説明

定方向進化による触媒作用のために最適化されたキメラジンクフィンガーリコンビナーゼ

本発明は、キメラリコンビナーゼタンパク質が、ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインにより特異的に結合されているDNA部位で部位特異的組換えを触媒するように、ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに作動可能に連結されたセリンリコンビナーゼを含むキメラリコンビナーゼに関する。セリンリコンビナーゼは、いくつかの天然に存在するセリンリコンビナーゼのうちの1つであり得る。また、本発明には、キメラリコンビナーゼをコードする核酸、該核酸を含むベクター、該ベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞、該キメラリコンビナーゼを用いて組換えを行う方法、基質に連結されたタンパク質進化を用いて追加のキメラリコンビナーゼを作製する方法、該キメラリコンビナーゼを遺伝子治療に用いる方法、および医薬組成物が含まれる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに機能するように連結されたセリンリコンビナーゼを含むキメラリコンビナーゼタンパク質であって、前記キメラリコンビナーゼタンパク質は、前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインにより特異的に結合されるDNA部位で部位特異的組換えを触媒し、前記セリンリコンビナーゼは、前記キメラタンパク質の構成において組換えを効率的に触媒するように選択され、または改良される、キメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項2】
前記セリンリコンビナーゼドメインが、一般的な鎖交換機構を触媒する求核性の触媒セリン残基を含むリコンビナーゼドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項3】
前記セリンリコンビナーゼが、(a)Tn3(EcoTn3としても公知);Hin(StyHinとしても公知);Gin(MuGinとしても公知);Sin;Beta;Pin;Min;Din;Cin;EcoTn21;SfaTn917;BmeTn5083;Bme53;Cpe;SauSKI;SauSK41;SauTn552;Ran;Aac;Lla;pMER05;Mlo92;Mlo90;Rrh;Pje;Req;PpsTn5501;Pae;Xan;ISXc5;Spy;RhizY4cG;SarpNL1;SsolSC1904a;SsolSC1904b;SsolSC1913;Aam606;MjaM0014;Pab;HpylS607;MtulS_Y349;MtuRv2792c;MtuRv2979c;MtuRv3828c;MtuRv0921;MceRv0921;TnpX;TndX;WwK;ラクトコッカスファージTP901−1セリンリコンビナーゼ;連鎖球菌ファージφ370.1セリンリコンビナーゼ;ファージA118セリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SC3C8.24セリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SC2E1.37セリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SCD78.04cセリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SC8F4.15cセリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SCD12A.23セリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SCH10.38cセリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス・セリカラー染色体SCC88.14セリンリコンビナーゼ;ストレプトミセス(Streptomyces)ファージφC31セリンリコンビナーゼ;ストレプトミセスファージR4セリンリコンビナーゼ;バチルス属菌(Bacillus)ファージφ105セリンリコンビナーゼ;バチルス属菌ファージSPBc2セリンリコンビナーゼ;バチルス属菌プロファージSKINセリンリコンビナーゼ;黄色ブドウ球菌(S.aureus)ccrAセリンリコンビナーゼ;黄色ブドウ球菌ccrBセリンリコンビナーゼ;結核菌(M.tuberculosis)ファージBxb1セリンリコンビナーゼ;結核菌プロファージφRV1セリンリコンビナーゼ;YBCK_ECOLI;Y4bA;Bja;Spn;Cac1956;およびCac1954;ならびに
(b)(a)のセリンリコンビナーゼの変異タンパク質
から成る群から選択される、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項4】
