説明

情報再生端末、情報再生方法、およびプログラム

【課題】 利便性(ユーザの使い勝手)を向上させる。
【解決手段】 情報再生端末は、情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力する判断部と、入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力し、前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する制御部と、を備える

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報再生端末、情報再生方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
所定の情報(例えば、映像データ)を、伝送路を介して情報配信装置から受信し、リアルタイムに再生する情報再生端末が知られている。伝送路が無線LAN(Local Area Network)等の無線通信である場合、情報再生端末は移動可能となるため、ユーザは、自分の好きな場所で映像データを視聴することができる。ここで、情報再生端末が、例えば、アクセスポイントの近くなど通信環境が良い位置に存在している場合は、設定したビットレートの映像を途切れることなく視聴することができる。しかしながら、情報再生端末が、通信環境が悪い位置に存在する場合、再生した映像が途切れがちとなり設定したビットレートでの映像視聴が困難となる場合がある。
【0003】
そこで、特許文献1は、配信装置と受信装置間の伝送路の品質を監視し、伝送路の品質が悪化した場合に、自動的にビットレートを切り替える技術について記載する。また、特許文献2は、無線LANの通信環境が変化した場合、有効なMPEG2の解像度およびビットレートに再設定することについて記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】再公表WO2008/108379号
【特許文献2】特開2007−329814号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1や特許文献2の技術により、ユーザは、通信環境の変化によらず映像データを開始から終了まで途切れることなく視聴することができる。
【0006】
ここで、通信環境は、ユーザの努力により改善する場合がある。例えば、通信環境は、情報再生端末の位置をアクセスポイントや情報配信装置へ接近させ、あるいは、無線LANのチャネルを変更することにより改善する。もしも、通信環境を改善させることができれば、ユーザは、わざわざ低いビットレートの映像(例えば、解像度の低い映像)を見る必要はなくなる。
【0007】
しかしながら、特許文献1や特許文献2の技術の場合、映像の途切れを抑止することを最優先としているため、通信環境が悪化した場合には自動的に(換言すれば問答無用に)、低ビットレートでの再生が実行されてしまう。
【0008】
これは、低ビットレートの映像であれば視聴したくないと思っているユーザにとっては、やや不親切なサービスであると言える。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、利便性に優れる情報再生端末、情報再生方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報再生端末は、情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力する判断部と、入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力し、前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する制御部と、を備える。
【0011】
本発明の情報再生方法は、情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力し、入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力し、前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する。
【0012】
本発明のプログラムは、情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力する機能と、入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力する機能と、前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する機能と、を情報再生端末のコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利便性(ユーザの使い勝手)を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報配信システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す情報配信システムの動作例を示すフローチャートである。
【図3】映像データのビットレート毎の、映像が途切れることの無い接続速度を予め規定したテーブル情報の一例としてのデータマップ図である。
【図4】測定した品質(例えば、接続速度平均値)と、この映像データを途切れることなく再生することが可能なビットレートとの関係を予め定めたテーブル情報の一例としてのデータマップ図である。
