間に相当する岩塊を採取することができる。このため、岩盤の状態調査を目的としたコア採取を、構造が複雑で高価なリングビットなどを必要とすることなく、既存の削孔ビット14やシャンクロッドを利用して実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、岩盤の状態調査を目的とした土木作業装置、そのロッドアダプタシステム、に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、トンネル建設現場などでは、例えば、岩盤等の状態を調査することを目的としてコア採取が行われる。コア採取作業は、例えば、図7に示すような、リングビットを装着した回転削孔によって行われる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−317481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記のようなリングビットによる回転削孔ではコア採取作業に多くの時間を要する。
【0004】
また、中空形状のリングビットではその刃先ヘとフラッシング流体を適切に供給するのは困難であり、削孔能率と刃先寿命の低下が問題となっている。
【0005】
さらには、トンネル等の建設において発破工法を用いる場合には、発破孔を削孔するためのドリルジャンボと、コア採取用の回転削孔機の両方を備えなければならないので設備コストが嵩む。
【0006】
本発明は上述のような課題に鑑みてなされたものであり、岩盤の状態調査を目的としたコア採取を、構造が複雑で高価なリングビットなどを必要とすることなく、既存の削孔ビットやシャンクロッドを利用して実行することができる土木作業装置、そのロッドアダプタシステム、を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の土木作業装置は、岩盤を削孔する削孔ビットと、削孔ビットが前端に着脱自在に装着される削孔ロッドと、削孔ロッドの後端が前端に着脱自在に装着されるシャンクロッドと、シャンクロッドに打撃と回転とを作用させるドリフタユニットと、削孔ロッドとドリフタユニットとをスライド自在に支持するガイドシェルと、を有する土木作業装置であって、シャンクロッドの軸心を中心に対称な位置に複数の削孔ロッドを配置するロッドアダプタシステムを有する。
【0008】
従って、本発明の土木作業装置では、従来と同様に使用する場合には、岩盤を削孔する削孔ビットが削孔ロッドの前端に着脱自在に装着され、この削孔ロッドの後端がシャンクロッドの前端に着脱自在に装着される。このシャンクロッドにドリフタユニットが打撃と回転とを作用させる。削孔ロッドとドリフタユニットとはガイドシェルでスライド自在に支持される。このため、通常は打撃と回転と送りとが作用する削孔ビットで岩盤が削孔される。ただし、本発明の土木作業装置では、シャンクロッドの軸心を中心に対称な配置でロッドアダプタシステムが複数の削孔ロッドを配置する。このため、シャンクロッドの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ビットで岩盤が削孔される。従って、複数の削孔ビットの内部空間に相当する岩塊が採取される。
【0009】
また、上述のような土木作業装置において、ロッドアダプタシステムは、シャンクロッドの前端に対称に複数の削孔ロッドの後端を着脱自在に装着する多軸スリーブと、ガイドシェルの前端近傍に位置して複数の削孔ロッドの前端部分をスライド自在かつ公転自在に支持する第一セントラライザと、ガイドシェルの前端とドリフタユニットとの略中間の位置にスライド自在に支持されていて複数の削孔ロッドの中間部分をスライド自在かつ公転自在に支持する第二セントラライザと、を有してもよい。
【0010】
また、上述のような土木作業装置において、削孔ビットは、フラッシング水が噴流するビット水孔が少なくとも後端に開口しており、削孔ロッドは、ビット水孔に連通するロッド水孔が前端に開口していて後端まで形成されており、シャンクロッドは、ロッド水孔に連通するシャンク水孔が前端に開口しており、多軸スリーブは、シャンクロッドの前端のシャンク水孔と複数の削孔ロッドの後端のロッド水孔とを連通させるスリーブ水孔が形成されていてもよい。
【0011】
本発明のロッドアダプタシステムは、本発明の土木作業装置のロッドアダプタシステムであって、シャンクロッドの軸心を中心に対称な位置に複数の削孔ロッドを配置する。
【0012】
なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
【0013】
また、本発明では前後方向を規定しているが、これは本発明の構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定したものであり、本発明を実施する場合の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【発明の効果】
【0014】
