説明

地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するための方法およびシステム

【課題】地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するための方法およびシステムの実施形態が説明される。
【解決手段】一態様は、方法を含む。地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断する方法の一実施形態は、測定装置(202)から出力信号を受信するステップを含む。地震活動レベルは、出力信号に基づいて判断可能である。判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号が送られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
地震など、自然災害の場合、ユーティリティプロバイダは、そのユーティリティの供給事業の様々な消費者に対する供給を遮断することが必要な場合がある。これは、破損した構造または燃焼している構造にユーティリティ供給を提供し続けることは、その施設内にいる人々、ならびに緊急時の対応要員に対する危険性をさらに深刻にする可能性があるためである。通常、ユーティリティ供給を遮断することは、誰か(例えば、消防士)が、破損した施設のスイッチもしくは弁を逆転させるか、またはメータを外すことを必要とする。他の事例では、被害が拡大した場合、ユーティリティは、分配システムの大部分を遮断することができる。しかし、それを行うことは、影響を受けていない領域、または救助もしくは修理に取り組むためにユーティリティが必要とされる領域に対するユーティリティ供給を停止する可能性がある。
【0003】
多くの場合、ユーティリティプロバイダは、測定負荷、自動メータ読取り(AMR)、電力平均分配(load shedding)および負荷制御、自動分配アプリケーションおよびスマートグリッドアプリケーション、供給停止報告、インターネット、ビデオ、および音声などの追加のサービス提供などに対するユーティリティ供給の遮断または接続のスケジューリングを含めて、多数の目的でユーティリティ供給メータと電子的に通信することを望む。これらの場合の多くにおいて、これらの機能を実行するために、メータは、当業者に知られているように、有線であってよく、無線であってよく、または有線と無線の組合せであってもよい通信ネットワークを介して1つまたは複数のコンピューティング装置と通信するように構成されなければならない。
【0004】
多くの場合、そのようなメータは、測定負荷、電力平均分配および負荷制御などに対するユーティリティ供給の遮断または接続などの機能を実行するために遠隔で作動できる電気機械スイッチを備える。これらのメータスイッチ、ならびにユーティリティの分配システム内のスイッチは、地震活動によって破損している可能性がある施設を隔離するために使用可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2010/0174490号明細書
【発明の概要】
【0006】
したがって、そのうちの一部が上記で説明された、当技術分野における課題を克服するシステムおよび方法が所望される。詳細には、地震活動に基づいて、1つまたは複数の施設におけるユーティリティ供給を遮断するためのシステムおよび方法が所望される。
【0007】
本明細書で説明されるのは、地震活動の検出時にユーティリティ供給を遮断するための方法およびシステムの実施形態である。一般に、本発明の実施形態は、施設における地震活動が所定のしきい値を超えたとき、その施設におけるユーティリティ供給を自動的に遮断することによってユーティリティ供給を遮断する現在の方法に対する改善を提供する。
【0008】
一態様は、方法を含む。地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断する方法の一実施形態は、測定装置から出力信号を受信するステップを含む。プロセッサによってその出力信号に基づいて地震活動のレベルが判断される。判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、プロセッサによって施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号が送られる。
【0009】
地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断する方法の別の実施形態は、加速度計または地震計のうちの1つから出力信号を受信するステップを含む。この加速度計または地震計は、施設に配置されたユーティリティ供給メータ内に配置され、出力信号はネットワークを介してユーティリティ供給メータから送信される。地震活動レベルは、プロセッサによって出力信号に基づいて判断される。所定の地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、プロセッサによって施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号が送られる。遮断信号は、ネットワークを介してユーティリティ供給メータに送られ、ユーティリティ供給は、電気供給、ガス供給、または給水のうちの1つである。遮断信号に応答して、ユーティリティ供給は遮断される。
【0010】
本発明の別の態様は、システムを含む。このシステムの一実施形態は、測定装置と、1つまたは複数のスイッチと、1つまたは複数のプロセッサとからなる。1つまたは複数のプロセッサは、測定装置から出力信号を受信して、その出力信号に基づいて地震活動レベルを判断して、判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、1つまたは複数のスイッチを使用して、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送るように構成される。
【0011】
追加の利点は、続く説明の一部に記載されることになるか、または実施によって学習可能である。これらの利点は、添付の請求項において特に指摘される要素および組合せによって実現および達成されることになる。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は両方とも、例示および説明のためであり、特許請求されるように限定的ではない点を理解されたい。
【0012】
本明細書内に組み込まれ、本明細書の一部である添付の図面は、実施形態を例示し、この説明と共に、方法およびシステムの原理を説明するのに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】1つの例示的なユーティリティ分配システムの部分のブロック図である。
【図2A】地震活動を検出するための測定装置をさらに備えたメータの一実施形態の概要ブロック図を例示する。
【図2B】加速度計および比較器を含む1つの例示的な測定装置回路を例示する図である。
【図3】地震活動を検出するための測定装置をさらに備えたメータの一実施形態の別の概要ブロック図を例示する。
【図4】本発明の一実施形態によるメータ電子機器として動作できるエンティティのブロック図を例示する。
【図5】地震活動を検出するためにとることができる動作の一実施形態を示すフローチャートである。
【図6】開示される方法を実行するための1つの例示的な動作環境を示すブロック図である。
【図7】地震活動に基づいて、ユーティリティ供給を遮断するための1つの例示的なシステムの部分のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本方法および本システムを開示ならびに説明する前に、これらの方法およびシステムは特定の合成法、特定の構成要素、または特定の構造に限定されない点を理解されたい。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明するためだけであり、限定することを意図しない点も理解されたい。
【0015】
明細書および添付の請求項において使用される場合、単数形「a」および「an」ならびに「the」は、文脈上別段に明記されていない限り、複数形の参照対象を含む。本明細書において、「およそ」ある特定値からの範囲、および/または「およそ」別の特定値までの範囲が提示される場合がある。そのような範囲が提示されるとき、別の実施形態は、1つの特定値から、かつ/またはもう1つの特定の値までを含む。同様に、値が先行詞「およそ」を使用することによって近似値で提示されるとき、その特定の値は別の実施形態を形成する点を理解されよう。範囲のそれぞれの終点は、他の終点に関して重要であるだけでなく、他の終点とは無関係に重要でもある点をさらに理解されよう。
【0016】
「適宜の」または「適宜」は、後で説明される事象もしくは状況が発生する可能性または発生しない可能性があり、その説明が前記事象または前記状況が発生する場合と発生しない場合とを含むことを意味する。
【0017】
本明細書の本説明および請求項を通じて、「備える」という語、ならびに「備えている」および「備える」など、その語の変形は、「含むが、それに限定されない」を意味し、例えば、他の添加物、構成要素、整数またはステップを排除することを意図しない。「例示的な」は、「の一例」を意味し、好ましい実施形態または理想的な実施形態の表示を伝えることを意図しない。「など」は、限定的な意味ではなく、説明のために使用される。
