説明

害虫を駆除するためのアミノアゾリンおよび尿素誘導体

本発明は、害虫を駆除するためのアミノアゾリンおよび尿素誘導体の使用に関する。また本発明は、これらの化合物を使用することにより害虫を駆除する方法、前記化合物を含む種子、前記化合物を含む農業用組成物および獣医学用組成物、ならびに特定のアゾリンおよび尿素誘導体に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
害虫を駆除するための式(I):
【化1】

(式中、
Zは、式(II.A)、(II.B)または(II.C):
【化2】

の基であり、
nは、0、1、2、3または4であり;
mは、1または2であり;
#は、分子の残りの部分への結合部位であり;
Xは、S、OまたはNR5であり;
Yは、S、OまたはNR5aであり;
Tは、-ORT1、-SRT2、-O-C(O)-RT3、-O-C(S)-RT4または-S-C(S)-RT5であり;
RT1、RT2、RT3、RT4およびRT5は、
水素、
C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニルまたはC2-C6-アルキニル(ここで、最後に記載した3つの基は、1、2または3個の置換基RTaを有していてもよい);
1、2または3個の置換基RTbを有していてもよいC3-C6-シクロアルキル;
1、2または3個の置換基RTcを有していてもよいフェニル(ここで、前記フェニル環は、別のフェニル環に縮合されていてもよいか、または環員としてO、SおよびNから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含有し、場合により1もしくは2個のカルボニル基を含有していてもよい5員もしくは6員の飽和、部分不飽和もしくは芳香族の5員もしくは6員複素環に縮合されていてもよく、ここで前記の縮合環構造は1、2または3個の置換基RTcを有していてもよい);
環員としてO、SおよびNから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含有し、場合により1もしくは2個のカルボニル基を含有していてもよい飽和、部分不飽和、芳香族の5員または6員ヘテロシクリル(これは、1、2または3個の置換基RTdを有していてもよい)
から選択されるか;あるいは、
RT3、RT4およびRT5は、NRT31RT32(この場合、RT31およびRT32は、相互に独立して、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル(ここで、最後に記載した3つの基は、1、2または3個の置換基RTaを有していてもよい)、C3-C6-シクロアルキル(これは、1、2または3個の置換基RTbを有していてもよい)、アリールおよびアリール-C1-C4-アルキル(ここで、最後に記載した2つの基の中のアリール部分は、1、2または3個の置換基RTcを有していてもよい)から選択される)であるか;あるいは、
RT31およびRT32は、これらが結合している窒素原子と一緒になって、環員としてO、SおよびNから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有し、場合により1または2個のカルボニル基を含有していてもよい3員、4員、5員または6員の飽和、部分不飽和または芳香族の複素環(ここで、前記複素環は1、2または3個の置換基RTdを有していてもよい)を形成しており;
R1は、水素、シアノ、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C2-C6-アルケニルカルボニル、C2-C6-アルキニルカルボニル;C3-C6-シクロアルキル、フェニル、ベンジル、フェノキシカルボニル、5員または6員のヘタリールおよび5員または6員のヘタリールメチルからなる群から選択され、最後に記載した6つそれぞれの基は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rb1を有していてもよく;
R2a、R2bは、水素、ホルミル、CN、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C2-C6-アルケニルカルボニル、C2-C6-アルキニルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、(C1-C6-アルキル)チオカルボニル、(C1-C6-アルコキシ)チオカルボニル(ここで、前述の基の脂肪族基中の炭素原子は、任意の組み合わせの1、2または3個の基Ra2を有していてもよい)、C(O)NRaRb、C(S)NRaRb、(SO2)NRaRb、フェニル、ベンゾイル、フェノキシカルボニル、ベンジル、ベンジルカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、5員または6員の飽和、部分不飽和または芳香族の複素環、5員または6員のヘタリールメチル、5員または6員のヘタリールカルボニル、5員または6員のヘタリールメチルカルボニルからなる群から選択され、ここで、最後に記載した10個のそれぞれの基は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rb2を有していてもよく、また、ヘタリールメチル、ヘタリールカルボニルおよびヘタリールメチルカルボニル中の5員または6員の芳香族複素環は、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有しており、また、5員または6員の複素環は、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有しており;あるいは、
R1は、R2aと一緒になって、1、2、3、4または5個の基R21を有していてもよいC3-C5-アルカンジイルであってもよく、またこの場合、C3-C5-アルカンジイル基の1または2個のメチレン基は、O、SおよびNR22から選択される1もしくは2個の隣接していないヘテロ原子またはヘテロ原子含有基で置換されていてもよく;
R1は、R2bと一緒になって、架橋カルボニル基C(O)であってもよく;
R2cおよびR2dは、相互に独立して、水素、ホルミル、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、アリール、アリール-C1-C4-アルキル、ヘタリール、ヘタリール-C1-C4-アルキル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル、C2-C6-アルケニルカルボニル、C2-C6-アルキニルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルコキシチオカルボニル、アリールカルボニル、ヘタリールカルボニル、アリールオキシカルボニルおよびヘタリールオキシカルボニルから選択され、ここで、最後に記載した17個の基の中の脂肪族部分、芳香族部分または複素環式芳香族部分は、1、2、3、4または5個の基Rc2を有していてもよく、また、ヘタリールは、環員としてO、SおよびNから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有している5員または6員の芳香族複素環であり;
