説明

天井材の開口の構造,天井材の開口の形成方法及び天井材の開口形成装置

【課題】 簡単な構成の打ち抜き刃を使用して、容易かつ低コストで形成することができる天井材の開口の構造を提供する。
【解決手段】 基材12a及びその基材12aの室内側の面を覆う表皮12bを有する天井材12のサンルーフと対応する部分に、表皮12bを残して基材12aを切断することにより開口14を形成する。この開口14の端面14aは、ほぼ水平方向を向くように形成する。表皮12bの残留部分を折り返して、その折り返し部により開口14の端面14aを包被する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、自動車のサンルーフに対応する天井材の開口の構造,その天井材の開口の形成方法及び天井材の開口形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の天井材の開口の構造としては、例えば、特許文献1に開示されるような構成のものが提案されている。この従来構成においては、図8に示すように、ウレタンボードよりなる基材31aと、その基材31aの室内側の面を覆う表皮31bとを有する天井材31に、その基材31a及び表皮31bを切断することにより、サンルーフと対応する開口32が形成されている。天井材31の開口32の上部周縁は、ルーフ構造体33の端部に接合され、このルーフ構造体33とともに、天井材31の開口32の端面32aには断面ほぼ横U字状のモール34が被覆装着されている。そして、このモール34の直上において、サンルーフを開閉するためのサンシェード35が前後方向へのスライドにより開閉可能に配設されている。
【0003】
また、その他の天井材の開口の構造としては、例えば図9に示すような構成のものも従来から提案されている。この従来構成においては、天井材31にその表皮31bを残して基材31aを切断することにより、サンルーフと対応する開口32が形成されている。天井材31の開口32の周縁には、天井ブラケット36が接着剤により固定されている。そして、表皮31bの残留部分が折り返されて接着されることにより、開口32の端面32aが天井ブラケット36の端部とともに包被されている。
【特許文献1】実開平7−19009号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、前記特許文献1に記載の従来構成では、自動車の室内側に、モール34が露出しているため、車室内側の外観を損なうという問題があった。これに対し、図9に示す従来構成では、モール34が用いられないため、特許文献1の構成に比較して、車室内側からの外観は良好になる。
【0005】
しかしながら、図9に示す従来構成においては、天井材31の開口32の端面32a、すなわち基材31aの切断端面が上方を向くように形成され、しかも、この切断端面に防水構造は設けられていない。このため、サンシェード35の開放状態において、開口32の端面32aから天井材31の基材31a内に雨水等がしみ込みやすいという問題があった。そして、このように雨水等がしみ込むと、天井材31が変色したり、膨潤したりして、著しく外観が損なわれることになる。
【0006】
また、この図9に示す従来の天井材31の開口32を形成する場合には、天井材31の基材31aをほぼ水平方向に切断する必要があるため、特殊な構成の治具や打ち抜き刃を使用する必要があって、製造コストが高くなるという問題もあった。
【0007】
すなわち、この従来の天井材31の開口32の形成に際しては、図10(a)に示すように、天井材31を治具37に支持した状態で、打ち抜き刃38を上方退避位置から下降させて、その位置で治具37に対してほぼ水平方向に接近移動させ、天井材31の表皮31bを残して基材31aを切断する。次いで、図10(b)に示すように、基材31aの切断部分を表皮31bの残留部分から剥離除去するとともに、天井材31の開口32の周縁に天井ブラケット36を接着固定する。その後、表皮31bの残留部分を折り返すことにより、開口32の端面32aを天井ブラケット36の端部とともに包被する。
【0008】
このように、天井材31の開口32を形成する場合には、例えば、図10(a)に示すように、打ち抜き刃38を支持する支持体51をシリンダ52等により下方の切断待機位置と上方の退避位置とに移動させる必要がある。また、治具37の外周側には、図11に示すように、開口32の辺とコーナとに対応した8枚の打ち抜き刃38をほぼ水平面内でそれぞれ放射方向へ移動可能に配設し、それらの打ち抜き刃38をシリンダ53等により外側の位置と内側の切断位置とに移動させる必要がある。このため、切断に際しては、打ち抜き刃38等よりなる切断関連構成が複雑で高価なものとなった。
【0009】
加えて、図10(a)の切断方法においては、打ち抜き刃38が天井材31の基材31aをその厚さ方向に対して斜めに切断するので、切断精度が出ず、切断面もきれいではない。すなわち、前記のように、基材31aの繊維が基材31aの厚さ方向と交差する方向に配置されている。このため、基材31aに対して斜め方向から打ち抜き刃38が進入してきた場合には、繊維が切断されにくく、切断端面が毛羽立つようになる。従って、この状態で、切断端面を表皮31bにより包被したとしても、その包被部分に凹凸が形成されて、外観が低下するおそれがある。