【図5】接続速度の平均値が比較基準の接続速度よりも低い場合に、情報処理装置の画面に表示されるメッセージの一例を示す。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る情報再生端末の構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報配信システムの構成例を示すブロック図である。この情報配信システムは、映像配信装置10(情報配信装置)と、情報処理装置20(情報再生端末)と、を備える。映像配信装置10と情報処理装置20とは、無線LAN(伝送路)を介して接続される。
【0016】
映像配信装置10は、中央処理部11と、映像圧縮部12と、無線LAN処理部13と、を備える。中央処理部11は、映像配信装置10全体を制御する。中央処理部11は、主に、無線LAN処理部13を介して情報処理装置20から通知される、映像データのビットレート(伝送速度)設定情報を、映像圧縮部12に設定する。映像圧縮部12は、設定されたビットレートで映像データを圧縮し、無線LAN処理部13へ出力する。無線LAN処理部13は、情報処理装置20との間で無線LAN通信を行う。
【0017】
情報処理装置20は、中央処理部21と、無線LAN処理部22と、映像伸張部23と、表示制御部24と、無線LAN監視部25と、を備える。
【0018】
中央処理部21は、情報処理装置20全体を制御する。中央処理部21は、主に、映像配信装置10に設定する映像データのビットレート設定情報を、無線LAN処理部22および映像伸張部23へ通知する。
【0019】
無線LAN処理部22は、映像配信装置10との間で無線LAN通信を行う。映像伸張部23は、映像配信装置10から受信した圧縮された映像データを伸張し、表示制御部24へ出力する。表示制御部24は、伸張した映像データおよびユーザに対する各種メッセージ情報を画面に表示する。
【0020】
無線LAN監視部25は、無線LANの品質(例えば、接続速度やスループット)を測定する。無線LAN監視部25は、測定した品質が、第1のビットレート(変更前のビットレート/第1の伝送速度)にて配信されている情報(例えば、映像データ)の再生が途切れる可能性がある品質であるか否かを判定する。無線LAN監視部25は、途切れる可能性がある品質である場合、情報を途切れることなく再生することが可能な第2のビットレート(変更後のビットレート/第2の伝送速度)を算出する。無線LAN監視部25は、無線LANの品質をユーザが自主的に改善するか、あるいは情報の再生を第2のビットレートにて行うかを選択させるための表示を行う。無線LAN監視部25は、第2のビットレートにて再生を行うとの選択がなされた場合に第2のビットレートの情報を出力する。
【0021】
図2は、図1に示す情報配信システムの動作例を示すフローチャートである。
【0022】
映像配信装置10の無線LAN処理部13と情報処理装置20の無線LAN処理部22とが接続処理を実行することにより、映像配信装置10と情報処理装置20とが無線LAN接続する(ステップA1)。
【0023】
情報処理装置20の中央処理部21は、映像配信装置10に設定する映像データのビットレートの設定値を、情報処理装置20内部の各ユニット(無線LAN処理部22、映像伸張部23、無線LAN監視部25)へ通知する。無線LAN処理部22は、該ビットレートの設定値を、映像配信装置10側に通知する(ステップA2)。
【0024】
映像配信装置10の無線LAN処理部13は、情報処理装置20から受信したビットレートの設定値を、中央処理部11へ通知する(ステップA3)。中央処理部11は、映像データのビットレートを、映像圧縮部12へ設定する(ステップA4)。映像圧縮部12は、設定されたビットレートで映像データを圧縮し、無線LAN処理部13に送信する(ステップA5)。無線LAN処理部13は、映像データを、無線LANにより情報処理装置20へ配信する(ステップA6)。
【0025】
情報処理装置20の無線LAN処理部22は、映像データを受信する(ステップA7)。無線LAN処理部22は、受信した映像データを、映像伸張部23へ送信する。映像伸張部23は、映像データを伸張する(ステップA8)。表示制御部24は、伸張した映像データを、画面に表示する(ステップA9)。
【0026】
情報処理装置20において、以上説明したステップA1〜A9までの処理が実行されている間、無線LAN監視部25は、以下のステップA10〜A17までの処理を実行する。
【0027】
まず、無線LAN監視部25は、中央処理部21から、映像データのビットレートの設定値を受信する(ステップA2)。無線LAN監視部25は、設定したビットレートにて映像が途切れることのない無線LANの品質(以下、一例として、“接続速度”を挙げる)を比較基準として設定する(ステップA10)。ここで、接続速度とは、例えば、無線LAN処理部22の物理層レベルでの伝送速度である。
【0028】
ここで、比較基準を設定する具体方法を説明する。図3は、映像データのビットレート毎の、映像が途切れることの無い接続速度を予め規定したテーブル情報(第1のテーブル情報)の一例としてのデータマップ図である。このテーブル情報は、図1において不図示の記憶部に記憶されているものとする。また、図3において示した数値はあくまで一例であって、本実施形態は、これらに限定されることはない。
【0029】
無線LAN監視部25は、中央処理部21から受信したビットレートをキーに該テーブル情報をサーチし、対応する接続速度を比較基準とする。例えば、現在のビットレートが20Mbps(bits per second)の場合、比較基準となる接続速度は、60Mbpsとなる。
【0030】