R3a、R3b、R3c、R3dは、相互に独立して、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルキルアミノ、ジ-(C1-C6-アルキル)アミノ、C1-C6-アルコキシ(ここで、最後に記載した4つの基の中の炭素原子は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2または3個の基Ra3を有していてもよい)、C3-C6-シクロアルキル、フェニルまたはベンジル(ここで、最後に記載した3つのそれぞれの基は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rb3を有していてもよい)からなる群から選択され;
R4a、R4bは、相互に独立して、水素、ハロゲン、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-ハロアルキル(ここで、これらの基の中の炭素原子は、任意の組み合わせの1、2または3個の基Ra4を有していてもよい)、フェニル、ベンジル、5員または6員のヘタリール、および5員または6員のヘタリールメチル(ここで、最後に記載した4つのそれぞれの基は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rb4を有していてもよく、また、ヘタリールメチルおよびヘタリール中の5員または6員の芳香族複素環は、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有している)からなる群から選択されるか;あるいは、
R4aは、R4bと一緒になって、=O、=NRcまたは=CRdReであってもよいか;あるいは、
R4aは、R4bと一緒になって、1、2、3、4、5または6個の置換基R41を有していてもよいC2-C5-アルカンジイルであってもよく、この場合、C2-C5-アルカンジイル基の1または2個のメチレン基は、O、SおよびNR42から選択される1または2個の隣接していないヘテロ原子またはヘテロ原子含有基で置換されていてもよく;あるいは、
R2aは、R4aと一緒になって、C(O)-C(R24a)(R24b)、C(S)-C(R24a)(R24b)、CH2-C(R24a)(R24b)、S(O)2-C(R24a)(R24b)、S(O)-C(R24a)(R24b)、C(O)-O、C(S)-O、S(O)2-O、S(O)-O、C(O)-NH、C(S)-NH、S(O)2-NH、S(O)-NHからなる群から選択される、架橋する二価の基を形成していてもよく;
R4c、R4dは、独立して、R4aおよびR4bと同様に定義され;
R5、R5aは、相互に独立して、水素、ホルミル、CN、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルキニル、C1-C6-アルキルカルボニル、C2-C6-アルケニルカルボニル、C2-C6-アルキニルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル(ここで、前述の基の脂肪族基中の炭素原子は、任意の組み合わせの1、2または3個の基Ra5を有していてもよい)、C(O)NRaRb、(SO2)NRaRb、C(S)NRaRb、フェニル、ベンジル、フェノキシカルボニル、5員または6員のヘタリールメチル、5員または6員のヘタリールカルボニルおよびベンゾイルからなる群から選択され、ここで、最後に記載された6つのそれぞれの基は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rb5を有していてもよく、また、ヘタリールメチルおよびヘタリールカルボニル中の5員または6員の芳香族複素環は、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有しており;
各RZ1は、独立して、ハロゲン、OH、SH、SO3H、COOH、シアノ、ニトロ、C1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C2-C6-アルケニル、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルケニルチオ、C2-C6-アルキニル、C2-C6-アルキニルオキシ、C2-C6-アルキニルチオ、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルスルホキシル、C2-C6-アルケニルスルホニル、C2-C6-アルキニルスルホニル、基NRaRb、ホルミル、C1-C6-アルキルカルボニル、C2-C6-アルケニルカルボニル、C2-C6-アルキニルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C2-C6-アルケニルオキシカルボニル、C2-C6-アルキニルオキシカルボニル、ホルミルオキシ、C1-C6-アルキルカルボニルオキシ、C2-C6-アルケニルカルボニルオキシ、C2-C6-アルキニルカルボニルオキシ(ここで、前述の基の脂肪族基中の炭素原子は、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Razを有していてもよい)、C(O)NRaRb、(SO2)NRaRb、および式L-Cyの基
(ここで、
Lは、単結合、酸素、硫黄またはC1-C6-アルカンジイルであり、この場合、1個の炭素は酸素で置換されていてもよく、
Cyは、C3-C12-シクロアルキル(これは、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rbzで置換されていてもよい)、フェニル、ナフチル、および一環式または二環式の5員〜10員ヘテロシクリル(これは、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有している)からなる群から選択され、この場合、Cyは、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3、4または5個の基Rbzを有していてもよい)
からなる群から選択され;
またここで、隣接する炭素原子に結合されている2個の基RZ1は、前記炭素原子と一緒になって、縮合ベンゼン環、縮合飽和もしくは部分不飽和の5員、6員もしくは7員炭素環、または縮合5員、6員もしくは7員複素環(これは、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有している)を形成していてもよく、この場合、前記縮合環は、非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2、3または4個の基Rbzを有していてもよく;
Ra、Rbは、相互に独立して、水素、C1-C6-アルキル、フェニル、ベンジル、5員または6員のヘタリール、C2-C6-アルケニルまたはC2-C6-アルキニルからなる群から選択され、この場合、これらの基の中の炭素原子は、任意の組み合わせの1、2または3個の基Rawを有していてもよく;
