説明

基板アライメント装置

【課題】低コストで適切なアライメント作用を確実に得ることができる基板アライメント装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る基板アライメント装置10は、基板Wを支持する支持面15と、支持面15に設けられた位置決め用の基準ピン11と、基準ピン11と協働して基板Wをアライメントする可動ピン12と、基準ピン11及び可動ピン12を昇降自在に支持するベースプレート13と、ベースプレート13に対して基準ピン11及び可動ピン12を同時に昇降させる昇降板17と、ベースプレート13に対して可動ピン12が所定以上上昇したときに可動ピン12を基準ピン11に向けて傾動させる傾動機構(19,12d)とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置決め用の基準ピン及びこの基準ピンと協働して支持面上で基板をアライメントする可動ピンとを備えた基板アライメント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、成膜処理やエッチング処理等の各種真空処理装置において、ガラス基板や半導体基板を所定位置に位置決め(アライメント)するために基板アライメント装置が用いられている。例えば下記特許文献1には、図4に示す基板アライメント装置が開示されている。
【0003】
図4は、従来の基板アライメント装置50の構成を示す概略側断面図であり、Aは基板Wを支持する前の状態を示し、Bは基板Wを支持した後の状態を示している。従来の基板アライメント装置50は、基板Wが載置される載置台51と、この載置台51の上に設置された複数の支持部材52を備えている。支持部材52は、略L字形状で、載置台51の上に回動自在に取り付けられ、基板Wの周縁を支持する支持面53と、この支持面53の外周側に位置するガイド面54を有している。55は、支持部材51の所定以上の回動を規制するためのストッパである。
【0004】
この基板アライメント装置50においては、載置台51に形成された貫通孔56を通って、図示しない基板搬送用ハンドとの間で基板Wの受け渡しを行うためのリフターピン57が昇降自在に設置されている。そして、この載置台51上に基板Wを載置する際、支持部材52は外方側へ回動した姿勢にあり、この状態においてリフターピン57が上昇して基板Wを上記ハンドから受け取る。次に、図4Aに示すようにリフターピン57が下降することで基板Wが支持部材52に接触し、更に図4Bに示すように、基板Wの自重によって支持部材52が内方側へ回動する。これにより、基板Wは、ガイド面54による姿勢矯正作用を受けながら支持面53上に導かれ、載置台51に対して所期のアライメント位置に位置決めされる。
【0005】
【特許文献1】特開2000−353653号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来の基板アライメント装置50においては、支持部材52の設置位置や設置間隔によって対象基板の大きさが決定されてしまうので、基板サイズが僅かでも変更されると適切なアライメント作用が得られなくなるという問題がある。
【0007】
また、所期のアライメント位置へ精度よく基板を位置決めするためには、支持部材52の形状管理を厳しくし、かつ設置精度を高める必要があり、これによりアライメント装置の製造コストが増大するという問題がある。
【0008】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、低コストで適切なアライメント作用を確実に得ることができる基板アライメント装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以上の課題を解決するに当たり、本発明の基板アライメント装置は、基板を支持する支持面と、前記支持面に設けられた位置決め用の基準ピンと、前記支持面に設けられ前記基準ピンと協働して前記支持面上で前記基板をアライメントする可動ピンと、前記基準ピン及び前記可動ピンを昇降自在に支持するベースプレートと、前記ベースプレートに対して前記基準ピン及び前記可動ピンを同時に昇降させる昇降機構と、前記ベースプレートに対して前記可動ピンが所定以上上昇したときに前記可動ピンを前記基準ピンに向けて傾動させる傾動機構と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
