説明

地域安全支援システム

【課題】 事件・事故の発生情報を周辺住民のユーザ端末に通知するとともに、周辺地図に事件・事故の多発状況を即時に反映することによって地域住民の防犯・事故防止の意識を高め、地域住民の安全を確保することを可能とする地域安全支援システムを提供する。
【解決手段】 地域安全支援システムを構成するサーバコンピュータ11はデータベース11aを有しており、管理サーバ00から入手した事件・事故情報並びに地図情報コンピュータによってそれらの情報を地図情報に反映した事件・事故多発状況を示すマップ、事前に登録してある利用者情報を公開する。
サーバコンピュータ11のウェブページは、利用者端末21により、インタネット回線Nを介してアクセスすることができる。事前にデータベース11aに登録されている利用者はユーザID、パスワードの認証機能を用いることにより登録時に設定した住所の周辺の事件・事故多発状況を示す地図情報が表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地域安全支援システムに係り、特に、地域住民内で防犯・事故防止意識を高め、事件・事故発生時の通報を周辺住民に即時に展開することで、2次被害の防止、並びに事件・事故の早期解決が実現できる地域安全支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、身近でひったくり、車上狙い、空き巣等の事件が発生している。犯罪発生状況は社会情勢の多様化、国際化等にともない年々増加し、犯罪の種類(手口)も多様化している。この場合、大きな事件はテレビ等のニュースで知ることができるが、身近な地域でおきた身近な犯罪・事故についてはリアルタイムで入手できていない。
このような身近な地域での犯罪・事故発生の通知に関するシステムとしては、従来、事件や事故等の発生時に緊急通報の発信場所をGPS機能により特定し、当該特定された位置から最短の位置に存在する警察車両又は救急車両等を現場へ向かわせ、GPS機能を搭載した救急車によって、当該救急車の走行位置に最も近い患者受け入れ可能な救急医療施設を救急車に通知することとしたシステムが公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2004−38881号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前記特許文献1に記載のシステムは、警察車両又は救急車両等の緊急車に対しての該当救急医療施設への誘導等の特定された情報を通知するためのものであり、一般のユーザに対して事件・事故情報を通知するための構成については考慮されていなかった。
【0004】
本発明は前記課題を解決するためのものであり、事件・事故の発生情報を周辺住民の所持するユーザ端末に通知するとともに、周辺地図に事件・事故の多発状況を即時に反映することによって地域住民の防犯・事故防止の意識を高め、地域住民の安全を確保することを可能とする地域安全支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため本発明は、予め個人情報及び通知対象とする事件・事故種別を含むシステムの利用条件を記憶する個人情報・利用条件設定記憶手段と、事件・事故発生時の通報データを記憶する事件・事故情報記憶手段と、事件・事故発生時に前記記憶手段同士の事件・事故種別を含む所定の情報を照合させ、一致した通報データに基づく事件・事故情報を、個人情報に含まれる通知先としての利用者端末に通知する事件・事故情報通知手段と、事件・事故情報に含まれる住所情報に基づき地図情報を生成し、または、GPS端末を搭載している端末の位置情報に基づき地図情報を生成する地図情報生成手段とを備えることを特徴とする。
また、前記利用条件は、通知範囲の基準となる住所と、前記住所に対し、事件・事故発生時に通知を行う事件・事故発生現場の範囲と、前記事件・事故発生現場と前記住所との位置関係を表す周辺地図の添付の要否と、利用者の障害の有無,年齢,同居者等の附帯情報とを含むことを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、管理サーバから受信した事件・事故の通報データを事件・事故情報記憶手段に記憶するとともに、当該通報データに含まれる位置情報と、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された前記事件・事故発生現場の範囲とを照合して、通知する対象者を選定する手段を備えることを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、前記通報データに含まれる事件・事故種別と、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された前記附帯情報とに応じたメッセージを通知する手段を備えることを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、前記管理サーバにおいて予め付与された通報データの識