説明

多孔質材料の着色方法

【課題】多孔質材料の着色方法の提供。
【解決手段】多孔質材料、特に、ヒトの毛髪の着色方法が記載され、そして該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化1】


で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化2】


で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化3】


で表わされる化合物
(式中、
Qは、未置換の又は置換された芳香族又は複素環残基を表わし、
Rは、未置換の又は置換された水溶性の脂肪族又は芳香族アミンの基を表わし、及び、
Tは、未置換の又は置換された水溶性の脂肪族又は芳香族残基を表わし、
ここで、少なくとも1つの基は水溶性を与える基を含み得る。)、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕色染料、すなわち基材の細孔の内部で形成される染料を使用した、多孔質材料、例えば、金属、木材又はケラチン含有繊維、特に、ヒトの毛髪の着色方法に関する。
【背景技術】
【0002】
顕色染料を使用する着色は長らく公知であり、一般には木綿の染色に使用されてきた。しかしながら、そのために使用される染料及び着色方法は、毛髪を着色する場合には満足な成果を提供していない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それ故、毛髪を着色するには、たいていの場合、酸化染料が使用される。しかしながら、それらもまた、要求をすべて満たすことができるわけではない。洗髪に対する堅牢性がしばしば不十分であり、しかも、求められる着色条件が多少なりとも毛髪の損傷を生じさせることがしばしばある。それ故、前記欠点を有さない又はほとんど有さない着色方法が必要とされてきた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種のキャップされたジアゾニウム化合物、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる方法に関する。
【0005】
得られる着色は、酸化染料を用いた着色の場合よりも有意に良好である顕著な洗髪堅牢性によって際立ち、毛髪に対する損傷は実質的にない。更に、染料成分が皮膚に浸透せず、非固着染料を容易に洗い落とすことができるため、頭皮の汚染は起こらない。
【0006】
適当なキャップされたジアゾニウム化合物は、例えば、式(1)
【化41】

で表わされる化合物、
式(2)
【化42】

で表わされる化合物、及び
式(3)
【化43】

で表わされる化合物
(式中、
Qは、未置換の又は置換された芳香族残基又は複素環残基を表わし、
Rは、未置換の又は置換された水溶性脂肪族又は芳香族アミンを表わし、
Tは、未置換の又は置換された水溶性脂肪族又は芳香族残基を表わし、
ここで、少なくとも1つの基は、水溶性を与える基を含まねばならない。)を含む。
【0007】
適当な水溶性を与える基は、例えば、SO3H、COOH又はOHを含む。
【0008】
Qは、未置換の又は置換された芳香族又は複素環残基である。例えば、フェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基が適当である。
【0009】
このような基は、例えば、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換され得る。
【0010】
適当な基Qの例は、以下のもの
【化44】

【化45】

である。
【0011】
Rは、未置換の又は置換された水溶性脂肪族又は芳香族アミンの基を表わす。
好ましくは、Rは、式−NR1617(式中、R16は、H;未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原
子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。
より好ましくは、Rは、−NR1617(式中、R16及びR17は、O炭素原子数1ないし2のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子又はOHによって1置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。
適当なアミン化合物(R−H)の例は、メチルアミノ酢酸(サルコシン)、メチルアミノ酪酸、メチルアミノプロピオン酸、エチルアミノ酢酸、エチルアミノ酪酸、1−メチルアミノ−エタン−2−スルホン酸、1−エチルアミノ−エタン−2−スルホン酸及び1−メチルアミノ−プロパン−3−スルホン酸である。
【0012】
好ましくは、Rはまた、未置換のアニリン基;未置換のアミノナフタレン基;アニリン基又はアミノナフタレン基(ここで、フェニル又はナフチル環は、COOH、SO3H、CN、ハロゲン原子、SO2炭素原子数1ないし2のアルキル基、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、OH、カルボキシ基、CO炭素原子数1ないし2のアルキル基又はSO2−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−(CH21-4SO3Hによって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基からなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基によって置換され、かつ、ここで、アミノ基は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、又は、OHもしくはカルボキシ基によって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換される。)である。
【0013】
このような芳香族アミンの適当な基は、例えば、以下のもの、
【化46】

である。
【0014】
Tは、未置換の又は置換された水溶性脂肪族又は芳香族残基を表わす。
好ましくは、Tは、直鎖状又は枝分かれ状の未置換の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又は、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。
より好ましくは、Tは、COOH、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2及びSO3Hからなる群から選択される1又は2つの同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。
このような適当な基の例は、−CH2COOH、−(CH22COOH、−(CH23COOH、−CH(NHCH2CH3)COOH、−CH2CH2SO3H及び−CH2CH2CH2SO3Hである。
【0015】
好ましくは、Tはまた、未置換のフェニル基;未置換のナフチル基;O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。
【0016】
このような適当な芳香族残基は、例えば、以下のもの
【化47】

である。
【0017】
本発明の好ましい態様は、多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化48】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化49】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化50】

で表わされる化合物
[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わすか、又は、
Rは未置換のアニリン基、未置換のアミノナフタレン基、アニリン基又はアミノナフタレン基(ここで、フェニル又はナフチル環は、COOH、SO3H、CN、ハロゲン原子、SO2炭素原子数1ないし2のアルキル基、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、OH、カルボキシ基、CO炭素原子数1ないし2のアルキル基又はSO2−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−(CH21-4SO3Hによって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基からなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基によって置換され、かつ、ここで、アミノ基は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、又は、OHもしくはカルボキシ基によって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換される。)を表わし、
Tは、直鎖状又は枝分かれ状の未置換の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又は、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1な
いし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わすか、又は
Tは、未置換のフェニル基、未置換のナフチル基、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。]、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、
但し、(i)水溶性カップリング成分が
【化51】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化52】

ではなく、
、(ii)水溶性カップリング成分が
【化53】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化54】

ではなく、
、(iii)水溶性カップリング成分が
【化55】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化56】

ではなく、
、(iv)水溶性カップリング成分が
【化57】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化58】

ではなく、
、(v)水溶性カップリング成分が
【化59】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化60】

ではなく、
、(vi)水溶性カップリング成分が
【化61】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化62】

ではなく、
、(vii)水溶性カップリング成分が
【化63】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化64】

ではなく、
、(viii)水溶性カップリング成分が
【化65】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化66】

ではなく、
、(ix)水溶性カップリング成分が
【化67】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化68】

ではなく、
、(x)水溶性カップリング成分が
【化69】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化70】

ではない方法である。
但し書条件(i)ないし(x)は、国際出願第PCT/E02/02146号の実施例5ないし67を含む。
【0018】
本発明のより好ましい態様は、多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化71】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化72】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化73】

で表わされる化合物
[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし、
Tは、COOH、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)及びN(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2からなる群から選択される1つ又は2つの同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わすか、又は
Tは、未置換のフェニル基、未置換のナフチル基、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。]、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、但し、上記で定義したのと同様の但し書条件(i)ないし(x)が適用される方法である。
【0019】
本発明の特に好ましい態様は、多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化74】

[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、但し、上記で定義したのと同様の但し書条件(i)ないし(x)が適用される方法である。
【0020】
本発明の更なる特に好ましい態様は、多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化75】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物
[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、
但し、(ia)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化76】

である場合、水溶性カップリング成分は
【化77】

ではなく、
(iia)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化78】

(式中、R18は、H、CH3、F、NO2、OCH3を意味する。)
である場合、水溶性カップリング成分は
【化79】

ではなく、
(iiia)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化80】

(式中、R19は、OCH3、CH3を意味し、R20は、Cl、CH3、NO2、NHCOCH3を意味する。)
である場合、水溶性カップリング成分は
【化81】

ではなく、
(iva)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化82】

(式中、R21は、Cl、CH3、SO3-、OCH3を意味し、R22は、CH3、Cl、OCH3を意味する。)
である場合、水溶性カップリング成分は
【化83】

ではなく、
(va)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化84】

である場合、水溶性カップリング成分は
【化85】

ではなく、
(via)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化86】

である場合、水溶性カップリング成分は
【化87】

ではなく、
(viia)キャップされたジアゾニウム化合物が
【化88】

である場合、水溶性カップリング成分は
【化89】

ではない方法である。
【0021】
本発明の更なる態様は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも2種の上記で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる多孔質材料の着色方法である。
【0022】
本発明の更なる態様は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の上記で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも2種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる多孔質材料の着色方法である。
【0023】
本発明の更なる態様は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも2種の上記で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも2種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる多孔質材料の着色方法である。
【0024】
適当なカップリング成分は、例えば、アゾ染料のために慣用的に使用され、かつ適当な文献から既知の通常のカップリング成分、例えば、ベンゼン系、ナフタレン系、開鎖メチレン活性成分(例えば、アシルアセトアリールアミド)及びその複素環系である。
【0025】
それらは、例えば、アシルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンである。
【0026】
アセトアセトアニリド、フェノール、アニリン、ジフェニルアミン、ナフチルアミン、インドール、キノリン、ピリドン、ピラゾール及びアミノピリジンが特に適当である。
【0027】
このようなカップリング成分は、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る。
【0028】
カップリング成分は、好ましくはこのような水溶性を与える基を1つ又は2つ有する。
適当なカップリング成分の例は、以下のものである:
【化90】

【化91】


【0029】
本発明の更なる態様は、多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化92】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化93】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化94】

で表わされる化合物
[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし、
Tは、COOH、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)及びN(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2からなる群から選択される1つ又は2つの同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わすか、又は
Tは、未置換のフェニル基、未置換のナフチル基、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。]、及び、
b)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアル
キルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、但し、上記で定義したのと同様の但し書条件(i)ないし(x)が適用される方法である。
【0030】
本発明の特に好ましい態様は、
a)少なくとも1種の式(1)
【化95】

[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)
【化96】

【化97】

からなる群から選択される少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、但し、上記で定義したのと同様の但し書条件(i)ないし(x)が適用される方法である。
【0031】
本発明の特に好ましい態様は、
a)少なくとも1種の式(1)
【化98】

[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルア
ミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)
【化99】

【化100】

からなる群から選択される少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、但し、上記で定義したのと同様の但し書条件(ia)ないし(viia)が適用される方法である。
【0032】
本発明の重要な態様は、
a)少なくとも1種の式(1)
【化101】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化102】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化103】

で表わされる化合物
[式中、
Qは、
【化104】

【化105】

を表わし、
Rは、
【化106】

を表わし、
Tは、
【化107】

を表わす。)、及び
b)
【化108】

【化109】

からなる群から選択される少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、但し、上記で定義したのと同様の但し書条件(i)ないし(x)が適用される方法である。
【0033】
式Q−NH2及びR−Hで表わされるアミン及びカップリング成分は、既知であり、かつ本質的に既知の方法で合成され得る。
【0034】
式(2)及び(3)で表わされる化合物も既知であり、かつ本質的に既知の方法で合成され得る。
【0035】
Rが脂肪族アミン残基を表わす式(1)で表わされる化合物も同様に既知であり、かつ本質的に既知の方法で合成され得る。
【0036】

【化110】

[式中、 Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル
基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基又はアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基又はアゾベンゼニル基を表わし、
R’は、未置換のアニリン基、未置換のアミノナフタレン基、アニリン基又はアミノナフタレン基(ここで、フェニル又はナフチル環は、COOH、SO3H、CN、ハロゲン原子、SO2炭素原子数1ないし2のアルキル基、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、OH、カルボキシ基、CO炭素原子数1ないし2のアルキル基又はSO2−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−(CH21-4SO3Hによって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基からなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基によって置換され、かつ、ここで、アミノ基は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、又は、OHもしくはカルボキシ基によって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換される。)を表わす。]
で表わされる化合物は、式
【化111】