本発明の基板アライメント装置は、上記昇降機構と傾動機構の作用によって可動ピンを傾動させて、支持面上に支持された基板を基準ピン側に押動し、可動ピンと基準ピンとの間で基板を所期のアライメント位置に位置決めするようにしている。これにより、基板の大きさに制限されることなく、基板の適切なアライメント作用を確保することが可能となる。
【0011】
また、可動ピンの傾動動作で基板を適切なアライメント位置へ案内する構成であるので、基準ピンや可動ピンに厳密な形状管理は不要となり、低コストでアライメント機構を構築することができる。
【0012】
更に、上記傾動機構は、昇降機構による可動ピンと基準ピンの昇降動作に関連して動作するため、装置構成の複雑化を回避できる。具体的に本発明では、上記昇降機構は、基準ピンと可動ピンを、それらの下端部に接触して支持面よりも突出する高さにリフトする昇降板を含んでなり、上記傾動機構は、ベースプレートに設けられた係合部と、可動ピンの周囲に設けられその径方向に突出する突出部とを有し、これら係合部と突出部との係合作用によって可動ピンを昇降板上で傾動させる。係合部は、好ましくは弾性材料で構成される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の基板アライメント装置によれば、基板の大きさに制限されることなく、基板の適切なアライメント作用を確保することができるとともに、低コストでアライメント機構を構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明の実施形態による基板アライメント装置10の平面図であり、Aは基板載置前の状態を示し、Bは基板載置後の状態を示している。また図2及び図3は、本実施形態の基板アライメント装置10による一連の動作を説明する各工程の側断面図である。
【0016】
本実施形態の基板アライメント装置10は、複数本の基準ピン11と、複数本の可動ピン12と、これら基準ピン11及び可動ピン12を昇降自在に支持するベースプレート13を備えている。基板アライメント装置10は、例えば、プラズマCVD装置の成膜室に設置された基板支持装置として構成されている。
【0017】
基準ピン11及び可動ピン12は図示の例ではそれぞれ4本ずつ設けられており、これら基準ピン11及び可動ピン12によってガラス基板等の矩形状の基板Wを所定のアライメント位置に位置決めする機能を有している。すなわち、図1Bに示すように、4本の基準ピン11のうち2本は基板Wの一方の長辺側縁部に沿って配置され、残りの2本は基板Wの一方の短辺側縁部に沿って配置されている。また、4本の可動ピン12のうち2本は基板Wの他方の長辺側縁部に沿って配置され、残りの2本は基板Wの他方の短辺側縁部に沿って配置されている。また、ベースプレート13は、抵抗加熱源等の加熱源を内蔵したヒーターとして機能するように構成され、その上面は、基板Wが載置される載置面とされている。
【0018】
図2Aは図1Aにおける[2]−[2]線方向断面図である。基準ピン11及び可動ピン12は、それぞれ筒状のガイド部材14A,14Bの内部に収容されている。ガイド部材14A,14Bは、上端部が開口し下端部が閉塞する円筒形状を有し、ベースプレート13に対して直交する方向(図中上下方向)に摺動自在に取り付けられている。ガイド部材14A,14Bが挿通されるベースプレート13の貫通孔には、ガイド部材14A,14Bの外周面を支持しその軸方向への移動を案内する環状支持部材(軸受部材)16が取り付けられている。
【0019】
ガイド部材14A,14Bの上端部には、その径外方に突出するフランジ部が設けられており、このフランジ部の上面側が、基板Wの周縁下面を支持する支持面15として構成されている。
【0020】
基準ピン11は、ガイド部材14Aの軸芯に沿って延びる軸部11aを有し、ガイド部材14Aの閉塞端中心部に挿通されている。軸部11aの上端部は支持面15よりも上方に若干突出した状態から更に突出可能な本体部11bを構成している。可動ピン12も同様に、ガイド部材14Bに沿って延びる軸部12aを有し、ガイド部材14Bの閉塞端中心部に挿通されている。軸部12bの上端部は支持面15よりも上方に突出可能な本体部12bを構成している。なお、基準ピンの本体部11bは円柱形状に形成されており、可動ピンの本体部12bはほぼ円錐台形状に形成されているが、これらの形状は特に制限されない。