【0018】
開示されるのは、開示される方法およびシステムを実行するために使用可能な構成要素である。これらの構成要素およびその他の構成要素が本明細書において開示され、これらの構成要素の組合せ、サブセット、相互作用、グループなどが開示されるとき、これらの様々な個々の組合せならびに集合的な組合せおよび置換の特定の参照は明示的に開示されない場合があるが、それぞれは、すべての方法およびシステムに関して、本明細書で詳細に企図され説明される点を理解されたい。これは、開示される方法のステップを含むが、これらに限定されない、本出願のすべての態様に適用される。したがって、実行可能な様々な追加のステップが存在する場合、これらの追加のステップのそれぞれは、開示される方法の任意の特定の実施形態または実施形態の組合せを用いて実行可能である点を理解されたい。
【0019】
本方法および本システムは、好ましい実施形態の以下の詳細な説明およびその中に含まれた実施例を参照し、図面ならびにその先の説明および以下の説明を参照することによってより容易に理解されよう。
【0020】
図1を参照すると、本発明の実施形態から利益を得ることになる1つのタイプのシステムの例示が提供される。図1は、例えば、電気分配システム、水道分配システム、またはガス分配システムなど、1つの例示的なユーティリティ分配システムの一部の単線結線ブロック図である。しかし、本発明の実施形態は、配送されるサービスもしくは製品を接続または遮断するために電気機械スイッチを使用する任意のメータに利益をもたらすために使用可能である。図1に示すように、ユーティリティ供給は、分配システム104を介して、ユーティリティプロバイダ100によって様々な負荷L1〜Ln102に供給される。一態様では、提供されるユーティリティ供給は、電力であり得る。図1において単線結線図として示されるが、分配システム104は、単相構成要素および/または多相構成要素からなってよく、可変電圧レベルのものであってよい点を理解されたい。負荷102による消費および需要は、メータM1〜Mn106によって負荷位置において測定可能である。電気メータの場合、メータ106は、負荷102に応じて、当業者によって知られているような単相電気メータであってよく、または多相電気メータであってもよい。例えば、ユーティリティ供給が電力の場合、負荷は単相であってよく、したがって、メータは単相であってよい。単相負荷は、分配システム104の様々な位相(例えば、位相A、位相B、または位相C)に接続可能である。同様に、例えば、負荷102は、三相負荷など、多相負荷であってよく、メータは、負荷102にサービス提供する三相を測定する三相メータであってよい。場合によっては、電気分配システム106は、フィーダを使用して電力を供給する三相4線式ネットワークなど、多相システムであってよい。フィーダ線のそれぞれは、次いで、供給のために、電力を、例えば、各相毎に120から240ボルトの最終電力に下げて、複数の局所的な柱上変圧器または地上設置型変圧器に電力を提供するために複数の回路に分岐して、企業顧客および居住顧客の場所で測定する。一般に、居住顧客は、単相メータを使用して、三相システムのいずれかの一相に接続可能であり、企業顧客は、三相メータを使用して、三相すべてに接続可能である。一態様では、メータ106は、電気メータであり、本明細書で説明され、当業者に知られているスマートメータであってよい。以下で、本明細書はメータを「メータ」、「電気メータ」、および/または「スマートメータ」として参照することになり、この場合、これらの用語は、交換可能に使用可能である。スマートメータの1つの非限定的な例は、General Electric Company(「GE」)(Schenectady、NY)から利用可能なGE I210+cメータである。
【0021】
消費情報または需要情報は主に顧客に料金請求するためにユーティリティプロバイダ100が使用するが、ユーティリティ分配システムの計画およびプロファイリングを含めて、他の目的で当該情報を使用することも可能である。場合によっては、ユーティリティプロバイダ100は、負荷102に対するユーティリティ供給の遮断または接続のスケジューリング、自動メータ読取り(AMR)、電力平均分配および負荷制御、自動分配アプリケーションおよびスマートグリッドアプリケーション、供給停止報告、インターネット、ビデオ、および音声などの追加サービスの提供などを含めて、多数の目的でメータ106と電子的に通信することを望む。これらの場合の多くにおいて、メータ106は、当業者に知られているように、(光ファイバを含めて)有線であってよく、無線であってよく、または有線と無線の組合せであってもよい通信ネットワーク110を介して1つまたは複数のコンピューティング装置108と通信するように構成されなければならない。
【0022】
一態様では、ネットワーク110は、アドバンストメータリングインフラストラクチャ(advanced metering infrastructure)(AMI)ネットワークである。AMIは、エネルギー使用を測定、収集、および解析して、要求に応じて(オンデマンド)または事前に定められたスケジュールで様々な通信媒体を介して電気メータ、ガスメータ、水道メータ、電気自動車充電スタンド(EVCS)などの先進装置と相互に作用するためのシステムを指す。このインフラストラクチャは、ハードウェア、ソフトウェア、通信、消費者エネルギー表示および消費者エネルギー制御装置、顧客関連システム、メータデータ管理(MDM)ソフトウェア、供給業者システムおよびネットワーク分配事業システムなどを含む。メータ106と事業システムとの間のネットワーク110は、情報を収集することと、当該情報を顧客、供給業者、ユーティリティ企業、およびサービスプロバイダに分配することとを可能にする。これは、これらの事業が需要応答解決策(demand response solutions)、製品、およびサービスに参入すること、またはこれらを提供することを可能にする。顧客に情報を提供することによって、このシステムは、価格の変動に応答して、またはピーク需要期間もしくは卸売価格がより高い期間もしくは運用システム信用性が低い期間に、より低いエネルギー使用を奨励するように設計された刺激策として、その通常の消費パターンからエネルギー使用を変更するのを支援する。一態様では、ネットワーク110は、スマートグリッドネットワークの少なくとも一部を含む。一態様では、ネットワーク110は、WPAN(例えば、ZigBee、Bluetooth(商標))、LAN/WLAN(例えば、802.11n、マイクロ波、レーザなど)、WMAN(例えば、WiMAXなど)、WAN/WWAN(例えば、UMTS、GPRS、EDGE、CDMA、GSM(商標)、CDPD、Mobitex、HSDPA、HSUPA、3Gなど)、RS232、USB、Firewire、Ethernet(商標)、無線USB、セルラ、OpenHAN、電力線搬送(PLC)、電源線を介した広帯域接続(broadband over power lines)(BPL)などのうちの1つまたは複数のうちの1つまたは複数を利用する。そのようなメータ106は、配送されるサービスまたは製品を遠隔で接続あるいは遮断するために使用可能な1つもしくは複数のスイッチを備えることが可能である。
【0023】
したがって、図1に示されるシステムなどのシステムのメータ106は、ユーティリティ供給消費の単なる測定の機能を超えた機能を有するように構成されることが所望される。本明細書で説明されるのは、供給場所における地震活動の検出に基づいてユーティリティ供給を遮断するための方法およびシステムの実施形態である。一般に、本発明の実施形態は、施設における地震活動が所定のしきい値を超えたとき、その施設におけるユーティリティ供給を自動的に遮断することによってユーティリティ供給を遮断する現在の方法に対する改善を提供する。
【0024】
次に図2Aを参照すると、一態様では、測定装置を使用して、地震活動を判断して、地震活動レベルに基づいて、少なくとも1つの施設からのユーティリティ供給を遮断するシステムならびに方法が説明される。一態様では、測定装置202は、微小電気機械システム(MEMS)加速度計などの加速度計、または地震計である。使用可能である加速度計の例は、日立H48C 3軸加速センサモジュール(tri−axis accelerometer module)(日本、東京、株式会社日立製作所)と、Memsic2125 2軸加速センサ(dual−axis accelerometer)(MEMSIC、Inc.、Andover、MA)とを含む。一実施形態では、加速度計214に加えて、測定装置202は、図2Bに示される回路を備える。この実施形態では、加速度計214からのアナログ信号は、何らかの地震活動の強度を判断できる比較器216内に供給される。加速度計214によって測定された地震活動が十分に強力である場合、比較器216出力がアサートされることになる。出力信号を生み出す地震活動の強度は、抵抗器218および分圧器220によって設定可能である。加速度計214によって判断された地震活動レベルが比較器214に加えて抵抗器/分圧器の組合せによって設定されたしきい値を超えるとき、出力信号が生み出される。一態様では、比較器216からの出力信号は、プロセッサに入って行く場合がある。別の態様では、比較器216からの出力信号は、スイッチを直接アクティブ化するために使用可能である。地震活動がユーティリティ供給の保証遮断までの特定の持続期間を有することを確実にするために、比較器216出力信号と直列にカウンタなどのタイミング要素を使用することによって、時間要素をこれに追加することが可能である。