別情報を事件・事故情報記憶手段に記憶し、前記利用者端末による前記識別情報、事件・事故種別又は事件事故発生現場のいずれかの指定に応じて、前記事件・事故情報記憶手段から該当する事件・事故情報を抽出して、前記利用者端末に表示させる手段を備えることを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、前記識別情報に基づき、前記管理サーバにおける事件・事故情報の更新の有無を管理し、任意の設定に応じて、各利用者端末に対し、更新された事件・事故情報を通知する手段を備えることを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、前記事件・事故情報の通知に対し、前記利用者端末からの返信を受付けた場合に、更新された事件・事故情報の通知を設定することを特徴とする。
また、前記地図情報生成手段は、各事件・事故情報に含まれる事件・事故発生現場に基づき、前記地図上の住所と、前記各事件・事故情報とをリンクさせ、前記地図上の住所の指定に応じて、事件・事故の発生状況及び各住所にリンクされた事件・事故情報を表示する手段を備えることを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、前記利用者端末からのアクセスに応じて、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された利用条件に含まれる前記事件・事故発生現場の範囲に基づき、当該範囲に含まれる事件・事故情報を前記事件・事故情報記憶手段から取得して、前記利用者端末に表示させる手段を備えることを特徴とする。
また、前記事件・事故情報通知手段は、前記利用者端末からの事件・事故情報の登録を受付け、当該事件・事故情報に、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された個人情報及びGPS搭載端末から取得した利用者端末の位置情報を付加して、前記管理サーバに送信する手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
以上の構成により本発明では、事件・事故発生の通報を受け、事前に登録された利用者に、利用者が希望する通知方法で即時に通知され、利用者の年齢、世帯状況等の附帯情報に合わせて事件・事故情報の通知内容が作成されるため、受信した利用者は通知された事件・事故の状況をリアルタイムに把握することができ、それに対して迅速な対処を行うことができるため、事件・事故の2次被害を防止するとともに、事件・事故の早期解決を促進することができる。
また、事件・事故発生時、事前に登録された利用者が警察署等の管理者へ通報する通報者となる場合、ウェブページから個人認証を行い通報することにより、通報者は通報内容、発生時刻等のみの粗い情報を設定するだけで、通報者に関する個人情報をその通報内容に付加するだけでなく、GPSが搭載された端末からの通報の場合は発生場所の住所情報も自動的に通報内容に付加するため、通報者の通報時の手間を省くとともに、より詳細かつ正確な通報を行うことができる。
また、事件・事故発生の通報を受け、即時にウェブページ上の地図情報に事件・事故の発生位置、事件・事故の内容等を反映し、それらの事件・事故情報に更新があった場合も即時に地図情報にそれらの情報を反映するとともに、希望する利用者には更新情報を利用者に通知するため、各個人の防犯・事故防止の意識が高まるため、事件・事故を未然に防ぐ効果が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムについて、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムの概略構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係る地域安全支援システムは、サーバコンピュータ11と、GIS(地理情報システム)サーバコンピュータ12と、メールサーバコンピュータ13とから構成されている。
サーバコンピュータ11はデータベース11aを有しており、インタネットN上に、事件・事故情報のデータが格納されているデータベース00aを有する警察署等管理サーバ00から入手した事件・事故情報並びに地図情報コンピュータによってそれらの情報を地図情報に反映した事件・事故多発状況を示すマップ、事前に登録してある利用者情報を公開する。
サーバコンピュータ11のウェブページは、利用者端末21により、インタネット回線Nを介してアクセスすることができる。事前にデータベース12aに登録されている利用者はユーザID、パスワードの認証機能を用いることにより登録時に設定した住所の周辺の事件・事故多発状況を示す地図情報が表示される。各利用者端末21〜23はインタネット回線Nまたは公衆電話回線Tに接続可能で、メールの送受信可能な携帯電話、一般電話またはコンピュータ端末であって、ウェブページを閲覧する機能を有するそれら利用者端末により閲覧可能である。
【0008】