Rcは、RaおよびRbに関して記載した意味の1つを有しているか、あるいは、C1-C6-アルコキシ、OH、NH2、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、アリールアミノ、N-(C1-C6-アルキル)-N-アリールアミノおよびジアリールアミノからなる群から選択され、この場合、アリールは、非置換または1、2または3個の置換基Rbcを有していてもよいフェニルであり;
Rd、Reは、RaおよびRbに関して記載した意味の1つを有しているか、あるいは、相互に独立して、C1-C6-アルコキシまたはジ(C1-C6-アルキル)アミノから選択され;
Ra2、Ra3、Ra4、Ra5、RawおよびRazは、相互に独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルキルスルホニルおよびC1-C6-ハロアルキルスルホニルからなる群から選択され;
Rb1、Rb2、Rb3、Rb4、Rb5、Rbc、RbzおよびRc2は、相互に独立して、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C1-C6-アルコキシ、C2-C6-アルケニルオキシ、C2-C6-アルキニルオキシ、C1-C6-ハロアルコキシ、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-アルキルアミノ、ジ(C1-C6-アルキル)アミノ、C1-C6-アルキルスルホニル、C1-C6-アルキルスルホキシル、ホルミル、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、ホルミルオキシ、およびC1-C6-アルキルカルボニルオキシからなる群から選択され;
R21、R24a、R24bおよびR41は、独立して、Rb1に関して記載した意味の1つを有しているか、あるいは、同一炭素原子に結合している2個の基R21は、この炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形成していてもよいか、あるいは、同一炭素原子に結合している2個の基R41は、この炭素原子と一緒になって、カルボニル基を形成していてもよく;
R22、R42は、独立して、水素、C1-C6-アルキル、C2-C6-アルケニル、C1-C6-アルキニル(ここで、最後に記載した3つの基は、1、2または3個の置換基Ra42を有していてもよい)、C3-C6-シクロアルキル(これは、1、2または3個の置換基Rb42を有していてもよい);アリールおよびアリール-C1-C4-アルキル(ここで、最後に記載した2つの基の中のアリール部分は、1、2または3個の置換基Rc42を有していてもよい)であり;
各RTaは、独立して、ハロゲン、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルカルボニル、C1-C4-ハロアルキルカルボニル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4-ハロアルコキシカルボニル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシ、C1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシ、フェニル、フェニルオキシ、フェニルチオ、および5員または6員のヘタリール(ここで、最後に記載した4つの置換基中のフェニル部分およびヘタリール環は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシおよびC1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシから選択される1、2または3個の置換基を有していてもよい)からなる群から選択され;
各RTbは、独立して、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C3-C6-シクロアルコキシ、C1-C4-アルキルカルボニル、C1-C4-ハロアルキルカルボニル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4-ハロアルコキシカルボニル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシ、C1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシ、フェニル、フェニルオキシ、フェニルチオ、および5員または6員のヘタリール(ここで、最後に記載した4つの置換基中のフェニル部分およびヘタリール環は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシおよびC1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシから選択される1、2または3個の置換基を有していてもよい)からなる群から選択され;
各RTcは、独立して、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルカルボニル、C1-C4-ハロアルキルカルボニル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4-ハロアルコキシカルボニル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシ、C1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシ、フェニル、フェニルオキシ、フェニルチオ、および5員または6員のヘタリール(ここで、最後に記載した4つの置換基中のフェニル部分およびヘタリール環は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシおよびC1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシから選択される1、2または3個の置換基を有していてもよい)からなる群から選択され;
各RTdは、独立して、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C3-C6-シクロアルキル、C3-C6-ハロシクロアルキル、C1-C4-アルコキシ、C1-C4-ハロアルコキシ、C1-C4-アルキルチオ、C1-C4-ハロアルキルチオ、C1-C4-アルキルカルボニル、C1-C4-ハロアルキルカルボニル、C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C4-ハロアルコキシカルボニル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシ、C1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシ、フェニル、フェニルオキシ、フェニルチオ、および5員または6員のヘタリール(ここで、最後に記載した4つの置換基中のフェニル部分およびヘタリール環は、ハロゲン、C1-C4-アルキル、C1-C4-ハロアルキル、C1-C4-アルキルカルボニルオキシおよびC1-C4-ハロアルキルカルボニルオキシから選択される1、2または3個の置換基を有していてもよい)からなる群から選択され;