前記セリンリコンビナーゼが、Gin、Hin、Tn3、Sin、Beta、Pin、Min、Din、およびCinならびにGinの変異タンパク質、Hinの変異タンパク質、Sinの変異タンパク質、Betaの変異タンパク質、Pinの変異タンパク質、Minの変異タンパク質、Dinの変異タンパク質、Cinの変異タンパク質、Tn3の変異タンパク質から成る群から選択される、請求項3に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項5】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、ヘキサヌクレオチドと結合する2指向性のジンクフィンガー結合ドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項6】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質がTn3GAGGAGであり、かつ、6塩基対配列GAGGAG(配列番号1)と選好的に結合する2指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインとリンカーによって融合したTn3由来のドメインを有する、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項7】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質がHinGAGGAGであり、かつ、前記6塩基対配列GAGGAG(配列番号1)と選好的に結合する2指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインとリンカーを介して融合したHin由来のドメインを有する、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項8】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質がGinGAGGAGであり、かつ、前記6塩基対配列GAGGAG(配列番号1)と選好的に結合する2指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインとリンカーを介して融合したGin由来のドメインを有する、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項9】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質がTn3Ch15であり、かつ、Tn3に由来する変異セリンリコンビナーゼを有する、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項10】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質がGinL7C7H1であり、かつ、Ginに由来する変異セリンリコンビナーゼを有する、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項11】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質がGinL7C7P2であり、かつ、Ginに由来する変異セリンリコンビナーゼを有する、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項12】
(1)Tn3セリンリコンビナーゼ触媒ドメイン中のG70S、D102Y、またはE124Q;(2)Hinセリンリコンビナーゼ触媒ドメイン中のH107Y;(3)Ginセリンリコンビナーゼ触媒ドメイン中のM70V、T96A、またはH106Y;あるいは(4)Tn3セリンリコンビナーゼ触媒ドメイン中のI12V、D13G、K65R、M73V、I80M、V108A、K53E、またはK151Mの変異のうち1つまたは複数の変異が、HinおよびGin中の対応する相同残基の変異とともに、前記セリンリコンビナーゼに導入される、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項13】
前記セリンリコンビナーゼが、次の変異、D12G、N14S、N20D、K50E、M70V、I94V、Y109H、M114V、およびK148M、を全て含むGinドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼ。
【請求項14】
前記セリンリコンビナーゼが、次の変異、D12G、N14S、N20D、K50E、M70V、I94V、M114V、およびK1148Mを全て含むGinドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼ。
【請求項15】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、9塩基対に結合する3指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項16】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、12塩基対に結合する4指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項17】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、15塩基対に結合する5指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項18】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、18塩基対に結合する6指向性のジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインである、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項19】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、前記9塩基対配列GGAGGGGTG(配列番号3)と結合する、請求項15に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項20】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、前記9塩基対配列GCAGTGGCG(配列番号4)と結合する、請求項15に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項