【0025】
一態様では、測定装置202は、施設において電気メータなどのユーティリティ供給メータ106内に配置される。一態様では、メータ106のメインボード206には、地震事象に対応する信号を提供する加速度計(例えば、MEMS加速度計)または地震計など、測定装置が搭載されている。一態様では、信号はプロセッサに提供でき、プロセッサは、その信号を作り出した地震活動レベルを判断する。一態様では、地震活動がしきい値レベルを超えることが判断された場合、ユーティリティ供給を遮断することが可能である。一態様では、測定装置およびプロセッサは、メータ106内に配置される。一態様では、プロセッサはメータ106から分離し、測定装置からの出力信号は、ネットワーク110を介してプロセッサに送信される。一態様では、ネットワーク110は、本明細書で説明されるAMIネットワークである。本明細書で説明される本発明の実施形態は、任意の特定の測定技術(例えば、電気、ガス、水道など)に限定されない。一態様では、ユーティリティ100は、高振動の何らかの予測される期間が発生することになる場合、ネットワーク110インターフェース(例えば、AMIインターフェース)を経由して地震活動遮断機能を動作不可能にすることができる。そのような高振動の期間は、例えば、住宅改修、道路建設などによる場合がある。自宅所有者は、予測される高振動期間についてユーティリティ100に警告することが可能であり、ユーティリティ100は、次いで、ネットワーク110インターフェースを経由して指定された期間の間、この機能を動作不可能にすることができる。
【0026】
図2Aを再び参照すると、図2Aは、測定装置202の場所において、地震活動に対応する出力信号を作り出すための測定装置202をさらに備えたメータ106の一実施形態の概要ブロック図を例示する。この例示的な実施形態では、ユーティリティ供給は、電力であるが、水道、自然ガスなど、ユーティリティ供給に関する他のメータが本発明の実施形態の範囲内で企図される。アナログ電圧および電流入力がメータ電気機器206に提供される。アナログ信号は、電力フィード104から導出される。一般に、電力フィード104は、交流電流(AC)源である。一態様では、電力フィード104は、単相電力フィードである。別の態様では、電力フィード104は、多相(例えば、3相)電力フィードである。一態様では、電力フィード104は、メータ106によって測定されている電力フィードであり得る。別の態様では、入力電圧アナログ信号および入力電流アナログ信号は、他の電力源から導出可能である。一態様では、アナログ電圧信号は、必要な場合、1つまたは複数の計器用変圧器(PT)208によって提供可能であるが、分圧器、容量結合など、他の手段を使用することも可能である。電力源の電圧レベルが十分に低い(例えば、25ボルトAC以下の)場合、電圧を下げるかもしくは変換するPT208または他の手段は省略されてよい。同様に、一態様では、アナログ電流信号は、1つまたは複数の変流器(CT)210によって提供可能である。一態様では、1つまたは複数のCT210は、1:2500の巻数比を有してよい。一態様では、1つまたは複数の抵抗器(図示せず)は、電流信号をCT210から電圧信号に変換するために使用可能である。一態様では、地震活動検出は、測定装置202とメータ電気機器206とを備える。一態様では、測定装置202は出力信号を作り出す。一態様では、この出力信号は、測定装置202の場所における地震活動に比例する。一態様では、測定装置202からの出力信号は、その信号を作り出した地震活動レベルを判断するために解析可能である。一態様では、その出力信号が所定の地震活動しきい値レベル以上である地震活動レベルによって作り出されたことが判断された場合、メータ106によってサービス提供される施設からのユーティリティ供給を遮断することが可能である。例えば、測定装置202によって作り出された出力信号が、例えば、リヒタースケールで6.0または改正メルカリ震度階級でVII−IXを記録する地震の間に受けた地震活動量以上の地震活動レベル以上であることが判断された場合、結果として測定場所に対するユーティリティ供給を遮断させる遮断信号を送ることが可能である。遮断信号をトリガするのに必要とされる地震活動のしきい値レベルは、例えば、リヒタースケールで3.0、3.5、4.0、4.2、4.5、5.0、6.0、またはロッシフォレル規模、改正メルカリ震度階級、ヨーロッパ震度階級、震度階級、MSK64階級、烈度階級(Liedu scale)など、他の階級を使用した均等レベルなど、様々なレベルに設定できる点を理解されたい。
【0027】
表面最大加速度(PGA)は、地表面上の地震加速度の尺度であり、地震工学に関する重要な入力パラメータである。リヒタースケールおよびモーメントマグニチュード規模と異なり、表面最大加速度は、地震の総エネルギーの尺度(マグニチュード、または程度)ではなく、所与の地理的領域において陸地がどの程度激しく振動するかの尺度(震度)である。一態様では、本明細書で説明される測定装置202は、1つまたは複数の場所においてPGAを測定するために使用可能である。改正メルカリ震度階級は、地震震度を測定するために、個人的な報告と観察とを使用するが、PGAは、加速度計などの計器によって測定され、PGAは、通常、改正メルカリ震度階級と親密に相関する。PGAは、10進または百分率のいずれかで(g力に等しい、地球の重力による加速度)gで表現できる。すなわち、m/s*s(1g=9.81m/s/s)。これを百分率で得るには、「g」%g=(「加速度」/9.81m/s/s)である。したがって、例えば、加速度計が11フィート毎秒毎秒(11*12*2.54=335cm/秒/秒)を記録した場合、重力による加速度は980cm/秒/秒である。百分率で表現すると、335/980=0.34gである。
【0028】
アメリカ地質調査所(USGS)は、感知されたメルカリ階級に類似した震度階級にPGAおよび表面最大速度をマッピングする計器による震度階級(instrumental intensity scale)を開発した。世界中の地震学者が振動マップを生み出すためにこれらの値を使用する。下の表Iは、計器による震度階級と相関付けられたPGAを示す。
【0029】
【表1】

計器による震度階級が改正メルカリ震度階級とほぼ同じであると仮定して、下の表IIは、改正メルカリ震度階級とリヒタースケールとの間の相関関係を示す。したがって、測定装置202の場所における地震活動を判断するために、測定装置202によって測定されたPGAを使用することが可能である。これにより、振動情報(PGA)は地震活動レベルと同等と見なすことができる。測定装置202(例えば、加速度計または地震計)からの出力信号などの振動情報に基づいて、地震活動レベルを判断するプロセスは、図4または6を参照して本明細書で説明されるプロセッサなど、プロセッサによって実行可能である。
【0030】
【表2】

一態様では、例えば、プロセッサ、マイクロプロセッサ、またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのインテリジェントコンポーネントを含むことが可能なメータ電気機器206は、測定装置202によって生み出された出力信号が、地震活動に関するしきい値以上の地震活動を示すかどうかを判断することができ、それに応じて、制御機構212を使用することによって、遮断スイッチ204を開放させることが可能である。別の態様では、測定装置202によって生み出された出力信号は、メータ電気機器206を備える通信インターフェースによって、ネットワーク110を介して、メータ106から分離したプロセッサ、マイクロプロセッサ、またはFPGAなど、別個のインテリジェントコンポーネントに送信可能である。一態様では、この別個のインテリジェント装置は、測定装置202によって生み出された信号が地震活動に関するしきい値以上であることを示すかどうかを判断することができ、それに応じて、遮断信号を送らせることが可能である。一態様では、ネットワーク110を介して、遮断信号をメータ電気機器206に送ることができる。別の態様では、ネットワーク110を介して、メータ106から分離した切替え機構/遮断機構に遮断信号を送ることができる。遮断信号がメータ電気機器206に送られた場合、メータ電気機器206は、次に、制御機構212を使用することによって、遮断スイッチ204を開放させることが可能である。例えば、一態様では、メータ106は、負荷102に対するユーティリティ供給の接続および遮断を制御するための負荷制御ユニット(例えば、リレー)212を備える。場合によっては、測定施設内に配置された破損したシステムを再接続するのを回避するために、ユーティリティ供給の再接続に先立って、その施設の立ち入り検査を必要とする、様々なユーティリティによる要件が存在し得る。
【0031】