で表わされる化合物を除いて新規である。
【0037】
式(4)で表わされる化合物も同様に、本質的に既知の方法で製造され得る;例えば、式q−NH2で表わされるアミンが、慣用の方法で、ジアゾ化され、式R’−Hで表わされるアミンに結合される(芳香族環の炭素原子よりもむしろ窒素原子に結合する化合物のみがアミンR−Hとして考慮される。)。このような化合物は、好ましくは、4位を置換されたアニリン誘導体である。
【0038】
本発明に従った方法によってもたらされる染料の色合いの多様性は、他の染料との組み合わせによって増加され得る。
本発明はまた、本発明に従った方法によってもたらされる染料及び少なくとも1種の他の染料を用いた毛髪の着色に関する。
【0039】
少なくとも1種のキャップされたジアゾニウム化合物及び少なくとも1種のカップリング化合物の組合せによってもたらされる染料は、同じ又は異なる種類の染料と、特に、直接染料、酸化染料;カップリング化合物とジアゾ化化合物又はキャップ化された化合物の
染料先駆物質の組合せ;及び/又はカチオン反応性染料と組合せられ得る。
【0040】
直接染料は、天然物又は合成物であり、それらは、酸性染料のような荷電していないカチオン性又はアニオン性である。
【0041】
酸化染料はまた、顕色及びカップリング化合物の群からの酸化染料先駆物質も指す。
【0042】
本発明に関連して、単一染料類は、ソサエティ オブ テキスタイル ケミスト アンド カラーリストのカラーインデックスに定義された染料を含む。
【0043】
本発明に従った方法との組合せにおいて適当な直接染料を以下に記載する。
直接染料は、例えば、“Dermatology”,Ch.クルナン、H.マイバッハ編,Verlag Marcel Dekker社,ニューヨーク,バーゼル,1986年,第7巻、Ch.ツバィクのthe Science of Hair Care,第7章,248〜250頁及びBundesverband der deutschen Industrie− und Handelsunternehmen fur Arzneimittel,Reformwaren und Korperpflegemittel e.V.,Mannheimからディスクとして入手することができる“Europaisches Inventar der Kosmetikrohstoffe”(欧州委員会が1996年に公表)に記載されている。
【0044】
特に、半永久染色のために、単一染料として又は他の染料との組合せにおいて適当な好ましい直接染料は、2−アミノ−3−ニトロフェノール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノ−アニソールスルフェート、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、2−クロロ−5−ニトロ−N−ヒドロキシエチレン−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−ピクラミン酸、2,6−ジアミノ−3−((ピリジン−3イル)−アゾ)ピリジン、2−ニトロ−5−グリセリル−メチルアニリン、3−メチルアミノ−4−ニトロ−フェノキシエタノール、4−アミノ−2−ニトロジフェニレンアミン−2’−カルボン酸、6−ニトロ−1,2,3,4,−テトラヒドロキノキサリン、4−N−エチル−1,4−ビス(2’−ヒドロキシエチルアミノ−2−ニトロベンゼンヒドロクロリド、1−メチル−3−ニトロ−4−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノベンゼン、3−ニトロ−p−ヒドロキシエチル−アミノフェノール、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミン−3−ニトロフェノール(BN)、ヒドロキシアントリルアミノプロピルメチルモルホリノメトスルフェート、4−ニトロフェニル−アミノエチルウレア、6−ニトロ−p−トルイジン、アシッド ブルー62、アシッド ブルー9、アシッド レッド35、アシッド レッド87 (エオシン)、アシッド バイオレット43、アシッド イエロー1、ベーシック ブルー3、ベーシック ブルー6、ベーシック ブルー7、ベーシック ブルー9、ベーシック ブルー12、ベーシック ブルー26、ベーシック ブルー99、ベーシック ブラウン16、ベーシック ブラウン17、ベーシック レッド2、ベーシック レッド22、ベーシック レッド76、ベーシック バイオレット14、ベーシック イエロー57、ベーシック イエロー9、ディスパース ブルー3、ディスパース オレンジ3、ディスパース レッド17、ディスパース バイオレット1、ディスパース バイオレット4、ディスパース ブラック9,ファストグリーン FCF、HC−ブルー2、HC−ブルー7、HC−ブルー8、HC−ブルー12、HC−オレンジ1、HC−オレンジ2、HC−レッド1、HC−レッド10−11、HC−レッド13、HC−レッド16、HC−レッド3、HC−レッドBN、HC−レッド7、HC−バイオレット1,HC−バイオレット2、HC−イエロー2、HC−イエロー5、HC−イエロー5、HC−イエロー6、HC−イエロー7、HC−イエロー9、HC−イエロー12、HC−レッド8、ヒドロキシエチル−2−ニトロ−p−トルイジン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−p−フェニレンジアミン(BS)、ピ
クラミン酸、ソルベント グリーン7である。
【0045】
特に、半永久染色及び永久染色のために、単一染料として、又は他の直接染料もしくは酸化染料及び酸化剤との組合せにおいて適当な好ましい直接染料は、ディスパース バイオレット4、ピクラミン酸、N,N’−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、HC イエローNo.5、HC ブルーNo.2、HC イエローNo.2、2−クロロ−5−ニトロ−N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、HC レッドNo.3、4−アミノ−3−ニトロフェノール、ベーシック ブルー99、2−ヒドロキシエチルピクラミン酸、HC イエローNo.6、ヒドロキシエチル−2−ニトロ−p−トルイジン、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−ヒドロキシプロピルアミノ−3−ニトロフェノール、ベーシック レッド2、HC レッドNo.16及びHC ブルーNo.16である。
【0046】
本発明に従った方法との組合せにおいて適当なカチオン染料を以下に記載する。
好ましいカチオン染料は、以下に記載される;
−国際公開第95/01772号パンフレット、特に、2頁、7行ないし4頁、1行、及び、特に、4頁、35行ないし8頁、21行、及び11ないし27頁、又は、
−国際公開第01/66646号パンフレット、特に、1頁、18行ないし3頁、16行、及び好ましくは、16頁20行ないし22頁、及び10ないし17頁に記載されたようなカチオン染料、又は、
−欧州特許第970685号明細書、特に、2頁、44行ないし9頁、56行、及び好ましくは、9頁、58行ないし48頁、12行、又は、
−欧州特許出願公開第19713698号明細書、特に、2頁、61行ないし3頁、43行に記載されたような直接染料、又は
−国際公開第97/20545号パンフレット、特に、1頁、4行ないし10行、特に、3頁、24行ないし32行、及び11頁、6行ないし13頁、19行に記載されたような直接染料及び酸化剤、特に、5頁28行ないし8頁、20行に記載されたような直接染料、又は、
−欧州特許第1166752号明細書、特に、3頁、20行ないし4頁、21行に記載されたようなカチオン染料及びアニオン性UV吸収剤、特に、4頁、26行ないし3行、特に、7頁、47行ないし9頁56行に記載されたようなUV吸収剤。
【0047】
より好ましいものは、国際公開第01/66646号パンフレット、特に、16頁、実施例1及び19頁実施例4に記載されたような、又は国際公開第95/01772号パンフレット、特に、11頁、実施例1及び13頁、実施例4に記載されたような、又は、国際公開第01/11708号パンフレット、特に、実施例6、式106で表わされる化合物に記載されているようなカチオン染料である。
【0048】
カチオン性ニトロアニリン及びアントラキノン染料、例えば、以下の特許明細書に記載されたものもまた、本発明に従った方法との組合せのために非常に適当である:米国特許第5298029号明細書、特に、2欄、33行ないし5欄、38行;米国特許第5360930号明細書、特に、2欄、38行ないし5欄、49行;米国特許第5169403号明細書、特に、2欄、30行ないし5欄、38行;米国特許第5256823号明細書、特に、4欄、23行ないし5欄、15行;米国特許第5135543号明細書、特に、4欄、24行ないし5欄、16行;欧州特許出願公開第818193号明細書、特に、2頁、40行ないし3頁、26行;米国特許第5486629号明細書、特に、2欄、34行ないし5欄、29行;及び欧州特許出願公開第758547号明細書、特に、7頁、48行ないし8頁、19行。
【0049】
カチオン染料と他の染料の混合物もまた、本発明に従った方法との組合せのために非常
に適当である:
−少なくとも2種の、国際公開第95/01772号パンフレット、特に、8頁、34行ないし10頁、22行に記載されたようなカチオン染料と上記した好ましいものの混合物、又は、
−欧州特許第998,908号明細書、特に、2頁、34行ないし42行に記載されたようなピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンと少なくとも1種のカチオン染料との組合せ、欧州特許第998,908号明細書、特に、2頁、48行ないし4頁、3行に記載されたような好ましいピラゾロ−[1,5−a]ピリミジンとの組合せ、及び欧州特許第998,908号明細書、特に、4頁、22行ないし47頁、24行に記載されたような好ましいカチオン染料との組合せ、又は、
−仏国特許第2788432号明細書、特に、53頁、1行ないし63頁、23行に記載されたようなカチオン染料の組合せ、特に、仏国特許第2788432号明細書、特に51頁ないし52頁に記載されたようなカチオン染料とアリアノスの組合せ、又は、特に、少なくとも1種のベーシック ブラウン17、ベーシック ブラウン16、ベーシック レッド76及びベーシック レッド118、及び/又は少なくとも1種のベーシック イエロー57、及び/又は少なくとも1種のベーシック ブルー99との組合せ、又は、
−直接染料及び/又は酸化染料及びパーマネントウェーブ固定溶液の形態の酸化剤の組み合わせ、特に、独国特許出願公開第19713698号明細書、特に、4頁、65行ないし35頁、59行に記載されたような直接染料との組合せ、又は、
−欧州特許第850638号明細書、特に、2頁、27行ないし7頁、46行、及び、好ましくは7頁、20行ないし9頁26行に記載されたようなカチオン染料及び顕色化合物類の酸化染料及び酸化剤の組合せ、又は、
−米国特許第6,190,421号明細書、特に、2欄、2ないし1行に記載されたような1種以上の酸化染料先駆物質及び所望により1種以上のカップリング剤を含む組成物(A)、及び、所望により有機微粉賦形剤及び/又は無機微粉賦形剤中に分散される、好ましくはカチオン性の直接染料を1種以上含む粉末形態の組成物(B)、及び1種以上の酸化剤を含む組成物(C)の即席混合物の組合せ、及び好ましくは、2欄35行ないし5欄13行に記載されたような酸化染料先駆物質との組合せ、及び好ましくは、5欄30行ないし7欄14行に記載されたような直接染料との組合せ、又は、
−米国特許第6,228,129号明細書、特に、26欄、26行ないし27欄、9行に記載されたような、2−電子酸化還元酵素型の酵素のための少なくとも1種の供与体の存在下において少なくとも1種の酸化基剤、少なくとも1種のカチオン性直接染料及び少なくとも1種の2−電子酸化還元酵素型の酵素を含むすぐ使用できる組成物と8欄、17行ないし13欄65行に記載されたようなカチオン性直接染料、特に、20欄、11行ないし19、23欄、61行ないし24欄、25行に記載されたようなものとの組合せ、又は、
−国際公開第99/20235号パンフレット、2頁、1行ないし7頁、9行、及び39頁、1行ないし40b頁、11行に記載されたような少なくとも1種の直接カチオン性染料及び少なくとも1種の硝酸ベンゼン染料の組成物、8頁、12行ないし25頁、6行に記載されたようなカチオン性直接染料及び26頁、7行ないし30頁15行に記載されたようなニトロベンゼン直接染料との組合せ、又は、
−国際公開第99/20234号パンフレットに記載されたような少なくとも1種の直接カチオン染料及び少なくとも1種の自動酸化性酸化染料、特に、ベンゼン、インドール及びインドリン誘導体の組成物、2頁、17行ないし26頁4行に記載されたような好ましい直接染料及び26頁、10行ないし28頁、15行に記載されたような自動酸化性酸化染料との組成物、又は、
−欧州特許第850636号明細書、特に、5頁、41行ないし7頁、52行、及び好ましくは、19頁、50行ないし22頁、12行に記載されたような少なくとも1種の直接染料及び少なくとも1種のメタアミノフェノール誘導体及び少なくとも1種の顕色化合物及び酸化剤の酸化着色組成物、7頁、53行ないし17頁、55行に関連した18頁、1
ないし2行に記載された好ましい直接染料との、及び7頁、47ないし52行に記載されたような好ましいメタアミノフェノールとの、及び6頁、10行ないし7頁、46行に記載されたような好ましい顕色化合物との組成物、又は、
−欧州特許出願公開第850637号明細書、特に、6頁、50行ないし8頁、44行に記載されたような少なくとも1種の直接染料及びパラ−フェニレンジアミン誘導体及びビスフェニルアルキレンジアミンの群から選択される少なくとも1種の顕色化合物、及びメタジフェノールの群から選択される少なくとも1種のカップリング化合物、及び酸化剤の酸化着色組成物、又は、
−国際公開第99/48856号パンフレット、特に、9頁、16行ないし13頁、8行、及び11頁、20行ないし12頁、13行に記載されたようなカチオン性カップリング剤との酸化着色組成物、又は、
−カチオン染料と例えば、欧州特許第998908号明細書、特に、2頁、34行ないし4頁、23行に記載されたようなピラゾロ−(1,5−a)−ピリミジン誘導体、又は、−仏国特許第2788432号明細書、特に、2頁、16行ないし3頁、16行、及び5頁、19行ないし14頁、8行に記載されたようなアリアノレン(arianoren)及び/又は酸化染料、及び14頁、23行以下に記載されたようなカチオン染料との組合せ、又は、
−独国特許出願第19717224号明細書に記載されたような酸化染料先駆物質(不飽和アルデヒド及びカップリング剤)、特に、2頁、50行ないし66行、及び3頁、8行ないし12行に記載されたような不飽和アルデヒドが顕色化合物として使用され、3頁、42行ないし5頁、25行に記載されたような1級及び2級アミノ化合物、窒素原子含有複素環化合物、アミノ酸、オリゴペプチド、芳香族ヒドロキシ化合物、CH−活性化合物がカップリング剤として使用される。
【0050】
例えば、英国特許出願公開第2319776号明細書に従った、カチオン性アゾ染料、並びに独国特許出願公開第29912327号明細書に記載されたようなオキサジン染料、及びそこで言及される他の直接染料とのその混合物もまた、同様に、容易に組合せられ得る。
【0051】
特に好ましい直接染料混合物は、国際公開第01/66646号パンフレットの式(1)の染料及びまた、国際公開第95/1772号パンフレットの実施例1に従った黄色染料、及び/又は、国際公開第95/1772号パンフレットの実施例4に従った赤色染料、及び/又は国際公開第95/1772号パンフレットの実施例46に従ったオレンジ色染料を含む。
【0052】
本発明に使用される酸性染料は、水溶性の酸性染料である限りは、特に制限がない。
【0053】
色合いの更なる変性のために、本発明に従った着色方法は、例えば、国際名称(カラーインデックス)又は登録商標名によって既知の化合物群からの慣用の酸性染料を含み得る。
【0054】
酸性染料の好ましい例は、米国特許出願第6,248,314号明細書に記載されており、それらは、レッドカラーNo.120、イエローカラーNo.4、イエローカラーNo.5、レッドカラーNo.201、レッドカラーNo.227、オレンジカラーNo.205、ブラウンカラーNo.201、レッドカラーNo.502、レッドカラーNo.503、レッドカラーNo.504、レッドカラーNo.506、オレンジカラーNo.402、イエローカラーNo.402、イエローカラーNo.406、イエローカラーNo.407、レッドカラーNo.213、レッドカラーNo.214、レッドカラーNo.3、レッドカラーNo.104、レッドカラーNo.105(1)、レッドカラーNo.106、グリーンカラーNo.2、グリーンカラーNo.3、オレンジカラーNo.2
07、イエローカラーNo.202(1)、イエローカラーNo.202(2)、ブルーカラーNo.202、ブルーカラーNo.203、ブルーカラーNo.205、ブルーカラーNo.2、イエローカラーNo.203、ブルーカラーNo.201、グリーンカラーNo.201、ブルーカラーNO.1、レッドカラーNo.230(1)、レッドカラーNo.231、レッドカラーNo.232、グリーンカラーNo.204、グリーンカラーNo.205、レッドカラーNo.401、イエローカラーNo.403(1)、グリーンカラーNo.401、グリーンカラーNo.402、ブラックカラーNo.401及びパープルカラーNo.401、特に、ブラックカラーNo.401、パープルカラー401、オレンジカラーNo.205を含む。
【0055】
これらの酸性染料は、単独で又はそのいずれかの組合せで使用され得る。
【0056】
好ましくは、それらは、十分な毛髪染色効果を達成し、かつ手の肌をほとんど汚すことのない実質的な使用の観点から、組成物の総質量に基づき、0.001ないし5質量%(以下、単に%として示す。)、特に0.005ないし4%、より特には、0.2ないし3%の割合で配合され得る。
【0057】
本発明に従った方法との組合せにおいて非常に適当なものとしてはまた、例えば、ニトロアニリン、ニトロフェニレンジアミン、ニトロアミノフェノール、アントラキノン、インドフェノール、フェナジン、フェノチアジン、ビスピラゾロン又はビスピラゾールアザ誘導体又はメチンの群から選択される荷電していない染料である。
【0058】
本発明に従った方法との組合せにおいて非常に適当なものはまた、酸化染料である。
【0059】
適当な酸化染料は、例えば以下に記載されるものである。
−独国特許出願第1994450号明細書、特に、6頁、6行ないし64行、又は、
−独国特許出願第19959479号明細書、特に、2欄、6行ないし3欄、11行、又は、
−“Dermatology”シリーズ,Ch.クルナン、H.マイバッハ編,Verlag Marcel Dekker社,ニューヨーク,バーゼル,1986年,第7巻、Ch.ツバィク,The Science of Hair Care,第8章,264ないし267頁(酸化染料)、又は、
−独国特許出願第19717224号明細書;2頁、50行ないし66行及び3頁、8行ないし12行に記載されたような不飽和アルデヒドは、顕色化合物として使用され、かつ3頁、42行ないし5頁、8行に記載されたような1級及び2級アミノ化合物、窒素原子含有複素環化合物、アミノ酸、オリゴペプチド、芳香族ヒドロキシ化合物、CH−活性化合物はカップリング剤として使用される。
【0060】
顕色剤型の酸化染料先駆物質は、例えば、未置換の又は置換されたヒドロキシ又はアミノ残基でパラ又はオルト位を置換された第1芳香族アミン、又は、ジアミノピリジン誘導体、複素環式ヒドラゾン、4−アミノピラゾール誘導体、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン誘導体、又は、独国特許出願第19717224号明細書、特に、2頁、50行ないし66行及び3頁、8行ないし12行に記載されたような不飽和アルデヒド、又は国際公開第00/43367号パンフレット、特に2頁、27行ないし8頁、24行、特に、9頁、22行ないし11頁、6行に記載されたようなカチオン性顕色化合物である。
本発明に従った方法との組合せにおいて非常に適当なものはまた、塩酸塩又は硫酸塩のようなそれらの生理的相溶性酸付加塩形態の顕色染料である。芳香族OH置換基を有する顕色染料はまた、アルカリ金属フェノレートのような、塩基とのそれらの塩形態でも適当である。
【0061】
好ましい顕色化合物は、1,4−ジアミノ−ベンゼン(p−フェニレンジアミン)、1,4−ジアミノ−2−メチル−ベンゼン(p−トルイレンジアミン)、1,4−ジアミノ−2,6−ジメチル−ベンゼン、1,4−ジアミノ−2,5−ジメチル−ベンゼン、1,4−ジアミノ−2,3−ジメチル−ベンゼン、2−クロロ−1,4−ジアミノベンゼン、4−フェニルアミノ−アニリン、4−ジメチルアミノ−アニリン、4−ジエチルアミノ−アニリン、ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、4−[(2−メトキシエチル)アミノ]−アニリン、4−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−アニリン、ヒドロキシプロピル−ビス−(N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン)ヒドロクロリド、1,4−ジアミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−ベンゼン、1,4−ジアミノ−2−(1−メチルエチル)−ベンゼン、2−(2,5−ジアミノフェノキシ)−エタノール、1,3−ビス[(4−アミノフェニル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−プロパノール、ビス−(2−ヒドロキシ−5−アミノフェニル)−メタン,1,4−ビス−(4−アミノフェニル)−ジアザシクロヘプタン、1,8−ビス(2,5−ジアミノフェノキシ)−3,6−ジオキサオクタン、1,10−ビス−(2,5−ジアミノフェニル)−1,4,7,10−テトラオキサデカン、ヒドロキシエチル−3,4−メチレンジオキシアニリン、p−アミノフェノール、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、2−アミノ−6−メチル−フェノール、4−メチルアミノフェノールスルフェート、4−アミノ−m−クレゾール、6−アミノ−m−クレゾール、6−アミノ−m−クレゾール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、2−アミノ−5−メチル−フェノール、4−アミノ−3−メチルフェノール、4−メチルアミノ−フェノール、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、4−アミノ−2−[(2−ヒドロキシエチル)−アミノ]メチル−フェノール、4− アミノ−2−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェノール、4−アミノ−2−(メトキシメチル)−フェノール、4−アミノ−2−(2−ヒドロキシエチル)−フェノール、2−ヒドロキシメチルアミノ−4−アミノフェノール、ビス−(4−アミノフェニル)アミン、4−アミノ−3−フルオロフェノール、2−ヒドロキシメチル−4−アミノフェノール、4−アミノ−2−(ジエチルアミノ)−メチル)−フェノール、5−アミノ−サリチル酸、2,5−ジアミノ−ピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシ−ピリジン、2,6−ジメトキシ−3,5−ジアミノ−ピリジン、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジン、2,4−ジヒドロキシ− 5,6−ジアミノピリミジン、2−ジメチルアミノ−4,5,6−トリアミノピリミジン、2,5,6−トリアミノ−4−(1H)−ピリミドン、更に、欧州特許第0740741号明細書又は国際公開第94/08970号パンフレットに記載されたような4,5−ジアミノピラゾール誘導体、特に、4,5−ジアミノ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−(1−メチルエチル)−1H−ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−[(4−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール、1−[(4−クロロフェニル)メチル]−4,5−ジアミノ−1H−ピラゾール、4,5−ジアミノ−1−メチル−1H−ピラゾールである。
【0062】
より好ましい顕色染料は、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、p−アミノフェノール、m−アミノフェノール、o−アミノフェノール、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミンスルフェート、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソールスルフェート、ヒドロキシエチル−3,4−メチレンジオキシアニリン、1−(2’−ヒドロキシエチル)−2,5−ジアミノベンゼン、2,6−ジメトキシ−3,5−ジアミノ−ピリジン、ヒドロキシプロピル−ビス−(N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン)ヒドロクロリド、ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミンスルフェート,4−アミノ−3−メチルフェノール、4−メチルアミノフェノール
スルフェート、2−アミノメチル−4−アミノフェノール、4,5−ジアミノ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ピラゾール、4−アミノ−m−クレゾール、6−アミノ
−m−クレゾール、5−アミノ−6−クロロ−クレゾール、2,4,5,6−テトラアミノピリミジン、2−ヒドロキシ−4,5,6−トリアミノピリミジン、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリミジンスルフェートである。
【0063】
カップリング剤型の好ましい酸化染料先駆物質は、例えば、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール、レゾルシン及びレゾルシン誘導体、ピラゾロン及びm−アミノフェノール誘導体である。
【0064】
特に好ましいカップリング化合物は、N−(3−ジメチルアミノ−フェニル)−ウレア、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2−アミノ−4−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−アニソール、p−アミノフェノール、m−アミノフェノール及びその誘導体、特に、5−アミノ−2−メチルフェノール、5−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−2−メチルフェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチルフェノール、2−ヒドロキシ−4−アミノフェノキシエタノール、2,6−ジメチル−3−アミノフェノール、3−トリフルオロアセチルアミノ−2−クロロ−6− メチルフェノール、5−アミノ−4−クロロ−2−メチルフェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチルフェノール、5− (2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−2−メチルフェノール、3−(ジエチルアミノ)−フェノール、N−シクロペンチル−3−アミノフェノール、1,3−ジヒドロキシ−5−(メチルアミノ)−ベンゼン、3−(エチルアミノ)−4−メチルフェノール及び2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、
−5−メチル−2−(1−メチルアミノ)−フェノール、3−ジメチルアミノ−フェノール、3−ジエチルアミノ−フェノール、5−アミノ−2−メチル−フェノール、5−アミノ−4−フルオロ−2−メチル−フェノール、5−アミノ−4−メトキシ−2−メチル−フェノール、5−アミノ−4−エトキシ−2−メチル−フェノール、3−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール、5−アミノ−2,4−ジクロロ−フェノール、3−アミノ−2−メチル−フェノール、3−アミノ−2−クロロ−6−メチル−フェノール、3−アミノ−フェノール、2−[(3−ヒドロキシフェニル)アミノ]−アセトアミド、5−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチル−フェノール、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−フェノール、3−[(2−メトキシエチル)アミノ]−フェノール、5−アミノ−2−エチル−フェノール、2−(4−アミノ−2−ヒドロキシフェノキシ)−エタノール、5−[(3−ヒドロキシプロピル)アミノ]−2−メチル−フェノール、3−[(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミノ]−2−メチル−フェノール、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−2−メチル−フェノールのようなo−アミノフェノール及びその誘導体、
−2,4−ジアミノフェノキシエタノール、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、1−メトキシ−2−アミノ−4−(2’−ヒドロキシエチルアミノ)ベンゼン、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェニル)−プロパン、3−[(2−アミノエチル)アミノ]−アニリン、1,3−ジ(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、1,3−ジアミノ−2,4−ジメトキシ−ベンゼン、2,6−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ−トルエン、ジ(2,4−ジアミノフェノキシ)−メタン、3−[ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−アニリン、2,6−ビス−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−1−メチルベンゼン及び1−アミノ−3−ビス−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノベンゼンのようなm−ジアミノベンゼン及びその誘導体、
−3,4−ジアミノ安息香酸及び2,3−ジアミノ−1−メチルベンゼン、2,4−ジアミノ−1−フルオロ−5−メチル−ベンゼン、2,4−ジアミノ−1−メトキシ−5−メチル−ベンゼン、1−(2−アミノエトキシ)−2,4−ジアミノベンゼン、2−アミノ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−4−メチルアミノ−ベンゼン、2,4−ジアミノフェノキシ−酢酸、2,4−ジアミノ−1−エトキシ−5−メチル−ベンゼン、3−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−アニリン、3,4−ジアミノ−安息香酸、3,4−ジ
ヒドロ−6−ヒドロキシ−1,4(2H)−ベンゾキサジン、6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベンゾキサジン、2,4−ジアミノ−1,5−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)−ベンゼン、2,4−ジアミノ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−5−メチル−ベンゼン、4−アミノ−2−ジ[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1−エトキシ−ベンゼン 2,4−ジ[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1,5−ジメトキシ−ベンゼン、3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−1,4(2H)−ベンゾキサジン、6−アミノ−3,4−ジヒドロ−1,4(2H)−ベンゾキサジンのようなo−ジアミノベンゼン及びその誘導体、