21】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号5〜配列番号74から成る群から選択される配列ANNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項22】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号44〜配列番号53から成る群から選択される前記配列ANNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項21に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項23】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号75〜配列番号131から成る群から選択される配列AGCのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項24】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号75〜配列番号84から成る群から選択される前記配列AGCのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項23に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項25】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号132〜配列番号156から成る群から選択される配列CNNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項26】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号157〜配列番号266から成る群から選択される前記配列GNNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項27】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに、配列番号157〜配列番号172から成る群から選択される前記配列GNNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列が含まれる、請求項26に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項28】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、配列番号267〜配列番号623および配列番号653〜配列番号705から成る群から選択される配列TNNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列を含む、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項29】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、配列番号267〜配列番号311から成る群から選択される前記配列TNNのトリヌクレオチドに結合している少なくとも1つの配列を含む、請求項28に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項30】
前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインが、トリプレット結合ドメイン間に位置する少なくとも1つのオリゴペプチドリンカーを含む、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項31】
前記オリゴペプチドリンカーが、TGEKP(配列番号624)、TGGGGSGGGGTGEKP(配列番号625)、LRQKDGGGSERP(配列番号626)、LRQKDGERP(配列番号627)、GGRGRGRGRQ(配列番号628)、QNKKGGSGDGKKKQHI(配列番号629)、TGGERP(配列番号630)、ATGEKP(配列番号631)、およびGGGSGGGGEGP(配列番号706)から成る群から選択される、請求項30に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項32】
前記オリゴペプチドリンカーが、TGEKP(配列番号624)である、請求項31に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項33】
1から5の保存的アミノ酸置換による請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質に由来するキメラリコンビナーゼタンパク質であって、前記保存的アミノ酸置換が各々、Ala/GlyまたはSer;Arg/Lys;Asn/GlnまたはHis;Asp/Glu;Cys/Ser;Gln/Asn;Gly/Asp;Gly/AlaまたはPro;His/AsnまたはGln;Ile/LeuまたはVal;Leu/IleまたはVal;Lys/ArgまたはGlnまたはGlu;Met/LeuまたはTyrまたはIle;Phe/MetまたはLeuまたはTyr;Ser/Thr;Thr/Ser;Trp/Tyr;Tyr/TrpまたはPhe;Val/IleまたはLeuから選択され、前記保存的アミノ酸置換に由来する前記キメラリコンビナーゼタンパク質は、前記未変異のキメラリコンビナーゼと同じ組換えに対するDNA配列特異性を有し、その基質に対する結合親和性が、前記未変異のキメラリコンビナーゼの基質に対する結合親和性の約80%以上であり、そのVmaxが、前記未変異のキメラリコンビナーゼのVmaxの約80%以上である、キメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項34】