図2Aの実施形態をさらに備えるのは、メータの電子機器206である。一態様では、メータ電気機器206は、少なくともメモリと、1つまたは複数のプロセッサとを備え、信号を受信して、スイッチ204に制御212を経由して作動させるためのインターフェースを提供する。一態様では、この信号は、ネットワーク110から受信される。一態様では、メータ電気機器206は、ネットワーク110を介して出力信号を測定装置202から遠隔プロセッサに送るために使用可能である。メータ電気機器206のメモリは、測定装置202から受信されるような、記録された信号情報を記憶するために使用可能である。メータ電気機器206は、ネットワーク110を介して、出力信号を測定装置202から別個のコンピューティング装置108に送信するために送信できる送信機を備えることが可能である。一態様では、測定装置の出力信号が地震活動のしきい値レベル以上の地震活動を示すことが判断された場合だけ、信号を作り出すために、測定装置202と共同してメータ電気機器206を使用することが可能である。
【0032】
測定装置202の出力信号は、メータ電気機器206のプロセッサ、または遠隔コンピューティング装置108のプロセッサのいずれかによって地震活動レベルを判断するために解析可能である。一態様では、測定装置202の出力信号は、振動データを提供する。この振動データは、本明細書で説明されるように、そのデータを地震活動規模と相関させるためにマグニチュードまたは持続時間に関して検査することが可能である。この振動データが測定装置202の場所における地震活動が所定の規模値以上であることを示す場合、プロセッサ(メータ電気機器206プロセッサ、または遠隔プロセッサのいずれか)は、スイッチ204を開放させる信号をメータ電気機器206に送り、それにより、ユーティリティ供給から負荷102を遮断する。一態様では、メータの電子機器206は、中でも、Maxim Integrated Products,Inc.(Sunnyvale、California)から利用可能なTeridian6533コントローラまたはTeridian6521コントローラを含めて、1つもしくは複数の計測マイクロコントローラを備えることが可能である。
【0033】
図3は、地震活動を判断するための測定装置202をさらに備えたメータ106の一実施形態の別の概要ブロック図を例示する。図3は、メータ106からなるシステムを例示する。メータ106は、電気、ガス、水道など、様々な異なるサービスまたは製品の消費を測定するために使用可能である。一態様では、メータ106は、スイッチ204と関連付けられる。スイッチ204は、メータの電子機器206によって作動して、制御212を使用して実施するように構成される。一態様では、スイッチ204は、メータの電子機器206によって受信された作動信号によって遠隔で作動して、制御212を使用して実施するように構成される。一態様では、スイッチを作動させるステップは、「開放」信号または「閉鎖」信号のうちの1つをスイッチ204に送るステップを含む。このシステムは、さらに測定装置202からなる。一態様では、測定装置202は加速度計である。別の態様では、測定装置202は地震計である。一態様では、測定装置202は、メータ106に関連する信号を作り出す。例えば、メータ106の場所における地震活動は、測定装置202に出力信号を作り出させる、測定装置202の振動を生じさせる可能性がある。一態様では、この出力信号は、測定装置202が受けた地震活動レベルを判断するために解析可能である。一態様では、解析に先立って、出力信号をフィルタリングすることができる。一態様では、それに限定されないが、雑音など、予測されない結果および所望されない結果を低減するために、測定装置202からの出力信号をデジタルフィルタリングすることができる。様々な態様では、デジタルフィルタリングのタイプは、当業者に知られているように、無限インパルス応答(IIR)フィルタおよび有限インパルス応答(FIR)フィルタを含むことが可能であるが、これらに限定されない。一態様では、デジタルフィルタは、メータの電子機器206の一部を含む。一態様では、デジタルフィルタは、ネットワーク110を介して出力信号を受信するコンピューティング装置108の一部を含む。一態様では、測定装置202が受けた地震活動レベルを判断するために出力信号を解析するステップは、時間領域解析を使用して出力信号を解析するステップを含む。別の態様では、測定装置202が受けた地震活動レベルを判断するために出力信号を解析するステップは、周波数領域解析を使用して出力信号を解析するステップを含む。使用される技法にかかわらず、測定装置202から受信された出力信号から判断される地震活動の量を所定の地震活動しきい値レベルと比較して、ユーティリティ供給を遮断するかどうかを判断することが可能である。一態様では、ユーティリティ供給は、スイッチ204を開放することによって遮断できる。
【0034】
一態様では、本システムの一実施形態は、さらに送信機とコンピューティング装置108とからなる。この送信機は、ネットワーク110を介して、出力信号を測定装置202からコンピューティング装置108に送信するために使用可能であり、コンピューティング装置108は、測定装置202における地震活動レベルを判断する目的でこの出力信号を解析するために使用可能である。一態様では、測定装置202からの出力信号を解析するステップは、その出力信号を、出力信号を生成した地震活動レベルを判断するための、様々な地震活動レベルで知られている出力信号と比較するステップを含む。出力信号を生成した地震活動レベルが、しき値レベル以上であることが判断された場合、ネットワーク110を介して、コンピューティング装置108のプロセッサから遮断信号を送ることが可能である。一態様では、遮断信号はメータ電気機器206に送られ、するとすぐに、メータ電気機器206のプロセッサは、制御212によってスイッチ204を作動させ、それによって、ユーティリティ供給から負荷102を遮断する。
【0035】
一態様では、出力信号の解析は、メータ電気機器206のプロセッサによって実行される。出力信号を生成した地震活動レベルがしきい値レベル以上であることが判断された場合、メータ電気機器206のプロセッサは、制御212によってスイッチ204を作動させ、それによって、ユーティリティ供給から負荷102を遮断する。
【0036】
次に図4を参照すると、本発明の一実施形態によるメータ電気機器206として動作できるエンティティのブロック図が示される。メータ電気機器206として動作できるエンティティは、本明細書でより詳細に示され、説明される手段を含めて、本発明の実施形態による、1つまたは複数の機能を実行するための様々な手段を含む。しかし、1つまたは複数のエンティティは、本発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、1つまたは複数の類似の機能を実行するための代替の手段を含むことも可能である点を理解されたい。示すように、メータ電気機器206として動作できるエンティティは、エンティティの様々な機能を実行または制御するための1つもしくは複数のプロセッサ404などの手段を一般に含むことが可能である。図4に示すように、一実施形態では、メータ電気機器206は、メータ入力およびフィルタリング構成要素402を備えることが可能である。一態様では、メータ入力およびフィルタ構成要素402は、電圧入力および電流入力、1つまたは複数のADC、フィルタリング構成要素などを含むことが可能である。メータ電気機器206のこの実施形態をさらに含むのは、プロセッサ404およびメモリ406である。
【0037】
一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ404は、コンテンツ、データなどを記憶する揮発性メモリおよび/または不揮発性メモリなど、メモリ406と通信中であるか、またはメモリ406を含む。例えば、メモリ406は、エンティティから送信された、かつ/またはエンティティによって受信されたコンテンツを記憶することが可能である。メモリ406は、地震活動しきい値データなどのデータを記憶することも可能である。また、例えば、メモリ406は、1つまたは複数のプロセッサ404が本発明の実施形態によるエンティティの動作に関連するステップを実行するためのソフトウェアアプリケーション、命令などを記憶することが可能である。詳細には、1つまたは複数のプロセッサ404は、地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するために、本明細書でより詳細に議論されるプロセスを実行するように構成可能である。1つまたは複数のプロセッサ404は、測定装置から出力信号を受信するように構成可能である。一態様では、測定装置は、加速度計または地震計のうちの1つであってよい。一態様では、加速度計または地震計は、施設に配置されたユーティリティ供給メータ内に配置される。1つまたは複数のプロセッサ404は、出力信号に基づいて地震活動レベルを判断することが可能である。判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、1つまたは複数のプロセッサ404は、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送ることが可能である。一態様では、遮断信号に応答して、ユーティリティ供給は遮断される。一態様では、判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、1つまたは複数のプロセッサ404によって施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送るステップは、判断された地震活動レベルが、例えば、レベル6.0のリヒター規模の地震活動または同等の地震活動以上である場合、遮断信号を送るステップを含む。一態様では、ユーティリティ供給メータは、電気供給メータ、ガス供給メータ、または水道供給メータのうちの1つのうちの1つを含む。