図2は、サーバコンピュータ11のWebページにアクセスした利用者端末21に表示される個人情報・利用条件設定登録画面の一例を示す図である。
個人情報・利用条件設定登録画面200では、個人情報入力部210と、個人附帯情報入力部220と、事件・事故発生時の通知条件設定部230とを備える。
個人情報入力部210には、システム利用者のユーザID,パスワード,氏名,住所等の個人情報を入力させる。
個人附帯情報入力部220には、システム利用者の障害の有無,世帯情報等を入力させる。
通知条件設定部230には、事件・事故発生時の通知条件として、通知対象の住所,事件・事故の種別,通知先端末のメールアドレス等を入力させる。また、通知において、事件・事故の発生現場周辺の地図を添付の要否を設定させる。なお、本例では、通知条件設定部230において、複数の通知対象住所等を設定可能としている。
利用者端末21によりサーバコンピュータ11のウェブページにアクセスがされ、図2に示す個人情報・利用条件設定登録画面において所定の情報が入力されると、サーバコンピュータ11は、データベース11aに各入力情報に基づき個人設定情報を登録する。
【0009】
図3は、本実施の形態に係る地域安全支援システムの行う事件・実行発生情報の通知処理手順を示すフローチャートである。
本実施の形態に係る地域安全支援システムは、警察署等の管理サーバ00から通報データファイル310を受信すると、受信した通報データファイル310に含まれる事件・事故発生情報をサーバコンピュータ11がデータベース11aの事件・事故情報テーブル311に展開し(ステップ301)、データベース11aの個人情報・利用条件設定テーブル312に登録されている個人設定情報と、事件・事故情報テーブル311に登録された事件・事故発生情報とを照合して、事件・事故発生情報の通知先の利用者を抽出する(ステップ302)。
抽出した利用者の個人設定情報を参照して、設定されている通知方法を判定する(ステップ303)。メールによる通知が設定されている場合には、事件・事故の種別により、登録されている個人設定情報の世帯状況等の附帯情報に適応させた事件・事故発生情報通知メールを生成する(ステップ304)。メールサーバコンピュータ13はサーバコンピュータ12によって抽出された利用者の通知先として設定されているメールアドレスに、事件・事故発生情報通知メールを送信する(ステップ305)。この場合、地図情報の添付が必要として設定されている場合には、GISサーバ12より、発生現場と利用者の住所との位置関係を明確にした地図情報を事件・事故発生情報通知メールに添付する。
一方、電話による通知が設定されている場合には、自動音声通知用の通知内容文を生成し(ステップ306)、通知先として設定されている電話番号に対し自動音声により事件・事故発生情報を通知する(ステップ307)。
事件・事故発生情報の通知に対し、利用者に経過情報の通知の要否を選択させ(ステップ308)、経過情報の通知が必要とされた場合には、データベース11aの個人情報・利用条件設定テーブル312に経過情報通知の希望フラグを設定して処理を終了する(ステップ309)。ここで、経過情報の通知の要否については、通知方法がメールの場合には、事件・事故発生情報通知メールに対する返信を受信した場合に、経過情報の通知が必要として判定する。一方、通知方法が電話の場合には、プッシュ回線による所定の操作に応じて判定する。
以上の処理により、各利用者に対する事件・事故発生情報の通知を行う。
【0010】
図4は、警察署等の管理サーバ00から受信した事件・事故発生情報を展開する事件・事故情報テーブル311のデータ構造の一例を示す図である。
事件・事故情報テーブル311は、各事件・事故情報を一意に識別するための管理番号と、履歴番号と、事件・事故名と、事件・事故種別コードと、発生現場住所コードと、発生時刻と、事件・事故詳細と、通報者IDと、解決フラグとの各データ項目を有する。
本例では、事件・事故種別及び発生現場住所をコード化するとともに、各個人設定情報に含まれる事件・事故種別及び通知対象住所を予めコード化して比較することにより、通知対象となる利用者を抽出する。また、通報者IDは、通報者となった利用者の個人設定情報に含まれるユーザIDを示す。
【0011】
図5は、事件・事故発生情報通知メールの一例を示す図である。
本例では、事件・事故発生情報通知メール500内に、事件・事故情報テーブルに登録した管理番号及び通報データファイル310に基づき展開された各情報とともに、地図情報と、各利用者の附帯情報に応じた連絡事項と、経過情報の通知の要否を確認するメッセージとを含めている。
【0012】
図6は、利用者による事件・事故の通報の受付処理手順を示すフローチャートである。
利用者端末により、事件・事故発生情報通報用のWebページにアクセスがされ、事件・事故発生情報が入力がされることにより、サーバコンピュータ11が事件・事故発生情報の通報を受付ける(ステップ601)。