前記キメラリコンビナーゼタンパク質が、少なくとも1つの追加のドメインをさらに含む、請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項35】
前記追加のドメインが、精製タグ、酵素ドメイン、リガンド結合ドメイン、および細胞透過性ドメインから成る群から選択される、請求項34に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項36】
前記追加のドメインが酵素ドメインであり、前記酵素ドメインが、蛍光または生物発光を介して検出できる光の生成を触媒する、請求項35に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質。
【請求項37】
請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列。
【請求項38】
DNAである、請求項37に記載の核酸配列。
【請求項39】
請求項6に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列。
【請求項40】
DNAである、請求項39に記載の核酸配列。
【請求項41】
請求項7に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列。
【請求項42】
DNAである、請求項41に記載の核酸配列。
【請求項43】
請求項8に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列。
【請求項44】
DNAである、請求項43に記載の核酸配列。
【請求項45】
(a)(i)前記キメラリコンビナーゼタンパク質が前記ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインにより特異的に結合されているDNA部位で部位特異的組換えを触媒するように、ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインに作動可能に連結されたセリンリコンビナーゼ、
(ii)キメラリコンビナーゼTn3GAGGAG
(iii)キメラリコンビナーゼHinGAGGAG、および
(iv)キメラリコンビナーゼGinGAGGAG
から成る群から選択されるキメラリコンビナーゼタンパク質をコードする、単離および精製された核酸配列と
(b)(a)の配列と少なくとも95%同一である、単離および精製された核酸配列であって、前記核酸配列が前記配列の活性を塩基の置換が行われるまで保持しており、かつ、前記核酸配列によりコードされるタンパク質の任意の活性および核酸レベルで発現される前記核酸配列の任意の活性を含む核酸配列と
から成る群から選択される、単離および精製された核酸配列。
【請求項46】
DNAである、請求項45に記載の核酸配列。
【請求項47】
請求項38に記載のDNA配列を含むベクター。
【請求項48】
発現ベクターである、請求項47に記載のベクター。
【請求項49】
請求項40に記載のDNA配列を含むベクター。
【請求項50】
発現ベクターである、請求項49に記載のベクター。
【請求項51】
請求項42に記載のDNA配列を含むベクター。
【請求項52】
発現ベクターである、請求項51に記載のベクター。
【請求項53】
請求項44に記載のDNA配列を含むベクター。
【請求項54】
発現ベクターである、請求項53に記載のベクター。
【請求項55】
請求項46に記載のDNA配列を含むベクター。
【請求項56】
発現ベクターである、請求項55に記載のベクター。
【請求項57】
請求項37に記載の核酸配列で形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項58】
請求項39に記載の核酸配列で形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項59】
請求項41に記載の核酸配列で形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項60】
請求項43に記載の核酸配列で形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項61】
請求項45に記載の核酸配列で形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項62】
請求項47に記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項63】
請求項49に記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項64】
請求項51に記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項65】
請求項53に記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項66】
請求項55に記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞。
【請求項67】
(a)少なくとも1種類の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質に結合している、少なくとも2つの部位をその中に有するDNA配列を提供する工程であって、前記部位がスペーサーによって分離されている工程と
(b)前記DNAと前記キメラリコンビナーゼとを、少なくとも一つのキメラリコンビナーゼが部位特異的組換えを触媒する条件下で反応させる工程であって、前記DNA配列の両方の鎖が前記キメラリコンビナーゼと特異的に結合する二つの部位の間で切断され、部位特異的組換えが起こる工程と
を含む、部位特異的組換えを行う方法。