【0038】
別の態様では、メータ電気機器206は、ネットワークを介して出力信号を測定装置から別個のプロセッサに送るために使用可能である。一態様では、このネットワークは、本明細書で説明されるAMIネットワークである。一態様では、この別個のプロセッサが判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上であることを判断する場合、この別個のプロセッサは、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送ることが可能である。一態様では、この遮断信号は、AMIネットワークなどのネットワークを介して送られる。一態様では、この遮断信号は、ネットワークを介してメータ電気機器206に送られる。一態様では、メータ電気機器206は、別個のプロセッサから遮断信号を受信するために使用される。一態様では、メータ電気機器206が遮断信号を受信することに応答して、ユーティリティ供給が遮断される。一態様では、判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、別個のプロセッサによって施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送るステップは、判断された地震活動レベルが、例えば、レベル6.0のリヒター規模の地震活動または同等の地震活動以上である場合、遮断信号を送るステップを含む。一態様では、ユーティリティ供給メータは、電気供給メータ、ガス供給メータ、または水道供給メータのうちの1つのうちの1つを含む。
【0039】
メモリ406に加えて、1つもしくは複数のプロセッサ404をデータ、コンテンツなどを表示、送信、および/または受信するための少なくとも1つのインターフェースあるいはその他の手段に接続することも可能である。この点で、(1つまたは複数の)インターフェースは、データ、コンテンツなどを送信および/もしくは受信するための少なくとも1つの通信インターフェース408またはその他の手段、ならびにディスプレイ410および/またはユーザ入力インターフェース412を含み得る、少なくとも1つのユーザインターフェースを含むことが可能である。一態様では、通信インターフェース408は、下で説明される出力信号の一部など、出力信号の少なくとも一部を測定装置から遠隔コンピューティング装置108に転送するために使用可能である。例えば、一事例では、通信インターフェース408は、測定装置が受けた地震活動レベルを判断するために、転送された出力信号を解析できるように、ネットワーク110を介して出力信号の少なくとも一部を測定装置からコンピューティング装置108に転送するために使用可能である。同様に、通信インターフェース408は、測定装置が受けた地震活動が所定のしきい値以上であることが判断された場合、通信ネットワーク110を介してコンピューティング装置108から遮断信号を受信するために使用可能である。ユーザ入力インターフェース412は、次に、キーパッド、タッチディスプレイ、ジョイスティック、またはその他の入力装置など、エンティティがユーザからデータを受信することを可能にするいくつかの装置のうちのいずれかを備えることが可能である。
【0040】
次に図5を参照すると、地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するためにとることができる動作が例示される。ステップ502において、測定装置から出力信号が受信される。一態様では、測定装置は、加速度計または地震計のうちの1つであってよい。一態様では、加速度計または地震計は、施設に配置されたユーティリティ供給メータ内に配置される。ステップ504において、出力信号に基づいて地震活動レベルが判断される。一態様では、やはり測定装置を備えたユーティリティ供給メータ内のプロセッサによって地震活動レベルが判断される。別の態様では、測定装置を備えたユーティリティ供給メータとは別個のプロセッサによって地震活動レベルが判断される。ステップ506において、判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号が送られる。一態様では、遮断信号に応答して、ユーティリティ供給は遮断される。一態様では、判断された地震活動レベルが、例えば、レベル6.0のリヒター規模の地震活動または同等の地震活動以上である場合、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号が送られる。一態様では、ユーティリティ供給メータは、電気供給メータ、ガス供給メータ、または水道供給メータのうちの1つのうちの1つを含む。
【0041】
上記のシステムは、ユニットからなるとして上で説明されている。これは機能的な説明であり、ソフトウェア、ハードウェア、またはソフトウェアとハードウェアの組合せがそれぞれの機能を実行できる点を当業者は理解されよう。スマート器具、スマートメータ、スマートグリッド、ユーティリティコンピューティング装置、ベンダーまたは製造会社のコンピューティング装置などのユニットは、ソフトウェアであってよく、ハードウェアであってよく、またはソフトウェアとハードウェアの組合せであってもよい。これらのユニットは、図6に例示され、下で説明されるような出力信号解析ソフトウェア606を備えることが可能である。1つの例示的な態様では、これらのユニットは、上で参照され、下でさらに説明されるコンピューティング装置108を備えることが可能である。
【0042】
図6は、開示される方法を実行するための1つの例示的な動作環境を示すブロック図である。この例示的な動作環境は、動作環境の単なる一例であり、動作環境アーキテクチャの使用または機能性の範囲に対する何らかの限定を示唆することを意図しない。また、動作環境は、例示的な動作環境で示される構成要素のうちのいずれか1つもしくはそれらの組合せに関して、何らかの依存性または要件を有するとして解釈されるべきではない。
【0043】
本方法および本システムは、多数の他の汎用コンピューティングシステム環境もしくは汎用コンピューティングシステム構成または専用コンピューティングシステム環境もしくは専用コンピューティングシステム構成と動作可能であり得る。これらのシステムおよび方法と共に使用するのに適している可能性がある、よく知られているコンピューティングシステム、環境、および/または構成の例は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ラップトップデバイス、およびマルチプロセッサシステムを含むが、これらに限定されない。さらなる例は、上記のシステムまたは装置のうちのいずれかを備えたセットトップボックス、プログラマブル家庭用電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、スマートメータ、スマートグリッド構成要素、分散型コンピュータ環境などを含む。
【0044】
開示された方法およびシステムの処理は、ソフトウェア構成要素によって実行することが可能である。開示されたシステムおよび方法は、1つもしくは複数のコンピュータまたはその他の装置によって実行されている、プログラムモジュールなど、コンピュータ実行可能命令の一般的な文脈で説明できる。通常、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データタイプを実施するコンピュータコード、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。開示される方法は、グリッドベースのコンピューティング環境および分散型コンピューティング環境で実現することも可能であり、この場合、タスクは、通信ネットワークを通じて結合された遠隔処理装置によって実行される。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、メモリ記憶装置を含めて、局所コンピュータ記憶媒体と遠隔コンピュータ記憶媒体の両方の中に配置可能である。
【0045】