無線LAN監視部25は、一定期間内に等間隔で無線LANの接続速度をサンプリング(ステップA11)する。無線LAN監視部25は、一定期間経過後に接続速度の平均値を算出する(ステップA12)。このようにすることにより、ノイズ等の突発的な事象を無視してより正確な無線LANの品質を測定することができる。
【0031】
無線LAN監視部25は、算出した接続速度の平均値とステップA10で設定した比較基準の接続速度とを比較し、接続速度の平均値が比較基準の接続速度を超えているか否かを判定する(ステップA13)。接続速度の平均値が比較基準の接続速度を超えている場合(ステップA13においてYESの場合)、無線LAN監視部25は、ステップA11およびA12の処理を再び実行する。
【0032】
一方、接続速度の平均値が比較基準の接続速度よりも低い場合(ステップA13においてNOの場合)、無線LAN監視部25は、以下の処理を実行する。
【0033】
まず、無線LAN監視部25は、変化した接続速度でも映像が途切れることのない映像データのビットレート設定情報を算出する(ステップA14)。
【0034】
ここで、上記ビットレートを算出する具体的方法を説明する。図4は、測定した品質(例えば、接続速度平均値)と、この映像データを途切れることなく再生することが可能なビットレート(第2のビットレート)との関係を予め定めたテーブル情報(第2のテーブル)の一例としてのデータマップ図である。
【0035】
無線LAN監視部25は、測定した品質(例えば、接続速度平均値)をキーにこのテーブル情報をサーチし、対応するビットレートを決定する。例えば、接続速度平均値が100Mbps以上の場合、この映像データを途切れることなく再生することが可能なビットレートは、30Mbpsとなる。
【0036】
次いで、無線LAN監視部25は、表示制御部24を介して、画面に以下のようなメッセージを表示する(ステップA15)。図5は、接続速度の平均値が比較基準の接続速度よりも低い場合に、情報処理装置20の画面に表示されるメッセージの一例である。このメッセージは、接続速度が低下し映像が途切れる可能性があるため、接続速度を改善する、または映像データのビットレートを切り換えることをユーザに問うためのメッセージである。さらに、該メッセージには、映像を途切れることなく視聴することが可能なビットレート(すなわち、ステップA14で求めたビットレート)が含まれている。
【0037】
そして、ユーザが自力での品質改善を希望する場合(ステップA16の場合)、無線LAN監視部25は、ステップA10の処理を再び実行する。この場合、ユーザは、情報処理装置20の位置を、例えばアクセスポイントや情報配信装置へ接近させ、あるいは、無線LANのチャネルを変更することにより、無線LANの通信品質を改善させる。ここで、上記処置により、無線LANの通信品質の改善に成功すれば、ユーザは、わざわざ低いビットレートの映像(例えば、解像度の低い映像)を見る必要はない。もちろん、この場合、映像データが途切れることはない。
【0038】
一方、ユーザが映像のビットレート変更を希望する場合(ステップA17の場合)、無線LAN監視部25は、変更後のビットレート(すなわち、ステップA14で求めたビットレート)を、通知する。具体的には、無線LAN監視部25は、情報処理装置20内部のユニット(中央処理部21、無線LAN処理部22、映像伸張部23)へ通知する。中央処理部21は、変更後のビットレートを、無線LAN処理部22を介して、映像配信装置10側に通知する(ステップA18)。以降のステップA19〜ステップA25は、上述したステップA3〜ステップA9の動作に同じである。
【0039】
以上のように、情報処理装置20は、無線LANの品質が情報の再生が途切れる可能性がある品質である場合、無線LANの品質をユーザが自主的に改善するか、情報の再生を途切れることなく実行可能なビットレートにて行うかをユーザに問うメッセージを表示する。そして、情報処理装置20は、ユーザの回答に即した処理を実行する。従って、どうしても高いビットレート(伝送速度)で映像を視聴したいとのユーザにも対応することが可能となるので、自動的にビットレートを低下させる構成に比べ、ユーザの使い勝手を向上させることが可能となる。
【0040】
さらに、以上説明した実施形態の場合、上記メッセージには、情報の再生を途切れることなく実行可能なビットレートが含まれる。従って、ユーザに対してより多くの情報が報知されるので、ユーザはより自分の好みに近い対応をとることが可能となる。なお、上記メッセージへの該ビットレート表示は必ずしも必須ではない。
【0041】
なお、以上説明した第1の実施形態では、伝送路の一例として無線LANを挙げたが、これに限定されない。
【0042】
また、伝送路の品質は、“接続速度”に限定されない。伝送路の品質は、例えば、“スループット(単位時間当たりのデータ転送量)”であってもよい。具体的には、図2に示すフローチャートにおいて、“接続速度”を“スループット”に置き換えればよい。さらに、図3および図4に示す各テーブル情報も、“スループット”に対応したものをそれぞれ設ければよい。
【0043】
また、品質の測定に関し、複数サンプリングデータの平均は必ずしも必須でなく、あるサンプリングデータそのものを品質測定値としてもよい。
【0044】
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る情報再生端末の構成例を示すブロック図である。この情報再生端末は、伝送路を介して情報配信装置から配信される情報を再生する。該情報再生端末は、判断部100と、制御部102と、を備える。
【0045】
判断部100は、情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力する。
【0046】