【請求項68】
部位特異的組換え事象が反転である、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
部位特異的組換え事象が組込みである、請求項67に記載の方法。
【請求項70】
部位特異的組換え事象が分離である、請求項67に記載の方法。
【請求項71】
(a)第1の配列および第2の配列からなる2つのDNA配列を提供する工程であって、前記第1の配列および前記第2の配列の各々が少なくとも1種類の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼに結合する部位をその中に有する工程と
(b)前記第1の配列および第2の配列と、少なくとも一つの前記キメラリコンビナーゼとを、前記キメラリコンビナーゼが部位特異的組換えを触媒する条件において反応させる工程であって、第1の配列および第2の配列の両方の鎖が切断され、第1の配列および第2の配列が関与する部位特異的組換えが行われる工程と
を含む、部位特異的組換え事象を行う方法。
【請求項72】
前記第1の配列および前記第2の配列を伴って行われる組換え事象が、一部のDNAが失われるかまたは付加され、かつ、産物の部位が少なくとも1種類のキメラリコンビナーゼとの反応に適合する基質ではない、非保存的組換え事象である、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記組換え事象が、適合する組換え部位の1つの対または両方の対のいずれかが、一方向性の組換えに適しているカセット交換である、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
(a)第1の配列および第2の配列からなる2つのDNA配列を提供する工程であって、前記第1の配列および前記第2の配列の一方が、少なくとも1種類の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼに結合している部位をその中に有し、かつ、前記第1の配列および前記第2の配列のもう一方が、少なくとも1種類の天然に存在するセリンリコンビナーゼに結合する部位をその中に有する工程と
(b)前記第1の配列および前記第2の配列と前記少なくとも一つのキメラリコンビナーゼおよび前記天然に存在するセリンリコンビナーゼとを、前記キメラリコンビナーゼおよび前記天然に存在するセリンリコンビナーゼが部位特異的組換えを触媒する条件下で反応させる工程であって、前記第1の配列と前記第2の配列の両方の鎖が切断され、前記第1の配列および前記第2の配列が関与する部位特異的組換え事象がおこる工程と
を含む、部位特異的組換え事象を行う方法。
【請求項75】
(a)組換えのための2つの部位をその中に有するDNA配列を提供する工程であって、各部位が、
(i)キメラリコンビナーゼ半部位の最適な結合部位と比較して、実質的に低い親和性で前記少なくとも1種類のキメラリコンビナーゼと結合している、少なくとも1種類の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼのための変異結合部位、および
(ii)最適に結合している少なくとも1種類のキメラリコンビナーゼ半部位のための結合部位を含み、これらの部位が、少なくとも1種類の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼと特異的に結合し、これらの部位がスペーサーによって分離されている、工程と
(b)前記DNA配列と少なくとも1種類のキメラリコンビナーゼとを前記少なくとも1種類のキメラリコンビナーゼが部位特異的組換えを触媒する条件下で反応させる工程であって、前記DNA配列の両方の鎖が前記キメラリコンビナーゼと特異的に結合する二つの部位の間で切断されることにより部位特異的組換えが行われ、部位特異的組換え事象が組み込みであり、組み込みの結果が安定するようにキメラリコンビナーゼ半部位のための変異結合部位のホモ二量体が組換えに対して非機能的に形成される、工程と
を含む、DNA分子において安定な組込みを行う方法。
【請求項76】
(a)少なくとも1種類の請求項1に記載の第1のキメラリコンビナーゼと反応性である、組換えのための第1の部位をその中に有する第1のDNA配列を提供する工程と
(b)少なくとも1種類の請求項1に記載の第2のキメラリコンビナーゼと反応性である、組換えのための第2の部位をその中に有する第2のDNA配列を、前記第1の部位と前記第2の部位が機能的に直交するように提供する工程と
(c)前記第1のDNA配列を前記少なくとも1種類の第1のキメラリコンビナーゼと反応させ、前記第2のDNA配列を前記少なくとも1種類の第2のキメラリコンビナーゼと反応させて組換えをもたらす工程と
を含む、DNA分子において組換えを行う方法。
【請求項77】
カセット交換を実行するために、前記組換えのための第1の部位かまたは前記組換えのための第2の部位のいずれかでの組込みに続いて、組込みに用いられていない前記第1および前記第2の部位の一方で切除が行われる、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
組換えの結果が反転となる、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
組換えの結果が分離となる、請求項77に記載の方法。
【請求項80】
(a)2つのプラスミド、
(i)第1の触媒ドメインおよび第1のジンクフィンガードメインを含む、請求項1に記載の第1のキメラリコンビナーゼを発現し、かつ第1の抗生物質抵抗性遺伝子を発現する第1のプラスミド、および
(ii)第2の触媒ドメインおよび第2のジンクフィンガードメインを含む、請求項1に記載の第2のキメラリコンビナーゼを発現し、かつ第2の抗生物質抵抗性遺伝子を発現している、第2のプラスミドであって、前記第1の触媒ドメインと前記第2の触媒ドメインが異なり、前記第1のジンクフィンガードメインと前記第2のジンクフィンガードメインが異なり、かつ、前記第1および前記第2の抗生物質抵抗性遺伝子が2つの異なる抗生物質に対する抵抗性を付与する第2のプラスミド