【0021】
基準ピン11及び可動ピン12のそれぞれは、ガイド部材14A,14Bのそれぞれの内周面に設けられた肩部24A,24Bに支持されている。昇降板17は駆動シリンダ18の駆動ロッド18aに接続されている。この駆動シリンダ18は、図2Aに示す下降位置と図3Dに示す上昇位置との間にわたって昇降板17をリフトし、基準ピン11及び可動ピン12(本体部11b,12b)を同時に支持面15よりも上方へ突出させる。なお、図2Aの状態において、基準ピン11及び可動ピン12のそれぞれの下端部11c,12cと昇降板17との間には若干の隙間が形成されている。これら昇降板17及び駆動シリンダ18によって、本発明の「昇降機構」が構成される。
【0022】
基準ピン11及び可動ピン12にはそれぞれ、これらの軸部11a,12aにその径方向に突出する突出部11d、12dがそれぞれ設けられている。突出部11d、12dは、ガイド部材14A,14Bの閉塞端(下端)と昇降板17との間の軸部11a,12aの所定位置に一体的に設けられている。突出部11d,12dは、図2Bに示すように昇降板17のリフト時、支持面15に対する基準ピン本体部11b及び可動ピン本体部12bの突出高さをそれぞれ規定するためのもので、それぞれ同一高さ位置に設けられている。なお、本実施形態の突出部11d,12dは、軸部11a,12aの所定位置に取り付けられた円板状部材で構成されているが、これら突出部を軸部と一体形成することも可能である。
【0023】
次に、本実施形態の基板アライメント装置10は、ベースプレート13に対して可動ピン12が所定以上上昇したときに、可動ピン12を基準ピン11に向けて傾斜させる傾動機構を備えている。上記傾動機構は、ベースプレート13の下面に取り付けられた係合部19と、可動ピン12の突出部12dと、この可動ピン12をベースプレート13に対して昇降させる昇降板17とを含んでなり、昇降板17による可動ピン12の上昇時に、係合部19と突出部12dとの係合作用によって、可動ピン12を昇降板17上で傾動させる。
【0024】
係合部19は、所期の方向に可動ピン12を傾動させることができる位置に設けられている。具体的に本実施形態では、図1Bを参照して、基板Wの短辺側縁部に沿って配置される可動ピン12は、対向する短辺側の基準ピン11に向けて傾動され、基板Wの長辺側縁部に沿って配置される可動ピン12は、対向する長辺側の基準ピン11に向けて傾動される。このように可動ピン12をその基板Wを挟んで対向する基準ピン11側に傾動させるべく、係合部19と突出部12dとの係合位置は、可動ピン12と基準ピン11との間に設置されている。
【0025】
図3Dは図1Bにおける[3]−[3]線方向断面図である。可動ピン12は、図3Dに示すように、その傾動動作によって支持面15上で基板Wを基準ピン11と協働して位置決めする。このとき、可動ピン12の傾動動作によって基板Wに過大なストレスを与えないようにするため、係合部19は弾性材料で構成されるのが好ましい。本実施形態では、係合部19を板バネ材料で構成しているが、これに限らず、コイルバネ等で構成してもよい。
【0026】
可動ピン12の傾動動作は、その下端部12cと昇降板17との接点部位を起点として行われる。このとき、可動ピン12を収容するガイド部材14Bは傾動せず、ベースプレート13に対して直交状態を保っている。すなわち、ガイド部材14Bの閉塞端の挿通穴は、可動ピン12の傾動動作が可能な程度に軸部12aの軸径よりも大きな径で形成されている。なお、ガイド部材14Bの内径についても同様に、可動ピン12の傾動動作が可能な程度に本体部12bとの間に一定のクリアランスが形成される大きさとされている。
【0027】
一方、基準ピン11を収容するガイド部材14Aの内径については、基準ピン11がガイド部材14Aに対して傾動しない程度に本体部11bの外径と略同一とされている。
【0028】
また、本実施形態のアライメント装置10は、昇降板17の上昇時、基準ピン11の突出部11dの上面とベースプレート13の下面との間で弾性変形可能な弾性部材20を有している。この弾性部材20は、突出部11dの上面に設置されているが、ベースプレート13の下面側に設置してもよい。弾性部材20は、基準ピン11を図3Dに示す状態から図2Aに示した初期位置へ移動させる際に、その弾性力で、基準ピン本体部11bをガイド部材14Aの内部に引き戻し、基準ピン11の円滑な下降動作を確保するために設けられている。