さらに、当業者は、本明細書で開示されたシステムおよび方法は、コンピューティング装置108の形の汎用コンピューティング装置を経由して実施可能である点を理解されよう。コンピューティング装置108の構成要素は、1つもしくは複数のプロセッサまたは処理ユニット603、システムメモリ612、およびプロセッサ603を含む様々なシステム構成要素をシステムメモリ612に結合させるシステムバス613を含むことが可能であるが、これらに限定されない。複数の処理ユニット603の場合、このシステムは、並列コンピューティングを利用することが可能である。一態様では、プロセッサ603は、地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するために、本明細書でより詳細に議論されるプロセスを実行するように構成される。1つまたは複数のプロセッサ603は、測定装置から出力信号を受信するように構成可能である。一態様では、この測定装置は、加速度計または地震計のうちの1つであってよい。一態様では、この加速度計または地震計は、施設に配置されたユーティリティ供給メータ内に配置される。一態様では、この出力信号は、ネットワークを介して受信される。1つまたは複数のプロセッサ603は、出力信号に基づいて地震活動レベルを判断することが可能である。判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、1つまたは複数のプロセッサ603は、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送ることが可能である。一態様では、遮断信号は、ネットワークを介して送られて、メータ電子機器によって受信される。一態様では、ユーティリティ供給メータは、電気供給メータ、ガス供給メータ、または水道供給メータのうちの1つのうちの1つを含む。
【0046】
システムバス613は、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート(accelerated graphics port)、および様々なバスアーキテクチャのうちのいずれかを使用するプロセッサまたはローカルバスを含めて、いくつかの考えられるタイプのバス構造のうちの1つもしくは複数を表す。例として、そのようなアーキテクチャは、業界標準アーキテクチャ(ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、拡張ISA(EISA)バス、ビデオエレクトロニクススタンダードアソシエーション(Video Electronics Standard Association)(VESA)ローカルバス、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)バス、およびペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Peripheral Component Interconnects)(PCI)バス、PCIエクスプレスバス(PCI−Express bus)、パーソナルコンピュータメモリカード国際協会(PCMCIA)バス、ユニバーサルシリアルバス(USB)などを含むことが可能である。バス613、および本明細書で指定されるすべてのバスは、有線ネットワーク接続および無線ネットワーク接続を介して実施することも可能であり、プロセッサ603と、大容量記憶装置604と、オペレーティングシステム605と、出力信号解析ソフトウェア606と、地震活動しきい値データ607と、ネットワークアダプタ608と、システムメモリ612と、入出力インターフェース610と、ディスプレイアダプタ609と、ディスプレイ装置611と、ヒューマンマシンインターフェース602とを含むサブシステムのそれぞれをこの形のバスを通じて接続された物理的に別個の位置における1つもしくは複数の(メータ電子機器を含むメータを含む)遠隔コンピューティング装置またはクライアント614a、b、c内に含めることも可能であり、要するに、完全に分散型のシステムまたは分散型のアーキテクチャを実施する。
【0047】
コンピューティング装置108は、通常、様々なコンピュータ可読媒体を備える。例示的なコンピュータ可読媒体は、一時的でなく、コンピューティング装置108によってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよく、例えば、揮発性媒体および不揮発性媒体、取外し可能媒体および取外し不可能媒体の両方を含むが、これらに限定されることが意味されない。システムメモリ612は、ランダムアクセスメモリ(RAM)などの揮発性メモリ、および/また読出し専用メモリ(ROM)などの不揮発性メモリの形でコンピュータ可読媒体を備える。システムメモリ612は、通常、地震活動しきい値データ607などのデータ、ならびに/またはオペレーティングシステム605などのプログラムモジュール、および処理ユニット603が即時にアクセスでき、かつ/または処理ユニット603上で現在操作されている出力信号解析ソフトウェア606を含む。出力信号解析ソフトウェア606は、プロセッサ603に測定装置から出力信号を受信させることが可能である。一態様では、測定装置は、加速度計または地震計のうちの1つであってよい。一態様では、この加速度計または地震計は、施設に配置されたユーティリティ供給メータ内に配置される。一態様では、この出力信号は、ネットワークを介して受信される。1つまたは複数のプロセッサ603は、出力信号に基づいて地震活動レベルを判断することが可能である。判断された地震活動レベルが地震活動しきい値データ607としてメモリ内に記憶された所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、1つまたは複数のプロセッサ603は、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送ることが可能である。一態様では、遮断信号は、ネットワークを介して送られて、メータ電子機器によって受信される。一態様では、ユーティリティ供給メータは、電気供給メータ、ガス供給メータ、水道供給メータのうちの1つのうちの1つを含む。
【0048】
別の態様では、コンピューティング装置108は、他の一時的でないコンピュータ記憶媒体、取外し可能コンピュータ記憶媒体/取外し不可能コンピュータ記憶媒体、揮発性コンピュータ記憶媒体/不揮発性コンピュータ記憶媒体を備えることも可能である。例として、図6は、コンピュータコード、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピューティング装置108に関するその他のデータの不揮発性記憶を提供できる大容量記憶装置604を例示する。限定ではなく、例えば、大容量記憶装置604は、ハードディスク、取外し可能磁気ディスク、取外し可能光ディスク、磁気カセットまたはその他の磁気記憶装置、フラッシュメモリカード、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)またはその他の光記憶、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、電気消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)などであってよい。
【0049】
適宜、例として、オペレーティングシステム605およびシグナチャ解析ソフトウェア606を含めて、任意の数のプログラムモジュールを大容量記憶装置604上に記憶することが可能である。オペレーティングシステム805およびシグナチャ解析ソフトウェア606のそれぞれ(または、それらの何らかの組合せ)は、プログラミングおよび出力信号解析ソフトウェア606の要素を備えることが可能である。地震活動しきい値データ607を大容量記憶装置604上に記憶することも可能である。地震活動しきい値データ607を、当技術分野で知られている1つまたは複数のデータベースのうちのいずれかの中に記憶することが可能である。そのようなデータベースの例は、DB2(登録商標)(IBM Corporation、Armonk、NY)、Microsoft(登録商標)アクセス、Microsoft(登録商標)SQLサーバ、Oracle(登録商標)(Microsoft Corporation、Bellevue、Washington)、mySQL、PostgreSQLなどを含む。これらのデータベースは、集中型であってよく、または複数のシステムにわたって分散してもよい。
【0050】
別の態様では、ユーザは、入力装置(図示せず)を経由してコンピューティング装置108内にコマンドおよび情報を入力することが可能である。そのような入力装置の例は、キーボード、ポインティングデバイス(例えば、「マウス」)、マイクロフォン、ジョイスティック、スキャナ、グローブなどの触覚入力装置、およびその他のボディカバリング(body covering)などを含むが、これらに限定されない。これらの入力装置およびその他の入力装置は、システムバス613に結合されているが、パラレルポート、ゲームポート、(Firewireポートとしても知られている)IEEE1394ポート、シリアルポート、またはユニバーサルシリアルバス(USB)など、他のインターフェースおよびバス構造によって接続することも可能なヒューマンマシンインターフェース602を経由して処理ユニット603に接続することが可能である。
【0051】
さらに別の態様では、ディスプレイ装置611は、ディスプレイアダプタ609などのインターフェースを経由してシステムバス613に接続することも可能である。コンピューティング装置108は、2つ以上のディスプレイアダプタ609を有することが可能であり、コンピューティング装置108は、2つ以上のディスプレイ装置611を有することが可能であることが企図される。例えば、ディスプレイ装置は、モニタ、LCD(液晶ディスプレイ)、またはプロジェクタであってよい。ディスプレイ装置611に加えて、他の出力周辺装置は、入出力インターフェース610を経由してコンピュータ108に接続できるスピーカ(図示せず)およびプリンタ(図示せず)などの構成要素を含むことも可能である。これらの方法の任意のステップおよび/または結果を任意の形で出力装置に出力することが可能である。そのような出力は、テキスト、グラフィック、動画、音声、触覚などを含むが、それらに限定されない任意の形の視覚表示であってよい。
