説明

地震警報装置

【課題】地震情報を瞬時に把握し、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことができる地震警報装置を提供する。
【解決手段】地震警報装置は、位置情報取得手段と、緊急地震速報を受信する受信手段と、計時手段とを備える。さらに地震警報装置は、位置情報、現在時刻および緊急地震速報から、予測震度と主要動到達までの余裕時間とを演算する地震情報取得手段を備える。さらに地震警報装置は、表示パネルの制御を行う制御手段を備える。表示パネルは、2桁の数字を表示する第1の数字表示部33および第2の数字表示部34を有する。制御手段は、通常表示モードにおいて、第1の数字表示部33で現在時刻の「時」を表示するとともに、第2の数字表示部34で「分」を表示し、地震表示モードにおいて、第1の数字表示部33で余裕時間を表示するとともに、第2の数字表示部34で予測震度を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震の揺れの予測情報を表示する地震警報装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地震工学技術の進歩とともに、情報通信技術、コンピュータ技術の急速な発展は著しい。これらの技術を総合的に利用することによって、地震波の発生を早期に捉え、地震の主要動が到達する前に、地震波の速度を超えて地震情報を伝達しようとする緊急地震速報技術が実用段階に入ってきている。
【0003】
地震波は、大きく分けて、比較的早く到達するP波(プライマリ波:縦波)と、遅れて到達して主要な破壊現象を引き起こすS波(セカンダリ波:横波)とがあり、前者による震動を初期微動、後者による震動を主要動という。地震による被害は主として後者の主要動によって発生する。
【0004】
緊急地震速報技術は、地震のP波を観測し、その諸特性を分析することによって地震の規模や震源位置を推定し、推定した地震の規模や震源位置に関する地震情報を、地震の主要動を引き起こすS波が到達する前に、リアルタイムで各方面に伝達することによって、地震の主要動による物的、人的被害を最小限に留めようとするものである。
【0005】
このような技術を利用し、情報通信ネットワークを通じて緊急地震速報を配信・受信する仕組みが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1では、情報通信ネットワークを通じて配信された緊急地震速報を受信し、特定の地域の地震による揺れの予測情報を出力する緊急地震速報装置が提案されている。また特許文献1には、地震の揺れの予測情報(地震情報)を、携帯型受信器で受信して表示する例が記載されている。
【0007】
【特許文献1】特開2006−112922号公報(図16、図19)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載された従来の地震情報の表示例では、現在時刻および地震情報を、それぞれ表示パネルの異なる領域で表示するため、各情報を表示する文字が小さく視認性が悪い。このため、地震情報を瞬時に把握し、揺れの発生に備えた行動を素早く起こすこができない問題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決し、地震情報を瞬時に把握し、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことができる地震警報装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の地震警報装置は下記記載の構成を採用するものである。
【0011】
本発明の地震警報装置は、現在時刻を計時する計時手段と、地震の予測震度と、主要動の到達までの余裕時間とを取得する地震情報取得手段と、少なくとも2桁の数字を表示する第1および第2の数字表示部を有する表示パネルと、表示パネルを制御する制御手段と、を備え、制御手段は、通常表示モードにおいて、第1の数字表示部で現在時刻の「時」
を表示するとともに、第2の数字表示部で現在時刻の「分」を表示し、地震表示モードにおいて、第1および第2の数字表示部のどちらか一方で予測震度を表示するとともに、他方で余裕時間を表示することを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、制御手段は、地震表示モードにおいて、第1の数字表示部で余裕時間を表示するとともに、第2の数字表示部で予測震度を表示することを特徴とするものである。
【0013】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、表示パネルは、少なくとも2桁の数字を表示する第3および第4の数字表示部を有し、制御手段は、地震表示モードにおいて、第3の数字表示部で現在時刻の「時」を表示するとともに、第4の数字表示部で現在時刻の「分」を表示することを特徴とするものである。
【0014】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、制御手段は、通常表示モードにおいて、第3の数字表示部で現在日付の「月」を表示するとともに、第4の数字表示部で現在日付の「日」を表示することを特徴とするものである。
【0015】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、表示パネルは、電気泳動表示素子を用いて構成されたことを特徴とするものである。