【0029】
次に、以上のように構成される本実施形態の基板アライメント装置10の動作について説明する。
【0030】
基板Wの載置前においては、図2Aに示すように昇降板17は最下降位置にある。このとき、可動ピン12は支持面15から上方へ突出することはないが、基準ピン11は、基板Wを載置した際に基板Wの位置ずれを防止するため、若干(例えば0.4mm)、支持面15から突出している。また、ガイド部材14A,14Bはその上端部がベースプレート13に係止されて支持された状態にあり、支持面15がベースプレート13の上面と同一の平面内に位置する高さとされている。
【0031】
この状態において、図示しない基板搬送用ハンドを介して基板Wがベースプレート13の直上方位置へ搬送されると、図2Bに示すように、駆動シリンダ18の駆動により昇降板17が上方へリフトされ、基準ピン11及び可動ピン12がガイド部材14A,14Bに対して相対移動し、突出部11d,12dがガイド部材14A,14Bの下端に当接する。これにより、基準ピン11及び可動ピン12が支持面15から上方へ突出する。
【0032】
続いて、昇降板17は更に上方へリフトされ、図3Cに示すように、突出部11d,12dを介してガイド部材14A,14Bをベースプレート13に対して上方へ相対移動させる。この昇降板17の上昇過程において、基板Wが上記ハンドから支持面15上に移載される。この状態では、多くの場合、支持面15における基準ピン11から離れた位置に基板Wが載置されるため、この後に基板Wのアライメント工程が行われる。
【0033】
基板Wのアライメント工程は、図3Dに示すように昇降板17を更に上昇させることにより、ベースプレート13の下面に設置した係合部19と可動ピン12の突出部12dとを係合させる。これら係合部19と突出部12dとの係合作用により、昇降板17上の可動ピン12は基準ピン11側へ傾動する。この可動ピン12の傾動動作により、支持面15上の基板Wが基準ピン11側へ押動され、基準ピン11と当接した後はこれら基準ピン11と可動ピン11との間に挟持されて位置決めされる(図1B)。
【0034】
以上のようにして、基板Wのアライメント処理が行われる。その後、昇降機構は図2Aの状態に戻り、基板Wをベースプレート13上にてアライメントされた位置に置かれる。この状態において、基板Wは成膜面(上面)に所定のプラズマCVDによる成膜処理が行われる。このとき、ベースプレート13はヒーターとして機能し、基板Wを所定温度に加熱する。成膜後、昇降機構は図3Dに示した状態に移動した後、支持面15から図示しない基板搬送用ハンドへ基板Wが移載される。
【0035】
上述した本実施形態の基板アライメント装置10によれば、昇降機構と傾動機構の作用によって可動ピン12を傾動させて、支持面15上に支持された基板Wを基準ピン11側に押動し、可動ピン12と基準ピン11との間で基板を所期のアライメント位置に位置決めするようにしているので、基板Wの大きさに制限されることなく、基板の適切なアライメント作用を確保することが可能となる。
【0036】
特に、傾動機構を構成する係合部19が弾性材料である板バネで構成されていることから、例えばサイズがやや大きい基板をアライメントする場合でも、係合部19の弾性変形によって可動ピン12の傾動量を適切に調整することが可能となり、基板に与えるストレスを緩和することができる。
【0037】
また、基準ピン11側にも弾性部材20を設けているので、可動ピン12の傾動動作によって基板Wが当該基準ピン11側へ押圧された状態においても、弾性部材20の弾性力を利用して、ガイド部材14Aに対する基準ピン11の適正な下降移動を確保することができる。
【0038】
また、本実施形態によれば、可動ピン12の傾動動作で基板Wを適切なアライメント位置へ案内する構成であるので、基準ピン11や可動ピン12に厳密な形状管理は不要となり、低コストでアライメント機構を構築することができる。更に、上記傾動機構は、昇降機構による可動ピン12と基準ピン11の昇降動作に関連して動作するため、装置構成の複雑化を回避することができる。
【0039】
以上、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0040】