−レゾルシン、レゾルシンモノメチルエーテル、2−メチルレゾルシン、5−メチルレゾルシン、2,5−ジメチルレゾルシン、1−クロロ−2,4−ジヒドロキシ−ベンゼン、2−クロロレゾルシン、4−クロロレゾルシン、2、6−ジヒドロキシエチルアミノトルエン、1,2−ジクロロ−3,5−ジヒドロキシ−4−メチル−ベンゼン、1,5−ジクロロ−2,4−ジヒドロキシ−ベンゼン、1,3−ジヒドロキシ−2−メチル−ベンゼン、ピロガロール及び1,2,4−トリヒドロキシベンゼンのようなジ−又はトリヒドロキシベンゼン誘導体、
−2,6−ジアミノ−ピリジン、2,6−ジヒドロキシピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2−アミノ−5−クロロ−3−ヒドロキシピリジン、5−アミノ−4−クロロ−2−メチル−フェノール、3−ジアミノ−6−メトキシ−ピリジン、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、2,6−ジヒドロキシ−4−メチルピリジン、2,6−ジアミノピリジン、2,3−ジアミノ−6−メトキシピリジン、2,6−ジアミノ−3,5−ジメトキシ−ピリジン及び3,5−ジアミノ−2,6−ジメトキシピリジンのようなピリジン誘導体、
−1−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシメチル−1−ナフトール、2−ヒドロキシエチル−1−ナフトール、1,5−ジヒドロキシナフタリン、1,6−ジヒドロキシナフタリン、1,7−ジヒドロキシナフタリン、1,8−ジヒドロキシナフタリン、2,7−ジヒドロキシナフタリン及び2,3−ジヒドロキシナフタリン、2−メチル−1−ナフトール−アセテート,のようなナフタリン誘導体、
−6−ヒドロキシベンゾモルホリン及び6−アミノベンゾモルホリンのようなモルホリン誘導体、
−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリンのようなキノキサリン誘導体、
−−フェニル−3−メチルピラゾロ−5−オン、3−メチル−1−フェニル−5−ピラゾロンのようなピラゾール誘導体、
−4−ヒドロキシインドール、5−ヒドロキシ−インドール、6−ヒドロキシインドール及び7−ヒドロキシインドール、2,3−インドリンジオン、5,6−ジヒドロキシ−インドール、5,6−ジヒドロキシ−インドリンのようなインドール誘導体、
−1−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、1−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン及び1−(2’−ヒドロキシエチル)−アミノ−3,4−メチレンジオキシベンゼン、3,4−メチレンジオキシ−フェノール、3,4−メチレンジオキシ−アニリン、5−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−1,3−ベンゾジオキソール、6−ブロム−1−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシ−ベンゼンのようなメチレンジオキシベンゼン誘導体、又は、
−仏国特許第2794644号明細書、特に、11頁、20行ないし15頁、34行、及び、17頁、4ないし12行、178頁、33行ないし18頁、24行に記載されたようなカチオン性カップリング化合物、
である。
【0065】
より特に好ましいカップリング化合物は、トルエン−2,5−ジアミンスルフェート、1−ナフトール、1,5−、2,7−及び1,7−ジヒドロキシナフタリン、3−アミノフェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン
、レゾルシノ−ル、4−クロロレゾルシン、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2,6−ジ−ヒドロキシエチルアミノトルエン、2−メチル−5−ジヒドロキシエチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエチロールヒドロクロリド、2−メチルレゾルシン、5−メチルレゾルシン、2,5−ジメチルレゾルシン、3,4−メチレンジオキシフェノール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソールスルフェート、2,6−ジ−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−トルエン、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、6−ヒドロキシインドール、2−アミノ−3ヒドロキシピリジン、2,6−ジメトキシ−3,5−ピリジンジアミンヒドロクロリド及び2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジンである。
【0066】
最も好ましいカップリング化合物は、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、5−アミノ−2−メチルフェノール、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2,6−ジ−(β−ヒドロキシエチルアミノ)−トルオール、2−メチルレゾルシン及び1−ナフトールである
【0067】
顕色剤/カップリング剤組合せ2,4,5,6−テトラアミノピリジン及び2−メチルレゾルシンは、赤色の色合い評価において好まれ、また、
p−トルエンジアミン及び4−アミノ−2−ヒドロキシトルエンは、青紫色の色合いの評価において好まれ、また、
p−トルエンジアミン及び2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソールは、青色の色合いの評価において好まれ、また、
p−トルエンジアミン及び2,4−ジアミノ−フェノキシエチノールは、青色の色合いの評価において好まれ、また、
3−メチル−4−アミノフェノール及び4−アミノ−2−ヒドロキシトルエンは、オレンジ色の色合いの評価において好まれ、また、
p−トルエンジアミン及びレゾルシンは、褐色の緑色の評価において好まれ、また、
p−トルエンジアミン及び1−ナフトールは青紫色の緑色の評価において好まれ、また、
p−トルエンジアミン及び2−メチルレゾルシンは、褐色の金色の評価において好まれる。
【0068】
更に、本発明に従った着色方法はまた、例えば、ベンゼン、インドール、又はインドリン、特に、国際公開第99/20234号パンフレット、特に、26頁、10行ないし28頁、15行、又は国際公開第00/28957号パンフレット、2頁、3段落に記載されたような5,6−ジヒドロキシインドール又は5,6−ジヒドロキシインドリン誘導体のような自動酸化性化合物を含み得る。
【0069】
好ましい自動酸化性ベンゼン誘導体は、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、1−メチル−2,4,5−トリヒドロキシベンゼン、2,4−ジアミノ−6−メチルフェノール、2−アミノ−4−メチルアミノフェノール、2,5−ジアミノ−4−メチル−フェノール、2,6−ジアミノ−4−ジエチルアミノ−フェノール、2,6−ジアミノ−1,4−ジヒドロキシベンゼン、及び酸を用いて得られ得るこれらの化合物の塩である。
【0070】
好ましい自動酸化性インドール誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドール、2−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、3−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、1−メチル−5,6−ジヒドロキシインドール、2,3−ジメチル−5,6−ジヒドロキシインドール、5−メトキシ−6−ジヒドロキシインドール、5−アセトキシ−6−ヒドロキシインドール、5,6−ジアセトキシインドール、5,6−ジヒドロキキシインドール−2−カルボン酸、及び酸を用いて得られ得るこれらの化合物の塩である。
【0071】
好ましい自動酸化性インドリン誘導体は、5,6−ジヒドロキシインドリン、1−メチル−5,6−ジヒドロキシインドリン、1−エチル−5,6−ジヒドロキシインドリン及び酸を用いて得られ得るこれらの化合物の塩である。
本発明に従った着色方法はまた、少なくとも2種の異なる顕色剤及び少なくとも1種のカップリング化合物の共使用、又は少なくとも2種の異なるカップリング剤及び少なくとも1種の顕色化合物の組合せに関する。このような組合せは、例えば、独国特許出願第19717224号明細書、特に、3頁、31行ないし5頁、8行に記載されている。
【0072】
更に、本発明に従った着色方法はまた、例えば、ヘンナレッド、ヘンナニュートラル、ヘンナブラック、カモミール花、ビャクダン、紅茶、セイヨウクロウメモドキ樹皮、セージ、カンペチェの木(campeche wood)、アカネの根、カテキュー、セードル(sedre)及びアルカンナの根のような自然に存在する染料を含み得る。このような着色方法は、例えば、欧州特許出願公開第404868号明細書、特に3頁、55行ないし4頁、9行に記載されている。
【0073】
本発明の1つの更なる態様は、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪の着色のために使用される配合物に関する。
配合物は、様々な技術形態でヒトの毛髪に適用可能である。特定の技術形態は、考えられる適用及び/又は染料又は染料組成物の観点から選択され得る。配合物の技術形態は、例えば、溶液、特に、濃縮水含有又は水含有アルコール溶液、クリーム、フォーム、ゲル、又は乳濁液である。
【0074】
配合物の好ましい形態は、すぐ使用できる組成物又は多区画染色装置又は“キット”又は、例えば、米国特許第6,190,421号明細書、2欄、16行ないし31行に記載されたような、いずれかの区画を有する多区画パッケージ系である。
【0075】
本発明に従った方法を行うための着色組成物は、更に、このような製造において既知のいかなる有効成分、添加剤、補助剤も含み得る。
【0076】
このような配合のために適当な補助剤は、例えば、界面活性剤又はテンサイド(tenside)、溶媒、塩基、酸、香料、ポリマー補助剤、増粘剤及び光安定剤のような毛髪着色分野で一般的に慣例のものである。
【0077】
本発明に従った方法を行うための着色組成物と毛髪の着色に使用される補助剤の適当な組合せは、例えば、以下の組合せである:
・直接染料と明るい着色を達成するための酸化剤(特に、国際公開第97/20545号パンフレット、特に9頁、5行ないし9行に記載の酸化剤。)の組合せ、
・直接染料及び/又は酸化染料及び欧州特許公開第19713698号明細書、特に、4頁、52行ないし55行、又は欧州特許公開第1062940号明細書、特に、6頁、41行ないし47行(及び対応する国際公開第99/40895号パンフレット)に記載されたようなパーマネントウェーブ固定溶液の形態の酸化剤との組合せ、
・国際公開第99/17730号パンフレット、特に4頁、11行ないし13頁、28行、及び国際公開第99/36034号パンフレット、特に3頁ないし15頁に記載されたような酸化還元酵素の存在における酸化染料との組合せ、
・カチオン染料とポリオール又はポリエーテル(欧州特許公開第962219号明細書、特に、27頁、14行ないし38行に記載されたようなポリオール又はポリエーテル)との組合せ、
−欧州特許公開第970684号明細書、特に、48頁、16行ないし51頁、4行に記載されたような増粘ポリマーの組合せ、
−欧州特許公開第970687号明細書、特に、28頁、17行ないし29頁、23行に
記載されたような糖含有ポリマーとの組合せ、
−国際公開第00/10517号パンフレット、特に、44頁、16行ないし46頁、23行に記載されたような四級アンモニウム塩との組合せ、
−国際公開第00/10518号パンフレット、特に45頁、11行ないし48頁、3行に記載されたようなアニオン性界面活性剤との組合せ、
−国際公開第00/10519号パンフレット、特に45頁、11行ないし50頁、12行に記載されたような非イオン性界面活性剤との組合せ、又は
−国際公開第00/12057号パンフレット、特に45頁、9行ないし55頁、2行に記載されたようなシリコーンとの組合せ、
−欧州特許第920856号明細書、特に2頁、31行ないし53頁、36行、及び49頁、38行ないし50頁、41行に記載されたような酸化剤又はレーザー(laser)及び直接染料との組合せ、3頁、54行ないし48頁、52行に記載されたような直接染料との組合せ、又は、
−欧州特許第953334号明細書、特に2頁、39行ないし7頁、44行に記載されたようなカチオン両性物の存在下における直接染料と直接染料ポリマーの組合せ、8頁、54行ないし27頁、16行に記載されたような直接染料との組合せ、及び27頁、17行ないし30頁、14行に記載されたようなポリマーとの組合せ、又は、
−欧州特許第970685号明細書、特に2頁、39行ないし10頁、1行に記載されたような直接染料配合物とアクリル酸に基づくポリマー増粘剤の組合せ、10頁、7行ないし48頁、15行に記載されたような直接染料との組合せ、48頁、17行ないし49頁、28行に記載されたようなポリマーとの組合せ。
【0078】
本発明に従った方法を行うための着色組成物は、多くの場合において、少なくとも1種の界面活性剤を含み、その場合、原則的にアニオン性及びまた、双性イオン性、両性イオン性、非イオン性及びカチオン性界面活性剤が適当である。しかしながら、多くの場合において、アニオン性、双性イオン性及び非イオン性界面活性剤から界面活性剤を選択することが有利であることがわかった。
【0079】
本発明に従った方法を行うための着色組成物における使用のために適当なアニオン性界面活性剤は、人体における使用に適当な全てのアニオン性界面活性物質を含む。このような物質は、水溶性を付与するアニオン基、例えば、カルボキシレート基、スルフェート基、スルホネート基又はホスフェート基及び約10ないし22個の炭素原子を有する親油性アルキル基を特徴とする。加えて、グリコール基又はポリグリコールエーテル基、エステル基、エーテル基及びアミド基及びまたヒドロキシ基が分子中に存在し得る。それぞれナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩、又はアルカノール基中に2又は3個の炭素原子を有するモノ、ジ又はトリアルカノールアンモニウム塩の形態の適当なアニオン性界面活性剤の例を以下に記す:
−10ないし22個の炭素原子を有する直鎖状脂肪酸(石鹸)、
−式R−O−(CH2−CH2−O)x−CH2−COOH(式中、Rは、10ないし22個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基を表わし、x=0又は1ないし16である。)で表わされるエーテルカルボン酸、
−アシル基中に10ないし18個の炭素原子を有するアシルサルコシド、
−アシル基中に10ないし18個の炭素原子を有するアシルタウリド、
−アシル基中に10ないし18個の炭素原子を有するアシルイソチオネート、
−アルキル基中に8ないし18個の炭素原子を有するスルホコハク酸モノ−及びジ−アルキルエステル、及びアルキル基中に8ないし18個の炭素原子を有し、1ないし6個のオキシエチル基を有するスルホコハク酸モノアルキルポリオキシエチルエステル、
−12ないし18個の炭素原子を有する直鎖状アルカンスルホネート、
−12ないし18個の炭素原子を有する直鎖状α−オレフィンスルホネート、
−12ないし18個の炭素原子を有する脂肪酸のα−スルホ脂肪酸メチルエステル、
−式R’−O(CH2−CH2−O)x'−SO 3H(式中、R’は、好ましくは、10ないし18個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基を表わし、x’=0又は1ないし12である。)で表わされるアルキルスルフェート及びアルキルポリグリコールエーテルスルフェート、
−独国特許出願公開第3,725,030号明細書、特に3頁、40行ないし55行に記載の界面活性ヒドロキシスルホネートの混合物、
−独国特許出願公開第3,723,354号明細書、特に4頁、42行ないし62行に記載の硫酸化ヒドロキシアルキルポリエチレン及び/又はヒドロキシアルキレンプロピレングリコールエーテル
−独国特許出願公開第3,926,344号明細書、特に2頁、36行ないし54行に記載の、12ないし24個の炭素原子及び1ないし6個の二重結合を有する不飽和脂肪酸のスルホネート、
−酒石酸及びクエン酸とエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド約2ないし15分子と8ないし22個の炭素原子を有する脂肪アルコールとの付加生成物であるアルコールのエステル、又は、
−国際公開第00/10518号明細書、特に45頁、11行ないし48頁、3行に記載されたようなアニオン性界面活性剤。
【0080】
好ましいアニオン性界面活性剤は、アルキル基中に10ないし18個の炭素原子を有し、かつ分子中に12個までのグリコールエーテル基を有するアルキルスルフェート、アルキルポリグリコールエーテルスルフェート及びエーテルカルボン酸、及びまた、特に、飽和及び特に不飽和の炭素原子数8ないし22のカルボン酸、例えば、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸及びパルミチン酸の塩である。
分子中に少なくとも1種の四級アンモニウム基及び少なくとも1種の−COO(-)又は−SO3(-)基を有する界面活性化合物が、双性イオン性界面活性剤と呼ばれる。特に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、いずれもアルキル基又はアシル基中に8ないし18個の炭素原子を有するN−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、例えば、ココアルキルジメチルアンモニウムグリシネート、N−アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート、例えば、ココアシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート及び2−アルキル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、及びまたココアシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。好ましい双性イオン性界面活性剤は、CTFA名ココアミドプロピルベタインとして知られる脂肪酸アミド誘導体である。
【0081】
両性界面活性剤は、炭素原子数8ないし18のアルキル基又はアシル基に加えて、少なくとも1種の遊離アミノ基及び少なくとも1種の−COOH又は−SO3H基を分子中に有し、内部塩を形成することができる界面活性化合物を意味するとして理解される。適当な両性界面活性剤の例は、いずれもアルキル基中に約8ないし18個の炭素原子を有するN−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキルアミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2−アルキルアミノプロピン酸及びアルキルアミノ酢酸を含む。特に好ましい両性界面活性剤は、N−ココアルキルアミノプロピオネート、ココアシルアミノエチルアミノプロピオネート及び炭素原子数12ないし18のアシルサルコシンである。
【0082】
非イオン性界面活性剤は、国際公開第00/10519号パンフレット、特に45頁、11行ないし50頁、12行に記載されている。
非イオン性界面活性剤は、親水性基として、例えばポリオール基、ポリアルキレングリコールエーテル基又はポリオール基とポリグリコールエーテル基との組み合わせを含む。
【0083】
このような化合物は、例えば、以下のものである:
−エチレンオキシド2ないし30モル及び/又はプロピレンオキシド0ないし5モルと、8ないし22個の炭素原子を有する直鎖状脂肪アルコール、12ないし22個の炭素原子を有する脂肪酸及びアルキル基中に8ないし15個の炭素原子を有するアルキルフェノールとの付加生成物、
−エチレンオキシド1ないし30モルとグリセロールとの付加生成物の炭素原子数12ないし22の脂肪酸モノ及びジエステル、
−炭素原子数8ないし22のアルキルモノ及びオリゴグリコシド及びそれらのエトキシ化類似体、
−エチレンオキシド5ないし60モルとヒマシ油及び水素化ヒマシ油との付加生成物、
−エチレンオキシドとソルビタン脂肪酸エステルとの付加生成物、
−エチレンオキシドと脂肪酸アルカノールアミドとの付加生成物。
【0084】
本発明に従った方法を行うための着色組成物中に使用され得るカチオン性界面活性剤の例は、特に四級アンモニウム化合物である。好ましいものは、アルキルトリメチルアンモニウムクロリド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド、及びトリアルキルメチルアンモニウムクロリド、例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルアンモニウムクロリド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド及びトリセチルメチルアンモニウムクロリドのようなアンモニウムハライドである。本発明に従って使用され得る更なるカチオン性界面活性剤は、四級化タンパク質水解物である。
・例えば、市販で入手可能な生成物、Q2−7224(製造者:ダウ コーニング;安定化されたトリメチルシリルアモジメチコン(trimethylsilylamodimethicone))、ダウ コーニング 929乳濁液(アモジメチコンとしても言及されるヒドロキシアミノ変性シリコーンを含む)、SM−2059(製造者:ジェネラル
エレクトリック)、SLM−55067(製造者:ワッカー)及びまた、アビル(登録商標:Abil)−クォーツ3270及び3272(製造者:Th.ゴールドスクミッド;ジ四級ポリジメチルシロキサン、クォーターニウム−80(quaternium−80)のようなカチオン性シリコーンオイル、又は、国際公開第00/12057号パンフレット、特に45頁、9行ないし55頁、2行に記載されたようなシリコーンもまた、本発明に従って適当である。
【0085】
アルキルアミドアミン、特に、テゴ アミド(登録商標:Tego Amid)18の名で得られ得るステアリルアミドプロピルジメチルアミンのような脂肪酸アミドアミンが、良好な状態調節作用によってだけではなく、特にそれらの良好な生物分解性によってもまた区別される。
【0086】
四級エステル化合物、ステパンテックス(登録商標:Stepantex)の登録商標下で市販されているメチルヒドロキシアルキルジアルコイルオキシアルキルアンモニウムメトスルフェートのような、いわゆる、“エステルクォーツ”はまた、非常に容易に生物分解可能である。
カチオン性界面活性剤として使用され得る四級糖誘導体の例は、CTFA名‘‘ラウリルメチルグルセス−10ヒドロキシプロピルジモニウムクロリド’’に従った市販品グルククォーツ(登録商標:Glucquat)100である。
【0087】
界面活性剤として使用されるアルキル基含有化合物は単一の物質であり得るが、このような物質の製造には植物又は動物起源の天然原料の使用が一般的に好ましく、その結果、得られる物質混合物は、使用される特定の出発物質に従った異なるアルキル鎖長を有する。
【0088】
エチレン及び/又はプロピレンオキシドと脂肪アルコールとの付加生成物又はこのような付加生成物の誘導体である界面活性剤は、‘‘正規の’’同族体分布又は制限された同族体分布を有する生成物であり得る。‘‘正規の’’同族体分布とは、アルカリ金属、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属アルコラートを触媒として使用する脂肪アルコールとアルキレンオキシドとの反応で得られる同族体の混合物を意味するとして理解される。他方、制限された同族体分布は、例えば、ヒドロタルサイト、エーテルカルボン酸のアルカリ金属塩、アルカリ金属の酸化物、水酸化物又はアルコラートを触媒として使用した場合に得られる。制限された同族体分布を有する生成物の使用が好まれ得る。
【0089】
更なる有効成分、補助剤及び添加剤の例は以下ものである。
−非イオン性ポリマー、例えば、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ポリビニルピロリドン及びビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー及びポリシロキサン
−カチオン性ポリマー、例えば、四級化セルロースエーテル、四級基を有するポリシロキサン、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドポリマー、メルクォーツ(登録商標:Merquat)280の名で市販で入手可能なジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリル酸のコポリマー、毛髪着色におけるその使用は、例えば、欧州特許出願公開第4421031号明細書、特に2頁、20行ないし49行又は欧州特許出願公開第953334号明細書、特に27頁、17行ないし30頁、11行に記載される、アクリルアミド/ジメチルジアリルアンモニウムクロリドコポリマー、ジエチル−スルフェート−四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート/ビニルピロリドンコポリマー、ビニルピロリドン/イミダゾリニウムメトクロリドコポリマー、
−四級化ポリビニルアルコール、
−双性イオン性及び両親媒性ポリマー、例えば、アクリルアミドプロピル−トリメチルアンモニウムクロリド/アクリレートコポリマー及びオクチルアクリルアミド/メチルメタクリレート/第3ブチルアミノエチルメタクリレート/2−ヒドロキシプロピルメタクリレートコポリマー、
−アニオン性ポリマー、例えば、ポリアクリル酸、架橋ポリアクリル酸、ビニルアセテート/クロトン酸コポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアクリレートコポリマー、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマー及びアクリル酸/エチルアクリレート/N−第3ブチルアクリルアミドターポリマー、
−増粘剤、例えば、寒天、グアーガム、アルギネート、キサンタンガム、アラビアゴム、カラヤゴム、ローカストビーン粉、アマニゴム、デキストラン、セルロース誘導体、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース及びカルボキシメチルセルロース、デンプン断片及び誘導体、例えば、アミロース、アミロペクチン及びデキストリン、クレー、例えば、ベントナイト又は完全合成ヒドロコロイド、例えば、ポリビニルアルコール、
−構造化剤、例えば、グルコース及びマレイン酸、
−毛髪コンディショニング化合物、例えば、リン脂質、例えば、大豆レシチン、卵レシチン及びセファリン、シリコーンオイル、及びまたコンディショニング化合物、例えば、独国特許出願公開第19729080号明細書、特に2頁、20行ないし49行、欧州特許出願公開第834,303号明細書、特に2頁、18行ないし3頁、2行、又は欧州特許出願公開第312,343号明細書、特に2頁、59行ないし3頁、11行に記載されているもの、
−タンパク質水解物、特にエラスチン、コラーゲン、ケラチン、乳タンパク質、大豆タンパク質及び小麦タンパク質水解物、脂肪酸とのそれらの縮合生成物並びに四級化タンパク質水解物、
−香油、ジメチルイソソルビトール及びシクロデキストリン、
−可溶化剤、例えば、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、グリセロール及びジエチレングリコール、
−ふけ止め有効成分、例えば、ピロクトン、オラミン及びジンクオマジン(zinc Omadine)、
−pH値を調節するためのさらなる物質、
−有効成分、例えば、パンテノール、パントテン酸、アラントイン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、植物抽出物及びビタミン、
−コレステロール、
−例えば、欧州特許出願公開第819,422号明細書、特に4頁、34行ないし37行に記載されたような光安定剤及びUV吸収剤、
−稠度調節剤、例えば、糖エステル、ポリオールエステル又はポリオールアルキルエーテル、
−脂肪及びワックス、例えば、鯨ワックス、蜜ワックス、モンタンワックス、パラフィン、脂肪アルコール及び脂肪酸エステル、
−脂肪酸アルカノールアミド、
−150ないし50,000の分子量を有するポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、例えば、欧州特許出願公開第801,942号明細書、特に3頁、44行ないし55行に記載されているもの、
−錯化剤、例えば、EDTA、NTA及びホスホン酸、
−膨潤及び浸透物質、例えば、欧州特許出願公開第962,219号明細書、特に27頁、18行ないし38行で広く挙げられているポリオール及びポリオールエーテル、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノエチルエーテル、ブチルグリコール、ベンジルアルコール、炭酸塩、炭酸水素塩、グアニジン、ウレア、及びまた、第一級、第二級及び第三級ホスフェート、イミダゾール、タンニン、ピロール、
−不透明化剤、例えば、ラテックス、
−真珠光沢剤、例えば、エチレングリコールモノ及びジステアレート、
−推進剤、例えば、プロパン−ブタン混合物、N2O、ジメチルエーテル、CO2及び空気、及びまた、
−抗酸化剤、
−欧州特許出願公開第962219号明細書、特に27頁、14行ないし38行に記載されたようなポリオール又はポリエーテル、
−欧州特許出願公開第970684号明細書、特に48頁、16行ないし51頁、4行に記載されたような増粘ポリマー、
−欧州特許出願公開第970687号明細書、特に28頁、17行ないし29頁、23行に記載されたような糖含有ポリマー、
−国際公開第00/10517号パンフレット、特に、44頁、16行ないし46頁、23行に記載されたような四級アンモニウム塩。
本発明に関して、酸化剤は、酸化性毛髪着色のために使用される慣例のあらゆる酸化剤、例えば、希釈過酸化水素溶液、過酸化水素乳濁液又は過酸化水素ゲル、アルカリ土類金属ペルオキシド、ウレアペルオキシド、メラミンペルオキシドのような有機ペルオキシドであると理解され、又、半永久直接毛髪染料に基づく色直し粉末が使用される場合、臭化アルカリ金属固定物もまた適用される。
【0090】
好ましい酸化剤は、溶液、分散液、ゲル又は乳濁液のような水含有組成物の総質量の、好ましくは約2ないし30質量%の、より好ましくは3ないし20質量%の、及び最も好ましくは6ないし12質量%の過酸化水素である。
【0091】
水含有組成物は、K.スクラダー,‘‘Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika’’,第2版.(1989年),832−840頁に記載されたような酸化剤組成物の様々な用途において使用されるあらゆる慣用の成分を含み得る。
【0092】
更なる好ましい酸化剤は、
・国際公開第97/20545号パンフレット、特に9頁、5行ないし9行に記載されたような明るい着色を達成するための酸化剤、
・独国特許公開第19713698号明細書、特に4頁、52行ないし55行及び60行ないし61行、又は欧州特許公開第1062940号明細書、特に6頁、41行ないし47行(及び対応する国際公開第99/40895号パンフレット)に記載されたようなパーマネントウェーブ固定溶液の形態の酸化剤、
である。
【0093】
酸化剤は、本発明に従った方法を行うための着色組成物中に、総着色組成物に基づき、好ましくは0.01%ないし6%、特に0.01%ないし1%の量で存在し得る。
【0094】
好ましい触媒は、例えば、Zn2+、Cu2+、Fe2+、Fe3+、Mn2+、Mn4+、Li+、Mg2+、Ca2+及びAl3+、好ましくはZn2+、Cu2+及びMn2+のような金属イオンである。
【0095】
金属イオンは、あらゆる生理的に適当な塩形態で適用され得る。好ましい塩は、アセテート、スルフェート、ハロゲン化物、ラクテート及びタートレートである。
【0096】
亜硫酸ナトリウム、カリウム、リチウムのようなアルカリ金属亜硫酸塩、二亜硫酸ナトリウム、カリウム、リチウムのようなアルカリ金属二亜硫酸塩、アスコルビン酸、第3ブチルヒドロキノン(tert−Butylhydrochinon)及びチオ乳酸アンモニウム。
【0097】
一般的に、酸化剤を用いた着色は塩基の存在下で行われる。塩基は、例えば、アンモニア、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、例えばモノ、ジ又はトリエタノールアミンのようなアルカノールアミン、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、式
【化112】