本発明の土木作業装置では、シャンクロッドの軸心を中心に対称な配置でロッドアダプタシステムが複数の削孔ロッドを配置する。このため、シャンクロッドの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ビットで岩盤が削孔される。従って、複数の削孔ビットの内部空間に相当する岩塊を採取することができる。このため、岩盤の状態調査を目的としたコア採取を、専用の回転削孔機を別途備える必要がなく、既存の削孔ビットやシャンクロッドを利用して実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の一形態を図面を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態では図示するように前後方向を規定して説明する。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものである。従って、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
【0016】
本実施の形態のドリルジャンボ1は、従来のドリルジャンボ(図示せず)と同様に、岩盤を削孔する削孔ビット14と、削孔ビット14が前端に着脱自在に装着される削孔ロッド12と、削孔ロッド12の後端が前端に着脱自在に装着されるシャンクロッド6aと、シャンクロッド6aに打撃と回転とを作用させるドリフタユニット6と、削孔ロッド12とドリフタユニット6とをスライド自在に支持するガイドシェル5と、を有する。
【0017】
ただし、本実施の形態のドリルジャンボ1は、図1ないし図6に示すように、シャンクロッド6aの軸心を中心に対称な位置に複数の削孔ロッド12を配置するコア採取アダプタ10を有する。
【0018】
このコア採取アダプタ10は、シャンクロッド6aの前端に対称に複数の削孔ロッド12の後端を着脱自在に装着する多軸スリーブ11、ガイドシェル5の前端近傍に位置して複数の削孔ロッド12の前端部分をスライド自在かつ公転自在に支持する第一セントラライザ17、ガイドシェル5の前端とドリフタユニット6との略中間の位置にスライド自在に支持されていて複数の削孔ロッド12の中間部分をスライド自在かつ公転自在に支持する第二セントラライザ16、を有する。
【0019】
さらに、削孔ビット14は、図3に示すように、フラッシング水が噴流するビット水孔14cが少なくとも後端に開口している。削孔ロッド12は、図3ないし図5に示すように、ビット水孔14cに連通するロッド水孔12cが前端に開口していて後端まで形成されている。
【0020】
シャンクロッド6aは、図3に示すように、ロッド水孔12cに連通するシャンク水孔6cが前端に開口しており、多軸スリーブ11は、図3および図6に示すように、シャンクロッド6aの前端のシャンク水孔6cと複数の削孔ロッド12の後端のロッド水孔12cとを連通させるスリーブ水孔11cが形成されている。
【0021】
より具体的には、ドリルジャンボ1は、図2に示すように、公知の構成を備えている。すなわち、ホイール3によって走行自在な台車2に削孔ブーム4が旋回・起伏・伸縮自在に設けられており、削孔ブーム4の先端にはガイドシェル5が設けられている。
【0022】
ガイドシェル5は、長尺ビーム形状の部材であり、キャリッジ5aを介して図示しない送り機構によりドリフタユニット6を前後進可能に案内する。ガイドシェル5の前端にはフートパッド5bが設けられている。
【0023】
図1はコア採取アダプタ10を装着したガイドシェル5の詳細を示す側面図である。コア採取アダプタ10は、ドリフタユニット6のシャンクロッド6aに螺着する多軸スリーブ11と、多軸スリーブ11にその後端ねじ部12aを螺着する複数の削孔ロッド12と、4本の削孔ロッド12の前端ねじ部12bの基端部に装着するロッドガイド13と、4本の削孔ロッド12の前端ねじ部12bに個別に螺着する削孔ビット14と、からなる。
【0024】
多軸スリーブ11は、後方(図3中右側)の中心軸(ドリフタユニット6の削孔軸)に内径ねじ11a、前方の中心軸と同軸上に4箇所の内径ねじ11bが設けられており、内径ねじ11a、11bはスリーブ水孔11cによって接続されている。
【0025】
内径ねじ11aはシャンクロッド6aの外径ねじ6bと、内径ねじ11bは削孔ロッド12の後端ねじ部12aと対応するねじサイズとなっており、本実施の形態では内径ねじ11aの方が内径ねじ11bよりも1サイズ大きく設定されている。
【0026】
削孔ロッド12は、前後端にそれぞれねじ部12b,12aが形成され、内径にロッド水孔12cが設けられており、市販されているごく汎用のもを使用可能である。なお、本実施の形態の削孔ロッド12の中間部の外径形状は、後述するアダプタサポートとの関係から、六角棒形状ではなく丸棒形状である。
【0027】
ロッドガイド13は、削孔ロッド12の前端ねじ部12bの基端部(不完全ねじ部を含む)に装着されるカラー13aと、カラー13a同士を連結するジョイント13bと、からなる。
【0028】
カラー13aの外径は、図4に示すように、削孔ロッド12の中間部の外径と同じに設定されており、カラー13a(あるいは削孔ロッド12)の回転軌跡の外接円の直径はDとなっている。
【0029】