事件・事故発生情報の通報を受付けたサーバコンピュータ11は、利用者認証により取得したユーザIDに基づき、データベース11aの個人情報・利用条件設定テーブル312に登録された個人設定情報から通報者の住所,連絡先等を抽出して通報データファイル310を生成する(ステップ602)。さらに、利用者端末がGPS搭載の端末の場合には(ステップ603)、GPSから発信された位置情報をGISサーバ11が解析し、通報者の現在地情報を通報データファイル310に付加して(ステップ604)、データベース11aの事件・事故情報テーブル311に登録するとともに、警察署等の管理サーバ00に送信する(ステップ605)。
【0013】
図7は、既にデータベース11aに事件・事故情報が登録されているものに関し、最新情報を取得した場合の通知処理手順を示すフローチャートである。
サーバコンピュータ11は、警察署等の管理サーバ00より随時事件・事故情報の最新データを受信し、事件・事故情報の管理番号及び履歴番号により更新データ710の有無を判定する。
管理サーバ00より更新データ710を受信した場合には、データベース11aの事件・事故情報テーブル311に展開して履歴番号を更新し(ステップ701)、データベース11aの個人情報・利用条件設定テーブル312と事件・事故情報テーブル311とを照合して、事件・事故発生情報の通知先の利用者を抽出する(ステップ702)。この場合には、図3のステップ308において経過情報の通知が必要と設定された利用者のみ抽出する。
抽出した利用者の個人設定情報を参照して、設定されている通知方法を判定する(ステップ703)。メールによる通知が設定されている場合には、事件・事故の種別により、登録されている個人設定情報の世帯状況等の附帯情報に適応させた事件・事故発生情報通知メールを生成する(ステップ704)。メールサーバコンピュータ13はサーバコンピュータ12によって抽出された利用者の通知先として設定されているメールアドレスに、事件・事故発生情報通知メールを送信する(ステップ705)。この場合、地図情報の添付が必要として設定されている場合には、GISサーバ12より、発生現場と利用者の住所との位置関係を明確にした地図情報を事件・事故発生情報通知メールに添付する。
一方、電話による通知が設定されている場合には、自動音声通知用の通知内容文を生成し(ステップ706)、通知先として設定されている電話番号に対し自動音声により事件・事故発生情報を通知する(ステップ707)。
事件・事故発生情報の通知に対し、更に利用者に経過情報の通知が必要な否かを選択させ(ステップ708)、経過情報の通知が必要とされた場合には、データベース11aの個人情報・利用条件設定テーブル312に経過情報通知の希望フラグを設定して処理を終了する(ステップ709)。この場合も、図3の場合と同様に、経過情報の通知の要否については、通知方法がメールの場合には、事件・事故発生情報通知メールに対する返信を受信した場合に、経過情報の通知が必要として判定する。一方、通知方法が電話の場合には、プッシュ回線による所定の操作に応じて判定する。
以上の処理により、各利用者に対する事件・事故情報の経過情報の通知を行う。
【0014】
なお、GISサーバは、事件・事故情報テーブルに登録された発生現場住所に基づき、事件・事故情報を地図情報に反映させ、事件・事故情報閲覧用のWebページの地図上に事件・事故の種別毎に表示する。
また、利用者端末による当該Webページのアクセスに対し、個人認証を行った後、利用者の個人設定情報に基づき、通知対象住所周辺の最新の事件・事故の発生状況を表した地図情報を表示するとともに、当該地図上から各事件・事故情報の詳細情報を参照可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムの個人情報・利用条件登録画面の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムの行う事件・事故発生情報の通知処理手順を示すフローチャートである。
【図4】事件・事故情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】事件・事故発生情報通知メールの一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムの行う事件・事故情報の通報受付処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態に係る地域安全支援システムの行う事件・事故経過情報の通知処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0016】
00 管理サーバ、00a 事件・事故通報データベース、11 サーバコンピュータ、11a データベース、12 GIS(地理情報)サーバ、13 メールサーバコンピュータ、21 利用者端末(GPS未搭載)、22 利用者端末(GPS搭載)、23 利用者端末(固定電話・携帯電話)、N インターネット回線、T 公衆電話回線。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め個人情報及び通知対象とする事件・事故種別を含むシステムの利用条件を記憶する個人情報・利用条件設定記憶手段と、