(式中、Rは、OH又は炭素原子数1ないし4のアルキル基で置換されたプロピル残基を表わし、R3、R4、R5及びR6は、互いに独立して又は独立せず、水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基又はヒドロキシ−(炭素原子数1ないし4)−アルキル基を表わす。)で表わされる化合物である。
【0098】
アルカリ金属は、例えば、ナトリウム、カリウム又はリチウムである。
アルカリ土類金属は、例えば、マグネシウム又はカルシウムである。
【0099】
酸は、塩酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸及びリン酸のような無機又は有機酸である。
【0100】
UV吸収剤の使用は、自然の及び染色した毛髪を、太陽光線による損傷から効果的に保護し、かつ染色した毛髪の洗髪堅牢性を増加させ得る。
【0101】
本発明に従った方法を行うための着色組成物として適当なUV吸収剤は以下のものである:
−例えば、国際公開第01/36396号パンフレット、特に1頁、20行ないし2頁、24行、及び好ましくは3頁ないし5頁、及び26頁ないし37頁に記載されたようなカチオン性ベンゾトリアゾールUV吸収剤、又は、
−国際公開第01/36396号パンフレット、特に11頁、14行ないし18行に記載されたような抗酸化剤との組合せのカチオン性ベンゾトリアゾールUV吸収剤、又は、
−米国特許第5922310号明細書、特に2欄、1行ないし3行に記載されたような抗酸化剤との組合せのカチオン性ベンゾトリアゾールUV吸収剤、
−米国特許第4786493号明細書、特に1欄、42行ないし2欄、7行、好ましくは3欄、43行ないし5欄、20行に記載されたような抗酸化剤との組合せのUV吸収剤、又は、
−米国特許第5830441号明細書、特に4欄、53行ないし56行に記載されたようなUV吸収剤の組合せ、又は、
−国際公開第01/36396号パンフレット、特に11頁、9行ないし13行に記載されたようなUV吸収剤の組合せ、又は、
−国際公開第98/22447号パンフレット、特に1頁、23行ないし2頁、4行、好ましくは2頁、11行ないし3頁、15行、最も好ましくは6頁ないし7頁、及び12頁ないし16頁に記載されたような効果的なUV保護を提供するトリアジン誘導体、又は、−国際公開第98/22447号パンフレットに記載されたような化粧用配合物と1つ以上の、以下の特許に記載されたような更なるUVフィルターの組合せ:
(略語 T:表、R:列、Comp:化合物、Ex:特許の実施例の化合物、p:頁)
欧州特許第895776号明細書
p3、48−58列のComp;p5、R25+33、
国際公開第9220690号パンフレット
実施例3−6のポリマー状comp、
欧州特許第1000950号明細書
p18−21、表1のComp、
欧州特許第1060734号明細書
p11−14、T1−3、
欧州特許第1059082号明細書
Ex1;p9−11、T1、
欧州特許第1008586号明細書
p13−15、Ex1−3、
欧州特許第1005855号明細書
p13、T3、
欧州特許第1129695号明細書
p13−14、Ex1−7、
欧州特許第967200号明細書
Ex2;p17−20、T3−5、
欧州特許第945125号明細書
p14−15、T3a+b、
欧州特許第924246号明細書
p9、T2、
欧州特許第911020号明細書
p11−12、T2
欧州特許第916335号明細書
p19−41、T2−4、
欧州特許第852137号明細書
p41−46、T2、
欧州特許第858318号明細書
P6、T1、
欧州特許第826361号明細書
p5−6、T1、
欧州特許第503338号明細書
p9−10、T1、
国際公開第9301164号パンフレット
p13−22、T1+2、
欧州特許第823418号明細書
p7−8、Ex1−4、
国際公開第9714680号パンフレット
p10、Ex1−3、
欧州特許第1027883号明細書
p3、化合物VII、
欧州特許第832641号明細書
p7、Ex5+6;p8、t2、
米国特許第5338539号明細書
p3+4、Ex1−9、
欧州特許第517103号明細書
p6−7、Ex3、4、9,10、
欧州特許第1123934号明細書
p10、T3、
欧州特許第1027883号明細書
p3、CompI−VI、
欧州特許第969004号明細書
p6−8、T1、Ex5、
米国特許第5801244号明細書
p6−7、Ex1−5、
欧州特許第832642号明細書
p10−15、T3、Ex22;p16、T4、
米国特許第5346691号明細書(欧州特許第570838号明細書)
p7、Ex40;p8、T5、
欧州特許第517104号明細書
p4−5、T1、Ex1;p6−8、T2、Ex8、
国際公開第200149686号パンフレット
p16−21、Ex1−5、
欧州特許第944624号明細書
p13−15、Ex1+2、
欧州特許第933376号明細書
p10−21、Ex1−15、
欧州特許第863145号明細書
p12−18、Ex1−11、
欧州特許第780382号明細書
p5−7、Ex1−11、
欧州特許第626950号明細書、
欧州特許第1081140号明細書
p11−16、Ex1−9、
国際公開第9217461号パンフレット
p10−20、Ex1−22、
国際公開第0168047号パンフレット
p85−96の表、
欧州特許第613893号明細書
p6−8、T1、Ex1−5+15、
欧州特許第1064922号明細書
p6−14、化合物1−34、
欧州特許第1028120号明細書
p5−13、Ex1−5、
欧州特許第1008593号明細書
p4−5、Ex1−8、
欧州特許第669323号明細書
p5、Ex1−3、
欧州特許第1108712号明細書
4,5−ジモルホリノ−3−ヒドロキシピリダジン、
特開2000−319629号公報
CAS登録番号80142−49−0、137215−83−9、307947−82−6、
欧州特許第420707B1号明細書
p13、Ex3(80142−49−0)、
米国特許第5635343号明細書、
欧州特許第1167358号明細書。
【0102】
国際公開第98/22447号パンフレットに記載されたようなトリアジンUV吸収剤に加えて、化粧配合物はまた、更なるUV保護性の以下の物質類を1種以上含み得る:
・p−アミノ安息香酸誘導体、例えば、4−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシルエステル;
・サリチル酸誘導体、例えば、サリチル酸2−エチルヘキシルエステル;
・ベンゾフェノン誘導体、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン及びその5スルホン酸誘導体;
・ジベンゾイルメタン誘導体、例えば、1−(4−第3ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン;
・ジフェニルアクリレート、例えば、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、及び3−(ベンゾフラニル)2−シアノアクリレート;
・3−イミダゾール−4−イルアクリル酸及びエステル;
・ベンゾフラン誘導体、特に、欧州特許出願公開第582189号明細書、米国特許第5338539号明細書、米国特許第5518713号明細書及び欧州特許出願公開第613893号明細書に記載された2−(p−アミノフェニル)ベンゾフラン誘導体;
・ポリマー状UV吸収剤、例えば、欧州特許出願公開第709080号明細書に記載されたようなベンジリデンマロネート誘導体;
・桂皮酸誘導体、例えば、4−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルエステル及びイソアミルエステル又は米国特許第5601811号明細書及び国際公開第97/00851号パンフレットに記載された桂皮酸誘導体;
・カンファー誘導体、例えば、3−(4’−メチル)ベンジリデン−ボルナ−2−オン、3−ベンジリデンボルナン−2−オン、N−[2(及び4)−2−オキシボルナ−3−イリデン−メチル)−ベンジル]アクリルアミドポリマー、3−(4’−トリメチルアンモニウム)−ベンジリデン−ボルナン−2−オンメチルスルフェート、3,3’−(1,4−フェニレンジメチン)−ビス(7,7−ジメチル−2−オキソ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−メタンスルホン酸)及び塩、3−(4’−スルホ)ベンジリデン−ボルナン−2−オン及び塩;カンファーベンズアルコニウムメトスルフェート;
・ヒドロキシフェニルトリアジン化合物、例えば、2−(4’−メトキシフェニル)−4,6−ビス(2’−ヒドロキシ−4’−n−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン;2,4−ビス{[4−(3−(2−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3
,5−トリアジン;2,4−ビス{[4−(2−エチル−ヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−[4−(2−メトキシエチル−カルボキシル)−フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン;2,4−ビス{[4−(トリス(トリメチルシリルオキシ−シリルプロピルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン;2,4−ビス{[4−(2’’−メチルプロペニルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン;2,4−ビス{[4−(1’,1’,1’,3’,5’,5’,5’−ヘプタメチルトリシリル−2’’−メチル−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン; 2,4−ビス{[4−(3−(2−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ−プロピルオキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−[4−エチルカルボキシ)−フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン;
・ベンゾトリアゾール化合物、例えば、2,2’−メチレン−ビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール;
・トリアニリノ−s−トリアジン誘導体、例えば、2,4,6−トリアニリン−(p−カルボ−2’−エチル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン及び米国特許第5332568号明細書、欧州特許出願公開第517104号明細書、欧州特許出願公開第507691号明細書、国際公開第93/17002号パンフレット及び欧州特許出願公開第570838号明細書に開示されたUV吸収剤;
・2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸及びその塩;
・メチルo−アミノベンゾエート;
・二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、雲母、MnO、Fe23、Ce23、Al23、ZrO2のような被覆された又は未被覆の物理的な日焼け止め剤〔表面コーティング:ポリメチルメタクリレート、メチコン(メチル水素ポリシロキサン CAS 9004−73−3)、ジメチコン、イソプロピルトリイソステアリン酸チタン(CAS61417−49−0)、ステアリン酸マグネシウム(CAS4086−70−8)のような金属石鹸、炭素原子数9ないし15のフルオロアルコールホスフェート(CAS74499−44−8;特開平5−86984号公報、特開平4−330007号公報)のようなペルフルオロアルコールホスフェート〕。主な粒子サイズは平均15nmないし35nmであり、分散液中での粒子サイズは、100nmないし300nmの範囲である、
・独国特許第10011317号明細書、欧州特許第1133980号明細書及び欧州特許第1046391号明細書に開示されたアミノヒドロキシ−ベンゾフェノン誘導体、
・欧州特許第1167358号明細書に開示されたフェニル−ベンズイミダゾール誘導体、
・‘‘Sunscreens’’,N.J.ロウェ,N.A.シャース編,MarcelDekker社,ニューヨーク及びバーゼル又はCosmetics&Toiletries(107),50ff(1992)に記載されたUV吸収剤もまた、更なるUV保護物質として使用され得る。
【0103】
化粧品又は医薬品中のUV吸収剤の(相乗的な)組合せの例をまた、以下の表に記載する。UVフィルターの組合せは、肌、毛髪及び/又は自然の又は人為的な毛髪の色を保護するために有用である(C1ないしC12欄の紫外線吸収剤の比)。
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【0104】
以下の例C1ないしC12は、毛髪及び自然の又は人為的な毛髪の色を保護するために有用な、化粧品中のUV吸収剤と抗酸化剤の組合せを説明する(質量%は組成物の総質量に基づく。)。
【表6】