削孔ビット14は、後方に内径ねじ14a、前端には超硬チップ14bが設けられ、吐出側に向けて枝分かれしたビット水孔14cが設けられており、市販されているごく汎用の製品を使用可能である。本実施の形態ではボタンビットを採用しているがクロスビットを用いてもよく、超硬チップ14bの硬度等も岩盤に合わせて適宜選択可能である。
【0030】
ガイドシェル5上には、先端に第一セントラライザ17、第一セントラライザ17とキャリッジ5aとの中間部には第二セントラライザ16が移動可能に設けられている。
【0031】
第一セントラライザ17と第二セントラライザ16の基本構成は公知のものと同じであるが、本実施の形態ではこれらのガイド機構の保持対象をコア採取アダプタ10とすることでアダプタサポート15を構成している。
【0032】
ここでは、アダプタサポート15の構成を第二セントラライザ16を例に説明する。第二セントラライザ16は、ガイドシェル5上を案内移動されるスライドベース16aと、スライドベース16aに設けられたベアリングハウジング16cとベアリングハウジング16cに保持されたサポートベアリング16bとからなる。
【0033】
サポートベアリング16bの内径は前述したカラー13aの回転軌跡の外接円の直径Dに対応する直径となっている。第一セントラライザ17については、ガイドシェル5の先端に固設されている以外は第二セントラライザ16と同じ構成であるので説明は省略する。
【0034】
サポートベアリング16bとベアリングハウジング16cは半割形状となっており、コア採取アダプタ10の段取り替えやサポートベアリングが磨耗した場合の交換作業が可能な構造となっている。
【0035】
すなわち、内径が通常の削孔ロッド12の外径に対応したサポートベアリング16bを用意しておくと、同じガイドシェル5においてコア採取アダプタ10と通常の削孔ロッド12を交互に使用が可能となる。
【0036】
上述のような構成において、本実施の形態のドリルジャンボ1では、従来と同様に使用する場合には、岩盤を削孔する削孔ビット14が削孔ロッド12の先端に着脱自在に装着され、この削孔ロッド12の後端がシャンクロッド6aの先端に着脱自在に装着される。
【0037】
このシャンクロッド6aにドリフタユニット6が打撃と回転とを作用させる。削孔ロッド12とドリフタユニット6とはガイドシェル5でスライド自在に支持され、このガイドシェル5でスライド自在に支持されたドリフタユニット6を送り機構(図示せず)で送る。このため、通常は打撃と回転と送りとが作用する削孔ビット14で岩盤が削孔される。
【0038】
ただし、本実施の形態のドリルジャンボ1では、上述のような従来と同様な通常の用途の他、コア採取アダプタ10を用いて岩盤からコアを採取することもできる。その場合、シャンクロッド6aの軸心を中心に対称な配置でコア採取アダプタ10が複数の削孔ロッド12を配置する。
【0039】
より詳細には、コア採取アダプタ10を装着したドリルジャンボ1(土木作業装置)をコア採取対象の岩盤に対向するように台車を移動させ、削孔ブーム4を操作し、フートパッド5bを岩盤に押付るように位置決めする。
【0040】
台車に備えられたフラッシングポンプ(図示せず)を作動させ、フラッシング用の高圧水をドリフタユニット6のシャンクロッド6aのシャンク水孔6cからスリーブ水孔11cとロッド水孔12cからビット水孔14cまで供給し、削孔ビット14の先端から吐出させる。
【0041】
つぎに、ドリフタユニット6の打撃機構と回転機構(いずれも図示せず)を作動させてコア採取アダプタ10に打撃と回転を与え、ガイドシェル5の送り機構によりドリフタユニット6に推力を与えてコア採取アダプタ10を岩盤へと貫入させる。
【0042】
岩盤には外径が削孔ビット14の回転軌跡の内接円の直径に相当する長尺円柱状のコアが形成されるが、このとき、岩盤ではドリルジャンボ1の打撃・回転・送りによる強力な破砕力により迅速にコアが形成される。
【0043】
また、コア形成作業中は削孔ビット14の先端から常に超硬チップ14bにフラッシング水が供給されるので破砕の効率が低下することはなく、超硬チップ14bの寿命も低下することはない。
【0044】
コア採取アダプタ10はアダプタサポート15によって保持されているので安定して岩盤内へと貫入することができる。所定の長さのコアが形成されたら(図示せず)、コア採取アダプタ10の打撃・回転・送りを停止し、このコア採取アダプタ10を送り機構で後退させて岩盤から抜きだし、コアをハンマで叩くなどして岩盤から切り離して回収する。
【0045】
本実施の形態のドリルジャンボ1では、上述のようにシャンクロッド6aの軸心を中心に対称な配置でコア採取アダプタ10が複数の削孔ロッド12を配置する。このため、シャンクロッド6aの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ビット14で岩盤が削孔される。
【0046】
従って、複数の削孔ビット14の内部空間に相当する岩塊を採取することができる。このため、岩盤の状態調査を目的としたコア採取を、構造が複雑で高価なリングビットなどを必要とすることなく、既存の削孔ビット14やシャンクロッド6aを利用して実行することができる。
【0047】
しかも、多軸スリーブ11は、シャンクロッド6aの前端のシャンク水孔6cと複数の削孔ロッド12の後端のロッド水孔12cとを連通させるスリーブ水孔11cが形成されている。