【0010】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、開口の端面から天井材内に雨水等がしみ込むことを抑止することができるとともに、簡単な構成の治具及び打ち抜き刃を使用して、天井材の開口を容易かつ低コストで、かつ良好な外観となるように形成することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、天井材の開口の構造に係る請求項1に記載の発明においては、基材と、その基材の室内側の面を覆う表皮とを有し、前記基材にはサンルーフに対応する開口を形成するとともに、その開口の端面を前記表皮の折り返し部により包被した天井材において、前記開口の端面をほぼ水平方向を向くように形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、前記基材にほぼ水平方向へ突出するフランジ部を介してそのフランジ部の内周縁により前記開口を形成したことを特徴とする。
【0013】
天井材の開口の形成方法に係る請求項3に記載の発明においては、基材と、その基材の室内側の面を覆う表皮とを有する天井材を治具上に支持し、その治具の水平支持面に対して打ち抜き刃をほぼ垂直方向に接近移動させて、表皮を残して基材を切断することにより開口を形成し、表皮の残留部分を折り返すことにより開口の端面を包被することを特徴とした。
【0014】
請求項4に記載の発明においては、請求項3に記載の発明において、前記開口の四隅における表皮の残留部分に、開口の中央部に向かう切り込みを形成することを特徴とした。
請求項5に記載の発明においては、請求項4に記載の発明において、前記切り込みにおける基材の開口の端面側に位置する端部がその基材の開口の端面から離間していることを特徴とした。
【0015】
天井材の開口形成装置に係る請求項6に記載の発明においては、請求項4における天井材の開口の形成方法に用いられる打ち抜き刃を四角環状に形成するとともに、その打ち抜き刃の四隅部の内側には、打ち抜き刃の中央部に向かって伸びる切断刃を設けたことを特徴とする。
【0016】
請求項7に記載の発明においては、請求項6に記載の発明において、前記切断刃の打ち抜き刃側の端部に、刃先を有しない部分を形成したことを特徴とする。
(作用)
請求項1及び請求項3に記載の発明においては、室内側への露出部分が、表皮により隠蔽された基材の端面であって、前述した従来構成とは異なり、モールを用いる必要がないため、車室内側の外観を良好に保つことができる。また、開口の端面がほぼ水平方向を向くように形成されているため、その開口の端面から天井材内に雨水等がしみ込むおそれを防止することができる。また、天井材の基材を垂直方向に切断して開口を形成すればよいため、天井材を支持する治具と、ほぼ垂直方向に移動可能な1つの環状の打ち抜き刃とよりなる簡単な切断関連構成により、天井材の開口を容易かつ低コストで形成することができる。さらに、前述のように、天井材の基材はその厚さ方向と直交する方向から切断されるため、基材の繊維が毛羽立つことなく切断される。このため、その端面を表皮により包被した場合、その包被部に凹凸が形成されるようなことがなく、良好な外観を得ることができる。
【0017】
請求項2に記載の発明においては、基材にほぼ水平方向へ延びるフランジ部を介して開口が形成されているため、開口の周縁の剛性を高めて、強度を確保することができる。
請求項4に記載の発明においては、開口の四隅における表皮の残留部分に、開口の中央部に向かう切り込みを形成することにより、その残留部分を折り返して基材の端面を包被した場合、切り込みを開いたり、切り込みの部分を重ねたりすることにより、過度の緊張やシワを抑制でき、外観を向上できる。
【0018】
請求項5に記載の発明においては、前記切り込みにおける基材の開口の端面側に位置する端部がその基材の開口の端面から離間しているため、基材の開口の端面が包被されるように表皮を折り返しても、切り込みが露出することはなく、見栄えを良くすることができる。
【0019】
請求項6に記載の発明においては、打ち抜き刃の中央部に向かって伸びる切断刃により、開口の四隅における表皮の残留部分に、開口の中央部に向かう切り込みを形成することができ、請求項4と同様な作用を得ることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明においては、前記請求項5の発明の作用を得るための開口形成装置を実現できる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、この発明によれば、開口の端縁をモールが不要になるとともに、開口の端面から天井材内に雨水等がしみ込むのを抑止できて、変色や膨潤を防止でき、天井材のサンルーフ部分の外観を向上できる。また、簡単な構成の治具及び打ち抜き刃を使用して、天井材の開口を容易かつ低コストで形成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のルーフにおいてボディのルーフ構造体11の室内側に配設される天井材12は、ウレタンボードよりなる基材12aと、その基材12aの室内側の面に被覆されたファブリック等よりなる表皮12bとを有している。なお、この天井材12は、図示していないが、基材12aの表裏両側面に設けた薄いガラス繊維層、室外側のガラス繊維層の表面に設けられたホットメルトのための樹脂フィルム層、その樹脂フィルム層の外側の不織布等よりなる薄い被覆層等を備え、多層構造となっている。