【0016】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、各数字表示部で、1桁の数字を表示する数字部は、略同じ長さを有し、略平行に配置された3つの横セグメントと、隣り合う横セグメントの端部どうしを繋ぐように配置された4つの縦セグメントと、横セグメントと縦セグメントの連結部に配置された6つの連結セグメントと、を有することを特徴とするものである。
【0017】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、横セグメント及び縦セグメントと、連結セグメントとの境界は、丸みを帯びて形成されたことを特徴とするものである。
【0018】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、音声手段を備え、制御手段は、地震表示モードにおいて、予測震度と余裕時間の少なくも一方を、音声手段により通知することを特徴とするものである。
【0019】
さらに、本発明の地震警報装置は、前述した構成に加えて、当該地震警報装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、地震の発生時刻、発生位置および規模の情報を含む緊急地震速報を受信する受信手段と、を備え、地震情報取得手段は、位置情報と緊急地震速報と現在時刻とから、予測震度と余裕時間とを演算すること特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の地震警報装置は、表示パネルの同じ領域を切り替えて、現在時刻と地震情報とを表示する。これにより、表示領域を有効に利用して、現在時刻および地震情報をそれぞれ視認性の高い大きな文字で表示することが可能となる。よって本発明の地震警報装置では、地震情報を瞬時に把握して、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下図面を用いて、本発明の実施の形態を詳述する。
[構成の説明:図1〜図15]
まず、本発明の実施の形態の地震警報装置の外観について説明する。図1から図3は、
本実施形態の地震警報装置1の外観図である。図1は正面図であり、図2は上面図であり、図3は側面図である。
【0022】
図1から図3に示すように、本実施形態の地震警報装置1は、現在時刻などの情報を表示する表示パネル3が設けられた表示ケース4と、表示ケース4を安定的に設置するための土台部5とからなる筐体を有する。図1から図3に示す例では、視認性を高めるため、表示パネル3は曲面となるよう構成される。このため表示パネル3は、例えば、一般に電子ペーパーとして知られる電気泳動表示素子を用いた屈曲可能なディスプレイで構成される。表示パネル3の詳細な構成については後述する。
【0023】
また、本実施形態の地震警報装置1は、後述する緊急地震速報を受信するための受信手段として、アンテナ2aおよびチューナーを備えている。図1から図3に示す例では、アンテナ2aは筐体の外部に飛び出して位置しているが、アンテナ2aが筐体の内部に内蔵された構成であっても良い。また図2に示すように、本実施形態の地震警報装置1は、各種の操作を行うための操作スイッチ6および7を、土台部5および表示ケース4の背面上部にそれぞれ備える。
【0024】
次に、本実施形態の地震警報装置の内部構成について説明する。図4は、本実施形態の地震警報装置1のブロック図である。図4に示すように、本実施形態の地震警報装置1は、当該地震警報装置1の設置位置の位置情報(緯度・経度)を取得するための位置情報取得手段11を備える。ここで位置情報手段11は、例えば、GPS受信機のように衛星の電波を受信し自動的に現在位置の位置情報を取得するものであっても良く、あるいはスイッチなどにより手動で位置情報が設定されるものであっても良い。
【0025】
また、本実施形態の地震警報装置1は、地震の発生時刻、発生位置および規模の情報を含む緊急地震速報を受信する受信手段2を備える。受信手段2は、前述したアンテナ2aおよびチューナーを備えた無線による装置であっても良く、あるいはケーブルとチューナーを備えた有線による装置であっても良い。
さらに本実施形態の地震警報装置1は、現在時刻を計時するための計時手段10を備える。ここで計時手段10は、標準時電波を受信し、受信した情報に基づき時刻情報を修正する電波修正時計の機能を有することが望ましい。
【0026】
さらに本実施形態の地震警報装置1は、地震の予測震度と、主要動の到達までの余裕時間とを取得する地震情報取得手段12を備える。地震情報取得手段12は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを有して構成される。地震情報取得手段12のROMには、後述する予測震度と余裕時間の演算時に用いられる各計算式などの各情報が記憶される。
地震情報取得手段12は、位置情報取得手段11、受信手段2および計時手段10と接続されている。地震情報取得手段12は、位置情報取得手段11からの位置情報、計時手段10からの現在時刻の情報および受信手段2からの緊急地震速報から、予測震度と余裕時間とを演算する。予測震度と余裕時間の演算方法については後述する。
【0027】