を生成する工程と
(b)第1の遺伝子のコード領域および第2の遺伝子のコード領域を、2つのキメラリコンビナーゼによるプラスミド内切除を防ぐように、請求項1に記載の第1のキメラリコンビナーゼおよび請求項1に記載の第2のキメラリコンビナーゼの1つと各々が結合している非反復ホモ二量体部位で隣接することにより2つのカセットを構築する工程と
(c)各プラスミドに1つのカセットを挿入して、カセットをその中に含む2つのプラスミドを生成する工程と
(d)細菌宿主に、カセットを含む前記第1のプラスミドおよびカセットを含む前記第2のプラスミドを、組換えが起こるように同時導入する工程と
を含む、カセット交換を促進する方法。
【請求項81】
組換えが、プラスミド内カセット交換である請求項80に記載の方法。
【請求項82】
組換えが、染色体遺伝子とプラスミドの間である請求項80に記載の方法。
【請求項83】
組換えが、導入DNAと染色体遺伝子の間である請求項80に記載の方法。
【請求項84】
組換えが、カセット交換により促進される切除である請求項80に記載の方法。
【請求項85】
(a)2つのプラスミド、
(i)第1の触媒ドメインおよび第1のジンクフィンガードメインを含み、請求項1に記載の第1のキメラリコンビナーゼを発現し、かつ第1の抗生物質抵抗性遺伝子を発現する第1のプラスミドであって、前記第1のキメラリコンビナーゼは変異または選択されて第1の遺伝子の内在性隣接配列と結合する、第1のプラスミド、および
(ii)第2の触媒ドメインおよび第2のジンクフィンガードメインを含み、請求項1に記載の第2のキメラリコンビナーゼを発現し、かつ第2の抗生物質抵抗性遺伝子を発現している第2のプラスミドであって、前記第2のキメラリコンビナーゼは変異または選択されて第2の遺伝子の内在性隣接配列と結合し、前記第1の触媒ドメインと前記第2の触媒ドメインが異なり、かつ前記第1のジンクフィンガードメインと前記第2のジンクフィンガードメインが異なるように、かつ、前記第1および前記第2の抗生物質抵抗性遺伝子が2つの異なる抗生物質に対する抵抗性を付与する第2のプラスミド
を生成する工程と
(b)第1のカセットが第1の内在性隣接領域に隣接される第1の遺伝子を含み、第2のカセットが第2の内在性隣接領域に隣接される第2の遺伝子を含む2つのカセットを、2つのキメラリコンビナーゼによるプラスミド内切除を防ぐように、請求項1に記載の第1のキメラリコンビナーゼおよび請求項1に記載の第2のキメラリコンビナーゼの1つと各々が結合している非反復ホモ二量体部位をその中に含む前記2つの内在性隣接領域の各々により構築する工程と
(c)各プラスミドに1つのカセットを挿入して、カセットをその中に含む2つのプラスミドを生成する工程と
(d)細菌宿主に、カセットを含む前記第1のプラスミドおよびカセットを含む前記第2のプラスミドを、組換えが起こるように同時導入する工程と
を含む、カセット交換を促進する方法。
【請求項86】
前記組換えが、プラスミド内カセット交換である、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記組換えが、染色体遺伝子とプラスミドの間である、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記組換えが、導入DNAと染色体遺伝子の間である、請求項85に記載の方法。
【請求項89】
前記組換えが、カセット交換により促進される切除である、請求項85に記載の方法。
【請求項90】
(a)ランダム化されたヌクレオチドを含有するプライマーを用いて2つの適合するプラスミド中のジンクフィンガー結合部位を含む単一の半部位ライブラリーを生成する工程と
(b)工程(a)で生成された前記単一の半部位ライブラリーを適当な宿主を同時導入して形質転換体を生成する工程と
(c)選択用の2種類の抗生物質を用いて前記形質転換体を同時に維持する工程と
(d)同時に維持された前記形質転換体からプラスミドを精製する工程と
(e)前記適切な宿主を低い濃度で再形質転換する工程と
(f)前記再形質転換宿主を前記2種類の抗生物質を含有する培地で増殖させる工程と
(g)前記2種類の抗生物質を含有する培地で増殖するコロニーをPCRにより一方向性の組込みについてスクリーニングして、シス不活性化ジンクフィンガー結合部位を特定する工程と
を含む、シス不活性化ジンクフィンガー結合部位を特定するための方法。
【請求項91】
前記宿主が、細菌宿主、酵母細胞宿主、昆虫細胞宿主、および哺乳類細胞宿主から成る群から選択される請求項90に記載の方法。
【請求項92】
前記宿主が細菌宿主であり、前記細菌宿主が大腸菌である、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
(h)組換え産物によってのみ発現される別のレポーター遺伝子を含める工程と
(i)前記レポーター遺伝子の活性についてスクリーニングする工程と
をさらに含む、請求項90に記載の方法。
【請求項94】
請求項90に記載の方法により見出される、シス不活性化ジンクフィンガー結合部位。
【請求項95】
(a)ランダム化されたヌクレオチドを含有するプライマーを用いて2つの適合するプラスミド中のスペーサー配列を含む単一の半部位ライブラリーを生成する工程と
(b)工程(a)で生成された前記単一の半部位ライブラリーに適した宿主を同時導入して形質転換体を生成する工程と
(c)選択用の2種類の抗生物質を用いて前記形質転換体を同時に維持する工程と
(d)前記同時に維持された前記形質転換体からプラスミドを精製する工程と
(e)前記適切な宿主を低い濃度で再形質転換する工程と
(f)前記再形質転換宿主を前記2種類の抗生物質を含有する培地で増殖させる工程と
(g)前記2種類の抗生物質を含有する培地で増殖するコロニーをPCRにより一方向性の組込みについてスクリーニングして、シス不活性化スペーサー配列を特定する工程と