【0023】
図1及び図2に示すように、前記天井材12のサンルーフと対応する部分には、室外側に向かって隆起する隆起部13が形成されている。天井材12の隆起部13の頂部には、その表皮12bを残して基材12aを切断することにより、サンルーフと対応する開口14が形成されている。この場合、開口14は隆起部13の頂部外周縁にほぼ水平方向に突出する所定幅のフランジ部15を残して形成されている。また、この開口14の端面14aは、天井材12の基材12aを垂直方向へ切断することによって、ほぼ水平方向を向くように形成されている。なお、前記隆起部13は、前処理として、レーザビームやウォータジェット等により、前記開口14よりも小さな開口14bが形成され、その後に後述する打ち抜き刃22によりサンルーフと対応する開口14が形成される。
【0024】
前記天井材12の開口14の上部周縁には、天井ブラケット16が接着剤により固定されている。そして、天井材12の表皮12bの折り返し部となる残留部分を天井ブラケット16上に折り返することにより、開口14の端面14aが天井ブラケット16の端部とともに包被されている。また、この天井材12の表皮12bの折り返し部上には、サンルーフを開閉するためのサンシェード17が前後方向へのスライドにより開閉可能に配設されている。
【0025】
なお、図1に2点鎖線で示すように、車両ルーフの外表面を構成するルーフパネル41にはサンルーフ用の開口44が形成され、その開口44にはガラス42が開閉可能に嵌められている。また、ルーフパネル41の開口44部分と、天井材12の開口14部分との間には、その部分を閉鎖するための枠材43が配置固定されている。
【0026】
次に、前記のように構成された天井材12の開口の形成方法について説明する。
さて、この天井材12の開口の形成に際しては、図3(a)に示すように、まず、前処理として開口14bが形成された天井材12の隆起部13を治具21の水平支持面上に支持する。この状態で、打ち抜き刃22を治具21の上面に対して垂直方向に沿って接近移動させ、天井材12の表皮12bを残して基材12aを切断することにより、開口14を形成する。
【0027】
この場合、図3(a)、図4(a)及び図5に示すように、基材12aの切断に使用する打ち抜き刃22はほぼ四角環状に形成され、その下端縁に刃部22aが設けられている。
【0028】
また、前記打ち抜き刃22の内周四隅には各一対の切断刃23が打ち抜き刃22の中央部に向かって突設され、それらの切断刃23の下端には打ち抜き刃22の刃部22aよりも下方に位置する刃部23aが設けられている。この刃部23aの打ち抜き刃22側、つまり基端部側には、切り欠き部23bが形成されていて、その部分には刃先が設けられていない。そして、打ち抜き刃22により天井材12の基材12aを打ち抜き切断してフランジ部15及び開口14を形成する際に、これらの切断刃23により、図4(b)に示すように、開口14と対応する表皮12bの四隅に2箇所ずつ開口14の中央部に向かう切り込み12cを切断形成するようになっている。この場合、切断刃23の基端部側には刃先が形成されていないため、この切断刃23で切断される切り込み12cの開口14の端面14a側の端部は、その端面14aから離間している。
【0029】
次いで、図3(b)に示すように、前記天井材12の基材12aの切断部分を表皮12bの残留部分から剥離除去するとともに、天井材12の開口14の周縁に天井ブラケット16を接着固定する。その後、図3(c)に示すように、基材12aから突出した表皮12bの残留部分を天井ブラケット16の端部側へ折り返すことにより、開口14の端面14aを天井ブラケット16の端部とともに包被し、接着剤により固定する。このようにすれば、基材12aの端面が表皮12bにより隠蔽される。また、この場合、前記のように開口14と対応する表皮12bの残留部分の四隅に予め切り込み12cが形成されているため、その切り込み12cの部分を開いたり、重ねたりすることにより、その表皮12bの四隅部分を過度に緊張したり、シワが生じたりすることなく折り返すことができる。しかも、切り込み12cの開口14の端面14a側の端部は、その端面14aから離間しているため、開口14の端面14aを包被するように表皮12bを折り返しても、端面14aの部分に切り込み12cが露出することはなく、見栄えを良くすることができる。
【0030】
以上のように、この実施形態の天井材12の開口の構造では、室内側への露出部分が、表皮12bにより隠蔽された基材12aの端面であって、前述した従来構成とは異なり、モールを用いる必要がないため、車室内側からの外観を良好に保つことができる。
【0031】
また、開口14の端面14aがほぼ水平方向を向くように形成されているため、開口14の端面14aから天井材12内に雨水等がしみ込むことを抑止することができ、従って、雨水しみ込みによる変色や膨潤を防止でき、外観を良好に維持できる。
【0032】
さらに、開口14が基材12aにほぼ水平方向へ延びるフランジ部15を介して形成されているため、このフランジ部15により、天井材12の開口14の周縁に所定の強度を確保することができ、開口14の振動や、それによるビビリ音等の発生を抑制できる。
【0033】