さらに本実施形態の地震警報装置1は、CPU、RAM、ROMなどを有して各デバイスの制御を行う制御手段13を備える。制御手段13は、地震情報取得手段12、計時手段10および操作スイッチ6、7と接続され、それぞれから制御手段に13に各情報が入力される。
【0028】
さらに本実施形態の地震警報装置1は、スピーカによりアラーム音などを音声で報知する音声手段16と、発光素子が並んで配置されたカウントダウンLED14と、前述した表示パネル3と、表示パネル3を照明する照明LED15とを備える。
制御手段13は、音声手段16、カウントダウンLED14、照明手段15および表示パネル3と接続され、それぞれの制御を行う。カウントダウンLED14、照明LED15および表示パネル3の詳細な構成については後述する。また、制御手段13による音声手段16、カウントダウンLED14、照明LED15および表示パネル3の制御方法についても後述する。
【0029】
図4では、地震情報取得手段12と制御手段13のそれぞれが、CPU、RAM、ROMを備えて別々に構成される例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、地震情報取得手段12と制御手段13とが同一のCPU、RAM、ROMにより構成されるとしても良い。
【0030】
次に、本実施形態の地震警報装置1のカウントダウンLED14の詳細な構成について説明する。図5は、カウントダウンLED14の構成を示す説明図である。図5に示すようにカウントダウンLED14は、表示ケース4の内側で表示パネル3の周囲に配置された異なる色の複数の発光素子(LED14a、14b、14c)から構成される。
図5に示す例では、各LED14a、14b、14cは、表示部3の周囲を60分割した位置にそれぞれ配置される。中央上部にLED14a(例えば赤色LED)を配置し、このLED14aを基準に時計周りにLED14c(例えば白色LED)を4つ配置した後、LED14b(例えば青色LED)を1つ配置するという順番で繰り返し配置する。
【0031】
また、赤色のLED14aと青色のLED14bとは、白色のLED14cに比べ発光面積が大きくなるように構成する。
また、各LED14a、14b、14cの点灯時は、発光光が表示ケース4を透過することで、表示ケース4の外部より各LEDの点灯を確認することができ、また各LEDの消灯時は、表示ケース4の外部よりLEDが見えないように、表示ケース4を形成する樹脂および塗料を構成する。これにより、各LED14a、14b、14cの点灯を際立たせ、視認性を向上させることができる。
【0032】
なお、各LEDは、視認性を高めるために異なる色を用いるのであって、上述したような赤色、青色、白色に限定するものではなく他の色であってもよい。
【0033】
次に、本実施形態の地震警報装置1の照明LED15の詳細な構成について説明する。図6は、照明LED15の構成を示す説明図である。図6に示すように地震警報装置1は、表示パネル3の周囲に配置され、矢印に示すように表示パネル3を前面側から照明する複数の照明LED15を備える。各照明LED15はそれぞれ、例えば、赤色、青色、緑色の複数のLED素子を備えており、各色のLED素子の発光度合いを電気的に制御することで様々な色の照明光を実現することができる。
【0034】
次に、本実施形態の地震警報装置1の表示パネル3の全体構成について図7を用いて説明する。前述したように表示パネル3は、例えば、一般に電子ペーパーとして知られる電気泳動表示素子を用いたディスプレイで構成される。図7に示すように、表示パネル3は、中央に位置するメイン表示部30と、メイン表示部30の上方に位置するステータス表示部32と、メイン表示部30の下方に位置するサブ表示部31とで構成される。
【0035】
メイン表示部30は、2桁の数字を表示する第1の数字表示部33および第2の数字表示部34を有する。メイン表示部30の詳細な構成については後述する。また、サブ表示部31は、2桁の数字を表示する第3の数字表示部35および第4の数字表示部36を有する。サブ表示部31の詳細な構成については後述する。
【0036】
ステータス表示部32は、受信手段2が受信する電波状況を段階的に表示するアンテナ
マーク39と、位置情報取得手段11であるGPS受信機が衛星の電波を受信したことを表示するGPSマーク40とを有する。またステータス表示部32は、後述する地震表示モードにおいて、第1の数字表示部33に表示されている2桁の数字が地震到達までの余裕時間であることを明示するためののこりマーク41と、第2の数字表示部34に表示されている2桁の数字が予測震度であることを明示するための震度マーク42とを有する。さらに目覚まし時計の機能が有効になっていることを明示するためのアラームマーク43を有する。
【0037】
次に、本実施形態の地震警報装置1の表示パネル3のメイン表示部30について説明する。図8は、メイン表示部30の構成を示す説明図である。前述したように、メイン表示部30は、それぞれ2桁の数字を表示する第1の数字表示部33および第2の数字表示部34を有する。
またメイン表示部30は、後述する通常表示モードにおいて、現在時刻が午前であることを示す第1のAMマーク46と、現在時刻が午後であることを示す第1のPMマーク47とを有する。さらにメイン表示部30は、通常表示モードにおいて、現在時刻の「時」と「分」との区切りを示す第1のコロンマーク48と、地震表示モードにおいて、第1の数字表示部33が示す数値の単位が秒であることを明示するための秒マーク49とを有する。