を含む、シス不活性化スペーサー配列を特定するための方法。
【請求項96】
(a)標的基質を生成する工程であって、前記標的基質が、2つの異なるDNA結合ドメイン認識配列、選択標的配列およびトランス活性化因子配列をその中に含む組換え部位をその中に含む、工程と
(b)前記標的基質を、トランス活性化因子配列と完全に相補的である請求項1に記載の固定されたキメラリコンビナーゼの存在下、異なるDNA結合ドメインを含む請求項1に記載のキメラリコンビナーゼのライブラリーとともにインキュベートして、単一の半部位ライブラリーを生成する工程と
(c)工程(b)で生成された前記単一の半部位ライブラリーに適した宿主を同時導入して形質転換体を生成する工程と
(d)選択用の2種類の抗生物質を用いて前記形質転換体を同時に維持する工程と
(e)前記同時に維持された形質転換体からプラスミドを精製する工程と
(f)前記適切な宿主を低い濃度で再形質転換する工程と
(g)前記再形質転換宿主を前記2種類の抗生物質を含有する培地で増殖させる工程と
(h)前記2種類の抗生物質を含有する培地で増殖するコロニーをPCRにより一方向性の組込みについてスクリーニングして、シス不活性化DNA結合ドメインを特定する工程と
を含む、シス不活性化DNA結合ドメインを特定するための方法。
【請求項97】
(a)リコンビナーゼ変異体のライブラリーを生成して、変異を誘発されたリコンビナーゼドメインを生成する工程と
(b)変異を誘発されたリコンビナーゼドメインと、変異を誘発されていないDNA結合ドメインと融合させて、変異を誘発された融合タンパク質のライブラリーを生成する工程と
(c)前記変異を誘発された融合タンパク質のライブラリーをプラスミドにクローニングする工程であって、前記プラスミドが、機能的選択のためのリコンビナーゼ基質を含む、工程と
(d)前記リコンビナーゼの活性により修飾されるプラスミドを選択することにより、活性のある、変異を誘発された融合タンパク質を選択する工程と
を含む、既存のキメラリコンビナーゼから新規なキメラリコンビナーゼを生成するための、基質に連結されたタンパク質進化を用いる方法。
【請求項98】
前記リコンビナーゼ変異体のライブラリーを生成する工程が、ランダム変異誘発法を通して行われる、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
ランダム変異誘発法を通してリコンビナーゼ変異体のライブラリーを作成して変異を誘発されたリコンビナーゼドメインを生成する工程が、エラープローンPCRによって行われる、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
前記エラープローンPCRが、1つ以上のdNTP類似体の存在下で、前記リコンビナーゼドメインの増幅により行われる、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記dNTP類似体が、dPTPおよび8−オキソ−dGTPである、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記変異を誘発されたリコンビナーゼドメインと、変異を誘発されていないDNA結合ドメインと融合させて、変異を誘発された融合タンパク質のライブラリーを生成する工程が、オーバーラップPCRを用いて行われる、請求項97に記載の方法。
【請求項103】
工程(d)の選択法が、一方がTn3を用いる使用に適し、もう一方がGinを用いる使用に適している2種類の異なるスペーサー配列間の組換えを用いて、ハイブリッドスペーサー配列を含む単一の組換え部位とし、その後に前記ハイブリッドスペーサー配列と相補的であるオリゴヌクレオチドを用いる増幅が続く、請求項97に記載の方法。
【請求項104】
前記ハイブリッドスペーサー配列が、TCCAAAACCATAATATTTCG(配列番号633)である、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
前記選択法が、相同組換えの可能性を排除する、請求項97に記載の方法。
【請求項106】
前記方法が、PCRシャフリングを用いる複数ラウンドの選択の後に前記活性変異体の組換えの工程をさらに含む、請求項97に記載の方法。
【請求項107】
前記PCRシャフリングが、3ラウンドの選択の後に行われる、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記方法が、活性のある、変異を誘発された融合タンパク質の再クローニングの工程をさらに含む、請求項97に記載の方法。
【請求項109】
前記方法が、選択により作製された1つ以上の融合タンパク質の配列決定の工程をさらに含む、請求項97に記載の方法。
【請求項110】
前記基質がゲノムである請求項97に記載の方法。
【請求項111】
前記DNA結合ドメインが、ジンクフィンガーヌクレオチド結合ドメインである、請求項97に記載の方法。
【請求項112】
(a)ゲノム中に有害遺伝子を有する個体に、請求項1に記載の部位特異的リコンビナーゼをコードする核酸をその中に含む組成物を投与する工程であって、前記部位特異的リコンビナーゼは、発現されると、前記有害遺伝子をゲノムから特異的に取り除く工程と
(b)発現される前記部位特異的リコンビナーゼに前記有害遺伝子をゲノムから特異的に取り除かせる工程と
を含む、有害遺伝子が組換え切除により取り除かれる遺伝子治療のための方法。
【請求項113】
前記有害遺伝子が、悪性腫瘍関連遺伝子;接合部型表皮水疱症に関連する欠陥遺伝子;デュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連する欠陥遺伝子;鎌形赤血球貧血、サラセミア、およびその他の異常ヘモグロビン症から成る群から選択される異常ヘモグロビン症に関連する欠陥遺伝子;重症複合免疫不全症に関連する欠陥遺伝子;ゴーシェ病に関連する欠陥遺伝子;嚢胞性繊維症に関連する欠陥遺伝子;血友病に関連する欠陥遺伝子;ならびに家族性高コレステロール血症に関連する欠陥遺伝子から成る群から選択される、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