しかも、天井材12に開口14を形成する際には、天井材12の基材12aを水平方向に切断することなく、垂直方向に切断すればよい。従って、従来構成とは異なり、ほぼ垂直方向にのみ移動可能な1つの環状の打ち抜き刃22を有する簡単で切断関連構造を用いることができる。製造コストを低減することができる。
【0034】
また、前述のように、天井材12の基材12aはその厚さ方向と直交する方向から切断されるため、基材12aの繊維が効果的に切断され、従って、その切断端面14aはきれいである。このため、その端面14aを表皮12bにより包被した場合、その包被部に凹凸が形成されるようなことがなく、良好な外観を得ることができる。
【0035】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図6及び図7に示すように、天井材12の隆起部13の頂部周縁にフランジ部15を設けることなく、開口14が隆起部13の傾斜部上端に直接的に形成されている。そして、この実施形態においても、図6に示すように、天井材12の基材12aを環状の打ち抜き刃22にて垂直方向へ切断することによって、開口14の端面14aがほぼ水平方向を向くように形成されている。
【0036】
従って、この第2実施形態においては、フランジ部15に関連した効果を除いて、前記第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
特に、この第2実施形態においては、基材12aのフランジ部15が存在しないため、すっきりとした外観となり、同外観を向上させることができる。
【0037】
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 天井材12の開口14を切断刃以外の切断装置、例えば、レーザ加工機を用いて表皮12bが切断されないようにしながら切断すること。
【0038】
・ 天井材12の基材12aとしてウレタンボード以外のもの、例えば不織布を用いること。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】第1実施形態の天井材の開口の構造を示す要部断面図。
【図2】天井材を示す斜視図。
【図3】(a)〜(c)は、図1の天井材の開口を形成する方法を順に示す要部断面図。
【図4】(a)は、図3の開口の形成に使用する打ち抜き刃を示す斜視図、(b)は開口の部分を示す部分平面図。
【図5】図4の打ち抜き刃の一部を拡大して示す部分斜視図。
【図6】第2実施形態の天井材の開口の構造を示す要部断面図。
【図7】図6の天井材の開口を形成する方法を示す要部断面図。
【図8】従来の天井材の開口の構造を示す要部断面図。
【図9】別の従来の天井材の開口の構造を示す要部断面図。
【図10】(a)(b)は、図9の天井材の開口を形成する方法を順に示す要部断面図。
【図11】図10の開口の形成に使用する打ち抜き刃を示す斜視図。
【符号の説明】
【0040】
12…天井材、12a…基材、12b…表皮、12c…切り込み、14…開口、14a…端面、15…フランジ部、21…治具、22…打ち抜き刃、23…切断刃。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材と、その基材の室内側の面を覆う表皮とを有し、前記基材にはサンルーフに対応する開口を形成するとともに、その開口の端面を前記表皮の折り返し部により包被した天井材において、
前記開口の端面をほぼ水平方向を向くように形成したことを特徴とする天井材の開口の構造。
【請求項2】
前記基材にほぼ水平方向へ突出するフランジ部を介してそのフランジ部の内周縁により前記開口を形成したことを特徴とする請求項1に記載の天井材の開口の構造。
【請求項3】
基材と、その基材の室内側の面を覆う表皮とを有する天井材を治具上に支持し、その治具の水平支持面に対して打ち抜き刃をほぼ垂直方向に接近移動させて、表皮を残して基材を切断することにより開口を形成し、表皮の残留部分を折り返すことにより開口の端面を包被することを特徴とした天井材の開口の形成方法。
【請求項4】
前記開口の四隅における表皮の残留部分に、開口の中央部に向かう切り込みを形成することを特徴とした請求項3に記載の天井材の開口の形成方法。
【請求項5】
前記切り込みにおける基材の開口の端面側に位置する端部がその基材の開口の端面から離間していることを特徴とした請求項4に記載の天井材の開口の形成方法。
【請求項6】
請求項4における天井材の開口の形成方法に用いられる打ち抜き刃を四角環状に形成するとともに、その打ち抜き刃の四隅部の内側には、打ち抜き刃の中央部に向かって伸びる切断刃を設けたことを特徴とする天井材の開口形成装置。
【請求項7】
前記切断刃の打ち抜き刃側の端部に、刃先を有しない部分を形成したことを特徴とする請求項6に記載の天井材の開口形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−281952(P2006−281952A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−103942(P2005−103942)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000119232)株式会社イノアックコーポレーション (1,145)
【出願人】(000002082)スズキ株式会社 (3,196)
【Fターム(参考)】