さらにメイン表示部30は、地震表示モードにおいて、予測震度が「震度5強」または「震度6強」の場合の「強」を示す強マーク50と、予測震度が「震度5弱」または「震度6弱」の場合の「弱」を示す弱マーク51と、を有する。
【0038】
ここで、第1の数字表示部33および第2の数字表示部34において1桁の数字を表示するセグメントの構成について説明する。図9は、第1の数字表示部33および第2の数字表示部34において1桁の数字を表示する数字部60の構成を示す説明図である。
図9に示すように、数字部60は、上横セグメント61aと中横セグメント61bと下横セグメント61cの3つの横セグメントを有する。また、数字部60は、上横セグメント61aの左端部近傍から中横セグメント61bの左端部近傍に位置する左上縦セグメント62aと、中横セグメント61bの左端部近傍から下横セグメント61cの左端部近傍に位置する左下縦セグメント62bを有する。
さらに、数字部60は、上横セグメント61aの右端部近傍から中横セグメント61bの右端部近傍に位置する右上縦セグメント62cと、中横セグメント61bの右端部近傍から下横セグメント61cの右端部近傍に位置する右下縦セグメント62dを有する。
【0039】
さらに数字部60は、上横セグメント61aの左端と左上縦セグメント62aの上端を連結する左上連結セグメント63aと、中横セグメント61bの左端と左上縦セグメント62aの下端と左下縦セグメント62bの上端とを連結する左中連結セグメント63bと、下横セグメント61cの左端と左下縦セグメント62aの下端を連結する左下連結セグメント63cと、を備える。
さらに数字部60は、上横セグメント61aの右端と右上縦セグメント62cの上端を連結する右上連結セグメント63dと、中横セグメント61bの右端と右上縦セグメント62aの下端と右下縦セグメント62bの上端とを連結する右中連結セグメント63eと、下横セグメント61cの右端と右下縦セグメント62aの下端を連結する右下連結セグメント63fと、を備える。
【0040】
また、図9に示すように、横セグメント61a、61c及び縦セグメント62a〜62dと、連結セグメント63a〜63fとの境界は丸みを帯びた形状に形成される。
【0041】
図10から図14は、数字部60で「0」から「9」のそれぞれの数字を表示する際の各セグメントの点灯例を示す説明図である。図10(a)は「0」の点灯例を示し、図1
0(b)は「1」の点灯例を示す。図11(a)は「2」の点灯例を示し、図11(b)は「3」の点灯例を示す。図12(a)は「4」の点灯例を示し、図12(b)は「5」の点灯例を示す。図13(a)は「6」の点灯例を示し、図13(b)は「7」の点灯例を示す。図14(a)は「8」の点灯例を示し、図14(b)は「9」の点灯例を示す。
【0042】
例えば数字部60で「0」を表示する場合は、図10(a)に示すように、上横セグメント61a、下横セグメント61c、左上縦セグメント62a、左下縦セグメント62b、右上縦セグメント62c、右下縦セグメント62d、左上連結セグメント63a、左中連結セグメント63b、左下連結セグメント63c、右上連結セグメント63d、右中連結セグメント63e及び右下連結セグメント63fを点灯する。
また例えば数字部60で「1」を表示する場合は、図10(b)に示すように、右上縦セグメント62c、右下縦セグメント62d、右上連結セグメント63d、右中連結セグメント63e及び右下連結セグメント63fを点灯する。
【0043】
このように本実施形態の地震警報装置1の第1の数字表示部33および第2の数字表示部34の数字部60は、横セグメント61a〜61cと縦セグメント62a〜62dとを連結する連結セグメント63a〜63fを有するとともに、横セグメント61a、61c及び縦セグメント62a〜62dと、連結セグメント63a〜63fとの境界が丸みを帯びて形成されることにより、横セグメント61a〜61cと縦セグメント62a〜62dとの連結部を滑らかに表すことができる。
これにより、本実施形態の地震警報装置1の第1の数字表示部33および第2の数字表示部34の数字部60は、一般的な7セグメントディスプレイと比較して、数字の視認性を向上させることが可能となる。
【0044】
次に、本実施形態の地震警報装置1の表示パネル3のサブ表示部31について説明する。図15は、サブ表示部31の構成を示す説明図である。前述したように、サブ表示部31は、それぞれ2桁の数字を表示する第3の数字表示部35および第4の数字表示部36を有する。
またサブ表示部31は、現在日付の「曜日」を3文字のアルファベットで表示するアルファベット部37と、地震表示モードにおいて、現在時刻が午前であることを示す第2のAMマーク83と、現在時刻が午後であることを示す第2のPMマーク84と、現在時刻の「時」と「分」の区切りを示す第2のコロンマーク85とを有する。さらにサブ表示部31は、通常表示モードにおいて、第3の数字表示部35が示す数値が「月」であることを明示するための月マーク86と、第4の数字表示部36が示す数値が「日」であることを明示するための日マーク87と、を有する。
【0045】
[動作の説明:図16〜図21]
次に、本実施形態の地震警報装置1の動作について図16〜図21を用いて説明する。図16および図17は、本実施形態の地震警報装置1の動作を示すフローチャートである。
【0046】