【表7】

【0105】
好ましいのは、質量に基づき1:99ないし99:1、特に1:95ないし95:1、好ましくは10:90ないし90:10の、式1ないし8で表わされるトリアジン誘導体/更なる光保護剤の混合比の使用である。20:80ないし80:20、特に40:60ないし60:40、好ましくは約50:50の混合比の使用が興味深い。このような混合物は、とりわけ、溶解性を改善するため又はUV吸収を増加させるために使用され得る。
UV吸収剤が抗酸化剤と組合せて使用される場合、相乗効果が観察される。使用され得る抗酸化剤の例は、国際公開第01/36396号パンフレット(11ないし18頁)、米国特許第5922310号明細書及び米国特許第4786493号明細書に列挙される。
【0106】
配合物中に荷電していないカチオン性ベンゾトリアゾールUV吸収剤に加えて使用されるUV吸収剤の例は、ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、ベンゾフェノン−5(ナトリウム塩)のようなベンゾフェノン型物質、又はベンゼンスルホン酸、3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシ−5−(1−メチルプロピル)−、モノナトリウム塩のようなベンゾトリアゾール型物質;2−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(1,1−ジメチルエチル)−4−メチル−フェノール;枝分かれ状の又は直鎖状の2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチル−フェノールであり得るが、上記に列挙したものに制限されない。乳濁液(オイル中水、水中オイル又は3種乳濁液)の油相中の又は毛髪オイル中に使用される典型的な成分は、それらの物質に対する脂肪親和性成分の種類を制限することなく、以下の物質群から選択され得る:
適当な化粧品は、通常、1種以上のUV吸収剤を、組成物の総質量に基づき0.05ないし40質量%、好ましくは0.1ないし20質量%含み得る。
好ましいものは、少なくとも1種のトリアジン誘導体紫外線吸収剤を、組成物の総質量に基づき、例えば0.1ないし40質量%、好ましくは0.1ないし20質量%、特には0.5ないし10質量%含む化粧品、及び少なくとも1種のカチオン性ベンゾトリアゾールを、組成物の総質量に基づき、0.05ないし20質量%、好ましくは0.1ないし20質量%含む化粧品である。
荷電していない及び/又はカチオン性ベンゾトリアゾール及び/又は抗酸化剤を単独で又は組合せて含む典型的な化粧配合物は、リンスオフ製品(例えば、シャンプー、ヘアーリンス、コンディショナー等。)であり、
適当な化粧配合物は、
−化粧用毛髪用製品、例えば、シャンプー及びコンディショナーの形態の毛髪洗浄用製品、ヘアケア用製品、例えば、前処理用製品又はスプレー、クリーム、ゲル、ローション、ムース及びオイルのようなリーブ オン製品(leave−on product)、又はヘアートニック、スタイリングクリーム、スタイリングゲル、ポマード、ヘアーリンス、トリートメントパック、集中的ヘアートリートメント、毛髪構成化用製品、例えば、パーマネントウェーブ用ヘアーウェーブ用製品(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)、直毛化用製品、液体ヘアーセット用製品、ヘアーフォーム、ヘアースプレー、漂白用製品、例えば、過酸化水素溶液、ライトニングシャンプー、漂白クリーム、漂白パウダー、漂白ペースト又はオイル、一時的、半永久性又は永久性毛髪着色料、自己酸化性染料を含む製品又はヘンナ又はカモミールのような天然毛髪着色料である。
【0107】
列挙した最終配合物は、様々な種類の調製形態、例えば、
−W/O、O/W、O/W/O、W/O/W又はPIT乳濁液及び全ての微細乳濁液類のような液体調製物の形態、
−ゲルの形態、
−オイル、クリーム、ミルク又はローションの形態、
−パウダー、ラッカー、タブレット又はメイキャップの形態、
−スティックの形態、
−スプレー(高圧ガススプレー又はポンプスプレー)又はエーロゾルの形態、
−フォームの形態、又は
−ペーストの形態
で存在し得る。
【0108】
毛髪の処理のために上記で言及した製品、特にシャンプー及びコンディショナーの形態の毛髪洗浄用製品、ヘアケア用製品、例えば、前処理用製品、ヘアートニック、スタイリングクリーム、スタイリングゲル、ポマード、ヘアーリンス、トリートメントパック、集中的ヘアートリートメント、直毛化用製品、液体ヘアーセット用製品、ヘアーフォーム及
びヘアースプレーが毛髪のための化粧用製品として特に重要である。シャンプーの形態の毛髪洗浄用製品が特に興味深い。
【0109】
シャンプーは、例えば以下の組成を有する:本発明に従ったUV吸収剤0.01ないし5質量%、ラウレス−2−硫酸ナトリウム12質量%、ココアミドプロピルベタイン4.0質量%、塩化ナトリウム3.0質量%及び100%までの水。
【0110】
微細粒子の調製のために適当なあらゆる既知の方法としては、例えば、以下の方法が、微細UV吸収剤の調製のために使用され得る:
−硬質粉砕媒体、例えば、水中又は適当な有機溶媒中、珪酸ジルコニウム及び保護界面活性剤又は保護ポリマーを用いた湿潤粉砕;
−適当な溶媒、例えば、水性懸濁液又は有機溶媒を含む懸濁液、又は水、エタノール、ジクロロエタン、トルエン又はN−メチルピロリドン等の真溶液からの噴霧乾燥;
−UVフィルター又はフィルターが溶解されるところの超臨界流体(例えば、CO2)のRESS法(超臨界流体急速膨張法(apid xpansion of upercritical olution))に従った膨張、又は適当な有機溶媒中1種以上のUVフィルターの溶液と一緒の二酸化炭素流体の膨張によって、
−超臨界流体を含む適当な溶媒からの再沈殿によって(GASR法=ガス抗溶媒再沈殿(as nti−olvent ecrystallisation)/PCA法=圧縮抗溶媒を用いた沈殿(recipitation with ompressed nti−olvent))。
【0111】
微細有機UV吸収剤の製造のための粉砕装置としては、例えば、ジェットミル、ボールミル、振動ミル又はハンマーミル、好ましくは高速混合ミルが使用され得る。粉砕は、好ましくは粉砕助剤、例えば、アルキル化ビニルピロリドンポリマー、ビニルピロリドン/ビニルアセテートコポリマー、アシルグルタメート、アルキルポリグルコシド、セテアレス−25又はリン脂質を使用して行われる。
【0112】
このようにして得られた微細UV吸収剤は、通常、0.02ないし2μm、好ましくは0.05ないし1.5μm、より特には0.1ないし1.0μmの平均粒子サイズを有する。
【0113】
UV吸収剤はまた、乾燥粉末形態で使用され得る。この目的のために、UV吸収剤は、減圧微粒化、向流乾燥噴霧等のような既知の粉砕方法に付される。このような粉末は、0.1μmないし2μmの粒子サイズを有する。凝集の発生を避けるために、UV吸収剤は、微粉砕加工の前に界面活性化合物、例えば、アニオン性、非イオン性又は双性界面活性剤、例えば、リン脂質又はPVPのような既知のポリマー、又はアクリレートで被覆され得る。本発明に従った方法を行うための着色組成物は更に、抗微生物剤を含み得る。
【0114】
配合物中に使用される典型的な抗微生物予防剤及び抗微生物活性剤(殆どの場合において、抗微生物物質のINCI名が言及される):ホルムアルデヒド及びパラホルムアルデヒド、オルト−フェニルフェノールのようなヒドロキシビフェニル及びその塩、亜鉛ピリチオン、クロロブタノール、ヒドロキシ息香酸及びそれらの塩及びメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベンのようなエステル、ジブロモヘキサミジン及びイソチオネート(4,4’−ヘキサメチレンジオキシ−ビス(3−ブロモ−ベンズアミジン)及び4,4’−ヘキサメチレンジオキシ−ビス(3−ブロモ−ベンズアミジニウム2−ヒドロキシエタンスルホネート)を含むその塩、水銀、(アセト−O)フェニル(特に、フェニル酢酸水銀)及びマーキュレート(2−),(オルトボレート(3−)−O)フェニル、ニ水素(特に、フェニル水銀ボレート(phenyl mercuric
borate)、1,3−ビス(2−エチルヘキシル)−ヘキサヒドロ−5−メチル−
5−ピリミジン(ヘキセチジン)、5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール、2,4−ジクロロベンジルアルコール、3,4,4’トリクロロカルバニリド(トリクロロカルバン)、p−クロロ−m−クレゾール、2,4,4’−トリクロロ2−ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、4,4’−ジクロロ2−ヒドロキシジフェニルエーテル、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール (クロロキシレノール)、イミダゾリジニルウレア、ポリ−(ヘキサメチレンビグアニド)ヒドロクロリド、2−フェノキシエタノール(フェノキシエタノール)、ヘキサメチレン テトラミン(メテナミン)、1−(3−クロロアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニア−アダマンタンクロリド (クォーターニウム15)、1−(4−クロロフェニオキシ)−1−(1−イミダゾリル)3,3−ジメチル−2−ブタノン(クリムバゾール)、1,3−ビス(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチル−2,4−イミダゾリジンジオン(DMDMヒダントイン)、ベンジルアルコール、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン、2,2’メチレン−ビス(6−ブロモ−4−クロロフェノール)(ブロモクロロフェン)、メチルクロロイソチアゾロン、メチルイソチアゾロン、オクチルイソチアゾロン、ベンジルイソチアゾロン、2−ベンジル−4−クロロフェノール(クロロフェノン)、クロルアセトアミド、クロルヘキシジン、クロルヘキシジンアセテート、クロルヘキシジングルコネート、クロルヘキシジンヒドロクロリド、1−フェノキシ−プロパン−2−オール(フェノキシイソプロパノール)、4,4−ジメチル−1,3−オキサゾリジン(ジメチルオキサゾリジン)、ジアゾリジニルウレア、4,4’−ヘキサメチレンジオキシビスベンズアミジン及び4,4’−ヘキサメチレンジオキシビス(ベンズアミジニウム−2−ヒドロキシエタンスルホネート)、グルタルアルデヒド(1,5−ペンタンジオール)、7−エチルビシクロオキサゾリジン、3−(4−クロロフェノキシ)−1,2−プロパンジオール(クロロフェネシン)、フェニルメトキシメタノール及び((フェニルメトキシ)メトキシ)−メタノール(ベンジルヘミホルマル)、N−アルキル(炭素原子数12ないし22)トリメチルアンモニウムブロミド及び−クロリド(セトリモニウムブロミド、セトリモニウムクロリド)、ベンジル−ジメチル−(4−(2−(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノキシ)−エトキシ)−エチル)−アンモニウムクロリド(ベンズエトニウムクロリド)、アルキル−(炭素原子数8ないし18)−ジメチル−ベンジルアンモニウムクロリド、−ブロミド及びサッカリネート(ベンズアルコニウムクロリド、ベンズアルコニウムブロミド、ベンズアルコニウムサッカリネート)、安息香酸及びその塩及びエステル、プロピオン酸及びその塩、サリチル酸及びその塩、ソルビン酸及びその塩、沃化ナトリウム、亜硫酸ナトリウムのような無機亜硫酸及びニ亜硫酸、デヒドロ酢酸 、蟻酸、マーキュレート(1−エチル)2−メルカプトベンゾエート(2−)−O,S−,水素(チオメルサール又はチオメロサール)、10−ウンデシレン酸及びその塩、オクトピロックス(ピロクトン オラミン)、ヒドロキシメチル−アミノ酢酸ナトリウム(ヒドロキシメチルグリシン酸ナトリウム)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、10−ウンデシレン酸、硫黄。
キトサン及びキトサン誘導体、ファルネソール、クローブオイル、ブルーシプレオイル等のような植物抽出物等の天然抗微生物剤又は抗微生物活性を有する化学変性天然物質の組合せもまた使用され得る。
【0115】
ヒトの毛髪に使用する場合、着色組成物は通常、化粧品用水性キャリヤーに組込まれ得る。適当な化粧品用水性キャリヤーは、例えば、クリーム、スプレー、乳濁液、ゲル及び粉末、及びまた、ケラチン含有繊維における使用に適当な界面活性剤含有フォーミング溶液、例えば、シャンプー又は他の製品を含む。このような使用形態は、Research
Disclosure42448(1999年8月)に詳細に記載されている。必要ならば、例えば、米国特許第3,369,970号明細書、特に1欄70行ないし3欄、55行に記載されているように、着色組成物を無水キャリヤに組込むことも可能である。本発明に従った着色組成物はまた、欧州特許出願公開第3,829,870号明細書に記載されている、着色くし又は着色ブラシを使用する着色方法に非常に適当である。
【0116】
着色組成物のための更なるキャリヤーは、例えば、“Dermatology”,Ch.クルナン、H.マイバッハ編,Verlag Marcel Dekker社,ニューヨーク,バーゼル,1986年,第7巻、Ch.ツバィクのThe Science of Hair Care,第7章,248〜250頁、特に243頁、1行ないし244頁、12行に記載されている。
【0117】
本発明に従った方法を行うための着色組成物中に使用され得るカチオン染料の適当な配合物は、例えば、以下に記載されたものである:
−国際公開第95/01772号パンフレット、特に11頁、29頁ないし12頁、7行、又は、
−国際公開第01/66646号パンフレット、特に7頁、1行ないし22頁、好ましくは、16頁20行ないし22頁、又は、
−独国特許出願公開第19713698号明細書、特に3頁、51行ないし4頁、29行及び4頁、65行ないし5頁、60行に記載されたような直接染料、又は、
−国際公開第97/20545号パンフレット、特に9頁、1行ないし11頁、4行、特に11頁、6行ないし13頁、19行に記載されたような直接染料と酸化剤。
【0118】
本発明に従った方法を行うための着色組成物中に使用され得るカチオン染料と他の染料の好ましい配合物は、以下のものである:
−欧州特許第998908号明細書、特に47頁、3行ないし49頁、26行、好ましくは51頁、4行ないし52頁、5行に記載されたようなピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンと少なくとも1種のカチオン染料との組合せ、又は、
−仏国特許第2788432号明細書、特に、53頁、1行ないし63頁、23行に記載されたようなカチオン染料の組合せ、特に、仏国特許第2788432号明細書、特に51頁ないし52頁に記載されたようなカチオン染料とアリアノスの組合せ、又は、特に、少なくとも1種のベーシック ブラウン17、ベーシック ブラウン16、ベーシック レッド76及びベーシック レッド118、及び/又は少なくとも1種のベーシック イエロー57、及び/又は少なくとも1種のベーシック ブルー99との組合せ、又は、
−直接染料及び/又は酸化染料及びパーマネントウェーブ固定溶液の形態の酸化剤の組み合わせ、特に、欧州特許出願公開第19713698号明細書、特に、4頁、65行ないし35頁、59行に記載されたような直接染料との組合せ、又は、
−欧州特許第850638号明細書、特に、2頁、3行ないし12行及び30行ないし14頁、及び、28頁、35行ないし30頁、20行、好ましくは30頁、25行ないし32頁30行に記載されたようなカチオン染料及び顕色化合物類の酸化染料及び酸化剤の組合せ、又は、
ここから
−米国特許第6,190,421号明細書、特に、2欄、20行ないし31行、7欄、15行ないし8欄、43行、好ましくは8欄、55行ないし9欄、56行に記載されたような1種以上の酸化染料先駆物質及び任意の1種以上のカップリング剤を含む組成物(A)、及び、有機微粉賦形剤及び/又は無機微粉賦形剤中に任意に分散される、好ましくはカチオン性の直接染料を1種以上含む粉末形態の組成物(B)、及び1種以上の酸化剤を含む組成物(C)の即席混合物の組合せを含む着色ケラチン繊維のためのすぐ使用できる着色組成物及び多区画装置、及び好ましくは、2欄35行ないし5欄13行に記載されたような酸化染料先駆物質との組合せ、及び好ましくは、5欄30行ないし7欄14行に記載されたような直接染料との組合せ、又は、
−米国特許第6,228,129号明細書、特に、2欄、16行ないし25欄、55行に記載されたような、2−電子酸化還元酵素型の酵素のための少なくとも1種の供与体の存在下において少なくとも1種の酸化基剤、少なくとも1種のカチオン性直接染料及び少なくとも1種の2−電子酸化還元酵素型の酵素を含むすぐ使用できる組成物、及び26欄、
13行ないし24行、特に、26欄、26行ないし27欄、9行に記載されたような多区画着色装置、又は、
−国際公開第99/20235号パンフレット、特に1頁、25行ないし8頁、5行、及び30頁、17行ないし34頁、25行に記載されたような少なくとも1種の直接カチオン性染料及び少なくとも1種の硝酸ベンゼン染料を含むすぐ使用できる組成物、8頁、12行ないし25頁、6行に記載されたようなカチオン性直接染料との組成物、及び35頁、21行ないし27行、特に36頁、1行ないし37頁に記載されたような多区画染料、又は、
−すぐ使用できる着色組成物又は国際公開第99/20234号パンフレット、特に26頁、5行ないし32頁、18行に記載されたような、少なくとも1種の直接カチオン染料及び少なくとも1種の自動酸化性酸化染料、特に、ベンゼン、インドール及びインドリン誘導体の組成物を含む多区画着色装置、又は、
−欧州特許第850636号明細書、特に18頁、1行ないし22頁、11行に記載されたような、少なくとも1種の直接染料及び少なくとも1種のメタアミノフェノール誘導体及び少なくとも1種の顕色化合物及び酸化剤の酸化着色組成物、又は、
−欧州特許出願公開第850637号明細書、特に、19頁、24行ないし22頁、57行に記載されたような、少なくとも1種の直接染料及びパラ−フェニレンジアミン誘導体及びビスフェニルアルキレンジアミンの群から選択される少なくとも1種の顕色化合物、及びメタジフェノールの群から選択される少なくとも1種のカップリング化合物、及び酸化剤の酸化着色組成物、又は、
−カチオン染料と例えば、欧州特許第998908号明細書、特に、47頁、25行ないし50頁、29行に記載されたようなピラゾロ−(1,5−a)−ピリミジン誘導体、又は、
−独国特許出願第19717224号明細書、特に3頁、36行ないし9頁、64行に記載されたようなに記載されたような酸化染料先駆物質(不飽和アルデヒド及びカップリング剤)。
【0119】
カチオン染料は、本発明に従った方法を行うための着色組成物中に、総着色組成物に基づき、好ましくは0.001%ないし5%、特に0.01%ないし1%の量で存在し得る。
【0120】
すぐ使用できる着色製品のpH値は、通常2ないし11、好ましくは5ないし10である。
【0121】
水性キャリヤーの成分は、この目的において慣用の量で、本発明に従った方法を行うための着色組成物中に使用される;例えば、乳化剤は、総着色組成物の0.5ないし30質量%の濃度で使用され、増粘剤は総着色組成物の0.1ないし25質量%の濃度で使用され得る。
【0122】
直接染料が酸化染料と一緒に使用される場合、それらは別々に又は一緒に貯蔵され得る。
【0123】
酸化染料及び直接染料は、還元、分離に対して安定ではないため、別々に貯蔵することが好まれる。
【0124】
それらは、液体ないしペースト状製造物(水性又は非水性)又は乾燥粉末の形態で貯蔵され得る。
【0125】
染料及び補助剤が、液状製造物中に一緒に貯蔵される場合、化合物同士の反応を減らすため、製造物は実質的に無水であるべきである。
【0126】
それらが別々に貯蔵される場合、反応性成分は、使用の直前に互いに密に混合される。乾燥貯蔵の場合、通常、使用前に一定量の熱水(50〜80℃)を加え、均質な混合物を製造する。
【0127】
毛髪への直接染料含有配合物の好ましい1つの適用方法は、例えば、国際公開第97/20545号パンフレットに記載されたような、多区画着色装置又は‘‘キット’’又は他の多区画パッキング系を使用することである。
【0128】
本発明に従った方法を行うための着色組成物は、米国特許第6,190,421号明細書、1欄、65行ないし3欄、65行、特に10欄、62行ないし12欄、65行に記載されたような、酸化剤、少なくとの1種の直接染料及び少なくとも1種の酸化染料先駆物質を含む、ケラチン繊維、特にヒトのケラチンの酸化着色のために適当なすぐ使用できる組成物と組合せられ得る。
好ましくは、このようなすぐ使用できる組成物は、第1の好ましい態様に従って、
一方に、着色のために適当な媒体中に、特に、パラ−フェニレンジアミン及びビス(フェニル)アルキレンジアミン及びそれらの酸付加塩から選択された少なくとも1種の顕色化合物、特に、メタ−フェニレンジアミン及びその酸付加塩から選択された少なくとも1種のカップリング剤、及び少なくとも1種のカチオン性直接染料を含む組成物(A)を、他方に、着色のために適当な媒体中に、少なくとも1種の酸化剤を含む組成物(B)を別々に貯蔵し、ケラチン繊維へ使用する前に、それらを一緒に混合することを含む予備工程からなるプロセスによって、製造される。
【0129】
すぐ使用できる染料の製造のための第2の好ましい態様に従って、方法は、一方に、着色のために適当な媒体中に、特に、パラ−フェニレンジアミン及びビス(フェニル)アルキレンジアミン及びそれらの酸付加塩から選択された少なくとも1種の顕色化合物、特に、メタ−フェニレンジアミン及びその酸付加塩から選択された少なくとも1種のカップリング剤を含む組成物(A)を、他方に、着色のために適当な媒体中に、少なくとも1種のカチオン性直接染料を含む成分(A’)を、最後に、着色のために適当な媒体中に、少なくとも1種の上記したような酸化剤を含む組成物(B)を別々に貯蔵し、ケラチン繊維へ使用する前に、それらを一緒に混合することからなる予備工程からなる。
【0130】
本発明に従ったこの第2の変形方法に従って使用される組成物(A’)は、所望により粉末形態であり得り、この場合、本発明それ自体(それら自体)に従ったカチオン性直接染料は前記組成物(A’)の全てを構成するか、又は任意に有機及び/又は無機微粉賦形剤中に分散される。
【0131】
有機賦形剤が組成物(A’)中に存在する場合、有機賦形剤は、合成物又は植物起源の物であり得り、特に、架橋及び未架橋合成ポリマー、セルロース及び変性又は未変性澱粉のようなポリサッカリド、同様におがくず及び植物ゴム(グアーガム、カロブガム、キサンタンガム等)等を含む天然物から選択される。
【0132】
無機賦形剤が組成物(A’)中に存在する場合、無機賦形剤は、酸化チタン、酸化アルミニウムのような金属酸化物、カオリン、タルク、雲母及びシリカを含み得る。
【0133】
本発明に従った方法を行うための着色組成物中に非常に適当な賦形剤は、おがくずである。
【0134】
粉末化された組成物(A’)はまた、結合剤又はコーティング製造物を、前記組成物(A’)の総質量に比して、好ましくは約3質量%を超えない量で含み得る。
【0135】
これらの結合剤は、好ましくは、無機、合成、動物又は植物起源のオイル及び液体脂質物質から選択される。
【0136】
組成物(A’)はまた、任意に、他の粉末形態の補助剤、特にあらゆる種類の界面活性剤、例えば、カチオンポリマー等のようなヘアーコンディショナーを含み得る。
【0137】
本発明のほかの対象は、例えば、米国特許第6,228,129号明細書、特に、26欄、13行ないし24行、特に26欄、26行ないし27欄、9行に記載されたような多区画染色装置又は‘‘キット’’又は他の多区画パッキング系、又は、上記で定義したような組成物(A)を含む第1区画、上記で定義したような組成物(A’)を含む任意の第2区画、及び、存在するならば、上記で定義したような酸化組成物(B)を含む第3区画である。これらの装置は、仏国特許第2,586,913号明細書に記載された装置のように、所望の混合物を毛髪へ適用させる手段を備え得る。前記文献の開示内容を特に参照としてここに組込む。
【0138】
組成物を含む本発明に従った方法を行うために、着色組成物へ添加され得る酸化剤は、酸化剤及び塩基を含む。
【0139】
更に、この組成物は、この酸化剤含有組成物のために、慣用の補助剤及び添加剤を含有する。
【0140】
配合物は、例えば、溶液、特に、濃縮水含有又は水含有アルコール溶液、クリーム、フォーム、ゲル、粉末又は乳濁液である。
一般的に、好ましいものはクリーム配合物、ゲル配合物又はフォーム配合物、及び特にはフォーム配合物である。
【0141】
しかし、安定性又は溶解性問題が起こる場合、例えば、独国特許第19713698号明細書、2頁、26行ないし54行、及び3頁、51行ないし4頁、25行、及び4頁、41行ないし5頁、59行に記載されるように、粉末配合物を使用することが有利であり得る。
酸化剤(過酸化水素として計算される)は、酸化剤含有組成物の総質量に基づき、0.5ないし12質量%、特に1ないし6質量%でこの組成物中に存在する。
酸化剤含有組成物のpH値は、通常、約2ないし7、特に約3ないし6である。
【0142】
本発明に従った方法を行うために着色組成物に添加され得る酸化剤を含まない組成物は、顕色化合物及びカップリング化合物及び還元剤を含むか、又は、
顕色化合物又は/及び任意の還元剤を含むか、又は
カップリング化合物及び還元剤を含む。
【0143】
更に、酸化剤を含まない組成物は、更に、例えば、独国特許出願第19959479号明細書、3欄、12行ないし16行に記載されたような直接染料を含み得る。
【0144】
更に、酸化剤を含まない組成物は、通常、慣用の補助剤及び添加剤を含む。好ましいものは、独国特許出願、3欄17行ないし41行に記載されたものである。
【0145】
酸化剤を含まない組成物のpH値は、通常、約3ないし11、特には約5ないし10、最も特には約9ないし10である。
【0146】
pH値を調節するために、例えば、独国特許出願第19959479号明細書、3欄、
46行ないし53行に記載されたような有機又は無機酸が適当である。
【0147】
本発明に従った方法を行うための着色組成物はまた、酸性染料を含む毛髪染料組成物と組合せられ得る。酸性染料を含む毛髪染料組成物は既知である。例えば、それらは、“Dermatology”,Ch.クルナン、H.マイバッハ編,Verlag Marcel Dekker社,ニューヨーク,バーゼル,1986年,第7巻、Ch.ツバィクのThe Science of Hair Care,第7章,248〜250頁、特に253及び254頁に記載されている。
【0148】
酸性染料を含む毛髪染料組成物は、2ないし6の、好ましくは2ないし5の、より好ましくは2.5ないし4.0のpHを有する。pHがあまりにも低い場合、一部の例では酸成分のために、結果として生じる組成物は毛髪、頭皮及び手肌をざらざらにし得る。pHがあまりにも高い場合、酸性染料の浸透促進効果が低くなる。
【0149】
本発明に従った着色方法はまた、毛髪の着色で使用される他の染料及び/又は補助剤との組合せて容易に使用され得る;例えば、
−米国特許第6,248,314号明細書、特に実施例1及び2に記載されたような酸性染料及びアルキレン炭酸塩、又は、
−特開昭61−210023号公報及び特開平7−101841号公報に記載されたような、毛髪へ良好な浸透性を有する浸透溶媒のようなベンジルアルコールに代表される様々な有機溶媒類を含む酸性毛髪染料組成物、又は、