Ra42は、独立して、RTaと同様に定義され;
Rb42は、独立して、RTbと同様に定義され;
Rc42は、独立して、RTcと同様に定義される)
で表される化合物またはその塩の使用。
【請求項2】
RZ1がハロゲン、OH、SH、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、C1-C6-アルキルチオ、C1-C6-ハロアルキルチオ、C1-C6-アルコキシおよびC1-C6-ハロアルコキシから選択される、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
nが0または1である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
nが2である、請求項1または2に記載の使用
【請求項5】
R1が水素である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項6】
R1がC1-C6-アルキル、フェニルまたはベンジルであり、ここで、最後に記載した2つの基の中のフェニル部分は1、2、3、4または5個の基Rb1を有していてもよい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使用。
【請求項7】
R4a、R4b、R4cおよびR4dが、独立して、水素、C1-C6-アルキル、C1-C6-ハロアルキル、フェニルまたはベンジルから選択され、ここで、最後に記載した2つの基の中のフェニル部分は1、2、3、4または5個の基Rb4を有していてもよい、請求項1〜6のいずれか1項に記載の使用。
【請求項8】
Zが式(II.A)または(II.B)の基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項9】
R2aおよびR2bが、独立して、水素、C1-C6-アルキル、ホルミル、CN、C1-C6-アルキルカルボニル、C1-C6-ハロアルキルカルボニル、C1-C6-アルコキシカルボニル、C1-C4-アルコキシ-C1-C4-アルコキシカルボニル、C1-C6-アルキルチオカルボニル、フェニル、ベンゾイル、ベンジル、ベンジルカルボニル、環員としてO、SおよびNから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有している5員または6員の飽和、部分不飽和または芳香族の複素環、ヘタリールメチル、ヘタリールカルボニルおよびヘタリールメチルカルボニルから選択され、ここで、最後に記載した8つのそれぞれの基は非置換であってもよいし、任意の組み合わせの1、2または3個の基Rb2を有していてもよく、また、ヘタリールメチル、ヘタリールカルボニルおよびヘタリールメチルカルボニル中の芳香族複素環は、5員または6員であって、環員として酸素、硫黄および窒素から選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含有している、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
R2bが、環員としてO、SおよびNから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有している5員または6員の飽和、部分不飽和または芳香族の複素環であり、ここで、前記複素環は1、2または3個の基Rb2を有していてもよい、請求項9に記載の使用。
【請求項11】
R2bがピラゾリニル、イミダゾリニル、オキサゾリニルおよびチアゾリニルから選択される、請求項10に記載の使用。
【請求項12】
R3a、R3b、R3cおよびR3dが水素である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の使用
【請求項13】
XがOである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用。
【請求項14】
XがSである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
XがNR5である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用。
【請求項16】
Zが式(II.C)の基である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の使用。
【請求項17】
YがSである、請求項16に記載の使用。
【請求項18】
R2cおよびR2dが水素である、請求項16または17に記載の使用。
【請求項19】
Tが-ORT1または-O-C(O)-RT3である、請求項16〜18のいずれか1項に記載の使用。
【請求項20】
RT1が水素である、請求項19に記載の使用。
【請求項21】
RT3がC1-C6-アルキル(これは、1、2または3個の置換基RTaを有していてもよい)、フェニル(これは、1、2または3個の置換基RTcを有していてもよい)、ならびに、環員としてO、SおよびNから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有している5員または6員ヘタリール(これは、1、2または3個の置換基RTdを有していてもよい)から選択される、請求項19に記載の使用。
【請求項22】
節足動物の害虫および/または線虫を駆除するための、請求項1〜21のいずれか1項に記載の使用。
【請求項23】
昆虫を駆除するための請求項22に記載の使用。
【請求項24】
同翅目の昆虫を駆除するための請求項23に記載の使用。
【請求項25】
総翅目の昆虫を駆除するための請求項23に記載の使用。
【請求項26】
ダニ類を駆除するための請求項22に記載の使用。
【請求項27】
請求項1〜21のいずれか1項に定義した少なくとも1種の式(I)で表される化合物および/またはその農業上許容可能な塩と、少なくとも1種の液体担体または固体担体とを含有する農業用組成物。
【請求項28】
害虫を防除する方法であって、害虫、その食糧、生息地もしくは繁殖場所、または害虫が成長している、もしくは成長し得る植物、種子、土壌、区域、材料もしくは環境、または害虫による攻撃または侵入から保護すべき材料、植物、種子、土壌、表面もしくは場所を殺虫有効量の請求項1〜21のいずれか1項で定義した式Iで表される化合物もしくはその塩で処理するか、または殺虫有効量の請求項27で定義した農業用組成物で処理することを含む、前記方法。
【請求項29】
種子および/またはそれから成長する植物を保護するための請求項28に記載の方法であって、種子を、殺虫有効量の請求項1〜21のいずれか1項で定義した式Iで表される化合物もしくはその塩で処理するか、または殺虫有効量の請求項27で定義した農業用組成物で処理することを含む、前記方法。
【請求項30】
請求項1〜21のいずれか1項で定義した少なくとも1種の式Iで表される化合物および/またはその農業上許容可能な塩を含む種子。
【請求項31】
寄生生物による侵入または感染から動物を処置または保護する方法であって、動物を、殺寄生生物有効量の請求項1〜21のいずれか1項で定義した式(I)で表される化合物またはその獣医学上許容可能な塩と接触させることを含む、前記方法。
【請求項32】
式(I):
【化3】