【0048】
このため、上述のようにシャンクロッド6aの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ビット14で岩盤を削孔するときでも、シャンクロッド6aの既存のシャンク水孔6cと、削孔ロッド12の既存のロッド水孔12cと、削孔ビット14の既存のビット水孔14cと、を利用して削岩位置にフラッシング水を供給することができる。
【0049】
さらに、シャンクロッド6aの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ロッド12の後端が多軸スリーブ11に装着され、先端部分と中間部分とが第一セントラライザ17と第二セントラライザ16とでスライド自在かつ公転自在に各々支持される。このため、シャンクロッド6aの軸心を中心に対称に配置された複数の削孔ロッド12に、打撃と回転と送りとを安定に実行することができる。
【0050】
なお、本発明に係るコア採取アダプタおよび土木作業装置は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。例えば、上記の実施形態では、削孔ロッド12は4本であるが削孔軸線を同軸状に配された複数の削孔ロッド12であればよく、削孔ロッド12の本数はレイアウト上許容されれば何本配しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態の土木作業装置であるドリルジャンボの要部を示す模式的な側面図である。
【図2】ドリルジャンボの全体を示す側面図である。
【図3】各部の水孔などの構造を示す一部を破断した側面図である。
【図4】図3のAA断面を示す矢視図である。
【図5】図1のBB断面を示す矢視図である。
【図6】図3のCC断面を示す矢視図である。
【図7】一従来例のリングビットを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
1 ドリルジャンボ
2 台車
3 ホイール
4 削孔ブーム
5 ガイドシェル
5a キャリッジ
5b フートパッド
6 ドリフタユニット
6a シャンクロッド
6b 外径ねじ
6c シャンク水孔
10 コア採取アダプタ
11 多軸スリーブ
11a 内径ねじ
11b 内径ねじ
11c スリーブ水孔
12 削孔ロッド
12a 後端ねじ部
12b 前端ねじ部
12c ロッド水孔
13 ロッドガイド
13a カラー
13b ジョイント
14 削孔ビット
14a 内径ねじ
14b 超硬チップ
14c ビット水孔
15 アダプタサポート
16 第二セントラライザ
16a スライドベース
16b サポートベアリング
16c ベアリングハウジング
17 第一セントラライザ
D 直径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
岩盤を削孔する削孔ビットと、前記削孔ビットが前端に着脱自在に装着される削孔ロッドと、前記削孔ロッドの後端が前端に着脱自在に装着されるシャンクロッドと、前記シャンクロッドに打撃と回転とを作用させるドリフタユニットと、前記削孔ロッドと前記ドリフタユニットとをスライド自在に支持するガイドシェルと、を有する土木作業装置であって、
前記シャンクロッドの軸心を中心に対称な位置に複数の前記削孔ロッドを配置するロッドアダプタシステムを有する土木作業装置。
【請求項2】
前記ロッドアダプタシステムは、
前記シャンクロッドの前端に対称に複数の前記削孔ロッドの後端を着脱自在に装着する多軸スリーブと、
前記ガイドシェルの前端近傍に位置して複数の前記削孔ロッドの前端部分をスライド自在かつ公転自在に支持する第一セントラライザと、
前記ガイドシェルの前端と前記ドリフタユニットとの略中間の位置にスライド自在に支持されていて複数の前記削孔ロッドの中間部分をスライド自在かつ公転自在に支持する第二セントラライザと、
を有する請求項1に記載の土木作業装置。
【請求項3】
前記削孔ビットは、フラッシング水が噴流するビット水孔が少なくとも後端に開口しており、
前記削孔ロッドは、前記ビット水孔に連通するロッド水孔が前端に開口していて後端まで形成されており、
前記シャンクロッドは、前記ロッド水孔に連通するシャンク水孔が前端に開口しており、
前記多軸スリーブは、前記シャンクロッドの前端の前記シャンク水孔と複数の前記削孔ロッドの後端の前記ロッド水孔とを連通させるスリーブ水孔が形成されている請求項2に記載の土木作業装置。
【請求項4】
請求項1に記載の土木作業装置のロッドアダプタシステムであって、
前記シャンクロッドの軸心を中心に対称な位置に複数の前記削孔ロッドを配置するロッドアダプタシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−43485(P2010−43485A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208800(P2008−208800)
【出願日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(594149398)古河ロックドリル株式会社 (50)
【Fターム(参考)】