例えば以上の実施形態では、アライメント対象である基板Wとして、矩形状の基板を例に挙げて説明したが、半導体ウエハ等の略円形の基板に対しても本発明は適用可能である。なお、基準ピン11及び可動ピン12の設置本数及び設置部位は上記の例に限定されず、基板の形状、大きさに応じて適宜変更することが可能である。なお、適宜のガイド面等が存在する場合には、基準ピン及び可動ピンは少なくとも1本ずつあればよい。
【0041】
また、以上の実施形態では、基板Wを支持する支持面15を、基準ピン11及び可動ピン12を収容するガイド部材14A,14Bの上端面で形成したが、これに限らず、当該支持面を単一の連続した平面で形成してもよい。
【0042】
更に、本発明に係る基板アライメント装置10は、プラズマCVD装置の基板支持装置として構成される例に限らず、成膜やエッチング等の他の真空処理装置は勿論、真空処理以外の基板処理装置用のアライメント装置に対しても、本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態による基板アライメント装置の構成を示す平面図であり、Aは基板載置前、Bは基板載置後の状態を示している。
【図2】本発明の実施形態による基板アライメント装置の動作を説明する各工程の側断面図である。
【図3】本発明の実施形態による基板アライメント装置の動作を説明する各工程の側断面図である。
【図4】従来の基板アライメント装置の概略構成図である。
【符号の説明】
【0044】
10 アライメント装置
11 基準ピン
11d 突出部
12 可動ピン
12d 突出部
13 ベースプレート
14A,14B ガイド部材
15 支持面
17 昇降板
18 駆動シリンダ
19 係合部
20 弾性部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を支持する支持面と、
前記支持面に設けられた位置決め用の基準ピンと、
前記支持面に設けられ前記基準ピンと協働して前記支持面上で前記基板をアライメントする可動ピンと、
前記基準ピン及び前記可動ピンを昇降自在に支持するベースプレートと、
前記ベースプレートに対して前記基準ピン及び前記可動ピンを同時に昇降させる昇降機構と、
前記ベースプレートに対して前記可動ピンが所定以上上昇したときに前記可動ピンを前記基準ピンに向けて傾動させる傾動機構と、を備えた
ことを特徴とする基板アライメント装置。
【請求項2】
前記昇降機構は、前記基準ピンと前記可動ピンを、それらの下端部に接触して前記支持面よりも突出する高さにリフトする昇降板を含んでなり、
前記傾動機構は、前記ベースプレートに設けられた係合部と、前記可動ピンの周囲に設けられその径方向に突出する突出部とを有し、前記係合部と前記突出部との係合作用によって前記可動ピンを前記昇降板上で傾動させる
ことを特徴とする請求項1に記載の基板アライメント装置。
【請求項3】
前記係合部は、弾性材料からなる
ことを特徴とする請求項2に記載の基板アライメント装置。
【請求項4】
前記可動ピンは、前記ベースプレートに対して直交する方向に摺動自在な筒状のガイド部材に収容されており、
前記ガイド部材の上端部は前記支持面を形成するとともに、その下端部は前記昇降板の上に支持されている
ことを特徴とする請求項2に記載の基板アライメント装置。
【請求項5】
前記基準ピンは、前記ベースプレートに対して直交する方向に摺動自在な筒状のガイド部材に収容されており、
前記ガイド部材の上端部は前記支持面を形成するとともに、その下端部は、前記昇降板の上に支持されている
ことを特徴とする請求項2に記載の基板アライメント装置。
【請求項6】
前記基準ピンの周囲にはその径方向に突出する突出部が設けられているとともに、前記突出部の上面と前記ベースプレートの下面との間で弾性変形可能な弾性部材を有している
ことを特徴とする請求項5に記載の基板アライメント装置。
【請求項7】
前記ベースプレートは、加熱源を内蔵したヒーターである
ことを特徴とする請求項1に記載の基板アライメント装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−177507(P2008−177507A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−11859(P2007−11859)
【出願日】平成19年1月22日(2007.1.22)
【出願人】(000231464)株式会社アルバック (1,740)
【Fターム(参考)】