【0052】
コンピューティング装置108は、1つもしくは複数の遠隔コンピューティング装置またはクライアント614a、b、cに対する論理接続を使用して、ネットワーク接続された環境で動作することができる。例として、遠隔コンピューティング装置614は、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークコンピュータ、スマートメータ、ベンダーまたは製造会社のコンピューティング装置、スマートグリッド構成要素、ピアデバイスまたはその他の共通ネットワークノードなどであってよい。コンピューティング装置108と遠隔コンピューティング装置またはクライアント614a、b、cとの間の論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)および一般的な広帯域ネットワーク(WAN)を経由して行うことが可能である。そのようなネットワーク接続は、ネットワークアダプタ608を通じてよい。ネットワークアダプタ608は、有線環境と無線環境の両方で実施可能である。そのようなネットワーキング環境は、事務所、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびAMIネットワーク、インターネットなど、その他のネットワーク615において通常であり、普通である。
【0053】
例示のために、アプリケーションプログラム、および、オペレーティングシステム605など、その他の実行可能なプログラム構成要素が、本明細書において離散ブロックとして示されているが、そのようなプログラムおよび構成要素は、コンピューティング装置108の異なる記憶構成要素内に様々な時点で常駐し、コンピュータの(1つまたは複数の)データプロセッサによって実行される点を認識されたい。出力信号解析ソフトウェア606の実装形態は、何らかの形のコンピュータ可読媒体上に記憶することが可能であるか、または当該コンピュータ可読媒体上で送信することが可能である。開示された方法のいずれかをコンピュータ可読媒体上で実施されるコンピュータ可読命令によって実行することが可能である。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。限定を意味せず、例として、コンピュータ可読媒体は、「コンピュータ記憶媒体」と「通信媒体」とを含むことが可能である。「コンピュータ記憶媒体」は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、もしくはその他のデータなど、情報を記憶するための任意の方法または技術で実施された揮発性媒体および不揮発性媒体、取外し可能媒体および取外し不可能媒体を含む。例示的なコンピュータ記憶媒体は、所望される情報を記憶するために使用可能であり、かつコンピュータによってアクセス可能なRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしくはその他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)もしくはその他の光記憶、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置もしくはその他の磁気記憶装置、または任意のその他の媒体を含むが、それらに限定されない。
【0054】
これらの方法およびシステムは、機械学習および反復学習など、人工知能技術を用いることが可能である。そのような技術の例は、エキスパートシステム、事例ベース推論、ベイジアンネットワーク、行動ベースAI、ニューラルネットワーク、ファジーシステム、進化的計算(例えば、一般的アルゴリズム)、群知能(例えば、アントアルゴリズム(ant algorithms))、およびハイブリッドインテリジェントシステム(例えば、ニューラルネットワークを通じて生成されたエキスパート推論規則または統計学習からの生成規則)を含むが、それらに限定されない。
【0055】
図7は、地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断するための1つの例示的なシステムの部分のブロック図である。図7は、1つまたは複数の測定装置202からなるシステムの一実施形態を例示する。一態様では、測定装置202は、加速度計または地震計のうちの1つを含む。メータ106と共同設置されているとして示されているが、測定装置202は、地震事象の影響を受ける可能性がある施設上、施設内、または施設付近の他の場所に配置することが可能である点を理解されたい。1つまたは複数の測定装置202からの信号はプロセッサに送信することが可能である。一態様では、このプロセッサは、1つまたは複数のメータ106から分離したコンピューティング装置108の一部であってよい。他の態様では、このプロセッサは、1つまたは複数のメータ106内に組み込むことが可能である。図7のシステムをさらに含むのは、1つまたは複数のスイッチ704、およびスイッチ704に関する制御機構702である。1つまたは複数のスイッチ704は、1つまたは複数の施設にサービス提供する1つまたは複数のメータ106からユーティリティ分配システム104によって提供されるユーティリティ供給を遮断するために使用可能である。例えば、図7に示すように、スイッチ704は、メータ(および、対応する施設)M3およびMnからユーティリティ供給を遮断するために使用可能である。図7の例示的なシステムに示すように、(コンピューティング装置108内に配置されるか、または1つもしくは複数のメータ106内に配置されるかにかかわらず)プロセッサは、1つまたは複数の測定装置202のうちの少なくとも1つから出力信号を受信するように構成される。一態様では、出力信号は、AMIネットワークなどのネットワーク110を介して受信される。(1つまたは複数の)出力信号を受信するプロセッサは、出力信号に基づいて地震活動レベルを判断するように構成される。例えば、このプロセッサは、出力信号がリヒター規模で3.0、3.5、4.0、4.2、4.5、5.0、6.0などに相当する地震によって生み出されたことを判断するように構成可能であるが、本発明の範囲内で他の地震活動規模が企図される。判断された地震活動レベルが地震活動のしきい値レベル以上である場合、このプロセッサは、1つまたは複数のスイッチ704を使用して、施設からのユーティリティ共有を遮断するための遮断信号を送ることが可能である。一態様では、地震活動のしきい値レベルは、例えば、リヒター規模で6.0など、所定の地震活動しきい値レベルである。一態様では、遮断信号はネットワーク110を介して、1つまたは複数のスイッチに影響を受けたメータ106(メータM3およびMn)からのユーティリティ供給を遮断させる制御機構702に送られる。したがって、地震事象によって影響を受ける可能性がある分配システム104の部分をユーティリティ供給から遮断することが可能であると同時に、それほど深刻な影響を受けない分配システム104の部分は、依然としてユーティリティ供給を受けることができる。様々な態様において、分配システム104は、電気供給に関する分配システムであってよく、ガス供給に関する分配システムであってよく、または水道供給に関する分配システムであってもよい。
【0056】
上で説明されたように、また当業者が理解するように、本発明の実施形態は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として構成可能である。したがって、本発明の実施形態は、完全にハードウェアで、完全にソフトウェアで、またはソフトウェアとハードウェアの何らかの組合せを含めて、様々な手段からなってよい。さらに、本発明の実施形態は、記憶媒体内で実施されるコンピュータ可読プログラム命令(例えば、コンピュータソフトウェア)を有するコンピュータ可読記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形をとってよい。ハードディスク、CD−ROM、光記憶装置、または磁気記憶装置を含めて、任意の適切な一時的でないコンピュータ可読記憶媒体を利用することが可能である。
【0057】
本発明の実施形態は、方法、装置(すなわち、システム)、およびコンピュータプログラム製品のブロック図およびフローチャート図を参照して上で説明されている。ブロック図およびフローチャート図のそれぞれのブロック、ならびにブロック図およびフローチャート図のブロックの組合せは、それぞれ、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実施可能である点を理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラマブルデータ処理装置上で実行する命令が1つもしくは複数のフローチャートブロックで指定される機能を実施するため手段を生み出すように機械を作り出すために、汎用コンピュータ上、専用コンピュータ上、または図4を参照して上で議論された1つもしくは複数のプロセッサ404、および図6を参照して上で議論された1つもしくは複数のプロセッサ603など、その他のプログラマブルデータ処理装置上にロードすることが可能である。