地震警報装置1は、緊急地震速報を受信しない状態(通常状態)においては、通常表示モードで動作する(ステップ1)。図18は通常表示モードにおける地震警報装置1の状態を示す説明図である。図18に示すように、通常表示モードにおいて、表示パネル3で一般の時計のように現在時刻、現在日付などの表示を行う。通常表示モードにおける表示パネル3の状態については後述する。
また通常表示モードにおいては、図18の矢印(破線)に示すように、照明LED15で表示パネル3を照明する。このとき照明LED15は、例えば、赤色、青色、緑色のLED素子を全て点灯して、白色の照明光で表示パネル3を照明する。さらに通常表示モードにおいては、カウントダウンLED14は消灯した状態である。
【0047】
図19は通常表示モードにおける表示パネル3の状態を示す説明図である。通常表示モードにおいて図19に示すように、第1の数字表示部33で現在時刻の「時」を示し、第2の数字表示部34で現在時刻の「分」を示す。また、現在時刻に合わせて、第1のAMマーク46または第1のPMマーク47を点灯するとともに(図19に示す例では第1のPMマーク47を点灯)、第1のコロンマークを点灯する。
また通常表示モードにおいて図19に示すように、第3の数字表示部35で現在日付の「月」を示し、第4の数字表示部36で現在日付の「日」を示し、月マーク86及び日マーク87を点灯する。さらにアルファベット部37で現在日付の「曜日」を示す。
このように、表示パネル3により、通常表示モードにおいて現在時刻および現在日付を表示する。
【0048】
さらに通常表示モードにおいて、電池マーク38で電池の残量を示し、アンテナマーク39により、受信手段2が受信する電波状況を示す。さらに、GPSマーク40により、位置情報取得手段11であるGPS受信機が衛星の電波を受信したかどうかを示す。また、本実施形態の地震警報装置1は、目覚まし時計の機能を有しており、アラームマーク43により、時計の目覚まし機能が有効になっているかどうかを示す。
【0049】
本実施形態の地震警報装置1は、通常表示モードにおいて緊急地震速報を受信したか否かを判断する(ステップ2)。この緊急地震速報には、少なくとも、地震発生時刻、地震規模(マグニチュード)、地震発生位置(緯度、経度、深さ)が含まれる。ステップ2において緊急地震速報を受信していないと判断した場合ステップ1に戻る。
【0050】
ステップ2において緊急地震速報の受信を判断した場合、地震情報取得手段12は、受信手段2から緊急地震速報を取得し、位置情報取得手段11から位置情報を取得し、計時手段10から現在時刻を取得し記憶する(ステップ3)。
【0051】
その後、地震情報取得手段12は、ステップ3で取得した情報から、現在位置における予測震度と主要動到達までの余裕時間をと演算する(ステップ4)。まず、現在位置における予測震度の演算方法について説明する。緊急地震速報に含まれる地震発生位置(緯度、経度、深さ)と、位置情報取得手段11から取得した現在の位置情報とから、地震の発生位置と現在位置の間の距離Lを算出する。その後、地震規模(マグニチュード)と、算出した距離Lによる距離減衰率と、その地域に固有の地盤増幅率とを演算することにより、現在位置における予測震度を求める。
次に、主要動到達までの余裕時間の演算方法について説明する。地震の主要動(S波)の伝搬速度Vsは既知(約3.5km/秒)であるので、地震の発生位置から現在位置までのS波の伝搬時間Tsは、以下の式(1)で算出することができる。
Ts=Vs/L・・・(1)
伝搬時間Tsが算出できれば、緊急地震速報に含まれる地震発生時刻t0と、計時手段10から取得した現在時刻tとを用いて、主要動到達までの余裕時間Tを、以下の式(2)より算出することができる。
T=(t0+Ts)−t・・・(2)
【0052】
地震警報装置1は、ステップ4で予測震度および余裕時間を演算した後、地震表示モードで動作する。図20は地震表示モードにおける地震警報装置1の状態を示す説明図である。制御手段13は、地震表示モードにおいて、まず、図20の矢印(破線)に示すように、ステップ4で算出した予測震度に応じた色により、照明LED15で表示パネル3を照明する(ステップ5)。
例えば、赤色および緑色のLED素子の光の度合いを電気的に制御することにより、予測震度が震度3以下の場合は緑色、震度4以上震度5強未満の場合はオレンジ色、震度5
強以上の場合は赤色の照明光で、表示パネル3を照明する。
【0053】
このように本実施形態の地震警報装置1は、地震表示モードにおいて、予測震度と余裕時間とを表示する表示パネル3を、予測震度に応じた色の照明光で照らす。これにより、文字のみで情報を表示する従来技術と比較して視認性が高くなり、予測震度を瞬時に把握し、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。また、大きい予測震度では赤色の照明光で表示パネル3を照明し、小さい予測震度では緑色の照明光で表示パネル3を照明することにより、予測震度をより早く把握し、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。
【0054】
その後、制御手段13は、ステップ4で算出した予測震度および余裕時間を表示パネル3により表示する(ステップ6)。
図21は地震表示モードにおける表示パネル3の状態を示す説明図である。地震表示モードにおいて図21に示すように、第1の数字表示部33で主要動到達までの余裕時間を示し、第2の数字表示部34で予測震度を示す。また、秒マーク49を点灯するとともに、予測震度に応じて強マーク50、弱マーク51を点灯する(図21に示す例では弱マーク51を点灯)。