−水溶性ポリマーを有する、又は例えば、特開平10−87450号公報、特開平9−255540号公報及び特開平8−245348号公報に記載されたような、毛髪染料組成物がたれるのを防止するような酸性毛髪染料組成物、又は、
−芳香族アルコール、低級アルキレン炭酸塩の水溶性ポリマーを有する、又は例えば、特開平10−53970号公報、特開昭48−23911号公報に記載されたような酸性毛髪染料組成物。
【0150】
好ましいケラチン繊維は、ヒトの毛髪である。
【0151】
染料又は染料先駆物質は、毛髪の全体的な着色、すなわち、初めて髪を着色する場合、及びまた、その後再着色する場合、又は髪の房を又は部分着色する場合に適当である。
【0152】
染料又は染料先駆物質は、例えば、手によるマッサージ、くし、ブラシ、又はボトル、又はくしもしくはノズルを組合せたボトルによって毛髪に適用される。
【0153】
一般的に、染料又は染料先駆物質は、補助剤又は更なる染料又は染料先駆物質のような更なる成分との配合物で毛髪へ適用される。
【0154】
着色組成物の適用後、染色した毛髪は慣例的にすすぎ洗いされる。慣例的に、すすぎ洗いは水で行われる。
【0155】
ヒトの毛髪を染色するための本発明の方法の適当な態様において、着色組成物は、すすぎ洗いされるのではなく、市販のシャンプーで洗浄される。
一般的に、染色した毛髪は、すすぎ洗い及び/又は洗浄した後、乾燥される。
【0156】
慣例的に、乾燥は、衣服への色の移染等がほとんど起こらないために、ドライヤー等によって、温かい空気で行われる。
【0157】
本発明に関して、用語‘‘更なる染料’’は、好ましくは酸化染料、ジアゾ化化合物、
キャップされたジアゾ化化合物及び/又はカップリング化合物、又は酸性染料、特に選択されたカチオン性の又はアニオン性の又は荷電していない直接染料を示す。
【0158】
ケラチン繊維を染色するための非常に適当な方法は、アルカリ性条件下で、ケラチン繊維と少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及びカップリング剤を接触させることからなる(但し、最終プロセス工程において、pHは2ないし6の範囲に調節される。)。
pHの調節は、例えば、欧州特許第962218号明細書、特に3頁、12行ないし16行に記載されたような酸を添加することによる慣用の方法で行われる。
【0159】
酸は、例えば、酒石酸又はクエン酸、クエン酸ゲル、任意に酸性染料を有する適当な緩衝溶液である。
【0160】
酸の好ましい技術形態は、溶液、ゲル、クリーム、フォーム、コンディショナー、乳濁液、シャンプー、より好ましくはシャンプー又はコンディショナーである。
【0161】
本発明に関して、用語‘‘アルカリ性条件’’は、酸条件が明確に記載されている場合以外の全てのプロセス工程を示す。
【0162】
ケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染色するための全ての方法は、通常、ケラチン繊維と染料及び/又は任意の酸化剤を接触させた後、
a)繊維を放置すること、及び
b)その後、繊維をすすぎ洗うこと
からなる。
直接染料でケラチン繊維、特にヒトの毛髪を染色するための方法は、
a)ケラチン繊維と直接染料を接触させること
からなる。
【0163】
着色方法は、例えば、国際公開第01/66646号明細書、15頁、32行ないし16頁、2行に記載されている。
【0164】
着色組成物は、通常、50ないし100gの量で毛髪に適用される。
【0165】
この組成物は、毛髪上に、15ないし40℃で5ないし30分間、特に20ないし30℃で10ないし20分間放置にされる。
少なくとも1種の直接染料と組合わせた本発明に従った着色方法は、更に、
a)ケラチン繊維と少なくとも1種の直接染料、塩基及び酸化剤を接触させること
からなるケラチン繊維の染色方法に関し得る。
【0166】
少なくとも1種の直接染料及び酸化剤を含む組成物は、例えば、国際公開第97/20545号明細書、3頁、24行ないし11頁、4行、特に4頁、9行ないし17行に記載されている。
【0167】
少なくとも1種の直接染料、塩基及び酸化剤を含む組成物は、少なくとも1種の直接染料と塩基を混合し、その後、毛髪を染色する直前に、酸化剤を添加することによって調製される。
【0168】
もう1つの方法として、酸化剤は、少なくとも1種の染料及び塩基を含む組成物と同時に適用され得る。
【0169】
好ましくは、少なくとも1種の直接染料を用いたケラチン繊維の染色方法は、例えば、国際公開第97/20545号パンフレット、特に4頁、19行ないし27行に記載されたような、多区画着色装置又は‘‘キット’’を使用することを含む。
【0170】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る、染色を啓発するための適当な方法は、国際公開第97/20545号パンフレット、11頁ないし13頁に記載されている。
【0171】
本発明に従った着色方法と組合せられ得る、カチオン染料を用いた適当な染色方法は、以下のものに記載されている:
−国際公開第95/01772号パンフレット、特に10頁、24行ないし11頁、16行、特に11頁、29行ないし28頁、又は、
−国際公開第01/66646号パンフレット、特に1頁、18行ないし3頁、16行、好ましくは、16頁20行ないし22頁、又は、
−欧州特許第970685号明細書、特に50頁、15行ないし43行、好ましくは50頁、46行ないし51頁、40行、又は、
−独国特許出願公開第19713698号明細書、特に5頁、26行ないし60行、又は−直接染料及び酸化剤を用いた染色方法は、国際公開第97/20545号パンフレット、特に10頁、10行ないし11頁、55行、好ましくは11頁、6行ないし13頁、19行に記載されている。
【0172】
本発明に従った着色方法と組合せられ得る、カチオン染料と他の染料を組合せた適当な染色方法は、以下のものである:
−国際公開第95/01772号パンフレット、特に11頁、1行ないし15行に記載されたような少なくとも2種のカチオン染料の混合物、
−欧州特許第998,908号明細書、特に50頁、15行ないし28行に記載されたようなピラゾロ−[1,5−a]−ピリミジンと少なくとも1種のカチオン染料との組合せ、又は、
−仏国特許第2788432号明細書、特に49頁、28行ないし52頁、好ましくは50頁、16行ないし28行に記載されたようなカチオン染料の組合せ、又は、
−直接染料及び/又は酸化染料及びパーマネントウェーブ固定溶液の形態の酸化剤の組み合わせ、特に、独国特許出願公開第19713698号明細書、特に2頁、12行ないし23行、特に4頁、65行ないし5頁、59行に記載されたような直接染料との組合せ、又は、
−欧州特許第850638号明細書、特に29頁、42行ないし30頁、20行、好ましくは30頁、25行ないし32頁30行に記載されたようなカチオン染料及び顕色化合物類の酸化染料及び酸化剤の組合せ、又は、
−米国特許第6,190,421号明細書、特に8欄、43行ないし52行、好ましくは8欄、55行ないし9欄、55行に記載されたような1種以上の酸化染料先駆物質及び任意の1種以上のカップリング剤を含む組成物(A)、及び、有機微粉賦形剤及び/又は無機微粉賦形剤中に任意に分散される、好ましくはカチオン性の直接染料を1種以上含む粉末形態の組成物(B)、及び1種以上の酸化剤を含む組成物(C)の即席混合物の組合せ、又は、
−米国特許第6,228,129号明細書、特に25欄、56行ないし27欄、9行に記載されたような、2−電子酸化還元酵素型の酵素のための少なくとも1種の供与体の存在下において少なくとも1種の酸化基剤、少なくとも1種のカチオン性直接染料及び少なくとも1種の2−電子酸化還元酵素型の酵素を含むすぐ使用できる組成物、又は、
−国際公開第99/20235号パンフレット、34頁、27行ないし37頁に記載されたような少なくとも1種の直接カチオン性染料及び少なくとも1種の硝酸ベンゼン染料の組成物を含むすぐ使用できる組成物又は多区画染色装置、又は、
−国際公開第99/20234号パンフレット、特に32頁、20行ないし35頁に記載
されたような少なくとも1種の直接カチオン染料及び少なくとも1種の自動酸化性酸化染料、特に、ベンゼン、インドール及びインドリン誘導体の組成物を含むすぐ使用できる組成物又は多区画染色装置、欧州特許第850636号明細書、特に18頁、1行ないし22頁、11行に記載されたような少なくとも1種の直接染料及び少なくとも1種のメタアミノフェノール誘導体及び少なくとも1種の顕色化合物及び酸化剤の酸化着色組成物、又は、
−欧州特許出願公開第850637号明細書、特に19頁、24行ないし22頁、57行に記載されたような少なくとも1種の直接染料及びパラ−フェニレンジアミン誘導体及びビスフェニルアルキレンジアミンの群から選択される少なくとも1種の顕色化合物、及びメタジフェノールの群から選択される少なくとも1種のカップリング化合物、及び酸化剤の酸化着色組成物、
−カチオン染料及び例えば、欧州特許第998908号明細書、特に47頁、25行ないし50頁、29行に記載されたようなピラゾロ−(1,5−a)−ピリミジン誘導体、又は、
−仏国特許第2788432号明細書、特に2頁、16行ないし3頁、16行、及び5頁、19行ないし14頁、8行に記載されたようなアリアノレン及び/又は酸化染料、及び14頁、23行以下に記載されたようなカチオン染料との組合せ、又は、
−独国特許出願第19717224号明細書、特に3頁、36行ないし9頁、64行に記載されたような酸化染料先駆物質(不飽和アルデヒド及びカップリング化合物)。
【0173】
本発明に従ったケラチン繊維、特にヒトの毛髪の着色方法は、直接染料及び酸化染料と組合せられ得る。
【0174】
直接染料及び酸化染料を用いた、ケラチン繊維、特にヒトの毛髪の染色方法は、
a)ケラチン繊維と、任意に少なくとも直接染料を含む酸化剤を接触させること、
b)その後、ケラチン繊維と、任意に少なくとも直接染料を含む、酸化剤を含まない組成物を接触させること、又は
a)ケラチン繊維と、任意に少なくとも直接染料を含む、酸化剤を含まない酸化剤を接触させること、
b)その後、ケラチン繊維と、任意に少なくとも直接染料を含む酸化剤を接触させること
からなる。
【0175】
本発明に従った着色方法は、直接染料及び酸化染料を用いたケラチン繊維の染色方法と組合せられ得り、該方法は、
a)ケラチン繊維と少なくとも1種の直接染料を接触させること、
b)その後、ケラチン繊維と酸化剤を含まない組成物を接触させること、
からなる。
【0176】
このような方法は、例えば、独国特許第19941450号明細書、特に5頁、50行ないし58行、8頁、31行ないし46行に記載されている。
【0177】
酸化剤は、通常、酸化剤含有組成物の形態で適用される。酸化剤を含まない組成物は、少なくとも1種のカップリング化合物、少なくとも1種の顕色化合物、塩基及び還元剤を含む。
【0178】
慣用的に、酸化剤含有組成物は、ヒトの毛髪の量に対して十分な量、通常、30ないし200gで均一に適用される。
【0179】
一般的に、酸化剤含有組成物は、繊維上に15ないし45℃で0ないし15分間、特に
0ないし5分間放置される。
【0180】
酸化剤を含まない組成物は、ヒトの毛髪に適用される。
【0181】
一般的に、直接染料及び酸化剤を含まない組成物は、繊維上に15ないし50℃で5ないし45分間、特に10ないし25分間放置される。
酸化剤を含まない組成物のカップリング剤及び顕色化合物は、同時に又は連続して適用され得る。好ましいのは、同時適用である。
【0182】
本方法の1つの好ましい態様は、シャンプー及び又はクエン酸もしくは酒石酸のような弱酸を用いて毛髪を洗浄することである。
【0183】
還元に対して安定な直接染料は、酸化剤を含まない組成物と共に貯蔵され得り、かつ組成物として適用可能である。
【0184】
染色方法の直前に、酸化剤を含まない組成物を用いて、還元に対して安定ではない直接染料の組成物を製造することは、利点がある。
【0185】
更に、直接染料及び酸化剤を含まない組成物は同時に又は連続して適用され得る。
【0186】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る直接染料及び酸化染料を用いたケラチン繊維の適当な着色方法は、
a)少なくとも1種の着色染料及び任意の少なくとも1種のカップリング化合物及び少なくとも1種の顕色化合物、及び任意に少なくとも1種の直接染料を含む酸化剤を混合すること、及び
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること、
からなる。
【0187】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る直接染料及び酸化染料を用いたケラチン繊維の更に適当な着色方法は、
a)少なくとも1種の自動酸化性化合物及び少なくとも1種の顕色化合物及び少なくとも1種の直接染料を混合すること、及び
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること、
からなる。
【0188】
直接染料は、通常、更なる補助剤を含む組成物の形態、特に水性組成物の形態で適用される。
【0189】
一般的に、混合はケラチン繊維に接触する直前に行われる。
通常、プロセス工程a)で製造された混合物は、ヒトの毛髪の量に対して十分な量、通常、30ないし200gで均一に適用される。
【0190】
一般的に、混合物は、繊維上に、15ないし45℃で0ないし50分間、特に30ないし45分間放置にされる。
【0191】
本方法の1つの好ましい態様は、シャンプー及び又は、例えば、欧州特許第962218号明細書、特に3頁、9行ないし18行に記載されるようなクエン酸もしくは酒石酸等の弱酸を用いて毛髪を洗浄することである。
【0192】
本発明の1つの適当な態様は、本発明に従った方法に加えて、欧州特許出願公開第19
713698号明細書、特に4頁、65行ないし35頁、59行に記載されたような直接染料及び酸化染料の分離適用(ここで、ケラチン繊維は、第1工程において、特に着色粉末形態の直接染料及び酸化剤と接触させられ、その後、第2工程において、特に粉末形態の酸化剤を含まない組成物と接触させられる。)に関する。
更に、例えば、米国特許第6,190,421号明細書、1欄、65行ないし3欄、65行、特に10欄、62行ないし12欄、65行に記載されたような、ケラチン繊維、特に毛髪のようなヒトのケラチン繊維の酸化染色のためにすぐ使用できる組成物の適用が可能である。
【0193】
本方法に従って、上記で定義されたようなすぐ使用できる染料組成物は、繊維に適用され、それらの上で、曝露時間の間、好ましくは約3ないし約40分間、より好ましくは約5ないし約30分間放置され、その後、繊維はすすぎ洗いされ、任意にシャンプーで洗浄され、再びすすぎ洗いされ、乾燥される。
【0194】
不飽和アルデヒドが、酸化先駆物質染料としてカップリング化合物と共に使用される場合、独国特許出願第19717224.5号明細書に記載されるように、酸化剤は必要ない。それにもかかわらず、ケラチン繊維の明るい又は統一された着色を考える場合、酸化剤の存在下において着色を行うことが望まれ得る。
【0195】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る酸化染料先駆物質を用いたケラチン繊維の染色方法は、
a)ケラチン繊維と不飽和アルデヒド、カップリング化合物及び直接染料を接触させること、
からなる。
【0196】
全ての上記で言及した染色方法において、カップリング化合物及び/又は顕色化合物及び様々な直接染料の混合物も適用できる。
【0197】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得るケラチン繊維の酸化染色方法他の好ましい態様は、カップリング化合物及び顕色化合物及び所望により直接染料を含む、酸化剤を含まない組成物と、カップリング化合物及び顕色化合物及び所望により酸化剤含有組成物及び所望により直接染料を含む、更なる酸化剤を含まない組成物を接触させた後、5ないし7、好ましくは6.5ないし7のpHでケラチン繊維へ適用することからなる。一般的に、ケラチン繊維は、その後、例えば、欧州特許第962217号明細書、特に3頁、9行ないし17行に記載されるように、洗浄又はすすぎ洗いされない。
【0198】
顕色剤及びカップリング化合物は、別々に、同時に又は連続して適用され得る。
【0199】
酸化染料先駆物質を用いた全ての上記で言及した染色方法において、カップリング化合物及び/又は顕色化合物の混合物も適用できる。
【0200】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る酸化染料を用いたケラチン繊維のより適当な染色方法は、
a)ケラチン繊維と酸化剤含有組成物を接触させること、
b)その後、ケラチン繊維と酸化剤を含まない組成物を接触させること
からなる。
【0201】
このような方法は、例えば、独国特許第19959479号明細書、特に3欄、54行ないし4欄、8行に記載されている。
【0202】
通常、酸化剤含有組成物は、ヒトの毛髪の量に対して十分な量、通常、30ないし200gで均一に適用される。
【0203】
一般的に、酸化剤含有組成物は、繊維上に15ないし50℃で0ないし15分間、特に0ないし30分間放置される。
【0204】
その後、酸化剤を含まない組成物が適用される。
【0205】
慣用的に、酸化剤を含まない組成物は、繊維上に15ないし50℃で5ないし45分間、特に10ないし25分間放置される。
酸化剤を含まない組成物のカップリング剤及び顕色化合物は、混合物として、又は個々に、同時に又は連続して適用され得る。好ましいのは、混合物での適用である。
本方法の1つの適当な態様は、シャンプー及び又は、例えば、欧州特許第962218号明細書、特に3頁、9行ないし18行に記載されるようなクエン酸もしくは酒石酸等の弱酸を用いて毛髪を洗浄することである。
【0206】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る酸化染料を用いたケラチン繊維の更に適当な着色方法は、
a)少なくとも1種のカップリング化合物及び顕色化合物、及び酸化剤を混合すること、及び、
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること
からなる。
【0207】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る酸化染料を用いたケラチン繊維の更に適当な着色方法は、
a)自動酸化性化合物と顕色化合物を混合すること、及び、
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること
からなる。
【0208】
特に好ましいのは、キャップされたジアゾ化化合物を用いたケラチン繊維、特にヒトの毛髪の染色方法であって、該方法は、
a)アルカリ性条件下で、任意の更なる染料の存在下において、ケラチン繊維と少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及びカップリング化合物及び所望により酸化剤を接触させること、
b)その後、pHを、任意の更なる染料の存在下において、酸を用いた処理によって、6ないし2の範囲に調節すること
からなる。
キャップされたジアゾ化化合物及びカップリング化合物及び所望により酸化剤は、あらゆる所望の順序で連続して、又は同時に適用され得る。
しかしながら、好ましくは、キャップされたジアゾ化化合物及びカップリング化合物は、単一組成物中に同時に適用される。
【0209】
通常、着色組成物は50ないし100gの量でヒトの毛髪に適用される。
【0210】
本発明に関して、用語‘‘アルカリ性条件’’は、8ないし10、好ましくは9ないし10、特に9.5ないし10の範囲のpHを意味する。
【0211】
塩基、例えば、炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウム又はナトリウムを、毛髪へ、又は染料先駆物質、キャップされたジアゾ化化合物及び/又は水溶性カップリング成分へ、又は染料先駆物質を含む着色組成物へ添加することによって、慣用的に、アルカリ性条件が
達成される。第2工程において、その後、ジアゾ化化合物とカップリング化合物は、好ましくは6ないし2、特に3ないし4までpH値を低くすることによって反応させられる。
【0212】
ケラチン繊維を染色するための本発明の全ての方法の好ましい態様は、アルカリ性条件下で、ケラチン繊維と少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及びカップリング化合物を接触させること(但し、pHを、最終プロセス工程において、2ないし6の範囲に調節すること)からなる。
【0213】
pHの調節は、例えば、欧州特許第962218号明細書、特に3頁、12行ないし16行に記載されたような酸を添加することによる慣用の方法で行われる。
【0214】
酸は、例えば、酒石酸又はクエン酸、クエン酸ゲル、任意に酸性染料を有する適当な緩衝溶液である。
【0215】
酸の好ましい技術形態は、溶液、ゲル、クリーム、フォーム、コンディショナー、乳濁液、シャンプー、より好ましくはシャンプー又はコンディショナーである。
【0216】
第1工程において適用されるアルカリ性着色組成物の量と第2工程において適用される酸性着色組成物の量の比は、好ましくは約1:3ないし3:1、特に約1:1である。
【0217】
この最初のアルカリ性着色組成物及びその後の酸性着色組成物は、それぞれ、繊維上に15ないし45℃で5ないし60分間、特に20ないし30℃で5ないし45分間放置される。
【0218】
本発明に従った方法において、着色を更なる染料を存在させて行うべきか否かは、得るべき色合いに依存し得る。本発明に関して、用語‘‘更なる染料’’は、好ましくは酸化染料、ジアゾ化化合物、キャップされたジアゾ化化合物及び/又はカップリング化合物、又は酸性染料、特に選択されたカチオン性の、アニオン性の又は荷電していない直接染料を示す。特に、カチオン染料は、国際公開第95/01772号パンフレット、特に2頁、7行ないし4頁、1行、好ましくは4頁、35行ないし8頁、21行に記載されたようなカチオン染料、及び国際公開第01/66646号パンフレット、特に1頁、18行ないし3頁、16行に記載されたようなカチオン染料、又は国際公開第95/01772号パンフレット、特に8頁、34行ないし10頁、22行に記載されたような少なくとも2種のカチオン染料の混合物の群から選択される。
キャップされたジアゾ化化合物及びカップリング化合物を用いたケラチン繊維の染色方法の好ましい態様は、ケラチン繊維と1種以上のキャップされたジアゾ化化合物及び/又は1種以上のカップリング化合物を接触させることからなる。
【0219】
好ましい方法は、
a)アルカリ性条件下で、少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及び少なくとも1種のカップリング化合物及び少なくとも1種の直接染料及び所望により少なくとも1種の顕色化合物;及び任意に少なくとも1種の直接染料を含む酸化剤を混合すること、
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること、
c)その後、pHを、任意の更なる染料の存在下において、酸を用いた処理によって、6ないし2の範囲に調節すること
からなるキャップされたジアゾ化化合物を用いたケラチン繊維の着色のための本発明の方法である。
【0220】
より好ましい方法は、少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物を用いたケラチン繊維の着色方法でああって、該方法は、
a)アルカリ性条件下で、少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及び少なくとも1種の直接染料、塩基及び酸化剤を混合すること、及び、
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること、
c)その後、pHを、任意の更なる染料の存在下において、酸を用いた処理によって、6ないし2の範囲に調節すること
からなる。
【0221】
更に、好ましい方法は、
a)アルカリ性条件下で、少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及び少なくとも1種のカップリング化合物及び所望により少なくとも1種の直接染料及び所望により少なくとも1種の顕色化合物及び所望により少なくとも1種の自動酸化性化合物を混合すること、及び、
b)その後、ケラチン繊維と工程a)で製造した混合物を接触させること、
c)その後、pHを、任意の更なる染料の存在下において、酸を用いた処理によって、6ないし2の範囲に調節すること、
からなるキャップされたジアゾ化化合物を用いたケラチン繊維の着色方法である。
【0222】
本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る更に適当なケラチン繊維の2段階直接染色方法は、
a)ケラチン繊維と酸化剤又は酸化剤含有組成物を接触させること、
b)その後、ケラチン繊維と少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及び少なくとも1種のカップリング化合物及び所望により直接染料及び/又は所望により酸化剤を含まない組成物を接触させること、
c)その後、pHを、任意の更なる染料の存在下において、酸を用いた処理によって、6ないし2の範囲に調節すること、
又は、
a)ケラチン繊維と少なくとも1種のキャップされたジアゾ化化合物及びカップリング化合物及び所望により直接染料及び/又は所望により酸化剤を含まない組成物を接触させること、
b)その後、ケラチン繊維と酸化剤又は酸化剤含有組成物を接触させること、
c)その後、pHを、任意の更なる染料の存在下において、酸を用いた処理によって、5ないし2の範囲に調節すること、
を特徴とする。
本発明はまた、本発明に従った着色方法と組合せて使用され得る酸性染料を用いたケラチン繊維、特にヒトの毛髪の着色方法に関する。
【0223】
該方法は、付加的に、
a)ケラチン繊維と酸性染料を接触させること、
を含む。
【0224】
通常、酸性染料を含む着色組成物は、50ないし100gの量で毛髪に適用される。
この組成物は、繊維上に15ないし45℃で1ないし30分間、特に20ないし30℃で0ないし15分間放置される。
【0225】
好ましくは、毛髪は、すすぎ洗いされ、その後シャンプーで洗浄され、より好ましくはそそぎ洗いされずシャンプーで洗浄される。
【0226】
ここで使用されるシャンプーは、アルキルスルフェート又はポリオキシエチレンアルキルスルフェートのような慣用のアニオン性界面活性剤を5ないし20%含むシャンプーを含む。
【0227】
本発明はまた、
a)少なくとも1種の前記式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
及び所望により、
d)更なる添加剤、
を含む、本発明に従った方法を行うための着色組成物に関する。
【0228】
更に、本発明はまた、
a)少なくとも1種の前記式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
d)少なくとも1種のカップリング成分、
及び所望により、
e)更なる添加剤、
を含むが、但し、
(i)水溶性カップリング成分が、
【化113】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化114】