事件・事故発生時の通報データを記憶する事件・事故情報記憶手段と、
事件・事故発生時に前記各記憶手段同士の事件・事故種別を含む所定の情報を照合させ、一致した通報データに基づく事件・事故情報を、前記個人情報に含まれる通知先としての利用者端末に通知する事件・事故情報通知手段と、
事件・事故情報に含まれる住所情報に基づき地図情報を生成し、または、GPS端末を搭載している端末の位置情報に基づき地図情報を生成する地図情報生成手段と
を備えることを特徴とする地域安全支援システム。
【請求項2】
前記利用条件は、
通知範囲の基準となる住所と、
前記住所に対し、事件・事故発生時に通知を行う事件・事故発生現場の範囲と、
前記事件・事故発生現場と前記住所との位置関係を表す周辺地図の添付の要否と、
利用者の障害の有無,年齢,同居者等の附帯情報と
を含むことを特徴とする請求項1に記載の地域安全支援システム。
【請求項3】
前記事件・事故情報通知手段は、
管理サーバから受信した事件・事故の通報データを事件・事故情報記憶手段に記憶するとともに、
当該通報データに含まれる位置情報と、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された前記事件・事故発生現場の範囲とを照合して、通知する対象者を選定する手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の地域安全支援システム。
【請求項4】
前記事件・事故情報通知手段は、
前記通報データに含まれる事件・事故種別と、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された前記附帯情報とに応じたメッセージを生成して通知する手段を備えることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の地域安全支援システム。
【請求項5】
前記事件・事故情報通知手段は、
前記管理サーバにおいて予め付与された通報データの識別情報を事件・事故情報記憶手段に記憶し、
前記利用者端末による前記識別情報、事件・事故種別又は事件事故発生現場のいずれかの指定に応じて、前記事件・事故情報記憶手段から該当する事件・事故情報を抽出して、前記利用者端末に表示させる手段を備えることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の地域安全支援システム。
【請求項6】
前記事件・事故情報通知手段は、
前記識別情報に基づき、前記管理サーバにおける事件・事故情報の更新の有無を管理し、
任意の設定に応じて、各利用者端末に対し、更新された事件・事故情報を通知する手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の地域安全支援システム。
【請求項7】
前記事件・事故情報通知手段は、
前記事件・事故情報の通知に対し、前記利用者端末からの返信を受付けた場合に、更新された事件・事故情報の通知を設定することを特徴とする請求項6に記載の地域安全支援システム。
【請求項8】
前記地図情報生成手段は、各事件・事故情報に含まれる事件・事故発生現場に基づき、前記地図上の住所と、前記各事件・事故情報とをリンクさせ、前記地図上の住所の指定に応じて、事件・事故の発生状況及び各住所にリンクされた事件・事故情報を表示する手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の地域安全支援システム。
【請求項9】
前記事件・事故情報通知手段は、
前記利用者端末からのアクセスに応じて、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された利用条件に含まれる前記事件・事故発生現場の範囲に基づき、当該範囲に含まれる事件・事故情報を前記事件・事故情報記憶手段から取得して、前記利用者端末に表示させる手段を備えることを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の地域安全支援システム。
【請求項10】
前記事件・事故情報通知手段は、
前記利用者端末からの事件・事故情報の登録を受付け、
当該事件・事故情報に、前記個人情報・利用条件設定記憶手段に記憶された個人情報及びGPS搭載端末から取得した利用者端末の位置情報を付加して、前記管理サーバに送信する手段を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の地域安全支援システム。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−252194(P2006−252194A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−67944(P2005−67944)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(000233055)日立ソフトウエアエンジニアリング株式会社 (1,610)
【Fターム(参考)】