【0055】
また通常表示モードにおいて図21に示すように、現在時刻に応じて、2のAMマーク83または第2のPMマーク84を点灯する(図21に示す例では第2のAMマーク83を点灯)。また、第3の数字表示部35で現在時刻の「時」を示し、第4の数字表示部36で現在時刻の「分」を示し、第2のコロンマーク85を点灯する。さらにアルファベット部37で現在時刻の「秒」を示す。
さらに、のこりマーク41と震度マーク42を点灯し、電池マーク38で電池の残量を示す。このように、表示パネル3により、地震表示モードにおいて、予測震度および余裕時間と、現在時刻を表示する。余裕時間は時間の経過に応じてカウントダウン表示する。
【0056】
このように、本実施形態の地震警報装置1は、表示パネル3の同じ領域を切り替えて、現在時刻と地震情報とを表示する。これにより、表示パネル3の表示領域を有効に利用して、現在時刻および地震情報をそれぞれ視認性の高い大きな文字で表示することが可能となる。よって本実施形態の地震警報装置1では、地震情報を瞬時に把握して、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。
【0057】
また、本実施形態の地震警報装置1は、地震表示モードにおいて、左側に位置する第1の数字表示部33で余裕時間を表示し、右側に位置する第2の数字表示部34で予測震度を表示する。これにより、第1の数字表示部33と第2の数字表示部34との間に広い領域を設けることなく、強マーク50と弱マーク51とを視認性の高い大きな表示で設けることができる。これにより、地震情報を瞬時に把握して、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。
【0058】
その後、制御手段13は、ステップ4で算出した余裕時間に応じた数のカウントダウンLED14を点灯させる(ステップ7)。具体的には、表示パネル3の周囲に配置されたLED14a、14b、14cのうち、中央上部に配置されたLED14aと、LED14aから時計周りに余裕時間の秒数のLED14b、14cを点灯する。例えば、余裕時間が23秒である場合、図20に示すように、LED14aと、LED14aから時計周りに23個のLED14b、14cを点灯する。
【0059】
このように、本実施形態の地震警報装置1は、並んで配置された複数の発光素子(LED)からなるカウントダウンLED14を備え、地震表示モードにおいて、主要動の到達までの時間に応じた数のカウントダウンLED14を点灯させて余裕時間をカウントダウ
ンして示す。これにより、人間に時計の文字盤を連想させ、文字のみで情報を表示する従来技術と比較して視認性が高くなり、余裕時間を瞬時に把握し、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。
【0060】
なお、図20では、余裕時間の1秒を1個のLED14を点灯して示す例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、余裕時間の2秒を1個のLED14を点灯して示す、または、余裕時間の1秒を2個のLED14を点灯して示すとしてもよい。また、余裕時間に応じて点灯するLED14の数を、操作スイッチ6、7等を用いて設定可能としてもよい。
【0061】
その後、制御手段13は、音声手段16により予測震度および余裕時間の音声アナウンスを開始する(ステップ8)。本実施形態の地震警報装置1では、予測震度と余裕時間に応じた音声アナウンスを行う。以下に、予測震度と余裕時間に応じて6種類の音声アナウンスのパターンを有する例について説明する。
【0062】
まず、予測震度が3以上で、初期の余裕時間が1分5秒以上の場合(パターン1)について説明する。表1は、パターン1の場合のアナウンスの時およびアナウンス音の内容の例を示す。
まず、初回の音声アナウンスの開始時にサイレン音を発する。サイレン音を発した後、「緊急地震速報です。震度○の地震が来ます。1分前からアナウンスを開始します。」とアナウンスする。その後、余裕時間が1分に達した時点で、「1分後に地震が来ます。」とアナウンスし、以降10秒おきに「○秒後に地震が来ます。」とアナウンスし、余裕時間が5秒に達した時点で、「揺れに備えて下さい。」とアナウンスする。余裕時間が0秒に達した時点で、「落ち着いて行動して下さい。」とアナウンスする。
【0063】
【表1】

【0064】
次に、予測震度が3未満で、初期の余裕時間が1分5秒以上の場合(パターン2)について説明する。表2は、パターン2の場合のアナウンスの時およびアナウンス音の内容の例を示す。
まず、初回の音声アナウンスの開始時にサイレン音を発する。サイレン音を発した後、「緊急地震速報です。地震が来ます。1分前からアナウンスを開始します。」とアナウンスする。その後、余裕時間が1分に達した時点で、「1分後に地震が来ます。」とアナウンスし、以降10秒おきに「○秒後に地震が来ます。」とアナウンスし、余裕時間が5秒に達した時点で、「揺れに備えて下さい。」とアナウンスする。余裕時間が0秒に達した時点で、「落ち着いて行動して下さい。」とアナウンスする。
【0065】
【表2】

【0066】
次に、予測震度が3以上で、初期の余裕時間が10秒以上、1分5秒未満の場合(パターン3)について説明する。表3は、パターン3の場合のアナウンスの時およびアナウンス音の内容の例を示す。