制御部102は、以下で説明する、報知情報および照会情報を出力する。報知情報は、判断部100から入力された品質情報が必要な伝送品質の不充足を示す場合、伝送品質の改善が必要である旨を報知する情報である。照会情報は、第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する情報である。そして、制御部102は、照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、情報配信装置に対して出力する。
【0047】
以上説明した第2の実施形態によれば、どうしても高いビットレート(伝送速度)で映像を視聴したいとのユーザにも対応することが可能となるので、自動的にビットレートを低下させる構成に比べ、ユーザの使い勝手を向上させることが可能となる。
【0048】
なお、以上説明した第1および第2の実施形態は、所定のハードウェア、例えば、回路として具現化することもできる。
【0049】
また、以上説明した第1および第2の実施形態および実施例は、制御プログラムに基づいて図示しないコンピュータ回路(例えば、CPU)によって制御され、動作するようにすることができる。その場合、これらの制御プログラムは、例えば、情報処理装置(情報再生端末)の記憶媒体、あるいは、外部の記憶媒体に記憶され、上記コンピュータ回路によって読み出され実行される。内部の記憶媒体としては、例えば、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等を挙げることができる。また、外部の記憶媒体としては、例えば、リムーバブルメディアやリムーバブルディスク等を挙げることができる。
【符号の説明】
【0050】
10 映像配信装置
20 情報処理装置
21 中央処理部
22 無線LAN処理部
23 映像伸張部
24 表示制御部
25 無線LAN監視部
100 判断部
102 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力する判断部と、
入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力し、前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する制御部と
を備えることを特徴とする情報再生端末。
【請求項2】
前記照会情報は、前記第2の伝送速度の情報を含むことを特徴とする請求項1記載の情報再生端末。
【請求項3】
前記判断部は、前記第1の伝送速度と、該第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質との関係を予め定めた第1のテーブル情報を参照することにより比較基準となる伝送品質を決定し、測定した伝送品質とこの比較基準となる伝送品質とを比較することにより前記第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を判断することを特徴とする請求項1または2記載の情報再生端末。
【請求項4】
前記制御部は、伝送品質と前記第2の伝送速度との関係を予め定めた第2のテーブル情報を参照することにより、測定した伝送品質に対応する前記第2の伝送速度を決定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報再生端末。
【請求項5】
上記判断部は、前記伝送品質の存否を判断する際、伝送品質を所定の周期でサンプリングし、2以上のサンプリング結果の平均値をとることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報再生端末。
【請求項6】
前記伝送品質は、接続速度であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報再生端末。
【請求項7】
前記伝送品質は、スループットであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報再生端末。
【請求項8】
前記伝送路は、無線LANであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報再生端末。
【請求項9】
情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力し、
入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力し、
前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する
ことを特徴とする情報再生方法。
【請求項10】
情報配信装置から伝送路を介して所定の第1の伝送速度で配信される情報を受信するのに必要な伝送品質の存否を前記伝送路につき判断した結果を品質情報として出力する機能と、
入力された前記品質情報が前記必要な伝送品質の不充足を示す場合、前記伝送品質の改善が必要である旨の報知情報および前記第1の伝送速度から伝送に支障のないと判断される第2の伝送速度への切り替えの要否を照会する照会情報を出力する機能と、
前記照会情報に対して入力された、切り替えるべき旨の指示情報を、前記情報配信装置に対して出力する機能と、
を、情報再生端末のコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−248936(P2012−248936A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116912(P2011−116912)
【出願日】平成23年5月25日(2011.5.25)
【出願人】(000197366)NECアクセステクニカ株式会社 (1,236)
【Fターム(参考)】