でなく、かつ
(ii)水溶性カップリング成分が、
【化115】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化116】

でない、
本発明に従った方法を行うための着色組成物に関する。
【0229】
更に、本発明はまた、
a)少なくとも1種の前記式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
d)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
及び所望により、
e)更なる添加剤、
を含むが、但し、
(i)水溶性カップリング成分が、
【化117】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化118】

でなく、かつ
(ii)水溶性カップリング成分が、
【化119】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化120】

でない、
本発明に従った方法を行うための着色組成物に関する。
【0230】
特に好ましい組成物は、
a)少なくとも1種の前記式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
d)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
及び所望により、
e)更なる染料、好ましくは酸化染料、又はカチオン染料、又はアニオン染料、又は荷電していない直接染料、特に国際公開第95/01772号パンフレット及び国際公開第01/66646号パンフレットに記載されたカチオン染料の群から選択されたカチオン染料、
及び所望により、
f)更なる添加剤、
を含むが、但し、
(i)水溶性カップリング成分が、
【化121】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化122】

でなく、かつ
(ii)水溶性カップリング成分が、
【化123】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化124】

でないものである。
【0231】
本発明に従って使用される着色組成物及び任意に使用される酸化染料先駆物質は、液状ないしペースト状の製造物(水性又は非水性)又は乾燥粉末の形態で、別々に又は一緒に貯蔵され得る。成分が液状製造物中に一緒に貯蔵される場合、成分同士の反応を減らすため、製造物は実質的に無水であるべきである。それらは、別々に貯蔵される場合、反応成分は、使用直前に互いに密に混合させる。乾燥貯蔵の場合、通常、使用前に一定量の熱水(50ないし80℃)を添加し、均一な混合物を製造する。
【0232】
以下の実施例は、本発明をそれに限定することなく本発明を説明する。特に指示がない限り、部及び%は質量に関する。指示された染料の量は、着色される材料に関する。
【0233】
実施例1:
A)トリアゼンの製造
4−クロロ−2−アミノ−1−メチルベンゼン43.4gを32%塩酸81gと混合し、0℃まで冷却した。その後、1時間かけて、4N亜硝酸ナトリウム水溶液75mlを、温度を0ないし5℃に維持し、攪拌しながら滴下添加した。その後、その結果得られた溶液を、15分かけて、水250ml中サルコシン30g及び炭酸ナトリウム90gの水溶液へ0ないし5℃において滴下添加した。その結果得られた褐色の懸濁液をろ過し、その残渣をエタノールから再結晶させ、空気中で乾燥させた。3−メチル−1−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−3−(カルボキシメチル)トリアゼン66.2gを黄褐色の粉末の形態で得た(収率:91%)。該化合物は以下の式を有し、その1H−NMRスペクトルは、表示された化学シフトを示した。
【化125】