まず、初回の音声アナウンスの開始時にサイレン音を発する。サイレン音を発した後、「緊急地震速報です。震度○の地震が来ます。」とアナウンスする。その後、余裕時間が30秒に達した時点で、「30秒後に地震が来ます。」とアナウンスし、以降10秒おきに「○秒後に地震が来ます。」とアナウンスし、余裕時間が5秒に達した時点で、「揺れに備えて下さい。」とアナウンスする。余裕時間が0秒に達した時点で、「落ち着いて行動して下さい。」とアナウンスする。
【0067】
【表3】

【0068】
次に、予測震度が3未満で、初期の余裕時間が10秒以上、1分5秒未満の場合(パターン4)について説明する。表4は、パターン4の場合のアナウンスの時およびアナウンス音の内容の例を示す。
まず、初回の音声アナウンスの開始時にサイレン音を発する。サイレン音を発した後、「緊急地震速報です。地震が来ます。」とアナウンスする。その後、余裕時間が30秒に達した時点で、「30秒後に地震が来ます。」とアナウンスし、以降10秒おきに「○秒後に地震が来ます。」とアナウンスし、余裕時間が5秒に達した時点で、「揺れに備えて下さい。」とアナウンスする。余裕時間が0秒に達した時点で、「落ち着いて行動して下さい。」とアナウンスする。
【0069】
【表4】

【0070】
次に、初期の余裕時間が2秒以上10秒未満の場合の場合(パターン5)について説明する。表5は、パターン5の場合のアナウンスの時およびアナウンス音の内容の例を示す。
まず、初回の音声アナウンスの開始時にサイレン音を発する。サイレン音を発した後、「まもなく地震が来ます。揺れに備えて下さい。」とアナウンスし、余裕時間が0秒に達した時点で、「落ち着いて行動して下さい。」とアナウンスする。
【0071】
【表5】

【0072】
次に、初期の余裕時間が2秒未満の場合(パターン6)について説明する。表6は、パターン6の場合のアナウンスの時およびアナウンス音の内容の例を示す。
まず、初回の音声アナウンスの開始時にサイレン音を発する。サイレン音を発した後、「地震が発生しています。落ち着いて行動して下さい。」とアナウンスする。また、このパターン6については、主要動の予想到達時間を既に10秒以上経過している場合は、音声アナウンスを行わない。
【0073】
【表6】

【0074】
このように、本実施形態の地震警報装置1では、予測震度と余裕時間に応じた内容の音声アナウンスを行う。これにより、混乱を巻き起こすことなく、人々に的確な避難行動を取るよう促すことができる。
【0075】
音声アナウンスの開始後、余裕時間が0秒に達したかどうかチェックする(ステップ9)。余裕時間が0秒に達した場合には地震表示モードを終了し、ステップ1へ移り通常表示モードとなる。
余裕時間が0秒に達していない場合は、ステップ10へ移る。ステップ10で1秒待ちした後、ステップ11へ移る。
【0076】
ステップ11では、余裕時間を1秒減らし、ステップ6へ移る。ステップ6からは、新たな余裕時間を用いて、再度、ステップ6の地震表示、ステップ7のカウントダウンLEDの表示、ステップ8の音声アナウンスを行う。その後、再度ステップ9からステップ11を行う。ステップ9で余裕時間が0秒に達したことが判定されるまで、このようにステップ6からステップ11を繰り返す。
【0077】
上述した実施形態では、緊急地震速報を受信し、受信した緊急地震速報と、現在位置の位置情報と、現在時刻の情報とから予測震度および主要動到達までの余裕時間を演算し、演算した予測震度および余裕時間を表示する例を示した。しかし本発明の地震警報装置はこれに限定されるものではなく、例えば、当該地震警報装置とは別の装置で予測震度および主要動到達までの余裕時間の演算を行い、当該地震警報装置は、他の装置で演算された予測震度および余裕時間を受信し、受信した予測震度および余裕時間を表示するとしてもよい。
【0078】
本発明の地震警報装置は、表示パネルの同じ領域を切り替えて、現在時刻と地震情報とを表示する。これにより、表示パネルの表示領域を有効に利用して、現在時刻および地震情報をそれぞれ視認性の高い大きな文字で表示することが可能となる。よって本発明の地震警報装置では、地震情報を瞬時に把握して、揺れの発生に備えた行動を早く起こすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本実施形態の地震警報装置の正面図である。
【図2】本実施形態の地震警報装置の上面図である。
【図3】本実施形態の地震警報装置の側面図である。
【図4】本実施形態の地震警報装置のブロック図である。
【図5】本実施形態の地震警報装置のカウントダウンLEDの構成を示す説明図である。
【図6】本実施形態の地震警報装置の照明LEDの構成を示す説明図である。
【図7】本実施形態の地震警報装置の表示パネルの構成を示す説明図である。
【図8】本実施形態の地震警報装置のメイン表示部の構成を示す説明図である。
【図9】本実施形態の地震警報装置の数字部の構成を示す説明図である。
【図10】本実施形態の地震警報装置の数字部の点灯例を示す説明図である。
【図11】本実施形態の地震警報装置の数字部の点灯例を示す説明図である。
【図12】本実施形態の地震警報装置の数字部の点灯例を示す説明図である。
【図13】本実施形態の地震警報装置の数字部の点灯例を示す説明図である。
【図14】本実施形態の地震警報装置の数字部の点灯例を示す説明図である。
【図15】本実施形態の地震警報装置のサブ表示部の構成を示す説明図である。