(a)ゲノム中に有害遺伝子を有する個体に、請求項1に記載の部位特異的リコンビナーゼをコードする核酸を投与する工程であって、前記部位特異的リコンビナーゼは、発現されると、前記有害遺伝子を前記ゲノムから特異的に取り除く工程と
(b)前記発現される部位特異的リコンビナーゼに前記有害遺伝子を前記ゲノムから特異的に取り除かせる工程と
(c)前記個体に、前記有害遺伝子のための機能性置換遺伝子をその中に含む核酸を投与する工程と
(d)前記機能性置換遺伝子を前記部位特異的リコンビナーゼに触媒される組換え組込みにより前記ゲノムに挿入する工程と
を含む、有害遺伝子が組換え切除により取り除かれ、その後に組換え組込みにより置き換えられる、遺伝子治療のための方法。
【請求項115】
前記有害遺伝子が、悪性腫瘍関連遺伝子;接合部型表皮水疱症に関連する欠陥遺伝子;デュシェンヌ型筋ジストロフィーに関連する欠陥遺伝子;鎌形赤血球貧血、サラセミア、およびその他の異常ヘモグロビン症から成る群から選択される異常ヘモグロビン症に関連する欠陥遺伝子;重症複合免疫不全症に関連する欠陥遺伝子;ゴーシェ病に関連する欠陥遺伝子;嚢胞性繊維症に関連する欠陥遺伝子;血友病に関連する欠陥遺伝子;ならびに家族性高コレステロール血症に関連する欠陥遺伝子から成る群から選択される、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
ゲノムの中に有害遺伝子をもつ個体に、(1)改善された機能をもつ遺伝子をその中に含むDNAセグメント、および(2)改善された機能をもつ遺伝子をその中に含むDNAセグメントを有害遺伝子のゲノム遺伝子座に組み込むように作用する、少なくとも1種類の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼを投与する工程を含む、治療的組込みが有害遺伝子の構造または機能を崩壊し、改善された機能をもつ遺伝子を選択されたゲノム遺伝子座の中に送達するために行われる、遺伝子治療のための方法。
【請求項117】
前記方法が、天然の組換え部位で作用する少なくとも1種類の天然に存在するセリンリコンビナーゼを投与する工程をさらに含む、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
(a)治療有効量の請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質;および
(b)医薬品として許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項119】
(a)請求項1に記載のキメラリコンビナーゼタンパク質をコードする治療有効量の核酸配列、および
(b)医薬品として許容される担体
を含む医薬組成物。
【請求項120】
前記核酸配列がDNAである、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項121】
前記核酸配列が遺伝子治療のための送達系に組み込まれている、請求項119に記載の医薬組成物。
【請求項122】
前記遺伝子治療のための送達系がウイルス系である、請求項121に記載の医薬組成物。
【請求項123】
前記遺伝子治療のための送達系が非ウイルス系である、請求項121に記載の医薬組成物。
【請求項124】
前記請求項1に記載のキメラリコンビナーゼに触媒される組換えの作用によって作製されるトランスジェニック生物。
【請求項125】
前記トランスジェニック生物が真核生物である、請求項124に記載のトランスジェニック生物。
【請求項126】
前記真核生物が哺乳類である、請求項125に記載のトランスジェニック生物。
【請求項127】
前記トランスジェニック哺乳類が、前記トランスジェニック哺乳類の属する哺乳類の種により通常産生されない産物を産生する、請求項126に記載のトランスジェニック哺乳類。
【請求項128】
前記真核生物が昆虫である、請求項125に記載のトランスジェニック生物。
【請求項129】
前記トランスジェニック昆虫が、その昆虫の繁殖性または疾病または経済的な損害を引き起こすその昆虫の能力を低下させるように改変されている、請求項128に記載のトランスジェニック昆虫。
【請求項130】
前記真核生物が植物である、請求項125に記載のトランスジェニック生物。
【請求項131】
前記トランスジェニック植物が、前記トランスジェニック植物の属する植物の種により通常産生されない産物を産生する、請求項130に記載のトランスジェニック植物。
【請求項132】
前記トランスジェニック植物が、改善された生育特性、低下した栄養要求量、または改善された栄養分を有するように改変されている、請求項130に記載のトランスジェニック植物。
【請求項133】
前記トランスジェニック生物が酵母である、請求項124に記載のトランスジェニック生物。
【請求項134】
前記トランスジェニック生物が細菌である、請求項124に記載のトランスジェニック生物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2009−542228(P2009−542228A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518632(P2009−518632)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/072869
【国際公開番号】WO2008/006028
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(501244222)ザ スクリプス リサーチ インスティテュート (33)
【Fターム(参考)】