(式中、
Zは、式(II.A)、(II.B)または(II.C):
【化4】

の基であり、また、
X、Y、R1、R2a、R2b、R2c、R2d、R3a、R3b、R3c、R3d、R4a、R4b、R4c、R4d、RZ1、T、mおよびnは、請求項1〜21のいずれか1項に記載の意味を有する)
で表される化合物およびその塩
(ただし、nが0であるか、あるいは、nが1または2であり、RZ1がC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシまたはハロゲンであり、Zが式(II.A)または(II.B)の基であり、R2a、R2b、R4a、R4b、R4cおよびR4dがすべて水素である化合物は除く)。
【請求項33】
式(I):
【化5】

(式中、
Zは、式(II.A)、(II.B)または(II.C):
【化6】

の基であり、また、
X、Y、R1、R2a、R2b、R2c、R2d、R3a、R3b、R3c、R3d、R4a、R4b、R4c、R4d、RZ1、T、mおよびnは、請求項1〜21のいずれか1項に記載の意味を有する)
で表される化合物およびその塩
(ただし、nが0であるか、あるいは、nが1または2であり、RZ1がC1-C6-アルキル、C1-C6-アルコキシ、ハロゲン、フェニルまたはナフチルであり、同時に、Zが式(II.A)または(II.B)の基であり、R2a、R2b、R3a、R3b、R3cおよびR3dがすべて水素であり、R4aとR4bのうちの1つが水素であり、他方が水素またはC1-C6-アルキルであり、またR4cとR4dのうちの1つが水素であり、他方が水素またはC1-C6-アルキルである化合物は除く)。

【公表番号】特表2010−527973(P2010−527973A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−508866(P2010−508866)
【出願日】平成20年5月23日(2008.5.23)
【国際出願番号】PCT/EP2008/056377
【国際公開番号】WO2008/145615
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】