【0058】
これらのコンピュータプログラム命令は、1つもしくは複数のフローチャートブロックで指定された機能を実施するためのコンピュータ可読命令を含めて、コンピュータ可読メモリ内に記憶された命令が製品を作り出すように、コンピュータまたはその他のプログラマブルデータ処理装置(例えば、図4を参照して上で議論された1つもしくは複数のプロセッサ404、および図6を参照して上で議論された1つもしくは複数のプロセッサ603)に特定の形で機能するように指示することができるコンピュータ可読メモリ内に格納することも可能である。コンピュータプログラム命令は、コンピュータ上またはその他のプログラマブル装置上で実行する命令が1つもしくは複数のフローチャートブロックで指定された機能を実施するためのステップを提供するように、コンピュータ実施プロセスを作り出す目的で、一連の動作ステップをコンピュータ上またはその他のプログラマブル装置上で実行させるために、コンピュータ上またはその他のプログラマブルデータ処理装置上にロードすることも可能である。
【0059】
したがって、ブロック図およびフローチャート図のブロックは、指定された機能を実行するための手段の組合せ、指定された機能を実行するためのステップと指定された機能を実行するためのプログラム命令手段の組合せをサポートする。ブロック図およびフローチャート図のそれぞれのブロック、ならびにブロック図およびフローチャート図のブロックの組合せは、指定された機能もしくはステップを実行する専用のハードウェアベースのコンピュータシステム、または専用ハードウェアとコンピュータ命令の組合せによって実施可能である点も理解されよう。
【0060】
別段に明記されていない限り、本明細書に記載された任意の方法は、決してそのステップが特定の順序で実行されることを必要とするとして解釈されることを意図しない。したがって、方法クレームがそのステップに従うべき順序を実際に列挙しない場合、またはそれらのステップが特定の順序に限定されることが請求項もしくは説明において別段に規定されていない場合、決していかなる点でも順序を推論することを意図しない。これは、ステップまたは動作の流れの構成に関する論理事項、文法構成または句読点から生じる単純解釈、本明細書で説明された実施形態の数またはタイプを含めて、解釈に関する任意の考えられる黙示基準(non−express basis)に当てはまる。
【0061】
本出願を通じて、様々な公告が参照されている場合がある。これらの公開の開示は全部、これにより、これらの方法およびシステムが関係する最新技術をより十分に説明するために、参照により本出願に組み込まれている。
【0062】
本明細書に記載された本発明の多くの修正形態およびその他の実施形態は、前述の説明および添付の図面において提示される教示の利益を有する、本発明のこれらの実施形態が関係する当業者に思い浮かぶであろう。したがって、本発明の実施形態は、開示された特定の実施形態に限定されず、修正形態およびその他の実施形態が添付の請求項の範囲内に含まれることを意図する点を理解されたい。さらに、前述の説明および関連する図面は要素および/または機能のある例示的な組合せの関連で例示的な実施形態を説明しているが、添付の請求項の範囲から逸脱せずに、代替の実施形態によって、要素および/または機能の異なる組合せを提供できる点を理解されたい。この点で、添付の請求項のうちのいくつかで記載される場合があるように、例えば、上で明示的に説明された要素および/または機能の組合せとは異なる要素および/または機能の組合せも企図される。本明細書において特定の用語が用いられているが、これらの用語は、一般的かつ記述的な意味でだけ使用され、限定のためではない。
【符号の説明】
【0063】
100 ユーティリティプロバイダ
ユーティリティ
102 様々な負荷L1〜Ln
104 分配システム
電力フィード
106 メータM1〜Mn
108 1つまたは複数のコンピューティング装置
110 通信ネットワーク
202 測定装置
204 遮断スイッチ
スイッチ
206 メータ電気機器
メインボード
208 1つまたは複数の計器用変圧器(PT)
210 1つまたは複数の変流器(CT)
212 制御機構
負荷制御ユニット
制御
214 加速度計
216 比較器
218 抵抗器
220 分圧器
402 メータ入力およびフィルタリング構成要素
404 1つまたは複数のプロセッサ
406 メモリ
408 通信インターフェース
410 ディスプレイ
412 ユーザ入力インターフェース
602 ヒューマンマシンインターフェース
603 処理ユニット
プロセッサ
604 大容量記憶装置
605 オペレーティングシステム
606 出力信号解析ソフトウェア
シグナチャ解析ソフトウェア
607 地震活動しきい値データ
608 ネットワークアダプタ
609 ディスプレイアダプタ
610 入出力インターフェース
611 ディスプレイ装置
612 システムメモリ
613 システムバス
614 1つまたは複数の遠隔コンピューティング装置またはクライアント
615 ネットワーク
702 制御機構
704 1つまたは複数のスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地震活動に基づいてユーティリティ供給を遮断する方法であって、
測定装置(202)から出力信号を受信するステップであって、前記測定装置(202)が施設に配置されたユーティリティ供給メータ(106)内に配置され、前記出力信号がネットワーク(110)を介して前記ユーティリティ供給メータ(106)から送信される、受信するステップと、
プロセッサ(603)を使用して、前記出力信号に基づいて地震活動レベルを判断するステップと、
前記判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、前記プロセッサ(603)によって前記施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送るステップであって、前記遮断信号が前記ネットワーク(110)を介して前記ユーティリティ供給メータ(106)に送られ、前記ユーティリティ供給が、電気供給、ガス供給、または水道供給のうちの1つである、送るステップと、
前記遮断信号に応答して、前記ユーティリティ供給を遮断するステップとを含む方法。
【請求項2】
前記ネットワーク(110)がアドバンストメータリングインフラストラクチャ(AMI)ネットワークである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、前記プロセッサ(603)によって前記施設からの前記ユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送るステップが、前記判断された地震活動レベルがレベル6.0のリヒター規模の地震活動または同等の地震活動以上である場合、前記遮断信号を送るステップを含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
測定装置(202)と、
1つまたは複数のスイッチ(204、704)と、
前記測定装置(202)から出力信号を受信して、
前記出力信号に基づいて地震活動レベルを判断して、
前記判断された地震活動レベルが所定の地震活動しきい値レベル以上である場合、前記1つまたは複数のスイッチ(204、704)を使用して、施設からのユーティリティ供給を遮断するための遮断信号を送る
ように構成された1つまたは複数のプロセッサ(603、404)と
を備えるシステム。
【請求項5】
前記測定装置(202)が、加速度計または地震計のうちの1つを含む、請求項4記載のシステム。
【請求項6】
前記加速度計または前記地震計が、前記施設に配置されたユーティリティ供給メータ(106)内に配置される、請求項5記載のシステム。
【請求項7】
ネットワーク(110)をさらに備え、前記1つまたは複数のプロセッサ(603)が前記ネットワーク(110)を介して前記出力信号を受信する、請求項4記載のシステム。
【請求項8】
前記ネットワーク(110)がアドバンストメータリングインフラストラクチャ(AMI)ネットワークである、請求項7記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサ(404)が、前記施設に配置されたユーティリティ供給メータ内に配置される、請求項4記載のシステム。
【請求項10】
前記プロセッサ(603)が、前記施設に配置されたユーティリティ供給メータから分離して配置される、請求項4記載のシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−235458(P2012−235458A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−98288(P2012−98288)
【出願日】平成24年4月24日(2012.4.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【Fターム(参考)】