【図16】本実施形態の地震警報装置の動作を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態の地震警報装置の動作を示すフローチャートである。
【図18】本実施形態の地震警報装置の通常表示モードの状態を示す説明図である。
【図19】本実施形態の地震警報装置の表示パネルの通常表示モードの状態を示す説明図である。
【図20】本実施形態の地震警報装置の地震表示モードの状態を示す説明図である。
【図21】本実施形態の地震警報装置の表示パネルの地震表示モードの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0080】
1 地震警報装置
2 受信手段
2a アンテナ
3 表示パネル
4 表示ケース
5 土台部
6、7 操作スイッチ
10 計時手段
11 位置情報取得手段
12 地震情報取得手段
13 制御手段
14、14a、14b、14c カウントダウンLED
15 照明LED
16 音声手段
30 メイン表示部
31 サブ表示部
32 ステータス表示部
33 第1の数字表示部
34 第2の数字表示部
35 第3の数字表示部
36 第4の数字表示部
50 強マーク
51 弱マーク
60 数字部
61a〜61b 横セグメント
62a〜62d 縦セグメント
63a〜63f 連結セグメント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在時刻を計時する計時手段と、
地震の予測震度と、主要動の到達までの余裕時間とを取得する地震情報取得手段と、
少なくとも2桁の数字を表示する第1および第2の数字表示部を有する表示パネルと、
前記表示パネルを制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
通常表示モードにおいて、前記第1の数字表示部で現在時刻の「時」を表示するとともに、前記第2の数字表示部で現在時刻の「分」を表示し、
地震表示モードにおいて、前記第1および第2の数字表示部のどちらか一方で前記予測震度を表示するとともに、他方で前記余裕時間を表示する
ことを特徴とする地震警報装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記地震表示モードにおいて、前記第1の数字表示部で前記余裕時間を表示するとともに、前記第2の数字表示部で前記予測震度を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の地震警報装置。
【請求項3】
前記表示パネルは、少なくとも2桁の数字を表示する第3および第4の数字表示部を有し、
前記制御手段は、前記地震表示モードにおいて、前記第3の数字表示部で現在時刻の「時」を表示するとともに、前記第4の数字表示部で現在時刻の「分」を表示する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の地震警報装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記通常表示モードにおいて、前記第3の数字表示部で現在日付の「月」を表示するとともに、前記第4の数字表示部で現在日付の「日」を表示する
ことを特徴とする請求項3に記載の地震警報装置。
【請求項5】
前記表示パネルは、電気泳動表示素子を用いて構成された
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の地震警報装置。
【請求項6】
前記各数字表示部で、1桁の数字を表示する数字部は、
略同じ長さを有し、略平行に配置された3つの横セグメントと、
隣り合う前記横セグメントの端部どうしを繋ぐように配置された4つの縦セグメントと、
前記横セグメントと前記縦セグメントの連結部に配置された6つの連結セグメントと、を有する
ことを特徴とする請求項5に記載の地震警報装置。
【請求項7】
前記横セグメント及び前記縦セグメントと、前記連結セグメントとの境界は、丸みを帯びて形成された
ことを特徴とする請求項6に記載の地震警報装置。
【請求項8】
音声手段を備え、
前記制御手段は、前記地震表示モードにおいて、前記予測震度と前記余裕時間の少なくも一方を、前記音声手段により通知する
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の地震警報装置。
【請求項9】
当該地震警報装置の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
地震の発生時刻、発生位置および規模の情報を含む緊急地震速報を受信する受信手段と、を備え、
前記地震情報取得手段は、前記位置情報と前記緊急地震速報と現在時刻とから、前記予測震度と前記余裕時間とを演算する
こと特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の地震警報装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2009−270948(P2009−270948A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−121903(P2008−121903)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【Fターム(参考)】