【0234】
実施例2ないし4:
実施例1に記載したの同様の方法を使用して以下の化合物を製造した。
【化126】

【0235】
着色法A:
1房の漂白したヒトの毛髪を、炭酸ナトリウム、アンモニア又はNaOHを使用してpH10.0に調節しておいた、0.2Mトリアゼン及び0.2Mカップリング成分を含有する水溶液に室温で30分間浸漬した。毛髪を取り出し、過剰な溶液をふき取り、毛髪を、4%クエン酸ナトリウム及び2%クエン酸を含有するpH3の緩衝液に5分間浸漬した。その後、毛髪を、水及び適当ならばシャンプー溶液を使用して徹底的にすすぎ洗いし、乾燥させた。顕著な堅牢性、特に洗髪堅牢性を有する、前記色合いに着色された毛髪が得られた。
【0236】
着色法B:
1房の漂白したヒトの毛髪を、炭酸ナトリウム、アンモニア又はNaOHを使用してpH範囲を9.8ないし10.0に調節しておいた、0.2Mトリアゼン、0.2Mカップリング成分及び0.2M過酸化水素(6%)を含有する水溶液に室温で30分間浸漬した。5ないし30分間接触させた後、すすぎ洗いすることなく、毛髪に、国際公開第95/01772号パンフレット及び国際公開第01/66646号パンフレットに開示されているカチオン染料の群から選択されたカチオン染料0.1質量%を含有する、12.5%濃度のクエン酸水性ゲルを含む混合物を、最初に使用したトリアゼン及びカップリング成分の量に相当する量で適用した。その後、その毛髪に徹底的にくしを通し、約7のpHを得た。15分間接触させた後、処理した毛髪を、12.5%濃度のクエン酸ゲル及び国際公開第95/01772号パンフレット及び国際公開第01/66646号パンフレットに開示されているカチオン染料の群から選択されたカチオン染料0.1質量%を含む上記混合物を用いてpH4で5分間再処理し、徹底的に水ですすぎ洗いし、その後乾燥させた。顕著な堅牢性、特に洗髪堅牢性及びシャンプー堅牢性を有する毛髪が得られた。
【0237】
着色法C:
1房の漂白したヒトの毛髪を、炭酸ナトリウム、アンモニア又はNaOHを使用してpH範囲を9.8ないし10.0に調節しておいた0.2Mトリアゼン、0.2Mカップリング成分及び0.2molの過酸化水素(6%)を含有する水溶液に室温で30分間浸漬した。5ないし30分間接触させた後、すすぎ洗いすることなく、毛髪に、国際公開第95/01772号パンフレット及び国際公開第01/66646号パンフレットに開示されたカチオン染料の群から選択されるカチオン染料0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する12.5%濃度のクエン酸水性ゲルを、最初に使用したトリアゼン及びカップリング成分の量に相当する量で適用した。毛髪に徹底的にくしを通し、約3のpHを得た。その後、5ないし30分の接触時間後、毛髪を徹底的に水ですすぎ洗いし、乾燥させた。顕著な堅牢性、特に良好な洗髪堅牢性を有する毛髪が得られた。
【0238】
着色法D:
1房の漂白したヒトの毛髪を、0.2Mトリアゼン、0.2Mカップリング成分、0.2molの過酸化水素(6%)及び国際公開第95/01772号パンフレット及び国際公開第01/66646号パンフレットに記載されているカチオン染料の群から選択されたカチオン染料0.1ないし1質量%(トリアゼン及びカップリング成分の質量に基づく)を含有する水溶液に室温で30分間浸漬した。その後、炭酸ナトリウム、アンモニア又はNaOHを使用して毛髪を9.8ないし10.0のpH範囲に調節した。5ないし30分間接触させた後、すすぎ洗いすることなく、毛髪に、12.5%濃度のクエン酸水性ゲル及び4%クエン酸ナトリウムを、最初に使用したトリアゼン及びカップリング成分の量に相当する量で適用し、毛髪に徹底的にくしを通し、約3のpHを得た。その後、5ないし30分の接触時間後、毛髪を徹底的に水ですすぎ洗いし、乾燥させた。顕著な堅牢性、特に良好な洗髪堅牢性を有する毛髪が得られた。
【0239】
【化127】

【化128】

【化129】

【化130】

【化131】

【化132】

【化133】

【化134】

【化135】

【化136】

【化137】

【化138】

【化139】

【化140】

【化141】

【0240】
実施例70:
1房の漂白したヒトの毛髪を組成物A10gで着色した。
組成物A(pH=10)
【表8】

混合物を、約22℃で15分間、毛髪に作用させた。その後、4%クエン酸ナトリウムを含有する2%濃度のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用し、その後、くしを通すと、約3のpHが達成された。30分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引くチェリーレッド色の着色が得られた。
【0241】
実施例71:
1房のミディアムブロンド色のヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液と組成物Bとの等質量部(各場合5g)の混合物で処理した。
組成物B(pH=9.8)
【表9】

室温約22℃で15分間接触させた後、国際公開第01/66646号パンフレットの実施例4と同様に製造した以下の式
【化142】

で表わされる紫染料0.1質量%を含有する濃度12.5%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約7のpHが達成された。更に15分間接触させた後、毛髪を、上記クエン酸ゲル及び紫染料の混合物10gで再処理し、それによって、約4のpHが達成された。混合物をpH4で5分間作用させた後、毛髪を水及びシャンプーで洗浄し、その後、再び水洗した。その後、毛髪を乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤紫色の着色が得られた。
【0242】
実施例72:
1房のミディアムブロンド色のヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液と実施例71に従った組成物Bとの等質量部(各場合5g)の混合物で着色した。
混合物を室温約22℃で20分間、毛髪に作用させた。その後、上記実施例71の式に従った紫染料0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。30分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤紫色の着色が得られた。
【0243】
実施例73:
1房の褐色のヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液と組成物Cとの等質量部(各場合5g)の混合物で着色した。
組成物C(pH=9.8)
【表10】

混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、上記実施例71の式に従った紫染料0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤紫色の着色が得られた。
【0244】
実施例74:
1房の褐色のヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液と組成物Dとの等質量部(各場合5g)の混合物で着色した。
組成物D(pH=9.8)
【表11】

混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、上記実施例71の式に従った紫染料0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く銅色の着色が得られた。
【0245】
実施例75:
1房の褐色のヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液と組成物Eとの等質量部(各場合5g)の混合物で着色した。
組成物E(pH=9.8)
【表12】

混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、上記実施例71の式に従った紫染料0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈な青みがかった赤色の着色が得られた。
【0246】
実施例76:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液と組成物Fとの等質量部(各場合5g)の混合物で着色した。
組成物F(pH=9.8)
【表13】

A)混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、ベーシックレッド0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。
B)混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。
C)混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、ベーシックイエロー870.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。15分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤銅色の着色が得られた。
【0247】
実施例77:
1房の漂白したヒトの毛髪を、組成物G10gで着色した。
組成物G(pH=10)
【表14】

混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く紫色の着色が得られた。
【0248】
実施例78:
1房の漂白したヒトの毛髪を、組成物H10gで着色した。
組成物H(pH=10)
【表15】

混合物を約22℃で15分間、毛髪に作用させた。その後、例えば、国際公開第02/30374号パンフレットに記載された、製造実施例2、式101の化合物に従って製造され得る以下の式
【化143】

で表わされる赤染料0.1質量%及び4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用した。その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。35分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く緋色の着色が得られた。
【0249】
実施例79:
1房の漂白したヒトの毛髪を、組成物I10gで着色した。
組成物I(pH=10)
【表16】

混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、4%クエン酸ナトリウムを含有する濃度2%のクエン酸水性ゲルの混合物10gを毛髪に適用し、その後、毛髪にくしを通すと、約3のpHが達成された。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く緋色の着色が得られた。
【0250】
実施例80:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、組成物J10gで着色した。
組成物J(pH=10)
【表17】

30分間接触させた後、洗い流すことなく、米国特許第6248314号明細書から既知で、かつ以下の組成
【表18】

を有する染料混合物を毛髪に適用した。その後、毛髪に徹底的にくしを通すと、約3のpHが達成された。15分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。
【0251】
実施例81:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、組成物A及びBそれぞれ5gずつからなる組成物10gで着色した。
組成物
【表19】

着色混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、濃度2%のクエン酸水性ゲル10gを毛髪に適用した。15分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、シャンプーし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。
【0252】
実施例82:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液15gと実施例75に従った組成物A、B及びCそれぞれ5gずつからなる組成物の混合物で着色した。
着色混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、濃度2%のクエン酸水性ゲル10gを毛髪に適用した。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、シャンプーし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤紫色の着色が得られた。
【0253】
実施例83:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液20gと実施例81に従った組成物A、B、C及びDそれぞれ5gずつからなる組成物の混合物で着色した。
着色混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、濃度2%のクエン酸水性ゲル10gを毛髪に適用した。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、シャンプーし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤紫色の着色が得られた。
【0254】
実施例84:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、6%過酸化水素溶液15gと実施例81に従った組成物A、B及びDそれぞれ5gずつからなる組成物の混合物で着色した。
着色混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、濃度2%のクエン酸水性ゲル10gを毛髪に適用した。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、シャンプーし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。
【0255】
実施例85:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、実施例81に従った組成物A、B及びDそれぞれ5gずつからなる組成物15gで着色した。
着色混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、濃度2%のクエン酸水性ゲル10gを毛髪に適用した。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、シャンプーし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。
【0256】
実施例86:
1房のブロンド色の損傷していないヒトの毛髪を、実施例81に従った組成物A、B及びDそれぞれ5gずつからなる組成物15gで着色した。
着色混合物を約22℃で30分間、毛髪に作用させた。その後、pH値3のシャンプー10gを毛髪に適用し、毛髪をマッサージした。5分間接触させた後、毛髪を徹底的にすすぎ洗いし、シャンプーし、その後、乾燥させた。
良好な洗髪堅牢性及び摩擦堅牢性を有する鮮やかで強烈で目を引く赤色の着色が得られた。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
多孔質材料の着色方法であって、該方法は、着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化1】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化2】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化3】

で表わされる化合物
(式中、
Qは、未置換の又は置換された芳香族又は複素環残基を表わし、
Rは、未置換の又は置換された水溶性の脂肪族又は芳香族アミンの基を表わし、及び、
Tは、未置換の又は置換された水溶性の脂肪族又は芳香族残基を表わし、
ここで、少なくとも1つの基は水溶性を与える基を含まねばならない。)、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなるが、
但し、(i)水溶性カップリング成分が
【化4】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化5】

ではなく、
(ii)水溶性カップリング成分が
【化6】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化7】

ではなく、
(iii)水溶性カップリング成分が
【化8】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化9】

ではなく、
(iv)水溶性カップリング成分が
【化10】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化11】

ではなく、
(v)水溶性カップリング成分が
【化12】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化13】

ではなく、
(vi)水溶性カップリング成分が
【化14】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化15】

ではなく、
(vii)水溶性カップリング成分が
【化16】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化17】

ではなく、
(viii)水溶性カップリング成分が
【化18】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化19】

ではなく、
(ix)水溶性カップリング成分が
【化20】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化21】

ではなく、
(x)水溶性カップリング成分が
【化22】

である場合、キャップされたジアゾニウム化合物は
【化23】

ではない方法。
【請求項2】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化24】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化25】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化26】

で表わされる化合物[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わすか、又は、
Rは未置換のアニリン基、未置換のアミノナフタレン基、アニリン基又はアミノナフタレン基(ここで、フェニル又はナフチル環は、COOH、SO3H、CN、ハロゲン原子、SO2炭素原子数1ないし2のアルキル基、未置換の直鎖状もしくは枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、OH、カルボキシ基、CO炭素原子数1ないし2のアルキル基又はSO2−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−(CH21-4SO3Hによっ
て置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基からなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基によって置換され、かつ、ここで、アミノ基は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、又は、OHもしくはカルボキシ基によって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換される。)を表わし、
Tは、直鎖状又は枝分かれ状の未置換の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又は、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わすか、又は
Tは、未置換のフェニル基、未置換のナフチル基、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。]、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1記載の方法であって、請求項1と同様の但し書条件を適用する方法。
【請求項3】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化27】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化28】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化29】

で表わされる化合物[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリ
ジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状もしくは枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし、又は、
Tは、COOH、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)及びN(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2からなる群から選択される1つ又は2つの同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わすか、又は
Tは、未置換のフェニル基、未置換のナフチル基、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。]、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1又は2のいすれか1項に記載の方法であって、請求項1と同様の但し書条件を適用する方法。
【請求項4】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化30】

[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,
4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状もしくは枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、及び、
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法であって、請求項1と同様の但し書条件を適用する方法。
【請求項5】
カップリング成分として、未置換の又は置換されたアクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリジン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンが使用される請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、ナフチル基によって又はアリールオキシ基によって、特に水溶性を与える基によって1又は多置換されたカップリング成分が使用される請求項5記載の方法。
【請求項7】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化31】

で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(2)
【化32】

で表わされる化合物、
及び/又は、少なくとも1種の式(3)
【化33】

で表わされる化合物[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わし、
Tは、COOH、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)及びN(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2からなる群から選択される1つ又は2つの同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わすか、又は
Tは、未置換のフェニル基、未置換のナフチル基、O炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、NH(炭素原子数1ないし2のアルキル基)、N(炭素原子数1ないし2のアルキル基)2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換されたフェニル基又はナフチル基を表わす。]、及び、
b)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1記載の方法であって、請求項1と同様の但し書条件を適用する方法。
【請求項8】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の式(1)
【化34】

[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは、式−NR1617(式中、R16は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わし、かつ、R17は、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基、又はO炭素原子数1ないし4のアルキル基、COOH、COO炭素原子数1ないし2のアルキル基、SO3H、NH2、CN、ハロゲン原子及びOHからなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基で置換さ
れた直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし6のアルキル基を表わす。)で表わされる基を表わす。]で表わされるキャップされたジアゾニウム化合物、及び、
b)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1記載の方法であって、請求項1と同様の但し書条件を適用する方法。
【請求項9】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも2種の前記請求項1ないし4で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の多孔質材料の着色方法。
【請求項10】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも1種の前記請求項1ないし4で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも2種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1ないし9のいずれか1項に記載の多孔質材料の着色方法。
【請求項11】
着色すべき材料に、所望の順序で順次に又は同時に、
a)少なくとも2種の前記請求項1ないし4で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも2種の水溶性カップリング成分、
をはじめのうちはカップリングが起こらないような条件で適用し、そしてその後、前記材料上に存在する前記キャップされたジアゾニウム化合物を前記カップリング成分と反応させることからなる請求項1ないし10のいずれか1項に記載の多孔質材料の着色方法。
【請求項12】
着色すべき材料を、
a)少なくとも1種の前記請求項1ないし4で定義したようなキャップされたジアゾニウム化合物、及び
b)少なくとも1種の水溶性カップリング成分
と、所望の順序で順次に又は同時に、
a)アルカリ性条件下で、かつ酸化剤及び任意の更なる染料の存在下で接触させ、その後、着色すべき材料に酸処理を受けさせること、又は
b)アルカリ性条件下で接触させ、その後、任意の更なる染料の存在下で着色すべき材料に酸処理を受けさせること、
からなる請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法であって、請求項1と同様の但し書条件を適用する方法。
【請求項13】
カップリング成分が、未置換の又は置換されたアクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリジン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンである請求項9ないし12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
カップリング成分が、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、フェニル基、ナフチル基によって又はアリールオキシ基によって、特に水溶性を与える基によって1又は多置換された請求項13記載の方法。
【請求項15】

【化35】

[式中、
Qは、未置換のフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基、イソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わすか、又は、
Qは、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキルチオ基、ハロゲン原子、例えば、弗素原子、臭素原子又は塩素原子、ニトロ基、トリフルオロメチル基、CN、SCN、炭素原子数1ないし4のアルキルスルホニル基、フェニルスルホニル基、ベンジルスルホニル基、ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノスルホニル基、炭素原子数1ないし4のアルキルカルボニルアミノ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシスルホニル基によって、又はジ−(ヒドロキシ−炭素原子数1ないし4のアルキル)−アミノスルホニル基によって1又は多置換されたフェニル基、ナフチル基、チオフェニル基、1,3−チアゾリル基、1,2−チアゾリル基、1,3−ベンゾチアゾリル基、2,3−ベンゾチアゾリル基、イミダゾリル基、1,3,4−チアジアゾリル基、1,3,5−チアジアゾリル基、1,3,4−トリアゾリル基、ピラゾリル基、ベンズイミダゾリル基、ベンゾピラゾリル基、ピリジニル基、キノリニル基、ピリミジニル基及びイソキサゾリル基、アミノジフェニル基、アミノジフェニルエーテル基及びアゾベンゼニル基を表わし、
Rは未置換のアニリン基、未置換のアミノナフタレン基、アニリン基又はアミノナフタレン基(ここで、フェニル又はナフチル環は、COOH、SO3H、CN、ハロゲン原子、SO2炭素原子数1ないし2のアルキル基、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、OH、カルボキシ基、CO炭素原子数1ないし2のアルキル基又はSO2−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)−(CH21-4SO3Hによって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基からなる群から選択される1つ以上の同じ又は異なる置換基によって置換され、かつ、ここで、アミノ基は、H、未置換の直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基、又は、OHもしくはカルボキシ基によって置換された直鎖状又は枝分かれ状の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換される。)を表わす。]で表わされる化合物であって、式
【化36】

で表わされる化合物を除くところの化合物。
【請求項16】
a)少なくとも1種の前記請求項1記載の式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
及び所望により、
d)更なる添加剤、
を含む、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の方法を行うための着色組成物。
【請求項17】
a)少なくとも1種の前記請求項1記載の式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
d)少なくとも1種のカップリング成分、及び、
所望により、
e)更なる添加剤、
を含むが、但し、
(i)水溶性カップリング成分が、
【化37】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化38】

でなく、かつ
(ii)水溶性カップリング成分が、
【化39】

である場合、
キャップされたジアゾニウム化合物は、
【化40】

でない、
請求項16記載の着色組成物。
【請求項18】
a)少なくとも1種の前記式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
d)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
及び所望により、
e)更なる添加剤、
を含む請求項16記載の方法を行うための着色組成物であって、請求項17と同様の但し書条件を適用する着色組成物。
【請求項19】
a)少なくとも1種の前記式(1)、(2)及び/又は(3)で表わされる化合物、
b)pHを調節するための媒体、
c)水、
d)アクリルアセトアリールアミド、フェノール、ナフトール、ピリドン、キノロン、ピラゾール、インドール、ジフェニルアミン、アニリン、アミノピリジン、ピリミドン、ナフチルアミン、アミノチアゾール、チオフェン又はヒドロキシピリジンからなる群から選択され、かつその全ては、更なる置換基、例えば、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、特にフェニル基又はナフチル基、又はアリールオキシ基、特に水溶性を与える基、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシ基又はスルホ基を有し得る少なくとも1種の水溶性カップリング成分、
及び所望により、
e)更なる染料、好ましくは酸化染料、又はカチオン染料、又はアニオン染料、又は荷電していない直接染料、特に国際公開第95/01772号パンフレット及び国際公開第01/66646号パンフレットに記載されたカチオン染料の群から選択されたカチオン染料、
及び所望により、
f)更なる添加剤、
を含む請求項17記載の方法を行うための着色組成物であって、請求項17と同様の但し書条件を適用する着色組成物。


【公表番号】特表2006−511721(P2006−511721A)
【公表日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−532111(P2004−532111)
【出願日】平成15年8月26日(2003.8.26)
【国際出願番号】PCT/EP2003/009416
【国際公開番号】WO2004/019896
【国際公開日】平成16年3月11日(2004.3.11)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】